JP6761733B2 - テーブル、およびテーブル用脚 - Google Patents

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Description

本発明は、天板が脚によって支持されるテーブル、およびそのような天板を支持するテーブル用脚に関するものである。
テーブルの天板を支持するテーブル用脚においては、軽量化を図るために、基端から斜め下方に延設された支脚の断面を倒U字型として内部の肉を抜いたものが知られている(例えば、特許文献1参照。)。
実用新案登録第2541077号公報
しかしながら、上記のように支脚の内部の肉をU字型に抜くことによって軽量化を図ることはできるが、脚の床面に対する角度が大きい場合には、肉抜きされた内側が陰として目視されやすくなる。このため、例えば脚の表面性状を工夫した場合などでも、上記のような内側部分は脚の裏側という印象を与えやすく、その表面性状に応じた美感を与えにくいものとなりがちであった。
本発明は、上記の点に鑑みてなされたものであり、脚の表面性状に応じた美感を与えることなどが容易にできるようにすることを目的としている。
上記の目的を達成するために、
第1の発明は、
テーブルの天板を支持するテーブル用脚であって、
長手方向と交差する面での断面形状が、天板側の基部から下端部に向けて深さが浅くなる凹部を有するように形成されていることを特徴とする。
これにより、凹部を有しない場合に比べて軽量化を図ることが容易にできると共に、天板の下方に見えやすい下端部ほど深さが浅いことによって凹部を目立ちにくくすることができる。また、凹部の内面が陰として目視されにくくなるので、脚の表面性状に応じた美感を与えることなどが容易にできる。
本発明では、脚の表面性状に応じた美感を与えることなどが容易にできる。
テーブルの概略構成を示す斜め下方から見た斜視図である。 脚の構成を示す側面図である。 脚の上部の構成を示す拡大斜視図である。 脚の下部の構成を示す拡大斜視図である。 脚の構成を示す正面図である。 脚の構成を示す背面図である。 図2のVII-VII線端面図である。 図2のVII-VII線断面斜視図である。 図2のIX-IX線端面図である。 図2のIX-IX線断面斜視図である。 図2のXI-XI線端面図である。 図2のXI-XI線断面斜視図である。 脚の構成を示す拡大平面図である。 脚の構成を示す拡大底面図である。 脚の上部の構成を示す拡大斜視図である。 フレームにおける脚の取付部の構成を示す拡大斜視図である。
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて詳細に説明する。
テーブル100は、図1に示すように、略長方形状で、その角および辺が湾曲した形状の天板110が四角形状のフレーム120に載置され、これらの天板110およびフレーム120が、4本の脚130により支持されるようになっている。
上記脚130は、図2に示すように、脚本体部131と、フレーム120に取り付けられる基部132と、下端部133とを有し、例えば長手方向が天板110に対して傾斜するように取り付けられている。脚130の下端部133には、高さアジャスタ141が取り付けられている。脚130の材質や製造方法は特に限定されないが、例えばアルミニウムダイカストによって形成されている。
脚本体部131における脚130の下方側となる位置、すなわち互いに隣り合う脚130どうしを結ぶ平面で囲まれる領域の内側を向く位置には、図3〜図12に示すように、長手方向と交差する面(水平面または長手方向に垂直な面等)での断面形状がV字型の谷を有する凹部131aが形成されている。この凹部131aは、基部132から下端部133に向けて深さが浅くなるように形成されている。より詳しくは、上記凹部131aは、上記V字型の谷面がR(曲面)で滑らかに接続されると共に、谷面どうしの成す角度が、例えば、図7に符号Aで示す約90°から、図11に符号Bで示す略180°、さらに下端部133では完全に180°(平坦)になるまで徐々に、滑らかに大きくなるように形成されている。
脚130の基部132には、図13〜図15に示すように、天板110に固定する図示しないボルトが挿通される天板取付ボルト穴132aが形成されている。また、基部132の内部には、必要に応じて、剛性および/または強度を高めるためのリブ132b・132cが設けられている。基部132における上記天板取付ボルト穴132aが設けられているのと反対側の端部には、脚取付ボルト穴132eが形成された取付プレート132dが設けられると共に、上記取付プレート132dよりも突出した凸部132fが形成されている。
一方、フレーム120における4つの角部には、図1、図16に示すように、斜め方向に張り出した脚取付部121が設けられている。この脚取付部121には、雌ねじ121bが形成された取付プレート121aと、差込部121cとが設けられ、上記差込部121cに脚130の基部132における凸部132fが差し込まれると共に、脚取付ボルト穴132eに挿通された図示しないボルトが雌ねじ121bに螺合されることによって、脚130がフレーム120に固定されるようになっている。
上記のような脚130は、例えば断面四角形状の柱の1つの側面の上部などに凹部131aが形成されていることによって、全長に亘って断面四角形状等に形成される場合よりも軽量化、および使用材料の低減、したがって製造コストの低減を図ることが容易にできる。しかも、凹部131aの深さが下端部133に向けて浅くなり、特に天板110の下方に見えやすい下端部133においては滑らかに平面に接続されていることによって、凹部131aが目立ちにくいようになっている。すなわち、凹部131aの内面が陰として目視されにくくなるので凹部131aが目立ちにくくなり、例えば、脚の表面が光沢や艶消し加工される場合などでも、それらの表面性状に応じた美感を損ねにくいようにすることが容易にできる。
なお、上記では凹部131aがV字型の断面形状を有する例を示したが、基部132から下端部133に向けて深さが浅くなることによって目立ちにくくなる効果を得るためには、例えば谷面が曲面に形成され、その曲率が下端部133に向けて小さくなるなどして深さが浅くなるようにしたりしてもよい。
また、脚本体部131の断面形状としては、断面四角形状の柱の1つの側面に凹部131aが形成されている例を示したが、これに限らず、例えば断面三角形状などの断面多角形状の柱の1つの側面に凹部131aが形成されたり、円柱や楕円柱、または円柱や楕円柱の一部が平坦面で切断された形状の柱の一部に凹部131aが形成されたりしてもよい。
また、脚130における凹部131aが形成される位置の向きは、上記のように天板の外縁に沿った方向よりも内側向きに限らず、例えば互いに隣り合う脚130の対向する面側に凹部131aが形成されるなどしてもよい。ただし、一般には、上記のように天板の外縁に沿った方向よりも内側向きに形成される方が、特に凹部131aの深い上部が天板110に隠れやすくなるので、凹部131aを目立ちにくいようにすることが容易になる。
また、脚130は天板110に対して傾斜して設けられるのに限らず、直立するように設けられるなどしてもよいが、一般には、傾斜させる方が、やはり凹部131aを下方側に向けて目立ちにくいようにすることが容易になる。
また、上記では脚130はフレーム120に取り付けられるとともに天板110にも固定される例を示したが、フレーム120の有無や脚130の取付構造はこれに限らず、例えば脚130がフレーム120だけに取り付けられたり、天板110だけに取り付けられたりしてもよい。
また、天板110の形状は上記に限らず、例えば三角形や四角形、台形等の多角形、これらの角や辺が曲率を有する曲線である形状などでもよい。また、脚130の本数、配置も、天板110の形状等に応じて適宜設定されればよい。
100 テーブル
110 天板
120 フレーム
121 脚取付部
121a 取付プレート
121b 雌ねじ
121c 差込部
130 脚
131 脚本体部
131a 凹部
132 基部
132a 天板取付ボルト穴
132b・132c リブ
132d 取付プレート
132e 脚取付ボルト穴
132f 凸部
133 下端部
141 高さアジャスタ

Claims (5)

  1. テーブルの天板を支持するテーブル用脚であって、
    長手方向と交差する面での断面形状が、天板側の基部から下端部に向けて深さが浅くなる凹部を有するように形成されるとともに、
    上記凹部はV字型に形成され、上記V字型の谷面の成す角度が、脚の基部から下端部に向けて180°になるまで徐々に大きくなるように形成されていることを特徴とするテーブル用脚。
  2. 請求項1のテーブル用脚であって、
    上記脚は、断面四角形状の柱の1つの側面に上記凹部が形成された形状を有していることを特徴とするテーブル用脚。
  3. 請求項1から請求項2のうち何れか1項のテーブル用脚であって、
    上記凹部は、脚が天板に傾斜して取り付けられた状態において脚の下方側となる位置に形成されていることを特徴とするテーブル用脚。
  4. 請求項1から請求項3のうち何れか1項のテーブル用脚と、
    上記テーブル用脚によって、直接、または所定のフレームを介して支持される天板と、
    を備えたことを特徴とするテーブル。
  5. 請求項4のテーブルであって、
    上記脚は、上記凹部が、互いに隣り合う脚どうしを結ぶ平面で囲まれる領域の内側を向くように設けられていることを特徴とするテーブル。
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