4G通信システム商用化後に増加傾向にある無線データトラフィック需要を満たすために、改善された5G通信システムまたはpre−5G通信システムを開発するための努力が行われている。このような理由で、5G通信システムまたはpre−5G通信システムは、4Gネットワーク以後の(Beyond 4G Network)通信システムまたはLTEシステム以後の(Post LTE)システムと呼ばれられている。高いデータ伝送率を達成するために、5G通信システムは、超高周波(mmWave)帯域(例えば、60ギガ(60GHz)帯域のような)での具現が考慮されている。超高周波帯域での電波の経路損失緩和及び電波の伝達距離を増加させるために、5G通信システムでは、ビームフォーミング(beamforming)、巨大配列多重入出力(massive MIMO)、全次元多重入出力(Full Dimensional MIMO:FD−MIMO)、アレイアンテナ(array antenna)、アナログビーム形成(analog beam−forming)、及び大規模アンテナ(large scale antenna)技術が論議されている。また、システムのネットワーク改善のために、5G通信システムでは、進化した小型セル、改善された小型セル(advanced small cell)、クラウド無線アクセスネットワーク(cloud radio access network:cloud RAN)、超高密度ネットワーク(ultra−dense network)、機器間の通信(Device to Device communication:D2D)、無線バックホール(wireless backhaul)、移動ネットワーク(moving network)、協力通信(cooperative communication)、CoMP(Coordinated Multi−Points)、及び受信干渉除去(interference cancellation)等の技術開発が行われている。そのほか、5Gシステムでは、進歩されたコーディング変調(Advanced Coding Modulation:ACM)方式であるFQAM(Hybrid FSK and QAM Modulation)及びSWSC(Sliding Window Superposition Coding)と、進歩された接続技術であるFBMC(Filter Bank Multi Carrier)、NOMA(non orthogonal multiple access)、及びSCMA(sparse code multiple access)等が開発されている。
なお、インターネットは、人間が情報を生成し消費する人間中心の連結網で、事物等分散した構成要素間に情報を取り交わして処理するIoT(Internet of Things、事物インターネット)網に進化している。クラウドサーバー等との連結を用いたビックデータ(Big data)処理技術等がIoT技術に結合されたIoE(Internet of Everything)技術も登場している。IoTを具現するために、センシング技術、有無線通信及びネットワークインフラ、サービスインターフェース技術、及び保安技術のような技術要素が要求され、最近、事物間の連結のためのセンサーネットワーク(sensor network)、事物通信(Machine to Machine、M2M)、MTC(Machine Type Communication)等の技術が研究されている。IoT環境では、連結された事物で生成されたデータを収集、分析し、人間の生活に新しい価値を創出する知能型IT(Internet Technology)サービスが提供され得る。IoTは、既存のIT(information technology)技術と多様な産業間の融合及び複合を利用してスマートホーム、スマートビルディング、スマートシティ、スマートカーあるいはコネックティドカー、スマートグリッド、ヘルスケア、スマート家電、先端医療サービス等の分野に応用され得る。
これより、5G通信システムをIoT網に適用するための多様な試みが行われている。例えば、センサーネットワーク(sensor network)、事物通信(Machine to Machine、M2M)、MTC(Machine Type Communication)等の5G通信技術がビームフォーミング、MIMO、及びアレイアンテナ等の技法によって具現されているものである。前述したビックデート処理技術としてクラウド無線アクセスネットワーク(cloud RAN)が適用されることも、5G技術とIoT技術融合の一例と言える。
移動通信システムは、初期の音声中心のサービスを提供したものから脱して、データサービス及びマルチメディアサービス提供のために、高速、高品質の無線パケットデータ通信システムに発展している。最近、3GPP(3rd Generation Partnership Project)のHSDPA(High Speed Downlink Packet Access)、HSUPA(High Speed Uplink Packet Access)、LTE(Long Term Evolution)、LTE−A(Long Term Evolution Advanced)、3GPP2のHRPD(High Rate Packet Data)、そしてIEEE(Institute of Electrical and Electronics Engineers)の802.16等多様な移動通信標準が高速、高品質の無線パケットデータ伝送サービスを支援するために開発された。特にLTEシステムは、高速無線パケットデータ伝送を効率的に支援するために開発されたシステムであって、多様な無線接続技術を活用し、無線システム容量を最大化する。LTE−Aシステムは、LTEシステムの進歩された無線システムであって、LTEと比較して向上されたデータ伝送能力を有する。
LTEは、一般的に3GPP標準団体のリリース(Release)8または9に該当する基地局、端末装備またはこれを含む通信システムや通信技術を意味し、LTE−Aは、3GPP標準団体のRelease 10に該当する基地局、端末装備またはこれを含む通信システムや通信技術を意味する。3GPP標準団体では、LTE−Aシステムの標準化以後にも、これを基盤とし、向上された性能を有する後続Releaseに対する標準化を進行している。
HSDPA、HSUPA、HRPD、LTE/LTE−A等の現存する3世代及び4世代無線パケットデータ通信システムは、伝送効率を改善するために、適応変調及び符号(Adaptive Modulation and Coding、以下、AMCという)方法とチャネル感応スケジューリング方法等の技術を利用する。
AMC方法を活用すれば、送信機は、チャネル状態によって伝送するデータの量を調節できる。すなわち、チャネル状態が良くないと、伝送するデータの量を低減し、受信エラー確率を所望の水準に調整し、チャネル状態が良いと、伝送するデータの量をふやし、受信エラー確率は、所望の水準に調整ながらも、多くの情報を効果的に伝送できる。
チャネル感応スケジューリング資源管理方法を活用すれば、送信機は、多くのユーザのうちチャネル状態に優れたユーザを選択的にサービスするので、一ユーザにチャネルを割り当て、サービスすることに比べて、システム容量が増加する。このような容量増加をいわゆる多重ユーザダイバシティ(Multi−user Diversity)利得と言う。
要するに、AMC方法とチャネル感応スケジューリング方法は、受信機から部分的なチャネル状態情報をフィードバック(feedback)されて、最も効率的であると判断される時点に適切な変調及び符号技法を適用する方法である。
前記のようなAMC方法は、MIMO(Multiple Input Multiple Output)伝送方式と共に使用される場合、伝送される信号の空間レイヤ(spatial layer)の個数またはランク(rank)を決定する機能を含むこともできる。この場合、AMC方法は、最適のデータ率(dat arate)を決定するにあたって、単純に符号化率(coding rate)と変調方式のみを考慮せず、MIMOを利用していくつかの空間レイヤに伝送すべきかをも考慮する。
複数個の送信アンテナを利用して無線信号を伝送するMIMOは、一つの端末に伝送するSU−MIMO(Single User MIMO)と、同一の時間及び周波数資源を利用して複数の端末に伝送するMU−MIMO(Multi−User MIMO)とに区分される。SU−MIMOの場合、複数の送信アンテナが一つの受信機に対して無線信号を複数の空間レイヤに伝送する。この際、受信機は、複数の受信アンテナを保有している場合にのみ、複数の空間レイヤを支援できる。一方、MU−MIMOの場合、複数の送信アンテナが複数の受信機に対して無線信号を複数の空間レイヤに伝送する。
MU−MIMOの場合、SU−MIMOと比較するとき、受信機が複数の受信アンテナを必要としない長所を有する。但し、同一の周波数及び時間資源に複数の受信機に対して無線信号を伝送するため、異なる受信機のための無線信号の間に相互干渉が発生し得る。
最近、2世代と3世代移動通信システムで使用された多重接続方式であるCDMA(Code Division Multiple Access)を次世代システムでOFDMA(Orthogonal Frequency Division Multiple Access)に転換しようとする研究が活発に進行されている。3GPPと3GPP2は、OFDMAを使用する進化システムに関する標準化を進行し始めた。CDMA方式に比べてOFDMA方式で容量増大を期待できるものと知られている。OFDMA方式で容量増大をもたらすさまざまな原因中の一つが、周波数軸上でのスケジューリング(Frequency Domain Scheduling)を行うことができるということである。チャネルが時間によって変わる特性によってチャネル感応スケジューリング方法を用いて容量利得を得たように、チャネルが周波数によって異なる特性を活用すると、さらに多い容量利得を得ることができる。
図1は、LTE/LTE−Aシステムで時間及び周波数資源を示す図である。
図1で、eNBが端末に伝送する無線資源は、周波数軸上では、RB(resource block)単位に分けられ、時間軸上では、サブフレーム(subframe)105単位に分けられる。一つのRBは、LTE/LTE−Aシステムで12個の副搬送波(subcarrier)よりなることができ、180kHzの帯域を占めることができる。一つのサブフレームは、LTE/LTE−Aシステムで14個のOFDMシンボル区間よりなることができ、1msecの時間区間を占めることができる。
スケジューリングを行うにあたって、LTE/LTE−Aシステムは、時間軸では、サブフレーム単位で資源を割り当てることができ、周波数軸では、RB単位で資源を割り当てることができる。
図2は、LTE/LTE−Aシステムでダウンリンクでスケジューリングできる最小単位である1サブフレーム及び1RBの無線資源を示す図である。
図2に示された無線資源は、時間軸上で1個のサブフレームよりなり、周波数軸上で1個のRBよりなる。このような無線資源は、周波数領域で12個の副搬送波よりなり、時間領域で14個のOFDMシンボルよりなり、総168個の固有周波数及び時間位置を有する。LTE/LTE−Aでは、図2それぞれの固有周波数及び時間位置をRE(resource element)と言う。また、1個のサブフレームは、それぞれ7個のOFDMシンボルよりなる2個のスロット(slot)よりなることができる。
図2に示された無線資源には、複数の異なる種類の信号が伝送され得る。前記異なる種類の信号には、CRS(Cell Specific Reference Signal;セル特定基準信号)200、DMRS(Demodulation Reference Signal;復調基準信号)202、PDSCH(Physical Downlink Shared Channel;物理ダウンリンク共有チャネル)204、CSI−RS(Channel Status Information Reference Signal;チャネル状態情報基準信号)206またはその他制御チャネル208が含まれることができる。
CRSは、1個のセルに属するすべての端末のために(すなわち、セル特定の(cell−specific))伝送される基準信号である。
DMRSは、特定端末のために(すなわち、端末特定の(UE−specific))伝送される基準信号である。
PDSCH信号は、ダウンリンクで伝送されるデータチャネルの信号である。PDSCH信号は、基地局が端末にトラフィックを伝送するために利用され、無線資源のデータ領域(data region)210で基準信号が伝送されないREを利用して伝送される。
CSI−RSは、1個のセルに属する端末のために伝送される基準信号であって、チャネル状態を測定するのに利用される。1個のセルには、複数のCSI−RSが伝送され得る。
その他、制御チャネル信号208は、端末がPDSCHを受信するのに必要な制御情報を提供する信号であるか、アップリンクのデータ送信に対するHARQ(Hybrid Automatic Repeatre Quest)を運用するためのACK/NACK信号であることができる。例えば、前記制御情報には、PHICH(Physical Hybrid−ARQ Indicator Channel)、PCFICH(Physical Control Format Indicator Channel)またはPDCCH(Physical Downlink Control Channel)等があり得る。
前記信号外に、LTE−Aシステムでは、他の基地局の伝送するCSI−RSが当該セルの端末に干渉なしに受信され得るように、ミューティング(muting)を設定できる。前記ミューティングは、CSI−RSが伝送され得る位置で適用され得、一般的に、端末は、当該無線資源を飛ばしてトラフィック信号を受信する。LTE−Aシステムでミューティングは、他の用語としてゼロパワー(zero−power)CSI−RSと呼ばれることがある。ミューティングがCSI−RSの位置に適用され、伝送電力が送信されないからである。
図2でCSI−RSは、CSI−RSを伝送するアンテナの数によって、A、B、C、D、E、E、F、G、H、I、Jで表示された位置の一部を利用して伝送され得る。また、前記ミューティングも、A、B、C、D、E、E、F、G、H、I、Jで表示された位置の一部に適用され得る。
特に、CSI−RSは、伝送するアンテナポート数によって2個、4個、8個のREに伝送され得る。アンテナポート数が2個である場合、図2で特定パターンの半分にCSI−RSが伝送され、アンテナポート数が4個である場合、特定パターンの全体にCSI−RSが伝送され、アンテナポート数が8個である場合、2個のパターンを利用してCSI−RSが伝送される。
一方、ミューティングの場合、いつも1個のパターン単位よりなる。すなわち、ミューティングは、複数のパターンに適用されることはできるが、CSI−RSと位置が重ならない場合、1個のパターンの一部にのみ適用されることはできない。但し、CSI−RSの位置とミューティングの位置が重なる場合に限って、1個 のパターンの一部にのみ適用され得る。
セルラシステムでダウンリンクチャネル状態を測定するために、基地局は、基準信号(reference signal)を伝送しなければならない。LTE−Aシステムの場合、基地局が伝送するCRSまたはCSI−RSを利用して、端末は、基地局と自分との間のチャネル状態を測定できる。
前記チャネル状態は、基本的に、いくつかの要素が考慮されなければならないし、これには、ダウンリンクでの干渉量が含まれる。前記ダウンリンクでの干渉量は、隣接基地局に属するアンテナによって発生する干渉信号及び熱雑音等が含まれ、端末がダウンリンクのチャネル状況を判断するのに重要である。一例として、送信アンテナが一個である基地局から受信アンテナが一個である端末に伝送する場合、端末は、基地局で受信された基準信号でダウンリンクに受信できるシンボル当たりエネルギーと当該シンボルを受信する区間で同時に受信される干渉量を判断し、SNIR(Signal to Noise plus Interference Ratio)を決定しなければならない。前記SNIRは、受信信号の電力を干渉と雑音信号の強さで割った値である。一般的に、SNIRが高いほど、相対的にさらに良い受信性能と高いデータ伝送速度を得ることができる。決定されたSNIR、前記SNIRに相当する値または前記SNIRで支援できる最大データ伝送速度は、基地局に通知され、前記基地局がダウンリンクで端末にどんなデータ伝送速度で伝送を行うべきかを判断できるようにする。
一般的な移動通信システムの場合、各セルの中間地点に基地局装備が配置され、前記基地局装備は、限定された場所に位置する1個または複数個のアンテナを利用して端末と移動通信を行う。前記のように、1個のセルに属するアンテナが同一の位置に配置された移動通信システムをCAS(Centralized Antenna System)と言う。一方、1個のセルに属するアンテナ(RRH:Remote Radio Head)がセル内の分散した位置に配置された移動通信システムをDAS(Distributed Antenna System:分散アンテナシステム)と言う。
図3は、一般的な分散アンテナシステムにおいて分散した位置でアンテナの配置を例示する図である。
図3は、2個のセル300、310よりなる分散アンテナシステムを例示している。
例えば、セル300の場合、1個の高出力アンテナ320と4個の低出力アンテナ(例えば、340)を含むことができる。前記高出力アンテナ320は、セル領域(coverage)に含まれる全域に最小限のサービスを提供できるようにし、前記低出力アンテナ340は、セル内の制限された領域で制限された端末に高いデータ速度を基盤とするサービスを提供できる。また、低出力アンテナ340及び高出力アンテナは、いずれも、中央制御機に連結330され、中央制御機のスケジューリング及び無線資源割り当てによって動作し得る。前記分散アンテナシステムにおいて1個の地理的に分離したアンテナ位置には、1個または複数個のアンテナが配置され得る。分散アンテナシステムにおいて同一の位置に配置されたアンテナまたはアンテナを、本開示ではアンテナグループ(RRH group)と言う。
図3のような分散アンテナシステムにおいて、端末は、1個の地理的に分離したアンテナグループで信号を受信する一方で、残りのアンテナグループで伝送される信号は、前記端末に干渉として作用できる。
図4は、分散アンテナシステムで各アンテナグループ別に異なる端末に伝送を行う場合に発生する干渉現象を例示する図である。
図4で、実線の矢印を所望の(または有効な)信号(signal)で表示し、点線の矢印を干渉(interference)信号で表現した。UE1(UE:User Equipment)400は、アンテナグループ410でトラフィック信号を受信している。一方、UE2;420は、アンテナグループ430で、UE3;440は、アンテナグループ450で、UE4;460は、アンテナグループ470でトラフィック信号を受信している。UE1;400は、アンテナグループ410でトラフィック信号を受信すると同時に、他の端末にトラフィック信号を伝送している他のアンテナグループから干渉を受ける。すなわち、アンテナグループ430、450、470で伝送される信号がUE1;400に干渉効果を発生させる。
分散アンテナシステムで他のアンテナグループによる干渉発生には、二つの種類、すなわちセル間干渉(Inter−cell interference)とセル内干渉(Intra−cell interference)があり得る。セル間干渉は、他のセルのアンテナグループで発生する干渉を言い、セル内干渉は、同一のセルの(他の)アンテナグループで発生する干渉を言う。
図4のUE1;400が経験するセル内干渉としては、同一のセル(すなわち、セル1)に属するアンテナグループ430で発生する干渉があり、セル間干渉としては、隣接セル(すなわち、セル2)のアンテナグループ450及び470で発生する干渉があり得る。前記セル間干渉とセル内干渉は、端末に同時に受信され、端末のデータチャネル受信を妨害する。
一般的に、端末が無線信号を受信する場合、所望の(desired)信号が雑音及び干渉と共に受信される。すなわち受信信号を数式で表現すれば、次の通りである。
ここで、「r」は、受信信号、「s」は、送信信号、「noise」は、ガウシアン分布を有する雑音、「interference」は、無線通信で発生する干渉信号である。
前記干渉信号は、隣接伝送地点(例えば、隣接セル)でも発生し得、同一の伝送地点(例えば、サービングセル)でも発生し得る。隣接伝送地点での干渉は、隣接セルまたは分散アンテナシステムでの隣接アンテナの伝送する信号が、所望の信号に干渉として作用することを言う。同一の伝送地点での干渉は、1個の伝送地点で複数個のアンテナを利用してMU−MIMO伝送を行う場合、異なるユーザのための信号が相互干渉を発生させる場合を言う。
干渉のサイズによってSNIRの値が変わり、結果的に、受信性能に影響を与えることができる。一般的に、干渉は、セルラ移動通信システムでシステム性能を阻害する最大の要素であり、干渉をどのように適切に制御するかがシステム性能を決定する。
LTE/LTE−Aでは、干渉が発生する状況で受信性能を高めることができる方法として、NAICS(Network AssistedI nterference Cancellation and Suppression;ネットワーク支援干渉除去及び抑制)技術を支援するための各種標準技術の導入を考慮している。NAICS技術は、基地局が干渉信号と関連した情報をネットワークを介して当該端末に伝達し、前記端末が前記伝達された情報を利用して干渉信号の特性を考慮して受信信号を復旧する技術である。一例として、端末が干渉信号に対する変調方式と受信強さを把握する場合、端末は、干渉信号を除去するか、干渉信号を考慮して受信信号を復旧することによって、受信性能を向上させることができる。
無線通信システムで送受信過程でのエラーを訂正するために、エラー訂正符号化を行う。LTE/LTE−Aシステムには、コンボルーションコード(convolution code)及びターボコード(turbo code)等をエラー訂正符号化に利用する。このようなエラー訂正符号化の復号化性能を高めるために、受信機では、QPSK(Quadrature Phase Shift Keying)、16QAM(Quadrature Amplitude Modulation)、64QAMのように変調された変調シンボルを復調するとき、硬判定(hard decision)ではなく、軟判定(soft decision)を利用する。送信端で「+1」または「−1」を伝送する場合、硬判定を適用した受信機は、受信信号に対して「+1」または「−1」のうち一つを選択してこれを出力する。一方、軟判定を適用した受信機は、受信信号に対して「+1」または「−1」のうちいずれかが受信されたかに対する情報と当該判定の信頼度を一緒に出力する。このような信頼度情報は、復号化過程で復号化性能を改善させるのに活用され得る。軟判定を適用する受信機で出力値を算出するのに一般的に利用されることは、LLR(Log Likelihood Ratio)である。前記送信信号が「+1」または「−1」のうち一つであるBPSK(Binary Phase Shift Keying)変調方式が適用された場合、LLRは、次のように定義される。
前記数式2で、「r」は、受信信号であり、「s」は、送信信号である。また、条件付き確率密度関数
は、送信信号として「+1」が伝送されたという条件の下に、受信信号の確率密度関数である。同様に、条件付き確率密度関数
は、送信信号として「−1」が伝送されたという条件の下に、受信信号の確率密度関数である。QPSK、16QAM、64QAMのような変調方式の場合も、類似の方法でLLRを数式で表現できる。前記条件付き確率密度関数は、干渉が存在しない状況ではガウシアン分布を有する。
図5は、条件付き確率密度関数の一例を図式化した図である。
図5で、参照番号500で指示されたグラフは、条件付き確率密度関数
であり、参照番号510で指示されたグラフは、条件付き確率密度関数
に該当する。このような条件付き確率密度関数を利用して受信信号値が参照番号520が指示する地点と同じ場合、受信機は、LLRをlog(f2/f1)で計算する。図5の条件付き確率密度関数は、雑音及び干渉がガウシアン分布に従う場合を仮定する。
LTE/LTE−Aのような移動通信システムでは、一度のPDSCH伝送で基地局が端末に数十ビット以上の情報を伝達できる。基地局は、端末に伝送する情報を符号化した後、前記符号化された情報をQPSK、16QAM、64QAMのような方式で変調して伝送できる。これにより、PDSCHを受信した端末は、数十個以上の変調シンボルを復調する過程で数十個以上の符号化シンボルに対するLLRを生成し、前記生成されたLLRを復号化器に伝達できる。
雑音は、ガウシアン分布に従うが、干渉は、状況によってガウシアン分布に従わないことがある。干渉がガウシアン分布に従わない代表的な理由は、干渉は、雑音とは異なって、他の受信機のための無線信号であるからである。前記数式1で、「interference」は、他の受信機のための無線信号であるから、BPSK、QPSK、16QAM、64QAMのような変調方式が適用されて伝送される。一例として、干渉信号がBPSKで変調された場合、干渉は、同一の確率で「+k」または「−k」の値を有する確率分布を有する。前記で「k」は、無線チャネルの信号強さの減殺効果によって決定される値である。
図6は、受信信号がBPSK変調方式で伝送される状況で干渉信号もBPSK変調方式で伝送されたと仮定する場合、条件付き確率密度関数を示す図である。図6で、雑音は、ガウシアン分布に従うと仮定した。
図6の条件付き確率密度関数は、図5の条件付き確率密度関数と異なることを観察できる。図6で、参照番号620で指示されるグラフは、条件付き確率密度関数
であり、参照番号630で指示されるグラフは、条件付き確率密度関数
に該当する。また、参照番号610で指示される区間のサイズは、前記干渉信号の信号強さによって決定されるもので、無線チャネルの影響によって決定される。このような条件付き確率密度関数を利用して受信信号値が参照番号600が指示する地点と同じ場合、受信機は、LLRをlog(f4/f3)で計算する。この値は、条件付き確率密度関数が異なるため、図5でのLLR値と異なる値を有する。すなわち、干渉信号の変調方式を考慮したLLRは、干渉がガウシアン分布を仮定して算出したLLRと異なる。
図7は、受信信号がBPSK変調方式で伝送される状況で、干渉信号は、16QAM変調方式で伝送されたと仮定する場合、条件付き確率密度関数を示す図である。
図7で、参照番号700で指示されるグラフは、条件付き確率密度関数
であり、参照番号710で指示されるグラフは、条件付き確率密度関数
に該当する。図7は、干渉信号の変調方式が受信信号と異なることによって条件付き確率密度関数が異なるようになり得ることを示す。図6と図7は、いずれも、受信信号は、BPSK変調方式で伝送されたが、図6は、干渉信号がBPSK変調方式で伝送された場合に該当し、図7は、干渉信号が16QAM変調方式で伝送された場合に該当する。すなわち、受信信号の変調方式が同一であるとしても、干渉信号の変調方式が何かによって、条件付き確率密度関数が異なり、結果的に、算出されたLLRも異なることができることが分かる。
図5、図6、図7で言及したように、LLRは、受信機が干渉をどのように仮定して算出するかによって異なる値を有することができる。受信性能を最適化するためには、実際干渉が有する統計的特性を反映した条件付き確率密度関数を利用してLLRを算出するか、干渉を前もって除去した後、LLRを算出しなければならない。すなわち、干渉がBPSK変調方式で伝送された場合には、受信機で干渉がBPSK変調方式で伝送されたと仮定し、LLRを算出するか、BPSKで変調された干渉をと除去した後、LLRを算出しなければならない。もし干渉がBPSK変調方式で伝送された場合、干渉除去手続を行わず、単純に受信機で干渉がガウシアン分布を有すると仮定するか、16QAM変調方式で伝送されたと仮定する場合、最適化されないLLR値を算出し、結果的に、受信性能を最適化しない。
以下、添付の図面を参照して本開示の実施例を詳細に説明する。下記で、本発明を説明するに際して、関連した公知機能または構成に対する具体的な説明が本発明の要旨を不明にできると判断される場合には、その詳細な説明を省略する。また、後述する用語は、本開示での機能を考慮して定義された用語であって、これは、ユーザ、運用者の意図または慣例等によって変わることができる。したがって、その用語は、本明細書全般にわたる内容を基礎にして定義されなければならない。
また、本開示の実施例を具体的に説明するに際して、OFDM基盤の無線通信システム、特に3GPP EUTRA(Evolved Universal Terrestrial Radio Access)システム環境を主な対象とするが、本開示の主な要旨は、類似の技術的背景及びチャネル形態を有するそのほかの通信システムにも本発明の範囲を大きく逸脱しない範囲で少しの変形で適用可能であり、これは、本開示の技術分野で熟練された技術的知識を有する者の判断で可能だろう。
本開示の詳しい説明に先立って、本明細書で使用されるいくつかの用語に対して解釈可能な意味の例を提示する。しかし、下記に提示する解釈例に限定されないことに注意しなければならない。
基地局(Base Station)は、端末と通信する一つの主体であって、BS、NodeB(NB)、eNodB(eNB)、AP(Access Point)等と指称されることがある。
端末(User Equipment)は、基地局と通信する一つの主体であって、UE、移動局(Mobile Station;MS)、移動装備(Mobile Equipment;ME)、デバイス(device)、ターミナル(terminal)等と指称されることがある。
以下、本発明の実施例を添付の図面と共に詳しく説明する。また、本発明を説明するに際して、関連した公知機能あるいは構成に対する具体的な説明が本発明の要旨を不明にできると判断された場合、その詳細な説明を省略する。また、後述する用語は、本開示での機能を考慮して定義された用語であって、これは、ユーザ、運用者の意図または慣例等によって変わることができる。したがって、その用語は、本明細書全般にわたる内容を基礎にして定義されなければならない。以下、基地局は、端末の資源割り当てを行う主体であって、eNodeB、eNB、NodeB、BS(Base Station)、無線接続ユニット、基地局制御機、またはネットワーク上のノードのうち少なくとも一つであることができる。
端末は、UE(User Equipment)、MS(Mobile Station)、セルラーフォン、スマートフォン、コンピュータ、または通信機能を行うことができるマルチメディアシステムを含むことができる。また、本発明は、E−UTRA(あるいはLTEと称する)あるいはAdvanced E−UTRA(あるいはLTE−Aと称する)システムを一例として具体的な実施例を説明するが、類似の技術的背景及び/またはチャネル形態を有するその他の通信システムにも本発明の実施例が適用され得る。また、本発明の実施例は、熟練された技術的知識を有する者の判断として本発明の範囲を大きく逸脱しない範囲で一部の変形を通じて他の通信システムにも適用され得る。
LTE/LTE−Aシステムでは、このような干渉を除去するか、抑制し、端末の受信性能を高めることができる方法であるNAICS(Network Assisted Interference Cancellation and Suppression)技術を支援するための方法を考慮している。NAICS技術は、基地局が干渉信号と関連した情報を、ネットワークを介して当該端末に伝達することによって、端末が干渉信号の特性を考慮して所望の信号を一層正確に受信できる技術である。例えば、端末が干渉信号に対する変調方式または受信信号の強さを把握する場合、端末は、干渉信号を除去するか、干渉信号を考慮して受信信号を復旧することによって、受信性能を向上させることができる。
これを図8を利用して説明すれば、次の通りである。図8は、LTE/LTE−Aシステムで干渉が発生する状況を説明する図である。
図8を参照すれば、端末は、800の無線信号を受信しようとする。この際、他の端末のために伝送された干渉信号810が端末に干渉を発生させることができる。図8では、端末が受信しようとする信号と干渉信号がN個のRB(resource block)に伝送されたと仮定した。
図8で、端末が受信しようとする信号を検出する過程で受信性能を高めるためには、810の干渉信号を除去した後、LLRを算出するか、干渉信号810の統計的特性が反映された条件付き確率密度関数を正確に計算した後、LLRを算出しなければならない。端末は、少なくとも干渉信号の変調方式と干渉信号の受信強さを把握しなければならない。LTE/LTE−Aシステムの場合、端末が前記干渉信号の変調方式と干渉信号の受信強さを確認するために、前記端末が表1のような干渉に対する伝送パラメータのうち少なくとも一つを把握しなければならない。しかし、これに限定せず、前記端末は、表1のような干渉に対する伝送パラメータのみならず、追加的なパラメータを利用して干渉信号に対する情報を得ることができる。例えば、端末は、干渉に対するCRSとCSI−RSとのQCL(Quasi−co−location)情報が与えられれば、これを利用して当該信号に対するチャネル情報を得ることができる。
LTE/LTE−Aシステムで前記干渉に対する伝送パラメータのうち干渉PDSCHの伝送モード(TM:transmission mode)で可能な値は、TM1からTM10までである。各伝送モードのPDSCH伝送方法は、3GPP TS(Technical Specification)36.213に詳しく記載されているので、ここでは、詳しい説明を省略する。
前記干渉に対する伝送パラメータのうち一部は、別途のシグナリングを通じて基地局から端末に伝達され得、他の一部は、端末がブラインド感知(blind detection)方法を使用して直接検出することもできる。また、特定の伝送パラメータに対して、基地局は、端末に当該パラメータが有することができる可能な値の候補集合をシグナリングすると、端末は、伝達された可能なパラメータ値の候補のうちblind detectionを使用して干渉信号の当該伝送パラメータ値を検出することもできる。
干渉信号の変調次数、及びPMI情報に対するblind detection過程を説明すれば、次の通りである。前記干渉に対する伝送パラメータのうち一部(例えば干渉セルのDMRS情報、干渉セルのネットワーク配置(deployment)情報、制御チャネル(PDCCH)伝送領域情報等)は、上位シグナリングを通じて基地局が端末に通知したか、または端末がblind detectionを通じてあらかじめ把握していたと仮定する。この際、干渉PDSCHの伝送モードがDMRSを基盤として動作するTM(transmission mode)のうち一部が可能であると確認される場合、端末の干渉信号に対する変調次数/RI/PMIのblind detectionを行う方法を説明するために、端末の受信信号を次の数式3のように表現できる。
前記数式3で、
は、k番目のREで端末が接続した基地局から端末へのチャネルを示し、
は、端末に伝送される伝送信号ベクトルを示す。また、
は、k番目のREで干渉信号が伝送されるチャネルを示し、
は、干渉信号を示し、wは、
の分散を有するガウシアンノイズを示す。それでは、端末の干渉信号に対する変調次数/PMIのblind detectionを行う方法中の一つであるAML(approximated maximum likelihood)検出方法は、次の数式4で表現される。
前記数式4で、
は、干渉信号が伝送されるチャネルを推定した行列値であり、干渉セルに対するDMRS及び可能なプリコーディング(precoding)行列を通じて推定され得る。
は、当該ランク(rank)値に対して可能なprecoding行列を示す。ここで、干渉信号に適用が可能な伝送rank及びこれに対する可能なprecoding行列は、DMRSポートに対してLTE/LTE−Aに定義された可能なすべてのrank及びprecoding行列が考慮されることもできる。すなわち、端末は、干渉に対するDMRS信号を構成するのに使用するセルID(CID)または仮想セルID(VCID)及びスクラムブリングID(SCID)及びprecoding行列を利用して干渉DMRS信号を生成し、これを利用して各DMRSポート(例えばPort7、Port8、Port7〜8等)に対して数式4のようなAML検出方式を通じて干渉信号の変調次数を検出できる。また、各DMRSポートの検出を通じて干渉信号のrank値を検出できる。
追加に、数式4で、Snは、変調次数nに対する信号星座(signal constellation)を示し、LTE/LTE−Aの場合、n=2、4、6(or 8)が可能であり、各々に対してQPSK、16QAM、64QAM、(or 256QAM)が適用される。また、
は、信号星座内の元素個数を示し、前記それぞれのn値に対して2nで計算される。また、
は、与えられたrank、precoding行列に対して与えられた信号星座内の元素のうち受信ベクトルから最小のユークリッド(Uclidean)距離を有するシンボルを示し、次の数式5で示すことができる。
最終的に、数式4内のNRE及びblind detectionに使用するRE(resource element)サンプルの集合を決定すると、端末は、AML方式を用いた変調次数/PMIのblind detectionを行うことができる。端末が変調次数/PMIのblind detectionのために使用するREサンプルの集合は、いずれも、同じ変調次数/PMIを適用してなければならないし、同じ電力レベルを有しなければならない。したがって、端末は、干渉PDSCHスケジューリングの基本単位、例えば一つのRB(resource block)内でCRS、DMRS、PDSCH、制御チャネル、CSI−RS及びmuting等を除いた純粋PDSCH REのみを使用してblind detectionを行わなければならない。ここで、前記数式4及び数式5のような干渉信号検出方法は、一つの一例に過ぎず、これと類似の特性を有する検出方法を利用して干渉信号を検出できる。
<実施例1>
本実施例1では、干渉ダウンリンク共有チャネル(physical downlinkshared channel、PDSCH)に対する伝送モードがTM10であるか、干渉PDSCHに対する可能な伝送モード候補のうちTM10が含まれているとき、端末での干渉の追加伝送パラメータに対するブラインド検出(blind detection)動作を説明する。本実施例では、干渉に対する可能な伝送モード候補が少なくともDMRS基盤で動作する場合を仮定して説明する。しかし、また、本発明の実施例は、熟練された技術的知識を有する者の判断として本発明の範囲を大きく逸脱しない範囲で一部の変形を通じて他のCRS基盤の伝送モードにも適用され得る。
伝送モードTM10は、一つの端末が一つ以上の伝送地点(TP:transmission point)から所望の信号(PDSCH)を伝達され得るように設定された伝送モードである。TM10は、協力伝送(CoMP)を支援する伝送モードである。この際、特定時間で端末は一つの伝送地点から信号を伝達され得、時間によって前記端末にPDSCHを伝送する伝送地点は変わることができる。この際、基地局は、端末に制御チャネルを利用してPDSCHを伝送する伝送地点に対する情報を通知できる。前記のような動作を効率的に行うために、LTE/LTE−Aシステムでは、物理セルID(またはPCID)とは別に仮想セルID(またはVCID)及びスクラムブリングID(またはnSCID)を設定し、伝送地点を区分できる。言い換えれば、伝送モードTM10に設定された端末は、基地局からPDSCHを伝送する2個の伝送地点に対する仮想セルID及びスクラムブリングIDを割り当てられることができる。例えば、前記端末は、VCID3−0及びVCID2−1で伝送地点に対する仮想セルID及びスクラムブリングIDを割り当てられることができる。その後、基地局は、端末に制御チャネル、例えばDCI(downlink control information)format 2DのnSCIDを表現するビットを利用して端末にPDSCHを伝送する伝送地点を通知できる。すなわち、nSCIDを0に設定すれば、端末は、VCID3−0を伝送地点に設定できる。
したがって、もし干渉の伝送モードがTM10であるか、干渉の可能な伝送モード候補集合のうちTM10が含まれている場合、端末は、基地局から前記干渉に対する複数個の仮想セルID及びスクラムブリングIDに関する情報を上位シグナリングを通じて伝達され得る。干渉に対する複数個の仮想セルID及びスクラムブリングIDに関する情報を伝達された端末のblind detection動作を説明すれば、次の通りである。
例えば、端末が基地局から干渉制御及び抑制動作のために、VCID1−0、VCID2−1、VCID3−0、VCID4−1、VCID5−0、VCID6−1のように表現された干渉に対する仮想セルID及びスクラムブリングIDを伝達され得る。ここで、VCID1−0は、仮想セルID1とスクラムブリングID0の組合を意味する。この際、前記端末は、各仮想セルID及びスクラムブリングIDで構成される干渉信号に対するDMRS情報を利用して干渉に対する追加パラメータをblind detectionできる。追加パラメータは、干渉チャネルに対する変調次数に対する情報であることができる。
前記動作を図9を利用して説明すれば、次の通りである。
図9は、実施例1による端末のダウンリンクデータ受信方法を説明する図である。
図9を参照すれば、端末は、段階900で、基地局から上位シグナリングを通じて干渉に対する伝送パラメータを伝達され得る。例えば、端末は、段階900で、前記表1のような干渉の伝送パラメータの一部に対して伝達され得る。本実施例では、干渉に対する可能な伝送モードは、DMRS基盤で動作する伝送モードで構成されていると仮定する。したがって、段階900で、端末は、干渉に対する物理セルID、仮想セルID及びスクラムブリングIDのうち一部を伝達され得る。
端末は、上位シグナリングを通じて受信したパラメータに基づいて、干渉に対する可能な伝送モードにTM10が含まれているか否かを判断できる(段階910 )。もし、段階910で、段階900で確認した干渉に対する可能な伝送モードにTM10が含まれていると判断されれば、端末は、段階920で、段階900で伝達された仮想セルID及びスクラムブリングIDに対する干渉の伝送パラメータに対する追加検出動作を行う。追加検出される伝送パラメータは、干渉PDSCH関連動的(dynamic)伝送情報であることができる。前記追加検出される伝送パラメータは、前記端末に最も高い干渉を与える干渉セルの動的伝送情報であることができる。例えば、前記干渉PDSCH関連動的伝送情報は、変調次数(modulation order)、RI(rank indicator)、PMI(precoding matrix indicator)のうち少なくとも一つを含むことができる。但し、前記PDSCH関連動的情報をこれに限定するものではない。前記PDSCH関連動的情報は、干渉の追加伝送パラメータと命名できる。
もし、段階910で、干渉に対する可能な伝送モードにTM10が含まれていないと判断されれば、端末は、段階930で、干渉の伝送パラメータに対する追加検出動作を行うことができる。段階930で、端末は、干渉のPCID(physical cell ID)及びnSCID組合に対して干渉の伝送パラメータを追加に検出できる。
より具体的に段階920を説明すれば、次の通りである。
もし、干渉の可能な伝送モードにTM10が含まれている場合、端末は、段階900で干渉に対する仮想セルID及びスクラムブリングIDを伝達され得る。この際、伝達された前記仮想セルID及びスクラムブリングIDを通じて、端末は、干渉に対するDMRS数列(Cinit)を数式6のように生成できる。
ここで、
は、仮想セルIDを示し、上位階層シグナリングで端末に提供され得る。ここで、
は、slot番号、また、
は、スクラムブリングIDを示し、
は、0または1の値を有することができる。したがって、端末は、数式6で獲得されたDMRS数列(Cinit)を利用して干渉に対するチャネルを推定できる。
端末は、DMRS位置に受信された信号でp=7またはp=8に該当するアンテナポートの受信信号を検出できる。p=7またはp=8のアンテナポートでDMRS位置に該当するREの受信信号は、数式5のように表現できる。
ここで、Xs及びXlは、それぞれ前記端末に伝送されたDMRS及び干渉DMRSを示す対角行列であり、hs及びhlは、それぞれ前記端末に伝送された信号のチャネル成分及び主な干渉信号のチャネル成分を示すベクトルである。また、nは、前記端末の受信雑音と残りの干渉信号の成分であって、独立的なガウシアン分布を有する確率変数でモデリングできる。この際、前記端末は、所望の信号に対する伝送パラメータは、サービングセルから伝達され、前記所望の信号と関連した情報(Xs及びhs)の推定が可能である。したがって、前記端末が受信信号から前記端末に伝送された信号(すなわち、所望の信号)を除去できる場合、前記数式7は、数式8に変形され得る。
端末は、前記数式8のように、干渉信号のDMRS検出を行うことができる。言い換えれば、前記端末は、900段階で獲得したスロット番号、スクラムブリングID、仮想セルIDを通じて干渉信号のDMRS数列(Cinit)を生成し、XIを計算でき、生成された干渉信号のDMRS数列を利用して干渉信号に対するチャネル(hI)に対して推定を行うことができる。この際、最小自乗法(LS、Least Square)や最小平均二乗誤差(MMSE、Minimum Mean Square Error)のようなチャネル推定方法が適用され得る。
したがって、前記端末は、段階920で、干渉の仮想セルID及びスクラムブリングID組合に対して干渉に対するチャネルを推定し、前記数式4のようにブラインド感知(blind detection)動作を行い、干渉の追加伝送パラメータを獲得できる。
段階920をより具体的に説明すれば、次の通りである。前記一例のように、段階900で、端末は、VCID1−0、VCID2−1、VCID3−0、VCID4−1、VCID5−0、VCID6−1のように表現される6個の仮想セルID及びスクラムブリングID組合等を伝達され得る。これを干渉チャネルに対する組合候補群と命名できる。ここで、VCID1−0は、仮想セルID1とスクラムブリングID0を意味する。その後、端末は、各仮想セルID及びスクラムブリングID組合に対するDMRS順列を生成し、これを利用して前記干渉チャネルを推定できる。
すなわち、前記のように6個の仮想セルID及びスクラムブリングID組合を伝達された端末が、干渉に対する変調次数(QPSK、16QAM、64QAM)をblind detectionする場合、端末は、Rank1及びDMRSポート7を仮定し、変調次数各々に対してVCID1−0、VCID2−1、VCID3−0、VCID4−1、VCID5−0、VCID6−1に対して、数式4のようなblind detection動作を行う。また、端末は、rank1及びDMRSポート8を仮定し、変調次数各々に対してVCID1−0、VCID2−1、VCID3−0、VCID4−1、VCID5−0、VCID6−1に対するblind detection動作を行う。この際、端末は、rank2及びDMRSポート7−8を仮定し、変調次数各々に対してVCID1−0、VCID2−1、VCID3−0、VCID4−1、VCID5−0、VCID6−に対するblind detection動作を行う。この際、端末は、干渉がない環境を仮定し、blind detection動作を行うこともできる。この際、端末は、blind detectionを行うときに獲得した結果値を利用して前記端末に最も高い干渉を与える仮想セルID及びスクラムブリングID、そして前記干渉の変調次数を確認できる。
その後、前記端末は、段階940でblind detection実行結果を含んで前記干渉に対する伝送パラメータを活用して干渉信号除去または干渉信号の統計的特性を反映する条件付き確率密度関数を用いたLLRを算出し、段階950で、PDSCH復号を行う。
もし、段階910で、干渉の可能な伝送モードにTM10が含まれていない場合、数式9のように、物理セルIDを利用して干渉に対するDMRS数列を生成できる。物理セルIDを利用した干渉に対するDRMS授与を生成は、数式9を参照する。その後、端末は、前記920段階で言及した方式と同様に、前記干渉に対するチャネルを推定し、干渉の伝送パラメータを追加に検出できる。
ここで、
は、物理セルIDを示し、上位階層シグナリングで端末に提供され得る。より詳細なDMRS数列生成は、3GPP TS36.211規格を参考できる。
<実施例2>
本実施例2では、伝送モードTM10に設定された端末で、干渉PDSCHに対する伝送モードがTM10であるか、干渉PDSCHに対する可能な伝送モード候補のうちTM10が含まれているとき、端末での干渉の追加伝送パラメータに対するblind detection動作を説明する。第1実施例は、干渉チャネルに対する伝送モードがTM10の場合である一方で、第2実施例では、干渉チャネルのみならず、端末の伝送モードがTM10に設定された場合の動作である。本実施例では、干渉に対する可能な伝送モード候補が少なくともDMRS基盤で動作する場合を仮定して説明する。しかし、また、本発明の実施例は、熟練された技術的知識を有する者の判断として本発明の範囲を大きく逸脱しない範囲で一部の変形を通じて他のCRS基盤の伝送モードにも適用され得る。
伝送モードTM10は、一つの端末が一つ以上の伝送地点(TP:transmission point)から所望の信号(PDSCH)を伝達され得るように設定された伝送モードである。この際、特定時間で端末は一つの伝送地点から信号を伝達され得、時間によって前記端末にPDSCHを伝送する伝送地点は変わることができる。この際、基地局は、端末に制御チャネルを利用してPDSCHを伝送する伝送地点に対する情報を通知できる。前記のような動作を効率的に行うために、LTE/LTE−Aシステムでは、物理セルID(またはPCID)と別に仮想セルID(またはVCID)及びスクラムブリングID(またはnSCID)を設定し、伝送地点を区分できる。言い換えれば、伝送モードTM10に設定された端末は、基地局からPDSCHを伝送する伝送地点2個に対する仮想セルID及びスクラムブリングIDを割り当てられることができる。例えば、前記端末は、VCID3−0及びVCID2−1で伝送地点に対する仮想セルID及びスクラムブリングIDを割り当てられることができる。その後、基地局は、端末に制御チャネル、例えばDCI(downlink control information)format 2DのnSCIDビットを利用して端末にPDSCHを伝送する伝送地点を通知できる。すなわち、nSCIDを0に設定すれば、端末は、VCID3を伝送地点に設定できる。
したがって、伝送モードTM10に設定された端末で、もし干渉の伝送モードがTM10であるか、干渉の可能な伝送モード候補集合のうちTM10が含まれている場合、端末は、基地局から前記干渉に対する複数個の仮想セルID及びスクラムブリングIDに関する情報を追加に上位シグナリングを通じて伝達され得る。伝送モードTM10に設定された端末で、干渉に対する複数個の仮想セルID及びスクラムブリングIDに関する情報を伝達された端末のblind detection動作を説明すれば、次の通りである。
例えば、伝送モードTM10に設定された端末がTM10動作のために基地局からVCID3−0及びVCID2−1を設定され得る。また、端末は、基地局から干渉制御及び抑制動作のためにVCID1−0、VCID4−1、VCID5−0、VCID6−1のように表現された干渉に対する仮想セルID及びスクラムブリングID組合を追加に伝達され得る。ここで、VCID1−0は、仮想セルID1とスクラムブリングID0の組合を意味する。その後、基地局は、制御チャネルを利用して前記端末に伝送地点を設定できる。したがって、端末は、仮想セルID及びスクラムブリングIDで構成される干渉信号に対するDMRS情報を利用して干渉に対する追加パラメータをブラインド感知(blind detection)するとき、基地局の制御チャネルから設定された仮想セルID及びスクラムブリングID組合を除いてblind detection動作を行うことができる。第2実施例の方法を用いてblind detectionを行うVCIDとSCIDの組合の数を低減できる。
前記動作を図10を利用して説明すれば、次の通りである。
図10は、実施例2によるTM10伝送モード端末のダウンリンクデータ受信方法を説明する図である。
図10を参照すれば、端末は、段階1000で、伝送モードTM10に設定され得る。この際、端末は、TM10伝送モード動作のための仮想セルID及びスクラムブリングIDを伝達され得る。前記端末は、段階1010で、制御チャネルから設定された仮想セルID及びスクラムブリングIDに該当する伝送地点を確認し、前記伝送地点からPDSCH受信動作を行うことができる。もし、段階1020で、基地局から伝達された干渉に対する伝送パラメータのうち段階TM10が含まれている場合、段階1030で、段階1040に進行し、段階1000及び1020で伝達された仮想セルID及びスクラムブリングIDに対する干渉の伝送パラメータに対する追加検出動作を行う。この際、端末は、段階1010で伝達された仮想セルID及びスクラムブリングIDを除いた残りの干渉に対する仮想セルID及びスクラムブリングID組合に対してblind detection動作を行う。すなわち、段階1010で伝達された仮想セルIDとスクラムブリングID組合は、前記端末のためのPDSCHを伝送するセルであり、干渉でないので、干渉除去のための追加パラメータを得るためのblind detectionを行わない。具体的なblind detection動作は、実施例1を参考する。
段階1040を例に取ってより具体的に説明すれば、次の通りである。前記一例のように、段階1000でTM10に伝送モードが設定された端末は、伝送地点VCID3−0及びVCID2−1のように表現される仮想セルID及びスクラムブリングID組合を伝達され得る。また、前記端末は、段階1020で、干渉に対する仮想セルID及びスクラムブリングID組合、VCID1−0、VCID4−1、VCID5−0、VCID6−1を追加に伝達され得る。ここで、VCID1−0は、仮想セルID1とスクラムブリングID0を意味する。その後、端末が段階1010で基地局が制御チャネルを介して端末に設定した伝送地点がVCID3−0である場合、端末は、VCID1−0、VCID4−1、VCID5−0、VCID6−1及びVCID2−1に対してblind detection動作を行う。
すなわち、前記のように6個の仮想セルID及びスクラムブリングID組合を伝達された端末が、干渉に対する変調次数(QPSK、16QAM、64QAM)をblind detectionする場合、端末は、基地局の制御チャネルを介して設定された伝送地点に対する仮想セルID及びスクラムブリングID組合(例えばVCID3−0)を除いた残りの組合に対してRank1及びDMRSポート7を仮定し、変調次数各々に対してVCID1−0、VCID2−1、VCID4−1、VCID5−0、VCID6−1に対する数式4のようなblind detection動作を行う。また、端末は、rank1及びDMRSポート8を仮定し、変調次数各々に対してVCID1−0、VCID2−1、VCID4−1、VCID5−0、VCID6−1に対するblind detection動作を行う。この際、端末は、rank2及びDMRSポート7−8を仮定し、変調次数各々に対してVCID1−0、VCID2−1、VCID4−1、VCID5−0、VCID6−1に対するblind detection動作を行う。この際、端末は、干渉がない環境を仮定し、blind detection動作を行うこともできる。この際、端末は、blind detection実行時に獲得した結果値を利用して前記端末に最も高い干渉を与える仮想セルID及びスクラムブリングID、そして前記干渉の変調次数を確認できる。
その後、前記端末は、段階1060で、blind detection実行結果を含み、前記干渉に対する伝送パラメータを活用して干渉信号除去または干渉信号の統計的特性を反映する条件付き確率密度関数を用いたLLRを算出し、段階1070で、PDSCH復号を行う。
もし、段階1030で、干渉の可能な伝送モードにTM10が含まれていない場合、前記数式9のように物理セルIDを利用して干渉に対するDMRS数列を生成できる。その後、前記方式と同様に前記干渉に対するチャネルを推定できる。この際、前記端末は、段階1000で基地局から設定された仮想セルID及びスクラムブリングID組合に対するblind detection動作を行うことができる。すなわち、段階1000でTM10に伝送モードが設定された端末は、伝送地点VCID3−0及びVCID2−1のように表現される仮想セルID及びスクラムブリングID組合を伝達され得る。その後、端末が段階1010で基地局が制御チャネルを介して端末に設定した伝送地点がVCID3−0や、段階1030で干渉に対する伝送モードTM10が含まれていない場合、段階1050で、前記端末は、VCID2−1に対するblind detection動作を行うことができる。
<実施例3>
本実施例3では、端末が干渉に対する追加伝送パラメータ獲得のために行うブラインド感知(blind detection)を低減するための方法を説明する。より具体的に、端末は、干渉の伝送パラメータを利用してDMRS干渉存在有無を判断した後、DMRS干渉が存在すると判断された干渉に対して追加伝送パラメータ獲得のためのblind detectionを行う。第3実施例は、第1実施例で追加にDMRSが存在する組合候補群に対してblind detectionを行うため、端末のblind detectionに対する負担を低減し、blind detection対象リストを効率的に管理でき、端末の複雑度を低減できる。本実施例では、干渉に対する可能な伝送モード候補が少なくともDMRS基盤で動作する場合を仮定して説明する。しかし、また、本発明の実施例は、熟練された技術的知識を有する者の判断として本発明の範囲を大きく逸脱しない範囲で一部の変形を通じて他のCRS基盤の伝送モードにも適用され得る。
DMRS干渉存在有無を判断する方法を説明すれば、次の通りである。前記実施例1及び実施例2で説明したように、DMRS数列を生成するのに必要なパラメータは、物理セルIDまたは仮想セルID、スロット番号及びスクラムブリングIDで構成され得る。したがって、干渉制御及び抑制のための端末は、前記情報のうち少なくとも一部を基地局から伝達されるか、blind detectionを通じて獲得し、干渉に対するDMRS数列を生成できる。この際、端末は、生成されたDMRS数列を利用して実施例1または実施例2のように干渉に対するチャネルをLS(Least Square)やMMSE(Minimum Mean Square Error)のようなチャネル推定方法を利用して推定できる。より詳細なチャネル推定方法は、実施例1を参考する。
DMRS数列を利用したチャネル推定過程で、端末が干渉DMRSの存在有無を判断できる。DMRS信号存在有無を判断する一つの例を取ると、DMRS位置に該当するREのチャネル値がすべて同じであると仮定し、チャネル推定を通じて得た値をCC(Coherent Combining)して電力検波(Power Detection)する方法がある。
他の方法として、端末がMMSEチャネル推定を行い、理論的に得たMSE(Mean Square Error)を臨界値に設定し、これと比較する方法が考慮されることもできる。すなわち、端末は、DMRSに該当する資源に対してチャネル推定値を利用して電力検波またはMSE結果を臨界値との比較等で干渉の存在有無を判断できる。ここで、臨界値は、あらかじめ定義されるか、基地局から設定され得る。
したがって、端末は、前記のような干渉信号のDMRS存在有無を判断する動作を通じてDMRSが存在すると判断された干渉仮想セルID及びスクラムブリングIDに対して干渉の伝送パラメータ追加獲得のためのblind detection行うことができる。
この際、前記で干渉DMRS検出方法のうち一つの例として説明したMMSE(Minimum Mean Square Error)、MSE(Mean Square Error)、電力検波(Power Detection)等のような方法は、数式4のような過程を必要とするblind detectionより相対的に低い複雑度を有する。したがって、本実施例を利用して端末は、前記実施例1または実施例2のように、可能なすべての仮想セルID及びスクラムブリングIDに対する追加的な干渉伝送パラメータblind detectionを行うことに比べて、端末の複雑度及びblind detection試み回数を低減できる。
前記動作を図11を利用して説明すれば、次の通りである。
図11は、実施例3による端末のダウンリンクデータ受信方法を説明する図である。
図11を参照すれば、端末は、段階1100で、基地局から上位シグナリングを通じて表1のような干渉に対する伝送パラメータを伝達され得る。本実施例では、干渉に対する可能な伝送モードは、DMRS基盤で動作する伝送モードで構成されていると仮定する。したがって、端末は、段階1100で、干渉に対する物理セルIDまたは仮想セルIDとスクラムブリングID等を伝達され得る。
もし、段階1110で、段階1100で確認した干渉に対する可能な伝送モードにTM10が含まれていると判断された端末は、段階1120で、段階1100で伝達された干渉に対する仮想セルID及びスクラムブリングIDに対してDMRS存在有無を確認できる。
前記過程を例に取ってより具体的に説明すれば、次の通りである。前記一例のように、段階1100で、端末は、VCID1−0、VCID2−1、VCID3−0、VCID4−1、VCID5−0、VCID6−1のように表現される6個の仮想セルID及びスクラムブリングID組合を伝達され得る。ここで、VCID1−0は、仮想セルID1とスクラムブリングID0を意味する。その後、端末は、各干渉の仮想セルID及びスクラムブリングID組合に対するDMRS順列を生成し、これを利用して前記干渉チャネルを推定及び前記DMRS順列に対して各DMRSポートに対するDMRS信号存在有無を判断できる。この際、DMRS存在有無に対する判断は、前もって定義されるか、基地局が設定した臨界値によってDMRS信号存在有無を判断できる。
すなわち、前記のように6個の仮想セルID及びスクラムブリングID組合を伝達された端末が、干渉に対する変調次数(QPSK、16QAM、64QAM)をblind detectionする場合、まず、端末は、段階1120で、Rank1及びDMRSポート7を仮定し、VCID1−0、VCID2−1、VCID3−0、VCID4−1、VCID5−0、VCID6−1に対するDMRS存在有無を判断する。同様に、端末は、rank1及びDMRSポート8を仮定し、VCID1−0、VCID2−1、VCID3−0、VCID4−1、VCID5−0、VCID6−1に対するDMRS存在有無を判断する。この際、端末は、rank2及びDMRSポート7−8を仮定し、VCID1−0、VCID2−1、VCID3−0、VCID4−1、VCID5−0、VCID6−に対するDMRS存在有無を判断する動作を行うことができる。この際、端末は、rank2及びDMRSポート7−8に対するDMRS存在有無を判断せず、各DMRSポート7及びポート8に対する結果を通じて類推できる。
この際、端末は、段階1120で、DMRSポート7に対してVCID1−0及びVCID4−1に対するDMRSが存在すると判断し、DMRSポート8に対してVCID1−0及びVCID5−0が存在すると判断できる。その後、端末は、段階1140で、段階1120でDMRS信号が存在すると判断された仮想セルID及びスクラムブリングIDに対して干渉の追加パラメータ獲得のためのblind detection動作を行う。すなわち、rank1及びDMRSポート7を仮定し、VCID1−0及びVCID4−1に対して数式4のようなQPSK、16QAM、64QAMに対するblind detection動作を行う。その後、端末は、rank1及びDMRSポート8、そしてrank2及びDMRSポート7−8に対してblind detection動作を行うことができる。
その後、前記端末は、段階1160で、blind detection実行結果を含んで前記干渉に対する伝送パラメータを活用して干渉信号除去または干渉信号の統計的特性を反映する条件付き確率密度関数を用いたLLRを算出し、前記結果を利用してPDSCH復号を行う。
もし、段階1110で、干渉に対する可能な伝送モードにTM10が含まれていない判断された端末は、段階1130で、物理セルID及びスクラムブリングIDに対するDMRS干渉存在有無を判断できる。その後、段階1150で、端末は、段階1130で干渉が存在するものと判断された物理セルID及びスクラムブリングに対する干渉の伝送パラメータに対する追加検出動作を行うことができる。
<実施例4>
本実施例4では、伝送モードTM10に設定された端末で、干渉に対する追加伝送パラメータ獲得のために行うblind detectionを低減するための方法を説明する。より具体的に、端末は、干渉の伝送パラメータを利用してDMRS干渉存在有無を判断した後、DMRS干渉が存在するものと判断された干渉に対して追加伝送パラメータ獲得のためのblind detectionを行う。第4実施例は、第2実施例で追加にDMRSが存在する組合候補群に対してblind detectionを行うため、端末のblind detectionに対する負担を低減し、blind detection対象リストを効率的に管理でき、端末の複雑度を低減できる。
本実施例では、干渉に対する可能な伝送モード候補が少なくともDMRS基盤で動作する場合を仮定して説明する。しかし、また、本発明の実施例は、熟練された技術的知識を有する者の判断として本発明の範囲を大きく逸脱しない範囲で一部の変形を通じて他のCRS基盤の伝送モードにも適用され得る。
前記実施例で説明したように、DMRS数列を利用したチャネル推定過程で端末が干渉信号のDMRS存在有無を判断できる。DMRS信号の存在有無を判断する一例を取ると、DMRS位置に該当するREのチャネル値がすべて同じであると仮定し、チャネル推定を通じて得た値をCC(Coherent Combining)して電力検波(Power Detection)する方法がある。
他の方法として、端末がMMSEチャネル推定を行い、理論的に得たMSE(Mean Square Error)を臨界値に設定し、これと比較する方法が考慮されることもできる。すなわち、端末は、DMRSに該当する資源に対してチャネル推定値を利用して電力検波またはMSE結果を臨界値との比較等で干渉の存在有無を判断できる。ここで、臨界値は、前もって定義されるか、基地局から設定され得る。
したがって、端末は、前記のような干渉信号のDMRS存在有無を判断する動作を通じてDMRSが存在すると判断された干渉仮想セルID及びスクラムブリングID組合に対して干渉の伝送パラメータ追加獲得のためのblind detectionを行うことができる。この際、前記で干渉DMRS検出方法のうち一つの例として説明したMMSE(Minimum Mean Square Error)、MSE(Mean Square Error)、電力検波(Power Detection)等のような方法は、数式4のような過程を必要とするblind detectionより相対的に低い複雑度を有する。
したがって、端末は、前記実施例1または実施例2のように可能なすべての仮想セルID及びスクラムブリングIDに対する追加的な干渉伝送パラメータblind detectionを行うことに比べて、端末の複雑度及びblind detection試み回数を低減できる。
前記実施例2で記述したように、伝送モードTM10は、一つの端末が一つ以上の伝送地点(TP:transmission point)から所望の信号(PDSCH)を伝達され得るように設定された伝送モードである。この際、特定時間で端末は一つの伝送地点から信号を伝達され得、時間によって前記端末にPDSCHを伝送する伝送地点は変わることができる。この際、基地局は、端末に制御チャネルを利用してPDSCHを伝送する伝送地点に対する情報を通知できる。前記のような動作を効率的に行うために、LTE/LTE−Aシステムでは、物理セルID(またはPCID)と別に仮想セルID(またはVCID)及びスクラムブリングID(またはnSCID)を設定し、伝送地点を区分できる。言い換えれば、伝送モードTM10に設定された端末は、基地局からPDSCHを伝送する2個の伝送地点に対する仮想セルID及びスクラムブリングIDを割り当てられることができる。例えば、前記端末は、VCID3−0及びVCID2−1で伝送地点に対する仮想セルID及びスクラムブリングIDを割り当てられることができる。その後、基地局は、端末に制御チャネル、例えばDCI(downlink control information)format 2Dビット列のうちnSCIDを示すビットを利用して端末にPDSCHを伝送する伝送地点を通知できる。すなわち、nSCIDを0に設定すれば、端末は、VCID3−0を伝送地点と判断できる。
したがって、伝送モードTM10に設定された端末で、もし、干渉の伝送モードがTM10であるか、干渉の可能な伝送モード候補集合のうちTM10が含まれている場合、端末は、基地局から前記干渉に対する複数個の仮想セルID及びスクラムブリングID組合に関する情報を追加に上位シグナリングを通じて伝達され得る。例えば、伝送モードTM10に設定された端末がTM10動作のために基地局からVCID3−0及びVCID2−1を設定され得る。また、端末は、基地局から干渉制御及び抑制動作のためにVCID1−0、VCID4−1、VCID5−0、VCID6−1のように表現された干渉に対する仮想セルID及びスクラムブリングID組合を追加に伝達され得る。ここで、VCID1−0は、仮想セルID1とスクラムブリングID0の組合を意味する。すなわち、この際、端末は、VCID3−0、VCID2−1、VCID1−0、VCID4−1、VCID5−0、VCID6−1で表現される仮想セルID及びスクラムブリングID組合を把握している。
その後、基地局は、制御チャネルを利用して前記端末に伝送地点を設定できる。したがって、端末は、仮想セルID及びスクラムブリングID組合に対するDMRS情報を利用してDMRS信号存在有無の判断及び干渉に対する追加パラメータをblind detectionするとき、基地局の制御チャネルから設定された仮想セルID及びスクラムブリングID組合を除いてblind detection動作を行うことができる。言い換えれば、TM10モードに設定された端末は、基地局から設定された仮想セルID及びスクラムブリングID組合を除いた残りの組合に対してDMRS信号存在有無判断及び判断された干渉に対する追加パラメータのblind detection動作を行う。
前記動作を図12を利用して説明すれば、次の通りである。
図12は、実施例4によるTM10伝送モード端末のダウンリンクデータ受信方法を説明する図である。
図12を参照すれば、端末は、段階1200で、伝送モードTM10に設定され得る。この際、端末は、TM10伝送モード動作のための仮想セルID及びスクラムブリングID組合を伝達され得る。この際、前記端末は、基地局から伝送される制御チャネルを利用して前記端末に設定されたサービング仮想セルID及びスクラムブリングIDに対する伝送地点を確認できる。もし、段階1210で、基地局から伝達された干渉に対する伝送パラメータのうち、段階1220で、TM10が含まれていると判断された場合、端末は、段階1230で、段階1200及び1210で伝達された仮想セルID及びスクラムブリングID組合に対するDMRS信号存在有無を判断できる。この際、端末は、仮想セルID及びスクラムブリングID組合のうち、段階1200で伝達されたサービング仮想セルID及びスクラムブリングIDを除いた残りの干渉に対する仮想セルID及びスクラムブリングID組合に対してDMRS信号存在有無を判断する。
段階1230を例に取ってより具体的に説明すれば、次の通りである。前記一例のように、段階1200でTM10に伝送モードが設定された端末は、伝送地点VCID3−0及びVCID2−1のように表現される仮想セルID及びスクラムブリングID組合を伝達され得る。また、干渉の伝送モードでTM10が可能な場合、前記端末は、段階1210で、干渉に対する仮想セルID及びスクラムブリングID組合、VCID1−0、VCID4−1、VCID5−0、VCID6−1を追加に伝達され得る。ここで、VCID1−0は、仮想セルID1とスクラムブリングID0を意味する。この際、段階1200で基地局が制御チャネルを介して端末に設定した伝送地点がVCID3−0に設定される場合、前記端末は、仮想セルID及びスクラムブリングID組合のうちVCID3−0を除いた残りのVCID1−0、VCID4−1、VCID5−0、VCID6−1及びVCID2−1に対してDMRS信号存在有無を判断する。
すなわち、前記のように6個の仮想セルID及びスクラムブリングID組合を伝達された端末が、干渉に対する変調次数(QPSK、16QAM、64QAM)をblind detectionする場合、端末は、基地局の制御チャネルを介して設定された伝送地点に対する仮想セルID及びスクラムブリングID組合(例えばVCID3−0)を除いた残りの組合に対してRank1及びDMRSポート7を仮定し、VCID1−0、VCID2−1、VCID4−1、VCID5−0、VCID6−1に対するDMRS信号存在有無を判断する。また、端末は、rank1及びDMRSポート8を仮定し、VCID1−0、VCID2−1、VCID4−1、VCID5−0、VCID6−1に対するDMRS信号存在有無を判断する。この際、端末は、rank2及びDMRSポート7−8を仮定し、変調次数各々に対してVCID1−0、VCID2−1、VCID4−1、VCID5−0、VCID6−1に対するblind detection動作を行う。この際、端末は、rank2及びDMRSポート7−8を仮定し、VCID1−0、VCID2−1、VCID4−1、VCID5−0、VCID6−1に対するDMRS存在有無を判断する動作を行うか、行わず、rank1及びDMRSポート7及びポート8に対する結果を利用して判断できる。
この際、端末は、段階1230で、DMRSポート7に対してVCID1−0及びVCID4−1に対するDMRSが存在すると判断し、DMRSポート8に対してVCID1−0及びVCID5−0が存在すると判断できる。その後、端末は、段階1250で、段階1240でDMRS信号が存在すると判断された仮想セルID及びスクラムブリングIDに対して各DMRSポートに対して干渉の追加パラメータ獲得のためのblind detection動作を行う。すなわち、rank1及びDMRSポート7を仮定し、VCID1−0及びVCID4−1に対して数式4のようなQPSK、16QAM、64QAMに対するblind detection動作を行うことができる。その後、端末は、rank1及びDMRSポート8、そしてrank2及びDMRSポート7−8に対して前記のようなblind detection動作を行うことができる。この際、前記数式4のようなblind detection方法は、一つの例に過ぎない。
その後、前記端末は、段階1270で、blind detection実行結果を含んで前記干渉に対する伝送パラメータを活用して干渉信号除去または干渉信号の統計的特性を反映する条件付き確率密度関数を用いたLLRを算出し、これを利用してPDSCH復号を行う。
もし、段階1220で干渉の可能な伝送モードにTM10が含まれていない場合、前記数式9のように物理セルIDを利用して干渉に対するDMRS数列を生成できる。その後、前記方式と同様に、段階1240で、DMRS信号存在有無を判断できる。その後、段階1260で、DMRS信号が存在すると判断された物理セルID及びスクラムブリングID組合に対して干渉の追加伝送パラメータ獲得のためにblind detection動作を行うことができる。
この際、前記端末は、物理セルID及びスクラムブリングID組合のみならず、段階1200で基地局から設定された仮想セルID及びスクラムブリングID組合に対するDMRS信号存在有無をも判断できる。すなわち、段階1200でTM10に伝送モードが設定された端末は、伝送地点VCID3−0及びVCID2−1のように表現される仮想セルID及びスクラムブリングID組合を伝達され得る。この際、基地局が制御チャネルを介して端末に設定した伝送地点がVCID3−0で、段階1220で干渉に対する伝送モードTM10が含まれていない場合、前記端末は、段階1240で、VCID2−1に対するDMRS信号存在有無判断を行うことができる。この際、もし当該干渉が存在すると判断される場合、段階1260で、前記干渉に対するblind detection動作を行うことができる。すなわち、段階1240で、端末は、TM10動作のために設定された仮想セルID及びスクラムブリングID組合のうち、基地局から制御チャネルを介して設定された仮想セルID及びスクラムブリングIDを除いた残りの仮想セルID及びスクラムブリングID組合に対するDMRS信号存在有無及びblind detection動作を行うことができる。
ここで、端末は、TM10動作のために設定された仮想セルID及びスクラムブリングID組合の中で、基地局から制御チャネルを介して設定された仮想セルID及びスクラムブリングIDを除いた残りの仮想セルID及びスクラムブリングID組合のみに対してDMRS信号存在有無及びblind detection動作を行うことができ、前記仮想セルID及びスクラムブリングID組合のみならず、前記物理セルID及びスクラムブリングIDに対する干渉信号存在有無及びblind detection動作を追加に行うことができる。
<実施例5>
本実施例5では、前記実施例3及び実施例4のように端末が干渉の伝送パラメータを利用してDMRS干渉存在有無を判断した後、DMRS干渉が存在すると判断された干渉のうち一部に対して追加伝送パラメータ獲得のためのblind detectionを行う方法を説明する。これを通じて、端末の複雑度及びblind detection試み回数を低減できる。
本実施例では、干渉に対する可能な伝送モード候補が少なくともDMRS基盤で動作する場合を仮定して説明する。しかし、また、本発明の実施例は、熟練された技術的知識を有する者の判断として本発明の範囲を大きく逸脱しない範囲で一部の変形を通じて他のCRS基盤の伝送モードにも適用され得る。
前記実施例3及び4で説明したように、DMRS数列を利用したチャネル推定過程で端末が干渉信号のDMRS存在有無をMMSE(Minimum Mean Square Error)、MSE(Mean Square Error)、電力検波(Power detection)等のような方式で判断できる。この際、前記端末は、前記のように干渉信号のDMRS存在有無を判断する動作を通じてDMRSが存在すると判断された干渉仮想セルID及びスクラムブリングIDに対して干渉の伝送パラメータ追加獲得のためのblind detection行うことができる。
ここで、端末は、DMRS存在有無判断情報を利用してDMRSが存在すると判断された干渉のうち一部の仮想セルID及びスクラムブリングIDに対して干渉の伝送パラメータ追加獲得のためのblind detection行うことができる。この際、一部の仮想セルID及びスクラムブリングID組合を選択する方法は、次の通りである。
[方法5−1]:DMRS存在有無判断に使用された情報を利用してblind detection動作を行うK個の仮想セルID及びスクラムブリングID選択。
前記動作を電力検波(power detection)方法を用いて干渉DMRS存在有無を判断した場合を例に取って説明すれば、次の通りである。電力検波情報を利用することは、一例に過ぎず、MSE値のようにDMRS信号存在有無に利用された情報すべてを適用できる。
端末は、電力検波方法を利用して干渉DMRS信号存在有無を判断する動作を行ったと仮定する。この際、端末は、前記検出動作を通じて、DMRSポート7でVCID1−0、VCID4−1、及びVCID5−0に該当する干渉DMRS信号が存在すると判断できる。この際、もし、電力検波動作実行結果で測定された電力のサイズがあらかじめ定義された臨界値、または基地局が設定した臨界値より小さい仮想セルID及びスクラムブリングIDに対しては、干渉PDSCHに対する追加的な伝送パラメータ獲得のためのblind detection動作を行わなくてもよい。
言い換えれば、前記のように干渉DMRS信号が存在すると判断されたVCID1−0、VCID4−1、及びVCID5−0のうち、VCID5−0に対する干渉DMRS信号存在有無の判断時に測定された電力のサイズが設定された臨界値より小さい場合、前記端末は、VCID5−0を除いたVCID1−0及びVCID4−1のみに対して干渉PDSCHに対する追加的な伝送パラメータ獲得のためのblind detection動作を行うことができる。言い換えれば、DMRS信号存在有無の判断時に使用された結果値が設定された臨界値より大きい干渉仮想セルID及びスクラムブリングID組合に対してblind detection動作を行うことによって、端末の複雑度を減少させることができる。
[方法5−2]:DMRS存在有無の判断情報を利用して順次にblind detection動作実行。
前記動作を電力検波(power detection)方法を用いて干渉DMRS存在有無を判断した場合を例に取って説明すれば、次の通りである。電力検波情報を利用することは、一例に過ぎず、MSE値のようにDMRS信号存在有無に利用された情報すべてを適用できる。
端末は、電力検波方法を利用して干渉DMRS信号存在有無を判断する動作を行ったと仮定する。この際、端末は、前記判断動作を通じて、DMRSポート7でVCID1−0、VCID2−1、VCID3−0、VCID4−1に該当する干渉DMRS信号が存在すると判断できる。この際、端末は、前記のように干渉DMRS信号が存在したと判断された干渉仮想セルID及びスクラムブリングID組合を電力検波時に測定された信号のサイズ順に整列できる。例えば、VCID2−1、VCID1−0、VCID4−1、VCID3−0の順に整列され得る。したがって、端末は、前記のように整列された順に当該仮想セルID及びスクラムブリングIDに対して干渉PDSCHに対する追加的な伝送パラメータ獲得のためのblind detection動作を順次に行うことができる。
この際、端末は、前もって設定されるか、基地局が上位シグナリングを利用して設定したK個の仮想セルID及びスクラムブリングID組合に対してblind detection動作を行うことができる。この際、Kは、1を含むことができる。言い換えれば、基地局が端末に最大2個の仮想セルID及びスクラムブリングID組合に対するblind detectionを設定した場合、前記端末は、VCID2−1、VCID1−0、VCID4−1、VCID3−0に整列された組合のうちVCID2−1及びVCID1−0に該当する干渉に対するblind detectionを行い、干渉に対するパラメータを追加獲得できる。
また、方法5−1と5−2を同時に適用できる。すなわち、DMRS信号存在有無の判断時に所定の臨界値以上を有する仮想セルID及びスクラムブリングIDを有する組合のうち既定のK個の組合に対してだけblind detection動作を行うことができる。
[方法5−3]:TM10動作のために設定された仮想セルID及びスクラムブリングIDに対するblind detectionを先に実行。
前記で説明したように、端末がTM10で動作するように設定された場合、TM10動作を支援するために、端末は、仮想セルID及びスクラムブリングIDを伝達され得る。例えばVCID3−0及びVCID2−1のように表現される仮想セルID及びスクラムブリングID組合を前記端末の可能な伝送地点に伝達され得る。その後、端末は、基地局から制御チャネルを介して端末に設定した伝送地点がPDSCHを伝送する伝送地点を伝達される。この際、端末は、制御チャネルを介して設定されない残りの伝送地点に対するDMRS干渉存在判断動作またはblind detection動作を先に行うことができる。
本実施例では、DMRS干渉存在が判断され、前記条件を満足する仮想セルID及びスクラムブリングID組合すべてに対してblind detection動作を行うことのみならず、DMRS干渉存在が判断時に整列された仮想セルID及びスクラムブリングID組合を順次にblind detection動作を行うことを含む。言い換えれば、DMRS干渉存在が判断時に整列された仮想セルID及びスクラムブリングID組合のうち最も一番目に該当する仮想セルID及びスクラムブリングID組合に対してblind detection動作を行い、前記blind detection動作が前もって定義された臨界値以上に判断されれば、これ以上blind detection動作をせず、blind detection実行結果を含んで前記干渉に対する伝送パラメータを活用して干渉信号除去または干渉信号の統計的特性を反映する条件付き確率密度関数を用いたLLRを算出し、これを利用してPDSCH復号を行う。
<実施例6>
本実施例6では、前記実施例4及び実施例5のように端末が干渉の伝送パラメータを利用して仮想セルID及びスクラムブリングID組合のうち一部に対してDMRS干渉存在有無を判断する方法を説明する。これを通じて、端末のDMRS干渉存在判断及びblind detection試み回数を低減できる。
本実施例では、干渉に対する可能な伝送モード候補が少なくともDMRS基盤で動作する場合を仮定して説明する。しかし、また、本発明の実施例は、熟練された技術的知識を有する者の判断として本発明の範囲を大きく逸脱しない範囲で一部の変形を通じて他のCRS基盤の伝送モードにも適用され得る。
前記動作を図13を例に取って説明すれば、次の通りである。
図13は、実施例6による端末のダウンリンクデータ受信方法を説明する図である。
図13を参照すれば、端末は、段階1300で、基地局から干渉PDSCHに対する伝送モードまたは可能な伝送モード候補を含んで干渉に対する伝送パラメータ一部を伝達され得る。この際、段階1305で、干渉PDSCHに対する伝送モードのうちTM10が含まれている場合、端末は、1300段階で当該干渉に対する仮想セルID及びスクラムブリングID組合(例えばVCID1−0、VCID2−1、VCID3−0、VCID4−1、VCID5−0、VCID6−1)を基地局から伝達され得る。ここで、VCID1−0は、仮想セルID1とスクラムブリングID0を意味する。
この際、段階1300で端末が基地局から干渉に対するCRSとCSI−RSとのQCL(Quasi−colocation)情報を伝達される場合、端末は、CSI−RSを利用して干渉チャネルを測定できる。したがって、端末は、段階1310で、前記干渉チャネルサイズ情報を利用して干渉仮想セルID及びスクラムブリングID組合を測定されたチャネルのサイズ順に整列できる。この際、端末は、段階1310で測定されたチャネルによって整列された干渉仮想セルID及びスクラムブリングID組合に対して、段階1320で、順次に干渉DMRS信号存在有無を判断できる。
例えば、チャネルサイズが大きい順に干渉に対する仮想セルID及びスクラムブリングIDがVCID3−0、VCID4−1、VCID1−0、VCID2−1、VCID5−0、VCID6−1のように整列されたと仮定できる。この際、端末は、各DMRSポート(DMRSポート7、ポート8、ポート7−8)に対してVCID3−0に該当する干渉DMRS信号存在有無を判断する。もしVCID3−0に該当する干渉DMRSが存在しないと判断された場合、端末は、順次に、すなわちVCID4−1に該当する干渉DMRS存在有無を判断する。もしVCID4−1に対する干渉DMRS信号が存在すると判断される場合、端末は、段階1330で、前記検出された仮想セルID及びスクラムブリングIDに対する追加的な干渉伝送パラメータ獲得のためのblind detection動作を順次に行うことができる。前記のように、干渉DMRS検出及びblind detection動作を順次に実行させることによって、端末は、干渉制御動作のための複雑度を低減できる。
この際、前記実施例5の方法1、方法2等のような方式を利用してDMRS存在有無判断及びblind detection実行試みを追加に低減できる。
その後、前記端末は、段階1340で、blind detection実行結果を含んで前記干渉に対する伝送パラメータを活用して干渉信号除去または干渉信号の統計的特性を反映する条件付き確率密度関数を用いたLLRを算出し、PDSCH復号を行う。
もし、段階1305で、干渉の可能な伝送モードにTM10が含まれていない場合、前記数式9のように物理セルIDを利用して干渉に対するDMRS数列を生成できる。その後、前記方式と同様にDMRS信号存在有無を判断できる。この際、端末は、前記段階1310のように前記干渉チャネルサイズ情報を利用して干渉物理セルID及びスクラムブリングID組合をチャネルサイズ順に整列できる。整列された物理セルID及びスクラムブリングID組合に対して、段階1325で、干渉DMRS信号存在有無を判断できる。その後、端末は、段階1335で、干渉DMRSが存在すると判断された物理セルID及びスクラムブリングID組合に対してblind detection動作を行うことができる。
この際、前記実施例5の方法1、方法2等のような方式を利用してDMRS存在有無判断及びblind detection実行試みを低減できる。
<実施例7>
本実施例7では、伝送モードがTM10に設定された端末で前記実施例4及び実施例5のように端末が干渉の伝送パラメータを利用して仮想セルID及びスクラムブリングID組合のうち一部に対してDMRS干渉存在有無を判断する方法を説明する。これを通じて、端末のDMRS干渉存在判断及びblind detection試み回数を低減できる。
本実施例では、干渉に対する可能な伝送モード候補が少なくともDMRS基盤で動作する場合を仮定して説明する。しかし、また、本発明の実施例は、熟練された技術的知識を有する者の判断として本発明の範囲を大きく逸脱しない範囲で一部の変形を通じて他のCRS基盤の伝送モードにも適用され得る。
伝送モードがTM10に設定された端末での前記動作を図14を例に取って説明すれば、次の通りである。
図14は、実施例7によるTM10伝送モード端末のダウンリンクデータ受信方法を説明する図である。
図14を参照すれば、端末は、段階1400で、伝送モードTM10に設定され得る。この際、端末は、TM10伝送モード動作のための仮想セルID及びスクラムブリングID組合、VCID3−0及びVCID2−1のように伝達され得る。また、前記端末は、段階1400で制御チャネル(例えば、PDCCHを通じて伝送されるDCI format 2D)から設定された仮想セルID及びスクラムブリングIDに該当する伝送地点を確認し、前記伝送地点からPDSCH受信動作を行うことができる。
端末は、段階1410で、基地局から干渉PDSCHに対する伝送モードまたは可能な伝送モード候補を含んで干渉に対する伝送パラメータの一部を伝達され得る。この際、干渉PDSCHに対する伝送モードのうちTM10が含まれている場合、端末は、当該干渉に対する仮想セルID及びスクラムブリングID(例えばVCID1−0、VCID4−1、VCID5−0、VCID6−1)を基地局から伝達され得る。ここで、VCID1−0は、仮想セルID1とスクラムブリングID0を意味する。また、段階1410で端末が基地局から干渉に対するCRSとCSI−RSとのQCL(Quasi−colocation)情報を伝達された場合、端末は、CSI−RSを利用して干渉チャネルを測定できる。したがって、端末は、段階1420で、前記干渉チャネル情報を利用して干渉仮想セルID及びスクラムブリングID組合を下記のように整列できる。
[方法7−1]測定された干渉チャネルサイズの順に仮想セルID及びスクラムブリングID組合整列。
[方法7−2]方法7−1を利用して整列後、端末のTM10動作のために伝達された仮想セルID及びスクラムブリングID組合を最も前方に再配置。すなわち、前記端末のTM10動作のために伝達された仮想セルID及びスクラムブリングID組合のうち端末のサービング仮想セルID及びスクラムブリングIDでない組合は、端末に干渉として適用する可能性が非常に高い。したがって、端末のTM10動作のために伝達された仮想セルIDとスクラムブリングIDの組合のうち、前記端末のサービング仮想セルID及びスクラムブリングID組合でない仮想セルID及びスクラムブリングIDの組合をblind detecting手順において最も高い優先順位になるように設定できる。
この際、端末は、段階1420またはその以前段階で測定されたチャネルによって整列された干渉仮想セルID及びスクラムブリングID組合に対して、段階1440で、順次に干渉DMRS信号存在有無を判断できる。例えば、方法7−1のように測定されたチャネルサイズが大きい順に仮想セルID及びスクラムブリングIDをVCID3−0、VCID4−1、VCID1−0、VCID2−1、VCID5−0、VCID6−1のように整列されたと仮定できる。この際、端末は、段階1400で基地局から制御チャネルを介して伝達された端末のサービング仮想セルID及びスクラムブリングIDを整列された仮想セルID及びスクラムブリングID組合から除外することができる。すなわち、もし基地局がDCI format 2DのスクラムブリングIDビットを0に設定する場合、言い換えれば、基地局がVCID3−0を端末のサービング仮想セルID及びスクラムブリングIDで通知した場合、端末は、VCID3−0を除いて、VCID4−1、VCID1−0、VCID2−1、VCID5−0、VCID6−1に対する干渉DMRS信号存在有無を順次に判断できる。もし基地局がDCI format 2DのスクラムブリングIDビットを1に設定する場合、言い換えれば、端末は、VCID2−1を整列された仮想セルID及びスクラムブリングID組合から除外することができる。
前記整列された組合を利用して端末が各DMRSポートに対して(DMRSポート7、ポート8、ポート7−8)VCID4−1に該当する干渉DMRSが存在しないと判断された場合、端末は、順次に、すなわちVCID1−0に該当する干渉DMRS存在有無を判断する。もしVCID1−0に対する干渉DMRS信号が存在すると判断される場合、端末は、段階1460で、前記仮想セルID及びスクラムブリングID(VCID1−0)に対する追加的な干渉伝送パラメータ獲得のためのblind detection動作を行うことができる。前記のように干渉DMRS存在有無判断及びblind detection動作を順次に実行させることによって、端末は、干渉制御動作のための複雑度を低減できる。詳細なblind detection動作は、前記実施例を参照できる。
この際、前記実施例5の方法1、方法2等のような方式を利用してDMRS存在有無判断及びblind detection実行試みを低減できる。
その後、前記端末は、段階1480で、blind detection実行結果を含んで前記干渉に対する伝送パラメータを活用して干渉信号除去または干渉信号の統計的特性を反映する条件付き確率密度関数を用いたLLRを算出してPDSCH復号を行う。
もし、段階1410で、干渉の可能な伝送モードにTM10が含まれていない場合、前記数式9のように物理セルIDを利用して干渉に対するDMRS数列を生成できる。その後、前記方式と同様にDMRS信号存在有無を判断できる。この際、端末は、前記段階1430のように前記干渉チャネルサイズ情報を利用して干渉物理セルID及びスクラムブリングID組合をチャネルサイズ順に整列できる。整列された物理セルID及びスクラムブリングID組合に対して、段階1450で、干渉DMRS信号存在有無を判断できる。その後、端末は、段階1470で、干渉DMRSが存在すると判断された物理セルID及びスクラムブリングID組合に対してblind detection動作を行うことができる。
この際、前記実施例5の方法1、方法2、方法3等のような方式を利用してDMRS存在有無判断及びblind detection実行試みを低減できる。
図15は、本発明の実施例による干渉除去及び抑制方法を用いて端末受信機性能改善を支援するための基地局の装置を説明する図である。
図15を参照すれば、基地局装置は、制御機1500、送信機1510及び受信機1520を含むことができる。
基地局の制御機1500は、特定端末に対する干渉セル設定と端末に伝達する干渉セルの伝送パラメータ設定、PDSCHスケジューリング及び当該CSI−RS、CRS情報、ダウンリンク帯域幅(またはRBの総個数)、PRSが伝送され得るサブフレーム、及びMBSFNサブフレーム情報等の一部または全部を決定できる。
前記制御機1500が決定した端末の干渉セルの伝送パラメータは、送信機1510を利用して端末に通知され得る。制御機1500のPDSCHスケジューリング決定によって制御情報及びPDSCHが前記送信機1510によって端末に送信され得る。また、前記制御機1500は、PDSCH伝送及び端末のPDSCHスケジューリングのためのチャネル状態情報等を受信機1520を利用して受信できる。
なお、前記では、説明の便宜のために、基地局装置の構成をブロックを分けて説明したものであって、基地局装置の構成をこれに限定しない。例えば、基地局は、送信機1510と受信機1520を含む通信部を含むことができる。通信部を介して、基地局は、少なくとも一つのネットワークノードと通信を行うことができる。
また、前記制御機1500は、基地局が前記図1〜図14を通じて説明する基地局の動作を行うように制御できる。
図16は、本発明で提案する干渉除去及び抑制を考慮した端末の装置を説明する図である。
図16を参照すれば、端末は、制御機1600、送信機及び受信機1620を含むことができる。
図16で、端末機の制御機1600は、受信機1620を利用して基地局からサービング及び干渉セルの伝送パラメータ設定に対する制御情報を受信し、前記ガンセブセルの制御チャネル領域を確認できる。前記制御機1600は、どんな無線資源を利用して干渉チャネルを測定し、ブラインド感知を行うかと、ブラインド感知に対するRI及びPMI情報等の可能な集合を判断できる。前記制御機1600は、ブラインド感知を行い、干渉除去及び抑制を用いた復号を行うことができる。また、前記制御機1600は、前記受信機1620が受信した前記制御情報からPDSCHのスケジューリング情報を判断できる。また、前記制御機1600は、前記受信機1620を介して前記PDSCHを受信し、前記PDSCHを復号化する復号化器を含むこともできる。
本発明の実施例によれば、前記制御機1600は、少なくとも一つの干渉チャネルに対する伝送パラメータを受信し、前記干渉チャネルに対する伝送モード(transmission mode、TM)または可能な伝送モードのうち前記特定TMが支援されるかを判断し、前記干渉チャネルに前記特定TMが支援されれば、前記干渉チャネルの仮想セル識別子(virtual cell identification、VCID)及びスクラムブリング識別子(scrambling identification、SCID)組合候補群に対してブラインド検出(blind detection)を行い、前記ブラインド検出結果に基づいて前記端末に対する干渉を除去するように制御できる。この際、前記特定の伝送モードは、伝送モード10(transmission mode10、TM10)であることができる。前記ブラインド検出結果は、前記端末に対して最も高い干渉を与える干渉セルの変調次数に対する情報を含むことができる。
また、前記制御機1600は、前記端末の伝送モードであるか、前記特定の伝送モードであるかを判断し、前記端末の伝送モードが前記特定の伝送モードであれば、前記端末の制御チャネルを介して前記端末のデータ伝送に対するVCID及びSCIDを確認するように制御し、前記VCIDとSCIDの組合候補群のうち前記端末に対するデータ伝送に利用されるVCIDとSCIDに対する組合を除いた候補群で前記ブラインド検出を行うように制御できる。
また、前記制御機1600は、前記組合候補群に含まれた各組合に対して復調基準信号(demodulation reference signal、DMRS)が存在するかを判断し、DMRSが存在すると判断された組合のみに対して前記ブラインド検出を行うように制御できる。
また、前記制御機1600は、前記DMRSが存在する組合のうち、既定の個数の組合のみに対して前記ブラインド検出を行うように制御できる。また、前記制御機1600は、前記組合候補群に含まれた各組合に対する干渉チャネルサイズ情報に基づいて各組合を整列し、前記整列手順に基づいてブラインド検出を行うように制御できる。
また、前記制御機1600は、前記端末の前記特定モード伝送動作のために受信したVCIDとSCIDの組合に対して前記ブラインド検出時に優先順位を設定するように制御できる。
また、前記制御機1600は、前記干渉チャネルに対して前記特定TMが支援されなければ、前記干渉セルの物理セル識別子(physical cell identification、PCID)とSCIDの組合候補群に対してブラインド検出を行うように制御できる。
なお、前記では、説明の便宜のために、端末装置の構成をブロックを分けて説明したものであって、端末装置の構成をこれに限定しない。例えば、端末は、送信機1610と受信機1620を含む通信部を含むことができる。通信部を介して、端末は、少なくとも一つのネットワークノードと通信を行うことができる。
また、前記制御機1600は、端末が図1〜図14を通じて説明する端末の動作を行うように制御できる。