JP2010050645A - 画像処理装置、画像処理方法及び画像処理プログラム - Google Patents
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Abstract
【課題】画面全体が動くような大きな動きを含む映像を見る際に生じる視覚的負担を軽減可能な画像処理装置等を提供する。
【解決手段】本発明の画像処理装置は、入力映像信号に基づいて複数の動きベクトルを検出する特徴検出部と、複数の動きベクトルの相互の大きさ及び向きに関する判断基準に基づき、入力映像信号に対する信号処理を行うか否かを判断する判断部と、判断部において信号処理を行うと判断された場合に、入力映像信号に係る映像の品質を低下させるための信号処理を行う映像信号処理部と、を有する。
【選択図】図1
【解決手段】本発明の画像処理装置は、入力映像信号に基づいて複数の動きベクトルを検出する特徴検出部と、複数の動きベクトルの相互の大きさ及び向きに関する判断基準に基づき、入力映像信号に対する信号処理を行うか否かを判断する判断部と、判断部において信号処理を行うと判断された場合に、入力映像信号に係る映像の品質を低下させるための信号処理を行う映像信号処理部と、を有する。
【選択図】図1
Description
本発明は、画像処理装置、画像処理方法及び画像処理プログラムに関し、特に、所定の特徴を有する映像信号が入力された場合に、該映像信号に対する信号処理を行う画像処理装置、画像処理方法及び画像処理プログラムに関するものである。
モニタ等の表示部の画面に表示される映像を見る際に生じる視覚的負担を軽減するための種々の技術が従来提案されている。
例えば特許文献1においては、手振れの量及び方向を検出し、検出結果に基づいて撮像素子から出力される映像の切り出し位置を補正する、いわゆる電子式手振れ補正に係る技術が開示されている。
また、例えば特許文献2においては、立体視映像の長時間かつ連続的な鑑賞に起因して快適性を損なう状況に陥ってしまうことを未然に防ぐための技術が開示されている。
特開平1−109970号公報
特開2000−235163号公報
しかし、特許文献1に記載の電子式手振れ補正に係る技術によれば、振れ幅が微小なものに対しては視覚的負担の軽減の効果が認められる反面、例えば、画面全体が動くような振れ幅が補正範囲を超えたものについては視覚的負担の軽減の効果が認められない、という問題点がある。
また、特許文献2に記載の技術は、画面に表示される映像の動きの変化に関係なく、単に映像の表示時間が所定時間に達した際に警告表示を行うものである。そのため、特許文献2に記載の技術によれば、例えば、画面全体が動くような大きな動きを含む映像が表示された際には、該所定時間内であっても視覚的負担が大きくなってしまうという状況が生じ得るため、結果的に、視覚的負担に応じた警告表示がなされていない、という問題点がある。
本発明は、前述した事情に鑑みてなされたものであり、画面全体が動くような大きな動きを含む映像を見る際に生じる視覚的負担を軽減可能な画像処理装置、画像処理方法及び画像処理プログラムを提供することを目的としている。
本発明における画像処理装置は、入力映像信号に基づいて複数の動きベクトルを検出する特徴検出部と、前記複数の動きベクトルの相互の大きさ及び向きに関する判断基準に基づき、前記入力映像信号に対する信号処理を行うか否かを判断する判断部と、前記判断部において信号処理を行うと判断された場合に、前記入力映像信号に係る映像の品質を低下させるための信号処理を行う映像信号処理部と、を有することを特徴とする。
本発明における画像処理装置は、カメラと、前記カメラの動きを検出する動き検出センサと、前記動き検出センサにより検出された物理量に関する判断基準に基づき、前記カメラから出力された入力映像信号に対する信号処理を行うか否かを判断する判断部と、前記判断部において信号処理を行うと判断された場合に、前記入力映像信号に係る映像の品質を低下させるための信号処理を行う映像信号処理部と、を有することを特徴とする。
本発明における画像処理方法は、入力映像信号に基づいて複数の動きベクトルを検出するベクトル検出過程と、前記複数の動きベクトルの相互の大きさ及び向きに関する判断基準に基づき、前記入力映像信号に対する信号処理を行うか否かを判断する判断過程と、前記判断過程において信号処理を行うと判断された場合に、前記入力映像信号に係る映像の品質を低下させるための信号処理を行う映像信号処理過程と、を有することを特徴とする。
本発明における画像処理方法は、カメラから出力された入力映像信号を取得する過程と、前記カメラの動きを検出する動き検出センサにより検出された物理量を取得する過程と、前記物理量に関する判断基準に基づき、前記入力映像信号に対する信号処理を行うか否かを判断する判断過程と、前記判断過程において信号処理を行うと判断された場合に、前記入力映像信号に係る映像の品質を低下させるための信号処理を行う映像信号処理過程と、を有することを特徴とする。
本発明における画像処理プログラムは、入力映像信号に基づいて複数の動きベクトルを検出するベクトル検出処理と、前記複数の動きベクトルの相互の大きさ及び向きに関する判断基準に基づき、前記入力映像信号に対する信号処理を行うか否かを判断する判断処理と、前記判断処理において信号処理を行うと判断された場合に、前記入力映像信号に係る映像の品質を低下させるための信号処理を行う映像信号処理と、をコンピュータに実行させることを特徴とする。
本発明における画像処理プログラムは、カメラから出力された入力映像信号を取得する処理と、前記カメラの動きを検出する動き検出センサにより検出された物理量を取得する処理と、前記物理量に関する判断基準に基づき、前記入力映像信号に対する信号処理を行うか否かを判断する判断処理と、前記判断過程において信号処理を行うと判断された場合に、前記入力映像信号に係る映像の品質を低下させるための信号処理を行う映像信号処理と、をコンピュータに実行させることを特徴とする。
本発明における画像処理装置、画像処理方法及び画像処理プログラムによると、画面全体が動くような大きな動きを含む映像を見る際に生じる視覚的負担を軽減可能である。
本発明の実施形態の説明に移る前に、まず、視覚的負担の一例としての映像酔いについて説明を行う。
非特許文献1(松田隆夫・大中悠起子、「「映像酔い」の自覚的評価とその誘発要因」、立命館人間科学研究、第9号、pp97−106、2005.3)によれば、いわゆる映像酔いについて、下記の言及がなされている。
“TV画面やスクリーン上の映像が不規則に激しく揺れるのを見続けていると,軽く酔ったような感覚に陥ることがある。「映像酔い」の前兆的な感覚の一種であり,“気分が悪い”(不快感)とか“目が回りそうだ”(眩暈感)と感じるのも,映像酔いの兆候の自覚的な現れの一つである。この兆候は,「乗り物酔い」を典型とする「動揺病」の初期症状と似ているため,映像酔いも動揺病の一種に概括されているが,乗り物酔いはその名のごとく乗り物の揺れが外的主要因であるのに対して,映像酔いは視覚系からの情報のみによって誘発されるという点に特徴がある。”(この段落の“”内の文章は、前記非特許文献1より引用。)
すなわち、映像酔いとは、不自然な映像を見た場合に発生する、乗り物酔いと類似の生理的な不調を指すものとして認識されている。そして、非特許文献2(氏家弘裕、「映像の生体安全性に関するISO国際ワークショップ報告」、日本視覚学界 学会誌「VISION」、Vol17、No.2、pp143−145、2005)によれば、このような映像酔いの具体的な事例として、例えば下記のようなものが挙げられている。
すなわち、映像酔いとは、不自然な映像を見た場合に発生する、乗り物酔いと類似の生理的な不調を指すものとして認識されている。そして、非特許文献2(氏家弘裕、「映像の生体安全性に関するISO国際ワークショップ報告」、日本視覚学界 学会誌「VISION」、Vol17、No.2、pp143−145、2005)によれば、このような映像酔いの具体的な事例として、例えば下記のようなものが挙げられている。
“例えば,公に報告されたものとしては,英国にて,1993年にテレビ・コマーシャルで3名が光過敏性発作を発症し,また,1997年には日本で,テレビのアニメ番組を視聴していた多くの人々が光感受性によると見られる症状を訴え,このうち700名近い人々が病院で手当てを受けたというような事例がある.特に後者は,映像全体の速い周期での赤/青の点滅の映像が主な原因と考えられている.さらに,2003年には,同じく日本で,授業中に家庭用ビデオカメラで撮影された手ぶれの多い映像を視聴していた中学生約300名のうち,36名が映像酔いの症状を呈して病院で手当てを受ける事例が発生した.こうした事例以外にも,映画などで,緊迫感を与えるために,画面全体に手ぶれのような振動を与えたり,CG映像で臨場感を与えるために,視点をダイナミックに変化させたりすることで,映像酔いが生じやすいことが知られているし,さらに,両眼立体視を利用したいわゆる立体映像では,その視聴条件などによりしばしば頭痛や吐き気など,眼精疲労の不快な症状を引き起こすことが知られている.” (この段落の“”内の文章は、前記非特許文献2より引用。)
このような映像酔いが生じる原因についての研究は、近年盛んになってきている。例えば非特許文献3(森田寿哉・相澤清晴・齋藤隆弘・佐藤隆夫・伊藤崇之、「悪影響画像の検出、軽減変換技術」に関する研究開発(概要)」、[online]、総務省、[平成20年5月12日検索]、インターネット<URL:http://www.soumu.go.jp/menu_02/ictseisaku/ictR-D/nw_human_int/pdf/nhi_seitaieikyou_3-1.pdf>)によれば、映像酔いが生じる原因について、下記のような報告がなされている。
このような映像酔いが生じる原因についての研究は、近年盛んになってきている。例えば非特許文献3(森田寿哉・相澤清晴・齋藤隆弘・佐藤隆夫・伊藤崇之、「悪影響画像の検出、軽減変換技術」に関する研究開発(概要)」、[online]、総務省、[平成20年5月12日検索]、インターネット<URL:http://www.soumu.go.jp/menu_02/ictseisaku/ictR-D/nw_human_int/pdf/nhi_seitaieikyou_3-1.pdf>)によれば、映像酔いが生じる原因について、下記のような報告がなされている。
・映像酔いの程度が大きい映像は、2Hz以下の平行移動成分(縦方向または横方向)のパワーが大きい。
・映像を正弦波状に振動させた場合、水平方向においては2.5Hzで映像酔いが最も多く生じ、垂直方向においては0.5Hzで映像酔いが最も多く生じる。
・乗り物酔い(動揺病)を引き起こしやすい揺れである、0.2〜0.3Hz程度の垂直方向の揺れで映像を振動させたとしても、映像酔いは生じない。
・グローバルモーションの運動方向及び速度の変化を予測する手がかりが多いほど、映像酔いが生じにくくなる。
・映像の大きさ(視野角)が大きいほど、映像酔いが生じやすくなる。
・同一の視野角においては、映像の実サイズが大きいほど(視距離が長いほど)、映像酔いが生じやすくなる。
また、前記非特許文献1によれば、映像酔いが生じる原因について、下記のような報告がなされている。
“松嵜・椿・原澤・繁桝・川島・森田・伊藤・齋藤・佐藤・相澤(2004)は,映像に含まれる動きが予測できる場合(アクティブ条件)と予測できない場合(パッシブ条件)で映像酔いを比較した。実験では,縦75cm×横120cmのスクリーンに,99個の「あ・い・う・え・お」と1個の「ん」(1文字2.5cm四方)および525個のドット(直径0.8cm)をランダム配置で投影し,被験者は,そのうちの縦19cm×横27cmの小領域だけがヘッドマウントディスプレイ(HMD;水平視角30度)を通して観察できた。この条件下で3名の被験者に,ターゲット文字「ん」の視覚探索課題を順次映像を取り替えて15分間繰り返し求めたのであるが,ここでアクティブ条件とは,被験者が手に持ったビデオカメラで自由に走査したスクリーン上の領域だけがHMDで観察できるという条件であり(カメラの手ぶれ補正機能はオフにしてあった),実験の第1日目に行われた。各被験者にこれと全く同じ映像を次の日にHMDで見せ,これをパッシブ条件とした。両日とも,課題終了の直後にSSQへの回答が求められた。結果は,パッシブ条件において,SSQ得点はNとDに関してアクティブ条件より明らかに高く,DとTに関しても同様の傾向が強かった。この実験でHMDに写る映像は両条件で同じであるが,日常の様子になぞらえれば,前者はファインダーを通して見る撮影時の映像であり後者は視聴時の映像であろう。この実験ではターゲット文字の視覚探索を課題としたため,松嵜らも指摘するように,アクティブ条件で被験者は走査を効率的に行うため,カメラを画面の端から一定方向へゆっくり規則的に動かすという方略を採用していた。したがって,カメラの急激な折り返しや手ぶれを除けば,パッシブ条件でも映像の動きの予測は可能であった。それでも、撮影時には気にならない映像の動きが視聴時には映像酔いの兆候を誘発するであろうことを,試行的な実験であったとはいえ,この研究は示唆することができた。” (この段落の“”内の文章は、前記非特許文献1より引用。)
さらに、非特許文献4(「コンテンツの生体への影響に関する調査・研究報告書」、[online]、総務省、[平成20年5月12日検索]、インターネット<URL:http://www.soumu.go.jp/s-news/2004/pdf/040318_1_b1.pdf>)によれば、映像酔いが生じる原因について、下記のような報告がなされている。
さらに、非特許文献4(「コンテンツの生体への影響に関する調査・研究報告書」、[online]、総務省、[平成20年5月12日検索]、インターネット<URL:http://www.soumu.go.jp/s-news/2004/pdf/040318_1_b1.pdf>)によれば、映像酔いが生じる原因について、下記のような報告がなされている。
“映像酔い、VR酔いに影響を与える物理的な刺激特性としては、画面の大きさ、時空間特性(輝度次元)、時空間特性(色次元)、カメラおよび被写体の運動特性、視聴環境などがある。”(中略)“(a)画面の大きさ(画角) 大画面ほど映像による臨場感が高まるため、映像酔い、VR酔いが生じやすいことが考えられる。実際に、飛行機操縦のシミュレーター等では、大画面ほど生理的な影響に対する感受性が高まり、影響も大きくなると言う報告もある。画面が大きくなると運動、フリッカーの感度が高い周辺視野への入力が多くなることが、その一因として考えられる。自己運動知覚(ベクション)も、大画面ほど強く感じられる[40][42]。(b)時空間的特性(輝度次元) 空間的な解像度と、画面更新の頻度(フレームレート)が関係する。一般化すると、映像系の持つ、時間、空間周波数特性として表現することができる。また、対象物(コンテンツ)の持つ時間、空間周波数分布についても考慮する必要がある。映像酔い、VR酔いに関しては、特定の時間、空間周波数の存在と症状の生起の関係はあまり明らかになっていないが、横揺れ、回転などの運動成分との関係を示唆する研究例が多くなってきている[43]。”(中略)“(e)視聴環境 映像表示器との距離、環境光の強さ、視聴者の姿勢などの視聴環境も、映像酔い、VR酔いの大きな要因と考えられる。距離、環境光などは、第一義的には、物理レベルでの視覚入力の時空間特性を通じての影響を与える。また、視聴者の心理的なムード、姿勢の安定性など、視聴者側の要因にも大きな影響を持つ。” (この段落の“”内の文章は、前記非特許文献4より引用。)
以上に述べたように、映像酔いについて、様々なアプローチがこれまでになされているが、原因が単純に特定され得るものではないため、実情においては未だ研究の途にある段階である。但し、生理的な不調を誘引する複数の要因が映像信号に内在している点については、確かな見識が得られている。そこで、以降の各実施形態においては、既知の要因及び未知の要因を包含して、映像信号が視覚的負担を生じさせる要素を具備している、と仮定し、また、該視覚的負担の度合いが増加するに伴って、生理的な不調の度合いが増加してゆく、と仮定しつつ説明を行うものとする。
以上に述べたように、映像酔いについて、様々なアプローチがこれまでになされているが、原因が単純に特定され得るものではないため、実情においては未だ研究の途にある段階である。但し、生理的な不調を誘引する複数の要因が映像信号に内在している点については、確かな見識が得られている。そこで、以降の各実施形態においては、既知の要因及び未知の要因を包含して、映像信号が視覚的負担を生じさせる要素を具備している、と仮定し、また、該視覚的負担の度合いが増加するに伴って、生理的な不調の度合いが増加してゆく、と仮定しつつ説明を行うものとする。
前記非特許文献2によれば、本発明の目的とするところの、画面全体が動くような大きな動きを含む映像を見る際に生じる視覚的負担について、“授業中に家庭用ビデオカメラで撮影された手ぶれの多い映像を視聴していた中学生約300名のうち,36名が映像酔いの症状を呈して病院で手当てを受ける事例が発生した.”という具体的な事例が挙げられている。この事例から、視覚的負担が生じやすくなる状況として、カメラが大きくパンまたはチルトされた映像を見た場合、または、カメラが頻繁にパンまたはチルトされた映像を見た場合が考えられる。
しかし、例えば、草原を左側から右側へ走るトラをカメラが追いかけるシーンをTV画面で見る場合においては、カメラワークの動きが大きいにも関わらず、注視の対象となる観察物が該トラに定まるため、生理的な不調が誘引されることがない。すなわち、カメラが大きくパンまたはチルトされた映像を見たとしても、視覚的負担が少ない場合がある。
一方、例えば、運動会の様子をカメラ撮影に不慣れな人が撮影した映像のように、カメラが急に左右に振られるような映像を見る場合においては、注視の対象となる観察物が定まらないことにより、該映像を見ている最中に生理的な不調が誘引されてしまうことがある。また、例えば、オペ中の医師が装着している頭部装着型カメラ越しの映像を第三者が見る場合においては、処置具を取るために該医師の頭が横方向に振られると、注視の対象となる観察物を見失ってしまうことにより、生理的な不調が誘引されてしまうことがある。
厳密にどのような映像が生理的な不調を誘引するかということについては更なる検討の余地が残されているが、例えば次に記すようなことが推定できる。
すなわち、観察物が背景画像全体とともに激しく動く映像を見た場合に、生理的な不調が誘引されると推定される。一方、観察物が画面中央に位置しながらも背景画像全体の動きが激しい映像を見る場合、または、観察物が激しく動きながらも背景画像全体の動きが穏やかな映像を見る場合には、生理的な不調が誘引されないと推定される。
本発明は、以上のような考察を基としてなされたものであり、画面全体の動きの特徴を参照することにより、画面全体が動くような大きな動きを含む映像を見る際に生じる視覚的負担を軽減することを主な目的としている。
以下、図面を参照して本発明の実施形態を説明する。
(第1の実施形態)
図1から図9は、本発明の第1の実施形態に係るものである。図1は、本発明の第1の実施形態に係る画像処理装置の構成を示すブロック図である。図2は、特徴検出部による動きベクトルの検出対象となる箇所の一例を示す図である。図3は、第1の実施形態における第1の変形例としての画像処理装置の要部の構成を示すブロック図である。図4は、第1の実施形態における第2の変形例としての画像処理装置の要部の構成を示すブロック図である。図5は、第1の実施形態における第3の変形例としての画像処理装置の要部の構成を示すブロック図である。図6は、第1の実施形態における第4の変形例としての画像処理装置の要部の構成を示すブロック図である。図7は、第1の実施形態における第5の変形例としての画像処理装置の要部の構成を示すブロック図である。図8は、第1の実施形態における第6の変形例としての画像処理装置の要部の構成を示すブロック図である。図9は、第1の実施形態に係る画像処理装置において行われる処理を、ソフトウェアを用いて実現した場合の処理手順を示すフローチャートである。
図1から図9は、本発明の第1の実施形態に係るものである。図1は、本発明の第1の実施形態に係る画像処理装置の構成を示すブロック図である。図2は、特徴検出部による動きベクトルの検出対象となる箇所の一例を示す図である。図3は、第1の実施形態における第1の変形例としての画像処理装置の要部の構成を示すブロック図である。図4は、第1の実施形態における第2の変形例としての画像処理装置の要部の構成を示すブロック図である。図5は、第1の実施形態における第3の変形例としての画像処理装置の要部の構成を示すブロック図である。図6は、第1の実施形態における第4の変形例としての画像処理装置の要部の構成を示すブロック図である。図7は、第1の実施形態における第5の変形例としての画像処理装置の要部の構成を示すブロック図である。図8は、第1の実施形態における第6の変形例としての画像処理装置の要部の構成を示すブロック図である。図9は、第1の実施形態に係る画像処理装置において行われる処理を、ソフトウェアを用いて実現した場合の処理手順を示すフローチャートである。
外部からの映像信号の入力が可能な画像処理装置1は、図1に示すように、外部から入力される映像信号の特徴を検出する特徴検出部2と、特徴検出部2の検出結果に基づいて映像信号に対する信号処理の要否の判断を行う判断部3と、判断部3の判断結果に基づいて映像信号に対して映像品質を低下させるための信号処理を適宜行う映像信号処理部4と、を有している。なお、画像処理装置1に入力される映像信号のソースとしては、カメラ、ビデオまたはDVD等が挙げられる。
特徴検出部2は、外部から入力される映像信号に基づき、連続する2枚の画像間における画像マッチング処理を行うことにより、該映像信号に含まれる対象物の位置を検出する。その後、特徴検出部2は、入力される映像信号の特徴として、例えば図2に示すように、画像の4隅近傍及び中央部に位置する所定の5箇所の画素における動きベクトルを夫々検出する。
ところで、本実施形態においては、画像(画面)の中央部に観察物が存在し、かつ、画像(画面)の4隅近傍に観察物が存在しない場合(4隅近傍が背景画像である場合)を想定しつつ、前述した所定の5箇所の画素における動きベクトルの検出を行っている。そして、前述の推定を鑑みると、視覚的負担による生理的な不調が誘引され得る映像においては、前述した所定の5箇所の動きベクトルの向き及び大きさが夫々略同一になる、という特徴を映像信号から抽出することができると考えられる。
なお、特徴検出部2による動きベクトルの検出対象となる画素は、複数であればよく、前述した所定の5箇所の画素に限定されるものではない。
判断部3は、特徴検出部2における各動きベクトルの検出結果に基づき、映像信号処理部4における映像信号に対する信号処理の要否の判断を行う。
ここで、判断部3による判断の具体例について述べる。
まず、判断部3は、特徴検出部2により検出された5つの動きベクトルにおける平均ベクトルを算出する。具体的には、判断部3は、特徴検出部2により検出された5つの動きベクトルの角度θi(i=1〜5)と下記数式(1)とに基づいて前記平均ベクトルの角度θaveを算出し、該5つの動きベクトルの大きさRi(i=1〜5)と下記数式(2)とに基づいて前記平均ベクトルの大きさR aveを算出する。
その後、判断部3は、下記数式(3)を用いつつ、5つの動きベクトルの角度θi(i=1〜5)の夫々について、平均ベクトルの角度θaveとの差Δθi(i=1〜5)を算出する。
判断部3は、5つの動きベクトル各々におけるΔθi(i=1〜5)と閾値θminとの比較、該5つの動きベクトル各々におけるΔRi(i=1〜5)と閾値Rminとの比較、及び、平均ベクトルの大きさRaveと閾値Rmaxとの比較を行う。具体的には、判断部3は、各Δθiの値、各ΔRiの値、及び、Raveの値が下記数式(5)、(6)及び(7)の全ての条件を満たすか否かを検出する。
そして、判断部3は、各Δθiの値、各ΔRiの値、及び、Raveの値が上記数式(5)、(6)及び(7)の全ての条件を満たすことを検出した場合、映像信号処理部4における信号処理が必要である、という判断結果を得る。一方、各Δθiの値、各ΔRiの値、及び、Raveの値が上記数式(5)、(6)及び(7)のうちの少なくとも1つの条件を満たさないことを検出した場合、映像信号処理部4における信号処理が不要である、という判断結果を得る。
すなわち、判断部3の判断によれば、特徴検出部2により検出された5つの動きベクトル全てが略同一の向きかつ略同一の大きさであるか否かにより、画像(画面)全体の動きが判断され、さらに、平均ベクトルの大きさが所定の閾値より大きいか否かにより、画像(画面)の動きの大きさが判断される。
映像信号の入力元としてカメラを例に挙げると、特徴検出部2により検出された5つの動きベクトル全てが略同一の向きかつ略同一の大きさである場合に、カメラそのものが動いていると判断され、さらに、平均ベクトルの大きさが所定の閾値より大きい場合に、カメラの動きが大きい(速い)と判断される。そして、判断部3は、これら2つの判断結果により、視覚的負担を生じさせる要素を多く含む映像信号がカメラから画像処理装置1へ入力されていると判断する。なお、映像信号の入力元としてのカメラは、動画像を撮影可能な機能を有するものである限りにおいては、例えば、CCDカメラ、CMOSカメラ、ウェブカメラ、TVカメラ、カムコーダ、携帯電話のカメラ、デジタルカメラ、または、内視鏡等のいずれであってもよい。
映像信号処理部4は、判断部3の判断結果に基づき、信号処理が不要であるという判断結果が得られた場合においては、入力された映像信号をスルーしつつ出力する。また、映像信号処理部4は、判断部3の判断結果に基づき、信号処理が必要であるという判断結果が得られた場合においては、入力された映像信号の映像品質を低下させるための信号処理を行う。この映像品質を低下させるための信号処理には、動画像から静止画像に切り替える処理、映像の輝度、コントラスト、色情報、解像度、フレームレートをもとの映像信号におけるものから低下させる処理、画像サイズをもとの映像信号におけるものから縮小する処理、警告を表す情報を映像信号に付加する処理等が含まれる。
ここで、映像信号処理部4による信号処理の具体例について述べる。なお、本実施形態の映像信号処理部4は、以降に述べる各信号処理のうちのいずれか1つを用いて処理を行ってもよく、または、以降に述べる各信号処理を複数組み合わせたものを用いて処理を行ってもよい。
映像信号処理部4は、判断部3の判断結果に基づき、信号処理が必要であるという判断結果が得られた場合においては、第1の信号処理として、映像信号をフリーズしつつ出力する処理を行う。この場合、視覚的負担を生じさせる要素を多く含む映像信号が入力され続ける限りにおいて、該映像信号が入力されたタイミングの静止画像が出力され続けるため、結果的に、観察者の視覚的負担を軽減することが可能である。
映像信号処理部4は、判断部3の判断結果に基づき、信号処理が必要であるという判断結果が得られた場合においては、第2の信号処理として、ブルーバック等の単一色の画像等の他の画像を生成しつつ出力する処理を行う。この場合、視覚的負担を生じさせる要素を多く含む映像信号が入力され続ける限りにおいて、色情報を低下させた静止画像が出力され続けるため、結果的に、観察者の視覚的負担を軽減することが可能である。
映像信号処理部4は、判断部3の判断結果に基づき、信号処理が必要であるという判断結果が得られた場合においては、第3の信号処理として、警告を表す情報を映像信号に付加させつつ出力する処理を行う。例えば、「画像が大きく揺れたため表示を中断しています」等の注意を促す文字列を映像信号に重畳しつつ出力する、または、映像信号の出力に併せて警告音を発生するための処理を行う。この場合、前記文字列が表示されるタイミングまたは前記警告音が発せられるタイミングに応じて観察者が映像から目を逸らすことにより、結果的に、観察者の視覚的負担を軽減することが可能である。
映像信号処理部4は、判断部3の判断結果に基づき、信号処理が必要であるという判断結果が得られた場合においては、第4の信号処理として、画像(画面)全体のコントラストの低下、又は、輝度の低下に係る処理を映像信号に対して施しつつ出力する処理を行う。この場合、視覚的負担を生じさせる要素を多く含む映像信号が入力され続ける限りにおいて、映像そのものが見え難くなる。これにより、観察者の脳に与える刺激が低下するため、結果的に、該観察者の視覚的負担を軽減することが可能である。
映像信号処理部4は、判断部3の判断結果に基づき、信号処理が必要であるという判断結果が得られた場合においては、第5の信号処理として、画像(画面)全体をモノクロに変換する処理を映像信号に対して施しつつ出力する処理を行う。この場合、視覚的負担を生じさせる要素を多く含む映像信号が入力され続ける限りにおいて、モノクロ画像が出力され続ける。このようにして色情報を低下させたことにより、観察者の脳に与える刺激が低下するため、結果的に、該観察者の視覚的負担を軽減することが可能である。
映像信号処理部4は、判断部3の判断結果に基づき、信号処理が必要であるという判断結果が得られた場合においては、第6の信号処理として、デジタルフィルタによるフィルタリング処理、または、モザイク処理を映像信号に対して施しつつ出力する処理を行う。この場合、視覚的負担を生じさせる要素を多く含む映像信号が入力され続ける限りにおいて、全体がぼやけたような解像度の低い画像が出力され続けるため、結果的に、観察者の視覚的負担を軽減することが可能である。
映像信号処理部4は、判断部3の判断結果に基づき、信号処理が必要であるという判断結果が得られた場合においては、第7の信号処理として、画像サイズを縮小する処理を映像信号に対して施しつつ出力する処理を行う。この場合、視覚的負担を生じさせる要素を多く含む映像信号が入力され続ける限りにおいて、本来のサイズに比べて縮小された画像が出力され続けるため、結果的に、観察者の視覚的負担を軽減することが可能である。
映像信号処理部4は、判断部3の判断結果に基づき、信号処理が必要であるという判断結果が得られた場合においては、第8の信号処理として、入力される映像信号のフレームレートに比べて低い所定のフレームレートに変換しつつ出力する処理を行う。具体的には、映像信号処理部4は、前記第8の信号処理として、例えば60fpsとして入力される映像信号を、前記所定のフレームレートとしての10fpsに変換しつつ出力する処理を行う。この場合、視覚的負担を生じさせる要素を多く含む映像信号が入力され続ける限りにおいて、一定の低いフレームレートの映像が出力され続ける。これにより、観察者の脳に与える刺激が低下するため、結果的に、該観察者の視覚的負担を軽減することが可能である。
映像信号処理部4は、判断部3の判断結果に基づき、信号処理が必要であるという判断結果が得られた場合においては、第9の信号処理として、入力される映像信号のフレームレートを、平均ベクトルの大きさRaveの値(映像の動きの速さ)に対して反比例するように低下しつつ出力する処理を行う。この場合、視覚的負担を生じさせる要素を多く含む映像信号が入力されると、該映像信号より得られた平均ベクトルの大きさRaveの値が大きい程コマ送りに近づくような映像が出力される。これにより、観察者の脳に与える刺激が低下するため、結果的に、該観察者の視覚的負担を軽減することが可能である。
そして、映像信号処理部4を経た映像信号は、モニタ及び(または)映像記録装置等へ出力される。
以上に述べたように、本実施形態の画像処理装置1によれば、画面全体が動くような大きな動きを含む映像を見る際に生じる視覚的負担を軽減することができる。
なお、特徴検出部2は、入力される映像信号の特徴を検出するための処理として、該映像信号における動きベクトルを検出するものに限らず、例えば、画像(画面)の輝度平均の差異を検出するものであってもよく、該映像信号における2Hz以下の平行移動成分(縦方向及び横方向)のパワーの大きさを検出するものであってもよく、または、該映像信号に係るその他の特徴量を検出するものであってもよい。
そして、このような事情を鑑みた場合、本実施形態の画像処理装置1は、例えば図3に示すように、特徴検出処理選択部5Aをさらに有する画像処理装置1Aとして構成されるものであっても良い。
本実施形態の第1の変形例としての画像処理装置1Aの特徴検出部2は、入力される映像信号の特徴を検出するための複数の処理ルーチン(プログラム)を具備している。また、特徴検出部2が具備する処理ルーチン(プログラム)各々には、1番から連番の番号が付されている。
画像処理装置1Aの特徴検出処理選択部5Aは、例えば、アップスイッチ、ダウンスイッチ及び7セグメント表示器を具備して構成されている。
このような画像処理装置1Aの構成においては、前述した処理ルーチン(プログラム)各々に付された番号が前記7セグメント表示器に表示される。そして、観察者が前記アップスイッチまたは前記ダウンスイッチを押下すると、この押下に連動して、入力される映像信号の特徴を検出するための各種処理のうち、該観察者の所望の一の処理が選択される。これに伴い、画像処理装置1Aの特徴検出部2は、前記所望の一の処理を用いつつ、自身に入力される映像信号の特徴を検出する。
以上に述べたような、本実施形態の第1の変形例としての画像処理装置1Aによれば、画像処理装置1が具備する効果に加え、入力される映像信号の特徴を検出するための処理として、映像の撮影状況または観察者の観察状況に応じた、より適切な処理を選択することができる。
ところで、上記数式(5)、(6)及び(7)として示した、判断部3による判断の際の判断基準は、映像の撮影状況または観察者の観察状況に応じて適宜変更されるものであってもよい。具体的には、例えば、画像(画面)の右上部分に動く物体が存在し、かつ、画像(画面)全体が大きく動く場合においては、該右上部分に相当する箇所から検出された動きベクトルを、上記数式(5)及び(6)として示した判断基準より除外するものであってもよい。また、例えば、画像(画面)全体が大きく動く映像を見た際に生理的な不調を催す度合いの高い観察者においては、上記数式(7)として示した判断基準における閾値Rmaxの値を小さくするものであってもよい。
そして、このような事情を鑑みた場合、本実施形態の画像処理装置1は、例えば図4に示すように、判断部3における判断基準を調整可能な判断基準調整部5Bをさらに有する画像処理装置1Bとして構成されるものであっても良い。
画像処理装置1Bの判断基準調整部5Bは、例えば、アップスイッチ、ダウンスイッチ及び7セグメント表示器を具備して構成されている。
このような画像処理装置1Bの構成においては、例えば、閾値Rmaxの値が前記7セグメント表示器に表示される。そして、観察者が前記アップスイッチまたは前記ダウンスイッチを押下すると、この押下に連動して、該閾値Rmaxの値が増加または減少させられる。これに伴い、画像処理装置1Bの判断部3は、調整された前記閾値Rmaxの値を用いつつ、映像信号処理部4における信号処理が必要であるか否かの判定を行う。
また、前述のような画像処理装置1Bの構成においては、例えば、動きベクトルの数が7セグメント表示器に表示される。そして、観察者が前記アップスイッチまたは前記ダウンスイッチを押下すると、この押下に連動して、該動きベクトルの数が増加または減少させられる。これに伴い、画像処理装置1Bの判断部3は、調整された前記動きベクトルの数を用いつつ、映像信号処理部4における信号処理が必要であるか否かの判定を行う。
なお、判断基準調整部5Bによる判断基準の調整は、判断部3において実施されるものに限らず、特徴検出部2、または、特徴検出部2に至るまでの系において実施されるものであってもよい。具体的には、例えば、判断基準調整部5Bにおいて入力されたRmaxの値に応じた係数が動きベクトルに乗算される。
以上に述べたような、本実施形態の第2の変形例としての画像処理装置1Bによれば、画像処理装置1が具備する効果に加え、入力される映像信号に対する信号処理の要否に係る判断基準として、映像の撮影状況または観察者の観察状況に応じた、より適切な判断基準となるように調整することができる。
なお、本実施形態の画像処理装置1は、例えば図5に示すように、判断部3における判断基準を複数の中から選択可能な判断基準選択部5Dをさらに有する画像処理装置1Eとして構成されるものであっても良い。
画像処理装置1Eの判断基準選択部5Dは、例えば、アップスイッチ、ダウンスイッチ及び7セグメント表示器を具備して構成されている。
このような画像処理装置1Eの構成においては、複数の判断基準を表す記号が前記7セグメント表示器に順次表示される。そして、観察者が前記アップスイッチまたは前記ダウンスイッチを押下すると、この押下に連動して、7セグメント表示器に表示される記号が切り替わる。ここで、観察者が所望の判断基準を表す記号を選択すると、画像処理装置1Eの判断部3は、選択された判断基準に基づき、映像信号処理部4における信号処理が必要であるか否かの判定を行う。
以上に述べたような、本実施形態の第3の変形例としての画像処理装置1Eによれば、画像処理装置1が具備する効果に加え、入力される映像信号に対する信号処理の要否に係る判断基準として、映像の撮影状況または観察者の観察状況に応じた、より適切な判断基準を選択することができる。
一方、映像信号処理部4において行われる第1〜第9の信号処理として前述した、映像信号の映像品質を低下させるための信号処理は、映像の撮影状況または観察者の観察状況に応じて適宜変更されるものであってもよい。
そして、このような事情を鑑みた場合、本実施形態の画像処理装置1は、例えば図6に示すように、映像信号処理選択部5Cをさらに有する画像処理装置1Cとして構成されるものであっても良い。
本実施形態の第4の変形例としての画像処理装置1Cの映像信号処理部4は、前述の第1〜第9の信号処理に対応した処理ルーチン(プログラム)を夫々具備している。また、映像信号処理部4が具備する処理ルーチン(プログラム)各々には、1番から連番の番号が付されている。
画像処理装置1Cの映像信号処理選択部5Cは、例えば、アップスイッチ、ダウンスイッチ及び7セグメント表示器を具備して構成されている。なお、画像処理装置1Cの映像信号処理選択部5Cは、アップスイッチ及びダウンスイッチの代わりに、これらのスイッチと略同等の機能を有するものとして、例えば、ダイヤル、ボタンまたは音声入力装置等を具備して構成されても良い。
このような画像処理装置1Cの構成においては、前述した処理ルーチン(プログラム)各々に付された番号が前記7セグメント表示器に表示され、また、観察者による前記アップスイッチまたは前記ダウンスイッチの押下に連動して、映像信号の映像品質を低下させるための信号処理のうち、該観察者の所望の一の処理が選択される。これに伴い、画像処理装置1Cの映像信号処理部4は、信号処理が必要であるという判断結果が得られた場合に、映像信号の入力タイミングに応じて前記所望の一の処理を実施する。
以上に述べたような、本実施形態の第4の変形例としての画像処理装置1Cによれば、画像処理装置1が具備する効果に加え、入力される映像信号の映像品質を低下させるための信号処理として、映像の撮影状況または観察者の観察状況に応じた、より適切な信号処理を選択することができる。
また、画像処理装置1が外部から一対の映像信号を入力する場合には、画像処理装置1は、判断部3の判断結果に基づき、それぞれの映像信号について映像品質を低下させるための信号処理を共通に行うように構成されていてもよい。
そして、このような事情を鑑みた場合、本実施形態の画像処理装置1は、例えば図7に示すように、映像信号処理部4に代えて、一対の映像信号処理部4L,4Rを有する画像処理装置1Fとして構成されるものであっても良い。
本実施形態の第5の変形例としての画像処理装置1Fは、図7に示すように、外部から入力される一対の映像信号のうちの一方の特徴を検出する特徴検出部2と、特徴検出部2の検出結果に基づいて映像信号に対する信号処理の要否の判断を行う判断部3と、判断部3の判断結果に基づいて一対の映像信号に対してそれぞれ映像品質を低下させるための信号処理を適宜行う一対の映像信号処理部4L及び4Rと、を有している。なお、この場合において、画像処理装置1に入力される一対の映像信号のソースとしては、左目用カメラと右目用カメラとを備えた一対のカメラから構成される立体カメラ等が挙げられる。また、前記立体カメラは、例えば第3の実施形態として後述する、フェイスマウントディスプレイ装置に設けられるように構成されていてもよい。
このような一対のカメラは、いずれも撮影の対象領域が相互に一致するように設定されている。そのため、左目用カメラから出力された映像信号(左)と、右目用カメラから出力された映像信号(右)との間において、特徴が一致する。そのため、特徴検出部2は、前述したように、入力される一対の映像信号のうち、一方のみの特徴を検出することとしている。
また、判断部3において信号処理が必要であると判断された場合、映像信号処理部4Lは、映像信号(左)に対して映像品質を低下させるための信号処理を行う。また、判断部3において信号処理が必要であると判断された場合、映像信号処理部4Rは、映像信号(右)に対して映像品質を低下させるための信号処理を行う。
その他については、上述した第1の実施形態における画像処理装置1と同様の処理が行われる。
以上に述べたような、本実施形態の第5の変形例としての画像処理装置1Fによれば、画像処理装置1が具備する効果に加え、入力される一対の映像信号に対して、映像品質を低下させるための共通の信号処理を同時に行うことができる。
また、本実施形態の画像処理装置1は、例えば図8に示すように、本実施形態の第5の変形例としての画像処理装置1Fが、本実施形態の第4の変形例における映像信号処理選択部5Cをさらに有して構成された、画像処理装置1Gとして構成されるものであっても良い。この場合において、映像信号処理選択部5Cは、映像信号処理部4L及び4Rの両方に接続されている。これにより、観察者が映像信号の映像品質を低下させるための信号処理のうちから所望の一の処理を選択すると、映像信号処理選択部5Cは、選択された所望の一の処理をそれぞれ映像信号処理部4L及び4Rに対して実施するように制御する。
以上に述べたような、本実施形態の第6の変形例としての画像処理装置1Gによれば、画像処理装置1が具備する効果に加え、入力される一対の映像信号の映像品質を低下させるための信号処理として、映像の撮影状況または観察者の観察状況に応じた、より適切な信号処理を選択することができるとともに、このように選択された信号処理を入力された一対の映像信号に対して同時に行うことができる。
一方、本実施形態の説明において述べたハードウェア的な処理は、ソフトウェアを用いて実現されるものであっても良い。
この場合、画像処理装置1は、CPUと、RAM等の主記憶装置と、本実施形態の説明において述べたハードウェア的な処理の全部または一部を実現するための画像処理プログラムが記憶されたコンピュータ読み取り可能な記憶媒体と、を具備して構成される。そして、このような構成によれば、前記CPUが前記記憶媒体に記憶された画像処理プログラムを読み出して情報の加工・演算処理を実行することにより、本実施形態の説明において述べたものと同様の処理を実現させることができる。
なお、前記記憶媒体は、磁気ディスク、光磁気ディスク、CD−ROM、DVD−ROMまたは半導体メモリ等のいずれにより構成されるものであっても良い。
また、本実施形態の説明において述べたハードウェア的な処理をソフトウェアを用いて実現する場合、一方のコンピュータから通信回線を介して他方のコンピュータへ画像処理プログラムを配信し、該他方のコンピュータが該画像処理プログラムを実行するようにしても良い。
ここで、CPUが画像処理プログラムを実行することにより実現される画像処理の処理手順について、図9のフローチャートを参照しつつ説明を行う。
まず、CPUは、外部から入力される映像信号に基づき、連続する2枚の画像間における画像マッチング処理を行うことにより、該映像信号に含まれる対象物の位置を検出する(図9のステップS11)。
次に、CPUは、入力される映像信号の特徴として、画像の4隅近傍及び中央部に位置する所定の5箇所の画素における動きベクトルを夫々検出する(図9のステップS12)。
CPUは、図9のステップS12の処理における各動きベクトルの検出結果に基づき、映像信号の映像品質を低下させるための信号処理の要否の判断を行う(図9のステップS13)。
CPUは、図9のステップS13の判断結果に基づき、信号処理が不要であるという判断結果を得た場合には、入力された映像信号をスルーしつつ、モニタ及び(または)映像記録装置等へ出力する(図9のステップS15)。一方、CPUは、図9のステップS13の判断結果に基づき、信号処理が必要であるという判断結果を得た場合には、映像信号の映像品質を低下させるための信号処理を実施(図9のステップS14)した後、該信号処理後の映像信号をモニタ及び(または)映像記録装置等へ出力する(図9のステップS15)。
その後、CPUは、映像信号が入力され続けている間(図9のステップS16)、前述した、図9のステップS11からの一連の処理を繰り返し行う。また、CPUは、映像信号の入力が停止するとともに(図9のステップS16)、図9のステップS11からの一連の処理を終了する。
以上に述べた処理手順等によれば、本実施形態の説明において述べたハードウェア的な処理をソフトウェアを用いて実現する場合であっても、画像処理装置1が具備する効果と同様の効果を得ることができる。
(第2の実施形態)
図10から図12は、本発明の第2の実施形態に係るものである。図10は、本発明の第2の実施形態に係る画像処理装置の構成等を示すブロック図である。図11は、第2の実施形態における変形例としての画像処理装置の要部の構成を示すブロック図である。図12は、第2の実施形態に係る画像処理装置において行われる処理を、ソフトウェアを用いて実現した場合の処理手順を示すフローチャートである。
図10から図12は、本発明の第2の実施形態に係るものである。図10は、本発明の第2の実施形態に係る画像処理装置の構成等を示すブロック図である。図11は、第2の実施形態における変形例としての画像処理装置の要部の構成を示すブロック図である。図12は、第2の実施形態に係る画像処理装置において行われる処理を、ソフトウェアを用いて実現した場合の処理手順を示すフローチャートである。
なお、以降の説明において、第1の実施形態と同様の構成を持つ部分については、詳細な説明を省略する。また、本実施形態における画像処理装置の構成は、第1の実施形態における画像処理装置1と類似の構成を有している。そのため、本実施形態においては、第1の実施形態における画像処理装置1と異なる部分について主に説明を行うものとする。
画像処理装置101は、図10に示すように、カメラ6からの映像信号が入力される映像信号処理部4と、動き検出センサ7において検出された物理量が入力される判断部3と、を有している。
動き検出センサ7は、カメラ6の動きに応じて生じる物理量を検出及び出力可能な、例えば、加速度センサ、角速度センサまたは測距センサ等により構成されている。
なお、動き検出センサ7は、カメラ6の動きに応じて生じる物理量を検出可能である限りにおいては、カメラ6と一体に設けられているものであってもよく、または、カメラ6と別体に設けられているものであってもよい。
ここで、具体例として、カメラ6が頭部装着型カメラであり、動き検出センサ7が測距センサであり、かつ、動き検出センサ7がカメラ6と一体に設けられている場合の作用について説明を行う。
例えば、カメラ6を装着した医師が撮影を行いながら外科手術を行っている場合においては、被写体距離は略一定に保たれる。しかし、器具の交換時等において医師が急に横を向くと、これに伴って被写体距離が急激に変化する。
このような場合においては、動き検出センサ7は、被写体距離の変化量をモニタリングする。また、判断部3は、該変化量と所定の閾値とを比較するとともに、該比較結果に基づき、映像信号処理部4における映像信号に対する信号処理の要否の判断を行う。そして、前記変化量が前記所定の閾値を超えている場合には、映像信号処理部4における信号処理が必要である、という判断結果が得られ、また、前記変化量が前記所定の閾値以下である場合には、映像信号処理部4における信号処理が不要である、という判断結果が得られる。
なお、映像信号処理部4における信号処理については、第1の実施形態と同様の処理を適用可能であるため、説明を省略する。
また、カメラ6を装着した医師が撮影を行いながら外科手術を行っている場合に動き検出センサ7から出力される被写体距離の変化量をAとし、また、器具の交換時等において医師が急に横を向いた場合に動き検出センサ7から出力される被写体距離の変化量をBとすると、前記所定の閾値は、該変化量Aより大きく、かつ、該変化量Bより小さい値として設定されるものとする。
前述した具体例以外の場合であって、例えば、被写体距離の変化が少なく、かつ、カメラ6が上下に動いたり、左右に動いたり、または、回転しながら動いたりするような撮影条件の場合においては、動き検出センサ7として、加速度センサまたは角速度センサを用いればよい。そして、これに伴い、動き検出センサ7から出力される物理量の種類に応じた所定の閾値を適宜設定することにより、判断部3における判断が適切に行われる。
以上に述べたように、本実施形態の画像処理装置101によれば、画面全体が動くような大きな動きを含む映像を見る際に生じる視覚的負担を軽減することができる。
なお、本実施形態の画像処理装置101によれば、第1の実施形態の第2の変形例に示した判断基準調整部5Bとの組み合わせにより、動き検出センサ7から出力される物理量の種類に応じた所定の閾値の値(判断部3における判断基準)を、映像の撮影状況または観察者の観察状況に応じたものとして適宜変更することができる。
また、本実施形態の画像処理装置101によれば、第1の実施形態の第4の変形例に示した映像信号処理選択部5Cとの組み合わせにより、映像信号処理部4において行われる信号処理の種類を、映像の撮影状況または観察者の観察状況に応じたものとして適宜変更することができる。
また、本実施形態の画像処理装置101は、一対のカメラ6L及び6Rに接続されるとともに、映像信号処理部4に代えて一対の映像信号処理部4L及び4Rを有する、図11に示す画像処理装置101Aとして構成されるものであっても良い。
具体的には、図11に示すように、本実施形態の変形例としての画像処理装置101Aは、カメラ6L及び6Rからの一対の映像信号がそれぞれ入力される一対の映像信号処理部4L及び4Rと、動き検出センサ7において検出された物理量が入力される判断部3と、を有している。
ここで、動き検出センサ7は、一対のカメラ6L及び6Rを保持する保持部に設けられていることが好ましい。この場合、動き検出センサ7は、カメラ6L及び6Rの両方の動きを同時に検出することになる。
また、判断部3は、映像信号処理部4L及び4Rの両方に接続されている。従って、映像信号に対する信号処理が必要であると判断部3により判断された場合、映像信号処理部4L及び4Rは、カメラ6L及び6Rから入力された一対の映像信号に対して、それぞれ映像品質を低下させるための信号処理を同時に行うことができる。
一方、本実施形態の説明において述べたハードウェア的な処理は、ソフトウェアを用いて実現されるものであっても良い。
この場合、画像処理装置101は、CPUと、RAM等の主記憶装置と、本実施形態の説明において述べたハードウェア的な処理の全部または一部を実現するための画像処理プログラムが記憶されたコンピュータ読み取り可能な記憶媒体と、を具備して構成される。そして、このような構成によれば、前記CPUが前記記憶媒体に記憶された画像処理プログラムを読み出して情報の加工・演算処理を実行することにより、本実施形態の説明において述べたものと同様の処理を実現させることができる。
なお、前記記憶媒体は、磁気ディスク、光磁気ディスク、CD−ROM、DVD−ROMまたは半導体メモリ等のいずれにより構成されるものであっても良い。
また、本実施形態の説明において述べたハードウェア的な処理をソフトウェアを用いて実現する場合、一方のコンピュータから通信回線を介して他方のコンピュータへ画像処理プログラムを配信し、該他方のコンピュータが該画像処理プログラムを実行するようにしても良い。
ここで、CPUが画像処理プログラムを実行することにより実現される画像処理の処理手順について、図12のフローチャートを参照しつつ説明を行う。
まず、CPUは、カメラ6から出力された映像信号を取得する(図12のステップS21)。
次に、CPUは、動き検出センサ7において検出された物理量として、カメラ6の動きに応じて生じる被写体距離の変化量等の物理量を取得する(図12のステップS22)。
CPUは、図12のステップS22において取得した物理量に基づき、該物理量が所定の閾値を超えているか否かの判定を行う(図12のステップS23)。
CPUは、図12のステップS23の判定結果に基づき、動き検出センサ7において検出された物理量が所定の閾値以下であるという判定結果を得た場合には、信号処理が不要であるとみなし、入力された映像信号をスルーしつつ、モニタ及び(または)映像記録装置等へ出力する(図12のステップS25)。一方、CPUは、図12のステップS23の判定結果に基づき、動き検出センサ7において検出された物理量が所定の閾値を超えているという判定結果を得た場合には、信号処理が必要であるとみなし、映像信号の映像品質を低下させるための信号処理を実施(図12のステップS24)した後、該信号処理後の映像信号をモニタ及び(または)映像記録装置等へ出力する(図12のステップS25)。
その後、CPUは、カメラ6からの映像信号が入力され続けている間(図12のステップS26)、前述した、図12のステップS21からの一連の処理を繰り返し行う。また、CPUは、カメラ6からの映像信号の入力が停止するとともに(図12のステップS26)、図12のステップS21からの一連の処理を終了する。
以上に述べた処理手順等によれば、本実施形態の説明において述べたハードウェア的な処理をソフトウェアを用いて実現する場合であっても、画像処理装置101が具備する効果と同様の効果を得ることができる。
(第3の実施形態)
図13から図19は、本発明の第3の実施形態に係るものである。図13は、本発明の第3の実施形態に係る画像処理装置を有するフェイスマウントディスプレイ装置の構成を示す正面図である。図14は、本発明の第3の実施形態に係る画像処理装置を有するフェイスマウントディスプレイ装置の構成を示す左側面図である。図15は、本発明の第3の実施形態に係る画像処理装置を有するフェイスマウントディスプレイ装置の構成を示す背面図である。図16は、本発明の第3の実施形態に係る画像処理装置を有するフェイスマウントディスプレイ装置の構成等を示すブロック図である。図17は、本発明の第3の実施形態に係る画像処理装置を有するフェイスマウントディスプレイ装置の具体的な使用例を示す模式図である。図18は、図17に示すフェイスマウントディスプレイ装置により撮影された映像を、離れた位置に設置された3Dモニタにおいて見る場合の例を示す模式図である。図19は、第3の実施形態に係る画像処理装置において行われる処理を、ソフトウェアを用いて実現した場合の処理手順を示すフローチャートである。
図13から図19は、本発明の第3の実施形態に係るものである。図13は、本発明の第3の実施形態に係る画像処理装置を有するフェイスマウントディスプレイ装置の構成を示す正面図である。図14は、本発明の第3の実施形態に係る画像処理装置を有するフェイスマウントディスプレイ装置の構成を示す左側面図である。図15は、本発明の第3の実施形態に係る画像処理装置を有するフェイスマウントディスプレイ装置の構成を示す背面図である。図16は、本発明の第3の実施形態に係る画像処理装置を有するフェイスマウントディスプレイ装置の構成等を示すブロック図である。図17は、本発明の第3の実施形態に係る画像処理装置を有するフェイスマウントディスプレイ装置の具体的な使用例を示す模式図である。図18は、図17に示すフェイスマウントディスプレイ装置により撮影された映像を、離れた位置に設置された3Dモニタにおいて見る場合の例を示す模式図である。図19は、第3の実施形態に係る画像処理装置において行われる処理を、ソフトウェアを用いて実現した場合の処理手順を示すフローチャートである。
なお、以降の説明において、前述した各実施形態と同様の構成を持つ部分については、詳細な説明を省略する。
フェイスマウントディスプレイ装置(以降、FMD装置と略記する)201は、例えば図13に示すように、使用者の眼の付近に装着可能な、眼鏡形状またはゴーグル形状を具備するように全体が形成されている。
また、立体カメラとしての機能を有するFMD装置201は、図13乃至図15に示すように、カメラ202L及び202Rと、画像処理装置203と、アンテナ204と、FMD装置201の傾き角度を検出する角速度センサ205と、使用者の左右の耳に掛けることが可能な形状を具備する装着用冶具206と、小型表示部207L及び202Rと、を有している。
カメラ202Lは、FMD装置201を装着している使用者の左目側に相当する映像信号を出力する。また、カメラ202Rは、FMD装置201を装着している使用者の右眼側に相当する映像信号を出力する。また、カメラ202L及び202Rから夫々出力された映像信号は、画像処理装置203に入力される。
画像処理装置203は、眼鏡形状またはゴーグル形状に形成されたFMD装置201における、フレームに相当する部分に設けられている。
また、画像処理装置203は、図16に示すように、プロセッサ203aと、セレクタ203bと、無線送信部203cとを有して構成されている。
特徴検出部としての機能を具備するプロセッサ203aは、角速度センサ205における傾き角度の検出結果に基づき、FMD装置201の角度の変移量を随時算出する。
そして、判断部としての機能を具備するプロセッサ203aは、FMD装置201の角度の変移量の算出結果に基づき、セレクタ203bにおける映像信号に対する信号処理の要否の判断を行う。例えば、プロセッサ203aは、算出した角度の変移量が所定の量を超えたことを検出した場合、映像信号に対する信号処理が必要であると判断し、カメラ202Lからの信号を選択させるための制御をセレクタ203bに対して行う。また、プロセッサ203aは、例えば、算出した角度の変移量が前記所定の量以下であることを検出した場合、映像信号に対する信号処理が不要であると判断し、カメラ202Rからの信号を選択させるための制御をセレクタ203bに対して行う。
セレクタ203bは、プロセッサ203aの制御に基づき、カメラ202Lからの映像信号と、カメラ202Rからの映像信号とのうち、いずれか一の映像信号を選択的に出力する。
無線送信部203cは、カメラ202Lからの映像信号と、セレクタ203bにおいて選択された一の映像信号とを1フレーム毎に交互に結合したものを無線信号に変調する。そして、前記無線信号は、アンテナ204を介してFMD装置201の外部へ送信される。
小型表示部207Lは、FMD装置201を装着した使用者の左眼の眼前に配置可能な形状及びサイズを具備し、カメラ202Lから出力される映像信号に応じた映像を表示する。また、小型表示部207Rは、FMD装置201を装着した使用者の右眼の眼前に配置可能な形状及びサイズを具備し、カメラ202Rから出力される映像信号に応じた映像を表示する。
一方、FMD装置201の外部には、図16に示すように、FMD装置201からの無線信号を受信及び復調する無線受信部301と、無線受信部301からの映像信号に応じた映像が表示される3Dモニタ302とが設けられている。
ここで、FMD装置201の作用を、図17及び図18に示すような状況を想定しつつ説明する。
例えば歯科医である術者401は、図17に示すように、FMD装置201を顔に装着した状態において、患者の口腔内の観察及び処置を行う。この際、術者401が観察している部分は、カメラ202L及び202Rにより撮影され、小型表示部207L及び207Rに表示される。これにより、術者401は、カメラ202L及び202Rによる撮影範囲の状況を、小型表示部207L及び207Rに表示される映像を見ながら確認することができる。
一方、カメラ202L及び202Rにより撮影された映像は、無線通信を介し、術者401から離れた位置に設置された3Dモニタ302に表示される。そして、図18に示すように、例えば学生である観察者403は、術者401の手技を3D映像として略リアルタイムに見ることができる。
術者401の動きが小さい場合には、信号処理が不要であるとの判断がプロセッサ203aにおいてなされるため、カメラ202Rからの信号がセレクタ203bから出力される。その結果、術者401の動きが小さい場合、3Dモニタ302には、3D映像が表示される。
また、例えば、術者401が急に横を向く等の動きの大きな動作を行った場合、角速度センサ205により検出される傾き角度が急峻に変化することに伴い、信号処理が必要であるとの判断がプロセッサ203aにおいてなされるため、カメラ202Lからの映像信号がセレクタ203bから出力される。その結果、術者401の動きが大きい場合、3Dモニタ302には、2D映像が表示される。
すなわち、本実施形態の画像処理装置203によれば、信号処理が必要であると判断した場合に、自身に入力された映像信号の映像品質を低下させるための信号処理として、3D映像を2D映像に変換する処理を行っている。
なお、画像処理装置203は、信号処理が必要であると判断した場合に、カメラ202Lからの映像信号を用いて2D画像を生成するものに限らず、カメラ202Rからの映像信号を用いて2D画像を生成するものであっても良い。
以上に述べたように、本実施形態の画像処理装置203、及び、画像処理装置203を有するFMD装置201によれば、画面全体が動くような大きな動きを含む映像を見る際に生じる視覚的負担を軽減することができる。
一方、本実施形態の説明において述べたハードウェア的な処理は、ソフトウェアを用いて実現されるものであっても良い。
この場合、画像処理装置203は、CPUと、RAM等の主記憶装置と、本実施形態の説明において述べたハードウェア的な処理の全部または一部を実現するための画像処理プログラムが記憶されたコンピュータ読み取り可能な記憶媒体と、を具備して構成される。そして、このような構成によれば、前記CPUが前記記憶媒体に記憶された画像処理プログラムを読み出して情報の加工・演算処理を実行することにより、本実施形態の説明において述べたものと同様の処理を実現させることができる。
ここで、CPUが画像処理プログラムを実行することにより実現される画像処理の処理手順について、図19のフローチャートを参照しつつ説明を行う。
まず、CPUは、カメラ202L及び202Rから出力された映像信号を取得する(図19のステップS31)。
次に、CPUは、角速度センサ205における傾き角度の検出結果に基づき、FMD装置201の角度の変移量を算出する(図19のステップS32)。
CPUは、図19のステップS32において算出した角度の変移量に基づき、該角度の変移量が所定の閾値を超えているか否かの判定を行う(図19のステップS33)。
CPUは、図19のステップS33の判定結果に基づき、算出した角度の変移量が所定の閾値以下であるという判定結果を得た場合には、信号処理が不要であるとみなし、カメラ202Rからの信号を選択する(図19のステップS34)。一方、CPUは、図12のステップS23の判定結果に基づき、動き検出センサ7において検出された物理量が所定の閾値を超えているという判定結果を得た場合には、信号処理が必要であるとみなし、カメラ202Lからの信号を選択する(図19のステップS35)。
そして、CPUは、カメラ202Lからの映像信号と、図19のステップS34またはステップS35において選択した一の映像信号とを無線信号に変調させ、FMD装置201の外部へ出力させる(図19のステップS36)。
その後、CPUは、カメラ202L及び202Rからの映像信号が入力され続けている間(図19のステップS37)、前述した、図19のステップS31からの一連の処理を繰り返し行う。また、CPUは、カメラ202L及び202Rからの映像信号の入力が停止するとともに(図19のステップS37)、図19のステップS31からの一連の処理を終了する。
以上に述べた処理手順等によれば、本実施形態の説明において述べたハードウェア的な処理をソフトウェアを用いて実現する場合であっても、画像処理装置203が具備する効果と同様の効果を得ることができる。
(第4の実施形態)
図20は、本発明の第4の実施形態に係るものである。図20は、本発明の第4の実施形態に係る画像処理装置の構成等を示すブロック図である。
図20は、本発明の第4の実施形態に係るものである。図20は、本発明の第4の実施形態に係る画像処理装置の構成等を示すブロック図である。
なお、以降の説明において、第1の実施形態と同様の構成を持つ部分については、詳細な説明を省略する。また、本実施形態における画像処理装置の構成は、第1の実施形態における画像処理装置1と略同一の構成を有している。そのため、本実施形態においては、第1の実施形態における画像処理装置1と異なる部分について主に説明を行うものとする。
本実施形態の画像処理装置1Dは、第1の実施形態における画像処理装置1と同様の構成要素である、特徴検出部2と、判断部3と、映像信号処理部4とを有している一方、表示装置501へ映像信号を出力する系と、記録装置502へ映像信号を出力する系とからなる2系統の出力系を有する部分が画像処理装置1と異なっている。
画像処理装置1Dの判断部3は、第1の実施形態において述べた判断の際に、映像信号処理部4における信号処理が必要であるとの判断結果を得た場合、記録装置502における映像の記録を停止させるための制御を行う。また、画像処理装置1Dの判断部3は、映像信号処理部4における信号処理が不要であるとの判断結果が得られた場合において、記録装置502における映像の記録を開始させるための制御を行う。
このような制御を判断部3が行うことにより、記録装置502には、視覚的負担が大きくなるようなシーンがカットされた状態の映像が記録される。そのため、本実施形態の画像処理装置1Dによれば、画面全体が動くような大きな動きを含む映像をリアルタイムに見る際に生じる視覚的負担を軽減することができるとともに、記録された該映像を再生して見る場合においても視覚的負担が生じにくい。
なお、本実施形態の画像処理装置1Dの構成は、画像処理装置1A、1B、1C、101及び203に対しても略同様に適用することができる。
本発明は、上述した各実施形態に限定されるものではなく、発明の趣旨を逸脱しない範囲内において種々の変更や応用、または、各実施形態に記載された構成の組み合わせが可能であることは勿論である。
1,1A,1B,1C,1D,101,203 画像処理装置
2 特徴検出部
3 判断部
4 映像信号処理部
201 FMD装置
2 特徴検出部
3 判断部
4 映像信号処理部
201 FMD装置
Claims (19)
- 入力映像信号に基づいて複数の動きベクトルを検出する特徴検出部と、
前記複数の動きベクトルの相互の大きさ及び向きに関する判断基準に基づき、前記入力映像信号に対する信号処理を行うか否かを判断する判断部と、
前記判断部において信号処理を行うと判断された場合に、前記入力映像信号に係る映像の品質を低下させるための信号処理を行う映像信号処理部と、
を有することを特徴とする画像処理装置。 - 前記入力映像信号は、カメラから出力されたものであることを特徴とする請求項1に記載の画像処理装置。
- 前記入力映像信号は、立体カメラから出力されたものであることを特徴とする請求項1に記載の画像処理装置。
- 前記特徴検出部は、画像の4隅近傍及び中央部に位置する所定の5箇所の画素における動きベクトルを検出することを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれか一に記載の画像処理装置。
- カメラと、
前記カメラの動きを検出する動き検出センサと、
前記動き検出センサにより検出された物理量に関する判断基準に基づき、前記カメラから出力された入力映像信号に対する信号処理を行うか否かを判断する判断部と、
前記判断部において信号処理を行うと判断された場合に、前記入力映像信号に係る映像の品質を低下させるための信号処理を行う映像信号処理部と、
を有することを特徴とする画像処理装置。 - 前記カメラは、立体カメラであることを特徴とする請求項5に記載の画像処理装置。
- 前記動き検出センサは、加速度センサまたは角速度センサであり、
前記判断基準は、前記カメラの動きに応じたものとして定められることを特徴とする請求項5に記載の画像処理装置。 - 前記動き検出センサは、測距センサであり、
前記判断基準は、前記カメラから被写体までの距離の変化に応じたものとして定められることを特徴とする請求項5に記載の画像処理装置。 - 前記映像信号処理部は、前記判断部において信号処理を行うと判断された場合に、前記立体カメラから出力される一方の映像信号を遮断しつつ、他方の映像信号を該一方の映像信号として出力する処理、または、前記立体カメラから出力される他方の映像信号を遮断しつつ、一方の映像信号を該他方の映像信号として出力する処理を行うことを特徴とする請求項3または請求項6に記載の画像処理装置。
- 前記判断部における判断基準を複数の中から選択可能な判断基準選択部をさらに有することを特徴とする請求項1乃至請求項9のいずれか一に記載の画像処理装置。
- 前記判断部における判断基準を調整可能な判断基準調整部をさらに有することを特徴とする請求項1乃至請求項9のいずれか一に記載の画像処理装置。
- 前記判断部における判断の際に用いられる前記複数の動きベクトルの数を増減可能な、判断基準調整部をさらに有することを特徴とする請求項1乃至請求項4のいずれか一に記載の画像処理装置。
- 前記判断基準には、前記複数の動きベクトルにおける平均ベクトルの大きさの閾値が含まれ、
前記閾値を変更可能な判断基準調整部をさらに有することを特徴とする請求項1乃至請求項4のいずれか一に記載の画像処理装置。 - 前記映像信号処理部において行われる信号処理の処理内容を複数の中から1つ選択可能な、映像信号処理選択部をさらに有することを特徴とする請求項1乃至請求項9のいずれか一に記載の画像処理装置。
- 前記入力映像信号を記録可能な記録装置をさらに有し、
前記判断部は、信号処理を行うと判断した場合に、前記記録装置における前記入力映像信号の記録を停止させる制御を行うことを特徴とする請求項1乃至請求項9のいずれか一に記載の画像処理装置。 - 入力映像信号に基づいて複数の動きベクトルを検出するベクトル検出過程と、
前記複数の動きベクトルの相互の大きさ及び向きに関する判断基準に基づき、前記入力映像信号に対する信号処理を行うか否かを判断する判断過程と、
前記判断過程において信号処理を行うと判断された場合に、前記入力映像信号に係る映像の品質を低下させるための信号処理を行う映像信号処理過程と、
を有することを特徴とする画像処理方法。 - カメラから出力された入力映像信号を取得する過程と、
前記カメラの動きを検出する動き検出センサにより検出された物理量を取得する過程と、
前記物理量に関する判断基準に基づき、前記入力映像信号に対する信号処理を行うか否かを判断する判断過程と、
前記判断過程において信号処理を行うと判断された場合に、前記入力映像信号に係る映像の品質を低下させるための信号処理を行う映像信号処理過程と、
を有することを特徴とする画像処理方法。 - 入力映像信号に基づいて複数の動きベクトルを検出するベクトル検出処理と、
前記複数の動きベクトルの相互の大きさ及び向きに関する判断基準に基づき、前記入力映像信号に対する信号処理を行うか否かを判断する判断処理と、
前記判断処理において信号処理を行うと判断された場合に、前記入力映像信号に係る映像の品質を低下させるための信号処理を行う映像信号処理処理と、
をコンピュータに実行させることを特徴とする画像処理プログラム。 - カメラから出力された入力映像信号を取得する処理と、
前記カメラの動きを検出する動き検出センサにより検出された物理量を取得する処理と、
前記物理量に関する判断基準に基づき、前記入力映像信号に対する信号処理を行うか否かを判断する判断処理と、
前記判断過程において信号処理を行うと判断された場合に、前記入力映像信号に係る映像の品質を低下させるための信号処理を行う映像信号処理と、
をコンピュータに実行させることを特徴とする画像処理プログラム。
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