JP6758825B2 - 画像処理装置およびその作動方法 - Google Patents

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Description

本発明は、被検眼の画像を処理する画像処理装置およびその作動方法に関する。
医療分野では患者に対して何らかの医療的措置を行った後に、それに対する反応を経時的に観察する経過観察が極めて重要である。画像診断の分野においては、この経過観察をし易くするために、異なる時間において被写体を撮影して得た複数の撮影画像の差分を求めた画像である差分画像が知られている。放射線画像分野では、異なる時間において撮影された胸部X線画像の差分画像が特許文献1に開示されている。
また、眼科分野では、異なる時間において被検眼を撮影して得た複数の眼底画像の差分画像が特許文献2に開示されている。
ここで、眼科分野の撮影装置においては、低コヒーレンス光による干渉を利用した光断層画像撮像(Optical Coherence Tomography:OCT)装置(以下、OCT装置と記載)が普及している。OCT装置で撮影された画像による経過観察に関しては、異なる時間に眼底を撮影して得た眼底の断層画像と眼底画像とを並べてモニタに表示させることが特許文献3に開示されている。また、断層画像間の層厚分布の差分をとった差分情報をグラフ化した層厚情報をモニタに表示させることが特許文献3に開示されている。
特開2002−230517号公報 特開平04−336677号公報 特開2010−220771号公報
眼科分野において、上述したOCT装置の発展に伴って、ユーザが、異なる時間において被検眼を撮影して得た複数の断層画像と、複数の断層画像に対応する被検眼の複数の眼底画像の差分画像との両方を容易に確認することにより、経過観察を効率的に行うことが求められている。
本発明に係る画像処理装置の一つは、
異なる時間において被検眼を撮影して得た複数の3次元断層画像に対応する前記被検眼の複数の眼底画像の差分画像を生成する生成手段と、
前記複数の3次元断層画像の少なくとも1つに対応する2次元断層画像の位置を示す第1の指標を前記生成された差分画像に重ねた状態で表示手段に表示させ、前記2次元断層画像の位置を示す第2の指標を前記複数の眼底画像のうち少なくとも1つの眼底画像に重ねた状態で前記表示手段に表示させる表示制御手段と、
前記表示された差分画像において前記第1の指標の位置を指定することにより、または、前記表示された少なくとも1つの眼底画像において前記第2の指標の位置を指定することにより、前記指定された位置に対応する2次元断層画像を決定する決定手段と、を有し、
前記表示制御手段は、前記決定された2次元断層画像を前記表示手段に表示させ、前記表示された差分画像における前記第1の指標の移動に応じて、前記表示された少なくとも1つの眼底画像における前記第2の指標を連動して表示させ、前記表示された少なくとも1つの眼底画像における前記第2の指標の移動に応じて、前記表示された差分画像における前記第1の指標を連動して表示させる。
また、本発明に係る画像処理装置の一つは、
異なる時間において被検眼を撮影して得た複数の3次元断層画像を用いて、前記被検眼の変化を示す画像を生成する生成手段と、
前記複数の3次元断層画像の少なくとも1つに対応する2次元断層画像の位置を示す第1の指標を前記変化を示す画像に重ねた状態で表示手段に表示させ、前記2次元断層画像の位置を示す第2の指標を前記被検眼の眼底画像に重ねた状態で前記表示手段に表示させる表示制御手段と、
前記表示手段に表示される前記変化を示す画像において前記第1の指標の位置を指定することにより、または、前記表示された眼底画像において前記第2の指標の位置を指定することにより、前記指定された位置に対応する2次元断層画像を決定する決定手段と、を有し、
前記表示制御手段は、前記決定された2次元断層画像を前記表示手段に表示させ、前記表示された前記変化を示す画像における前記第1の指標の移動に応じて、前記表示された眼底画像における前記第2の指標を連動して表示させ、前記表示された眼底画像における前記第2の指標の移動に応じて、前記表示された前記変化を示す画像における前記第1の指標を連動して表示させる。
また、本発明に係る画像処理装置の作動方法の一つは、
異なる時間において被検眼を撮影して得た複数の3次元断層画像に対応する前記被検眼の複数の眼底画像の差分画像を生成する工程と、
前記複数の3次元断層画像の少なくとも1つに対応する2次元断層画像の位置を示す第1の指標を前記生成された差分画像に重ねた状態で表示手段に表示させ、前記2次元断層画像の位置を示す第2の指標を前記複数の眼底画像のうち少なくとも1つの眼底画像に重ねた状態で前記表示手段に表示させる工程と、
前記表示された差分画像において前記第1の指標の位置を指定することにより、または、前記表示された少なくとも1つの眼底画像において前記第2の指標の位置を指定することにより、前記指定された位置に対応する2次元断層画像を決定する工程と、を有し、
前記表示させる工程では、前記決定された2次元断層画像を前記表示手段に表示させ、前記表示された差分画像における前記第1の指標の移動に応じて、前記表示された少なくとも1つの眼底画像における前記第2の指標を連動して表示させ、前記表示された少なくとも1つの眼底画像における前記第2の指標の移動に応じて、前記表示された差分画像における前記第1の指標を連動して表示させる。
また、本発明に係る画像処理装置の作動方法の一つは、
異なる時間において被検眼を撮影して得た複数の3次元断層画像を用いて、前記被検眼の変化を示す画像を生成する工程と、
前記複数の3次元断層画像の少なくとも1つに対応する2次元断層画像の位置を示す第1の指標を前記変化を示す画像に重ねた状態で表示手段に表示させ、前記2次元断層画像の位置を示す第2の指標を前記被検眼の眼底画像に重ねた状態で前記表示手段に表示させる工程と、
前記表示手段に表示される前記変化を示す画像において前記第1の指標の位置を指定することにより、または、前記表示された眼底画像において前記第2の指標の位置を指定することにより、前記指定された位置に対応する2次元断層画像を決定する工程と、を有し、
前記表示させる工程では、前記決定された2次元断層画像を前記表示手段に表示させ、前記表示された前記変化を示す画像における前記第1の指標の移動に応じて、前記表示された眼底画像における前記第2の指標を連動して表示させ、前記表示された眼底画像における前記第2の指標の移動に応じて、前記表示された前記変化を示す画像における前記第1の指標を連動して表示させる。
本発明によれば、ユーザが、異なる時間において被検眼を撮影して得た複数の断層画像と、複数の断層画像に対応する複数の眼底画像の差分画像との両方を容易に確認することにより、経過観察を効率的に行うことができる。
本実施形態における画像処理装置の全体構成を表す図。 本実施形態におけるOCT装置の概略構成図。 本実施形態における生成画像を説明する図。 本実施形態におけるドルーゼンマップ生成の説明図。 本実施形態における経過観察のフローチャート。 本実施形態における画像処理装置の表示形態を例示する図。 本実施形態における差分処理における瞬きと画像を説明する図。 本実施形態における画像処理装置の別の表示形態を例示する図。
以下、本実施形態による画像処理装置およびその作動方法について、図面を用いて詳細に説明する。なお、本実施形態による画像処理装置は、断層撮像装置(画像生成部100)に通信可能に接続されているが、断層撮像装置に内蔵する等して一体として構成されても良い。本実施形態では、断層撮像装置の一例であるOCT装置として偏光OCT装置を用いており、被検眼の偏光特性を描出した画像により経過観察を行う場合について説明する。
[全体構成]
図1は、本実施形態による画像処理装置を含む、撮影システムの構成を表す図である。同図において破線で囲まれた部分が本実施形態による画像処理装置に該当する。同図において、画像生成部100から出力される画像データは、表示部300において観察に供されると共に差分生成部200に入力されて差分マップが生成、表示部300に表示される。
また、表示制御部400はオペレータの操作等に応じて表示部300に表示される画像の種類や形態を制御するものである。これらの機能は、パーソナルコンピュータ(PC)で実現する事が出来る。その場合、表示部300はPCに接続された液晶モニタ等の表示デバイスに対応し、各部はソフトウェアにより実現する事が出来る。
次に各手段の構成、動作について詳細に説明する。
[偏光OCT装置]
図2は、本実施形態における画像生成部100の一例である偏光OCT装置の全体構成の概略図である。本実施形態では、SS(Swept Source)−OCTによる偏光OCT装置について説明する。なお、本実施形態で説明する偏光OCT装置は、SS−OCTではなく、SD−OCTやTD−OCTにも適用可能である。また、本実施形態では、偏光OCT装置について説明するが、本発明は偏光OCT装置である必要はなく、一般的なOCT装置にも適用可能である。
<装置の全体構成>
光源101は、波長掃引型(Swept Source:以下SS)光源であり、例えば、掃引中心波長1050nm、掃引幅100nmで掃引しながら光を出射する。光源101から出射された光は、シングルモードファイバ(以下SMファイバと記載)102、偏光制御器103コネクタ104、SMファイバ105、ポラライザ106、偏波保持(Polarization Maintaining:PM)ファイバ(以下PMファイバと記載)107、コネクタ108、PMファイバ109を介して、ビームスプリッタ110に導かれ、測定光(OCT測定光とも言う)と参照光(OCT測定光に対応する参照光とも言う)に分岐される。ビームスプリッタ110の分岐比は、90(参照光):10(測定光)である。偏光制御器103は光源101から射出する光の偏光を所望の偏光状態へ変化させることが出来る。一方、ポラライザ106は特定の直線偏光成分のみを通過させる特性を持つ光学素子である。通常光源101から射出される光は偏光度が高く、特定の偏光方向を持つ光が支配的であるが、ランダム偏光成分と呼ばれる、特定の偏光方向を持たない光が含まれている。このランダム偏光成分は偏光OCT画像の画質を悪化させることが知られており、ポラライザによってランダム偏光成分をカットしてやる。なお、ポラライザ106を通過できるのは特定の直線偏光状態の光のみであるため、所望の光量が被検眼118に入射するように偏光制御器103によって偏光状態を調整する。
分岐された測定光は、PMファイバ111を介して出射され、コリメータ112によって平行光とされる。平行光となった測定光は1/4波長板113を透過したのち、被検眼118の眼底Erにおいて測定光を走査するガルバノスキャナ114、スキャンレンズ115、フォーカスレンズ116を介して被検眼118に入射する。ここで、ガルバノスキャナ114は単一のミラーとして記載したが、実際は被検眼118の眼底Erをラスタースキャンするように2枚のガルバノスキャナによって構成している。また、フォーカスレンズ116はステージ117上に固定されており、光軸方向に動くことで、フォーカス調整することが出来る。ガルバノスキャナ114とステージ117は駆動制御部145によって制御され、被検眼118の眼底Erの所望の範囲(断層画像の取得範囲、断層画像の取得位置、測定光の照射位置とも言う)で測定光を走査することが出来る。また1/4波長板113は、1/4波長板の光学軸と、その光学軸に対して直交する軸との間の位相を1/4波長分だけ遅延させる特性を持つ光学素子である。本実施形態ではPMファイバ111より射出する測定光の直線偏光の方向に対して1/4波長板の光学軸を45°だけ光軸を回転軸として回転させ、被検眼118に入射する光を円偏光とする。なお、本実施形態では詳細な説明はしていないが、眼底Erの動きを検出し、ガルバノスキャナ114のミラーを眼底Erの動きに追従させて走査させるトラッキング機能が付与されていることが望ましい。トラッキング方法については一般的な技術を用いて行うことが可能であり、リアルタイムで行うことも、ポストプロセッシングで行うことも可能である。例えば、走査型レーザ検眼鏡(Scanning Laser Ophthalmoscope:SLO)を用いる方法がある。これは眼底Erについて、SLOを用いて光軸に対して垂直な面内の2次元画像を経時的に取得し、画像中の血管分岐などの特徴箇所を抽出する。取得する2次元画像中の特徴箇所がどのように動いたかを眼底Erの移動量として算出し、算出した移動量をガルバノスキャナ114にフィードバックすることでリアルタイムトラッキングを行うことが出来る。
測定光は、ステージ117上に乗ったフォーカスレンズ116により、被検眼118に入射し、眼底Erにフォーカスされる。眼底Erを照射した測定光は各網膜層で反射・散乱し、上述の光学経路をビームスプリッタ110に戻る。ビームスプリッタ110に入射した測定光の戻り光はPMファイバ126を経由し、ビームスプリッタ128に入射する。
一方、ビームスプリッタ106で分岐された参照光は、PMファイバ119を介して出射され、コリメータ120によって平行光とされる。参照光は1/2波長板121、分散補償ガラス122、NDフィルタ123、コリメータ124を介し、PMファイバ127に入射する。コリメータレンズ124とPMファイバ127の一端はコヒーレンスゲートステージ125の上に固定されており、被検者の眼軸長の相違等に対応して光軸方向に駆動するように、駆動制御部145で制御される。1/2波長板121は、1/2波長板の光学軸と、その光学軸に対して直交する軸との間の位相を1/2波長分だけ遅延させる特性を持つ光学素子である。本実施形態ではPMファイバ119より射出する参照光の直線偏光がPMファイバ127において長軸が45°傾いた偏光状態となるように調整する。なお本実施形態では参照光の光路長を変更しているが、測定光の光路と参照光の光路との光路長差を変更出来ればよい。
PMファイバ127を通過した参照光はビームスプリッタ128に入射する。ビームスプリッタ128では参照光の戻り光と参照光が合波されて干渉光とされた上で二つに分割される。分割される干渉光は互いに反転した位相の干渉光(以下、正の成分および負の成分と表現する)となっている。分割された干渉光の正の成分はPMファイバ129、コネクタ131、PMファイバ133を経由して偏光ビームスプリッタ135に入射する。一方、干渉光の負の偏光成分はPMファイバ130、コネクタ132、PMファイバ134を経由して偏光ビームスプリッタ136に入射する。
偏光ビームスプリッタ135および136では、直交する二つの偏光軸に合わせて干渉光が分割され、垂直(Vertical)偏光成分(以下、V偏光成分)と水平(Horizontal)偏光成分(以下、H偏光成分)の二つの光にそれぞれ分割される。偏光ビームスプリッタ135に入射した正の干渉光は偏光ビームスプリッタ135において正のV偏光成分と正のH偏光成分の二つの干渉光に分割される。分割された正のV偏光成分はPMファイバ137を経由してディテクタ141に入射し、正のH偏光成分はPMファイバ138を経由してディテクタ142に入射する。
一方、偏光ビームスプリッタ136に入射した負の干渉光は偏光ビームスプリッタ136において負のV偏光成分と負のH偏光成分に分割される。負のV偏光成分はPMファイバ139を経由してディテクタ141に入射し、負のH偏光成分はPMファイバ140を経由してディテクタ142に入射する。
ディテクタ141および142はいずれも差動検出器となっており、位相が180°反転した二つの干渉信号が入力すると、直流成分を除去し、干渉成分のみを出力する。
ディテクタ141で検出された干渉信号のV偏光成分とディテクタ142で検出された干渉信号のH偏光成分はそれぞれ光の強度に応じた電気信号として出力され、3次元断層画像を取得する画像取得部の一例である信号処理部144に入力する。
<制御部143>
次に、画像生成部全体を制御するための制御部143について説明する。制御部143は、信号処理部144、駆動制御部145および画像保存部148によって構成される。また、信号処理部144はさらに、眼底画像生成部146とマップ生成部147を持つ構成となっている。眼底画像生成部146は、信号処理部144に送られる電気信号から輝度画像および偏光特性画像を生成する機能を有し、マップ生成部147は、眼底網膜の偏光特性を表すマップを生成する機能を有する。また、画像保存部148は、生成された各種画像を被検眼情報に関連付けて保存する機能を有する。
[画像生成]
次に、信号処理部144における画像生成について説明する。信号処理部144は、ディテクタ141、142から出力された干渉信号に対して、眼底画像生成部146において再構成処理を行うことで、各偏光成分に基づいた2つの断層画像である、H偏光成分に対応する断層画像と、V偏光成分に対応する断層画像を生成する。
まず、眼底画像生成部146は、干渉信号から固定パターンノイズ除去を行う。固定パターンノイズ除去は検出した複数のAスキャン信号を平均することで固定パターンノイズを抽出し、これを入力した干渉信号から減算することで行われる。ここでAスキャンは1回の光源の掃引期間に検出されたデータに該当する。次に、眼底画像生成部146は、有限区間でフーリエ変換した場合にトレードオフの関係となる、深さ分解能とダイナミックレンジを最適化するために、所望の窓関数処理を行う。その後、FFT処理を行う事によって断層信号を生成する。
以上の処理を2つの偏光成分の干渉信号に対して行い、ガルバノスキャナ114を走査することにより、2つの2次元断層画像(以降、Bスキャンとも呼ぶ)が生成される。これらの断層信号および断層画像を基に、輝度画像および偏光特性画像を生成する。偏光特性画像とは、被検眼の偏光特性を画像化したもので、本実施形態においては被写体の偏光解消性を表す断層画像(以降DOPU画像と呼ぶ)を生成する。
また、図3(a)は、AスキャンとBスキャンの関係を表したものであり、図で示すようにN枚のBスキャンから構成されるデータを以降ボリュームデータと呼ぶ。
<輝度画像の生成>
眼底画像生成部146は、前述した2つの2次元断層信号から輝度画像を生成する。輝度画像は従来のOCTにおける断層画像と基本的に同じもので、その画素値rはディテクタ141、142から得られるH偏光成分の断層信号AおよびV偏光成分の断層信号Aから式1によって計算される。

また、ガルバノスキャナ114によってラスタースキャンすることにより、被検眼118の眼底ErのBスキャン画像を副走査方向に並べ、輝度画像のボリュームデータを生成する。
<DOPU画像生成>
眼底画像生成部146は、互いに直行する偏光成分の断層画像からDOPU画像を生成する。DOPU画像の各画素の値dは、DOPU画像を構成する各画素の位置において、被写体の偏光解消性を数値化したものである。まず眼底画像生成部146は断層像の各画素位置におけるストークスベクトルSを、各断層信号A、Aとそれらの間の位相差ΔΦから式2によって計算する。

次に眼底画像生成部146は、当該画素位置において概ね計測光の主走査方向に70μm、深度方向に18μm程度の大きさのウィンドウを設定し、各ウィンドウ内において式2で画素毎に計算されたストークスベクトルの各要素を平均し、式3により当該画素位置におけるDOPUの値dを計算する。

ただし、Q、U、Vは各ウィンドウ内のストークスベクトルの要素Q/I、U/I、V/Iを平均した値である。以上の処理を画素毎に行うことにより、1つのBスキャンに相当するDOPU画像が生成される。眼底画像生成部146は輝度画像のボリュームデータと同様に、上記の処理を全てのBスキャンに行うことで、DOPU画像のボリュームデータを生成する。
<マップ生成>
マップ生成部147は、輝度画像およびDOPU画像のボリュームデータから眼底網膜のマップを生成する。ここで、マップとは、図3(b)又は(d)で示すように、XY平面で定義される画像であり、その画素値はボリュームデータのZ軸方向の並びから計算により求められるものである。本実施形態においてマップ生成部147は、輝度画像およびDOPU画像の各々からマップを以下に説明する方法により生成する。マップ生成部147は、輝度画像のボリュームデータを構成するAスキャン毎に平均することで平面画像(以降疑似SLO像と呼ぶ)を生成する。図3(b)は疑似SLO像を例示したものであり、眼底の全体像が描出されている。
また、マップ生成部147は、DOPU画像のボリュームデータから網膜色素上皮(以降RPEと呼ぶ)の厚さをマップとして生成する。まずマップ生成部147はDOPU画像のボリュームデータを構成する各Bスキャンに対して閾値処理を行い、DOPUの値が所定の閾値(例えば0.75)以下の画素を抽出した2値画像を生成する。図3(c)はこの処理を模式化したものであり、RPEは偏光解消性を有するため、DOPU画像においては低い画素値を持つが、閾値処理により、RPEが選択的に抽出される(図中の太線部分)。その後、同図の破線で示すAスキャンの方向に沿って抽出された画素の数を計数し、その係数値を画素値とするRPE厚マップを生成する。このようにして生成されたマップの例を図3(d)に示す。
この例は委縮型の加齢黄変性において、地図状委縮(GA)を有する症例でのRPE厚マップを表しており、図3(d)においてマップにGA領域Gが、RPE厚ゼロの領域として描出されている。なお、上述したRPE抽出の閾値は本実施形態においては0.75としているが、この値は事前に被写体に応じて実験的に決める事が出来、本発明はこの値に限定されるものではない。また、マップ生成部147が、DOPU画像に基づいて病変部分を抽出したドルーゼンマップを生成するようにしてもよい。以下に図4を参照してドルーゼンマップ生成について説明する。
図4(a)は眼底画像生成部146によって生成された輝度画像のBスキャンを例示したものであり、RPEが隆起したドルーゼンDが描出されている。また同図(b)は対応するDOPU画像のBスキャン、(c)は前述した閾値処理によりRPEが抽出されたBスキャン像を表している。マップ生成部147は、図4(c)に示すように、抽出されたRPEを多項式近似等によりフィッティングしたラインFを計算し、前記抽出し、かつ隆起したRPEとの距離hを求め、この値を画素値とするマップをドルーゼンマップとして生成する。図4(d)はこのように生成されたドルーゼンマップを例示したもので、ドルーゼンが存在する部分が白いスポット状に描出され、眼底でのドルーゼンの位置と大きさを観察することが出来る。同図(d)において破線で示す部分に対応するBスキャンが同図(a)乃至(c)に該当する。
<画像保存>
制御部143は、ディテクタ141、142から出力された干渉信号、上述したように生成されたボリュームデータおよびマップを被検眼の情報と関連付けて画像保存部148に保存する。ここで被検眼情報は少なくとも、被検者の氏名、患者ID等の被験者を特定するための情報およびデータが取得された日時の情報を含んでいる。また、制御部143は表示制御部400に指示に基づいて、指定された被検眼の特定の日時の撮影データを検索して出力する機能を有する。
[経過観察]
次に、本実施形態における経過観察時の処理について図5のフローチャートおよび表示部300における表示例を表す図6を参照して説明する。なお、この処理の流れは表示制御部400が制御部143、差分生成部200および表示部300と連携動作することによって実現される。これらの機能は、実際のOCT装置においては単一のパーソナルコンピュータ(PC)上で動作する制御ソフトウェアとして実現してもよいし、別々のハードウェアから構成される制御装置として実現してもよい。本実施形態では、一連の機能はPC上で動作する制御ソフトウェアとして実現されており、ユーザはキーボード、マウス等の入力機器を用いて対話的に各機能を実行する事としている。
<画面構成>
まず、本実施形態における経過観察用の画面構成を説明する。図6において、経過観察画面601は、表示制御部400により、表示部300に表示される経過観察用の画面を表している。経過観察画面601には、被検眼および経過観察対象となる異なる時間に行われた複数の検査を選択するための選択領域602、選択された検査に属するマップを表示するマップ表示領域603および604、当該選択されたマップ間の差分を表示する差分表示領域605を有している。以降の説明においては、マップ表示領域603は基準マップ領域、604は比較マップ領域として区別する事とする。また、符号C1乃至C3は、各マップ上に重畳表示された位置指定用のカーソルを表しており、指標の一例である。指標は、マップ上で移動可能に表示させる。当該カーソルの位置に対応するデータが各々のマップ表示領域の下部のデータ表示領域に表示される。ここで、指定手段の一例であるマウス等の入力デバイスを用いて指標の一例であるカーソルを表示部300に表示される差分画像上で移動させることにより、表示部300に表示させる2次元断層画像を指定することができる。このとき、差分画像上で指定された指標の位置を検出する検出手段(不図示)を更に有することが好ましい。また、検出された位置に対応する2次元断層画像は、3次元断層画像を構成する複数の2次元断層画像から少なくとも一つを選択することにより決定されても良い。また、検出された位置に対応する2次元断層画像は、3次元断層画像を用いて再構成することにより決定されても良い。なお、差分表示領域に表示された差分画像に重ねて表示されるカーソルは、第1の指標の一例である。また、基準マップ表示領域603および比較マップ領域604に表示された複数の眼底画像に重ねて表示されるカーソルは、第2の指標の一例である。表示された差分画像における第1の指標と前記表示された少なくとも1つの眼底画像における第2の指標との一方を移動すると他方が連動することが好ましい。
また、データ表示領域は、例えば、基準データ表示領域606、比較データ表示領域607、差分データ表示領域608である。609は、マップ表示領域に表示されるマップの種類の中からいずれか一つを選択可能なラジオボタン群(マップ選択ボタン群)であり、本実施形態では輝度画像、RPE厚マップ、ドルーゼンマップの3種類が選択可能である。また、610は、差分計算を行う為の差分実行ボタンである。
次に、本実施形態における経過観察の流れを説明する。なお、図6においては差分表示領域605が基準マップ領域603と比較マップ領域604の間に配置されている。本発明はこれに限定されるものではないが、経過観察においてはまず変化のある部分に着目する必要があるため、差分表示領域はユーザが表示デバイスを眺めた時に、最も視線が集中する画面の中央付近に配置することが好ましい。また、表示制御部400は、検査毎に(撮影された時間毎に)指定された複数の2次元断層画像と複数の眼底画像とを並べて表示手段に表示させることが好ましい。例えば、表示制御部400は、同一検査である基準マップ領域603と基準データ表示領域606とを並べて表示手段に表示させ、また、同一検査である比較マップ領域604と比較データ表示流域607とを並べて表示手段に表示させることが好ましい。
また、基準マップ領域603、比較マップ領域604と差分表示領域605の配置をユーザの好みに応じて変更できるように表示されても良い。例えば、基準マップ領域603と比較マップ領域604を隣同士に並べて、差分表示領域605を端に配置するように変更するように表示されても良い。このとき、例えば、差分表示領域605は、比較マップ領域604の隣であって、基準マップ領域603とは逆側の隣に配置されるように表示されても良い。これにより、ユーザが基準マップと比較マップとの比較を優先したい場合に、差分画像が基準マップ領域603と比較マップ領域604との間に配置される場合よりも、ユーザの視線移動を低減することができる。なお、差分画像を優先的に確認するユーザにとっては、上述したように、差分画像が基準マップ領域603と比較マップ領域604との間に配置されるように表示されることが好ましい。ここで、この設定の変更は、表示制御部400が不図示のユーザインタフェースからのユーザ入力によって変更してもよい。また、別途表示用の領域の並びをパラメータとして記憶する設定ファイルを設け、ユーザ又は管理者がそのファイルを修正することで実現することができる。
<ステップS501:被検眼と検査を選択>
表示制御部400は、ユーザからの被検眼および検査指定を入力し、該当する撮影データを選択する。本実施形態では、図6に示すように選択領域602内に被検者を特定するID等の情報を入力し、それにより表示される各検査のサムネイル画像を指定することで行われる。各サムネイルには検査日時が重畳表示(不図示)されており、ユーザはマウス等の入力デバイスを用いて比較の基準となる検査を基準マップ領域603に、比較対象となる検査を比較マップ領域604にドラッグ・ドロップすることで検査を選択することができる。これらのサムネイルは撮影が行われた際に、画像生成制御部413によって画像保存部148に保存されるようにしてもよいし、当該被検者が選択された際に、表示制御部400によって画像保存部148から3次元断層画像データであるボリュームデータを読出し、生成表示してもよい。
上記の操作によって、表示制御部400は選択されたマップを画像保存部148から読出し、各マップ表示領域に表示すると共に、当該マップを生成する元となったボリュームデータを読み出して、基準データ表示領域606および比較データ表示領域607に表示する。なお、各マップ表示領域に表示されるマップは、マップ選択ボタン群609で指定された種類が表示され、基準データ表示領域606および比較データ表示領域607にはマップ上に重畳された位置指定カーソルC1、C3に対応する位置のBスキャンが表示される。
<ステップS502:マップを選択>
ユーザは、マップ選択ボタン群609内のボタンを操作することで、マップ表示領域に表示されるマップの種類を変更することが出来る。前述したように、本実施形態では、輝度画像、RPE厚マップ、ドルーゼンマップのいずれかが選択可能であり、図6はRPE厚マップが選択された状態を示している。なお、このマップの種類変更はボタンではなく、ドロップダウンリストやリストボックスなど、複数の項目から1つを選択可能なものであればどのようなものでもよい。
<ステップS503:差分画像を生成>
ユーザが差分実行ボタン610を押下することで、表示制御部400は差分生成部200に対し、選択されたマップ同士の差分処理開始を指示する。差分生成部200は、選択された2つのマップ間の位置合わせを行い、互いに対応する位置において比較マップの画素値から基準マップの画素値を減算した値を画素値とする差分マップを生成する。この位置合わせには、選択されたマップの種類に関わらず疑似SLO像を用いてもよい。この時、ボリュームデータの撮影において被検者が瞬きをしてしまう事がある。その場合、マップには、図7(a)のように無効なデータがストライプ状に存在するため、このような領域は位置合わせには用いない事が望ましい。これは、被検者が瞬きをしている際には、被検者の瞼により戻り光が正しく戻ってこないため、信号がほとんどない画像として取得されるためである。このストライプ状の領域は、ガルバノスキャナの主走査方向に並行に存在するため、差分生成部200はこのような無効領域を検出し、それ以外の領域を位置合わせに用いると共に、その位置を記憶する。また、表示制御部400は、位置合わせにより特定した基準マップと比較マップ間の位置関係を不図示の内部メモリに記憶すると共に、位置指定カーソルC1乃至C3を前記位置関係に基づいて関連付ける。
<ステップS504:差分画像を表示>
生成された差分マップは、差分表示領域605に表示される。この時、差分データ表示領域608には位置指定カーソルC2の位置における差分マップの値がグラフ表示される。図6はRPE厚マップ間の差分を行った結果を例示しており、基準マップに対して比較マップに描出されたGAの領域が大きくなっている。したがって、新たに領域が広がった部分について差分値は負の値を、変化が小さい又は無い部分はほぼ0を取ることになる。本実施形態において、表示制御部400は差分マップを256諧調のグレースケールとし、差分値の0を中間諧調に、予め設定した最大値を諧調の最大値である255、最小値を0に割り当てている。これにより、差分マップではGAが拡大した部分が黒く描出され、他の部分はほぼ中間色として描出され、ユーザは変化のある部分を直感的に把握することが可能となる。
また、表示制御部400は、ユーザがC1乃至C3のいずれかのカーソルを操作して位置を調整した場合、先に記憶した位置関係に基づいて、他のカーソルも被検眼の同じ場所に位置するよう連動させる。このためユーザは差分マップ上でカーソルを操作して変化の大きい部分を基準又は比較マップ上で簡単に確認する事が出来る。さらに、ユーザがマップ上の異なる領域を観察するために、この連動動作をオフ又はオフにするボタン(不図示)を経過観察画面601に設けてもよい。なお、このボタンは、連動の有無を切り換える切換手段の一例である。
なお、ステップS501、S502においては選択されたマップ間の位置関係は不明であるため、各カーソルは連動せずに個別に操作できるようにすることが望ましい。その際、本ステップにおいて位置関係が特定される前後で、カーソルの表示形態(色、線の太さ・種類等)を変えることで、ユーザはデータ領域に表示されるデータが同一位置のものか、そうでないかを確認する事が出来る。また、各データ表示領域(606乃至608)には、各々スライダーを設け、このスライダーを操作することで表示する断層像又はグラフを選択するようにしてもよい。この場合、位置指定カーソルC1乃至C3と連動する事が好ましい。
さらに、表示制御部400は、差分生成部200が無効領域を記憶している場合は、当該領域の差分マップ上にその領域を、他の部分と区別が可能な異なる形態で表示する。例えば、図7(b)に示すように無効領域をストライプ状の領域に斜線で表示することにより、ユーザは当該部分を簡単に区別できるようになる。なお、ユーザが無効領域を認識できるように表示されれば良く、無効領域を示す表示形態として、例えば、差分表示領域605に無効領域が有ることを示すエラー表示を行っても良い。また、図6において選択領域602はマップの横に、サムネイルが縦に並ぶように配置しているが、マップの上部に配置してサムネイルが横並びとなるようにしてもよい。
<ステップS505:結果を保存するか否かを判定>
ユーザは差分処理の結果を画像保存部148に保存するかどうかを選択し、保存する場合はステップS506に、そうでない場合は経過観察のフローは終了する。これは、ユーザが不図示の保存ボタン等を操作することで選択する事ができる。
<ステップS506:結果を保存>
表示制御部400は生成した差分マップを、それを生成するために用いたマップを特定する情報と共に画像保存部148に保存する。なお、この時に2つのマップの位置関係も同時に保存するようにしてもよい。このようにすることで、改めて差分マップを表示した場合に位置指定カーソル間の連動を、差分処理をすることなしに実行できるため好ましい。
以上説明したように本実施形態によれば、ユーザが複数のマップ間の変化を効率的に観察することができる。なお、上記の説明ではRPE厚マップを例として説明したが、ドルーゼンマップあるいは疑似SLOを対象としても同様の効果が得られる。さらに、マップの種類としてはこれらに限定されず、輝度画像のボリュームデータを網膜層別にセグメンテーションし、所定の層(例えば視神経線維層)のみをマップ化したものや、複数のボリュームデータ間の非相関部分を抽出し、血管領域をマップ化した血管マップに対しても適用が可能である。
さらに、2つの検査における基準マップと比較マップの間の位置ずれの状態を目視できるようにしてもよい。また、各データ表示領域(606乃至608)に表示するデータの種類を指定できるようにしてもよい。図8は、本実施形態における画像処理装置の別の表示形態を例示する図である。表示制御部400は、ステップS503で説明したように、比較マップと基準マップを位置合わせした際の、座標変換後の比較マップを比較マップ領域604に表示する。同図の例では、比較マップは基準マップに対して右に回転しているが、これは比較マップの検査時に被検眼が相対的に回転した状態で撮影されたことを表している。このとき、差分生成器200は、位置ずれ情報取得手段の一例であり、基準マップと比較マップの対応点を公知のアフィン変換を用いて計算し、基準マップに対する比較マップのシフト情報及び回転情報を少なくとも含む位置ずれ情報を取得する。そして、比較マップは、取得された位置ずれ情報に基づいて、基準マップに対して少なくともシフト及び回転することによって生成される。
また、比較データ表示領域604および差分表示領域605には、比較データが取得された時のBscanの位置を表すカーソルC3およびC4が識別可能なように表示され、ユーザは差分マップおよび表示データの位置的な関係をより正確に確認する事が出来る。
さらに、表示制御部400は、差分表示領域605に比較マップの位置(外枠)を示す輪郭線802(比較マップの範囲を示す表示形態の一例)を重畳表示する。これにより、基準マップに対する比較マップの位置関係をユーザが把握する事が出来る。この時、比較マップの輪郭線802の外側は基準マップと比較マップの共通な領域が存在しない部分であるため、表示制御部400はこの部分を規定の色で塗りつぶす。図8は中間値である灰色で塗りつぶした例を示しているが、これに限らず他の色(例えば黒等)でもよい。
また、図8において、データ表示領域に表示する画像の種類を選択する断層像切換部801を用いて、プルダウンリスト等により選択可能な画像をユーザが選択するように構成することができる。選択が可能な画像としては、図3(c)に示したRPEの抽出結果や図4(c)に示すドルーゼンの抽出結果、あるいは図4(a)に示す輝度画像である。
また、断層像切換え部801の選択に応じて、マップ表示領域603および604に表示される種類を連動させてもよい。例えば、断層像切換え部801でRPE抽出結果が選択された場合は、基準マップ領域603および比較マップ領域604にRPE厚マップが表示される。一方、断層像切換え部801で輝度情報の断層像が選択された場合は、基準マップ領域603および比較マップ領域604には輝度画像によるマップ(疑似SLO像)が表示される。また、断層像切換え部801の選択結果はマップ選択ボタン群609に自動的に反映される。このように、ユーザが表示する画像の種類を選択可能とする事で、検査間で変化の生じた部分の深さ方向の状態を詳細に観察する事ができる。
(その他の実施形態)
また、本発明は、以下の処理を実行することによっても実現される。即ち、上述した実施形態の機能を実現するソフトウェア(プログラム)を、ネットワーク又は各種記憶媒体を介してシステム或いは装置に供給し、そのシステム或いは装置のコンピュータ(またはCPUやMPU等)がプログラムを読み出して実行する処理である。

Claims (22)

  1. 異なる時間において被検眼を撮影して得た複数の3次元断層画像に対応する前記被検眼の複数の眼底画像の差分画像を生成する生成手段と、
    前記複数の3次元断層画像の少なくとも1つに対応する2次元断層画像の位置を示す第1の指標を前記生成された差分画像に重ねた状態で表示手段に表示させ、前記2次元断層画像の位置を示す第2の指標を前記複数の眼底画像のうち少なくとも1つの眼底画像に重ねた状態で前記表示手段に表示させる表示制御手段と、
    前記表示された差分画像において前記第1の指標の位置を指定することにより、または、前記表示された少なくとも1つの眼底画像において前記第2の指標の位置を指定することにより、前記指定された位置に対応する2次元断層画像を決定する決定手段と、を有し、
    前記表示制御手段は、前記決定された2次元断層画像を前記表示手段に表示させ、前記表示された差分画像における前記第1の指標の移動に応じて、前記表示された少なくとも1つの眼底画像における前記第2の指標を連動して表示させ、前記表示された少なくとも1つの眼底画像における前記第2の指標の移動に応じて、前記表示された差分画像における前記第1の指標を連動して表示させることを特徴とする画像処理装置。
  2. 前記表示された差分画像において前記第1の指標を移動することにより指定された前記第1の指標の位置を検出する検出手段を更に有し、
    前記決定手段は、前記複数の3次元断層画像の少なくとも1つにおける前記検出された位置に対応する前記2次元断層画像を、前記表示手段に表示される2次元断層画像として決定することを特徴とする請求項1に記載の画像処理装置。
  3. 前記決定手段は、前記表示された差分画像において前記第1の指標の位置を指定することにより、または、前記表示された少なくとも1つの眼底画像において前記第2の指標の位置を指定することにより、前記指定された位置に対応する2次元断層画像であって、前記複数の3次元断層画像に対応する複数の2次元断層画像を、前記表示手段に表示される複数の2次元断層画像として決定し、
    前記表示制御手段は、前記生成された差分画像と前記決定された複数の2次元断層画像に関する差分を示す表示形態とを並べて前記表示手段に表示させることを特徴とする請求項1または2に記載の画像処理装置。
  4. 前記表示制御手段は、前記差分を示す表示形態を前記表示された複数の2次元断層画像の間に表示させることを特徴とする請求項3に記載の画像処理装置。
  5. 前記生成された差分画像に重ねた状態で表示された指標は、前記生成された差分画像における前記差分を示す表示形態の位置を示すことを特徴とする請求項3または4に記載の画像処理装置。
  6. 異なる時間において被検眼を撮影して得た複数の3次元断層画像に対応する前記被検眼の複数の眼底画像の差分画像を生成する生成手段と、
    前記複数の3次元断層画像に対応する複数の2次元断層画像の位置を示す指標を、前記生成された差分画像に重ねた状態で、表示手段に表示させる表示制御手段と、
    前記表示された差分画像において指標の位置を指定することにより、前記指定された位置に対応する複数の2次元断層画像を決定する決定手段と、を有し、
    前記表示制御手段は、前記決定された複数の2次元断層画像に関する差分を示す表示形態を前記表示手段に表示させ、
    前記生成された差分画像に重ねた状態で表示された指標は、前記生成された差分画像における前記差分を示す表示形態の位置を示すことを特徴とする画像処理装置。
  7. 前記表示制御手段は、前記指定された位置に対応する前記複数の2次元断層画像に関する差分を示すグラフを、前記差分を示す表示形態として、前記表示手段に表示させることを特徴とする請求項3乃至6のいずれか1項に記載の画像処理装置。
  8. 前記表示制御手段は、前記指定された位置に対応する複数の2次元断層画像と前記複数の眼底画像とを、前記撮影された時間毎に並べて前記表示手段に表示させ、前記複数の2次元断層画像の位置を示す第2の指標を前記複数の眼底画像に重ねた状態で前記表示手段に表示させ、前記表示された差分画像における前記複数の2次元断層画像の位置を示す第1の指標の移動に応じて、前記表示された複数の眼底画像における前記第2の指標を連動して表示させ、前記表示された複数の眼底画像における前記第2の指標の移動に応じて、前記表示された差分画像における前記第1の指標を連動して表示させることを特徴とする請求項1乃至7のいずれか1項に記載の画像処理装置。
  9. 前記連動の有無を切り換える切換手段を更に有し、
    前記表示制御手段は、前記連動の有無に応じて前記第1の指標及び前記第2の指標の表示形態を変更することを特徴とする請求項8に記載の画像処理装置。
  10. 前記複数の眼底画像は、2つの眼底画像であり、
    前記表示制御手段は、前記生成された差分画像を前記2つの眼底画像の間に表示させることを特徴とする請求項1乃至9のいずれか1項に記載の画像処理装置。
  11. 前記複数の眼底画像として表示させる画像の種類を選択する選択手段を更に有し、
    前記表示制御手段は、前記選択された種類に応じて、前記複数の3次元断層画像を用いて生成された複数のマップを、前記複数の眼底画像として前記表示手段に表示させることを特徴とする請求項1乃至10のいずれか1項に記載の画像処理装置。
  12. 前記複数の眼底画像の一つに対する他の眼底画像の回転情報を少なくとも含む位置ずれ情報を取得する位置ずれ情報手段を更に有し、
    前記表示制御手段は、前記位置ずれ情報に基づいて前記他の眼底画像を少なくとも回転させた状態で前記表示手段に表示させ、前記他の眼底画像の範囲を示す表示形態を前記生成された差分画像に重ねた状態で前記表示手段に表示させることを特徴とする請求項1乃至11のいずれか1項に記載の画像処理装置。
  13. 前記複数の眼底画像において前記被検眼の瞬きが生じた無効領域が有るか否かを判定する判定手段を更に有し、
    前記表示制御手段は、前記複数の眼底画像の少なくとも1つにおいて前記無効領域が有ると判定された場合には、前記無効領域を示す表示形態を前記差分画像が表示される領域に表示させることを特徴とする請求項1乃至12のいずれか1項に記載の画像処理装置。
  14. 前記表示制御手段は、前記無効領域を示す表示形態を前記差分画像における前記無効領域に重ねた状態で表示手段に表示させることを特徴とする請求項13に記載の画像処理装置。
  15. 異なる時間において被検眼を撮影して得た複数の3次元断層画像を用いて、前記被検眼の変化を示す画像を生成する生成手段と、
    前記複数の3次元断層画像の少なくとも1つに対応する2次元断層画像の位置を示す第1の指標を前記変化を示す画像に重ねた状態で表示手段に表示させ、前記2次元断層画像の位置を示す第2の指標を前記被検眼の眼底画像に重ねた状態で前記表示手段に表示させる表示制御手段と、
    前記表示手段に表示される前記変化を示す画像において前記第1の指標の位置を指定することにより、または、前記表示された眼底画像において前記第2の指標の位置を指定することにより、前記指定された位置に対応する2次元断層画像を決定する決定手段と、を有し、
    前記表示制御手段は、前記決定された2次元断層画像を前記表示手段に表示させ、前記表示された前記変化を示す画像における前記第1の指標の移動に応じて、前記表示された眼底画像における前記第2の指標を連動して表示させ、前記表示された眼底画像における前記第2の指標の移動に応じて、前記表示された前記変化を示す画像における前記第1の指標を連動して表示させることを特徴とする画像処理装置。
  16. 前記画像処理装置は、測定光を照射した前記被検眼からの戻り光と前記測定光に対応する参照光とを合波した光を異なる偏光成分の複数の光に分割する分割手段と、前記異なる偏光成分の複数の光を検出する検出手段とを有する断層撮像装置と通信可能に接続され、前記生成手段は、前記検出された複数の光に基づいて、前記被検眼の2次元断層画像を生成することを特徴とする請求項1乃至15のいずれか1項に記載の画像処理装置。
  17. 前記決定手段は、前記複数の3次元断層画像の少なくとも1つを構成する複数の2次元断層画像から前記指定された位置に対応する前記2次元断層画像を選択することにより、前記指定された位置に対応する2次元断層画像を決定することを特徴とする請求項1乃至16のいずれか1項に記載の画像処理装置。
  18. 前記決定手段は、前記複数の3次元断層画像の少なくとも1つを用いて前記指定された位置に対応する前記2次元断層画像を生成することにより、前記指定された位置に対応する2次元断層画像を決定することを特徴とする請求項1乃至16のいずれか1項に記載の画像処理装置。
  19. 異なる時間において被検眼を撮影して得た複数の3次元断層画像に対応する前記被検眼の複数の眼底画像の差分画像を生成する工程と、
    前記複数の3次元断層画像の少なくとも1つに対応する2次元断層画像の位置を示す第1の指標を前記生成された差分画像に重ねた状態で表示手段に表示させ、前記2次元断層画像の位置を示す第2の指標を前記複数の眼底画像のうち少なくとも1つの眼底画像に重ねた状態で前記表示手段に表示させる工程と、
    前記表示された差分画像において前記第1の指標の位置を指定することにより、または、前記表示された少なくとも1つの眼底画像において前記第2の指標の位置を指定することにより、前記指定された位置に対応する2次元断層画像を決定する工程と、を有し、
    前記表示させる工程では、前記決定された2次元断層画像を前記表示手段に表示させ、前記表示された差分画像における前記第1の指標の移動に応じて、前記表示された少なくとも1つの眼底画像における前記第2の指標を連動して表示させ、前記表示された少なくとも1つの眼底画像における前記第2の指標の移動に応じて、前記表示された差分画像における前記第1の指標を連動して表示させることを特徴とする画像処理装置の作動方法。
  20. 異なる時間において被検眼を撮影して得た複数の3次元断層画像に対応する前記被検眼の複数の眼底画像の差分画像を生成する工程と、
    前記複数の3次元断層画像に対応する複数の2次元断層画像の位置を示す指標を、前記生成された差分画像に重ねた状態で、表示手段に表示させる工程と、
    前記表示された差分画像において指標の位置を指定することにより、前記指定された位置に対応する複数の2次元断層画像を決定する工程と、を有し、
    前記表示させる工程では、前記決定された複数の2次元断層画像に関する差分を示す表示形態を前記表示手段に表示させ、
    前記生成された差分画像に重ねた状態で表示された指標は、前記生成された差分画像における前記差分を示す表示形態の位置を示すことを特徴とする画像処理装置の作動方法。
  21. 異なる時間において被検眼を撮影して得た複数の3次元断層画像を用いて、前記被検眼の変化を示す画像を生成する工程と、
    前記複数の3次元断層画像の少なくとも1つに対応する2次元断層画像の位置を示す第1の指標を前記変化を示す画像に重ねた状態で表示手段に表示させ、前記2次元断層画像の位置を示す第2の指標を前記被検眼の眼底画像に重ねた状態で前記表示手段に表示させる工程と、
    前記表示手段に表示される前記変化を示す画像において前記第1の指標の位置を指定することにより、または、前記表示された眼底画像において前記第2の指標の位置を指定することにより、前記指定された位置に対応する2次元断層画像を決定する工程と、を有し、
    前記表示させる工程では、前記決定された2次元断層画像を前記表示手段に表示させ、前記表示された前記変化を示す画像における前記第1の指標の移動に応じて、前記表示された眼底画像における前記第2の指標を連動して表示させ、前記表示された眼底画像における前記第2の指標の移動に応じて、前記表示された前記変化を示す画像における前記第1の指標を連動して表示させることを特徴とする画像処理装置の作動方法。
  22. 請求項19乃至21のいずれか1項に記載の画像処理装置の作動方法の各工程をコンピュータに実行させるためのプログラム。
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