JP6814595B2 - 食肉の骨部判別装置及び食肉の骨部判別方法 - Google Patents

食肉の骨部判別装置及び食肉の骨部判別方法 Download PDF

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Description

本開示は、食肉の骨部判別装置及び食肉の骨部判別方法に関する。
食肉の切断面又はその近傍に存在する骨部の自動脱骨を可能とするためには、該切断面上又は該切断面近傍にある骨の正確な位置情報を得る必要がある。
特許文献1には、X線を用いて骨の位置情報を得る手段が開示されている。特許文献2には、2つ以上の近赤外光波長による非接触式含水率計が開示され、食肉の赤身や骨部などの含水率の違いから、この含水率計を用いて骨部の位置情報を得る方法が考えられる。
特許文献3には、食肉に近赤外光を照射し、その反射光を分光スペクトルで解析することで、食肉中の異常部位(PSE肉)を判別する方法が開示されている。また、特許文献4には、コンベア上の鮭フレーク中の骨を近赤外光の反射光の強度と可視光の反射光の強度との差分値から異物の混入有無を判別する装置が開示されている。
国際公開第2012/056793号 特開2004−045038号公報 特開2002−328088号公報 特開2006−177890号公報
特許文献1に開示されたX線を用いた方法では、小骨や密度の小さい骨の判別精度が低下するという問題がある。また、特許文献2に開示された含水率計では部分的な水分含水量がわかるものの、骨部の判別はできない。
食肉の切断面は赤身、骨部及び脂肪部の3要素からなり、特許文献3に開示された方法や特許文献4に開示された装置を用いても、上記3要素からの骨部の判別はできない。
なお、可視光を照射して得られる撮像画像からは、骨断面の骨髄が赤身と同じ色合いであるため、骨部の判別は困難である。
幾つかの実施形態は、食肉切断面又はその近傍に存在する骨部の自動判別を可能にすることを目的とする。
(1)少なくとも一実施形態に係る食肉の骨部判別装置は、
食肉の切断面の骨部を検出する骨部判別装置であって、
前記切断面に可視光を照射し該可視光の反射光で第1画像を得る第1撮影部と、
前記切断面に波長が1100nm乃至1700nmの赤外光を照射し、該赤外光の反射光で第2画像を得る第2撮影部と、
前記切断面の赤身部、骨部及び脂肪部における前記反射光の輝度値の差に基づいて前記第1画像を二値化処理し、前記脂肪部の領域を抽出する第1二値化処理部と、
前記切断面の前記赤身部、前記骨部及び前記脂肪部における前記反射光の輝度値の差によって前記第2画像を二値化処理し、前記骨部及び前記脂肪部の領域を抽出する第2二値化処理部と、
前記第1二値化処理部で抽出した前記脂肪部の領域と前記第2二値化処理部で抽出した前記脂肪部及び前記骨部の領域とを差分して前記骨部の領域を抽出する骨部抽出部と、
を備える。
食肉切断面の3つの構成要素である赤身部、骨部及び脂肪部は、含水率及び脂肪含有率等が夫々異なる。これらの違いによって、食肉切断面に可視光及び上記波長の赤外光を照射した場合、これらの反射光は異なる分光スペクトルを呈する。
即ち、可視光を食肉切断面に照射すると、その反射光の吸収量が多く低輝度値となる赤身部及び骨部と、可視光の吸収能力が乏しく反射光が高輝度値となる脂肪部とに分かれる。第1二値化処理部では、この輝度値の差に基づいて上記第1画像を二値化処理し、脂肪部の領域を抽出する。
また、波長1100nm乃至1700nmの赤外光を食肉の切断面に照射すると、水分リッチの赤身部は赤外光を吸収して反射光の輝度値は低下し、水分が少ない骨部及び脂肪部は反射光の輝度値は低下しない。上記第2二値化処理部では、この反射光の輝度値の違いに基づいて上記第2画像を二値化処理することで、骨部及び脂肪部の領域を抽出する。
次に、上記骨部抽出部において、第1二値化処理部で抽出した脂肪部の領域と第2二値化処理部で抽出した骨部及び脂肪部の領域とを差分し骨部を抽出する。これによって、食肉切断上又は切断面近傍に存在する骨部の自動判別が可能になる。さらに、骨部の位置情報を例えば脱骨装置に用いることで、自動脱骨が可能になる。
ここで、「差分」とは比較される2つ以上の画像で異なる部分を除去する画像処理を言う。また、「食肉切断面近傍に存在する骨部」とは、切断面からの距離が幾つかの実施形態によって骨部を識別可能な距離にある骨部を意味する。
(2)一実施形態では、前記(1)の構成において、
前記第1画像及び前記第2画像を同一部位が同一画素に位置するように画像処理する位置合わせ部をさらに備える。
カメラなどの配置位置の制約によって、第1画像の撮像位置と第2画像の撮像位置とが異なる場合、骨部抽出部で画像処理しても骨部を正確に抽出できない。そこで、上記位置合わせ部において、第1画像と第2画像の同一部位が同一画素に位置するように画像処理する。これによって、後工程の画像処理を正確に行うことができ、骨部を正確に抽出できる。
(3)一実施形態では、前記(1)又は(2)の構成において、
前記第1二値化処理部は、
前記赤身部及び前記骨部における前記反射光の輝度値と前記脂肪部における前記反射光の輝度値との間の輝度値を閾値として二値化処理するものである。
上記(3)の構成によれば、赤身部及び骨部における反射光の輝度値と脂肪部における反射光の輝度値との間の輝度値を閾値とすることで、脂肪部の抽出が可能になる。
(4)一実施形態では、前記(1)〜(3)の何れかの構成において、
前記第2二値化処理部は、
前記赤身部における前記反射光の輝度値と前記骨部及び前記脂肪部における前記反射光の輝度値との間の輝度値を閾値として二値化処理するものである。
上記(4)の構成によれば、赤身部における反射光の輝度値と骨部及び脂肪部における前記反射光の輝度値との間の輝度値を閾値とすることで、骨部及び脂肪部の抽出が可能になる。
(5)少なくとも一実施形態に係る骨部判別方法は、
食肉の切断面の骨部を検出する骨部判別方法であって、
前記切断面に可視光を照射し該可視光の反射光で第1画像を得る第1撮影工程と、
前記切断面に波長が1100nm乃至1700nmの赤外光を照射し、該赤外光の反射光で第2画像を得る第2撮影工程と、
前記切断面の赤身部、骨部及び脂肪部における前記反射光の輝度値の差に基づいて前記第1画像を二値化処理し、前記脂肪部の領域を抽出する第1二値化処理工程と、
前記切断面の前記赤身部、前記骨部及び前記脂肪部における前記反射光の輝度値の差によって前記第2画像を二値化処理し、前記骨部及び前記脂肪部の領域を抽出する第2二値化処理工程と、
前記第1二値化処理工程で抽出した前記脂肪部の領域と前記第2二値化処理工程で抽出した前記脂肪部及び前記骨部の領域との差から前記骨部の領域を判別する骨部判別工程と、
を備える。
上記(5)の方法において、上記第1二値化処理工程では、食肉切断面に可視光を照射した場合の輝度値の差に基づいて第1画像を二値化処理し、脂肪部の領域を抽出する。上記第2二値化処理工程では、食肉切断面に波長1100nm〜1700nmの赤外光を照射した場合の反射光の輝度値の違いに基づいて第2画像を二値化処理することで、骨部及び脂肪部の領域を抽出する。そして、上記骨部抽出部において、第1二値化処理工程で抽出した脂肪部の領域と第2二値化処理工程で抽出した骨部及び脂肪部の領域とを差分し骨部を抽出する。これによって、食肉切断上又は切断面近傍に存在する骨部の自動判別が可能になる。
(6)一実施形態では、前記(5)の方法において、
前記第1画像及び前記第2画像を前記食肉の同一部位が同一画素に位置するように画像処理する位置合わせ工程をさらに備える。
上記(6)の方法によれば、上記位置合わせ工程において、第1画像及び第2画像を食肉の同一部位が同一画素に位置するように画像処理することで、後工程の画像処理を正確に行うことができ、上記骨部抽出部において骨部を正確に抽出できる。
(7)一実施形態では、前記(1)又は(6)の方法において、
前記第2撮影工程において、前記食肉断面に波長が1400nm乃至1500nmの赤外光を照射する。
分光スペクトルにおいて、波長が上記範囲の赤外光は、1450nm付近を中心として水吸収率のピークを呈する。上記波長の赤外光を食肉に照射した場合、水分リッチの赤身の反射光は輝度値が大きく低下する。そのため、骨部及び脂肪部の抽出がさらに容易になる。
(8)一実施形態では、前記(5)〜(7)の何れかの方法において、
前記切断面が家畜屠体を長手方向に沿って左右対称に切断した枝肉の切断面である。
上記(8)の方法によれば、枝肉切断面上又は枝肉切断面近傍に存在する骨部の自動判別が可能になり、そのため、得られた骨部の位置情報を脱骨装置に用いることで、枝肉切断面の自動脱骨が可能になる。
幾つかの実施形態によれば、食肉切断面の骨部の自動判別が可能になり、この骨部の位置情報を脱骨装置に用いることで、食肉切断面の存在する骨部の自動脱骨が可能になる。
一実施形態に係る骨部判別装置の概略図である。 一実施形態に係る骨部判別装置のブロック線図である。 豚屠体のモモ部位の切断面を示す正面図である。 (A)及び(B)は一実施形態に係る食肉切断面の二値化処理図であり、(C)は一実施形態に係る骨部抽出図である。 一実施形態に係る骨部判別方法のフロー図である。 豚屠体の枝肉の斜視図である。
以下、添付図面を参照して本発明の幾つかの実施形態について説明する。ただし、実施形態として記載され又は図面に示されている構成部品の寸法、材質、形状、その相対的配置等は、本発明の範囲をこれに限定する趣旨ではなく、単なる説明例にすぎない。
例えば、「ある方向に」、「ある方向に沿って」、「平行」、「直交」、「中心」、「同心」或いは「同軸」等の相対的或いは絶対的な配置を表す表現は、厳密にそのような配置を表すのみならず、公差、若しくは、同じ機能が得られる程度の角度や距離をもって相対的に変位している状態も表すものとする。
例えば、「同一」、「等しい」及び「均質」等の物事が等しい状態であることを表す表現は、厳密に等しい状態を表すのみならず、公差、若しくは、同じ機能が得られる程度の差が存在している状態も表すものとする。
例えば、四角形状や円筒形状等の形状を表す表現は、幾何学的に厳密な意味での四角形状や円筒形状等の形状を表すのみならず、同じ効果が得られる範囲で、凹凸部や面取り部等を含む形状も表すものとする。
一方、一つの構成要素を「備える」、「具える」、「具備する」、「含む」、又は「有する」という表現は、他の構成要素の存在を除外する排他的な表現ではない。
一実施形態に係る食肉の骨部判別装置10は、図1に示すように、食肉wの切断面Pcに可視光Lvを照射し可視光Lvの反射光Rvで画像A(第1画像)を得る第1撮影部12と、食肉wの断面に波長が1100nm〜1700nmの赤外光Liを照射し、該赤外光Liの反射光Riで画像B(第2画像)を得る第2撮影部18と、を備える。
一実施形態では、図1に示すように、第1撮影部12は、可視光を食肉wの切断面Pcに照射する可視光照射部14と、可視光Lvが切断面Pcから反射した反射光Rvが入射し、切断面Pcの画像Aを形成する第1撮像部16とを有する。可視光照射部14は例えばLEDを有し、第1撮像部16は例えばモノクロカメラを有する。
一実施形態では、図1に示すように、第2撮影部18は、赤外光Liを食肉wの切断面Pcに照射する赤外光照射部20と、赤外光Liが切断面Pcから反射した反射光Riが入射し、切断面Pcの画像Bを形成する第2撮像部22と、を備える。赤外光照射部20は例えばLEDを有し、第2撮像部22は例えばInGaAsカメラを有する。
一実施形態では、図1に示すように、食肉wは切断面Pcが上方に向くようにコンベア24で搬送されるまな板26の上に載置され、骨部判別装置10の下方に搬送される。図中、矢印aはコンベア24の搬送方向を示す。
食肉wの切断面Pcは、3つの構成要素である赤身部、骨部及び脂肪部の領域に分かれる。これらの領域は含水率及び脂肪含有率等が夫々異なり、これらの違いによって、切断面Pcに可視光及び上記波長の赤外光を照射した場合、これらの反射光は異なる分光スペクトルを呈する。
即ち、可視光Lvを切断面Pcに照射すると、その反射光Rvの輝度値は、低輝度値となる赤身部及び骨部と、高輝度値となる脂肪部とに分かれる。また、波長1100nm乃至1700nmの赤外光Liを切断面Pcに照射すると、水分リッチの赤身部は赤外光Liを吸収し、赤外光Liの反射光Riの輝度値は低下する。水分が少ない骨部及び脂肪部は反射光Riの輝度値は低下しない。
骨部判別装置10は、図2に示すように、第1二値化処理部30及び第2二値化処理部32を備える。第1二値化処理部30は、食肉wの切断面Pcの赤身部、骨部及び脂肪部における可視光Lvの反射光Rvの輝度値の差に基づいて画像Aを二値化処理することで、脂肪部の領域を抽出する。可視光を照射する場合、骨部の乾きや色合いの影響を受けやすいが、反射光Rvの輝度値で判別することで、切断面Pcの外観や色合い等の影響を受けずに脂肪部を判別できる。
第2二値化処理部32は、食肉wの切断面Pcの赤身部、骨部及び脂肪部における赤外光Liの反射光Riの輝度値の差によって画像Bを二値化処理し、骨部及び脂肪部の領域を抽出する。
骨部判別装置10はさらに骨部抽出部38を備える。骨部抽出部38は、第1二値化処理部30で抽出した脂肪部の領域と第2二値化処理部32で抽出した脂肪部及び骨部の領域とを差分して骨部の領域を抽出する。
図3は、食肉wとして例示的に豚屠体のモモ部位Phを示す。図3において、豚モモ部位Phは切断面Pcを有している。切断面Pcは、赤身部m、骨部b及び脂肪部fの領域に分かれる。
骨部判別装置10の上記構成によれば、骨部bの自動判別が可能になる。また、得られた骨部の位置情報を脱骨装置に用いることで、切断面Pc及びその近傍における骨部bの自動脱骨が可能になる。
一実施形態では、図2に示すように、位置合わせ部28をさらに備える。骨部判別装置10では、第1撮像部16及び第2撮像部22に配置位置の制約が起こる場合がある。そのため、第1撮像部16と第2撮像部22とは、食肉wに対して必ずしも同一位置(同一方向及び同一距離)に配置できない場合がある。この場合、骨部抽出部38で画像Aと画像Bとを差分するとき、両画像の同一部位が同一画素に位置しないため、骨部bを正確に抽出できない不具合いが起こる。
そこで、位置合わせ部28によって、画像A及び画像Bを同一部位が同一画素に位置するように位置合わせすることで、後工程の画像処理を正確に行うことができ、骨部抽出部38において骨部bを正確に抽出できる。
一実施形態では、第1二値化処理部30は、画像Aにおいて赤身部m及び骨部bにおける可視光Lvの反射光Rvの輝度値と、脂肪部fにおける画像Aの反射光Rvの輝度値との間の輝度値を閾値として二値化処理し、画像Cを得る。
このように、赤身部m及び骨部bにおける反射光Rvの輝度値と、脂肪部fにおける反射光Rvの輝度値との間の輝度値を閾値として二値化処理することで、脂肪部fの抽出が可能な画像Cを得ることができる。そのため、可視光Lvを照射する場合であっても、切断面Pcの外観や色合い等の影響を受けずに脂肪部fを判別できる。
好ましくは、上記閾値を115〜145にするとよい。これによって、画像Cにおいて脂肪部fの領域を正確に抽出できる。
一実施形態では、図2に示すように、画像を表示するための表示部34が設けられ、第1二値化処理部30で二値化処理されて得られる画像Cは表示部34に表示される。
図4(A)は、豚屠体のモモ部位を対象として、第1撮像部16で撮像した画像Aを、第1二値化処理部30で輝度値の閾値を130として二値化処理した後の画像Cを示す。図4(A)に示すように、脂肪部fの領域が他の領域と識別されて表示される。図中、Lcは切断面Pcの輪郭を示す切断線である。
一実施形態では、第2二値化処理部32は、画像Bにおいて赤身部mにおける赤外光Liの反射光Riの輝度値と骨部b及び脂肪部fにおける反射光Riの輝度値との間の輝度値を閾値として二値化処理する。これによって、画像Dを得る。
このように、赤身部mにおける反射光Riの輝度値と骨部b及び脂肪部fにおける反射光Riの輝度値との間の輝度値を閾値とすることで、骨部b及び脂肪部fが抽出された画像Dを得ることができる。
好ましくは、上記閾値を45〜75にするとよい。これによって、脂肪部fの領域を正確に抽出できる。
図4(B)は、豚モモ部位Phを対象として、第2撮像部22で撮像した画像Bを、第2二値化処理部32で輝度値の閾値を60として二値化処理した後の画像Dを示す。図4(B)に示すように、画像Dは骨部b及び脂肪部fの領域が他の領域と識別されて表示される。
一実施形態では、図2に示すように、表示部36が設けられ、画像Dは表示部36に表示される。
図4(C)は、骨部抽出部38において、画像Cと画像Dとを差分する画像処理、即ち、第1二値化処理部30で抽出した脂肪部fの領域と第2二値化処理部32で抽出した脂肪部f及び骨部bの領域とを差分して骨部bの領域を抽出する画像処理を行った後の画像Eを示す。図4(C)に示すように、骨部bの領域が他の領域と識別されて表示される。
一実施形態では、図2に示すように、画像Eを表示するための表示部40が設けられる。
少なくとも一実施形態に係る骨部判別方法は、図5に示すように、まず、食肉wの切断面Pcに可視光Lvを照射し該可視光Lvの反射光Rvで画像A(第1画像)を得る(第1撮影工程S10)。次に、切断面Pcに波長が1100nm〜1700nmの赤外光Liを照射し、該赤外光Liの反射光Riで画像B(第2画像)を得る(第2撮影工程S12)。
その後、必要に応じて後述する位置合わせ工程S14を行った後、切断面Pcの赤身部m、骨部b及び脂肪部fにおける可視光Lvの反射光Rvの輝度値の差に基づいて画像Aを二値化処理し、脂肪部fの領域を抽出する(第1二値化処理工程S16)。さらに、切断面Pcの赤身部m、骨部b及び脂肪部fにおける赤外光Liの反射光Riの輝度値の差によって画像Bを二値化処理し、骨部b及び脂肪部fの領域を抽出する(第2二値化処理工程S18)。
これによって、可視光Lvを照射する場合に、切断面Pcの外観や色合い等の影響を受けずに脂肪部fを判別できる。
次に、第1二値化処理工程S16で抽出した脂肪部fの領域と第2二値化処理工程S18で抽出した脂肪部f及び骨部bの領域との差から骨部bの領域を判別する(骨部判別工程S20)。
上記方法によれば、切断面Pcにおける骨部bの判別が可能になり、この判別結果を例えば脱骨装置に用いることで、切断面Pc上又は切断面Pcの近傍に存在する骨部bの自動脱骨が可能になる。
一実施形態では、判別した骨部bの位置信号を例えば自動脱骨装置に出力することで(信号出力工程S22)、切断面Pcに存在する骨部bの自動脱骨が可能になる。
一実施形態では、図5に示すように、第2撮影工程の後で、画像A及び画像Bを食肉wの同一部位が同一画素に位置するように位置合わせする位置合わせ工程S14をさらに備える。
位置合わせ工程S14において、画像A及び画像Bを食肉wの同一部位が同一画素に位置するように画像処理することで、骨部抽出部38(図2参照)において骨部bを正確に抽出できる。
一実施形態では、第2撮影工程S12において、切断面Pcに波長が1400nm〜1500nmの赤外光Liを照射する。
分光スペクトルにおいて、波長が上記範囲の赤外光Liは、波長1450nm付近を中心として水吸収率のピークを呈する。上記波長の赤外光Liを食肉wに照射した場合、水分リッチの赤身部mの反射光Riは輝度値が大きく低下する。そのため、骨部b及び脂肪部fの抽出が容易になり、これら領域を正確に判別できる。
一実施形態では、図6に示すように、食肉wの切断面Pcが家畜屠体を長手方向に沿って左右対称に切断した枝肉W(R)及びW(L)の切断面である。図6において、枝肉W(R)及びW(L)は、前脚42、後脚44、胴体46及びモモ部位48を有し、背骨b1、肋骨b2及び棘突起b3等の骨部が存在する切断面Pcを有する。
これによって、枝肉W(R)及びW(L)の切断面Pcの骨部bの判別が可能になり、そのため、自動脱骨装置による枝肉W(R)及びW(L)の自動脱骨が可能になる。
幾つかの実施形態によれば、食肉の切断面の骨部の判別が可能になる。また、得られた骨部の位置情報を利用することで、食肉切断面及び切断面近傍に存在する骨部の脱骨装置による自動脱骨が可能になる。
10 骨部判別装置
12 第1撮影部
14 可視光照射部
16 第1撮像部
18 第2撮影部
20 赤外光照射部
22 第2撮像部
24 コンベア
26 まな板
28 位置合わせ部
30 第1二値化処理部
32 第2二値化処理部
34、36、40 表示部
38 骨部抽出部
42 前脚
44 後脚
46 胴体
48 モモ部位
Lc 切断線
Lv 可視光
Li 赤外光
Pc 切断面
Ph 豚モモ部位
Rv、Ri 反射光
b 骨部
f 脂肪部
m 赤身部
w 食肉

Claims (8)

  1. 食肉の切断面の骨部を検出する骨部判別装置であって、
    前記切断面に可視光を照射し該可視光の反射光で第1画像を得る第1撮影部と、
    前記切断面に波長が1100nm乃至1700nmの赤外光を照射し、該赤外光の反射光で第2画像を得る第2撮影部と、
    前記切断面の赤身部、骨部及び脂肪部における前記反射光の輝度値の差に基づいて前記第1画像を二値化処理し、前記脂肪部の領域を抽出する第1二値化処理部と、
    前記切断面の前記赤身部、前記骨部及び前記脂肪部における前記反射光の輝度値の差によって前記第2画像を二値化処理し、前記骨部及び前記脂肪部の領域を抽出する第2二値化処理部と、
    前記第1二値化処理部で抽出した前記脂肪部の領域と前記第2二値化処理部で抽出した前記脂肪部及び前記骨部の領域とを差分して前記骨部の領域を抽出する骨部抽出部と、
    を備えることを特徴とする食肉の骨部判別装置。
  2. 前記第1画像及び前記第2画像を同一部位が同一画素に位置するように画像処理する位置合わせ部をさらに備えることを特徴とする請求項1に記載の食肉の骨部判別装置。
  3. 前記第1二値化処理部は、
    前記赤身部及び前記骨部における前記反射光の輝度値と前記脂肪部における前記反射光の輝度値との間の輝度値を閾値として二値化処理するものであることを特徴とする請求項1又は2に記載の食肉の骨部判別装置。
  4. 前記第2二値化処理部は、
    前記赤身部における前記反射光の輝度値と前記骨部及び前記脂肪部における前記反射光の輝度値との間の輝度値を閾値として二値化処理するものであることを特徴とする請求項1乃至3の何れか1項に記載の食肉の骨部判別装置。
  5. 食肉の切断面の骨部を検出する骨部判別方法であって、
    前記切断面に可視光を照射し該可視光の反射光で第1画像を得る第1撮影工程と、
    前記切断面に波長が1100nm乃至1700nmの赤外光を照射し、該赤外光の反射光で第2画像を得る第2撮影工程と、
    前記切断面の赤身部、骨部及び脂肪部における前記反射光の輝度値の差に基づいて前記第1画像を二値化処理し、前記脂肪部の領域を抽出する第1二値化処理工程と、
    前記切断面の前記赤身部、前記骨部及び前記脂肪部における前記反射光の輝度値の差によって前記第2画像を二値化処理し、前記骨部及び前記脂肪部の領域を抽出する第2二値化処理工程と、
    前記第1二値化処理工程で抽出した前記脂肪部の領域と前記第2二値化処理工程で抽出した前記脂肪部及び前記骨部の領域との差から前記骨部の領域を判別する骨部判別工程と、
    を備えることを特徴とする食肉の骨部判別方法。
  6. 前記第1画像及び前記第2画像を同一部位が同一画素に位置するように画像処理する位置合わせする位置合わせ工程をさらに備えることを特徴とする請求項5に記載の食肉の骨部判別方法。
  7. 前記第2撮影工程において、前記切断面に波長が1400nm乃至1500nmの赤外光を照射することを特徴とする請求項5又は6に記載の食肉の骨部判別方法。
  8. 前記切断面が家畜屠体を長手方向に沿って左右対称に切断した枝肉の切断面であることを特徴とする請求項5乃至7の何れか1項に記載の食肉の骨部判別方法。
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