JP6803046B2 - フィルム及び顔分析装置 - Google Patents
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Description
しかしながら、人間の顔や肌は、多種多様であり、夫々の人にあったメイクを適切に行うためには、非常に高い技術が要求される。
この点メイクの技術を向上するための支援を適切に行う技術も提案されている(例えば特許文献1参照)。
また、メイクは、顧客の顔に合わせて個性を引き出すということが非常に重要であるにも関わらず、顧客の顔の個性に合ったメイクを施すための技術としては不十分なものであった。
そのため、顔の個性を構成する顔全体における目や鼻、唇等の位置、大きさ等を判別し、顔の個性を把握する必要がある。
ユーザの顔を分析するフィルムであって、
黒目に対応する所定直径の円を単位円として、1以上の当該単位円に基づいて配置される、前記ユーザの両目と比較する第1の指標
を含む。
まず、本発明の実施形態を説明するに先立ち、本発明の一実施形態に係るフィルム11を用いたサービス(以下、「本サービス」と呼ぶ)について簡単に説明する。
本サービスは、ユーザ夫々の顔の個性を把握する顔分析サービスである。本サービスの提供者は、ユーザの顔の個性に合ったメイクを施すために、後述するフィルム11を用いて本サービスの顔分析を実施する。
ここで、フィルム11は、普遍のロジックを追求した所定の基準(顔分析新バランス基準)に基づく、顔分析カウンセリング(以下、「カウンセリング」と呼ぶ)のための実践ツールである。
換言すれば、フィルム11は、カウンセリングを行うための客観的で正確な分析結果である顔分析を行うために用いられるフィルムである。
顔分析とは、具体的に、顔型(輪郭)の大きさ、縦横のバランス、形状や各パーツ(眉、目、鼻、唇)の配置、角度、形状の特徴を、所定の基準バランスの顔とユーザの顔を比較することでユーザの顔の個性を把握することである。
この顔分析を行うのは、ユーザの顔の個性と「所定の基準」との差を埋めるようメイクのデザインを検討することが、従来からメイクの基本とされてきたからであり、顔に似合ったヘアデザインを考える為にも、顔の個性を見極める分析は必要である。
つまり、「顔分析新バランス基準」とは、本発明者が、人の顔が左右対称でないことも考慮して、従来から提唱されてきた黄金比率等の理論を精査し、検証を積み重ねて構築した顔分析の新基準のことを意味する。
ここで、「顔分析新バランス基準」の採用理由について補足する。黄金比率やゴールデンプロポーションといわれる顔分析基準のベースは、もともと西洋の画家が理想バランスの美人画を描くための目安として提唱した理論である。
そのため、骨格や顔の目や鼻等のパーツの特徴が異なる東洋人に当てはめた場合、矛盾や不適合が生じることもある。また、後述する図2A乃至図2Cで示す様に、東洋人の目には蒙古ひだがあり、西洋人の目幅(黒目の直径3倍幅)より狭い方が大半である。
したがって、両目頭の間隔が目の横幅より広いからといって、一概に目元が遠心的であると判断することはできない。また、目元が求心的か遠心的かの印象は、両目頭の間隔ばかりでなく、両黒目の間隔と輪郭の横幅にも左右されるからである。なお、蒙古ひだとは、目頭の部分を覆う上まぶたのひだのことで、一般に、西洋人には存在しない。
更に詳しく説明すると、顔分析新バランス基準は、人間の目の瞳孔を含む虹彩の直径(以下、「黒目」と呼ぶ)を基準として、例えば、目や鼻の位置や大きさ等を「黒目の何倍」または、「黒目の何個分」とする。
ここで、図3以降の図面においては、適宜、基準となる黒目の形(大きさ)を点線で記載している。このように、フィルム11には、必要に応じて、基準となる黒目の形(大きさ)が印刷されているため、黒目を基準として、目や鼻の位置や大きさ等を「黒目の何倍」または、「黒目の何個分」とする、というように容易に比較・検討することができる。
フィルム11は、透明なシートである。フィルム11の素材としては、例えば、プラスチックやポリエチレン等を採用することができる。
例えば、具体的に、ホールドレール21は、フィルム11の両端に取り付けられる。そして、本サービスを受ける際に、ユーザUは、ホールドレール21を把持することで、容易にフィルム11をユーザUの顔に合わせて固定することができる。
本サービスを受ける際に、ユーザUは、このあご下ガイド22を利用することで、フィルム11を、顔に対して水平に固定することができるようになる。
つまり、あご下ガイド22のユーザUのあごを乗せる面が見えないように、サービス提供者がサービス提供者端末12で撮像することで、ユーザUの顔とフィルム11に印刷された顔の輪郭とが正確に重ね合わさるように撮像することができる。
なお、ホールドレール21及びあご下ガイド22は、フィルム11に、適宜、取り付けて使用することが可能である。また、本サービスの提供者は、例えば、あご下ガイド22のユーザUのあごを乗せる面に色彩等を施して、ユーザUの利便性の向上を図ってもよい。
サービス提供者端末12は、フィルム11とユーザUの顔を、後述する撮像部58で撮像し、表示部57にフィルム11とユーザUの顔を画像として表示する。
即ち、上述の表示部57には、フィルム11とユーザUの顔が重なり合うように表示される。なお、表示されるフィルム11とユーザUの顔は、上述の表示部57に限られず、例えば、サービス提供者端末12とは別に、テレビやモニタに表示してもよい。
また、サービス提供者は、「顔分析」の結果を基に、ユーザUに対してカウンセリングを行うこともできる。
つまり、本サービスの提供者は、正確で客観的な「顔分析」を行うことができるため、「顔分析」の結果をユーザUに提示しつつ、カウンセリングを行うことで、より説得力のあるカウンセリングを行うこともできるし、客観的な提案を即時に行うこともできる。
図2A乃至図2Cは、顔分析新バランス基準における目に関する図である。
図2Aは、蒙古ひだが確認できる目の一例を示している。この蒙古ひだがあるために、西洋人の目幅(黒目の直径3倍幅)より狭くなっていることがわかる。
図2Bは、蒙古ひだと目の横幅の関係を示している。蒙古ひだのある目の横幅は、西洋人の目幅(黒目の直径3倍幅)より狭いため、目の左右のバランスの見え方が変わることがわかる。
図2Cは、涙丘が確認できる目の一例を示している。涙丘とは、目頭の内側にあるピンク色をした部分のことでる。
ただし、一般に、蒙古ひだの確認できる目を有する人の場合、図2Aに示す通り、涙丘が蒙古ひだに隠れて確認できなくなる。
なお、東洋人の多くは、蒙古ひだがある目を有するため、一般に西洋人の目幅(例えば黒目の直径3倍幅)と比べて狭いのが一般的である。
図3においては、顔分析新バランス基準における顔全体の比率が記載されている。
例えば、目や鼻等の配置(以下、「パーツの配置」と呼ぶ)の縦(上下)のバランスについては、以下のように示す。
図3の長さA1は、額の生え際から眉頭の下、長さA2は、眉頭の下から鼻下、長さA3は、鼻下からあご下の長さ(額の長さ、鼻筋の長さ、あごの長さ)を示しており、夫々の長さの比率は、以下の式(1)で示す比率となる。
(数1)
A1:A2:A3=1:1:1 (1)
即ち、夫々額の生え際から眉頭の下、眉頭の下から鼻下、鼻下からあご下の長さが等しいことがわかる。
(数2)
B1:B2=2:3 (2)
即ち、額の生え際からあご下における黒目の高さと、あご下における黒目の高さからあご下の長さの比率は、2:3であることがわかる。
(数3)
D1:D2=1:1 (3)
即ち、鼻下からあご下における下唇の高さと、あご下における下唇の高さからあご下の長さが等しいことがわかる。
(数4)
D3:D4=5:1 (4)
即ち、額の生え際からあご下における下唇の高さと、あご下における下唇の高さからあご下の長さの比率は、5:1であることがわかる。
なお、まぶたの広さを示す長さC1、長さC2、長さC3と唇の厚みについては、後述する図6で詳細に説明する。
図3の横幅G1は、右目の横幅、横幅G2は、両目頭の間の幅、横幅G3は、左目の横幅の夫々の広さを示しており、夫々の広さの比率は、以下の式(5)で示す比率となる。
(数5)
G1:G2:G3=1:1:1 (5)
即ち、右目の横幅、両目頭の間の幅、左目の横幅の広さが等しいことがわかる。
(数6)
G2:H1=1:1 (6)
即ち、両目頭の間の幅と鼻の横幅の広さが等しいことがわかる。
また、図3においては、目や鼻等の横幅について、黒目との関係を示している。
図3は、左右の目の横幅が黒目の3倍、両目頭の間の幅が黒目の3倍、黒目の内側同士の間の幅が黒目の5倍、目尻と顔端の幅が黒目の1.5〜2倍、鼻の横幅が黒目の3倍であることを示している。
また、図3の横幅H2は、口の横幅の広さを示しており、横幅H1と横幅H2との比率は以下の式(7)で示す比率となる。
(数7)
H1:H2=1:1.5 (7)
即ち、口の横幅の広さは、鼻の横幅の広さの1.5倍であることがわかる。
また、鼻の横幅が黒目の3倍であることから、口の横幅の広さは、黒目の4.5倍であることがわかる。
図4には、顔の長さと顔幅の基準が示されている。
即ち、顔の長さは、18cm〜20cm未満である。顔幅の広さは、13.5cm〜15cm未満である。なお、顔幅の標準は、黒目の12〜13倍(人の黒目の直径は11mm〜12mm程度)である。
なお一般的に、人の顔は、正中線を軸に左右を見てシンメトリー(対称)ではなく、アシンメトリー(非対称)である。そのため、顔幅は、右面と左面で広さが異なる場合が大半である。
図5A乃至図5Cを用いて、顔分析新バランス基準における輪郭の縦横のバランスを決定する方法について、簡単に説明する。
ここで、フィルム11において、略水平方向を「横」と呼び、略垂直方向を「縦」と呼ぶ。
これに対して、この「基準バランス」より顔の長さ(縦)が短い、又は顔幅(横)が広いプロポーションの顔型(輪郭)を「横広(丸顔)バランス」という。逆に、この基準バランスより顔の長さ(縦)が長い、又は顔幅(横)が狭いプロポーションの顔型(輪郭)を「縦長(面長)バランス」という。
以上をまとめると、図5Aは、「基準バランス」に該当する顔の一例を示す図である。図5Bは、「横広(丸顔)バランス」に該当する顔の一例を示す図である。図5Cは、「縦長(面長)バランス」に該当する顔の一例を示す図である。
図6では、まぶたの広さ(例えば図3の長さC1乃至C3)及び唇の厚みと黒目の大きさとの関係について示されている。
そして、図6の右部を見ると、長さC1乃至長さC3とユーザの黒目の大きさとの関係(比率)が記載されている。
具体的には、長さC1は黒目の1.5倍の長さ、長さC2は黒目の1倍の長さ、長さC3は黒目の1.5倍の長さである。
他方、図6の下部を見ると、唇の厚みと黒目の大きさとの関係(比率)が記載されている。
具体的には、唇全体の厚みは黒目の1.5倍であり、上唇の厚みは黒目の0.6倍であり、下唇の厚みは黒目の0.9倍の厚みである。また、上唇の厚みと下唇の厚みの比率は、1:1.5の比率である。
図7A、図7Bの例では、図7Aには右側の唇の山の位置について示されており、図7Bには全体の唇の山の位置が示されている。
即ち、ユーザの唇の位置は、左右ともに、唇の谷から口角の3分の1の位置に存在していることがわかる。
図8で示す様に、目頭と目尻の角度は、2度〜10度の間が基準である。
そのため、目頭と目尻の角度が11度以上の場合は、上がり目であり、目頭と目尻の角度が1度以下の場合は、下がり目となる。
顔分析新バランス基準におけるフィルム11の活用方法について図9、図10を用いて説明する。
図9は、フィルム11の活用方法に関する図である。
あご下ガイド22は、図9で示す様に、L字型の形状をしており、一方の片面をフィルム11に装着し、他方の片面をユーザUのあごを乗せる形状となっている。また、ユーザUのあごを乗せる面に色彩を施すことも可能である。
あご下ガイド22は、フィルム11に装着し、ユーザUのあごを乗せることで、ユーザUとフィルム11を固定することができる。
例えば、具体的に、ユーザUは、あご下ガイド22を、フィルム11に装着し、クリップ等で固定する。そして、ユーザUは、ユーザUの鼻先がフィルム11に当たるように、フィルム11を顔に当て、ユーザUのあごをあご下ガイド22のプレートの部分に乗せる。これにより、顔全体が固定されるので、正確に顔分析を行うことが出来る。
なお、あご下ガイド22の形状は、L字型に限定されず、また、クリップ以外の方法で、あご下ガイド22とフィルム11を固定してもよい。
即ち、図10は、実際にユーザUがあご下ガイド22にユーザUのあごを乗せている図を示している。フィルム11の両端にはホールドレール21が備えられており、ユーザUは、ホールドレール21を把持することで、容易にフィルム11をユーザUの顔に合わせて固定することができる。
さらに、ユーザUのあごをあご下ガイド22のプレートの部分に乗せることで、ユーザUの顔とフィルム11が固定されていることから、さらに安定していることがわかる。
これにより、サービス提供者は、図1で示したように、サービス提供者端末12でユーザUの顔とフィルム11を撮像する。表示部57等には、ユーザUの顔と顔分析新バランス基準による顔の輪郭やパーツの配置が描かれたフィルム11が表示される。
サービス提供者は、ユーザUに上述の画像を見てもらいながらカウンセリングを行うことが出来る。即ち、サービス提供者は、上述の画像を用いることで、顔分析の解説とメイク等の提案のパフォーマンスを高めることが出来る。
また、図11で後述するが、フィルム11には、スケールもついているため、顔の長さや顔幅の測定も可能である。そして、サービス提供者は、顔分析に基づき、ユーザUに対してメイクやヘアスタイリングのアドバイスや提案等が可能となる。
(a)「顔の長さ」を特定する種類のフィルムとして、図11に示す1種類のフィルム11−Lが存在する。このフィルム11−Lにより、ユーザUの「顔の長さ」が、8段階のうち所定の1段階に特定される。
(b)「顔の縦横バランス」を特定する種類のフィルムとして、上述の「顔の長さ」の8段階の夫々に対応する8種類のフィルムが存在する。これらの8種類のうち、最短の「顔の長さ」に対応する「顔の縦横バランス」を特定する種類のフィルムが、フィルム11−WSとして図12Aに示されている。また、最長の「顔の長さ」に対応する「顔の縦横バランス」を特定する種類のフィルムが、フィルム11−WL4として図12Bに示されている。
(c)「顔のパーツの配置バランス」を特定する種類のフィルムとして、上述の「顔の長さ」の8段階の夫々に対応する8種類のフィルムが存在する。これらの8種類のうち、最短の「顔の長さ」に対応する「顔のパーツの配置バランス」を特定する種類のフィルムが、フィルム11−PSとして図13Aに示されている。また、最長の「顔の長さ」に対応する「顔のパーツの配置バランス」を特定する種類のフィルムが、フィルム11−PL4として図12Bに示されている。
(d)「眉下の長さ」を特定するフィルムとして、図14に示す、1種類のフィルム11−Mが存在する。
これらの(a)乃至(d)のフィルム11の夫々について説明する。
図11の例のフィルム11−Lのうち、左端には、顔の長さを測定するためのスケールSLが印刷され、下端には、顔幅を測定するためのスケールSWが印刷されている。
また、フィルム11−Lには、8本の横の点線LS乃至LL4と、1本の横の点線Ldとが印刷されている。
8本の横の点線LS乃至LL4についていえば、横の点線LSが最下位置に配置され、それから上方向に点線LMS乃至LL4の順番で、等間隔で夫々配置されている。
横の点線Ldは、顔のあご下の高さを示す基準線である。
この横の点線Ldの中央点を下点として、8本の横の点線LS乃至LL4の夫々の中央点を上点として、当該下点と8個の上点の夫々とを通る8本の曲線(実線)の夫々が、顔の輪郭を示す基準曲線Rとして印刷されている。
つまり、横の点線Ldの中央点が、ユーザUの顔のあご下の最下点と一致するように、フィルム11−LがユーザUの顔の前に翳される。この場合、8本の横の点線LS乃至LL4のうち、ユーザUの顔の輪郭と一番合致する基準曲線に対応する横線(ユーザUの額の生え際の高さと一番合致する基準線)により、ユーザUの「顔の長さ」が特定される。
具体的には例えば、横の点線LSと一番合致する場合、ユーザUの「顔の長さ」は、最短の「S」と特定される。また例えば、横の点線LL4と一番合致する場合、ユーザUの「顔の長さ」は、最長の「L4」と特定される。
図11のフィルム11−LによりユーザUの「顔の長さ」が8段階の中から特定されると、この特定された「顔の長さ」に対応する「顔の縦横バランス」を特定する種類のフィルムが用いられる。
具体的には例えば、ユーザUの「顔の長さ」が最短の「S」であると特定された場合、この「S」に対応する「顔の縦横バランス」を特定する種類のフィルムとして、図12Aのフィルム11−WSが用いられる。
このフィルム11−WSのうち、左端には、顔の長さを測定するためのスケールSLが印刷され、下端には、顔幅を測定するためのスケールSWが印刷されている。
また、フィルム11−WSには、横の点線WSdと、横の点線WStとが印刷されている。横の点線WSdは、顔のあご下の高さを示す基準線である。横の点線WStは、額の生え際の高さを示す基準線である。つまり、横の点線WSdと横の点線WStの間の長さが、最短の「顔の長さ」である「S」、具体的には図11のフィルム11−Lにおける横の点線Ldと横の点線LSとの間の長さに該当する。
フィルム11−WSの中央には、縦の点線Cが印刷されている。縦の点線Cは、顔の中心である正中線を示す基準線である。
また、縦の点線Cに対して左右には、当該縦の点線Cから同一距離だけ離間した縦線の組として、縦線の組(縦線WSAL,縦線WSAR)、縦線の組(縦線WSBL,縦線WSBR)、及び縦線の組(縦線WSCL,縦線WSCR)の夫々が印刷されている。
この縦線の組の横方向の長さが、顔の幅を示している。即ち、縦線の組(縦線WSAL,縦線WSAR)の横方向の長さが、最短の顔の幅を示している。縦線の組(縦線WSBL,縦線WSBR)の横方向の長さが、中程度の顔の幅を示している。縦線の組(縦線WSCL,縦線WSCR)の横方向の長さが、最長の顔の幅を示している。
横の点線WSdの中央点を下点として、点線WStの中央点を上点とて、当該下点と当該上点と、縦線の組(縦線WSAL,縦線WSAR)、縦線の組(縦線WSBL,縦線WSBR)、及び縦線の組(縦線WSCL,縦線WSCR)の夫々の2つの縦線の各点とを通る3本の曲線(実線)の夫々が、顔の輪郭を示す基準曲線Rとして印刷されている。
つまり、横の点線WSdの中央点が、ユーザUの顔のあご下の最下点と一致し、かつ、横の点線WStの中央点が、ユーザUの額の生え際の最上点と略一致するように、フィルム11−WSが(最短の「顔の長さ」を有する)ユーザUの顔の前に翳される。この場合、縦線の組(縦線WSAL,縦線WSAR)、縦線の組(縦線WSBL,縦線WSBR)、及び縦線の組(縦線WSCL,縦線WSCR)のうち、ユーザUの顔の横幅と一番合致する基準曲線に対応する縦線の組により、ユーザUの「顔の幅」が特定される。
具体的には例えば、縦線の組(縦線WSBL,縦線WSBR)と一番合致する場合、ユーザUの「顔の幅」は、最短の幅と特定される。
また例えば、ユーザUの「顔の長さ」が最長の「LL4」であると特定された場合、この「LL4」に対応する「顔の縦横バランス」を特定する種類のフィルムとして、図12Bのフィルム11−WL4が用いられる。
フィルム11−WL4に印刷される各種線の種類や相互の位置関係は、フィルム11−WSと同様であるため、ここではこれらの説明は省略される。
ただし、各線の絶対距離、例えば横の点線WSdと横の点線WStの間の距離や、縦線の組(縦線WSAL,縦線WSAR)、縦線の組(縦線WSBL,縦線WSBR)、及び縦線の組(縦線WSCL,縦線WSCR)の夫々の間の距離は、フィルムの種類に応じて異なっている。つまり、各線の絶対距離は、フィルム11−WSでは「顔の長さ」が最短の「LS」に対応する距離となっているのに対して、フィルム11−WL4では「顔の長さ」が最長の「LL4」に対応する距離となっている。
図11のフィルム11−LによりユーザUの「顔の長さ」が8段階の中から特定されると、この特定された「顔の長さ」に対応する「顔のパーツの配置バランス」を特定する種類のフィルムが用いられる。
具体的には例えばユーザUの「顔の長さ」が最短の「LS」であると特定された場合、この「LS」に対応する「顔のパーツの配置バランス」を特定する種類のフィルムとして、図13Aのフィルム11−PSが用いられる。
また、フィルム11−WSには、両矢印線、点線、各パーツ(目、鼻、口)の基準を示す曲線等が、「顔分析新バランス基準」に基づいて印刷されている。
ここで、「顔分析新バランス基準」では、人間の目の瞳孔を含む虹彩即ち、いわゆる「黒目」は性別や人種によらず全世界で略同一サイズを有することに着目し、黒目に対応する所定直径の円を「単位円」として、この単位円に基づいて、目等のパーツの配置バランスの基準が表現される。なお、本明細書では、説明を容易にすべく、この「単位円」を単に「黒目」と呼ぶ。つまり、以下特に断りのない限り、以下「黒目」とは「単位円」を指す。具体的には例えば、フィルム11−WSにおいては、点線で黒目biが示されている。この黒目biの何倍等の表現で、後述する各パーツ(目、鼻、口)の基準が示されることになる。一方、「単位円」でなく、人間の目の中にある黒目(虹彩)を説明する場合には、疑義が生じないように「虹彩」と呼ぶ。
フィルム11−PSには、横の点線PSdと、横の点線PStとが印刷されている。横の点線PSdは、顔のあご下の高さを示す基準線である。横の点線PStは、額の生え際の高さを示す基準線である。つまり、横の点線PSdと横の点線PStの間の長さが、最短の「顔の長さ」である、具体的には図11のフィルム11−Lにおける横の点線Ldと横の点線LSとの間の長さに該当する。
この最短の「顔の長さ」が3等分された場合における、夫々の間の長さを示す両矢印a1,a2,a3の夫々の長さが、図3の長さA1,A2,A3の夫々に相当する。つまり、上述の式(1)の比率で、両矢印a1,a2,a3の夫々がフィルム11−PSに印刷されている。
換言すると、横の点線PSdと横の点線PStの間の長さ、即ち最短の「顔の長さ」が上述の式(4)の比率5:1で分割された場合における、分割線が横の点線PSmである。
なお、図13Aにいう両矢印d3,d4の夫々の長さは、図3の長さD3,D4の夫々の長さに相当する。
換言すると、横の点線PSdと当該横の点線PSnの間の長さが上述の式(3)の比率1:1で分割された場合における、分割線が上述の横の点線PSmである。
なお、図13Aにいう両矢印d1,d2の夫々の長さは、図3の長さD1,D2の夫々の長さに相当する。
横の両矢印g1の長さは、後述する基準の右目iRの横幅、即ち後述する黒目biの3倍の長さに相当する。
横の両矢印g2は、基準の右目iRと左目iLとの夫々の両目頭の間の幅、即ち後述する黒目biの3倍の長さに相当する。
横の両矢印g3は、後述する基準の左目ilの横幅、即ち後述する黒目biの3倍の長さに相当する。
つまり、図13Aにいう両矢印g1,g2,g3の夫々の長さは、図3の横幅G1,G2,G3の夫々の長さに相当する。換言すると、上述の式(5)の比率で、両矢印g1,g2,g3の夫々がフィルム11−PSに印刷されている。
なお、以下、説明の便宜上、目等の各パーツを示す曲線については、「曲線」を省略して表現する。即ち、以下、フィルム11−PSの説明において、例えば「目」と表現している場合、それは、目を示す曲線を意味している。
換言すると、左目iL及び右目iRは、両矢印b1,b2の間を通る横の点線PSiの上に、複数の黒目biとともに夫々印刷されている。
また、左目iL及び右目iRの夫々は、顔の中心である正中線を示す縦の点線Cに対して横方向に左右対称に配置されている。ここで、左目iL及び右目iRの間の距離は、両矢印g2の長さである。なお、両矢印g2の長さは、黒目biの3倍の長さに相当する。
左眉mLは、「顔分析新バランス基準」に基づいてフィルム11−PSに印刷されている基準となる左眉の位置を示す一例である。
右眉mRは、「顔分析新バランス基準」に基づいてフィルム11−PSに印刷されている基準となる右眉の位置を示す一例である。
両矢印c1は、目頭と眉頭下部とを結ぶ縦方向の長さを示す基準線である。両矢印c2は、光彩上部と眉中央下部とを結ぶ縦方向の長さを示す基準線である。両矢印c3は、目尻と眉外側下部とを結ぶ縦方向の長さを示す基準線である。
以下、具体的に左眉mL及び右眉mRの配置の一例について説明する。
左眉mL及び右眉mRは、「顔分析新バランス基準」に基づいて、左目iL又は右目iRからの各種部位から縦に両矢印c1,c2,c3の夫々の長さ上に印刷されている。
また、両矢印c1,c3の夫々の長さは、例えば、黒目biの1.5倍の長さに相当し、両矢印c2の長さは、例えば、黒目biの1倍の長さに相当する。
両矢印h1は、鼻nの左端から右端までの長さを示す基準線である。
以下、具体的に鼻nの配置の一例について説明する。
鼻nは、「顔分析新バランス基準」に基づいて、正中線Cから両矢印h1の長さで左右対称に配置され印刷される。なお、鼻nの下部は、上述の横の点線PSnの上部に接するように配置されている。
ここで、両矢印h1の長さは、黒目biの3倍の長さに相当する。そのため、鼻nは、正中線Cから左右に黒目biの1.5倍の距離に配置されることになる。
両矢印h2は、口mの左端から右端までの長さを示す基準線である。両矢印m1は、口mの基準から上唇の山の上部までの長さを示す基準線である。両矢印m2は、口mの基準線から下唇下部までの長さを示す基準線である。
以下、具体的に口mの配置の一例について説明する。
口mは、「顔分析新バランス基準」に基づいて、正中線Cから両矢印h2の長さで左右対称に配置され、印刷される。なお、口mの下部は、上述の横の点線PSmの上部に接するように配置される。
そして、下唇下部(横の点線PSmと接している部分)から両矢印m2上方に口mの中心が配置される。そして、当該口mの中心から両矢印m1上方に上唇の山が配置される。
なお、両矢印m1の長さは、黒目biの1倍の長さに相当し、両矢印m2の長さは黒目biの1.5倍の長さに相当する。
フィルム11−PSには、このような各種顔のパーツが、上述の条件に従って印刷されており、本サービスの提供者は、このフィルム11−PSを用いて本サービスを提供することで、「顔分析新バランス基準」に基づいたサービスの提供を実現することができる。
また例えば、ユーザUの「顔の長さ」が最長の「LL4」であると特定された場合、この「LL4」に対応する「顔の縦横バランス」を特定する種類のフィルムとして、図13Bのフィルム11−PL4が用いられる。
フィルム11−PL4に印刷される各種線や各種矢印の種類や相互の位置関係は、フィルム11−PSと同様であるため、ここではこれらの説明は省略される。
ただし、各線や各矢印の絶対距離、例えば横の点線PL4dと横の点線PL4tの間の距離や、両矢印a1,a2,a3の夫々の長さ、両矢印b1,b2の夫々の長さ、両矢印d1,d2,d3,d4等の夫々の長さ等は、フィルムの種類に応じて異なっている。
つまり、各線や各矢印の絶対距離は、フィルム11−PSでは「顔の長さ」が最短の「LS」に対応する距離となっているのに対して、フィルム11−PL4では「顔の長さ」が最長の「LL4」に対応する距離となっている。
図14は、「眉下の長さ」を特定するフィルムの一例を示す図である。
図14を見ると、フィルム11−Mには、スケールSLと、スケールSWと、8本の横の点線S乃至L4と、正中線Cと、1本の横の点線Mdと、左眉mL及び右眉mRの夫々(合計8個)とが印刷されている。
なお、8本の横の点線S乃至L4の構成を具体的に説明する。即ち、横の点線Sが配置され、上方向に向かって、横の点線MS乃至L4が等間隔に順番に配置されている。なお、この8本の横の点線S乃至L4は、眉下の長さを測定するためのものであり、眉下の高さ配置されている。
具体的に、夫々の配置について説明する。まず左眉mL及び右眉mRの夫々は、正中線を示す縦の点線Cに対して横方向に対称に配置されている。この8個の左眉mL及び右眉mRの夫々は、上述の8本の横の点線S乃至L4の夫々に沿って印刷されている。
本サービスの提供者は、ユーザUの顎を横の点線Mdに合わせてユーザUの顔をフィルム11に押し当て、ユーザUの眉と8個の左眉mL及び右眉mRの夫々の位置とを比較することで、ユーザUの眉下の長さを測定することができる。
本サービスの提供者は、このようにユーザUの眉下の長さについても測定することで、より対象となるユーザUに適したメイクを実現することができるのである。
図15A乃至図15Fを用いて、ユーザUが実際にフィルム11等の使用方法について簡単に説明していく。
なお、本実施形態では、フィルム11の具体的な態様の一例として、図15A乃至図15Fに示される6種類の態様のみを示すが、フィルム11の具体的な態様は、これに限られず、本サービスの提供者等は、適宜、任意のフィルムを採用してもよい。
ここで、図15Bでは、フィルム11−WMLを使用して、ユーザUの顔の輪郭の縦横バランスを分析し、ユーザUの顔の輪郭のタイプを夫々縦線の組(縦線WMLAL,縦線WMLAR)、縦線の組(縦線WMLBL,縦線WMLBR)、及び縦線の組(縦線WMLCL,縦線WMLCR)に選別する。ここで、縦線の組(縦線WMLAL,縦線WMLAR)の場合、ユーザUの顔の輪郭は面長バランスであり、縦線の組(縦線WMLBL,縦線WMLBR)の場合、ユーザUの顔の輪郭は基準バランスであり、縦線の組(縦線WMLCL,縦線WMLCR)」の場合、ユーザUの顔の輪郭は丸顔バランスとなる。
ここで、図15Bでは、ユーザUの顔の輪郭の縦横バランスは、縦線WMLBRと縦線WMLALとの間であるため、フィルム11の基準よりやや面長バランスであることがわかる。
ここで、図15Cでは、図15Bと同様に、フイルム11−Lで特定したフィルム11−WMLを使用して、ユーザUの顔の左右の顔幅の違いを分析し、顔の横幅を測定することが出来る。即ち、フィルム11−WMLに印刷された顔の輪郭を示す基準曲線Rに合わせ、縦の点線CをユーザUの顔の正中線(両目頭の真ん中)に合わせることで、ユーザUの顔の左右の顔幅の違いを分析し、顔の横幅を測定することができる。例えば、具体的に、ユーザUの顔の右面は、縦線WMLBRに位置し、ユーザUの顔の左面は、縦線WMLALに位置する。すると、縦線WMLBRとスケールの交差する点が「7.2」、縦線WMLALとスケールの交差する点が「6.5」となる。したがって、ユーザUの顔幅は右面が7.2cm、左面が6.5cmであり、右の顔幅が左の顔幅より広いことがわかる。また、ユーザUの左右合わせた顔の横幅は、約13.7cmであり、基準内であることもわかる。
ここで、図15Dでは、フィルム11−PMLを使用して、ユーザUの顔のパーツの配置バランスを分析する。
即ち、フィルム11−PMLに印刷された縦の中央の点線を、ユーザUの顔の正中線(両目頭の真ん中)に合わせることで、ユーザUの目や鼻等をパーツの基準配置(中央の点線)と比較して、目や鼻等における上下、左右の配置バランスの個性を分析することができる。例えば、具体的に、図15Dでは、ユーザUの目や鼻等の位置の上下バランスは、全体的に下よりである。また、ユーザUの黒目や目尻等の位置の左右のバランスは、黒目と目尻がやや内寄りであることがわかる。
ここで、図15Eでは、フィルム11−Mを使用して、ユーザUの顔の眉下からあご下の長さを分析する。
即ち、図15Eから、ユーザUの顔の眉下の長さに合わせたフィルム11−Mを、夫々「L4」〜「S」から選別する。例えば、具体的に、図15Eでは、ユーザの顔の眉下の長さに合致する、図13A、図13Bで示すパーツの配置バランスフィルムを選別する。ここで、図15Eでは、ユーザUの顔の眉下の長さは、「M」となることがわかる。なお、ユーザUの顔の眉下からあご下の長さの分析は、額を髪で隠されるユーザUなどに、必要に応じて行う。
ここで、図15Fでは、フィルム11−PMを使用して、ユーザUの顔の眉下におけるバーツの配置バランス(上下、左右)を分析する。
即ち、図15Dと同様に、図13A、図13Bのフィルム11に印刷された縦の中央の点線を、ユーザUの顔の正中線(両目頭の真ん中)に合わせることで、ユーザUの目や鼻等をパーツの基準配置(中央の点線)と比較して、目や鼻等における上下、左右の配置バランスの個性を分析することができる。例えば、具体的に、図15Fでは、ユーザUの眉下は、上下のバランスはほぼフィルム11の基準である。また、ユーザUの黒目や目尻等の位置の左右のバランスは、黒目と目尻が内寄りであることがわかる。
ここで、図16Aは、フィルム11におけるアイバランスフィルム11−E1の一例であり、ユーザUの目頭、黒目、目尻の横のバランスを判定するためのものである。図16Bは、図16Aと同様にフィルム11におけるアイバランスフィルム11−E2の一例であり、ユーザUの目と眉の間隔を判定するためのものである。図16Cは、図16Aと同様にフィルム11におけるアイバランスフィルム11−E3の一例であり、目頭と目尻の角度を判定するためのものである。図16Dは、リップバランスフィルム11−Rの一例であり、唇の厚みを判定するためのものである。
即ち、図17A乃至図17Cは、図16Aで例示したアイバランスフィルム11−E1を用いて実際にユーザUの目頭、黒目、目尻の横バランスを判定する一例である。
ここで、図17Aでは、図16Aのアイバランスフィルム11−E1を用いてユーザUの目頭、黒目、目尻の横バランスを判定している。例えば、具体的に、図16Aアイバランスフィルム11−E1をユーザUの顔の両目頭の中央に合わせる。すると、図17Aでは、両目頭間が図16Aのアイバランスフィルム11−E1と一致するので、図16Aアイバランスフィルムの基準どおりである。また、両黒目については、両黒目共に内寄りであり、両黒目の間の幅は、図16Aのアイバランスフィルム11−E1の基準より狭いことがわかる。両目尻については、両目尻共に内寄りであることがわかる。両目については、両目共に名の横幅が図16Aのアイバランスフィルム11−E1の基準より狭いことがわかる。
図17Bでは、図16Aのアイバランスフィルム11−E1を用いてユーザUの目尻と輪郭の幅を判定している。例えば、具体的に、図16Aのアイバランスフィルム11−E1をユーザUの右目の目尻に合わせる。すると、図17Bにおいて、ユーザUの右側の目尻と輪郭の幅は、黒目2個半分の幅であり、図16Aのアイバランスフィルム11−E1の基準よりやや広いことがわかる。
図17Cでは、図17Bと同様に図16Aのアイバランスフィルム11−E1を用いてユーザUの目尻と輪郭の幅を判定している。例えば、具体的に、図16Aのアイバランスフィルム11−E1をユーザUの左目の目尻に合わせる。すると、図17Cより、ユーザUの左側の目尻と輪郭の幅は、黒目2個分の幅であり、図16Aのアイバランスフィルム11−E1の基準と同じであることがわかる。
以上から、図17Bと図17Cから、ユーザUの左右の目尻と輪郭の幅は異なることがわかる。
即ち、図18は、図16Bのアイバランスフィルム11−E2を用いて実際にユーザUの目と眉の間隔を判定する図である。図18では、図16Bのアイバランスフィルム11−E2を用いてユーザUの目と眉の間隔を判定している。例えば、具体的に、図16Bのアイバランスフィルム11−E2の右側の黒丸部分をユーザUの顔の右目の目頭に合わせる。すると、図18では、目頭と眉頭下の間の幅は、図16Bのアイバランスフィルム11−E2と一致するので、図16Bのアイバランスフィルム11−E2の基準どおりである。また、黒目上と眉下の間の幅と目尻と眉尻の間の幅も、同様に、図16Bのアイバランスフィルム11−E2と一致するので、図16Bのアイバランスフィルム11−E2の基準どおりである。
また、左目についても同様に、図16Bのアイバランスフィルム11−E2の左側の黒丸部分をユーザUの顔の左目の目頭に合わせる。すると、図18では、目頭と眉頭下の間の幅は、図16Bのアイバランスフィルム11−E2より広いことがわかる。また、黒目上と眉下の間の幅も、同様に、図16Bのアイバランスフィルム11−E2より広いことがわかる。目尻と眉尻の間の幅については、図16Bのアイバランスフィルム11−E2と一致するので、図16Bのアイバランスフィルム11−E2の基準どおりである。
即ち、図19A、図19Bは、図16Cを用いて実際にユーザUの目と眉の間隔を判定する図である。
ここで、図19A、図19Bでは、図16Cのアイバランスフィルム11−E3を用いてユーザUの目頭と目尻の角度を判定している。例えば、具体的に、図19Aでは、図16Cアイバランスフィルム11−E3の右側の黒丸部分をユーザUの顔の右目の目頭に合わせる。すると、ユーザUの右目はやや上がり目であることがわかる。
同様に、図19Bでは、図16Cのアイバランスフィルム11−E3の左側の黒丸部分をユーザUの顔の左目の目頭に合わせる。すると、ユーザUの左目は、図16Cのアイバランスフィルム11−E3と一致するので、図16Cのアイバランスフィルム11−E3の基準どおりである。
即ち、図20は、図16Dのリップバランスフィルム11−Rを用いて実際にユーザUの唇の厚みを判定する図である。
図20では、図16Dのリップバランスフィルム11−Rを用いてユーザUの唇の厚みを判定している。例えば、具体的に、図20では、図16Dのリップバランスフィルム11−RをユーザUの口角の高さに合わせる。すると、ユーザUの上唇の厚みは、図16Dのリップバランスフィルム11−Rの基準と比べて薄いことがわかる。また、ユーザUの下唇の厚みは、図16Dリップバランスフィルム11−Rと一致するので、図16Dのリップバランスフィルム11−Rの基準どおりである。更に、ユーザUの唇全体の厚みは、図16Dのリップバランスフィルム11−Rの基準と比べて薄いことがわかる。
上述の第1実施形態では、フィルム11について説明した。
第2実施形態では、第1実施形態とは異なる実施形態として、サービス提供者端末12で撮像した画像における画像処理について説明する。
第2実施形態では、第1実施形態とは異なり、フィルム11を使用せず、撮像したユーザUの画像と、後述する記憶部60の顔個性DB200に格納された顔分析新バランス基準とを比較、顔分析を行う。
サービス提供者端末12は、タブレット等の各種デバイスにより、適宜、構成されるものである。
サービス提供者端末12は、CPU(Central Processing Unit)51と、ROM(Read Only Memory)52と、RAM(Random Access Memory)53と、バス54と、入出力インターフェース55と、タッチ操作入力部56と、表示部57と、撮像部58と、入力部59と、記憶部60と、通信部61と、ドライブ62を備えている。
RAM53には、CPU51が各種の処理を実行する上において必要な情報等も適宜記憶される。
このバス54にはまた、入出力インターフェース55も接続されている。入出力インターフェース55には、タッチ操作入力部56、表示部57、撮像部58、入力部59、記憶部60、通信部61、ドライブ62が接続されている。
ここで、タッチ操作とは、タッチ操作入力部56に対する物体の接触又は近接の操作をいう。タッチ操作入力部56に対して接触又は近接する物体は、例えばサービス提供者の指やタッチペン等である。
表示部57は、液晶等のディスプレイにより構成され、撮像部58で撮像した画像等、各種画像を表示する。
撮像部58は、サービス提供者端末12に内蔵される1台以上のカメラ等で構成され、ユーザUを撮像する。
入力部59は、各種ハードウェア釦等で構成され、サービス提供者の指示操作に応じて各種情報を入力する。
記憶部60は、DRAM(Dynamic Random Access Memory)等で構成され、各種データを記憶する。
通信部61は、インターネットを含むネットワークを介して他の装置(例えば、テレビやPC(Personal Computer))との間で行う通信を制御する。
ここで、顔分析の実行処理とは、サービス提供者端末12により実行される処理であって、サービス提供者端末12の撮像部58で撮像した画像の情報から、ユーザUの顔の特徴を取得、分析するまでの一連の処理をいう。
図22は、顔分析システムのうちサービス提供者端末12の機能的構成例の一例を示す機能ブロック図である。
また、記憶部60には、顔個性DB200が備えられており、顔個性DB200には、顔分析新基準に関する各種情報や、顔個性にあったメイクの方法やヘアデザインに関する各種情報が格納されている。
なお、顔分析新基準に関する各種情報、顔個性にあったメイクの方法やヘアデザインに関する各種情報等の顔個性DB200に格納されている顔の個性に関する各種情報を「顔個性分析情報」と呼ぶ。
顔個性取得部102は、画像取得部101で取得された顔画像から、ユーザUの顔の個性に関する各種情報を取得する。
具体的には、顔個性取得部102は、画像取得部101で取得された画像から、ユーザUの顔の画像から、ユーザUの顔のパーツである目、鼻、口等の位置、横幅等に関する情報を取得する。
即ち、顔個性取得部102は、画像取得部101で取得された画像から、ユーザUの顔の画像から、ユーザUの顔のパーツである目、鼻、口等の位置、横幅等に関する情報を取得して、顔の個性に関する情報(以下、「顔個性情報」と呼ぶ)として取得する。
なお、顔個性取得部102は、顔個性情報を画像データとして取得してもよいし、数値等で取得してもよい。
具体的には、顔個性分析部103は、顔個性情報で特定されるユーザUの輪郭、目、鼻、口等の位置、長さ、横幅等と、顔分析新基準における基準(輪郭、目、鼻、口等の位置、長さ、横幅等)と、を比較してユーザUの顔分析を行う。
そして、顔個性分析部103は、この顔分析の結果に対して、顔個性DB200からユーザUの顔個性にあったメイクやヘアデザインの情報を取得し、ユーザUの顔に合ったメイクやヘアデザインの情報を提案する。
これにより、本サービスの提供者は、ユーザUに対して顔分析の結果等を速やかに提示できるため、メイクやヘアデザインのアドバイス等を効率よく実施することができる。
図23を見ると、上述の第1実施形態においてフィルム11に印刷されていた各種情報(例えば、図11に示すフィルム11−Lや図13Aに示すフィルム11−PSであり、顔分析用情報)と、ユーザUの顔の画像が、合わせて表示されている。
このように、図23の例では、顔分析用情報をユーザUの顔と合わせて表示させることで、ユーザUの輪郭、目、鼻、口等の位置、長さ、横幅等と、顔分析新基準における基準(輪郭、目、鼻、口等の位置、長さ、横幅等)との比較を実現する。
換言すれば、図の23の例では、事前に、ユーザUの顔の画像とその他の顔分析用情報(例えば、図15A乃至Eを参照)との比較を行うことで、ユーザUの顔の長さや顔の輪郭の横幅のパターンが事前に決定されていることが前提となっている。
そして、対象となっているユーザUの顔の長さや顔の輪郭の横幅のパターンに最適な、顔分析用情報(例えば図15Fを参照)が、適宜、採用されて表示されている。
例えば、本サービスの提供者が、フィルムを11持ってユーザUの顔に押し当てて顔分析を行ってもよいし、本サービスの提供者が、ユーザUの顔に関する情報の入力を行ってもよい。
さらに言えば、本サービスは、美容専門学校の教育機関等の美容に関連するあらゆる場所で実施が可能である。換言すると、フィルム11は、フィルム11を実践ツールとして開発されたものであり、美容サロンや学校教育で特に容易に活用することができる。
ここで、本サービスの方法は、以下の通りである。
即ち、フィルム11は、普遍のロジックを追求した所定の基準(顔分析新バランス基準)に基づく、実践ツールである。
本サービスの提供者は、このフィルム11を関連して行われるカウンセリングに利用してもよいし、当該正確な顔分析を客観的に行うために、デジタル機器等を活用した写真を用いたカウンセリングを行ってもよい。
さらに言えば、フィルム11には、スケールが備えられていてもよい。
この場合、本サービスの提供者は、フィルム11を利用して、顔の長さや顔幅の測定を行うこともできる。
なお、チェックシートとは、フィルム11を用いてユーザUの顔分析の結果を記入するためのチェックシートである。
ここで、チェックシートの項目は、例えば、以下の項目を採用することができる。
(1)輪郭分析の結果:(「タイプ(番号)」)
(2)縦横バランス:(「面長」、「やや面長」、「基準」、「やや丸顔」、「丸顔」)
(3)サイズ:(「顔の長さ(cm)」、「短い」、「やや短い」、「基準」、「やや長い」、「長い」)
(4)サイズ:(「顔幅(cm)」、「右面」「左面」、「両面幅」、「狭い」、「やや狭い」、「基準」、「やや広い」、「広い」)
(5)パーツの配置上下バランス(輪郭合わせ):(「タイプ(番号)」)
(6)眉毛の上下配置:(左右の夫々について「高い」、「やや高い」、「基準」、「やや低い」、「低い」)
(7)黒目の上下位置:(左右の夫々について「高い」、「やや高い」、「基準」、「やや低い」、「低い」)
(8)小鼻の上下位置:(左右の夫々について「高い」、「やや高い」、「基準」、「やや低い」、「低い」)
(9)口(下唇)の上下位置:(左右の夫々について「高い」、「やや高い」、「基準」、「やや低い」、「低い」)
(10)パーツ配置上下バランス(眉頭〜あご下合わせ):(「タイプ(番号)」)
(11)パーツの配置左右バランス:(「タイプ(番号)」)
(12)目の横幅:(右目:「狭い」、「やや狭い」、「基準」、左目:「狭い」、「やや狭い」、「基準」)
(13)目頭の位置:(右目:「内寄り」、「基準」、「外寄り」、左目:「内寄り」、「基準」、「外寄り」)
(14)両目頭の間の幅:(「狭い」、「基準」、「広い」)
(15)黒目の左右位置:(右黒目は:「内寄り」、「基準」、「外寄り」、左黒目:「内寄り」、「基準」、「外寄り」)
(16)黒目の内側同士の間の幅:(「狭い」、「基準」、「広い」)
(17)目尻の位置:(右目尻:「内寄り」、「基準」、「外寄り」、左目尻:「内寄り」、「基準」、「外寄り」)
(18)目尻と輪郭の幅:(右:「狭い」、「基準」、「広い」、左:「狭い」、「基準」、「広い」)
(19)小鼻の横幅:(「狭い」、「基準」、「広い」)
(20)口の横幅:(「狭い」、「基準」、「広い」)
(21)まぶたの広さ:(「狭い」、「基準」、「広い」)
(22)目頭と眉頭下の間の幅:(右:「狭い」、「基準」、「広い」、左:「狭い」、「基準」、「広い」)
(23)黒目上と眉下の間の幅:(右:「狭い」、「基準」、「広い」、左:「狭い」、「基準」、「広い」)
(24)目尻と眉尻の間の幅:(右:「狭い」、「基準」、「広い」、左:「狭い」、「基準」、「広い」)
(25)目頭と目尻の角度:(「高い」、「やや高い」、「基準」、「やや低い」、「低い」)
(26)唇の厚み:(上唇の厚み:「薄い」「基準」「厚い」、下唇の厚み:「薄い」「基準」「厚い」、唇全体の厚み;「薄い」「基準」「厚い」)
具体的には、「A眉頭」、「B眉山」、「C眉尻」を眉の基準として採用してもよい。
ここで、「A眉頭」とは、目頭と目頭より黒目4分の1個幅の垂直延長線上の間にある部分である。「B眉山」とは、黒目の外側と目尻の垂直延長線上の間にある部分である。「C眉尻」とは、口角と目尻と結んだ延長線上と、小鼻と目尻を結んだ延長線上の間にある部分である。
なお、眉頭と眉尻は、水平線上にある。そして、眉山は、眉の長さの3分の2の位置にある。
具体的に例えば、アイブロウメイクの形(描き方)は、コーナー型、ラウンド型、ストレート型の3つに分類される。夫々の形の印象と、額の広さ、眉と目の間隔(まぶたの広さ)や、原型の状態も考慮して、適した形(デザイン)をアドバイスするために、「アイブロウデザインフィルム」を活用することができる。
さらに具体的に、コーナー型、ラウンド型、ストレート型の夫々について説明する。
ストレート型は、例えば、「標準」「一文字眉」「八の字眉」の夫々のタイプがある。
ここで、「標準」は、眉山の高さを作らず、眉の上下のラインが平坦であり、ナチュラルな印象がある。これは、額の狭い人や眉と目の間隔(まぶた)が広い人に適している。
「一文字眉」は、細く直線的で水平な一文字の眉であり、地味で和風な印象がある。これは、額の狭い人や眉と目の間隔(まぶた)が広い人に適している。
「八の字眉」は、眉頭から眉尻の上のラインが八の字に細くなる眉であり、さみしげ、愛らしい印象がある。これは、額の狭い人や眉と目の間隔(まぶた)が広い人に適している。
コーナー型は、例えば、「標準」「眉山が高い」「太く長方形の眉」の夫々のタイプがある。
「標準」は、眉山の角があり、眉の上のラインが直線的な眉の形であり、きりっとした表情に見え、眉の形の基本とされる。
「眉山が高い」は、シャープでクールな印象がある。これは、額の狭い人、眉と目の間隔(まぶた)が広い人には適さない。
「太く長方形の眉」は、マニッシュで個性的、強い印象があり、眉と目の間隔(まぶた)が狭く見え、目の印象が鋭く感じられる。
ラウンド型は、例えば、「標準」「眉山が高い」「眉山が内寄り」の夫々のタイプがある。
「標準」は、眉山が角張らない、眉の上下のラインが曲線的な眉の形であり、ナチュラルでやわらかな表情に見える。
「眉山が高い」は、女性的で華やかな印象があり、額の狭い人、眉と目の間隔(まぶた)が広い人には適さない。
「眉山が内寄り」は、女性的で子供っぽい印象がある。また、日本古来から引き継がれる和装化粧の笹眉である。
そして、上述のアイブロウメイクのためのアイブロウデザインフィルムが存在してもよい。例えば、アイブロウデザインフィルムは、上述のコーナー型、ラウンド型、ストレート型の夫々の3つの型に更に夫々のタイプごとの合計9枚が存在する。また、アイブロウデザインフィルムには、3つの大きさのアイブロウデザイン(M、ML、L)が描かれている。
なお、上述のアイブロウデザインフィルムは、A5サイズであり、ブラウン系とクレイ系の夫々がある。
アイブロウデザインフィルムの使用方法として、以下に説明する。
サービス提供者は、ユーザUのヘアカラーや黒目の色に合わせてブラウン系のデザインフィルムか、グレイ系のデザインフィルムか選択する。
サービス提供者は、ユーザUの9枚のフィルムを顔にあて、目幅や顔幅を考慮してそれぞれM、ML、Lからバランスのとれたサイズを眉位置に合わせて、ユーザUに印象を確認してもらう。そして、サービス提供者は、それぞれの形の印象、額の広さ、眉と目との間隔(まぶたの広さ)や、原型の状態も考慮して、ユーザUに適したアイブロウデザインをアドバイスすることができる。
また、例えば、図12A、図12Bで例示したフィルム11の夫々に印刷された顔の輪郭を示す基準曲線Rは、これに限定されない。
即ち、図12A、図12Bで例示したフィルム11−WS、フィルム11−WL4の顔の輪郭を示す基準曲線Rは、左右夫々3本以上でもそれ以下であってもよい。
また、同様に、図13A、図13Bにおいて、フィルム11−PS、フィルム11−PL4を「顔のパーツの配置バランス」を特定する種類のフィルムについて、8種類のフィルムの一例として、図13A、図13Bでフィルム11−PS、フィルム11−PL4を例示しているが、上述のフィルムの種類についても、8種類に限られない。
換言すると、図4及び図11の機能的構成は例示に過ぎず、特に限定されない。
即ち、上述した一連の処理を全体として実行できる機能が情報処理システムに備えられていれば足り、この機能を実現するためにどのような機能ブロックを用いるのかは特に図22の例に限定されない。また、機能ブロックの存在場所も、図22に特に限定されず、任意でよい。例えば上述の実施形態では、サービス提供者端末12で機能している撮像部58等を図22で図示しないデジタルカメラ等に委譲してもよい。
また、1つの機能ブロックは、ハードウェア単体で構成してもよいし、ソフトウェア単体で構成してもよいし、それらの組み合わせで構成してもよい。
コンピュータは、専用のハードウェアに組み込まれているコンピュータであっても良い。
また、コンピュータは、各種のプログラムをインストールすることで、各種の機能を実行することが可能なコンピュータ、例えばサーバの他、スマートフォンやパーソナルコンピュータ、又は各種デバイス等であってもよい。
また、本明細書において、システムの用語は、複数の装置や複数の手段等より構成される全体的な装置を意味するものとする。
即ち、本発明が適用されるフィルムは、
ユーザの顔を分析するフィルム(例えば図1のフィルム11)であって、
黒目に対応する所定直径の円を単位円として、1以上の当該単位円に基づいて配置される、前記ユーザの両目と比較する第1の指標と、
を含めば足りる。
前記第1の指標を含むフィルムとは別のフィルムであって、前記ユーザの顔の長さをN段階(Nは1以上の整数値)で特定する種類の第1種フィルム(例えば図15Aのフィルム11等)と、
前記第1の指標を含む、顔のパーツの配置バランスを特定する種類の第2種フィルムであって、前記N段階の顔の長さの夫々に対応するN種類の前記第2種フィルム(例えば図15D等のフィルム11)と、
を備えていてもよい。
前記ユーザの顔の幅を特定する種類の第3種フィルムであって、前記N段階の顔の長さの夫々に対応するN種類の前記第3種フィルム(例えば図15B等のフィルム11)と、
をさらに備えていてもよい。
前記ユーザの眉下の長さを特定する種類の第4種フィルム(例えば図15D等のフィルム11)と、
をさらに備えていてもよい。
ユーザの顔を分析する顔分析装置であって、
黒目に対応する所定直径の円を単位円として、1以上の当該単位円に基づいて、前記ユーザの両目の間隔と、当該両目の夫々の幅のうち少なくとも一方を分析する分析手段(例えば図22の顔個性分析部103)と、
を備えていてもよい。
Claims (4)
- ユーザの顔を分析するフィルムであって、
黒目に対応する所定直径の円を単位円として、1以上の当該単位円に基づいて配置される、前記ユーザの両目、顔幅、若しくは目以外の部位と比較する第1の指標と、
を含むフィルム。 - 前記第1の指標を含むフィルムとは別のフィルムであって、前記ユーザの顔の長さをN段階(Nは1以上の整数値)で特定する種類の第1種フィルムと、
前記第1の指標を含む、顔のパーツの配置バランスを特定する種類の第2種フィルムであって、前記N段階の顔の長さの夫々に対応するN種類の前記第2種フィルムと、
を備える請求項1に記載のフィルム。 - 前記ユーザの顔の幅を特定する種類の第3種フィルムであって、前記N段階の顔の長さの夫々に対応するN種類の前記第3種フィルムと、
をさらに備える請求項2に記載のフィルム。 - 前記ユーザの眉下の長さを特定する種類の第4種フィルムと、
をさらに備える請求項1乃至3のうち何れか1項に記載のフィルム。
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