JP6767042B2 - シナリオパッセージ分類器、シナリオ分類器、及びそのためのコンピュータプログラム - Google Patents

シナリオパッセージ分類器、シナリオ分類器、及びそのためのコンピュータプログラム Download PDF

Info

Publication number
JP6767042B2
JP6767042B2 JP2016186466A JP2016186466A JP6767042B2 JP 6767042 B2 JP6767042 B2 JP 6767042B2 JP 2016186466 A JP2016186466 A JP 2016186466A JP 2016186466 A JP2016186466 A JP 2016186466A JP 6767042 B2 JP6767042 B2 JP 6767042B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
scenario
score
candidate
unit
classifier
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2016186466A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2018055142A (ja
Inventor
和明 稲田
和明 稲田
力 橋本
力 橋本
健太郎 鳥澤
健太郎 鳥澤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
National Institute of Information and Communications Technology
Original Assignee
National Institute of Information and Communications Technology
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by National Institute of Information and Communications Technology filed Critical National Institute of Information and Communications Technology
Priority to JP2016186466A priority Critical patent/JP6767042B2/ja
Priority to KR1020197006484A priority patent/KR20190057282A/ko
Priority to CN201780057398.4A priority patent/CN109791632B/zh
Priority to PCT/JP2017/034405 priority patent/WO2018056423A1/ja
Priority to US16/331,977 priority patent/US10963646B2/en
Publication of JP2018055142A publication Critical patent/JP2018055142A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6767042B2 publication Critical patent/JP6767042B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • GPHYSICS
    • G06COMPUTING; CALCULATING OR COUNTING
    • G06FELECTRIC DIGITAL DATA PROCESSING
    • G06F40/00Handling natural language data
    • G06F40/20Natural language analysis
    • GPHYSICS
    • G06COMPUTING; CALCULATING OR COUNTING
    • G06FELECTRIC DIGITAL DATA PROCESSING
    • G06F40/00Handling natural language data
    • G06F40/30Semantic analysis
    • GPHYSICS
    • G06COMPUTING; CALCULATING OR COUNTING
    • G06FELECTRIC DIGITAL DATA PROCESSING
    • G06F16/00Information retrieval; Database structures therefor; File system structures therefor
    • GPHYSICS
    • G06COMPUTING; CALCULATING OR COUNTING
    • G06FELECTRIC DIGITAL DATA PROCESSING
    • G06F16/00Information retrieval; Database structures therefor; File system structures therefor
    • G06F16/20Information retrieval; Database structures therefor; File system structures therefor of structured data, e.g. relational data
    • G06F16/24Querying
    • G06F16/245Query processing
    • G06F16/2457Query processing with adaptation to user needs
    • G06F16/24578Query processing with adaptation to user needs using ranking
    • GPHYSICS
    • G06COMPUTING; CALCULATING OR COUNTING
    • G06FELECTRIC DIGITAL DATA PROCESSING
    • G06F16/00Information retrieval; Database structures therefor; File system structures therefor
    • G06F16/90Details of database functions independent of the retrieved data types
    • G06F16/906Clustering; Classification
    • GPHYSICS
    • G06COMPUTING; CALCULATING OR COUNTING
    • G06FELECTRIC DIGITAL DATA PROCESSING
    • G06F40/00Handling natural language data
    • G06F40/20Natural language analysis
    • G06F40/279Recognition of textual entities
    • G06F40/289Phrasal analysis, e.g. finite state techniques or chunking
    • GPHYSICS
    • G06COMPUTING; CALCULATING OR COUNTING
    • G06NCOMPUTING ARRANGEMENTS BASED ON SPECIFIC COMPUTATIONAL MODELS
    • G06N20/00Machine learning
    • G06N20/10Machine learning using kernel methods, e.g. support vector machines [SVM]
    • GPHYSICS
    • G06COMPUTING; CALCULATING OR COUNTING
    • G06FELECTRIC DIGITAL DATA PROCESSING
    • G06F16/00Information retrieval; Database structures therefor; File system structures therefor
    • G06F16/30Information retrieval; Database structures therefor; File system structures therefor of unstructured textual data
    • G06F16/33Querying
    • G06F16/3331Query processing
    • G06F16/334Query execution
    • G06F16/3344Query execution using natural language analysis
    • GPHYSICS
    • G06COMPUTING; CALCULATING OR COUNTING
    • G06NCOMPUTING ARRANGEMENTS BASED ON SPECIFIC COMPUTATIONAL MODELS
    • G06N20/00Machine learning

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Theoretical Computer Science (AREA)
  • Physics & Mathematics (AREA)
  • General Engineering & Computer Science (AREA)
  • General Physics & Mathematics (AREA)
  • Computational Linguistics (AREA)
  • Artificial Intelligence (AREA)
  • Databases & Information Systems (AREA)
  • Data Mining & Analysis (AREA)
  • General Health & Medical Sciences (AREA)
  • Health & Medical Sciences (AREA)
  • Audiology, Speech & Language Pathology (AREA)
  • Software Systems (AREA)
  • Computer Vision & Pattern Recognition (AREA)
  • Evolutionary Computation (AREA)
  • Medical Informatics (AREA)
  • Computing Systems (AREA)
  • Mathematical Physics (AREA)
  • Information Retrieval, Db Structures And Fs Structures Therefor (AREA)
  • Machine Translation (AREA)

Description

この発明は人工知能分野における自然言語処理に関し、特に、因果関係を表す表現を連鎖させることにより得られる因果関係候補(「シナリオ候補」という。)が、連続する因果関係として妥当か否かを判定するための技術に関する。
因果関係とは、「地球温暖化が進む→氷河が減る」、「氷河が減る→海面が上昇する」というように、原因となるイベントを表す表現(イベント表現)とその結果となるイベント表現とを順序付きのペアにしたデータのことをいう。さらに、このような因果関係を2つ以上連鎖させることにより得られる「地球温暖化が進む→氷河が減る→海面が上昇する。」のような、3つ以上のイベント表現からなる表現をシナリオと呼ぶ。このようなシナリオの自動生成は、「起こり得る未来の展開を予測し、将来の戦略や対応を練る」シナリオプランニングと呼ばれるシミュレーションに基づく意思決定手法を自動化する試みとみなせる。自動生成によって得られたシナリオを観察することで、将来における潜在的なチャンス及びリスクを考慮したより良い意思決定を行うことができる。その結果、シナリオに示されたチャンスを獲得したり、シナリオに示されたリスクを回避したりするために役立つ。
シナリオの自動生成に関して、近年盛んに研究が行われている。非特許文献1には、2013年に発表された論文に記載されている「地球温暖化が進む→海水温が上昇する→腸炎ビブリオが汚染する→食中毒が増加する」というようなシナリオを、当該論文が投稿される前の文書のみを用いて生成したことが報告されている。
非特許文献1に記載の技術は、大規模なウェブアーカイブから獲得した因果関係を連結することで、シナリオを生成した。著者らが獲得した因果関係は「地球温暖化が進む→海水温が上昇する」のような2つのイベントから構成されている。「地球温暖化が進む→海水温が上昇する」と「海水温が上昇する→腸炎ビブリオが汚染する」という2つの因果関係を連結することで、「地球温暖化が進む→海水温が上昇する→腸炎ビブリオが汚染する」というシナリオを生成した。
非特許文献1では、2つの因果関係の内、一方の結果部分と、他方の原因部分とが実質的に同一であると判定されたときに、これら2つの因果関係を連結可能と判定する。
Hashimoto, C., Torisawa, K., Kloetzer, J., Sano, M., Varga, I., Oh, J.-H., and Kidawara, Y. (2014). "Toward Future Scenario Generation: Extracting Event Causality Exploiting Semantic Relation, Context, and Association Features." In Proceedings of the 52nd Annual Meeting of the Association for Computational Linguistics (ACL 2014), pp. 987-997. Hashimoto, C., Torisawa, K., Saeger, S. D., Oh, J.-H., and Kazama, J. (2012). "Excitatory or inhibitory: A new semantic orientation extractions contradiction and causality from the web." In Proceedings of EMNLP-CoNLL 2012: Conference on Empirical Methods in Natural Language Processing and Natural Language Learning, pp. 619-630.
しかし、非特許文献1に記載された手法では「バリウムを飲む→X線検査を受ける→飛行機に搭乗する」のような、一貫性の無い誤ったシナリオを生成してしまう可能性がある。このようなシナリオを生成してしまう原因の1つとして、連結する因果関係間の文脈の一貫性を十分に確認できていないことが挙げられる。「バリウムを飲む→X線検査を受ける→飛行機に搭乗する」というシナリオは、「バリウムを飲む→X線検査を受ける」という病院の文脈の因果関係と、「X線検査を受ける→飛行機に搭乗する」という空港の文脈の因果関係を、それぞれの文脈を考慮せず連結したために生じたと考えられる。この問題を避けるために、非特許文献1に記載された手法では因果関係の抽出元の文に含まれる単語の重複度合いを用いて、連結する因果関係間の一貫性の有無を図るフィルタを作成した。その結果一定の有効性をあげたが、適用したフィルタの効果は十分とは言えなかった。
それ故に本発明の目的は、因果関係を連鎖させて得られるシナリオ候補が、文脈に一貫性がある妥当なものか否かを判定するためのシナリオ分類器、そのためにシナリオ候補の信頼度を算出するシナリオパッセージ分類器を提供することである。
本発明の第1の局面に係るシナリオパッセージ分類器は、連鎖した因果関係を表す可能性がある少なくとも3つのイベント表現からなるシナリオ候補を受け、複数の文書において当該シナリオ候補の内容を支持するパッセージを求めることにより、当該シナリオ候補の信頼度を表すスコアを出力する、このシナリオパッセージ分類器は、複数の文書を含む、コンピュータ読取り可能な記憶装置に接続されて用いられる。このシナリオパッセージ分類器は、シナリオ候補に含まれる全ての名詞句が、1文書の一定数以内の文を含む文書断片内で共起しているような文書断片の集合を上記複数の文書内で検索するための文書断片検索手段と、シナリオ候補と、文書断片検索手段により検索された各文書断片の各々との組合せの各々から、予め定められた素性を抽出するための素性抽出手段と、シナリオ候補に関する組合せの各々について、素性を受け、当該素性の元となった文書断片に基づいて算出される、入力されたシナリオ候補の信頼度を表すスコアを出力するよう、予め機械学習により学習済のスコア出力手段と、シナリオ候補に関する組合せの各々について、スコア出力手段により出力されたスコアの内の最大値をシナリオ候補の信頼度として選択し出力するためのスコア選択手段とを含む。
好ましくは、一定数は2以上かつ10以下の整数であり、より好ましくは、3以上かつ8以下である。
さらに好ましくは、シナリオパッセージ分類器はさらに、シナリオ候補の内、スコアがしきい値以上となったシナリオ候補を記憶するための記憶手段を含む。
本発明の第2の局面に係るシナリオ分類器は、連鎖した因果関係を表す可能性がある少なくとも3つのイベント表現からなるシナリオ候補を受け、当該シナリオ候補が因果関係として妥当か否かを判定する。このシナリオ分類器は、シナリオ候補の入力を受け、当該シナリオ候補を、上記した何れかのシナリオパッセージ分類器に与え、当該シナリオパッセージ分類器の出力する信頼度のスコアを受信するスコア受信手段と、シナリオ候補から、所定の素性を抽出するための素性抽出手段と、素性抽出手段により抽出された所定の素性と、スコア受信手段が受信したスコアとを含む入力を受けると、シナリオ候補の、因果関係としての妥当性を示すスコアを出力するよう、予め機械学習により学習済の判定手段とを含む。
本発明の第3の局面に係るコンピュータプログラムは、コンピュータを、上記した各装置の各手段として機能させる。
本発明の一実施の形態に係るシナリオ生成システムの構成を示すブロック図である。 図1に示すシナリオ生成システムで使用されるシナリオ候補生成部のブロック図である。 図1に示すシナリオ生成システムで使用されるシナリオ分類器のブロック図である。 図3に示すシナリオ分類器に含まれる基本素性抽出部のブロック図である。 図3に示すシナリオ分類器に含まれるシナリオパッセージ分類器素性抽出部のブロック図である。 図1に示すシナリオ生成システムで使用されるシナリオパッセージ分類器のブロック図である。 図6に示すシナリオパッセージ分類器で使用される素性抽出部のブロック図である。 グループ別意味シナリオスコアを算出するためのプログラムの制御構造を示すフローチャートである。 分類器が使用する素性の一覧を表形式で示す図である。 シナリオパッセージ分類器が使用する素性の一覧を表形式で示す図である。 実験において各手法により得られたスコアによって、シナリオ−シナリオパッセージの組をランキングして得たPRカーブを示すグラフである。 実験において各手法により得られたスコアによってシナリオをランキングした時のPRカーブを示すグラフである。 本発明の一実施の形態に係るシナリオ生成システムを実現するコンピュータシステムの外観図である。 図13に示すコンピュータのブロック図である。
以下の説明及び図面では、同一の部品には同一の参照番号を付してある。したがって、それらについての詳細な説明は繰返さない。なお、以下の説明で用いる「SVM」とは、機械学習の分野でよく知られた分類器である「サポート・ベクトル・マシン」のことをいう。また本明細書では、「SPPR」とはシナリオパッセージ分類器(Scenario Passage Pair Recognizer)のことをいう。
[第1の実施の形態]
〔構成〕
〈全体構成〉
図1に、本発明の一実施の形態に係るシナリオ生成システム30のブロック図を示す。図1を参照して、シナリオ生成システム30は、因果関係を表すイベント表現のペアからなる因果関係表現を多数記憶するための、コンピュータ読出可能な記憶装置である因果関係表現記憶部40と、因果関係表現記憶部40に接続され、因果関係表現記憶部40に含まれる因果関係の内、一方の因果関係の結果部分と、他方の因果関係の原因部分とが実質的に一致するような因果関係ペアを取出し、実質的に一致する部分でこのペアを連鎖させることによりシナリオ候補を生成するためのシナリオ候補生成部42と、シナリオ候補生成部42により生成された多数のシナリオ候補を記憶するためのシナリオ候補記憶部44と、シナリオ候補記憶部44に記憶されたシナリオ候補の各々について、それらが現れる文脈を考慮して、因果関係を表すものとして妥当か否かを示すスコアを算出し、スコアの降順にシナリオ候補を並べたシナリオ候補ランキング52を出力するためのシナリオ分類器46とを含む。シナリオ候補生成部42によるシナリオ候補の生成は非特許文献1によるものと同様である。
シナリオ生成システム30はさらに、インターネット上のウェブから収集した大量の文書を記憶したウェブアーカイブ50と、シナリオ分類器46からシナリオ候補を受取り、ウェブアーカイブ50から、シナリオ候補を表現する可能性のある文書断片を抽出し、抽出された文書断片が全体としてシナリオ候補の示す内容を表現(支持)しているか否かを判定する処理を行い、その結果に基づいて、シナリオ候補の因果関係としての信頼度を示すスコアを算出してシナリオ分類器46に出力する処理と、スコアの高いシナリオ候補をシナリオパッセージとして別途出力する処理とを行うためのシナリオパッセージ分類器48と、シナリオパッセージ分類器48の出力する、スコアの高いシナリオ候補を、シナリオ分類器46の学習時に正例として使用するために記憶するための正例記憶部54とを含む。
因果関係表現記憶部40に記憶された因果関係表現の各々は、原因を表すイベント表現と、その結果を表すイベント表現とを示す表現の組合せである。これらイベント表現は、「地球温暖化が進む」、「氷河が減る」のように、名詞句と述部との組合せからなる。実際には、これらイベント表現は、本実施の形態では、「Xが進む」+「地球温暖化」、及び「Xが減る」+「氷河」のように、主語に相当する部分を示すスロット(変数)を持つ述部と、そのスロットに挿入される名詞句との組合せとして表現されている。「Xが進む」のように、スロットと述部とを組合せたものを、本明細書では「述語テンプレート」と呼ぶ。すなわち、各因果関係は、述語テンプレートと名詞句との組合せにより表現される。
述語テンプレートには、活性不活性極性と呼ばれる極性(以下、活性不活性極性を単に「極性」と呼ぶ。)が割り当てられる。この極性は、非特許文献2において報告されたものであり、因果関係又は対立するイベント表現を獲得するために導入されたものである。述語テンプレートは、その極性によって、活性、不活性、極性なしのいずれかに分類される。活性の極性は、「Xが進む」のように項部分の名詞句の働き、活動、意思又は役割を活発にする述語テンプレートに付与される。不活性の極性は、「Xが止まる」のように、項部分の名詞句の効果を抑えたり、抑圧したりする述語テンプレートに付与される。活性と不活性のどちらにも分類されない述語テンプレートは極性なしに分類される。述語テンプレートの極性は、予め大量の文書に対する自然言語処理を行って決定される。
〈シナリオ候補生成部42の構成〉
図2を参照して、シナリオ候補生成部42は、因果関係表現記憶部40に記憶されている因果関係の内、一方の結果部と他方の原因部とが名詞句を共有するような因果関係の対を選択する因果関係対選択部70と、因果関係対選択部70により選択された因果関係の対の内、両者が共有する名詞句を結果部に持つ第1の因果関係候補を選択する第1候補選択部72と、両者が共有する名詞句を原因部に持つ第2の因果関係候補を選択する第2候補選択部74とを含む。
シナリオ候補生成部42はさらに、述語テンプレートの極性を記憶するためのテンプレート極性記憶部80と、テンプレート極性記憶部80を参照することにより、第1候補選択部72により選択された第1の因果関係候補の述語テンプレートの極性を判定し、第1の因果関係候補に付して出力する第1候補極性判定部76と、テンプレート極性記憶部80を参照して、第2候補選択部74により選択された第2の因果関係候補の述語テンプレートの極性を判定し、第2の因果関係候補に付して出力する第2候補極性判定部78と、第1候補極性判定部76の出力する第1の因果関係候補と第2候補極性判定部78が出力する第2の因果関係候補とについて、それらの述語テンプレートの極性が一致する因果関係候補の組合せをシナリオ候補として選択し、シナリオ候補記憶部44に出力するシナリオ候補選択部82とを含む。
〈シナリオ分類器46の構成〉
図3を参照して、シナリオ分類器46は、シナリオ候補記憶部44に記憶されたシナリオ候補を順番に1つずつ読出し出力するシナリオ候補読出部100と、シナリオ候補読出部100が出力したシナリオ候補について、後述するような基本素性122を抽出し、あわせて、シナリオパッセージ分類器48の出力を用いて得られるSPPR素性の抽出に用いられるSPPR素性生成用情報104を出力する基本素性抽出部102と、シナリオ候補読出部100の出力するシナリオ候補をシナリオパッセージ分類器48に送信し、SPPR素性の出力を要求するシナリオ送信部106と、シナリオ送信部106により送信された要求に応じてシナリオパッセージ分類器48から送信されてくる、そのシナリオ候補が実際の文書の文書断片によりどの程度サポートされているかを示すスコアを受信し、信頼度スコア120として出力するスコア受信部108とを含む。信頼度スコア120は、このスコアとともに、シナリオ候補をサポートするサポートパッセージが見つかったか否かを示すフラグを含む。
シナリオ分類器46はさらに、基本素性抽出部102からのSPPR素性生成用情報104及びスコア受信部108からの信頼度スコア120を受け、シナリオパッセージ分類器48による判定の結果を反映したSPPR素性124を出力するためのSPPR素性抽出部110と、基本素性抽出部102からの基本素性122及びSPPR素性抽出部110からのSPPR素性124からなる素性ベクトルを受け、素性の値に応じて、シナリオ候補読出部100の出力したシナリオ候補が因果関係を表すシナリオとしてどの程度妥当かを表すスコアを算出し出力するように予め機械学習により学習済のSVM112とを含む。
シナリオ分類器46はさらに、SVM112の出力するスコアと、シナリオ候補読出部100が出力したシナリオ候補とを受け、シナリオ候補とSVM112の出力したスコアとを互いに関連付けて記録するために出力するスコア記録部114と、スコア記録部114の出力するシナリオ候補とそのスコアとを互いに関連付けて読出可能に蓄積して記憶するスコア付シナリオ候補記憶部116と、スコア付シナリオ候補記憶部116に記憶されたシナリオ候補を、そのスコアの降順でソートすることによりランク付してシナリオ候補ランキング52を生成し出力するためのシナリオ候補ランキング部118を含む。
シナリオ分類器46のSVM112が使用する素性について、図9に一覧を示す。
図9を参照して、この素性は4つのグループに別れる。第1のグループはB1〜B4、第2のグループはH1〜H4,第3のグループはSP1〜SP3,第4のグループはGSP1〜GSP3からなる。
第1のグループのB1は、シナリオ内の述語テンプレート、B2はシナリオ内の述語テンプレートの活性不活性極性、B3はウェブアーカイブ6億文書から獲得したシナリオ内の名詞句の対数頻度、B4は参考文献1のアルゴリズムをベースとして、ウェブアーカイブ6億文書から獲得したシナリオ内のシナリオ名詞句の意味クラスである。
第2のグループのH1は、与えられたシナリオ内に含まれる因果関係の非特許文献1によるSVMスコアをシグモイド関数で[0,1]に正規化した値、H2は非特許文献1によるシナリオのスコア(H1を乗算した値)、H3はシナリオに含まれる因果関係の抽出元の文書の間の、単語重複のコサイン類似度、H4はシナリオの接合部分(2つの因果関係を接続する、両者に共通するイベント表現の述語テンプレート)の含意関係スコアを示す。このスコアは、順向き及び逆向きの2種類である。
第3のグループのSP1は、シナリオパッセージ認識の信頼度スコアをシグモイド関数で[0,1]に正規化した値である。文書断片が発見できなかったときのシナリオのシナリオパッセージ認識の信頼度スコアは0として扱う。SP2は、シナリオパッセージ認識において、入力されたシナリオに対応する文書断片が発見できたかどうかを示す。SP3は正規化したシナリオスコア(H2)と正規化したシナリオパッセージ認識の信頼度スコア(SP1)の和である。
第4のグループのGSP1、GSP2及びGSP3は、それぞれ第3のグループのSP1、SP2及びSP3に対応するものである。GSP1、GSP2及びGSP3は、シナリオパッセージ認識の信頼度スコアを、犯科したシナリオ(意味シナリオ)でグループ化し、その最大値を求めてSP1〜SP3を求めたものである。例えば、シナリオ「地球温暖化が進行する→氷河が減少する→海面が上昇する」は、意味化シナリオでは「#C101:活性→#C73:不活性→#C33:活性(「#C」は意味クラスを表す。)」として表現される。GSP1〜GSP3の獲得の際には、まず全てのシナリオ候補に対してシナリオパッセージ認識のスコアを求めた後、全シナリオを意味化シナリオに置き換え、共通の意味化シナリオを持つシナリオとスコアをグループ化する。その後、各グループ内でのスコアの最大値をそのグループに属するシナリオのシナリオパッセージ認識のスコアとして扱い、SP1〜SP3と同様の方法で素性を獲得する。
《シナリオ分類器46の基本素性抽出部102の構成》
図4を参照して、基本素性抽出部102は、種々様々な情報を用いて基本素性122を生成する。基本素性抽出部102が基本素性122を生成する際に使用する情報には、因果関係スコア、対数頻度、名詞句クラス、抽出元文書、含意関係スコア、及び述語テンプレート極性がある。これらについて以下、説明する。
−因果関係スコア−
因果関係スコアとは、与えられたシナリオに含まれる因果関係の各々について、非特許文献1による教師なしのシナリオ生成で使用されていたSVMの出力するスコアを、シグモイド関数で[0,1]の範囲に正規化した値のことをいう。このスコアは、各因果関係自身の、因果関係としての確からしさを表す指標の1つである。この値は事前に計算され、因果関係ごとに因果関係スコア記憶部140にDB化して記憶されており、因果関係をキーにその因果関係スコアを検索できる。因果関係スコアの算出には、本実施の形態では非特許文献1の手法を用いた。
−対数頻度−
事前に、大量の文書に含まれる名詞句毎に、その出現頻度を求めて対数をとったものである。この情報は対数頻度記憶部142にDB化されて記憶されており、名詞句をキーに、その対数頻度を検索できる。
−名詞句クラス−
名詞句の意味クラスである。本実施の形態では、末尾に記載した参考文献1に開示された手法をベースに、ウェブアーカイブに含まれる大量の文書から名詞句クラスを予め算出し、名詞句クラス記憶部144にDB化して記憶してある。名詞句クラスは、名詞句をキーに名詞句クラス記憶部144を検索することができる。
−抽出元文書−
後述するように、素性の一部は、与えられたシナリオに含まれる因果関係の抽出元の文書間の単語重複の類似度(コサイン類似度)を含む。本実施の形態では、この素性を算出するために、シナリオの抽出元となる文書を全て抽出元文書記憶部146に記憶しておき、実際のシナリオ候補が選択されると、その都度この類似度を算出する。
−含意関係スコア−
含意関係スコアは、2つの述語テンプレートの間で、一方が他方を含意している程度を表すスコアである。述語テンプレートの順序を変えることにより、2つの述語テンプレートの間でこのスコアは2つ算出される。含意関係スコアは、参考文献2にしたがって予め算出し、含意関係スコア記憶部148に2つの述語テンプレートの順序付ペアをキーにしてデータベース化し、記憶してある。
−述語テンプレート極性−
各述語テンプレートには、前述したとおり非特許文献2の技術を用いて極性が割り当てられている。この値を述語テンプレートごとに極性記憶部150に記憶しておき、述語テンプレートをキーにその極性を知ることができる。
図4を参照して、基本素性抽出部102は、シナリオ候補152が与えられると、そのシナリオ候補に含まれるイベント表現を構成する「名詞句+述部」の名詞句部分(シナリオ名詞句)を抽出する名詞句抽出部156と、名詞句抽出部156により抽出された各シナリオ名詞句について、それらの対数頻度を対数頻度記憶部142から検索し、素性の一部として出力する対数頻度検索部154と、名詞句抽出部156により抽出された各シナリオ名詞句について、その名詞句クラスを名詞句クラス記憶部144から検索して決定し、素性の一部として出力する名詞句クラス決定部158と、シナリオ候補152に含まれる各因果関係の因果関係スコアを因果関係スコア記憶部140から検索し素性の一部として出力する因果関係スコア検索部160と、因果関係スコア検索部160により検索された、シナリオ候補152に含まれる各因果関係のスコアを互いに乗算することによりシナリオスコアを算出し、素性の一部として出力するためのシナリオスコア算出部168とを含む。
基本素性抽出部102はさらに、シナリオ候補152から各因果関係のイベント表現を構成する述語テンプレートを抽出するテンプレート抽出部164と、テンプレート抽出部164により抽出された各述語テンプレートの極性を極性記憶部150から検索することで各述語テンプレートの極性を決定し、素性の一部として出力する極性決定部172と、テンプレート抽出部164が抽出した2つの述語テンプレートの組合せについて、両方向の含意関係スコアを含意関係スコア記憶部148から読出すための含意関係スコア読出部170と、シナリオ候補152に含まれる因果関係が抽出された元文書の間で、それら文書内に含まれる単語の分布の類似度を算出し、素性の一部として出力する単語類似度算出部174とを含む。
基本素性抽出部102はさらに、各シナリオ名詞句について対数頻度検索部154により検索された対数頻度、各シナリオ名詞句に対して名詞句クラス決定部158により決定された名詞句クラス、シナリオ候補152に含まれる各因果関係について因果関係スコア検索部160により検索された因果関係スコア、シナリオスコア算出部168により算出されたシナリオスコア、テンプレート抽出部164によりシナリオ候補から抽出された述語テンプレート、極性決定部172により決定された各述語テンプレートの極性、含意関係スコア読出部170が出力する述語テンプレートの各組合せについての両方向の含意関係スコア、及び単語類似度算出部174により出力される、シナリオ候補152に含まれる因果関係が抽出された元文書の間の単語の分布の類似度を受け、基本素性122に変換してSVM112に出力する素性ベクトル変換部178を含む。名詞句クラス決定部158が決定した、各名詞句クラス184、シナリオスコア算出部168が算出したシナリオスコア182、及び極性決定部172が決定した各述語テンプレートの極性180は、SPPR素性生成用情報104として図3に示すSPPR素性抽出部110に与えられる。
《シナリオ分類器46のSPPR素性抽出部110の構成》
図5を参照して、SPPR素性抽出部110は、図3に示すスコア受信部108からの信頼度スコア120、基本素性抽出部102からのSPPR素性生成用情報104(極性180、シナリオスコア182、名詞句クラス184)、及び予め算出されたグループ別意味シナリオスコアを用いてSPPR素性124を算出する。
グループ別意味シナリオとは、シナリオ候補に含まれるシナリオ名詞句を全て該当する名詞句クラスに置換し、述語テンプレートをそれらの極性に置換したものである。グループ別意味シナリオスコアは以下のように算出される。予め、大量の文書から全てのシナリオ候補を求め、それら全てを意味シナリオに置き換える。このように求めた意味シナリオの全てについて後述するSPPRスコアを求め、共通の意味シナリオごとにスコアをグループ化する。各グループの最大のスコアをそのグループの意味シナリオスコアとする。このスコアを予め算出しておき、グループ別意味シナリオスコア記憶部220にDB化して記憶しておく。シナリオを意味シナリオに置き換えて、対応するグループのスコアをグループ別意味シナリオスコア記憶部220から取出すことにより、そのシナリオの意味シナリオスコアが得られる。
SPPR素性抽出部110は、信頼度スコア120の値から、シナリオ候補をサポートするサポートパッセージがあったか否かを示すフラグを抽出し、素性の一部として出力するフラグ抽出部240と、フラグ抽出部240により抽出されたフラグが、シナリオ候補をサポートするサポートパッセージの存在を示すときには、信頼度スコア120をシグモイド関数により[0,1]に正規化し素性の一部として出力し、サポートするサポートパッセージがなかったときには信頼度スコアとして0を出力するスコア正規化部242と、基本素性抽出部102からのシナリオスコア182を[0,1]に正規化するシナリオスコア正規化部244と、シナリオスコア正規化部244により正規化されたシナリオスコアと、スコア正規化部242により正規化された信頼度スコアの和を算出し、素性の一部として出力するスコア加算部246とを含む。
シナリオ候補をサポートするようなサポートパッセージが見つからなかった場合には、ここで算出する各種の素性は信頼性を持たない。しかし、シナリオ候補をサポートするサポートパッセージが見つからなかった場合でも、シナリオ候補と意味的に類似したシナリオが、高い信頼度スコアを持っている場合、シナリオ候補も適切である可能性が高いと考えられる。そこで、入力されたシナリオ候補から意味シナリオを作成し、そうした意味シナリオについて、これまで述べたのと同様の素性を算出し、ランキングに用いる。
すなわち、SPPR素性抽出部110はさらに、述語テンプレートの極性180と名詞句クラス184とに基づいて、シナリオ候補から意味シナリオを作成する意味シナリオ作成部248と、意味シナリオ作成部248により作成された意味シナリオについて、グループ別意味シナリオスコア記憶部220を検索して該当するグループの意味シナリオスコアを読出す意味シナリオスコア検索部250を含む。意味シナリオスコア検索部250はこのとき、該当するグループが存在しているか否かを示すフラグを出力する。SPPR素性抽出部110はさらに、意味シナリオスコアを[0,1]に正規化するためのスコア正規化部252と、作成された意味シナリオの該当する意味シナリオグループがグループ別意味シナリオスコア記憶部220に存在していたか否かを示すフラグを意味シナリオスコア検索部250の出力から抽出するフラグ抽出部254と、意味シナリオスコア検索部250が出力する意味シナリオスコアと、シナリオスコア正規化部244により算出された正規化されたシナリオスコアとを加算し、素性の一部として出力するスコア加算部256と、フラグ抽出部240、スコア正規化部242、スコア加算部246、スコア正規化部252、フラグ抽出部254、及びスコア加算部256の出力をまとめて素性ベクトルの一部に変換し、SPPR素性124として出力する素性ベクトル変換部258とを含む。
〈シナリオパッセージ分類器48の構成〉
図6を参照して、シナリオパッセージ分類器48は、ウェブ上の大量の文書を予め収集し記憶しておくウェブアーカイブ記憶部308と、シナリオ分類器46からシナリオ候補を受信するためのシナリオ候補受信部300と、シナリオ候補受信部300が受信したシナリオ候補を記憶するためのシナリオ候補記憶部302と、シナリオ候補記憶部302に記憶されたシナリオ候補328からシナリオ名詞句を抽出するための名詞句抽出部304と、名詞句抽出部304により抽出されたシナリオ名詞句が、1文書の一定範囲(本実施の形態では3文以内で、全ての名詞句を含む最小の文数の文)に全て共起している文書断片をウェブアーカイブ記憶部308で検索して取出すための文書断片検索部306とを含む。本実施の形態では、一定範囲として3文以内としているが、2文以内でもよく、また4以上の任意の文数を上限としてもよい。好ましくは、この範囲は2文以上でかつ10文以下、より好ましくは3文以上で8文以下である。
シナリオパッセージ分類器48はさらに、図4に示すものと同様の名詞句クラス記憶部310と、各述語テンプレートについてその極性を記憶する極性記憶部312と、文書断片検索部306により取出された文書断片について、名詞句クラス記憶部310に記憶された名詞句クラス情報と、極性記憶部312に記憶された述語テンプレートの極性情報と、シナリオ候補記憶部302に記憶されたシナリオ候補328とを用いて、当該文書断片が、シナリオ候補に記載されていた事項を全体として表現(支持)しているか否かを判定するための素性を抽出する素性抽出部314と、素性抽出部314により抽出された素性の入力を受けると、シナリオ候補328が、その文書断片の全体により表現されている度合い(信頼度)を示すスコアを出力するように、予め機械学習により学習した分類器316とを含む。なお、本実施の形態では、この分類器316はSVMであるが、分類器はSVMには限定されない。教師ありのモデルで回帰を適用してスコアを出力できるものであれば、どのようなモデルを用いてもよい。
シナリオパッセージ分類器48はさらに、分類器316の出力するスコアを蓄積するスコア蓄積部318と、処理中のシナリオ候補に対する文書断片の検索とスコアの蓄積が全て完了したことに応答して、スコア蓄積部318に蓄積されているスコアの最大値を選択する最大値選択部330と、最大値選択部330が選択したスコアをシナリオ候補の信頼度スコアとしてシナリオ分類器46に応答として送信するスコア応答部320と、分類器316が出力したスコアをしきい値と比較し、処理中のシナリオ候補がシナリオとして信頼できるか否かを判定するための判定部324と、判定部324が判定に用いるしきい値を記憶するしきい値記憶部322と、判定部324によりシナリオとして信頼できると判定されたシナリオ候補を、シナリオ分類器46の学習に用いる正例として選択し、文書断片からなるサポートパッセージとペアにして正例記憶部54に出力するための正例選択部326とを含む。
1つのシナリオ候補に対し、文書断片検索部306はウェブアーカイブ記憶部308から可能な限りの文書断片を検索し、それらの全てについて分類器316によりスコアを算出する。スコア蓄積部318はそのスコアを蓄積し、全ての文書断片についてスコアの算出が完了すると、最大値選択部330がその中の最大値を選択しスコア応答部320を介してシナリオ分類器46に送信する。このようにスコアの最大値を選択することにより、文書断片の中に1つでもシナリオ候補を十分にサポートするものがあれば、そのシナリオ候補の信頼度スコアは高くなる。
《シナリオパッセージ分類器48の素性抽出部314の構成》
図7を参照して、シナリオパッセージ分類器48の素性抽出部314は、文書断片検索部306からの文書断片340を受けると、その中に含まれる各文について形態素解析を行って形態素列を出力する形態素解析部350と、形態素解析部350から出力される形態素列に対して係り受け解析を行い、係り受け木を出力する係り受け解析部352とを含む。こうして得られた形態素列及び係り受け木から、文書断片がシナリオ候補を表現しているか否かを判定する分類器に使用される素性が抽出される。これら素性は、大きく分けて、単語部分列(WS)、係り受け木の部分木(D1、D2)、名詞句のクラス(NC)、述語テンプレートの極性(EP1、EP2)に分類される。これら素性の概略を図10に示す。
WS、D1、D2は、文書断片上に含まれるシナリオ名詞句の周辺文脈を、文字列及び統語係り受け木から捉える素性である。これらの素性は、例えば「によって」、「のため」といった因果関係を示唆する表現等を捉えるためのものである。
WSは文書断片上における2つのシナリオ名詞句間の単語列を捉える素性であって、各シナリオ名詞句の組に対する、2つのシナリオ名詞句間に現れる単語の表層系、基本形、品詞のnグラム(n=1、2、3)である。この際、シナリオ名詞句が複数の文にまたがることを考慮して、全ての文間に文区切りを示す特別な記号(EOS)が存在するものとしてWSを獲得した。
D1は文書断片上における2つのシナリオ名詞句間の係り受け木のパス上の単語列を、表層系、基本形、品詞のnグラム(n=1、2、3)として捉える素性である。D1は、係り受け部分木上の2つのシナリオ名詞句について、WSと同様にシナリオ名詞句が複数の文にまたがることを考慮して、2つのシナリオ名詞句に相当する文節が異なる文内に存在している場合、これら文節がいずれも文書断片内の共通のルート(仮想ルートと呼ばれる。)に係っているとみなして各シナリオ名詞句間の係り受け部分木上の単語列を獲得する。
D2は、各シナリオ名詞句の組に対する、係り受け木上における2つのシナリオ名詞句それぞれから仮想ルート間の、2つのシナリオ名詞句の部分木の共通部分に現れる単語の表層系、基本形、及び品詞のnグラム(n=1、2、3)である。2つのシナリオ名詞句が異なる文に存在する場合、それらの共通の親は仮想ルートとなるため、獲得できるnグラムは存在しない。
なお、文書断片上に存在するシナリオ名詞句がサポートパッセージ判定に強く影響しすぎることを避けるために、文書断片上のシナリオ名詞句を特殊な記号「N0、N1、N2 (番号はシナリオ上でのイベント表現の順序を表す)」に置き換えた後、WS、D1、D2を獲得した。
以上の処理を実現するために、素性抽出部314はさらに、形態素解析部350の出力する形態素列を受けて、各単語を対応する記号に変換する単語・記号変換部354と、単語・記号変換部354により単語が記号に変換された形態素列から上記したnグラムの単語列をそれぞれ抽出し素性の一部として出力する単語部分列抽出部356と、係り受け解析部352が出力する係り受け木を受け、係り受け木上の係り受け部分木を抽出する係り受け部分木抽出部358と、係り受け部分木抽出部358により抽出された係り受け部分木上の単語の各々を上記した記号に置換するための単語・記号置換部360と、単語・記号置換部360により単語が記号に置換された係り受け部分木から単語部分列としてnグラムを抽出し、素性の一部として出力するための単語部分列抽出部362とを含む。
素性抽出部314はさらに、形態素解析部350から出力される形態素列からシナリオ名詞句を抽出するための名詞句抽出部364と、名詞句抽出部364により抽出された各シナリオ名詞句について、名詞句クラス記憶部310を参照して名詞句クラスを決定し素性の一部として出力する名詞句クラス決定部366と、形態素解析部350が出力する形態素列から各イベント表現の形態素列を抽出するテンプレート抽出部368と、テンプレート抽出部368が出力した述語テンプレートの各々について、極性記憶部312を参照して極性を決定し、出力する極性決定部370と、シナリオ候補328に含まれる述語テンプレートを抽出するテンプレート抽出部374と、テンプレート抽出部374が抽出した各述語テンプレートについて、極性記憶部312を参照してその極性を決定し出力する極性決定部376と、極性決定部370及び極性決定部376の出力に基づき、シナリオ候補328内の各シナリオ名詞句に対して、シナリオ候補328内の述語テンプレートの極性と文書断片340内の同じシナリオ名詞句の述語テンプレートの極性とを比較し、両者が同じか否かを示す信号を素性の一部として出力する極性比較部372と、極性決定部376が出力する述語テンプレート内の各名詞句に対する述語テンプレートの極性と、極性決定部370の出力する、文書断片340内の対応するシナリオ名詞句の述語テンプレートの極性とを比較し、同じ極性の数と、異なる極性の数を素性の一部として出力する極性異同計数部378と、単語部分列抽出部356、単語部分列抽出部362、名詞句クラス決定部366、極性比較部372及び極性異同計数部378から出力される各素性を素性ベクトルに変換する素性ベクトル変換部380を含む。
〈グループ別意味シナリオスコアの生成処理〉
図5に示すグループ別意味シナリオスコア記憶部220に記憶されるグループ別意味シナリオスコアの作成方法について、図8を参照して説明する。図8は、グループ別意味シナリオスコアを算出する処理を実現するプログラムのフローチャートである。
図8を参照して、このプログラムは、まず、図1に示す因果関係表現記憶部40に格納された全ての因果関係から、可能性のある全てのシナリオ候補を生成し、各シナリオ候補について、シナリオパッセージ分類器48を用いて信頼度スコアを計算するステップ400と、ステップ400で生成した全てのシナリオ候補を意味シナリオに変換するステップ402と、ステップ402で得られた意味シナリオを同じ意味シナリオに分類するステップ404と、ステップ404でグループ化された各グループについて、そのグループに含まれる意味シナリオに付された信頼度スコアの最大値を決定し、それを当該グループの代表スコアとして記憶するステップ406と、ステップ406で決定されたグループスコアを各グループに付されたグループ番号等の識別情報をキーにしてデータベース化しグループ別意味シナリオスコア記憶部220に格納するステップ408とを含む。
〔動作〕
〈シナリオパッセージ分類器48の事前学習〉
図6に示すシナリオパッセージ分類器48については、事前に機械学習による学習を行う。すなわち、最初にシナリオ候補とそのシナリオ候補のサポートパッセージとからなる学習データを準備する。この学習データのシナリオ候補をシナリオ候補記憶部302に記憶させ、名詞句抽出部304によりそのシナリオ候補を十分にサポートするシナリオパッセージを予め準備しておき、素性抽出部314により素性を抽出する。分類器316にこの素性を正例として与える。また、シナリオ候補に対して明らかにそれをサポートしないパッセージをこれも予め選択しておき、同様にして素性抽出部314で素性を抽出し、分類器316に負例として与える。こうした事前学習により、分類器316によるサポーパッセージスコアの算出を事前学習できる。
〈グループ別意味シナリオスコアの作成〉
図5に示すグループ別意味シナリオスコア記憶部220が記憶するグループ別意味シナリオスコア記憶部220についても、予め作成する必要がある。ただしグループ別意味シナリオスコア記憶部220は、シナリオ生成システム30の全体がある程度動作可能にならないと集積ができない。そこで、グループ別意味シナリオスコアについては、学習当初はグループ別に暫定的な値をセットしておき、シナリオ生成システム30の学習が進んでいくのにあわせて、図8に示す方法で新たに作成しなおしていくことが望ましい。
〈シナリオ分類器46の事前学習〉
シナリオ分類器46の学習を行うにあたり、人手で学習データを準備してもよいが、学習データを準備するのは大変である。そこで、図6に示すシナリオパッセージ分類器48を用いて予め正例と思われるデータを正例記憶部54に蓄積する。この処理では、まず図1に示すウェブアーカイブ50に大量の文書を準備する。因果関係表現記憶部40には、予めこれら文書から一定量の因果関係表現を抽出し記憶させておく。
シナリオ候補生成部42によりシナリオ候補152を生成し、シナリオ候補記憶部44に記憶させる。図2を参照して、因果関係対選択部70は、一方の結果部と他方の原因部とが名詞句を共有するような因果関係の対を因果関係表現記憶部40に記憶された因果関係から抽出する。この対の内、結果部が他方の原因部と共通している因果関係を第1候補選択部72が選択し、原因部が他方の結果部と共通している因果関係を第2候補選択部74が選択する。第1候補極性判定部76は、第1候補選択部72により選択された因果関係の述語テンプレートの極性についてテンプレート極性記憶部80を参照して決定する。同様に第2候補極性判定部78は、第2候補選択部74により選択された因果関係の述語テンプレートの極性についてテンプレート極性記憶部80を参照して決定する。シナリオ候補選択部82は、この第1候補と第2候補について、それらの述語テンプレートの極性が一致す場合にはその因果関係の対をシナリオ候補として選択し、シナリオ候補記憶部44に出力する。シナリオ候補記憶部44はシナリオ候補を蓄積する。
図3を参照して、シナリオ候補読出部100がシナリオ候補記憶部44からシナリオ候補を選択し、シナリオ送信部106に与える。シナリオ送信部106はこのシナリオ候補を図6に示すシナリオパッセージ分類器48のシナリオ候補受信部300に与える。シナリオ生成システム30はこのシナリオ候補を受信するとシナリオ候補記憶部302に記憶させる。
図6を参照して、名詞句抽出部304は、シナリオ候補記憶部302にシナリオ候補が記憶されると、このシナリオ候補に含まれるシナリオ名詞句を抽出し、文書断片検索部306に与える。文書断片検索部306は、ウェブアーカイブ記憶部308を検索し、3文以内にこれら全てのシナリオ名詞句が共起している文書断片をサポートパッセージとして抽出する。素性抽出部314は、シナリオ候補記憶部302に記憶されているシナリオ候補と文書断片検索部306が抽出した各文書断片との組から素性を抽出し分類器316に与える。分類器316は既に学習済であるので、この文書断片がシナリオ候補を全体として表現しているか否かを示すスコアを出力する。判定部324は、このスコアをしきい値記憶部322に予め格納されているしきい値と比較し、スコアがしきい値以上であれば、正例選択部326に指示して、シナリオ候補と文書断片との組合せを正例として、シナリオ候補とサポートパッセージのペアとして正例記憶部54に記憶させる。スコアがしきい値未満であれば判定部324は何もせず、このシナリオ候補と文書断片との組合せを捨てる。
あるシナリオ候補について、ウェブアーカイブ記憶部308から抽出される全ての文書断片との組合せに対する上記した処理が完了すると、シナリオ候補生成部42が因果関係表現記憶部40から次のシナリオ候補を抽出し、上と同じ処理を繰返す。こうして全てのシナリオ候補について処理を終了したときには、図6に示される正例記憶部54には、シナリオ分類器46の学習に正例として使用できるようなシナリオ候補とサポートパッセージとの組合せが蓄積されている。この組合せが準備できれば、シナリオ分類器46の学習を行うことができる。なお、シナリオ分類器46の学習のための学習データは、多大な労力を伴うが人手で準備することもできるし、何らかの他の方法で準備するようにしてもよいことはもちろんである。
シナリオ分類器46の学習は以下のようにして行われる。予め、図1及び図2に示すシナリオ候補記憶部44にシナリオ候補を記憶しておく。このシナリオ候補に対する正例及び負例に相当するシナリオパッセージを予め図1に示すウェブアーカイブ50に記憶させておく。これらは予め人手により準備する。ただし、正例については、既に述べたようにシナリオパッセージ分類器48により正例記憶部54に予め蓄積しておくことができるのでこれを用いる。後は、これらシナリオ候補についてシナリオ分類器46及びシナリオパッセージ分類器48を動作させ、シナリオ分類器46のSVM112によるスコア推定結果が予め準備した正解データと一致する率が最大になるよう、SVM112の学習を行う。
以下、シナリオ分類器46及びシナリオパッセージ分類器48の学習が終了した後、実際にシナリオ分類器46によりシナリオ候補の抽出及びランキングを行う際のシナリオ分類器46及びシナリオパッセージ分類器48の動作を説明する。
〈シナリオ候補生成部42の動作〉
図2を参照して、シナリオ候補生成部42の因果関係対選択部70は、因果関係表現記憶部40に記憶されている因果関係の内、一方の結果部と他方の原因部とがシナリオ名詞句を共有するような因果関係の対を選択する。第1候補選択部72は、因果関係対選択部70により選択された因果関係の対の内、両者が共有するシナリオ名詞句を結果部に持つ第1の因果関係候補を選択する。第2候補選択部74は、両者が共有するシナリオ名詞句を原因部に持つ第2の因果関係候補を選択する。第1候補極性判定部76は、テンプレート極性記憶部80を参照することにより、第1候補選択部72により選択された第1の因果関係候補の述語テンプレートの極性を判定し、第1の因果関係候補に付して出力する。同様に、第2候補極性判定部78は、テンプレート極性記憶部80を参照して、第2候補選択部74により選択された第2の因果関係候補の述語テンプレートの極性を判定し、第2の因果関係候補に付して出力する。シナリオ候補選択部82は、第1候補極性判定部76の出力する第1の因果関係候補と、第2候補極性判定部78が出力する第2の因果関係候補とについて、それらの述語テンプレートの極性が一致する因果関係候補の組合せをシナリオ候補として選択し、シナリオ候補記憶部44に出力する。
〈シナリオ分類器46及びシナリオパッセージ分類器48の動作〉
図3を参照して、シナリオ分類器46のシナリオ候補読出部100は、シナリオ候補記憶部44に記憶されたシナリオ候補を順番に1つずつ読出して出力する。基本素性抽出部102は、シナリオ候補読出部100が出力したシナリオ候補から基本素性122を抽出してSVM112に出力し、あわせて、SPPR素性の抽出に用いられるSPPR素性生成用情報104をSPPR素性抽出部110に出力する。基本素性抽出部102の動作については、図4を参照して説明したことから明らかであるので、ここでは繰返さない。
シナリオ送信部106は、シナリオ候補読出部100の出力するシナリオ候補をシナリオパッセージ分類器48に送信し、SPPR素性の出力を要求する。
図6を参照して、シナリオパッセージ分類器48のシナリオ候補受信部300はこの要求を受信し、シナリオ候補をシナリオ候補記憶部302に格納する。名詞句抽出部304は、シナリオ候補記憶部302に記憶されたシナリオ候補からシナリオ名詞句を抽出し文書断片検索部306に与える。文書断片検索部306は、名詞句抽出部304により抽出された全てのシナリオ名詞句が、3文以内の範囲で共起しているような文書断片であって、その最小の文数の文からなる部分を文書断片としてウェブアーカイブ記憶部308から取出し、素性抽出部314に与える。素性抽出部314は、文書断片検索部306により抽出された文書断片の各々について、名詞句クラス記憶部310に記憶された名詞句クラス情報と、極性記憶部312に記憶された述語テンプレートの極性情報と、シナリオ候補受信部300の受信したシナリオ候補とから分類器316に与える素性を抽出する。素性抽出の過程については図7を参照して既に説明したとおりである。
分類器316は、素性抽出部314により抽出された素性の入力を受けると、処理中のシナリオ候補が、その文書断片の全体により表されている度合いを示すスコアを出力する。スコア蓄積部318は、このスコアを蓄積する。最大値選択部330は、シナリオ候補受信部300が受信したシナリオ候補に対する文書断片の検索とそれらのスコア計算が全て完了したことに応答して、スコア蓄積部318に蓄積されたスコアの最大値を選択する。スコア応答部320は、この最大値をシナリオ候補の信頼度スコアとしてシナリオ分類器46に応答として送信する。なお、文書断片検索部306によりサポートパッセージがウェブアーカイブ記憶部308中から抽出できなかった場合、本実施の形態では、最大値選択部330はスコアの値は出力せず、サポートパッセージが見つからなかったことを示すフラグをセットする。スコア応答部320はこれに応答して、そのフラグを含む応答をシナリオ分類器46に送信する。
本実施の形態では、このときには判定部324及び正例選択部326は動作しない。しかし、分類器316の出力するスコアがしきい値より高く、かつそのシナリオ候補に対するサポートパッセージとしてこれまで蓄積されていなかったものが検出されたときには、これを正例選択部326により正例記憶部54にさらに蓄積するようにしてもよい。
再び図3を参照して、シナリオ分類器46のスコア受信部108は、シナリオパッセージ分類器48から送信されてくるスコアを受信し、信頼度スコア120としてSPPR素性抽出部110に対し出力する。信頼度スコア120は、このスコアとともに、シナリオ候補をサポートするサポートパッセージが見つかったか否かを示すフラグを含んでいる。
図5を参照して、SPPR素性抽出部110のフラグ抽出部240は、信頼度スコア120を受信すると、信頼度スコア120に含まれるフラグの値を抽出しフラグ抽出部240とスコア正規化部242に出力する。スコア正規化部242は、フラグ抽出部240により抽出されたフラグがサポートパッセージの存在を示すときには、信頼度スコア120内のスコアをシグモイド関数により[0,1]に正規化し素性の一部として出力する。スコア正規化部242は、サポートするサポートパッセージがなかったときには信頼度スコアとして0を出力する。スコア正規化部242の出力する正規化後のスコアはスコア加算部246と素性ベクトル変換部258とに与えられる。
シナリオスコア正規化部244は、基本素性抽出部102からのシナリオスコア182を[0,1]に正規化しスコア加算部246及びスコア加算部256に与える。スコア加算部246は、シナリオスコア正規化部244により正規化されたシナリオスコアと、スコア正規化部242により正規化された信頼度スコアの和を算出し、素性の一部として素性ベクトル変換部258に出力する。
SPPR素性抽出部110の意味シナリオ作成部248は、述語テンプレートの極性180と名詞句クラス184とに基づいて、シナリオ候補から意味シナリオを作成し意味シナリオスコア検索部250に与える。意味シナリオスコア検索部250は、この意味シナリオについて、グループ別意味シナリオスコア記憶部220を検索して該当するグループの意味シナリオスコアを読出し、スコア正規化部252、フラグ抽出部254、及びスコア加算部256に与える。意味シナリオスコア検索部250はこのとき、該当するグループが存在しているか否かを示すフラグも出力する。
SPPR素性抽出部110のスコア正規化部252は、意味シナリオスコア検索部250を[0,1]に正規化し、素性の一部として素性ベクトル変換部258に出力する。フラグ抽出部254は、意味シナリオスコア検索部250の出力から、作成された意味シナリオに該当する意味シナリオグループがグループ別意味シナリオスコア記憶部220に存在していたか否かを示すフラグを抽出し、素性の一部として素性ベクトル変換部258に与える。スコア加算部256は、意味シナリオスコア検索部250が出力する意味シナリオスコアと、シナリオスコア正規化部244により算出された正規化されたシナリオスコアとを加算し、素性の一部として素性ベクトル変換部258に与える。素性ベクトル変換部258は、フラグ抽出部240、スコア正規化部242、スコア加算部246、スコア正規化部252、フラグ抽出部254、及びスコア加算部256の出力をまとめて素性ベクトルの一部に変換し、SPPR素性124として出力する。このSPPR素性124は図3に示すSVM112に与えられる。
図3に戻り、SVM112は、基本素性抽出部102からの基本素性122及びSPPR素性抽出部110からのSPPR素性124からなる素性ベクトルを受け、素性の値に応じて、シナリオ候補読出部100の出力したシナリオ候補が因果関係を表すシナリオとしてどの程度妥当かを表すスコアを算出し出力する。スコア記録部114は、このスコアとシナリオ候補読出部100が出力したシナリオ候補とを互いに関連付けてスコア付シナリオ候補記憶部116に格納する。シナリオ候補ランキング部118は、スコア付シナリオ候補記憶部116に記憶されたシナリオ候補を、そのスコアの降順でソートすることによりランク付してシナリオ候補ランキング52を生成し出力する。
[実験結果]
上のような構成を持つシナリオ生成システム30について、テストデータを用いて従来の手法と比較する実験を行った。
〈データセット〉
テストデータとして、2つの因果関係を連結して作成した217,836のシナリオ候補を準備した。以降このデータをSRsourceと呼ぶ。シナリオランキングの評価のために、SRsourceから6,000のシナリオ候補をランダムにサンプルした後、3人のアノテータによって、サンプルしたシナリオ候補がシナリオとして適切かを判定した。シナリオ候補判定の際は、構成している因果関係それぞれが正しく、かつシナリオ全体に一貫性があり、イベント表現の繋がりが適切な場合に、シナリオ候補が適切であると判定するようにアノテータに指示した。評価に用いる最終的なラベルは多数決によって決定した。Kappa値は、0.51であった。以降、このアノテーションした6,000のシナリオをSRsamplesと呼ぶ。
SRsamplesは、学習データ用のSRtrainingとテストデータ用のSRtestに分割した。これらの内容を次の表1に示す。
Figure 0006767042
この時、SRtrainingとSRtest間にはシナリオ内に含まれる3つの名詞句に重複が生じないように分割した。
次に、サポートパッセージ判定の評価に用いるラベル付きデータを作成した。上記実施の形態で示した条件を満たすように、SRsamplesのシナリオを用いてウェブアーカイブの6億文書から文書断片を獲得した。SRsamplesの6,000シナリオの内、2,180種のシナリオに対して文書断片が発見され、合計149,850のシナリオ−文書断片の組を得ることができた。この149,850のシナリオ−文書断片の組から、学習データとして18,410(SPtraining)、テストデータとして3,141(SPtest)を抽出した。このSPtrainingとSPtestに対して、文書断片上でシナリオが表現されているかを3人のアノテータによって判定した。判定の際には、文書断片がシナリオを表現している(含意している)場合に、シナリオ−文書断片の組が適切であると判定するようにアノテータに指示した。評価に用いる最終的なラベルは多数決で判定した。Kappa値は0.65であった。
さらに、サポートパッセージ判定の評価に用いる追加の学習データを作成した。シナリオ内に含まれる2つの因果関係の一方に対して、Web6億文書からその因果関係の抽出元の文を検索する。その後、抽出元に含まれる因果関係をc、抽出元の文をsとした時、シナリオ内のcに含まれない残りの名詞句がs以前(もしくは以降)の7文以内に存在する場合、sからその名詞句を含む文までの文書断片をサポートパッセージの候補とみなして抽出した。上述の手法で抽出したシナリオ-文書断片の内、19,746組を追加の学習データ(SPadd)として利用した。このSPaddに対して、シナリオが文書断片上で表現されているかを3人のアノテータによって判定した。判定の際には、文書断片がシナリオを表現している(含意している)場合に、シナリオ-文書断片の組が適切であると判定するようにアノテータへ指示した。実際の評価に用いる最終的なラベルは多数決で判定した。Kappa値は0.61となった。
〈サポートパッセージ判定の評価〉
まず、表2のデータを用いてサポートパッセージ判定の評価を実施した。
Figure 0006767042
この際、SPtrainingから一部分割した開発セットを用いて、SVMのハイパーパラメータであるカーネルとC値を、それぞれ2次多項式カーネル、C=0.0001に決定した。
上記実施の形態に係るサポートパッセージ判定(Proposed)のモデルと比較するベースライン手法として、OkapiBM25とPosiProbの2つを用いた。OkapiBM25は、情報検索で用いられる一般的なアルゴリズムであり、Lucene(https://lucene.apache.org/core/)等の全文検索を行うソフトウェアで利用されている。PosiProbは、全ての入力を正例とみなして出力するモデルである。OkapiBM25では、SPtestに含まれる各シナリオ−文書断片の組に対して、そのシナリオに含まれる全ての内容語をクエリとし、対応する文書断片のスコアを計算した。
図11は各手法が出力したスコアによって、シナリオ−文書断片の組をランキングして得たPrecision-Recallカーブ(PRカーブ)である。PRカーブは、検索結果の上位の何件かによる再現率を横軸に、適合率を縦軸に、件数を変化させてプロットしたものである。このカーブが上にあるほど望ましい検索結果であるとされている。図11によれば、上記実施の形態に係るサポートパッセージ判定のモデルの性能が、ベースライン手法の性能を大きく上回っていることが確認できる。実施の形態の手法でも、再現率が大きくなるにしたがい精度低下が見られるが、スコア上位の事例に関しては正しいシナリオ−文書断片の組が獲得できていることが確認できる。
〈シナリオランキング判定の評価〉
表1のデータを用いて、本発明の提案手法であるサポートパッセージの有無を素性として取入れたシナリオランキングのモデルの評価を実施した。本実験では、SRtraining上の交差検定によって、SVMのハイパーパラメータであるカーネルとC値を、それぞれ3次多項式カーネル、C=0.001に決定した。
SVM112のテストを行うために、ウェブアーカイブ6億ページから文書断片を探し、シナリオパッセージ認識のスコアを計算した。この時、シナリオパッセージ認識内のサポートパッセージ判定では、SPtrainingとSPaddを用いて学習した。
上記実施の形態(Proposed)との比較手法として、非特許文献1による教師なしランキング手法(Hashi14)をベースラインとして用いた。Hashi14は、上記実施の形態で利用した(因果関係のスコアを元に計算したシナリオのスコア)によって、シナリオをランキングしたものである。
Hashi14の他の比較対象として、BaseとBase+AddDataの2つを用いた。BaseはProposedの素性からSP1〜SP3(図9参照)とGSP1〜GSP3(図9参照)を取除いたモデルである。Base+AddDataは、BaseにSPaddの正例のシナリオ−文書断片の組に含まれる1,493のシナリオを正例として学習データに追加したモデルである。追加するシナリオは、正例のシナリオ−文書断片から抽出したシナリオ、即ちサポートパッセージを持つシナリオであり、またDCaddのデータはSRtraining及びSRtest間のシナリオ内における3つのシナリオ名詞句に重複がないため、SRtrainingへの追加の正例として利用できる。SPaddから得た追加のシナリオは、元々の訓練セットであるSRtrainingの正例より多く獲得できたため、大きな性能向上が期待される。ProposedとBaseの差が、シナリオパッセージ認識のスコアによる素性の恩恵ではなく、単にSPaddに含まれる正例のシナリオが間接的に影響した可能性が考えられたため、Base+AddDataを比較対象として採用した。もし、ProposedがBase+AddDataを上回れば、シナリオパッセージ認識のスコアの使用が真にシナリオランキングに有用であること示唆していると考えられる。
図12は、各手法の出力したスコアによってシナリオをランキングした時のPRカーブである。ProposedはベースラインのHashi14、Base、Base+AddDataと比較して、高い性能を達成している。またシナリオのランキングを利用したWilcoxonの符号検定によって、Proposedと各ベースライン間にp=0.05の有意性を確認した。
[コンピュータによる実現]
この発明の上記実施の形態に係るシナリオ生成システム30及びその構成要素は、コンピュータハードウェアと、そのコンピュータハードウェアにより実行されるプログラムと、コンピュータハードウェアに格納されるデータとにより実現される。図13はこのコンピュータシステム530の外観を示し、図14はコンピュータシステム530の内部構成を示す。
図13を参照して、このコンピュータシステム530は、メモリポート552及びDVD(Digital Versatile Disc)ドライブ550を有するコンピュータ540と、キーボード546と、マウス548と、モニタ542とを含む。
図14を参照して、コンピュータ540は、メモリポート552及びDVDドライブ550に加えて、CPU(中央処理装置)556と、CPU556、メモリポート552及びDVDドライブ550に接続されたバス566と、ブートアッププログラム等を記憶する読出専用メモリ(ROM)558と、バス566に接続され、プログラム命令、システムプログラム、及び作業データ等を記憶するランダムアクセスメモリ(RAM)560と、不揮発性メモリであるハードディスクドライブ(HDD)554を含む。コンピュータシステム530はさらに、プリンタ544と、他端末との通信を可能とするローカルエリアネットワーク(LAN)572への接続を提供するネットワークインターフェイスカード(NIC)574を含む。
本実施の形態では、図1に示す因果関係表現記憶部40、シナリオ候補記憶部44、ウェブアーカイブ50及び正例記憶部54、図2に示すテンプレート極性記憶部80、図4に示す因果関係スコア記憶部140、対数頻度記憶部142、名詞句クラス記憶部144、抽出元文書記憶部146、含意関係スコア記憶部148、及び極性記憶部150、図5に示すグループ別意味シナリオスコア記憶部220、図6に示すウェブアーカイブ記憶部308、名詞句クラス記憶部310、極性記憶部312、しきい値記憶部322、並びに図7に示す名詞句クラス記憶部310及び極性記憶部312等は、いずれもHDD554又はRAM560により実現される。
コンピュータシステム530にシナリオ生成システム30及びその構成要素の機能を実現させるためのコンピュータプログラムは、DVDドライブ550又はメモリポート552に装着されるDVD562又はリムーバブルメモリ564に記憶され、さらにHDD554に転送される。又は、プログラムはネットワーク572を通じてコンピュータ540に送信されHDD554に記憶されてもよい。プログラムは実行の際にRAM560にロードされる。DVD562から、リムーバブルメモリ564から、又はネットワーク572及びNIC574を介して、直接にRAM560にプログラムをロードしてもよい。
このプログラムは、コンピュータ540にこの実施の形態のシナリオ生成システム30として動作を行なわせる複数の命令を含む。この動作を行なわせるのに必要な基本的機能のいくつかはコンピュータ540上で動作するオペレーティングシステム(OS)若しくはサードパーティのプログラム、又はコンピュータ540にインストールされる各種ツールキットのモジュールにより提供される。したがって、このプログラムはこの実施の形態のシステム及び方法を実現するのに必要な機能全てを必ずしも含まなくてよい。このプログラムは、命令の内、所望の結果が得られるように制御されたやり方で適切な機能又は「プログラミング・ツール・キット」を呼出すことにより、上記したシナリオ生成システム30及びその構成要素としての動作を実行する命令のみを含んでいればよい。コンピュータシステム530の動作は周知であるので、ここでは繰返さない。
[参考文献一覧]
〈参考文献1〉
Kazama, J. and Torisawa, K. (2008). “Inducing gazetteers for named entity recognition by large-scale clustering of dependency relations.” In Proceedings of the 46th Annual Meeting of the Association for Computational Linguistics: Human Language Technologies (ACL-08: HLT), pp. 407-415.
〈参考文献2〉
Chikara Hashimoto, Kentaro Torisawa, Kow Kuroda, Masaki Murata, and Jun’ichi Kazama. 2009. Large-scale verb entailment acquisition from the web. In Proceedings of the 2009 Conference on Empirical Methods in Natural Language Processing (EMNLP2009), pages 1172-1181.
今回開示された実施の形態は単に例示であって、本発明が上記した実施の形態のみに制限されるわけではない。本発明の範囲は、発明の詳細な説明の記載を参酌した上で、特許請求の範囲の各請求項によって示され、そこに記載された文言と均等の意味及び範囲内での全ての変更を含む。
30 シナリオ生成システム
40 因果関係表現記憶部
42 シナリオ候補生成部
44、302 シナリオ候補記憶部
46 シナリオ分類器
48 シナリオパッセージ分類器
50 ウェブアーカイブ
52 シナリオ候補ランキング
54 正例記憶部
70 因果関係対選択部
80 テンプレート極性記憶部
82 シナリオ候補選択部
100 シナリオ候補読出部
102 基本素性抽出部
104 SPPR素性生成用情報
106 シナリオ送信部
110 SPPR素性抽出部
112 SVM
118 シナリオ候補ランキング部
140 因果関係スコア記憶部
142 対数頻度記憶部
144、310 名詞句クラス記憶部
146 抽出元文書記憶部
152、328 シナリオ候補
154 対数頻度検出部
156、304、364 名詞句抽出部
158、366 名詞句クラス決定部
164、368、374 テンプレート抽出部
168 シナリオスコア算出部
172、370、376 極性決定部
174 単語類似度算出部
220 グループ別意味シナリオスコア記憶部
306 文書断片検索部
314 素性抽出部
316 分類器
318 スコア蓄積部
330 最大値選択部
340 文書断片

Claims (6)

  1. 連鎖した因果関係を表す可能性がある少なくとも3つのイベント表現からなるシナリオ候補を受け、複数の文書において当該シナリオ候補の内容を支持するパッセージを求めることにより、当該シナリオ候補の信頼度を表すスコアを出力するためのシナリオパッセージ分類器であって、
    シナリオパッセージ分類器は、前記複数の文書を記憶する、機械可読な記憶装置に接続されて用いられ、
    前記シナリオ候補に含まれる全ての名詞句が、1文書の一定数以内の文を含む文書断片内で共起しているような文書断片の集合を前記複数の文書内で検索するための文書断片検索手段と、
    前記シナリオ候補と、前記文書断片検索手段により検索された各文書断片の各々との組み合わせの各々から、予め定められた素性を抽出するための素性抽出手段と、
    前記シナリオ候補に関する前記組み合わせの各々について、前記素性を受け、当該素性の元となった前記文書断片に基づいて算出される、入力されたシナリオ候補の信頼度を表すスコアを出力するよう、予め機械学習により学習済のスコア出力手段と、
    前記シナリオ候補に関する前記組み合わせの各々について、前記スコア出力手段により出力されたスコアの内の最大値を前記シナリオ候補の信頼度として選択し出力するためのスコア選択手段とを含む、シナリオパッセージ分類器。
  2. 前記一定数は2以上かつ10以下の整数である、請求項1に記載のシナリオパッセージ分類器。
  3. 前記一定数は3以上かつ8以下である、請求項2に記載のシナリオパッセージ分類器。
  4. 前記シナリオ候補のうち、前記スコアがしきい値以上となったシナリオ候補を記憶するための記憶手段をさらに含む、請求項1に記載のシナリオパッセージ分類器。
  5. 連鎖した因果関係を表す可能性がある少なくとも3つのイベント表現からなるシナリオ候補を受け、当該シナリオ候補が因果関係として妥当か否かを判定するシナリオ分類器であって、
    前記シナリオ候補の入力を受け、当該シナリオ候補を、請求項1〜請求項3の何れかに記載のシナリオパッセージ分類器に与え、当該シナリオパッセージ分類器の出力する信頼度のスコアを受信するスコア受信手段と、
    前記シナリオ候補から、所定の素性を抽出するための素性抽出手段と、
    前記素性抽出手段により抽出された前記所定の素性と、前記スコア受信手段が受信したスコアとを含む入力を受けると、前記シナリオ候補の、因果関係としての妥当性を示すスコアを出力するよう、予め機械学習により学習済の判定手段とを含む、シナリオ分類器。
  6. コンピュータを、請求項1〜請求項5の何れかに記載の各手段として機能させる、コンピュータプログラム。
JP2016186466A 2016-09-26 2016-09-26 シナリオパッセージ分類器、シナリオ分類器、及びそのためのコンピュータプログラム Active JP6767042B2 (ja)

Priority Applications (5)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2016186466A JP6767042B2 (ja) 2016-09-26 2016-09-26 シナリオパッセージ分類器、シナリオ分類器、及びそのためのコンピュータプログラム
KR1020197006484A KR20190057282A (ko) 2016-09-26 2017-09-25 시나리오 패시지 분류기, 시나리오 분류기, 및 그것을 위한 컴퓨터 프로그램
CN201780057398.4A CN109791632B (zh) 2016-09-26 2017-09-25 场景片段分类器、场景分类器以及记录介质
PCT/JP2017/034405 WO2018056423A1 (ja) 2016-09-26 2017-09-25 シナリオパッセージ分類器、シナリオ分類器、及びそのためのコンピュータプログラム
US16/331,977 US10963646B2 (en) 2016-09-26 2017-09-25 Scenario passage pair recognizer, scenario classifier, and computer program therefor

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2016186466A JP6767042B2 (ja) 2016-09-26 2016-09-26 シナリオパッセージ分類器、シナリオ分類器、及びそのためのコンピュータプログラム

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2018055142A JP2018055142A (ja) 2018-04-05
JP6767042B2 true JP6767042B2 (ja) 2020-10-14

Family

ID=61689998

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2016186466A Active JP6767042B2 (ja) 2016-09-26 2016-09-26 シナリオパッセージ分類器、シナリオ分類器、及びそのためのコンピュータプログラム

Country Status (5)

Country Link
US (1) US10963646B2 (ja)
JP (1) JP6767042B2 (ja)
KR (1) KR20190057282A (ja)
CN (1) CN109791632B (ja)
WO (1) WO2018056423A1 (ja)

Families Citing this family (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP6721179B2 (ja) * 2016-10-05 2020-07-08 国立研究開発法人情報通信研究機構 因果関係認識装置及びそのためのコンピュータプログラム
US10682761B2 (en) * 2017-06-21 2020-06-16 Nice Ltd System and method for detecting and fixing robotic process automation failures
JP6875457B2 (ja) * 2019-06-18 2021-05-26 ヤフー株式会社 取得装置、取得方法、および取得プログラム
KR102270169B1 (ko) * 2019-07-26 2021-06-25 주식회사 수아랩 데이터 관리 방법
US11328019B2 (en) * 2020-04-03 2022-05-10 International Business Machines Corporation Providing causality augmented information responses in a computing environment
JP2022122029A (ja) * 2021-02-09 2022-08-22 株式会社東芝 データ処理装置、データ処理方法及びデータ処理プログラム
JP2022156335A (ja) * 2021-03-31 2022-10-14 株式会社日立製作所 多段推論装置及びその方法
CN113590903B (zh) * 2021-09-27 2022-01-25 广东电网有限责任公司 一种情报数据的管理方法及装置

Family Cites Families (23)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH11250085A (ja) 1998-03-02 1999-09-17 Nippon Telegr & Teleph Corp <Ntt> 事象推移予測方法および事象推移予測プログラムを記録した記録媒体
JP4565106B2 (ja) * 2005-06-23 2010-10-20 独立行政法人情報通信研究機構 二項関係抽出装置,二項関係抽出処理を用いた情報検索装置,二項関係抽出処理方法,二項関係抽出処理を用いた情報検索処理方法,二項関係抽出処理プログラム,および二項関係抽出処理を用いた情報検索処理プログラム
JP5034580B2 (ja) * 2007-03-15 2012-09-26 オムロン株式会社 因果推論装置、その制御プログラムおよび制御方法
JP4778474B2 (ja) * 2007-05-14 2011-09-21 日本電信電話株式会社 質問応答装置、質問応答方法、質問応答プログラム並びにそのプログラムを記録した記録媒体
CN101242278A (zh) * 2008-02-18 2008-08-13 华中科技大学 网络多步攻击意图在线识别方法
CN101751626B (zh) * 2010-01-04 2012-08-29 北京航空航天大学 组合服务演化中运行实例的在线迁移方法
US9367609B1 (en) * 2010-03-05 2016-06-14 Ustringer LLC Method and apparatus for submitting, organizing, and searching for content
US9092561B2 (en) * 2010-10-20 2015-07-28 Microsoft Technology Licensing, Llc Model checking for distributed application validation
JP2012093870A (ja) * 2010-10-26 2012-05-17 Nec Corp システム開発における要求獲得支援システム、要求獲得支援方法およびプログラム
CN102427507B (zh) * 2011-09-30 2014-03-05 北京航空航天大学 一种基于事件模型的足球视频集锦自动合成方法
JP5834883B2 (ja) * 2011-12-20 2015-12-24 日本電気株式会社 因果関係要約方法、因果関係要約装置及び因果関係要約プログラム
JP5825676B2 (ja) * 2012-02-23 2015-12-02 国立研究開発法人情報通信研究機構 ノン・ファクトイド型質問応答システム及びコンピュータプログラム
US10679166B2 (en) * 2012-09-28 2020-06-09 Oracle International Corporation Supply chain financial orchestration system
US9092332B2 (en) * 2013-05-02 2015-07-28 Microsoft Technology Licensing, Llc Activity based sampling of diagnostics data
JP6150282B2 (ja) * 2013-06-27 2017-06-21 国立研究開発法人情報通信研究機構 ノン・ファクトイド型質問応答システム及びコンピュータプログラム
JP5904559B2 (ja) * 2013-12-20 2016-04-13 国立研究開発法人情報通信研究機構 シナリオ生成装置、及びそのためのコンピュータプログラム
JP5907393B2 (ja) * 2013-12-20 2016-04-26 国立研究開発法人情報通信研究機構 複雑述語テンプレート収集装置、及びそのためのコンピュータプログラム
JP6403382B2 (ja) * 2013-12-20 2018-10-10 国立研究開発法人情報通信研究機構 フレーズペア収集装置、及びそのためのコンピュータプログラム
US9336126B1 (en) * 2014-06-24 2016-05-10 Amazon Technologies, Inc. Client-side event logging for heterogeneous client environments
EP2985711A1 (en) * 2014-08-14 2016-02-17 Accenture Global Services Limited System for automated analysis of clinical text for pharmacovigilance
JP6618735B2 (ja) * 2015-08-31 2019-12-11 国立研究開発法人情報通信研究機構 質問応答システムの訓練装置及びそのためのコンピュータプログラム
US10303695B2 (en) * 2015-10-21 2019-05-28 Oracle International Corporation Query decomposition for scalability of continuous query processing
CN105808244A (zh) * 2016-03-01 2016-07-27 杭州师范大学 一种基于工作流的动态数据可视化分析工具

Also Published As

Publication number Publication date
US10963646B2 (en) 2021-03-30
WO2018056423A1 (ja) 2018-03-29
KR20190057282A (ko) 2019-05-28
US20190251171A1 (en) 2019-08-15
CN109791632B (zh) 2023-07-21
JP2018055142A (ja) 2018-04-05
CN109791632A (zh) 2019-05-21

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6767042B2 (ja) シナリオパッセージ分類器、シナリオ分類器、及びそのためのコンピュータプログラム
JP7282940B2 (ja) 電子記録の文脈検索のためのシステム及び方法
US20240028837A1 (en) Device and method for machine reading comprehension question and answer
US10496928B2 (en) Non-factoid question-answering system and method
US10339453B2 (en) Automatically generating test/training questions and answers through pattern based analysis and natural language processing techniques on the given corpus for quick domain adaptation
JP2013502643A (ja) 構造化データ翻訳装置、システム及び方法
JP5216063B2 (ja) 未登録語のカテゴリを決定する方法と装置
JP5710581B2 (ja) 質問応答装置、方法、及びプログラム
Abdeen et al. A closer look at arabic text classification
Aquino et al. Keyword identification in spanish documents using neural networks
Zhang et al. Multilingual sentence categorization and novelty mining
JP2014106665A (ja) 文書検索装置、文書検索方法
US11227183B1 (en) Section segmentation based information retrieval with entity expansion
JP4979637B2 (ja) 複合語の区切り位置を推定する複合語区切り推定装置、方法、およびプログラム
CN110705285B (zh) 一种政务文本主题词库构建方法、装置、服务器及可读存储介质
Klang et al. Linking, searching, and visualizing entities in wikipedia
Ali et al. A novel framework for plagiarism detection: A case study for urdu language
US9507855B2 (en) System and method for searching index content data using multiple proximity keyword searches
Plum et al. Toponym detection in the bio-medical domain: A hybrid approach with deep learning
Nyandag et al. Keyword extraction based on statistical information for Cyrillic Mongolian script
Nawab et al. External plagiarism detection using information retrieval and sequence alignment
Dai et al. Improving scientific relation classification with task specific supersense
Mehryary et al. Filtering large-scale event collections using a combination of supervised and unsupervised learning for event trigger classification
Wang et al. A context-aware automatic Chinese transliterated person names recognition approach
Doshi et al. Automatic Metadata Harvesting from Digital Content Using NLP

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20190822

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20200908

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20200914

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6767042

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250