JP6768312B2 - 画像処理装置、光学機器、画像処理方法、画像処理プログラム、および記録媒体 - Google Patents

画像処理装置、光学機器、画像処理方法、画像処理プログラム、および記録媒体 Download PDF

Info

Publication number
JP6768312B2
JP6768312B2 JP2016044804A JP2016044804A JP6768312B2 JP 6768312 B2 JP6768312 B2 JP 6768312B2 JP 2016044804 A JP2016044804 A JP 2016044804A JP 2016044804 A JP2016044804 A JP 2016044804A JP 6768312 B2 JP6768312 B2 JP 6768312B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
image
optical system
input image
sharpening
image processing
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2016044804A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2017163282A (ja
Inventor
崇 鬼木
崇 鬼木
弘至 畠山
弘至 畠山
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Canon Inc
Original Assignee
Canon Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Canon Inc filed Critical Canon Inc
Priority to JP2016044804A priority Critical patent/JP6768312B2/ja
Priority to US15/444,718 priority patent/US10013742B2/en
Publication of JP2017163282A publication Critical patent/JP2017163282A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6768312B2 publication Critical patent/JP6768312B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Classifications

    • GPHYSICS
    • G06COMPUTING; CALCULATING OR COUNTING
    • G06TIMAGE DATA PROCESSING OR GENERATION, IN GENERAL
    • G06T5/00Image enhancement or restoration
    • G06T5/73Deblurring; Sharpening
    • G06T5/75Unsharp masking
    • GPHYSICS
    • G06COMPUTING; CALCULATING OR COUNTING
    • G06TIMAGE DATA PROCESSING OR GENERATION, IN GENERAL
    • G06T5/00Image enhancement or restoration
    • G06T5/20Image enhancement or restoration using local operators
    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04NPICTORIAL COMMUNICATION, e.g. TELEVISION
    • H04N23/00Cameras or camera modules comprising electronic image sensors; Control thereof
    • H04N23/80Camera processing pipelines; Components thereof
    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04NPICTORIAL COMMUNICATION, e.g. TELEVISION
    • H04N23/00Cameras or camera modules comprising electronic image sensors; Control thereof
    • H04N23/80Camera processing pipelines; Components thereof
    • H04N23/81Camera processing pipelines; Components thereof for suppressing or minimising disturbance in the image signal generation
    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04NPICTORIAL COMMUNICATION, e.g. TELEVISION
    • H04N25/00Circuitry of solid-state image sensors [SSIS]; Control thereof
    • H04N25/60Noise processing, e.g. detecting, correcting, reducing or removing noise
    • H04N25/61Noise processing, e.g. detecting, correcting, reducing or removing noise the noise originating only from the lens unit, e.g. flare, shading, vignetting or "cos4"
    • H04N25/615Noise processing, e.g. detecting, correcting, reducing or removing noise the noise originating only from the lens unit, e.g. flare, shading, vignetting or "cos4" involving a transfer function modelling the optical system, e.g. optical transfer function [OTF], phase transfer function [PhTF] or modulation transfer function [MTF]
    • GPHYSICS
    • G06COMPUTING; CALCULATING OR COUNTING
    • G06TIMAGE DATA PROCESSING OR GENERATION, IN GENERAL
    • G06T2207/00Indexing scheme for image analysis or image enhancement
    • G06T2207/10Image acquisition modality
    • G06T2207/10024Color image

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Multimedia (AREA)
  • Signal Processing (AREA)
  • Physics & Mathematics (AREA)
  • General Physics & Mathematics (AREA)
  • Theoretical Computer Science (AREA)
  • Image Processing (AREA)
  • Studio Devices (AREA)

Description

本発明は、画像処理装置、光学機器、画像処理方法、画像処理プログラム、および記録媒体に関する。
従来、ぼかした画像と入力画像との差分を、入力画像に加算あるいは減算することで画像を鮮鋭化するアンシャープマスク処理が知られている。特許文献1では、像高方向の画素信号列に対して非対称な1次元のフィルタを適用することで光学系の点像強度分布関数(PSF:Point Spread Function)の影響を低減する方法が提案されている。
特許第4618355号公報
アンシャープマスクとして回転対称なフィルタを利用する従来のアンシャープマスク処理では、非対称収差やサジタルハロのような複雑な形状のPSFの影響を受けて劣化した画像を鮮鋭化することは困難である。すなわち、収差が大きく発生しているアジムス方向の収差を補正する場合、収差の小さなアジムス方向ではアンダーシュートが発生し、逆にアンダーシュートを抑制すると収差が十分に補正できない。
特許文献1の方法では、メリジオナル面のアジムス方向である像高方向への非対称性しか考慮しておらず、フィルタは1次元であるため、像高方向以外の方向への非対称性を改善することができない。また、フィルタは、マイナスタップ係数の個数で非対称性を調整され、光学系のPSFのぼけ方とは異なるため、十分に画像を鮮鋭化することができない。
さらに、回転対称なフィルタを利用する従来のアンシャープマスク処理では、補正の強さを制御することは行われているが、各周波数に対するバランスの制御は考慮されていない。そのため、鮮鋭化の効果を上げるために補正を強めると、特に高周波側でのノイズが増大し、逆に補正を弱めると、ノイズの問題は解消されるものの鮮鋭化の効果が低減する。
このような課題に鑑みて、本発明は、ノイズの影響を最小限に抑えつつ鮮鋭化効果に優れた画像処理装置、撮像装置、画像処理方法、画像処理プログラム、および記録媒体を提供することを目的とする。
本発明の一側面としての画像処理装置は、光学系の撮影条件に対応する前記光学系の点像強度分布関数の情報に基づいて生成されるフィルタを前記光学系を介した撮像により生成される入力画像に適用した画像とローパスフィルタを前記入力画像に適用した画像との差分に基づいて、前記入力画像を鮮鋭化する処理部を有することを特徴とする。
また、本発明の他の側面としての画像処理方法は、光学系の撮影条件に対応する前記光学系の点像強度分布関数の情報に基づいて生成されるフィルタを前記光学系を介した撮像により生成される入力画像に適用した画像とローパスフィルタを前記入力画像に適用した画像との差分に基づいて、前記入力画像を鮮鋭化するステップを有することを特徴とする。
本発明によれば、ノイズの影響を最小限に抑えつつ鮮鋭化効果に優れた画像処理装置、撮像装置、画像処理方法、画像処理プログラム、および記録媒体を提供することができる。
アンシャープマスク処理による鮮鋭化の模式図である。 撮影光学系のPSFの模式図である。 回転対称なアンシャープマスクによる鮮鋭化処理の模式図である。 非回転対称なアンシャープマスクによる鮮鋭化処理の模式図である。 アンシャープマスク処理のゲインを示す図である。 アンシャープマスク処理による鮮鋭化前後の振幅成分の変化を示す図である。 補正成分の周波数特性の説明図である。 本発明の実施形態に係る撮像装置のブロック図である(実施例1、2、3)。 画像処理方法を示すフローチャートである(実施例1、2、3)。 ベイヤー配列の模式図である。 アンシャープマスクの模式図と概略断面図である。 入力画像の分割方法の説明図である。 入力画像の像高方向の補間方法の説明図である。
以下、本発明の実施例について、図面を参照しながら詳細に説明する。各図において、同一の部材については同一の参照番号を付し、重複する説明は省略する。
図1は、アンシャープマスク処理(画像鮮鋭化処理)による鮮鋭化の模式図である。図1の横軸は座標であり、縦軸は画素値または輝度値である。図1(A)の実線は入力画像、破線は入力画像をアンシャープマスクでぼかした画像(ボケ画像)、点線は鮮鋭化後の画像を表す。図1(B)は、補正成分を表す。
入力画像をf(x,y)、補正成分をh(x,y)とすると、鮮鋭化後の画像g(x,y)は以下の式(1)で表される。
g(x,y)=f(x,y)+m×h(x,y) (1)
mは補正の強さを変化させるための調整係数であり、調整係数mを変化させることで補正量を調整することができる。なお、調整係数mは、入力画像の位置によらない定数であってもよいし、入力画像の位置に応じて変化させてもよい。調整係数mを入力画像の位置に応じて異ならせることで、入力画像の位置に応じて補正量を調整することができる。また、調整係数mは、光学系の焦点距離、絞り値、または被写体距離といった撮影条件に応じて異なる数であってもよい。また、式(1)は第1項と第2項を加算する形で表されるが、これは調整係数mが正の場合であり、調整係数mが負の場合は式(1)は第1項と第2項を減算する形で表される。
補正成分h(x,y)は、アンシャープマスクをUSM(x,y)とすると、以下の式(2)で表される。アンシャープマスクUSM(x,y)は、例えば、座標(x,y)におけるタップ値である。
h(x,y)=f(x,y)−f(x,y)*USM(x,y) (2)
式(2)の右辺を変形することで、補正成分h(x,y)は以下の式(3)で表される。
h(x,y)=f(x,y)*(δ(x,y)−USM(x,y)) (3)
*はコンボリューション(畳み込み積分、積和)、δはデルタ関数(理想点像)である。デルタ関数とは、アンシャープマスクUSM(x,y)とタップ数が等しく、中心の値が1でそれ以外が0で埋まっているデータである。
以下、補正成分h(x,y)の生成について説明する。一般的なアンシャープマスク処理では、アンシャープマスクとしてガウシアンフィルタ、メディアンフィルタ、または移動平均フィルタ等の平滑化フィルタが使用される。例えば、図1(A)の実線で示される入力画像f(x,y)に対してアンシャープマスクUSM(x,y)としてガウシアンフィルタを適用する場合、入力画像f(x,y)は図1(A)の破線で示されるボケ画像となる。補正成分h(x,y)は、式(2)に示されるように、入力画像f(x,y)とボケ画像の差分値であり、図1(A)の実線から図1(A)の破線を減算することで図1(B)の実線で表される。入力画像f(x,y)は、式(1)の演算を行うことで、図1(A)の点線で示される鮮鋭化後の画像g(x,y)となる。
以下、被写体の光学像を形成する撮影光学系により劣化した画像に対して、アンシャープマスク処理を行うことで画像を鮮鋭化する方法について説明する。撮影光学系を介して取得される入力画像f(x,y)は、撮影前の元の画像(被写体像)をI(x,y)、撮影光学系の点光源に対する応答を表す関数であるPSFをpsf(x,y)とすると、以下の式(4)で表される。
f(x,y)=I(x,y)*psf(x,y) (4)
撮影光学系が回転対称な共軸光学系である場合、画像の中心部に対応するPSFは回転対称となる。そのため、画像の中心部に対して回転対称なアンシャープマスクUSM(x,y)を適用することで、入力画像f(x,y)を元の画像I(x,y)に近づける鮮鋭化を行うことができる。補正成分h(x,y)は入力画像f(x,y)とボケ画像の差分値であるため、アンシャープマスクUSM(x,y)として単純な平滑化フィルタではなく、PSFに近い形状のフィルタを使用することで入力画像f(x,y)を精度良く補正することができる。例えば、球面収差の影響で入力画像が劣化する場合、球面収差は入力画像に回転対称に影響を与えるが、ガウシアンフィルタのような平滑化フィルタは、球面収差の影響によるPSFとは分布の形状が異なる。そのため、入力画像が回転対称にぼける影響を低減する場合、PSFを使用することで入力画像を精度良く補正することができる。
本実施形態では、アンシャープマスクUSM(x,y)としてPSFを用いる。図1(A)の実線で示される入力画像f(x,y)は、簡略化のため対称な形状としているが、非対称な形状であってもよい。元の画像I(x,y)の形状が非対称であってもpsf(x,y)に相当する元の画像I(x,y)の劣化関数が回転対称であれば、回転対称なアンシャープマスクUSM(x,y)を用いて鮮鋭化することができる。
画像の中心部以外では、撮影光学系が回転対称な共軸光学系であっても、PSFは通常非対称な形状となる。図2は、撮影光学系のPSFの模式図である。図2(A)は軸上のPSF、図2(B)は軸外のPSFを表す。例えば、元の画像(被写体像)が理想点像である場合、入力画像f(x,y)は、式(4)に示されるように、撮影光学系のPSFになる。図2(B)に対応する画角に理想点像があり、撮影光学系のPSFの影響を受けて元の画像(被写体像)が劣化する場合、入力画像f(x,y)として得られる画像は、図2(B)に示されるように、ぼけた画像となる。
以下、非対称にぼけた画像に対して、アンシャープマスク処理による鮮鋭化を行う場合について説明する。図3は、非対称に劣化した画像に対して回転対称なアンシャープマスクとしてガウシアンフィルタを適用するアンシャープマスク処理による鮮鋭化の模式図である。図4は、非対称に劣化した画像に対して回転非対称なアンシャープマスクとして撮影光学系のPSFを適用するアンシャープ処理の模式図である。図3(A)および図4(A)の実線は入力画像、点線は入力画像をアンシャープマスクでぼかした画像(ボケ画像)を表す。図3(B)および図4(B)は、入力画像とボケ画像の差分値である補正成分を表す。図3および図4の横軸と縦軸は、図1と同様である。図3および図4の横軸では、ボケ画像のうちよりぼけて裾野が広くなっている側を便宜的にプラス側としている。
図3(A)では、実線のピーク位置に対してマイナス側の入力画像とボケ画像の差分値がプラス側の入力画像とボケ画像の差分値より大きい。そのため、図3(B)に示されるように、ピーク位置に対してマイナス側の補正成分の極値は、プラス側の補正成分の極値に比べて小さい。すなわち、プラス側の補正成分が小さく、マイナス側の補正成分は大きいため、式(1)を用いてアンシャープマスク処理を行っても非対称なボケを補正できない。図3(C)は、式(1)の調整係数mが1である場合の鮮鋭化後の画像を表す。鮮鋭化後の画像は、図3(C)に示されるように、図3(A)の実線で示される入力画像に対して鮮鋭化されているが、マイナス側の領域がプラス側の領域に比べて大きく凹んでおり、非対称なボケは補正されていない。また、入力画像のプラス側の領域を適切に補正するように調整係数mを設定すると、入力画像のマイナス側の領域は補正過剰(アンダーシュート)になる。入力画像のマイナス側の領域を適切に補正するように調整係数mを設定すると、入力画像のプラス側の領域は補正不足になる。
以上説明したように、非対称にぼけた入力画像に対して回転対称なアンシャープマスクを適用してアンシャープマスク処理を行う場合、入力画像の非対称性を改善して鮮鋭化することは困難である。このような問題は、ガウシアンフィルタ以外の回転対称なフィルタを使用する場合でも発生する。
図4(A)では、実線のピーク位置に対してプラス側の入力画像とボケ画像の差分値がマイナス側の入力画像とボケ画像の差分値より大きい。そのため、図4(B)に示されるように、ピーク位置に対してプラス側の補正成分の極値は、マイナス側の補正成分の極値に比べて小さい。すなわち、ボケ量が大きいプラス側の補正成分は大きく、ボケ量の少ないマイナス側の補正成分は小さくなっている。したがって、図4(A)の実線で示される入力画像に対してアンシャープマスク処理を行うと、入力画像のボケのバランスと補正成分の補正量のバランスの傾向が一致するため、補正の過不足も起きにくい。図4(C)は、式(1)の調整係数mが1である場合の鮮鋭化後の画像を表す。鮮鋭化後の画像は、図4(C)に示されるように、図4(A)の実線で示される入力画像に対して鮮鋭化されるとともに、図3(C)の鮮鋭化後の画像に比べてマイナス側の領域とプラス側の領域の凹みのバランス差が改善されている。また、回転対称なアンシャープマスクを適用する場合と比べて、補正過剰になりにくくなるため、調整係数mの値も比較的大きく変化させることできる。そのため、鮮鋭化の画像は、非対称なボケを低減されるとともにより鮮鋭化される。また、補正成分の補正量のバランスは入力画像とボケ画像の差分値となるため、より精度良くアンシャープマスク処理を行うためには、撮影光学系のPSFによって大きくぼけた領域がアンシャープマスクによって他の領域に比べてよりぼかされる必要がある。したがって、アンシャープマスクとして撮影光学系のPSFを利用することで、より精度良くアンシャープマスク処理を行うことができる。
以下、アンシャープマスク処理の周波数特性の制御について説明する。式(1)をフーリエ変換して周波数面での表示形式に変換すると、式(1)は以下の式(5)で表される。
G(u,v)=F(u,v)+m×H(u,v) (5)
H(u,v)は補正成分h(x,y)のフーリエ変換、G(u,v)およびF(u,v)はそれぞれ鮮鋭化後の画像g(x,y)および入力画像f(x,y)のフーリエ変換である。(u,v)は2次元周波数面での座標、すなわち周波数である。
式(2)をフーリエ変換することで、補正成分h(x,y)のフーリエ変換H(u,v)は、以下の式(6)で表される。
H(u,v)=F(u,v)−F(u,v)×U(u,v) (6)
U(u,v)は、アンシャープマスクUSM(x,y)のフーリエ変換である。また、式(3)をフーリエ変換することで、補正成分h(x,y)のフーリエ変換H(u,v)は、以下の式(7)で表される。
H(u,v)=F(u,v)×(1−U(u,v)) (7)
鮮鋭化後の画像g(x,y)のフーリエ変換G(u,v)は、式(5)に式(6)を代入することで以下の式(8)で表される。
G(u,v)=F(u,v)+m×{F(u,v)−F(u,v)×U(u,v)} (8)
また、鮮鋭化後の画像g(x,y)のフーリエ変換G(u,v)は、式(5)に式(7)を代入することで以下の式(9)で表される。
G(u,v)=F(u,v)+m×F(u,v)×{1−U(u,v)} (9)
式(9)は、以下の式(10)のように変形される。
G(u,v)=F(u,v)×{1+m×(1−U(u,v))} (10)
式(8)から式(10)は、処理する順序等が異なるものの、数式の変形により導出できるため、いずれも等価な関係にある。式(10)の括弧{}の部分は、アンシャープマスク処理前後の周波数特性の変化に対応する。すなわち、式(10)の括弧{}の絶対値は、アンシャープマスク処理で使用するフィルタのゲイン(鮮鋭化度合い)であり、アンシャープマスク処理の周波数空間における鮮鋭化の効果を表す。
図5は、式(10)の括弧{}の絶対値を示す図であり、横軸が空間周波数、縦軸がゲインである。図5では、点線は調整係数mが0.5である場合を表し、高周波側ではゲインGaが1.5に漸近し、破線は調整係数mが1.0である場合を表し、高周波側ではゲインGaが2.0に漸近する。アンシャープマスクUSM(x,y)のフーリエ変換U(u,v)の実部をRe(U(u,v))、虚部をIm(U(u,v))とすると、アンシャープマスク処理におけるゲインGaは以下の式(11)で表される。
仮に、アンシャープマスクUSM(x,y)が回転対称なガウス分布である場合、関数U(u,v)もガウス分布となる。そのため、虚部Im(U(u,v))は0、実部Re(U(u,v))は0≦Re(U(u,v))≦1となり、ゲインGaは1≦Ga≦(1+m)となる。また、ガウス分布は分布の中心から離れるとゼロに漸近するため、実部Re(U(u,v))もゼロに近づく。そのため、高周波側になるほどゲインGaは(1+m)に漸近し、図5の点線や破線で示される曲線となる。
以下、アンシャープマスクUSM(x,y)として撮影光学系のPSFを利用する場合について説明する。この場合、アンシャープマスクUSM(x,y)のフーリエ変換U(u,v)は、PSFのフーリエ変換である光学伝達関数(OTF:Optical Transfer Function)となる。OTFの絶対値、すなわち振幅成分をMTF(Modulation Transfer Function)という。図6は、アンシャープマスク処理による鮮鋭化前後の振幅成分MTFの変化を示す図である。図6の一点鎖線は鮮鋭化前の振幅成分MTF、点線と破線はそれぞれ図5の点線と破線に対応する鮮鋭化後の振幅成分MTFを表す。
振幅成分MTFは、収差による画像劣化の振幅成分の周波数特性であり、図6に示されるように、低周波側が高く、高周波側が低くなる。振幅成分MTFがゼロに近づくと、OTFの実部および虚部はゼロに近づき、撮影光学系で解像できる周波数を超えると実部および虚部は0となる。このとき、ゲインGaは式(11)より(1+m)となるため、アンシャープマスクUSM(x,y)として撮影光学系のPSFを利用した場合でもゲインGaは図5の点線や破線で示される高周波側で増加する曲線となる。なお、軸外のPSFは回転非対称となるため、ゲインGaも回転非対称となる。ゲインGaはPSFが回転対称の場合はどの方向(断面)でも一定となるが、回転非対称な場合は方向によって異なる。また、OTFの実部および虚部はマイナスとなることもあるため、所定の周波数でゲインGaはGa>(1+m)となる場合もある。
以上説明したように、アンシャープマスクUSM(x,y)としてガウス分布のような回転対称なフィルタを利用する場合であっても、撮影光学系のPSFを利用する場合であっても、ゲインGaは低周波側から高周波側にかけて増加する曲線となる。図5に示されるように、調整係数mが異なる場合、高周波側でゲインGaに差があるものの、鮮鋭化後の振幅成分MTFは周波数frにおいて差が最大となる。これは、図6の一点鎖線で示される鮮鋭化前の振幅成分MTFに図5に示されるゲインGaが掛け合わされて鮮鋭化後の振幅成分MTFとなるためである。鮮鋭化前の振幅成分MTFが低い場合、ゲインGaが大きくても鮮鋭化による振幅成分MTFの変化は小さくなる。
図5の点線と破線を比較すると、破線のほうが点線を上回っているため鮮鋭化の効果は大きいが、アンシャープマスク処理を適用する入力画像にはノイズ成分が含まれているため、実際はノイズ成分の影響を考慮する必要がある。入力画像のノイズ成分を考慮すると、式(10)は、以下の式(12)で表される。
G(u,v)=(F(u,v)+N(u,v))×{1+m×(1−U(u,v))} (12)
N(u,v)は、ノイズ成分である。式(12)よりノイズ成分を含む入力画像に対してアンシャークマスク処理を行うと、入力画像f(x,y)のフーリエ変換F(u,v)とノイズ成分N(u,v)の両方に括弧{}の部分がかかる。また、入力画像f(x,y)のフーリエ変換F(u,v)は、式(4)をフーリエ変換することで取得され、撮影前の元の画像I(x,y)のフーリエ変換と撮影光学系のOTFの積である。振幅成分MTFがゼロに近づく高周波側では、前述したようにOTFの実部および虚部はゼロに近づくため、入力画像f(x,y)のフーリエ変換F(u,v)も同様にゼロに近づく。一方、ノイズ成分N(u,v)は、例えばホワイトノイズのようなノイズ成分であれば、基本的に周波数に依存することなく一様な分布となる。したがって、高周波側では、入力画像f(x,y)のフーリエ変換F(u,v)に対するノイズ成分N(u,v)の割合が大きくなるため、ノイズ成分を含む入力画像に対して、高周波側に大きなゲインをかけると鮮鋭化効果よりノイズ成分が増幅してしまう。そのため、観賞用画像として良好な画像を得るためには、鮮鋭化効果よりもノイズ成分の影響が大きい高周波側でのゲインはできる限り小さくする必要がある。
また、アンシャープマスク処理では、前述したように、調整係数mを変化させることでゲインGaを制御することができる。しかしながら、調整係数mによる補正量の調整では、空間周波数に対して一律に補正量を制御することはできるものの、図5の実線のように低周波側の補正量を大きく、高周波側の補正量を小さくすることはできない。
そこで、本実施形態では、観賞用画像として良好な画像を得るために、鮮鋭化効果よりノイズ成分に対する影響が大きい高周波側ではゲインを小さくし、ノイズ成分の影響が小さい低周波側ではゲインを大きくする。このような処理をアンシャープマスク処理で実現するために、式(2)、(3)のデルタ関数δ(x,y)をローパスフィルタLPF(x,y)に置き換える。このとき、補正成分h(x,y)は以下の式(13)、(14)で表される。
h(x,y)=f(x,y)*LPF(x,y)−f(x,y)*USM(x,y) (13)
h(x,y)=f(x,y)*(LPF(x,y)−USM(x,y)) (14)
本実施形態では、ローパスフィルタLPF(x,y)とアンシャープマスクUSM(x,y)を利用することで、アンシャープマスク処理の周波数特性のバランス制御を実現することができる。
ローパスフィルタLPF(x,y)のフーリエ変換をL(u,v)とすると、鮮鋭化後の画像g(x,y)のフーリエ変換G(u,v)は、以下の式(15)で表される。
G(u,v)=F(u,v)×{1+m×(L(u,v)−U(u,v))} (15)
ローパスフィルタLPF(x,y)のフーリエ変換L(u,v)の実部をRe(L(u,v))、虚部をIm(L(u,v))とすると、式(15)のゲインGaは、以下の式(16)で表される。
同様に、デルタ関数δ(x,y)をローパスフィルタLPF(x,y)に置き換えてフーリエ変換することで、式(8)、(9)から周波数特性のバランス制御に対応する式を導くことができる。
式(15)に基づくアンシャープマスク処理を実行した後の振幅成分MTFは図6の実線で表され、式(16)に基づくゲインGaは図5の実線で表される。
図7は、ローパスフィルタLPF(x,y)のフーリエ変換L(u,v)とアンシャープマスクUSM(x,y)のフーリエ変換U(u,v)の関係図である。図7の破線はローパスフィルタLPF(x,y)のフーリエ変換L(u,v)、実線はアンシャープマスクUSM(x,y)のフーリエ変換U(u,v)を表す。ローパスフィルタLPF(x,y)のフーリエ変換L(u,v)とアンシャープマスクUSM(x,y)のフーリエ変換U(u,v)は、図7に示されるように、常にL(u,v)>U(u,v)という関係になる。このような関係を満足することでアンシャープマスク処理を行った場合に任意の周波数において鮮鋭化の効果を示すことができる。アンシャープマスクUSM(x,y)やローパスフィルタLPF(x,y)がガウス分布のように回転対称である場合、ローパスフィルタLPF(x,y)の分散をアンシャープマスクUSM(x,y)の分散より小さくすることで上記関係を満足することができる。
式(8)から式(10)に基づくアンシャープマスク処理では、(1−U(u,v))は図7に示されるように高周波側で大きくなり、ゲインGaは図5の破線や点線で示されるように高周波側で(1+m)に収束する。一方、式(14)に基づくアンシャープマスク処理では、フーリエ変換の差(L(u,v)−U(u,v))は図7に示されるように高周波側で小さくなり、ゲインGaは図5の実線で示されるように高周波側で抑制される。また、図6の実線は、点線や破線と比べて、低周波側では鮮鋭化の効果が大きく、高周波側では点線に近づき、ゲインが抑制されている。
以上説明したように、ローパスフィルタLPF(x,y)とアンシャープマスクUSM(x,y)を利用することで、従来実現できなかった低周波側と高周波側のゲインのバランスを調整することが可能となる。低周波側と高周波側のゲインのバランスを調整することにより、高周波側に大きなゲインがかかることを防ぐことができ、ノイズ低減と画像の鮮鋭化の両立を実現することができる。高周波側に大きなゲインがかかることを防ぐことで、ノイズ成分の影響緩和だけでなく、例えば、輝度飽和部を有する画像を鮮鋭化した際に生じる黒沈み等の鮮鋭化処理に伴う他の弊害の影響も低減することができる。
なお、ローパスフィルタLPF(x,y)のフーリエ変換L(u,v)とアンシャープマスクUSM(x,y)のフーリエ変換U(u,v)は、L(u,v)>U(u,v)の関係を必ずしも満足する必要はない。任意の周波数において、L(u,v)<U(u,v)の関係となる場合、その周波数では鮮鋭化ではなく、ぼかし処理となるが、例えば、MTF曲線の傾斜を緩やかにする場合や所定のMTF特性に収束させたい場合は有効である。
次に、各実施例で使用するアンシャープマスク処理の基本式について説明する。実施例3では、式(1)、(12)により導かれる以下の式(17)を用いて鮮鋭化を実行する。
g(x,y)=f(x,y)+m×{f(x,y)*LPF(x,y)−f(x,y)*USM(x,y)} (17)
実施例2では、式(1)、(13)により導かれる以下の式(18)を用いて鮮鋭化を実行する。
g(x,y)=f(x,y)+m×f(x,y)*{LPF(x,y)−USM(x,y)} (18)
実施例1では、式(18)を変形した以下の式(19)を用いて鮮鋭化を実行する。
g(x,y)=f(x,y)*{δ(x,y)+m×(LPF(x,y)−USM(x,y))} (19)
なお、PSFは、光学系を介して形成される像の像高、光学系の焦点距離、F値、および被写体距離を含む撮影条件ごとに異なる。以下の実施例では撮影条件として像高を例に説明しているが、光学系の焦点距離、F値、および撮影距離に対して異なる収差情報を取得し、それに基づいてアンシャープマスクを生成してもよい。
図8は、本実施例の撮像装置(光学機器)100のブロック図である。撮像装置100は、撮影光学系101および撮像装置本体(カメラ本体)を備える。撮影光学系101は、絞り101aおよびフォーカスレンズ101bを備え、撮像装置本体と一体的に構成されている。なお、撮影光学系101は、撮像装置本体に対して着脱可能に構成されてもよい。撮影光学系101には、ローパスフィルタや赤外線カットフィルタなどの光学素子を挿入してもよい。ローパスフィルタなどのPSFの特性に影響を与える光学素子を用いる場合、挿入した光学素子の影響を考慮してアンシャープマスクを生成すればより高精度なアンシャープマスク処理が可能である。また、赤外カットフィルタを用いる場合、分光波長のPSFの積分値であるRGBチャンネル(RGB色成分)の各PSF、特にRチャンネルのPSFに影響するため、アンシャープマスクを生成する際に赤外カットフィルタの影響を考慮することが好ましい。
撮像素子102は、CCD(Charge Coupled Device)またはCMOS(Complementary Metal−Oxide Semiconductor)などの二次元撮像素子である。撮像素子102は、撮影光学系101を介して得られる被写体像(結像光)を光電変換して撮影画像を生成する。A/Dコンバータ103は、撮像素子102から出力されるアナログ信号(電気信号)をデジタル信号に変換し、変換したデジタル信号を画像処理部(画像処理装置)104に出力する。
画像処理部104は、A/Dコンバータ103から取得したデジタル信号に対して所定の処理を行うとともに、アンシャープマスク処理を行う。画像処理部104により実行される画像処理は、ソフトウエアおよびハードウエア上で動作するコンピュータプログラムとしての画像処理プログラムにしたがって実行される。本実施例では、画像処理部104がアンシャープマスク処理を実行するが、パーソナルコンピュータ(PC)や専用の装置が画像処理装置としてアンシャープマスク処理を実行してもよい。また、アンシャープマスク処理のプログラムに対応する回路を設け、回路を動作させることでアンシャープマスク処理を実行させてもよい。
画像処理部104は、状態検出部107から撮像装置100の撮影条件に関する情報(撮影条件情報)を取得する。撮影条件情報とは、絞り、撮影距離、またはズームレンズの焦点距離などに関する情報である。状態検出部107は、撮影条件情報をシステムコントローラ106から取得してもよいし、撮影光学系制御部105から取得してもよい。
画像処理部104は、PSF取得部(点像強度分布取得部)201、ローパスフィルタ取得部202、および鮮鋭化処理部203を有する。アンシャープマスク処理を実行する画像処理装置が画像処理部104とは別に設けられている場合、システムコントローラ106は撮影画像と対応付けて収差情報を記憶してもよい。その場合、画像処理装置は、鮮鋭化処理部203だけを有し、PSF取得部201とローパスフィルタ取得部202を有しなくてもよい。
記録部108は、ROMやハードディスクドライブなどから構成され、画像処理部104から出力される画像を所定のフォーマットで保存する。また、記録部108は、撮影光学系101の撮影条件と撮影光学系101のPSFとの関係を記憶する。さらに、記録部108には、画像処理部104により実行される画像処理プログラムがインストールされている。アンシャープマスク処理を実行する画像処理装置が画像処理部104とは別に設けられている場合、画像処理プログラムは画像処理装置内にインストールされてもよい。また、画像処理プログラムは、例えば、コンピュータに読み取り可能な記録媒体に記録されていてもよい。
画像表示部112は、アンシャープマスク処理後に表示用の所定の処理を行うことで得られる画像を表示する。画像表示部112には、高速表示のために簡易処理を行って得られる画像を表示してもよい。
システムコントローラ106は、マイクロコンピュータやCPU(プロセッサ)として構成され、前述した撮像装置100内の一連の処理を制御する。撮影光学系制御部105は、システムコントローラ106の指示に基づいて撮影光学系101の機械的な駆動を行う。
以下、図9を参照して、本実施例の画像処理方法について説明する。図9は、本実施例の画像処理方法を示すフローチャートであり、「S」は「ステップ(工程)」を表す。図9のフローチャートは、コンピュータに各ステップの機能を実行させるためのプログラム(画像処理プログラム)として具現化が可能である。これは他の実施例のフローチャートにおいても同様である。図9の各ステップは、システムコントローラ106の指示に基づいて、画像処理部104により実行される。
ステップS11では、画像処理部104は、撮影画像を入力画像として取得する。入力画像として使用する補正対象としての色成分データは、例えば、デモザイキング後のGチャンネルの画像データである。ただし、RチャンネルやBチャンネルの画像データや、RGBすべてのチャンネルの画像データ、あるいはデモザイキング前の画像データであってもよい。図10は、離散的な規則配列であるベイヤー配列の模式図である。例えば、単純にRGBの各チャンネルのデータをそのまま抜き出して、色ごとに入力画像として使用してもよいし、特定のチャンネルのみ入力画像として使用してもよい。また、図10に示されるように、GチャンネルをG1、G2の2つにわけ、4チャンネルとして取り扱ってもよい。Gチャンネルを2つに分けることで、R、G1、G2、Bのそれぞれを抜き出した画像データは解像度が等しくなるため、処理やデータ加工がしやすくなる。
ステップS12では、PSF取得部201は、入力画像の撮影条件に対応する撮影光学系101のPSFを記録部108から取得する。PSF取得部201が取得するPSFは、2次元のタップデータ、PSFの構成要素となる複数の1次元のタップデータ、または係数であってもよい。2次元のタップデータは、例えば、特異値分解定理などを用いて複数の1次元のタップデータに分解される。記録部108は分解されたデータを記録し、PSF取得部201は撮影条件に応じてPSFの主成分に対応する複数の1次元のタップデータを取得してもよい。本実施例では、PSFをアンシャープマスクUSM(x,y)として使用する。
ステップS13では、ローパスフィルタ取得部202は、ローパスフィルタLPF(x,y)を記録部108から取得する。ローパスフィルタ取得部202が取得するローパスフィルタLPF(x,y)は、像高に関係なく共通の回転対称な分布を利用し、入力画像に対してアンシャープマスクUSM(x,y)と同様にコンボリューション処理を行う。ローパスフィルタLPF(x,y)として、ガウシアンフィルタ等の平滑化フィルタを利用してもよいし、複数の1次元のタップのデータや、構成要素となる係数から2次元のフィルタを再構成して利用してもよい。また、ローパスフィルタLPF(x,y)は、データ量を削減するために撮像装置100の撮影条件に対して一定となるように作成されてもよいし、補正の精度を高めるために撮影条件ごとに異なるように作成されてもよい。
以下、図11を参照して、アンシャープマスクUSM(x,y)およびローパスフィルタLPF(x,y)について説明する。アンシャープマスクUSM(x,y)およびローパスフィルタLPF(x,y)は、撮影光学系101の収差特性や要求される鮮鋭化の精度に応じてそのタップ数が決定される。図11(a)では、アンシャープマスクUSM(x,y)およびローパスフィルタLPF(x,y)の一例として11×11タップの2次元のマスクを表している。アンシャープマスクUSM(x,y)およびローパスフィルタLPF(x,y)のタップ数は、必ずしも等しくなくてもよい。例えば、ローパスフィルタLPF(x,y)はアンシャープマスクUSM(x,y)よりも分布の広がりが小さいため、タップ数を減らすことで処理負荷を低減したり、データ量を削減したりしてもよい。
図11(b)は、図11(a)のアンシャープマスクUSM(x,y)およびローパスフィルタLPF(x,y)の断面図である。横軸はタップ、縦軸はタップの値である。図11(b)では、実線がアンシャープマスクUSM(x,y)の断面、点線がローパスフィルタLPF(x,y)の断面を表す。アンシャープマスクUSM(x,y)の各タップの値(係数値)の分布は、収差により広がった信号値(撮影光学系のPSF)の分布が理想的である。また、アンシャープマスク(x,y)はPSFに関する情報を元に生成されてもよいし、PSF取得部201が取得する2次元のPSFをそのままアンシャープマスクUSM(x,y)として使用してもよい。
ステップS14では、鮮鋭化処理部203は、アンシャープマスクUSM(x,y)およびローパスフィルタLPF(x,y)を用いて入力画像に対してアンシャープマスク処理を行う。本実施例では、ローパスフィルタLPF(x,y)を利用することで周波数特性のバランス制御を行う。
図7に示されるフーリエ変換の差(L(u,v)−U(u,v))の絶対値が負となる場合、鮮鋭化後に振幅成分MTFが低下するため、本実施例ではフーリエ変換の差(L(u,v)−U(u,v))が正となるローパスフィルタLPF(x,y)を利用する。フーリエ変換の差(L(u,v)−U(u,v))の絶対値が正となるようにするためには、L(u,v)>U(u,v)であればよい。そこで、ローパスフィルタLPF(x,y)には、図11(b)に示されるように、アンシャープマスクUSM(x,y)よりも分布の広がりが小さい関数、またはフィルタを利用する。ローパスフィルタLPF(x,y)の分布の広がりを小さくし、デルタ関数δ(x,y)に近づけると、ローパスフィルタLPF(x,y)のフーリエ変換L(u,v)の値が大きくなり、フーリエ変換の差(L(u,v)−U(u,v))の絶対値は負にならない。また、鮮鋭化の効果を出すためにローパスフィルタLPF(x,y)をデルタ関数δ(x,y)にすると、ローパスフィルタLPF(x,y)の振幅成分MTFは図7の点線で示されるように全周波数で1となる。前述したように、振幅成分MTFが低い高周波側では、鮮鋭化の効果に対するノイズの影響が大きくなる。そのため、本実施例では、高周波側のノイズの影響を落とすために広がりを持ちつつ、フーリエ変換の差(L(u,v)−U(u,v))の絶対値が負にならないローパスフィルタLPF(x,y)を作成して利用する。
また、調整係数mも補正量に影響するパラメータであり、調整係数mを大きくするとアンシャープマスクのゲインGaは大きくなり、調整係数mを小さくするとアンシャープマスクのゲインGaは小さくなる。図5の点線や破線で示されるように、調整係数mを変更すると周波数に対し全体的に補正量が変化するため、本実施例ではローパスフィルタLPF(x,y)の広がりで高周波側と低周波側の周波数特性のバランスを調整し、調整係数mで全体的な制御を行う。
なお、高周波側でも撮影光学系101の振幅成分MTFが十分に残っている場合は鮮鋭化効果も出てくるため、ローパスフィルタLPF(x,y)をデルタ関数δ(x,y)としてもよい。また、撮影光学系101の振幅成分MTFに対応する広がりを持つローパスフィルタLPF(x,y)とデルタ関数δ(x,y)を切り替えて利用してもよい。
また、本実施例では、ローパスフィルタLPF(x,y)に回転対称な分布を利用しているが、回転非対称な分布を利用してもよい。例えば、アンシャープマスクUSM(x,y)として使用するPSFを比例縮小させ、ローパスフィルタLPF(x,y)もPSFに連動して変化させればよい。
以上説明したアンシャープマスクUSM(x,y)およびローパスフィルタLPF(x,y)を用いてアンシャープマスク処理を実行することで、適用後に所望の周波数特性となる鮮鋭化処理を実現することができる。
本実施例では、アンシャープマスクUSM(x,y)とローパスフィルタLPF(x,y)を用いて式(19)を実行することで鮮鋭化を行う。便宜的に式(19)の中括弧{}の部分を鮮鋭化フィルタという。本実施例では、式(19)に示されるように、PSFの情報に基づいて生成されるアンシャープマスクUSM(x,y)とローパスフィルタLPF(x,y)の差分値に基づいて入力画像を鮮鋭化する。調整係数mは、画像のノイズ、および鮮鋭化の補正過剰や補正不足を考慮して決定される。
鮮鋭化フィルタは、アンシャープマスクUSM(x,y)とローパスフィルタLPF(x,y)により生成されるが、PSFは像高によって変化するため、補正精度を高めるために像高に応じてアンシャープマスクUSM(x,y)を変化させることが好ましい。しかしながら、記録部108が像高に対し細かい間隔で対応するPSFを記録する場合、データ容量が増えコストアップとなる。そこで、本実施例では、像高によってPSFを変化させるために、入力画像を複数の領域に分割し、領域ごとに少なくとも2点の像高におけるPSFの情報を用いて補間処理を行うことで中間に相当する鮮鋭化フィルタを生成する。
以下、補間方法の詳細について説明する。図12は入力画像の模式図であり、入力画像の長辺方向をx軸、短辺方向をy軸とし、画像の中心を座標の原点とする。本実施例では、図12に示されるように、一例として、入力画像を領域Aから領域Hの8つの領域に分割し、各領域の周辺部、および原点のPSFの情報を取得する。図13は、図12の第1象限を拡大した図である。P0は原点、P1、P2、P3はそれぞれ領域A、領域B、領域Cの周辺像高を表す。Pnは画像内の任意の点(像高)を表し、図13では、点Pnは原点P0から距離d0、点P2から距離d2で領域B内に位置する。点P0、P2に対応する鮮鋭化フィルタをそれぞれF0、F2とすると、任意の点Pnに相当する補間データFnは、以下の式(20)で表される。
Fn=F0×(1−d0)+F2×d2 (20)
このような補間処理を行うことで、各領域内の任意の像高における鮮鋭化フィルタを生成することができる。このように補間しながら鮮鋭化フィルタを生成することで、像高に対して連続的に鮮鋭化フィルタを変化させることができる。
なお、式(20)は第1象限の領域Bに関する計算式となっているが、他の領域や他の象限についても同様の演算を行うことで補間処理後のデータを作成することができる。また、像高の補間に使用する計算式は式(20)に限定されず、計算式に2次曲線を使用したり、あるいは補間前の各鮮鋭化フィルタに対して所定の定数を掛けることで重み付けしてもよい。
また、2つのデータから任意の補間データを生成する方法について説明したが、補間に利用するデータ数を増やせば補間データの精度を向上させることができる。例えば、原点P0や点P1、P2、P3に相当する鮮鋭化フィルタを点Pnとの距離に応じて重み付けして加算することにより、任意の点Pnに相当する補間データFnを生成してもよい。
また、調整係数mを像高に対して変化させる場合、式(20)の鮮鋭化データF0、F2の部分に像高に対応する調整係数mを代入することで補間後の調整係数mを生成することができる。このように、補間した調整係数mを鮮鋭化フィルタに利用することで、像高に対して連続的に補正量を調整することが可能となる。
以上説明したように、本実施例では、入力画像の周辺部にみられる撮影光学系の非対称なPSFによって劣化した画像であっても、入力画像を精度良く補正し鮮鋭化することができる。
なお、本実施例では、PSFの像高方向の変化に対応させるため、鮮鋭化フィルタの補間処理を行う方法について説明したが、鮮鋭化画像g(x,y)の補間処理を行ってもよい。この場合、各像高に対応する鮮鋭化画像g(x,y)を式(20)のF0、F2の部分に代入することで、PSFの像高方向の変化を考慮した補間後の鮮鋭化画像を取得することができる。
本実施例の撮像装置は、実施例1の撮像装置と同様の構成を有する。本実施例の画像処理方法は、実施例1の画像処理方法に対して、図9のフローチャートのステップS14のみ異なり、ステップS13までは同様の処理となるため説明は省略する。
本実施例では、アンシャープマスクUSM(x,y)とローパスフィルタLPF(x,y)を用いて式(18)を実行することで鮮鋭化を行う。実施例1では、鮮鋭化フィルタを生成し入力画像に畳み込むことで鮮鋭化を行う。本実施例では、まず、PSFの情報に基づいて生成されるアンシャープマスクUSM(x,y)とローパスフィルタLPF(x,y)を用いて式(18)のf(x,y)*{LPF(x,y)−USM(x,y)}で表される補正成分を生成する。そして、生成された補正成分を調整係数mで調整後、入力画像に加算あるいは減算することで鮮鋭化を行う。
なお、像高方向の補間に関しては、実施例1で説明したように、鮮鋭化画像g(x,y)について補間処理を行ってもよいし、補正成分について補間処理を行ってもよい。補正成分に対して像高方向の補間を行う場合、各像高に対応する補正成分を式(20)のF0、F2の部分に代入することで、補間後の補正成分を生成することができる。そして、補間後の補正成分を調整係数mで調整後、入力画像に加算あるいは減算することで鮮鋭化を実行することができる。
本実施例の撮像装置は、実施例1の撮像装置と同様の構成を有する。本実施例の画像処理方法は、実施例1の画像処理方法に対して、図9のフローチャートのステップS14のみ異なり、ステップS13までは同様の処理となるため説明は省略する。
本実施例では、アンシャープマスクUSM(x,y)とローパスフィルタLPF(x,y)を用いて式(17)を実行することで鮮鋭化を行う。本実施例では、まず、PSFの情報に基づいて生成されるアンシャープマスクUSM(x,y)とローパスフィルタLPF(x,y)をそれぞれ入力画像に畳み込み差分をとることで補正成分を生成する。補正成分は、式(17)の{f(x,y)*LPF(x,y)−f(x,y)*USM(x,y)}で表される。そして、生成された補正成分を調整係数mで調整後、入力画像に加算あるいは減算することで鮮鋭化を行う。
なお、像高方向の補間に関しては、実施例1および実施例2で説明したように、鮮鋭化画像g(x,y)について補間処理を行ってもよいし、補正成分について補間処理を行ってもよい。また、アンシャープマスクUSM(x,y)やローパスフィルタLPF(x,y)について補間処理を行ってもよい。アンシャープマスクUSM(x,y)に対して像高方向の補間を行う場合、各像高に対応するアンシャープマスクUSM(x,y)を式(20)のF0、F2の部分にを代入することで、補間後のアンシャープマスクUSM(x,y)を生成することができる。そして、補間後のアンシャープマスクUSM(x,y)を用いて生成された補正成分を調整係数mで調整後、入力画像に加算あるいは減算することで鮮鋭化を実行することができる。また、ローパスフィルタLPF(x,y)を像高に対して変化させる場合は、アンシャープマスクUSM(x,y)と同様に式(20)を利用することで、補間後のローパスフィルタLPFを生成することができる。
以上、本発明の好ましい実施形態について説明したが、本発明はこれらの実施形態に限定されず、その要旨の範囲内で種々の変形及び変更が可能である。
104 画像処理部(画像処理装置)
203 鮮鋭化処理部(処理部)

Claims (20)

  1. 光学系の撮影条件に対応する前記光学系の点像強度分布関数の情報に基づいて生成されるフィルタを前記光学系を介した撮像により生成される入力画像に適用した画像とローパスフィルタを前記入力画像に適用した画像との差分に基づいて、前記入力画像を鮮鋭化する処理部を有することを特徴とする画像処理装置。
  2. 前記処理部は、前記フィルタを前記入力画像に適用した画像と前記ローパスフィルタを前記入力画像に適用した画像との差分に基づいて補正成分を生成し、前記補正成分を前記入力画像に適用することで前記入力画像を鮮鋭化することを特徴とする請求項1に記載の画像処理装置。
  3. 前記処理部は、前記入力画像に対して前記補正成分を加算することで前記入力画像を鮮鋭化することを特徴とする請求項2に記載の画像処理装置。
  4. 前記ローパスフィルタは、前記点像強度分布関数に基づいて生成されることを特徴とする請求項1から3のいずれか1項に記載の画像処理装置。
  5. 前記ローパスフィルタは、回転対称であることを特徴とする請求項1から4のいずれか1項に記載の画像処理装置。
  6. 前記ローパスフィルタは、前記フィルタに比べてタップ数が少ないことを特徴とする請求項1から5のいずれか1項に記載の画像処理装置。
  7. 前記光学系の撮影条件に基づいて前記点像強度分布関数の情報を取得する取得手段を更に有することを特徴とする請求項1から6のいずれか1項に記載の画像処理装置。
  8. 前記撮影条件は、像高、焦点距離、F値、および撮影距離のうち少なくとも1つであることを特徴とする請求項1から7のいずれか1項に記載の画像処理装置。
  9. 前記ローパスフィルタの特性は、前記撮影条件に対して一定であることを特徴とする請求項1から8のいずれか1項に記載の画像処理装置。
  10. 前記ローパスフィルタの特性は、前記撮影条件ごとに異なることを特徴とする請求項1から8のいずれか1項に記載の画像処理装置。
  11. 光学系の撮影条件に対応する前記光学系の点像強度分布関数の情報に基づいて生成されるフィルタとローパスフィルタとの差分および理想点像に基づいて鮮鋭化フィルタを生成し、前記鮮鋭化フィルタを前記光学系を介した撮像により生成される入力画像に適用することで前記入力画像を鮮鋭化する処理部を有することを特徴とする画像処理装置。
  12. 前記処理部は、前記入力画像に対して前記鮮鋭化フィルタを畳み込み積分することで前記入力画像を鮮鋭化することを特徴とする請求項11に記載の画像処理装置。
  13. 前記処理部は、前記入力画像の位置に対応する調整係数を用いて前記鮮鋭化フィルタを調整することを特徴とする請求項11または12に記載の画像処理装置。
  14. 光学系の撮影条件に対応する前記光学系の点像強度分布関数の情報に基づいて生成されるフィルタとローパスフィルタとの差分を前記光学系を介した撮像により生成される入力画像に畳み込み積分することで補正成分を生成し、前記補正成分を前記入力画像に適用することで前記入力画像を鮮鋭化する処理部を有することを特徴とする画像処理装置。
  15. 請求項1から14のいずれか1項に記載の画像処理装置を有することを特徴とする光学機器。
  16. 光学系の撮影条件に対応する前記光学系の点像強度分布関数の情報に基づいて生成されるフィルタを前記光学系を介した撮像により生成される入力画像に適用した画像とローパスフィルタを前記入力画像に適用した画像との差分に基づいて、前記入力画像を鮮鋭化するステップを有することを特徴とする画像処理方法。
  17. 光学系の撮影条件に対応する前記光学系の点像強度分布関数の情報に基づいて生成されるフィルタとローパスフィルタとの差分および理想点像に基づいて鮮鋭化フィルタを生成し、前記鮮鋭化フィルタを前記光学系を介した撮像により生成される入力画像に適用することで前記入力画像を鮮鋭化するステップを有することを特徴とする画像処理方法。
  18. 光学系の撮影条件に対応する前記光学系の点像強度分布関数の情報に基づいて生成されるフィルタとローパスフィルタとの差分を前記光学系を介した撮像により生成される入力画像に畳み込み積分することで補正成分を生成し、前記補正成分を前記入力画像に適用することで前記入力画像を鮮鋭化するステップを有することを特徴とする画像処理方法。
  19. 請求項16から18のいずれか1項に記載の画像処理方法のステップをコンピュータに実行させるための画像処理プログラム。
  20. 請求項19に記載の画像処理プログラムを記録するコンピュータで読み取り可能な記録媒体。
JP2016044804A 2016-03-08 2016-03-08 画像処理装置、光学機器、画像処理方法、画像処理プログラム、および記録媒体 Active JP6768312B2 (ja)

Priority Applications (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2016044804A JP6768312B2 (ja) 2016-03-08 2016-03-08 画像処理装置、光学機器、画像処理方法、画像処理プログラム、および記録媒体
US15/444,718 US10013742B2 (en) 2016-03-08 2017-02-28 Image processing apparatus, optical apparatus, image processing method, and non-transitory computer-readable storage medium

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2016044804A JP6768312B2 (ja) 2016-03-08 2016-03-08 画像処理装置、光学機器、画像処理方法、画像処理プログラム、および記録媒体

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2017163282A JP2017163282A (ja) 2017-09-14
JP6768312B2 true JP6768312B2 (ja) 2020-10-14

Family

ID=59787959

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2016044804A Active JP6768312B2 (ja) 2016-03-08 2016-03-08 画像処理装置、光学機器、画像処理方法、画像処理プログラム、および記録媒体

Country Status (2)

Country Link
US (1) US10013742B2 (ja)
JP (1) JP6768312B2 (ja)

Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP6605009B2 (ja) * 2017-11-06 2019-11-13 キヤノン株式会社 画像処理装置、撮像装置、画像処理方法、画像処理プログラムおよび記録媒体
JP7101539B2 (ja) * 2018-05-22 2022-07-15 キヤノン株式会社 画像処理装置、画像処理方法、及びプログラム

Family Cites Families (14)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP4618355B2 (ja) 2008-09-25 2011-01-26 ソニー株式会社 画像処理装置及び画像処理方法
JP5441652B2 (ja) * 2009-12-09 2014-03-12 キヤノン株式会社 画像処理方法、画像処理装置、撮像装置および画像処理プログラム
WO2011122284A1 (ja) * 2010-03-31 2011-10-06 キヤノン株式会社 画像処理装置、およびそれを用いた撮像装置
JP5589737B2 (ja) * 2010-10-07 2014-09-17 トヨタ自動車株式会社 電池及びその製造方法
JP5409589B2 (ja) * 2010-12-17 2014-02-05 キヤノン株式会社 画像処理方法、画像処理プログラム、画像処理装置および撮像装置
JP5414752B2 (ja) * 2011-08-08 2014-02-12 キヤノン株式会社 画像処理方法、画像処理装置、撮像装置、および、画像処理プログラム
JP5991749B2 (ja) * 2011-09-26 2016-09-14 キヤノン株式会社 画像処理装置及び方法
US9105078B2 (en) * 2012-05-31 2015-08-11 Apple Inc. Systems and methods for local tone mapping
WO2014074137A1 (en) * 2012-11-09 2014-05-15 Nikon Corporation Point spread function classification using structural properties
US9692939B2 (en) * 2013-05-29 2017-06-27 Yeda Research And Development Co. Ltd. Device, system, and method of blind deblurring and blind super-resolution utilizing internal patch recurrence
JP6071860B2 (ja) * 2013-12-09 2017-02-01 キヤノン株式会社 画像処理方法、画像処理装置、撮像装置および画像処理プログラム
CN105723711B (zh) * 2013-11-12 2019-05-07 杜比实验室特许公司 高动态范围视频编码中的预抖动方法、装置及存储介质
JP2015103971A (ja) * 2013-11-25 2015-06-04 株式会社東芝 固体撮像装置及びデジタルカメラ
US9779491B2 (en) * 2014-08-15 2017-10-03 Nikon Corporation Algorithm and device for image processing

Also Published As

Publication number Publication date
JP2017163282A (ja) 2017-09-14
US10013742B2 (en) 2018-07-03
US20170262966A1 (en) 2017-09-14

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US9747672B2 (en) Image processing apparatus, image pickup apparatus, image processing method, and non-transitory computer-readable storage medium
JP6071974B2 (ja) 画像処理方法、画像処理装置、撮像装置および画像処理プログラム
JP6234623B2 (ja) 画像処理方法およびそれを用いた撮像装置、画像処理装置、画像処理プログラム
CN106170051B (zh) 图像处理装置、图像拾取装置和图像处理方法
JP6625144B2 (ja) 画像処理方法およびそれを用いた撮像装置、画像処理装置、画像処理プログラム、記憶媒体、および、レンズ装置
JP6440766B2 (ja) 画像処理方法、画像処理装置、撮像装置、プログラム、および、記憶媒体
EP2998925B1 (en) Unsharp mask processing with asymmetric distribution
JP6768312B2 (ja) 画像処理装置、光学機器、画像処理方法、画像処理プログラム、および記録媒体
US11599973B2 (en) Image processing apparatus, lens apparatus, and image processing method for sharpening processing
JP6562650B2 (ja) 画像処理装置、撮像装置、画像処理方法および画像処理プログラム
CN112073603B (zh) 图像处理设备、摄像设备、图像处理方法和存储介质
JP7101539B2 (ja) 画像処理装置、画像処理方法、及びプログラム
RU2631521C2 (ru) Устройство обработки изображения, устройство для съемки изображения и способ обработки изображения
JP6605009B2 (ja) 画像処理装置、撮像装置、画像処理方法、画像処理プログラムおよび記録媒体
JP7207893B2 (ja) 撮像装置、レンズ装置
JP2018107541A (ja) 画像処理装置、撮像装置、画像処理方法および画像処理プログラム
RU2656009C1 (ru) Устройство обработки изображения, устройство для съемки изображения, способ обработки изображения и постоянный машиночитаемый носитель

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20190227

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20191113

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20200107

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20200302

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20200609

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20200624

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20200825

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20200923

R151 Written notification of patent or utility model registration

Ref document number: 6768312

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R151