JP6758870B2 - 複合材部品のための傾斜ツールシステム - Google Patents

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Description

本開示は、広くは、複合材部品を製造するための方法及び装備に関し、特に、複合材部品を硬化させることにおいて使用される傾斜ツールシステムに関する。
複合材部品は、硬化サイクルの間に複合材部品に熱及び圧力を適用するオートクレーブ内で硬化され得る。硬化に先立って、複合材部品は、典型的には、ツールの上面上にレイアップされる。オートクレーブの加熱の間に、複合材部品とその上で複合材部品が製造されるところのツールとの間の熱的な不整合又は熱応力が、しばしば、部品の内部に組み込まれた熱応力を生み出す。
複合材部品が歪む(warpする)理由の一つは、部品の熱膨張係数(CTE)とツールのCTEが異なることであり得る。複合材部品とツールのCTEが異なるときに、ツール及び部品は、異なる速度で形状を変化させ、部品の歪みをもたらし得る。ほとんどの状況では、歪みを低減させる試みにおいて、ツールが、複合材部品のCTEとほぼ一致するCTEを有する材料から形成される。しかしながら、そのような材料は、高価であり且つ歪みを完全には除去し得ない。
熱応力は、部品が室温まで冷却される際に、複合材部品をその設計点形状(engineering shape)から湾曲させることももたらし得る。ただ一つの実施例として、スプリングイン(spring‐in)がこのことを一般的に明示するが、部品形状に応じてウェブライズ(web rise)及びねじれが頻繁に観察される。複合材部品がその望ましい設計点形状を満たさないときに、シミング(shimming)が必要とされ得る。代替的に、極端な場合では、部品が不合格にされ、新しい部品が製造されなければならない。特定の既知の状況では、複合材部品の製造業者は、彼らが製造する部品の少なくとも一部を不合格にし、そのことは特定の複合材部品の製造費用を2倍にまで押し上げ得る。
そのような熱応力を低減させる試みにおいて、詳細なモデリングが実行され、部品がツーリング形状から望ましい最終形状へとワープ(warp)するように、部品のワーピング(warping)の原因となるツーリングを設計し得る。熱応力を予測する試みにおいて使用され得る特定のモデリング技術が、知られている。しかしながら、そのようなモデリング技術の使用は、特定の限界を有する。例えば、そのような解析を実行することは、高価であり且つ実行するために何週間も必要であり得る。複合材ツールと同様に、それらの上で作られる複合材部品のCTEとほぼ一致するようなインバール(金属の特定の組成)ツールが、利用可能である。しかしながら、幾つかのそのようなツールは、用途に応じて頻繁に交換され得る。ツールはしばしば何千ポンドもするので、インバールも高価である。インバールツールと複合材ツールの両方とも、未だ、ツールの表面補償(tool surface compensation)を使用し得る。
一構成では、部品を形成する傾斜ツールが開示される。第1の表面及び第2の表面を備える第1のツール構成要素を備える傾斜ツールであって、第1の表面は第1の熱膨張係数(CTE)を有する第1の材料を備え、第2の表面は第2のCTEを有する第2の材料を備える。第1の材料の第1のCTEは、第2の材料の第2のCTEとは異なる。
一構成では、第1の材料の第1のCTEが、第2の材料の第2のCTEよりも小さい。
一構成では、傾斜ツールが、第1の表面を備える第2のツール構成要素を備え、第2のツール構成要素は、第3のCTEを有する第3の材料から形成される。一構成では、第2のツール構成要素の第1の表面が、第1のツール構成要素の第1の表面の幾何学的表面構造と類似した幾何学的表面構造を備える。
一構成では、第2のツール構成要素の第3の材料の第3のCTEが、第1のツール構成要素の第2の材料の第2のCTEとほぼ等しい。
一構成では、第1のツール構成要素が、第2のツール構成要素と一体的に形成される。
一構成では、第1のツール構成要素の第2の表面が第2のツール構成要素の第1の表面と隣接するように、第1のツール構成要素が第2のツール構成要素に連結されている。
一構成では、第1のツール構成要素の第1の材料の第1のCTEが、部品の第4のCTEとほぼ等しい。
一構成では、第1のツール構成要素の第1の表面が、部品の幾何学的表面構造と合致する幾何学的表面構造を有する。
一構成では、第1のツール構成要素の第2の表面が、部品の幾何学的表面構造と合致する幾何学的表面構造を有する。
一構成では、第2のツール構成要素の第3の材料と第1のツール構成要素の第2の材料のうちの少なくとも1つが、アルミニウムを含む。
一構成では、第1のツール構成要素を備える傾斜ツールを使用して、複合材部品を製造する方法が開示される。該方法は、傾斜ツールの第1のツール構成要素の第1の表面に沿って複合材部品をレイアップするステップ、複合材部品を覆って真空バッグを密封するステップ、真空バッグ内を真空引きして複合材部品を圧縮するステップ、複合材部品を所定の温度まで加熱するステップ、第1の表面の第1の熱膨張係数(CTE)に応じた第1の速度で、第1のツール構成要素の第1の表面の形状を変化させるステップ、及び第1の表面の第1のCTEとは異なる第2の表面の第2のCTEに応じた第2の速度で、第1のツール構成要素の第2の表面の形状を変化させるステップを含む。
一構成では、方法が、第1のツール構成要素の異なる第1のCTEと第2のCTEに基づいて、第1のツール構成要素内に熱応力をもたらすステップを更に含む。
一構成では、方法が、第1のツール構成要素の第1の表面と第2の表面との間の熱膨張の差異に対処するために、第1のツール構成要素によって画定される少なくとも1つの圧縮領域(compressible area)を圧縮するステップを更に含む。
一構成では、第1のツール構成要素を備える傾斜ツールを製造する方法が開示される。該方法は、複合材部品の底面と接触する第1のツール構成要素の第1の表面を構成するステップ、第1の熱膨張係数(CTE)を有する、第1のツール構成要素の第1の表面の第1の材料を選択するステップ、第2のツール構成要素と接触する第1のツール構成要素の第2の表面を構成するステップ、及び第2のCTEを有する、第1のツール構成要素の第2の表面の第2の材料を選択するステップを含む。第2のCTEは、第1の材料の第1の熱膨張係数とは異なる。
一構成では、方法が、第1のツール構成要素の第1の表面に沿って、望ましいツールの内側モールド線を画定するステップを更に含む。
一構成では、方法は、第1の材料の第1のCTEが、第1のツール構成要素の第1表面と接触するように構成された複合材部品のCTEと概して等しくなるように、第1のツール構成要素の第1の表面の第1の材料を選択するステップを更に含む。
一構成では、方法は、第2の材料の第2のCTEが、第2のツール構成要素のCTEと概して等しくなるように、第1のツール構成要素の第2の表面の第2の材料を選択するステップを更に含む。
一構成では、方法は、第1のツール構成要素の第2の表面が、第2のツール構成要素の第1の表面と隣接するように、第1のツール構成要素を第2のツール構成要素に連結するステップを更に含む。
一構成では、方法が、第1のツール構成要素を第2のツール構成要素とワンピースで一体的に形成するステップを更に含む。
特徴、機能、及び利点は、本開示の様々な実施形態において個別に達成可能であるか、又は下記の説明及び図面を参照することで更なる詳細を理解することができる、更に別の実施形態と組み合わされ得る。
例示的な実施形態の特徴と考えられる新規の特性は、添付した特許請求の範囲で明記される。しかし、例示の実施形態並びに好ましい使用モードと、更にはその目的及び特性とは、添付図面を参照しつつ、本開示の例示の実施形態の後述の詳細な説明を読むことにより、最もよく理解されるであろう。
開示される実施形態による、傾斜ツールシステムの機能ブロック図である。 本明細書で開示される傾斜ツールなどの例示的な一傾斜ツールの一実施形態に対する、熱膨張係数(CTE)/ツール位置のプロットの図表示である。 本明細書で開示される傾斜ツールシステムなどの、傾斜ツールシステム内で使用され得る傾斜ツールの図表示である。 本明細書で開示される傾斜ツールなどの傾斜ツールを使用する、オートクレーブ硬化方法のステップを示す。 本明細書で開示される傾斜ツールなどの傾斜ツールを製造する方法のステップを示す。 本明細書で開示される1以上の実施形態に従って製造された1以上の複合材積層構造体を組み込み得る、航空機の斜視図である。 航空機の製造及び保守方法のフロー図である。 航空機のブロック図である。
本明細書で開示される実施形態は、複合材部品とツールとの間に存在するCTEの差異からもたらされる悪影響を低減させ得るツール及び方法を提供する。本明細書で開示されるツール及び方法は、複合材部品の硬化プロセスの間に生じる熱応力及び歪を低減させ得る。本明細書で開示されるツール及び方法は、望ましい許容範囲の外側に含まれる部品の数又は割合を低減させ、したがって生産コストを低減させ得る。該ツール及び方法は、複合材部品を硬化させるために使用されるツールの総費用も低減させ得る。
より具体的には、本明細書で説明されるツールは、ベース部分のCTEに等しいCTEから、作られている部品のCTEまで変化する熱膨張係数(CTE)を有するフェイス部分(face portion)を含む。この変化は、作られている複合材部品と接触するツールの表面が、該複合材部品のCTEと等しいCTEを有し、部品とツール表面との間の熱応力を妨げることを可能にする。
以降、添付図面を参照して本開示の実施形態について更に詳細に説明するが、添付図面には開示されるすべての実施形態が示されているわけではない。実際には、複数の異なる実施形態が提供可能であり、これらの実施形態は、本明細書で説明される実施形態に限定されるものと解釈されるべきではない。そうではなく、これらの実施形態は、この開示内容が徹底的かつ完全であるように、当業者に本発明の範囲が十分に伝わるように提示されている。
図1は、開示される実施形態による、傾斜ツールシステム10の機能ブロック図である。そのようなツールシステム10は、オートクレーブ30及び傾斜ツール20を備え得る。図1を参照すると、硬化前の複合材部品15が、オートクレーブ30内の傾斜ツール20によって支持され得る。特に、硬化前の複合材部品15は、オートクレーブの熱及び圧力が硬化前の複合材部品15に適用されるところのオートクレーブ30内に配置された傾斜ツール20上で硬化され得る。硬化前の複合材部品15は、熱膨張係数(CTE)18を有する。
この例示される構成では、傾斜ツール20が、2つの構成要素、すなわち、第1のツール構成要素50と第2のツール構成要素100を備える。好適な一構成では、これらの2つの構成要素50、100が、互いに連結される。示されるように、第1のツール構成要素50は、第1の表面60及び第2の表面80を備える。この例示される構成では、第1のツール構成要素50の第1の表面60が、第1のツール構成要素50の上端に配置された表面を備え、第2の表面80が、第1のツール構成要素50の下端に配置された表面を備える。しかしながら、当業者が理解するように、代替的な第1及び第2の表面構成も使用され得る。ただ1つの実施例として、第2の表面が第1のツール構成要素50の第2の側面を備え得る一方で、第1の表面60は第1のツール構成要素50の第1の側面を備え得る。
示されるように、第1のツール構成要素の第1の表面60は、複合材部品15の底面17と接触し又はそれを支持するように構成される。好ましくは、第1の表面60が、複合材部品15に対して望ましいツールの内側モールド線70を含む。示されるように、第1のツール部分の第1の表面60と複合材部品15の底面17の両方は、平坦な幾何学的表面構造を備える。しかしながら、当業者が理解するように、複合材部品の他の幾何学的表面構造、及び表面17の他の幾何学的表面構造、並びに、したがって、望ましいツールの内側モールド線70も使用され得る。
この例示的な構成では、第1の表面60が、第1の熱膨張係数(CTE)66を有する第1の材料64を備える。好適な一構成では、この第1の材料64の第1のCTE66が、複合材部品15のCTE18と概して等しくなるように選択される。
同様に、第1のツール構成要素50の第2の表面80は、第2のツール構成要素100と接触するように構成される。ツール構成要素のインターフェース82は、第1のツール構成要素50が第2のツール構成要素100と接触するところで画定され得る。特に、この例示される構成では、第1のツール構成要素50の第2の表面80が、第2のツール構成要素100の第1の表面120と連結されるように構成される。示されるように、第2のツール構成要素100の第1の表面120は、第2のツール構成要素100の上面を備える。しかしながら、当業者が理解するように、代替的な第1及び第2の表面構成も使用され得る。ただ一つの実施例として、第1の表面120は、第2のツール構成要素100の第1の側面を備え得る。この例示される構成では、第1のツール構成要素50の第2の表面80が第2のツール構成要素100の第1の表面120と隣接するように(すなわち、直接的に又は間接的に接触する)、第1のツール構成要素50が第2のツール構成要素100に連結される。
好適な一構成では、第1のツール構成要素50が、不均質な部分を備え、様々な組成物から形成され得る。より具体的には、第2の表面80のCTE90が第2のツール構成要素100のCTEと一致するように、第1のツール構成要素50の第2の表面80が、第1のツール構成要素50の第1の表面60とは異なる材料から作られる。更に、第1のツール構成要素50の第1の表面60のCTE66は、形成されている部品15のCTE18と一致する。ただ一つの実施例として、第1のツール構成要素50の第2の表面80は、アルミニウムの表面を備え、第1のツール構成要素50の第1の表面60は、インバール(invar)などのアルミニウムニッケル合金を備える。図1で示されるオートクレーブ30などのオートクレーブ内に配置され且つ硬化されるときに、第1のツール構成要素50の第1及び第2の表面60、80の異なるCTEは、第1のツール構成要素50内に熱応力をもたらす。特に、第1の表面60のCTE66が、第2の表面50のCTE90と異なるので、第1の表面60及び第2の表面80は、(異なるCTE66、90に基づいて)異なる速度で形状を変化させ、第1のツール構成要素50内に熱応力をもたらす。
好適な一構成では、第2のツール構成要素100が、第1の表面すなわち上面120及び第2の表面すなわち底面125を備える。第2のツール構成要素100のコストを更に低減させるために、第1の表面120が、大まかには(しかし、好ましくは少し異なって)部品15の最終形状である。好適な一構成では、第1のツール構成要素の第2の表面80が粗い形状を有し、フェイストップ部分(face top portion)が部品と正確に同じ形状を有する。
一構成では、第1のツール構成要素50が、スパッタリング、積層造形、若しくは連続的な電気めっき、及び機械加工によって製造され得る。
この例示される構成では、第2のツール構成要素100が、四角柱形状の構成を備えるが、代替的な第2のツール構成要素の構成が使用されてもよい。第2のツール構成要素100の第1の表面120は、第1のツール構成要素50の望ましいツールの内側モールド線70と概して類似する内側モールド線(IML)140の粗い構造を備える表面を備える。第2のツール構成要素100の第2の表面125は、任意のタイプの幾何学的表面構造を有し得る。
この第2のツール構成要素100は、任意の材料124から作られ得る。例えば、第2のツール構成要素100の材料124は、セラミック、金属、熱硬化性物質、熱可塑性物質、複合材、又は可能であればそれらの任意の組み合わせを含み得る。好ましくは、この第2のツール構成要素100の材料124は、費用対効果に優れたやり方で製造され得るように、選択され及び/又は設計される。ただ一つの実施例として、第2のツール構成要素100は、射出成形、積層造形、又は除去加工によって製造され得る。第2のツール構成要素100の粗いIML表面140の低い許容要件は、安価な製造技術の使用を可能にする一方で、第2のツール構成要素100の総製造コストも低減させる。
第1のツール構成要素50は、その厚さを横断する原子組成(例えば、金属及び/又は金属の合金)を備え得る。そのような合金は、互いに異なる組成を有する幾つかの金属から形成され得る。例えば、第1のツール構成要素50の第1の表面60の第1の材料64は、製造されている特定の複合材部品15のCTE18と同等なCTE66を有する材料を含み得る。第1の複合材ツールの第1の表面の第1の材料64のCTE66は、第1のツール構成要素50の第2の表面80のCTE90よりも大きく又は小さくなるように選択され得る。更に、第1のツール構成要素50は、第2のツール構成要素100の材料124のCTE128と同等なCTE90を有する第2の材料84を備える、第2の表面80を備え得る。したがって、第1の材料64は、第2の材料84とは異なる組成を有し得る。
有利なことに、第1のツール構成要素は、第1のツール構成要素の一部分に沿って変化するCTEを有する。例えば、第1のツール構成要素50は、それぞれ第1の表面60と第2の表面80との間のその高さHFC59に沿って変化する、熱膨張係数を有する。
第1のツール構成要素50内の温度勾配を達成するために、第1のツール構成要素は、各金属が異なる組成を有するところの複数の金属から形成された合金を備え得る。ただ一つの実施例として、第1のツール構成要素50は、アルミニウムがそうであるよりも複合材部品のCTEにより近いCTEを有する、インバール(36%Ni)又は(38%Ni)を備えた第1の表面を備え得る。故に、例示的な1つの第1のツール構成要素では、傾斜が、アルミニウムの第2の表面及びインバールの第1の表面を備え得る。
一構成では、第2のツール構成要素100が、均質な第2のツール構成要素を備え、主としてコストに基づいて選択された材料から製造され得る。例えば、第2のツール構成要素100は、アルミニウム又はアルミニウム合金から形成され得る。
第1のツール構成要素50の第1の表面60は、第2のツール構成要素100の表面120のIML140の粗い構造と合致し得る。この示される構成では、第1のツール構成要素50のIML70が、その上に複合材部品15がレイアップされ又は配置されるところの、第1の表面60によって画定される。第1のツール構成要素50の第2の表面80すなわち底面は、その他方の表面60すなわち上面における望ましいツールのIMLと合致する幾何学的表面構造を有し得る。そのようにして、この第1のツール構成要素50は、「傾斜ツール構成要素」と呼ばれ得る。すなわち、第1のツール構成要素50は、第1の表面60(すなわち、望ましいツールの内側モールド線70)と第2の表面80との間に、傾斜したCTEを有する。特に、第1のツール構成要素50のこの傾斜したCTEは、第1のツール構成要素50の寸法に沿って、CTEの値における傾斜した変化を提供する。例えば、この例示される構成では、第1のツール構成要素50が、第1のツール構成要素50の高さHFC54に沿って、CTEの値における傾斜した変化を提供する。例示的な傾斜した変化は、ステップ状の隔たり(例えば、一定の又は一定ではないステップ状の隔たり)、正弦曲線状の変化、対数曲線状の変化、及び/又は指数曲線状の変化を含み得る。
図2は、図1で示された傾斜ツール20に対する、熱膨張係数(CTE)210のプロット200の一実施例の図表示である。示されるように、(本明細書で「ベース」とも呼ばれる)第2のツール構成要素100が提供される。この示される構成では、ベース100がアルミニウムを備える。このアルミニウムのベース100は、CTEαアルミニウム240を有する。したがって、CTEαアルミニウム240は、アルミニウムのベース100の第1の表面120からアルミニウムベースの第2の表面まで一定である。このCTEαアルミニウム240は、図2のプロット200内で提供される線280によってグラフ表示されている。
アルミニウムのベース100の第1の表面120において、ベース100は、この構成において傾斜したフェイス部分(この傾斜したフェイス部分は、図1で示された第1のツール構成要素50と同じである)を備える、第1のツール構成要素50と連結されている。図2で記述されるように、ツール構成要素のインターフェース82は、第1のツール構成要素50が第2のツール構成要素100と接触するところで画定される。傾斜したフェイス部分は、傾斜したフェイス構成要素の第2の表面80(すなわち、ツール構成要素のインターフェース82)から、傾斜したフェイス構成要素の第1の表面60まで、直線的に変化するCTE320を有する。より具体的には、傾斜したフェイス部分50は、ベース構成要素の均質なCTE280すなわちCTEαアルミニウムと一致する、傾斜したフェイス構成要素50の第2の表面80におけるCTEαアルミニウム350を有する。更に、傾斜したフェイス部分50は、CTEα複合材380などの、傾斜したフェイス構成要素50の第1の表面60におけるCTE340を有する。CTEα複合材380は、図2の破線382によって表されている。このCTE340は、傾斜したフェイス50の第1の表面60上にレイアップされる複合材部品15のCTE380と一致するように、設計され又は選択される。
当業者が理解するように、代替的なCTE勾配を有する代替的な傾斜ツールも使用され得る。ただ一つの実施例として、第2のツール構成要素100は、第1の表面120と第2の表面125との間で変化するCTE280を有する、不均質なベース構成要素を有し得る。代替的な一構成では、第2のツール構成要素100が、各金属が異なるCTEを有するところの少なくとも2つのタイプの金属を備え得る。
更に別の代替的な一構成では、第1のツール構成要素50が、3つ以上の材料を備え得る。
一構成では、第1のツール構成要素50が、第2のツール構成要素100とワンピースで一体的に形成され得る。例えば、第1のツール構成要素50は、第2のツール構成要素100上に形成され得る。代替的には、第1のツール構成要素50が、第2のツール構成要素100とは分けて形成され、その後、第2のツール構成要素と連結され、それによって、第2のツール構成要素100が、傾斜ツール50に対するベース部分として働く。第1のツール構成要素50を第2のツール構成要素100に連結する実施例は、重力、熱ロック(thermal lock)、スナップロック(snap lock)、接着剤、粘着作用、及び接合の使用を含むが、それらに限定されるものではない。
好ましくは、第1のツール構成要素50が、第2のツール構成要素100と取り外し可能に連結される。そのような傾斜ツール構成の1つの利点は、個別の第1のツール構成要素が第2のツール構成要素と連結されたときに、第2のツール構成要素を交換する必要性なしに第1のツール構成要素を交換できるということである。そのような特徴は、形成されている部品により良く一致するCTEを有する新しい材料が利用可能となったときに、又は(異なるCTEを有する)異なる複合材がツール上で試験されているか及び/又は処理されているときに有利である。なぜならば、全体の傾斜ツール20よりもむしろ第1のツール構成要素50のみが、取り替えられる必要があるからである。試験の状況では、第1のツール構成要素が、試験複合材のCTEと一致する上面CTEを有する別の第1のツール構成要素に取り替えられて、その後、通常の複合材から部品を作るように再び取り替えられて元に戻される。
第1のツール構成要素50は、1以上の圧縮領域74を備えているかもしれないし又は備えていないかもしれない。第1のツール構成要素50は、ツールに対する圧縮が可能とされることによって応力を軽減する圧縮領域74を備え得る。そのような圧縮領域74は、オープンセル(open cell)又はクローズドセル(closed cell)であり、ガス(例えば、空気)を含んでいるかもしれないし又は含んでいないかもしれず、概して、金属に対する高度な圧縮が可能である。圧縮領域74は、同様に他の高度に圧縮可能な材料も含み得る。そのような圧縮領域74を配置すること及び方向付けることは、硬化の間にツールの内部歪としての差異の全てを吸収することなしに、第1のツール構成要素50の第1の表面60と第2の表面80に対して使用される異なる材料の間の熱膨張の差異に対処するように、設計され且つ工作され得る。そのような圧縮領域74は、長さ及び/又は幅などの第1のツール構成要素50の寸法に沿って、均一なやり方で提供され得る。代替的に、そのような圧縮領域74は、第1のツール構成要素50の特定の部分のみにおいて提供され得る。更に別の代替的な一構成では、そのような圧縮領域74が、硬化されている複合材部品15の構造及び全体的な形状に基づいて、互いに同じ又は異なる幾何学的形状及び/又は構成を備え得る。
例えば、図1で示されたように、第1のツール構成要素50は、異なる幾何学的形状を有する複数の圧縮領域74A〜Dを備える。示されるように、複数の圧縮領域74A〜Dは、第1のツール構成要素50の同じ平面に沿って、且つ第1のツール構成要素50の長さLFC88に沿って、均等に間隔を空けられる。しかしながら、圧縮領域の構成は、圧縮領域74の位置及び数が、硬化されるべき複合材部品15の最終形状の関数となるように提供され得る。圧縮領域74の配置及び/又は方向は、第1のツール構成要素50の第1及び第2の表面60、80の組成又はそれらに対して使用される材料の関数でもあり得る。更に、圧縮領域74の配置及び/又は方向は、第2のすなわちベース構成要素100内で使用される材料のタイプの関数でもあり得る。
本明細書で議論されるように、好適な一構成では、第2のツール構成要素100の第1の表面120が、第1のツール構成要素50のIML82と合致し、それによって、第1のツール構成要素50と第2のツール構成要素100が互いに連結され得る。ただ一つの実施例として、第1及び第2のツール構成要素50、100は、接着剤(例えば、合成接合剤)又は粘着剤(例えば、天然由来の結合剤)によって連結され得る。接着剤又は粘着剤によって互いに連結されるならば、第1のツール構成要素50が交換用の第1のツール構成要素と取り替えられることが可能となり、第2のツール構成要素の寿命を延ばすことができる。また、第1のツール構成要素を取り替える機能は、第1のツール構成要素50の第2のすなわち底面80の選択において異なる材料の使用を可能にする。2つのツール構成要素50、100を共に連結する他の方法は、重力の使用又は1以上のスナップロック若しくはスナップフィットの使用を含む。代替的に、熱ロックが使用されて、第1及び第2のツール構成要素50、100を共に連結し得る。すなわち、2つの部分は、高温で共に連結され得る。当業者が理解するように、これらのタイプの連結機構の組み合わせも使用され得る。更に、フェイス部分(例えば、第1のツール構成要素50)を取り替えられることは、新しいベース部分を購入し又は設計/製造する必要性なしに、異なるCTEを有する異なる複合材料と合致する異なるフェイス部分の選択を可能にする。
図3は、図1で示された傾斜ツールシステム10などの、傾斜ツールシステムで使用され得る代替的な傾斜ツール20’の図表示である。図1で示された傾斜ツール20と同様に、代替的な傾斜ツール20’は、2つの構成要素、すなわち、第1のツール構成要素50’及び第2のツール構成要素100を備える。そのようにして、図1と同様な要素は、図3において同様な参照番号で表される。
この示される構成では、傾斜ツール20’の第1のツール構成要素50’が、傾斜ツール20’のためのベース構成要素として働く、第2のツール構成要素100に連結される。示されるように、第1のツール構成要素50’は、第1の表面60及び第2の表面80を備える。この例示される構成では、第1のツール構成要素50’の第1の表面60が、第1のツール構成要素50’の上端に配置され、第2の表面80が、第1のツール構成要素50’の下端に配置される。しかしながら、代替的な構成では、第1の表面60が、第1のツール構成要素50’の側面又は底面などの、異なる表面を備え得る。また示されるように、第1のツール構成要素50’は、一定ではない高さHFC59を備える。すなわち、第1のツール構成要素50’の高さは、第1のツール構成要素50の長さLFC88にわたり変化する。
示されるように、第1の表面60は、複合材部品15に対して望ましいツールの内側モールド線70’を含む。示されるように、第1のツール構成要素50’の第1の表面60は、平坦ではない表面を備える。第1のツール構成要素50’の第2の表面80は、平坦な表面を備える。
第1のツール構成要素50’の第2の表面80は、第2のツール構成要素100と接触するように構成される。示されるように、第2のツール構成要素100の第1の表面120は、第2のツール構成要素100の上面を備える。また示されるように、第1のツール構成要素50’は、複数の圧縮領域74A’〜D’を含む。以前に議論されたように、硬化の間にツールの内部歪としての差異の全てを吸収することなしに、第1のツール構成要素50’の第1の表面60と第2の表面80に対して使用される異なる材料によって生成される異なる熱膨張に対処するために、そのような内部圧縮領域74A’〜D’が提供される。この示される傾斜ツール20’では、そのような内部圧縮領域74A’〜D’が、第1のツール構成要素50’の第1の部分112及び第2の部分114に沿って提供される。示されるように、第1及び第2の部分112、114は、より高い高さを有する第1のツール構成要素50’の部分を備える。
傾斜ツールの本開示の実施形態は、幾つかの利点を提供する。例えば、部品の熱膨張を第1のツール構成要素に合致させることは、複合材部品製造の間に生じ得る部品のスプリングイン及び他の硬化が引き起こす変形を低減し得る。今度は、これが、複合材部品製造に対するスクラップ率を低減させ、したがって、全体の製造コストを低減させ得る。本開示の傾斜ツールの別の一利点は、それらが、ツールが複合材部品と接触するところで複合材部品の熱膨張と合致する、費用対効果に優れたツールを提供し得ることである。この結果が取得され得る一方で、傾斜ツールは未だ適切な部品の支持を提供し、且つツールカート(tool cart)構造体などにおいて、ツールが部品と接触しないところで、ツールが部品の熱膨張と合致することを必要としない。
本開示の傾斜ツールの別の一利点は、第1のツール構成要素と第2のツール構成要素が、互いに独立して交換され得るように製造され得ることである。これは、幾つかの利点を提示し得る。例えば、傾斜ツールの相互交換性は、部品が幾つかの異なる材料システムによって製造されるところの研究に利益を与え得る。本開示の傾斜ツールは、これらのツール構成要素が異なる速度で摩耗し得る際に、第1のツール構成要素又は第2のツール構成要素のみの交換を可能とすることによって、製造上の利点をも提示し得る。
今度は、図4に注目すると、図1及び図3で示された、第1のツール構成要素50、50’及び第2のツール構成要素100を備える、本開示の傾斜ツール20、20’を使用して複合材部品を製造する方法420のステップが示されている。ステップ430で開始され、傾斜ツール20及び/又は20’が提供される。一構成では、傾斜ツール20、20’が、第2のツール構成要素100に連結された第1のツール構成要素50、50’を備える。一構成では、第1のツール構成要素50、50’が、第2のツール構成要素100とワンピースで一体的に形成される。
ステップ440では、複合材部品15が、傾斜ツール20及び/又は20’の第1の表面60上にレイアップされ又は組み立てられる。複合材部品15のレイアップは、従来のプライのレイアップ技術によって行われてもよく、複合材部品15は、1以上の単純な又は複雑な輪郭の部品表面を有し得る。好適な一構成では、複合材部品15が、手動でレイアップされ得る。代替的な一構成では、複合材部品15が、複合材積層板の仕様及び設計の段階の間に決定された望ましい位置及び方向において、先進繊維配置(「AFP」)又は自動テープレイイング(「ATP」)製造法を使用して(又は任意の他の既知の方法によって)、レイアップされ得る。
ステップ450では、複合材部品15が、傾斜ツール20及び/又は20’と共に、真空バッグなどのフレキシブルバッグ25で覆われる。ステップ460では、その後、フレキシブルバッグ25が、傾斜ツール20、20’及び複合材部品15を密封する。
ステップ470では、図1のソース32などの真空源によって、フレキシブルバッグ25内が真空引きされる。複合材部品15を圧縮及び/又は強化するために、この生成された真空が、フレキシブルバッグ25を複合材部品15の上面上に向けて引き下げる。
ステップ480では、真空バッグで覆われた複合材部品15が、熱で硬化される。例えば、ステップ480では、真空バッグで覆われた複合材部品15が、オートクレーブ30内で見られるものなどの、従来の又は表面加熱システム内に配置され得る。そのような従来の加熱システム内での硬化は、熱エネルギーが複合材部品15の厚さを通って伝達される際に、外側から内側へ複合材部品15を加熱する。したがって、完全な硬化の処理期間は、複合材部品15の中への熱の流れの速度によって決定される。そのようにして、流量は、複合材部品15内で使用される材料の、比熱、熱伝導率、密度、及び粘度に依存する。特定の対流加熱システムでは、複合材部品15が、不均一な速度で加熱され、それは最終的な硬化された積層板内に応力をもたらし得る。したがって、オートクレーブ30及び従来の加熱源内の温度は、典型的には、部品の応力を最小化する試みにおいて、ゆっくりと上昇及び下降される。複合材部品15を所定の温度まで加熱することは、第1の表面64の第1のCTE66に応じた第1の速度で、第1のツール構成要素50、50’の第1の表面64の形状を変化させる。加熱することは、第2の表面84の第2のCTE90に応じた第2の速度で、第1のツール構成要素50、50’の第2の表面84の形状も変化させる。
加熱ステップ480が生じた後で、ステップ490では、その内部に複合材部品15を有するフレキシブルバッグ25が、オートクレーブから除去される。
この硬化プロセスの終わりにおいて、複合材部品15は実質的に硬化され、複合材部品15内のプライが、連続的に硬化された複合材積層板を形成するように強化される。ステップ490では、硬化された複合材部品15が、フレキシブルバッグ25から除去され得る。その後、硬化された複合材部品15は、任意の更なる最終処理ステップが生じる前に、冷却されることが可能である。
図5は、第1のツール構成要素50及び/又は50’並びに第2のツール構成要素100を備える、(図1で示された)傾斜ツール20及び/又は(図3で示された)傾斜ツール20’を製造する方法500を示している。示されるように、方法500は、第1のツール構成要素50、50’の第1の表面60を、複合材部品15の底面17と接触するように構成する、最初のステップ504を含む。一構成では、第1のツール構成要素50、50’が、スパッタリング、積層造形、連続的な電気めっき、又は機械加工によって製造され得る。
オプションのステップ505では、方法500が、第1のツール構成要素50、50’内に少なくとも1つの圧縮領域74を画定するステップを含み得る。
オプションのステップ506では、方法500が、第1のツール構成要素50、50’の第1の表面60に沿って、望ましいツールの内側モールド線70を画定するステップを含み得る。
ステップ508では、方法500が、第1のツール構成要素50、50’の第1の表面60の第1の材料64を選択するステップを含む。特に、第1の材料64は、第1のCTE66を有するように選ばれ得る。
オプションのステップ510では、方法500が、第1の材料64の第1のCTE66が、第1のツール構成要素50、50’の第1表面60と接触するように構成された複合材部品15のCTE18と概して等しくなるように、第1のツール構成要素50の第1の表面60の第1の材料64を選択するステップを含む。
その後、ステップ512では、方法500が、第1のツール構成要素50、50’の第2の表面80を、第2のツール構成要素100と接触するように構成するステップを含む。一構成では、方法が、射出成形、積層造形、又は除去加工によって、第2のツール構成要素100を製造するステップを含み得る。
その後、ステップ516では、方法500が、第1のツール構成要素50、50’の第2の表面80の第2の材料84であって、第2のCTE90を有する、第2の材料84を選択するステップを含む。特に、第2のCTE90は、第1の材料64の第1のCTE66とは異なるCTEを有するように選択され得る。
オプションのステップ518では、方法が、第2の材料84の第2のCTE90が、概して、第2のツール構成要素100のCTE128と等しくなるように、第1のツール構成要素50、50’の第2の表面80の第2の材料84を選択するステップを含む。
オプションのステップ520では、方法500が、第1のツール構成要素50、50’の第2の表面80が第2のツール構成要素100の第1の表面120と隣接するように、第1のツール構成要素50、50’を第2のツール構成要素100に連結するステップを含み得る。
オプションのステップ524では、方法が、第1のツール構成要素50を第2のツール構成要素100とワンピースで一体的に形成するステップを含み得る。ステップ524は、ステップ520に対する代替的なステップである。
図6は、本開示の傾斜ツールシステム10を使用して製造された、1以上の複合材部品15又は構造体を組み込み得る、航空機600の斜視図である。図6で示されるように、航空機600は、胴体612、ノーズ614、コックピット616、胴体614に連結された翼618、1以上の推進ユニット620、尾部垂直安定板622、及び1以上の尾部水平安定板624を備える。図6で示される航空機600は、概して、民間旅客機の表しているが、本明細書で開示されるように、1以上の複合材積層部品が、他のタイプの航空機又は航空輸送体内で使用されてもよい。より具体的には、本開示の実施形態の教示は、他の旅客機、貨物航空機、軍用機、回転翼航空機、及び他のタイプの航空機若しくは航空輸送体、更には、航空宇宙輸送体、衛星、宇宙輸送機、ロケット、及び他の航空宇宙輸送体に適用され得る。本開示によるツール及び方法の実施形態は、ボート及び他の船舶、列車、自動車、トラック、バス、又は本明細書で開示された複合材積層板から形成される若しくはそれらを利用する他の適切な輸送体内などの、他の輸送ビークル内で利用され得ることも、理解されるだろう。
本開示の実施形態は、例えば、航空宇宙、船舶、及び自動車の用途、並びに複合材構造体が使用され得る他の用途を含む、特に輸送産業の分野における様々な潜在的用途において使用される可能性がある。したがって、今度は、図7及び図8を参照すると、本開示の実施形態は、図7に示す航空機の製造及び保守方法630、及び図8に示す航空機600に照らして使用され得る。本開示の実施形態の航空機の用途は、例えば、本明細書で開示される様々な傾斜ツールの1以上によって製造される複合材積層板の設計及び製造を含み得るが、それらに限定されるものではない。
製造前の段階では、例示的な方法630が、航空機600の仕様及び設計632と、材料の調達634とを含み得る。ただ1つの実施例として、航空機に関連する複合材積層部品の仕様及び設計に対して、傾斜ツールの望ましい工学的特性が、この段階で決定され得る。これは、材料の望ましいCTEと共に、第1のツール構成要素の第1及び第2の表面に対して使用されるべき材料の選択を含み得る。これは、特定の圧縮領域が第1のツール構成要素内で使用されるか否かの決定も含み得る。特定の圧縮領域が使用されるべきことが決定されたところでは、圧縮領域の望ましい形状、位置、及び配置が、この段階で決定され得る。
別の一実施例として、この仕様及び設計の段階の間に、1つの特定の傾斜ツールにおいて、第2のツール構成要素で使用される材料のタイプが選択され得る。更に別の実施例では、この仕様及び設計の段階の間に、第1のツール構成要素の厚さ及びその様々な表面及び材料が決定され得る。更に、この仕様及び設計の段階の間に、第1及び第2のツール構成要素の両方に対して使用されるべき様々な材料の熱膨張係数が、決定され得る。別のただ一つの実施例として、この設計段階では、第1及び第2のツール構成要素を連結させるための機構が決定され得る。この段階では、第1のツール構成要素がどのようにして製造されるかも決定され得る。
製造の間に、本明細書で開示される傾斜ツールを利用する複合材部品の製造などの、構成要素及びサブアセンブリの製造636が行われる。製造の間に、航空機600のシステムインテグレーション638も行われる。そのような構成要素及びサブアセンブリの製造の段階の後で、航空機600は、認可及び納品640を経て運航642に供され得る。顧客により運航される間に、航空機600は、改造、再構成、改修なども含み得る、定期的な整備及び保守644が予定される。
方法630のプロセスのステップの各々は、システムインテグレータ、第三者、及び/又はオペレータ(例えば顧客)によって実行又は実施され得る。本明細書の目的のために、システムインテグレータは、限定しないが、任意の数の航空機製造者、及び主要システムの下請業者を含み得、第三者は、限定しないが、任意の数のベンダー、下請業者、及び供給業者を含み得、オペレーターは、航空会社、リース会社、軍事団体、サービス機関などであり得る。
図8で示されるように、例示的な方法630によって製造された航空機600は、複数の高レベルシステム654及び内装656を有する機体652を含み得る。高レベルのシステム654の実施例には、推進システム658、電気システム660、油圧システム662、及び環境システム664のうちの1以上が含まれる。任意の数の他のシステムが含まれることもある。航空宇宙産業の例を示したが、本開示の原理は、海洋産業及び自動車産業などの他の産業にも適用され得る。
本明細書で具現化されたツール及び方法は、製造及び保守方法630の1以上の任意の段階において用いられ得る。例えば、製造プロセスに対応する構成要素又はサブアセンブリは、航空機600の運航中に製造される構成要素又はサブアセンブリと類似の方法で製作又は製造され得る。また、1以上の装置の実施形態、方法の実施形態、又はそれらの組み合わせは、例えば、航空機600の組立てを実質的に効率化するか、又は航空機600のコストを削減することにより、製造段階632及び634で利用することができる。同様に、装置の実施形態、方法の実施形態、又はそれらの組み合わせのうちの1以上を、航空機600の運航中に、例えば限定しないが、整備及び保守644に利用することができる。
更に、本開示は、以下の条項による実施形態を含む。
条項1
部品を形成するための傾斜ツールであって、
第1の表面及び第2の表面を備える第1のツール構成要素であって、前記第1の表面が、第1の熱膨張係数(CTE)を有する第1の材料を備え、前記第2の表面が、第2のCTEを有する第2の材料を備える、第1のツール構成要素を備え、
前記第1の材料の前記第1のCTEが、前記第2の材料の前記第2のCTEとは異なる、傾斜ツール。
条項2
前記第1の材料の前記第1のCTEが、前記第2の材料の前記第2のCTEよりも小さい、条項1に記載の傾斜ツール。
条項3
第1の表面を備える第2のツール構成要素を更に備え、前記第2のツール構成要素が、第3のCTEを有する第3の材料から形成される、条項1に記載の傾斜ツール。
条項4
前記第2のツール構成要素の前記第1の表面が、前記第1のツール構成要素の前記第1の表面の幾何学的表面構造と類似した幾何学的表面構造を備える、条項3に記載の傾斜ツール。
条項5
前記第2のツール構成要素の前記第3の材料の前記第3のCTEが、前記第1のツール構成要素の前記第2の材料の前記第2のCTEとほぼ等しい、条項3に記載の傾斜ツール。
条項6
前記第1のツール構成要素が、前記第2のツール構成要素と一体的に形成される、条項3に記載の傾斜ツール。
条項7
前記第1のツール構成要素の第2の表面が前記第2のツール構成要素の第1の表面と隣接するように、前記第1のツール構成要素が前記第2のツール構成要素と連結される、条項1に記載の傾斜ツール。
条項8
前記第1のツール構成要素が、接着剤、粘着作用、機械的インターロッキング、熱的インターロッキングによって、第2のツール構成要素に連結されており、又は前記第1のツール構成要素と前記第2のツール構成要素が、重力によって共に固定される、条項7に記載の傾斜ツール。
条項9
前記第1のツール構成要素の前記第1の材料の前記第1のCTEが、前記部品の第4のCTEとほぼ等しい、条項1に記載の傾斜ツール。
条項10
前記第1のツール構成要素の前記第1の表面が、前記部品の幾何学的表面構造と合致する幾何学的表面構造を有する、条項1に記載の傾斜ツール。
条項11
前記第1のツール構成要素の前記第2の表面が、前記部品の幾何学的表面構造と合致する幾何学的表面構造を有する、条項1に記載の傾斜ツール。
条項12
前記第1のツール構成要素が、内部に画定された少なくとも1つの圧縮領域を備える、条項1に記載の傾斜ツール。
条項13
第2のツール構成要素の第3の材料と前記第1のツール構成要素の前記第2の材料のうちの少なくとも1つが、アルミニウムを含む、条項1に記載の傾斜ツール。
条項14
第2のツール構成要素の第3の材料が、アルミニウム合金を含む、条項1に記載のツール。
条項15
前記第1のツール構成要素が、一定ではない高さを有する、条項1に記載の傾斜ツール。
条項16
第1のツール構成要素を備える傾斜ツールを使用して複合材部品を製造する方法であって、
前記傾斜ツールの前記第1のツール構成要素の第1の表面に沿って複合材部品をレイアップするステップ、
前記複合材部品を覆って真空バッグを密封するステップ、
前記真空バッグ内を真空引きして前記複合材部品を圧縮するステップ、
前記複合材部品を所定の温度まで加熱するステップ、
前記第1の表面の第1の熱膨張係数(CTE)に応じた第1の速度で、前記第1のツール構成要素の前記第1の表面の形状を変化させるステップ、及び
前記第1の表面の前記第1のCTEとは異なる第2の表面の第2のCTEに応じた第2の速度で、前記第1のツール構成要素の前記第2の表面の形状を変化させるステップを含む、方法。
条項17
前記第1のツール構成要素の異なる前記第1のCTE及び前記第2のCTEに基づいて、前記第1のツール構成要素内に熱応力をもたらすステップを更に含む、条項16に記載の方法。
条項18
前記第1のツール構成要素の前記第1の表面と前記第2の表面との間の熱膨張の差異に対処するために、前記第1のツール構成要素によって画定される少なくとも1つの圧縮領域を圧縮するステップを更に含む、条項16に記載の方法。
条項19
前記第1のツール構成要素を第2のツール構成要素とワンピースで一体的に形成するステップを更に含む、条項16に記載の方法。
条項20
第1のツール構成要素及び第2のツール構成要素を備える傾斜ツールを製造する方法であって、
第1のツール構成要素の第1の表面を複合材部品の底面と接触するように構成するステップ、
前記第1のツール構成要素の前記第1の表面の第1の材料を選択するステップであって、前記第1の材料が第1の熱膨張係数(CTE)を有する、ステップ、
前記第1のツール構成要素の第2の表面を第2のツール構成要素と接触するように構成するステップ、及び
前記第1のツール構成要素の前記第2の表面の第2の材料を選択するステップであって、前記第2の材料が第2の熱膨張係数(CTE)を有する、ステップを含み、
前記第2の熱膨張係数(CTE)が前記第1の材料の前記第1の熱膨張係数とは異なる、方法。
条項21
前記第1のツール構成要素の前記第1の表面に沿って、望ましいツールの内側モールド線を画定するステップを更に含む、条項20に記載の方法。
条項22
前記第1の材料の前記第1の熱膨張係数(CTE)が、前記第1のツール構成要素の前記第1表面と接触するように構成された前記複合材部品の熱膨張係数(CTE)と概して等しくなるように、前記第1のツール構成要素の前記第1の表面の前記第1の材料を選択するステップを更に含む、条項20に記載の方法。
条項23
前記第2の材料の前記第2の熱膨張係数(CTE)が、前記第2のツール構成要素の熱膨張係数(CTE)と概して等しくなるように、前記第1のツール構成要素の前記第2の表面の前記第2の材料を選択するステップを更に含む、条項20に記載の方法。
条項24
スパッタリング、積層造形、連続的な電気めっき、又は機械加工によって、前記第1のツール構成要素を製造するステップを更に含む、条項20に記載の方法。
条項25
射出成形、積層造形、又は除去加工によって、前記第2のツール構成要素を製造するステップを更に含む、条項20に記載の方法。
条項26
前記第1のツール構成要素内に少なくとも圧縮領域を画定するステップを更に含む、条項20に記載の方法。
条項27
前記第1のツール構成要素の前記第2の表面が前記第2のツール構成要素の前記第1の表面と隣接するように、前記第1のツール構成要素を前記第2のツール構成要素に連結するステップを更に含む、条項20に記載の方法。
条項28
前記第1のツール構成要素を記第2のツール構成要素とワンピースで一体的に形成するステップを更に含む、条項20に記載の方法。
種々の有利な実施形態の説明は、例示及び説明を目的とするものであり、網羅的な説明であること、又はこれらの実施形態を開示された形態に限定することを意図していない。当業者には、多くの修正例及び変形例が明白となろう。更に、種々の有利な実施形態は、他の有利な実施形態と比べて異なる利点を提供し得る。選択された1以上の実施形態は、実施形態の原理、実際の用途を最もよく説明するため、及び、想起される特定の用途に適する様々な修正例を伴う様々な実施形態の開示内容の理解を、他の当業者に対して促すために、選ばれ、記述されている。

Claims (12)

  1. 複合材部品(15)を形成するための傾斜ツール(20、20’)であって、
    第1の表面(60)及び第2の表面(80)を備える第1のツール構成要素(50、50’)であって、前記第1の表面が第1の熱膨張係数(CTE)(66)を有する第1の材料(64)を備え、前記第2の表面が第2のCTE(90)を有する第2の材料(84)を備える、第1のツール構成要素を備え、
    前記第1の材料の前記第1のCTEが、前記第2の材料の前記第2のCTEとは異なり、前記第1の材料の前記第1のCTEが、前記複合材部品の第4のCTEとほぼ等しい、傾斜ツール(20、20’)。
  2. 前記第1の材料(64)の前記第1のCTE(66)が、前記第2の材料(84)の前記第2のCTE(90)よりも小さい、請求項1に記載の傾斜ツール(20、20’)。
  3. 第1の表面(120)を備える第2のツール構成要素(100)を更に備え、
    前記第2のツール構成要素が、第3のCTE(128)を有する第3の材料(124)から形成され
    前記第1のツール構成要素の前記第2の表面は、前記第2のツール構成要素と接触する、請求項1又は2に記載の傾斜ツール(20、20’)。
  4. 前記第2のツール構成要素(100)の前記第1の表面(120)が、前記第1のツール構成要素(50、50’)の前記第1の表面(60)の幾何学的表面構造と類似した幾何学的表面構造を備える、請求項3に記載の傾斜ツール(20、20’)。
  5. 前記第2のツール構成要素(100)の前記第3の材料(124)の前記第3のCTE(128)が、前記第1のツール構成要素(50、50’)の前記第2の材料(84)の前記第2のCTE(90)とほぼ等しい、請求項3又は4に記載の傾斜ツール(20、20’)。
  6. 前記第1のツール構成要素(50、50’)が、前記第2のツール構成要素(100)と一体的に形成される、請求項3から5のいずれか一項に記載の傾斜ツール(20、20’)。
  7. 前記第1のツール構成要素(50、50’)の前記第2の表面(80)が、前記第2のツール構成要素(100)の前記第1の表面(120)と隣接するように、前記第1のツール構成要素が前記第2のツール構成要素に連結される、請求項3から5のいずれか一項に記載の傾斜ツール(20、20’)。
  8. 前記第1のツール構成要素の熱膨張係数は、前記第1の表面と前記第2の表面との間の高さに沿って変化する、請求項1から7のいずれか一項に記載の傾斜ツール(20、20’)。
  9. 前記第1のツール構成要素(50、50’)の前記第1の表面(60)が、前記複合材部品(15)の幾何学的表面構造と合致する幾何学的表面構造を有し、
    前記第1のツール構成要素の前記第2の表面(80)が、前記複合材部品の前記幾何学的表面構造と合致する幾何学的表面構造を有する、請求項1から8のいずれか一項に記載の傾斜ツール(20、20’)。
  10. 前記第1のツール構成要素(50、50’)が、前記第1のツール構成要素内の応力を軽減するように構成された圧縮領域(74、74’)を備える、請求項1から9のいずれか一項に記載の傾斜ツール(20、20’)。
  11. 前記第1の材料はアルミニウムニッケル合金であり、前記第2の材料はアルミニウムである、請求項1から10のいずれか一項に記載の傾斜ツール(20、20’)。
  12. 第1のツール構成要素(50、50’)を備える傾斜ツール(20、20’)を製造する方法(500)であって、
    前記第1のツール構成要素の第1の表面(60)を複合材部品(15)の底面(17)と接触するように構成するステップ(504)、
    前記第1のツール構成要素の前記第1の表面の第1の材料(64)を選択するステップ(508、510)であって、前記第1の材料が第1の熱膨張係数(CTE)(66)を有する、ステップ、
    前記第1のツール構成要素の第2の表面(80)を第2のツール構成要素(100)と接触するように構成するステップ(512)、及び
    前記第1のツール構成要素の前記第2の表面の第2の材料(84)を選択するステップ(516、518)であって、前記第2の材料が、前記第1の材料の前記第1の熱膨張係数とは異なる第2のCTE(90)を有し、前記第1の材料の前記第1のCTEが、前記複合材部品の第4のCTEとほぼ等しい、ステップを含む、方法。
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