JP6784070B2 - Pressure booster for aerial work platforms - Google Patents
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本発明は、増圧装置に関する。詳しくは、増圧した作動油を油圧工具に供給する高所作業車用の増圧装置に関する。 The present invention relates to a pressure booster. More specifically, the present invention relates to a pressure booster for aerial work platforms that supplies boosted hydraulic oil to hydraulic tools.
従来、伸縮ブームの先端に作業者が搭乗するバケットが備えられた高所作業車が知られている。高所作業車は、バケット内において油圧工具等の油圧機器に作動油が供給可能に構成されている。電気配線工事用の高所作業車では、電気配線用のスリーブをかしめて電力線同士を接続する油圧工具である油圧式圧着工具に作動油を供給可能に構成されている。このように構成されている高所作業車において、増圧した作動油を供給するための増圧装置が設けられている。例えば、特許文献1に記載の如くである。
Conventionally, aerial work platforms are known in which a bucket on which an operator is boarded is provided at the tip of a telescopic boom. The aerial work platform is configured so that hydraulic oil can be supplied to hydraulic equipment such as hydraulic tools in the bucket. The aerial work platform for electrical wiring work is configured to be able to supply hydraulic oil to a hydraulic crimping tool, which is a hydraulic tool that connects power lines by crimping a sleeve for electrical wiring. In the aerial work platform configured in this way, a pressure boosting device for supplying the pressure boosted hydraulic oil is provided. For example, as described in
特許文献1に記載の高所作業車用の増圧装置は、上流側の方向制御弁と下流側の方向制御弁との切り換えによって増圧シリンダを制御して作動油の油圧を増圧する。増圧装置は、油圧ポンプから作動油が供給される上流側の方向制御弁に下流側の方向制御弁が直列に接続されている。上流側の方向制御弁は、作動油を増圧シリンダのロッド側油室に供給して油圧式圧着工具の戻し操作を行う状態と、下流側の方向制御弁に供給する状態とに選択的に切り換えるように構成されている。下流側の方向制御弁は、作動油を増圧しないで油圧式圧着工具に供給して油圧式圧着工具の仮保持操作を行う状態と、作動油を増圧シリンダのヘッド側油室に供給して作動油を増圧して油圧式圧着工具の本圧縮操作を行う状態とに選択的に切り換えるように構成されている。
The pressure booster for aerial work platforms described in
特許文献1に記載の高所作業車用の増圧装置は、増圧シリンダの増圧油室には圧力スイッチが接続されており、増圧油室の油圧が所定圧力を超えたか否かを検知できる。圧力スイッチと方向制御弁は制御手段に接続されており、圧力スイッチが所定圧力を超えたと検知した場合、戻し操作を行う状態に切り換えられるように構成されている。
In the pressure booster for aerial work platforms described in
高所作業車用の増圧装置の増圧室(増圧油室)及び油圧工具に作動油が残っている状態(圧がある状態)において、かしめ作業を行う場合、油圧工具の油圧シリンダが全縮していないため、スリーブを把持することが難しい場合があった。そこで、増圧装置の起動時に増圧装置の増圧室及び油圧工具の作動油を排出するように方向制御弁を切り換えて圧力を解放している。 When performing caulking work in the pressure boosting chamber (pressure boosting oil chamber) of the pressure booster for aerial work platforms and the state where hydraulic oil remains in the hydraulic tool (state where there is pressure), the hydraulic cylinder of the hydraulic tool It was sometimes difficult to grip the sleeve because it was not fully contracted. Therefore, when the pressure booster is started, the directional control valve is switched so as to discharge the hydraulic oil of the pressure booster chamber and the hydraulic tool to release the pressure.
しかし、特許文献1に記載の高所作業車用の増圧装置の圧力スイッチでは、増圧室の圧力が規定の圧力に達したか否かしか判別することができない。そのため、かしめ作業前に増圧室及び油圧工具の作動油を排出しようとしても、増圧室の圧力を検出することができないため、増圧室及び油圧工具の作動油を排出しきれているかはわからなかった。
そこで、本発明は、増圧室及び油圧工具の作動油を排出した状態において作業を始めることができる高所作業車用の増圧装置を提供することを課題とする。
However, the pressure switch of the pressure booster for aerial work platforms described in
Therefore, an object of the present invention is to provide a pressure booster for an aerial work platform capable of starting work in a state where hydraulic oil of a pressure booster chamber and a hydraulic tool is discharged.
本発明の解決しようとする課題は以上の如くであり、次にこの課題を解決するための手段を説明する。 The problem to be solved by the present invention is as described above, and next, the means for solving this problem will be described.
即ち、高所作業車用の増圧装置は、増圧シリンダによって増圧した作動油を油圧工具に供給する高所作業車用の増圧装置であって、増圧シリンダの増圧室と前記油圧工具とを接続する供給油路と、前記供給油路に作動油を供給する予圧用の電磁切換弁と、前記増圧シリンダのヘッド側油室に作動油を供給する増圧状態と、前記増圧シリンダのロッド側油室に作動油を供給し、供給油路の作動油を排出する減圧状態と、に選択的に切り換え可能に構成される本圧用の電磁切換弁と、前記増圧室の圧力を検出する圧力検出手段と、前記圧力検出手段の検出値に基づいて前記予圧用の電磁切換弁と前記本圧用の電磁切換弁の動作を制御する制御装置と、を具備し、前記油圧工具による作業を行う前における前記圧力検出手段の検出値が基準圧を超えている場合、前記制御装置によって、前記検出値が基準圧となるように前記本圧用の電磁切換弁を減圧状態に切り換える。 That is, the pressure booster for the high-altitude work vehicle is a pressure booster for the high-altitude work vehicle that supplies the hydraulic oil boosted by the pressure-increasing cylinder to the flood control tool. A supply oil passage connecting the hydraulic tool, an electromagnetic switching valve for preloading hydraulic oil to the supply oil passage, a pressure increasing state for supplying hydraulic oil to the head side oil chamber of the pressure increasing cylinder, and the above. An electromagnetic switching valve for main pressure that can be selectively switched between a depressurized state in which hydraulic oil is supplied to the oil chamber on the rod side of the pressure boosting cylinder and the hydraulic oil in the supply oil passage is discharged, and the pressure boosting chamber. A pressure detecting means for detecting the pressure of the above, and a control device for controlling the operation of the electromagnetic switching valve for preload and the electromagnetic switching valve for main pressure based on the detection value of the pressure detecting means. When the detected value of the pressure detecting means exceeds the reference pressure before the work with the tool is performed, the control device switches the electromagnetic switching valve for the main pressure to the reduced pressure state so that the detected value becomes the reference pressure. ..
高所作業車用の増圧装置において、前記制御装置は、前記本圧用の電磁弁を減圧状態にした後の前記圧力検出手段の検出値に基づいて故障を検出する。 In the pressure booster for aerial work platforms , the control device detects a failure based on the detection value of the pressure detecting means after the solenoid valve for main pressure is depressurized.
高所作業車用の増圧装置は、前記制御装置に接続された警報手段をさらに具備し、前記制御装置は、前記故障を検出した場合、前記警報手段を用いて警報を発する。 Pressure booster for aerial vehicle, said control device connected to the alarm unit further comprises to said control device, when detecting the failure, generating an alarm by using the alarm means.
高所作業車用の増圧装置において、前記制御装置は、前記油圧工具による作業を行う前における前記圧力検出手段の検出値が基準値を超えている場合は、前記油圧工具の作業時における前記減圧状態の時間を長くするように構成される。 In the pressure boosting device for aerial work platforms , when the detection value of the pressure detecting means before the work with the hydraulic tool exceeds the reference value, the control device is said to be said during the work of the hydraulic tool. It is configured to prolong the time of the decompressed state.
本発明によれば、増圧室及び油圧工具の作動油を排出した状態において作業を始めることで、円滑な作業を実現できる。 According to the present invention, smooth work can be realized by starting the work in a state where the hydraulic oil of the pressure boosting chamber and the hydraulic tool is discharged.
以下に、図1を用いて、高所作業車の一実施形態に係る高所作業車1について説明する。
Hereinafter, the
図1に示すように、高所作業車1は、油圧工具である油圧式圧着工具100(図2参照)を用いてスリーブSをかしめて電力線同士を接続する電気配線工事用の高所作業車である。高所作業車1は、車両2、高所作業装置6を有する。
As shown in FIG. 1, the
車両2は、高所作業装置6を搬送するものである。車両2は、フレーム2aに運転室2bや複数の車輪3が設けられ、動力源であるエンジン4(図2参照)が搭載されている。車両2は、運転室2bからの操作に従ってエンジン4の駆動力を複数の車輪3に伝達して走行するように構成されている。車両2には、アウトリガ5が設けられている。アウトリガ5は、車両2の幅方向両側に油圧によって延伸可能な張り出しビームと地面に垂直な方向に延伸可能な油圧式のジャッキシリンダとから構成されている。車両2は、アウトリガ5を車両2の幅方向に延伸させるとともにジャッキシリンダを接地させることにより、高所作業車1の作業可能範囲を広げることができる。
The
高所作業装置6は、作業者が搭乗するバケット9を高所まで持ち上げるものである。高所作業装置6は、旋回台7、伸縮ブーム8、バケット9、起伏シリンダ10、操作装置11を具備する。
The
旋回台7は、高所作業装置6を旋回するものである。旋回台7は、円環状の軸受を介して車両2のフレーム2a上に設けられる。円環状の軸受は、その回転中心が車両2の設置面に対して垂直になるように配置されている。旋回台7は、円環状の軸受の中心を回転中心として回転自在に構成されている。また、旋回台7は、図示しない油圧式の旋回モータによって回転されるように構成されている。
The swivel base 7 swivels the
伸縮ブーム8は、バケット9を支持するものである。伸縮ブーム8は、複数のブーム部材から構成されている。各ブーム部材は、互いに相似な多角形断面を有する中空円筒状に形成されている。各ブーム部材は、断面積の大きさの順にその内部に挿入可能な大きさに形成されている。伸縮ブーム8は、各ブーム部材が軸方向に移動可能に構成されている。つまり、伸縮ブーム8は、各ブーム部材を図示しない伸縮シリンダ等で移動させることで伸縮自在に構成されている。伸縮ブーム8は、ブーム部材の基端が旋回台7上に搖動可能に設けられている。さらに、伸縮ブーム8は、旋回台7に対してブーム部材の基端を中心として搖動自在に構成されている。
The
バケット9は、作業者の作業空間を確保するためのものである。バケット9は、内部に作業者が乗り込むように構成されている。バケット9は、支持機構9aを介して伸縮ブーム8の先端に支持されている。支持機構9aは、図示しない油圧アクチュエータによりバケット9を俯仰方向及び水平方向に搖動させる。
The
起伏シリンダ10は、伸縮ブーム8を起立および倒伏させ、伸縮ブーム8の姿勢を保持するものである。起伏シリンダ10は油圧シリンダから構成されている。起伏シリンダ10は、基部が旋回台7に搖動自在に連結され、ロッド先端が伸縮ブーム8に搖動自在に連結されている。起伏シリンダ10は、ロッドが伸縮されることで伸縮ブーム8を起立または倒伏させる。
The undulating
操作装置11は、旋回台7、伸縮ブーム8、バケット9等の操作を行うものである。操作装置11は、車両2およびバケット9の内部に設けられている。操作装置11は、旋回台7の旋回操作、伸縮ブーム8の伸縮操作を行う旋回伸縮操作具、伸縮ブーム8の起伏操作を行う起伏用操作具およびエンジン始動スイッチ等が設けられている。また、操作装置11には、油圧式圧着工具100に供給する作動油の油圧を切り換える油圧切換操作具11a(図3参照)が設けられている。油圧切換操作具11aは、油圧式圧着工具100に増圧した作動油を供給可能な状態に切り換えたり、油圧式圧着工具100から作動油を排出したりする。
The operating
このように構成される高所作業車1は、車両2を走行させることで任意の位置に高所作業装置6を移動させることができる。また、高所作業車1は、起伏シリンダ10で伸縮ブーム8を任意の起伏角度に起立させて、伸縮ブーム8を任意のブーム長さに延伸させて高所作業装置6のバケット9の移動範囲を拡大することができる。
The
以下に、図2と図3とを用いて、高所作業車1が具備する増圧装置12について説明する。
Hereinafter, the
図2に示すように、増圧装置12は、油圧式圧着工具100に供給される作動油の油圧を増圧するものである。増圧装置12は、増圧シリンダ13、圧力センサ14、方向制御弁である予圧用の電磁切換弁(予圧用切換弁17)、リリーフ弁21、方向制御弁である本圧用の電磁切換弁(本圧用切換弁24)、パイロット式チェック弁27、油圧ポンプ28および制御装置31(図3参照)を備える。
As shown in FIG. 2, the
増圧シリンダ13は、作動油の油圧を増圧するものである。増圧シリンダ13は、ロッド側に設けられる有底円筒状の増圧室13aを備える油圧シリンダから構成されている。増圧シリンダ13は、増圧室13aの内径が油圧シリンダの内径よりも小さくなるように構成されている。油圧シリンダの内部には、ロッド13fが接続されている大径ピストン13dが摺動自在に挿入されている。油圧シリンダの内部には、ロッド側油室13bとヘッド側油室13cとが構成されている。増圧室13aの内部には、小径ピストン13eが摺動自在に挿入されている。増圧シリンダ13は、増圧室13a内の小径ピストン13eと油圧シリンダ内の大径ピストン13dとがロッド13fを介して連結されている。増圧シリンダ13は、油圧シリンダのヘッド側油室13cに作動油が供給された場合、作動油の油圧によって大径ピストン13dに生じる力が増圧室13aの小径ピストン13eに伝達される。これにより、増圧シリンダ13は、大径ピストン13dと小径ピストン13eとの面積比で増圧された力によって増圧室13a内の作動油を加圧する。
The
増圧シリンダ13の増圧室13aには、圧力センサ14が接続されている。圧力センサ14は、増圧室13a内の作動油の油圧をリアルタイムで検出することができる。圧力センサ14は、制御装置31に接続されている。また、増圧シリンダ13の増圧室13aには、供給油路15が接続されている。供給油路15には、油圧式圧着工具100を接続可能な継手16が設けられている。これにより、増圧装置12は、増圧シリンダ13の増圧室13aで増圧された作動油が供給油路15を通じて継手16に接続される油圧式圧着工具100に供給可能に構成されている。
A
方向制御弁である予圧用の電磁切換弁(以下、単に「予圧用切換弁17」と記す)は、増圧シリンダ13の増圧室13aと油圧式圧着工具100とがそれぞれ接続されている供給油路15に供給される作動油の方向を切り換えるものである。予圧用切換弁17の一方のポートには、低圧油路18を介して供給油路15が接続されている。予圧用切換弁17の他方のポートには、予圧油路19を介して供給油路15が接続されている。予圧用切換弁17の供給ポートには、吐出油路20を介して油圧ポンプ28が接続されている。つまり、予圧用切換弁17には、作動油が油圧ポンプ28の吐出圧(以下、単に「予圧」と記す)で供給される。予圧用切換弁17は、図示しないスプールが電磁石によって移動されることにより一方のポートと他方のポートのうちいずれか一方が供給ポートに連通される。
The preload electromagnetic switching valve (hereinafter, simply referred to as “
予圧用切換弁17の一方のポートに接続されている低圧油路18には、作動油の油圧を設定値以下に制御するリリーフ弁21が接続されている。リリーフ弁21は、入口ポートに低圧油路18から分岐した分岐油路が接続され、出口ポートに作動油タンク30が接続されている。さらに、低圧油路18には、リリーフ弁21の分岐油路よりも上流側に絞り22が設けられ、下流側に逆止弁23が設けられている。リリーフ弁21は、低圧油路18を流れる作動油の油圧が設定値に到達すると分岐油路を通じて低圧油路18を流れる作動油の一部を作動油タンク30に還流させる。つまり、低圧油路18を流れる作動油の油圧は、リリーフ弁21によって予圧よりも低いリリーフ圧(以下、単に「低圧」と記す)に制御される。また、低圧油路18を流れる作動油の流量は、絞り22によってリリーフ弁21のリリーフ流量以下に制限されている。予圧油路19には、逆止弁23が設けられている。予圧用切換弁17は、制御装置31に接続されている。
A
予圧用切換弁17は、電磁石が励磁されていない場合(制御装置31から動作信号を受けていない場合)、低圧油路18と予圧油路19とが作動油タンク30に接続される状態であるII位置にスプールが移動される。つまり、予圧用切換弁17は、油圧ポンプ28から吐出される作動油を供給油路15に供給しない状態に切り換えられる。これにより、増圧装置12は、供給油路15を通じて増圧シリンダ13の増圧室13aおよび油圧式圧着工具100に作動油を供給しない。
The
予圧用切換弁17は、一方のポートと供給ポートとが連通するように電磁石が励磁された場合(制御装置31から低圧の作動油を供給するための動作信号を受けた場合)、低圧油路18が吐出油路20に接続され、予圧油路19が作動油タンク30に接続される状態であるI位置にスプールが移動される。つまり、予圧用切換弁17は、低圧油路18を通じて作動油を供給油路15に供給する状態に切り換えられる。これにより、増圧装置12は、供給油路15を通じて増圧シリンダ13の増圧室13aおよび油圧式圧着工具100に低圧の作動油を供給する。この際、増圧シリンダ13の増圧室13aおよび油圧式圧着工具100に供給される作動油の流量は、低圧油路18の絞り22によって制限されている。
The
予圧用切換弁17は、他方のポートと供給ポートとが連通するように電磁石が励磁された場合(制御装置31から予圧の作動油を供給するための動作信号を受けた場合)、予圧油路19が吐出油路20に接続され、低圧油路18が作動油タンク30に接続される状態であるIII位置にスプールが移動される。つまり、予圧用切換弁17は、予圧油路19を通じて作動油を供給油路15に供給する状態に切り換えられる。これにより、増圧装置12は、供給油路15を通じて増圧シリンダ13の増圧室13aおよび油圧式圧着工具100に予圧の作動油を供給する。
The
方向制御弁である本圧用の電磁切換弁(以下、単に「本圧用切換弁24」と記す)は、増圧シリンダ13に供給される作動油の方向を切り換えるものである。本圧用切換弁24の一方のポートには、減圧油路25を介して増圧シリンダ13のロッド側油室13bが接続されている。本圧用切換弁24の他方のポートには、増圧油路26を介して増圧シリンダ13のヘッド側油室13cが接続されている。本圧用切換弁24の供給ポートには、吐出油路20を介して油圧ポンプ28が接続されている。つまり、本圧用切換弁24には、作動油が予圧で供給される。本圧用切換弁24は、図示しないスプールが電磁石によって移動されることにより一方のポートと他方のポートのうちいずれか一方が供給ポートに連通される。本圧用切換弁24は、制御装置31に接続されている。
The main pressure electromagnetic switching valve (hereinafter, simply referred to as “main
本圧用切換弁24は、電磁石が励磁されていない場合(制御装置31から動作信号を受けていない場合)、減圧油路25と増圧油路26とが作動油タンク30に接続される状態であるII位置にスプールが移動される。つまり、本圧用切換弁24は、油圧ポンプ28から吐出される作動油を増圧シリンダ13に供給しない状態に切り換えられる。これにより、増圧装置12は、増圧シリンダ13によって作動油の油圧を増圧しない。
The main
本圧用切換弁24は、一方のポートと供給ポートとが連通するように電磁石が励磁された場合(制御装置31から作動油の油圧を減圧するための動作信号を受けた場合)、減圧油路25が吐出油路20に接続され、増圧油路26が作動油タンク30に接続される状態(減圧状態)であるI位置にスプールが移動される。つまり、本圧用切換弁24は、減圧油路25を通じて作動油を増圧シリンダ13のロッド側油室13bに供給する状態に切り換えられる。これにより、増圧装置12は、増圧室13aの体積が増加する方向に小径ピストン13eを移動させて作動油の油圧を減圧する。
The main
本圧用切換弁24は、他方のポートと供給ポートとが連通するように電磁石が励磁された場合(制御装置31から作動油の油圧を増圧するための動作信号を受けた場合)、増圧油路26が吐出油路20に接続され、減圧油路25が作動油タンク30に接続される状態(増圧状態)であるIII位置にスプールが移動される。つまり、本圧用切換弁24は、増圧油路26を通じて作動油を増圧シリンダ13のヘッド側油室13cに供給する状態に切り換えられる。これにより、増圧装置12は、増圧室13aの体積が減少する方向に小径ピストン13eを移動させて作動油の油圧を増圧する。
The main
パイロット式チェック弁27は、油路を解放するものである。パイロット式チェック弁27は、入口ポートに供給油路15が接続され、出口ポートに作動油タンク30が接続されている。また、パイロット式チェック弁27は、減圧油路25からパイロット用作動油が供給されるように構成されている。パイロット式チェック弁27は、本圧用切換弁24が増圧シリンダ13のロッド側油室13bに作動油を供給する状態に切り換えられた場合、減圧油路25からパイロット用作動油が供給されて開弁する。供給油路15に接続されている増圧室13a内の作動油と油圧式圧着工具100内の作動油とは、パイロット式チェック弁27を通じて作動油タンク30に還流される。これにより、増圧装置12は、増圧室13a内の作動油と油圧式圧着工具100内の作動油とを速やかに排出可能に構成されている。
The
油圧ポンプ28は、作動油を所定の吐出圧で吐出するものである。油圧ポンプ28は、エンジン4によって駆動されている。油圧ポンプ28には、予圧用切換弁17と本圧用切換弁24とが並列に接続されている。油圧ポンプ28から吐出された作動油は、吐出油路20を通じて予圧用切換弁17と本圧用切換弁24とにそれぞれ供給される。吐出油路20には、油圧ポンプ用リリーフ弁29が設けられている。油圧ポンプ用リリーフ弁29は、油圧ポンプ28から吐出される作動油の油圧を設定値以下に制御する。
The
図3に示すように、制御装置31は、増圧装置12の予圧用切換弁17および本圧用切換弁24の動作を制御するものである。制御装置31は、実体的には、CPU、ROM、RAM、HDD等がバスで接続される構成であってもよく、あるいはワンチップのLSI等からなる構成であってもよい。制御装置31は、予圧用切換弁17および本圧用切換弁24の動作を制御するために種々のプログラムやデータが格納されている。制御装置31は、車両2に設けられている。
As shown in FIG. 3, the
制御装置31は、油圧切換操作具11aに接続され、油圧切換操作具11aからの操作信号を取得することができる。
The
制御装置31は、増圧室13aの圧力センサ14に接続され、圧力センサ14が検出した増圧室13a内の作動油の油圧の検出値を取得することができる。
The
制御装置31は、予圧用切換弁17に接続され、予圧用切換弁17の電磁石を選択的に励磁させて予圧用切換弁17のスプールの位置を変更することができる。
The
制御装置31は、本圧用切換弁24に接続され、本圧用切換弁24の電磁石を選択的に励磁させて本圧用切換弁24のスプールの位置を変更することができる。
The
制御装置31は、油圧式圧着工具100の工具操作具100cにコネクタ31aを介して接続され、油圧式圧着工具100からの操作信号を取得することができる。
The
制御装置31は、警報手段として設けられる警報装置32に接続される。警報装置32は、増圧装置12等の故障を検出した場合、警報表示や警報音を発することで作業者に報知する。なお、警報装置32は、増圧装置12等の故障を作業者に報知することができればよく、警報表示や警報音によって構成されることに限定されない。
The
このように高所作業車1の増圧装置12は、リリーフ弁21によって油圧が制御される低圧油路18とリリーフ弁21が設けられていない予圧油路19とが互いに独立した油路として構成されている。つまり、増圧装置12は、低圧油路18を流れる作動油と予圧油路19を流れる作動油との油圧や流量を異なる値に設定することができる。これにより、増圧装置12は、油圧切換用であるリリーフ弁21用の方向制御弁を設けることなく、リリーフ弁21の作用によって所定値以下の油圧に制御されている作動油の供給量のみを抑制することができる。すなわち、増圧装置12は、増圧した作動油を流量の制限なく油圧式圧着工具100に供給することができる。
In this way, the
なお、本実施形態において、高所作業車1の増圧装置12の増圧シリンダ13、予圧用切換弁17、リリーフ弁21、本圧用切換弁24、パイロット式チェック弁27、油圧ポンプ28および制御装置31は、高所作業車1の車両2に設けられている。増圧装置12は、供給油路15を構成している油圧ホースが伸縮ブーム8を介してバケット9まで配管されている。油圧ホースの先端には、油圧式の圧着工具等を接続するための継手16が設けられている。
In the present embodiment, the
次に、図2および図4から図8を用いて、油圧式圧着工具100による電気配線用のスリーブSのかしめ作業における増圧装置12の動作態様について説明する。本実施形態において、増圧装置12には、継手16に油圧式圧着工具100が接続され、制御装置31にコネクタ31aを介して油圧式圧着工具100の工具操作具100cが接続されているものとする。
Next, the operation mode of the
図4に示すように、増圧装置12に接続されている油圧式圧着工具100は、電気配線用のスリーブSを把持し、かしめるものである。油圧式圧着工具100は、増圧装置12から供給される作動油によって可動部100aが受け部100bに向かって移動するように構成されている。油圧式圧着工具100は、工具操作具100cの操作によって、可動部100aが停止されている停止状態s0、可動部100aが受け部100bに向かって移動されてスリーブSを可動部100aと受け部100bとで把持する仮保持操作s1と、可動部100aが所定の力で押圧されてスリーブSに予圧をかける本圧縮操作の予圧段階s2と、可動部100aが所定の力で押圧されてスリーブSをかしめる本圧縮操作の本圧段階s3と、可動部100aが受け部100bから離れる方向に移動されてスリーブSを解放する戻し操作s4と、を実施することができる。
As shown in FIG. 4, the hydraulic crimping
図2に示すように、工具操作具100cが操作によって、油圧式圧着工具100の操作態様が停止状態に切り換えられた場合、制御装置31は、予圧用切換弁17のスプール位置を低圧油路18と予圧油路19とが作動油タンク30に接続される状態であるII位置に移動させる。合わせて、制御装置31は、本圧用切換弁24のスプール位置を減圧油路25と増圧油路26とが作動油タンク30に接続される状態であるII位置に移動させる。つまり、増圧装置12は、油圧式圧着工具100に作動油を供給しない。これにより、油圧式圧着工具100は、可動部100aが受け部100bから離れた状態(スリーブSを解放した状態)で停止する。
As shown in FIG. 2, when the operation mode of the hydraulic crimping
図5に示すように、工具操作具100cの操作によって、油圧式圧着工具100の操作態様が仮保持操作s1に切り換えられた場合、制御装置31は、予圧用切換弁17のスプール位置を低圧油路18が吐出油路20に接続され、予圧油路19が作動油タンク30に接続される状態であるI位置に移動させる。合わせて、制御装置31は、本圧用切換弁24のスプール位置を減圧油路25と増圧油路26とが作動油タンク30に接続される状態であるII位置に移動させる。つまり、増圧装置12は、リリーフ弁21によって油圧を低圧に制御され、絞り22によって流量をリリーフ流量以下に制御された作動油を増圧シリンダ13の増圧室13aと油圧式圧着工具100とに供給する(薄墨部分参照)。これにより、油圧式圧着工具100は、可動部100aが受け部100bに向かって移動されてスリーブSを可動部100aと受け部100bとで把持する(黒塗矢印参照)。同時に、増圧装置12は、低圧の作動油を供給することによって増圧室13a内、油圧式圧着工具100内および供給油路15内の空気を排出させる。
As shown in FIG. 5, when the operation mode of the hydraulic crimping
図6に示すように、工具操作具100cの操作によって、油圧式圧着工具100の操作態様が本圧縮操作に切り換えられた場合、制御装置31は、予圧用切換弁17のスプール位置を予圧油路19が吐出油路20に接続され、低圧油路18が作動油タンク30に接続される状態であるIII位置に移動させる。合わせて、制御装置31は、本圧用切換弁24のスプール位置を減圧油路25と増圧油路26とが作動油タンク30に接続される状態であるII位置に移動させる。つまり、増圧装置12は、油圧ポンプ28の吐出圧である予圧の作動油を増圧シリンダ13の増圧室13aと油圧式圧着工具100とに供給する(薄墨部分参照)。これにより、油圧式圧着工具100は、本圧縮操作の予圧段階s2として、増圧されていない予圧の作動油によって可動部100aが所定の力で押圧されてスリーブSに予圧を加える(黒塗矢印参照)。同時に、増圧装置12は、予圧の作動油を供給することによって増圧室13a内、油圧式圧着工具100内および供給油路15内の空気を排出させる。
As shown in FIG. 6, when the operation mode of the hydraulic crimping
図7に示すように、本圧縮操作の予圧段階s2において、圧力センサ14の検出値が予圧基準値に到達した場合、制御装置31は、予圧用切換弁17のスプール位置を低圧油路18と予圧油路19とが作動油タンク30に接続される状態であるII位置に移動させる。合わせて、制御装置31は、本圧用切換弁24のスプール位置を増圧油路26が吐出油路20に接続され、減圧油路25が作動油タンク30に接続される状態であるIII位置に移動させる。つまり、増圧装置12は、増圧シリンダ13の増圧室13aの体積を減少させて増圧室13a内の作動油の油圧を増圧し、油圧式圧着工具100に供給する(薄墨部分参照)。これにより、油圧式圧着工具100は、本圧縮操作の本圧段階s3として、増圧シリンダ13で増圧された作動油によって可動部100aが所定の力で押圧されてスリーブSをかしめる(黒塗矢印参照)。
As shown in FIG. 7, when the detected value of the
図8に示すように、工具操作具100cの操作によって、油圧式圧着工具100の操作態様が戻し操作s4に切り換えられた場合、または、圧力センサ14の検出値が本圧基準値に到達した場合、制御装置31は、予圧用切換弁17のスプール位置を低圧油路18と予圧油路19とが作動油タンク30に接続される状態であるII位置に移動させる。合わせて、制御装置31は、本圧用切換弁24のスプール位置を減圧油路25が吐出油路20に接続され、増圧油路26が作動油タンク30に接続される状態であるI位置に移動させる。つまり、増圧装置12は、増圧シリンダ13の増圧室13aの体積を増加させて増圧室13a内の作動油の油圧を減圧するとともにパイロット式チェック弁27を開弁して増圧室13a内の作動油と油圧式圧着工具100内の作動油とを作動油タンク30に排出する(薄墨部分参照)。これにより、油圧式圧着工具100は、可動部100aが受け部100bから離れる方向に移動されてスリーブSを可動部100aと受け部100bとから解放する(黒塗矢印参照)。
As shown in FIG. 8, when the operation mode of the hydraulic crimping
なお、油圧式圧着工具100の操作態様が戻し操作s4に切り換えられた場合、または、圧力センサ14の検出値が本圧基準値に到達した場合、予め設定された時間だけ予圧用切換弁17のスプール位置をII位置に切り換え、本圧用切換弁24のスプール位置をI位置に切り換え、パイロット式チェック弁27を開弁することで増圧室13a内の作動油と油圧式圧着工具100内の作動油とを作動油タンク30に排出するように構成される。
When the operation mode of the hydraulic crimping
また、高所作業車1の油圧切換操作具11aが操作された場合、制御装置31は、圧力センサ14の検出値に関わらず、予圧用切換弁17のスプール位置を低圧油路18と予圧油路19とが作動油タンク30に接続される状態であるII位置に移動させる。合わせて、制御装置31は、本圧用切換弁24のスプール位置を減圧油路25が吐出油路20に接続され、増圧油路26が作動油タンク30に接続される状態であるI位置に移動させる。つまり、増圧装置12は、増圧室13aの体積を増加させて増圧室13a内の作動油の油圧を減圧するとともにパイロット式チェック弁27を開弁させて増圧室13a内の作動油と油圧式圧着工具100内の作動油とを作動油タンク30に排出する。これにより、油圧式圧着工具100は、可動部100aが受け部100bから離れる方向に移動されてスリーブSを可動部100aと受け部100bとから解放する。
Further, when the hydraulic
このように構成することで増圧装置12は、仮保持操作s1時の作動油の油圧をリリーフ弁21によって制御する場合、リリーフ弁21用の方向制御弁を設けることなく低圧油路18の作動油の流量のみをリリーフ流量以下に制限した状態で作動油を供給する。つまり、増圧装置12は、本圧縮操作時に増圧油路26を通じて増圧シリンダ13に供給する作動油の流量が制限されない。従って、油圧式圧着工具100は、本圧縮操作時の速度がリリーフ弁21のリリーフ流量に影響されない。また、増圧装置12は、油圧式圧着工具100からの操作信号と圧力センサ14の検出値とのうち少なくとも一方の信号に基づいて予圧用切換弁17と本圧用切換弁24との切り換えを行う。つまり、増圧装置12は、供給油路15に低圧もしくは予圧の作動油を互いに異なる流量で選択的に供給することができる。これにより、増圧装置12は、リリーフ弁用の方向制御弁を設けることなく、増圧時の作動油の流量を制限しないで油圧工具に供給することができる。
With this configuration, when the
図9及び図10を用いて、油圧式圧着工具100によるかしめ作業前の供給油路15(増圧室13a及び油圧式圧着工具100)に供給される作動油の圧力の確認及び該圧力の解放について説明する。
With reference to FIGS. 9 and 10, the release of the check and pressure of the pressure of hydraulic fluid supplied to the hydraulic crimping
制御装置31は、油圧式圧着工具100によるかしめ作業前の圧力センサ14の検出値が基準圧よりも大きいか否かを判別可能に構成される。圧力センサ14の検出値が基準圧よりも大きいと判定される場合は、油圧式圧着工具100の操作態様が戻し操作s4に切り換えられる。
The
制御装置31は、圧力センサ14の検出値に基づいて戻し操作s4の時間又は回数が決定される。制御装置31は、該時間又は回数分だけ戻し操作s4が行われた後、圧力センサ14の検出値が基準圧よりも大きい否かを判別可能に構成される。圧力センサ14の検出値が基準圧よりも大きいと判定される場合、油圧ポンプ28や圧力センサ14等の増圧装置12の故障として検出し、作業者に報知する。
The
図9を用いて、かしめ作業前の供給油路15に供給される作動油の圧力の確認及び該圧力の解放における増圧装置12の第一実施形態について説明する。
The first embodiment of the
ステップS110では、制御装置31は、増圧装置12がかしめ作業前の状態であるか否かを判定する。具体的には、増圧装置12の起動時であるか否かを油圧切換操作具11aによって判定する。油圧切換操作具11aが油圧式圧着工具100に増圧した作動油を供給可能な状態に切り換えられたとき、増圧装置12は起動時であると判定され、ステップS120に移行させる。
In step S110, the
ステップS120では、制御装置31は、予圧用切換弁17のスプール位置がII位置に、かつ、本圧用切換弁24のスプール位置がII位置に固定されているか否かを判定する。ここでの、スプール位置がII位置に固定とは、スプール位置をII位置以外の位置に移動させることができない状態を指す。スプール位置がII位置に固定されている状態とは、後述の増圧装置12の故障を検知している状態である。そのため、かしめ作業前であっても、供給油路15に供給される作動油の圧力の確認及び該圧力の解放については行われない。予圧用切換弁17のスプール位置がII位置に、かつ、本圧用切換弁24のスプール位置がII位置に固定されていると判定された場合、終了となる。予圧用切換弁17のスプール位置がII位置に、かつ、本圧用切換弁24のスプール位置がII位置に固定されていない場合、ステップS130に移行させる。
In step S120, the
ステップS130では、制御装置31は、増圧装置12の起動時における圧力センサ14の検出値が基準圧よりも大きいか否かを判定する。ステップS130において、圧力センサ14の検出値が基準圧よりも大きいと判定された場合、ステップS140に移行させる。ステップS130において、圧力センサ14の検出値が基準圧よりも大きくないと判定された場合、終了となる。
In step S130, the
ステップS140では、制御装置31は、圧力センサ14の検出値に基づいて戻し操作s4の時間が決定される。つまり、圧力センサ14の検出値が基準圧となるように、戻し操作s4の時間が決定される。戻し操作s4の時間が決定されると、ステップS150に移行させる。
In step S140, the
ステップS150では、制御装置31は、油圧式圧着工具100の操作態様を戻し操作s4に切り換え、ステップS160に移行させる。本圧用切換弁24のスプール位置をI位置に移動させることで、パイロット式チェック弁27が開弁され、供給油路15の作動油を作動油タンク30に排出している。
In step S150, the
ステップS160では、制御装置31は、油圧式圧着工具100の操作態様を戻し操作s4に切り換えた後、ステップS140で設定される時間(所定時間)経過されたか否かを判定する。所定時間経過すると、ステップS170に移行させる。
In step S160, the
ステップS170では、制御装置31は、再度、圧力センサ14の検出値が基準圧よりも大きいか否かを判定する。ステップS170において、圧力センサ14の検出値が基準圧よりも大きいと判定された場合、ステップS180に移行させる。ステップS170において、圧力センサ14の検出値が基準圧よりも大きくないと判定された場合、供給油路15の作動油の圧力が解放され、終了となる。
In step S170, the
ステップS180では、制御装置31は、増圧装置12の故障として検出し、警報装置32によって作業者に故障を報知してステップS190に移行させる。
In step S180, the
ステップS190では、制御装置31は、予圧用切換弁17のスプール位置がII位置に、かつ、本圧用切換弁24のスプール位置がII位置に固定され、終了となる。
In step S190, the
以上のように、かしめ作業前の供給油路15に供給される作動油の圧力を確認して、圧力があるときにだけ戻し操作s4をすることで、不必要な戻し操作s4をなくすことができる。また、圧力がある場合、戻し操作s4をすることで、油圧式圧着工具100の可動部100aが所定の位置に収まり、スリーブSを把持するときに可動部100aが妨げとならず、円滑にかしめ作業を行うことができる。
As described above, by checking the pressure of the hydraulic oil supplied to the
また、圧力センサ14の検出値が基準値となるように所定時間だけ、圧力を解放しているのにもかかわらず、ステップS170で、圧力センサ14の検出値が基準圧よりも大きいと判定されている。つまり、油圧ポンプ28や予圧用切換弁17や本圧用切換弁24等の増圧装置12の故障によって増圧シリンダ13の増圧室13a及び油圧式圧着工具100側に圧力が残っている状況や、圧力センサ14の故障によって実際の増圧シリンダ13の増圧室及び油圧式圧着工具100側の圧力がないのにもかかわらず、圧力があると検出している状況が考えられる。そのため、増圧装置12の故障として作業者に報知する。以上のように、かしめ作業を行う前に、増圧装置12の故障を検出可能とすることで、不適切な力でスリーブSをかしめることを防ぐことができる。
Further, even though the pressure is released for a predetermined time so that the detected value of the
なお、上記の実施形態では、圧力センサ14の検出値が基準圧となるように戻し操作を行う構成しているが、これに限定されない。例えば、圧力センサ14の検出値は、スリーブSを把持するのに妨げとならない程度の圧力値(基準圧よりもやや大きな圧力値)となるように戻し操作を行う構成としてもよい。
In the above embodiment, the return operation is performed so that the detected value of the
また、ステップS110では、増圧装置12の起動時であるか否かを判別することで、かしめ作業前であるか否かを判別しているが、これに限定されない。例えば、油圧式圧着工具100を用いてスリーブSをかしめた後、つまり、油圧式圧着工具100の操作態様が戻し操作s4から停止状態に切り換えられたとき(次のスリーブSをかしめる前の待機状態時)であるかどうかを判別してかしめ作業前であるか否かを判別してもよい。
Further, in step S110, it is determined whether or not it is before the caulking operation by determining whether or not the
また、ステップS140では、制御装置31は、圧力センサ14の検出値が基準圧となるように、圧力センサ14の検出値に応じて戻し操作s4の時間を設定しているがこれに限定されない。
Further, in step S140, the
ステップS190において、制御装置31は、予圧用切換弁17のスプール位置がII位置に、かつ、本圧用切換弁24のスプール位置がII位置に固定されることで、作業者が増圧装置12の故障を警報装置32によって認識しなかった場合でも、油圧式圧着工具100のかしめ作業を行えなくなることから、制御装置31の故障を認識することができる。
In step S190, in the
図10を用いて、かしめ作業前の供給油路15に供給される作動油の圧力の確認及び該圧力の解放における増圧装置12の第二実施形態について説明する。図10の第二実施形態では、戻し操作s4の時間は圧力センサ14の検出値に関わらず、予め設定されている。図10の第二実施形態では、図9のステップS110からステップS130までは、同様の工程のため、ステップS130から説明を開始する。
A second embodiment of the
ステップS130では、制御装置31は、増圧装置12の起動時における圧力センサ14の検出値が基準圧よりも大きいか否かを判定する。ステップS130において、圧力センサ14の検出値が基準圧よりも大きいと判定された場合、ステップS240に移行させる。ステップS130において、圧力センサ14の検出値が基準圧よりも大きくないと判定された場合、終了となる。
In step S130, the
ステップS240では、制御装置31は、圧力センサ14の検出値に基づいて戻し操作s4の回数が決定される。戻し操作s4の時間は圧力センサ14の検出値に関わらず、予め設定されており、圧力センサ14の検出値が基準圧となるように、戻し操作s4の回数が決定される。戻し操作s4の回数が決定されると、ステップS250に移行させる。
In step S240, the
ステップS250では、制御装置31は、油圧式圧着工具100の操作態様を戻し操作s4に切り換え、ステップS260に移行させる。本圧用切換弁24のスプール位置をI位置に移動させることで、パイロット式チェック弁27が開弁され、供給油路15の作動油を作動油タンク30に排出している。
In step S250, the
ステップS260では、制御装置31は、ステップS240で設定される回数(所定回数)だけ油圧式圧着工具100の操作態様を戻し操作s4に切り換えたか否かを判定する。所定回数経過すると、ステップS270に移行させる。
In step S260, the
ステップS270では、制御装置31は、再度、圧力センサ14の検出値が基準圧よりも大きいか否かを判定する。ステップS270において、圧力センサ14の検出値が基準圧よりも大きいと判定された場合、ステップS280に移行させる。ステップS270において、圧力センサ14の検出値が基準圧よりも大きくないと判定された場合、供給油路15の作動油の圧力が解放され、終了となる。
In step S270, the
ステップS280では、制御装置31は、増圧装置12の故障として検出し、警報装置32によって作業者に故障を報知してステップS290に移行させる。
In step S280, the
ステップS290では、制御装置31は、予圧用切換弁17のスプール位置がII位置に、かつ、本圧用切換弁24のスプール位置がII位置に固定され、終了となる。
In step S290, the
以上のように、圧力センサ14の検出値が基準圧となるように圧力センサ14の検出値に応じて戻し操作を行う(圧力を解放する)ことができればよく、戻し操作s4は予め時間を設定してもよいし、圧力センサ14の検出値に応じて時間を設定してもよい。また、上記では、増圧装置12の故障の検出精度を高めるために、圧力センサ14の検出値が基準圧となるように戻し操作s4の時間又は回数を決定しているが、これに限定されない。例えば、圧力センサ14の検出値に関わらず、戻し操作s4の時間を予め設定してもよいし、戻し操作s4の回数を予め設定してもよい。
As described above, it is sufficient that the return operation (release the pressure) can be performed according to the detected value of the
また、ステップS130では、制御装置31は、圧力センサ14の検出値が基準圧よりも大きくないと判定された場合、終了となるように構成されているが、これに限定されない。例えば、ステップS130では、制御装置31は、圧力センサ14の検出値が基準圧よりも大きくないと判定された場合、予め設定されている時間よりも短い時間で戻し操作s4を行ってもよい。
Further, in step S130, the
図11を用いて、圧力を解放した後に行われるかしめ作業の動作態様について説明する。図11では、かしめ作業前に供給油路15の作動油の圧力があり、該圧力を解放する時点(図9におけるステップS170)から説明を開始する。また、ステップS180及びステップS190は、図9において説明しているため省略する。
An operation mode of the caulking operation performed after the pressure is released will be described with reference to FIG. In FIG. 11, there is a pressure of the hydraulic oil in the
制御装置31は、増圧装置12の起動時における圧力センサ14の検出値が基準圧よりも大きいと判定した場合、圧力センサ14の検出値に基づいて、かしめ作業中に行われる戻し操作s4の時間を長くするように構成される。
When the
ステップS170では、制御装置31は、再度、圧力センサ14の検出値が基準圧よりも大きいか否かを判定する。ステップS170において、圧力センサ14の検出値が基準圧よりも大きいと判定された場合、ステップS180に移行させる。ステップS170において、圧力センサ14の検出値が基準圧よりも大きくないと判定された場合、供給油路15の作動油の圧力が解放されて、ステップS310に移行させる。
In step S170, the
ステップS310では、制御装置31は、油圧式圧着工具100の操作態様が仮保持操作s1に切り換えられたか否かを判定する。油圧式圧着工具100の操作態様が仮保持操作s1に切り換えられた場合、ステップS320に移行させる。
In step S310, the
ステップS320では、制御装置31は、予圧用切換弁17のスプール位置をI位置に移動させ、本圧用切換弁24のスプール位置をII位置に移動させ、ステップS330に移行させる。
In step S320, the
ステップS330では、制御装置31は、油圧式圧着工具100の操作態様が本圧縮操作に切り換えられたか否かを判定する。油圧式圧着工具100の操作態様が本圧縮操作に切り換えられた場合、ステップS340に移行させる。
In step S330, the
ステップS340では、制御装置31は、予圧用切換弁17のスプール位置をIII位置に移動させ、本圧用切換弁24のスプール位置をII位置に移動させ、ステップS350に移行させる。
In step S340, the
ステップS350では、制御装置31は、圧力センサ14の検出値が予圧基準値であるか否かを判定する。圧力センサ14の検出値が予圧基準値である場合、ステップS360に移行させる。
In step S350, the
ステップS360では、制御装置31は、予圧用切換弁17のスプール位置をII位置に移動させ、本圧用切換弁24のスプール位置をIII位置に移動させ、ステップS370に移行させる。
In step S360, the
ステップS370では、制御装置31は、圧力センサ14の検出値が本圧基準値であるか否かを判定する。圧力センサ14の検出値が本圧基準値である場合、ステップS380に移行させる。
In step S370, the
ステップS380では、制御装置31は、予圧用切換弁17のスプール位置をII位置に移動させ、本圧用切換弁24のスプール位置をI位置に移動させ、所定時間経過すると終了となる。つまり、油圧式圧着工具100の操作態様が戻し操作s4に切り換えられ、所定時間経過すると終了となる。この際の所定時間とは、予め設定される時間よりも長く設定される。具体的には、予め設定される時間に、ステップS130(図9参照)での圧力センサ14の検出値に基づいて決定される時間を足した時間となっている。
In step S380, the
ステップS130において、圧力センサ14の検出値が基準圧よりも大きいと判定された場合、前回のかしめ作業(増圧装置12の起動時であれば、前回増圧装置12の起動時に行われたかしめ作業)での油圧式圧着工具100の操作態様が戻し操作s4のときに、パイロット式チェック弁27を開弁する時間が短かったため、供給油路15の作動油が作動油タンク30に排出しきれていない状況が考えられる。そのため、制御装置31は、かしめ作業での戻し操作s4の時間(パイロット式チェック弁27の開弁する時間)を長くするように構成されることで、油圧式圧着工具100によるかしめ作業終了時に供給油路15に作動油が残ることなく排出することができる。そのため、連続でかしめ作業を行う場合等において、円滑な作業を実現することができる。
When it is determined in step S130 that the detected value of the
なお、図11に示すかしめ作業の動作態様は、図9に示す第一実施形態を用いて説明したが、図10に示す第二実施形態においても同様に適用することができる。 Although the operation mode of the caulking operation shown in FIG. 11 has been described using the first embodiment shown in FIG. 9, it can be similarly applied to the second embodiment shown in FIG.
1 高所作業車
13 増圧シリンダ
14 圧力センサ
13a 増圧室
15 供給油路
17 予圧用切換弁
18 低圧油路
19 予圧回路
21 リリーフ弁
25 減圧油路
26 増圧油路
31 制御装置
32 警報装置
1
Claims (4)
増圧シリンダの増圧室と前記油圧工具とを接続する供給油路と、
前記供給油路に作動油を供給する予圧用の電磁切換弁と、
前記増圧シリンダのヘッド側油室に作動油を供給する増圧状態と、前記増圧シリンダのロッド側油室に作動油を供給し、供給油路の作動油を排出する減圧状態と、に選択的に切り換え可能に構成される本圧用の電磁切換弁と、
前記増圧室の圧力を検出する圧力検出手段と、
前記圧力検出手段の検出値に基づいて前記予圧用の電磁切換弁と前記本圧用の電磁切換弁の動作を制御する制御装置と、
を具備し、
前記油圧工具による作業を行う前における前記圧力検出手段の検出値が基準圧を超えている場合、前記制御装置によって、前記検出値が基準圧となるように前記本圧用の電磁切換弁を減圧状態に切り換える高所作業車用の増圧装置。 A pressure booster for aerial work platforms that supplies hydraulic oil boosted by a pressure boost cylinder to hydraulic tools.
A supply oil passage connecting the pressure boosting chamber of the pressure boosting cylinder and the hydraulic tool, and
An electromagnetic switching valve for preload that supplies hydraulic oil to the supply oil passage,
A pressure-increasing state in which hydraulic oil is supplied to the head-side oil chamber of the pressure-increasing cylinder and a depressurized state in which hydraulic oil is supplied to the rod-side oil chamber of the pressure-increasing cylinder and the hydraulic oil in the supply oil passage is discharged. An electromagnetic switching valve for main pressure that can be selectively switched,
A pressure detecting means for detecting the pressure in the pressure boosting chamber and
A control device that controls the operation of the electromagnetic switching valve for preload and the electromagnetic switching valve for main pressure based on the detection value of the pressure detecting means.
Equipped with
When the detection value of the pressure detecting means exceeds the reference pressure before the work with the hydraulic tool is performed, the control device depressurizes the electromagnetic switching valve for the main pressure so that the detected value becomes the reference pressure. A pressure booster for aerial work platforms that switches to.
前記本圧用の電磁弁を減圧状態にした後の前記圧力検出手段の検出値に基づいて故障を検出する請求項1に記載の高所作業車用の増圧装置。 The control device is
The pressure booster for an aerial work platform according to claim 1, wherein a failure is detected based on a value detected by the pressure detecting means after the solenoid valve for main pressure is depressurized.
前記制御装置は、
前記故障を検出した場合、前記警報手段を用いて警報を発する請求項2に記載の高所作業車用の増圧装置。 Further equipped with an alarm means connected to the control device,
The control device is
The pressure boosting device for aerial work platforms according to claim 2, wherein when the failure is detected, an alarm is issued by using the alarm means.
前記油圧工具による作業を行う前における前記圧力検出手段の検出値が基準値を超えている場合は、前記油圧工具の作業時における前記減圧状態の時間を長くするように構成される請求項1から3の何れか一項に記載の高所作業車用の増圧装置。 The control device is
From claim 1, when the detection value of the pressure detecting means before the work with the hydraulic tool exceeds the reference value, the time of the decompression state during the work of the hydraulic tool is lengthened. The pressure booster for aerial work platforms according to any one of 3.
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