JP6783572B2 - 生体情報処理装置 - Google Patents
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Description
本開示に係る生体データ処理装置100は、ペット等の動物の個体から当該個体を識別可能な情報であって、個体に固有の固有情報を取得し、また、動物の撮像画像から当該動物の生体情報を取得する。処理部は、取得された固有情報を、予め記憶された1つ以上の個体の識別情報と照合し、照合の結果に基づき当該生体データを処理する。
図1は、実施の形態に係るネコのトイレ200が3個並んだ状態を示す図である。図2はトイレ200に、ネコが侵入する態様を模式的に示す図である。猫の行動に着目すると、トイレ200に入る時には、必ず、頭から入る。また、トイレ200は、入り口が設けられていることにより、確実に頭からトイレ200に入ることを促すことができる。
図3は、実施の形態1に係る撮像部20によるネコの顔の撮像画像202と、撮像画像202から抽出される顔の特徴量203を模式的に示す図である。撮像部20は、ネコがトイレ200の入り口から入ったときに、顔を中心にして顔の正面から撮影できるように、入り口とは反対側に設置されている。図3の(A)の撮像画像202は、ネコの顔の全体をほぼ正面から撮影した場合を示している。
図5は、実施の形態に係る生体データ処理装置100のハードドウェア構成を模式的に示す図である。図5を参照して、生体データ処理装置100は、CPU(Central Processing Unit)を有する制御部10を備える。制御部10には、外部の有線または無線のネットワークNTと通信するための通信部12、液晶などのディスプレイを含む表示部13、ロードセル14、ロードセル14のセンサを駆動するためのセンサ駆動部15、被写体を撮像するための撮像部20、および記憶部11を接続する。記憶部11は、ROM(Read Only Memory)、RAM(Random Access Memory)およびHDD(Hard Disk Drive)などの記憶媒体を含む。
実施の形態1では、ネコの生体情報として、体温を取得するが、生体情報の種類は、体温に限定されない。例えば、体重、鼻の乾きの程度等であってもよい。体重は、生体情報取得部38が、ネコがトイレ200に侵入した際のロードセル14の出力変化から検出する。また、鼻の乾きの程度は、生体情報取得部38が、特徴抽出部32Aからの出力に基づき、鼻の部位の色情報から検出する。
図7は、実施の形態1に係る生体情報の格納の一例を示す図である。記憶部11には、1つ以上のネコの個体の識別情報51と、各識別情報51に関連付けて、体温データ52、体重データ53および鼻の乾きの程度を示すデータ54が格納されている。図7では、記憶部11におけるデータの格納形式を示したが、同様の格納形式に従って、データ蓄積部250において個体毎の生体情報が格納される。なお、データの格納式はこれに限定されない。
図8は、本発明の実施の形態に係るデータ処理のためのフローチャートである。図8のフローチャートに従うプログラムは、予め記憶部11に格納されて、制御部10のCPUが記憶部11からこのプログラムを読出し、読出されたプログラムを実行することにより処理が実現される。
実施の形態2では、実施の形態1の変形例を説明する。図8では、個体が識別できたとき(すなわち、照合結果が一致を示すとき)に(ステップS7でYES)、生体情報を取得している(ステップS9)が、生体情報を取得する順序はこれに限定されない。例えば、生体情報を取得した後に、照合の一致・不一致の判定が実施されてもよい。この場合において、照合結果が不一致の場合には、処理部40は、撮像画像202を記憶部11の予め定めた領域に格納する。この結果、照合の不一致が予め定めた回数に達した場合には、すなわち予め定めた数の撮像画像202が格納されたときは、CPUは、照合不一致の回数が低減されるように、特徴照合部37Aに設定された照合の一致/不一致を判断するための参照閾値を変更する。または、撮像画像から、照合の不一致は、撮像範囲のずれに起因すると判断した場合には、カメラの撮影角度を調整する。
上記の各実施の形態では、個体を識別するために毛並みの色分布情報を用いたが、これに限定されない。例えば、固有情報取得部32は、動物の体内に埋め込まれた固体識別のための電子チップからの受信情報、撮像画像202から抽出される鼻紋の情報および個体に装着された首輪の印字情報等を取得し、これを個体の固有情報として用いてもよい。
上記の各実施の形態の変形例を示す。各実施の形態では、生体データ処理装置100をトイレ200に設置したが、設置される対象はトイレ200に限定されない。測定対象の個体の顔画像を、ストレスを与えることなく撮像できる設置態様であればよく、例えば給水器、給餌器等に取付けるとしてもよい。
上記の各実施の形態の変形例を説明する。各実施の形態では、生体データ処理装置100はトイレ200と一体型に取付けたが、生体データ処理装置100は、トイレ200に着脱自在であってもよい。または、ロードセル14、カメラ16およびサーモグラフィ17をトイレ200に取付けて、制御部10は、これらの出力データを遠隔通信により受信して処理するとしてもよい。
上記の各実施の形態の変形例を説明する。各実施の形態では、生体情報として体温、体重、鼻の乾きの程度を取得したが、これらに限定されない。例えば、ロードセル14の出力に基づきトイレ200への入室前と退室後のロードセル14の出力の差異に基づき、個体の排泄量(尿量等)と排泄時間とを測定し、これを識別情報51と関連付けて記憶するようにしてもよい。これにより、排泄量と時間を、個体毎に管理することが可能となる。
実施の形態7では、上述の各実施の形態に従う処理をCPUに実行させるためのプログラムが提供される。このようなプログラムは、生体データ処理装置100のコンピュータ(制御部10)に付属するフレキシブルディスク、CD−ROM(Compact Disk-Read Only Memory)、ROM、RAMおよびメモリカードなどのコンピュータ読み取り可能な記録媒体にて記録させて、プログラム製品として提供することもできる。あるいは、記憶部11のHDDなどの記録媒体にて記録させて、プログラムを提供することもできる。また、ネットワークNTを介したダウンロードによって、プログラムを提供することもできる。
特許文献1のペット生体データ計測システムによる非接触での測定においては、顔画像を取得するために、ペットに匂いになどの積極的な刺激を与えることで、視線をカメラに誘導している。
Claims (10)
- 動物のトイレへの入室を検知するとき撮像を開始する撮像部と、
前記動物を撮像した撮像画像から、予め定められた生体情報を取得する生体情報取得部と、
前記動物から、個体を識別可能な固有情報を取得する固有情報取得部と、
撮像される前記動物から取得された前記固有情報を、予め記憶されている1つ以上の個体の識別情報と照合する照合部と、
前記照合の結果に基づき、前記生体情報を処理する処理部と、を備える、生体情報処理装置。 - 前記識別情報は、個体の予め定めた部位の画像の特徴量を含み、
前記固有情報取得部は、
前記撮像画像から前記部位の特徴量を抽出する特徴抽出部を含み、
前記照合部は、
前記撮像画像から抽出された特徴量を、予め記憶されている1つ以上の特徴量と照合する特徴照合部を含む、請求項1に記載の生体情報処理装置。 - 前記処理部は、
前記照合の結果が一致を示すとき、前記生体情報を前記識別情報と関連付けて記憶するための記憶処理部を、含む、請求項2に記載の生体情報処理装置。 - 前記撮像画像は、前記動物の体表面の温度が画像化された温度画像を含み、
前記生体情報取得部は、
前記温度画像から、前記動物の体表面の特定部位の表面温度を取得する、請求項1から3のいずれか1項に記載の生体情報処理装置。 - 前記照合の結果が不一致を示すとき、前記撮像画像を記憶する、請求項1から4のいずれか1項に記載の生体情報処理装置。
- 前記動物が入室するトイレの床面に設けられた荷重センサを、さらに備え、
前記荷重センサの出力から前記入室を検知する、請求項1から5のいずれか1項に記載の生体情報処理装置。 - 前記動物が入室するトイレの床面に設けられた荷重センサを、さらに備え、
前記荷重センサの出力から前記動物の体重と排泄量を測定する、請求項1から6のいずれか1項に記載の生体情報処理装置。 - 生体情報処理方法を、コンピュータに実行させるためのプログラムであって、
前記生体情報処理方法は、
動物のトイレへの入室を検知するとき撮像を開始するステップと、
前記動物を撮像した撮像画像から、予め定められた生体情報を取得するステップと、
前記動物から、個体を識別可能な固有情報を取得するステップと、
撮像される前記動物から取得された前記固有情報を、予め記憶されている1つ以上の個体の識別情報と照合するステップと、
前記照合の結果に基づき、前記生体情報を処理するステップと、を備える、プログラム。 - 前記生体情報処理方法は、さらに、
前記動物が入室するトイレの床面に設けられた荷重センサの出力から前記入室を検知するステップを備える、請求項8に記載のプログラム。 - 前記生体情報処理方法は、さらに、
前記動物が入室するトイレの床面に設けられた荷重センサの出力から前記動物の体重と排泄量を測定するステップを備える、請求項8または9に記載のプログラム。
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