JP6785445B2 - 照明装置 - Google Patents

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Description

本発明は、照明装置に関する。
昔から日本各地にホタルが生息している。ホタルは、緑豊かな森、きれいな水、きれいな空気、及び、比較的明るくない所で発光して求愛行動を行うことで、永続的に繁殖を繰り返している。また、ホタルの鑑賞は、人間の癒しにも繋がっており、近年、国内外で観光資源として期待されている。しかし、近年の高度成長により、工場進出や宅地造成等によって森の奥まで土地開発が進み、森林伐採、水環境悪化及び空気環境汚染が起こり、ホタルの住める環境がどんどん失われている。
また、工場や住宅の建設とともに道路が整備されることで、街路灯や道路灯等の照明装置も多く設置されている。照明装置等の人工照明の照明光(人工光)は、ホタルの発光の妨げとなる。このため、照明装置等の人工照明が多く設置されると、ホタルの求愛行動が減少してホタルの繁殖が減り、ホタルの存在数が減少してしまう。このように、光(明かり)のことだけを考えれば、ホタルにとっては暗闇の方が望ましい。
一方、住宅があれば夜間に人が外出することもあるし、がけ等の人にとって不安全な場所が存在することもある。このため、人が行くところが真っ暗では非常に危ない。また、観光でホタルを見に行く場合にも、真っ暗では危ない。このように、安全上及び防犯上の観点では、人にとっては最低限の光は必要である。
そこで、従来、生活光としての人工照明を確保でき、ホタルに影響を与えることがないホタル保護灯が提案されている(特許文献1)。特許文献1に開示されたホタル保護灯は、光色がオレンジ系のナトリウム灯に照度調整機構を設けて、0.3〜1ルクスの光が照射されるように構成されている。
特許第4041556号公報 特開2014−60147号公報
しかしながら、特許文献1に開示されたホタル保護灯では、光色がオレンジ系のナトリウム灯を光源として用いているため、モノの色等を認識しにくかったり、防犯上、実際にひったくりをする人等の服装を見分けることが非常に難しかったりする。このため、特許文献1のホタル保護灯の光は、人に対して優しい光とはいえない。
また、特許文献2には、植物の光害を防止するために、波長範囲390〜500nmの積算光量子束密度に対する波長範囲550〜700nmの積算光量子束密度の比が0.80〜1.43を満たすように光を照射する照明装置が開示されているが、ホタルへの影響を考慮した光にはなっていない。
本発明は、このような課題を解決するためになされたものであり、ホタルへの影響が少なく且つ人にも優しい光を照射することができる照明装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明に係る照明装置の一態様は、光を照射する照明装置であって、前記光の分光分布は、550nm以上600nm以下の波長域に第1の極大値と、400nm以上470nm以下の波長域に第2の極大値と、470nm以上550nm以下の波長域に極小値を有し、前記第1の極大値は、前記第2の極大値の2倍以上であり、前記極小値は、前記第2の極大値の0.5倍以下である。
本発明によれば、ホタルへの影響が少なく且つ人にも優しい光を照射することができる。したがって、人とホタルとの共存を可能とする照明装置を実現できる。
実施の形態1に係る照明装置の構成を示すブロック図である。 実施の形態1に係る照明装置の具体的な構成を示す模式図である。 実施の形態1に係る照明装置における光源部の発光スペクトルを示す図である。 実施の形態1に係る照明装置におけるフィルタ部の透過スペクトルを示す図である。 実施の形態1に係る照明装置から照射される光の光スペクトルを示す図である。 実施の形態1の変形例に係る照明装置の構成を示す模式図である。 実施の形態2に係る照明装置における光源部の発光スペクトルを示す図である。 実施の形態2に係る照明装置におけるフィルタ部の透過スペクトルを示す図である。 実施の形態2に係る照明装置から照射される光の光スペクトルを示す図である。 実施の形態3に係る照明装置における光源部の発光スペクトルを示す図である。 実施の形態3に係る照明装置におけるフィルタ部の透過スペクトルを示す図である。 実施の形態3に係る照明装置から照射される光の光スペクトルを示す図である。 実施の形態3に係る照明装置におけるフィルタの構成の一例を示す断面図である。 実施の形態3に係る照明装置におけるフィルタの構成の他の一例を示す断面図である。 図14に示すフィルタの効果を説明するための図である。 実施の形態3に係る照明装置から照射される光の他の光スペクトルを示す図である。 実施の形態4に係る照明装置の第1例の構成を示す模式図である。 実施の形態4に係る照明装置の第2例の構成を示す模式図である。 実施の形態4に係る照明装置の第3例の構成を示す模式図である。 比較例に係る照明装置における点灯制御の一例を示す図である。 実施の形態5に係る照明装置における点灯制御の第1例を示す図である。 実施の形態5に係る照明装置における点灯制御の第2例を示す図である。 実施の形態5に係る照明装置における点灯制御の第3例を示す図である。 実施の形態5に係る照明装置における点灯制御の第4例を示す図である。 実施の形態5に係る照明装置を用いた応用例を示す模式図である。 実験で用いたホタルを入れた透明ケースの模式図である。 実験風景を示す模式図である。 比較例1の照明装置から照射される光の光スペクトルを示す図である。 比較例2の照明装置から照射される光の光スペクトルを示す図である。 比較例3の照明装置から照射される光の光スペクトルを示す図である。
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照しながら説明する。なお、以下に説明する実施の形態は、いずれも本発明の好ましい一具体例を示すものである。したがって、以下の実施の形態で示される、数値、形状、材料、構成要素、構成要素の配置位置及び接続形態などは、一例であって本発明を限定する主旨ではない。よって、以下の実施の形態における構成要素のうち、本発明の最上位概念を示す独立請求項に記載されていない構成要素については、任意の構成要素として説明される。
なお、各図は、模式図であり、必ずしも厳密に図示されたものではない。したがって、例えば、各図において縮尺等は必ずしも一致しない。また、各図において、実質的に同一の構成に対しては同一の符号を付しており、重複する説明は省略又は簡略化する。
(実施の形態1)
実施の形態1に係る照明装置1の構成について、図1及び図2を用いて説明する。図1は、実施の形態1に係る照明装置1の構成を示すブロック図である。図2は、同照明装置1の具体的な構成を示す模式図である。
図1に示すように、照明装置1は、光を照射する照明装置であって、光源部10と、フィルタ部20とを備える。照明装置1は、例えば、防犯灯、街路灯もしくは道路灯等の一般屋外照明、又は、住宅のエクステリア照明等として用いられ、屋外の所定の領域に光を照射する。
光源部10は、所定の分光分布(スペクトル)を有する光L1を出射する。図2に示すように、本実施の形態における光源部10は、固体発光素子11と、固体発光素子11から出射する光を励起光として発光する蛍光体を含む透光性のカバー12とによって構成されている。
固体発光素子11は、例えば、LED素子(LED光源)であり、図2に示すように、光Laを出射する。固体発光素子11は、例えば、通電されれば光Laとして青色光を発する青色LED素子である。青色LED素子は、例えばInGaN系の半導体材料によって構成されており、例えば380nm以上500nm以下の波長域に主たる発光ピークを有する光を出射する。なお、照明装置1は、固体発光素子11を発光させるための電力を生成する電源回路を備えていてもよい。電源回路で生成された電力が固体発光素子11に供給されると、固体発光素子11が発光する。
カバー12は、固体発光素子11を覆う透光性のキャップであり、蛍光体を含む。カバー12に含まれる蛍光体は、固体発光素子11が発する光Laによって励起されて所望の色の光を放出する。つまり、蛍光体は、固体発光素子11の光を励起光として蛍光発光する。固体発光素子11として青色LED素子を用いる場合、カバー12(光源部10)から白色光のL1を出射させるには、蛍光体としては、例えば560nm以上600nm以下の波長域に主たる発光ピークを有する黄色蛍光体を用いることができる。このように、光源部10は、青色LED素子と黄色蛍光体とによって構成されたB−Yタイプの白色LED光源である。
この場合、黄色蛍光体は、青色LED素子が発した青色光によって励起されて黄色光を放出するので、蛍光体による黄色光と青色LED素子による青色光とが混ざって白色光となり、カバー12からは白色光のL1が放出される。本実施の形態では、カバー12から出射する光が光源部10から出射する光となるので、光源部10からは白色光の光L1が出射する。本実施の形態において、光源部10は、例えば、図3に示される分光分布を有する光L1を出射する。
光源部10から出射した光L1は、フィルタ部20に入射する。フィルタ部20は、光源部10の光出射側に配置されており、光源部10から出射する光L1の特定の波長を吸収して、所定の分光分布(スペクトル)を有する光L2を出射する。
フィルタ部20は、例えばフィルタ21を有する。本実施の形態において、フィルタ部20はフィルタ21そのものである。フィルタ21は、可視光域の一部の波長域に光吸収特性を有する光透過性部品である。つまり、フィルタ21は、可視光域の一部の特定の波長を選択的に吸収する波長選択部材である。フィルタ21を透過する光の特定の波長をフィルタ21で選択的に吸収することによりフィルタ21を透過する光の光色を変化させることができる。
フィルタ部20(フィルタ21)は、450nm以上500nm以下の波長域における透過率が50%以下であり、かつ、550nm以上の波長域における透過率が80%以上である。また、フィルタ部20における450nm以上500nm以下の波長域における透過率は、30%以下であるとさらによい。
本実施の形態において、フィルタ21は、図4に示される透過スペクトル(吸収スペクトル)を有しており、主として、透過する光の450nm以上500nm以下の波長成分をカットする。また、フィルタ部20についての450nm以上500nm以下の波長域における最大吸収波長の全光線透過率は、5%程度となっている。
フィルタ21は、例えば、波長選択吸収色素を含む樹脂組成物(色素含有樹脂)によって構成することができる。この場合、フィルタ21は、透明基板等の基材に色素含有樹脂を塗膜したものであってもよいし、透明樹脂材料に波長選択吸収色素を練り込んだものであってもよい。なお、フィルタ21は、色素含有樹脂によって構成されるものではなく、透明基板に光学多層膜を形成したものであってもよい。
このように構成される照明装置1では、光源部10から出射する図3に示される分光分布の光L1は、図4に示される透過スペクトルを有するフィルタ部20(フィルタ21)を透過することで、図5に示される分光分布の光L2となる。つまり、フィルタ部20からは、図5に示される分光分布を有する光L2が出射する。
照明装置1は、フィルタ部20から出射した光L2を照明光として外部に放射する。つまり、照明装置1からは、図5に示される分光分布の光L2が照射される。この光L2の分光分布は、図5に示すように、550nm以上600nm以下の波長域に第1の極大値Max1(第1の発光ピーク強度)と、400nm以上470nm以下の波長域に第2の極大値Max2(第2の発光ピーク強度)と、470nm以上550nm以下の波長域に極小値Minとを有する。また、第1の極大値Max1は、第2の極大値Max2の2倍以上であり、極小値Minは、第2の極大値Max2の0.5倍以下である。また、光L2の平均演色評価数Raは、60以上となっている。
このような分光分布を有する光L2は、短黄色〜白色に近い光色であり、ホタルへの影響が少なく、安全上及び防犯上の面で人に優しいものとなっている。
以上、本実施の形態における照明装置1によれば、ホタルへの影響が少なく且つ人にも優しい光を照射することができる。
また、本実施の形態において、照明装置1は、光源部10と、光源部10の光出射側に配置され、光源部10から出射する光L1の特定の波長を吸収して図5に示される上記分光分布を有する光L2を出射するフィルタ部20とを備えている。
このようにフィルタ部20を用いることで、図5に示される分光分布を有する光L2を照射する照明装置を容易に実現することができる。
また、本実施の形態において、光源部10は、固体発光素子11と、固体発光素子11から出射する光を励起光として発光する蛍光体を含む透光性のカバー12とを有する。
これにより、図4に示される分光分布を有する光L1を容易に実現することができる。
また、本実施の形態において、フィルタ部20は、450nm以上500nm以下の波長域における透過率が50%以下であり、かつ、550nm以上の波長域における透過率が80%以上である。
このように、フィルタ部20の450nm〜500nmにおける透過率を50%以下とすることにより、照明装置1の照明光によるホタルへの影響を一層小さくすることができる。さらに、人の視感度が高い550nm付近における透過率を80%以上とすることにより、人が安全かつ快適に生活することができる照明環境を実現することができる。したがって、ホタルに対する影響度の低減と人に対する快適性の向上との両立を図ることができる照明光を照射する照明装置を実現できる。
この場合、フィルタ部20については、さらに、450nm以上500nm以下の波長域における透過率が30%以下であるとよい。
これにより、照明装置1の照明光によるホタルへの影響をより一層小さくすることができる。
なお、本実施の形態において、カバー12には、黄色蛍光体のみが含まれているが、黄色蛍光体に加えて、緑色蛍光体及び/又は赤色蛍光体が含まれていてもよい。
また、本実施の形態では、光源部10は、固体発光素子11と蛍光体を含むカバー12とで光L1を実現したが、これに限るものではない。例えば、図6に示すように、光源部10Aは、蛍光体を用いることなく、ピーク波長が異なる複数の固体発光素子11を用いて、所定の分光分布を有する光L1を実現してもよい。
(実施の形態2)
次に、実施の形態2に係る照明装置について説明する。
本実施の形態に係る照明装置は、実施の形態1と同様の構成であり、図1に示すように、光源部10とフィルタ部20とを備えるが、本実施の形態における光源部10は、実施の形態1における光源部10と異なり、電球色3波長型蛍光灯である。
本実施の形態において、電球色3波長型蛍光灯である光源部10は、図7に示される分光分布を有する光L1を出射する。
また、本実施の形態におけるフィルタ部20は、実施の形態1におけるフィルタ部20と同様に、450nm以上500nm以下の波長域における透過率が50%以下であり、かつ、550nm以上の波長域における透過率が80%以上である。本実施の形態でも、フィルタ部20はフィルタ21そのものである。
具体的には、本実施の形態におけるフィルタ部20(フィルタ21)は、図8に示される透過スペクトル(吸収スペクトル)を有しており、主として、透過する光の450nm以上500nm以下の波長成分をカットする。また、フィルタ部20についての450nm以上500nm以下の波長域における最大吸収波長の全光線透過率は、20%程度となっている。フィルタ21は、例えば、電球色3波長型蛍光灯の前面に配される。
このように構成される照明装置では、光源部10から出射する図7に示される分光分布の光L1は、図8に示される透過スペクトルを有するフィルタ部20を透過することで、図9に示される分光分布の光L2となる。つまり、フィルタ部20からは、図9に示される分光分布を有する光L2が出射する。
本実施の形態における照明装置も、フィルタ部20から出射した光L2を照明光として外部に放射する。つまり、照明装置からは、図9に示される分光分布の光L2が照射される。この光L2の分光分布は、図9に示すように、550nm以上600nm以下の波長域に第1の極大値Max1(第1の発光ピーク強度)と、400nm以上470nm以下の波長域に第2の極大値Max2(第2の発光ピーク強度)とを有し、400nm以上600nm以下の波長域で不連続となっている。また、本実施の形態でも、光L2の平均演色評価数Raは、60以上となっている。
このような分光分布を有する光L2は、白色系の光であり、同じ光色においてもホタルへの影響が少ないものとなっている。また、光L2は白色系の光であるので、実施の形態1と比べても、安全上及び防犯上の面で人に優しいものとなっている。
以上、本実施の形態における照明装置によれば、ホタルへの影響が少なく且つ人にも優しい光を照射することができる。
また、本実施の形態においても、フィルタ部20は、450nm以上500nm以下の波長域における透過率が50%以下であり、かつ、550nm以上の波長域における透過率が80%以上である。
これにより、ホタルに対する影響度の低減と人に対する快適性の向上との両立を図ることができる照明光を照射する照明装置を実現できる。
(実施の形態3)
次に、実施の形態3に係る照明装置について説明する。
本実施の形態に係る照明装置は、実施の形態1と同様の構成であり、図1に示すように、光源部10とフィルタ部20とを備える。
本実施の形態における光源部10は、実施の形態1と同様に、青色LED素子と黄色蛍光体とによって構成されたB−Yタイプの白色LED光源であるが、本実施の形態では、電球色LED光源を用いている。本実施の形態において、光源部10は、例えば、図10に示される分光分布を有する光L1を出射する。
また、本実施の形態におけるフィルタ部20は、実施の形態1におけるフィルタ部20と同様に、450nm以上500nm以下の波長域における透過率が50%以下であり、かつ、550nm以上の波長域における透過率が80%以上である。本実施の形態でも、フィルタ部20はフィルタ21そのものである。
具体的には、本実施の形態におけるフィルタ部20は、図11の実線で示される透過スペクトル20Xを有しており、主として、透過する光の450nm以上500nm以下の波長成分をカットする。なお、透過スペクトル20Xのフィルタ部20についての450nm以上500nm以下の波長域における最大吸収波長の全光線透過率は、40%程度となっている。
また、本実施の形態におけるフィルタ部20は、図11の一点鎖線で示される透過スペクトル20Yを有するものであってもよい。透過スペクトルYでは、450nm以上500nm以下の波長域における透過率が30%以下であり、かつ、550nm以上の波長域における透過率が80%以上となっている。具体的には、透過スペクトル20Yにおける450nm以上500nm以下の波長域における最大吸収波長の全光線透過率は、20%程度となっている。
このように構成される照明装置では、光源部10から出射する図10に示される分光分布の光L1は、図11に示される透過スペクトル20X又は20Yを有するフィルタ部20を透過することで、図12に示される分光分布X、Yの光L2となる。つまり、フィルタ部20からは、図12に示される分光分布X又はYを有する光L2が出射する。なお、図12において、分光分布Xは、図10に示される分光分布の光L1が、図11に示される透過スペクトル20Xを有するフィルタ部20を透過したときのものであり、また、分光分布Yは、図10に示される分光分布の光L1が、図11に示される透過スペクトル20Yを有するフィルタ部20を透過したときのものである。
本実施の形態における照明装置も、フィルタ部20から出射した光L2を照明光として外部に放射する。つまり、照明装置からは、図12に示される分光分布X又はYの光L2が照射される。この光L2の分光分布は、実施の形態1における照明装置から照射される光L2の分光分布に対して、第1の極大値Max1が第2の極大値Max2の5倍以上となっている。
具体的には、本実施の形態における照明装置から照射される分光分布は、図12に示すように、550nm以上600nm以下の波長域に第1の極大値Max1(第1の発光ピーク強度)と、400nm以上470nm以下の波長域に第2の極大値Max2(第2の発光ピーク強度)と、470nm以上550nm以下の波長域に極小値Minとを有する。また、第1の極大値Max1は、第2の極大値Max2の5倍以上であり、極小値Minは、第2の極大値Max2の0.5倍以下である。また、本実施の形態でも、光L2の平均演色評価数Raは、60以上となっている。
このような分光分布を有する光L2は、黄色系の光であり、実施の形態1と比べて、同じ光色においてもホタルへの影響が少ないものとなっている。
以上、本実施の形態における照明装置によれば、ホタルへの影響が少なく且つ人にも優しい光を照射することができる。
また、本実施の形態においても、フィルタ部20は、450nm以上500nm以下の波長域における透過率が50%以下であり、かつ、550nm以上の波長域における透過率が80%以上である。
これにより、ホタルに対する影響度の低減と人に対する快適性の向上との両立を図ることができる照明光を照射する照明装置を実現できる。
また、本実施の形態においては、実施の形態1と同様に、フィルタ部20は、波長選択吸収色素を含む樹脂組成物(色素含有樹脂)によって構成されたフィルタ21である。
具体的には、フィルタ部20としては、図13に示される構造のフィルタ21Xを用いることができる。図13に示すように、フィルタ21Xは、光透過性を有する基材21aと、基材21aの少なくとも一方の面に設けられた第1被覆層21bとを有している。また、第1被覆層21bには、メチン系色素21b1が含有されている。このように構成されたフィルタ21Xは、光吸収特性として、図11の実線で示される透過スペクトル20Xを有する。
基材21aは、一例として、熱可塑製樹脂、熱硬化性樹脂又はガラス等からなる透明基板であるが、照明装置として使用する際の剛性、耐熱性、光透過性等が確保できれば、基材21aの材質は、特に限定されるものではない。
第1被覆層21bは、メチン系色素21b1を含有した樹脂材料を基材21aの表面に塗布することで形成される。第1被覆層21bは、基材21aの光源部10側の面(第1面)及び光源部10側とは反対側の面(第2面)のいずれの表面に形成されていてもよい。第1被覆層21bの膜厚は、例えば、3〜20μmであるが、特に限定されるものではない。
なお、第1被覆層21bには、メチン系色素21b1以外に、光拡散剤、酸化防止剤、紫外線吸収剤等の添加剤が適宜加えられていてもよい。また、第1被覆層21bを構成する樹脂材料は、メチン系色素21b1及びその他の成分を固定することが可能で、かつ、光透過性を有していれば、特に限定されるものではない。
このように、メチン系色素21b1を含有する第1被覆層21bが形成されたフィルタ21を用いることによって、点灯時の光源部10からの熱及び光に対する耐久性及び波長吸収機能を長期間維持させることができる。
また、フィルタ部20としては、図14に示される構造のフィルタ21Yを用いることもできる。図14に示すように、フィルタ21Yは、図13に示されるフィルタ21Xに、さらに、400nm以下の波長を吸収する第2被覆層21cが形成された構成である。
フィルタ21Yにおいて、第1被覆層21bは、基材21aの光源部側の面に設けられており、第2被覆層21cは、基材21aの光源部側とは反対側の面に設けられている。第2被覆層21cには、400nm以下の波長を吸収する添加剤21c1が含有されている。このように構成されたフィルタ21Yは、光吸収特性として、図11の一点鎖線で示される透過スペクトル20Yを有する。
第2被覆層21cは、400nm以下の光を吸収する添加剤21c1を含有した樹脂材料を基材21aの表面に塗布することで形成される。第2被覆層21cの膜厚は、例えば、3〜10μmであるが、特に限定されるものではない。
なお、第2被覆層21cには、添加剤21c1以外に、光拡散剤、酸化防止剤等の添加剤がさらに加えられていてもよい。また、第2被覆層21cを構成する樹脂材料は、添加剤21c1及びその他の成分を固定することが可能で、かつ、光透過性を有していれば、特に限定されるものではない。
このように、第2被覆層21cを基材21aの光源部側とは反対側の面(つまり、照明装置1の屋外側の面)に設けることによって、照明装置を屋外環境で使用する際に、第2被覆層21cによって太陽光の紫外線成分を吸収することができる。これにより、屋外環境下で照明装置が長期間使用されたとしても、太陽光に含まれる紫外線成分が第2被覆層21cで吸収されるため、第1被覆層21bの太陽光による劣化を抑制することができる。この結果、図14に示される構造のフィルタ21Yでは、図13に示される構造のフィルタ21Xよりも、耐久性及び波長吸収機能を長期間維持させることができる。
実際に、添加剤21c1の濃度が異なるフィルタ21Ya及び21Ybを作製して、太陽光に2000時間暴露したところ、図15に示すような結果が得られた。なお、フィルタ21Ybの添加剤21c1の濃度は、フィルタ21Yaの添加剤21c1の濃度よりも高くしている。
図15に示すように、添加剤21c1の濃度が低いフィルタ21Yaでは、光吸収特性が、一点鎖線で示される透過スペクトル20Yaから破線で示される透過スペクトル20Ybに変化した。一方、添加剤21c1の濃度が高いフィルタ21Ybでは、光吸収特性が、二点鎖線で示される透過スペクトル20Ybから点線で示される透過スペクトル20Ybに変化した。このように、添加剤21c1の濃度が高いフィルタ21Ybの方が、光吸収特性が劣化する変化の大きさが小さいことが分かる。つまり、添加剤21c1の濃度の高い方が耐久性及び波長吸収機能を長期間維持させることができるフィルタを実現することができる。
なお、本実施の形態において、照明装置から照射される光L2は、図12に示される分光分布を有するものに限るものではなく、図16に示される分光分布を有するものであってもよい。
また、図13及び図14に示されるフィルタ21X及び21Yは、実施の形態1、2に適用してもよい。
(実施の形態4)
次に、実施の形態4に係る照明装置について説明する。
本実施の形態における照明装置は、屋外に設置されたときに、ホタルの存在確率が高い方に、図5、図9又は図12の分光分布を有する光L2が照射されるように構成されている。ホタルの存在確率が高い方とは、例えば、林や川が存在する場合は、林や川が存在する方である。
具体的には、図17に示される照明装置1Aでは、フィルタ部20のフィルタ21Aが、波長吸収機能を有さない透明部21mと、図5、図9又は図12に示される分光分布の波長吸収機能を有する波長吸収部21nとを有している。そして、波長吸収部21nは、ホタルの存在確率が高い方に位置するように配置されている。これにより、図5、図9又は図12に示される分光分布を有する光L2は、ホタルの存在確率が高い方に配光される。一方、透明部21mでは光源部10から出射する白色光がそのまま透過する。なお、図17に示されるフィルタ21Aは、例えば、透明樹脂材料の一部に部分的に波長選択吸収色素を練り込むことで形成することができる。
また、図18及び図19に示される照明装置1B及び1Cのように、フィルタ21B及び21Cとして、基材21aの表面のうちホタルの存在確率が高い方に第1被覆層21bが形成されたものを用いることでも、図5、図9又は図12の分光分布を有する光L2をホタルの存在確率が高い方に配光することができる。この場合、図18に示すように、第1被覆層21bは、基材21aの光源部10側の面に形成してもよいし、図19に示すように、基材21aの光源部10側とは反対側の面に形成してもよい。
なお、図示しないが、図2に示される照明装置1において、固定具等を用いて、フィルタ21の光出射側の一部の領域(例えば半分)を覆うように遮光カバーを配置したり、フィルタ21の光出射側にレンズ等の配光制御部材を配置したりすることでも、図5、図9又は図12の分光分布を有する光L2をホタルの存在確率が高い方に配光することができる。
(実施の形態5)
次に、実施の形態5に係る照明装置について説明する。
本実施の形態における照明装置は、実施の形態1〜4における照明装置において、人感センサ(熱感知)等によって人の存在が検知された場合、相対照度が漸次大きくなるように点灯する。つまり、本実施の形態における照明装置は、人の存在が検知された場合に点灯するが、この場合、図20に示すように瞬時に点灯するのではなく、ゆっくりと照度が大きくなるように点灯制御する。
例えば、図21に示すように、人の存在を検知してから全点灯するまでの5秒間の間に、照明装置の相対照度が時間に対して正比例するように変化するように点灯制御してもよい。あるいは、図22に示すように、人の存在を検知してから全点灯するまでの5秒間の間に、照明装置の相対照度が時間に対して二次関数的に増加するように変化するように点灯制御してもよい。
このように、瞬時に点灯せずにゆっくりと点灯させることで、瞬時点灯によってホタルが驚いて発光しなくなることを抑制できる。
さらに、照明装置は、人感センサ等によって人が存在しなくなったと検知された場合、減光した後に消灯するとよい。例えば、図23及び図24に示すように、人の存在を検知してから全点灯した後に照明装置の近傍に人が存在しなくなったことをセンサ等で検知した場合、相対照度が漸次小さくなるように相対照度を下げていき、照明装置を完全消灯することなく、減光した相対照度(減光照度)を一定時間維持させる。その後に、完全消灯(全消灯)する。このとき、減光照度は、図23に示すように、1lxとしてもよいし、図24に示すように、0.3lxとしてもよい。
このように、完全消灯しないようにすることで、消灯状態から点灯状態になるときの光でホタルが驚いて発光しなくなることを抑制できる。この場合、減光照度を1lx以下の低照度にしておくことで、ホタルへの影響を少なくできる。また、減光照度は、0.5lx以下であることがより好ましい。
また、減光したときの照明装置の照度は、1lx以上3lx以下であるとよい。照明装置から照射される光を3lx以下にすることで、照明装置によって光L2が連続照射されたとしてもホタルへの影響を50%以下にできる。更にホタルへの影響を少なくするためには、減光したときの照明装置の照度は、1.5lx以下であることが好ましい。
なお、本実施の形態において、人の存在を検知してから全点灯するまでの時間は、5秒としたが、これに限るものではない。人の存在を検知してから全点灯するまでの時間は、少なくとも、0.1秒、好ましくは1秒以上、さらに好ましくは5秒以上である。また、人の存在を検知してから全点灯するまでの時間を、ホタルの発光の点滅の間隔以上にすることで、ホタルへの影響をより少なくできる。また、本実施の形態における照明装置の点灯制御は、点灯制御回路及びタイマを用いて行うことができる。
また、入口と出口とが存在するような歩道等の通路では、ホタルが存在するエリアの照度変化を少なくし、ホタルへの光の影響をできる限り少なくするとよい。そのため、図25に示すように、歩道の入口付近及び出口付近に人感センサ2を設置し、ホタルが存在するエリアを照射する際は、よりゆっくりとした照度勾配で照明装置1の点灯制御及び消灯制御するとよい。
また、ホタルは飛翔しているため、ホタルのことを優先的に考えるなら、複数の照明装置1は、全て光L2を照射するように構成することが望ましい。
また、ホタルの存在位置が片側などに偏っていて人の安全上の配慮が必要な場合には、人が歩く方向には光L2ができる限り照射されるような配光設計をするとよい。また、本実施の形態における照明装置を用いることで、照明装置自体に誘引される昆虫も低減することができる。これにより、本来、森や林等に存在する虫が照明装置の光に寄ってこなくなるので、森や林から虫が減ってしまうことを軽減できる。このため、その虫を食べる大型動物等も減らないので、生態系保全にもつながる。つまり、本実施の形態における照明装置は、生物多様性に配慮した照明でもある。
なお、本実施の形態では、実施の形態1における照明装置1を用いたが、実施の形態2〜4における照明装置を用いてもよい。特に、実施の形態4における照明装置を用いることで、ホタルに対する影響度の低減と人に対する快適性の向上との両立を図ることができる。
(実施例)
次に、本発明の実施例及び比較例に関して行った実験1、2について説明する。
[実験1]
図26に示すように、アクリル製の透明ケースに、ホタルとして20匹(オスメス各10匹)のヘイケホタルを入れた。また、光の照射を遮らないように透明ケースの下部にホタルへの水分補給も含めて濡れたコケを入れた。
そして、図27に示すように、20匹のホタルが入った透明ケースに、照明装置によって光を照射した。本発明の実施例1〜3として、図5に示される分光分布の光(分光1)、図9に示される分光分布の光(分光2)、及び、図12に示される分光分布の光(分光3)を照射する照明装置を用いた。また、比較例1〜5として、電球色LED光源による図10に示される分光分布の光(分光4)、青色LED素子による分光分布の光(分光5)、図28に示される分光分布の光(分光6)、図30に示される分光分布の光(分光7)、及び、図30に示される分光分布の光(分光8)を照射する照明装置を用いた。
同じ条件で、透明ケースを暗ボックスで仕切り、3回の実験(n=3)を行った。また、別の個体のホタルを用いて翌日も同じ実験を実施した。
この実験では、暗黒約10分→光照射→暗黒約10分→光照射を行い、暗黒時に発光が回復することを確認して実験を実施した。なお、実験終了後は、ホタルが元気でいることを確認した。
本実験の結果に基づいて、ホタルの行動と照明装置の光とを評価した。
具体的には、ホタルの行動の評価としては、照明装置の照度を大きくしていき、ホタルの発光数が50%(照明装置による光照射時のホタルの発光数/暗黒時(実験前)のホタルの発光数)となるときの照度を確認し、さらに、ホタルの発光数が50%になったときの照度から1lxアップさせたときのホタルの行動を確認した。このとき、ホタルが行動しなくなる場合を「×」とし、ホタルが若干行動しなくなる場合(例えば1/3程度のホタルが行動しなくなる場合)を「△」とし、ほとんど影響がない場合を「○」として評価した。
また、照明装置の光の評価としては、平均演色評価数Raによる演色性で評価した。このとき、Raが80以上を「◎」とし、Raが60〜79を「〇」とし、Raが50〜60を「△」とし、Raが50以下を「×」として評価した。
本実験の評価結果を以下の表1に示す。
Figure 0006785445
表1に示すように、実施例1〜3では、ホタルへの影響が少なく、かつ、人に優しい(つまり演色性に優れた)照明光を実現できていることが分かる。
なお、本実験は、ヘイケホタルによるものであるが、これに限るものではなく、ゲンジホタル又はヒメホタル等のホタルでも同様の傾向があることを確認した。つまり、ゲンジホタルやヒメホタル等に対しても、ホタルへの影響が少ない照明光を実現できる。
[実験2]
実験2では、図20〜図24に示される上記実施の形態4に関するものであり、時間に対する照度変化の関係とホタルの発光とについての実験を行った。実験2では、実験1と同じ装置を用いて行った。また、6回(3回×2日)の繰り返し実験を行った。なお、実験終了後は、ホタルが元気でいることを確認した。
実験2では、実験1と同様に、ホタルの発光数を目視(暗視カメラによる撮影を含む)で確認し、以下の評価式によって評価を行った。
平均発光数(10分間の平均)=発光数/2分ごと(2名で確認)
この実験を繰り返して行い、さらに平均値を算出した。本実験の評価結果を以下の表2に示す。
Figure 0006785445
表2に示すように、実施例4〜6では、比較例5と比べて、ホタルの平均発光数が多くなっており、ホタルへの影響が少ない照明光を実現できていることが分かる。
なお、本実験でも、ゲンジホタル又はヒメホタル等のホタルでも同様の傾向があることを確認した。つまり、ゲンジホタルやヒメホタル等に対しても、ホタルへの影響が少ない照明光を実現できる。
(その他変形例等)
以上、本発明に係る照明装置について、実施の形態に基づいて説明したが、本発明は、上記実施の形態に限定されるものではない。
例えば、上記実施の形態において、フィルタの形状は、平板状としたが、これに限るものではない。フィルタは、例えば、光源部10からの光を有効に利用するためにレンズ作用を有する形状であってもよい。
また、上記実施の形態において、人感センサは、照明装置と別置としたが、これに限るものではなく、人感センサは照明装置に内蔵されていてもよい。また、本発明は、照明装置として実現されるだけではなく、照明装置と人感センサとを有する照明システムとしても実現することもできる。
なお、その他、各実施の形態及び変形例に対して当業者が思いつく各種変形を施して得られる形態や、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で実施の形態における構成要素及び機能を任意に組み合わせることで実現される形態も本発明に含まれる。
1、1A、1B、1C 照明装置
2 人感センサ
10、10A 光源部
11 固体発光素子
12 カバー
20 フィルタ部
21、21A、21B、21C、21X、21Y、21Ya、21Yb フィルタ
21a 基材
21b 第1被覆層
21b1 メチン系色素
21c 第2被覆層
21c1 添加剤
21m 透明部
21n 波長吸収部

Claims (14)

  1. 光を照射する照明装置であって、
    前記光の分光分布は、550nm以上600nm以下の波長域に第1の極大値と、400nm以上470nm以下の波長域に第2の極大値と、470nm以上550nm以下の波長域に極小値を有し、
    前記第1の極大値は、前記第2の極大値の2倍以上であり、
    前記極小値は、前記第2の極大値の0.5倍以下であり、
    前記照明装置は、屋外に設置されたときに、ホタルの存在確率が高い方に前記分光分布を有する光が照射されるように構成されている
    照明装置。
  2. 白色光を放射する照明装置であって、
    前記白色光の分光分布は、550nm以上600nm以下の波長域に第1の極大値と、400nm以上470nm以下の波長域に第2の極大値とを有し、400nm以上600nm以下の波長域で不連続であり、
    前記照明装置は、屋外に設置されたときに、ホタルの存在確率が高い方に前記分光分布を有する光が照射されるように構成されている
    照明装置。
  3. 前記第1の極大値は、前記第2の極大値の5倍以上である
    請求項1に記載の照明装置。
  4. 前記分光分布を有する光の平均演色評価数は、60以上である
    請求項1〜3のいずれか1項に記載の照明装置。
  5. 光源部と、
    前記光源部の光出射側に配置され、前記光源部から出射する光の特定の波長を吸収して前記分光分布を有する光を出射するフィルタ部とを備える
    請求項1〜4のいずれか1項に記載の照明装置。
  6. 前記光源部は、固体発光素子と、前記固体発光素子から出射する光を励起光として発光する蛍光体を含む透光性のカバーとを有する
    請求項5に記載の照明装置。
  7. 前記フィルタ部は、450nm以上500nm以下の波長域における透過率が50%以下であり、かつ、550nm以上の波長域における透過率が80%以上である
    請求項5又は6に記載の照明装置。
  8. 前記フィルタ部は、450nm以上500nm以下の波長域における透過率が30%以下である
    請求項7に記載の照明装置。
  9. 前記フィルタ部は、フィルタを有し、
    前記フィルタは、光透過性を有する基材と、前記基材の少なくとも一方の面に設けられた第1被覆層とを有し、
    前記第1被覆層には、メチン系色素が含有されている
    請求項5〜8のいずれか1項に記載の照明装置。
  10. 光を照射する照明装置であって、
    光源部と、
    前記光源部の光出射側に配置されたフィルタ部とを備え、
    前記フィルタ部は、フィルタを有し、
    前記フィルタは、光透過性を有する基材と、前記基材の少なくとも一方の面に設けられた第1被覆層と、400nm以下の波長を吸収する第2被覆層とを有し、
    前記第1被覆層は、前記基材の前記光源部側の面に設けられており、
    前記第2被覆層は、前記基材の前記光源部側とは反対側の面に設けられており、
    前記第1被覆層には、メチン系色素が含有されており、
    前記光の分光分布は、550nm以上600nm以下の波長域に第1の極大値と、400nm以上470nm以下の波長域に第2の極大値と、470nm以上550nm以下の波長域に極小値を有し、
    前記フィルタ部は、前記光源部から出射する光の特定の波長を吸収して前記分光分布を有する光を出射し、
    前記第1の極大値は、前記第2の極大値の2倍以上であり、
    前記極小値は、前記第2の極大値の0.5倍以下である
    照明装置。
  11. 白色光を照射する照明装置であって、
    光源部と、
    前記光源部の光出射側に配置されたフィルタ部とを備え、
    前記フィルタ部は、フィルタを有し、
    前記フィルタは、光透過性を有する基材と、前記基材の少なくとも一方の面に設けられた第1被覆層と、400nm以下の波長を吸収する第2被覆層とを有し、
    前記第1被覆層は、前記基材の前記光源部側の面に設けられており、
    前記第2被覆層は、前記基材の前記光源部側とは反対側の面に設けられており、
    前記第1被覆層には、メチン系色素が含有されており、
    前記白色光の分光分布は、550nm以上600nm以下の波長域に第1の極大値と、400nm以上470nm以下の波長域に第2の極大値とを有し、400nm以上600nm以下の波長域で不連続であり、
    前記フィルタ部は、前記光源部から出射する光の特定の波長を吸収して前記分光分布を有する光を出射する
    照明装置。
  12. 前記照明装置は、人の存在が検知された場合、相対照度が漸次大きくなるように点灯する
    請求項1〜11のいずれか1項に記載の照明装置。
  13. 前記照明装置は、人が存在しなくなったと検知された場合、減光した後に消灯する
    請求項1〜12のいずれか1項に記載の照明装置。
  14. 前記減光したときの前記照明装置の照度は、1lx以上3lx以下である
    請求項13に記載の照明装置。
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