JP6803070B2 - 羽根車装置及び羽根車装置の枚葉紙減速方法 - Google Patents

羽根車装置及び羽根車装置の枚葉紙減速方法 Download PDF

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Description

本発明は、搬送装置から繰り出される枚葉紙を受け取り、排出する羽根車装置及び羽根車装置が受け取りした枚葉紙の進入速度を減速する方法に関する。
羽根車装置としては、回転駆動される羽根取付体の外周に羽根を回転方向に間隔を置いて複数設け、羽根と羽根との間に羽根溝を有した羽根車を備え、搬送装置からの枚葉紙の繰り出しタイミングに、羽根車の回転による羽根溝の受け取りタイミングを同期させて枚葉紙を羽根溝に進入させ、羽根溝内へ進入させた枚葉紙は、羽根車に対する相対速度差による羽根溝内面からの動摩擦力を受けて減速し、羽根溝内底部に当接することにより、羽根車に対する相対速度差がゼロとなり、羽根車と一体となって搬送されて羽根溝から抜け落ちるようにして排出される構成の物が知られている。
しかし、この構成の羽根車装置は、搬送装置による枚葉紙の搬送速度が高速であると枚葉紙が羽根溝に高速で進入し、枚葉紙の進入方向先端が羽根溝内底部に衝突し、枚葉紙の進入方向先端部分に衝突傷が発生する。この傷は、製品不良や後工程での集積不良等の原因となる。
更に、枚葉紙の進入方向先端が羽根溝内の底部に衝突すると枚葉紙が跳ね返り、進入方向先端部分が傷つくばかりでなく枚葉紙の進入方向先端が羽根溝内の底部と離れ、枚葉紙の進入方向の位置ずれが発生して、後工程での集積不良等の原因となる。
そこで、羽根溝に進入した枚葉紙の進入速度を減速するために、羽根溝に対する枚葉紙の進入角度を大きくして羽根溝内面からの動摩擦力を大きくすると、枚葉紙の進入方向先端部分に擦過傷が発生してしまう。この傷も、製品不良や後工程での集積不良等の原因となる。
これらのことを解消することを目的とした羽根車装置が引用文献1−5に開示されている。引用文献1−5に開示された羽根車装置の枚葉紙の進入速度を減速する構成を説明する。なお、理解を容易とするために部材に引用文献と同一の符号をつけ、先に背景技術で述べた羽根車装置の部材名称を括弧書きする。
引用文献1に開示された羽根車装置は、折機羽根車(羽根車)の羽根と羽根間の羽根底(羽根溝内の底部)に、羽根車ボス17に取着され羽根15a,15b,…の裏側に押圧されたおさえ板バネ16a,16b,…を取り付けて、折機(搬送装置)から折機羽根車に高速で送り出された折丁(枚葉紙)を羽根15a,15b,…とおさえ板バネ16a,16b,…で挟み込んで減速して、折丁が羽根底に衝突して発生する折丁のはね返りを排除するとともに、破れを防止する構成である。
引用文献2に開示された羽根車装置は、各羽根49間における羽根車ボス47の外周部(羽根溝内の底部)に、例えばゴムや弾性のスポンジなどの衝撃吸収部材51を設けて、搬送されてきた折丁(枚葉紙)Aの先端が衝撃吸収部材51に衝突して衝撃が吸収されて、折丁A(進入方向先端部分)の損傷が防止される構成である。
引用文献3に開示された羽根車装置は、折り済み印刷物(枚葉紙)3に先に接する先行縁6を有する後追羽根または後ろ羽根5と、折り済み印刷物3に後から接する後追縁7を有する先行羽根または前羽根5とによって形成される、羽根車ポケット(羽根溝)14を設けて、先行縁6の第1輪郭8と後追縁7の第2輪郭9を変化させることにより、運動エネルギーの実質的により高い消散、すなわち折り済み印刷物3の減速を達成して、折り済み印刷物3が、変形、傷の発生することなどを防ぎ、排紙精度の正確さを改善する構成である。
引用文献4に開示された羽根車装置は、インボリュート曲線に沿って湾曲配置される複数枚の羽根体(羽根)32…を有し、これら複数の羽根体32…間に形成される羽根溝32a内に有価証券(枚葉紙)Pを導入させて搬送する羽根車3を備え、この羽根車3の羽根体32の根元側にその湾曲方向に向って円弧状に突出部37を突出成形し、この突出部37により、羽根溝32aに沿って挿入される有価証券Pに対し摩擦力を付与して、有価証券Pの先端部にせん断力を発生させることなく、十分に減速して有価証券Pと羽根車3との相対速度をゼロにできるようにした構成である。
引用文献5に開示された羽根車装置は、羽根車4の外周部に空気噴出管19を設け、切断紙(枚葉紙)7が羽根5の背面に接触したとき空気噴出管19の先端ノズル部18より切断紙7に向って圧縮空気を噴出し、切断紙7を羽根5の背面上に押圧して切断紙7の移動を停止させた後、羽根車4の回転に伴って切断紙7を羽根5の背面にそって滑動させ、切断紙7の先端耳部(進入方向先端)イを羽根5の根本部(羽根溝内の底部)ロに当てて滑動を停止させるので、切断紙7の先端耳部イが潰れる心配のない構成である。
実開平3−105157号公報 特開平11−21002号公報 特開平5−208768号公報 特開2000−86040号公報 特公昭39−8426号公報
引用文献1に開示された羽根車装置では、折丁(枚葉紙)の種類に応じて、折丁を挟み込んで減速する力を適度に調整するために、おさえ板バネ16a,16b,…を交換する労力を要する。又、多種のおさえ板バネ16a,16b,…の準備が必要でコストが高い。
引用文献2に開示された羽根車装置では、折丁(枚葉紙)Aの種類に応じて、衝撃吸収部材51の弾性力を適度に調整するために、衝撃吸収部材51を交換する労力を要する。又、多種の衝撃吸収部材51の準備が必要である。更に、衝撃吸収部材51は、磨耗し易く交換頻度が高い為、メンテナンスに労力を要する。
引用文献3に開示された羽根車装置では、羽根車ポケット(羽根溝)14の輪郭の形状で折り済み印刷物3を減速させる為、減速度合の調整はできない。
引用文献4に開示された羽根車装置では、突出部37の形状で有価証券Pを減速させる為、減速度合の調整はできない。
引用文献5に開示された羽根車装置では、羽根車4の外周部の離れた位置から圧縮空気を切断紙7に吹き付けて羽根5の背面に押圧して減速するので、効率がわるく十分な減速ができず、切断紙の搬送速度が高速の場合は、切断紙7の先端耳部イ(枚葉紙の進入方向先端)が、羽根5の根本部ロに強く当たって潰れてしまう。
しかも、吹き付ける空気はドライエアーと呼ばれる水分を含まない空気としなければならず高価な空気発生装置が必要となるし、吹き付けた空気は周囲に飛散するので周囲の部材に悪影響を与える。
本発明は、前述の課題を解決するためになされたもので、その目的は、搬送装置から繰り出しされる枚葉紙が高速で、羽根溝内の進入速度が高速であっても、枚葉紙は羽根溝内底部までスムーズに進入し枚葉紙の進入方向先端部分の擦過傷を低減できるとともに、枚葉紙の進入方向先端が羽根溝内底部に衝突したり、跳ね返ったりせずに接した状態で停止することで、枚葉紙の進入方向先端部分に衝突傷が発生したり、進入方向の位置ずれがなく、しかも減速度合を調整でき、さらには十分な減速ができ、枚葉紙の搬送速度が高速であっても枚葉紙の進入方向先端が羽根溝内底部に衝突することがないし、周囲に悪影響を与えることがない羽根車装置及び羽根車の枚葉紙減速方法を提供することである。
本発明の羽根車装置は、搬送装置から繰り出される枚葉紙を羽根車の羽根溝で受け取り、前記枚葉紙の進入方向先端を羽根溝内底部に当てて停止するようにした羽根車装置において、前記羽根車の羽根に、前記羽根溝内に進入した枚葉紙を真空圧で吸着して進入速度を減速する吸着口を備え、前記羽根車は、前記吸着口に連通する前記羽根車の軸方向の側面に開口する羽根車側エアー経路を有し、前記羽根車の前記側面と対向してエアー経路接続部が設けられ、前記エアー経路接続部は、前記羽根車側の側面に開口したエアー経路接続部側エアー経路を有し、前記羽根車が回転して、前記羽根車側エアー経路が前記エアー経路接続部側エアー経路と重なり通りぬける間において、前記羽根車側エアー経路と前記エアー経路接続部側エアー経路が接続されることを特徴とする羽根車装置である。
本発明の羽根車装置においては、前記羽根溝は、前記羽根車の回転方向上流側の羽根の表面と前記羽根車の回転方向下流側の羽根の裏面との間とし、前記吸着口は、前記回転方向下流側の羽根の裏面に開口し、前記枚葉紙は、前記回転方向下流側の羽根の裏面に吸着される羽根車装置とすることができる。
このようにすれば、枚葉紙を回転方向下流側の羽根の裏面に吸着して進入速度を減速できる。
本発明の羽根車装置においては、前記回転方向上流側の羽根の表面に、前記羽根溝内に進入した枚葉紙の進入方向先端部を前記回転方向下流側の羽根の裏面に向けて移動する羽根溝内経路絞り部材を備えている羽根車装置とすることができる。
このようにすれば、回転方向上流側の羽根の表面に進入した枚葉紙を回転方向下流側の羽根の裏面に吸着して進入速度を減速できる。
本発明の羽根車装置においては、前記羽根溝内経路絞り部材は、前記羽根溝の幅を前記羽根溝内底部へ向けて徐々に狭める形状で、前記吸着口は、前記羽根溝の幅が最も狭くなる部分に開口している羽根車装置とすることができる。
このようにすれば、枚葉紙の進入方向先端部を回転方向下流側の羽根の裏面に確実に吸着できる。
本発明の羽根車装置においては、前記羽根車は回転軸の外周面に取り付けられて回転軸とともに回転し、前記羽根車側エアー経路は、前記羽根車の側面における回転軸中心を中心とする仮想円軌跡上に開口し、前記エアー経路接続部は、前記回転軸の外周面に相対回転可能に嵌め合せて取り付けられ、前記エアー経路接続部の前記エアー経路接続部側エアー経路は、前記仮想円軌跡と対向して開口し、前記羽根車が回転することで前記羽根車側エアー経路が順次前記エアー経路接続部側エアー経路に接続する羽根車装置とすることができる。
このようにすれば、羽根車の回転により羽根車側エアー経路をエアー経路接続部側エアー経路に確実に接続することができる。
本発明の羽根車装置においては、前記エアー経路接続部の軸方向一端側に前記回転軸とともに回転する一端側羽根車を設け、前記エアー経路接続部の軸方向他端側に前記回転軸とともに回転する他端側羽根車を設け、前記一端側羽根車は、前記エアー経路接続部側の側面に開口した一端側の羽根車側エアー経路を有し、前記他端側羽根車は、前記エアー経路接続部側の側面に開口した他端側の羽根車側エアー経路を有し、前記エアー経路接続部は、前記一端側羽根車側の側面に開口した一端側のエアー経路接続部側エアー経路と、前記他端側羽根車側の側面に開口した他端側のエアー経路接続部側エアー経路を有し、前記一端側羽根車及び前記他端側羽根車が回転して、前記一端側の羽根車側エアー経路が前記一端側のエアー経路接続部側エアー経路と重なり通りぬける間において、前記一端側の羽根車側エアー経路と前記一端側のエアー経路接続部側エアー経路が接続され、且つ、前記他端側の羽根車側エアー経路が前記他端側のエアー経路接続部側エアー経路と重なり通りぬける間において、前記他端側の羽根車側エアー経路と前記他端側のエアー経路接続部側エアー経路が接続される羽根車装置とすることができる。
このようにすれば、枚葉紙は2つの羽根車の羽根溝に進入して2つの羽根溝で支持されるので、枚葉紙を安定して支持できるし、進入速度をより減速できる。
本発明の羽根車装置においては、前記エアー経路接続部は、前記一端側のエアー経路接続部側エアー経路を有する一端側エアー経路接続部と、前記他端側のエアー経路接続部側エアー経路を有する他端側エアー経路接続部を備え、前記一端側エアー経路接続部と前記他端側エアー経路接続部は、前記回転軸の軸方向にそれぞれ独立して移動可能に設けられ、前記一端側エアー経路接続部を、前記一端側羽根車の側面に押しつける一端側の押付力付与手段と、前記他端側エアー経路接続部を、前記他端側羽根車の側面に押し付ける他端側の押付力付与手段とを備えている羽根車装置とすることができる。
このようにすれば、各羽根車と各エアー経路接続部との間でエアーが漏れることがない。
本発明の羽根車装置においては、前記エアー経路接続部、前記一端側羽根車及び前記他端側羽根車で構成した羽根車ユニットを、前記枚葉紙を多列で搬送可能なように、前記回転軸に複数備えている羽根車装置とすることができる。
このようにすれば、搬送する枚葉紙の多列化を容易にできる。
本発明の羽根車装置においては、前記エアー経路接続部側エアー経路を真空発生源に連通するための真空圧配管部を備えている羽根車装置とすることができる。
本発明の羽根車装置においては、前記エアー経路接続部の連れ回りを防止するための連れ回り防止部を備えている羽根車装置とすることができる。
本発明の羽根車装置の枚葉紙減速方法は、搬送装置から繰り出される枚葉紙を羽根車の羽根溝で受け取り、前記枚葉紙の進入方向先端を羽根溝内底部に当てて停止するようにした羽根車装置において、 前記羽根車の羽根は吸着口を備え前記吸着口は、前記羽根車の軸方向の側面に開口する羽根車側エアー経路に連通し、 前記羽根車の前記側面と対向して設けられたエアー経路接続部は、前記羽根車側の側面に開口したエアー経路接続部側エアー経路を有し、 前記羽根車が回転して、前記羽根車側エアー経路が前記エアー経路接続部側エアー経路と重なり通りぬける間において、前記羽根車側エアー経路と前記エアー経路接続部側エアー経路を接続することで、前記羽根溝内に進入した前記枚葉紙を真空圧を利用して前記羽根に吸着して進入速度を減速するようにしたことを特徴とする羽根車装置の枚葉紙減速方法である。
本発明によれば、搬送装置から繰り出しされる枚葉紙が高速で、羽根溝内の進入速度が高速であっても、枚葉紙は羽根溝内底部までスムーズに進入し枚葉紙の進入方向先端部分の擦過傷を低減できるとともに、枚葉紙の進入方向先端が羽根溝内底部に衝突したり、跳ね返ったりせずに接した状態で停止することで、枚葉紙の進入方向先端部分に衝突傷が発生したり、進入方向の位置ずれがなく、しかも減速度合を調整でき、さらには十分な減速ができ、枚葉紙の搬送速度が高速であっても枚葉紙の進入方向先端が羽根溝内底部に衝突することがないし、周囲に悪影響を与えることがない。
羽根車装置と搬送装置の正面図である。 駆動部の説明図である。 当て板とガイド板の説明図である。 図1のA部の拡大正面図である。 図4の背面図である。 図4の平面図である。 図6のB−B断面図である。 枚葉紙の羽根溝内進入動作の説明図である。 枚葉紙の羽根溝内進入動作の説明図である。 枚葉紙の羽根溝内進入動作の説明図である。 枚葉紙の羽根溝内進入動作の説明図である。 枚葉紙の羽根溝内進入動作の説明図である。 図1のC−C拡大断面図である。 図13のD−D断面図である。 図13のE−E断面図である。 図14のF−O−G断面図である。 図14のH−H断面図である。 図15のI−O−J断面図である。 図15のK−O−J断面図である。 図15のL−O−M断面図である。 図14のN−O−G断面図である。 図14のP−O−G断面図である。 図14のQ−O−R断面図である。 図15における一端側エアー経路接続部の拡大図である。 図14における他端側エアー経路接続部の拡大図である。
本発明の羽根車装置と搬送装置の全体構成の実施の形態を図1−図3を参照して説明する。
図1は羽根車装置と搬送装置の正面図、図2は駆動部の説明図、図3は当て板、ガイド板の説明図である。
図1に示すように、羽根車装置1は羽根車ユニット2と、駆動部3と、当て板4と、ガイド板5を備えている。羽根車ユニット2は搬送装置10から繰り出される枚葉紙6を受け取り所定方向(時計回り方向)へ搬送する。駆動部3は羽根車ユニット2を所定方向(時計回り方向)に回転させる。当て板4は羽根車ユニット2により搬送される枚葉紙6を羽根車ユニット2から排出させる。ガイド板5は枚葉紙6の搬送方向と直角方向の端面が接して枚葉紙6をガイドする。
搬送装置10は羽根車ユニット2の上方部に設けてある。搬送装置10は上下一対の搬送コンベア11の搬送ベルト12で枚葉紙6を挟持して搬送し、枚葉紙6を羽根車ユニット2の上部に送り込む。
当て板4に当接して羽根車ユニット2から排出された枚葉紙6は、後工程として羽根車ユニット2の下方部に設けられた図示しない集積装置で集積される。搬送装置10と羽根車装置1の同期制御については、後述する。
羽根車ユニット2は羽根車20を備えている。羽根車20は羽根取付体21の外周に羽根22が回転方向に等間隔で複数(図1では24枚)取り付けられ、回転方向に隣接した回転方向上流側の羽根22−1の回転方向下流側の面である表面22aと回転方向下流側の羽根22−2の回転方向上流側の面である裏面22bとの間がそれぞれ羽根溝23である。羽根車20は所定の方向(時計回り方向)に回転駆動される。
羽根取付体21は羽根取付コア24とフランジ付ボス25を備えている。羽根取付コア24は円盤形状で、外周面に羽根22が取り付けてある。
フランジ付ボス25の外周面に羽根取付コア24が固定して取り付けてある。
羽根22は羽根取付コア24側から回転方向と反対方向(反時計回り方向)に向けて円弧形状に湾曲し、羽根22の回転方向上流側の面である裏面22bは凹面で、回転方向下流側の面である表面22aは凸面である。
搬送装置10の繰り出し部10aは羽根溝23の入口23aと対向し、搬送装置10から繰り出しされた枚葉紙6は羽根溝23の入口23aから羽根溝23内に進入する。
図2に示すように、駆動部3は回転軸30と、回転軸30に固定して取り付けられたキー31と、回転軸30の軸方向一端側の一端側フレーム32aに取り付けられて回転軸30の一端側を回転自在に支持する一端側軸受33aと、回転軸30の軸方向他端側の他端側フレーム32bに取り付けられて回転軸30の他端側を回転自在に支持する他端側軸受33bと、他端側フレーム32bに取り付けられた減速機34及びサーボモータ35と、サーボモータ35の出力軸と減速機34の入力軸を連結するカップリング36を備えている。各フレーム32a、32bは図1においては図示を省略してある。
つまり、回転軸30の軸方向一端部は、一端側フレーム32aに一端側軸受33aを介して回転自在に取り付けられている。同様に、回転軸30の軸方向他端部は、他端側フレーム32bに他端側軸受33bを介して回転自在に取り付けられている。
そして、回転軸30の軸方向他端側の軸端部は、減速機34及びカップリング36を介してサーボモータ35に接続されている。図2においては当て板4、ガイド板5の図示が省略してある。
搬送装置10の搬送コンベア11は羽根22の軸方向一端側と他端側にそれぞれ設けてある。搬送コンベア11の繰り出し部分11aと羽根22の入口側部分22cは繰り出し方向にオーバーラップし、枚葉紙6を羽根溝23に確実に送り込めるようにしてある。
上下の搬送コンベア11における下の搬送コンベア11の搬送ベルト12が巻掛けてある繰り出し側のローラ13は、アーム14の先端部に取り付けてある。アーム14は、軸15を中心に上下方向に搖動可能で、かつ任意に搖動させた位置で固定可能となっている。また、軸15は一端側フレーム32aと他端側フレーム32bに亘って設けられており、軸心を中心に回動可能で、かつ任意に回動させた位置で固定可能となっている。
従って、上下の搬送コンベア11における下の搬送コンベア11の搬送ベルト12が巻掛けてある繰り出し側のローラ13は、個々に上下方向に搖動させて位置調整が可能であるとともに、全て同時に上下方向に搖動させて位置調整が可能となっている。
同様に、上下の搬送コンベア11における上の搬送コンベア11の搬送ベルト12が巻掛けてある繰り出し側のローラ13は、アーム(図示せず)の先端部に取り付けてあるが、上下方向に搖動しないように設けられている。
これにより、上下の搬送コンベア11における下の搬送コンベア11の搬送ベルト12の繰り出し側(ローラ13)の位置を、上下の搬送コンベア11における上の搬送コンベア11の繰り出し側(ローラ13)の位置に合わせて固定して、上下一対の搬送コンベア11の搬送ベルト12が確実に枚葉紙6を挟持して搬送できる。
図1においてはアーム14の図示が省略してある。
搬送装置10の搬送コンベア11は図示しないサーボモータで駆動されるようにしてある。
さらに、搬送装置10の枚葉紙搬送方向上流側に設けた図示しない印刷装置にはエンコーダが取り付けられている。
そして、図示しない制御装置は、基準となる印刷装置のエンコーダからの出力信号と、これに同期させる羽根車装置1のサーボモータ35からの出力信号及び搬送装置10のサーボモータからの出力信号を受け取り比較し、差がある場合には、差があるサーボモータに対して差を減少させるための信号を出力する同期制御を行う。これにより羽根車装置1と搬送装置10は同期して駆動され、搬送装置10から繰り出しされた枚葉紙6が羽根車装置1の羽根溝23に順次送り込まれる。
図1、図3に示すように、一端側フレーム32aと他端側フレーム32b間に第1ステー40が固定して設けてある。第1ステー40は羽根車20より下方に位置している。当て板4の下方部が第1ステー40に軸方向の位置を調整できるように上向きに取り付けてある。例えば、当て板4に取付片41を固定し、その取付片41の溝42を第1ステー40の長手方向に移動可能に嵌め合わせ、取付片41にビス止めしたプレート43に押さえボルト44を螺合し、その押さえボルト44を締めつけ回転して第1ステー40に押しつけることで当て板4を軸方向に固定する。
これにより、押さえボルト44を緩め回転して第1ステー40と離隔することで取付片41とともに当て板4を軸方向に移動して軸方向の位置を調整できる。
当て板4は羽根車20の軸方向一端側と他端側に羽根車20と干渉しないように設けてある。
図1、図3に示すように、一端側フレーム32aと他端側フレーム32b間に断面円形状の第2ステー50、第3ステー51、断面矩形状の第4ステー52が固定して取り付けてある。第2ステー50は羽根車20より上方に位置し、第3ステー51は羽根車20より左方に位置し、第4ステー52は羽根車20より右方に位置している。羽根車20より左方とは図1において紙面の左側で、羽根車20より右方とは図1において紙面の右側である。
第2、3、4ステー50、51、52に亘ってガイド板5が軸方向の位置を調整できるように取り付けてある。
例えば、ガイド板5の上部と左部に、半円形凹部53を有した上の取付片54と左の取付片54をそれぞれ取り付ける。その各半円形凹部53を第2ステー50、第3ステー51にそれぞれ嵌め合わせ、半円形に折り曲げた上の押さえ片55、左の押さえ片55を第2ステー50、第3ステー51にそれぞれ嵌め合せた状態で、上の押さえ片55を上の取付片54にボルト56で固定して取り付け、左の押さえ片55を左の取付片54にボルト56で固定して取り付ける。これにより、ガイド板5の上部と左部を第2ステー50、第3ステー51に沿って軸方向に移動可能に支持する。
ガイド板5の右部に下向き溝57を有した右の取付片58を取り付け、その下向き溝57を第4ステー52の上部に嵌め合せ、ガイド板5の右部を第4ステー52で軸方向に移動可能に支持し、右の取付片58にロックボルト59を螺合する。
ロックボルト59を締めつけ回転して第4ステー52に押しつけることで、ガイド板5は軸方向に固定され、ロックボルト59を緩め回転して第4ステー52と離隔することで、ガイド板5は軸方向に移動可能となる。
図3においては搬送装置10、減速機34、サーボモータ35の図示を省略してある。
羽根車20の羽根22の取り付け部の一部分を図4を参照として説明する。図4は図1のA部の拡大正面図(図2、図3において最も軸方向一端側に位置する羽根車20の羽根取付部のA部を軸方向一端側から見た拡大図)である。
図4に示すように、羽根取付コア24の外周面には羽根取付用の切欠き凹部26が回転方向に等間隔で羽根22の枚数だけ形成してある。切欠き凹部26は周方向に向かう取付面26aと径方向に向かう底面26bとで鉤形状で、取付面26aに羽根22の根元部分22dがボルト26cで固定して取り付けてある。底面26bが羽根溝内底部23bである。これに限ることはなく羽根溝内底部23bは羽根22の裏面22bに突起を設けて形成してもよいし、羽根22の根元側の端部を折り曲げして羽根溝内底部23bとすることもできる。
図4に示すように、羽根22における羽根溝内底部23b寄り(根元部分22d)に吸着口27が裏面22bに開口して形成してある。吸着口27は後に説明するエアー経路、真空圧配管部で真空発生源、例えば真空ポンプ(図示せず)の吸い込み側に連通している。
このようであるから、搬送装置10から点線の直線矢印で示すように繰り出され、入口23aから羽根溝23内に進入した枚葉紙6は吸着口27の周囲において羽根22の裏面22bに吸着されることで進入速度が減速され、枚葉紙6の進入方向先端6aが羽根溝内底部23bにゆっくり当接し、接した状態で停止する。
したがって、搬送装置10から繰り出しされる枚葉紙6が高速で、枚葉紙6の羽根溝23内を進入する速度(以下、進入速度という)が高速であっても、枚葉紙6は羽根溝内底部23bまでスムーズに進入し、枚葉紙6の進入方向先端部分の擦過傷を低減できるとともに、枚葉紙6の進入方向先端6aが羽根溝内底部23bに衝突したり、跳ね返ったりせずにゆっくり当接し、当接した状態で停止するから、枚葉紙6の進入方向先端部分に衝突傷が発生しないし、進入方向の位置がずれることがない。
これにより、製品不良や後工程での集積不良等を低減できる。
また、真空ポンプによる真空圧を変えることで枚葉紙6の進入速度の減速度合を調整できる。
さらに、真空圧で枚葉紙6を羽根22の裏面22bに吸着して減速するので、例えば、羽根車20の外周部の離れた位置から枚葉紙6の表面に空気を吹き付けて羽根の裏面に押しつけて減速するものに比べて十分な減速ができるので、枚葉紙6の搬送速度が高速で羽根溝23内の進入速度が高速であっても確実に減速して枚葉紙6の進入方向先端6aが羽根溝内底部23bに衝突したり、跳ね返ったりせずにゆっくり当接して接した状態で停止するので、枚葉紙6の先端部分に衝突傷が発生しないし、進入方向の位置がずれることがない。
しかも、周囲に空気が飛散することがなく、周囲に悪影響を与えることがない。
エアー経路の一例を図5−図7を参照として説明する。図5は図4の背面図(図2、図3において最も軸方向一端側に位置する羽根車20の羽根取付部のA部を軸方向他端側から見た図)、図6は図4の平面図、図7は図6のB−B断面図である。
羽根取付コア24の軸方向一方の側面における外周面寄りに円形状のリング28の軸方向一方の側面が接して取り付けてある。リング28には第1エアー経路29が回転方向に等間隔で羽根22の枚数だけ(24個)形成してある。各第1エアー経路29は回転軸30の中心(軸心)(羽根車20の回転中心)を中心とする仮想円軌跡aに沿って所定角度(15度)間隔で24個形成されている。
第1エアー経路29の一方部は羽根取付コア24に形成した第2エアー経路75、羽根22の根元部分22dに形成した第3エアー経路76を経て後に説明する羽根溝内経路絞り部材7に形成した第4エアー経路77を経て吸着口27に連通している。第1、第2、第3、第4エアー経路29、75、76、77で羽根車側エアー経路を構成している。
第1エアー経路29はリング28の軸方向両側の側面に開口した孔としてある。
第2エアー経路75は羽根取付コア24の軸方向一方の側面と外周面に開口した孔としてある。第3エアー経路76は羽根22の表面22aと裏面22bに開口した孔としてある。
第4エアー経路77は羽根溝内経路絞り部材7の裏面70に開口して形成した凹部で、凹部の羽根溝内底部23b寄りに第3エアー経路76が開口して、第3エアー経路76と第4エアー経路77が連通している。
吸着口27は羽根22の表面22aにも開口し、かつ第4エアー経路77(凹部)の入口23a寄りと対向しているので、吸着口27は第4エアー経路77と連通している。吸着口27は図6に示すように8個形成してある。
リング28の軸方向他方の側面にエアー経路接続部8が相対的に回転可能に接触している。エアー経路接続部8は回転しない。取り付けについては後に説明する。なお、エアー経路接続部8は二点鎖線で図示してある。
エアー経路接続部8には第1エアー経路29に連通した第5エアー経路80が形成され、第5エアー経路80に真空圧配管部9の一端が接続してある。真空圧配管部9の他端は図示しない真空ポンプの吸引側に連通してある。第5エアー経路80がエアー経路接続部側エアー経路である。
このようであるから、真空ポンプを駆動することで吸着口27に真空圧が発生する。
真空圧は、真空ポンプの調圧弁を手動で調節する構成としてもよいし、或いは真空圧配管部9の途中に設けた真空圧計で測定した真空圧を制御装置に入力し、真空圧が設定値となるように制御装置で調圧弁を制御する構成としてもよい。
図4に示すように、羽根22の表面22aにおける羽根溝内底部23b寄り(根元部分22d)に羽根溝内経路絞り部材7が固定して取り付けてある。羽根溝内経路絞り部材7は、羽根車ユニット2の回転方向(図4の実線の円弧矢印方向)において羽根溝23の幅(回転方向上流側の羽根22−1の表面22aと回転方向下流側の羽根22−2の裏面22bとの間の間隔)を、入口23a側が広く羽根溝内底部23b側が狭くなるように羽根溝内底部23b側に向かうにつれて徐々に狭めるとともに、吸着口27が対向する部分が最も狭くなるようにして羽根溝23内に絞り経路23cを形成している。
即ち、羽根溝内経路絞り部材7は羽根溝23内に進入した枚葉紙6の先端部分を回転方向下流側の羽根22−2の裏面22bに向けて移動するようにガイドする。
羽根溝内経路絞り部材7は、裏面70が平坦面で、表面71は入口側傾斜面72と、入口側傾斜面72の羽根溝内底部23b側と連続した中間面73と、中間面73の羽根溝内底部23b側と連続した底部側傾斜面74とで進入方向に向けてほぼ山形形状である。
裏面70が羽根22の表面22aに固定して取り付けられている。
入口側傾斜面72は入口側が低く中間面73に向かうにつれて順次高くなるように傾斜し、入口側端部は羽根22の表面22aと同一高さである。中間面73は裏面70と略平行である。底部側傾斜面74は中間面側が中間面73と同一高さで、羽根溝内底部23bに向かうにつれて順次低くなるように傾斜している。入口側傾斜面72の傾斜角度は底部側傾斜面74の傾斜角度より大きい。
回転方向下流側の羽根22−2の裏面22bと羽根溝内経路絞り部材7の表面71との間に絞り経路23cを形成している。底部側傾斜面74と吸着口27が相対向している。
絞り経路23cの幅は入口23a側が最も広く、中間側が次に広く、羽根溝内底部23b側が最も狭い。
このようであるから、羽根溝23内に進入した枚葉紙6の進入方向先端部が回転方向上流側の羽根22−1の表面22a側にある場合は、図8に示すように、絞り経路23cにおいて枚葉紙6の進入方向先端6aは羽根溝内経路絞り部材7の入口側傾斜面72に当接し、入口側傾斜面72に沿って移動することで、図9に示すように回転方向下流側の羽根22−2の裏面22bに近づく。
枚葉紙6はさらに移動して図10に示すように羽根溝内経路絞り部材7の中間面73に沿って移動し、図11に示すように底部側傾斜面74まで移動すると、枚葉紙6の進入方向先端部分は回転方向下側の羽根22−2の裏面22bに最も接近する。そして枚葉紙6は吸着口27の真空圧で回転方向下流側の羽根22−2の裏面22bにおける吸着口27周辺に吸着されることで、進入速度が減速される。この時、枚葉紙6の進入方向後端は搬送装置10から離れ、搬送力を受けずに惰性で進行する。
これにより、吸着口27は、真空圧による吸着力を効果的に枚葉紙6に与えることができ、十分に枚葉紙6の進入速度を減速させることができる。
この後に、図12に示すように枚葉紙6の進入方向先端6aが羽根溝内底部23bに接した状態で停止する。
なお、吸着口27の真空圧は、図11に示すように枚葉紙6の進入方向先端部分が吸着口27を通過するときにのみ発生するようにしてある。
したがって、羽根溝23内の絞り経路23cに進入した枚葉紙6において、枚葉紙6の進入方向先端部が回転方向上流側の羽根22−1の表面22a側にあったとしても、枚葉紙6の進入方向先端部は、羽根溝内経路絞り部材7の表面71に沿って吸着口27へ向けて徐々に移動するとともに、絞り経路23cが最も狭くなる底部側傾斜面74において回転方向下流側の羽根22−2の裏面22bに開口した吸着口27に至り、吸着口27は、真空圧による吸着力を効果的に枚葉紙6に与えることができ、十分に枚葉紙6の進入速度を減速させることができる。
実施の形態では、羽根溝23内の絞り経路23cは、羽根溝内経路絞り部材7の表面71の入口側傾斜面72、中間面73、底部側傾斜面74の3面で形成しているが、これに限ることはない。例えば、表面71を円弧状面とすることができる。
また、吸着口27、羽根溝内経路絞り部材7は羽根22の羽根溝内底部23b寄り(根元部分22d)に設けてあるが、これに限ることはなく、羽根22の回転方向の長さの半分の位置、好ましくは羽根溝内底部23bから羽根22の回転方向の長さの3分の1の位置よりも羽根溝内底部23b寄りの位置に設ければよい。
図2、図3に示すように、羽根車装置1は、枚葉紙6を多列で搬送可能なように、羽根車ユニット2を回転軸30に複数備えている。ここでは、羽根車装置1には、枚葉紙6を最大4列で搬送可能なように、第1、第2、第3、第4の羽根車ユニット2−1、2−2、2−3、2−4が軸方向に間隔を置いて有している。各羽根車ユニット2−1、2−2、2−3、2−4は同一構造である。各羽根車ユニット2−1、2−2、2−3、2−4は、一端側羽根車20A、他端側羽根車20B及び一端側エアー経路接続部8A、他端側エアー経路接続部8Bで構成されている。
図3に示すように、各羽根車ユニット2−1、2−2、2−3、2−4は第1、第2、第3当て板4−1、4−2、4−3をそれぞれ有している。羽根車装置1は第1、第2、第3、第4、第5ガイド板5−1、5−2、5−3、5−4、5−5を有している。
各当て板4−1、4−2、4−3は軸方向に離隔している。第1当て板4−1は一端側羽根車20Aの一端側に位置し、第2当て板4−2は一端側羽根車20Aと他端側羽根車20Bとの間に位置し、第3当て板4−3は他端側羽根車20Bの他端側に位置している。各羽根車20A、20Bの軸方向寸法、軸方向位置に応じて各当て板4−1、4−2、4−3の軸方向位置を調整する。
各ガイド板5−1、5−2、5−3、5−4、5−5は軸方向に離隔している。第1ガイド板5−1は第1羽根車ユニット2−1の一端側に位置し、第2ガイド板5−2は第1羽根車ユニット2−1の他端側に位置して第1ガイド板5−1と第2ガイド板5−2とで第1羽根車ユニット2−1に送り込まれる枚葉紙6をガイドする。
第2ガイド板5−2は第2羽根車ユニット2−2の一端側に位置し、第3ガイド板5−3は第2羽根車ユニット2−2の他端側に位置して第2ガイド板5−2と第3ガイド板5−3とで第2羽根車ユニット2−2に送り込まれる枚葉紙6をガイドする。つまり、第2ガイド板5−2は第1羽根車ユニット2−1と第2羽根車ユニット2−2との間に位置している。
第3ガイド板5−3は第3羽根車ユニット2−3の一端側に位置し、第4ガイド板5−4は第3羽根車ユニット2−3の他端側に位置して第3ガイド板5−3と第4ガイド板5−4とで第3羽根車ユニット2−3に送り込まれる枚葉紙6をガイドする。つまり、第3ガイド板5−3は第2羽根車ユニット2−2と第3羽根車ユニット2−3との間に位置している。
第4ガイド板5−4は第4羽根車ユニット2−4の一端側に位置し、第5ガイド板5−5は第4羽根車ユニット2−4の他端側に位置して第4ガイド板5−4と第5ガイド板5−5とで第4羽根車ユニット2−4に送り込まれる枚葉紙6をガイドする。つまり、第4ガイド板5−4は第3羽根車ユニット2−3と第4羽根車ユニット2−4との間に位置している。
各ガイド板5−1、5−2、5−3、5−4、5−5の軸方向位置は枚葉紙6の幅の大きさに応じて調整する。
図2に示すように、各搬送装置10は第1、第2、第3搬送コンベア11−1、11−2、11−3を有し、各搬送コンベア11−1、11−2、11−3は軸方向に離隔している。第1搬送コンベア11−1は一端側羽根車20Aの一端側に位置し、第2搬送コンベア11−2は一端側羽根車20Aと他端側羽根車20Bとの間に位置し、第3搬送コンベア11−3は他端側羽根車20Bの他端側に位置している。各羽根車20A、20Bの軸方向寸法、軸方向位置に応じて各搬送コンベア11−1、11−2、11−3の軸方向位置を調整する。
図2、図3では、枚葉紙6を最大4列で搬送可能なように羽根車ユニット2を4構成としたが、例えば、枚葉紙6の1列出しの場合は、羽根車ユニット2を1構成としてもよい。
各羽根車ユニット2−1、2−2、2−3、2−4の一端側羽根車20Aと他端側羽根車20Bの構成を図13−図15を参照して第1羽根車ユニット2−1で説明する。なお、一端側の部材にはAの符号を付け、他端側の部材にはBの符号を付けて説明する。図13は図1のC−C拡大断面図、図14は図13のD−D断面図、図15は図13のE−E断面図である。図14、図15では羽根22の図示が省略してある。
図13と図14に示すように、他端側羽根車20Bは、回転軸30及びキー31に嵌合して設けられたフランジ付ボス25Bと、フランジ付ボス25Bのフランジ部25B−1を回転軸30の軸方向に固定する固定ボルト25B−2と、フランジ付ボス25Bのボス部25B−3に嵌合した状態でフランジ付ボス25Bと一体に取り付けられた羽根取付コア24Bと、羽根取付コア24Bの軸方向一端側(他端側エアー経路接続部8B側)の側面に固定して取り付けられたリング28Bと、羽根取付コア24Bの外周に等間隔で固定して取り付けられた他端側羽根車20Bの羽根溝23Bを形成する24枚の羽根22Bと、各羽根22Bの根元部分22dの表面22aに固定して取り付けた24個の羽根溝内経路絞り部材7Bを備えている。
他端側羽根車20Bの他端側の羽根車側エアー経路は、各羽根溝23B毎に、リング28Bに設けられた第1エアー経路29B、羽根取付コア24Bに設けられた第2エアー経路75B、羽根22Bに設けられた第3エアー経路76B、羽根溝内経路絞り部材7Bに設けられた第4エアー経路77Bで構成される。他端側エアー経路接続部8Bに設けられた第5エアー経路80Bが他端側のエアー経路接続部側エアー経路である。
第1エアー経路29Bの一方端が第2、第3、第4エアー経路75B、76B、77Bに順次連通し、第4エアー経路77Bは羽根22Bの裏面22bに開口して設けられた8個の吸着口27Bに連通している。後述のように、第1エアー経路29Bの他方端が第5エアー経路80Bに連通可能となっている。
これにより各エアー経路は第5、第1、第2、第3、第4エアー経路80B、29B、75B、76B、77Bの順番で連通可能となっている。
なお、実施の形態では吸着口27Bの数は8個となっているが、これに限定されない。
羽根溝内経路絞り部材7Bの構成及び動作は図4に示す羽根溝内経路絞り部材7の構成及び動作と同一であるので説明を省略する。
そして、一端側羽根車20Aは、一端側エアー経路接続部8Aを基準にして他端側羽根車20Bと対称な形状となっている。つまり、他端側羽根車20Bの軸方向一端側の形状が一端側羽根車20Aの軸方向他端側の形状と同一で、他端側羽根車20Bの軸方向他端側の形状が一端側羽根車20Aの軸方向一端側の形状と同一である。一端側羽根車20Aの軸方向他端側の側面にリング28Aが固定して取り付けてある。
したがって、一端側羽根車20Aは図13と図15に示すように、他端側羽根車20Bと同様に、回転軸30及びキー31に嵌合して設けられたフランジ付ボス25Aと、フランジ付ボス25Aのフランジ部25A−1を回転軸30の軸方向に固定する固定ボルト25A−2と、フランジ付ボス25Aのボス部25A−3に嵌合した状態でフランジ付ボス25Aと一体に取り付けられた羽根取付コア24Aと、羽根取付コア24Aの軸方向他端側(一端側エアー経路接続部8A側)の側面に固定して取り付けられたリング28Aと、羽根取付コア24Aの外周に等間隔で固定して取り付けられた一端側羽根車20Aの羽根溝23Aを形成する24枚の羽根22Aと、各羽根22Aの根元部分22dの表面22aに固定して取り付けた24個の羽根溝内経路絞り部材7Aを備えている。
一端側羽根車20Aの一端側の羽根車側エアー経路は、各羽根溝23A毎に、リング28Aに設けられた第1エアー経路29A、羽根取付コア24Aに設けられた第2エアー経路75A、羽根22Aに設けられた第3エアー経路76A、羽根溝内経路絞り部材7Aに設けられた第4エアー経路77Aで構成される。一端側エアー経路接続部8Aに設けられた第5エアー経路80Aが一端側のエアー経路接続部側エアー経路である。
第1エアー経路29Aの一方端が第2、第3、第4エアー経路75A、76A、77Aに順次連通し、第4エアー経路77Aは羽根22Aの裏面22bに開口して設けられた8個の吸着口27Aに連通している。後述のように、第1エアー経路29Aの他方端が第5エアー経路80Aに連通可能となっている。
これにより各エアー経路は第5、第1、第2、第3、第4エアー経路80A、29A、75A、76A、77Aの順番で連通可能となっている。
なお、実施の形態では吸着口27Aの数は8個となっているが、これに限定されない。
羽根溝内経路絞り部材7Aの構成及び動作は図4に示す羽根溝内経路絞り部材7の構成及び動作と同一であるので説明を省略する。
一端側羽根車20A及び他端側羽根車20Bは、上記の構成により、回転軸30の回転方向にはキー31で固定され、回転軸30の軸方向にはそれぞれ固定ボルト25A−2及び固定ボルト25B−2でキー31を介して回転軸30の外周に固定されるので、回転軸30と一体となって所定方向(時計回り方向)に回転する。
図14−図16を参照してエアー経路接続部8の構成を第1羽根車ユニット2−1で説明する。図16は図14のF−O−G断面図である。なお、Oは回転軸30の回転中心である。図16は他端側羽根車20Bを示す図14の断面図であるから他端側羽根車20Bのみが図示されるが理解を容易とするために一端側羽根車20Aと他端側羽根車20Bを図示してある。
図16に示すように、エアー経路接続部8の一端側エアー経路接続部8Aと他端側エアー経路接続部8Bは、一端側羽根車20Aと他端側羽根車20Bに挟まれて回転軸30に設けられている。また、一端側エアー経路接続部8Aと他端側エアー経路接続部8Bは、回転軸30の軸方向にそれぞれ独立して移動可能に設けられている。
エアー経路接続部8(一端側エアー経路接続部8A、他端側エアー経路接続部8B)は、回転軸30及びキー31(図13参照)に嵌合して設けられたスリーブ81と、スリーブ81の外周面に間隔を空けて嵌合して設けた2個のベアリング82と、2個のベアリング82の外周面に嵌合して設けた一端側鍔83a及び他端側鍔83bを有するベアリングケース83と、ベアリング82を介してベアリングケース83を回転軸30の軸方向においてスリーブ81に位置決めする2個のスナップリング84を有している。
一端側エアー経路接続部8Aは、ベアリングケース83の一端側鍔83aと他端側鍔83bの間の外周面83cにおける一端側鍔83a側に嵌合して設けた一端側の2分割されたスライドリング85Aと、スライドリング85Aの外周に嵌め合せて固定して取り付けた一端側のエアー経路接続アダプター86Aを有する。
他端側エアー経路接続部8Bは、ベアリングケース83の一端側鍔83aと他端側鍔83bの間の外周面83cにおける他端側鍔83b側に嵌合して設けた他端側の2分割されたスライドリング85Bと、スライドリング85Bの外周に嵌め合せて固定して取り付けた他端側のエアー経路接続アダプター86Bを有する。
エアー経路接続部8(一端側エアー経路接続部8A、他端側エアー経路接続部8B)
は、ベアリングケース83の一端側鍔83aから他端側鍔83bに渡って設けられ一端側の2分割されたスライドリング85A及び他端側の2分割されたスライドリング85Bの回転軸30の軸方向への移動を案内するスライド案内ピン87を有する。
スライド案内ピン87は図14、図16に示すように、他端側の2分割されたスライドリング85Bに設けた切欠き部85B−1に嵌合している為、他端側の2分割されたスライドリング85Bはベアリングケース83の他端側鍔83bと一端側の2分割されたスライドリング85Aの間で、回転軸30の回転方向に回転することなく回転軸30の軸方向にベアリングケース83の外周面83c上を移動可能である。
同様に、スライド案内ピン87は図15、図16に示すように、一端側の2分割されたスライドリング85Aに設けた切欠き部85A−1に嵌合している為、一端側の2分割されたスライドリング85Aはベアリングケース83の一端側鍔83aと他端側の2分割されたスライドリング85Bの間で、回転軸30の回転方向に回転することなく回転軸30の軸方向にベアリングケース83の外周面83c上を移動可能である。
図13、図15、図16に示すように、一端側羽根車20A(羽根取付コア24A)の軸方向の他端側の側面には、ベアリングケース83と接触しないための円形凹部形状の逃げ部24A−1が形成されている。
同様に、図13、図14、図16に示すように、他端側羽根車20B(羽根取付コア24B)の軸方向の一端側の側面には、ベアリングケース83と接触しないための円形凹部形状の逃げ部24B−1が形成されている。
各逃げ部24A−1、24B−1は、第1羽根車ユニット2−1が搬送する枚葉紙6の回転軸30の軸方向の寸法が小さいときや軽量化に有効であるが、スリーブ81が一端側のフランジ付ボス25Aと他端側のフランジ付ボス25Bに両側から挟まれて回転軸30の軸方向に固定されたときに、ベアリングケース83(一端側鍔83a、他端側鍔83b)が一端側羽根車20A(羽根取付コア24A)、他端側羽根車20B(羽根取付コア24B)に接触しなければ設けなくてもよい。
一端側の2分割されたスライドリング85A及び他端側の2分割されたスライドリング85Bを回転軸30の軸方向へ移動可能とする構成については、後述する。
2個のベアリング82及びベアリングケース83は、スリーブ81に設けた2個のスナップリング84により、回転軸30の軸方向においてスリーブ81の略中央に位置決めされて設けられている。
図13に示すように、一端側羽根車20Aのフランジ付ボス25Aは、ボス部25A−3の他端側の側面がスリーブ81の一端側の側面と当接するように固定ボルト25A−2でキー31を介して回転軸30に固定されている。
他端側羽根車20Bのフランジ付ボス25Bは、ボス部25B−3の一端側の側面がスリーブ81の他端側の側面と当接するように固定ボルト25B−2でキー31を介して回転軸30に固定されている。つまり、スリーブ81は、一端側のフランジ付ボス25Aと他端側のフランジ付ボス25Bに両側から挟まれて、回転軸30の軸方向に固定されている。
このように、ベアリングケース83は回転軸30の外周に相対回転可能に設けられ、ベアリングケース83に一端側エアー経路接続部8Aと他端側エアー経路接続部8Bが軸方向に移動可能で、回転しないようにそれぞれ設けてあるので、一端側エアー経路接続部8Aと他端側エアー経路接続部8B(エアー経路接続部8)は回転軸30の回転により連れ回りすることがある。
そこで、各羽根車ユニット2−1、2−2、2−3、2−4は連れ回り防止部100を備えている。第1羽根車ユニット2−1の連れ回り防止部100を説明する。
連れ回り防止部100は、図14に示すようにベアリングケース83を回転しないように固定することで他端側エアー経路接続部8Bの連れ回りを防止するとともに一端側エアー経路接続部8Aの連れ回りを防止する。
図14に示すように、連れ回り防止部100は、図2、3に示す一端側のフレーム32a及び他端側のフレーム32b間に固定して設けた第3ステー51に取り付けられたブラケット101と、ブラケット101に取り付けられた杆体102と、杆体102に取り付けられたピン103を備えている。
ブラケット101は第1プレート101aと第2プレート101bをボルト101cで締めつけて第3ステー51を挟持するように固定して取り付けられている。
杆体102の長手方向一端部に長手方向の長穴102aが形成され、長穴102aからボルト102bを第1、2プレート101a、101bに螺合して取り付けてある。このようであるから、ボルト102bを緩め回転した状態で杆体102を長手方向に移動してボルト102bを締め付けることで杆体102の長手方向取付位置を調整できる。
ピン103は杆体102の長手方向他端部に取り付けてある。図17に示すようにピン103はベアリングケース83の他端側鍔83bに設けた切欠き部83dに嵌合し、ベアリングケース83が回転しないようにしている。図17は図14のH−H断面図である。
このようであるから、ベアリングケース83は、回転軸30が所定方向(時計回り方向)に回転してスリーブ81が所定方向に回転しても2個のベアリング82の介在による連れ回りで所定方向に回転することはない。したがって、スライド案内ピン87、一端側の2分割されたスライドリング85A、他端側の2分割されたスライドリング85B、一端側のエアー経路接続アダプター86A、他端側のエアー経路接続アダプター86Bも連れ回りで所定方向に回転することはない。つまり、回転軸30の回転方向にキー31で固定されたスリーブ81とスリーブ81に設けた2個のスナップリング84だけが、一端側羽根車20A及び他端側羽根車20Bとともに回転軸30と一体となって所定方向に回転する。
図14に示すように、真空圧配管部9は、連れ回り防止部100の杆体102に設けたエアー配管継手90と、エアー配管継手90の下流側(エアー流出側)に接続された大径の第1ホースニップル91と、第1ホースニップル91に接続された大径の第1エアー配管部材(例えばスプリングホース)92と、エアー配管継手90の上流側(エアー流入側)に接続された小径の第2、第3ホースニップル93、94と、第2ホースニップル93に接続した小径の第2エアー配管部材(例えばスプリングホース)95と、第2エアー配管部材95に接続した小径の第4ホースニップル96(図15参照)と、第3ホースニップル94に接続した小径の第3エアー配管部材(例えばスプリングホース)97と、第3エアー配管部材97に接続した小径の第5ホースニップル98を有している。
図15に示すように、第4ホースニップル96は、一端側のエアー経路接続アダプター86Aに取り付けられて、一端側羽根車20Aの第5エアー経路80Aと連通している。つまり、一端側羽根車20Aの一端側の第5エアー経路80Aは一端側のエアー経路接続アダプター86Aに形成してある。
図14に示すように、第5ホースニップル98は、他端側のエアー経路接続アダプター86Bに取り付けられて、他端側羽根車20Bの第5エアー経路80Bに連通している。つまり、他端側羽根車20Bの他端側の第5エアー経路80Bは他端側のエアー経路接続アダプター86Bに形成してある。
なお、真空圧配管部9における配管部材の全ては、図示しない真空ポンプで得られる真空圧に対し耐性を持つもので構成される。
図15、図16に示すように、一端側のエアー経路接続アダプター86Aにおける第5エアー経路80Aは、第4ホースニップル96から一端側のエアー経路接続アダプター86Aの内部を直線状に続く孔80A−1と、孔80A−1の終端部から一端側のエアー経路接続アダプター86Aの軸方向一端側の側面に開口した吸引用穴80A−2と、側面に吸引用穴80A−2と連続して形成した吸引用溝80A−3からなる。
吸引用穴80A−2は、第1エアー経路29Aを形成した仮想円軌跡aの位置にある。吸引用溝80A−3は仮想円軌跡aに沿った円弧形状で、半径方向の幅Wは吸引用穴80A−2の直径と同一で、円周方向の長さは吸引用穴80A−2の直径より長く回転軸30の回転中心Oを基準とした角度θの範囲に亘る長さである。吸引用溝80A−3の長さ方向の一端が吸引用穴80A−2と連続し、長さ方向の他端が吸引用穴80A−2よりも回転方向の下流側に位置している。長さ方向の両端は半径W/2の円弧となっている。
図14、図16に示すように、他端側のエアー経路接続アダプター86Bにおける第5エアー経路80Bは、第5ホースニップル98から他端側のエアー経路接続アダプター86Bの内部を直線状に続く孔80B−1と、孔80B−1の終端部から他端側のエアー経路接続アダプター86Bの軸方向他端側の側面に開口した吸引用穴80B−2と、側面に吸引用穴80B−2と連続して形成した吸引用溝80B−3からなる。
吸引用穴80B−2は、第1エアー経路29Bを形成した仮想円軌跡aの位置にある。吸引用溝80B−3は仮想円軌跡aに沿った円弧形状で、半径方向の幅Wは吸引用穴80B−2の直径と同一で、円周方向の長さは吸引用穴80B−2の直径より長く回転軸30の回転中心Oを基準とした角度θの範囲に亘る長さである。
吸引用溝80B−3の長さ方向の一端が吸引用穴80B−2と連続し、長さ方向の他端が吸引用穴80B−2よりも回転方向の下流側に位置している。長さ方向の両端は半径W/2の円弧となっている。
一端側のエアー経路接続アダプター86Aにおける第5エアー経路80Aと他端側のエアー経路接続アダプター86Bにおける第5エアー経路80Bは、互いに向き合った面を基準に対称な形状となっている。
エアー経路接続部8の一端側のエアー経路接続アダプター86Aの吸引用穴80A−2と、一端側羽根車20Aの一端側の羽根取付コア24Aの軸方向他端側の側面に設けたリング28Aの軸方向両側の側面に円周方向に等間隔で円形に開口した24個の第1エアー経路29Aは、回転軸30の回転中心Oから同一半径に位置している。
さらに、先に述べたように吸引用穴80A−2は、一端側エアー経路接続部8Aの一端側のエアー経路接続アダプター86Aの軸方向一端側の側面に形成した円弧状の吸引用溝80A−3に開口しており、円形に開口した24個の第1エアー経路29Aと互いに向き合っている為、一端側羽根車20Aが回転して、円形に開口した第1エアー経路29Aが円弧状に延びる吸引用溝80A−3と重なり通りぬける間において、一端側エアー経路接続部8Aの一端側のエアー経路接続部側エアー経路と一端側羽根車20Aの一端側の羽根車側エアー経路が接続される。つまり、真空圧配管部9に連通した図示しない真空ポンプの真空圧が一端側羽根車20Aの羽根22Aに設けられた8個の吸着口27Aに伝わる。
同様に、エアー経路接続部8の他端側のエアー経路接続アダプター86Bの吸引用穴80B−2と、他端側羽根車20Bの他端側の羽根取付コア24Bの軸方向一端側の側面に設けたリング28Bの軸方向両側の側面に円周方向に等間隔で円形に開口した24個の第1エアー経路29Bは、回転軸30の回転中心Oから同一半径に位置している。
さらに、先に述べたように吸引用穴80B−2は、他端側エアー経路接続部8Bの他端側のエアー経路接続アダプター86Bの軸方向他端側の側面に形成した円弧状の吸引用溝80B−3に開口しており、円形に開口した24個の第1エアー経路29Bと互いに向き合っている為、他端側羽根車20Bが回転して、円形に開口した第1エアー経路29Bが円弧状に延びる吸引用溝80B−3と重なり通りぬける間において、他端側エアー経路接続部8Bの他端側のエアー経路接続部側エアー経路と他端側羽根車20Bの他端側の羽根車側エアー経路が接続される。つまり、真空圧配管部9に連通した図示しない真空ポンプの真空圧が他端側羽根車20Bの羽根22Bに設けられた8個の吸着口27Bに伝わる。
この実施の形態では図示しない真空ポンプは、各羽根車ユニット2−1、2−2、2−3、2−4にそれぞれ設けられているが、1個の真空ポンプで各羽根車ユニット2−1、2−2、2−3、2−4に真空圧を発生するようにしてもよい。
次に、他端側のエアー経路接続アダプター86Bを他端側羽根車20Bのリング28Bに押し付ける他端側の押付力付与手段の構成を図15及び、図18−図20を参照して説明する。図18は図15のI−O−J断面図、図19は図15のK−O−J断面図、図20は図15のL−O−M断面図である。なお、図18、図19、図20は図15の断面図であるから一端側羽根車20Aのみが図示されるが理解を容易とするために一端側羽根車20Aと他端側羽根車20Bを図示してある。
図15及び図18−図20に示すように、ベアリングケース83の一端側鍔83aには、他端側の2分割されたスライドリング85Bをベアリングケース83の他端側鍔83bの方向へ押し付ける一端側のスプリングプランジャー110Aが、円周方向に3等分の位置に3箇所螺合して設けられている。一端側のスプリングプランジャー110Aが他端側の2分割されたスライドリング85Bを介して、他端側のエアー経路接続アダプター86Bを他端側羽根車20Bのリング28Bに押し付ける。つまり、一端側のスプリングプランジャー110Aが他端側の押付力付与手段である。
このとき、先に述べたように、他端側の2分割されたスライドリング85Bに設けた切欠き部85B−1がスライド案内ピン87に嵌合している為、他端側のエアー経路接続アダプター86Bは回転軸30の回転方向に回転することなく回転軸30の軸方向にベアリングケース83の外周面83c上を移動してリング28Bに押し付けられる。
一端側羽根車20Aの羽根取付コア24Aには、一端側のスプリングプランジャー110Aを回転させてスプリングプランジャー110Aによる押し付け力を調整するための一端側の作業用貫通穴111Aが円周方向に3等分の位置に3箇所設けられている。
一端側の作業用貫通穴111Aは、一端側羽根車20Aが回転するので、少なくとも1箇所設けられていればよいが、一端側羽根車20Aの回転バランスを考慮すると、円周方向に等分して設けた方がよい。
また、一端側の2分割されたスライドリング85A及び一端側のエアー経路接続アダプター86Aには、一端側のスプリングプランジャー110Aと接触しないようにスプリングプランジャー110Aの外径寸法より大きな一端側の貫通穴112Aがそれぞれ設けられている。なお、一端側のスプリングプランジャー110Aの数は、適宜変更が可能で、他端側の2分割されたスライドリング85Bへの押し付け力を均等にするために円周方向に等分の位置に設けるのがよい。
次に、一端側のエアー経路接続アダプター86Aを一端側羽根車20Aのリング28Aに押し付ける一端側の押付力付与手段の構成を図14及び、図21−図23を参照して説明する。図21は図14のN−O−G断面図、図22は図14のP−O−G断面図、図23は図14のQ−O−R断面図である。なお、図21、図22、図23は図14の断面図であるから他端側羽根車20Bのみが図示されるが理解を容易とするために一端側羽根車20Aと他端側羽根車20Bを図示してある。
図14及び図21−図23に示すように、ベアリングケース83の他端側鍔83bには、一端側の2分割されたスライドリング85Aをベアリングケース83の一端側鍔83aの方向へ押し付ける他端側のスプリングプランジャー110Bが、円周方向に3等分の位置に3箇所螺合して設けられている。
他端側のスプリングプランジャー110Bが、一端側の2分割されたスライドリング85Aを介して、一端側のエアー経路接続アダプター86Aを一端側羽根車20Aのリング28Aに押し付ける。つまり、他端側のスプリングプランジャー110Bが一端側の押付力付与手段である。
このとき、先に述べたように、一端側の2分割されたスライドリング85Aに設けた切欠き部85A−1がスライド案内ピン87に嵌合している為、一端側のエアー経路接続アダプター86Aは回転軸30の回転方向に回転することなく回転軸30の軸方向にベアリングケース83の外周面83c上を移動してリング28Aに押し付けられる。
他端側羽根車20Bの羽根取付コア24Bには、他端側のスプリングプランジャー110Bを回転させてスプリングプランジャー110Bによる押し付け力を調整するための他端側の作業用貫通穴111Bが円周方向に3等分の位置に3箇所設けられている。
他端側の作業用貫通穴111Bは、他端側羽根車20Bが回転するので、少なくとも1箇所設けられていればよいが、他端側羽根車20Bの回転バランスを考慮すると、円周方向に等分して設けた方がよい。
また、他端側の2分割されたスライドリング85B及び他端側のエアー経路接続アダプター86Bには、他端側のスプリングプランジャー110Bと接触しないようにスプリングプランジャー110Bの外径寸法より大きな他端側の貫通穴112Bがそれぞれ設けられている。なお、他端側のスプリングプランジャー110Bの数は、適宜変更が可能で、一端側の2分割されたスライドリング85Aへの押し付け力を均等にするために円周方向に等分の位置に設けるのがよい。
なお、後述するように、図15及び図18−図20に示した一端側のスプリングプランジャー110A及び貫通穴112Aと、図14及び図21−図23に示した他端側のスプリングプランジャー110B及び貫通穴112Bとは、円周方向に位置がずらされている。実施の形態では、10゜ずらされているが、これに限定されない。
図16、図19、図20及び図24を参照して一端側エアー経路接続部8Aの構成を詳細に説明する。図24は図15における一端側エアー経路接続部8Aの拡大図である。なお、一端側のスライドリング85Aは実線で図示し、一端側のエアー経路接続アダプター86Aは2点鎖線で図示してある。
図16、図19、図20及び図24に示すように、一端側のスライドリング85Aは、第1部品120Aと第2部品130Aの2つの部品で構成されている。これによりベアリングケース83の一端側鍔83aと他端側鍔83bの間の外周面83cに取り付け可能となっている。
第1部品120Aは略半円形凹面形状の内側面121Aと略半円形凸面形状の外側面122Aを有する所定の厚さと幅を有した略半円のリング形状である。第2部品130Aは略半円形凹面形状の内側面131Aと略半円形凸面形状の外側面132Aを有する略半円のリング形状の内側部分133Aと、内側部分133Aの外側面132Aに一体に設けられた外側部分134Aから成る。外側部分134Aの外側面135Aは略半円形凸面形状である。
内側部分133Aの内側面131Aと第1部品120Aの内側面121Aは同一半径で、内側部分133Aの外側面132Aと第1部品120Aの外側面122Aは同一半径である。
内側部分133Aの厚さと第1部品120Aの厚さは同一である。
図19、図20に示すように、第1部品120Aの軸方向他端側の側面と第2部品130Aの軸方向他端側の側面は面一に連続し、外側部分134Aの厚さは内側部分133Aの厚さよりも薄く、外側部分134Aの軸方向一端側の側面と内側部分133Aの外側面132Aは段差を有し、外側部分134Aが2点鎖線で示した一端側のエアー経路接続アダプター86Aを取り付けるためのアダプター取付部である。外側部分134Aにはねじ孔136Aが5箇所に形成してある。
第1部品120Aと第2部品130Aの内側部分133Aをボルト140Aで固定して連結することで第1部品120Aの内側面121Aと第2部品130Aの内側面131Aとで円形の取付用孔を形成し一端側のスライドリング85Aとしてある。
第2部品130Aの内側部分133Aにスライド案内ピン87に嵌合するための切欠き部85A−1が内側面131Aに開口して形成してある。
第2部品130Aの外側部分134Aに、ベアリングケース83の一端側鍔83aに取り付けられた一端側のスプリングプランジャー110Aと接触しないようにするためのスプリングプランジャー110Aの外径寸法より大きな2箇所の一端側の貫通穴112Aが設けられている。第1部品120Aには、ベアリングケース83の一端側鍔83aに取り付けられた一端側のスプリングプランジャー110Aと接触しないようにするためのスプリングプランジャー110Aの外径寸法より大きな1箇所の一端側の貫通穴112Aが設けられている。
2つの貫通穴112Aと1つの貫通穴112Aは、円周方向に3等分の位置に設けられているが、半径方向の位置寸法が異なっている。但し、第1部品120Aは、1つの貫通穴112Aと2つの貫通穴112Aの半径方向の位置寸法が同一となるような形状に変更することも可能である。
図16、図22、図23及び図25を参照して他端側エアー経路接続部8Bの構成を詳細に説明する。図25は図14における他端側エアー経路接続部8Bの拡大図である。なお、他端側のスライドリング85Bは実線で図示し、他端側のエアー経路接続アダプター86Bは2点鎖線で図示してある。他端側のスライドリング85Bは一端側のスライドリング85Aと同様であるので、部材にBの符号を付けて説明する。
図16、図22、図23及び図25に示すように、他端側のスライドリング85Bは、第1部品120Bと第2部品130Bの2つの部品で構成されている。これによりベアリングケース83の一端側鍔83aと他端側鍔83bの間の外周面83cに取り付け可能となっている。
第1部品120Bは略半円形凹面形状の内側面121Bと略半円形凸面形状の外側面122Bを有する所定の厚さと幅を有した略半円のリング形状である。第2部品130Bは略半円形凹面形状の内側面131Bと略半円形凸面形状の外側面132Bを有する略半円のリング形状の内側部分133Bと、内側部分133Bの外側面132Bに一体に設けられた外側部分134Bから成る。外側部分134Bの外側面135Bは略半円形凸面形状である。
内側部分133Bの内側面131Bと第1部品120Bの内側面121Bは同一半径で、内側部分133Bの外側面132Bと第1部品120Bの外側面122Bは同一半径である
内側部分133Bの厚さと第1部品120Bの厚さは同一である。
図22、図23に示すように、第1部品120Bの軸方向一端側の側面と第2部品130Bの軸方向一端側の側面は面一に連続し、外側部分134Bの厚さは内側部分133Bの厚さよりも薄く、外側部分134Bの軸方向他端側の側面と内側部分133Bの外側面132Bは段差を有し、外側部分134Bが2点鎖線で示した他端側のエアー経路接続アダプター86Bを取り付けるためのアダプター取付部である。外側部分134Bにはねじ孔136Bが5箇所に形成してある。
第1部品120Bと第2部品130Bの内側部分133Bをボルト140Bで固定して連結することで第1部品120Bの内側面121Bと第2部品130Bの内側面131Bとで円形の取付用孔を形成し他端側のスライドリング85Bとしてある。
第2部品130Bの内側部分133Bにスライド案内ピン87に嵌合するための切欠き部85B−1が内側面131Bに開口して形成してある。
第2部品130Bの外側部分134Bに、ベアリングケース83の他端側鍔83bに取り付けられた他端側のスプリングプランジャー110Bと接触しないようにするためのスプリングプランジャー110Bの外径寸法より大きな2箇所の他端側の貫通穴112Bが設けられている。第1部品120Bには、ベアリングケース83の他端側鍔83bに取り付けられた他端側のスプリングプランジャー110Bと接触しないようにするためのスプリングプランジャー110Bの外径寸法より大きな1箇所の他端側の貫通穴112Bが設けられている。
2つの貫通穴112Bと1つの貫通穴112Bは、円周方向に3等分の位置に設けられているが、半径方向の位置寸法が異なっている。但し、第1部品120Bは、1つの貫通穴112Bと2つの貫通穴112Bの半径方向の位置寸法が同一となるような形状に変更することも可能である。
このようであるから、一端側のスプリングプランジャー110Aと他端側のスプリングプランジャー110Bは、第1部品120A、120Bと第2部品130A、130Bをそれぞれ分離した状態でベアリングケース83の外周面83cにおける一端側鍔83aと他端側鍔83bとの間にそれぞれ嵌め合せ、ボルト140A、140Bで連結することで、一端側鍔83aと他端側鍔83bとの間に取り付けできる。
図24と図25を比較して判るように、一端側の貫通穴112Aと他端側の貫通穴112Bは、互いに向かい合った面を基準にした対称形状において、円周方向の角度がずれて設けられている。つまり、ベアリングケース83の一端側鍔83aに取り付けられた一端側のスプリングプランジャー110Aと、ベアリングケース83の他端側鍔83bに取り付けられた他端側のスプリングプランジャー110Bとは、円周方向の角度がずれて設けられている(実施の形態では10゜ずれて設けられている)。
これにより、他端側のスプリングプランジャー110Bは、一端側のスライドリング85Aを介して、一端側のエアー経路接続アダプター86Aを一端側羽根車20Aのリング28Aに押し付けることができる。一端側のスプリングプランジャー110Aは、他端側のスライドリング85Bを介して、他端側のエアー経路接続アダプター86Bを他端側羽根車20Bのリング28Bに押し付けることができる。
一端側のスライドリング85Aと他端側のスライドリング85Bは、一端側の貫通穴112Aと他端側の貫通穴112Bを除いて、互いに向かい合った面を基準にして対称な形状となっている。
なお、ベアリングケース83において、一端側鍔83a又は他端側鍔83bの少なくともどちらか一方を取り外しできる構成にした場合は、一端側のスライドリング85A及び他端側のスライドリング85Bは、それぞれ2つの部品に2分割することなく1つの部品とすることができる。
図24に2点鎖線で示すように、一端側のエアー経路接続アダプター86Aは、半円形凹面形状の内側面150Aと半円形凸面形状の外側面151Aを有した略U字形状で、内側面150Aは図16に示すように段差があり、厚方向(軸方向)の一端側の一端側内側面150A−1が他端側内側面150A−2よりも突出し、取付部を形成している。
そして、内側面150Aを一端側のスライドリング85Aの第2部品130Aの外側部分134Aに嵌め合せ、ボルト141Aをねじ孔136Aに螺合して第2部品130Aに取り付ける。
取り付けた状態で一端側のスライドリング85Aの軸方向両側の側面と一端側のエアー経路接続アダプター86Aの軸方向両側の側面は面一に連続する。
このようであるから、一端側のエアー経路接続アダプター86Aと一端側のスライドリング85Aの第2部品130Aを一体的に連結した状態で、一端側のスライドリング85Aの第1部品120Aと第2部品130Aを連結することが可能である。
図25に2点鎖線で示すように、他端側のエアー経路接続アダプター86Bは、一端側のエアー経路接続アダプター86Aと同一形状であるので部材に符号Bを付して説明する。
他端側のエアー経路接続アダプター86Bは、半円形凹面形状の内側面150Bと半円形凸面形状の外側面151Bを有した略U字形状で、内側面150Bは図16に示すように段差があり、厚さ方向(軸方向)の他端側の他端側内側面150B−1が一端側内側面150B−2よりも突出している。
そして、内側面150Bを他端側のスライドリング85Bの第2部品130Bの外側部分134Bに嵌め合せ、ボルト141Bをねじ孔136Bに螺合して第2部品130Bに取り付ける。
取り付けた状態で他端側のスライドリング85Bの軸方向両側の側面と他端側のエアー経路接続アダプター86Bの軸方向両側の側面は面一に連続する。
このようであるから、他端側のエアー経路接続アダプター86Bと他端側のスライドリング85Bの第2部品130Bを一体的に連結した状態で、他端側のスライドリング85Bの第1部品120Bと第2部品130Bを連結することが可能である。
そして、先に述べたように、図24に2点鎖線で示すように、一端側のエアー経路接続アダプター86Aには第4ホースニップル96が設けられており、一端側のエアー経路接続アダプター86Aにおける第5エアー経路80Aは、第4ホースニップル96から一端側のエアー経路接続アダプター86Aの内部を直線状に続く孔80A−1、吸引用穴80A−2、一端側のエアー経路接続アダプター86Aの軸方向一端側の側面に開口した吸引用溝80A−3からなる。吸引用溝80A−3は、回転軸30の回転中心Oを基準として半径rの位置(仮想円軌跡a上)にある吸引用穴80A−2から、半径方向に幅Wで円弧状に角度θだけ開口した中心半径rの円弧形状で、両端は半径W/2の円弧となっている。
同様に、先に述べたように、図25に2点鎖線で示すように、他端側のエアー経路接続アダプター86Bには、第5ホースニップル98が設けられており、他端側のエアー経路接続アダプター86Bにおける第5エアー経路80Bは、第5ホースニップル98から他端側のエアー経路接続アダプター86Bの内部を直線状に続く孔80B−1、吸引用穴80B−2、他端側のエアー経路接続アダプター86Bの軸方向他端側の側面に開口した吸引用溝80B−3からなる。吸引用溝80B−3は、回転軸30の回転中心Oを基準として半径rの位置(仮想円軌跡a上)にある吸引用穴80B−2から、半径方向に幅Wで円弧状に角度θだけ開口した中心半径rの円弧形状で、両端は半径W/2の円弧となっている。一端側のエアー経路接続アダプター86Aにおける第5エアー経路80Aと他端側のエアー経路接続アダプター86Bにおける第5エアー経路80Bは、互いに向き合った面を基準に対称な形状となっている。
そして、一端側のエアー経路接続アダプター86Aの軸方向一端側の側面に開口した円弧状に延びる吸引用溝80A−3と、一端側羽根車20Aの軸方向他端側の側面に設けたリング28Aの軸方向両側の側面に円周方向に等間隔で円形に開口した24個の第1エアー経路29Aは、回転軸30の回転中心Oから同一半径rの位置に互いに向き合った状態で設けられており、一端側のエアー経路接続アダプター86Aが他端側のスプリングプランジャー110Bにより一端側の2分割されたスライドリング85Aを介して一端側羽根車20Aのリング28Aに押し付けられている為、一端側羽根車20Aが回転して、円形に開口した第1エアー経路29Aが円弧状に延びる吸引用溝80A−3と重なり通りぬける間において、エアーが漏れること無く一端側エアー経路接続部8Aの一端側のエアー経路接続部側エアー経路と一端側羽根車20Aの一端側の羽根車側エアー経路が接続される。
つまり、真空圧配管部9に連通した図示しない真空ポンプの真空圧が一端側羽根車20Aの羽根22Aに設けられた8個の吸着口27Aに伝わる。
また、一端側のエアー経路接続アダプター86Aと一端側羽根車20Aのリング28Aは摺接している為、例えば、リング28Aの材質が鋼板の場合は、一端側のエアー経路接続アダプター86Aの材質は摺動特性と耐磨耗性に優れたエンジニアリングプラスチックとすることが望ましい。
そして、前述したように、他端側のスプリングプランジャー110Bは、ベアリングケース83の他端側鍔83bに螺合して設けられている。従って、他端側のスプリングプランジャー110Bによる押し付け力は、スプリングプランジャー110Bを回転軸30の軸方向に移動させることで調整できる。この為、他端側羽根車20Bの羽根取付コア24Bには、他端側のスプリングプランジャー110Bを回転させることが可能なように他端側の作業用貫通穴111Bが設けられている。
同様に、他端側のエアー経路接続アダプター86Bの軸方向他端側の側面に開口した円弧状に延びる吸引用溝80B−3と、他端側羽根車20Bの軸方向一端側の側面に設けたリング28Bの軸方向両側の側面に円周方向に等間隔で円形に開口した24個の第1エアー経路29Bは、回転軸30の回転中心Oから同一半径rの位置に互いに向き合った状態で設けられており、他端側のエアー経路接続アダプター86Bが一端側のスプリングプランジャー110Aにより他端側の2分割されたスライドリング85Bを介して他端側羽根車20Bのリング28Bに押し付けられている為、他端側羽根車20Bが回転して、円形に開口した第1エアー経路29Bが円弧状に延びる吸引用溝80B−3と重なり通りぬける間において、エアーが漏れること無く他端側エアー経路接続部8Bの他端側のエアー経路接続部側エアー経路と他端側羽根車20Bの他端側の羽根車側エアー経路が接続される。
つまり、真空圧配管部9に連通した図示しない真空ポンプの真空圧が他端側羽根車20Bの羽根22Bに設けられた8個の吸着口27Bに伝わる。
また、他端側のエアー経路接続アダプター86Bと他端側羽根車20Bのリング28Bは摺接している為、例えば、リング28Bの材質が鋼板の場合は、他端側のエアー経路接続アダプター86Bの材質は摺動特性と耐磨耗性に優れたエンジニアリングプラスチックとすることが望ましい。
そして、前述したように、一端側のスプリングプランジャー110Aは、ベアリングケース83の一端側鍔83aに螺合して設けられている。従って、一端側のスプリングプランジャー110Aによる押し付け力は、スプリングプランジャー110Aを回転軸30の軸方向に移動させることで調整できる。この為、一端側羽根車20Aの羽根取付コア24Aには、一端側のスプリングプランジャー110Aを回転させることが可能なように一端側の作業用貫通穴111Aが設けられている。
なお、一端側のエアー経路接続アダプター86Aにおける第5エアー経路80Aと他端側のエアー経路接続アダプター86Bにおける第5エアー経路80Bは、互いに向き合った面を基準に対称な形状でなくてもよい。例えば、回転軸30の軸方向の寸法に関して、一端側のエアー経路接続アダプター86A及び他端側のエアー経路接続アダプター86Bの寸法(幅)を、第4ホースニップル96及び第5ホースニップル98の寸法(幅)より小さくするとともに、第4ホースニップル96と第5ホースニップル98が干渉しないように、それぞれ位置をずらして一端側のエアー経路接続アダプター86Aと他端側のエアー経路接続アダプター86Bに設けることにより、羽根車ユニット2の寸法(幅)を小さくすることができる。
これにより、限られた小さいスペースにおいて、羽根車ユニット2の数を増やすことができる。
つまり、一端側のエアー経路接続アダプター86Aの軸方向一端側の側面に開口した円弧状に延びる吸引用溝80A−3と、一端側羽根車20Aのリング28Aの軸方向両側の側面に円周方向に等間隔で円形に開口した24個の第1エアー経路29Aが、回転軸30の回転中心Oから同一半径の位置で互いに向き合うように設けてあればよい。
同様に、他端側のエアー経路接続アダプター86Bの軸方向他端側の側面に開口した円弧状に延びる吸引用溝80B−3と、他端側羽根車20Bのリング28Bの軸方向両側の側面に円周方向に等間隔で円形に開口した24個の第1エアー経路29Bが、回転軸30の回転中心Oから同一半径の位置で互いに向き合うように設けてあればよい。
本実施の形態では、一端側羽根車20Aと他端側羽根車20Bをエアー経路接続部8の軸方向の両側に設けているが、少なくとも一端側羽根車20Aと他端側羽根車20Bのどちらか一方をエアー経路接続部8の軸方向の片側に設けてもよい。つまり、エアー経路接続部8の軸方向一端側に一端側羽根車20Aを設けた場合は、エアー経路接続部8の軸方向他端側にフランジ付ボス25Bのみを設ければよい。エアー経路接続部8の軸方向他端側に他端側羽根車20Bを設けた場合は、エアー経路接続部8の軸方向一端側にフランジ付ボス25Aのみを設ければよい。
本実施の形態ではエアー経路接続部8(一端側エアー経路接続部8A、他端側エアー経路接続部8B)は回転軸30の外周面に相対回転可能に嵌め合せて取り付け、回転軸30とエアー経路接続部8が相対的に回転可能としてあるので、羽根車20が回転することで第1エアー経路29が第5エアー経路80に順次確実に接続する。これに限ることはなくエアー経路接続部8(一端側エアー経路接続部8A、他端側エアー経路接続部8B)を回転軸30とは関係なく回転せずに、軸方向に移動可能でリング28に押しつけできるようにしてもよい。例えば、エアー経路接続アダプター86のみでエアー経路接続部8とし、そのエアー経路接続部アダプター86をフレーム等に軸方向に移動可能で、かつ回転しないように取り付ける。
本発明の枚葉紙の進入速度を減速する方法は、先の説明で明らかなように羽根溝23内に進入した枚葉紙6を真空圧を利用して羽根22、好ましくは回転方向下流側の羽根22−2の裏面22bに吸着して枚葉紙6の進入速度を減速する方法である。
1…羽根車装置、2…羽根車ユニット、3…駆動部、4…当て板、5…ガイド板、6…枚葉紙、6a…進入方向先端、7…羽根溝内経路絞り部材、8…エアー経路接続部、8A…一端側エアー経路接続部、8B…他端側エアー経路接続部、9…真空圧配管部、10…搬送装置、11…搬送コンベア、12…搬送ベルト、20…羽根車、20A…一端側羽根車、20B…他端側羽根車、22…羽根、22−1…回転方向上流側の羽根、22−2…回転方向下流側の羽根、22a…表面、22b…裏面、23…羽根溝、23b…羽根溝内底部、24…羽根取付コア、24A…一端側の羽根取付コア、24B…他端側の羽根取付コア、27…吸着口、28…リング、28A…一端側のリング、28B…他端側のリング、29…第1エアー経路、29A…一端側の第1エアー経路、29B…他端側の第1エアー経路、30…回転軸、75…第2エアー経路、75A…一端側の第2エアー経路、75B…他端側の第2エアー経路、76…第3エアー経路、76A…一端側の第3エアー経路、76B…他端側の第3エアー経路、77…第4エアー経路、77A…一端側の第4エアー経路、77B…他端側の第4エアー経路、80…第5エアー経路、80A…一端側の第5エアー経路、80B…他端側の第5エアー経路、80A−1…一端側の孔、80B−1…他端側の孔、80A−2…一端側の吸引用穴、80B−2…他端側の吸引用穴、80A−3…一端側の吸引用溝、80B−3…他端側の吸引用溝、85A…一端側のスライドリング、85B…他端側のスライドリング、86…エアー経路接続アダプター、86A…一端側のエアー経路接続アダプター、86B…他端側のエアー経路接続アダプター、110A…一端側のスプリングプランジャー、110B…他端側のスプリングプランジャー。

Claims (11)

  1. 搬送装置から繰り出される枚葉紙を羽根車の羽根溝で受け取り、前記枚葉紙の進入方向先端を羽根溝内底部に当てて停止するようにした羽根車装置において、
    前記羽根車の羽根に、前記羽根溝内に進入した枚葉紙を真空圧で吸着して進入速度を減速する吸着口を備え、
    前記羽根車は、前記吸着口に連通する前記羽根車の軸方向の側面に開口する羽根車側エアー経路を有し、
    前記羽根車の前記側面と対向してエアー経路接続部が設けられ、前記エアー経路接続部は、前記羽根車側の側面に開口したエアー経路接続部側エアー経路を有し、
    前記羽根車が回転して、前記羽根車側エアー経路が前記エアー経路接続部側エアー経路と重なり通りぬける間において、前記羽根車側エアー経路と前記エアー経路接続部側エアー経路が接続されることを特徴とする羽根車装置。
  2. 請求項1記載の羽根車装置において、
    前記羽根溝は、前記羽根車の回転方向上流側の羽根の表面と前記羽根車の回転方向下流側の羽根の裏面との間とし、前記吸着口は、前記回転方向下流側の羽根の裏面に開口し、前記枚葉紙は、前記回転方向下流側の羽根の裏面に吸着される羽根車装置。
  3. 請求項2記載の羽根車装置において、
    前記回転方向上流側の羽根の表面に、前記羽根溝内に進入した枚葉紙の進入方向先端部を前記回転方向下流側の羽根の裏面に向けて移動する羽根溝内経路絞り部材を備えている羽根車装置。
  4. 請求項3記載の羽根車装置において、
    前記羽根溝内経路絞り部材は、前記羽根溝の幅を前記羽根溝内底部へ向けて徐々に狭める形状で、前記吸着口は、前記羽根溝の幅が最も狭くなる部分に開口している羽根車装置。
  5. 請求項1から請求項4いずれかに記載の羽根車装置において、
    前記羽根車は回転軸の外周面に取り付けられて回転軸とともに回転し、
    前記羽根車側エアー経路は、前記羽根車の側面における回転軸中心を中心とする仮想円軌跡上に開口し、
    前記エアー経路接続部は、前記回転軸の外周面に相対回転可能に嵌め合せて取り付けられ、前記エアー経路接続部の前記エアー経路接続部側エアー経路は、前記仮想円軌跡と対向して開口し、
    前記羽根車が回転することで前記羽根車側エアー経路が順次前記エアー経路接続部側エアー経路に接続する羽根車装置。
  6. 請求項5記載の羽根車装置において、
    前記エアー経路接続部の軸方向一端側に前記回転軸とともに回転する一端側羽根車を設け、前記エアー経路接続部の軸方向他端側に前記回転軸とともに回転する他端側羽根車を設け、
    前記一端側羽根車は、前記エアー経路接続部側の側面に開口した一端側の羽根車側エアー経路を有し、前記他端側羽根車は、前記エアー経路接続部側の側面に開口した他端側の羽根車側エアー経路を有し、
    前記エアー経路接続部は、前記一端側羽根車側の側面に開口した一端側のエアー経路接続部側エアー経路と、前記他端側羽根車側の側面に開口した他端側のエアー経路接続部側エアー経路を有し、
    前記一端側羽根車及び前記他端側羽根車が回転して、前記一端側の羽根車側エアー経路が前記一端側のエアー経路接続部側エアー経路と重なり通りぬける間において、前記一端側の羽根車側エアー経路と前記一端側のエアー経路接続部側エアー経路が接続され、且つ、前記他端側の羽根車側エアー経路が前記他端側のエアー経路接続部側エアー経路と重なり通りぬける間において、前記他端側の羽根車側エアー経路と前記他端側のエアー経路接続部側エアー経路が接続される羽根車装置。
  7. 請求項記載の羽根車装置において、
    前記エアー経路接続部は、前記一端側のエアー経路接続部側エアー経路を有する一端側エアー経路接続部と、前記他端側のエアー経路接続部側エアー経路を有する他端側エアー経路接続部を備え、
    前記一端側エアー経路接続部と前記他端側エアー経路接続部は、前記回転軸の軸方向にそれぞれ独立して移動可能に設けられ、
    前記一端側エアー経路接続部を、前記一端側羽根車の側面に押しつける一端側の押付力付与手段と、前記他端側エアー経路接続部を、前記他端側羽根車の側面に押し付ける他端側の押付力付与手段とを備えている羽根車装置。
  8. 請求項6または7記載の羽根車装置において、
    前記エアー経路接続部、前記一端側羽根車及び前記他端側羽根車で構成した羽根車ユニットを、前記枚葉紙を多列で搬送可能なように、前記回転軸に複数備えている羽根車装置。
  9. 請求項1から請求項8いずれかに記載の羽根車装置において、
    前記エアー経路接続部側エアー経路を真空発生源に連通するための真空圧配管部を備えている羽根車装置。
  10. 請求項5から請求項8いずれかに記載の羽根車装置において、
    前記エアー経路接続部の連れ回りを防止するための連れ回り防止部を備えている羽根車装置。
  11. 搬送装置から繰り出される枚葉紙を羽根車の羽根溝で受け取り、前記枚葉紙の進入方向先端を羽根溝内底部に当てて停止するようにした羽根車装置において、
    前記羽根車の羽根は吸着口を備え、前記吸着口は、前記羽根車の軸方向の側面に開口する羽根車側エアー経路に連通し、
    前記羽根車の前記側面と対向して設けられたエアー経路接続部は、前記羽根車側の側面に開口したエアー経路接続部側エアー経路を有し、
    前記羽根車が回転して、前記羽根車側エアー経路が前記エアー経路接続部側エアー経路と重なり通りぬける間において、前記羽根車側エアー経路と前記エアー経路接続部側エアー経路を接続することで、前記羽根溝内に進入した前記枚葉紙を真空圧を利用して前記羽根に吸着して進入速度を減速するようにしたことを特徴とする羽根車装置の枚葉紙減速方法。
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