JP6781240B2 - Handrail belt and passenger conveyor using it - Google Patents
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Description
本発明の実施形態は、乗客コンベアの手摺りベルト及びそれを用いた乗客コンベアに関するものである。 An embodiment of the present invention relates to a handrail belt of a passenger conveyor and a passenger conveyor using the same.
従来、エスカレータや動く歩道などの乗客コンベアの手摺りベルトの硬度はどの部分も一定であり、例えばクロロスルフォン化ポリエチレン製の手摺りベルトの硬度は、65〜80(Hs)、ポリウレタン製の手摺りベルトの硬度は、80〜90(Hs)である。 Conventionally, the hardness of the handrail belt of passenger conveyors such as escalators and moving walkways is constant in all parts. For example, the hardness of the handrail belt made of chlorosulfonized polyethylene is 65 to 80 (Hs), and the hardness of the handrail made of polyurethane. The hardness of the belt is 80 to 90 (Hs).
しかし、手摺りベルトの硬度が高いと曲げ剛性が高くなり、これにより走行抵抗が大きくなって機械効率がよくないという問題点があった。 However, when the hardness of the handrail belt is high, the bending rigidity is high, which causes a problem that the running resistance is increased and the mechanical efficiency is not good.
そこで本発明の実施形態は、上記問題点に鑑み手摺りベルトの曲げ剛性を小さくして走行抵抗を減らすことができる手摺りベルト及びそれを用いた乗客コンベアを提供することを目的とする。 Therefore, it is an object of the present invention to provide a handrail belt capable of reducing the bending rigidity of the handrail belt and reducing running resistance in view of the above problems, and a passenger conveyor using the handrail belt.
本発明の実施形態は、縦断面形状がC字型の手摺りベルトであって、長手方向に延びる平らな板状の中央部と、前記中央部の下面の左右両側から湾曲しながら延びる左右一対の湾曲部と、前記中央部の上面の左右両側と湾曲部の外周とを覆う左右一対の覆い部と、を有し、左右一対の前記覆い部の間に凹部が形成され、前記中央部の上面が露出し、前記覆い部の硬度が、前記中央部の硬度と前記湾曲部の硬度より低い、手摺りベルトである。 An embodiment of the present invention is a handrail belt having a C-shaped vertical cross section, and has a flat plate-shaped central portion extending in the longitudinal direction and a pair of left and right extending while bending from both left and right sides of the lower surface of the central portion. A pair of left and right covering portions that cover the left and right sides of the upper surface of the central portion and the outer periphery of the curved portion, and a recess is formed between the pair of left and right covering portions of the central portion. A handrail belt in which the upper surface is exposed and the hardness of the covering portion is lower than the hardness of the central portion and the hardness of the curved portion.
また、本発明の他の実施形態は、前記手摺りベルトを有する乗客コンベアである。 Another embodiment of the present invention is a passenger conveyor having the handrail belt.
以下、本発明の一実施形態のエスカレータ10を図面を参照して説明する。
Hereinafter, the
以下、実施形態1のエスカレータ10を図1〜図3を参照して説明する。
Hereinafter, the
(1)エスカレータ10
エスカレータ10の構造について、図1を参照して説明する。図1はエスカレータ10を側面から見た説明図である。
(1)
The structure of the
図1に示すように、エスカレータ10の枠組みであるトラス12が、建屋1の上階と下階に跨がって支持アングル2,3を用いて前後方向に支持されている。
As shown in FIG. 1, the
トラス12の上端部にある上階側の機械室14内部には、踏段30を走行させる駆動装置18、左右一対の主駆動スプロケット24,24、左右一対のベルトスプロケット27,27が設けられている。駆動装置18は、誘導電動機(インダクションモータ)よりなるモータ20と、減速機と、この減速機の出力軸に取り付けられた出力スプロケットと、この出力スプロケットにより駆動する駆動チェーン22と、モータ20の回転を停止させ、かつ、停止状態を保持するディスクブレーキとを有している。この駆動チェーン22により主駆動スプロケット24が回転する。左右一対の主駆動スプロケット24,24と左右一対のベルトスプロケット27,27とは、不図示の連結ベルトにより連結されて同期して回転する。また、上階側の機械室14内部には、モータ20やディスクブレーキなどを制御する制御部50が設けられている。
Inside the
トラス12の下端部にある下階側の機械室16内部には、従動スプロケット26が設けられている。上階側の主駆動スプロケット24と下階側の従動スプロケット26との間には、左右一対の無端の踏段チェーン28,28が掛け渡されている。すなわち、左右一対の踏段チェーン28,28には、複数の踏段30の車輪301が等間隔で取り付けられている。踏段30の車輪301はトラス12に固定された不図示の案内レールに沿って走行すると共に、主駆動スプロケット24の外周部にある凹部と従動スプロケット26の外周部にある凹部に係合して、踏段30が上下に反転する。また、車輪302はトラス12に固定された案内レール25を走行する。
A driven
トラス12の左右両側には、左右一対のスカートガード44,44と左右一対の欄干36,36が立設されている。欄干36の上部に手摺りレール39が設けられ、この手摺りレール39に沿って手摺りベルト38が移動する。欄干36の上階側の正面下部には上階側の正面スカートガード40が設けられ、下階側の正面下部には下階側の正面スカートガード42が設けられ、正面スカートガード40,42から手摺りベルト38の出入口であるインレット部46,48がそれぞれ突出している。スカートガード44は、欄干36の側面下部に設けられ、左右一対のスカートガード44,44の間を踏段30が走行する。上下階のスカートガード44の内側面には、操作盤52,56、スピーカ54,58がそれぞれ設けられている。
A pair of left and
手摺りベルト38は、上階側のインレット部46から正面スカートガード40内に侵入し、案内ローラ群64を介してベルトスプロケット27に掛け渡され、その後、案内ローラ群66を介してスカートガード44内を移動し、下階側のインレット部48から正面スカートガード42外に現れる。そして、手摺りベルト38は、ベルトスプロケット27が主駆動スプロケット24と共に回転することにより踏段30と同期して移動する。また、回転するベルトスプロケット27に、走行する手摺りベルト38を押圧するための複数の押圧ローラ70が設けられた押圧部材68を有する。
The
上階側の機械室14の天井面にある乗降口には、上階側の乗降板32が水平に複数枚載置され、下階側の機械室16の天井面にある乗降口には、下階側の乗降板34が水平に複数枚載置されている。また、最も踏段30に近い乗降板32の先端には櫛歯状のコム60が設けられ、このコム60から踏段30が現れ、最も踏段30に近い乗降板34にも櫛歯状のコム62が設けられている。
A plurality of boarding /
(2)手摺りベルト38
次に、手摺りベルト38について図2と図3を参照して説明する。
(2)
Next, the
図2に示すように、手摺りベルト38は縦断面形状がC型に形成され、手摺りレール39を走行する場合には開口部分が下を向き、スカートガード44内部を走行する場合には図3に示すように、上下が逆になって開口部分が上を向いている。
As shown in FIG. 2, the
図2と図3に示すように、C字型の手摺りベルト38は、長手方向に伸びた板状の中央部381の下面の左右両側から湾曲しながら伸びる左右一対の湾曲部382を有し、中央部381と左右一対の湾曲部382は一体に形成されている。中央部381の左右両側と左右一対の湾曲部382の左右両側は、外部に露出している。中央部381の内部の中央には、複数本の芯線387が長手方向に沿って埋設されている。一体に形成された中央部381と左右一対の湾曲部382は、例えばクロロスルフォン化ポリエチレンやポリウレタンからなり、その硬度は65〜90(Hs)である。
As shown in FIGS. 2 and 3, the C-
図2と図3に示すように、中央部381の上面の左右両側から左右一対の突条部383が突出し、左右一対の突条部383,383の間、すなわち中央部381の中央の上方に凹部384が形成されている。左側の突条部383の上面から凹部384及び右側の突条部383にかけてはなだらかな傾斜面となっている。左右一対の湾曲部382,382の下面から左右一対の延設部385が突出している。左右一対の突条部383と左右一対の延設部385の硬度は、中央部381と左右一対の湾曲部382の硬度よりも低く、15〜40(Hs)である。
As shown in FIGS. 2 and 3, a pair of left and
図2と図3に示すように、中央部381、左右一対の湾曲部382、左右一対の延設部385の内周面には、帆布386が設けられている。
As shown in FIGS. 2 and 3,
手摺りベルト38は、図2に示すように手摺りレール39を通り、スカートガード44内部に進入すると、図3に示すように手摺りベルト38は上下が逆になり、ベルトスプロケット27と、押圧部材68に設けられた押圧ローラ70の間を通過する。この場合に、ベルトスプロケット27は、中央部381の上下が逆になって上を向いた下面に当接され、押圧部材68の押圧ローラ70は、左右一対の突条部383,383の間にある凹部384に嵌まり込み、中央部381の上下が逆になって下を向いた上面に当接する。
When the
(3)効果
本実施形態であると、手摺りベルト38の中で硬度が高いのは中央部381と左右一対の湾曲部382であり、また中央部381の断面形状はほぼ板状であるため曲げ剛性が小さくなり、手摺りレール39を通過するときに走行抵抗が減り、ベルトスプロケット27を回転させる駆動装置18の省エネルギーを図ることができる。
(3) Effect In the present embodiment, the hardness of the
また、ベルトスプロケット27と押圧ローラ70が接触する部分は、硬度が高い中央部381であるため、耐久性がある。
Further, the portion where the
また、ベルトスプロケット27は、左右一対の突条部383,383の間にある凹部384に嵌まり込むように回転するため、手摺りベルト38が左右両側に揺れても、安定して手摺りベルト38を走行させることができる。
Further, since the
また、突条部383を手で持った場合に凹部384の部分に指を置くことができるため、安定して手摺りベルト38を掴むことができる。
Further, when the
次に、実施形態2のエスカレータ10の手摺りベルト38について図4を参照して説明する。
Next, the
図4に示すように、本実施形態の手摺りベルト38の縦断面形状はC型であり、長手方向に伸びる平らな板状の中央部381と、中央部381の下面の左右両側から湾曲しながら一体に伸びる左右一対の湾曲部382を有している。また、中央部381の内部の中央には、複数本の芯線387が長手方向に埋設されている。
As shown in FIG. 4, the vertical cross-sectional shape of the
図4に示すように、中央部381の上面の左右両側と左右一対の湾曲部382の外周とを覆う左右一対の覆い部388を有し、左右一対の覆い部388の間に凹部384が形成され、中央部381の上面が露出している。覆い部388の硬度は、中央部381と左右一対の湾曲部382の硬度よりも低く形成されている。
As shown in FIG. 4, it has a pair of left and right covering
本実施形態であっても、手摺りベルト38の曲げ剛性が小さくなって走行抵抗が減るため、省エネルギーとなる。
Even in this embodiment, the bending rigidity of the
また、ベルトスプロケット27と押圧部材68が接触する部分は硬度の高い中央部381であるため、耐久性がある。
Further, since the portion where the
また、乗客が持つ手摺りベルトの部分は、柔らかい覆い部388であるため持ち易い。
Further, since the handrail belt portion held by the passenger is a
上記実施形態では、1個のベルトスプロケット27に対して複数個の押圧ローラ70で手摺りベルト38を駆動する構造であったが、一列に並んだ複数のベルト駆動ローラに、一列に並んだ複数の押圧ローラを用いて手摺りベルト38を押圧する構造であってもよい。この場合には、駆動するベルト駆動ローラは、上下が逆になって上を向いた中央部381の下面に当接し、押圧ローラは、上下が逆になって下を向いた中央部381の上面に当接する。
In the above embodiment, the
また、上記実施形態では、エスカレータ10の踏段30に適応して説明したが、これに代えて動く歩道のステップ(踏段)に適応してもよい。
Further, in the above embodiment, the description has been made by applying to the
上記では本発明の一実施形態を説明したが、この実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら新規な実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の主旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれると共に、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。 Although one embodiment of the present invention has been described above, this embodiment is presented as an example and is not intended to limit the scope of the invention. These novel embodiments can be implemented in various other embodiments, and various omissions, replacements, and changes can be made without departing from the gist of the invention. These embodiments and modifications thereof are included in the scope and gist of the invention, and are also included in the scope of the invention described in the claims and the equivalent scope thereof.
10・・・エスカレータ、38・・・手摺りベルト、381・・・中央部、382・・・湾曲部、383・・・突条部、384・・・凹部、385・・・延設部、386・・・帆布、387・・・芯線 10 ... escalator, 38 ... handrail belt, 381 ... central part, 382 ... curved part, 383 ... ridge part, 384 ... concave part, 385 ... extension part, 386 ... canvas, 387 ... core wire
Claims (6)
長手方向に延びる平らな板状の中央部と、
前記中央部の下面の左右両側から湾曲しながら延びる左右一対の湾曲部と、
前記中央部の上面の左右両側と湾曲部の外周とを覆う左右一対の覆い部と、
を有し、
左右一対の前記覆い部の間に凹部が形成され、前記中央部の上面が露出し、
前記覆い部の硬度が、前記中央部の硬度と前記湾曲部の硬度より低い、
手摺りベルト。 A handrail belt with a C-shaped vertical cross section
A flat plate-shaped central part extending in the longitudinal direction,
A pair of left and right curved portions extending from both left and right sides of the lower surface of the central portion while being curved,
A pair of left and right covering portions covering the left and right sides of the upper surface of the central portion and the outer circumference of the curved portion,
Have,
A recess is formed between the pair of left and right covering portions, and the upper surface of the central portion is exposed.
The hardness of the covering portion is lower than the hardness of the central portion and the hardness of the curved portion.
Handrail belt.
請求項1に記載の手摺りベルト。 A core wire is embedded in the central portion in the longitudinal direction.
The handrail belt according to claim 1 .
請求項1に記載の手摺りベルト。 The material of the central portion and the curved portion is chlorosulfonized polyethylene or polyurethane.
The handrail belt according to claim 1 .
乗客コンベア。 The handrail belt according to claim 1 is provided.
Passenger conveyor.
請求項4に記載の乗客コンベア。 The belt sprocket abuts on the upward-facing lower surface of the central portion of the handrail belt that is turned upside down, and the pressing roller abuts on the downward-facing upper surface.
The passenger conveyor according to claim 4 .
請求項4に記載の乗客コンベア。 The belt drive roller abuts on the upwardly facing lower surface of the central portion of the handrail belt that is turned upside down, and the pressing roller abuts on the upper surface that faces downward.
The passenger conveyor according to claim 4 .
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JP2018235062A JP6781240B2 (en) | 2018-12-17 | 2018-12-17 | Handrail belt and passenger conveyor using it |
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