JP6792156B2 - X線分析装置及び強誘電体の分極特性評価方法 - Google Patents
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Description
P(E)=ε0εr(Vb(E)−Vb(E0))/δ(E)
として導出する。
(付記1)5keVより高エネルギーの単色X線を照射するX線源と、前記単色X線の照射により強誘電体を含む試料から発生した光電子を検出する光電子アナライザと、前記試料を搭載するとともに前記光電子の取り出し角を制御する試料ステージと、前記試料に電圧を印加する電圧印加機構と、検出した前記光電子から前記強誘電体を構成する元素の内殻スペクトルを取得し、取得した前記内殻スペクトルから前記強誘電体の分極特性を導出する解析部を備えたX線分析装置。
(付記2)前記解析部が、前記5keVより高エネルギーの単色X線を前記強誘電体に照射することにより発生した前記光電子を少なくとも2以上の光電子取り出し角において前記強誘電体を構成する元素の内殻スペクトルを取得する第1の工程と、取得した前記内殻スペクトルより前記強誘電体の価電子帯のバンド構造の深さ依存性を取得する第2の工程と、取得した前記深さ依存性より前記強誘電体のバンドベンディングと空乏層の幅を取得する第3の工程と、前記強誘電体に印加する印加電圧を変えながら前記第1の工程から前記第3の工程までの一連の工程を繰り返して、前記バンドベンディングの印加電圧依存性と前記空乏層の幅の印加電圧依存性を取得する第4の工程と、取得した前記バンドベンディングの印加電圧依存性と前記空乏層の幅の印加電圧依存性より前記強誘電体の分極特性の電圧依存性を取得する第5の工程を処理装置に実行させる分極特性評価プログラムを備えている付記1に記載のX線分析装置。
(付記3)5keVより高エネルギーの単色X線を強誘電体に照射することにより発生した光電子を少なくとも2以上の光電子取り出し角において強誘電体を構成する元素の内殻スペクトルを取得する第1の工程と、取得した前記内殻スペクトルより前記強誘電体の価電子帯のバンド構造の深さ依存性を取得する第2の工程と、取得した前記深さ依存性より前記強誘電体のバンドベンディングと空乏層の幅を取得する第3の工程と、前記強誘電体に印加する印加電圧を変えながら前記第1の工程から前記第3の工程までの一連の工程を繰り返して、前記バンドベンディングの印加電圧依存性と前記空乏層の幅の印加電圧依存性を取得する第4の工程と、取得した前記バンドベンディングの印加電圧依存性と前記空乏層の幅の印加電圧依存性より前記強誘電体の分極特性の電圧依存性を取得する第5の工程を少なくとも備えている強誘電体の分極特性評価方法。
(付記4)前記第1の工程において、強誘電体の最大成分がチタン酸ジルコン酸鉛であり、前記内殻スペクトルがTiの1sスペクトルである付記3に記載の強誘電体の分極特性評価方法。
(付記5)前記第2の工程において、前記異なる光電子取り出し角で取得した夫々の前記内殻スペクトルについて、前記光電子の非弾性平均自由工程を考慮して光電子強度と前記強誘電体の膜厚深さとの相関関係を導出し、導出した前記相関関係を前記光電子強度が等しくなるように膜厚深さ方向に少なくとも2以上の数に分割し、前記内殻スペクトルを膜厚深さ毎に異なる結合エネルギーであるとして、前記価電子帯のバンド構造の深さ依存性を取得する付記3または付記4に記載の強誘電体の分極特性評価方法。
(付記6)前記第3の工程において、前記価電子帯のバンド構造の深さ依存性を二次関数でフィッティングし、前記バンドベンディングと前記空乏層の幅を導出する付記3乃至付記5のいずれか1に記載の強誘電体の分極特性評価方法。
(付記7)前記第4の工程において、前記強誘電体に印加する印加電圧を変えながら前記第1の工程から前記第3の工程までの一連の工程を10回乃至30回繰り返す付記3乃至付記6のいずれか1に記載の強誘電体の分極特性評価方法。
(付記8)前記第4の工程において、前記強誘電体に印加する印加電圧を前記分極特性の変化が大きい領域においては細かく変化させ、前記分極特性の変化が大きい領域においては大まかに変化させて非等間隔に変化させる付記7に記載の強誘電体の分極特性評価方法。
(付記9)前記第5の工程において、前記印加電圧の印加前の前記バンドベンディングをVb(E0)とし、前記バンドベンディングの印加電圧依性をVb(E)とし、前記空乏層の幅の印加電圧依をδ(E)とし、予め取得した前記強誘電体の誘電率をε0εrとして、前記誘電体の分極値の印加電圧依存性P(E)を
P(E)=ε0εr (Vb(E)−Vb(E0))/δ(E)
として導出する付記3乃至付記8のいずれか1に記載の強誘電体の分極特性評価方法。
(付記10)前記強誘電体が、強誘電体キャパシタの誘電体層である付記3乃至付記9のいずれか1に記載の強誘電体の分極特性評価方法。
12 光電子アナライザ
13 試料ステージ
14 試料
15 単色X線
16 電圧印加機構
17 処理装置
18 解析部
21 真空チャンバ
22 光電子アナライザ
23 試料ステージ
24 試料
25 単色X線
26 バイアス印加機構
27 ファンクションジェネレータ
28 光電子アナライザ制御装置
29 サンプルステージ制御用ドライバ兼コントローラ
30 コンピュータ
31 記憶装置
Claims (6)
- 5keVより高エネルギーの単色X線を照射するX線源と、
前記単色X線の照射により強誘電体を含む試料から発生した光電子を検出する光電子アナライザと、
前記試料を搭載するとともに前記光電子の取り出し角を制御する試料ステージと、
前記試料に電圧を印加する電圧印加機構と、
検出した前記光電子から前記強誘電体を構成する元素の内殻スペクトルを取得し、取得した前記内殻スペクトルより前記強誘電体の価電子帯のバンド構造の深さ依存性を取得し、 取得した前記深さ依存性より前記強誘電体のバンドベンディングと空乏層の幅を取得する解析部を備え、
前記解析部は、
前記試料に印加する印加電圧を変えながら、前記内殻スペクトルの取得、前記バンド構造の前記深さ依存性の取得、及び前記バンドベンディングと前記空乏層の幅の取得を実行し、前記バンドベンディングの印加電圧依存性と前記空乏層の幅の印加電圧依存性を取得し、
取得した前記バンドベンディングの印加電圧依存性と前記空乏層の幅の印加電圧依存性により前記強誘電体の分極特性の電圧依存性を特定する
ことを特徴とするX線分析装置。 - 前記試料に印加する印加電圧を段階的に変化させることを特徴とする請求項1に記載のX線分析装置。
- 5keVより高エネルギーの単色X線を強誘電体に照射することにより発生した光電子を少なくとも2以上の光電子取り出し角において強誘電体を構成する元素の内殻スペクトルを取得する第1の工程と、
取得した前記内殻スペクトルより前記強誘電体の価電子帯のバンド構造の深さ依存性を取得する第2の工程と、
取得した前記深さ依存性より前記強誘電体のバンドベンディングと空乏層の幅を取得する第3の工程と、
前記強誘電体に印加する印加電圧を変えながら前記第1の工程から前記第3の工程までの一連の工程を繰り返して、前記バンドベンディングの印加電圧依存性と前記空乏層の幅の印加電圧依存性を取得する第4の工程と、
取得した前記バンドベンディングの印加電圧依存性と前記空乏層の幅の印加電圧依存性より前記強誘電体の分極特性の電圧依存性を取得する第5の工程を少なくとも備えている強誘電体の分極特性評価方法。 - 前記第1の工程において、強誘電体の最大成分がチタン酸ジルコン酸鉛であり、前記内殻スペクトルがTiの1sスペクトルである請求項3に記載の強誘電体の分極特性評価方法。
- 前記第2の工程において、前記異なる光電子取り出し角で取得した夫々の前記内殻スペクトルについて、前記光電子の非弾性平均自由工程を考慮して光電子強度と前記強誘電体の膜厚深さとの相関関係を導出し、導出した前記相関関係を前記光電子強度が等しくなるように膜厚深さ方向に少なくとも2以上の数に分割し、前記内殻スペクトルを膜厚深さ毎に異なる結合エネルギーであるとして、前記価電子帯のバンド構造の深さ依存性を取得する請求項3または請求項4に記載の強誘電体の分極特性評価方法。
- 前記第5の工程において、前記印加電圧の印加前の前記バンドベンディングをVb(E0)とし、前記バンドベンディングの印加電圧依性をVb(E)とし、前記空乏層の幅の印加電圧依をδ(E)とし、予め取得した前記強誘電体の誘電率をε0εrとして、前記強誘電体の分極値の印加電圧依存性P(E)を
P(E)=ε0εr (Vb(E)−Vb(E0))/δ(E)
として導出する請求項3乃至請求項5のいずれか1項に記載の強誘電体の分極特性評価方法。
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JP2017000396A JP6792156B2 (ja) | 2017-01-05 | 2017-01-05 | X線分析装置及び強誘電体の分極特性評価方法 |
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