JP6796161B2 - 遠隔ブルートゥース装置との間のブルートゥース信号の品質を維持可能なマルチ構成要員型ブルートゥースネットワーク、および、それに関連するブルートゥース主回路 - Google Patents

遠隔ブルートゥース装置との間のブルートゥース信号の品質を維持可能なマルチ構成要員型ブルートゥースネットワーク、および、それに関連するブルートゥース主回路 Download PDF

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Description

本発明はブルートゥース(登録商標)ネットワークに関し、特に、遠隔ブルートゥース装置との間のブルートゥース信号の品質を維持可能なマルチ構成要員型ブルートゥースネットワーク、および、それに関連するブルートゥース主回路とブルートゥース副回路に関する。
マルチ構成要員(multi-member)型ブルートゥースネットワークとは、互に協働する複数のブルートゥース回路からなる通信ネットワーク、例えば、複数のIoT(物のインターネット)ユニット回路を含んだIoTシステム、ワンセットとなっているVR(仮想現実)機器、ワンセットとなっているブルートゥースタイヤ圧力計、ペアとなっているブルートゥースイヤホン、ワンセットとなっているブルートゥーススピーカー等を指す。マルチ構成要員型ブルートゥースネットワークが外部の他ブルートゥース装置(以下、遠隔ブルートゥース装置と称する)と接続を立ち上げるとき、遠隔ブルートゥース装置は、マルチ構成要員型ブルートゥースネットワークを1つの単独のブルートゥース装置と見做して扱う。伝統的なマルチ構成要員型ブルートゥースネットワークは、その動作時に、1つの構成要員回路を信号中継回路として指定し、該信号中継回路を、遠隔ブルートゥース装置と他の構成要員回路とのデータ通信の橋渡し役とすることができる。
ところで、様々な応用において、マルチ構成要員型ブルートゥースネットワークと遠隔ブルートゥース装置との相対位置が時間の経過またはユーザの移動により変化する可能性がある。例えば、ユーザが遠隔ブルートゥース装置を持ち歩き、あるいは、マルチ構成要員型ブルートゥースネットワークにおける1つまたは複数の構成要員回路の位置を変動させる場合が有り得る。
しかし、上記のような場合、遠隔ブルートゥース装置と、信号中継回路の役割を担う構成要員回路との間のブルートゥース信号の品質は、遠すぎた距離、または障害となる他の物体により低下することが多く、ひいては、マルチ構成要員型ブルートゥースネットワークと遠隔ブルートゥース装置との間の信号伝送の品質、またはデータのスループット(throughput)に悪影響を及ぼす虞がある。場合によっては、マルチ構成要員型ブルートゥースネットワークと遠隔ブルートゥース装置との間のブルートゥース信号の途切れを招来してしまう虞がある。
上記の問題に鑑み、マルチ構成要員型ブルートゥースネットワークと遠隔ブルートゥース装置との間の信号伝送の品質を如何に維持するかは、切実に解決すべき問題となっている。
本明細書において、ブルートゥース主回路およびブルートゥース副回路を含んで遠隔ブルートゥース装置とデータ伝送を行うマルチ構成要員型ブルートゥースネットワークの実施例を提供する。該マルチ構成要員型ブルートゥースネットワークにおいて、前記ブルートゥース主回路は、第1ブルートゥース通信回路と、第1データ伝送回路と、前記第1ブルートゥース通信回路を介してブルートゥース無線伝送方式にて前記遠隔ブルートゥース装置と直接にデータ通信することが可能なように構成された第1制御回路と、を含み、前記ブルートゥース副回路は、第2ブルートゥース通信回路と、第2データ伝送回路と、前記第2データ伝送回路を、前記第1データ伝送回路とデータ通信させるように制御することで、前記ブルートゥース主回路を介して間接的に前記遠隔ブルートゥース装置とデータ通信するように構成された第2制御回路と、を含み、前記第1制御回路は、前記ブルートゥース主回路の装置識別データ、および、前記ブルートゥース主回路と前記遠隔ブルートゥース装置との間の複数のブルートゥース接続パラメータを、前記第1データ伝送回路を介して前記第2データ伝送回路に伝送することが可能であると共に、前記ブルートゥース主回路よりも前記ブルートゥース副回路のほうが前記遠隔ブルートゥース装置の現在位置に近い状態となった場合、前記ブルートゥース副回路に対し、前記装置識別データおよび前記複数のブルートゥース接続パラメータを使用させて前記ブルートゥース主回路の名義を模擬させ、前記遠隔ブルートゥース装置と直接にデータ通信させるよう指示し、それに続き、前記第1制御回路は、前記第1データ伝送回路を、前記第2データ伝送回路とデータ通信させるように制御することで、前記ブルートゥース副回路を介して間接的に前記遠隔ブルートゥース装置とデータ通信する動作に変更する。
また、本明細書において、ブルートゥース主回路およびブルートゥース副回路を含んで遠隔ブルートゥース装置とデータ伝送を行うマルチ構成要員型ブルートゥースネットワークにおける、該ブルートゥース主回路の実施例を提供する。該ブルートゥース主回路は、ブルートゥース通信回路と、データ伝送回路と、前記ブルートゥース通信回路を介してブルートゥース無線伝送方式にて前記遠隔ブルートゥース装置と直接にデータ通信すること、および、前記ブルートゥース副回路が前記ブルートゥース主回路を介して前記遠隔ブルートゥース装置と間接的にデータ通信できるよう前記データ伝送回路を介して前記ブルートゥース副回路とデータ通信すること、が可能なように構成された制御回路と、を含み、前記制御回路は、前記ブルートゥース主回路の装置識別データ、および、前記ブルートゥース主回路と前記遠隔ブルートゥース装置との間の複数のブルートゥース接続パラメータを、前記データ伝送回路を介して前記ブルートゥース副回路に伝送することが可能であると共に、前記ブルートゥース主回路よりも前記ブルートゥース副回路のほうが前記遠隔ブルートゥース装置の現在位置に近い状態となった場合、前記ブルートゥース副回路に対し、前記装置識別データおよび前記複数のブルートゥース接続パラメータを使用させて前記ブルートゥース主回路の名義を模擬させ、前記遠隔ブルートゥース装置と直接にデータ通信させるよう指示し、それに続き、前記制御回路は、前記ブルートゥース副回路を介して間接的に前記遠隔ブルートゥース装置とデータ通信する動作に変更する。
また、本明細書において、ブルートゥース副回路およびブルートゥース主回路を含んで遠隔ブルートゥース装置とデータ伝送を行うマルチ構成要員型ブルートゥースネットワークにおける、該ブルートゥース副回路の実施例を提供する。該ブルートゥース副回路は、ブルートゥース通信回路と、データ伝送回路と、前記データ伝送回路を、前記ブルートゥース主回路とデータ通信させるように制御することで、前記ブルートゥース主回路を介して間接的に前記遠隔ブルートゥース装置とデータ通信するように構成された制御回路と、を含み、前記データ伝送回路は、前記ブルートゥース主回路からの装置識別データ、および、前記ブルートゥース主回路と前記遠隔ブルートゥース装置との間の複数のブルートゥース接続パラメータを受信することが可能であり、前記制御回路は、前記ブルートゥース主回路よりも前記ブルートゥース副回路のほうが前記遠隔ブルートゥース装置の現在位置に近い状態となった場合、前記ブルートゥース主回路からの指示に基づき、前記ブルートゥース通信回路を、前記装置識別データおよび前記複数のブルートゥース接続パラメータを使用させて前記ブルートゥース主回路の名義を模擬させ、前記遠隔ブルートゥース装置と直接にデータ通信させるように制御し、それに続き、前記ブルートゥース主回路は、前記ブルートゥース副回路を介して間接的に前記遠隔ブルートゥース装置とデータ通信する動作に変更する。
上述した実施例の1つの利点は次の通りである。すなわち、ブルートゥース主回路が遠隔ブルートゥース装置との距離、または信号の品質などの要素に基づき、信号中継役を引き継ぐべき次の構成要員回路をブルートゥース副回路として柔軟に選択することができるため、マルチ構成要員型ブルートゥースネットワークと遠隔ブルートゥース装置との間のブルートゥース信号の品質を効果的に維持することができる。
上述した実施例のもう1つの利点は次の通りである。すなわち、ブルートゥース副回路が、ブルートゥース主回路の名義を模擬して遠隔ブルートゥース装置と直接にデータ通信することで直ちに信号中継役を引き継ぎ、遠隔ブルートゥース装置と他の構成要員回路との間のデータ通信の橋渡し役となるため、マルチ構成要員型ブルートゥースネットワークにおける構成要員回路に信号の途切れが生じることを、効果的に回避することができる。
なお、本発明の更なる利点については、以下の記載および図面を通してより詳細に説明する。
本発明の一実施例に係るマルチ構成要員型ブルートゥースネットワークを簡略化した機能ブロック図である。 本発明において、マルチ構成要員型ブルートゥースネットワークにおける異なる構成要員回路同士間でのシームレスハンドオーバ(seamless handover)を実現する方法を簡略化したフローチャートである。 図1のマルチ構成要員型ブルートゥースネットワークの異なる時間帯における動作を簡略化した模式図である。 図1のマルチ構成要員型ブルートゥースネットワークの異なる時間帯における動作を簡略化した模式図である。
以下、対応する図面を参照しつつ、本発明の実施例を説明する。なお、図中、同様また類似の部材もしくは方法ステップは同一符号で示す。
図1は、本発明の一実施例に係るマルチ構成要員型ブルートゥースネットワーク100を簡略化した機能ブロック図である。マルチ構成要員型ブルートゥースネットワーク100は、遠隔ブルートゥース装置102とデータ伝送を行い、複数の構成要員回路(member circuit)を含む。なお、説明の便宜上、図1の実施例では、4つの構成要員回路、すなわち、第1ブルートゥース回路110、第2ブルートゥース回路120、第3ブルートゥース回路130、および第4ブルートゥース回路140のみを図示している。
本実施例において、マルチ構成要員型ブルートゥースネットワーク100における全ての構成要員回路が共に類似のメイン回路構成を有するが、それぞれの構成要員回路中に異なる追加回路素子を設けてもよく、全ての構成要員回路の回路構成が完全に同様であるという限定がない。例えば、図1に示すように、第1ブルートゥース回路110はブルートゥース通信回路111、データ伝送回路113、制御回路115、および測位回路117を含む。これと類似して、第2ブルートゥース回路120はブルートゥース通信回路121、データ伝送回路123、制御回路125、および測位回路127を含む。
ブルートゥース回路130および140の内部の主要な回路素子も前記のブルートゥース回路110または120に類似するが、簡略化のために、図1ではブルートゥース回路130および140の内部の回路素子の表記を省略している。
第1ブルートゥース回路110において、ブルートゥース通信回路111は、他のブルートゥース装置とデータ通信することができる。また、データ伝送回路113は、他の構成要員回路とデータ通信することができる。
ブルートゥース通信回路111およびデータ伝送回路113に結合的に接続する制御回路115は、ブルートゥース通信回路111を介してブルートゥース無線伝送方式にて遠隔ブルートゥース装置102と直接にデータ通信すること、および、データ伝送回路113を介して他の構成要員回路とデータ通信すること、が可能なように構成されている。
制御回路115に結合的に接続する測位回路117は、第1ブルートゥース回路110および遠隔ブルートゥース装置102の個別位置を測定すると共に測位結果を制御回路115に伝送することが可能なように構成されている。一部の実施例において、測位回路117は、更にマルチ構成要員型ブルートゥースネットワーク100における他の構成要員回路(例えば、図1のブルートゥース回路120〜140)の個別位置を測定してもよい。
一部の実施例において、測位回路117は、データ伝送回路113にも結合的に接続し、他の構成要員回路(例えば、図1のブルートゥース回路120〜140)が生成した測位結果を、データ伝送回路113を介して受信してもよい。
第2ブルートゥース回路120において、ブルートゥース通信回路121は、他のブルートゥース装置とデータ通信することができる。また、データ伝送回路123は、他の構成要員回路とデータ通信することができる。
ブルートゥース通信回路121およびデータ伝送回路123に結合的に接続する制御回路125は、ブルートゥース通信回路121を介してブルートゥース無線伝送方式にて他の装置とデータ通信すること、および、データ伝送回路123を介して他の構成要員回路とデータ通信すること、が可能なように構成されている。
制御回路125に結合的に接続する測位回路127は、第2ブルートゥース回路120および遠隔ブルートゥース装置102の個別位置を測定すると共に測位結果を制御回路125に伝送することが可能なように構成されている。一部の実施例において、測位回路127は、更にマルチ構成要員型ブルートゥースネットワーク100における他の構成要員回路(例えば、図1のブルートゥース回路110、130および140)の個別位置を測定してもよい。
一部の実施例において、測位回路127は、データ伝送回路123にも結合的に接続し、他の構成要員回路(例えば、図1のブルートゥース回路110、120および140)が生成した測位結果を、データ伝送回路123を介して受信してもよい。
実際の応用において、前記ブルートゥース通信回路111および121のいずれも、様々なバージョンのブルートゥース通信プロトコルをサポートできる好適な通信回路によって実現されてもよい。また、前記データ伝送回路113および123のいずれも、様々な有線伝送回路、無線伝送回路、またはこの2種類の伝送態様を統合したハイブリッド回路によって実現されてもよい。また、前記制御回路115および125のいずれも、適した演算能力を有する様々なマイクロプロセッサもしくはデジタル信号処理回路によって実現されてもよい。また、前記測位回路117および127のいずれも、他の回路の位置を測定できる好適な回路によって実現されてもよい。
一部の実施例において、測位回路117または127を制御回路115または125中に統合してもよい。また、前記データ伝送回路113および123を前記ブルートゥース通信回路111および121中にそれぞれ統合してもよい。あるいは、前記ブルートゥース通信回路111および121を利用してデータ伝送回路113および123の機能を実現してもよい。
換言すれば、前記ブルートゥース通信回路111およびデータ伝送回路113は、別々の回路によって実現され得るし、同一回路によっても実現され得る。同様に、前記ブルートゥース通信回路121およびデータ伝送回路123は、別々の回路によって実現され得るし、同一回路によっても実現され得る。
応用する際、前記第1ブルートゥース回路110中の異なる機能ブロックを1つの単独の回路チップ内に統合してもよい。例えば、第1ブルートゥース回路110中の全ての機能ブロックを1つの単独のブルートゥース制御チップ(Bluetooth(登録商標) controller IC)内に統合してもよい。同様に、第2ブルートゥース回路120中の全ての機能ブロックを1つの単独のブルートゥース制御チップ内に統合してもよい。
上述したように、マルチ構成要員型ブルートゥースネットワーク100における異なる構成要員回路は、各自のデータ伝送回路を介し、様々な有線または無線伝送態様にて相互にデータ通信することにより、様々な形態のデータネットワークまたはデータリンクを形成することができる。マルチ構成要員型ブルートゥースネットワーク100が遠隔ブルートゥース装置102とデータ通信する際、同一時間においては、マルチ構成要員型ブルートゥースネットワーク100における複数の構成要員回路のうち、1つの特定の構成要員回路のみが遠隔ブルートゥース装置102との直接のデータ通信を担い、他の構成要員回路はいずれも、当該特定の構成要員回路を介して間接的に遠隔ブルートゥース装置102とデータ通信する。そのため、遠隔ブルートゥース装置102は、マルチ構成要員型ブルートゥースネットワーク100を1つの単独のブルートゥース装置と見做して扱うことになる。
以下、図2〜図4を参照しつつ、マルチ構成要員型ブルートゥースネットワーク100の動作形態を詳細に説明する。図2は、本発明において、マルチ構成要員型ブルートゥースネットワーク100における異なる構成要員回路同士間でのシームレスハンドオーバを実現する方法を簡略化したフローチャートである。図3および図4は、マルチ構成要員型ブルートゥースネットワーク100の異なる時間帯における動作を簡略化した模式図である。
図2のフローチャートでは、特定の装置が属する枠内のステップは、当該特定の装置が実行するステップである。例えば、「第1ブルートゥース回路」の枠内に表記された部分は第1ブルートゥース回路110が実行するステップであり、「第2ブルートゥース回路」の枠内に表記された部分は第2ブルートゥース回路120が実行するステップであり、「第3ブルートゥース回路/第4ブルートゥース回路」の枠内に表記された部分は第3ブルートゥース回路130または第4ブルートゥース回路140が実行するステップである。
以下、説明の便宜上、マルチ構成要員型ブルートゥースネットワーク100中に予めに設定された、外部ブルートゥース装置とのブルートゥース通信を担う構成要員回路は、第1ブルートゥース回路110であると仮定する。
ステップ202では、第1ブルートゥース回路110は、図3に示すように遠隔ブルートゥース装置102と直接にデータ通信する。例えば、制御回路115は、ステップ202において、ブルートゥース通信回路111を、遠隔ブルートゥース装置102とブルートゥース接続を立ち上げさせると共に遠隔ブルートゥース装置102と直接に双方向データ通信を行わせるように制御してもよい。また、例えば、制御回路115は、ステップ202において、ブルートゥース通信回路111を、告知モードにて遠隔ブルートゥース装置102へデータを単方向送信させるように制御してもよい。さらに、例えば、制御回路115は、ステップ202において、ブルートゥース通信回路111を、適したブルートゥースパケット受信モードにて遠隔ブルートゥース装置102からのデータを単方向受信させるように制御してもよい。
換言すれば、第1ブルートゥース回路110と遠隔ブルートゥース装置102との間のデータ通信は、双方向であってもよく、単方向であってもよい。
ステップ204では、第1ブルートゥース回路110は、第1ブルートゥース回路110が遠隔ブルートゥース装置102との通信を担う旨を、マルチ構成要員型ブルートゥースネットワーク100における他の構成要員回路に通知する。すなわち、これ以降は、第1ブルートゥース回路110が遠隔ブルートゥース装置102と他の構成要員回路との間のデータ通信の橋渡し役を担うことになる。ステップ204において、制御回路115は、データ伝送回路123を介して、前記通知の情報を他の構成要員回路のデータ伝送回路に伝送してもよい。
次に、第2ブルートゥース回路120は、遠隔ブルートゥース装置102から伝送されてくるデータを受信、または、データを遠隔ブルートゥース装置102に伝送する必要がある場合、ステップ206の処理を行う。これと類似して、第3ブルートゥース回路130または第4ブルートゥース回路140は、遠隔ブルートゥース装置102から伝送されてくるデータを受信、または、データを遠隔ブルートゥース装置102に伝送する必要がある場合、ステップ208の処理を行う。
ステップ206では、第2ブルートゥース回路120は、第1ブルートゥース回路110を介して間接的に遠隔ブルートゥース装置102とデータ通信する。例えば、第2ブルートゥース回路120内の制御回路125が、遠隔ブルートゥース装置102に伝送すべきデータを、データ伝送回路123を介して第1ブルートゥース回路110のデータ伝送回路113に伝送しておき、続いて、第1ブルートゥース回路110が当該データを遠隔ブルートゥース装置102に転送してもよい。また、例えば、第2ブルートゥース回路120内の制御回路125は、遠隔ブルートゥース装置102から伝送されてくるデータを、第1ブルートゥース回路110を介して受信してもよい。
ステップ208では、第3ブルートゥース回路130または第4ブルートゥース回路140は、第2ブルートゥース回路120の上記動作と同様に、第1ブルートゥース回路110を介して間接的に遠隔ブルートゥース装置102とデータ通信してもよい。
このように、マルチ構成要員型ブルートゥースネットワーク100が動作しているとき、第1ブルートゥース回路110のみが遠隔ブルートゥース装置102と直接にデータ通信する一方、他の構成要員回路のいずれも第1ブルートゥース回路110を介して間接的に遠隔ブルートゥース装置102とデータ通信することができる。換言すれば、この場合の第1ブルートゥース回路110は、他の構成要員回路と遠隔ブルートゥース装置102との間の信号中継役を担う。
上述した構成によれば、他の構成要員回路の演算量、電力消費量および発熱量を低減させることができる。
前記のように、マルチ構成要員型ブルートゥースネットワーク100と遠隔ブルートゥース装置102との相対位置が時間の経過またはユーザの移動により変化する可能性がある。例えば、ユーザが遠隔ブルートゥース装置102を持ち歩き、あるいは、マルチ構成要員型ブルートゥースネットワーク100における1つまたは複数の構成要員回路の位置を変動させる場合が有り得る。
そのため、マルチ構成要員型ブルートゥースネットワーク100が動作する過程において、第1ブルートゥース回路110の制御回路115は、周期的または断続的にステップ210の処理を行うことがある。
ステップ210では、制御回路115は、遠隔ブルートゥース装置102の現在位置と各々の構成要員回路との距離を推定することにより、信号中継役をより好適に担う他の構成要員回路の有無を判断する。信号中継役を担うのにより適した位置の他の構成要員回路が存在すると制御回路115が判断した場合、第1ブルートゥース回路110はステップ212の処理を行う。そうでなければ、測位回路117がステップ210の処理を周期的または断続的に繰り返す。
一実施例において、測位回路117は、ステップ210において、マルチ構成要員型ブルートゥースネットワーク100における全ての構成要員回路および遠隔ブルートゥース装置102の個別位置を測定してもよい。そして、制御回路115は、測位回路117による測位結果に基づいて遠隔ブルートゥース装置102の現在位置と各々の構成要員回路との距離を推定し、当該距離を、第1ブルートゥース回路110が担っている信号中継役を他の構成要員回路に引き継がせるべきか否かの判断根拠としてもよい。測位回路117は、様々な既知のリアルタイム測位態様を用いて全ての構成要員回路および遠隔ブルートゥース装置102の個別位置を測定してもよい。例えば、測位回路117は、赤外線測位技術、全地球測位システム(Global Positioning System,GPS)技術、無線周波数(RadioFrequency,RF)測位技術、無線周波数識別(Radio FrequencyIdentification,RFID)測位技術、ブルートゥース測位技術、Wi−Fi信号測位など、様々な態様を用いてステップ210の処理を実行してもよい。
別の一実施例において、測位回路117は、ステップ210において上述した測位方式を用いて第1ブルートゥース回路110および遠隔ブルートゥース装置102の個別位置を測定してもよく、また、データ伝送回路113を介し、他の構成要員回路(例えば、図1のブルートゥース回路120〜140)から伝送されてくる測位結果を受信してもよい。本実施例では、他の構成要員回路は、様々な既知のリアルタイム測位態様を用いて自回路の位置を測定すると共に、生成した測位結果をステップ210において第1ブルートゥース回路110の測位回路117に伝送してもよい。この場合、制御回路115は、測位回路117による測位結果、および、他の構成要員回路が生成した測位結果に基づいて、遠隔ブルートゥース装置102の現在位置と各々の構成要員回路との距離を推定し、当該距離を、第1ブルートゥース回路110が担っている信号中継役を他の構成要員回路に引き継がせるべきか否かの判断根拠としてもよい。
また、別の一実施例において、制御回路115は、ステップ210において、他の構成要員回路に該構成要員回路と遠隔ブルートゥース装置102との間の信号強度を問い合せると共に、各々の構成要員回路から返答された信号強度に基づいて各々の構成要員回路と遠隔ブルートゥース装置102との距離を推定し、当該距離を、第1ブルートゥース回路110が担っている信号中継役を他の構成要員回路に引き継がせるべきか否かの判断根拠としてもよい。例えば、第2ブルートゥース回路120から返答された信号強度が、第3ブルートゥース回路130から返答された信号強度よりも強い場合、制御回路115は、第3ブルートゥース回路130よりも第2ブルートゥース回路120のほうが遠隔ブルートゥース装置102の現在位置に近いと判断してもよい。逆に、第2ブルートゥース回路120から返答された信号強度が、第3ブルートゥース回路130から返答された信号強度よりも弱い場合、制御回路115は、第2ブルートゥース回路120よりも第3ブルートゥース回路130のほうが遠隔ブルートゥース装置102の現在位置に近いと判断してもよい。
実際の応用において、制御回路115は、第1ブルートゥース回路110よりも他の構成要員回路のほうが遠隔ブルートゥース装置102の現在位置に近いと判断した場合、第1ブルートゥース回路110が担っている信号中継役を他の構成要員回路に引き継がせるべきと判断してもよい。
あるいは、制御回路115は、第1ブルートゥース回路110よりも他の構成要員回路のほうが遠隔ブルートゥース装置102の現在位置に一定の程度(例えば、第1ブルートゥース回路110と遠隔ブルートゥース装置102との距離の20%、30%)以上に近いと判断した場合、第1ブルートゥース回路110が担っている信号中継役を他の構成要員回路に引き継がせるべきと判断してもよい。
信号中継役を担うのにより適した位置の他の構成要員回路が存在すると制御回路115が判断した場合、ステップ212の処理が行われる。
ステップ212では、制御回路115は、マルチ構成要員型ブルートゥースネットワーク100における他の構成要員回路の中から、以降の動作に関わる信号中継役を担う構成要員回路を1つ選定すると共に、データ伝送回路113を介して、第1ブルートゥース回路110の装置識別データ、第1ブルートゥース回路110と遠隔ブルートゥース装置102との間のブルートゥース接続パラメータ、およびハンドオーバ指示(handover instruction)を、前記選定された構成要員回路に伝送してもよい。
実際の応用において、制御回路115は、第1ブルートゥース回路110と遠隔ブルートゥース装置102との距離よりも遠隔ブルートゥース装置102に近い他の構成要員回路の中から、以降の動作に関わる信号中継役を担う構成要員回路を任意に1つ選択してもよい。
あるいは、制御回路115は、第1ブルートゥース回路110と遠隔ブルートゥース装置102との距離よりも遠隔ブルートゥース装置102に近い他の構成要員回路の中から、遠隔ブルートゥース装置102に最も近い構成要員回路を、以降の動作に関わる信号中継役を担う構成要員回路として選択してもよい。
以下は、説明の便宜上、制御回路115が前記ステップ212において、図4のように遠隔ブルートゥース装置102の現在位置に最も近い第2ブルートゥース回路120を、以降の動作に関わる信号中継役を担うものとして選択したと仮定する。
したがって、制御回路115は、ステップ212において、データ伝送回路113およびデータ伝送回路123を介して、第1ブルートゥース回路110の装置識別データ、第1ブルートゥース回路110と遠隔ブルートゥース装置102と間のブルートゥース接続パラメータ、およびハンドオーバ指示を第2ブルートゥース回路120に伝送する。
なお、前記ハンドオーバ指示とは、第2ブルートゥース回路120に対し、第1ブルートゥース回路110の装置識別データおよびブルートゥース接続パラメータを使用させて第1ブルートゥース回路110の名義を模擬(imitate)させ、遠隔ブルートゥース装置102と直接にデータ通信させるよう指示するものであり、すなわち、第2ブルートゥース回路120に対し、第1ブルートゥース回路110の装置識別データおよびブルートゥース接続パラメータを使用させ、第1ブルートゥース回路110の代わりにブルートゥース無線伝送方式にて遠隔ブルートゥース装置102と直接にデータ通信させて信号中継役を担わせるよう指示するものである。
実際の応用において、前記ステップ212において伝送される第1ブルートゥース回路110の装置識別データは、マルチ構成要員型ブルートゥースネットワーク100と遠隔ブルートゥース装置102との間のブルートゥース通信プロトコルのバージョン、またはブルートゥース通信モードに応じて異なってもよい。
一実施例において、前記第1ブルートゥース回路110の装置識別データは、例えば、第1ブルートゥース回路110が使用している同期ワード(sync word)、第1ブルートゥース回路110のブルートゥースアドレス(Bluetoothaddress)、および、第1ブルートゥース回路110の論理伝送アドレス(logical transportaddress,LT_ADDR)を含む。
また、別の一実施例において、前記第1ブルートゥース回路110の装置識別データは、例えば、第1ブルートゥース回路110のアクセスアドレス(access address)を含む。
さらに別の一実施例において、前記第1ブルートゥース回路110の装置識別データは、例えば、第1ブルートゥース回路110のアクセスアドレス、および、第1ブルートゥース回路110の告知デバイスアドレス(advertising device address)を含む。
同様に、前記ステップ212において伝送されるブルートゥース接続パラメータは、マルチ構成要員型ブルートゥースネットワーク100と遠隔ブルートゥース装置102との間のブルートゥース通信プロトコルのバージョン、またはブルートゥース通信モードに応じて異なってもよい。
一実施例において、前記第1ブルートゥース回路110と遠隔ブルートゥース装置102との間のブルートゥース接続パラメータは、例えば、ピコネットクロック(piconet clock)および適応型周波数ホッピングマップ(adaptivefrequency hopping map,AFH map)を含む。
また、別の一実施例において、前記第1ブルートゥース回路110と遠隔ブルートゥース装置102との間のブルートゥース接続パラメータは、例えば、ピコネットクロック、適応型周波数ホッピングマップ、リンクキー(link key)、および暗号化キー(encryption key)を含む。
さらに別の一実施例において、前記第1ブルートゥース回路110と遠隔ブルートゥース装置102との間のブルートゥース接続パラメータは、例えば、告知インターバル(advertising interval)、チャネルマップ(channel map)、およびベンダー仕様タイミングデータ(vendor specific timing data)を含む。
さらに別の一実施例において、前記第1ブルートゥース回路110と遠隔ブルートゥース装置102との間のブルートゥース接続パラメータは、例えば、アンカーポイント時点(anchor point instant)、接続カウント値(connectioncounter)、接続インターバル(connection interval)、チャネルマップ、長期的キー(long term key)、セッションキー(session key)、初期化ベクトル(initialization vector)、暗号化アルゴリズムカウント値(CCMcounter)、およびベンダー仕様タイミングデータを含む。
ステップ214では、第2ブルートゥース回路120の制御回路125は、第1ブルートゥース回路110から伝送されてくる前記装置識別データ、ブルートゥース接続パラメータおよびハンドオーバ指示を、データ伝送回路123を介して受信する。
ステップ216では、第1ブルートゥース回路110または第2ブルートゥース回路120は、遠隔ブルートゥース装置102との通信を担う役を第2ブルートゥース回路120に変更する旨を、マルチ構成要員型ブルートゥースネットワーク100における他の構成要員回路に通知する。すなわち、これ以降は、第2ブルートゥース回路120が遠隔ブルートゥース装置102と他の構成要員回路との間のデータ通信の橋渡し役を担うことに変わる。ステップ216において、制御回路115または125は、その対応するデータ伝送回路を介して、前記通知の情報を他の構成要員回路のデータ伝送回路に伝送してもよい。
ステップ218では、第2ブルートゥース回路120の制御回路125は、ブルートゥース通信回路121を、第1ブルートゥース回路110の装置識別データおよびブルートゥース接続パラメータを使用させて第1ブルートゥース回路110の名義を模擬させ、図4のように遠隔ブルートゥース装置102と直接にデータ通信させるように制御する。なお、第1ブルートゥース回路110の名義を模擬するとは、第2ブルートゥース回路120が、遠隔ブルートゥース装置102と直接にブルートゥース通信を行う場合に、意図的に第1ブルートゥース回路110の装置識別データを第2ブルートゥース回路120の装置識別データとして用いることにより、遠隔ブルートゥース装置102に対し、該遠隔ブルートゥース装置102が依然として第1ブルートゥース回路110とブルートゥース通信していると疑似認識させることを意味する。
一方、第2ブルートゥース回路120のブルートゥース通信回路121が第1ブルートゥース回路110の名義で遠隔ブルートゥース装置102と直接にデータ通信するとき、第1ブルートゥース回路110の制御回路115は、ブルートゥース通信回路111を、遠隔ブルートゥース装置102とブルートゥース無線伝送方式にて直接にデータ通信することを停止させるように制御する。これにより、遠隔ブルートゥース装置102の信号受信における衝突を回避する。
換言すれば、第1ブルートゥース回路110がブルートゥース通信回路111を利用して遠隔ブルートゥース装置102と直接にデータ通信している間、第2ブルートゥース回路120のブルートゥース通信回路121は遠隔ブルートゥース装置102と直接にデータ通信することがなく、一方で、第2ブルートゥース回路120のブルートゥース通信回路121が遠隔ブルートゥース装置102と直接にデータ通信している間、第1ブルートゥース回路110のブルートゥース通信回路111は遠隔ブルートゥース装置102と直接にデータ通信することがない。
なお、ブルートゥース通信回路121が装置識別データおよび複数のブルートゥース接続パラメータを使用して第1ブルートゥース回路110の名義を模擬し、ブルートゥース無線伝送方式にて遠隔ブルートゥース装置102と直接にデータ通信することは、予め遠隔ブルートゥース装置102から承認される必要がない。したがって、第2ブルートゥース回路120は、遠隔ブルートゥース装置102との直接のブルートゥース通信を開始する際、遠隔ブルートゥース装置102からブルートゥース再接続を要求されずに済む。
換言すれば、前記第2ブルートゥース回路120が第1ブルートゥース回路110の装置識別データおよびブルートゥース接続パラメータをそのまま用いて遠隔ブルートゥース装置102と直接にブルートゥース通信を行う構成は、遠隔ブルートゥース装置102とブルートゥース接続を再度立ち上げる時間を無くすことができる。別の視点から言うと、該構成によれば、第2ブルートゥース回路120が自分の名義で遠隔ブルートゥース装置102とブルートゥース接続を再度立ち上げることによって生じる信号途切れを効果的に回避することができる。
次に、第1ブルートゥース回路110は、遠隔ブルートゥース装置102から伝送されてくるデータを受信、または、データを遠隔ブルートゥース装置102に伝送する必要がある場合、ステップ220の処理を行う。これと類似して、第3ブルートゥース回路130または第4ブルートゥース回路140は、遠隔ブルートゥース装置102から伝送されてくるデータを受信、または、データを遠隔ブルートゥース装置102に伝送する必要がある場合、ステップ222の処理を行う。
ステップ220では、第1ブルートゥース回路110は、第2ブルートゥース回路120を介して間接的に遠隔ブルートゥース装置102とデータ通信する動作に変更する。例えば、第1ブルートゥース回路110内の制御回路115が、遠隔ブルートゥース装置102に伝送すべきデータを、データ伝送回路113を介して第2ブルートゥース回路120のデータ伝送回路123に伝送しておき、続いて、第2ブルートゥース回路120が当該データを遠隔ブルートゥース装置102に転送してもよい。また、例えば、第1ブルートゥース回路110内の制御回路115は、遠隔ブルートゥース装置102から伝送されてくるデータを、第2ブルートゥース回路120を介して受信してもよい。
ステップ222では、第3ブルートゥース回路130または第4ブルートゥース回路140は、第1ブルートゥース回路110の上記動作と同様に、第2ブルートゥース回路120を介して間接的に遠隔ブルートゥース装置102とデータ通信してもよい。
このように、マルチ構成要員型ブルートゥースネットワーク100のこれ以降の動作において、第2ブルートゥース回路120のみが遠隔ブルートゥース装置102と直接にデータ通信する一方、他の構成要員回路のいずれも第2ブルートゥース回路120を介して間接的に遠隔ブルートゥース装置102とデータ通信する動作に変更する。換言すれば、この場合の第2ブルートゥース回路120は、第1ブルートゥース回路110の代わりに、他の構成要員回路と遠隔ブルートゥース装置102との間の信号中継役を担う。
なお、前記図2に示すステップの実行手順は、単に例示的な実行例であり、本発明の実際の実施形態を限定するものではない。例えば、第1ブルートゥース回路110の装置識別データ、第1ブルートゥース回路110と遠隔ブルートゥース装置102との間のブルートゥース接続パラメータ、およびハンドオーバ指示は、ステップ212において第2ブルートゥース回路120へ同時に伝送されると説明したが、実際の応用上、異なる時点で別々で伝送されてもよい。
また、前記マルチ構成要員型ブルートゥースネットワーク100における構成要員回路の数量は、2個にまで減らしてもよく、回路の実際の応用に応じて増やしてもよい。
前記マルチ構成要員型ブルートゥースネットワーク100の構成および動作形態は、複数のIoT(物のインターネット)ユニット回路を含んだIoTシステム、ワンセットとなっているVR(仮想現実)機器、ワンセットとなっているブルートゥースタイヤ圧力計、ペアとなっているブルートゥースイヤホン、ワンセットとなっているブルートゥーススピーカーなど、ブルートゥース伝送態様を用いる様々な装置またはシステムに適用することができる。また、前記遠隔ブルートゥース装置102は、ブルートゥース伝送機能を有する様々な、デスクトップ型コンピュータ、ノート型コンピュータ、タブレット型コンピュータ、携帯電話、スマート腕時計、VRオーディオ−ビデオ信号の生成装置、スマートスピーカー、スマートテレビ、車両用電子機器、IoT送受信回路など、適した装置によって実現されてもよい。
以上のように、まず、第1ブルートゥース回路110は、マルチ構成要員型ブルートゥースネットワーク100内での信号中継役を担って遠隔ブルートゥース装置102と直接にブルートゥース通信を行うと共に、遠隔ブルートゥース装置102と他の構成要員回路との間のデータ通信の橋渡し役を担う。その後、マルチ構成要員型ブルートゥースネットワーク100と遠隔ブルートゥース装置102との相対位置は、時間の経過またはユーザの移動により変化する可能性がある。そして、第2ブルートゥース回路120の位置が信号中継役を担うのにより適した位置となっている、と第1ブルートゥース回路110が判断した場合、第1ブルートゥース回路110の制御回路115は、第2ブルートゥース回路120に信号中継役を引き継がせ、すなわち、第2ブルートゥース回路120に対し、第1ブルートゥース回路110の装置識別データおよびブルートゥース接続パラメータを使用させて第1ブルートゥース回路110の名義を模擬させ、第1ブルートゥース回路110の代わりに遠隔ブルートゥース装置102と直接にブルートゥース通信を行わせるよう、指示する。これにより、第2ブルートゥース回路120は遠隔ブルートゥース装置102と他の構成要員回路との間のデータ通信の橋渡し役となる。
前記第1ブルートゥース回路110が信号中継役を第2ブルートゥース回路120に引き継がせることは、マルチ構成要員型ブルートゥースネットワーク100と遠隔ブルートゥース装置102との間の信号伝送の品質を効果的に維持することができる。
また、第1ブルートゥース回路110の名義を模擬して遠隔ブルートゥース装置102と直接にデータ通信する前記構成を採用することにより、第2ブルートゥース回路120が遠隔ブルートゥース装置102と新たなブルートゥース接続を再度立ち上げる必要はなくなる。したがって、マルチ構成要員型ブルートゥースネットワーク100における構成要員回路に信号の途切れが生じることを、効果的に回避することができる。
換言すれば、図2に示す前記方法を採用することにより、第1ブルートゥース回路110は、予め遠隔ブルートゥース装置102から承認されることなく、信号中継役をシームレスの形式で第2ブルートゥース回路120に引き継がせることができる。
別の視点から言うと、前記マルチ構成要員型ブルートゥースネットワーク100における現在に信号中継役を担っている構成要員回路(以下、ブルートゥース主回路と称する)は、信号中継役を引き継ぐ次の構成要員回路(以下、ブルートゥース副回路と称する)を必要な時点で選択すると共に、ブルートゥース副回路がブルートゥース主回路の代わりに遠隔ブルートゥース装置102と直接にブルートゥース通信を行うタイミングを、柔軟に決定することができる。
したがって、図2に示す前記方法を採用することにより、マルチ構成要員型ブルートゥースネットワーク100と遠隔ブルートゥース装置102との間のブルートゥース伝送の途切れを回避することができるため、マルチ構成要員型ブルートゥースネットワーク100全体の機能性を向上させ、またはユーザ体験を改善することができる。
明細書および添付される特許請求の範囲には特定の素子を指す用語が使用されているが、当業者よっては、異なる用語で当該同一素子を称呼する場合がある。本明細書および添付される特許請求の範囲は、名称の相違を以って素子を区別するのではなく、機能上の相違を素子の区別の基準とする。また、明細書全体および添付の特許請求の範囲に記載の「含む」は開放的表現であり、「含むが、これに限定されない」と解釈すべきである。また、「結合的に接続する」という表現は、直接的および間接的な、いかなる接続手段も含む。よって、たとえば「第1素子が第2素子に結合的に接続する」と記載されている場合、第1素子が、電気的接続または無線伝送、光学的伝送などの信号接続方式にて直接に第2素子に接続してもよく、他の素子または接続手段を介して間接的に第2素子に電気的または信号的に接続してもよいことを意味する。
明細書に記載の「および/または」という表現は、挙げられた事項のうちの1つ、または、複数による任意の組み合わせを含む。また、明細書中において特別に明示しない限り、いかなる単数形の用語も、その複数形の含意を同時に含んでいる。
以上は単に本発明における好ましい実施例に過ぎない。本発明に係る特許請求の範囲に基づいて行われる全ての均等的変更および改変は、本発明の範囲に含まれる。
100 マルチ構成要員型ブルートゥースネットワーク(multi-memberBluetooth network)
110 ブルートゥース回路(Bluetooth circuit)
111 ブルートゥース通信回路(Bluetooth communicationcircuit)
113 データ伝送回路(data transmission circuit)
115 制御回路(control circuit)
117 測位回路(positioning circuit)
120 ブルートゥース回路(Bluetooth circuit)
121 ブルートゥース通信回路(Bluetooth communicationcircuit)
123 データ伝送回路(data transmission circuit)
125 制御回路(control circuit)
127 測位回路(positioning circuit)
130 ブルートゥース回路(Bluetooth circuit)
140 ブルートゥース回路(Bluetooth circuit)
202〜222 動作ステップ(operation)

Claims (18)

  1. ブルートゥース主回路(110)およびブルートゥース副回路(120)を含んで遠隔ブルートゥース装置(102)とデータ伝送を行うマルチ構成要員型ブルートゥースネットワーク(100)であって、
    前記ブルートゥース主回路(110)は、
    第1ブルートゥース通信回路(111)と、
    第1データ伝送回路(113)と、
    前記第1ブルートゥース通信回路(111)を介してブルートゥース無線伝送方式にて前記遠隔ブルートゥース装置(102)と直接にデータ通信することが可能なように構成された第1制御回路(115)と、
    前記第1制御回路(115)に結合的に接続していて前記ブルートゥース主回路(110)、前記ブルートゥース副回路(120)および前記遠隔ブルートゥース装置(102)の個別位置を測定する第1測位回路(117)と、を含み、
    前記ブルートゥース副回路(120)は、
    第2ブルートゥース通信回路(121)と、
    第2データ伝送回路(123)と、
    前記第2データ伝送回路(123)を、前記第1データ伝送回路(113)とデータ通信させるように制御することで、前記ブルートゥース主回路(110)を介して間接的に前記遠隔ブルートゥース装置(102)とデータ通信するように構成された第2制御回路(125)と、を含み、
    前記第1制御回路(115)は、
    前記ブルートゥース主回路(110)の装置識別データ、および、前記ブルートゥース主回路(110)と前記遠隔ブルートゥース装置(102)との間の複数のブルートゥース接続パラメータを、前記第1データ伝送回路(113)を介して前記第2データ伝送回路(123)に伝送することが可能であると共に、
    前記ブルートゥース主回路(110)よりも前記ブルートゥース副回路(120)のほうが前記遠隔ブルートゥース装置(102)の現在位置に近い状態となった場合、前記ブルートゥース副回路(120)に対し、前記装置識別データおよび前記複数のブルートゥース接続パラメータを使用させて前記ブルートゥース主回路(110)の名義を模擬させ、前記遠隔ブルートゥース装置(102)と直接にデータ通信させるよう指示し、
    それに続き、前記第1制御回路(115)は、前記第1データ伝送回路(113)を、前記第2データ伝送回路(123)とデータ通信させるように制御することで、前記ブルートゥース副回路(120)を介して間接的に前記遠隔ブルートゥース装置(102)とデータ通信する動作に変更し、
    且つ前記第1制御回路(115)は、前記ブルートゥース主回路(110)よりも前記ブルートゥース副回路(120)のほうが前記遠隔ブルートゥース装置(102)の現在位置に近いと判断した場合、前記第1データ伝送回路(113)を介して、前記ブルートゥース副回路(120)に対し、前記装置識別データおよび前記複数のブルートゥース接続パラメータを使用させて前記ブルートゥース主回路(110)の代わりに前記遠隔ブルートゥース装置(102)と直接にデータ通信させるよう指示する、
    マルチ構成要員型ブルートゥースネットワーク(100)。
  2. 前記第2制御回路(125)は、前記ブルートゥース主回路(110)からの指示を受信すると、前記マルチ構成要員型ブルートゥースネットワーク(100)と前記遠隔ブルートゥース装置(102)との間の信号伝送の品質を維持、または、前記マルチ構成要員型ブルートゥースネットワーク(100)と前記遠隔ブルートゥース装置(102)との間のブルートゥース伝送の途切れを回避するために、前記第2ブルートゥース通信回路(121)を、前記ブルートゥース主回路(110)の代わりに前記遠隔ブルートゥース装置(102)と直接にデータ通信させるように制御する、請求項1に記載のマルチ構成要員型ブルートゥースネットワーク(100)。
  3. 前記第2ブルートゥース通信回路(121)は、予め前記遠隔ブルートゥース装置(102)から承認されることなく、前記装置識別データおよび前記複数のブルートゥース接続パラメータを使用して前記ブルートゥース主回路(110)の名義を模擬し、前記遠隔ブルートゥース装置(102)と直接にデータ通信する、請求項2に記載のマルチ構成要員型ブルートゥースネットワーク(100)。
  4. ブルートゥース主回路(110)およびブルートゥース副回路(120)を含んで遠隔ブルートゥース装置(102)とデータ伝送を行うマルチ構成要員型ブルートゥースネットワーク(100)であって、
    前記ブルートゥース主回路(110)は、
    第1ブルートゥース通信回路(111)と、
    第1データ伝送回路(113)と、
    前記第1ブルートゥース通信回路(111)を介してブルートゥース無線伝送方式にて前記遠隔ブルートゥース装置(102)と直接にデータ通信することが可能なように構成された第1制御回路(115)と、
    記第1制御回路(115)および前記第1データ伝送回路(113)に結合的に接続していて前記ブルートゥース主回路(110)および前記遠隔ブルートゥース装置(102)の個別位置を測定すると共に、前記第1データ伝送回路(113)を介して前記ブルートゥース副回路(120)からの測位結果を受信する第1測位回路(117)と、を含み、
    前記ブルートゥース副回路(120)は、
    第2ブルートゥース通信回路(121)と、
    第2データ伝送回路(123)と、
    前記第2データ伝送回路(123)を、前記第1データ伝送回路(113)とデータ通信させるように制御することで、前記ブルートゥース主回路(110)を介して間接的に前記遠隔ブルートゥース装置(102)とデータ通信するように構成された第2制御回路(125)と、を含み、
    前記第1制御回路(115)は、
    前記ブルートゥース主回路(110)の装置識別データ、および、前記ブルートゥース主回路(110)と前記遠隔ブルートゥース装置(102)との間の複数のブルートゥース接続パラメータを、前記第1データ伝送回路(113)を介して前記第2データ伝送回路(123)に伝送することが可能であると共に、
    前記ブルートゥース主回路(110)よりも前記ブルートゥース副回路(120)のほうが前記遠隔ブルートゥース装置(102)の現在位置に近い状態となった場合、前記ブルートゥース副回路(120)に対し、前記装置識別データおよび前記複数のブルートゥース接続パラメータを使用させて前記ブルートゥース主回路(110)の名義を模擬させ、前記遠隔ブルートゥース装置(102)と直接にデータ通信させるよう指示し、
    それに続き、前記第1制御回路(115)は、前記第1データ伝送回路(113)を、前記第2データ伝送回路(123)とデータ通信させるように制御することで、前記ブルートゥース副回路(120)を介して間接的に前記遠隔ブルートゥース装置(102)とデータ通信する動作に変更し、
    且つ前記第1制御回路(115)は、前記ブルートゥース主回路(110)よりも前記ブルートゥース副回路(120)のほうが前記遠隔ブルートゥース装置(102)の現在位置に近いと判断した場合、前記第1データ伝送回路(113)を介して、前記ブルートゥース副回路(120)に対し、前記装置識別データおよび前記複数のブルートゥース接続パラメータを使用させて前記ブルートゥース主回路(110)の代わりに前記遠隔ブルートゥース装置(102)と直接にデータ通信させるよう指示する、
    ルチ構成要員型ブルートゥースネットワーク(100)。
  5. 前記第2ブルートゥース通信回路(121)が前記ブルートゥース主回路(110)の名義で前記遠隔ブルートゥース装置(102)と直接にデータ通信するとき、前記第1制御回路(115)は、前記第1ブルートゥース通信回路(111)を、前記遠隔ブルートゥース装置(102)と直接にデータ通信する動作を停止させるように制御する、請求項に記載のマルチ構成要員型ブルートゥースネットワーク(100)。
  6. 前記第1制御回路(115)は、前記ブルートゥース副回路(120)に対し、前記ブルートゥース主回路(110)の代わりに前記遠隔ブルートゥース装置(102)と直接にデータ通信させるよう指示するとき、前記第1データ伝送回路(113)を介して前記装置識別データおよび前記複数のブルートゥース接続パラメータを前記ブルートゥース副回路(120)に伝送する、請求項に記載のマルチ構成要員型ブルートゥースネットワーク(100)。
  7. 前記装置識別データは、前記ブルートゥース主回路(110)が使用している同期ワード(sync word)、前記ブルートゥース主回路(110)のブルートゥースアドレス(Bluetoothaddress)、前記ブルートゥース主回路(110)の論理伝送アドレス(logical transportaddress)、前記ブルートゥース主回路(110)のアクセスアドレス(access address)、および前記ブルートゥース主回路(110)の告知デバイスアドレス(advertising device address)のうち、少なくとも1つを含む、請求項に記載のマルチ構成要員型ブルートゥースネットワーク(100)。
  8. 前記複数のブルートゥース接続パラメータは、ピコネットクロック(piconetclock)、適応型周波数ホッピングマップ(AFH map)、リンクキー(link key)、暗号化キー(encryption key)、アンカーポイント時点(anchor point instant)、接続カウント値(connectioncounter)、接続インターバル(connection interval)、チャネルマップ(channel map)、長期的キー(long term key)、セッションキー(session key)、初期化ベクトル(initialization vector)、暗号化アルゴリズムカウント値(CCMcounter)、告知インターバル(advertising interval)、およびベンダー仕様タイミングデータ
    (vendor specific timing data)のうち、少なくとも一部を含む、請求項に記載のマルチ構成要員型ブルートゥースネットワーク(100)。
  9. 前記第1ブルートゥース通信回路(111)が前記遠隔ブルートゥース装置(102)と直接にデータ通信している間、前記第2ブルートゥース通信回路(121)は前記遠隔ブルートゥース装置(102)と直接にデータ通信せず、
    前記第2ブルートゥース通信回路(121)が前記遠隔ブルートゥース装置(102)と直接にデータ通信している間、前記第1ブルートゥース通信回路(111)は前記遠隔ブルートゥース装置(102)と直接にデータ通信しない、請求項に記載のマルチ構成要員型ブルートゥースネットワーク(100)。
  10. ブルートゥース主回路(110)およびブルートゥース副回路(120)を含んで遠隔ブルートゥース装置(102)とデータ伝送を行うマルチ構成要員型ブルートゥースネットワーク(100)における、該ブルートゥース主回路(110)であって、
    ブルートゥース通信回路(111)と、
    データ伝送回路(113)と、
    前記ブルートゥース通信回路(111)を介してブルートゥース無線伝送方式にて前記遠隔ブルートゥース装置(102)と直接にデータ通信すること、および、前記ブルートゥース副回路(120)が前記ブルートゥース主回路(110)を介して前記遠隔ブルートゥース装置(102)と間接的にデータ通信できるよう前記データ伝送回路(113)を介して前記ブルートゥース副回路(120)とデータ通信すること、が可能なように構成された制御回路(115)と、
    前記ブルートゥース主回路(110)は、前記制御回路(115)に結合的に接続していて前記ブルートゥース主回路(110)、前記ブルートゥース副回路(120)および前記遠隔ブルートゥース装置(102)の個別位置を測定する測位回路(117)と、を含み、
    前記制御回路(115)は、
    前記ブルートゥース主回路(110)の装置識別データ、および、前記ブルートゥース主回路(110)と前記遠隔ブルートゥース装置(102)との間の複数のブルートゥース接続パラメータを、前記データ伝送回路(113)を介して前記ブルートゥース副回路(120)に伝送することが可能であると共に、
    前記ブルートゥース主回路(110)よりも前記ブルートゥース副回路(120)のほうが前記遠隔ブルートゥース装置(102)の現在位置に近い状態となった場合、前記ブルートゥース副回路(120)に対し、前記装置識別データおよび前記複数のブルートゥース接続パラメータを使用させて前記ブルートゥース主回路(110)の名義を模擬させ、前記遠隔ブルートゥース装置(102)と直接にデータ通信させるよう指示し、
    それに続き、前記制御回路(115)は、前記ブルートゥース副回路(120)を介して間接的に前記遠隔ブルートゥース装置(102)とデータ通信する動作に変更し、
    且つ前記制御回路(115)は、前記ブルートゥース主回路(110)よりも前記ブルートゥース副回路(120)のほうが前記遠隔ブルートゥース装置(102)の現在位置に近いと判断した場合、前記データ伝送回路(113)を介して、前記ブルートゥース副回路(120)に対し、前記装置識別データおよび前記複数のブルートゥース接続パラメータを使用させて前記ブルートゥース主回路(110)の代わりに前記遠隔ブルートゥース装置(102)と直接にデータ通信させるよう指示する、
    ブルートゥース主回路(110)。
  11. 前記ブルートゥース副回路(120)は、前記ブルートゥース主回路(110)からの指示を受信すると、前記マルチ構成要員型ブルートゥースネットワーク(100)と前記遠隔ブルートゥース装置(102)との間の信号伝送の品質を維持、または、前記マルチ構成要員型ブルートゥースネットワーク(100)と前記遠隔ブルートゥース装置(102)との間のブルートゥース伝送の途切れを回避するために、前記ブルートゥース主回路(110)の代わりに前記遠隔ブルートゥース装置(102)と直接にデータ通信する、請求項10に記載のブルートゥース主回路(110)。
  12. 前記ブルートゥース副回路(120)は、予め前記遠隔ブルートゥース装置(102)から承認されることなく、前記装置識別データおよび前記複数のブルートゥース接続パラメータを使用して前記ブルートゥース主回路(110)の名義を模擬し、前記遠隔ブルートゥース装置(102)と直接にデータ通信する、請求項11に記載のブルートゥース主回路(110)。
  13. ブルートゥース主回路(110)およびブルートゥース副回路(120)を含んで遠隔ブルートゥース装置(102)とデータ伝送を行うマルチ構成要員型ブルートゥースネットワーク(100)における、該ブルートゥース主回路(110)であって、
    ブルートゥース通信回路(111)と、
    データ伝送回路(113)と、
    前記ブルートゥース通信回路(111)を介してブルートゥース無線伝送方式にて前記遠隔ブルートゥース装置(102)と直接にデータ通信すること、および、前記ブルートゥース副回路(120)が前記ブルートゥース主回路(110)を介して前記遠隔ブルートゥース装置(102)と間接的にデータ通信できるよう前記データ伝送回路(113)を介して前記ブルートゥース副回路(120)とデータ通信すること、が可能なように構成された制御回路(115)と、
    前記ブルートゥース主回路(110)は、前記制御回路(115)および前記データ伝送回路(113)に結合的に接続していて前記ブルートゥース主回路(110)および前記遠隔ブルートゥース装置(102)の個別位置を測定すると共に、前記データ伝送回路(113)を介して前記ブルートゥース副回路(120)からの測位結果を受信する測位回路(117)と、を含み、
    前記制御回路(115)は、
    前記ブルートゥース主回路(110)の装置識別データ、および、前記ブルートゥース主回路(110)と前記遠隔ブルートゥース装置(102)との間の複数のブルートゥース接続パラメータを、前記データ伝送回路(113)を介して前記ブルートゥース副回路(120)に伝送することが可能であると共に、
    前記ブルートゥース主回路(110)よりも前記ブルートゥース副回路(120)のほうが前記遠隔ブルートゥース装置(102)の現在位置に近い状態となった場合、前記ブルートゥース副回路(120)に対し、前記装置識別データおよび前記複数のブルートゥース接続パラメータを使用させて前記ブルートゥース主回路(110)の名義を模擬させ、前記遠隔ブルートゥース装置(102)と直接にデータ通信させるよう指示し、
    それに続き、前記制御回路(115)は、前記ブルートゥース副回路(120)を介して間接的に前記遠隔ブルートゥース装置(102)とデータ通信する動作に変更し、
    且つ前記制御回路(115)は、前記ブルートゥース主回路(110)よりも前記ブルートゥース副回路(120)のほうが前記遠隔ブルートゥース装置(102)の現在位置に近いと判断した場合、前記データ伝送回路(113)を介して、前記ブルートゥース副回路(120)に対し、前記装置識別データおよび前記複数のブルートゥース接続パラメータを使用させて前記ブルートゥース主回路(110)の代わりに前記遠隔ブルートゥース装置(102)と直接にデータ通信させるよう指示する
    ルートゥース主回路(110)。
  14. 前記ブルートゥース副回路(120)が前記ブルートゥース主回路(110)の名義で前記遠隔ブルートゥース装置(102)と直接にデータ通信するとき、前記制御回路(115)は、前記ブルートゥース通信回路(111)を、前記遠隔ブルートゥース装置(102)と直接にデータ通信する動作を停止させるように制御する、請求項13に記載のブルートゥース主回路(110)。
  15. 前記制御回路(115)は、前記ブルートゥース副回路(120)に対し、前記ブルートゥース主回路(110)の代わりに前記遠隔ブルートゥース装置(102)と直接にデータ通信させるよう指示するとき、前記データ伝送回路(113)を介して前記装置識別データおよび前記複数のブルートゥース接続パラメータを前記ブルートゥース副回路(120)に伝送する、請求項13に記載のブルートゥース主回路(110)。
  16. 前記装置識別データは、前記ブルートゥース主回路(110)が使用している同期ワード(sync word)、前記ブルートゥース主回路(110)のブルートゥースアドレス(Bluetoothaddress)、前記ブルートゥース主回路(110)の論理伝送アドレス(logical transportaddress)、前記ブルートゥース主回路(110)のアクセスアドレス(access address)、および前記ブルートゥース主回路(110)の告知デバイスアドレス(advertising device address)のうち、少なくとも1つを含む、請求項13に記載のブルートゥース主回路(110)。
  17. 前記複数のブルートゥース接続パラメータは、ピコネットクロック(piconetclock)、適応型周波数ホッピングマップ(AFH map)、リンクキー(link key)、暗号化キー(encryption key)、アンカーポイント時点(anchor point instant)、接続カウント値(connectioncounter)、接続インターバル(connection interval)、チャネルマップ(channel map)、長期的キー(long term key)、セッションキー(session key)、初期化ベクトル(initialization vector)、暗号化アルゴリズムカウント値(CCMcounter)、告知インターバル(advertising interval)、およびベンダー仕様タイミングデータ
    (vendor specific timing data)のうち、少なくとも一部を含む、請求項13に記載のブルートゥース主回路(110)。
  18. 前記ブルートゥース通信回路(111)が前記遠隔ブルートゥース装置(102)と直接にデータ通信している間、前記ブルートゥース副回路(120)は前記遠隔ブルートゥース装置(102)と直接にデータ通信せず、
    前記ブルートゥース副回路(120)が前記遠隔ブルートゥース装置(102)と直接にデータ通信している間、前記ブルートゥース通信回路(111)は前記遠隔ブルートゥース装置(102)と直接にデータ通信しない、請求項13に記載のブルートゥース主回路(110)。
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