JP6794810B2 - 水中浮遊式の発電装置の曳航システムおよび水中浮遊式の発電装置の曳航方法 - Google Patents

水中浮遊式の発電装置の曳航システムおよび水中浮遊式の発電装置の曳航方法 Download PDF

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Description

本発明は、水中浮遊式の発電装置の曳航システムおよび水中浮遊式の発電装置の曳航方法に関する。
特許文献1には、発電装置のシステムが開示されている。このシステムは、発電装置とアンカーとが曳航索によって連結される。発電装置は、海流等の水流に晒されて電源装置が備えるブレードが回転し、発電を行う。特許文献2〜4には、特許文献1に開示されたような水中に配置される装置の試験方法が開示されている。これらの方法にあっては、当該装置を水中に配置して船舶により牽引することにより、当該装置が実際に設置された際に晒される水流の環境を模擬する。
特表2014−534375号公報 特開平11−044608号公報 特開2016−55679号公報 特表2014−505198号公報
水中に設置される大型の装置は、その据え付けやメンテナンスに大きな手間を要する。従って、これらの装置は水中に設置される前に種々の試験を行い、所望の性能を発揮し得ることを確認することがある(特許文献2〜4参照)。このような試験において、信頼できる結果を得るためには、試験環境を実際に運用される環境に近づけることが望まれる。
そこで、本発明は、信頼できる結果を得ることが可能な水中浮遊式の発電装置の曳航システムおよび水中浮遊式の発電装置の曳航方法を提供することを目的とする。
本発明の一形態は、水中浮遊式の発電装置の曳航システムであって、水中に配置される発電装置と、発電装置に一端が連結された曳航索と、曳航索の他端が連結される第1連結部を有し、発電装置よりも水底側に配置される支持体と、支持体に一端が連結された吊下索と、吊下索の他端に連結される第2連結部を有し、水上に浮かぶように配置される台船と、台船に一端が連結された牽引索と、牽引索の他端が連結され、台船を牽引する曳船と、を備え、吊下索の支持体から台船までの長さは、発電装置を運用する構成において支持体が配置される深さに対応する。
このシステムでは、曳船を動作させることにより、牽引索、台船、吊下索、支持体および曳航索を介して、発電装置を牽引することができる。曳船の移動速度は、所望の速度に設定し得るので、発電装置が運用される水流の環境を所望の状態に設定することが可能になる。さらに、吊下索の長さは、発電装置を運用する構成において支持体が配置される深さに対応するので、深さ方向における発電装置が運用される環境を模擬することができる。従って、発電装置を運用時の環境に近づけることが可能になるので、このシステムによれば、信頼できる結果を得ることができる。
発電装置の曳航システムは、曳船によって台船が曳航され、台船の移動に伴って支持体が移動するときに、支持体の姿勢を維持する姿勢維持部をさらに備えてもよい。運用時において支持体は水底に配置されるので、安定した姿勢を保つ。この構成によれば、支持体の姿勢が維持される。従って、発電装置を運用時の環境にさらに近づけることが可能になるので、このシステムによれば、さらに信頼できる結果を得ることができる。
姿勢維持部は、一端が台船の第3連結部に連結され、他端が支持体の第4連結部に連結された補助索を有してもよい。この構成によれば、支持体の姿勢を好適に維持することができる。
第3連結部は、第1連結部よりも曳船の牽引方向における前側に配置され、第4連結部は、第2連結部よりも牽引方向における前側に配置されてもよい。この構成によれば、支持体の姿勢をさらに好適に維持することができる。
本発明の別の形態は、水中浮遊式の発電装置の曳航方法であって、水中に配置される発電装置と、発電装置よりも水底側に配置される支持体とを曳航索を用いて連結し、支持体と水上に浮かぶように配置される台船とを吊下索を用いて連結すると共に、台船と曳船とを牽引索を用いて連結する工程と、発電装置を運用する構成において支持体が配置される深さに対応するように、吊下索の支持体から台船までの長さを設定することにより、発電装置および支持体を水中に吊り下ろす工程と、吊り下ろす工程の後に、曳船を動作させて、台船、吊下索、支持体および曳航索を介して発電装置を牽引して、発電装置を動作させながら、発電装置に関する所望のデータを得る工程と、を有する。
このシステムでは、曳船を動作させることにより、牽引索、台船、吊下索、支持体および曳航索を介して、発電装置を牽引することができる。曳船の移動速度は、所望の速度に設定し得るので、発電装置が運用される水流の環境を所望の状態に設定することが可能になる。さらに、吊下索の長さは、発電装置を運用する構成において支持体が配置される深さに対応するので、深さ方向における発電装置が運用される環境を模擬することができる。従って、発電装置を運用時の環境に近づけることが可能になるので、この方法によれば、信頼できる結果を得ることができる。
本発明によれば、信頼できる結果を得ることが可能な水中浮遊式の発電装置の曳航システムおよび水中浮遊式の発電装置の曳航方法が提供される。
図1は、本実施形態に係る水中浮遊式の発電装置の曳航システムを示す斜視図である。 図2は、アンカーを平面視した図である。 図3の(a)部及び(b)部は、本実施形態に係る水中浮遊式の発電装置の曳航方法の主要な工程を示す図である。 図4は、本実施形態に係る水中浮遊式の発電装置の曳航方法の主要な工程を示す図である。
以下、添付図面を参照しながら本発明を実施するための形態を詳細に説明する。図面の説明において同一の要素には同一の符号を付し、重複する説明を省略する。
<曳航システム>
図1を参照して、本実施形態の曳航システム1について説明する。図1に示されるように、曳航システム1は、水中浮遊式の発電装置を水中において曳航することにより、発電装置に関する種々の試験を行う。曳航システム1は、発電部2と、発電部2を曳航する曳航部3とを有する。発電部2は、水面WSと水底WBの間に配置される発電装置4と、アンカー6(支持体)と、発電装置4とアンカー6(支持体)とを連結する曳航索7と、を有する。曳航部3は、台船8と、曳船9と、アンカー6と台船8とを連結する吊下索11と、アンカー6の姿勢を維持する保持ワイヤ12A,12B(補助索)と、台船8と曳船9とを連結する牽引索13と、を有する。なお、牽引索13は2本でなくてもよく、索以外の剛性部材等でもよい。
発電装置4は、例えば海水中に設置されて浮遊し、海流を利用して発電を行う。発電装置4は、左右に離間して配置された一対のポッドである第1ポッド14Aおよび第2ポッド14Bと、第1ポッド14Aおよび第2ポッド14Bを連結するクロスビーム16とを有する。第1ポッド14Aの後部には、発電用タービン17Aが設けられる。発電用タービン17Aには、第1ブレード18Aが取り付けられる。第2ポッド14Bの後部には、発電用タービン17Bが設けられる。発電用タービン17Bには、第2ブレード18Bが取り付けられる。以下の説明では、発電用タービン17A,17Bを、それぞれ、第1タービン17Aおよび第2タービン17Bという。
第1ポッド14Aは、第1タービン17Aを回転可能に支持しつつ、第1タービン17Aに適正な浮力を付与する。第2ポッド14Bは、第2タービン17Bを回転可能に支持しつつ、第2タービン17Bに適正な浮力を付与する。第1ポッド14Aおよび第2ポッド14Bは、円筒状をなしており、例えば、同じ大きさおよび構造を有する。
第1ポッド14Aおよび第2ポッド14Bの間には、これらを連結する構造体であるクロスビーム16が延在する(すなわち横断するように延びる)。クロスビーム16は、前後方向に所定の長さを有し、所定の厚みを有する。クロスビーム16は、浮遊する発電装置4の姿勢を安定させるべく、例えば翼形状をなす。クロスビーム16の左右の両端は、例えば、第1ポッド14Aおよび第2ポッド14Bの胴部の略中央にそれぞれ固定される。なお、クロスビーム16が固定される位置は、上記の位置に限られない。クロスビーム16は、ポッドの上部または下部に固定されてもよいし、ポッドの前部または後部に固定されてもよい。クロスビーム16は、その延在方向(すなわち横断方向)において等しい断面形状を有してもよく、延在方向において変化する断面形状を有してもよい。クロスビーム16の中央に、ポッドと同様の円筒状の物体が設けられてもよい。
発電装置4に適用される第1タービン17Aおよび第2タービン17Bは、いわゆるダウンウィンド型のタービンである。第1ポッド14Aおよび第2ポッド14Bは、海流の向きに対向した姿勢で浮遊する。この浮遊状態において、第1タービン17Aおよび第2タービン17Bの回転軸線は、略水平に維持される。なお、第1タービン17Aおよび第2タービン17Bは、アップウィンド型のタービンであってもよい。
曳航索7は、一端が発電装置4に連結され、他端がアンカー6に連結される。曳航索7は、アンカー6に対して発電装置4を機械的に連結するものである。さらに、曳航索7は、発電装置4において発生した電力を送電するものでもある。その上、曳航索7は、発電装置4を制御するための信号を送る信号ラインでもある。
曳航索7は、一対の第1索部19A,19Bと、連結具21と、第2索部22とを有する。一対の第1索部19A,19Bは、例えばワイヤやチェーンであり、それぞれの一端が発電装置4のクロスビーム16に連結される。クロスビーム16における第1索部19A,19Bが連結された位置は、第1ポッド14Aから第2ポッド14Bへ向かう方向に離間する。一対の第1索部19A,19Bの他端は、連結具21に連結される。従って、一対の第1索部19A,19Bは、V字状を呈する。第2索部22は、例えばワイヤやチェーンであり、一端が連結具21に連結され、他端がアンカー6に連結される。従って、曳航索7は、全体としてY字状を呈する。なお、ワイヤやチェーンの材質に限定は無く、繊維により構成される繊維索のもあり得る。
曳航索7は、第1索部19A,19Bおよび第2索部22に沿うように設けられたケーブル23を有する。ケーブル23は、発電装置4において発生された電力を送電すると共に、発電装置4を制御する信号を送信する。
支持体としてのアンカー6は、運用状態にあっては水底WBに配置される。アンカー6は、水中における発電装置4の位置を維持するものであり、発電装置4に作用する力に対して対抗し得る力を発生させる。従って、アンカー6は、運用状態にあっては、水底WBに固定されることがある。また、支持体としては、アンカー6に代えて、シンカーを用いてもよい。シンカーは、アンカー6のように水底WBに固定されず、シンカーと水底WBとの摩擦力により、発電装置4に作用する力に対して対抗する。従って、シンカーは、所望の摩擦力を発生し得る質量と、底面の形状とを有する。
吊下索11は、例えばワイヤやチェーンであり、アンカー6を所望の水深に配置する。吊下索11は、一端がアンカー6に連結され、他端が台船8に連結される。また、アンカー6と台船8との間には、発電装置4に対して制御信号を送信し、また、発電装置4から各種データを受け取るためのメッセンジャーケーブル15が設けられている。メッセンジャーケーブル15は、アンカー6に設けられた接続部29と、台船8に設けられた接続部31とに接続されている。
台船8は、アンカー6に対して浮力を提供する。台船8は、吊下索11の他端が連結されたウインチ25(第2連結部)を有する。ウインチ25を用いて吊下索11を巻き上げる、或いは、巻き出すことにより、水深方向におけるアンカー6の位置を制御する。ここで、ウインチ25から繰り出される吊下索11の長さは、アンカー6が実際に設置される水深に対応する。すなわち、アンカー6が位置する深さと、アンカー6が実際に設置される水深とが同じになるように、吊下索11の長さが設定される。例えば、吊下索11の延びる方向が水深方向と一致する場合には、吊下索11の長さはアンカー6が配置されるべき水深と一致する。また、吊下索11が海流の影響などにより撓みを有する場合には、吊下索11の長さはアンカー6が配置されるべき水深よりも長くなる。
曳船9は、台船8を牽引する。曳船9は、一対のワイヤ又はチェーンである牽引索13によって、台船8と連結される。
アンカー6と台船8との間には、吊下索11に加えて、さらに保持ワイヤ12A,12Bが設けられる。すなわち、保持ワイヤ12A,12Bは、一端がアンカー6に連結され、他端が台船8に連結される。保持ワイヤ12A,12Bはアンカー6の姿勢を所望の状態に維持する。なお、保持ワイヤは、チェーン又は繊維索等の索でもよい。
ここで、発電装置4、アンカー6および台船8の連結構成について詳細に説明する。既に、発電装置4とアンカー6とは曳航索7により連結され、アンカー6と台船8とは吊下索11と保持ワイヤ12A,12Bとにより連結されることを述べた。アンカー6は、これら曳航索7、吊下索11および保持ワイヤ12A,12Bが連結される連結部を有する。具体的には、アンカー6は、曳航索7が連結される曳航索連結部24(第1連結部)と、吊下索11が連結される吊下索連結部26と、保持ワイヤ12A,12Bが連結される第1補助索連結部27A,27B(第4連結部)と、を有する。これらの連結部は、例えばアイボルトとすることができ、シャックル等を用いて、各索の端部と着脱可能に連結される。
図2に示されるように、曳航索連結部24は、アンカー6の上面6aに配置される。さらには、曳航索連結部24は、アンカー6の牽引方向A1に沿って最も後ろ側に配置される。例えば、曳航索連結部24は、牽引方向A1と交差するアンカー6の幅方向A2における中央に配置されてもよい。
吊下索連結部26は、曳航索連結部24と同様にアンカー6の上面6aに配置される。さらには、吊下索連結部26は、牽引方向A1に沿って曳航索連結部24よりも前方に配置される。例えば、吊下索連結部26は、牽引方向A1と交差する幅方向A2における中央に配置されてもよい。すなわち、曳航索連結部24および吊下索連結部26は、牽引方向A1に沿った同一の仮想線S上に設けられてもよい。
第1補助索連結部27A,27Bは、曳航索連結部24および吊下索連結部26と同様にアンカー6の上面6aに配置される。さらには、第1補助索連結部27A,27Bは、牽引方向A1に沿って曳航索連結部24および吊下索連結部26よりも前方に配置される。例えば、第1補助索連結部27A,27Bは、牽引方向A1と交差する幅方向A2における中心線を挟んで線対称に配置されてもよい。すなわち、第1補助索連結部27A,27Bは、曳航索連結部24および吊下索連結部26が設けられた仮想線Sを挟んで配置され、当該仮想線Sに対して線対称に設けられてもよい。なお、線対称であれば、何本でもよく、中心部からの1本で配置していてもよい。
台船8は、吊下索11の他端が連結されるウインチ25と、保持ワイヤ12A,12Bの他端が連結される第1補助索連結部27A,27Bとを有する。
ウインチ25は、台船8の上面に配置される、さらには、ウインチ25は、台船8の牽引方向A1に沿って最も後ろ側に配置される。例えば、ウインチ25は、牽引方向A1と交差する台船8の幅方向A2における中央に配置されてもよい。
第2補助索連結部28A,28B(第3連結部)は、ウインチ25と同様に台船8の上面6aに配置される。さらには、第2補助索連結部28A,28Bは、牽引方向A1に沿ってウインチ25よりも前方に配置される。例えば、第2補助索連結部28A,28Bは、牽引方向A1と交差する台船8の幅方向A2における中心線を挟んで線対称に配置されてもよい。
この曳航システム1では、曳船9を動作させることにより、牽引索13、台船8、吊下索11、アンカー6および曳航索7を介して、発電装置4を牽引することができる。曳船9の移動速度は、所望の速度に設定し得るので、発電装置4が運用される水流の環境を所望の状態に設定することが可能になる。さらに、吊下索11の長さは、発電装置4を運用する構成においてアンカー6が配置される深さに対応するので、深さ方向における発電装置4が運用される環境を模擬することができる。従って、発電装置4を運用時の環境に近づけることが可能になるので、この曳航システム1によれば、信頼できる試験結果を得ることができる。
この曳航システム1は、台船8の移動に伴ってアンカー6が移動するときに、アンカー6の姿勢を維持する姿勢維持部である一対の保持ワイヤ12A,12Bをさらに備える。この保持ワイヤ12A,12Bによれば、アンカー6を移動させた際に、アンカー6の姿勢を所望の姿勢に維持することができる。従って、発電装置4を運用時の環境にさらに近づけることが可能になるので、この方法によれば、さらに信頼できる試験結果を得ることができる。
<曳航方法>
次に、曳航方法について説明する。この曳航方法は、例えば発電装置4の動作確認や所望の試験データを得るために、発電装置4を曳航して、発電装置4を運用する際の水流環境を模擬するものである。
図3の(a)部に示されるように、台船8と曳船9とを牽引索13により連結する。この台船8上には、発電装置4とアンカー6とが搭載される。曳船9は、試験を行う水域まで、台船8を牽引する。試験水域へ向かう間、或いは、試験水域に到着した後に、連結作業を行う。具体的には、発電装置4とアンカー6とを曳航索7を用いて連結する。また、アンカー6と台船8とを吊下索11を用いて連結する。さらに、アンカー6と台船8とを保持ワイヤ12A,12Bを用いて連結する。なお、アンカー6を介して発電装置4に制御信号を送るためのメッセンジャーケーブル15も接続する。
続いて、図3の(b)部に示されるように、発電装置4とアンカー6とを水中に沈める。具体的には、まず、自ら浮上および沈降する機能を有する発電装置4を水面上に吊り下ろす。次に、クレーン(不図示)等を用いてアンカー6を吊り下ろす。アンカー6は、自重によって沈降するため、ウインチ25を用いて吊下索11を繰り出しながら、所望の深さまで吊り下ろす。この所望の深さは、アンカー6が実際に設置される深さに対応する。従って、試験水域の深さは、アンカー6が実際に設置される深さよりも深い水深を有する。アンカー6を所望の深さまで吊り下ろした後に、発電装置4に制御信号を送信し、発電装置4を所望の深さまで沈降させる。
続いて、図4に示されるように、曳船9によって台船8を牽引する。そうすると、台船8から延びる吊下索11によってアンカー6も移動を開始する。つまり、吊下索11は、アンカー6を所望の深さに設置すると共にアンカー6を牽引する。アンカー6の移動に伴って、発電装置4も移動を開始する。この発電装置4の移動によって、発電装置4の第1ブレード18A及び第2ブレード18Bが回転し発電を開始する。水底WBを基準とした発電装置4の移動速度や水流の速度等を考慮して、模擬すべき発電装置4の水流環境が実現される。発電装置4の移動速度は、すなわち曳船9の移動速度に対応する。そして、この状態において、発電装置4の動作確認や、所望の試験データを取得する。
ところで、アンカー6は、吊下索11によって吊下げられるだけであり、実際の運用時のように水底WBに固定されていない。そして、アンカー6は、台船8の移動に伴って水平方向に移動する。そうすると、アンカー6は、その姿勢が不安定になり得る。そこで、曳航システム1は、アンカー6の姿勢を維持するための姿勢維持部として一対の保持ワイヤ12A,12Bを備える。保持ワイヤ12A,12Bによれば、アンカー6のロール、ピッチ、ヨーのいずれも安定化させることが可能であり、移動中におけるアンカー6の姿勢を好適に維持することができる。
以上、本発明をその実施形態に基づいて詳細に説明した。しかし、本発明は上記実施形態に限定されるものではない。本発明は、その要旨を逸脱しない範囲で様々な変形が可能である。なお、保持ワイヤ12A,12Bは、各一端がアンカー6に連結され、他端が台船8に連結されているが、アンカーや台船の幅方向の中央部で連結されてもよく、その場合一本でもよい。
発電装置4は、海水中に設置される場合に限定されることはない。例えば、発電装置4は、淡水中に配置されてもよい。
発電装置4は、一対の発電用タービンを備える構成に限定されることはない。例えば、発電装置4は、一基のポッドと発電用タービンとを備える構成であってもよい。
1 曳航システム
2 発電部
3 曳航部
4 発電装置
6 アンカー
7 曳航索
8 台船
9 曳船
11 吊下索
12A,12B 保持ワイヤ(補助索)
13 牽引索
14A 第1ポッド
14B 第2ポッド
16 クロスビーム
17A,17B 発電用タービン
18A 第1ブレード
18B 第2ブレード
23 ケーブル
25 ウインチ
24 曳航索連結部
26 吊下索連結部
27A,27B 第1補助索連結部
A1 牽引方向
28A,28B 第2補助索連結部
WS 水面
WB 水底

Claims (5)

  1. 水中浮遊式の発電装置の曳航システムであって、
    水中に配置される前記発電装置と、
    前記発電装置に一端が連結された曳航索と、
    前記曳航索の他端が連結される第1連結部を有し、前記発電装置よりも水底側に配置される支持体と、
    前記支持体に一端が連結された吊下索と、
    前記吊下索の他端に連結される第2連結部を有し、水上に浮かぶように配置される台船と、
    前記台船に一端が連結された牽引索と、
    前記牽引索の他端が連結され、前記台船を牽引する曳船と、を備え、
    前記台船から前記支持体までの前記吊下索の長さは、前記発電装置を運用する構成において前記支持体が配置される深さに対応する、水中浮遊式の発電装置の曳航システム。
  2. 前記曳船によって前記台船が曳航され、前記台船の移動に伴って前記支持体が移動するときに、前記支持体の姿勢を維持する姿勢維持部をさらに備える請求項1に記載の水中浮遊式の発電装置の曳航システム。
  3. 前記姿勢維持部は、一端が前記台船の第3連結部に連結され、他端が前記支持体の第4連結部に連結された補助索を有する、請求項2に記載の水中浮遊式の発電装置の曳航システム。
  4. 前記第3連結部は、前記第2連結部よりも前記曳船の牽引方向における前側に配置され、
    前記第4連結部は、前記第1連結部よりも前記牽引方向における前側に配置される、請求項3に記載の水中浮遊式の発電装置の曳航システム。
  5. 水中浮遊式の発電装置の曳航方法であって、
    水中に配置される前記発電装置と前記発電装置よりも水底側に配置される支持体とを曳航索を用いて連結し、前記支持体と水上に浮かぶように配置される台船とを吊下索を用いて連結すると共に、前記台船と曳船とを牽引索を用いて連結する工程と、
    前記発電装置を運用する構成において前記支持体が配置される深さに対応するように、前記支持体から前記台船までの前記吊下索の長さを設定することにより、前記支持体を水中に吊り下ろす工程と、
    前記吊り下ろす工程の後に、前記曳船を動作させて、前記台船、前記吊下索、前記支持体および前記曳航索を介して前記発電装置を牽引して、前記発電装置を動作させながら、前記発電装置に関する所望のデータを得る工程と、を有する水中浮遊式の発電装置の曳航方法。
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