以下、図面と共に本発明に係る管理システム及び管理方法の実施形態について詳細に説明する。なお、図面の説明においては同一要素には同一符号を付し、重複する説明を省略する。
図1に本実施形態に係る管理システム1を示す。管理システム1は、移動通信端末30に備えられる加入者認証モジュールであるeUICC31(上述したように、ソフトウェアとしてはeSIM)を管理する。管理システム1は、eUICCデータベース10と、顧客データベース20とを含んで構成されている。管理システム1は、移動体通信網である通信事業者ネットワークNに含まれる。
移動通信端末30は、通信事業者ネットワークNにおいて(通信事業者ネットワークNに接続して)移動体通信を行う装置である。移動通信端末30に備えられるeUICC31は、移動通信端末30が通信事業者ネットワークNにおいて移動体通信を行うために必要な情報である加入者情報であるプロファイル(UICCソフトウェア)を記憶している。プロファイルには、例えば、通信事業者から提供された情報であるMSISDN(Mobile Subscriber ISDN Number、電話番号)、IMSI(InternationalMobile Subscriber Identity)及び認証用の秘密鍵等が含まれる。また、eUICC31には、当該eUICC31を特定する識別子(情報)であるEIDが予め設定されている。また、プロファイルには、当該プロファイルを特定する識別子(情報)が、例えば、プロファイルの生成の際に設定される。
通信事業者ネットワークNは、通常、通信事業者毎に複数存在している。プロファイルは、通信事業者ネットワークN(通信事業者)に応じたものとなっている。移動通信端末30は、eUICC31に記憶されたプロファイルに対応する通信事業者ネットワークNにおいて移動体通信を行うことができる。
eUICC31に記憶されるプロファイルは書き換え可能とされている。プロファイルを書き換えることにより、異なるプロファイルにより(例えば、異なる電話番号で)通信事業者ネットワークNにおける移動体通信を行うことができる。また、プロファイルを書き換えることにより、移動通信端末30が移動体通信を行うことができる通信事業者ネットワークNを変更することができる。プロファイルの切替は、例えば、移動通信端末30の操作、又は通信事業者ネットワークN側の制御により行われる。
上述したように、eUICC31に記憶されているプロファイルが活性化されることで、移動通信端末30は、当該プロファイルを用いた移動体通信を行うことができる。eUICC31は、自身に記憶されているプロファイルが活性化されているか否かを示す活性情報を記憶している。eUICC31は、例えば、図2に示すテーブルで上記の情報を記憶している。図2に示すテーブルは、プロファイル及び状態の欄の情報を対応付けて格納する。当該テーブルの各レコード(1つの行のデータ)が、1つのプロファイルに対応する。
プロファイルの欄の情報は、eUICC31自身に記憶されているプロファイルの識別子である。状態の欄の情報は、当該プロファイルに係る活性情報である。図2(a)に示すように状態の欄の情報が「活性」となっていれば、当該プロファイルが活性化されている。図2(b)に示すように状態の欄の情報が「不活性」となっていれば、当該プロファイルが活性化されていない。また、eUICC31にプロファイルが記憶されていない場合、図2(c)に示すようにプロファイルの欄の情報がなしとされる。移動通信端末30が誰も利用していない状態では、図2(c)に示すようにeUICC31にプロファイルが記憶されていないこともあり得る。
eUICC31は、UICCとは異なり、通常、移動通信端末30に固定的に組み込まれている。そのため、移動通信端末30は、UICCの交換ができない、あるいは交換が難しい装置として、あるいはそのような装置に組み入れられて用いられることが多い。例えば、移動通信端末30は、M2M(マシンツーマシン)の通信を行う装置として、あるいはそのような装置に組み入れられて用いられる。但し、本発明では、加入者認証モジュールは、UICCと同様に移動通信端末30に着脱可能に装着されるものであってもよい。
移動通信端末30は、SM(Subscription Manager)サーバ40からプロファイルをダウンロードして、eUICC31にプロファイルをインストールする(記憶させる)。SMサーバ40は、移動通信端末30に対してプロファイルを提供するサーバである。SMサーバ40は、例えば、通信事業者によって設けられる。1つのSMサーバ40が複数の通信事業者ネットワークNに対応するプロファイルを移動通信端末30に提供することとしてもよい。移動通信端末30とSMサーバ40とは、通信事業者ネットワークN又は無線LAN(ローカルエリアネットワーク)(例えば、Wi−Fi)等を介して互いに情報を送受信することができる。また、移動通信端末30とSMサーバ40とは、プロファイルに係る信号を送受信するためのみに用いられる移動体通信による専用回線によって互いに情報を送受信することとしてもよい。あるいは、移動通信端末30とSMサーバ40とは、近距離無線通信によって互いに情報を送受信することとしてもよい。また、プロファイルの活性化及び非活性化の制御も、SMサーバ40からの信号に基づいて行われる。
移動通信端末30が、通信事業者ネットワークNにおいて移動体通信を行うためには、移動通信端末30のユーザと通信事業者ネットワークNの通信事業者とが契約を行う必要がある。従来では、通常、プロファイルは契約と一対一で対応しており、ユーザが通信事業者と契約を結ぶと、契約に応じたプロファイルがユーザ(移動通信端末30)に対して提供される。契約の情報は、契約された通信事業者の通信事業者ネットワークNで保持される。
本実施形態では、移動通信端末30は、レンタルによってユーザに利用されるものとする。即ち、移動通信端末30は、複数のユーザによって用いられ得る共用端末である。移動通信端末30の具体例としては、ユーザによって用いられるスマートフォン又は携帯電話機等である。
上述したように、移動通信端末30がレンタルされる場合、レンタルするユーザが移動体通信の費用負担等を行うことが望まれる。従って、レンタルするユーザの変更に応じて、移動体通信を提供する通信事業者との契約を異なるものにすることが望まれる。これにより、レンタル業者は、移動通信端末30による移動体通信の費用負担等とは独立に、移動通信端末30自体のレンタルを行うことができる。
上述したようにeUICC31に記憶されるプロファイルは、契約と一対一で対応している。通常であれば、レンタルするユーザが変わり、それに伴い契約が変更されれば、新たなプロファイルが新たに提供される。即ち、契約が変更されると一律に契約に対応するプロファイルが新たにダウンロードされて、eUICC31に記憶されることが想定される。ユーザが変更になる度にダウンロードを行うとすると、その度にダウンロードの時間がかかってしまう。そのため、ユーザの移動通信端末30の利用開始までに時間がかかってしまう。本実施形態に係る管理システム1は、eUICC31に係る上記の問題点を解決するためのものである。
引き続いて、管理システム1に含まれるeUICCデータベース10と、顧客データベース20とについて説明する。eUICCデータベース10は、従来の通信事業者ネットワークには含まれない装置である。顧客データベース20は、ユーザと通信事業者ネットワークNの通信事業者との間の契約に係る契約情報を保持、管理する装置であり従来の通信事業者ネットワークにも含まれる。顧客データベース20は、後述する本実施形態に係る機能に加えて、従来の通信事業者ネットワークにも含まれる顧客データベースと同様の機能を有する。
なお、本実施形態における顧客データベース20は、例えば、BSS(Business Support System)等の通信事業者ネットワークNにおけるその他のノードを含んで構成されていてもよい。即ち、従来の通信事業者ネットワークにおける顧客データベース以外のノードで、後述する本実施形態に係る機能の一部又は全部が実現されてもよい。eUICCデータベース10と、顧客データベース20とは、互いに情報の送受信を行うことができる。また、顧客データベース20と、移動通信端末30とは、通信事業者ネットワークN、無線LAN又は上述した専用回線等を介して互いに情報を送受信することができる。
引き続いて、本実施形態に係る管理システム1に含まれるeUICCデータベース10及び顧客データベース20の本実施形態に係る機能を説明する。図1に示すように、eUICCデータベース10は、プロファイル情報記憶部11と、情報更新部12とを備えて構成される。
プロファイル情報記憶部11は、eUICC31及び当該eUICC31に記憶されているプロファイルの有無を対応付けて記憶する記憶部の一部である。また、プロファイル情報記憶部11は、当該eUICC31に記憶されているプロファイルがある場合に当該プロファイルが活性化されているか否かを示す活性情報を記憶する。
プロファイル情報記憶部11は、例えば、図3に示すテーブルで上記の情報を記憶している。図3に示すテーブルは、EID、プロファイル及び状態の欄の情報を対応付けて格納する。当該テーブルの各レコード(1つの行のデータ)が、1つのプロファイルに対応する。
EIDの欄の情報は、eUICC31のEIDである。プロファイルの欄の情報は、当該eUICC31に記憶されているプロファイルの識別子である。状態の欄の情報は、当該プロファイルに係る活性情報である。なお、プロファイル及び状態の欄の情報は、プロファイルが記憶されているeUICC31に記憶されている情報と同様である。図3(a)及び図3(b)に示すように、プロファイルの欄に識別子が格納されていれば、当該eUICC31に記憶されているプロファイルがあることを示している。後述するように、EIDに対応付けられるプロファイルの情報は、情報更新部12からプロファイル情報記憶部11に入力される。
図3(c)に示すように、プロファイルの欄に識別子が格納されていなければ、当該eUICC31に記憶されているプロファイルがないことを示している。プロファイルを記憶していないeUICC31の情報は、通信事業者ネットワークNの通信事業者等によって、予めeUICCデータベース10に入力されている。なお、プロファイルが記憶されていないeUICC31については、プロファイル情報記憶部11は、記憶していなくてもよい。その場合、eUICC31についてのレコードがなければ、当該eUICC31に記憶されているプロファイルがないことを示している。
プロファイル情報記憶部11は、顧客データベース20から、eUICC31内のプロファイル有無確認の要求を受け付ける。プロファイル有無確認は、eUICC31について、ユーザと通信事業者ネットワークNの通信事業者との間で新たな契約が行われる際、即ち、ユーザが新たに移動通信端末30をレンタルする際に行われる。プロファイル有無確認の要求には、当該要求に係るeUICC31のEIDが含まれている。プロファイル情報記憶部11は、当該要求を受け付けると、当該要求に含まれるEIDに対応付けて記憶しているプロファイルの識別子、及び当該プロファイルの活性情報を取得して、顧客データベース20に通知する。プロファイルの識別子が当該EIDに対応付けられて記憶されていれば当該EIDによって示されるeUICC31に記憶されているプロファイルがあり、記憶されていなければプロファイルがない。
情報更新部12は、プロファイル情報記憶部11に記憶されている情報を更新する機能部である。情報更新部12は、顧客データベース20から、情報更新の要求を受け付ける。情報更新部12は、当該要求を受け付けると、当該要求に応じた情報更新を行う。更新される情報としては、EIDに対応付けられるプロファイル及び状態の情報がある。
図1に示すように、顧客データベース20は、契約情報記憶部21と、契約情報入力部22と、制御部23とを備えて構成される。
契約情報記憶部21は、プロファイル及び当該プロファイルに係る契約の情報を対応付けて記憶する記憶部の一部である。契約情報記憶部21は、例えば、図4に示すテーブルで上記の情報を記憶している。図4に示すテーブルは、プロファイル及び契約の欄の情報を対応付けて格納する。当該テーブルの各レコード(1つの行のデータ)が、1つのプロファイルに対応する。
プロファイルの欄の情報は、プロファイルの識別子である。契約の欄の情報は、当該プロファイルに係る契約に係る契約情報である。契約情報としては、例えば、契約したユーザに関する情報、移動体通信の利用に係る料金プランや利用可能なサービスに関する情報である。契約情報記憶部21に記憶される契約情報は、従来の通信事業者ネットワークと同様に当該プロファイルに対する通信サービスの制御及び料金の請求等に用いられる。
契約情報入力部22は、eUICC31に係る新たな契約に係る契約情報を入力する機能部である。契約情報は、例えば、通信事業者ネットワークNのコアネットワークに接続された専用端末から、顧客データベース20に送信される。専用端末は、例えば、通信事業者ネットワークNの通信事業者の店舗に配置されている。専用端末から送信される契約情報には、eUICC31のEIDが対応付けられている。当該EIDは、移動通信端末30がレンタルされる際に、当該移動通信端末30に備えられるeUICC31のEIDである。契約情報入力部22は、専用端末から送信されるEID及び契約情報を受信して入力する。契約情報入力部22は、入力したEID及び契約情報を制御部23に出力する。
制御部23は、契約情報入力部22によって入力された契約情報に係るeUICC31に対応付けられてeUICCデータベース10に記憶されている、当該eUICC31に記憶されているプロファイルの有無に応じて、当該eUICC31用にプロファイルをダウンロードさせるように制御すると共に、当該eUICC31に当該新たな契約を対応付けて記憶させる機能部である。制御部23は、eUICCデータベース10に記憶されている活性情報に応じて、eUICCデータベース10に記憶されている加入者情報を活性化させるように制御する。
制御部23は、契約情報入力部22からEID及び契約情報を入力する。制御部23は、入力したEIDを含めて、当該EIDによって示されるeUICC31内のプロファイル有無確認の要求をeUICCデータベース10に対して行う。制御部23は、当該要求に応じた通知をeUICCデータベース10から受け取る。
制御部23は、通知されたプロファイルの識別子があり、また、通知された活性情報が「不活性」であれば、当該eUICC31用のプロファイルのダウンロードは不要であると判断する。この場合、制御部23は、通知されたプロファイルの識別子に対応付けて契約情報記憶部21に記憶されている契約情報を、契約情報入力部22から入力した契約情報で更新する。また、制御部23は、当該EIDによって示されるeUICC31が備えられる移動通信端末30に対して、eUICC31に記憶されたプロファイルを活性化するように指示する。この時点でプロファイルが活性化されておらず、移動通信端末30は移動体通信を行うことができないため、プロファイル活性化指示は無線LAN又は専用回線等を経由して行われる。
移動通信端末30は、顧客データベース20からプロファイル活性化指示を受信し、当該受信に応じてプロファイルの活性化を行う旨を顧客データベース20に通知する。また、移動通信端末30は、当該指示に応じてeUICC31に記憶されたプロファイルの活性化を行う。プロファイルの活性化によって、移動通信端末30は、通信事業者ネットワークNでの移動体通信を行うことができるようになる。eUICC31は、プロファイルの活性化が行われると、自身が記憶しているプロファイルの活性情報を更新する。また、移動通信端末30は、プロファイルの活性化を行った旨を自身が備える表示装置に表示を行う等して、移動通信端末30のユーザ等に通知する。
制御部23は、移動通信端末30からプロファイルの活性化がなされる旨の通知を受け、当該通知に応じて、eUICCデータベース10に対して当該プロファイルの識別子に対応付けて記憶されている活性状態を「不活性」から「活性」に更新する要求を行う。
通知されたプロファイルの識別子があり、また、通知された活性情報が「活性」である場合、契約情報入力部22によって入力された契約情報が、その時点で移動体通信が可能な移動通信端末30についての新たな契約に係るものであることとなる。通常、そのような契約の変更は認められていない。そのため、制御部23は、それに応じた処理を行う。例えば、制御部23は、入力されたEIDについての新たな契約が認められない旨の通知を、契約情報の送信元の専用端末等に対して行う。上記の活性情報に応じた判断及び処理は、顧客データベース20ではなく、eUICCデータベース10において行われてもよい。
制御部23は、通知されたプロファイルの識別子がなければ、当該eUICC31用のプロファイルのダウンロードが必要であると判断し、当該eUICC31用にプロファイルをダウンロードさせるように制御する。この場合、制御部23は、当該eUICC31用のプロファイルを新たに生成する。プロファイルの生成は、従来の通信事業者ネットワークにおけるプロファイルの生成と同様に行われる。制御部23は、新たに生成したプロファイルの識別子、及び契約情報入力部22から入力した契約情報を対応付けて、契約情報記憶部21に記憶させる。
制御部23は、入力したEID、及び新たに生成したプロファイルをSMサーバ40に送信する。SMサーバ40は、送信されたEID及びプロファイルを受信し、それらを対応付けて記憶する。SMサーバ40は、当該EIDによって示されるeUICC31が備えられる移動通信端末30に対して、当該プロファイルをダウンロードさせる。この時点で移動通信端末30のeUICC31には、プロファイルが記憶されておらず、移動通信端末30は移動体通信を行うことができないため、ダウンロードは無線LAN又は専用回線等を経由して行われる。
移動通信端末30は、当該プロファイルをダウンロードし、eUICC31にダウンロードしたプロファイルを記憶させる。ダウンロードが完了すると、移動通信端末30は、プロファイルのダウンロードが完了してプロファイルの活性化を行う旨をSMサーバ40に通知する。
また、移動通信端末30は、ダウンロードしてeUICC31に記憶されたプロファイルの活性化を行う。プロファイルの活性化によって、移動通信端末30は、通信事業者ネットワークNでの移動体通信を行うことができるようになる。eUICC31は、プロファイルの活性化が行われると、自身が記憶しているプロファイルの活性情報を更新する。また、移動通信端末30は、プロファイルの活性化を行った旨を自身が備える表示装置に表示を行う等して、移動通信端末30のユーザ等に通知する。
SMサーバ40は、移動通信端末30からの通知を受け、顧客データベース20に当該通知を行う。制御部23は、SMサーバ40から、移動通信端末30においてプロファイルがダウンロードされ、当該プロファイルの活性化がなされる通知を受ける。制御部23は、eUICCデータベース10に対して、入力したEIDに対応付けて、当該プロファイルの識別子、及び「活性」との活性状態を記憶させる要求を行う。
レンタルが終了し、ユーザと通信事業者ネットワークNの通信事業者との間での契約が終了される場合、移動通信端末30のeUICC31に記憶されているプロファイルは不活性化、即ち、活性化されていない状態とされる。この場合、移動通信端末30は、プロファイルを不活性化させる指示を入力する。当該入力は、例えば、ユーザの移動通信端末30に対する操作によって行われる。移動通信端末30は、当該指示を入力すると、プロファイルの不活性化を行う旨を顧客データベース20に通知する。当該通知には、プロファイルの識別子が含められる。
制御部23は、移動通信端末30からプロファイルの不活性化がなされる旨の通知を受け、当該通知に応じてeUICCデータベース10に対して当該プロファイルの識別子に対応付けて記憶されている活性状態を「活性」から「不活性」に更新する要求を行う。また、制御部23は、当該要求の送信に応じてeUICCデータベース10から当該要求に対するACKを受信し、当該ACKを移動通信端末30に送信する。この時点でプロファイルは活性されているため、移動通信端末30と顧客データベース20とは、移動体通信で情報の送受信を行ってもよい。
移動通信端末30は、当該ACKを受信して、eUICC31に記憶されたプロファイルの不活性化を行う。プロファイルの不活性化によって、移動通信端末30は、通信事業者ネットワークNでの移動体通信を行うことができないようになる。eUICC31は、プロファイルの不活性化が行われると、自身が記憶しているプロファイルの活性情報を更新する。以上が、本実施形態に係る管理システム1に含まれるeUICCデータベース10及び顧客データベース20の本実施形態に係る機能である。
引き続いて、図5及び図6のシーケンス図を用いて、管理システム1で実行される処理(管理システム1の動作方法)である管理方法を説明する。まず、図5のシーケンス図を用いて、eUICC31にプロファイルが記憶されている場合の処理を説明する。
本処理の開始時点では、ユーザAが移動通信端末30をレンタルしている。ここでは、契約情報が「A」である契約で、識別子が「1」のプロファイルが用いられる。また、eUICC31のEIDは、「eUICC1」である。上記の条件にてeUICC31が備えられた移動通信端末30がユーザAによって用いられている。この場合、eUICC31に記憶された情報は、図2(a)に示すように、プロファイル「1」及び状態「活性」が対応付けられた情報である。また、eUICCデータベース10のプロファイル情報記憶部11に記憶された情報は、図3(a)に示すように、EID「eUICC1」、プロファイル「1」及び状態「活性」が対応付けられた情報である。また、顧客データベース20の契約情報記憶部21に記憶された情報は、図4(a)に示すように、プロファイル「1」及び契約「A」が対応付けられた情報である。
ユーザAがレンタルを終了し、ユーザAと通信事業者ネットワークNの通信事業者との間の契約が終了する際に、移動通信端末30にプロファイルを不活性化させる指示が入力される(S01)。当該指示が移動通信端末30に入力されると、プロファイルの不活性化を行う旨が、移動通信端末30から顧客データベース20に通知される(S02)。
顧客データベース20では、制御部23によって、当該通知が受け付けられ、当該通知に応じて、eUICCデータベース10に対して当該プロファイルの識別子に対応付けて記憶されている活性状態を「活性」から「不活性」に更新する要求が行われる(S03)。eUICCデータベース10では、情報更新部12によって、当該要求が受け付けられて、当該要求に対するACKが顧客データベース20に送信される(S04)。また、当該送信が行われると、情報更新部12によって、当該要求に応じてプロファイル情報記憶部11に記憶されている情報の更新が行われる(S05)。当該更新によって、プロファイル情報記憶部11に記憶された情報は、図3(b)に示すように状態が「不活性」となる。
顧客データベース20では、制御部23によって、当該要求に対するACKが受信されて、更に当該ACKが移動通信端末30に送信される(S06)。移動通信端末30では、当該ACKが受信されて、eUICC31に記憶されたプロファイルの不活性化が行われる(S07)。プロファイルの不活性化が行われると、eUICC31によって記憶されているプロファイルの活性情報が更新される。当該更新によって、eUICC31に記憶された情報は、図2(b)に示すように状態が「不活性」となる。プロファイルの不活性化によって、移動通信端末30は、通信事業者ネットワークNでの移動体通信を行うことができないようになる。以上が、ユーザAがレンタルを終了し、ユーザAと通信事業者ネットワークNの通信事業者との間の契約が終了する際の処理である。
続いて、ユーザAとは異なるユーザBが移動通信端末30をレンタルする。ユーザBと通信事業者ネットワークNの通信事業者との間の新たな契約が行われる際に、顧客データベース20では、契約情報入力部22によって、移動通信端末30に備えられるeUICC31のEIDである「eUICC1」、及び新たな契約に係る契約情報である「B」が入力される(S11、契約情報入力ステップ)。
続いて、制御部23によって、入力したEIDによって示されるeUICC31内のプロファイル有無確認の要求がeUICCデータベース10に対して行われる(S12、制御ステップ)。eUICCデータベース10では、プロファイル情報記憶部11によって、当該要求が受け付けられ、当該EIDに対応付けて記憶されているプロファイルの識別子、及び当該プロファイルの活性情報が取得されて、顧客データベース20に通知される(S13、制御ステップ)。本処理では、図3(b)に示すように、EID「eUICC1」に対応付けられた、プロファイル「1」及び状態「不活性」の情報が顧客データベース20に通知される。即ち、プロファイルがある旨の情報が通知される。
顧客データベース20では、制御部23によって、当該通知が受け付けられる。通知が、プロファイルがある旨のものであるため、続いて、制御部23によって、通知されたプロファイルの識別子に対応付けて契約情報記憶部21に記憶されている契約情報が、契約情報入力部22によって入力された契約情報で更新される(S14、制御ステップ)。本処理では、図4(b)に示すように、プロファイル「1」に新たに契約「B」が対応付けられて記憶される。
続いて、制御部23によって、当該EIDによって示されるeUICC31が備えられる移動通信端末30に対して、eUICC31に記憶されたプロファイルを活性化するように指示される(S15、制御ステップ)。
移動通信端末30では、顧客データベース20からプロファイル活性化指示が受信され、当該受信に応じてプロファイルの活性化を行う旨が顧客データベース20に通知される(S16)。また、移動通信端末30では、当該指示に応じてeUICC31に記憶されたプロファイルの活性化が行われる(S17)。プロファイルの活性化が行われると、eUICC31によって記憶されているプロファイルの活性情報が更新される。当該更新によって、eUICC31に記憶された情報は、図2(a)に示すように状態が「活性」となる。プロファイルの活性化によって、移動通信端末30は、通信事業者ネットワークNでの移動体通信を行うことができるようになる。また、移動通信端末30では、プロファイルの活性化が行われた旨が移動通信端末30のユーザ等に通知される(S18)。
顧客データベース20では、制御部23によって、移動通信端末30からのプロファイルの活性化がなされる旨の通知(S16)が受け付けられ、当該通知に応じて、eUICCデータベース10に対して当該プロファイルの識別子に対応付けて記憶されている活性状態を「不活性」から「活性」に更新する要求が行われる(S19、制御ステップ)。eUICCデータベース10では、情報更新部12によって、当該要求が受け付けられて、当該要求に応じてプロファイル情報記憶部11に記憶されている情報の更新が行われる(S20、制御ステップ)。当該更新によって、プロファイル情報記憶部11に記憶された情報は、図3(a)に示すように状態が「活性」となる。以上が、ユーザBがレンタルし、ユーザBと通信事業者ネットワークNの通信事業者との間の新たな契約が行われる際の処理である。
続いて、図6のシーケンス図を用いて、eUICC31にプロファイルが記憶されていない場合の処理を説明する。例えば、移動通信端末30が、誰にも利用されていない場合には、eUICC31にプロファイルが記憶されていない。
この場合、eUICC31に記憶された情報は、図2(c)に示すように、プロファイル「なし」との情報である。また、eUICCデータベース10のプロファイル情報記憶部11に記憶された情報は、図3(c)に示すように、EID「eUICC1」及びプロファイル「なし」が対応付けられた情報である。また、顧客データベース20の契約情報記憶部21には、eUICC31にプロファイルが記憶されていないため、当該プロファイルに対応する情報は記憶されていない。
ユーザBが移動通信端末30をレンタルする。ユーザBと通信事業者ネットワークNの通信事業者との間の新たな契約が行われる際に、顧客データベース20では、契約情報入力部22によって、移動通信端末30に備えられるeUICC31のEIDである「eUICC1」、及び新たな契約に係る契約情報である「B」が入力される(S31、契約情報入力ステップ)。
続いて、制御部23によって、入力したEIDによって示されるeUICC31内のプロファイル有無確認の要求がeUICCデータベース10に対して行われる(S32、制御ステップ)。eUICCデータベース10では、プロファイル情報記憶部11によって、当該要求が受け付けられ、当該EIDに対応付けて記憶されているプロファイルの識別子、及び当該プロファイルの活性情報が取得されて、顧客データベース20に通知される(S33、制御ステップ)。本処理では、図3(c)に示すように、EID「eUICC1」に対応付けられた、プロファイル「なし」の情報が顧客データベース20に通知される。即ち、プロファイルがない旨の情報が通知される。
顧客データベース20では、制御部23によって、当該通知が受け付けられる。通知が、プロファイルがない旨のものであるため、続いて、制御部23によって、入力されたEIDによって示されるeUICC31用のプロファイルが新たに生成される(S34、制御ステップ)。続いて、制御部23によって、新たに生成したプロファイルの識別子、及び入力された契約情報が対応付けられて契約情報記憶部21に記憶される(S35、制御ステップ)。本処理では、図4(b)に示すように、新たに生成されたプロファイル「1」に新たに契約「B」が対応付けられて記憶される。
続いて、入力されたEID、及び新たに生成されたプロファイルが、制御部23からSMサーバ40に送信される(S36、制御ステップ)。SMサーバ40では、送信されたEID及びプロファイルが受信され、それらが対応付けて記憶される(S37)。続いて、SMサーバ40によって、当該EIDによって示されるeUICC31が備えられる移動通信端末30、即ち、ユーザBによってレンタルされた移動通信端末30に当該プロファイルがダウンロードされる(S38)。
移動通信端末30では、当該プロファイルがダウンロードされると、eUICC31に当該プロファイルが記憶される。ダウンロードが完了すると、プロファイルのダウンロードが完了してプロファイルの活性化を行う旨が、移動通信端末30からSMサーバ40に通知される(S39)。
また、移動通信端末30では、eUICC31に記憶されたプロファイルの活性化が行われる(S40)。プロファイルの活性化が行われると、eUICC31によって記憶されている情報が更新される。当該更新によって、eUICC31に記憶された情報は、図2(a)に示すように、プロファイル「1」及び状態「活性」が対応付けられた情報となる。プロファイルの活性化によって、移動通信端末30は、通信事業者ネットワークNでの移動体通信を行うことができるようになる。また、移動通信端末30では、プロファイルの活性化が行われた旨が移動通信端末30のユーザ等に通知される(S41)。
SMサーバ40では、移動通信端末30からのプロファイルの活性化がなされる旨の通知(S39)が受け付けられ、更に当該通知が顧客データベース20に対して行われる(S42)。顧客データベース20では、制御部23によって、移動通信端末30からの当該通知が受け付けられ、当該通知に応じて、eUICCデータベース10に対して、入力したEIDに対応付けて、当該プロファイルの識別子、及び「活性」との活性状態を記憶させる要求が行われる(S43、制御ステップ)。eUICCデータベース10では、情報更新部12によって、当該要求が受け付けられて、当該要求に応じてプロファイル情報記憶部11に記憶されている情報の更新が行われる(S44、制御ステップ)。当該更新によって、プロファイル情報記憶部11に記憶された情報は、図3(a)に示すように、EID「eUICC1」、プロファイル「1」及び状態「活性」が対応付けられた情報となる。以上が、eUICC31にプロファイルが記憶されていない場合の処理である。
上述したように本実施形態では、新たな契約に係る契約情報が入力されて記憶される際に、当該契約情報に係るeUICC31に記憶されているプロファイルの有無に応じて、当該eUICC31用にプロファイルがダウンロードさせるように制御される。上述したように、従来、通信事業者の契約とプロファイルとは、一対一で対応しているため、新たな契約が行われる際には、一律に契約に対応するプロファイルが新たにダウンロードされることが想定される。
一方で、本実施形態では、新たな契約が行われる際に一律にプロファイルをダウンロードするのではなく、プロファイルがeUICC31に記憶されていない場合といった必要な場合のみにプロファイルをダウンロードすることとできる。従って、例えば、eUICC31を備える移動通信端末30をレンタルする場合であっても、一律のダウンロードを行わなくてもよいため、ダウンロードの時間を必要とせずに移動通信端末30を利用することができる。即ち、ユーザが移動通信端末30の利用するまでにダウンロードによる時間がかかることを防止することができる。上記のように本実施形態によれば、加入者認証モジュールに係る契約変更の際の処理を簡素化することができる。
また、本実施形態のように活性状態に応じた制御を行うこととしてもよい。この構成によれば、活性状態を考慮した適切な管理を行うことができる。但し、活性状態が他のシステムで管理されている場合等には、必ずしも本発明において、活性状態に応じた制御を行う必要はない。
また、本実施形態では、1つのeUICC31に1つのプロファイルが記憶されている場合のみを示したが、1つのeUICC31に複数のプロファイルが記憶されている場合にも本発明を適用することができる。複数のプロファイルが1つのeUICC31に記憶されており、当該eUICC31に係る新たな契約が行われる場合には、例えば、予め設定したルールでそれらの複数のプロファイルのうち1つを選択して活性化を行うこととすればよい。
また、本実施形態では、管理システム1は、eUICCデータベース10と、顧客データベース20とを含むことしていたが、必ずしもこれらの装置から構成されなくてもよく、通信事業者ネットワークNの内外の任意の装置によって構成されていてもよい。
なお、上記実施の形態の説明に用いたブロック図は、機能単位のブロックを示している。これらの機能ブロック(構成部)は、ハードウェア及び/又はソフトウェアの任意の組み合わせによって実現される。また、各機能ブロックの実現手段は特に限定されない。すなわち、各機能ブロックは、物理的及び/又は論理的に結合した1つの装置により実現されてもよいし、物理的及び/又は論理的に分離した2つ以上の装置を直接的及び/又は間接的に(例えば、有線及び/又は無線)で接続し、これら複数の装置により実現されてもよい。
例えば、本発明の一実施の形態におけるeUICCデータベース10及び顧客データベース20などは、本実施形態のeUICCデータベース10及び顧客データベース20の処理を行うコンピュータとして機能してもよい。図7は、本実施形態に係るeUICCデータベース10及び顧客データベース20のハードウェア構成の一例を示す図である。上述のeUICCデータベース10及び顧客データベース20は、物理的には、プロセッサ1001、メモリ1002、ストレージ1003、通信装置1004、入力装置1005、出力装置1006、バス1007などを含むコンピュータ装置として構成されてもよい。
なお、以下の説明では、「装置」という文言は、回路、デバイス、ユニットなどに読み替えることができる。eUICCデータベース10及び顧客データベース20のハードウェア構成は、図に示した各装置を1つ又は複数含むように構成されてもよいし、一部の装置を含まずに構成されてもよい。
eUICCデータベース10及び顧客データベース20における各機能は、プロセッサ1001、メモリ1002などのハードウェア上に所定のソフトウェア(プログラム)を読み込ませることで、プロセッサ1001が演算を行い、通信装置1004による通信や、メモリ1002及びストレージ1003におけるデータの読み出し及び/又は書き込みを制御することで実現される。
プロセッサ1001は、例えば、オペレーティングシステムを動作させてコンピュータ全体を制御する。プロセッサ1001は、周辺装置とのインターフェース、制御装置、演算装置、レジスタなどを含む中央処理装置(CPU:Central Processing Unit)で構成されてもよい。例えば、eUICCデータベース10及び顧客データベース20における各機能部は、プロセッサ1001を含んで実現されてもよい。
また、プロセッサ1001は、プログラム(プログラムコード)、ソフトウェアモジュールやデータを、ストレージ1003及び/又は通信装置1004からメモリ1002に読み出し、これらに従って各種の処理を実行する。プログラムとしては、上述の実施の形態で説明した動作の少なくとも一部をコンピュータに実行させるプログラムが用いられる。例えば、eUICCデータベース10及び顧客データベース20における各機能部は、メモリ1002に格納され、プロセッサ1001で動作する制御プログラムによって実現されてもよく、他の機能ブロックについても同様に実現されてもよい。上述の各種処理は、1つのプロセッサ1001で実行される旨を説明してきたが、2以上のプロセッサ1001により同時又は逐次に実行されてもよい。プロセッサ1001は、1以上のチップで実装されてもよい。なお、プログラムは、電気通信回線を介してネットワークから送信されても良い。
メモリ1002は、コンピュータ読み取り可能な記録媒体であり、例えば、ROM(Read Only Memory)、EPROM(Erasable Programmable ROM)、EEPROM(Electrically Erasable Programmable ROM)、RAM(Random Access Memory)などの少なくとも1つで構成されてもよい。メモリ1002は、レジスタ、キャッシュ、メインメモリ(主記憶装置)などと呼ばれてもよい。メモリ1002は、本発明の一実施の形態に係る無線通信方法を実施するために実行可能なプログラム(プログラムコード)、ソフトウェアモジュールなどを保存することができる。
ストレージ1003は、コンピュータ読み取り可能な記録媒体であり、例えば、CD−ROM(Compact Disc ROM)などの光ディスク、ハードディスクドライブ、フレキシブルディスク、光磁気ディスク(例えば、コンパクトディスク、デジタル多用途ディスク、Blu−ray(登録商標)ディスク)、スマートカード、フラッシュメモリ(例えば、カード、スティック、キードライブ)、フロッピー(登録商標)ディスク、磁気ストリップなどの少なくとも1つで構成されてもよい。ストレージ1003は、補助記憶装置と呼ばれてもよい。上述の記憶媒体は、例えば、メモリ1002及び/又はストレージ1003を含むデータベース、サーバその他の適切な媒体であってもよい。
通信装置1004は、有線及び/又は無線ネットワークを介してコンピュータ間の通信を行うためのハードウェア(送受信デバイス)であり、例えばネットワークデバイス、ネットワークコントローラ、ネットワークカード、通信モジュールなどともいう。例えば、上述のeUICCデータベース10及び顧客データベース20における各機能部は、通信装置1004を含んで実現されてもよい。
入力装置1005は、外部からの入力を受け付ける入力デバイス(例えば、キーボード、マウス、マイクロフォン、スイッチ、ボタン、センサなど)である。出力装置1006は、外部への出力を実施する出力デバイス(例えば、ディスプレイ、スピーカー、LEDランプなど)である。なお、入力装置1005及び出力装置1006は、一体となった構成(例えば、タッチパネル)であってもよい。
また、プロセッサ1001やメモリ1002などの各装置は、情報を通信するためのバス1007で接続される。バス1007は、単一のバスで構成されてもよいし、装置間で異なるバスで構成されてもよい。
また、eUICCデータベース10及び顧客データベース20は、マイクロプロセッサ、デジタル信号プロセッサ(DSP:Digital Signal Processor)、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)、PLD(Programmable Logic Device)、FPGA(Field Programmable Gate Array)などのハードウェアを含んで構成されてもよく、当該ハードウェアにより、各機能ブロックの一部又は全てが実現されてもよい。例えば、プロセッサ1001は、これらのハードウェアの少なくとも1つで実装されてもよい。
以上、本実施形態について詳細に説明したが、当業者にとっては、本実施形態が本明細書中に説明した実施形態に限定されるものではないということは明らかである。本実施形態は、特許請求の範囲の記載により定まる本発明の趣旨及び範囲を逸脱することなく修正及び変更態様として実施することができる。したがって、本明細書の記載は、例示説明を目的とするものであり、本実施形態に対して何ら制限的な意味を有するものではない。
情報の通知は、本明細書で説明した態様/実施形態に限られず、他の方法で行われてもよい。例えば、情報の通知は、物理レイヤシグナリング(例えば、DCI(Downlink Control Information)、UCI(Uplink Control Information))、上位レイヤシグナリング(例えば、RRC(Radio Resource Control)シグナリング、MAC(Medium Access Control)シグナリング、報知情報(MIB(Master Information Block)、SIB(System Information Block)))、その他の信号又はこれらの組み合わせによって実施されてもよい。また、RRCシグナリングは、RRCメッセージと呼ばれてもよく、例えば、RRC接続セットアップ(RRC Connection Setup)メッセージ、RRC接続再構成(RRC ConnectionReconfiguration)メッセージなどであってもよい。
本明細書で説明した各態様/実施形態は、LTE(Long Term Evolution)、LTE−A(LTE-Advanced)、SUPER 3G、IMT−Advanced、4G、5G、FRA(Future Radio Access)、W−CDMA(登録商標)、GSM(登録商標)、CDMA2000、UMB(Ultra Mobile Broadband)、IEEE 802.11(Wi−Fi)、IEEE 802.16(WiMAX)、IEEE 802.20、UWB(Ultra-WideBand)、Bluetooth(登録商標)、その他の適切なシステムを利用するシステム及び/又はこれらに基づいて拡張された次世代システムに適用されてもよい。
本明細書で説明した各態様/実施形態の処理手順、シーケンス、フローチャートなどは、矛盾の無い限り、順序を入れ替えてもよい。例えば、本明細書で説明した方法については、例示的な順序で様々なステップの要素を提示しており、提示した特定の順序に限定されない。
本明細書において特定の装置によって行われるとした特定動作は、場合によってはその上位ノード(upper node)によって行われることもある。例えば、特定の装置が基地局であった場合においては、当該基地局を有する1つまたは複数のネットワークノード(network nodes)からなるネットワークにおいて、端末との通信のために行われる様々な動作は、基地局および/または基地局以外の他のネットワークノード(例えば、MMEまたはS-GWなどが考えられるが、これらに限られない)によって行われ得ることは明らかである。上記において基地局以外の他のネットワークノードが1つである場合を例示したが、複数の他のネットワークノードの組み合わせ(例えば、MMEおよびS-GW)であってもよい。
情報等は、上位レイヤ(または下位レイヤ)から下位レイヤ(または上位レイヤ)へ出力され得る。複数のネットワークノードを介して入出力されてもよい。
入出力された情報等は特定の場所(例えば、メモリ)に保存されてもよいし、管理テーブルで管理してもよい。入出力される情報等は、上書き、更新、または追記され得る。出力された情報等は削除されてもよい。入力された情報等は他の装置へ送信されてもよい。
判定は、1ビットで表される値(0か1か)によって行われてもよいし、真偽値(Boolean:trueまたはfalse)によって行われてもよいし、数値の比較(例えば、所定の値との比較)によって行われてもよい。
本明細書で説明した各態様/実施形態は単独で用いてもよいし、組み合わせて用いてもよいし、実行に伴って切り替えて用いてもよい。また、所定の情報の通知(例えば、「Xであること」の通知)は、明示的に行うものに限られず、暗黙的(例えば、当該所定の情報の通知を行わない)ことによって行われてもよい。
ソフトウェアは、ソフトウェア、ファームウェア、ミドルウェア、マイクロコード、ハードウェア記述言語と呼ばれるか、他の名称で呼ばれるかを問わず、命令、命令セット、コード、コードセグメント、プログラムコード、プログラム、サブプログラム、ソフトウェアモジュール、アプリケーション、ソフトウェアアプリケーション、ソフトウェアパッケージ、ルーチン、サブルーチン、オブジェクト、実行可能ファイル、実行スレッド、手順、機能などを意味するよう広く解釈されるべきである。
また、ソフトウェア、命令などは、伝送媒体を介して送受信されてもよい。例えば、ソフトウェアが、同軸ケーブル、光ファイバケーブル、ツイストペア及びデジタル加入者回線(DSL)などの有線技術及び/又は赤外線、無線及びマイクロ波などの無線技術を使用してウェブサイト、サーバ、又は他のリモートソースから送信される場合、これらの有線技術及び/又は無線技術は、伝送媒体の定義内に含まれる。
本明細書で説明した情報、信号などは、様々な異なる技術のいずれかを使用して表されてもよい。例えば、上記の説明全体に渡って言及され得るデータ、命令、コマンド、情報、信号、ビット、シンボル、チップなどは、電圧、電流、電磁波、磁界若しくは磁性粒子、光場若しくは光子、又はこれらの任意の組み合わせによって表されてもよい。
なお、本明細書で説明した用語及び/又は本明細書の理解に必要な用語については、同一の又は類似する意味を有する用語と置き換えてもよい。例えば、チャネル及び/又はシンボルは信号(シグナル)であってもよい。また、信号はメッセージであってもよい。また、コンポーネントキャリア(CC)は、キャリア周波数、セルなどと呼ばれてもよい。
本明細書で使用する「システム」および「ネットワーク」という用語は、互換的に使用される。
また、本明細書で説明した情報、パラメータなどは、絶対値で表されてもよいし、所定の値からの相対値で表されてもよいし、対応する別の情報で表されてもよい。例えば、無線リソースはインデックスで指示されるものであってもよい。
上述したパラメータに使用する名称はいかなる点においても限定的なものではない。さらに、これらのパラメータを使用する数式等は、本明細書で明示的に開示したものと異なる場合もある。様々なチャネル(例えば、PUCCH、PDCCHなど)及び情報要素(例えば、TPCなど)は、あらゆる好適な名称によって識別できるので、これらの様々なチャネル及び情報要素に割り当てている様々な名称は、いかなる点においても限定的なものではない。
移動通信端末は、当業者によって、加入者局、モバイルユニット、加入者ユニット、ワイヤレスユニット、リモートユニット、モバイルデバイス、ワイヤレスデバイス、ワイヤレス通信デバイス、リモートデバイス、モバイル加入者局、アクセス端末、モバイル端末、ワイヤレス端末、リモート端末、ハンドセット、ユーザエージェント、モバイルクライアント、クライアント、またはいくつかの他の適切な用語で呼ばれる場合もある。
本明細書で使用する「判断(determining)」、「決定(determining)」という用語は、多種多様な動作を包含する場合がある。「判断」、「決定」は、例えば、計算(calculating)、算出(computing)、処理(processing)、導出(deriving)、調査(investigating)、探索(looking up)(例えば、テーブル、データベースまたは別のデータ構造での探索)、確認(ascertaining)した事を「判断」「決定」したとみなす事などを含み得る。また、「判断」、「決定」は、受信(receiving)(例えば、情報を受信すること)、送信(transmitting)(例えば、情報を送信すること)、入力(input)、出力(output)、アクセス(accessing)(例えば、メモリ中のデータにアクセスすること)した事を「判断」「決定」したとみなす事などを含み得る。また、「判断」、「決定」は、解決(resolving)、選択(selecting)、選定(choosing)、確立(establishing)、比較(comparing)などした事を「判断」「決定」したとみなす事を含み得る。つまり、「判断」「決定」は、何らかの動作を「判断」「決定」したとみなす事を含み得る。
「接続された(connected)」、「結合された(coupled)」という用語、又はこれらのあらゆる変形は、2又はそれ以上の要素間の直接的又は間接的なあらゆる接続又は結合を意味し、互いに「接続」又は「結合」された2つの要素間に1又はそれ以上の中間要素が存在することを含むことができる。要素間の結合又は接続は、物理的なものであっても、論理的なものであっても、或いはこれらの組み合わせであってもよい。本明細書で使用する場合、2つの要素は、1又はそれ以上の電線、ケーブル及び/又はプリント電気接続を使用することにより、並びにいくつかの非限定的かつ非包括的な例として、無線周波数領域、マイクロ波領域及び光(可視及び不可視の両方)領域の波長を有する電磁エネルギーなどの電磁エネルギーを使用することにより、互いに「接続」又は「結合」されると考えることができる。
本明細書で使用する「に基づいて」という記載は、別段に明記されていない限り、「のみに基づいて」を意味しない。言い換えれば、「に基づいて」という記載は、「のみに基づいて」と「に少なくとも基づいて」の両方を意味する。
本明細書で「第1の」、「第2の」などの呼称を使用した場合においては、その要素へのいかなる参照も、それらの要素の量または順序を全般的に限定するものではない。これらの呼称は、2つ以上の要素間を区別する便利な方法として本明細書で使用され得る。したがって、第1および第2の要素への参照は、2つの要素のみがそこで採用され得ること、または何らかの形で第1の要素が第2の要素に先行しなければならないことを意味しない。
上記の各装置の構成における「手段」を、「部」、「回路」、「デバイス」等に置き換えてもよい。
「含む(include)」、「含んでいる(comprising)」、およびそれらの変形が、本明細書あるいは特許請求の範囲で使用されている限り、これら用語は、用語「備える(comprising)」と同様に、包括的であることが意図される。さらに、本明細書あるいは特許請求の範囲において使用されている用語「または(or)」は、排他的論理和ではないことが意図される。本明細書において、文脈または技術的に明らかに1つのみしか存在しない装置である場合以外は、複数の装置をも含むものとする。
本開示の全体において、文脈から明らかに単数を示したものではなければ、複数のものを含むものとする。