JP6781239B2 - 表示装置、表示方法及び表示プログラム - Google Patents

表示装置、表示方法及び表示プログラム Download PDF

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本発明は、表示装置、表示方法及び表示プログラムに関する。
従来から動画を視聴する場合、例えば、サーバから配信された動画データを端末で受信して、端末の表示部に動画を表示することが行われていた。特許文献1に記載された技術は、端末の表示部に表示される動画の表示領域(サイズ)が変更された場合、表示領域のサイズに応じた伝送レートを決定して、その伝送レートの動画データをサーバから端末に配信していた。
特開2010−273274号公報
近年、HD(High Definition)から4K等へ動画の高画質化が進んでいるが、表示部の表示画面のサイズが相対的に小さい場合には、4K等の高画質で動画を視聴する必要がない、すなわちHDで動画を視聴しても画質的には視聴者は認識できない可能性がある。特許文献1に記載された技術は、表示領域のサイズに応じて伝送レートを変えているが、表示領域のサイズによっては過剰な高画質の動画を配信している可能性がある。
本発明は、表示画面の見掛けのサイズに応じて動画の画質を変更することが可能な表示装置、表示方法及び表示プログラムを提供することを目的とする。
一態様の表示装置は、通信部と、通信部によって受信された動画データを表示する表示部と、表示部の表示画面から視聴者までの距離を測定する距離測定部と、距離測定部によって測定された距離と、表示画面の幅とに基づいて、視聴者が表示画面を見る時の視角を求める算出部と、算出部によって算出された視角に基づいて、通信部で受信する動画データとして、映像方式の異なる複数の動画データの中から1つを選択する選択部と、を備える。
一態様の表示装置では、距離測定部は、視聴者を撮像するカメラ部と、カメラ部で撮像された画像と、予め取得された距離測定の基準となる基準画像とに基づいて、表示画面から視聴者までの距離を取得する取得部と、を備えることとしてもよい。
一態様の表示装置では、距離測定部は、超音波を利用して、視聴者までの距離を測定する超音波距離測定部を備え、算出部は、取得部によって取得された距離と、超音波距離測定部によって測定された距離との差が所定範囲以内の場合、2つの距離のうち、表示画面から視聴者までの距離が近いものを採用し、取得部によって取得された距離と、超音波距離測定部によって測定された距離との差が所定範囲を超える場合、取得部によって取得された距離を採用して、視角を求めることとしてもよい。
一態様の表示装置は、カメラ部によって撮像された画像に基づいて、視聴者の視線を取得する視線取得部をさらに備え、選択部は、視線取得部によって取得された視聴者の視線に基づいて、複数の動画データのうち最もデータ量の少ない映像方式の動画データを選択し、又は、動画データに含まれる音声データのみを選択することとしてもよい。
一態様の表示装置では、選択部は、視線取得部によって取得された視聴者の視線が所定時間以上表示画面に向いていない場合、複数の動画データのうち最もデータ量の少ない映像方式の動画データを選択し、又は、動画データに含まれる音声データのみを選択することとしてもよい。
一態様の表示装置では、距離測定部は、通信部で動画データの受信を開始してから所定時間内の場合、所定の時間間隔毎に視聴者までの距離を測定し、算出部は、距離測定部によって距離が測定される度に、視聴者が表示画面を見る時の視角を求めることとしてもよい。
一態様の表示装置は、距離測定部の測定結果に基づいて、視聴者がその場にとどまる時間を測定する時間測定部をさらに備え、選択部は、時間測定部で測定される時間が予め設定された時間を超える場合には、通信部で受信している動画データの選択を維持することとしてもよい。
一態様の表示装置では、距離測定部は、複数の視聴者が検出されると、表示画面から各視聴者までの距離を測定し、算出部は、距離測定部で測定された複数の距離のうち、表示画面から視聴者までの最も短い距離を採用して、視角を求めることとしてもよい。
一態様の表示装置では、通信部は、動画データとしての第1動画データを既に受信している場合に、選択部によって映像方式の異なる動画データとしての第2動画データが選択されると、第1動画データと第2動画データとを受信し、表示部は、通信部において第1動画データと第2動画データとを受信すると、第1動画データのフレームから時間的に連続する第2動画データのフレームに切り替えて表示画面に表示することとしてもよい。
一態様の表示装置は、通信部と、通信部によって受信された動画データを表示する表示部と、表示部の表示画面から視聴者までの距離と、その距離に応じた映像方式との対応関係を示す関係情報を記憶する記憶部と、表示画面から視聴者までの距離を測定する距離測定部と、距離測定部によって測定された距離と、記憶部に記憶される関係情報とに基づいて、複数の映像方式のうち1つの映像方式の動画データを選択する選択部と、を備える。
一態様の表示装置は、記憶部には、表示部の表示画面の幅方向の長さを取得し、表示画面から視聴者までの距離を変えた時のその距離を取得し、表示画面の幅方向の長さに基づいて、取得したその距離毎に視聴者が表示画面を見る時の視角を求め、求めたその視角に応じた映像方式を決定することにより、表示部の表示画面から視聴者までの距離と、その距離に応じた映像方式との対応関係を示す関係情報が作成されて、記憶されることとしてもよい。
一態様の表示方法では、通信部及び表示部を備えるコンピュータが、通信部によって受信された動画データを表示部に表示する表示ステップと、表示部の表示画面から視聴者までの距離を測定する距離測定ステップと、距離測定ステップによって測定された距離と、表示画面の幅とに基づいて、視聴者が表示画面を見る時の視角を求める算出ステップと、算出ステップによって算出された視角に基づいて、通信部で受信する動画データとして、映像方式の異なる複数の動画データの中から1つを選択する選択ステップと、を実行する。
一態様の表示方法では、通信部、表示部及び記憶部を備えるコンピュータが、通信部によって受信された動画データを表示部に表示する表示ステップと、表示の表示画面から視聴者までの距離と、その距離に応じた映像方式との対応関係を示す関係情報を記憶部に記憶する記憶ステップと、表示部の表示画面から視聴者までの距離を測定する距離測定ステップと、距離測定ステップによって測定された距離と、記憶部に記憶される関係情報とに基づいて、複数の映像方式のうち1つの映像方式の動画データを選択する選択ステップと、を実行する。
一態様の表示プログラムは、通信部及び表示部を備えるコンピュータに、通信部によって受信された動画データを表示部に表示する表示機能と表示部の表示画面から視聴者までの距離を測定する距離測定機能と、距離測定機能によって測定された距離と、表示画面の幅とに基づいて、視聴者が表示画面を見る時の視角を求める算出機能と、算出機能によって算出された視角に基づいて、通信部で受信する動画データとして、映像方式の異なる複数の動画データの中から1つを選択する選択機能と、を実現させる。
一態様の表示プログラムは、通信部、表示部及び記憶部を備えるコンピュータに、通信部によって受信された動画データを表示部に表示する表示機能と、表示部の表示画面から視聴者までの距離と、その距離に応じた映像方式との対応関係を示す関係情報を記憶部に記憶する記憶機能と、表示部の表示画面から視聴者までの距離を測定する距離測定機能と、距離測定機能によって測定された距離と、記憶部に記憶される関係情報とに基づいて、複数の映像方式のうち1つの映像方式の動画データを選択する選択機能と、を実現させる。
本発明の一態様の表示装置は、視聴者が表示画面を見るときの視覚を求める算出部と、算出部によって算出された視覚に基づいて、通信部で受信する動画データとして、映像方式の異なる複数の動画データの中から1つを選択する選択部を備えることにより、表示画面の見掛けのサイズに応じて動画の画質を変更することができる。
また、本発明の一態様の表示方法及び表示プログラムは、一態様の表示装置と同様の効果を奏することができる。
第1実施形態に係る表示システムについて説明するブロック図である。 視角について説明するための図である。 表示画面の水平方向の画素数と、選択する映像方式との関係を説明するための図である。 第1実施形態に係る表示方法について説明するフローチャートである。 第2実施形態に係る表示システムについて説明するブロック図である。 画素数、距離及び表示画面の水平方向の長さと、選択する映像方式との関係について説明するグラフである。 第2実施形態に係る表示方法について説明するフローチャートである。
以下、本発明の一実施形態について説明する。
本実施形態では、表示装置を用いて動画の視聴を行う場合、表示画面を見る視聴者の視角又は表示画面から視聴者までの距離(表示画面の見掛けのサイズ)に応じて、動画の映像方式を変更する構成である。
<第1実施形態>
まず、第1実施形態について説明する。
図1は、第1実施形態に係る表示システムについて説明するブロック図である。図2は、視角について説明するための図である。図3は、表示画面の水平方向の画素数と、選択する映像方式との関係を説明するための図である。
図1に例示するように、表示システム1は、配信サーバ30と、通信ネットワークを介して配信サーバ30に接続する表示装置10と、を備える。
配信サーバ30は、1又は複数の表示装置10に対して動画データを配信する。配信サーバ30は、サーバ側通信部31及びサーバ側記憶部32を備える。
サーバ側記憶部32は、複数の動画データを記憶する。各動画データは、複数の異なる解像度の映像方式で記憶される。すなわち、動画データは、例えば、SD(Standard Definition)、HD(High Definition)、4K及び8K等の複数の異なる映像方式で記録されるが、これらに限定されるものではない。すなわち、サーバ側記憶部32には、同一のコンテンツ内容で、映像方式の異なる複数の動画データが記憶される。また、サーバ側記憶部32には、コンテンツ内容の異なる複数の動画データが記憶される。
サーバ側通信部31は、有線又は無線の通信ネットワークを介して、表示装置10との間でデータの送受信を行う。
なお、配信サーバ30の代わりに、又は、配信サーバ30と共に、動画データを放送する放送局があってもよい。
表示装置10は、例えば、スマートフォン、携帯端末、タブレット端末、パーソナルコンピュータ又はテレビジョン装置等の表示部12を備える端末であってよい。
表示装置10は、通信部11、表示部12、距離測定部13、算出部14、選択部15、視線取得部16及び時間測定部17を備える。
通信部11は、配信サーバ30との間でデータの送受信を行う。一例として、通信部11は、配信サーバ30から配信された動画データを受信する。又は、通信部11は、配信サーバ30とは異なる放送局から送信された動画データ(放送)を受信してもよい。
表示部12は、通信部11によって受信された動画データを表示する。表示部12は、一例として、液晶モニタ又は有機EL(Electro Luninessennce)モニタ等により実現することができる。
距離測定部13は、表示部12の表示画面から視聴者までの距離を測定する。距離測定部13は、一例として、カメラ部131及び取得部132を備える。
カメラ部131は、視聴者を撮像する。例えば、カメラ部131は、レンズ及び撮像素子等を備える。カメラ部131は、例えば、表示部12の表示画面の前方及び斜め方向等を撮像して、撮像データを生成する。カメラ部131は、表示部12の表示画面の前方向又は斜め方向に視聴者がいる場合、視聴者についても撮像することが可能である。斜め方向は、例えば、表示画面の前方向(正面方向)の位置からさらに横方向にずれた位置への方向である。
取得部132は、カメラ部131で撮像された画像と、予め取得された距離測定の基準となる基準画像とに基づいて、表示画面から視聴者までの距離を取得する。取得部132は、カメラ部131で撮像された撮像データに基づく画像について人物認識を行い、例えば、人物の顔を認識することが可能である。取得部132は、人物認識(顔認識)として種々の方法を利用することができ、一例として、機械学習の結果に基づいて人物認識(顔認識)を行うことが可能である。
また、取得部132は、基準画像を予め取得する。取得部132は、一例として、初期段階において、表示装置10の視聴者を表示画面から予め設定された基準となる距離(基準距離)に立ってもらった(座ってもらった)時にカメラ部131で撮像された画像に基づいて、基準画像を取得する。取得部132は、基準画像に基づいて、視聴者の顔を認識する(人物認識(顔認識))。
取得部132は、カメラ部131で撮像された画像に基づいて行われた顔認識の結果と、基準画像に基づいて行われた顔認識とを比較する。取得部132は、一例として、視聴者の左眉と右眉との間隔(長さ)を比較する。又は、取得部132は、一例として、視聴者の右目と左目との間隔(長さ)を比較する。取得部132は、基準画像に基づいて得られた上記の間隔(長さ)よりも、カメラ部131で撮像された画像に基づいて得られた上記の間隔(長さ)が長ければ、視聴者が基準距離よりも近い位置にいると判断する。取得部132は、基準画像に基づいて得られた上記の間隔(長さ)よりも、カメラ部131で撮像された画像に基づいて得られた上記の間隔(長さ)が短ければ、視聴者が基準距離よりも遠い位置にいると判断する。取得部132は、基準画像に基づいて得られた上記の間隔(長さ)と、カメラ部131で撮像された画像に基づいて得られた上記の間隔(長さ)とを比較し、その比較の結果と基準距離とに基づいて計算を行うことにより、表示画面から視聴者までの距離を取得することが可能である。
すなわち、表示装置10は、距離測定部13によって表示部の表示画面から視聴者までの距離を取得することができる。
算出部14は、距離測定部13によって測定された距離と、表示画面の幅とに基づいて、視聴者が表示画面を見る時の視角を求める。算出部14は、表示部12の表示画面の水平方向(幅方向)の長さは一定であるため、その長さを予め取得する。また、表示画面から視聴者までの距離は、距離測定部13によって取得される。視覚とは、物体の両端から眼球の中心に向かって引いた二本の直線がなす角度のことであり、本実施形態の場合、図2に例示するように、視角は、視聴者が表示画面を見るときの角度θである。図2には、視聴者の視野を破線で示している。基本的に視角θは、視聴者の視野よりも狭い。図1に例示する算出部14は、距離測定部13によって測定された距離と、表示画面の幅とに基づいて、視角θを算出することが可能である。
選択部15は、算出部14によって算出された視角θに基づいて、通信部11で受信する動画データとして、映像方式の異なる複数の動画データの中から1つを選択する。ここで、視聴者が表示装置10を見る場合、例えば、視角1度あたりの表示装置10の水平方向(幅方向)の画素数は60画素と仮定する。この1度あたりの画素数は、一般的に人間の眼で認識できる1度あたりの画素数が60画素であることに基づいており、文献等に記載されているが、これは、計測等を行うことにより取得することもできる。選択部15は、算出部14によって算出された視角θと、視角1度あたりの画素数に基づいて、視角θに応じた画素数を求めることができる。一例として、選択部15は、算出部14で算出された視角が50度であると、画素数として3000画素を算出することができる。
ここで、表示装置10に配される記憶部(不図示)には、図3に例示するように、水平方向の画素数と選択する映像方式との関係を示すデータが記憶される。例えば、水平方向の画素数が0〜720画素の場合、映像方式としてSDが選択される。例えば、水平方向の画素数が721〜1920画素の場合、映像方式としてHDが選択される。例えば、水平方向の画素数が1921〜3840画素の場合、映像方式として4Kが選択される。例えば、水平方向の画素数が3841〜7680画素の場合、映像方式として8Kが選択される。
選択部15は、上述した一例のように画素数として3000画素が算出された場合、上記の関係を参照することにより、映像方式として4Kが選択される。
選択部15は、上記のように映像方式が選択されると、選択された映像方式の動画データを送信するよう配信サーバ30に要求する。ここで、選択部15は、選択された映像方式の動画データを受信して表示部12に表示するために、選択された映像方式を表示装置10に配される記憶部(不図示)に設定してもよい。配信サーバ30は、要求された映像方式の動画データを表示装置10に配信する。表示装置10は、通信部11によって動画データを受信して、動画データを表示部12に表示する。
表示部12の表示画面の幅は一定なので、表示画面から視聴者までの距離が相対的に遠い場合には、見かけの表示画面のサイズが小さくなる。この場合、相対的に高画質の映像方式の動画データを表示部12に表示させた場合でも、動画データに基づく動画の細部はわかりにくくなる。一方、表示部12の表示画面の幅は一定なので、表示画面から視聴者までの距離が相対的に近い場合には、見かけの表示画面のサイズが大きくなる。この場合、動画データに基づく動画の細部はわかりやすくなる。また、一般的に、相対的に高画質の映像方式の動画データのデータ量は相対的に大きくなり、相対的に低画質の映像方式の動画データのデータ量は相対的に小さくなる。
このため、表示画面の見かけのサイズが小さい場合に、相対的に高画質の映像方式の動画データに基づく動画を表示部12に表示させても、視聴者は動画の細部を視認しにくくなる。その結果、解像度の高い動画データを表示しても視聴者は認識できないので、解像度の高い動画データ(データ量の大きい動画データ)を通信部11で受信する必要がないと言える。一方、表示画面の見かけのサイズが大きい場合に、相対的に低画質の映像方式の動画データに基づく動画を表示部12に表示させると、視聴者は動画の画質に不満を抱くようになるため、相対的に高画質の映像方式の動画データの配信を受ける必要が有ると言える。
本実施形態の表示装置10では、視聴者が表示部12に表示される動画を視聴するときに、視聴者の視角に基づいて、表示画面の見かけのサイズに適した映像方式の動画データの配信を受けるため、視聴者は画質に不満を抱くことを抑制することができる。
また、本実施形態の表示装置10は、適切な映像方式の動画データの配信を受けるため、過剰な画質の映像方式の動画データの配信を受ける必要がなく、通信部11で受信する動画データのデータ量を適切なサイズに設定することができる。よって、表示装置10は、通信部11で受信するデータ量が過剰に大きくなることを抑制することができるので、通信に係る単位時間当たりの伝送量を抑制するとともに、表示装置10の記憶部(不図示)の記憶容量を不必要に圧迫することを抑制することができる。
また、表示装置10では、距離測定部13は、超音波を利用して、視聴者までの距離を測定する超音波距離測定部133を備えることとしてもよい。この場合、算出部14は、取得部132によって取得された距離と、超音波距離測定部133によって測定された距離との差が所定範囲以内の場合、2つの距離のうち、表示画面から視聴者までの距離が近いものを採用して、視角を求めることとしてもよい。一方、算出部14は、取得部132によって取得された距離と、超音波距離測定部133によって測定された距離との差が所定範囲を超える場合、取得部132によって取得された距離を採用して、視角を求めることとしてもよい。
超音波距離測定部133は、表示部12から超音波を発信し、対象物によって反射される反射波を受信することにより、対象物までの距離を測定する。超音波距離測定部133は、表示部12の前に視聴者がいる場合、視聴者によって反射される反射波を受信することで、表示画面から視聴者までの距離を測定することができる。
算出部14は、取得部132によって取得される表示画面から視聴者までの距離(第1距離)と、超音波測定部によって測定される表示画面から視聴者までの距離(第2距離)とを取得する。算出部14は、第1距離と第2距離との差が予め設定された所定範囲以内の場合、第1距離と第2距離とがいずれも正確に測定されたとして、例えば、第1距離と第2距離とのうち距離が短い方を採用して、視角を求める。一方、算出部14は、第1距離と第2距離との差が予め設定された所定範囲を超える場合、第1距離と第2距離とのうちいずれかが正確に測定されていない可能性があるとして、カメラ部131を利用した距離測定と超音波測定部を利用した距離測定のうち、より正確に距離測定を行える測定方法に基づいた距離を採用して、視角を求める。すなわち、算出部14は、カメラ部131を利用した距離測定と、超音波測定部を利用した距離測定のうち、カメラ部131を利用した距離測定の方が正確に測定できるとして、第1距離を採用して、視角を求める。
上記のように、表示装置10は、取得部132によって取得される表示画面から視聴者までの距離と、超音波距離測定部133によっても表示画面から視聴者までの距離とを測定する。
これにより、表示装置10は、表示画面から視聴者までの距離の2つの測定結果に基づいて、その距離を取得するので、より正確な距離を取得する確度を高めることができる。よって、表示装置10は、より正確な視角を求めることができ、複数の映像方式のうちより適切な映像方式を選択することができる。
また、表示装置10は、視線取得部16をさらに備えることとしてもよい。視線取得部16は、カメラ部131によって撮像された画像に基づいて、視聴者の視線を含む視聴者に関する情報を取得する。この場合、選択部15は、視線取得部16によって取得された視聴者に関する情報に基づいて、複数の動画データのうち最もデータ量の少ない映像方式の動画データを選択し、又は、動画データに含まれる音声データのみを選択することとしてもよい。
視線取得部16は、一例として、アイトラッキングシステム等のユーザの視線方向を計測する技術を利用して、視聴者の視線方向を取得する。なお、視線取得部16は、前述した技術を利用することにより、視聴者のまぶたの開き及び頭部の動きを取得することが可能である。視聴者に関する情報は、例えば、上述した視聴者の視線方向、視聴者のまぶたの開き及び視聴者の頭部の動き等である。
選択部15は、視聴者の視線が表示画面に向いている場合には、視聴者が表示画面に表示されている動画を視聴しているとして、複数の映像方式のうち、現在選択されている映像方式の選択を維持する。一方、選択部15は、視聴者の視線が表示画面に向いていない場合、視聴者が表示画面に表示される動画を視聴していないとして、複数の映像方式のうちデータ量の最も少ない映像方式を選択する。例えば、選択部15は、複数の映像方式がSD、HD、4K及び8Kであれば、データ量の最も少ない映像方式としてSDを選択する。この場合、通信部11は、例えば、映像方式としてSDの動画データを受信し、表示部12はSDに基づく動画を表示する。
又は、選択部15は、視聴者の視線が表示画面に向いていない場合、動画データに含まれる音声データのみを選択してもよい。この場合、通信部11は音声データのみを受信し、表示部12はスピーカ(不図示)から音声データに基づく音声を出力する。
なお、選択部15は、予め設定された所定時間以上、視聴者の視線が表示画面に向いている場合に、現在選択されている映像方式の選択を維持してもよい。一方、選択部15は、予め設定された所定時間以上、視聴者の視線が表示画面に向いていない場合、複数の映像方式のうちデータ量の最も少ない映像方式を選択し、又は、音声データのみを選択してもよい。所定時間は、予め適宜設定される時間である。
なお、選択部15は、視線取得部16によってまぶたの開きを取得できる場合には、所定時間以上視聴者のまぶたが閉じていると、視聴者が寝ているとして、複数の映像方式のうちいずれの選択も解除して、動画データの配信を停止させる信号を、通信部11を介して配信サーバ30に送信してもよい。この場合、通信部11は動画データを受信しなくなる。また、表示装置10は、電源をオフにしてもよい。
また、選択部15は、視線取得部16によって視聴者の頭部の動きを取得できる場合には、所定時間以上、視聴者の頭部が動き続けていると、視聴者が集中して表示画面に表示される動画を視聴していないとして、複数の映像方式のうちデータ量が1段小さい又はデータ量が最も小さい映像方式を選択する。一例として、選択部15は、複数の映像方式がSD、HD、4K及び8Kであり、現在、4Kの動画を表示画面に表示していると、データ量の1段小さい映像方式としてHDを選択し、又は、データ量の最も小さい映像方式としてSDを選択する。
なお、この後、選択部15は、視線取得部16によって取得される視聴者の頭部の動きが止まると、視聴者が集中して表示画面に表示される動画を視聴しているとして、データ量を小さくした映像方式をもとの映像方式にもどしてもよい(もとの映像方式を選択する)。一例として、選択部15は、上記のように、4KからSD又はHDに変更した後、視聴者の頭部の動きが止まると映像方式として4Kを選択する。
選択部15は、視聴者の頭部の動きを取得する場合と同様に、データ量の少ない映像方式又は音声データを選択した後、視線取得部16によって取得される視聴者の視線が表示画面を向くようになった場合、又は、視聴者のまぶたが開いた場合、もとのデータ量の映像方式を選択してもよい。
上記のように、表示装置10は、視線取得部16によって視聴者の視線を取得する。
これにより、表示装置10は、視聴者が表示画面に表示される動画を視聴していないと考えられる場合に、データ量の小さい映像方式を選択するので、通信部11で受信するデータ量を小さくすることができ、通信に関する負荷を軽減することができる。
表示装置10では、距離測定部13は、通信部11で動画データの受信を開始してから所定時間内の場合、所定の時間間隔毎に視聴者までの距離を測定することとしてもよい。この場合、算出部14は、距離測定部13によって距離が測定される度に、視聴者が表示画面を見る時の視角を求めることとしてもよい。
所定時間は、予め設定される時間である。視聴者が動画を視聴し始めた時は、動画を集中して視聴していないことが多く、視聴者が頻繁に移動する可能性がある。この場合、動画の視聴に適切な映像方式も視聴者の移動に合わせて変更する必要がある。一方、視聴者は、動画を視聴し始めて所定時間を経過する頃から動画を集中し視聴するようになり、視聴者の移動が少なくなる。このため、距離測定部13は、所定時間内では、所定の時間間隔毎に表示画面から視聴者までの距離を測定する。所定の時間間隔は、一例として、1分、3分、5分又は8分等の予め適宜設定される時間間隔である。算出部14は、距離測定部13によって距離が測定される度に視角を求める。選択部15は、視角が求められる度に映像方式を選択する。
上記のように、表示装置10は、距離測定部13によって所定の時間間隔毎に視聴者までの距離を測定する。
これにより、表示装置10は、視聴者の移動に応じて適切な映像方式を選択することができる。
表示装置10では、時間測定部17をさらに備えることとしてもよい。時間測定部17は、距離測定部13の測定結果に基づいて、視聴者がその場にとどまる時間を測定する。この場合、選択部15は、時間測定部17で測定される時間が予め設定された時間を超える場合には、通信部11で受信している動画データの選択を維持することとしてもよい。
視聴者がその場にとどまる場合、視聴者が動画を集中して視聴していると考えられる。この場合、視聴者が移動する可能性は小さくなると考えらえる。時間測定部17は、距離測定部13によって定期的に又はリアルタイムで測定される表示画面から視聴者までの距離に基づいて、視聴者がその場にとどまっているか否かを判断する。すなわち、時間測定部17は、距離測定部13によって測定される距離に変動がない場合、視聴者がその場にとどまっていると判断し、その距離の変動がなくなってからの時間を測定する。選択部15は、時間測定部17で測定される時間が予め適宜設定される時間を超える場合、現在視聴している動画データの映像方式の選択を維持する。
上記のように、表示装置10は、時間測定部17によって視聴者がその場にとどまる時間を測定する。
これにより、表示装置10は、映像方式が切りかかわるのを抑制して、視聴者が集中して動画を視聴する環境を維持することができる。
表示装置10では、距離測定部13は、複数の視聴者が検出されると、表示画面から複数の視聴者それぞれまでの距離を測定することとしてもよい。この場合、算出部14は、距離測定部13で測定された複数の距離のうち、表示画面から視聴者までの最も近い距離を採用して、視角を求めることとしてもよい。
表示画面に表示される動画を複数の視聴者が視聴する場合がある。この場合、表示装置10は、表示画面に最も近い視聴者に基づいて映像方式を選択することにより、全ての視聴者に高画質の動画を視聴させる。
すなわち、距離測定部13は、表示画面の前に複数の視聴者がいる場合、それぞれの視聴者までの距離を測定する。この場合、距離測定部13は、1つの基準画像に基づいて複数の視聴者それぞれまでの距離を推定してもよい。又は、距離測定部13は、複数の視聴者全てについて基準画像を取得し、公知の画像マッチング技術を利用して、基準画像とカメラ部131で取得された画像とについて画像マッチングを行うことにより、基準画像と視聴者とを1対1に対応付け、各視聴者までの距離を測定してもよい。算出部14は、距離測定部13によって測定された距離のうち、最も短い距離を採用して、視角を求める。選択部15は、求められた視角に基づいて映像方式を選択する。
なお、算出部14は、表示画面から複数の視聴者それぞれまでの距離の平均距離を算出し、平均距離に基づいて視角を求めてもよい。
上記のように、表示装置10は、距離測定部13によって表示画面から複数の視聴者それぞれまでの距離を測定する。
これにより、表示装置10は、視聴者に高画質の動画を視聴させることができる。
表示装置10では、通信部11は、動画データとしての第1動画データを既に受信している場合に、選択部15によって映像方式の異なる動画データとしての第2動画データが選択されると、第1動画データと第2動画データとを受信することとしてもよい。この場合、表示部12は、通信部11において第1動画データと第2動画データとを受信すると、第1動画データのフレームから時間的に連続する第2動画データのフレームに切り替えて表示画面に表示することしてもよい。
通信部11によって第1動画データを受信して、表示部12に第1動画データに基づく動画を表示している場合がある。この場合、上述したように、選択部15は、第1動画データの映像方式とは異なる他の映像方式の第2動画データを選択する可能性がある。このとき、通信部11は、第1動画データと第2動画データとを受信する。表示部12は、第1動画データのフレームと第2動画データのフレームとが時間的に連続するように、第1動画データから第2動画データに切り替える。この場合、表示部12は、一例として、表示時間の情報を示すタイムスタンプがフレームに付されている場合、そのタイムスタンプに基づいて表示されるフレームが時間的に連続するように、第1動画データから第2動画データに切り替える。
上記のように、表示装置10は、映像データを切り替える場合、第1動画データと第2動画データとを受信して、時間的に連続するように第1動画データのフレームから第2動画データのフレームに切り替える。
これにより、表示装置10は、映像方式を切り替える場合(第1動画データから第2動画データに切り替える場合)でも、表示画面に表示される動画が時間的に飛ぶのを抑制することができ、視聴者が違和感を抱くのを抑制することができる。
なお、上記の各部は、コンピュータの処理装置の機能として実現されてもよい。また、コンピュータで実行される表示プログラムは、上記の各部をそれぞれの機能としてコンピュータに実現させてもよい。表示プログラムは、例えば、外部メモリ又は光ディスク等の記録媒体に記録されてもよい。
次に、第1実施形態に係る表示方法について説明する。
図4は、第1実施形態に係る表示方法について説明するフローチャートである。
ステップST101において、距離測定部13は、表示部12の表示画面から視聴者までの距離を測定する。距離測定部13は、カメラ部131で撮像された画像に基づいて距離を測定する。距離測定部13は、超音波距離測定部133によって距離を測定してもよい。
ステップST102において、算出部14は、ステップST101で測定された距離に基づいて視角を算出する。すなわち、算出部14は、距離測定部13によって測定された距離と、表示画面の水平方向の長さとに基づいて、視聴者が表示画面を見るときの視角を求める。ここで、表示画面の水平方向の長さは一定であり、予め取得されている。
ステップST103において、選択部15は、ステップST102において算出された視角に基づいて、複数の映像方式の中から1の映像方式を選択する。選択部15は、映像方式を選択すると、その映像方式の動画データを送信するよう配信サーバ30に要求する。
ステップST104において、通信部11は、ステップST103において選択された映像方式の動画データを受信する。
ステップST105において、表示部12は、ステップST104において受信された動画データを表示する。
ステップST106において、表示装置10の制御部(不図示)は、ステップST105で動画データの受信を開始してから所定時間内であるか否かを判断する。動画データの受信を開始してから所定時間内である場合(Yes)、処理はステップST101に戻る。動画データの受信を開始してから所定時間内でない場合(No)、処理はステップST107に進む。
ステップST107において、時間測定部17は、視聴者がその場にとどまる時間を測定する。視聴者がその場にとどまっていない場合(No)、処理はステップST101に戻る。視聴者がその場にとどまる場合(Yes)、視聴者が集中して動画を視聴しているとして、新たに映像方針を選択する必要がない。すなわち、視聴者がその場にとどまる場合(Yes)、処理はステップST108に進む。
ステップST108において、表示装置10の制御部(不図示)は、表示装置10の電源がオフ(OFF)にされたか否かを判断する。電源がOFFにされていない場合(No)、処理はステップST101に戻る。電源がOFFにされた場合(Yes)、処理は終了する。
このように、第1実施形態の表示装置10は、表示部12の表示画面から視聴者までの距離に基づいて視聴者の視角を求め、その視角に基づいて複数の映像方式の中から1の映像方式を選択する。これにより、表示装置10は、視聴者の視聴に適した映像方式の動画データを受信するので、動画データの画質が過剰な品質又は低品質になることを抑制することができ、動画データを受信する際のデータ量も相対的に大きくなるのを抑制することができる。
すなわち、表示装置10は、視聴者が表示画面を見る時の見掛けのサイズ(視角)に応じて、動画の画質を変更することができる。
<第2実施形態>
次に、第2実施形態について説明する。
第1実施形態の表示装置10は、求めた視角に応じて複数の映像方式の中から1の映像方式を選択する構成である。これに対し、第2実施形態の表示装置10は、表示部12の表示画面から視聴者までの距離と、その距離に応じた映像方式との対応関係に基づいて、複数の映像方式の中から1の映像方式を選択する構成である。
図5は、第2実施形態に係る表示システム1について説明するブロック図である。図6は、画素数、距離及び表示画面の水平方向の長さと、選択する映像方式との関係について説明するグラフである。
図5に例示するように、表示システム1は、配信サーバ30及び表示装置10を備える。
配信サーバ30は、第1実施形態で説明した配信サーバ30と同様の構成である。
第2実施形態の表示装置10は、第1実施形態の表示装置10と同様の構成を備える。表示装置10は、一例として、通信部11、表示部12、記憶部18、距離測定部13及び選択部15を備える。
通信部11は、配信サーバ30との間でデータの送受信を行う。通信部11は、第1実施形態で説明した通信部11と同様の構成である。
表示部12は、通信部11によって受信された動画データを表示する。表示部12は、第1実施形態で説明した表示部12と同様の構成である。
記憶部18は、表示部12の表示画面から視聴者までの距離と、その距離に応じた映像方式との対応関係を示す関係情報を記憶する。関係情報は、例えば、図6に例示するような関係である。図6の縦軸は表示画面の水平方向の画素数であり、横軸は表示画面から視聴者までの距離であり、複数の曲線A、B及びCそれぞれは表示画面のサイズである。表示画面のサイズは、一例として、5インチ、13インチ、50インチ等の大きさである。
対応関係を作成する場合、まず、(1)表示部12の表示画面の水平方向(幅方向)の長さ(画素数)が取得される。次に、(2)表示画面から視聴者までの距離を段階的又は連続的に変えた時のその距離が取得される。次に、(3)表示画面の水平方向の長さ(画素数)に基づいて、上記(2)で取得したその距離毎に視聴者が表示画面を見る時の視角を求める。次に、(4)上記(3)で求めたその視角に応じた映像方式を決定する。このような(1)〜(4)の処理により、図6に例示するグラフが作成される。
距離測定部13は、表示画面から視聴者までの距離を測定する。距離測定部13は、カメラ部131及び取得部132を備える。また、距離測定部13は、超音波距離測定部133を備えてもよい。距離測定部13は、第1実施形態で説明した距離測定部13と同様の構成である。
選択部15は、距離測定部13によって測定された距離と、記憶部18に記憶される関係情報とに基づいて、複数の映像方式のうち1つの映像方式の動画データを選択する。
具体的な一例として、選択部15は、以下の処理を行う。
(A)選択部15は、距離測定部13によって測定された距離を、図6に例示する距離に当てはめる。
(B)選択部15は、表示画面のサイズが予めわかっているため、図6に例示する複数の曲線A、B及びCのうち、予めわかっている表示画面のサイズに対応する1つの曲線を選択する。
(C)選択部15は、上記(A)及び(B)に基づいて、図6に例示するグラフから、対応する画素数を取得する。そして、選択部15は、取得した画素数に応じた映像方式を選択する。このとき、選択部15は、図3に例示する関係が予め設定されていれば、取得した画素数に応じた映像方式を選択してもよい。
本実施形態の表示装置10では、視聴者が表示部12に表示される動画を視聴するときに、表示画面から視聴者までの距離に基づいて、表示画面の見かけのサイズに適した映像方式の動画データの配信を受けるため、視聴者は画質に不満を抱くことを抑制することができる。
また、本実施形態の表示装置10は、適切な映像方式の動画データの配信を受けるため、過剰な画質の映像方式の動画データの配信を受ける必要がなく、通信部11で受信する動画データのデータ量を適切なサイズに設定することができる。よって、表示装置10は、通信部11で受信するデータ量が過剰に大きくなることを抑制することができる。
なお、第2実施形態の表示装置10の上記以外の他の構成は、第1実施形態の表示装置10と同様の構成であってよい。
また、上記の各部は、コンピュータの処理装置の機能として実現されてもよい。また、コンピュータで実行される表示プログラムは、上記の各部をそれぞれの機能としてコンピュータに実現させてもよい。表示プログラムは、例えば、外部メモリ又は光ディスク等の記録媒体に記録されてもよい。
次に、第2実施形態に係る表示方法について説明する。
図7は、第2実施形態に係る表示方法について説明するフローチャートである。
ステップST201において、距離測定部13は、表示部12の表示画面から視聴者までの距離を測定する。
ステップST202において、算出部14は、ステップST201で測定された距離に基づいて視角を算出する。
ステップST201とステップST202の処理は、ステップST101とステップST102と同様の処理であってよい。
ステップST203において、選択部15は、ステップST201において測定された距離と、記憶部18に記憶される関係情報(図6参照)とに基づいて、複数の映像方式のうち1つの映像方式の動画データを選択する。
すなわち、選択部15は、ステップST201で測定された距離を、図6に例示する距離に当てはめる。選択部15は、表示画面のサイズが予めわかっているため、図6に例示する複数の曲線A、B及びCのうち、予めわかっている表示画面のサイズに対応する1つの曲線を選択する。選択部15は、図6に例示するグラフから、対応する画素数を取得する。そして、選択部15は、取得した画素数に応じた映像方式を選択する。
ステップST204において、通信部11は、ステップST203において選択された映像方式の動画データを受信する。
ステップST205において、表示部12は、ステップST204において受信された動画データを表示する。
ステップST206において、表示装置10の制御部(不図示)は、ステップST205で動画データの受信を開始してから所定時間内であるか否かを判断する。動画データの受信を開始してから所定時間内である場合(Yes)、処理はステップST201に戻る。動画データの受信を開始してから所定時間内でない場合(No)、処理はステップST207に進む。
ステップST207において、時間測定部17は、視聴者がその場にとどまる時間を測定する。視聴者がその場にとどまっていない場合(No)、処理はステップST201に戻る。視聴者がその場にとどまる場合(Yes)、処理はステップST208に進む。
ステップST208において、表示装置10の制御部(不図示)は、表示装置10の電源がオフ(OFF)にされたか否かを判断する。電源がOFFにされていない場合(No)、処理はステップST201に戻る。電源がOFFにされた場合(Yes)、処理は終了する。
ステップST204〜ステップST208の処理は、ステップST104〜ステップST108と同様の処理内容であってよい。
このように、第2実施形態の表示装置10は、表示部12の表示画面から視聴者までの距離と、図6に例示する対応関係とに基づいて、複数の映像方式の中から1の映像方式を選択する。これにより、表示装置10は、視聴者の視聴に適した映像方式の動画データを受信するので、動画データの画質が過剰な品質又は低品質になることを抑制することができ、動画データを受信する際のデータ量も相対的に大きくなるのを抑制することができる。
すなわち、表示装置10は、視聴者が表示画面を見る時の見掛けのサイズ(視角)に応じて、動画の画質を変更することができる。
<変形例>
上述した第1実施形態では、表示装置10は、求めた視角に応じて複数の映像方式の中から1の映像方式を選択する構成である。第1実施形態の表示装置10は、図3に例示する関係を超える視角に応じた画素数を取得した場合、図3に例示する関係の最高の画質(解像度)となる映像方式を選択してもよい。すなわち、表示装置10は、図3に例示する水平方向が7680画素を超える画素数(一例として9000画素)を取得した場合、映像方式として8Kを選択してもよい。
また、表示装置10の表示部12は、1画面を表示する例に限定されず、複数画面(例えば、2画面)を表示してもよい。この場合、表示装置10は、複数画面それぞれに応じて視角を求め、図3に例示するような関係を参照することに基づいて、複数の映像方式の中から1の映像方式を選択してもよい。又は、表示装置10は、複数画面それぞれに応じて図6に例示する対応関係を参照することにより、複数の映像方式の中から1の映像方式を選択してもよい。
また、表示装置10は、複数の視聴者が表示部12に表示される複数画面を視聴する場合、複数の視聴者の視線方向を取得して、それぞれの画面を視聴する視聴者を特定してもよい。すなわち、表示装置10は、画面と、その画面を視聴する視聴者とを特定する。表示装置10は、その特定した結果に基づいて表示画面から視聴者までの距離を画面毎に求め、画面毎に、表示画面から視聴者までの最も短い距離を求める。表示装置10は、画面毎に、最も短い距離に基づいて視角を求めた後、図3に例示する関係を参照することにより、複数の映像方式の中から1の映像方式を選択する。又は、表示装置10は、画面毎に、最も短い距離に基づいて、図6に例示する対応関係を参照することにより、複数の映像方式の中から1の映像方式を選択する。
1 表示システム
10 表示装置
11 通信部
12 表示部
13 距離測定部
131 カメラ部
132 取得部
133 超音波距離測定部
14 算出部
15 選択部
16 視線取得部
17 時間測定部
18 記憶部
30 配信サーバ

Claims (9)

  1. 通信部と、
    前記通信部によって受信された動画データを表示する表示部と、
    前記表示部の表示画面から視聴者までの距離を測定する距離測定部と、
    前記距離測定部によって測定された距離と、前記表示画面の幅とに基づいて、視聴者が前記表示画面を見る時の視角を求める算出部と、
    前記算出部によって算出された視角に基づいて、前記通信部で受信する動画データとして、映像方式の異なる複数の動画データの中から1つを選択する選択部と、を備え、
    前記距離測定部は、
    視聴者を撮像するカメラ部と、
    前記カメラ部で撮像された前記視聴者の画像と、予め取得された距離測定の基準となる基準画像とに基づいて、前記表示画面から視聴者までの第1距離を取得する取得部と、
    超音波を発信して視聴者で反射される反射波を受信することに基づいて、視聴者までの第2距離を測定する超音波距離測定部と、を備え、
    前記算出部は、前記取得部によって取得された第1距離と、前記超音波距離測定部によって測定された第2距離との差が所定範囲以内の場合、第1距離及び第2距離のうち前記表示画面から視聴者までの距離が近いものを採用して視角を求め、前記取得部によって取得された第1距離と、前記超音波距離測定部によって測定された第2距離との差が前記所定範囲を超える場合、前記取得部によって取得された第1距離を採用して視角を求める
    表示装置。
  2. 前記カメラ部によって撮像された画像に基づいて、視聴者の視線を含む視聴者に関する情報を取得する視線取得部をさらに備え、
    前記選択部は、前記視線取得部によって取得された視聴者に関する情報に基づいて、複数の動画データのうち最もデータ量の少ない映像方式の動画データを選択し、又は、動画データに含まれる音声データのみを選択する
    請求項1に記載の表示装置。
  3. 前記選択部は、前記視線取得部によって取得された視聴者の視線が所定時間以上前記表示画面に向いていない場合、複数の動画データのうち最もデータ量の少ない映像方式の動画データを選択し、又は、動画データに含まれる音声データのみを選択する
    請求項2に記載の表示装置。
  4. 前記距離測定部は、前記通信部で動画データの受信を開始してから所定時間内の場合、所定の時間間隔毎に視聴者までの距離を測定し、
    前記算出部は、前記距離測定部によって距離が測定される度に、視聴者が前記表示画面を見る時の視角を求める
    請求項1〜3のいずれか1項に記載の表示装置。
  5. 前記距離測定部の測定結果に基づいて、視聴者がその場にとどまる時間を測定する時間測定部をさらに備え、
    前記選択部は、前記時間測定部で測定される時間が予め設定された時間を超える場合には、前記通信部で受信している動画データの選択を維持する
    請求項1〜4のいずれか1項に記載の表示装置。
  6. 前記距離測定部は、複数の視聴者が検出されると、前記表示画面から各視聴者までの距離を測定し、
    前記算出部は、前記距離測定部で測定された複数の距離のうち、前記表示画面から視聴者までの最も短い距離を採用して、視角を求める
    請求項1〜5のいずれか1項に記載の表示装置。
  7. 前記通信部は、動画データとしての第1動画データを既に受信している場合に、前記選択部によって映像方式の異なる動画データとしての第2動画データが選択されると、第1動画データと第2動画データとを受信し、
    前記表示部は、前記通信部において第1動画データと第2動画データとを受信すると、第1動画データのフレームから時間的に連続する第2動画データのフレームに切り替えて前記表示画面に表示する
    請求項1〜6のいずれか1項に記載の表示装置。
  8. 通信部及び表示部を備えるコンピュータが、
    前記通信部によって受信された動画データを前記表示部に表示する表示ステップと、
    前記表示部の表示画面から視聴者までの距離を測定する距離測定ステップと、
    前記距離測定ステップによって測定された距離と、前記表示画面の幅とに基づいて、視聴者が前記表示画面を見る時の視角を求める算出ステップと、
    前記算出ステップによって算出された視角に基づいて、前記通信部で受信する動画データとして、映像方式の異なる複数の動画データの中から1つを選択する選択ステップと、を実行し、
    前記距離測定ステップは、
    視聴者を撮像する撮像ステップと、
    前記撮像ステップで撮像された前記視聴者の画像と、予め取得された距離測定の基準となる基準画像とに基づいて、前記表示画面から視聴者までの第1距離を取得する取得ステップと、
    超音波を発信して視聴者で反射される反射波を受信することに基づいて、視聴者までの第2距離を測定する超音波距離測定ステップと、を実行し、
    前記算出ステップは、前記取得ステップによって取得された第1距離と、前記超音波距離測定ステップによって測定された第2距離との差が所定範囲以内の場合、第1距離及び第2距離のうち前記表示画面から視聴者までの距離が近いものを採用して視角を求め、前記取得ステップによって取得された第1距離と、前記超音波距離測定ステップによって測定された第2距離との差が前記所定範囲を超える場合、前記取得ステップによって取得された第1距離を採用して視角を求める
    表示方法。
  9. 通信部及び表示部を備えるコンピュータに、
    前記通信部によって受信された動画データを前記表示部に表示する表示機能と、
    前記表示部の表示画面から視聴者までの距離を測定する距離測定機能と、
    前記距離測定機能によって測定された距離と、前記表示画面の幅とに基づいて、視聴者が前記表示画面を見る時の視角を求める算出機能と、
    前記算出機能によって算出された視角に基づいて、前記通信部で受信する動画データとして、映像方式の異なる複数の動画データの中から1つを選択する選択機能と、を実現させ、
    前記距離測定機能は、
    視聴者を撮像するカメラ機能と、
    前記カメラ機能で撮像された前記視聴者の画像と、予め取得された距離測定の基準となる基準画像とに基づいて、前記表示画面から視聴者までの第1距離を取得する取得機能と、
    超音波を発信して視聴者で反射される反射波を受信することに基づいて、視聴者までの第2距離を測定する超音波距離測定機能と、を備え、
    前記算出機能は、前記取得機能によって取得された第1距離と、前記超音波距離測定機能によって測定された第2距離との差が所定範囲以内の場合、第1距離及び第2距離のうち前記表示画面から視聴者までの距離が近いものを採用して視角を求め、前記取得機能によって取得された第1距離と、前記超音波距離測定機能によって測定された第2距離との差が前記所定範囲を超える場合、前記取得機能によって取得された第1距離を採用して視角を求める
    表示プログラム。
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