JP6775222B2 - 超音波治療システム - Google Patents

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Description

この発明は、超音波治療システムに関するものである。
従来の超音波照射装置としては、局部に火傷等を生じさせずに超音波を局部に照射でき、患者が自ら操作しても安全性を確保でき、超音波を病変部以外の局部に照射し、局部以外の全身性効果が得られるようにしたものが知られている(特許文献1)。
具体的には、生体の局部に当接され、超音波を照射する発振素子を有する超音波照射部と、発振素子を駆動制御する駆動制御手段とを備える。駆動制御手段は、所定の出力周波数において、60分間以下の連続した駆動時間において所定範囲の出力強度で超音波を照射するように発振素子を駆動制御する。
更に、特許文献2には、簡易に設置でき、微弱な出力強度で生体の肘より末梢部に対して超音波を照射することにより局所照射で全身効果を得ることができ、患者が自ら操作して患部に超音波を照射することができる超音波照射装置が開示されている。
具体的には、超音波照射装置が、音波を照射する出力素子を少なくとも2つ以上有する超音波照射パッドを備える。更に、上記超音波照射装置は、超音波照射パッドを駆動制御する駆動制御手段と、端部に着脱自在の固定部を有する変形可能な帯状体に形成され、超音波照射パッドを生体の前腕に当接した状態で固定する固定手段とを備える。
特開2015−229061号公報 特許第6004231号公報
本発明は上記の超音波照射装置を用いて治療を行った結果、治療者自身の健康状態が良好に向かったのか否かなどの情報について、その場合において取得することができ、安心して治療を続けることができる超音波照射システムを構築する。
本発明に係る超音波照射システムは、超音波照射部に対し出力周波数、出力強度、照射時間を含む出力パラメータを制御して、当該超音波照射部から被験者の身体へ超音波を照射させる超音波照射制御部と、 前記被験者の生体情報を超音波照射が行われる前と超音波照射が行われた後の少なくとも2つの時に、生体情報センサから得る生体情報取得手段と、 前記生体情報取得手段により得られた生体情報を近距離通信により送信する生体情報送信制御手段と、を有する超音波照射装置と、
前記超音波照射装置から送信された生体情報を受け取り、ネットワークを介して送信を行う情報中継手段を具備する携帯情報端末と、
前記携帯情報端末から送信された生体情報を受け取り、この生体情報に基づき前記超音波照射装置における超音波照射による前記被験者の少なくとも高血圧と糖尿病に対する治療効果の効果指標情報を求める効果指標算出手段と、 前記効果指標算出手段により求められた効果指標情報を、この効果指標情報の意味や閾値と共に、ネットワークと前記携帯情報端末を介して超音波照射装置へ送信する効果指標送信制御手段と、を備えるセンタサーバと
を具備する超音波治療システムにおいて、
前記超音波照射装置と前記携帯情報端末には、情報を表示する出力手段が備えられ、
前記超音波照射装置には、
前記センタサーバから送られた効果指標情報を受け取り、この効果指標情報に対応する出力パラメータを当該効果指標情報と共に記憶する記憶手段と、
前記センタサーバから送られた効果指標情報を受け取った場合に、この効果指標情報及びこの効果指標情報の意味や閾値や正常値であるか異常値であるかの情報と共に当該効果指標情報に対応する出力パラメータを前記出力手段において表示させると共に、前記記憶手段に記憶された効果指標情報を表示する要求があると、前記記憶手段から新しい順に効果指標情報とこれに対応する出力パラメータを読み出し前記出力手段において表示させる出力制御手段と
が備えられていることを特徴とする。
本発明に係る超音波照射システムでは、前記携帯情報端末の前記情報中継手段は、前記センタサーバから送信されてきた効果指標情報を前記超音波照射装置へ近距離通信により送信する動作を行うことを特徴とする。
本発明に係る超音波照射システムでは、前記超音波照射部から照射する超音波の出力パラメータを設定する超音波パラメータ設定手段が、前記超音波照射装置と前記携帯情報端末の少なくとも一方に設けられていることを特徴とする。
本発明に係る超音波照射システムでは、前記超音波照射部は、複数チャネル分備えられており、各チャネルには2つの超音波発振素子が設けられていることを特徴とする。
本発明に係る超音波照射システムでは、前記超音波照射装置には、音楽コンテンツを記憶する音楽記憶部と、この音楽記憶部から音楽コンテンツを読み出し再生を行う音楽制御手段が備えられていることを特徴とする。
本発明に係る超音波照射システムでは、前記携帯情報端末には、前記超音波照射装置からの要求に応じてネットワークから音楽コンテンツをダウンロードし、前記超音波照射装置へ送信する音楽コンテンツ取得手段が備えられていることを特徴とする。
本発明に係る超音波照射システムでは、前記超音波照射装置は、生体の局部に当接され、超音波を照射する超音波発振素子を有する超音波照射部を構成する超音波照射パッドと、前記超音波発振素子を駆動制御する駆動制御手段と、を備え、前記駆動制御手段は、500±50kHz以上800±50kHz以下の範囲の出力周波数において、60分間以下の連続した駆動時間で、米国FDAの審査における超音波の出力強度の測定方法で、1つの前記発振素子の面積に一致してはいない有効放射面積における出力強度が85mW±20%の範囲の超音波を照射するように前記超音波発振素子を駆動制御することを特徴とする。

本発明によれば、生体情報に基づき前記超音波照射装置における超音波照射による被験者の少なくとも高血圧と糖尿病に対する治療効果の効果指標情報を求める効果指標算出手段と、前記効果指標算出手段により求められた効果指標情報を、ネットワークを介して前記携帯情報端末へ送信する効果指標送信制御手段を具備するので、治療者自身の健康状態が良好に向かったのか否かなどの情報について、その場合において取得することができ、安心して治療を続けることができる。
本発明に係る超音波照射システムの実施形態を示すブロック図。 本発明に係る超音波照射システムにおける超音波照射パッドの構成を示す平面図。 本発明に係る超音波照射システムにおける第1実施形態に係る超音波照射パッドと固定装具との説明図。 本発明に係る超音波照射システムにおける図1の構成中要部を、前記第1実施形態に係る超音波照射装置としてまとめた構成図。 本発明に係る超音波照射システムにおける第1実施形態に係る超音波照射装置の超音波照射パッドから照射される小音波の強度を測定する方法を示す図。 本発明に係る超音波照射システムにおける超音波照射装置の実施形態を示すブロック図。 本発明に係る超音波照射システムにおける携帯情報端末の実施形態を示すブロック図。 本発明に係る超音波照射システムにおけるセンタサーバの実施形態を示すブロック図。 本発明に係る超音波照射システムの実施形態の動作を示すフローチャート。 本発明に係る超音波照射システムの実施形態の動作を示すフローチャート。 本発明に係る超音波照射システムの超音波照射装置を被験者に適用した場合の血糖値に対する効果を説明するための図。 本発明に係る超音波照射システムの実施形態の動作を示すフローチャート。
以下、添付図面を参照して本発明に係る超音波治療システムの実施形態を説明する。各図において同一の構成要素には、同一の符号を付して重複する説明を省略する。図1には、超音波治療システムの実施形態の構成図が示されている。本実施形態に係る超音波治療システムは、超音波照射装置100と携帯情報端末200とセンタサーバ300とを備えている。携帯情報端末200としては、スマートフォン、PDA(パーソナルディジタルアシスタント)、携帯電話機などを採用することができる。
超音波照射装置100は、超音波照射部としての超音波照射パッド101から被験者の身体へ超音波を照射させる制御を行う超音波照射制御部121を備える。超音波照射パッド101は、図2に示されるように、パッド本体111と超音波発振素子112とを備える。パッド本体111は、平面形状が略長方形の形状に形成されることができる。超音波発振素子112は、パッド本体111の内部に収容され超音波を発生する。このように、超音波照射パッド101は、生体の局所に当接され、超音波照射制御部121の制御に基づき超音波を照射する超音波発振素子112を有する超音波照射部を構成する。
パッド本体111は、装着の際の外面がシリコンラバーで形成され、パッド本体111の生体の部位に当接される内面は、導電性シリコンラバーで形成されている。超音波発振素子112は、パッド本体111に2個配列されているが、超音波発振素子112の数は、2個以上の任意の数であっても良い。超音波発振素子112のパッド本体111の内面には、ジェルが塗布されていなくとも良く、または、ジェルシートにより形成されるジェル層を介さずに、直接生体に当接される構造であっても良い。
ここに示すジェルシートは、ジェルが不織布に含浸させられてシート状とされたものであっても良い。
第1実施形態に係る超音波照射パッド101と固定装具120との説明図である図3に示すように、固定装具120は、前腕150に巻き廻すことができるバンドにより構成されている。固定装具120の長辺120aが、前腕150の肘から末梢に向かう方向に直交するように配置され、生体の前腕150に巻き廻されて、超音波照射パッド101を、ジェル層を介さずに直接前腕150に当接した状態で固定する。例えば、固定装具120は、固定装具120の長辺120aに対して、超音波照射パッド101の長辺101bが交差した状態で、超音波照射パッド101を前腕150に固定する。即ち、生体の病変部以外の局部は、肘部から末梢部までの一部に存在する。超音波照射パッド101は、超音波照射パッド101の長手方向である長辺101bの延びる方向が、肘部から末梢部に向かう方向に一致した位置関係で局部に固定されて、肘部から末梢部までの一部に対して超音波を照射する。なお、第1実施形態では、1つの超音波照射パッド101を前腕150に固定しているが、例えば、超音波照射装置100が2つの超音波照射パッド101を備える場合には、固定装具120は、2つの超音波照射パッド101で前腕150を挟んで固定するように構成しても良い。
図4は、図1の構成中、超音波照射装置100、操作設定部142、超音波照射パッド101の部分を、第1実施形態に係る超音波照射装置100としてまとめた構成図である。
図4の本体161は、操作盤162と駆動制御手段163とタイマ設定手段164とコネクタ165とを備える。操作盤162は、操作者の操作を受けるもので、キーやボタン或いはタッチパネルにより構成することができる。駆動制御手段163は、操作盤162で受け付けた操作者の操作に基づき、超音波発振素子112の駆動制御を行うものである。タイマ設定手段164は、0〜60分間の時間をカウントし、駆動制御手段163に時間情報を送信するものである。コネクタ165は、超音波照射パッド101に備えられた2つの超音波発振素子112を、複合ケーブル110aを介して駆動制御手段163に接続可能なものである。なお、コネクタ165の数は、1個以上の任意の数とすることができる。
駆動制御手段163は、超音波照射制御部121に匹敵する構成であり、操作盤162からの入力操作に応じて、コネクタ165に接続された超音波照射パッド101の超音波発振素子112を、所定の出力の超音波を、所定の出力強度で、連続発振するように駆動制御する。
第1実施形態における所定の出力周波数は、プラセーボ照射(0kHz)、500kHz±5kHzまたは800kHz±5kHzである。また、第1実施形態における所定の出力強度は、米国FDAの審査における超音波の出力強度の測定方法で、1つの発振素子あたり40mW±20%以上85mW±20%以下の範囲の値である。この値は、1つの発振素子における有効放射面積(AER)が2.82cm2〜3.91cm2における出力強度であり、有効放射面積は、1つの発振素子の面積に一致してはいない。米国FDAの審査における超音波の出力強度の測定方法で用いられた装置は、Dapco社製の超音波ハイドロホーン(Ceramic needle−type Hydrophone、)である。
なお、第1実施形態において、出力周波数を500kHz±5kHzまたは800kHz±5kHzとしたが、本発明の出力周波数には、超音波出力機器や測定器の違いによる誤差として、500kHz±50kHz以上800kHz±50kHz以下の範囲を含むことができる。
この超音波照射パッド101から照射される超音波の振動の強度は、次のような圧電素子201及びオシロスコープ202を用いた測定により、交流電圧の実効値(Vrms)で特定可能である。先ず、図5に示すように、超音波発振素子112の出力周波数と同一の周波数の圧電素子201を、ジェル層を介さずに局部当接面としてのパッド本体111の下面を介して、略円盤形状を有する超音波発振素子112の下面に当接させる。
ここで、超音波発振素子112の出力周波数と同一の周波数の圧電素子201とは、例えば、超音波発振素子112の超音波の出力周波数が500kHzであれば、500kHz圧電素子201(共振周波数516kHz)であって良い。また、ジェル層とは、塗布されるジェル、または、ジェルシートのいずれかを採用することができる。
超音波を照射する場合には、圧電素子201をオシロスコープ202に接続し、超音波発振素子112から照射を行う。このとき、超音波発振素子112からの超音波の振動により、圧電素子201には、超音波の振動の強度に応じた交流電圧が発生する。具体的には、ジェル層が設けられていない超音波発振素子112を有する超音波照射パッド101は、圧電素子201が2Vrms以上の交流電圧を出力するように構成され、超音波を照射することができる。
また、この超音波照射パッド101は、次のような温度上昇率特性を有する。即ち、超音波照射パッド101は、局部当接面としてのパッド本体111の下面にジェル層が設けられていない。室温下において、超音波照射パッド101が超音波を照射する直前の上記局部当接面の温度を基準とした。超音波照射部が超音波を照射し始めてから10分後において、ジェル層が設けられていない局部当接面の温度の最大上昇率が、1.3以下であった。20分後の、ジェル層が設けられていない局部当接面の温度の最大上昇率が、1.3以下であった。30分後の、ジェル層が設けられていない局部当接面の温度の最大上昇率が、1.3以下であった。60分後の、ジェル層が設けられていない局部当接面の温度の最大上昇率が、1.3以下であった。
また、駆動制御手段163は、タイマ設定手段164から送信された時間情報に基づき、予め設定されたタイミングで、超音波発振素子112の駆動制御を開始し、所定時間(例えば、3分間、5分間、10分間、30分間等、60分以下の任意の時間)継続して超音波を連続発振するように駆動制御することができる。
また、超音波照射装置100は、超音波を照射する生体の生体情報(例えば、収縮期圧値、拡張期圧値、脈拍数値、LF/HF値、自律神経活性化を示すTP値、及び局部以外の部位の表面温度)を取得する生体情報取得手段122を備えることができる。この生体情報取得手段122は、例えば、操作者が生体情報の値を入力可能な入力手段、他の機器が測定した値を受信する受信手段等を採用することができる。なお、他の機器には、収縮期圧値、拡張期圧値、脈拍数値を測定する血圧測定器、LF/HF値を測定する自律神経バランス測定器、生体の表面温度を測定する温度測定器等の生体情報センサ131を含むことができる。
また、超音波照射装置100は、上記他の機器と連動する構成とすることもできる。この場合、図4の駆動制御手段163は、他の機器から駆動のトリガとなる駆動開始情報を受信し、他の機器へ駆動制御が終了したことを示す駆動終了情報を送信する構成とすることができる。
また、超音波照射装置100は、駆動制御手段163に表示制御される表示手段(出力手段)として、有機EL(Organic Electro-Luminescence)等を採用することができる。有機EL等の表示手段としては、比較的発色性が良く、目に優しいディスプレイを採用してもよい。この場合、駆動制御手段163は、超音波発振素子112を駆動制御するときに、図示しない記憶手段に記憶された各種の画像データを参照し、操作者の操作または上記取得手段で取得した生体情報に応じた画像を表示手段に表示する。このような画像は、例えば、精神安定を促すような画像とすることができる。これにより、超音波の照射と画像の視認による相乗効果により、より有意な全身効果を得ることができる。また、表示手段を有機ELで構成することで、比較的視力が弱い操作者にとっても見易く表示できる。
以上の構成による超音波照射装置100では、生体の病変部以外の局部に、上述の超音波を照射することにより、全身性効果、即ち、血圧降下、心拍出量低下、血管内皮機能上昇、自律神経活性化、自律神経活性バランスの調節、体温上昇、血糖値降下、頚部から腰背部の鎮痛効果のうちの少なくとも一つの効果を発揮させる。更に、ジェル層を介さずに超音波照射パッド101を直接生体の病変部以外の局部に当接させて上記の如き全身性効果を得ることができるため、ジェル層を介して超音波照射パッド101を足裏に当接させる場合と比較して、容易に、且つ、ジェルによる不快感を得ることなく、全身性効果を得ることができる。
また、以上の構成による超音波照射装置100を用いて、以下のような「生体の病変部以外の局部に超音波を照射し全身性効果を発揮させる超音波照射治療方法」を実施することができる。ここに、上記生体の病変部以外の局部は、肘部から末梢部までの一部であるか、または、上記生体の病変部以外の局部は、足首から末梢部までの一部である。
上記超音波照射治療方法は、発振素子を有する超音波照射部としての超音波照射パッド101を、ジェル層を介さずに上記生体の上記局部に当接させ、上記生体の上記局部に対して前記超音波照射パッド101の超音波発振素子112から超音波を照射する超音波照射工程を有する。
上記超音波照射治療方法の前記超音波照射工程では、前記超音波照射パッド101は、前記超音波照射パッド101の長手方向が肘部から末梢部に向かう方向に一致した位置関係で上記局部に固定されて、肘部から末梢部までの一部に対して超音波を照射するか、または、上記超音波照射パッド101は、上記超音波照射パッド101の長手方向が踵から足指先に向かう方向に一致した位置関係で上記局部に固定されて、足首から末梢部までの一部に対して超音波を照射する。
本実施形態に係る超音波照射治療方法は、上記超音波照射工程により、血圧降下、心拍出量低下、血管内皮機能上昇、自律神経活性化、自律神経活性バランスの調節、体温上昇、血糖値降下、頚部から腰背部の鎮痛効果のうちの少なくとも一つの効果を発揮させる。
上述の実施形態に係る超音波照射治療方法においては、上記超音波照射パッド101は、上記超音波発振素子112を収容するパッド本体111(図2、図3)を備え、上記パッド本体111は、上記生体の上記局部に当接される局部当接面を有する。
上記超音波照射工程では、500±50kHz以上800±50kHz以下の範囲の出力周波数において、上記超音波照射パッド101の超音波発振素子112から超音波を連続照射する。
上記局部当接面には上記ジェル層が設けられておらず、室温下において、上記超音波照射パッド101が超音波を照射する直前の上記局部当接面の温度を基準とした、超音波照射部が超音波を照射し始めてから10分後の、ジェル層が設けられていない局部当接面の温度の最大上昇率が、1.3以下であり、20分後の、ジェル層が設けられていない局部当接面の温度の最大上昇率が、1.3以下であり、30分後の、ジェル層が設けられていない局部当接面の温度の最大上昇率が、1.3以下であり、60分後の、ジェル層が設けられていない局部当接面の温度の最大上昇率が、1.3以下であるようにすることができる。
また、上述の超音波照射治療方法においては、上記超音波照射工程では、500±50kHz以上800±50kHz以下の範囲の出力周波数において、60分間以下の連続した駆動時間で、米国FDAの審査における超音波の出力強度の測定方法で1つの発振素子あたり40mW±20%以上85mW±20%以下の範囲の出力強度で、上記生体の上記局部に対して上記超音波照射パッド101の超音波発振素子112から超音波を照射することを特徴とする。
適用例
[超音波照射装置100を被験者に適用した適用例1]
適用例1では、2個の超音波発振素子112を有する1つの超音波照射パッド101を備える超音波照射装置100を用いた。出力強度は、800kHz(±50kHz)の出力周波数の超音波を、米国FDAの審査における超音波の出力強度の測定方法で1つの発振素子あたり40mW±20%以上85mW±20%以下の範囲(平均出力強度62.5mW)とし、20人の高血圧患者である被験者の右前腕50に、30分間連続照射した。なお、この超音波の振動の強度は、上述の圧電素子201及びオシロスコープ202を用いた測定で、2Vrms以上の交流電圧が出力される程度の超音波の振動の強度に相当する。
本適用例1では、収縮期圧、拡張期圧、脈圧、心拍数、心拍出量、末梢血管抵抗及び心筋負荷係数の測定に、脈波・コロトコフ音記録計(パラマテック株式会社:GP−303)を用いた。収縮期圧、拡張期圧、脈圧、心拍数、心拍出量、末梢血管抵抗及び心筋負荷係数は、高血圧患者にとって、いずれも数値が低い方が望ましい。
心拍出量は、1分間に心臓から送り出される血液量を示し、算出式“1回の心拍出量×脈拍”により算出される。
末梢血管抵抗は、末梢血管を血液が通過する時に受ける圧力を示し、算出式“平均血圧(mmHg)−中心静脈圧(mmHg)×1332”により算出される。
心筋負荷係数は、心臓負荷の指標である心筋酸素消費量と極めて相関が高い値であり、算出式“収縮期圧×心拍数”により算出される。
表1と表2は共に、超音波照射前と30分間照射後の、収縮期圧、拡張期圧、脈圧、心拍数、心拍出量、末梢血管抵抗及び心筋負荷係数を、平均値±標準誤差で示したものである。表1は、800kHz(±50kHz)の出力周波数の超音波を、米国FDAの審査における超音波の出力強度の測定方法で1つの発振素子あたり40mW±20%以上85mW±20%以下の範囲(平均出力強度62.5mW)の出力強度で、即ち、上述の圧電素子201及びオシロスコープ202を用いた測定で、2Vrms以上の交流電圧が出力される程度の超音波の振動の強度で、30分間連続照射した群(20名)についての測定値を示す。表2はプラセーボ照射(超音波無照射)群(20名)についての測定値を示す。
本適用例1によれば、収縮期圧、拡張期圧、脈圧、心拍数、心拍出量及び心筋負荷係数において、照射群はプラセーボ群に対して有意な低下が認められた。また、500kHz(±50kHz)の出力周波数の超音波を、米国FDAの審査における超音波の出力強度の測定方法で1つの発振素子あたり40mW±20%以上85mW±20%以下の範囲(平均出力強度62.5mW)の出力強度で、即ち、上述の圧電素子201及びオシロスコープ202を用いた測定で、2Vrms以上の交流電圧が出力される程度の超音波の振動の強度で、30分間連続照射した場合も、上記と同様の効果が認められた。また、超音波の照射時間を30分間ではなく60分間とした場合も、30分間の場合と同様の効果を得ることができた。
一方、500±50kHz以上800±50kHz以下の範囲の出力周波数において、米国FDAの審査における超音波の出力強度の測定方法で1つの発振素子あたり85mWを超える出力強度で30分間連続照射した被験者の群では、収縮期圧、拡張期圧、脈圧、心拍数、心拍出量及び心筋負荷係数において、有意な低下が認められなかった。
また、本適用例1では、2個の超音波発振素子112を有する1つの超音波照射パッド101を備える超音波照射装置100により、前述の圧電素子201及びオシロスコープ202を用いた測定で、2個の超音波発振素子112それぞれにおいて、2Vrms以上(具体的な値は、2.018Vrms、2.312Vrms)の交流電圧が出力される程度の振動の強度で、72歳の女性に対して、20分間連続照射を行った。超音波の出力周波数は、500kHz(±50kHz)である。そして、超音波の照射前と、超音波を照射し始めてから20分後との、収縮期圧、拡張期圧、及び脈拍数をそれぞれ測定した。結果は、表3に示す通りとなった。



また、比較例として、2個の超音波発振素子112を有する1つの超音波照射パッド101を備える超音波照射装置100により、500kHz(±50kHz)の出力周波数の超音波を、上述の圧電素子201及びオシロスコープ202を用いた測定で、2個の超音波発振素子112それぞれにおいて、2Vrms未満(具体的な値は、1.849Vrms、1.794Vrms)の交流電圧が出力される程度の振動の強度で、71歳の女性に対して、20分間連続照射を行った。結果は、表4に示す通りとなった。
本適用例1によれば、収縮期圧、拡張期圧、及び脈拍数において、有意な低下が認められた。同一の条件で、他に3人の被験者(63歳の男性、65歳の男性及び女性)に対しても、同様に超音波の照射を行った。これによっても、表3と同様に有意な低下が認められた。また、800kHz(±50kHz)の出力周波数の超音波を、前述の圧電素子201及びオシロスコープ202を用いた測定で、2Vrmsの交流電圧が出力される程度の超音波の振動の強度で、20分間連続照射した場合も、本適用例1と同様の効果が認められた。また、超音波の照射時間を20分間ではなく60分間とした場合も、20分間の場合と同様の効果を得ることができた。
これに対して比較例では、有意な低下が認められなかった。同一の条件で、他に4人の被験者(56歳の男性、58歳の男性、71歳の女性、及び76歳の女性)に対しても、同様に超音波の照射を行ったが、表4と同様に有意な低下が認められなかった。
これらの結果より、以下の効果が得られることが理解できる。
超音波照射装置100の駆動制御手段163は、500±50kHz以上800±50kHz以下の範囲の出力周波数において、超音波を照射するように超音波発振素子112を駆動制御する。超音波照射パッド101は、超音波発振素子112を収容するパッド本体111を備え、パッド本体111は、生体の局部に当接される局部当接面としての下面を有する。そして、超音波照射パッド101は、超音波発振素子112の出力周波数と同一の周波数の圧電素子201を、ジェルシート等のジェル層を介さずに局部当接面を介して超音波発振素子112に当接させたときに、圧電素子201が2Vrms以上の交流電圧を出力するように、超音波を照射する超音波照射パッドである。この構成により、生体の病変部以外の局部に超音波を照射することで、収縮期圧、拡張期圧、及び脈拍数といった全身性効果を発揮させることができる。
同様に、全身性効果を発揮することができた他のすべての適用例及び実施形態においても、超音波の振動の強度は、前述の圧電素子201及びオシロスコープ202を用いた測定で、2Vrmsの交流電圧が出力される程度の超音波の振動の強度である。従って、この超音波の振動の強度により、他の適用例及び実施形態で得られるすべての全身性効果が認められる。
また、本実施形態の適用例2では、この被験者群を、超音波照射装置100を適用し超音波を照射した照射群(8名)と、超音波を照射していないプラセーボ群(無照射群)(10名)とに分類し、それぞれの群において食後2時間の血糖値をまず測定した。その後、照射群には、出力周波数500kHzで、米国FDAの審査における超音波の出力強度の測定方法で1つの発振素子あたり85mW±20%の出力強度の超音波を被験者の片側の前腕に30分間照射した直後に血糖値を測定した。
図11は、無照射群(白色の棒グラフ)と照射群(黒色の棒グラフ)の食後2時間で測定した血糖値から更に30分後に測定した血糖値の差を表す。
食後2時間の血糖値は、無照射群で176±7mg/dl、超音波照射群で184±15mg/dlで両群間に有意差はなかった。無照射群は30分後に血糖が平均約26±5mg/dlしか低下していないのに対して、照射群の血糖値は、30分後に平均約59±7mg/dlとより低下し、両群間に有意差があった(Student−t検定でP<0.05)。
即ち、糖尿病治療薬を服用する被験者に超音波照射装置100を適用し、出力周波数500kHzで、米国FDAの審査における超音波の出力強度の測定方法で1つの発振素子あたり85mW±20%の出力強度の超音波を被験者の前腕の一部に30分間照射することで、血糖値がより降下することが分かった。
また、出力周波数800kHzで、米国FDAの審査における超音波の出力強度の測定方法で1つの発振素子あたり85mW±20%の出力強度の超音波を同様にして片側の前腕に30分間照射した場合には、食後2時間から2時間半にかけて血糖値が平均71±8mg/dl減少した。即ち、出力周波数を800kHzとすることで、出力周波数500kHzの場合より血糖値がより降下する傾向があることが分かった。また、超音波の照射時間を30分間ではなく60分間とした場合も、30分間の場合と同様の効果を得ることができた。
図4は、以上のように、図1の構成中、超音波照射装置100、操作設定部142、超音波照射パッド101の部分を、前記第1実施形態に係る超音波照射装置100としてまとめた構成である。この図4の超音波照射装置100は、極めて優れた効果を奏するものである。このよう効果を有する装置が含まれていることを前提に、以下の説明を行うこととする。
図1に示すように、超音波照射パッド101は、複数チャネル分(例えば、最大で4チャネル)備えられていても良く、各チャネルには2つの超音波発振素子112が設けられていても良い。超音波照射装置100には、生体情報取得手段122と生体情報送信制御手段123とが備えられている。
生体情報取得手段122は、生体情報センサ131から被験者の生体情報を得るものである。生体情報センサ131としては、心電計、血糖値計、体温計等を上げることができるが、これに限定されるものではない。生体情報センサ131の中のいくつかは、固定装具120によって超音波照射パッド101と共に前腕150に装着できる一体化された構成を採用することができる。即ち、超音波照射パッド101を生体に装着した場合には、この装着時に生体情報センサ131も生体に装着できると好適である。
超音波照射装置100には、Bluetooth(登録商標)などの近距離通信部141が備えられている。生体情報送信制御手段123は、上記生体情報取得手段122により得られた生体情報を近距離通信部141から近距離通信により送信するものである。
超音波照射装置100には、タッチパネルやキーボードなどにより構成される操作設定部142が備えられている。超音波照射装置100には、超音波パラメータ設定手段124が備えられている。超音波パラメータ設定手段124は、操作設定部142からの入力により、上記超音波照射パッド101から照射する超音波の出力パラメータである出力周波数、出力強度、照射時間等を設定するものである。
超音波照射制御部121は、超音波パラメータ設定手段124による設定に係る超音波の出力周波数及び出力強度と、照射時間とに基づき、超音波照射パッド101を駆動する。
携帯情報端末200には、超音波パラメータ設定手段211が設けられている。超音波パラメータ設定手段211は、超音波パラメータ設定手段124と同様に、携帯情報端末200における入力パネル等の操作設定部212からの入力により、上記超音波照射パッド101から照射する超音波の出力周波数及び出力強度と、照射時間とを設定するものである。超音波パラメータ設定手段211によって設定された情報は近距離通信部213を介して超音波照射装置100へ送られて超音波照射制御部121へ与えられる。超音波照射制御部121は、超音波パラメータ設定手段124による設定に係る超音波の出力周波数及び出力強度と、照射時間とに基づき、超音波照射パッド101を駆動する。
超音波パラメータ設定手段211と超音波パラメータ設定手段124とは、少なくともいずれか一方が設けられていれば良い。超音波照射装置100には、音楽コンテンツを記憶する音楽記憶部143が備えられ、この音楽記憶部143から音楽コンテンツを読み出し再生を行う音楽制御手段125が更に備えられている。また、携帯情報端末200には、超音波照射装置100からの要求に応じてネットワーク400の音楽配信サーバから音楽コンテンツをダウンロードし、超音波照射装置100へ近距離通信部213を介して送信する音楽コンテンツ取得手段214が備えられている。このようにして送信されたコンテンツは、音楽記憶部143に記憶され、音楽制御手段125により再生される。再生された音楽は出力手段144から出力される。出力手段144としては、スピーカやディスプレイ装置を含むものとすることができる。
携帯情報端末200には、情報中継手段215が備えられている。情報中継手段215は、先に説明した超音波照射装置100の生体情報送信制御手段123から送信された生体情報を受け取り、ネットワーク400を介して送信を行う。ネットワーク400を介して行う通信には無線通信部216が用いられる。
センタサーバ300には、効果指標算出手段311が備えられている。効果指標算出手段311は、送受信部312を介して上記携帯情報端末200から送信された生体情報を受け取り、この生体情報に基づき前記超音波照射装置100における超音波照射による被験者の少なくとも高血圧と糖尿病に対する治療効果の効果指標情報を求めるものである。勿論、後に述べる収縮期圧値、拡張期圧値及び脈拍値、LF値、HF値、LF/HF値であっても良い。
センタサーバ300には、効果指標送信制御手段313が備えられている。効果指標送信制御手段313は、上記効果指標算出手段311により求められた効果指標情報を、送受信部312からネットワーク400を介して携帯情報端末200へ送信するものである。
上記効果指標送信制御手段313の動作に対応して、携帯情報端末200の情報中継手段215は、上記センタサーバ300から送信されてきた効果指標情報を超音波照射装置100へ近距離通信部213を介して近距離通信により送信する動作を行うものである。一方、超音波照射装置100には、上記携帯情報端末200の情報中継手段215から送信された効果指標情報を、出力手段144から出力させる出力制御手段126が備えられている。
上記の超音波治療システムにおける構成中の超音波照射装置100は、図6に示されるように構成される。即ち、本体装置10に備えられたI/Oインタフェース11に出力手段144としての、ディスプレイ装置21とスピーカ装置22が接続され、I/Oインタフェース12に操作設定部142としての、入力装置23が接続され、I/Oインタフェース13に近距離通信部141としての、赤外線通信装置24が接続され、I/Oインタフェース14に超音波照射パッド101としての、超音波照射部25が接続され、I/Oインタフェース14に生体情報センサ131としての心電計・血糖値計・体温計26が接続されている。
I/Oインタフェース11〜14は、バス20に接続されるコントローラ31〜34に接続されている。バス20には、この超音波照射装置100を統括制御するCPU40が備えられている。CPU40は、接続されている主メモリ41のプログラムやデータ、更に、コントローラ35及びI/Oインタフェース15を介して接続されている外部記憶装置27内のプログラムやデータを用いて、図1に示した超音波照射制御部121、生体情報取得手段122、生体情報送信制御手段123、超音波パラメータ設定手段124、音楽制御手段125、出力制御手段126を実現する。
上記の超音波治療システムにおける構成中の携帯情報端末200は、図7に示されるように構成される。即ち、CPU50がROMとRAMからなるメインメモリ51のプログラムとデータにより、更に外部メモリ52に記憶されたプログラムを用いて各部を制御し、超音波パラメータ設定手段211、音楽コンテンツ取得手段214、情報中継手段215を実現する。
CPU50から延びるバス53には、入力パネル等の操作設定部212や表示器などである入出力部54と、マイクやスピーカなどを含み通話に係る音声信号とディジタル信号との変換等を行う通話部55と、通話回線やネットワーク400への通信を行う無線通信部56と、近距離通信を行う近距離通信部57とが、接続されている。なお、CPU50を出力制御手段126と同じ出力制御手段として機能させ、上記入出力部54を出力手段144と同じ機能を持たせて、出力制御手段であるCPU50が、携帯情報端末200へ送信さられてきた効果指標情報を上記携帯情報端末200の出力手段である入出力部54から出力させるようにしても良い。つまり、上記超音波照射装置100と上記携帯情報端末200の少なくとも一方に設けられた出力手段から出力させるようにしても良い。
上記の超音波治療システムにおける構成中のセンタサーバ300は、図8に示されるように構成される。即ち、CPU60が接続されている主メモリ61内のプログラムやデータを用いて、更に、バス62に接続されているコントローラ63を介して接続されている外部メモリ64のプログラム等を用いて各部の統括制御を行い、また、効果指標算出手段311、効果指標送信制御手段313を実現する。
上記のバス62には、コントローラ63の他、コントローラ65、66が接続されている。コントローラ65には表示器67が接続されており、各種の情報や画像・映像を表示することができる。コントローラ66には、キーボードやタッチパネルなどの入力装置68とマウスなどのポインティングデバイス69が接続され、各種のコマンドや所要の情報を入力することができる。
以上の通りに構成された超音波治療システムにおいては、図9に示すフローチャートに対応するプログラムにより超音波照射装置100が動作し、図10に示すフローチャートに対応するプログラムによりセンタサーバ300が動作し、図12に示すフローチャートに対応するプログラムにより超音波照射装置100と携帯情報端末200の少なくとも一方が動作するので、これらのフローチャートを参照して超音波治療システムの動作説明を行う。
超音波照射装置100において、生体情報センサ131が被験者の生体の所要部位に装着されると共に超音波照射パッド101が被験者の生体の所要部位に装着される(S11)。次に、入力装置23を用いて超音波照射の時間と出力周波数と出力強度の設定が行われ、所望により音楽コンテンツの再生の設定や携帯情報端末200を用いた音楽コンテンツのダウンロードの設定などが行われる(S12)。設定については、5分間以上60分間以下の連続駆動時間で、例えば、出力周波数を800kHz(±50kHz)(または、500kHz±5kHz)の範囲で設定することができる。更に、強度としては、1つの発振素子あたり40mW±20%以上85mW±20%以下の範囲(平均出力強度62.5mW)の出力強度で、超音波を生体に照射するように設定することができる。
上記のような設定が行われると、超音波照射の前に、生体情報の取得と送信が行われる(S13)。次に、設定された強度により超音波照射が行われると共に音楽の再生が行われ(S14)、設定された時間の超音波照射が行われたかの検出がなされる(S15)。設定された時間の超音波照射が行われた場合には、超音波照射後の生体情報の取得と送信が行われる(S16)。
上記生体情報の送信のときには、超音波照射装置100とセンタサーバ300の間で、携帯情報端末200は情報の中継を行う。センタサーバ300は、図10のフローチャートに示されるように生体情報を受信し(S21)、少なくとも高血圧と糖尿病に対する治療効果の効果指標情報を求める(S22)。前述の通り、超音波照射の前後において生体情報が送信されてくるので、それぞれの測定時の生体情報に対応した効果指標情報が得られる。
具体的には、効果指標情報は、収縮期圧値、拡張期圧値及び脈拍値とすることができる。これらに加えて、或いは他の効果指標情報としては、LF値、HF値、LF/HF値であっても良い。これらの効果指標情報(特許文献1、2では、指標)の意味や閾値については、前述の特許文献1、2に記載の通りであるので、ここではその説明を省略する。更に、血糖値や血圧値や体温などを効果指標情報としても良い。
上記のような効果指標情報が求められると、センタサーバ300は、これらを超音波照射装置100へ向けて送信する(S23)。この送信のときに、超音波照射の前後において測定された生体情報に対応する効果指標情報を送信する。また、前述の通りの効果指標情報の意味や閾値を送信するようにしても良い。更に、求められた効果指標情報を被験者毎にデータベース化して外部記憶装置64に記憶しておいても良く、このようにデータベース化した場合には、今回得られた効果指標情報に加えて過去の所定回数分の効果指標情報を送信するようにしても良い。
超音波照射装置100は上記ステップS23において送られた効果指標情報を図12に示すように待っており(S31)、効果指標情報が到来すると、これに基づく表示などの出力を出力手段144(または、入出力部54)において行う(S32)。この表示の場合に、設定した出力周波数や照射時間などの出力パラメータを効果指標情報に合わせて表示し、また、効果指標情報が正常値であるか異常値であるかなどの情報と共に表示するようにしても良い。この表示を見た被験者は、超音波照射装置を用いて治療を行った結果、治療者自身の健康状態が良好に向かったのか否かなどの情報について、その場合において取得することができ、安心して治療を続けることができる。
更にステップS32に続いて、効果指標情報とその時の出力パラメータを記憶部に保持し、要求に応じて読み出し出力手段144(または、入出力部54)に出力する(S33)。この場合に、保持する情報は、例えば過去50回までのものが記憶されるようにし、また、読み出しについては新しいものから順に1つあるいは2つ以上読み出して表示するようにしても良い。
以上の通り、被験者が適切な範囲において超音波照射の時間や出力周波数や出力強度等を設定して治療を行うことができる。また、各1回の超音波照射の前後において生体情報を測定が行われ、これをセンタサーバ300へ送って効果指標情報を得ることができるので、超音波照射による効果を確かめながら治療を続けることができる。また、超音波照射したことによって自身の健康状態がどのようであるかを合わせて知ることができ、健康管理にも用いることができるものである。
なお、上記では、効果指標情報の説明や閾値についてセンタサーバ300から送信しても良いことを述べたが、超音波照射装置100から使用した超音波照射の強度や時間の情報を送るようにし、医師がデータベースの情報等を用いて超音波照射に関するアドバイスと健康管理などの指示コメントを入力し、効果指標情報と共に超音波照射装置100へ送るようにしても良い。このように医師のコメントを送信することにより安心して治療を行うことが可能である。
100 超音波照射装置 101 超音波照射パッド
111 パッド本体 112 超音波発振素子
120 固定装具 121 超音波照射制御部
122 生体情報取得手段 123 生体情報送信制御手段
124 超音波パラメータ設定手段 125 音楽制御手段
126 出力制御手段 131 生体情報センサ
141 近距離通信部 142 操作設定部
143 音楽記憶部 144 出力手段
200 携帯情報端末 211 超音波パラメータ設定手段
212 操作設定部 213 近距離通信部
214 音楽コンテンツ取得手段 215 情報中継手段
216 無線通信部 300 センタサーバ
311 効果指標算出手段 312 送受信部
313 効果指標送信制御手段 400 ネットワーク

Claims (7)

  1. 超音波照射部に対し出力周波数、出力強度、照射時間を含む出力パラメータを制御して、当該超音波照射部から被験者の身体へ超音波を照射させる超音波照射制御部と、 前記被験者の生体情報を超音波照射が行われる前と超音波照射が行われた後の少なくとも2つの時に、生体情報センサから得る生体情報取得手段と、 前記生体情報取得手段により得られた生体情報を近距離通信により送信する生体情報送信制御手段と、を有する超音波照射装置と、
    前記超音波照射装置から送信された生体情報を受け取り、ネットワークを介して送信を行う情報中継手段を具備する携帯情報端末と、
    前記携帯情報端末から送信された生体情報を受け取り、この生体情報に基づき前記超音波照射装置における超音波照射による前記被験者の少なくとも高血圧と糖尿病に対する治療効果の効果指標情報を求める効果指標算出手段と、 前記効果指標算出手段により求められた効果指標情報を、この効果指標情報の意味や閾値と共に、ネットワークと前記携帯情報端末を介して超音波照射装置へ送信する効果指標送信制御手段と、を備えるセンタサーバと
    を具備する超音波治療システムにおいて、
    前記超音波照射装置と前記携帯情報端末には、情報を表示する出力手段が備えられ、
    前記超音波照射装置には、
    前記センタサーバから送られた効果指標情報を受け取り、この効果指標情報に対応する出力パラメータを当該効果指標情報と共に記憶する記憶手段と、
    前記センタサーバから送られた効果指標情報を受け取った場合に、この効果指標情報及びこの効果指標情報の意味や閾値や正常値であるか異常値であるかの情報と共に当該効果指標情報に対応する出力パラメータを前記出力手段において表示させると共に、前記記憶手段に記憶された効果指標情報を表示する要求があると、前記記憶手段から新しい順に効果指標情報とこれに対応する出力パラメータを読み出し前記出力手段において表示させる出力制御手段と
    が備えられていることを特徴とする超音波治療システム。
  2. 前記携帯情報端末の前記情報中継手段は、前記センタサーバから送信されてきた効果指標情報を前記超音波照射装置へ近距離通信により送信する動作を行うことを特徴とする請求項1に記載の超音波治療システム。
  3. 前記超音波照射部から照射する超音波の出力パラメータを設定する超音波パラメータ設定手段が、前記超音波照射装置と前記携帯情報端末の少なくとも一方に設けられていることを特徴とする請求項1または2に記載の超音波治療システム。
  4. 前記超音波照射部は、複数チャネル分備えられており、各チャネルには2つの超音波発振素子が設けられていることを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載の超音波治療システム。
  5. 前記超音波照射装置には、音楽コンテンツを記憶する音楽記憶部と、この音楽記憶部から音楽コンテンツを読み出し再生を行う音楽制御手段が備えられていることを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項に記載の超音波治療システム。
  6. 前記携帯情報端末には、前記超音波照射装置からの要求に応じてネットワークから音楽コンテンツをダウンロードし、前記超音波照射装置へ送信する音楽コンテンツ取得手段が備えられていることを特徴とする請求項5に記載の超音波治療システム。
  7. 前記超音波照射装置は、
    生体の局部に当接され、超音波を照射する超音波発振素子を有する超音波照射部を構成する超音波照射パッドと、
    前記超音波発振素子を駆動制御する駆動制御手段と、
    を備え、
    前記駆動制御手段は、500±50kHz以上800±50kHz以下の範囲の出力周波数において、60分間以下の連続した駆動時間で、米国FDAの審査における超音波の出力強度の測定方法で、1つの前記発振素子の面積に一致してはいない有効放射面積における出力強度が85mW±20%の範囲の超音波を照射するように前記超音波発振素子を駆動制御することを特徴とする請求項1乃至6のいずれか1項に記載の超音波治療システム。
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