JP6811906B1 - 漏電遮断器 - Google Patents

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Abstract

フラックスゲート磁気センサは、導体(505a,505b)を囲むように配置され、導体(505a,505b)を流れる電流により発生する磁場の大きさを計測する。位置決め機構(508)は、フラックスゲート磁気センサに対する導体(505a,505b)の位置を定める。フラックスゲート磁気センサの計測値が閾値以上になった場合に、駆動機構によって開閉機構が駆動されて一対の接点が開極する。

Description

本開示は、漏電遮断器に関する。
漏電遮断器の漏電電流検出装置の構成を開示した先行文献として、特開2015−95323号公報(特許文献1)がある。特許文献1に記載された漏電遮断器の漏電電流検出装置は、フラックスゲート型直流変流器およびその信号処理回路を備えている。
特開2015−95323号公報
漏電電流を検出するためにフラックスゲート磁気センサを用いる場合、フラックスゲート磁気センサと測定対象の電流が流れる導体との位置関係によって、フラックスゲート磁気センサの検出精度が変化するため、漏電遮断器の信頼性を安定して高めることができない。
本開示は上記の問題点に鑑みてなされたものであって、信頼性を安定して高めることができる漏電遮断器を提供することを目的とする。
本開示に基づく漏電遮断器は、開閉機構と、駆動機構と、導体と、フラックスゲート磁気センサと、位置決め機構とを備える。開閉機構は、互いに接離可能に構成された一対の接点を有する。駆動機構は、開閉機構を駆動する。導体は、一対の接点の各々と電気的に接続される。フラックスゲート磁気センサは、導体を囲むように配置され、導体を流れる電流により発生する磁場の大きさを計測する。位置決め機構は、フラックスゲート磁気センサに対する導体の位置を定める。フラックスゲート磁気センサの計測値が閾値以上になった場合に、駆動機構によって開閉機構が駆動されて一対の接点が開極する。
本開示によれば、フラックスゲート磁気センサと導体との位置関係を定めることにより、フラックスゲート磁気センサの検出精度を安定させて、漏電遮断器の信頼性を安定して高めることができる。
実施の形態1に係る漏電遮断器の構成を示す部分断面図である。 実施の形態1に係る漏電遮断器においてハンドルがオフ状態の位置にありつつ1対の接点が開極した状態を示す図である。 実施の形態1に係る漏電遮断器が備えるフラックスゲート磁気センサユニットおよび導体の位置関係を示す図である。 実施の形態1に係る漏電遮断器が備えるフラックスゲート磁気センサおよび導体の位置関係を示す図である。 実施の形態1に係る漏電遮断器が備えるフラックスゲート磁気センサの内部構造を示す図である。 対象線の基準線に対する周方向の変位角度が0°の状態を示す図である。 対象線の基準線に対する周方向の変位角度が90°の状態を示す図である。 対象線の基準線に対する周方向の変位角度が180°の状態を示す図である。 対象線の基準線に対する周方向の変位角度が270°の状態を示す図である。 変位角度とフラックスゲート磁気センサの検出誤差の大きさとの関係を示すグラフである。 実施の形態1に係る漏電遮断器が備える位置決め機構の構成を示す図である。 図2に示す状態のときの漏電遮断器の回路の一部を示す図である。 実施の形態1に係る漏電遮断器においてハンドルがレディ状態の位置にありつつ1対の接点が開極した状態を示す図である。 図13の状態において外部電源から操作コイルに電流を供給して1対の接点が閉極した状態を示す図である。 実施の形態1に係る漏電遮断器において、過電流が流れ、ハンドルがトリップ状態の位置にありつつ1対の接点が自動開極した直後の状態を示す図である。 実施の形態1に係る漏電遮断器において、過電流が流れ、ハンドルがトリップ状態の位置にありつつ1対の接点の自動開極が完了した状態を示す図である。 実施の形態1に係る漏電遮断器において、漏電電流が流れ、ハンドルがトリップ状態の位置にありつつ1対の接点が自動開極した直後の状態を示す図である。 実施の形態2に係る漏電遮断器の回路の一部を示す図である。 実施の形態3に係る漏電遮断器において、漏電電流が流れ、ハンドルがトリップ状態の位置にありつつ1対の接点が自動開極した直後の状態を示す図である。 実施の形態3に係る漏電遮断器の回路の一部を示す図である。 実施の形態4に係る漏電遮断器におけるフラックスゲート磁気センサユニットの周辺の構成を示す斜視図である。 図21に示すフラックスゲート磁気センサユニットの周辺の構成から下ケースなどを取り外した状態を示す斜視図である。 図21の断面Aを矢印XXIII方向から見た断面図である。 実施の形態4の変形例に係る漏電遮断器の回路の一部を示す図である。 実施の形態5に係る漏電遮断器においてフラックスゲート磁気センサユニットに取り付けられた第1導体位置調整板の形状を示す平面図である。 実施の形態5に係る漏電遮断器において第1導体位置調整板と組み合わされる第2導体位置調整板の形状を示す平面図である。
以下、各実施の形態に係る漏電遮断器について図面を参照して説明する。以下の実施の形態の説明においては、図中の同一または相当部分には同一符号を付して、その説明は繰り返さない。
実施の形態1.
図1は、実施の形態1に係る漏電遮断器の構成を示す部分断面図である。図1に示すように、実施の形態1に係る漏電遮断器100においては、電源側端子1は、ねじ2によって図示しない外部配線と接続されている。電源側固定接触子3は、電源側端子1と電気的に接続されている。
電源側固定接点4は、電源側固定接触子3に設けられている。電源側可動接点5は、電源側固定接点4と対向するように配置され、1対の接点の閉極時に電源側固定接点4と接触する。電源側可動接点5は、負荷側可動接点7とともに可動接触子6に設けられている。可動接触子6は、両端部の各々に可動接点が設けられている。具体的には、可動接触子6の一方の端部に電源側可動接点5が設けられており、可動接触子6の他方の端部に負荷側可動接点7が設けられている。可動接触子6は、第1弾性体である押しばね56によって可動接点が固定接点に接触する方向に付勢されている。可動接点と固定接点とからなる1対の接点は、互いに接離可能に構成されている。
負荷側可動接点7は、負荷側固定接点8と対向するように配置され、1対の接点の閉極時に負荷側固定接点8と接触する。負荷側固定接点8は、負荷側固定接触子9に設けられている。このように、電源側固定接触子3および負荷側固定接触子9からなる1対の固定接触子には、可動接点に1対1で対応するように可動接点と相対する位置に固定接点が設けられている。
負荷側固定接触子9に導体505が接続されている。導体505は、フラックスゲート磁気センサユニット500の内側を通過して、第2コイルであるトリップコイル60に電気的に接続されている。
トリップコイル60は、負荷側端子11に接続されている。負荷側端子11は、磁性体で構成され、磁気回路を形成する。負荷側端子11は、ねじ2によって図示しない外部配線と接続されている。
絶縁物で形成された上ケース18に、ケイ素鋼板を積層して形成された固定鉄心51が、固定鉄心押さえ部材59を介して固定されている。固定鉄心51と対向するように、ケイ素鋼板を積層して形成された可動鉄心52が配置されている。可動鉄心52は、固定鉄心51に対して接離可能構成されている。可動鉄心52は、第2弾性体である引き外しばね55によって固定鉄心51から離間する方向に付勢されている。
固定鉄心51の周囲に第1コイルである操作コイル50が設置されている。操作コイル50は、外部電源から電流が供給されて励磁され、引き外しばね55の付勢力に抗して可動鉄心52を固定鉄心51に吸引する電磁力を発生する。
可動鉄心52には、絶縁物で構成された絶縁軸であるクロスバー53が取り付けられている。クロスバー53は、可動接触子6を保持し、可動鉄心52の往復動を可動接触子6に伝達する。
クロスバー53は、可動鉄心52に取り付けられた第1軸部53a、および、第1軸部53aに対して接離可能に設けられつつ可動接触子6に取り付けられた第2軸部53bを含む。第1軸部53aは、フランジ部およびフランジ部の下面から下方に延在する延在部を有する。第2軸部53bは、柱状の形状を有している。第1軸部53aの延在部の横断面積は、第2軸部53bの横断面積より小さい。具体的には、図1の紙面の奥行き方向における第1軸部53aの延在部の幅が第2軸部53bの幅より狭いことにより、第1軸部53aの延在部の横断面積は、第2軸部53bの横断面積より小さい。第2軸部53bは、可動接触子6と接続されている。
第1軸部53aは、引き外しばね55によって下方へ押される。第2軸部53bは、押しばね56によって上方へ押される。その結果、第1軸部53aと第2軸部53bとは互いに接触する。押しばね56の付勢力は、引き外しばね55の付勢力より弱いため、操作コイル50が消磁されているときは、1対の接点が開極する。
アークを消弧するために、磁性体で構成された、電源側グリッド21および負荷側グリッド22が設けられている。電源側グリッド21は、絶縁材からなる電源側グリッド固定材24に固定されている。負荷側グリッド22は、絶縁材からなる負荷側グリッド固定材26に固定されている。
電源側グリッド固定材24には、ガス抜き用の窓25が設けられている。負荷側グリッド固定材26には、ガス抜き用の窓27が設けられている。絶縁樹脂から構成される下ケース15に、導電性材料で構成されたアークランナー23が設置されている。アークランナー23は、磁性体で構成されていることが好ましい。下ケース15には、高温ガス排出用の、窓28および窓29が設けられている。高温ガスまたはアークからの絶縁のため、第1絶縁仕切16および第2絶縁仕切17が設けられている。第2絶縁仕切17は、第1軸部53aの下方への移動のストッパとしての機能を有している。
電源側固定接触子3および負荷側固定接触子9の各々は、アークの磁気駆動を促進するために、U字状に形成されている。電源側固定接触子3および負荷側固定接触子9の各々のU字形状の内側に、第1絶縁仕切16が配置されている。電源側固定接触子3および負荷側固定接触子9の各々の上に、第2絶縁仕切17が配置されている。
第2絶縁仕切17は、第1軸部53aおよび第2軸部53bの各々に沿って上下方向に延在する立設部を有している。操作コイル50が消磁時、引き外しばね55の付勢力によって第1軸部53aおよび可動鉄心52が下側に移動した際、第1軸部53aのフランジ部が第2絶縁仕切17の立設部と接触することにより、第1軸部53aおよび可動鉄心52は停止する。
トリップコイル60の内側に、絶縁パイプ65が配置されている。絶縁パイプ65内に、絶縁パイプ65の内周と摺動可能にプランジャ61が挿入されている。プランジャ61の先端部は、二股構造になっている。プランジャ61の先端部に、リンク棒63が引っ掛けられている。リンク棒63は、プランジャ61の動きに応じて回転軸64を中心に回転することができる。リンク棒63の先端にプランジャばね62が取り付けられており、リンク棒63は時計回りに付勢されている。
過電流が流れてトリップコイル60の発生する電磁力が大きくなり、プランジャばね62の付勢力に抗してプランジャ61が負荷側端子11に引き寄せられると、リンク棒63が反時計回りに回転する。
第1軸部53aから第2軸部53bを離間させる開極レバー82が設けられている。開極レバー82を作動させるレバー作動機構80が構成されている。レバー作動機構80は、手動でオフ状態とレディ状態とに位置が切り替えられるハンドル81を含んでいる。
レバー作動機構80は、トリップコイル60を含む過電流引き外し装置によっても駆動される。過電流で自動開極したときは、ハンドル81はトリップ状態の位置に切り替わる。過電流が閾値以上の電流であった場合、開極レバー82で第2軸部53bを押し下げることにより、1対の接点を開極する。
図2は、実施の形態1に係る漏電遮断器においてハンドルがオフ状態の位置にありつつ1対の接点が開極した状態を示す図である。図2においては、漏電遮断器100の一部の構成のみ図示している。
図1および図2に示すように、リンク棒63の後端部は、マグバー83の先端部と接離可能に係合している。マグバー83は、回転軸84を中心に回転することができる。プランジャ61によりリンク棒63が反時計回りに回転したとき、マグバー83は回転軸84を中心に時計回りに回転する。
マグバー83は、ラッチ85と係合している。マグバー83が時計回りに回転することにより、ラッチ85が反時計回りに回転する。ラッチ85は、接続レバー86の先端と接離可能に係合している。ラッチ85は、ハンドル81がオフ状態およびレディ状態のいずれかの位置にあるときは接続レバー86の先端と係合し、ハンドル81がトリップ状態の位置にあるときは接続レバー86の先端から外れる。
なお、ハンドル81がオフ状態の位置にあるときは、1対の接点は常に開極している。ハンドル81がレディ状態の位置にあるときは、1対の接点は、開極している場合と閉極している場合との両方がある。ハンドル81がトリップ状態の位置にあるときは、過電流が流れたことにより1対の接点が自動開極している。
ハンドル81には、上リンク88の上部が回転軸を介して接続されている。上リンク88の下部は、U軸87の一端の回転軸を介して下リンク89の上部と接続されている。U軸87の他端の回転軸は、接続レバー86と接続されている。下リンク89の下部は、アーム90に回転軸を介して接続されている。
アーム90の先端は、回転軸92を介して開極レバー82と接続されている。開極レバー82は、回転軸93を中心に回転可能に支持されている。開極レバー82の可動スペースを確保するために、第1軸部53aの延在部の横断面積をフランジ部の横断面積より小さくしている。開極レバー82は、第1軸部53aの延在部を挟むように配置されている。
アーム90の後端部である操作コイルスイッチレバー95は、操作コイルスイッチ94と接離可能に位置している。操作コイルスイッチ94は、外部電源から操作コイル50への電流の供給を制御する。アーム90は、回転軸91を中心に回転可能に支持されている。アーム90の回転により操作コイルスイッチレバー95が、操作コイルスイッチ94をオンオフ制御する。
開極レバー82がアーム90の回転軸91より第2軸部53b側に位置する回転軸92に接続されており、かつ、操作コイルスイッチレバー95が回転軸91より第2軸部53b側とは反対側に設けられていることにより、アーム90が回転軸91を中心に回転することによって、開極レバー82と操作コイルスイッチ94とが連動して動作する。開極レバー82を第2軸部53b側に配置することにより、開極レバー82の長さを短縮することができ、開極レバー82の可動スペースを縮小することができる。
マグバー83には、回転軸554を介して漏電レバー552が接続されている。漏電レバー552の先端には、漏電引き外しリレー551のプランジャ553が嵌められている。漏電引き外しリレー551は、フラックスゲート磁気センサの計測値が閾値以上になった場合に、レバー作動機構80を駆動する。
漏電引き外しリレー551のプランジャ553が右方に移動することにより、漏電レバー552は、回転軸555を中心に時計回りに回転する。これにより、マグバー83が回転軸84を中心に時計回りに回転する。
上記のように、漏電遮断器100は、開閉機構と、駆動機構と、導体505と、フラックスゲート磁気センサユニット500とを備える。開閉機構は、互いに接離可能に構成された一対の接点を有する。開閉機構は、可動接触子6と、1対の固定接触子である電源側固定接触子3および負荷側固定接触子9と、第1弾性体である押しばね56と、固定鉄心51と、可動鉄心52と、第2弾性体である引き外しばね55と、絶縁軸であるクロスバー53と、開極レバー82と、レバー作動機構80とを含む。
駆動機構は、開閉機構を駆動する。駆動機構は、第1コイルである操作コイル50と、過電流引き外し装置と、漏電引き外しリレーとを含む。導体505は、負荷側固定接触子9に接続されていることにより、一対の接点の各々と電気的に接続される。フラックスゲート磁気センサの計測値が閾値以上になった場合に、駆動機構によって開閉機構が駆動されて一対の接点が開極する。
図3は、実施の形態1に係る漏電遮断器が備えるフラックスゲート磁気センサユニットおよび導体の位置関係を示す図である。図4は、実施の形態1に係る漏電遮断器が備えるフラックスゲート磁気センサおよび導体の位置関係を示す図である。図5は、実施の形態1に係る漏電遮断器が備えるフラックスゲート磁気センサの内部構造を示す図である。
図3〜図5に示すように、フラックスゲート磁気センサユニット500は、フラックスゲート磁気センサおよび位置決め機構であるケース508を含む。フラックスゲート磁気センサは、コア501、1次コイル503、2次コイル502、端子接続部504、内側シールド506および外側シールド507を含む。
1次コイル503は、高周波励磁電流を流してコア501を励磁する。2次コイル502は、コア501に巻き回されている。端子接続部504は、1次コイル503および2次コイル502の各々の端子部である。1次コイル503および2次コイル502の各々は、端子接続部504が位置している部分のコア501には巻き回すことができない。これらの構成により、フラックスゲート磁気センサは、周方向に延在する環状の形状を有し、かつ、上記周方向の一部に端子接続部504を有している。フラックスゲート磁気センサは、導体505を囲むように配置され、導体505を流れる電流により発生する磁場の大きさを計測する。
本実施の形態においては、導体505は、互いに並行に位置する2本の導線で構成されている。具体的には、導体505は、第1導線505aおよび第2導線505bで構成されている。たとえば、第1導線505aを電源側から負荷側に電流が流れ、第2導線505bを負荷側から電源側に電流が流れる。または、第1導線505aを負荷側から電源側に電流が流れ、第2導線505bを電源側から負荷側に電流が流れる。
ここで、フラックスゲート磁気センサと導体505との位置関係によるフラックスゲート磁気センサの検出精度の変化の推移について説明する。
図6は、対象線の基準線に対する周方向の変位角度が0°の状態を示す図である。図7は、対象線の基準線に対する周方向の変位角度が90°の状態を示す図である。図8は、対象線の基準線に対する周方向の変位角度が180°の状態を示す図である。図9は、対象線の基準線に対する周方向の変位角度が270°の状態を示す図である。
図6〜図9に示すように、対象線Lは、上記周方向における端子接続部504の中央部と、第1導線505aおよび第2導線505bの中間位置とを結ぶ線である。基準線Cは、第1導線505aおよび第2導線505bの各々の中心を通る直線に直交する線である。
図6〜図9に示すように、端子接続部504が反時計回りに変位することにより、対象線Lの基準線Cに対する変位角度αが0°から大きくなる。
図10は、変位角度とフラックスゲート磁気センサの検出誤差の大きさとの関係を示すグラフである。図10においては、縦軸に磁気センサの検出誤差の大きさ、横軸に変位角度(°)を示している。フラックスゲート磁気センサの検出誤差の大きさは、最大値が1となるように規格化している。
図10に示すように、フラックスゲート磁気センサの検出誤差の大きさは、対象線Lの基準線Cに対する変位角度αの推移にともなって増減する。本実施の形態においては、変位角度αが、100°以上150°以下の範囲、および、280°以上330°以下の範囲の各々において、フラックスゲート磁気センサの検出誤差が小さくなっていた。
そこで、本実施の形態に係る漏電遮断器100が備えるフラックスゲート磁気センサユニット500は、フラックスゲート磁気センサに対する導体505の位置を定める位置決め機構であるケース508を含んでいる。
図11は、実施の形態1に係る漏電遮断器が備える位置決め機構の構成を示す図である。図11においては、ケース508に含まれない端子接続部504を点線で示している。ケース508は、端子接続部504が点線で示す位置に位置するように、フラックスゲート磁気センサと固定されている。
図11に示すように、ケース508は、導体505が挿通される少なくとも1つの位置決め用貫通孔を有する。本実施の形態においては、ケース508は、少なくとも1つの位置決め用貫通孔として、第1導線505aおよび第2導線505bが1対1で挿通される第1位置決め用貫通孔509aおよび第2位置決め用貫通孔509bを有する。
図3に示すように、本実施の形態においては、第1位置決め用貫通孔509aに第1導線505aが挿通され、第2位置決め用貫通孔509bに第2導線505bが挿通されている。なお、第1位置決め用貫通孔509aに第2導線505bが挿通され、第2位置決め用貫通孔509bに第1導線505aが挿通されていてもよい。
第1位置決め用貫通孔509aの中心は第1導線505aの中心に対応し、第2位置決め用貫通孔509bの中心は第2導線505bの中心に対応する。したがって、図11に示すように、対象線Lは、上記周方向における端子接続部504の中央部と、第1位置決め用貫通孔509aおよび第2位置決め用貫通孔509bの中間位置とを結ぶ線である。基準線Cは、第1位置決め用貫通孔509aおよび第2位置決め用貫通孔509bの各々の中心を通る直線に直交する線である。
図3に示すように、第1位置決め用貫通孔509aに第1導線505aを挿通し、第2位置決め用貫通孔509bに第2導線505bを挿通させることにより、対象線Lの基準線Cに対する変位角度αが、上記のフラックスゲート磁気センサの検出誤差が小さくなる範囲となるように、フラックスゲート磁気センサに対して第1導線505aおよび第2導線505bの位置を定めることができる。
なお、図3においては、理解しやすいように、第1位置決め用貫通孔509aおよび第2位置決め用貫通孔509bの各々の直径を第1導線505aおよび第2導線505bの各々の直径より比較的大きく記載しているが、導体505の位置決め精度を高くするためには、第1位置決め用貫通孔509aおよび第2位置決め用貫通孔509bの各々の直径は、第1導線505aおよび第2導線505bの各々の直径よりわずかに大きいことが好ましい。
本実施の形態においては、第1位置決め用貫通孔509aに第1導線505aを挿通し、第2位置決め用貫通孔509bに第2導線505bを挿通させることにより、フラックスゲート磁気センサに対して第1導線505aおよび第2導線505bを位置決めしているが、他の構成によりフラックスゲート磁気センサに対して導体505を位置決めしてもよい。
図1に示すように、本実施の形態においては、操作コイル50およびトリップコイル60の各々の巻軸方向は、第1位置決め用貫通孔509aおよび第2位置決め用貫通孔509bの各々の貫通方向に対して交差している。具体的には、操作コイル50およびトリップコイル60の各々の巻軸方向は、第1位置決め用貫通孔509aおよび第2位置決め用貫通孔509bの各々の貫通方向に対して直交している。
以下、上記の構成を有する漏電遮断器100の通常時の開閉動作について説明する。
図2に示す状態のときは、開極レバー82が第2軸部53bを押しばね56の付勢力に抗して押し下げることで、電源側可動接点5と電源側固定接点4とが開極状態にあり、負荷側可動接点7と負荷側固定接点8とが開極状態にある。この状態においては、アーム90が回転軸91を中心に時計回りに回転しており、操作コイルスイッチレバー95は操作コイルスイッチ94から離れており、操作コイルスイッチ94はオフ状態になっている。
図12は、図2に示す状態のときの漏電遮断器の回路の一部を示す図である。図12に示すように、第1操作コイル端子57および第2操作コイル端子58には、図示しない外部電源が接続される。操作コイルスイッチ94がオフ状態のため、操作コイル50は励磁されない。操作コイル50が電磁力を発生していないため、可動鉄心52は、引き外しばね55の付勢力によって固定鉄心51から引き離されて下方に移動し、第2絶縁仕切17と接触して止まる。第2軸部53bは、開極レバー82によって下方に押し下げられる。
本実施の形態においては、フラックスゲート磁気センサは、操作コイル50と共通の電源に接続されている。フラックスゲート磁気センサおよび操作コイル50の各々は、共通のスイッチである操作コイルスイッチ94によって外部電源との接続が接離される。
図13は、実施の形態1に係る漏電遮断器においてハンドルがレディ状態の位置にありつつ1対の接点が開極した状態を示す図である。図13においては、漏電遮断器100の一部の構成のみ図示している。
図13に示すように、ハンドル81を反時計回りに回転させたことにより、上リンク88が時計回りに回転しつつ下方に移動し、それに伴って下リンク89も下方に移動する。このため、アーム90は、回転軸91を中心に反時計回りに回転する。これにより、回転軸92が反時計回りに回転するため、開極レバー82は回転軸93を中心として時計回りに回転し、第2軸部53bから離れる。
押しばね56の付勢力によって第2軸部53bおよび可動接触子6は上方に移動し、第2軸部53bと第1軸部53aとは互いに接触する。押しばね56の付勢力は引き外しばね55の付勢力より弱いため、第1軸部53aは第2絶縁仕切17と接触した状態で維持される。アーム90が反時計回りに回転したことにより、操作コイルスイッチレバー95が操作コイルスイッチ94をオン状態にする。この状態において、外部電源から第1操作コイル端子57および第2操作コイル端子58を経由して操作コイル50に電流が供給されると、1対の接点が閉極状態になる。
図14は、図13の状態において外部電源から操作コイルに電流を供給して1対の接点が閉極した状態を示す図である。図14に示すように、操作コイルスイッチ94がオン状態のときに外部電源から操作コイル50に電流が供給されると、可動鉄心52および可動鉄心52に接続された第1軸部53aが引き外しばね55の付勢力に抗して上方に移動し、可動鉄心52は固定鉄心51と接触して止まる。
引き外しばね55の付勢力と操作コイル50の電磁力とが打ち消しあったため、押しばね56の付勢力によって第2軸部53bおよび可動接触子6は上方に移動し、電源側固定接点4と電源側可動接点5とが接触し、負荷側固定接点8と負荷側可動接点7とが接触することにより、1対の接点が閉極する。
これにより、外部配線から流入した電流は、電源側端子1、電源側固定接触子3、電源側固定接点4、電源側可動接点5、可動接触子6、負荷側可動接点7、負荷側固定接点8、負荷側固定接触子9、導体505、トリップコイル60および負荷側端子11をこの順に流れて外部配線へ流出する。
外部電源から操作コイル50に電流が供給されなくなると、可動鉄心52は固定鉄心51から離れ、引き外しばね55の付勢力によって第1軸部53aが第2絶縁仕切17と接触するまで移動する。第2軸部53bが第1軸部53aによって押し下げられることによって1対の接点が開極する。
1対の接点が閉極しているときに手動でハンドル81をオフ状態にした場合、図2に示す状態になる。すなわち、開極レバー82が第2軸部53bを押し下げ、1対の接点が開極する。また、操作コイルスイッチ94がオフ状態となるため、第1軸部53aは第2絶縁仕切17と接触するまで下方に移動する。
次に、漏電遮断器100に過電流が流れ、1対の接点が自動開極するときの開閉動作について説明する。
図15は、実施の形態1に係る漏電遮断器において、過電流が流れ、ハンドルがトリップ状態の位置にありつつ1対の接点が自動開極した直後の状態を示す図である。通電電流は、トリップコイル60を流れる。通常時の通電電流によってもプランジャ61にトリップコイル60によって発生した電磁力が作用しているが、プランジャばね62の付勢力の方が電磁力より強いため、プランジャ61が動くことはない。
しかし、通電電流の値が閾値以上になると、トリップコイル60が発生する磁場と、磁性体で形成された負荷側端子11およびプランジャ61自身によって形成される磁路とにより、プランジャ61はプランジャばね62の付勢力に抗して絶縁パイプ65内を上方に摺動する。この閾値は、たとえば、通常時の通電電流の10倍から20倍であり、漏電遮断器100の用途によって適宜設定される。
プランジャ61が上方に移動したことにより、リンク棒63が回転軸64を中心に反時計回りに回転し、これによりマグバー83が回転軸84を中心に時計回りに回転する。その結果、ラッチ85が反時計回りに回転し、接続レバー86の先端がラッチ85から外れる。ハンドル81が時計回りに回転することにより、接続レバー86が反時計周りに回転する。このとき、ハンドル81はトリップ状態の位置にある。
U軸87およびハンドル81の各々に接続された上リンク88においては、上部が左上方向に移動し、下部が右上方向に移動し、全体として上方に移動する。上リンク88に接続された下リンク89も上方に移動し、アーム90を回転軸91を中心に時計回りに回転させる。回転軸92に接続された開極レバー82は、回転軸93を中心に反時計回りに回転し、第2軸部53bを押し下げ、電源側可動接点5および負荷側可動接点7を開極させる。
通常時の開極距離は、第1軸部53aが下方に移動して第2絶縁仕切17と接触して止まることにより決まるが、過電流時の開極距離は、開極レバー82による第2軸部53bの押し下げ量によって調整することができ、通常時の開極距離より大きくすることができるため、過電流を遮断しやすくすることができる。
また、開極レバー82は、軽い、第2軸部53b、可動接触子6、電源側可動接点5および負荷側可動接点7のみを動かすため、開極速度を高くすることができる。これによっても、過電流を遮断しやくすることができる。
図16は、実施の形態1に係る漏電遮断器において、過電流が流れ、ハンドルがトリップ状態の位置にありつつ1対の接点の自動開極が完了した状態を示す図である。図16に示すように、アーム90が時計周りに回転したとき操作コイルスイッチレバー95も時計回りに回転し、操作コイルスイッチ94がオフ状態になる。これにより、操作コイル50への電流供給が止まり、可動鉄心52は下方に移動して第2絶縁仕切17と接触して止まる。
開極レバー82と操作コイルスイッチレバー95とは連動してほぼ同時に動作するが、可動鉄心52は重く慣性力が大きいため動作が遅く、図16に示すように可動鉄心52が動き出すのは、開極レバー82で1対の接点が開極した後になる。
電源側可動接点5と電源側固定接点4との間、および、負荷側可動接点7と負荷側固定接点8との間の、各々が開極したことにより、これらの接点間にアークが発生する。電源側固定接触子3および負荷側固定接触子9の各々がU字状の形状をしていることから、アークには第2軸部53bとは反対側にローレンツ力が働く。
そのため、電源側のアークは、電源側固定接触子3とアークランナー23との間を流れ、電源側グリッド固定材24に固定された電源側グリッド21に入る。同様に、負荷側のアークは、負荷側固定接触子9とアークランナー23との間を流れ、負荷側グリッド固定材26に固定された負荷側グリッド22に入る。
電源側グリッド21および負荷側グリッド22の各々に入ったアークは、陰極降下電圧および冷却の影響によって電圧があがって電流が限流されて遮断される。アークによって加熱された電源側の高温のガスは、窓25を通過して窓28から排出される。同様に、負荷側の高温のガスは、窓27を通過して窓29から排出される。
再度、1対の接点を閉極するには、ハンドル81を図2に示すように一旦オフ状態にした後、図13に示すようにレディ状態にする。ハンドル81を手動でレディ状態にしなければ操作コイルスイッチ94がオン状態にならないため、自動的に1対の接点が閉極することはない。
次に、漏電遮断器100に漏電電流が流れ、1対の接点が自動開極するときの開閉動作について説明する。
図17は、実施の形態1に係る漏電遮断器において、漏電電流が流れ、ハンドルがトリップ状態の位置にありつつ1対の接点が自動開極した直後の状態を示す図である。
図12に示すように、本実施の形態に係る漏電遮断器100においては、フラックスゲート磁気センサユニット500に含まれるフラックスゲート磁気センサには、操作コイル50と同じ系統の電源が接続される。フラックスゲート磁気センサの内部回路によって高周波化された励磁電流が1次コイル503に流される。外部配線から流入した主電流が流れる回路とは別の回路に電源を接続しているため、主電流が流れる回路が地絡したときなどにノイズの影響を受けにくくすることができる。また、操作コイルスイッチ94がオフ状態になると、フラックスゲート磁気センサへの電流供給が停止するため、無駄な電力消費が生じない。1次コイル503の励磁電流により、コア501は周期的に飽和される。
漏電が生じたことにより第1導線505aおよび第2導線505bに流れる電流値に差異が生じたとき、コア501が飽和する時間にずれが生じる。これにより、2次コイル502に電流が流れる。この電流の信号を増幅して得られた出力が、漏電引き外しリレー551の基板に伝えられる。なお、漏電引き外しリレー551の基板に伝送される信号は、2次コイル502の電流が抵抗を通過する際の電圧に変換されてもよい。
フラックスゲート磁気センサの出力値が閾値以上になると、漏電引き外しリレー551のプランジャ553が右方に移動する。これにより、漏電レバー552が回転軸555を中心に時計回りに回転する。回転軸554を介してマグバー83が時計回りに回転し、ラッチ85が反時計回りに回転し、接続レバー86の先端がラッチ85から外れる。ハンドル81が時計回りに回転して、接続レバー86が反時計周りに回転する。このとき、ハンドル81は、トリップ状態の位置にある。
U軸87およびハンドル81の各々に接続された上リンク88においては、上部が左上方向に移動し、下部が右上方向に移動し、全体として上方に移動する。上リンク88に接続された下リンク89も上方に移動し、アーム90を回転軸91を中心に時計回りに回転させる。回転軸92に接続された開極レバー82は、回転軸93を中心に反時計回りに回転し、第2軸部53bを押し下げ、電源側可動接点5および負荷側可動接点7を開極させる。
図17に示すように、アーム90が時計回りに回転したときに操作コイルスイッチレバー95も時計回りに回転し、操作コイルスイッチ94がオフ状態になる。操作コイル50への電流供給が止まり、可動鉄心52は下方に移動して第2絶縁仕切17と接触して止まる。
本実施の形態に係る漏電遮断器100においては、位置決め機構が、フラックスゲート磁気センサに対する導体505の位置を定める。フラックスゲート磁気センサの計測値が閾値以上になった場合に、駆動機構によって開閉機構が駆動されて一対の接点が開極する。これにより、フラックスゲート磁気センサと導体505との位置関係を定めることにより、フラックスゲート磁気センサの検出精度を安定させて、漏電遮断器100の信頼性を安定して高めることができる。
本実施の形態に係る漏電遮断器100においては、位置決め機構は、導体505が挿通される少なくとも1つの位置決め用貫通孔を有する。これにより、簡易な構成でフラックスゲート磁気センサと導体505との位置関係を定めることができる。
本実施の形態に係る漏電遮断器100においては、上記周方向における端子接続部504の中央部、および、2つの位置決め用貫通孔の中間位置を結ぶ対象線Lの、2つの位置決め用貫通孔の各々の中心を通る直線に直交する基準線Cに対する上記周方向における変位角度αが、100°以上150°以下、または、280°以上330°以下である。これにより、フラックスゲート磁気センサの検出誤差を低減して、漏電遮断器100の信頼性を高めることができる。
本実施の形態に係る漏電遮断器100においては、フラックスゲート磁気センサの計測値が閾値以上になった場合に、レバー作動機構80を駆動する漏電引き外しリレー551を含む。これにより、漏電遮断器100の信頼性を安定して高めることができる。
本実施の形態に係る漏電遮断器100においては、操作コイル50およびトリップコイル60の各々の巻軸方向は、少なくとも1つの位置決め用貫通孔の貫通方向に対して交差している。これにより、操作コイル50およびトリップコイル60の各々で発生した磁場によってフラックスゲート磁気センサの検出精度が低下することを抑制できる。
本実施の形態に係る漏電遮断器100においては、操作コイル50およびトリップコイル60の各々の巻軸方向は、少なくとも1つの位置決め用貫通孔の貫通方向に対して直交している。これにより、操作コイル50およびトリップコイル60の各々で発生した磁場によってフラックスゲート磁気センサの検出精度が低下することを抑制できる。
本実施の形態に係る漏電遮断器100においては、フラックスゲート磁気センサは、操作コイル50と共通の電源に接続されており、フラックスゲート磁気センサおよび操作コイル50の各々は、共通の操作コイルスイッチ94によって電源との接続が接離される。これにより、漏電遮断器100の電力消費を低減することができる。
実施の形態2.
以下、実施の形態2に係る漏電遮断器について図面を参照して説明する。実施の形態2に係る漏電遮断器は、フラックスゲート磁気センサの電源との接続経路のみ、実施の形態1に係る漏電遮断器100と異なるため、実施の形態1に係る漏電遮断器100と同様である構成については説明を繰り返さない。
図18は、実施の形態2に係る漏電遮断器の回路の一部を示す図である。図18に示すように、実施の形態2に係る漏電遮断器200においては、フラックスゲート磁気センサは、導体505を流れる電流と共通の電源に接続されている。フラックスゲート磁気センサは、導体505においてフラックスゲート磁気センサを挿通している部分より電流の下流側の部分に接続されている。すなわち、フラックスゲート磁気センサの電源を、負荷側可動接点7および負荷側固定接点8より負荷側からとるものである。これにより、1対の接点が開極している場合は、フラックスゲート磁気センサに電流が供給されないので、無駄な電力消費が生じない。
実施の形態3.
以下、実施の形態3に係る漏電遮断器について図面を参照して説明する。実施の形態3に係る漏電遮断器は、操作コイルを備えない点が主に、実施の形態1に係る漏電遮断器100と異なるため、実施の形態1に係る漏電遮断器100と同様である構成については説明を繰り返さない。
図19は、実施の形態3に係る漏電遮断器において、漏電電流が流れ、ハンドルがトリップ状態の位置にありつつ1対の接点が自動開極した直後の状態を示す図である。図20は、実施の形態3に係る漏電遮断器の回路の一部を示す図である。
実施の形態3に係る漏電遮断器300に漏電電流が流れ、1対の接点が自動開極するときの開閉動作について説明する。
図19および図20に示すように、フラックスゲート磁気センサは、負荷側固定接触子9から電源をとり、フラックスゲート磁気センサの内部回路によって高周波化された励磁電流が1次コイル503に流される。フラックスゲート磁気センサの電源を、負荷側可動接点7および負荷側固定接点8より負荷側からとるものである。これにより、1対の接点が開極している場合は、フラックスゲート磁気センサに電流が供給されないので、無駄な電力消費が生じない。1次コイル503の励磁電流により、コア501は周期的に飽和される。
漏電が生じたことにより第1導線505aおよび第2導線505bに流れる電流値に差異が生じたとき、コア501が飽和する時間にずれが生じる。これにより、2次コイル502に電流が流れる。この電流の信号を増幅して得られた出力が、漏電引き外しリレー551の基板に伝えられる。なお、漏電引き外しリレー551の基板に伝送される信号は、2次コイル502の電流が抵抗を通過する際の電圧に変換されてもよい。
フラックスゲート磁気センサの出力値が閾値以上になると、漏電引き外しリレー551のプランジャ553が右方に移動する。これにより、漏電レバー552が回転軸555を中心に時計回りに回転する。回転軸554を介してマグバー83が時計回りに回転し、ラッチ85が反時計回りに回転し、接続レバー86の先端がラッチ85から外れる。ハンドル81が時計回りに回転して、接続レバー86が反時計周りに回転する。このとき、ハンドル81は、トリップ状態の位置にある。
U軸87およびハンドル81の各々に接続された上リンク88においては、上部が左上方向に移動し、下部が右上方向に移動し、全体として上方に移動する。上リンク88に接続された下リンク89も上方に移動し、アーム90を回転軸91を中心に時計回りに回転させる。これにより、絶縁軸353を押し下げ、電源側可動接点5および負荷側可動接点7を開極させる。
本実施の形態に係る漏電遮断器300においても、位置決め機構が、フラックスゲート磁気センサに対する導体505の位置を定める。フラックスゲート磁気センサの計測値が閾値以上になった場合に、駆動機構によって開閉機構が駆動されて一対の接点が開極する。これにより、フラックスゲート磁気センサと導体505との位置関係を定めることにより、フラックスゲート磁気センサの検出精度を安定させて、漏電遮断器300の信頼性を安定して高めることができる。
実施の形態4.
以下、実施の形態4に係わる漏電遮断器について図面を参照して説明する。実施の形態4に係る漏電遮断器は、位置決め機構の構成が主に、実施の形態1に係る漏電遮断器100と異なるため、実施の形態1に係る漏電遮断器100と同様である構成については説明を繰り返さない。
図21は、実施の形態4に係る漏電遮断器におけるフラックスゲート磁気センサユニットの周辺の構成を示す斜視図である。図22は、図21に示すフラックスゲート磁気センサユニットの周辺の構成から下ケースなどを取り外した状態を示す斜視図である。図23は、図21の断面Aを矢印XXIII方向から見た断面図である。図21においては、断面Aにおける一部の構成の断面形状を図示している。
図21〜23に示すように、本実施の形態においては、導体505は、互いに間隔をあけて位置する2本のブスバーで構成されている。具体的には、第1ブスバー605aおよび第2ブスバー605bで構成されている。第1ブスバー605aおよび第2ブスバー605bの各々は、曲折した棒状の形状を有している。なお、導体505は、ブスバーで構成される場合に限られず、導線で構成されていてもよい。本実施の形態に係る漏電遮断器は、第1ブスバー605aおよび第2ブスバー605bとは異なる相の電位を有し、フラックスゲート磁気センサユニット500を貫通していない第3ブスバー605cをさらに備える。第1ブスバー605aは、第1負荷側固定接触子9aに接続されている。第2ブスバー605bは、第2負荷側固定接触子9bに接続されている。第3ブスバー605cは、第3負荷側固定接触子9cに接続されている。
位置決め機構は、第1ブスバー605aおよび第2ブスバー605bの各々の間に位置しつつ第1ブスバー605aおよび第2ブスバー605bを1つずつ収容する2つの収容部を有する絶縁性樹脂部材600aを含む。具体的には、絶縁性樹脂部材600aは、ケース608の貫通孔609内に挿通されている。絶縁性樹脂部材600aは、平板部601aと、第1収容部602aと、第2収容部603aとを含む。平板部601aは、貫通孔609の径方向に延在している。平板部601aの両端は、ケース608の貫通孔609の内面に固定されている。
第1収容部602aは、平板部601aの一方の面から互いに間隔をあけて上記径方向と直交する方向に立設された1対の壁部を含み第1ブスバー605aを収容する。第2収容部603aは、平板部601aの他方の面から互いに間隔をあけて上記径方向と直交する方向に立設された他の1対の壁部を含み第2ブスバー605bを収容する。絶縁性樹脂部材600aによって、第1ブスバー605aと第2ブスバー605bとは、互いに電気的に絶縁されている。絶縁性樹脂部材600aは、ケース608の外側において、第3ブスバー605cを収容する第3収容部をさらに有している。
フラックスゲート磁気センサユニット500は、絶縁性樹脂で構成された載置台600b上に載置されている。第1ブスバー605a、第2ブスバー605bおよび第3ブスバー605cは、載置台600bによって互いに電気的に絶縁されている。
図23に示すように、対象線Lは、端子接続部504の中央部と、第1ブスバー605aおよび第2ブスバー605bの各々の横断面の中心間の中間位置を結ぶ線である。対象線Lは、平板部601aの延在する上記径方向に沿っている。基準線Cは、第1ブスバー605aおよび第2ブスバー605bの各々の横断面の中心を通る直線に直交する線である。なお、上記の各々の横断面の中心は図心であってもよい。本実施の形態においては、対象線Lの基準線Cに対する周方向の変位角度は、100°以上150°以下、または、280°以上330°以下である。
実施の形態4に係わる漏電遮断器は、サーマルリレーになるバイメタル601およびヒータ602をさらに備える。電流は、導体505からヒータ602を通過して、トリップコイル60から負荷側端子11に流れる。過電流が流れると、ヒータ602の熱によりバイメタル601が曲がることでリンク棒63を回転させ、実施の形態1に記載のメカニズムによってトリップさせることができる。
実施の形態4に係わる漏電遮断器においては、位置決め機構は、第1ブスバー605aおよび第2ブスバー605bの各々の間に位置しつつ、第1ブスバー605aおよび第2ブスバー605bを1つずつ収容する第1収容部602aおよび第2収容部603aを有する絶縁性樹脂部材600aを含む。これにより、簡易な構成でフラックスゲート磁気センサユニット500と導体505との位置関係を定めることができる。
実施の形態4に係わる漏電遮断器においては、対象線Lの基準線Cに対する周方向の変位角度は、100°以上150°以下、または、280°以上330°以下である。これにより、フラックスゲート磁気センサユニット500の検出誤差を小さくすることができる。
なお、第3ブスバー605cは設けられていなくてもよい。ここで、第3ブスバー605cが設けられていない実施の形態4の変形例に係る漏電遮断器について説明する。図24は、実施の形態4の変形例に係る漏電遮断器の回路の一部を示す図である。
図24に示すように、実施の形態4の変形例に係る漏電遮断器においては、第3ブスバー605cが設けられておらず、図12に示す回路構成に比較して、漏電遮断器の構成が簡易になっている。
実施の形態5.
以下、実施の形態5に係わる漏電遮断器について図面を参照して説明する。実施の形態5に係る漏電遮断器は、位置決め機構の構成が主に、実施の形態1に係る漏電遮断器100と異なるため、実施の形態1に係る漏電遮断器100と同様である構成については説明を繰り返さない。
図25は、実施の形態5に係る漏電遮断器においてフラックスゲート磁気センサユニットに取り付けられた第1導体位置調整板の形状を示す平面図である。図26は、実施の形態5に係る漏電遮断器において第1導体位置調整板と組み合わされる第2導体位置調整板の形状を示す平面図である。
実施の形態5に係る漏電遮断器においては、位置決め機構は、ケース508と第1導体位置調整板650と第2導体位置調整板652とを含む。フラックスゲート磁気センサユニット500に、図25に示す第1導体位置調整板650が取り付けられている。第1導体位置調整板650における中央に、第1導線505aおよび第2導線505bが貫通する孔部650h設けられており、第1導体位置調整板650における四隅に、4つの孔部651が設けられている。第1導体位置調整板650の孔部650hは、ケース508の中央に位置して第1導線505aおよび第2導線505bが貫通する孔部508hと重なるように配置されている。
図26に示すように、第2導体位置調整板652は、少なくとも1つの位置決め用貫通孔として、第1導線505aおよび第2導線505bが1対1で挿通される第1位置決め用貫通孔654aおよび第2位置決め用貫通孔654bを有する。第2導体位置調整板652には、4つの孔部651に対応する位置に4つの孔部653がさらに設けられている。
第1導体位置調整板650と第2導体位置調整板652とは、ケース508を互いの間に挟んで、孔部651および孔部653に挿通したボルトおよびナットによって締結される。この状態において、第1位置決め用貫通孔654aに第1導線505aを挿通し、第2位置決め用貫通孔654bに第2導線505bを挿通させることにより、フラックスゲート磁気センサの検出誤差が小さくなるように、フラックスゲート磁気センサに対して第1導線505aおよび第2導線505bの位置を定めることができる。したがって、実施の形態5に係る漏電遮断器においても、実施の形態1に係る漏電遮断器と同様の効果が得られる。
上述した実施の形態の説明において、組み合わせ可能な構成を相互に組み合わせてもよい。
なお、今回開示した上記実施の形態はすべての点で例示であって、限定的な解釈の根拠となるものではない。したがって、本開示の技術的範囲は、上記した実施の形態のみによって解釈されるものではない。また、請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれる。
1 電源側端子、2 ねじ、3 電源側固定接触子、4 電源側固定接点、5 電源側可動接点、6 可動接触子、7 負荷側可動接点、8 負荷側固定接点、9 負荷側固定接触子、9a 第1負荷側固定接触子、9b 第2負荷側固定接触子、9c 第3負荷側固定接触子、11 負荷側端子、15 下ケース、18 上ケース、 508,608 ケース、16 第1絶縁仕切、17 第2絶縁仕切、21 電源側グリッド、22 負荷側グリッド、23 アークランナー、24 電源側グリッド固定材、25,27,28,29 窓、26 負荷側グリッド固定材、50 操作コイル、51 固定鉄心、52 可動鉄心、53 クロスバー、53a 第1軸部、53b 第2軸部、55 引き外しばね、56 押しばね、57 第1操作コイル端子、58 第2操作コイル端子、59 固定鉄心押さえ部材、60 トリップコイル、61,553 プランジャ、62 プランジャばね、63 リンク棒、64,84,91,92,93,554,555 回転軸、65 絶縁パイプ、80 レバー作動機構、81 ハンドル、82 レバー、83 マグバー、85 ラッチ、86 接続レバー、87 U軸、88 上リンク、89 下リンク、90 アーム、94 操作コイルスイッチ、95 操作コイルスイッチレバー、100,200,300 漏電遮断器、353 絶縁軸、500 フラックスゲート磁気センサユニット、501 コア、502 2次コイル、503 1次コイル、504 端子接続部、505 導体、505a 第1導線、505b 第2導線、506 内側シールド、507 外側シールド、508h,650h,651,653 孔部、509a,654a 第1位置決め用貫通孔、509b,654b 第2位置決め用貫通孔、551 リレー、552 漏電レバー、600a 絶縁性樹脂部材、600b 置台、601 バイメタル、601a 平板部、602 ヒータ、602a 第1収容部、603a 第2収容部、605a 第1ブスバー、605b 第2ブスバー、605c 第3ブスバー、609 貫通孔、650 第1導体位置調整板、652 第2導体位置調整板、C 基準線、L 対象線。

Claims (12)

  1. 互いに接離可能に構成された一対の接点を有する開閉機構と、
    前記開閉機構を駆動する駆動機構と、
    前記一対の接点の各々と電気的に接続される導体と、
    前記導体を囲むように配置され、前記導体を流れる電流により発生する磁場の大きさを計測するフラックスゲート磁気センサと、
    前記フラックスゲート磁気センサに対する前記導体の位置を定める位置決め機構とを備え、
    前記フラックスゲート磁気センサの計測値が閾値以上になった場合に、前記駆動機構によって前記開閉機構が駆動されて前記一対の接点が開極し、
    前記位置決め機構は、前記導体が挿通される少なくとも1つの位置決め用貫通孔を有し、
    前記開閉機構は、
    両端部の各々に可動接点が設けられた可動接触子と、
    前記可動接点に1対1で対応するように前記可動接点と相対する位置に固定接点が設けられた1対の固定接触子と、
    前記可動接点が前記固定接点に接触する方向に前記可動接触子を付勢する第1弾性体と、
    固定鉄心と、
    前記固定鉄心に対向するように配置され、前記固定鉄心に対して接離可能構成された可動鉄心と、
    前記可動鉄心を前記固定鉄心から離間する方向に付勢する第2弾性体と、
    絶縁物で構成されており、前記可動鉄心に取り付けられた第1軸部、および、該第1軸部に対して接離可能に設けられつつ前記可動接触子に取り付けられた第2軸部を含む、絶縁軸と、
    前記第1軸部から前記第2軸部を離間させる開極レバーと、
    前記開極レバーを作動させるレバー作動機構とを含み、
    前記駆動機構は、
    前記固定鉄心の周囲に設置され、前記第2弾性体の付勢力に抗して前記可動鉄心を前記固定鉄心に吸引する電磁力を発生する第1コイルと、
    前記レバー作動機構を駆動する過電流引き外し装置と、
    前記フラックスゲート磁気センサの計測値が閾値以上になった場合に、前記レバー作動機構を駆動する漏電引き外しリレーとを含む、漏電遮断器。
  2. 前記フラックスゲート磁気センサは、周方向に延在する環状の形状を有し、かつ、前記周方向の一部に端子接続部を有し、
    前記導体は、互いに並行に位置する2本の導線で構成されており、
    前記位置決め機構は、前記少なくとも1つの位置決め用貫通孔として、前記2本の導線が1対1で挿通される2つの位置決め用貫通孔を有し、
    前記周方向における前記端子接続部の中央部、および、前記2つの位置決め用貫通孔の中間位置を結ぶ対象線の、前記2つの位置決め用貫通孔の各々の中心を通る直線に直交する基準線に対する前記周方向における変位角度が、100°以上150°以下、または、280°以上330°以下である、請求項に記載の漏電遮断器。
  3. 互いに接離可能に構成された一対の接点を有する開閉機構と、
    前記開閉機構を駆動する駆動機構と、
    前記一対の接点の各々と電気的に接続される導体と、
    前記導体を囲むように配置され、前記導体を流れる電流により発生する磁場の大きさを計測するフラックスゲート磁気センサと、
    前記フラックスゲート磁気センサに対する前記導体の位置を定める位置決め機構とを備え、
    前記フラックスゲート磁気センサの計測値が閾値以上になった場合に、前記駆動機構によって前記開閉機構が駆動されて前記一対の接点が開極し、
    前記位置決め機構は、前記導体が挿通される少なくとも1つの位置決め用貫通孔を有し、
    前記フラックスゲート磁気センサは、周方向に延在する環状の形状を有し、かつ、前記周方向の一部に端子接続部を有し、
    前記導体は、互いに並行に位置する2本の導線で構成されており、
    前記位置決め機構は、前記少なくとも1つの位置決め用貫通孔として、前記2本の導線が1対1で挿通される2つの位置決め用貫通孔を有し、
    前記周方向における前記端子接続部の中央部、および、前記2つの位置決め用貫通孔の中間位置を結ぶ対象線の、前記2つの位置決め用貫通孔の各々の中心を通る直線に直交する基準線に対する前記周方向における変位角度が固定されており、
    前記フラックスゲート磁気センサの計測値が閾値以上になった場合に、前記駆動機構によって前記開閉機構が駆動されて前記一対の接点が開極する、漏電遮断器。
  4. 前記変位角度、100°以上150°以下、または、280°以上330°以下である、請求項に記載の漏電遮断器。
  5. 前記開閉機構は、
    両端部の各々に可動接点が設けられた可動接触子と、
    前記可動接点に1対1で対応するように前記可動接点と相対する位置に固定接点が設けられた1対の固定接触子と、
    前記可動接点が前記固定接点に接触する方向に前記可動接触子を付勢する第1弾性体と、
    固定鉄心と、
    前記固定鉄心に対向するように配置され、前記固定鉄心に対して接離可能構成された可動鉄心と、
    前記可動鉄心を前記固定鉄心から離間する方向に付勢する第2弾性体と、
    絶縁物で構成されており、前記可動鉄心に取り付けられた第1軸部、および、該第1軸部に対して接離可能に設けられつつ前記可動接触子に取り付けられた第2軸部を含む、絶縁軸と、
    前記第1軸部から前記第2軸部を離間させる開極レバーと、
    前記開極レバーを作動させるレバー作動機構とを含み、
    前記駆動機構は、
    前記固定鉄心の周囲に設置され、前記第2弾性体の付勢力に抗して前記可動鉄心を前記固定鉄心に吸引する電磁力を発生する第1コイルと、
    前記レバー作動機構を駆動する過電流引き外し装置と、
    前記フラックスゲート磁気センサの計測値が閾値以上になった場合に、前記レバー作動機構を駆動する漏電引き外しリレーとを含む、請求項または請求項に記載の漏電遮断器。
  6. 前記過電流引き外し装置は、第2コイルを含み、
    前記第1コイルおよび前記第2コイルの各々の巻軸方向は、前記少なくとも1つの位置決め用貫通孔の貫通方向に対して交差している、請求項1、請求項2または請求項5に記載の漏電遮断器。
  7. 前記第1コイルおよび前記第2コイルの各々の前記巻軸方向は、前記少なくとも1つの位置決め用貫通孔の貫通方向に対して直交している、請求項に記載の漏電遮断器。
  8. 前記フラックスゲート磁気センサは、前記第1コイルと共通の電源に接続されており、
    前記フラックスゲート磁気センサおよび前記第1コイルの各々は、共通のスイッチによって前記電源との接続が接離される、請求項1、請求項2または請求項5に記載の漏電遮断器。
  9. 前記フラックスゲート磁気センサは、前記導体を流れる電流と共通の電源に接続されており、
    前記フラックスゲート磁気センサは、前記導体において前記フラックスゲート磁気センサを挿通している部分より前記電流の下流側の部分に接続されている、請求項に記載の漏電遮断器。
  10. 互いに接離可能に構成された一対の接点を有する開閉機構と、
    前記開閉機構を駆動する駆動機構と、
    前記一対の接点の各々と電気的に接続される導体と、
    前記導体を囲むように配置され、前記導体を流れる電流により発生する磁場の大きさを計測するフラックスゲート磁気センサと、
    前記フラックスゲート磁気センサに対する前記導体の位置を定める位置決め機構とを備え、
    前記フラックスゲート磁気センサの計測値が閾値以上になった場合に、前記駆動機構によって前記開閉機構が駆動されて前記一対の接点が開極し、
    前記導体は、互いに間隔をあけて位置する2本のブスバーで構成されており、
    前記位置決め機構は、前記2本のブスバーの各々の間に位置しつつ前記2本のブスバーを1つずつ収容する2つの収容部を有する絶縁性樹脂部材を含み、
    前記フラックスゲート磁気センサは、周方向に延在する環状の形状を有し、かつ、前記周方向の一部に端子接続部を有し、
    前記周方向における前記端子接続部の中央部、および、前記2本のブスバーの各々の横断面の中心間の中間位置を結ぶ対象線の、前記2本のブスバーの各々の横断面の中心を通る直線に直交する基準線に対する前記周方向における変位角度が固定されており、
    前記フラックスゲート磁気センサの計測値が閾値以上になった場合に、前記駆動機構によって前記開閉機構が駆動されて前記一対の接点が開極する、漏電遮断器。
  11. 前記変位角度、100°以上150°以下、または、280°以上330°以下である、請求項10に記載の漏電遮断器。
  12. 前記開閉機構は、
    両端部の各々に可動接点が設けられた可動接触子と、
    前記可動接点に1対1で対応するように前記可動接点と相対する位置に固定接点が設けられた1対の固定接触子と、
    前記可動接点が前記固定接点に接触する方向に前記可動接触子を付勢する第1弾性体と、
    固定鉄心と、
    前記固定鉄心に対向するように配置され、前記固定鉄心に対して接離可能構成された可動鉄心と、
    前記可動鉄心を前記固定鉄心から離間する方向に付勢する第2弾性体と、
    絶縁物で構成されており、前記可動鉄心に取り付けられた第1軸部、および、該第1軸部に対して接離可能に設けられつつ前記可動接触子に取り付けられた第2軸部を含む、絶縁軸と、
    前記第1軸部から前記第2軸部を離間させる開極レバーと、
    前記開極レバーを作動させるレバー作動機構とを含み、
    前記駆動機構は、
    前記固定鉄心の周囲に設置され、前記第2弾性体の付勢力に抗して前記可動鉄心を前記固定鉄心に吸引する電磁力を発生する第1コイルと、
    前記レバー作動機構を駆動する過電流引き外し装置と、
    前記フラックスゲート磁気センサの計測値が閾値以上になった場合に、前記レバー作動機構を駆動する漏電引き外しリレーとを含む、請求項10または請求項11に記載の漏電遮断器。
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