[システム概略図の説明]
図1を参照して、本発明の一実施形態(第1の実施形態)に係る景品交換システムのシステム概要について説明する。図1に示す景品交換システム1は、ホール店舗の装置、ホール連携システム、及び電算センターの装置を含むよう構成され、電算センターの装置の一部が、インターネットのようなネットワークを経由してネット通販サイトの装置に接続される。図1の景品交換システム1は、好ましくは、ネット通販連動型の景品交換システムである。なお、電算センターは、各ホール店舗とは基本的に異なる場所にある。
ホール店舗には、ホールコンピュータ400、遊技機10、景品選択装置、及び景品交換装置が配置される。ホールコンピュータ400は、そのホール店舗に配置された装置の状態(遊技者の遊技状況等を含む)や、会員、及び景品に関する情報を管理する等の機能を有し、各種データを記録したホールDB430を備える。遊技機10は、例えば、パチスロ機やパチンコ機であり、遊技者は、これらを用いて遊技することにより、遊技媒体(メダルやパチンコ玉)を獲得する。また、遊技機10は、ホールコンピュータ400、及びサンド装置20に接続され、遊技状況や遊技媒体の保持数(貯メダル数、貯玉数)に関する情報をやりとりする。
景品選択装置には、専用端末530、スマートフォン540、フィーチャーフォン558、及び遊技者個人が所有するパーソナルコンピュータやタブレット端末、その他のネットワーク通信可能な任意の端末が含まれる。景品選択装置は、複数のネット通販サイトから収集された商品に関する情報を表示し、遊技者に、将来的に交換可能な景品としてこれらの商品の一部を選択させる装置である。選択された商品は、お買い物リストとして登録される。専用端末530は、大型のタッチパネル型表示装置を備え、ホールコンピュータ400に接続される。なお、専用端末530は、景品交換装置としても機能しうる。
スマートフォン540、及びフィーチャーフォン558は、遊技者の所有する携帯機器(通信機器)であり、ホール店舗の内外で景品選択装置として機能する。スマートフォン540は、タッチパネル型表示装置を備えた携帯電話機であり、インターネットのようなネットワークに接続して、所定のWEBサイトにアクセスしWEBページを表示させることができる。フィーチャーフォン558は、一般には、表示装置を備えるとともに、スマートフォン540と同様の通信機能を有する装置を言う。スマートフォン540、及びフィーチャーフォン558は、携帯ネットワークや無線LANネットワークを含むネットワーク690を経由して、後述のモバイルI/Fサーバ680にアクセスする。
本実施形態では、スマートフォン540、及びフィーチャーフォン558が景品選択装置として使用されるが、スマートフォン540やフィーチャーフォン558と同様の表示装置と通信機能を有し、何らかの方法で装置の識別が可能であれば、他の様々な装置を景品選択装置として使用することができる。
景品交換装置には、サンド装置20、景品POS500、及び景品POS連携専用端末520が含まれ、それぞれがホールコンピュータ400に接続される。景品交換装置は、景品選択装置によって事前に選択された景品に関する情報(お買い物リスト)を表示し、遊技者に、交換する景品を選択させる装置である。サンド装置20はそれぞれ、1つの遊技機10に接続され、遊技媒体の貸出、計数(各台計数装置)、保持(貯メダル、貯玉)などの機能を有するが、本発明では、景品交換装置としても機能する。また、サンド装置20には、遊技機10の上部に設置される大型の表示装置、デジタルサイネージ装置515が接続される。
景品POS500は、ホール店舗の景品交換カウンターに設置され、ホール店舗のスタッフが、遊技者の景品交換に対応するために使用される。例えば、計数装置により発行されたレシートを読み込み、又は、サンド装置20から送信された計数値や保持数を読み出し、これに対応する価値の景品を遊技者に提供する。本発明では、景品POS500は、景品交換装置としても機能する。また、景品POS500には、景品交換装置として機能する、景品POS連携専用端末520が接続される。
ホール連携システムには、ホール連携コンピュータ560、及びセンター店舗I/Fサーバ580が含まれる。ホール連携コンピュータ560は、後述する電算センターの基幹サーバ600と各ホール店舗のホールコンピュータ400との間の指示やデータ送受信を中継するとともに、同一グループのホール店舗や個別ホール店舗のデータ連携・データ統合を制御する。また、ホール連携コンピュータ560は、上述した機能を実現するためのデータをホール連携DB570に記憶する。センター店舗I/Fサーバ580は、センター店舗590に対する指示やデータ送受信を中継、制御するサーバである。
電算センターには、基幹サーバ600、モバイルI/Fサーバ680、ショップ管理サーバ700、ASP−I/Fサーバ800、個別ショップI/Fサーバ820、及びECモールI/Fサーバ840が配置される。基幹サーバ600は、本実施形態に係る景品交換システム1の利用者をモール会員として管理し、遊技者の景品選択や景品交換の操作に応じてそれぞれ景品選択制御処理、景品交換制御処理を行い、景品交換が決定した場合には、自動的に対応するネット通販サイトに対する景品発注処理を行う。また、各ホール店舗におけるモール会員について、遊技状況や景品交換状況を含む行動履歴を収集し記憶する。
モバイルI/Fサーバ680は、スマートフォン540やフィーチャーフォン558で実行されるWEBブラウザからのアクセスに応じて、これらの装置に所定のWEBページを提供するWEBサーバ機能を提供する。また、スマートフォン540等で実行される他のアプリケーションからのアクセスに応じて、データの送受信を行うアプリケーションサーバとしても機能しうる。モバイルI/Fサーバ680は、スマートフォン540等の操作に応じて、基幹DB650のデータ等を参照、更新する。
ショップ管理サーバ700は、複数のネット通販サイトのショップに関する情報を収集し管理するとともに、ネット通販サイトで取り扱う商品に関する情報を収集し、所定の条件を満たす場合に、その商品の情報を、景品選択装置に表示可能なものとして記憶する。これらのショップに関する情報、及び商品に関する情報は、景品DB750に記憶される。また、基幹サーバ600からの指令に応じて、対応するネット通販サイトに向けて景品配送指示を送信する。
ASP−I/Fサーバ800は、複数のネット通販サイトを統合管理するECショップASPサーバ850に対して、HTTPやHTTPSといった所定のプロトコルでアクセスし、ECショップASPサーバ850の管理下にあるネット通販サイト(ショップサーバ870)の情報と、そのネット通販サイトが販売する商品の情報を取得し、ショップ管理サーバ700に送信する。こうした処理は、自動的に所定のタイミングで繰り返されてもよいし、ショップサーバ870の1つから更新された旨が示された場合に行うようにしてもよい。
また、ショップ管理サーバ700から景品配送指示を受信すると、それを上記プロトコルに従って、ECショップASPサーバ850に送信する。ECショップASPサーバ850は、景品配送指示を受け取ると、対応するネット通販サイトのショップサーバ870に対して、指定された景品の配送を指示する。
個別ショップI/Fサーバ820は、個別の独立系ネット通販サイトのショップサーバ872に対して、所定のプロトコルで接続し、当該ネット通販サイト(ショップサーバ872)の情報と、そのネット通販サイトが販売する商品の情報を取得し、ショップ管理サーバ700に送信する。こうした処理は、自動的に所定のタイミングで繰り返されてもよいし、ショップサーバ872から更新された旨が示された場合に行うようにしてもよい。
また、ショップ管理サーバ700から景品配送指示を受信すると、それを上記プロトコルに従って、対応するネット通販サイトのショップサーバ872に対して、指定された景品の配送を指示する。
ECモールI/Fサーバ840は、複数のネット通販サイトを統合管理するECモール管理サーバ860に対して、所定のプロトコルで接続し、ECモール管理サーバ860の管理下にあるネット通販サイト(ショップサーバ874)の情報と、そのネット通販サイトが販売する商品の情報を取得し、ショップ管理サーバ700に送信する。こうした処理は、自動的に所定のタイミングで繰り返されてもよいし、ショップサーバ874の1つから更新された旨が示された場合に行うようにしてもよい。
また、ショップ管理サーバ700から景品配送指示を受信すると、それを上記プロトコルに従って、ECモールI/Fサーバ840に送信する。ECモールI/Fサーバ840は、景品配送指示を受け取ると、対応するネット通販サイトのショップサーバ874に対して、指定された景品の配送を指示する。
上述のように、ASP−I/Fサーバ800等のインターフェイスサーバが、接続先のECショップASPサーバ850等に合わせた通信・接続手順(プロトコル)で、ショップに関する情報、及び商品に関する情報を取得し、商品配送指示を送信するが、本実施形態では、一例を示したに過ぎない。ネット通販サイトのコンピュータは、様々な構成や接続形態をとることができるが、その構成、接続形態に合わせてインターフェイスサーバを構築し、自動的に、上述のショップに関する情報や商品に関する情報の取得や、商品配送指示の送信を行うことができる。
なお、ASP−I/Fサーバ800等のインターフェイスサーバは、ショップ管理サーバ700とは別のコンピュータで構成されているが、ショップ管理サーバ700のなかに、同様の機能を実現するよう構成してもよい。また、上記インターフェイスサーバを機能や対応ショップサーバごとにさらに分割して、より多くのコンピュータで構成するようにもできる。
また、ショップに関する情報の取得、商品に関する情報の取得、及び商品配送指示の送信を、これらのインターフェイスサーバの代わりに、人間が行うようにしてもよい。
次に、図2、及び図3を参照して、本実施形態に係る景品交換システム1で使用される遊技機10とサンド装置20について説明する。図2は、サンド装置20を併設した遊技機10を示す正面図である。図3は、サンド装置20を示す斜視図である。上述のとおり、サンド装置20は景品交換装置としても利用されうる。また、図2に示す遊技機10は、パチスロ機である。本実施形態に係る景品交換システム1の遊技機10としては、パチスロ機、及びパチンコ機のどちらも利用することができるが、以降の本実施形態の説明においては、パチスロ機に関する実施形態を中心に説明する。
図2に示すように、遊技機10の向かって右側には、それぞれ、サンド装置20が併設されている。それぞれのサンド装置20は、隣接する遊技機10に対応して設置されており、対応する当該遊技機10との間で通信可能に接続されている。またそれぞれのサンド装置20は、ホール全体のサンド装置20のシステム管理や売り上げ管理を行うホールコンピュータ400に対して通信可能に接続されている。
サンド装置20の前面部21には、LED(light-emitting diode)部31、カード挿入口32、紙幣を投入可能な紙幣挿入口33、タッチパネルLCD(liquid crystal display)により構成された操作ユニット34、カメラ35、非接触ICカードリーダ/ライタ36、メダル(遊技媒体)払出用トレー37、スピーカカバー38、メダル(遊技媒体)計数用投入口39等が設けられている。カード挿入口32は、例えばホールのカード発行機(図示せず)によって発行された情報カードを受け付け可能な挿入口である。LED部31は、フルカラーLED31A、赤外LED(赤外線発光ダイオード)31Bから構成されている。
遊技者は、情報カード(例えば、ICカード)又は所定金額の紙幣を、カード挿入口32又は紙幣挿入口33に投入することで、遊技に必要な遊技媒体としてのメダルの貸し出しを受けることができる。また、遊技者は、非接触ICカードを、非接触ICカードリーダ/ライタ36にかざすことで、遊技に必要なメダルの貸し出しを受けることができる。
サンド装置20は、紙幣の投入、又は非接触ICカードの提示を受けて、投入された当該価値媒体の金額に応じた数のメダルを、内部に設けられた払出用ホッパによって計数してメダル払出用トレー37から払い出す。また、サンド装置20は、使用可能なメダル数が書き込まれた情報カードの投入を受けると、投入された情報カードに書き込まれているメダル数に応じた数のメダルを、内部に設けられた払出用ホッパによって計数してメダル払出用トレー37から払い出す。遊技者は、メダル払出用トレー37から払い出されたメダルを遊技機10のメダル投入口11へ投入することにより、遊技機10において遊技を行うことができる。
ここで、非接触ICカードには、例えば、非接触ICチップを内蔵したスマートフォン540やフィーチャーフォン558、その他携帯機器、通信機器が含まれる。
また、遊技機10においては、遊技の結果に応じて、メダル払出用トレー12にメダルを払い出すようになされている。遊技者は、このメダルをメダル払出用トレー12から掬い取って、サンド装置20のメダル計数用投入口39へ投入することにより、このメダルをサンド装置20によって計数させることができる。サンド装置20は、メダル計数用投入口39から投入されたメダルを、内部に設けられた計数用ホッパによって計数する。このように、サンド装置20は、遊技機10に併設され、遊技の結果に応じて遊技機10から払い出されたメダルを計数する機能を有していることから、各台計数装置とも呼ばれている。
遊技機10がパチンコ機である場合は、パチンコ玉が、サンド装置20の計数用投入口に導入されるようになっている。例えば、遊技者は、所定の操作を行うことにより、遊技の結果上皿に払い出されたパチンコ玉を下皿に落とすと、当該パチンコ玉は、下皿の下方に装着された案内皿に落下する。案内皿は、下皿から落下したパチンコ玉を、サンド装置20に設けられた計数用投入口へ案内する。計数用投入口に導入されたパチンコ玉は、サンド装置20の内部に設けられた計数部によって計数される。
計数された結果は、カード挿入口32から挿入された情報カードに記録され、又は、ホールコンピュータ400に設けられた記憶部や非接触ICカードに記憶される。また、情報カードや非接触ICカードには、残金データやICカードを識別するための識別情報が記憶される。
計数用ホッパにおいて計数されたメダルは、サンド装置20の底面部に設けられた排出口から搬送コンベアに排出され、回収される。なお、搬送コンベアが設けられていない場所では、サンド装置20の下部にメダルを貯留するための貯留ボックスを設置し、この貯留ボックスへメダルを排出するようにしてもよい。
遊技機10がパチンコ機である場合は、計数部において計数されたパチンコ玉は、サンド装置20の背面部に設けられた排出口から排出され、回収される。また、計数用投入口から投入されたパチンコ玉の計数経路とは別に、サンド装置20の背面側に端数用供給部が設けられており、外部から端数用のパチンコ玉を受け入れるようになっている。この供給部により、端数用のパチンコ玉は、常に一定量が貯留された状態となっており、必要に応じて、端数用払出口から、案内皿へ払い出される。
遊技機10の上部には、デジタルサイネージ装置515が設置され、本実施形態に係る景品交換システム1で提供される、景品交換に関する表示が行われる。デジタルサイネージ装置515は、サンド装置20に接続され、サンド装置20の操作ユニット34に表示される画像等が連動して表示される。
次に、図4を参照して、サンド装置20の操作ユニット34について説明する。操作ユニット34は、ディスプレイ341と、タッチパネル式の操作ボタン342と、を含んでいる。操作ボタン342は、各種のボタンを模した画像として表示され、その画像に応じて遊技者の操作を受け付ける。具体的には、操作ボタン342は、「返却」、「景品交換」、「貸出」、「計数開始」、「持ち玉払出」、「計数停止」、「貯玉する」、「サービス」、「貯玉払出」などの各種の処理の対応する操作ボタン342を模した画像として表示される。遊技者は、所望する処理に対応する操作ボタン342にタッチ(タップ)することで、その処理を実行することができる。
例えば、「貸出」の操作ボタン342は、情報カードをカード挿入口32に挿入して、非接触ICカードを非接触ICカードリーダ/ライタ36にかざして、あるいは現金を紙幣挿入口33に挿入して、メダルの貸し出しを希望するときに操作する部分である。「計数開始」の操作ボタン342は、メダルをメダル計数用投入口39に投入して計数するときに操作する部分である。「計数停止」の操作ボタン342は、メダルの計数を開始したあとに、計数を停止するときに操作する部分である。「返却」の操作ボタン342は、挿入した情報カードを返却するときに操作する部分である。このとき、情報カードには残高情報、持メダルあるいは貯メダル、必要に応じてカードIDが書き込まれる。
遊技者は、情報カード又は所定金額の紙幣を、カード挿入口32又は紙幣挿入口33に投入することで、遊技に必要な遊技媒体としてのメダルの貸し出しを受けることができる。また、遊技者は、非接触ICカードを、非接触ICカードリーダ/ライタ36にかざすことで、遊技に必要なメダルの貸し出しを受けることができる。
「景品交換」の操作ボタン343は、遊技者が事前に選択したお買い物リストを操作ユニット34表示させ、そこで実際に交換を所望する景品についてタッチ操作(タップ操作)を行うことで交換する景品を決定する。また、操作ユニット34に表示される画像の全部又は一部、あるいは、当該画像に関連する画像が、遊技機10の上部に設置されたデジタルサイネージ装置515に連動して表示される。
次に、図5を参照して、サンド装置20の構成について説明する。図5は、サンド装置20の構成を示すブロック図である。メインCPU(central processing unit)40は、ROM(read only memory)41に格納された制御部ログラムを読み出して、景品交換に関する処理、メダルの計数処理、及びその他の処理を実行する。処理に係る各種データは、RAM(random access memory)42に格納される。
メインCPU40は、情報カードリーダ/ライタ22を介して情報カードから読み取った金額データ、又は非接触ICカードリーダ/ライタ23(図3に示した非接触ICカードリーダ/ライタ36)を介して非接触ICカードから読み取った金額データを残高データとしてRAM42に格納する。メインCPU40は、この残高データと、操作ユニット34から出力される操作結果に基づいて、遊技者が指定した金額が残高データよりも小さい場合には、指定された金額分のメダルを払出用ホッパ45において計数して払い出し、残高データから払い出されたメダル分の金額を減算することにより、残高データを更新する。なお、メインCPU40は、駆動回路43を制御することにより、払出用ホッパ45を駆動させることができる。また、メインCPU40には、駆動回路44を介して計数用ホッパ46が接続されており、メインCPU40は、駆動回路44を制御することにより、計数用ホッパ46を駆動させることができる。
操作ユニット34には、情報カードを返却するボタンも表示されており、遊技者がこの操作ボタンを操作することにより、メインCPU40は、情報カードリーダ/ライタ22に挿入されている情報カードをカード挿入口32から返却する。
また、メインCPU40は、紙幣識別装置(ビルバリ)24から出力される紙幣識別結果を残高データとしてRAM42に格納する。メインCPU40は、この残高データと、操作ユニット34から出力される操作結果に基づいて、遊技者が指定した金額が残高データよりも小さい場合には、指定された金額分のメダルを払出用ホッパ45において計数して払い出し、残高データから払い出されたメダル分の金額を減算することにより、残高データを更新する。なお、メインCPU40は、駆動回路43を制御することにより、払出用ホッパ45を駆動させることができる。
また、メインCPU40は、LED部31の赤外LED31Bを監視用投光器として用い、赤外LED31Bからの赤外光を遊技者で反射させ、これをカメラ35において撮像する。メインCPU40は、カメラ35において撮像された画像をRAM42に格納し、この画像に基づいて、遊技者の存在や交代を検出する。この検出処理は常時行われる。遊技者の状態が非検出(離席)状態に変化して、カード挿入口32から挿入された情報カードが挿入されたままである場合、又は紙幣挿入口33から挿入された紙幣の金額データに残高がある場合、メインCPU40は、スピーカ48を介して、警告音や警告音声を発することにより、離席しようとする遊技者に対して注意を喚起することができる。警告音声としては、「カードを忘れています」といった音声が発せられる。
上述のように、メインCPU40は、非接触ICカードリーダ/ライタ23を介して、非接触ICカードとの間で非接触通信を行うようになされている。この通信の方式は、例えば、キャリア周波数が13.56MHzの電磁誘導方式である。メインCPU40は、非接触ICカードリーダ/ライタ23を介して非接触ICカードから読み取った金額データに応じた数のメダルを払出用ホッパ45によって計数し、メダル払出用トレー37から払い出すと共に、非接触ICカードの残高データを書き換える。
また、メインCPU40は、インターフェイス47を介して、遊技機10やホールコンピュータ400との間で通信を行うようになっている。遊技機10は、遊技結果として払い出されたメダル数、及び遊技を行うために遊技者によって投入されたメダル数を定期的にサンド装置20へ送信しており、サンド装置20のメインCPU40は、これらの情報を受け取ると、これらをRAM42に記憶する。
また、メインCPU40は、カメラ35を介して遊技者の顔画像を定期的に取り込み、RAM42に記憶する。前回記憶された顔画像と今回記憶された顔画像とを比較し、同一人物でないと判断された場合、メインCPU40は、遊技者が交代したものと判断し、これに応じた処理を行う。
図2に示すように、遊技機10、及びサンド装置20は、それぞれホールコンピュータ400と通信可能に接続されている。ホールコンピュータ400は、遊技機10からはメダルの投入情報や払出情報といったメダル数に関する蓄積情報(メダル数情報)をサンド装置20経由で受信し、サンド装置20からは、情報カードや非接触ICカードとの間のメダル数の移動や計数用ホッパ46による計数結果等のメダル数に関する情報(メダル数情報)を受信する。
さらに、メインCPU40は、操作ユニット34に表示された「景品交換」の操作ボタンを操作した場合に、景品交換を行うための画像を表示するとともに、デジタルサイネージ装置515に、当該画像又は当該画像に関連する画像を表示する。
次に、図6を参照して、遊技機10の構成について説明する。図6は、遊技機10の構成を示すブロック図である。図6に示す遊技機10は、パチスロ機である。遊技機10は、主制御回路250、副制御回路280、及びこれらと電気的に接続された周辺装置(アクチュエータ)を備える。主制御回路250は、回路基板上に設置されたマイクロコンピュータ260を主たる構成要素としている。マイクロコンピュータ260は、メインCPU261、メインROM262、及びメインRAM263により構成される。
メインROM262には、メインCPU261により実行される制御プログラム、内部抽籤テーブル等のデータテーブル、副制御回路280に対して各種制御指令(コマンド)を送信するためのデータ等が記憶されている。メインRAM263には、制御プログラムの実行により決定された内部当籤役等の各種データを格納する格納領域が設けられる。
メインCPU261には、クロックパルス発生回路252、分周器253、乱数発生器254、及びサンプリング回路255が接続されている。クロックパルス発生回路252、及び分周器253は、クロックパルスを発生する。メインCPU261は、発生されたクロックパルスに基づいて、制御プログラムを実行する。乱数発生器254は、予め定められた範囲の乱数(例えば、0〜65535)を発生する。サンプリング回路255は、発生された乱数の中から1つの値を抽出する。
マイクロコンピュータ260の入力ポートには、スイッチ等が接続されている。メインCPU261は、スイッチ等の入力を受けて、ステッピングモータ271L,271C,271R等の周辺装置の動作を制御する。停止操作検出手段であるストップスイッチ312Sは、3つのストップボタン312L,312C,312Rのそれぞれが遊技者により押されたこと(停止操作)を検出する。また、開始操作検出手段であるスタートスイッチ310Sは、スタートレバーが遊技者により操作されたこと(開始操作)を検出する。
メダルセンサ290Sは、メダル投入口11(図2参照)に受け入れられたメダルがセレクタ内を通過したことを検出する。また、ベットスイッチ332Sは、ベットボタンが遊技者により押されたことを検出する。また、精算スイッチ334Sは、精算ボタンが遊技者により押されたことを検出する。また、扉センサ335Sは、筺体の扉が開かれたことを検出する。
マイクロコンピュータ260により動作が制御される周辺装置としては、ステッピングモータ271L,271C,271R、7セグ表示器314、及びホッパ350がある。また、マイクロコンピュータ260の出力ポートには、各周辺装置の動作を制御するための回路が接続されている。
モータ駆動回路272は、各リール320L,320C,320Rに対応して設けられたステッピングモータ271L,271C,271Rの駆動を制御する。リール位置検出回路270は、発光部と受光部とを有する光センサにより、リール320L,320C,320Rが一回転したことを示すリールインデックスを各リール320L,320C,320Rに応じて検出する。
ステッピングモータ271L,271C,271Rは、運動量がパルスの出力数に比例し、回転軸を指定された角度で停止させることが可能な構成を備えている。ステッピングモータ271L,271C,271Rの駆動力は、所定の減速比をもったギアを介してリール320L、320C、320Rに伝達される。ステッピングモータ271L,271C,271Rに対して1回のパルスが出力されるごとに、リール320L,320C,320Rは一定の角度で回転する。
メインCPU261は、リールインデックスを検出してからステッピングモータ271L,271C,271Rに対してパルスを出力した回数をカウントすることによって、リール320L,320C,320Rの回転角度(主に、リールが図柄何個分だけ回転したか)を管理し、リール320L,320C,320Rの表面に配された各図柄の位置を管理するようにしている。
表示部駆動回路315は、7セグ表示器314の動作を制御する。また、ホッパ駆動回路352は、ホッパ350の動作を制御する。また、払出完了信号回路353は、ホッパ350に設けられたメダル検出部351が行うメダルの検出を管理し、ホッパ350から外部に排出されたメダルが払出枚数に達したか否かをチェックする。
副制御回路280は、主制御回路250と電気的に接続されており、主制御回路250から送信されるコマンドに基づいて演出内容の決定や実行等の処理を行う。副制御回路280は、基本的に、サブCPU、サブROM、サブRAM、レンダリングプロセッサ、描画用RAM、ドライバ、DSP(デジタルシグナルプロセッサ)、オーディオRAM等を含んで構成されている。
サブCPUは、主制御回路250から送信されたコマンドに応じて、サブROMに記憶されている制御プログラムに従い、映像、音、光の出力の制御を行う。サブRAMは、決定された演出内容や演出データを登録する格納領域や、主制御回路250から送信される内部当籤役等の各種データを格納する格納領域が設けられている。サブROMは、基本的に、プログラム記憶領域とデータ記憶領域によって構成される。
また、サブROMには、発光演出装置(図示せず)における光による演出を行うための演出データが格納されている。サブCPUは、主制御回路250からのコマンドに基づいて、この演出データを出力することにより、ランプ362を発光させる。また、サブROMには、効果音や画像による演出を行うための演出データが格納されており、サブCPUは、主制御回路250からのコマンドに基づいて、この演出データを出力することにより、スピーカ364から効果音を出力させると共に、液晶表示装置360に演出画像を表示させる。
ここで、主制御回路250には、インターフェイス264が接続されており、メインCPU261は、インターフェイス264を介して、サンド装置20やホールコンピュータ400と通信を行う。メインCPU261は、サンド装置20との間で通信を行いながら、メダルの投入情報やメダルの払出情報等の蓄積情報をサンド装置20に送信する。メダルの投入情報とは、例えば、一定期間に遊技機10に遊技のために投入されたメダル数である。また、メダルの払出情報とは、例えば、メダルの払出し数やボーナス発生回数等である。メインCPU261は、前回、サンド装置20にこれらの蓄積情報を送信した後、次に送信するまでの間、これらの蓄積情報をメインRAM263に蓄積して行き、一定のタイミングでサンド装置20に送信する。メインCPU261は、サンド装置20に送信した後、それまでの蓄積情報をリセットする。
次に、図7を参照して、ホールコンピュータ400の構成について説明する。図7は、ホールコンピュータ400の構成を示すブロック図である。ホールコンピュータ400は、メインCPU401、ROM402、RAM403、外部記憶装置404、ディスプレイ405、インターフェイス406、及びスピーカ407を備えている。
メインCPU401は、ROM402、及びRAM403に格納された制御プログラムを読み出して実行する。例えば、メインCPU401は、ホール店舗の会員情報を管理し、貯玉や貯メダル等の遊技媒体の保持数を会員ごとに管理し、それぞれの会員の遊技状況や景品交換状況を管理するための処理を実行し、ディスプレイ405やスピーカ407を制御する。
ディスプレイ405は、ホールコンピュータ400によって管理する遊技データを表示させ、あるいは不正や異常の発生を報知するものである。このディスプレイ405は、例えば液晶表示装置によって実現される。
スピーカ407は、メダルの不正持込等の不正や異常が生じた場合に、ディスプレイ405とともに報知を行うものである。このスピーカ407は、不正や異常の報知以外にも各種の音声データを出力する。
ホールコンピュータ400は、インターフェイス406を介して遊技機10、サンド装置20、景品POS500、専用端末530、及びホール連携コンピュータ560と通信可能に接続される。本発明を実施するための制御プログラムは、例えば、外部記憶装置404に記憶され、RAM403にロードされる。また、当該制御プログラムは、インターフェイス406を介して他の装置から、又は、インターネットを含むネットワークを介して外部の他の装置から提供されることもできる。
外部記憶装置404には、ホールDBが記憶され、会員情報、貯メダル情報、行動履歴情報等が記憶される。
なお、ホール連携コンピュータ560、センター店舗I/Fサーバ580、基幹サーバ600、ASP−I/Fサーバ800、個別ショップI/Fサーバ820、及びECモールI/Fサーバ840の構成も、上述したホールコンピュータ400の構成に類似するため(ただし、インターフェイスにより接続される装置はそれぞれ異なる)、説明を省略する。
次に、図8を参照して、景品POS500の構成について説明する。図8は、景品POS500の構成を示すブロック図である。図示する景品POS500は、本実施形態の景品交換システム1による景品交換を実現するとともに、従来の景品交換をも可能とするよう構成されている。景品POS500は、メインCPU501、ROM502、RAM503、情報カードリーダ/ライタ504、非接触ICカードリーダ/ライタ505、バーコードリーダ506、遊技者側ディスプレイ507、キーボード508、店舗側ディスプレイ509、インターフェイス510、及びスピーカ511を備えている。
メインCPU501は、ROM502、及びRAM503に格納された制御プログラムを読み出して実行する。例えば、メインCPU501は、景品の在庫管理や景品交換の管理、及び本実施形態の景品交換システム1による景品交換処理を実行する。当該制御プログラムは、インターフェイス510を介して他の装置から、又は、インターネットを含むネットワークを介して外部の他の装置から提供されることもできる。
メインCPU501は、サンド装置20の各台計数装置により情報カードや非接触ICカードに計数結果を登録した場合、情報カードリーダ/ライタ504を介して情報カードから読み取った会員ID(ホール店舗の遊技者ID)、又は非接触ICカードリーダ/ライタ505を介して非接触ICカードから読み取った会員IDを取得し、ホールコンピュータ400にアクセスして、取得した会員IDに対応付けられた遊技媒体の保持数(貯メダル数)を取得する。また、メインCPU501は、計数結果を印刷したレシートを、バーコードリーダ506で読み取り、これによって、遊技媒体の保持数(貯メダル数)を取得することもできる。
遊技者側ディスプレイ507は、遊技者によるタッチ操作が可能な、タッチパネルディスプレイとして構成される。メインCPU501は、遊技者側ディスプレイ507を介して遊技者から指定された景品(ホール店舗に在庫のある一般景品、及び特殊景品)の数を受信する。次に、メインCPU501は、遊技者が指定した景品に対応するメダル数を求め、これが遊技媒体の保持数よりも小さい場合には、店舗側ディスプレイ509にその旨を表示し、ホール店舗のスタッフの操作により、景品の交換を行う。店舗側ディスプレイ509は、遊技者側ディスプレイ507と同様、タッチパネルディスプレイとして構成され、スタッフは、店舗側ディスプレイ509又はキーボード508を用いて当該操作を行う。
景品の交換が完了すると、メインCPU501は、ホールコンピュータ400にアクセスして、対応する会員IDに関する遊技媒体の保持数を減算する。また、景品POS500は、インターフェイス510を介してホールコンピュータ400、及び景品POS連携専用端末520と通信可能に接続される。
メインCPU501は、さらに、遊技者側ディスプレイ507に、本実施形態の景品交換システム1の景品交換を行うための画面(お買い物リスト画面を含む)を表示する。当該画面において、遊技者から交換するよう指示された景品の情報は、非接触ICカードリーダ/ライタ505を介して非接触ICカードから読み取られたモール会員ID(本実施形態の景品交換システム1における遊技者ID)と対応付けられて、ホールコンピュータ400、ホール連携コンピュータ560を介して基幹サーバ600に送信される。
次に、図9を参照して、景品POS連携専用端末520の構成について説明する。図9は、景品POS連携専用端末520の構成を示すブロック図である。景品POS連携専用端末520は、メインCPU521、ROM522、RAM523、非接触ICカードリーダ/ライタ524、ディスプレイ525、インターフェイス526、及びスピーカ527を備えている。
メインCPU521は、ROM522、及びRAM523に格納された制御プログラムを読み出して実行する。例えば、メインCPU521は、景品POS500と同様、景品の在庫管理や景品交換の管理、及び本実施形態の景品交換システム1による景品交換処理を実行する。当該制御プログラムは、インターフェイス526を介して他の装置から、又は、インターネットを含むネットワークを介して外部の他の装置から提供されることもできる。
ディスプレイ525は、遊技者によるタッチ操作が可能な、タッチパネルディスプレイとして構成される。また、景品POS連携専用端末520は、景品POS500と連携するように、インターフェイス526を介して景品POS500に接続される。
メインCPU521は、ディスプレイ525に、本実施形態の景品交換システム1の景品交換を行うための画面(お買い物リスト画面を含む)を表示する。当該画面において、遊技者から交換するよう指示された景品の情報は、非接触ICカードリーダ/ライタ524を介して非接触ICカードから読み取られたモール会員IDと対応付けられて、景品POS500を経由し、ホールコンピュータ400、ホール連携コンピュータ560を介して基幹サーバ600に送信される。
また、非接触ICカードリーダ/ライタを景品POS500だけに備えるようにして、景品POS500でモール会員IDが読み取られた場合に、景品POS連携専用端末520が連動し、ディスプレイ525に、景品交換を行うための画面(お買い物リスト画面を含む)を表示するように構成できる。
次に、図10を参照して、スマートフォン540の構成について説明する。図10は、スマートフォン540の構成を示すブロック図である。スマートフォン540は、メインCPU541、ROM542、RAM543、非接触ICチップ544、GPS用アンテナ545、無線通信用アンテナ546、ディスプレイ547、カメラ548、マイク549、及びスピーカ550を備えている。
メインCPU541は、ROM542又はRAM543に格納された制御プログラムを読み出して実行する。例えば、メインCPU541は、WEBブラウザや外部ネットワーク経由でダウンロードされたアプリケーションを実行して、モバイルI/Fサーバ680とデータ送受信を行い、本実施形態の景品交換システム1によるモール会員登録処理や景品選択処理を実行する。
非接触ICチップ544は、上述した景品POS500の非接触ICカードリーダ/ライタ505のようなリーダによって内部のデータが読み取られる。例えば、非接触ICチップ544を識別することができるIDmや、非接触ICチップ544の記憶領域に書き込んだデータを、非接触で読み出すことができる。また、必要に応じて、非接触ICチップ544の記憶領域に、非接触でデータを書き込むことができる。
メインCPU541は、GPS用アンテナ545を介して、複数のGPS(Global Positioning System)から信号を受信し、スマートフォン540の位置を調べる。こうして求められた位置情報は、RAM543等に記憶され、必要に応じてプログラムで利用される。
メインCPU541は、無線通信用アンテナ546を介して携帯電話基地局と通信を行い、他の機器との間で通話を行うために通話データを送受信したり、インターネットを介して他の端末から提供されるWEBページを閲覧したり、メールサーバとの間でメールデータの送受信を行うよう制御する。また、メインCPU541は、無線通信用アンテナ546を用いて、無線LANアクセスポイントとの間で無線LAN通信を実現し、インターネット経由のデータ送受信を行う(ただし、無線LAN通信に用いるアンテナは、携帯電話基地局と通信を行うアンテナとは異なるアンテナである)。
メインCPU541は、例えば、モバイルI/Fサーバ680から、モール会員登録や景品選択に関する画面であるWEBページのデータを受信し、そのデータを解釈してディスプレイ547に表示する。ディスプレイ547は、遊技者によってタッチ操作が可能なタッチパネルディスプレイとして構成されており、遊技者は、ディスプレイ547に表示された画面上の所定の位置をタッチすることによって、所定の指示をモバイルI/Fサーバ680に返信する。
カメラ548は、スマートフォン540に内蔵される小型の撮像装置であり、撮像素子は、CCD(Charge Coupled Device)等で構成される。マイク549、及びスピーカ550によって音声の入出力を行うとともに、メインCPU541によって音声信号処理を行うことによって携帯電話による音声通話を可能としている。
フィーチャーフォン558や、その他の携帯機器の構成についての説明は省略するが、上述したスマートフォン540と同様の構成となる。なお、モール会員の識別又は携帯機器(通信機器)の識別において、非接触ICカード(ここでは、スマートフォン540に内蔵された非接触ICチップ)を使用しない場合は、当該構成要素を備える必要は無い。
次に、図11を参照して、本発明の一実施形態に係る景品交換システム1における遊技者の動作フローの概要を説明する。最初に、遊技者は、スマートフォン540等を操作して、モール会員登録を行う(ステップS10)。この登録は、景品交換システム1を利用するための登録であって、どのホール店舗で景品交換を行うにせよ、最初に1回だけ行えばよい。また、この登録は、ホール店舗における会員登録とは異なるものである。
モール会員登録の後、遊技者は、景品選択装置を操作して、景品交換システム1にログインし(ステップS11)、複数のネット通販サイトから収集された商品のなかから、将来的に景品として交換したいものを指定することによってお買い物リストを作成し、システムに記憶させる(ステップS12)。このとき、商品の交換に必要な遊技媒体の数が、そのホール店舗の交換レート(交換率)から求められる。その後、遊技者は、遊技機10で遊技を行い(ステップS13)、メダルやパチンコ玉を獲得できた場合は、サンド装置20でそのメダル等の計数を指示し、システム上で保持、すなわち、貯メダル(貯玉)の指示を行う(ステップS14)。保持された遊技媒体の数は、サンド装置20の非接触ICカードリーダ/ライタ23にスマートフォン540等をかざすことによって、モール会員IDと関連付けられる。
次に、遊技者は、景品交換装置において、景品交換システム1にログインし(ステップS15)、ステップS12で事前に作成したお買い物リストを呼び出して表示させ、そのリストのなかから、実際に交換する景品を指定し、景品交換指示を行う(ステップS16)。このとき、保持された遊技媒体の数が、そのホール店舗の交換レート(交換率)とともに参照され、交換する景品の価値の合計が、保持された遊技媒体の価値の合計を超えないように制御される。遊技者のこのような交換指示により、指定した景品が指定した場所に配送されることになる。
なお、景品交換装置としても機能するサンド装置20を用いて景品交換指示を行う場合、(サンド装置20が遊技機10に併設されているため)遊技者は、メダル等の計数の指示から景品交換の指示までを、遊技機10の前に着席したまま簡単な操作で行うことができる(ステップS17)。
ここでは、交換レートを参照して、商品の交換に必要な遊技媒体の数を求めたり、交換する景品の合計が、保持された遊技媒体の価値の合計を超えるかどうかのチェックを行ったりするように説明したが、一般景品に関して等価交換が設定されている場合は、基本的に交換レートを参照する必要は無い。
次に、図12を参照して、本発明の一実施形態に係る景品交換システム1における景品交換指示後の処理フローの概要を説明する。遊技者によって景品交換の指示(図11のステップS16)がされた後は、景品交換システム1の基幹サーバ等が自動的に発送処理等を行うことになる。
最初に、景品交換装置が、遊技者からの景品交換指示を受信すると(ステップS20)、次に、ホールコンピュータ400に、指定された景品の発注を行う景品発注指示を送信する(ステップS21)。ホールコンピュータ400は、景品交換装置から受信した景品発注指示を行う(ステップS22)とともに、代金の支払いを行う(ステップS23)。この代金支払いは、ホール店舗から景品交換システム1の運営主体に対する支払であり、例えば、所定の銀行決済システムに対して決済指示を送信するといった処理によって実現される。こうした、景品の代金支払いは、複数の景品について、まとめて後払い(又は前払い)とすることもできる。
次に、基幹サーバ600は、ホールコンピュータ400から景品発注指示を受け取ると、ショップ管理サーバ700、ASP−I/Fサーバ800、及びECショップASPサーバ850等を経由して、ショップサーバ870等の、対応する景品を販売・配送するショップのサーバに、当該景品発注指示に対応する景品配送指示を送信する(ステップS24)。さらに、例えば、ASP−I/Fサーバ800やECモールI/Fサーバ840等に対して、この取引に対応する代金の支払いを指示する(ステップS25)。この代金支払いは、景品交換システム1の運営主体から、ネット通販サイトの運営主体に対する支払であり、例えば、所定の銀行決済システムに対して決済指示を送信するといった処理によって実現される。こうした、景品の代金支払いは、複数の景品について、まとめて後払い(又は前払い)とすることもできる。
景品配送指示を受信したショップサーバ870等は、景品配送指示書や、必要に応じて、取引伝票などの他の書類を出力し(ステップS26)、その後は、基本的に人間の作業となる。例えば、指定された景品を倉庫から取り出して配送先のラベルを貼付し、配送業者に渡す。
次に、図13〜図16の機能ブロック図を参照して、本実施形態の景品交換システム1に含まれる各装置の機能について説明する。図13(A)は、ホールコンピュータ400の機能ブロック図である。ホールコンピュータ400は、会員管理部411、遊技媒体保持数管理部412、行動履歴管理部413、及びネットワークI/F部414を含む。ホールコンピュータ400は、景品の管理等、従来のホールコンピュータが有する機能も備えるが、ここでは、本発明に関連する機能を中心に記載するものとする。ネットワークI/F部414は、インターネット等のネットワークに接続して、相手方のコンピュータとデータ送受信を行うよう制御する(以降、他の装置のネットワークI/F部についても同様である)。なお、その他の機能の詳細については、後述する。
また、ホールコンピュータ400は、外部記憶装置404にホールDB430を記憶し、ホールDB430には、そのホール店舗の会員に関する情報を記憶する会員情報テーブル431、当該会員が貯メダルや貯玉を指示することにより保持された遊技媒体の保持数を管理する遊技媒体保持数管理テーブル432、及び当該会員の遊技状況(来店状況を含む)等の行動履歴を記憶する行動履歴管理テーブル433が含まれる(図17参照)。なお、この例では、会員管理部411はホールコンピュータ400で実行されるとともに、会員情報テーブル431は、ホールコンピュータ400の外部記憶装置(ホールDB430)に記憶されているが、ホールコンピュータ400とは異なる他のコンピュータ(例えば、会員管理専用コンピュータ)によって、会員管理部411を実行し、会員情報テーブル431を記憶するよう構成することが望ましい。
図13(B)は、景品POS連携専用端末520の機能ブロック図である。景品POS連携専用端末520は、アクセス管理部471、景品交換制御部472、表示制御部473、及び連携デバイスI/F部474を含む。サンド装置20、景品POS500、及び専用端末530も景品交換装置として機能し、少なくとも、上述のアクセス管理部471、景品交換制御部472、及び表示制御部473に相当する機能を含むように構成される。また、これらの機能を、WEBブラウザによってWEBページを表示することによって実現することもできる。サンド装置20、景品POS500、及び専用端末530については、機能ブロック図を省略する。連携デバイスI/F部474は、ネットワークを介して、景品POS500と接続し、景品POS500との間でのデータ送受信を制御する。なお、その他の機能の詳細については、後述する。
図14(A)は、スマートフォン540の機能ブロック図である。スマートフォン540は、アクセス管理部531、会員登録管理部532、景品選択制御部533、表示制御部534、及びネットワークI/F部535を含む。フィーチャーフォン558、及び専用端末530も景品選択装置として機能し、少なくとも、上述のアクセス管理部531、会員登録管理部532、景品選択制御部533、表示制御部534、及びネットワークI/F部535を含む。フィーチャーフォン558、及び専用端末530については、機能ブロック図を省略する。また、アクセス管理部531、会員登録管理部532、景品選択制御部533、表示制御部534の機能は、WEBブラウザによってWEBページを表示することによって実現することもできる。なお、各機能の詳細については、後述する。
図14(B)は、ホール連携コンピュータ560の機能ブロック図である。ホール連携コンピュータ560は、データ連携制御部561、ネットワークI/F部562、及びセンター店舗I/F部563を含む。センター店舗I/F部563は、センター店舗として識別されたホール店舗に対するインターフェイスを実現し、当該センター店舗との間のデータ送受信を制御する。なお、その他の機能の詳細については、後述する。
また、ホール連携コンピュータ560は、外部記憶装置にホール連携DB570を記憶し、ホール連携DB570には、ホール店舗のコンピュータID、店舗グループ、及び店舗コードが対応付けされた、ホールコンピュータ情報テーブル571が含まれる(図18参照)。
図15は、基幹サーバ600の機能ブロック図である。基幹サーバ600は、モール会員管理部601、景品選択制御部604、景品交換制御部605、景品発注制御部606、行動履歴管理部607、ネットワークI/F部608、及び携帯デバイス管理部609を含む。携帯デバイス管理部609は、携帯デバイスとの接続を管理する。例えば、携帯デバイスがモバイルI/Fサーバ680と接続する場合は、モバイルI/Fサーバ680との間のデータ送受信を実現するとともに、モバイルI/Fサーバ680からの要求に応じて、必要なデータを基幹サーバ600で生成し送信する。なお、その他の各機能の詳細については、後述する。
また、基幹サーバ600は、外部記憶装置に基幹DB650を記憶し、基幹DB650には、本実施形態に係る景品交換システム1のモール会員の情報を記憶するモール会員情報テーブル651、当該会員が貯メダルや貯玉を指示することにより保持された遊技媒体の保持数を管理するモール会員遊技媒体保持数管理テーブル652、遊技者が景品選択装置によって商品を選択した結果作成されたお買い物リストを記憶・管理する、お買い物リスト管理テーブル653、ホール店舗ごとの一般景品に関する交換レート等を記憶する、交換レート管理テーブル654、ネット通販サイトに発注した内容を記憶・管理する、発注管理テーブル655、及び当該会員の遊技状況や交換状況等の行動履歴を記憶するモール会員行動履歴管理テーブル656が含まれる(図18〜図20参照)。
図16(A)は、ショップ管理サーバ700の機能ブロック図である。ショップ管理サーバ700は、ショップ情報管理部701、商品選択管理部702、及びネットワークI/F部703を含む(各機能の詳細については、後述する)。また、ショップ管理サーバ700は、外部記憶装置に景品DB750を記憶し、景品DB750には、ショップの情報を記憶するショップ管理テーブル751、ネット通販サイトから収集された商品情報を記憶する商品管理テーブル752、及びネット通販サイトから商品情報を収集する際に、その取捨選択の基準として用いるフィルタリングデータを記憶するフィルタリングデータテーブル753が含まれる(図20参照)。
図16(B)は、ASP−I/Fサーバ800の機能ブロック図である。ASP−I/Fサーバ800は、サーバ通信制御部801、ネット通販I/F部802、景品発注制御部803、及びネットワークI/F部804を含む(各機能の詳細については、後述する)。また、他のインターフェイスサーバ(個別ショップI/Fサーバ820、及びECモールI/Fサーバ840)も同様の機能を有しており、ここでは説明を省略する。
ここまで、本発明の一実施形態に係る景品交換システム1における各装置の機能を説明してきたが、これらの機能を実行する機能部は、そのすべて又は一部を1つの装置で実行することもできるし、複数の装置(ネットワークを介して接続された別のサイトのコンピュータを含む)によって実行するよう構成することもできる。また、外部記憶装置に記憶されたDBも1つの記憶装置にまとめて、又は複数の記憶装置に分散して配置することができる。特に、ホールDB430の行動履歴管理テーブル433や基幹DB650のモール会員行動履歴管理テーブル656は、遊技者の遊技状況等に関する情報を逐一記憶しているため、極めて大規模なデータ(いわゆる、ビッグデータ)となり、記憶容量管理やアクセス管理の観点から、複数箇所に分散して記憶されることが望ましい場合がある。また、モール会員行動履歴管理テーブル656については、記憶容量管理やアクセス管理といった上記と同様の観点から、他のデータベース、又は他のコンピュータ(又は他のサイトのコンピュータ)の外部記憶装置に記憶されることが望ましい。
次に、図21、及び図22を参照して、モール会員登録処理について説明する。モール会員登録処理は、景品交換システム1の会員として登録する処理であり、遊技者が利用するホール店舗に対して最初に1回だけ行うものである(図11のステップS10)。図21は、モール会員登録処理を実現するための処理を、スマートフォン540、モバイルI/Fサーバ680、基幹サーバ600の主体別にそれぞれ表記したフローチャートである。当該処理は、主として、スマートフォン540のアクセス管理部531と会員登録管理部532、及び基幹サーバ600の携帯デバイス管理部609とモール会員管理部601によって実現される。
最初に、遊技者の操作に応じて、スマートフォン540でモール会員登録用のWEBページ(WEBサーバとして機能するモバイルI/Fサーバ680により提供されるWEBページ)に対してリクエストが送信される(ステップS40)。モバイルI/Fサーバ680は、このリクエストに応じて、モール会員登録のWEBページを返信し(ステップS41)、スマートフォン540は、このWEBページを受信して図22(A)に示すような、モール会員登録画面880をディスプレイに表示する(ステップS42)。この例では、スマートフォン540は、WEBブラウザの機能を有し、HTTPやHTTPSといったプロトコルにより、モバイルI/Fサーバ680との間でHTMLデータのやりとりを行う。
次に、スマートフォン540は、遊技者が「登録」ボタン884をタッチするかどうかを判定し(ステップS43)、当該操作があるまでモール会員登録画面880の表示を維持する。遊技者は、モール会員登録画面880が表示されると、遊技者自身の氏名、利用するホール店舗の店舗コード、パスワード、メールアドレス、住所、景品を配送する配送先(配送先1、配送先2)等を入力し、入力が完了したら「登録」ボタン884をタッチする。
遊技者が「登録」ボタン884をタッチすると、スマートフォン540は、モール会員登録画面880に入力された遊技者の入力情報を取得し(ステップS44)、さらに、スマートフォン540が内蔵する非接触ICチップの固有ID(例えば、IDmのような固有ID)を取得し(ステップS45)、これらの情報を、登録情報としてモバイルI/Fサーバ680に送信する(ステップS46)。モバイルI/Fサーバ680は、登録情報を受信すると、これを基幹サーバ600に送信する(ステップS47)。
基幹サーバ600は、登録情報を受信すると、固有ID、店舗コード、パスワード等を参照して、重複チェックや信頼性チェック等を行い(ステップS48)、登録情報が所定の登録条件を満たしているかどうか判定する(ステップS49)。条件を満たしていない場合は、エラー表示を行うよう指示を行い(ステップS50)、この指示に応じて、モバイルI/Fサーバ680でエラーページを作成した後、スマートフォン540に送信し(ステップS51)、これを受信したスマートフォン540が、ディスプレイにエラーページを表示する(ステップS52)。
一方、登録情報が所定の登録条件を満たしている場合、基幹サーバ600は、モール会員情報テーブル651に登録情報を追加する(ステップS53)。その後、登録完了表示を行うよう指示を行い(ステップS54)、この指示に応じて、モバイルI/Fサーバ680で登録完了ページを作成した後、スマートフォン540に送信し(ステップS55)、これを受信したスマートフォン540が、ディスプレイに登録完了ページを表示する(ステップS56)。
上述の例では、スマートフォン540がWEBブラウザ機能を搭載し、モバイルI/Fサーバ680との間でHTMLデータのやりとりを行うことで対話型のインターフェイスを実現したが、他の様々な方法で同様のインターフェイスを構成することができる。例えば、スマートフォン540にモバイルI/Fサーバ680とのデータ送受信が可能なアプリケーションをダウンロードし、そのアプリケーションによって各種画面を表示させるように構成できる。また、この例のモール会員登録処理では、スマートフォン540等の携帯機器に内蔵される非接触ICチップのIDmとパスワードを用いてモール会員の認証を行っているが、非接触ICカードや他のカードを用いて行うこともできる。その場合、モール会員登録時に、非接触ICカードを非接触ICカードリーダ/ライタにかざしたり、他のカードをカード挿入口に挿入したりして、当該カード固有の情報を取得する必要がある。
また、図22(B)に示すように、スマートフォン540に他店舗連携登録画面890を表示させて、他のホール店舗でもこのモール会員IDを利用して本実施形態に係る景品交換システム1を利用することができる。
図18(B)には、モール会員情報テーブル651が示されているが、この例では、固有IDとモール会員IDが1対1に対応付けられている。モール会員ID「U004」の遊技者は、店舗コード「034」でモール会員の登録をした後、他のホール店舗(店舗コード「089」)について連携登録を行っており(図22(B)参照)、モール会員ID「U004」と他のホール店舗の会員ID「C276」がここで紐付けられている。なお、この例では、店舗コードは便宜上、全体を通してユニークなものであるとする。
図22(B)に示す他店舗連携登録画面890で、「登録」ボタン894がタッチされると、モール会員IDのチェックが行われ、次に、ホール連携コンピュータ560にアクセスして、ホールコンピュータ情報テーブル571を参照し、入力された連携店舗コードを管理するホールコンピュータがどのコンピュータであるかを特定する。その後、特定されたコンピュータ(他のホール店舗のホールコンピュータ400)にアクセスし、そこで会員情報テーブル431(図17(A)参照)を参照し、入力された会員IDとパスワードが一致するかどうか判定する。一致する場合は、正しい登録申請であるとして、モール会員IDと他のホール店舗の会員IDを関連付けるレコードをモール会員情報テーブル651に作成する。
このような処理によって、あるホール店舗でモール会員の登録をした遊技者は、他のホール店舗でも、当該他のホール店舗で保持された遊技媒体の数に応じて、本実施形態に係る景品交換システム1による景品交換を行うことができる。また、他店舗連携登録画面890で、配送先を別に設定することもでき、利用するホール店舗に応じて配送先を変えることができる。なお、上記構成は一例にすぎず、こうした他のホール店舗との連携を行うために様々な他のデータ構造、及び他の処理手順を用いることができる。
また、遊技媒体の保持数を、同一のグループのホール店舗間で、又はすべてのホール店舗の間で統合し、合算後の保持数で、どのホール店舗でも景品交換を行えるように設計することも可能である。その場合、さらに、ホール店舗間での交換レートの差を調整するよう制御することができる。またさらに、複数の種別の遊技媒体(例えば、4円貸のパチンコ玉と20円貸のメダル)を調整後に統合するようにもできる。
次に、図23〜図25を参照して、本実施形態に係る景品交換システム1の景品選択制御処理について説明する。景品選択制御処理は、複数のネット通販サイトから収集された商品を、将来的に交換する景品の候補として選択する処理である(図11のステップS11、及びステップS12によって実行される処理)。図23は、景品選択制御処理を実現するための処理を、景品選択装置、ホールコンピュータ400、基幹サーバ600の主体別にそれぞれ表記したフローチャートである。当該処理は、主として、景品選択装置の景品選択制御部(スマートフォン540の景品選択制御部533に相当する機能部)、及び基幹サーバ600の景品選択制御部604によって実現される。なお、ここでは、景品選択装置はスマートフォン540等の携帯機器ではなく、例えば、専用端末530のような、ホール店舗内に設置され、そこで操作される装置であることを前提とする。図24、図25は、専用端末530の表示装置に表示された景品選択指示画面等を示したものである。
最初に、遊技者の操作に応じて、景品選択装置は、景品選択ログイン画面を表示する(ステップS60)。図24(A)には、この景品選択ログイン画面900の例が示されている。遊技者はここで、画面の指示通りに携帯電話(例えば、非接触ICチップ内蔵のスマートフォン540)をかざして、景品選択装置に非接触ICチップの固有ID(IDm)等を読み取らせ、パスワードを入力する。固有IDによって、システム側ではモール会員IDを把握可能であるが(図18(B)のモール会員情報テーブル651参照)、ここでモール会員IDを入力するようにしてもよい。
景品選択装置では、遊技者によるこれらの入力が完了したか否かを判定し(ステップS61)、入力があるまで景品選択ログイン画面900の表示を維持する。入力が完了した場合(景品選択ログイン画面900で「次へ」ボタンがタッチされた場合)、スマートフォン540の固有ID(例えば、IDm)とパスワードをホールコンピュータ400に送信する(ステップS62)。次に、ホールコンピュータ400は、これらのログイン情報を基幹サーバ600に転送する(ステップS63)。
基幹サーバ600は、ログイン情報を受信すると、モール会員情報テーブル651を参照して、固有IDとパスワードが一致するか否かを判定する(ステップS64)。一致しなかった場合は、エラー表示を行うよう指示を行い(ステップS65)、この指示に応じて、ホールコンピュータ400でエラーページを作成した後、景品選択装置に送信し(ステップS66)、これを受信した景品選択装置が、ディスプレイにエラーページを表示する(ステップS67)。
固有IDとパスワードが一致すると判定された場合、基幹サーバ600は、ショップ管理サーバ700の商品管理テーブル752にアクセスして、商品情報を取得する(ステップS68)。ここで、基幹サーバ600は、遊技者に表示する商品情報、及び商品情報の表示順を所定の条件により決定する(ステップS69)。例えば、遊技者の属性、行動履歴の解析結果、遊技媒体の保持数(統計値を含む)、利用しているホール店舗、お買い物リストに登録された景品のランキング、景品として交換された景品のランキング、値引率、人気度、季節、時刻、天候(気温や湿度等)、雑誌掲載有無、おすすめ情報、トレンド情報など、様々な観点に基づいて、表示を行う商品情報と、その表示順を決定することができる。
次に、基幹サーバ600は、決定された表示順に基づいて商品情報を表示させるように、景品選択指示画面のページを作成し、ホールコンピュータ400に送信する(ステップS70)。このとき、ホールコンピュータ400は、遊技者が最終的に景品の交換を行うホール店舗が特定されていれば、そのホール店舗の交換レートを交換レート管理テーブル654から取得し、その情報に基づいて、商品のそれぞれについて交換に必要な遊技媒体の数を表示する。この例のように、専用端末530が景品選択装置として使用される場合は、その専用端末530が設置されているホール店舗に対応する交換レートが交換レート管理テーブル654から取得される。店舗コードは、あらかじめ、景品選択装置のROM等に、その景品選択装置が設置してあるホール店舗の店舗コードを対応付けて記憶させておいたものであり、専用端末530からログイン情報として基幹サーバ600に送信されうる(ステップS62、ステップS63)。また、専用端末530の機器IDを基幹サーバ600に送信し、当該機器IDに基づいて(機器IDと店舗コードとが対応付けられたテーブル(不図示)を参照して)店舗コードを特定することもできる。ホール店舗が特定されていなければ、商品の通貨価値(例えば、1000円といった、円単位の表示)での表示を行う。
その後、ホールコンピュータ400は、景品選択指示画面のページを景品選択装置に転送し(ステップS71)、景品選択装置は、受信した景品選択指示画面のページをディスプレイに表示する(ステップS72)。ここで、遊技者は、景品選択装置のディスプレイをタッチして、景品選択指示画面のページを移動させたり、表示条件を変更できる。これに応じて、基幹サーバ600は、対応する景品選択指示画面のページを作成し、ホールコンピュータ400を経由して景品選択装置に送信する(ステップS73)。この例では、基幹サーバ600が、遊技者のリクエストに応じてこれらの景品選択指示画面のページを作成しているが、事前に作成して記憶しておいたり、ホールコンピュータ400にまとめて送信しておいてもよい。
図24(B)には、このようにして表示された景品選択指示画面910の例が示されている。商品表示部917には、決定された表示順に従って、画像を含む商品情報が表示されており、この例では、それぞれの商品を交換するために必要な遊技媒体の数が、遊技媒体の種別ごとに示されている(例えば、ウーロン茶の場合、4円貸のパチンコ玉で250玉、20円貸のスロットのメダルで50枚)。ここで、ホール店舗が特定されている場合は、そのホール店舗の交換レートに基づいて、交換に必要な遊技媒体の数が表示される。ホール店舗が特定されていない場合は、上述のように、商品の通貨価値が表示される。また、所定のホール店舗が選択され、そのホール店舗の交換レートに基づいて遊技媒体の数を表示することもできる。またこの画面において、右矢印や左矢印をタッチしたり、商品表示部917をスワイプ等することで、隣のページの商品が表示される。また、「選択」ボタンをタッチすると、その商品がお買い物リストに登録される。
条件表示部914〜916には、あらたに商品を表示するためのカテゴリが表示されており、遊技者は、これをタッチすることにより、そのカテゴリ別に商品を商品表示部917に表示させたり、別のページに遷移させたりすることができる。例えば、商品管理テーブル752は、図20(C)に示すように構成されており、カテゴリ1、カテゴリ2といった複数のカテゴリのそれぞれで、商品がどのグループに属するか(グループの項目)、及びそのグループで何番目に表示されるか(NOの項目)が規定されている。条件表示部914〜916には、これらのデータ構造を参照して、それぞれのカテゴリの特定のグループが表示されるよう制御される。
遊技媒体数表示部911には、商品を選択した場合に、どれくらいの遊技媒体が必要になるかが表示される。配送先表示部913には、自宅を含め、モール会員登録の際に指定した配送先の選択ボタンが表示される。遊技者は、このうちの1つをタッチすることによって、交換した景品の配送先を決定する。また、「お買い物リスト」ボタン912をタッチすると、それまでに選択した商品が「お買い物リスト」として一覧表示される。
図23のフローチャートに戻ると、「お買い物リスト」ボタン912がタッチされたか否か(ステップS74)、又はいずれかの商品が選択されたか否か(ステップS75)を判定し、どちらでもなければ、現在の表示を維持する。いずれかの商品が選択されたと判定した場合、選択された商品の商品情報をRAM等に記憶する(ステップS76)。一方、「お買い物リスト」ボタン912がタッチされたと判定した場合、ステップS76で記憶された商品情報を元に、お買い物リストを表示する(ステップS77)。
図25(A)には、お買い物リスト画面920の例が示されている。景品表示部922には、景品選択指示画面910で選択された商品(景品)の商品情報が表示されている。ここで、「次へ」ボタンや「前へ」ボタンをタッチすると、次、又は前のページの商品が表示される。また、遊技媒体数表示部921には、選択された商品で、どれくらいの遊技媒体が必要になるかが表示される(ホール店舗が特定されている場合は、そのホール店舗の交換レートに基づいて、交換に必要な遊技媒体の数が表示される)。ここで、「決定」ボタン923がタッチされると、お買い物リストの内容が確定する。
再び、図23のフローチャートに戻ると、お買い物リストが表示された状態で、「決定」ボタンがタッチされたか否かを判定し(ステップS78)、「決定」ボタンがタッチされたと判定した場合、お買い物リストとして記憶されている商品情報を、ホールコンピュータ400を経由して基幹サーバ600に転送する(ステップS79)。基幹サーバ600は、受信した商品情報を、お買い物リスト管理テーブル653に記憶する(ステップS80)。その後、基幹サーバ600は、お買い物リストの作成完了を表す選択完了のページを作成し(ステップS81)、ホールコンピュータ400に転送する。ホールコンピュータ400は、これを景品選択装置に転送し(ステップS82)、景品選択装置は、この選択完了ページをディスプレイに表示する(ステップS83)。ステップS78で、「TOPに戻る」ボタンがタッチされた場合は、図24(B)の景品選択指示画面910に表示が戻るが、ここでは記載を省略する。
基幹サーバ600によって更新される、お買い物リスト管理テーブル653の例が、図19(A)に示されている。この例では、モール会員IDごとに、景品1〜景品50のエントリーに選択した景品の商品IDが記憶される。景品のエントリー数は適宜変更することができ、可変とすることもできる。
図25(B)に表示された景品詳細表示画面930は、図25(A)のお買い物リスト画面920で、景品をタッチした場合に、対応する商品の詳細が示された画面である。詳細情報表示部932には、景品のより大きな画像と、より詳細な情報が表示されている。
上述のように、遊技者は、表示された商品を景品選択装置で適宜選択していくことによって、「お買い物リスト」という、交換を希望する(あるいは交換の可能性がある)景品の暫定リストを作成することができ、これによって、獲得目標とする遊技媒体の数などを把握することもできる。
また、本実施形態に係る景品交換システム1のこうした機能をさらに拡張して、一人の遊技者が、お買い物リストを同時に複数管理できるようにしてもよい。このように構成することで、遊技者は、例えば、景品交換時に、遊技媒体を大量に獲得できた場合とそうでない場合とで、呼び出すお買い物リストを切り換えることができる。またさらに、ホール店舗ごとに、お買い物リストを管理できるように構成することもでき、また、景品交換後も、「いつものお買い物リスト」として保持し続けるように構成することもできる。
また、景品選択指示画面910の商品表示部917や、お買い物リスト画面920の景品表示部922には、交換に必要な遊技媒体の数が種別ごとに表示されるが、これらの数は、景品の金額情報(商品管理テーブル752に記憶されている価格の値)が変更されれば、これに応じて変更され、また、ホール店舗の交換レート(交換レート管理テーブル654に記憶されている各レート)が変更されれば、これに応じて変更される。また、ホール店舗によっては、特定の遊技媒体の種別の遊技機10を設置していないところがあるが(例えば、1円パチンコの遊技機がないホール店舗がある)、こうしたホール店舗で景品選択指示画面910やお買い物リスト画面920を表示させる場合に、そのホール店舗が対応する遊技媒体の種別に関してのみ、交換に必要な遊技媒体の数を表示するように制御できる。
さらに、景品の金額情報として、商品管理テーブル752に記憶されている価格のほかに、消費税や送料等を含むことができ、景品選択指示画面910の商品表示部917や、お買い物リスト画面920の景品表示部922に表示する遊技媒体の数に、商品の価格だけでなく、消費税や送料を付加することもできる。なお、送料は、例えば、ショップが有する送料テーブル(不図示)と配送先の住所とから自動的に求めることができる。また、消費税の扱いについては、ホール店舗ごとに異なるため、ホール店舗がそれぞれ有する消費税の扱いを規定したテーブルを参照して決定することができる。
次に、図26〜図29を参照して、景品交換制御処理について説明する。景品交換制御処理は、お買い物リストに登録された景品のなかから、交換する景品を選択する処理である(図11のステップS16、又はステップS17によって実行される処理)。事前に遊技者自身が選択したお買い物リストをそのまま表示させることができるので、景品交換時に容易に所望の景品を選択できる。また、お買い物リストはあくまで一時的、暫定的なリストであって、これに登録された景品については必ず交換をしなければならない、という性質のものではない。
図26は、景品交換制御処理を実現するための処理を、景品交換装置、ホールコンピュータ400、基幹サーバ600の主体別にそれぞれ表記したフローチャートである。当該処理は、主として、景品交換装置の景品交換制御部(景品POS連携専用端末520の景品交換制御部472に相当する機能部)、及び基幹サーバ600の景品交換制御部605によって実現される。図27〜図29は、景品POS連携専用端末520の表示装置に表示された景品交換指示画面等を示したものである。
最初に、遊技者の操作に応じて、景品交換装置は、景品交換ログイン画面を表示する(ステップS90)。図27(A)には、この景品交換ログイン画面940の例が示されている。遊技者はここで、画面の指示通りに携帯電話(例えば、非接触ICチップ内蔵のスマートフォン540)をかざして、景品交換装置に非接触ICチップの固有ID(IDm)等を読み取らせ、パスワードを入力する。固有IDによって、システム側ではモール会員IDを把握可能であるが(図18(B)のモール会員情報テーブル651参照)、ここでモール会員IDを入力するようにしてもよい。
景品交換装置では、遊技者によるこれらの入力が完了したか否かを判定し(ステップS91)、入力があるまで景品交換ログイン画面940の表示を維持する。入力が完了した場合(景品交換ログイン画面940で「次へ」ボタンがタッチされた場合)、スマートフォン540の固有ID(例えば、IDm)、パスワード、店舗コードをホールコンピュータ400に送信する(ステップS92)。ここで、店舗コードは、あらかじめ、景品交換装置のROM等に、その景品交換装置が設置してあるホール店舗の店舗コードを対応付けて記憶させておいたものである。また、景品POS連携専用端末520の機器IDを基幹サーバ600に送信し、当該機器IDに基づいて(機器IDと店舗コードとが対応付けられたテーブル(不図示)を参照して)店舗コードを特定することもできる。次に、ホールコンピュータ400は、これらのログイン情報を基幹サーバ600に転送する(ステップS93)。
基幹サーバ600は、ログイン情報を受信すると、モール会員情報テーブル651を参照して、固有IDとパスワードが一致するか否かを判定する(ステップS94)。一致しなかった場合は、エラー表示を行うよう指示を行い(ステップS95)、この指示に応じて、ホールコンピュータ400でエラーページを作成した後、景品交換装置に送信し(ステップS96)、これを受信した景品交換装置が、ディスプレイにエラーページを表示する(ステップS97)。
固有IDとパスワードが一致すると判定された場合、基幹サーバ600は、お買い物リスト管理テーブル653にアクセスして、対応するモール会員IDのお買い物リストに記憶されている商品情報を取得する(ステップS98)。次に、モール会員遊技媒体保持数管理テーブル652にアクセスして、そのモール会員IDの会員が、送信された店舗コードのホール店舗で、貯メダルや貯玉等により保持する遊技媒体の数を取得する(ステップS99)。当該ホール店舗における遊技媒体の保持数が、モール会員遊技媒体保持数管理テーブル652にない場合は、モール会員情報テーブル651から、そのホール店舗の会員IDを取得し、ホール連携コンピュータ560のホールコンピュータ情報テーブル571を参照して、そのホール店舗のホールコンピュータ400にアクセスし、そこでさらに、遊技媒体保持数管理テーブル432にアクセスし、当該会員IDの遊技媒体保持数を取得する。他のホール店舗(又は、同一グループの他のホール店舗)におけるその会員の遊技媒体保持数を使うことができる場合は、これらの数を加算して遊技媒体保持数が決定される。
次に、基幹サーバ600は、取得した遊技媒体保持数に応じて、景品交換指示画面のページを作成し、ホールコンピュータ400に送信する(ステップS100)。ここで、基幹サーバ600は、例えば、取得した遊技媒体保持数によって、景品の交換が可能かどうかをチェックし、保持数以上の遊技媒体がないと交換できない景品については、グレーアウトしたり、リストから削除するといった編集を施すことができる。また、どの景品について交換できないといった情報をメッセージとして表示することもできる。交換レートは、受信した店舗コードに応じて、交換レート管理テーブル654から取得する。なお、遊技者が、複数の遊技媒体の種別に亘って保持をしている場合は、景品交換指示画面で遊技者に選択させるようにしてもよい(複数の遊技媒体の種別を統合した遊技媒体保持数により景品の交換が可能な場合は、このような選択は不要である)。
また、基幹サーバ600は、景品交換指示画面で表示する景品の表示順を、上述の景品選択指示画面と同様、所定の条件により決定することができる。その後、ホールコンピュータ400は、景品交換指示画面のページを景品交換装置に転送し(ステップS101)、景品交換装置は、受信した景品交換指示画面のページをディスプレイに表示する(ステップS102)。ここで、遊技者は、景品交換装置のディスプレイをタッチして、景品交換指示画面のページを移動させたり、遊技媒体の種別を変更することができる。これに応じて、基幹サーバ600は、対応する景品交換指示画面のページを作成し、ホールコンピュータ400を経由して景品交換装置に送信する(ステップS103)。この例では、基幹サーバ600が、遊技者のリクエストに応じてこれらの景品交換指示画面のページを作成しているが、事前に作成して記憶しておいたり、ホールコンピュータ400にまとめて送信しておいてもよい。
図27(B)には、このようにして表示された景品交換指示画面950の例が示されている。景品表示部952には、決定された表示順に従って、画像を含む商品情報が表示されており、この例では、それぞれの商品を交換するために必要な遊技媒体の数が、遊技媒体の種別ごとに示されている(例えば、ドリンクの場合、4円貸のパチンコ玉で250玉、20円貸のスロットのメダルで50枚)。ここで、「次へ」ボタンや「前へ」ボタンをタッチすることで、隣のページの景品が表示される。
また、遊技者は、遊技媒体種別選択部951をタッチして、どの遊技媒体の保持数によって景品交換を行うかを指定することができる。上述のように、遊技者が一種の遊技媒体しか保持していなければ、景品交換指示画面950では、その遊技媒体による景品交換を前提として表示が行われる。一方、複数の遊技媒体の種別に関して十分な保持数がある場合は、遊技者に遊技媒体の種別を選択させ、その時点で、選択された遊技媒体の種別に応じて、交換できない景品についてグレーアウトしたり、リストから削除する。また、遊技媒体を選択すると、交換するために必要な遊技媒体の数が、遊技媒体の種別ごとに示されていたものが、選択された遊技媒体の種別だけで示されるようになる。
図26のフローチャートに戻ると、景品の選択がされたか否か(ステップS104)、又は「決定」ボタン953がタッチされた否か(ステップS105)を判定し、景品の選択も「決定」ボタンのタッチもされていないと判定した場合は、景品交換指示画面950の表示を維持する。景品の選択がされていると判定した場合は、選択された景品について景品交換決定画面を表示する(ステップS106)。ここで、「交換する」ボタンがタッチされたか否かを判定し(ステップS107)、「交換する」ボタンがタッチされたと判定した場合は、その景品の情報を景品交換装置のRAMに記憶する(ステップS108)。その後、景品交換指示画面970の表示に遷移する。
図28(A)には、景品交換決定画面960の例が示されている。景品表示部962には、景品交換指示画面950で選択された商品(ドリップコーヒー)の商品情報がより大きな画像と、より詳細な説明により表示されている。また、遊技媒体数表示部961には、4円貸のパチンコ玉の保持数で景品交換を行うことが示されている。これは、遊技者の指定に基づくものである。現在、遊技者の4円貸(パチンコ玉)の遊技媒体保持数は、1500玉であるとの表示がされている。ここで、「交換する」ボタン963がタッチされると、この商品(ドリップコーヒー)が景品交換の対象として記録される。また、景品交換決定画面960では、遊技者が、所望の数量(景品の個数)を指定するように構成することもでき、数量指定表示部964では、数量1、2といった数値が選択できるようになっている。表示される数量は、当該商品の在庫量を超えないように表示される。在庫については、商品管理テーブル752で管理される。
また、数量指定表示部964で数量を指定し、「交換する」ボタン963をタッチしたときに、交換に必要な遊技媒体の数が、遊技者の遊技媒体保持数を上回っている場合は、遊技者の遊技媒体数が不足していて交換ができない旨のエラーメッセージを表示するよう制御することもできる。
「交換する」ボタン963がタッチされた後、景品交換装置のディスプレイの表示は、図28(B)に示す景品交換指示画面970に遷移する。景品交換指示画面970では、遊技媒体数表示部971に、4円貸のパチンコ玉であるとの指定が表示され、さらに、直前の操作により登録された景品交換に係る遊技媒体の数(600玉)が減算され、900玉と表示されている。景品表示部972には、直前の操作により景品交換する商品として登録されたドリップコーヒーがグレーアウトされている。
再び、図26のフローチャートに戻ると、景品交換指示画面970が表示された状態で、「決定」ボタン973がタッチされたと判定した場合、景品交換の対象として記憶されている景品の情報を含む景品発注指示を、ホールコンピュータ400を経由して基幹サーバ600に転送する(ステップS110、図12のステップS21)。基幹サーバ600は、受信した景品の情報を、発注管理テーブル655に記憶する(ステップS111)。その後、基幹サーバ600は、発注管理テーブル655に記憶した情報に基づいて、ショップ管理サーバ700に対して景品配送指示を送信する(ステップS112、図12のステップS24)。また、ステップS107で、「TOPに戻る」ボタンがタッチされた場合は、図27(B)の景品交換指示画面950に表示が戻るが、ここでは記載を省略する。
次に、基幹サーバ600は、交換完了ページを作成し(ステップS113)、ホールコンピュータ400に転送する。ホールコンピュータ400は、これを景品交換装置に転送し(ステップS114)、景品交換装置は、この交換完了ページをディスプレイに表示する(ステップS115)。
基幹サーバ600によって更新される、発注管理テーブル655の例が、図19(C)に示されている。この例では、発注NOが採番され、各発注ごとに、モール会員ID、景品ID(数量を含む)、配送先等が記憶される。景品の情報は、商品管理テーブル752の商品IDに基づいて取得することができ、配送先は、モール会員情報テーブル651から取得することができ、必要に応じてこれらの情報がショップ管理サーバ700に送信される。
図29は、サンド装置20を景品交換装置として使用した場合の、サンド装置20の操作ユニット34の表示内容と、サンド装置20に接続され連動した表示を行う大型の表示装置であるデジタルサイネージ装置515の表示部516の表示内容を示した図である。図29(A)は、操作ユニット34に景品交換指示画面が表示され、デジタルサイネージ装置515の表示部516には、操作ユニット34に連動して、交換可能な商品の情報が複数同時に表示され、さらに、各商品について、より大きな画像と、より詳細な説明が表示されている。このように、デジタルサイネージ装置515の表示部516には、表示内容が大きく表示されるばかりでなく、操作ユニット34の表示内容とは異なる表示形式で、操作ユニット34の表示内容をよりわかりやすく示すように構成することができる。
図29(B)は、操作ユニット34に景品交換決定画面が表示され、デジタルサイネージ装置515の表示部516には、これに連動して関連する表示がされている。操作ユニット34の景品交換決定画面で交換を行おうとフォーカスしている商品が、デジタルサイネージ装置515の表示部516では、矢印によって指示されており、遊技者は、遊技機10の上部を見ることで、容易に交換する商品の詳細を確認することができる。
次に、図30を参照して、景品情報収集処理について説明する。景品情報収集処理は、複数のネット通販サイトのサーバ(ショップサーバ)等にアクセスして、当該ショップの情報と、景品交換可能な商品の情報を収集する処理である。図30は、景品情報収集処理を実現するための処理を、ショップ管理サーバ700、ASP−I/Fサーバ800、及びECショップASPサーバ850の主体別にそれぞれ表記したフローチャートである。当該処理は、主として、ショップ管理サーバ700の商品選択管理部702、及びASP−I/Fサーバ800のネット通販I/F部802によって実現される。
最初に、ショップ管理サーバ700が、所定のタイミングでASP−I/Fサーバ800に対して、ショップ情報、及び商品情報の収集指示を送信する(ステップS120)。上記タイミングは、数時間ごと、数分ごとといった比較的短いインターバルでもよいし、月に1度といった比較的長いインターバルでもよい。収集指示を受信したASP−I/Fサーバ800は、ECショップASPサーバ850に対して、例えば、所定のWEBページにデータを入力しリクエストを送信するといった形で、認証情報を送信する(ステップS121)。
ECショップASPサーバ850は、認証情報を受信すると、これをチェックし(ステップS123)、認証が成功すれば、ASP−I/Fサーバ800に対してアクセス許可を与える(ステップS124)。ASP−I/Fサーバ800は、このアクセス許可を受信すると(ステップS125)、ECショップASPサーバ850にショップ情報の取得要求を行う(ステップS126)。ASP−I/Fサーバ800は、例えば、ショップ管理テーブル751を参照して作成したリストに含まれるショップに関する情報や、一定の条件を満たすショップに関する情報を要求するようにしてもよいし、ECショップASPサーバ850が用意したショップ情報を単に受け取るといった形でもよい。
ECショップASPサーバ850は、ショップ情報の取得要求に応じて、管理下にあるショップサーバ870のショップ情報を送信する(ステップS127)。ショップ情報には、ショップのサーバやサーバアドレスに関する情報や、営業内容、与信情報など、様々な内容が含まれうる。ASP−I/Fサーバ800は、受信したショップ情報を、ショップ管理サーバ700に転送する(ステップS128)。
ショップ管理サーバ700は、受信したショップ情報を参照し、所定の条件に合致しないショップを対象外とする(ステップS129)。ショップの規模、営業体制、過去の取引内容等、様々な条件を設定して、景品交換に支障がないよう備えることができる。また、ホール店舗ごとに、収集するショップの範囲を切り換えることができ、その場合、範囲外となるショップのショップサーバ等に最初からアクセスしないよう制御することもできる。
次に、それぞれのショップについて、取り扱い商品の情報を取得するよう、ASP−I/Fサーバ800に要求する(ステップS130)。商品情報取得要求を受信したASP−I/Fサーバ800は、ECショップASPサーバ850に対して商品情報取得要求を行う(ステップS131)。ECショップASPサーバ850は、商品情報取得要求を受信すると、そのショップが取り扱っている商品の情報(例えば、商品名、型番、商品種別、販売価格、在庫数、送料など)をASP−I/Fサーバ800に送信し(ステップS132)、ASP−I/Fサーバ800は、受信した商品情報を、ショップ管理サーバ700に転送する(ステップS133)。
ショップ管理サーバ700は、商品情報を受信すると、これらの1つ1つについて、ホール店舗で交換可能な商品かどうかを、商品情報に含まれる商品名、型番、商品種別、販売価格等と、フィルタリングデータテーブル753のフィルタリングデータを比較することによってチェックする(ステップS134)。例えば、このフィルタリングデータによって、1万円より高い価格の商品や(例えば、フィルタNo「F001」のフィルタ)、商品種別が有価証券であるとされる商品は(例えば、フィルタNo「F002」のフィルタ)、景品としての条件を満たさないように設定される。また、例えば、商品種別が、古物(中古品)、医薬品等にあたる商品についても(法律により営業許可が必要とされるといった理由により)、景品としての条件を満たさないように設定される。
なお、こうしたフィルタリング処理に用いられる条件を定義するデータは、フィルタリングデータテーブル753のフィルタリングデータとして記憶しておき、本実施形態に係る景品交換システム1の運営主体や所定の機関等が、コンピュータを用いてショップ管理サーバ700にアクセスし、当該フィルタリングデータを適宜更新することができる。また、フィルタリングデータテーブル753に示すように、適用開始日時を指定しておき、そのタイミングが到来したら、当該フィルタを有効にするよう制御することもできる。
また、このようなフィルタリング処理は、この例では、商品情報を収集する際に行われているが、一旦無条件で記憶された商品情報を所定のタイミングでチェックし更新することにより、条件を満たさないものを排除することができる。さらに、商品情報を景品選択装置に表示する段階で当該フィルタリング処理を行うようにしてもよい。また、収集された商品情報に対して、異なるフィルタリング処理を複数回、段階的に施すようにしてもよい。
次に、ショップ管理サーバ700は、複数のショップから同じ商品情報が受信されたかどうかチェックし(ステップS135)、その重複を一定の条件によって調整する。例えば、販売価格のより低いショップの商品を選択する。また、安い商品を提供するショップの在庫が少ない場合は、複数のショップの在庫を、販売価格の低い順に連結して、管理するようにもできる。このような管理によって、1つの商品についてある数だけ交換がされると、販売価格が変更になり(高くなり)、販売するショップも変更になる。なお、ここでの販売価格の比較は、消費税や送料の負担を含めて考慮することができる。
景品交換として適切な商品が決まると、ショップ管理サーバ700は、商品管理テーブル752に、当該商品の商品情報を記憶し(ステップS136)、すべてのショップについて処理が終了したか否か判定する(ステップS137)。まだ商品情報を取得すべきショップがあると判定した場合は、ステップS130に戻り、処理を繰り返す。ここで、ショップ管理サーバ700は、別のショップで、より条件に適した同じ商品が見つかった場合は、商品管理テーブル752のデータを書き換える。
商品情報を取得すべきショップがないと判定した場合は、ショップとしての基本的な条件を満たし、そのショップの商品を景品として登録したショップについて、ショップ管理テーブル751に登録する(ステップS138)。
上述のように、ASP−I/Fサーバ800は、ASP−I/Fサーバ800とECショップASPサーバ850の双方で取り決めた規則に従ったメッセージ等を所定のタイミングでやりとりすることによって、ショップ情報や商品情報を得ることができる。このように、共通のプロトコル(HTTPやHTTPSといった、ネットワーク層の通信プロトコルを含む)を用いることで、インターネット等のネットワークを介して遠隔地に配置された他人のサーバからも必要な情報を取得することができる。従って、このような取り決めが事前になされていれば、個別ショップI/Fサーバ820とショップサーバ872との間のデータ通信、ECモールI/Fサーバ840とECモール管理サーバ860との間のデータ通信、及びその他のサーバ間のデータ通信も可能となる。
また、ECショップASPサーバ850やECモール管理サーバ860には、それぞれがネット通販サイトの機能を提供するショップサーバにそれぞれ接続して全体を統合管理するタイプもあれば、ASPサービス等により、自身のサーバを利用してネット通販サイトの機能を提供しているタイプもある。従って、ECショップASPサーバ850やECモール管理サーバ860自体が、管理下の各ショップサーバに関するショップ情報や商品情報を持たない場合もあり得る。そのような場合、ECショップASPサーバ850やECモール管理サーバ860は、管理下のショップサーバに対して、さらに、要求されたショップ情報や商品情報を問い合わせることができる。
次に、図31を参照して、景品発注制御処理について説明する。景品発注制御処理は、ネット通販サイトを実現するショップサーバに対して、景品交換で指定された景品を指定した配送先に配送するよう指示する処理である(図12のステップS25の処理を受けて実行される処理)。図31は、景品発注制御処理を実現するための処理を、ECモールI/Fサーバ840、ECモール管理サーバ860、及びショップサーバ874の主体別にそれぞれ表記したフローチャートである。当該処理は、主として、ECモールI/Fサーバ840の景品発注制御部(ASP−I/Fサーバ800の景品発注制御部803に相当する機能部)によって実現される。
最初に、ECモールI/Fサーバ840が、基幹サーバ600からの景品配送指示を受けて、ECモール管理サーバ860に対して、認証情報を送信する(ステップS140)。ECモール管理サーバ860は、認証情報を受信すると、これをチェックし(ステップS142)、認証が成功すれば、ECモールI/Fサーバ840に対してアクセス許可を与える(ステップS143)。ECモールI/Fサーバ840は、このアクセス許可を受信すると(ステップS144)、景品発注に係る代金の支払い処理を行う。
例えば、銀行決済の場合、ECモール管理サーバ860の運営主体に係る口座にECモール手数料を支払うよう処理を行う(ステップS145)。このような支払処理は、例えば、所定の銀行決済システムに対して決済指示を送信するといった処理によって実現される。次に、ECモールI/Fサーバ840は、景品の販売価格から、上記のECモール手数料と電算センター手数料を差し引いた額を、交換景品に対応するネット通販サイト(ショップサーバ874の運営主体)に係る銀行口座に支払うよう処理を行う(ステップS146)。この処理もまた、所定の銀行決済システムに対して決済指示を送信するといった処理によって実現される。
一方、クレジット決済の場合、ECモールI/Fサーバ840から、ECモール管理サーバ860の運営主体に、景品の販売価格をクレジット決済にて支払うよう処理を行う(ステップS147)。その後、ECモール管理サーバ860は、景品の販売価格から決済手数料を差し引いた額を、交換景品に対応するネット通販サイト(ショップサーバ874の運営主体)に支払うよう処理を行い(ステップS148)、ショップサーバ874に対して、ECモール手数料と電算センター手数料を請求する(ステップS149)。
ショップサーバ874は、この後、ECモール管理サーバ860の運営主体に、請求されたECモール手数料と電算センター手数料を支払うよう処理を行い(ステップS150)、さらに、ECモール管理サーバ860は、電算センター(ECモールI/Fサーバ840の運営主体)に、電算センター手数料を支払うよう処理を行う(ステップS151)。
次に、ECモールI/Fサーバ840は、ECモール管理サーバ860に対して、景品発注要求を送信し(ステップS152)、ECモール管理サーバ860は、この要求を受信すると、発注された景品を販売するネット通販サイトのショップサーバ874を特定し(ステップS153)、特定されたショップサーバ874に対して景品発注要求を送信する(ステップS154)。ショップサーバ874は、景品発注要求を受け取ると、その後の作業を人間が容易に行えるように、景品発送指示書を出力する(ステップS155)。
次に、図32を参照して、遊技者の行動履歴を収集する仕組みについて説明する。遊技者の行動に関する行動履歴データが、基幹サーバ600に収集され、そこでビッグデータに関する各種解析が行われる。解析結果により、例えば、景品選択装置に表示する商品の選択や表示順、景品交換装置に表示する景品の表示順のほか、様々な処理方法が規定されうる。
遊技機10に対して遊技者は、メダルの投入や払出の指示を行う。この指示によるメダルの投入枚数、メダルの払出枚数、及び指示をした時間等がメダル数情報として一旦、遊技機10のメインRAM263に記憶され、これが、所定のタイミングでサンド装置20に送信され、サンド装置20のRAM42に記憶される。また、サンド装置20に対して遊技者は、情報カードや非接触ICカードを用いて、メダル移動や計数の指示を行う。この指示によるメダルの移動数、メダルの計数結果、及び指示をした時間等がメダル数情報として、RAM42に記憶される。
このようにして、サンド装置20のRAM42に記憶された、遊技機10とサンド装置20に関するメダル数情報は、所定のタイミングでホールコンピュータ400に送信され、行動履歴管理テーブル433に記憶される。図17(C)に示す行動履歴管理テーブル433では、遊技者の会員ID、店舗コード、遊技台No、操作、遊技媒体種別、数量、日時が記憶されている。日時のデータは、遊技機10により取得された日時データを用いれば操作日時を表すことになるが、サンド装置20やホールコンピュータ400で取得された日時データを用いてもよい。
この他、遊技者が行うモール会員登録処理についての行動履歴データもホールコンピュータ400に送信され、行動履歴管理テーブル433に記憶される。
ホールコンピュータ400の行動履歴管理テーブル433に記憶された行動履歴データは、遊技者が、本実施形態に係る景品交換システム1のモール会員である場合は、所定のタイミングで基幹サーバ600のモール会員行動履歴管理テーブル656に移動される。
景品選択装置で遊技者が行う景品選択の操作や、景品交換装置で行う景品効果の操作を表すデータが、所定のタイミングで当該装置から基幹サーバ600に送信され、モール会員行動履歴管理テーブル656に記憶される。ここでは、遊技者の選択操作や交換操作において、次ページを表示させたり、指定を取り消したりといった操作を記憶するようにしてもよい。
さらに、基幹サーバ600のモール会員行動履歴管理テーブル656には、また、スマートフォン540やフィーチャーフォン558を用いて遊技者がモール会員登録を行った場合は、その操作についての行動履歴データも基幹サーバ600に送信され、モール会員行動履歴管理テーブル656に記憶される。
図20(A)に示すモール会員行動履歴管理テーブル656には、遊技者のモール会員ID、店舗コード、遊技台No、操作、遊技媒体種別、数量、日時が記憶されている。この内容は、上述した17(C)に示す行動履歴管理テーブル433の内容に、あらたに景品選択や景品交換に関する行動履歴データが追加されたものとなっている(図17(C)の矢印参照)。図20(A)のモール会員行動履歴管理テーブル656から、モール会員IDが「U004」である遊技者が、5月5日の10時22分から15時4分の間に、景品選択を行った後、20円貸のメダルを20枚貸出し、遊技の結果、それが500枚となったため、このすべての遊技媒体を使って、景品交換を行ったということが分かる。景品選択や景品交換に関する行動履歴データについては、日時のデータを景品選択端末や景品交換端末から取得した日時データとすることができるが、ホールコンピュータ400や基幹サーバ600の日時データを用いることもできる。
また、モール会員行動履歴管理テーブル656に、どのような商品を「お買い物リスト」として選択し、どの景品に交換したかという情報を記憶させることもできる。さらに、モール会員行動履歴管理テーブル656に記憶された行動履歴データのそれぞれに対して、その行動履歴データの日時における湿度、天候、季節データ等が対応付けられるようにできる。
このような行動履歴管理の「収集」に関わる機能は、ホールコンピュータ400では、行動履歴管理部413が、基幹サーバ600では、行動履歴管理部607が実行する。なお、ここでは、パチスロ機についての行動履歴管理を説明したが、パチンコ機についても同様に(メダル数ではなくパチンコ玉の数について)遊技者の行動履歴が記憶される。
このような遊技者の遊技状況、及び景品交換状況に関する膨大なデータを解析し、抽出された特徴や傾向から、それぞれのモール会員に適した、ホール店舗やネット通販サイト等に関する広告その他の情報を生成し、その情報を、モール会員の使用する遊技機10の上部に設置されたデジタルサイネージ装置515等に出力し、又はスマートフォン540等のメールアドレスに送信するといったことが可能となる。
本発明の景品交換システム1では、図24(B)に示す景品選択指示画面910や、図27(B)に示す景品交換指示画面950のように、景品の交換に必要な対価が、景品の金額情報に基づいて、パチンコ玉の数やメダルの枚数といった単位(遊技媒体の数)に換算されて表示され、遊技者は、この遊技媒体の数の表示を見ることによって、遊技者自身が獲得したパチンコ玉やメダルで、どの景品を手に入れることができるかを把握することができる。
しかしながら、景品の交換に必要な対価を、その他の様々な単位で表示することができる。例えば、景品の交換に必要な対価が、所定範囲で電子的な流通が可能な価値を表す所定の電子価値の単位で表示されるとともに、遊技者が獲得した遊技媒体の数も当該電子価値の単位で表示されることによって、遊技者が、電子価値の単位で表された値(例えば、120や8000といった電子価値データで表される)を基準に、遊技者自身が獲得したパチンコ玉やメダルで、どの景品を手に入れることができるかを把握することができる。
この場合、景品の交換に必要な対価は、その景品の金額情報(価格のほか、消費税、及び送料等を含みうる)が当該電子価値や他の種類の電子価値に対応付けられている場合は、例えば、その電子価値データそのもの、あるいは、その電子価値データから求められた値で表され、その景品の金額情報が、円などの通貨価値の単位で対応付けられている場合は、その通貨価値で表された値が上記の電子価値の単位に変換され、その変換後の電子価値データで表される。一方、遊技者が獲得した遊技媒体の数は、例えば、所定のサービスサイト(コンピュータシステム)において、所定の変換レートで、上記の電子価値データに変換される。遊技媒体と電子価値との交換レートは、ホール店舗によって異なる場合も考えられ、その場合は、ホール店舗の交換レートが加味される。
このような場合においても、上述のように、景品の金額情報や、景品に対応付けられている電子価値データが変更されれば、景品選択指示画面910や景品交換指示画面950において、対応する景品の電子価値データの表示が、これに応じて変更される。また、遊技者が獲得した遊技媒体の数を表す電子価値と景品の電子価値、又は景品間における電子価値が異なる種類のものである場合は、これらを1つの電子価値に統一するよう変換したり、別の共通する電子価値に変換したりして表示することができる。
さらに、遊技者が獲得した遊技媒体の数を、国外のホール店舗で利用可能な電子価値に変換し、遊技者がその国外のホール店舗で、当該電子価値により遊技を行ったり、景品交換を行ったりすることができる。また、本発明の景品交換システムが国外のホール店舗等について運用される場合、国内で遊技者が獲得した遊技媒体の数に対応付けられた電子価値をそのまま、あるいは為替レート等に基づいて変換した後、利用することもできる。
次に、スマートフォン540等の携帯機器(通信機器)が、本実施形態に係る景品交換システム1の景品選択制御処理に、景品選択装置として使用された場合について説明する。
本実施形態に係る景品交換システム1では、携帯機器が景品選択装置として使用される場合には、景品選択指示画面、お買い物リスト画面、及び景品詳細表示画面に表示される商品情報に、図24〜図25と同様、その商品を交換するために必要な遊技媒体の数が表示される。スマートフォン540等の携帯機器は、ホール店舗の内外で自由に操作が可能であるため、これらの機器がホール店舗外で景品選択装置として使用される可能性があるが、その場合でも、基本的には、商品情報に、交換に必要な遊技媒体の数が表示される。なお、例えば、商品管理テーブル752に記憶される、その商品の価格(通貨価値)を、この遊技媒体の数とともに表示するように制御してもよい。
携帯機器が景品選択装置として使用される場合も、図23に示すフローチャートと同じ流れで景品選択制御処理が行われる(この場合は、ホールコンピュータ400の機能の一部をモバイルI/Fサーバ680が実行する)。また、携帯機器における表示態様は、例えば、後で説明する図33に示す表示態様と同様のものになる(ただし、図33では、商品の通貨価値が表示されているが、ここでは、その代わりに交換に必要な遊技媒体の数が表示される)。
さらに、スマートフォン540等の携帯機器は、ホール店舗の内外で自由に操作が可能であるため、遊技者における遊技媒体保持数や、各ホール店舗の交換レートなどをホール店舗以外の場所で遊技者等に閲覧させてはいけないといった規制がある場合、図23〜図25に関し上述したような景品選択制御処理と同じ処理を携帯機器で行うことはできない。
そこで、本実施形態に係る景品交換システム1では、携帯機器が景品選択装置として使用される場合には、景品選択指示画面、お買い物リスト画面、及び景品詳細表示画面(図24〜図25参照)に表示される商品情報に、その商品を交換するために必要な遊技媒体の数を表示せず、例えば、商品管理テーブル752に記憶される、その商品の通貨価値を表示するように制御する。
携帯機器が景品選択装置として使用される場合も、図23に示すフローチャートと同じ流れで景品選択制御処理が行われる(この場合は、ホールコンピュータ400の機能の一部をモバイルI/Fサーバ680が実行する)。ただし、ステップS62においては、専用端末530が景品選択装置として用いられた場合は、景品選択ログイン画面900で「次へ」ボタンがタッチされると、スマートフォン540の固有ID(例えば、IDm)とパスワードがホールコンピュータ400に送信されるが、携帯機器が景品選択装置として使用される場合は、さらに景品選択装置を識別する機器IDを送信するようにして、基幹サーバ600で、この機器IDから景品選択装置が携帯機器かどうかを判断するようにする。
また、専用端末530のような、ホール端末に設置された装置からは、装置識別コード「1」を送信し、携帯機器からは、「0」を送信するか、又は何も送信しないようにすることで、景品選択装置が携帯機器かどうかを判断するようにしてもよい。当該判断については、他の様々な方法が用いられ得る。
次に、携帯機器が景品選択装置として使用される場合は、ステップS70において、ホール店舗の交換レートを取得することなく、それぞれの商品について通貨価値を表示するよう景品選択指示画面のページを作成する。商品の通貨価値は、商品管理テーブル752の価格等より(ホール店舗によっては消費税等も加味して)求めることができる。このように景品選択制御処理を構成することによって、景品選択装置が、専用端末530のようなホール店舗に設置され、かならずそのホール店舗で操作されるような装置においては、商品が遊技媒体の数で表示され、一方、景品選択装置が、携帯端末のような、一定場所での操作が保証されないような装置においては、商品の交換に必要な遊技媒体の数ではなく、商品の価格(例えば、ネット通販サイトにおける商品の販売価格)で表示される。
例えば、図33(A)は、携帯機器(スマートフォン540)が景品選択装置として使用された場合に、携帯機器のディスプレイに表示されたお買い物リスト画面980である。景品表示部983には、お買い物リストに登録された商品の商品情報が示され、これらが上下にスクロールして表示されるようになっている。それぞれの商品には、図25(A)のような遊技媒体の数ではなく、価格が表示されている。遊技者は、ディスプレイを上下にスワイプすることにより、次、又は前の商品を表示させることができる。また、合計価格表示部981には、お買い物リストに登録された商品が合計で、どれくらいの価格になるかが表示される。
図33(B)は、携帯機器(スマートフォン540)が景品選択装置として使用された場合に、携帯機器のディスプレイに表示された景品詳細表示画面990である。景品詳細表示画面990は、図33(A)のお買い物リスト画面980で、景品をタッチした場合に、対応する商品の詳細が示された画面である。詳細情報表示部993には、景品のより大きな画像と、より詳細な情報が表示されている。また、ここでも、商品については、図25(B)のような遊技媒体の数ではなく、価格が表示されている。
このように、携帯機器(通信機器)が、本実施形態に係る景品交換システム1の景品選択制御処理に、景品交換装置として使用された場合には、商品の交換に必要な遊技媒体の数ではなく、その商品の通貨価値(価格)等が表示されるよう制御される。ただし、携帯機器が、ホール店舗内で閲覧・操作されているということが保証される場合には、専用端末530と同様に、それぞれの商品について遊技媒体の数を表示するようにしてもよい。
例えば、携帯機器が、有効範囲がホール店舗内であると保証されている短距離無線通信によって基幹サーバ600との間でデータ送受信を行って景品選択を行う場合、ホール店舗の外部にまで届かないケーブル等によって接続された携帯機器によって基幹サーバ600との間でデータ送受信を行って景品選択を行う場合、又は、GPS等によって求められた携帯機器の位置情報から、当該携帯機器がホール店舗内にあることが保証される場合などに、この状態を自動的に判定し、上述のように、商品について遊技媒体の数を表示するよう制御できる。
また、景品交換装置は、遊技者の遊技媒体保持数や、商品の交換に必要な遊技媒体の数を表示することが前提となるため、これらの情報をホール店舗の外で表示させることが規制等により禁止される場合は、携帯機器を景品交換装置として使用することは基本的にできないが(携帯機器が、場所を問わずにデータ通信機能を提供できるため)、上述の場合のように、携帯機器がホール店舗の内部で閲覧・操作されていることが保証されている場合は、携帯機器を景品交換装置として使用することも可能である。
本発明の景品交換システム1を、具体的な装置、及び具体的なテーブル等を用いて例示してきたが、これまでの説明は一実施形態に過ぎず、様々な他の形態によって、本発明の特徴的なコンピュータシステムを実現可能である。例えば、景品選択装置、景品交換装置として様々な構成の装置を様々なネットワーク接続状態で用いることができ、電算センターの基幹サーバ600、ショップ管理サーバ700、ASP−I/Fサーバ800等も、様々な構成の装置を利用でき、例示とは異なるように各機能部を(分散、又は統合して)配置することができる。また、テーブルの構成についても他の異なる構成を採用することができる。
[本発明の第2の実施形態に係る景品交換システムの説明]
図34を参照して、本発明の第2の実施形態に係る景品交換システムのシステム概要について説明する。図34に示す景品交換システム1001は、図1に示す上述の景品交換システム1と同様、ホール店舗の装置、ホール連携システム、及び電算センターの装置を含むように構成され、電算センターの装置の一部が、インターネットのようなネットワークを経由してネット通販サイトの装置に接続される。図34の景品交換システム1001は、好ましくは、ネット通販連動型の景品交換システムである。
図34に示す景品交換システム1001では、当該システムへのモール会員登録を行うことなく、端玉のような少量の遊技媒体を貯玉することができ、さらに、上述の景品交換システム1と同様に、事前に、多くの景品のなかから景品交換の候補を選択してお買い物リストを作成することができる。その後、当該システムへのモール会員登録が行われると、貯玉の価値に応じた景品交換指示を行うことが可能となり、指定した景品を自宅等の指定住所に配送させることができる。なお、ここで、端玉(余玉)のような少量の遊技媒体の保持を便宜上「少額貯玉」と称するが、パチンコ機で獲得するパチンコ玉の貯玉だけでなく、パチスロ機で獲得するメダルの保持(いわゆる、貯メダル)も含まれる。
また、少額貯玉は、景品交換の際に発生する端玉を貯玉する場合に限られず、例えば、遊技者が意図的に遊技を中断してパチンコ玉やメダルを保持しようとする場合など、様々な要因により少量の遊技媒体を貯玉する場合を含む。景品交換システム1001では、1回あたりの貯玉の数量(価値)と、合計の貯玉の数量(価値)に一定の上限が設けられる。
図34に示す景品交換システム1001は、図1に示す景品交換システム1の変形例と捉えることができ、景品交換システム1と同様の景品選択制御、景品交換制御、景品発注制御、行動履歴管理等の各機能を備える。例えば、ホール店舗のホールコンピュータ1400、ホールDB1430、遊技機1010、サンド装置1020、デジタルサイネージ装置1515、景品POS1500、景品POS連携専用端末1520、及び専用端末1530はそれぞれ、景品交換システム1における、ホール店舗のホールコンピュータ400、ホールDB430、遊技機10、サンド装置20、デジタルサイネージ装置515、景品POS500、景品POS連携専用端末520、及び専用端末530に対応する。また、電算センターの基幹サーバ1600、基幹DB1650、モバイルI/Fサーバ1680、ショップ管理サーバ1700、景品DB1750、ASP−I/Fサーバ1800、個別ショップI/Fサーバ1820、及びECモールI/Fサーバ1840はそれぞれ、景品交換システム1における、基幹サーバ600、基幹DB650、モバイルI/Fサーバ680、ショップ管理サーバ700、景品DB750、ASP−I/Fサーバ800、個別ショップI/Fサーバ820、及びECモールI/Fサーバ840に対応する。また、ネットワーク1690は、景品交換システム1におけるネットワーク690に対応する。
さらに、図34では記載を省略したが、景品交換システム1001のホール連携システムには、景品交換システム1のホール連携システムに含まれるホール連携コンピュータ560、ホール連携DB570、及びセンター店舗I/Fサーバ580に対応する装置等がそれぞれ配置される(センター店舗590に対応するセンター店舗も配置される)。
また、景品交換システム1001のネット通販サイトには、景品交換システム1のネット通販サイトに含まれるECショップASPサーバ850、ショップサーバ870、ショップサーバ872、ECモール管理サーバ860、及びショップサーバ874に対応する装置等がそれぞれ配置されるが、これも、図34では記載を省略した。ここでは、景品交換システム1に対して新たに追加された構成要素、及び内部の機能が変更された構成要素について特に詳細に説明を行うこととする。
ホール店舗には、ホールコンピュータ1400、遊技機1010、景品選択装置、及び景品交換装置が配置され、さらに、少額貯玉指示装置1060、及び接続管理装置1090が配置される。少額貯玉指示装置1060は、遊技者が少額貯玉を行うために用いられる端末であり、この例では、景品POS端末の機能を備えた端末となっている。遊技者は、少額貯玉指示装置1060に、遊技媒体(メダルやパチンコ玉)の計数結果を印刷したレシートを読み取らせ、その後、少額貯玉指示装置1060に端玉等の少額貯玉を行うよう指示する。遊技者は、少額貯玉指示装置1060による少額貯玉を行う際に、氏名、メールアドレス、住所等の入力が求められるモール会員登録を行う必要がなく、非接触ICカードである少額貯玉用会員カード1110を用いて少額貯玉の管理を行うことができる。ここで、非接触ICカードは、例えば、近距離無線通信規格(NFC:Near Field Communication)に基づく非接触ICチップを備えたカードである。
接続管理装置1090は、少額貯玉指示装置1060と電算センターの基幹サーバ1600との間の接続を制御する。接続管理装置1090は、例えば、ゲートウエイ機能を含み、少額貯玉指示装置1060と基幹サーバ1600との間をVPN(Virtual Private Network)で接続する場合は、VPNルーター機能を含む。その他、基幹サーバ1600との接続を制御する接続制御機能を含む。また、接続管理装置1090は、上述のゲートウエイ機能を備えるゲートウエイ装置、VPNルーター機能を備えるVPNルーター装置、及び接続制御機能を備える接続制御装置を含む、複数の装置から構成される装置であってもよい。
ホールコンピュータ1400は、景品交換システム1のホールコンピュータ400と同様、そのホール店舗に配置された装置の状態(遊技者の遊技状況等を含む)や、会員、及び景品に関する情報を管理する等の機能を有し、少額貯玉指示装置1060、又は基幹サーバ1600から、景品交換の際の決済のために、遊技者が少額貯玉した価値に関する情報を受信する。
景品選択装置には、専用端末1530、スマートフォン1540、及びフィーチャーフォン1558等の、ネットワーク通信可能な任意の端末が含まれるが、この例では、PC(パーソナルコンピュータ)1100も利用される。PC1100は、遊技者の自宅等で利用され、インターネット等のネットワーク1695、及び電算センターのAP(アプリケーション)サーバ1685を介して、基幹サーバ1600に接続され、少額貯玉用会員カード1110を読み込むことによって、景品交換システム1と同様の景品選択指示(お買い物リストの作成)を行うことができる。また、この例では、少額貯玉指示装置1060も景品選択装置として機能しうる。
基幹サーバ1600は、景品交換システム1と同様、モール会員登録した遊技者をモール会員として管理し、遊技者の景品選択や景品交換の操作に応じてそれぞれ景品選択制御処理、景品交換制御処理を行い、景品交換が決定した場合には、自動的に対応するネット通販サイトに対する景品発注処理を行う。また、各ホール店舗におけるモール会員について、遊技状況や景品交換状況を含む行動履歴を収集し記憶する。
さらに、基幹サーバ1600は、少額貯玉指示装置1060からの指示に基づいて、少額貯玉用会員カード1110と貯玉された遊技媒体の価値とを対応付けて管理する。この例では、各ホール店舗の少額貯玉指示装置1060から指示された少額貯玉の情報は、基幹サーバ1600の基幹DBに集約管理される(この点で、本システムは、センター集約型少額貯玉管理システムと言える)。また、それぞれの遊技者からされた少額貯玉に対応する遊技媒体の価値は、所定範囲で電子的な流通が可能な価値を表す所定の電子価値の単位である、「電子価値データ」として管理される。
次に、図35を参照して、少額貯玉指示装置1060の構成について説明する。図35は、少額貯玉指示装置1060の構成を示すブロック図である。図示する少額貯玉指示装置1060は、景品交換システム1の景品POS500と同様に、従来の景品交換と本発明に係る景品交換処理を実現するよう構成されている。少額貯玉指示装置1060は、メインCPU1061、ROM1062、RAM1063、情報カードリーダ/ライタ1064、非接触ICカードリーダ/ライタ1065、バーコードリーダ1066、遊技者側ディスプレイ1067、キーボード1068、店舗側ディスプレイ1069、インターフェイス1070、及びスピーカ1071を備えている。
メインCPU1061は、ROM1062、及びRAM1063に格納された制御プログラムを読み出して実行する。例えば、メインCPU1061は、景品の在庫管理や景品交換の管理、及び本実施形態の景品交換システム1001による景品交換処理を実行し、さらに、遊技者による少額貯玉の処理を実現する。当該制御プログラムは、インターフェイス1070を介して他の装置から、又は、インターネットを含むネットワークを介して外部の他の装置から提供されることもできる。
メインCPU1061は、サンド装置1020の各台計数装置により情報カードや非接触ICカードに計数結果を登録した場合、情報カードリーダ/ライタ1064を介して情報カードから読み取った会員ID(ホール店舗の遊技者ID)、又は非接触ICカードリーダ/ライタ1065を介して非接触ICカードから読み取った会員ID(会員カード識別情報)を取得し、ホールコンピュータ1400にアクセスして、取得した会員IDに対応付けられた遊技媒体の保持数(貯玉数、貯メダル数)を取得する。
また、メインCPU1061は、ホール店舗における会員登録を行わずに、上述のような会員IDを取得していない場合において、計数結果を印刷したレシートを、バーコードリーダ1066で読み取り、これによって、景品交換を行うことができる。
遊技者側ディスプレイ1067は、遊技者によるタッチ操作が可能な、タッチパネルディスプレイとして構成される。メインCPU1061は、遊技者側ディスプレイ1067を介して遊技者から指定された景品(ホール店舗に在庫のある一般景品、及び特殊景品)の数を受信する。次に、メインCPU1061は、遊技者が指定した景品に対応するパチンコ玉数やメダル数を求め、これが遊技媒体の保持数よりも小さい場合には、店舗側ディスプレイ1069にその旨を表示し、ホール店舗のスタッフの操作により、景品の交換を行う。店舗側ディスプレイ1069は、遊技者側ディスプレイ1067と同様、タッチパネルディスプレイとして構成され、スタッフは、店舗側ディスプレイ1069又はキーボード1068を用いて当該操作を行う。
景品の交換が完了すると、メインCPU1061は、ホールコンピュータ1400にアクセスして、対応する会員IDに関する遊技媒体の保持数を減算する。また、少額貯玉指示装置1060は、インターフェイス1070を介してホールコンピュータ1400、及び接続管理装置1090と通信可能に接続される。
メインCPU1061は、さらに、遊技者側ディスプレイ1067に、景品交換システム1と同様の、景品交換を行うための画面(お買い物リスト画面を含む)を表示する。当該画面において、遊技者から交換するよう指示された景品の情報は、非接触ICカードリーダ/ライタ1065を介して非接触ICカードから読み取られたモール会員ID(会員カード識別情報、すなわち、景品交換システム1における遊技者ID)と対応付けられて、ホールコンピュータ1400、ホール連携システムを介して基幹サーバ1600に送信される。
メインCPU1061は、さらに、計数結果を印刷したレシートを、バーコードリーダ1066で読み取り、これによって、景品交換を行った場合に、余ったパチンコ玉やメダルについて、遊技者の指示に応じて少額貯玉を行うよう制御する(景品交換の余りではない、少量の遊技媒体の貯玉も行う)。メインCPU1061は、非接触ICカードリーダ/ライタ1065を介して、非接触ICカードである少額貯玉用会員カード1110から読み取られた固有ID(例えば、IDmのような会員カード識別情報)と、貯玉された遊技媒体(パチンコ玉やメダル等)の種別と数量(遊技媒体価値情報)を対応付けて管理する。この際に、遊技者は、氏名、メールアドレス、住所といった遊技者の属性情報(遊技者を特定しうる個人情報)をシステムに登録する必要は無く、会員カードに、その遊技者の属性情報が関連付けられていない状態となっている。この状態は、いわば、匿名会員というべき状態であり、ここでは、匿名会員の状態で少額貯玉を管理することができる。
次に、図36を参照して、少額貯玉指示装置1060の機能について説明する。図36は、少額貯玉指示装置1060の機能ブロック図である。少額貯玉指示装置1060は、アクセス管理部1081、景品POS制御部1082、景品選択制御部1083、少額貯玉制御部1084、会員管理部1085、行動履歴管理部1086、及びネットワークI/F部1087を含む。
アクセス管理部1081は、景品選択処理や少額貯玉処理に関して基幹サーバ1600にアクセスする場合に、システムに対してモール会員登録を行ったモール会員や、モール会員登録を行わずに、少額貯玉用会員カード1110を用いる匿名会員が正当なユーザであるかどうかを判断することによって、基幹サーバ1600へのアクセスを管理する。景品POS制御部1082は、従来の景品POSによる景品交換(特殊景品、一般景品との交換)を管理する。例えば、遊技者が指定した景品に対応するパチンコ玉数やメダル数を求め、これが遊技媒体の保持数よりも小さい場合には、店舗側ディスプレイ1069にその旨を表示し、ホール店舗のスタッフの操作により、景品の交換を行う。
景品選択制御部1083は、基幹サーバ1600の景品選択制御部1604と協働して、モール会員や匿名会員に対して、景品交換の候補となる景品の選択を可能とし、お買い物リストの作成・記憶を行う。少額貯玉制御部1084は、基幹サーバ1600の少額貯玉管理部1610と協働し、遊技者の指示に応じて、少額貯玉を行うよう制御する。会員管理部1085は、基幹サーバ1600のモール会員管理部1601、匿名会員管理部1611と協働して、モール会員登録のためのユーザインターフェースを提供するとともに、少額貯玉用会員カード1110の統合処理等を行う。また、ホール店舗留めの景品がある場合は、これらの情報についても管理し、景品を受け取りに来た遊技者への対応を支援する。行動履歴管理部1086は、基幹サーバ1600の行動履歴管理部1607と協働して、少額貯玉処理等の遊技者の行動履歴を管理する。ネットワークI/F部1087は、接続管理装置1090に接続して、基幹サーバ1600とデータ送受信を行うよう制御する。この例では、少額貯玉指示装置1060は、景品POS、景品選択装置、少額貯玉指示装置、モール会員登録を行う装置を兼ねるように構成されるが、複数の装置で、又はそれぞれ個別の装置で構成することもできる。
図37は、基幹サーバ1600の機能ブロック図である。基幹サーバ1600は、モール会員管理部1601、景品選択制御部1604、景品交換制御部1605、景品発注制御部1606、行動履歴管理部1607、ネットワークI/F部1608、及び携帯デバイス管理部1609を含み、これらは、景品交換システム1の基幹サーバ600のモール会員管理部601、景品選択制御部604、景品交換制御部605、景品発注制御部606、行動履歴管理部607、ネットワークI/F部608、及び携帯デバイス管理部609のそれぞれに対応する機能を有する。さらに、基幹サーバ1600は、あらたに、少額貯玉管理部1610、及び匿名会員管理部1611を含む。
少額貯玉管理部1610は、少額貯玉指示装置1060から遊技者によって指示された貯玉の数量を所定の電子価値の単位に変換し、これを匿名状態で管理する。また、匿名会員管理部1611は、モール会員登録のためのユーザインターフェースを少額貯玉指示装置1060に提供するとともに、少額貯玉用会員カード1110の統合処理等を行う。
また、基幹サーバ1600は、外部記憶装置に基幹DB1650を記憶し、基幹DB1650には、景品交換システム1001のモール会員に関する情報を記憶するモール会員情報テーブル1651、当該会員が貯メダルや貯玉を指示することにより保持された遊技媒体の保持数を管理するモール会員遊技媒体保持数管理テーブル1652、遊技者が景品選択装置によって商品を選択した結果作成されたお買い物リストを記憶・管理する、お買い物リスト管理テーブル1653、ホール店舗ごとの一般景品に関する交換レート等を記憶する、交換レート管理テーブル1654、ネット通販サイトに発注した内容を記憶・管理する、発注管理テーブル1655、及び当該会員と匿名会員の遊技状況や交換状況等の行動履歴を記憶する行動履歴管理テーブル1656が含まれる。これらのテーブルは、景品交換システム1のモール会員情報テーブル651、モール会員遊技媒体保持数管理テーブル652、お買い物リスト管理テーブル653、交換レート管理テーブル654、発注管理テーブル655、及び、モール会員行動履歴管理テーブル656にそれぞれ対応するものである(ただし、行動履歴管理テーブル1656は、モール会員遊技媒体保持数管理テーブル652とは異なり、モール会員だけでなく、匿名会員の行動履歴も記録対象としている)。
さらに、基幹DB1650には、少額貯玉用会員カード1110を用いて少額貯玉を行う匿名会員を管理する匿名会員情報テーブル1657、及び匿名会員の貯玉の価値を変換した後記憶する電子価値管理テーブル1658が含まれる。
次に、図38、及び図39を参照して、少額貯玉用会員カード1110を利用した場合の、遊技者の各動作に関するフローについて説明する。上述のように、少額貯玉用会員カード1110は、この例では、非接触ICカードであり、非接触ICカードリーダ/ライタにかざすことによって、その少額貯玉用会員カード1110に記憶されている固有IDが読み出され、この固有IDをシステムで管理することによって、複数の少額貯玉用会員カード1110を識別可能としている。
図38(A)は、遊技者が、少額貯玉用会員カード1110を利用して景品選択処理を行う場合のフローである。遊技者は、景品選択装置(例えば、少額貯玉指示装置1060や専用端末1530)の所定位置に、少額貯玉用会員カード1110をかざして、システムにログインする(ステップS201)。その後、画面の表示を見て景品選択指示を行い、その結果、お買い物リストが作成される(ステップS202)。このような景品選択の方法は、景品交換システム1に関して、図24、及び図25を参照して説明した流れと基本的には同様のものである。また、景品選択処理は、少額貯玉用会員カード1110に関連付けて行われるが、景品交換の候補を選択するに過ぎないので、この処理を行う時点で、少額貯玉が全くされていなくてもよい。
図38(B)は、遊技者が、少額貯玉用会員カード1110を利用して少額貯玉処理を行う場合のフローである。遊技者は、最初に、サンド装置1020に現金等を投入して、メダルやパチンコ玉の貸し出しを受ける(ステップS203)。その後、遊技者は、遊技機1010で遊技を行い(ステップS204)、メダルやパチンコ玉を獲得できた場合は、島端計数装置等でそのメダル等の計数を指示し、計数結果が印刷されたレシートを出力する(ステップS205)。次に、遊技者は、そのレシートを景品POSとしても機能する少額貯玉指示装置1060に読み取らせ、景品交換の結果発生した端玉あるいは少量の遊技媒体について、貯玉をするために、少額貯玉指示装置1060に少額貯玉用会員カード1110をかざしてログインする(ステップS206)。次に、遊技者は、少額貯玉指示装置1060の遊技者側ディスプレイ1067を操作し、端玉等の少量の遊技媒体を貯玉(少額貯玉)する(ステップS207)。
図39(A)は、遊技者が、少額貯玉用会員カード1110を利用してモール会員登録処理を行う場合のフローである。遊技者は、最初に、少額貯玉指示装置1060において、少額貯玉用会員カード1110をかざし、システムにログインする(ステップS211)。その後、遊技者は、氏名、メールアドレス、住所等を入力し、これによってモール会員(景品交換システム1001の会員)として登録される(ステップS212)。この時点で、この遊技者は、匿名会員から、モール会員となる。すなわち、ここで、会員カードに対して、その遊技者の属性情報が関連付けられる。なお、ここでは、少額貯玉用会員カード1110をそのまま利用してモール会員登録処理を行っており、この少額貯玉用会員カード1110が正式な会員カードとなるが、遊技者の所有する非接触ICチップ内蔵のスマートフォン1540等を用いてモール会員登録処理を行うこともできる。
図39(B)は、モール会員登録処理を終えた遊技者が、景品交換装置において、景品交換処理を行う場合のフローである。遊技者は、最初に、景品交換装置の所定位置に、モール会員登録を行った少額貯玉用会員カード1110をかざして、システムにログインする(ステップS213)。その後、画面の表示を見て景品交換指示を行い、その結果、交換する景品が決定され、指定された住所に配送される(ステップS214)。このような景品交換の方法は、景品交換システム1に関して、図27、及び図28を参照して説明した流れと基本的には同様のものである。また、景品交換処理は、この例では、モール会員登録がされた少額貯玉用会員カード1110を用いて行われているが、遊技者の所有する非接触ICチップ内蔵のスマートフォン1540等を用いてモール会員登録を行った場合は、それを景品交換装置にかざして景品交換処理を行うことができる。なお、ここでは、モール会員登録処理を終えた遊技者でないと、景品交換処理を行うことができないようになっているが(例えば、モール会員登録をする前の少額貯玉用会員カード1110で景品交換装置にログインしようとするとエラーとなりログインできない)、後述するように、匿名会員において、交換する景品を最終的に決定する直前まで景品交換装置の操作が許容され、その時点で、モール会員登録が必要であるといった案内等がされるように構成することもできる。
図39(C)は、図38(A)から図39(B)までに説明した各動作が全体としてどのような関係でフローを形成するかについて示したものである。最初に、遊技者は、少額貯玉用会員カード1110を入手する。少額貯玉用会員カード1110は、例えば、ホール店舗内や街頭で配布されたり、雑誌の付録として添付されたりしており、遊技者は、これらの方法により少額貯玉用会員カード1110を入手することができる。
少額貯玉用会員カード1110を入手した後、遊技者は、ホール店舗の少額貯玉指示装置1060において端玉等の少額貯玉処理を行うことができる。また、ホール店舗の少額貯玉指示装置1060、専用端末1530、又は自宅のPC1100において、景品選択処理を行うことができる。少額貯玉処理と景品選択処理は、どちらが先でもよいし、これらを交互に行ってもよいし、それぞれを何回連続して繰り返してもよい。ただし、少額貯玉処理で保持可能な電子価値の合計には上限があるため、これを超えて少額貯玉処理を行うことはできない。
次に、遊技者は、モール会員登録処理を行う。図示するように、直前の操作が少額貯玉処理であっても、景品選択処理であってもよい。モール会員登録処理を行うタイミングは任意であるが、上述のように、モール会員登録処理を行わないと、景品交換処理を行うことはできない。また、モール会員登録処理では、匿名会員のときに利用していた少額貯玉用会員カード1110をそのまま用いてモール会員となることができるほか、非接触ICチップ内蔵のスマートフォン1540等を用いてモール会員となることができる。
少額貯玉用会員カード1110をそのまま用いてモール会員となる場合、別の少額貯玉用会員カード1110(1〜n枚)と統合して少額貯玉を合算することができる。同様に、非接触ICチップ内蔵のスマートフォン1540等を用いてモール会員となる場合も、別の少額貯玉用会員カード1110(1〜n枚)と統合して少額貯玉を合算することができる。
モール会員登録処理の後は、貯玉処理(少額貯玉という条件のない貯玉)、景品交換処理、及び景品選択処理を、モール会員登録した少額貯玉用会員カード1110、又は非接触ICチップ内蔵のスマートフォン1540等を用いて任意の順序で繰り返し行うことができる。
ここで、匿名会員という立場での少額貯玉は、例えば、1回の貯玉において800円(円に換算した場合)未満であり、合計は1万円(円に換算した場合)未満に設定される。一方、モール会員という立場での(上述の)貯玉は、例えば、1回の貯玉における価値の上限はなく、合計は100万円未満に設定される。
次に、図40を参照して、少額貯玉指示装置1060の遊技者側ディスプレイ1067に表示される景品交換画面1880について説明する。図40の景品交換画面1880は、遊技者が持参した、計数結果が印刷されたレシートをバーコードリーダ1066で読み取った後で表示される景品交換画面、あるいは、当該レシートの読み取り後に景品交換を行った後に(端玉が)表示される景品交換画面である。この例では、遊技者が、20円貸メダルを20枚、処分可能な状況が示されている。
遊技者はこのとき、従来の景品POSのように、特殊景品との交換を指示するボタン1881や、一般景品との交換を指示するボタン1882をタッチ(タップ)して、当該処理を進めることができる。ただし、この例では、特殊景品の交換に必要な遊技媒体の数量が不足しているため、ボタン1881はグレーアウトされ、選択できないようになっている。
その他、少額貯玉用会員カード1110を用いて少額貯玉を行う場合は、ボタン1883をタッチし、景品選択を行う場合は、ボタン1884をタッチする。景品交換システム1001のモール会員登録処理を行う場合は、ボタン1885をタッチする。なお、少額貯玉の合計が所定の数量に達した等、一定の条件を満たした場合に、(例えば、少額貯玉指定画面から)自動的に、モール会員登録を行うための画面に遷移させるよう制御することができる。
また、複数の少額貯玉用会員カード1110を1枚の有効な少額貯玉用会員カード1110に統合するためのボタン1886、すでにモール会員登録を行っている遊技者が、1枚又は複数の少額貯玉用会員カード1110を会員カードに統合するためのボタン1887が表示されている。さらに、景品交換において、ホール店舗留めの景品を受け取る場合にタッチするボタン1888が表示される。景品交換画面1880は、現在処理可能な遊技媒体の種別と数量を示す画面であって、ボタン1884〜ボタン1888に対応する処理は、こうした端玉等の処理と直接の関連性はないが、説明の便宜上、この画面上に配置した。
次に、図41を参照して、モール会員登録処理を行うための画面について説明する。図41(A)は、モール会員登録ログイン画面1900を示しており、図40の景品交換画面1880において、ボタン1885がタッチされた場合に表示される。ここでは、非接触ICカードである少額貯玉用会員カード1110、又は非接触ICチップ内蔵のスマートフォン1540等が会員カードとして利用されるため、ログインの際に、これらを所定の位置にかざすよう案内される。遊技者は、少額貯玉用会員カード1110等の読み取りが完了した旨の表示を確認した後、パスワード入力部1901に、パスワードを入力し、「次へ」ボタン1902をタッチする。ここでパスワードを設定したのは、少額貯玉用会員カード1110を紛失した場合等に、貯玉された分の有価価値を保護するためであるが、省略することも可能である。
図41(A)で「次へ」ボタン1902がタッチされると、図41(B)に示すモール会員登録画面1905に表示が遷移する。ここで、遊技者は、氏名、メールアドレス、及び住所といった、会員に関する情報を会員情報入力部1906に入力して、登録ボタン1907をタッチする。これによって、少額貯玉用会員カード1110等から読み取られた固有ID、少額貯玉指示装置1060等から取得された店舗コード、及び氏名等の会員に関する情報が、(例えば、自動採番された)モール会員IDに関連付けられて、図18(B)に示すモール会員情報テーブル651に示すテーブルと同様の、モール会員情報テーブル1651に記憶される。
景品交換システム1の例では、図22(A)に示すように、スマートフォン540を用いてモール会員登録が行われ、プログラムの実行主体であるスマートフォン540が、内蔵する非接触ICチップの固有ID(例えば、IDmのような固有ID)を、登録情報として基幹サーバ600に向けて送信していたが、ここでは、少額貯玉用会員カード1110やスマートフォン1540を少額貯玉指示装置1060にかざすことによって、少額貯玉指示装置1060の非接触ICカードリーダ/ライタ1065がこれらの固有IDを読み取り、基幹サーバ1600に対して送信する。
こうした景品交換システム1001におけるモール会員登録処理は、主として、少額貯玉指示装置1060の会員管理部1085、及び基幹サーバ1600のモール会員管理部1601によって制御される。
図42は、基幹サーバ1600の基幹DB1650のテーブルを示す図である。図42(A)は、お買い物リスト管理テーブル1653の例を示している。記憶する項目は、図19(A)に示すお買い物リスト管理テーブル653と同様であるが、少額貯玉用会員カード1110を利用した景品選択によって作成されるお買い物リストを記憶するために、少額貯玉用会員カード1110を識別するための「固有ID」も記憶可能なように構成される。さらに、項目「SEQ NO」が追加され、同一の固有IDで複数のお買い物リストを記憶できるように構成される。このような構成により、少額貯玉用会員カード1110で複数のお買い物リストを登録することが可能になり、また、複数の少額貯玉用会員カード1110を1枚のカードに統合するような場合に、それぞれのカードで作成されたお買い物リストをまとめて管理することができる。
図42(B)は、少額貯玉用会員カード1110を用いて少額貯玉を行う匿名会員を管理する匿名会員情報テーブル1657の例を示している。匿名会員情報テーブル1657には、少額貯玉用会員カード1110を識別するための「固有ID」、その少額貯玉用会員カード1110が利用されるホール店舗を表す「店舗コード」、及び「パスワード」が記憶される。このように、遊技者は、氏名、メールアドレス、住所などの、会員に関する情報を入力することなく、少額貯玉を行うことができるとともに、景品選択によりお買い物リストを作成し登録するこができる。
図42(C)は、匿名会員の貯玉の価値を変換した後、変換後の電子価値データを記憶する電子価値管理テーブル1658の例を示している。電子価値管理テーブル1658には、少額貯玉用会員カード1110を識別するための「固有ID」、及び少額貯玉により保持される遊技媒体の有価価値を、所定の電子価値の単位で表す「電子価値データ」が記憶される。
次に、図43、及び図44を参照して、少額貯玉用会員カード1110を利用した少額貯玉処理について説明する。図43は、少額貯玉処理を実現するための処理を、少額貯玉指示装置1060、基幹サーバ1600の主体別にそれぞれ表記したフローチャートである。当該処理は、主として、少額貯玉指示装置1060の少額貯玉制御部1084、及び基幹サーバ1600の少額貯玉管理部1610によって実現される。
最初に、遊技者が、図40に示す少額貯玉指示装置1060の景品交換画面1880において、ボタン1883をタッチすることによって少額貯玉の指示を行うと(ステップS220)、少額貯玉指示装置1060は、少額貯玉ログイン画面を表示する(ステップS222)。図44(A)には、この少額貯玉ログイン画面1890の例が示されている。遊技者がここで、画面の指示通りに少額貯玉用会員カード1110をかざすと、少額貯玉指示装置1060は非接触ICチップの固有ID(IDm等)を読み取る(ステップS223)。固有IDによって、システム側ではこの匿名会員を把握することができる(図42(B)の匿名会員情報テーブル1657参照)。
少額貯玉指示装置1060は、少額貯玉ログイン画面1890で「次へ」ボタン1892がタッチされたかどうかを判断し(ステップS224)、タッチされるまで少額貯玉ログイン画面1890の表示を維持する。「次へ」ボタン1892がタッチされた場合、基幹サーバ1600に対して、固有ID(例えば、IDm)、店舗コード、及びパスワードを送信する(ステップS225)。店舗コードは、例えば、少額貯玉指示装置1060が備える記憶装置に記憶されたデータであり、パスワードは、少額貯玉ログイン画面1890のパスワード入力部1891に遊技者が入力したデータである。ここでパスワードを設定したのは、少額貯玉用会員カード1110を紛失した場合等に、少額貯玉された分の有価価値を保護するためであるが、省略することも可能である。また、ここで、遊技者のハンドルネーム、偽名、仮名、又は氏名等を入力させて、少額貯玉用会員カード1110の識別に用いるようにすることもできる。このような操作を「仮登録」と位置づけることもできる。
基幹サーバ1600は、固有ID等の情報を受信すると、匿名会員情報テーブル1657を参照して、固有IDが新規に登録されるIDであるかどうかを判定する(ステップS226)。新規である場合、匿名会員情報テーブル1657に新しい匿名会員として、その固有IDに対応するレコードを追加する(ステップS227)。一方、既にその固有IDが匿名会員情報テーブル1657に存在する場合は、受信したパスワードをチェックし(ステップS228)、そのパスワードが正しいかどうかを判定する(ステップS229)。正しいパスワードでないと判定された場合は、エラー表示を行うよう指示を行い(ステップS230)、この指示に応じて、少額貯玉指示装置1060は、遊技者側ディスプレイ1067にエラーを表示する(ステップS231)。
匿名会員情報テーブル1657に新しい匿名会員として追加された場合、又はパスワードが正しいと判定された場合、基幹サーバ1600は、少額貯玉指示画面を表示するよう少額貯玉指示装置1060に指示する(ステップS232)。この指示に応じて、少額貯玉指示装置1060は、図44(B)に示すような、少額貯玉指示画面1895を遊技者側ディスプレイ1067に表示する(ステップS233)。
ここで、少額貯玉指示装置1060は、「決定」ボタン1897がタッチされたかどうかを判断し(ステップS234)、タッチされるまで少額貯玉指示画面1895の表示を維持する。「決定」ボタン1897がタッチされた場合、基幹サーバ1600に対して、遊技媒体の種別(例えば、20円貸メダルや4円貸パチンコ玉)、及び遊技媒体の数量(例えば、パチンコ玉の玉数やメダルの枚数)を送信する(ステップS235)。遊技媒体の種別は、少額貯玉指示装置1060がレシート等を読み込んだ時点で把握しており、これを送信する。遊技媒体の数量は、少額貯玉指示画面1895の数量入力部1896に遊技者が指定した数量であるが、少額貯玉指示装置1060が把握している数量をすべて自動的に指定することもできる。遊技媒体の数量を遊技者が指定する場合、遊技者は、少額貯玉指示画面1895で案内された数量(図44(B)の例では、20枚)を超えない範囲で自由に設定することができる。
基幹サーバ1600は、少額貯玉指示装置1060から、遊技媒体の種別と数量を受信すると、必要に応じて、ホール店舗や遊技媒体の種別ごとに交換レートを記憶している交換レート管理テーブル1654(景品交換システム1の交換レート管理テーブル654と同様の構成であり、電子価値に変換するためのレートが記憶される)を参照し、少額貯玉を所定の電子価値の単位で表した電子価値データに変換する(ステップS236)。次に、基幹サーバ1600は、1回あたりの少額貯玉の価値、及びその固有IDに対応付けられている少額貯玉の価値の累積値が、それぞれ設定された上限値を超えていないかどうか判定する(ステップS237)。少なくともどちらかの価値が上限を超えていると判定された場合は、少額貯玉指示装置1060からの貯玉指示を無効とし、1回あたりの少額貯玉の価値、又はその固有IDに対応付けられている少額貯玉の価値の累積値が上限を超えた旨を表すエラー表示を行うよう指示を行い(ステップS238)、この指示に応じて、少額貯玉指示装置1060は、遊技者側ディスプレイ1067にエラーを表示する(ステップS239)。
上限を超えていないと判定された場合は、電子価値管理テーブル1658の対応する固有IDのレコードに記憶されている電子価値データと、今回の変換後の電子価値データとを加算(累積)し、その値を新たな電子価値データとして記憶する(ステップS240)。この処理が終了した後、少額貯玉が完了した旨を表す表示を行うよう指示を行い(ステップS241)、この指示に応じて、少額貯玉指示装置1060は、遊技者側ディスプレイ1067に少額貯玉の完了画面を表示する(ステップS242)。また、このとき、この時点まで少額貯玉により蓄積された遊技媒体の種別や数量、又は電子価値データを表示するようにしてもよい。
次に、基幹サーバ1600は、少額貯玉指示装置1060に対して、今回、少額貯玉として指定された遊技媒体の種別、及び数量から得られた電子価値データを送信する(ステップS243)。少額貯玉指示装置1060は、基幹サーバ1600から受信した電子価値データをホールコンピュータ1400に対して送信する(ステップS244)。こうした少額貯玉の価値の送信は、ホール店舗側が、電算センター等から景品交換のための費用として請求を受けた際に、その根拠となる少額貯玉の価値を把握しておく必要があるために行われる。また、少額貯玉指示装置1060は、電子価値データでなく、遊技媒体の種別、及び数量を基幹サーバ1600から受信し(あるいは、遊技者が入力したものを保持しておき)、これらをホールコンピュータ1400に対して送信するようにもできる。
また、ステップS240において、新たな電子価値データを計算した際に、一定の条件を満たした場合に(例えば、少額貯玉の価値の合計が一定の数値(例えば、少額貯玉の価値の合計に関する上限値の70%)を超えた場合に)、少額貯玉指示装置1060の遊技者側ディスプレイ1067にモール会員登録画面を表示したり、モール会員となって景品交換を行うことが有利であるといった案内・推奨情報(モール会員登録を誘導するような何らかの情報やリンクを含む)を表示したりするよう構成することができる。また、このような情報は、少額貯玉指示装置1060だけでなく、景品選択装置における景品選択処理の前後、又は途中で表示させることができる。さらに、遊技者のスマートフォン1540、フィーチャーフォン1558、及びPC1100等に対し、メールアドレスや電話番号に関連付けられたアドレスを用いて送信されうる。
また、モール会員登録画面を、所定の条件により景品交換装置に表示することができる。例えば、景品交換装置において、図27(B)に示すような景品交換指示画面950で景品が表示されてから、図28(B)に示すような景品交換指示画面970で、「決定」ボタン973が押されるまでの間に、モール会員登録画面を表示させて、モール会員登録を促してもよい。また、このモール会員登録画面において、これまで利用してきた少額貯玉用会員カード1110をそのまま用いるか、別の少額貯玉用会員カード1110や携帯機器(例えば、遊技者のスマートフォン1540)を用いるかを、選択させる画面を表示させてもよい。
また、図43の例では、少額貯玉指示装置1060から受信した少額貯玉の価値(遊技媒体の種別、及び数量)を、基幹サーバ1600において、所定の電子価値の単位に変換した後、その電子価値データを、固有ID別に(すなわち、匿名会員ごとに)電子価値管理テーブル1658に記憶するようにしたが、上述のような所定の電子価値の単位に変換せずに、遊技媒体の種別、及び数量のまま記憶し、その後、必要に応じて変換するように構成することもできる。
次に、図45〜図48を参照して、少額貯玉用会員カード1110等の統合処理について説明する。景品交換システム1001においては、1人の遊技者が複数の少額貯玉用会員カード1110で少額貯玉を行った後、これを1枚に統合したり、モール会員登録を行ったスマートフォン1540等と少額貯玉用会員カード1110を統合したりすることができ、この場合に、電子価値管理テーブル1658やお買い物リスト管理テーブル1653の内容が連動して統合されうる。ここでは、代表的な統合のパターンにおいて、どのような統合処理が行われるかを説明する。
図45(A)は、1人の遊技者X1が複数の少額貯玉用会員カード1110(1110a〜1110d)を利用した後、これらのカードを1枚に統合する場合の、電子価値管理テーブル1658の統合処理の概念を示した図である。この例では、少額貯玉用会員カード1110が4枚利用されている。少額貯玉用会員カード1110aと少額貯玉用会員カード1110bは、店舗コード「112」のホール店舗のカードであり、固有IDはそれぞれ「L」、「M」である。少額貯玉用会員カード1110cは、店舗コード「1414」のホール店舗のカードであり、固有IDは「N」である。少額貯玉用会員カード1110dは、店舗コード「1138」のホール店舗のカードであり、固有IDは「P」である。ここで、これら4枚のカードを、固有ID「M」の少額貯玉用会員カード1110bに統合するパターンについて説明する。
統合前の匿名会員情報テーブル1657では、それぞれの少額貯玉用会員カード1110が、固有IDに対応付けられて管理され、それぞれの固有IDには、店舗コードとパスワードが対応付けられている。さらに、統合前の電子価値管理テーブル1658では、それぞれの固有IDに電子価値データが対応付けられており、どの少額貯玉用会員カード1110にどれだけの少額貯玉が蓄積されているかが管理されている。
ここで、図47に示すような画面の操作により、遊技者から少額貯玉用会員カード1110の統合が指示される。図47(A)は、例えば、少額貯玉指示装置1060の遊技者側ディスプレイ1067に表示された景品交換画面1880(図40参照)において、遊技者がボタン1886をタッチしてカードの統合を指示した場合に表示されるカード統合指示画面1910である。遊技者は、カード統合指示画面1910が表示されると、案内に従って、「統合先」の少額貯玉用会員カード1110bを所定の位置にかざし、パスワード入力部1911にそのカードのパスワードを入力して、「次へ」ボタン1912をタッチする。
そうすると、図47(B)に示すカード統合指示画面(続き)1920が表示され、そこで遊技者は、「統合元」の少額貯玉用会員カード1110a、少額貯玉用会員カード1110c、少額貯玉用会員カード1110dを所定の位置にかざし、パスワード入力部1921にそのカードのパスワードを入力する。統合元のカードが複数枚ある場合は、「次へ」ボタン1923をタッチして、図47(B)のカード統合指示画面(続き)1920を再び表示させ、次の「統合元」の少額貯玉用会員カード1110を指示する。この例では、少額貯玉用会員カード1110a、少額貯玉用会員カード1110c、少額貯玉用会員カード1110dについてそれぞれこの操作を繰り返し、最後に「統合」ボタン1922をタッチすると統合が完了する。
図45(A)に戻って、少額貯玉用会員カード1110bに統合された後の状況について説明する。統合後の匿名会員情報テーブル1657では、少額貯玉用会員カード1110bについてのみ管理され、これに店舗コードとパスワードが対応付けられているが、店舗コードには特定のコードが記憶されていない。さらに、統合後の電子価値管理テーブル1658では、少額貯玉用会員カード1110bに対応する電子価値データとして、統合前の電子価値データの合計(少額貯玉用会員カード(1110a〜1110d)に対応する電子価値データの合計)である9170が記憶されている。ここで、少額貯玉用会員カード1110a、少額貯玉用会員カード1110c、少額貯玉用会員カード1110dに対応するレコードは、統合され無効になっており、最終的には消去される。
このように、複数の少額貯玉用会員カード1110が統合された場合は、統合先の1枚の少額貯玉用会員カード1110bに、電子価値データも集約される。また、統合によって、電子価値データの上限を超える場合は、その旨のメッセージを、図47(B)に示すカード統合指示画面(続き)1920等に表示することもできる。
なお、ここでは、異なるホール店舗の少額貯玉用会員カード1110も統合できることとしたが、同じホール店舗の少額貯玉用会員カード1110のみを統合できるように制限してもよい。この例では、統合後の少額貯玉用会員カード1110は、どのホール店舗でも利用可能であるが、利用可能なホール店舗を限定することもできる。また、統合できる少額貯玉用会員カード1110の枚数を制限することもできる。また、「統合元」の少額貯玉用会員カード1110は、統合処理の後は利用することはできないが、少額貯玉用会員カード1110を正規に回収できたことを条件に、その固有IDのカードを再利用して、他の遊技者に利用させることができる。
図45(B)は、図45(A)で説明した統合処理によって統合された少額貯玉用会員カード1110bを、さらに、モール会員登録をしたスマートフォン1540(固有ID「Q」)に統合する場合の、電子価値管理テーブル1658の統合処理の概念を示した図である。
統合前の匿名会員情報テーブル1657では、少額貯玉用会員カード1110bについてのみ管理され、これに店舗コードとパスワードが対応付けられているが、店舗コードには特定のコードが記憶されていない。統合後の電子価値管理テーブル1658では、少額貯玉用会員カード1110bに対応する電子価値データとして、9170が記憶されている。
ここで、図47(A)のカード統合指示画面1910において、統合先のカードとしてモール会員登録がされたスマートフォン1540をかざし、図47(B)のカード統合指示画面(続き)1920において、少額貯玉用会員カード1110bをかざすことによって、少額貯玉用会員カード1110bをスマートフォン1540に統合する。
そうすると、図45(B)に示すように、匿名会員情報テーブル1657では、少額貯玉用会員カード1110bについて記憶していたレコードが削除され、少額貯玉用会員カード1110bは、匿名会員として管理されなくなる。また、モール会員情報テーブル1651では、モール会員ID「U102」に、スマートフォン1540の固有ID「Q」、店舗コード、及びパスワードが対応付けられている。さらに、電子価値管理テーブル1658では、少額貯玉用会員カード1110b(固有ID「M」)に対応付けられていた電子価値データ「9170」が、統合によって、固有ID「Q」に対応付けられるよう変更される。
これによって、遊技者は、固有ID「Q」のスマートフォン1540を利用して、少額貯玉された電子価値データを利用できるとともに、景品交換システム1と同様の貯玉を行い、景品選択、及び景品交換を行うことができる。図48に示すように、少額貯玉された電子価値データは、電子価値管理テーブル1658によって管理され、少額貯玉以外の貯玉については、モール会員遊技媒体保持数管理テーブル1652で管理される。また、モール会員登録をしてモール会員となった後も、少額貯玉を行うことができる。なお、このように、2通りの管理がなされている貯玉を、例えば、交換レート管理テーブル1654等を参照して、どちらか一方に統合できるように設計することも可能である。
図46(A)は、図45(A)と同様の統合パターンにおいて、お買い物リスト管理テーブル1653の統合処理の概念を示した図である。この例では、4枚の少額貯玉用会員カード(1110a〜1110d)が、固有ID「M」の少額貯玉用会員カード1110bに統合される。
統合前のお買い物リスト管理テーブル1653では、それぞれの少額貯玉用会員カード(1110a〜1110d)が、固有IDに対応付けられて管理され、それぞれの固有IDには、景品1から景品50までのお買い物リストが記憶され、それぞれの景品について、商品IDが関連付けられている(商品の個数を管理することも可能である)。ここでは、匿名会員のお買い物リストを記憶するので、モール会員IDの項目は利用されていない。また、同じ固有IDで複数のお買い物リストを管理できるように、「SEQ NO」の項目が設けられており、図46(A)の例では、固有ID「L」の少額貯玉用会員カード1110aについては2つのお買い物リスト(SEQ NO「001」、「002」)、固有ID「M」の少額貯玉用会員カード1110bについては1つのお買い物リスト(SEQ NO「001」)、固有ID「N」の少額貯玉用会員カード1110cについては1つのお買い物リスト(SEQ NO「001」)、固有ID「P」の少額貯玉用会員カード1110dについては2つのお買い物リスト(SEQ NO「001」、「002」)が記憶されている。
ここで、上述の図47に示す画面の操作により、4枚の少額貯玉用会員カード(1110a〜1110d)が、少額貯玉用会員カード1110bに統合される。そうすると、図46(A)に示すように、統合後のお買い物リスト管理テーブル1653では、固有ID「L」、「N」、「P」がすべて「M」に変更されるとともに、「SEQ NO」の項目が、固有ID「M」のなかでユニークとなるように、「001」から「006」までリナンバリングされる。
この例では、上述のように、統合元の少額貯玉用会員カード1110a、少額貯玉用会員カード1110c、少額貯玉用会員カード1110dに対応付けられたお買い物リストをすべて統合先の少額貯玉用会員カード1110bに統合して利用できるように構成したが、これらについては削除するように構成したり、1つのお買い物リストのなかにまとめるように構成したりすることもできる。例えば、図46(A)に示す6つのお買い物リストがすべて景品1のみであった場合、景品1から景品6までが指定された1つのお買い物リストにまとめることができる(商品IDに重複がある場合は、その個数を加算したり、重複分を削除することもできる)。
図46(B)は、図45(B)と同様の統合パターンにおいて、お買い物リスト管理テーブル1653の統合処理の概念を示した図である。この例では、4枚の少額貯玉用会員カード(1110a〜1110d)から固有ID「M」の少額貯玉用会員カード1110bに統合され、さらに、モール会員登録が行われたスマートフォン1540に統合される。
統合前のお買い物リスト管理テーブル1653では、上述のように、固有IDがすべて「M」に設定され、「SEQ NO」の項目が、固有ID「M」のなかでユニークとなるように、「001」から「006」となっている。ここで、図47に示すような画面の操作により、固有ID「M」の少額貯玉用会員カード1110bが、既にモール会員登録がされたスマートフォン1540に統合される。そうすると、図46(B)に示すように、統合後のお買い物リスト管理テーブル1653では、固有ID「M」がすべて、スマートフォン1540の固有IDである「Q」に変更されるとともに、モール会員IDに、スマートフォン1540に対応するモール会員IDである「U102」がセットされる。
このように、統合処理によって、固有ID「M」の少額貯玉用会員カード1110bに対応付けられたお買い物リストはすべて、モール会員登録がされているスマートフォン1540に引き継がれ、そのスマートフォン1540や、スマートフォン1540をかざして利用する端末において、景品選択処理を実行してお買い物リストを参照することができ、さらに、景品交換処理において、そのお買い物リストを呼び出すことができる。
なお、図47(A)のカード統合指示画面1910、及び図47(B)のカード統合指示画面(続き)1920で、少額貯玉用会員カード1110等の統合が行われるが、遊技者がどの少額貯玉用会員カード1110を処理しているのかを分かりやすくするために、少額貯玉用会員カード1110の表面に、遊技者が設定したハンドルネームや、固有IDと関連する(あるいは全く関連性のない)カードIDやカード番号を表示するとともに、匿名会員情報テーブル1657や非接触ICチップの記憶領域にこれらのデータを記憶しておき、上記統合指示画面上に、処理中のカードIDやカード番号を表示させるようにすることができる。
次に、図49を参照して、ホール店舗と電算センターとの間の決済処理について説明する。図49に示すように、少額貯玉指示装置1060から少額貯玉指示が行われると、電算センターの基幹サーバ1600に対して、少額貯玉用会員カード1110の固有ID、店舗コード、及び少額貯玉のために遊技者から指定された遊技媒体の種別と数量(遊技媒体価値情報)が送信され、その指定された遊技媒体の種別と数量から求められた電子価値データが、少額貯玉指示装置1060を経由してホールコンピュータ1400に送信される(図43参照)。これは、ホール店舗側が、電算センター等から景品交換に関する費用として請求を受けた際に、その根拠となる少額貯玉の価値を把握しておく必要があるためである。
基幹サーバ1600では、このように求めた電子価値データを電子価値管理テーブル1658に累積値として記憶し、遊技者がその電子価値データを対価として景品交換を行った場合、景品の価値に相当する電子価値データを電子価値管理テーブル1658の累積値から差し引く。それとともに、景品の発送等を行うショップサーバの運営者に対して、景品の価格(各種手数料を差し引いた価格)を支払うよう代金支払処理を行う(図31参照)。
一方、基幹サーバ1600は、ショップサーバの運営者に支払った代金と各種手数料等を考慮して、ホール店舗に対して請求を行う。ホール店舗で獲得した遊技媒体を少額貯玉によって貯玉し、その価値で景品交換を行ったため、最終的な支払責任はホール店舗が負うことになる。このとき、基幹サーバ1600は、電子価値管理テーブル1658において、固有IDごとに累積額として電子価値データを記憶しているため、電子価値データがどのホール店舗から獲得した遊技媒体と関連するかを把握できない。そこで、基幹サーバ1600は、電子価値データが、どのホール店舗に関連するものであるかを別途テーブル(不図示)等により把握しておく必要がある。また、電子価値データを対価として景品交換がされた場合であって、その電子価値データが実質的には複数のホール店舗から獲得した遊技媒体に関連するものである場合は、どのホール店舗にどれだけの請求を行うかを、所定のルールにより定めておく必要がある。
例えば、遊技者が、異なる4つのホール店舗から遊技媒体を順次獲得して、それぞれ電子価値の単位で500ずつ貯玉し、合計で2000の電子価値を有している場合に、1300の電子価値に相当する景品を交換したとすると(ここでは、説明を簡単にするため、各種手数料については省略する)、基幹サーバ1600は、遊技者が最初と2番目に遊技媒体を獲得したホール店舗に対して、500の電子価値に相当する代金を請求し、3番目に遊技媒体を獲得したホール店舗に対して、300の電子価値に相当する代金を請求する。すなわち、遊技者が遊技媒体を貯玉した順(又は、獲得した順)に、対応するホール店舗に請求を行う。
なお、基幹サーバ1600によるホール店舗への請求は、複数の景品交換についてまとめて行ったり、所定の期間ごとにまとめて行ったりすることができる。また、図49の例では、代金請求が、基幹サーバ1600からホールコンピュータ1400に対して行われるように示されているが、これは便宜上の表記に過ぎず、実際は、例えば、基幹サーバ1600から、所定の銀行決済システムに対して決済指示を送信することによって、ホール店舗の運営主体の銀行口座に請求を行うといった処理になる。また、景品交換システム1001の運営主体がホール店舗の運営主体に対して、さまざまな他の方法、ルートで上記請求を行うことができる。
次に、図50を参照して、少額貯玉用会員カード1110を利用した景品選択処理について説明する。この景品選択処理は、基本的には、図23から図25に示す、景品交換システム1の景品選択処理と同様のものである。ここでは、景品交換システム1の景品選択処理と異なる点を中心に説明を行う。
図50(A)は、専用端末1530や少額貯玉指示装置1060のディスプレイに表示される景品選択ログイン画面1930である。ここでは、所定の位置に少額貯玉用会員カード1110をかざす旨の案内情報が表示され、遊技者は、その位置に少額貯玉用会員カード1110をかざし、パスワード入力部1931にパスワードを入力した後、「次へ」ボタン1932をタッチすることによって、図50(B)の景品選択指示画面1940に推移する。
図50(B)に示された景品選択指示画面1940では、商品の対価が遊技媒体の種別と数量ではなく、電子価値の単位で示されている。ログインの段階で、匿名会員であると判定された場合には、このように電子価値の単位が使用されるが、モール会員であって、遊技媒体保持数があると判定された場合は、表示単位指定部1943において、表示単位を電子価値、又は遊技媒体に切り換えることが可能である。
景品選択指示画面1940の「お買い物リスト」ボタン1942をタッチした後表示されるお買い物リスト表示画面で「決定」ボタンがタッチされて最終的に選択された商品は、お買い物リスト管理テーブル1653に登録されるが、図42(A)に示すように、モール会員IDではなく、少額貯玉用会員カード1110の固有IDに対応付けられて登録される。
また、ここで、少額貯玉用会員カード1110の固有IDから、貯玉がされている遊技媒体の価値(例えば、モール会員遊技媒体保持数管理テーブル1652、又は電子価値管理テーブル1658から把握される、景品交換に利用可能な有価価値)を取得し、景品選択指示画面1940等に、その数値を表示させたり、その価値に応じた範囲の商品を表示させるよう制御することができる。
次に、図51を参照して、景品交換システム1001における景品交換処理について説明する。少額貯玉用会員カード1110は、モール会員登録をしないかぎり景品交換処理を利用することはできない。この景品交換処理は、基本的には、図26から図28に示す、景品交換システム1の景品交換処理と同様のものである。ここでは、景品交換システム1の景品交換処理と異なる点を中心に説明を行う。
図51(A)は、ホール店舗に設置されている専用端末1530や景品POS1500のディスプレイに表示される景品交換ログイン画面(続き)1950である。景品交換ログイン画面(不図示)で、所定の位置にスマートフォン1540をかざす旨の案内情報が表示され、遊技者は、その位置にスマートフォン1540(又は、モール会員登録がされた少額貯玉用会員カード1110)をかざし、パスワード入力部にパスワードを入力した後、「次へ」ボタンをタッチすることによって、景品交換ログイン画面(続き)1950が表示される。景品交換ログイン画面において、遊技者がスマートフォン1540や少額貯玉用会員カード1110をかざした時点で、まだ、モール会員登録がされていない場合は、モール会員登録がされておらず景品交換処理を行えない旨のエラーメッセージを表示する。
図51(A)の景品交換ログイン画面(続き)1950は、その遊技者が、モール会員遊技媒体保持数管理テーブル1652と電子価値管理テーブル1658の両方に利用可能な数量を保持している場合は、交換の対価として、電子価値の単位を用いるか、遊技媒体の種別と数量を用いるかを指定する表示単位指定部1951を示す。ここで遊技者は、このどちらかを選択してから「次へ」ボタン1952をタッチし、図51(B)の景品交換指示画面1960を表示させる。このように、モール会員登録をした後では、モール会員による通常の貯玉により蓄積された価値と、少額貯玉により蓄積された価値を用いることができ、遊技者は、利用する価値に応じて、表示の単位を切り換えて景品交換処理を行うことができる。
図51(B)に示された景品交換指示画面1960では、遊技者の指定により、商品の対価が電子価値の単位で示されている。また、景品交換システム1では、景品選択処理の際に配送先を選択していたが、この景品交換システム1001では基本的に、モール会員登録まで、住所等の会員情報が入力されないので、景品交換処理の際に指定するようになっている。遊技者は、配送先指定部1962において、登録されている自宅、配送先1、配送先2のいずれかを選択する。
本発明の第2の実施形態に係る景品交換システム1001では、遊技者が所有する自宅のPC(パーソナルコンピュータ)1100等を用いて、少額貯玉用会員カード1110を利用した景品選択処理を行うことができる。PC1100での商品選択が利用可能になることによって、ホール店舗外においても、景品の候補となる商品を、時間をかけてじっくり閲覧し選択することができる。また、PC1100が大型のディスプレイを備える場合は、そのディスプレイによって、高い視認性で商品の詳細を容易に確認することができる。
次に、図52を参照して、PC1100の構成について説明する。図52は、PC1100の構成を示すブロック図である。PC1100は、メインCPU1101、ROM1102、RAM1103、外部記憶装置1104、非接触ICカードリーダ/ライタ1105、ディスプレイ1106、キーボード1107、インターフェイス1108、及びスピーカ1109を備えている。
メインCPU1101は、ROM1102、及びRAM1103に格納された制御プログラムを読み出して実行する。例えば、メインCPU1101は、WEBブラウザや外部ネットワーク経由でダウンロードされたアプリケーション等を制御して、景品交換システム1001による景品選択処理を実行する。
外部記憶装置1104には、各種データが記憶される。非接触ICカードリーダ/ライタ1105は、非接触ICチップを内蔵した少額貯玉用会員カード1110やスマートフォン1540の非接触ICチップの内部データを読み取る。また、必要に応じて、非接触ICチップの記憶領域に、非接触でデータを書き込むことができる。
ディスプレイ1106は、景品選択処理に係る画面、例えば、景品選択ログイン画面や景品選択指示画面等を表示する。このディスプレイ1106は、例えば液晶表示装置によって実現される。キーボード1107は、データ入力や指示を行うための入力装置である。
また、PC1100は、インターフェイス1108を介してネットワーク1695に接続される。ネットワーク1695は、例えば、インターネット等のネットワークであり、PC1100は、ネットワーク1695を介して、基幹サーバ1600に接続されたAPサーバ1685に接続される。スピーカ1109は、各種の音声データを出力する。
景品交換システム1001では、こうした構成のPC1100を利用によって、景品選択処理が行われる。最初に、遊技者の指示に応じて、ディスプレイ1106に、図50(A)に示すような景品選択ログイン画面1930が表示される。そこで、少額貯玉用会員カード1110を所定の位置にかざし、(キーボード1107等によって)パスワードを入力すると、非接触ICカードリーダ/ライタ1105が少額貯玉用会員カード1110の固有IDを読み取り、ディスプレイ1106に、図50(B)に示すような景品選択指示画面1940等を表示する。遊技者は、景品選択指示画面1940やお買い物リスト画面等を表示させて、景品交換の候補となる商品を選択し、お買い物リストを作成することができる。少額貯玉用会員カード1110を用いて景品選択を行った場合は、その少額貯玉用会員カード1110の固有IDから、以前に作成したお買い物リストを呼び出してディスプレイ1106に表示させることができる。
また、少額貯玉用会員カード1110の固有IDから、貯玉がされている遊技媒体の価値(例えば、モール会員遊技媒体保持数管理テーブル1652、又は電子価値管理テーブル1658から把握される、景品交換に利用可能な有価価値)を取得し、景品選択指示画面1940等に、その数値を表示させたり、その価値に応じた範囲の商品を表示させるよう制御するよう設計することもできる。
次に、図53を参照して、景品の配送先としてホール店舗を指定できる景品交換システム1001について説明する。景品交換システム1001では、モール会員登録の際に、ホール店舗を配送先(ホール店舗留め)として指定することにより、景品交換処理で決定した景品を、そのホール店舗留めとして配送させるようにすることができる。このような構成により、遊技者は、モール会員登録を行う場合であっても、遊技者自身の住所を入力する必要がなくなり、個人情報をより安全に保護することができる。
図53(A)には、少額貯玉指示装置1060の遊技者側ディスプレイ1067に表示されたモール会員登録画面1970が示されている。この画面は、図41(B)のモール会員登録画面1905において、景品のホール店舗留めの配送が可能なように改良したものである。遊技者により、ホール店舗留め指定部1972で「する」ボタンがチェックされると、景品の配送先として、利用している少額貯玉指示装置1060が配置されるホール店舗の店舗コードが、モール会員情報テーブル1651に記憶される。
ここで、遊技者が、氏名、電話番号、メールアドレス等の特定の入力を行った場合のみ、ホール店舗留め指定部1972において「する」ボタンをチェックできるように制御してもよい。また、配送先として指定されるホール店舗を候補リストのなかから選択できるように構成してもよい。
ホール店舗留め指定部1972で「する」ボタンがチェックされると、配送先入力部1973の入力エリアがすべてグレーアウトされ、自宅住所、配送先1、配送先2の入力ができないように制御される。また、景品交換指示画面等で最終的に選択できるように、ホール店舗留め指定部1972で「する」ボタンがチェックされた場合でも、配送先入力部1973の入力が許容されるように構成してもよい。
図53(B)には、専用端末1530や景品POS1500等の景品交換端末のディスプレイに表示された景品交換指示画面1975が示されている。この画面は、図51(B)の景品交換指示画面1960を改良したものであり、図53(A)のモール会員登録画面1970での指定に応じて、配送先表示部1977が、ホール店舗留めの表示となっている。ホール店舗の名称は、モール会員情報テーブル1651に記憶された、配送先の店舗コードで、ホール店舗管理テーブル(不図示)を参照することにより求められ、配送先表示部1977に表示される。
また、モール会員登録画面1970で、ホール店舗留めの指定と配送先入力部1973の入力が両方許容される場合は、配送先表示部1977において、ホール店舗留め、自宅住所、配送先1、及び配送先2の選択肢を表示し、ここで遊技者が選択できるように構成することもできる。
景品の配送先がホール店舗留めに指定された状況で、景品交換指示画面1975の「決定」ボタン1979をタッチすると、景品発注指示がホールコンピュータ1400を経由して基幹サーバ1600に送信され、基幹サーバ1600からショップサーバに向けて景品配送指示が行われる。この際に指定される配送先は、店舗コードで指定されたホール店舗であり、基幹サーバ1600は、そのホール店舗の住所を、店舗コードで、ホール店舗管理テーブル(不図示)を参照することにより求める。また、景品配送指示には、配送識別番号が付与され、景品配送指示を受けたショップサーバのネット通販サイトでは、配送の際に、その配送識別番号を付して、指定されたホール店舗の住所に景品を配送するよう手配する。
また、基幹サーバ1600は、景品の配送先がホール店舗留めに指定された状況で、景品交換指示画面1975の「決定」ボタン1979がタッチされると、指定された店舗コードに対応するホールコンピュータ1400に対して、遊技者の固有ID、及び景品配送指示に付した配送識別番号を送信する。なお、ホールコンピュータ1400のアドレス(IPアドレス)は、図18(A)に示すホールコンピュータ情報テーブル571と同様の構成であるホールコンピュータ情報テーブル1571から求められる。
配送先に指定されたホール店舗の少額貯玉指示装置1060は、ホールコンピュータ1400から、ホール店舗留めで景品の配送を指示した遊技者の固有ID、及び配送識別番号を取得する。
遊技者は、少額貯玉指示装置1060の遊技者側ディスプレイ1067に景品交換画面1880(図40参照)を表示させた後、ボタン1888をタッチして、ホール店舗留めの景品を受け取るための画面を表示させる。そこで、遊技者は、少額貯玉用会員カード1110を読み取らせてパスワードを入力する。この操作に応じて、少額貯玉指示装置1060の店舗側ディスプレイ1069には、その固有IDに対応する配送識別番号が表示される。ホール店舗のスタッフは、ホール店舗に配送されてきた景品に、表示された配送識別番号と同じ番号が付されたものがあれば、これを遊技者に渡し、遊技者への受け渡しが完了したことを店舗側ディスプレイ1069に表示された入力部に入力する。
上述したような手順で、遊技者が、配送先をホール店舗留めとした景品が、そのホール店舗にて遊技者に手渡しされる。ただし、このような手順は一例に過ぎず、遊技者は、他の様々な方法や手順により、ホール店舗留めで配送された景品を受け取ることができる。また、ホール店舗のスタッフが、配送されてきた景品に付された配送識別番号を逐一、少額貯玉指示装置1060に入力すれば、そのタイミングで、対応する固有IDに対応付けられたメールアドレスや電話番号に対応付けられたアドレス等に、景品が配送されてきた旨の通知を自動的に送信することができ、遊技者は、景品が指定したホール店舗に配送されてきたことを知ることができる。固有IDに対応するメールアドレスや電話番号は、モール会員情報テーブル1651から取得可能である。
次に、図54を参照して、景品交換システム1001の少額貯玉用会員カード1110として利用可能なカード、又は携帯機器について説明する。これまで、景品交換システム1001で利用可能な少額貯玉用会員カード1110としては、遊技者にホール店舗等で配布される、専用の非接触ICカードが用いられると説明してきたが、その他にも様々な種類のカード、及び携帯機器を利用することができる。
図54(A)に示すように、景品交換システム1001の少額貯玉用会員カード1110として利用可能なものとしては、これまで説明してきたICカードのほかに、非接触ICチップ内蔵のスマートフォン1540、フィーチャーフォン1558、及び携帯電話といった携帯機器が考えられる。これらの機器は、少額貯玉指示装置1060によって非接触ICチップに記憶されているユニークな固有IDが読み出され、この固有IDが、匿名会員情報テーブル1657に、店舗コードやパスワードとともに記憶され、もって、この機器を保有する遊技者をユニークに識別することができる。
また、図54(B)に示すように、景品交換システム1001の少額貯玉用会員カード1110として利用可能な携帯機器として、非接触ICチップを内蔵していない、携帯電話等を想定することもできる。例えば、携帯電話において、カメラで少額貯玉指示装置1060の遊技者側ディスプレイ1067等に表示された、1次元バーコードや2次元バーコード等のコードを撮影することによってURL(Uniform Resource Locator)を取得した後、その携帯電話で当該URLにアクセスする。そこで、その携帯電話の電話番号、又は機器IDが自動的に取得され、遊技者が指定した店舗コード、及びパスワードとともに、(WEBサーバとして機能する)モバイルI/Fサーバ1680を経由して基幹サーバ1600に送信され、匿名会員情報テーブル1657に記憶される。このとき、固有IDとしては、電話番号、又は機器IDが使用されうる。
このような方法を用いれば、携帯電話で上記URLにアクセスする度に、電話番号(又は機器ID)とパスワードによる認証が行われ、認証が成功すれば、モバイルI/Fサーバ1680を経由した基幹サーバ1600とのやりとりによって景品交換システム1001を利用することができる。
また、別の方法では、非接触ICチップを内蔵していない携帯電話において、少額貯玉指示装置1060から、電話番号に対応付けられたアドレスに通知する方法(例えば、SMS(Short Message Service)等)によってURLが通知され、その後、所定時間内に、取得したURLにアクセスする。そこで、電話番号、店舗コード、及びパスワードを入力して送信する。入力された電話番号、店舗コード、及びパスワードは、(WEBサーバとして機能する)モバイルI/Fサーバ1680を経由して基幹サーバ1600に送信され、匿名会員情報テーブル1657に記憶される。このとき、固有IDとしては、電話番号が使用されうる。
このような方法を用いれば、上記の方法と同様に、携帯電話で上記URLにアクセスする度に、電話番号とパスワードによる認証が行われることになり、認証が成功すれば、モバイルI/Fサーバ1680を経由した基幹サーバ1600とのやりとりによって景品交換システム1001を利用することができる。
上述のように、景品交換システム1001の少額貯玉用会員カード1110として利用可能な携帯機器には、非接触ICチップ内蔵のスマートフォン1540、フィーチャーフォン1558、及び携帯電話が含まれ、さらに、非接触ICチップを内蔵していないがWEBサーバにアクセス可能な携帯電話等が含まれる。また、ユニークに識別が可能なカード(例えば、読み取り可能な磁気ストライプを含む磁気ストライプカード、1次元バーコードや2次元バーコードが印刷されたカード等)を、少額貯玉用会員カード1110として利用することもできる。
なお、このような様々なタイプの少額貯玉用会員カードは、本明細書で説明する、すべての実施形態の景品交換システムにおいて利用可能である。
本発明の景品交換システム1001を、具体的な装置、及び具体的なテーブル等を用いて例示してきたが、これまでの説明は一実施形態に過ぎず、様々な他の形態によって、本発明の特徴的なコンピュータシステムを実現可能である。例えば、少額貯玉指示装置、景品選択装置、景品交換装置として様々な構成の装置を様々なネットワーク接続状態で用いることができ、電算センターの基幹サーバ1600やショップ管理サーバ1700、ホール店舗のホールコンピュータ1400等も、様々な構成の装置を利用でき、例示とは異なるように各機能部を(分散、又は統合して)配置することができる。例えば、基幹サーバ1600、及びショップ管理サーバ1700を1つのサーバ、あるいは3つ以上のサーバで構成することができる。また、テーブルの構成についても他の異なる構成を採用することができる。
また、少額貯玉指示装置1060は、ここでは、景品POS機能を備えた端末として例示したが、景品POS1500やホールコンピュータ1400から端玉の情報(遊技媒体の種別と数量)を取得し、その情報に基づいて少額貯玉を行うように構成することもできる。また、景品選択装置や景品交換装置等と、基幹サーバ1600とのやりとりを、景品交換システム1001で新たに設定された、接続管理装置1090を経由して行うよう制御することもできる。
なお、基幹サーバ1600は、上述のように、少額貯玉指示装置1060から受信した遊技媒体の種別と数量に基づいて、対応するホール店舗と遊技媒体の種別ごとに交換レートを用いて変換を行い、変換後のデータ、又は変換後のデータの累積値が、それぞれ設定された上限値を超えていないかどうか判定するが、変換の必要がない場合は、交換レートを用いずに、遊技媒体の価値を判断し(例えば、遊技媒体の種別と数量に基づいて価値を求め)、上限値を超えていないかどうかを判定する。
[本発明の第3の実施形態に係る景品交換システムの説明]
図55を参照して、本発明の第3の実施形態に係る景品交換システムのシステム概要について説明する。図55に示す景品交換システム2001は、図1に示す上述の景品交換システム1と同様、ホール店舗の装置、ホール連携システム、及び電算センターの装置を含むように構成され、電算センターの装置の一部が、インターネットのようなネットワークを経由してネット通販サイトの装置に接続される。図55の景品交換システム2001は、好ましくは、ネット通販連動型の景品交換システムである。
図55に示す景品交換システム2001では、当該システムへのモール会員登録を行うことなく、端玉のような少量の遊技媒体を貯玉することができ、さらに、上述の景品交換システム1と同様に、事前に、多くの景品のなかから景品交換の候補を選択してお買い物リストを作成することができる。その後、当該システムへのモール会員登録が行われると、貯玉の価値に応じた景品交換指示を行うことが可能となり、指定した景品を自宅等の指定住所に配送させることができる。なお、ここで、端玉(余玉)のような少量の遊技媒体の保持を便宜上「少額貯玉」と称するが、パチンコ機で獲得するパチンコ玉の貯玉だけでなく、パチスロ機で獲得するメダルの保持(いわゆる、貯メダル)も含まれる。
また、少額貯玉は、景品交換の際に発生する端玉を貯玉する場合に限られず、例えば、遊技者が意図的に遊技を中断してパチンコ玉やメダルを保持しようとする場合など、様々な要因により少量の遊技媒体を貯玉する場合を含む。景品交換システム2001では、1回あたりの貯玉の数量と、合計の貯玉の数量に一定の上限が設けられる。
図55に示す景品交換システム2001は、図1に示す景品交換システム1の変形例と捉えることができ、景品交換システム1と同様の景品選択制御、景品交換制御、景品発注制御、行動履歴管理等の各機能を備える。例えば、ホール店舗のホールコンピュータ2400、ホールDB2430、遊技機2010、サンド装置2020、デジタルサイネージ装置2515、景品POS2500、景品POS連携専用端末2520、及び専用端末2530はそれぞれ、景品交換システム1における、ホール店舗のホールコンピュータ400、ホールDB430、遊技機10、サンド装置20、デジタルサイネージ装置515、景品POS500、景品POS連携専用端末520、及び専用端末530に対応する。また、電算センターの基幹サーバ2600、基幹DB2650、モバイルI/Fサーバ2680、ショップ管理サーバ2700、景品DB2750、ASP−I/Fサーバ2800、個別ショップI/Fサーバ2820、及びECモールI/Fサーバ2840はそれぞれ、景品交換システム1における、基幹サーバ600、基幹DB650、モバイルI/Fサーバ680、ショップ管理サーバ700、景品DB750、ASP−I/Fサーバ800、個別ショップI/Fサーバ820、及びECモールI/Fサーバ840に対応する。また、ネットワーク2690は、景品交換システム1におけるネットワーク690に対応する。
さらに、図55では記載を省略したが、景品交換システム2001のホール連携システムには、景品交換システム1のホール連携システムに含まれるホール連携コンピュータ560、ホール連携DB570、及びセンター店舗I/Fサーバ580に対応する装置等がそれぞれ配置される(センター店舗590に対応するセンター店舗も配置される)。
また、景品交換システム2001のネット通販サイトには、景品交換システム1のネット通販サイトに含まれるECショップASPサーバ850、ショップサーバ870、ショップサーバ872、ECモール管理サーバ860、及びショップサーバ874に対応する装置等がそれぞれ配置されるが、これも、図55では記載を省略した。ここでは、景品交換システム1に対して新たに追加された構成要素、及び内部の機能が変更された構成要素について特に詳細に説明を行うこととする。
ホール店舗には、ホールコンピュータ2400、遊技機2010、景品選択装置、及び景品交換装置が配置され、さらに、少額貯玉指示装置2060、少額貯玉管理サーバ2120、及び接続管理装置2090が配置される。少額貯玉指示装置2060は、遊技者が少額貯玉を行うために用いられる端末であり、この例では、景品POS端末の機能を備えた端末となっている。遊技者は、少額貯玉指示装置2060に、遊技媒体(メダルやパチンコ玉)の計数結果を印刷したレシートを読み取らせ、その後、少額貯玉指示装置2060に端玉等の少額貯玉を行うよう指示する。遊技者は、少額貯玉指示装置2060による少額貯玉を行う際に、氏名、メールアドレス、住所等の入力が求められるモール会員登録を行う必要がなく、非接触ICカードである少額貯玉用会員カード2110を用いて少額貯玉の管理を行うことができる。
少額貯玉管理サーバ2120は、少額貯玉指示装置2060から、少額貯玉用会員カード2110を用いた遊技者による少額貯玉に関する情報(例えば、遊技媒体の種別や数量)を受信し記憶・管理するほか、景品選択処理を制御する。少額貯玉管理サーバ2120が記憶する少額貯玉DB2140には、上述した少額貯玉の情報を記憶する少額貯玉管理テーブル等が記憶される。
接続管理装置2090は、少額貯玉指示装置2060、及び少額貯玉管理サーバ2120と、電算センターの基幹サーバ2600との間の接続を制御する。接続管理装置2090は、例えば、ゲートウエイ機能を含み、少額貯玉指示装置2060、及び少額貯玉管理サーバ2120と、基幹サーバ2600との間をVPN(Virtual Private Network)で接続する場合は、VPNルーター機能を含む。その他、基幹サーバ2600との接続を制御する接続制御機能を含む。また、接続管理装置2090は、上述のゲートウエイ機能を備えるゲートウエイ装置、VPNルーター機能を備えるVPNルーター装置、及び接続制御機能を備える接続制御装置を含む、複数の装置から構成される装置であってもよい。
ホールコンピュータ2400は、景品交換システム1のホールコンピュータ400と同様、そのホール店舗に配置された装置の状態(遊技者の遊技状況等を含む)や、会員、及び景品に関する情報を管理する等の機能を有し、少額貯玉指示装置2060、少額貯玉管理サーバ2120、又は基幹サーバ2600から、景品交換の際の決済のために、遊技者が少額貯玉した価値に関する情報を受信する。
景品選択装置には、専用端末2530、スマートフォン2540、及びフィーチャーフォン2558等の、ネットワーク通信可能な任意の端末が含まれるが、本発明の第2の実施形態に係る景品交換システム1001で説明したPC(パーソナルコンピュータ)1100と同様のPCを利用することも可能である。また、この例では、少額貯玉指示装置2060も景品選択装置として機能しうる。
次に、図56を参照して、基幹サーバ2600の機能について説明する。図56は、基幹サーバ2600の機能ブロック図である。基幹サーバ2600は、基本的に、本発明の第2の実施形態に係る景品交換システム1001の基幹サーバ1600と同様の構成、及び機能を有する。すなわち、基幹サーバ1600のモール会員管理部1601、景品選択制御部1604、景品交換制御部1605、景品発注制御部1606、行動履歴管理部1607、ネットワークI/F部1608、携帯デバイス管理部1609、及び少額貯玉管理部1610に対応する同様の機能部、すなわち、モール会員管理部2601、景品選択制御部2604、景品交換制御部2605、景品発注制御部2606、行動履歴管理部2607、ネットワークI/F部2608、携帯デバイス管理部2609、及び少額貯玉管理部2610を備える。
従って、モール会員登録した遊技者をモール会員として管理し、遊技者の景品選択や景品交換の操作に応じてそれぞれ景品選択制御処理、景品交換制御処理を行い、景品交換が決定した場合には、自動的に対応するネット通販サイトに対する景品発注処理を行う。また、各ホール店舗におけるモール会員について、遊技状況や景品交換状況を含む行動履歴を収集し記憶する。ただし、少額貯玉管理部2610は、少額貯玉指示装置2060で少額貯玉処理が行われる場合には機能せず、モール会員登録が行われる場合に、少額貯玉管理サーバ2120で管理されていた少額貯玉を基幹サーバ2600に移行するよう機能する。また、匿名会員の管理は、少額貯玉管理サーバ2120で行うため、匿名会員管理部1611に対応する機能はない。
また、基幹サーバ2600は、基幹DB2650を記憶するが、これも基本的に、本発明の第2の実施形態に係る景品交換システム1001の基幹サーバ1600が記憶する基幹DB1650と同様のものである。ただし、匿名会員管理機能はないため、匿名会員情報テーブルは存在せず、匿名会員の少額貯玉の保持するについては、少額貯玉管理サーバ2120で行われ、会員登録がされたモール会員の貯玉の保持数については、モール会員遊技媒体保持数管理テーブル2652で管理されるため、電子価値管理テーブルは存在しない。
少額貯玉管理サーバ2120は、各ホール店舗に配置され、少額貯玉指示装置2060からの指示に基づいて、少額貯玉用会員カード2110と貯玉された遊技媒体の価値とを対応付けて管理する。この例では、各ホール店舗の少額貯玉指示装置2060から指示された少額貯玉の情報は、そのホール店舗にある少額貯玉管理サーバ2120の少額貯玉DBに記憶され管理される(この点で、本システムは、ホール店舗集約型少額貯玉管理システムと言える)。
ここで、少額貯玉指示装置2060の構成、及び機能は、本発明の第2の実施形態に係る景品交換システム1001の少額貯玉指示装置1060のものと同様である。ただし、少額貯玉用会員カード2110を利用した少額貯玉処理、及び景品選択処理は、基幹サーバ2600ではなく、少額貯玉管理サーバ2120とのやりとりによって実現される。また、接続管理装置2090の構成、及び機能も、本発明の第2の実施形態に係る景品交換システム1001の接続管理装置1090のものと同様である。
次に、図57を参照して、少額貯玉管理サーバ2120の構成について説明する。図57は、少額貯玉管理サーバ2120の構成を示すブロック図である。少額貯玉管理サーバ2120は、メインCPU2121、ROM2122、RAM2123、外部記憶装置2124、ディスプレイ2125、インターフェイス2126、及びスピーカ2127を備えている。
メインCPU2121は、ROM2122、及びRAM2123に格納された制御プログラムを読み出して実行する。例えば、メインCPU2121は、後述するような、景品交換システム2001による景品選択処理や少額貯玉処理を実行する。また、当該制御プログラムは、インターフェイス2126を介して他の装置から、又は、インターネットを含むネットワークを介して外部の他の装置から提供されることもできる。
外部記憶装置2124には、少額貯玉DB2140を含む各種データが記憶される。ディスプレイ2125は、景品選択処理に係る画面、例えば、景品選択ログイン画面や景品選択指示画面等を表示する。ディスプレイ2125は、少額貯玉管理サーバ2120における管理状態を表示させ、あるいは不正や異常の発生を報知するものである。このディスプレイ2125は、例えば、液晶表示装置によって実現される。
スピーカ2127は、不正や異常が生じた場合に、ディスプレイ2125とともに報知を行うものである。このスピーカ2127は、不正や異常の報知以外にも各種の音声データを出力する。
また、少額貯玉管理サーバ2120は、インターフェイス2126を介して少額貯玉指示装置2060、及び接続管理装置2090と通信可能に接続される。
次に、図58を参照して、少額貯玉管理サーバ2120の機能について説明する。図58は、少額貯玉管理サーバ2120の機能ブロック図である。少額貯玉管理サーバ2120は、アクセス管理部2131、景品選択制御部2132、少額貯玉管理部2133、匿名会員管理部2134、行動履歴管理部2135、及びネットワークI/F部2136を含む。
また、少額貯玉管理サーバ2120は、外部記憶装置に少額貯玉DB2140を記憶し、少額貯玉DB2140には、遊技者が景品選択装置によって商品を選択した結果作成されたお買い物リストを記憶・管理する、お買い物リスト管理テーブル2141、そのホール店舗の一般景品に関する交換レートを記憶する、交換レート管理テーブル2142、匿名会員の遊技状況や交換状況等の行動履歴を記憶する匿名会員行動履歴管理テーブル2143、匿名会員の情報を記憶する匿名会員情報テーブル2144、及び匿名会員が行う少額貯玉により蓄積される貯玉の価値(遊技媒体の種別と数量)を記憶する少額貯玉管理テーブル2145が含まれる。
アクセス管理部2131は、少額貯玉指示装置2060においてモール会員登録が行われる場合等に、少額貯玉指示装置2060と基幹サーバ2600との間のアクセスを制御する。景品選択制御部2132は、少額貯玉指示装置2060により少額貯玉用会員カード2110を利用した景品選択処理が行われた場合に、基幹サーバ2600にアクセスして、遊技者に表示するための商品情報を取得して少額貯玉指示装置2060に提供する。また、少額貯玉指示装置2060において、お買い物リストの作成が指示された場合は、そのお買い物リストを、少額貯玉用会員カード2110の固有IDに対応付けてお買い物リスト管理テーブル2141に記憶する。
少額貯玉管理部2133は、少額貯玉指示装置2060により少額貯玉用会員カード2110を利用した少額貯玉処理が行われた場合に、少額貯玉がされた遊技媒体の種別と数量を、少額貯玉管理テーブル2145に記憶する。匿名会員管理部2134は、少額貯玉用会員カード2110の固有IDを匿名会員情報テーブル2144に記録することによって、匿名会員の管理を行う。
行動履歴管理部2135は、少額貯玉処理等の遊技者の行動履歴を把握し、匿名会員行動履歴管理テーブル2143に記憶する。ネットワークI/F部2136は、接続管理装置2090に接続して、基幹サーバ2600とデータ送受信を行うよう制御するとともに、少額貯玉指示装置2060に接続して、景品選択処理や少額貯玉処理に関するデータの送受信を制御する。
次に、図59を参照して、少額貯玉DB2140に含まれるテーブルについて説明する。お買い物リスト管理テーブル2141、及び匿名会員行動履歴管理テーブル2143は、基本的に、本発明の第2の実施形態に係る景品交換システム1001のお買い物リスト管理テーブル1653、及び行動履歴管理テーブル1656にそれぞれ対応する。また、交換レート管理テーブル2142は、上述のように、そのホール店舗の一般景品に関する交換レートを、遊技媒体の種別ごとに記憶する。
図59(A)は、匿名会員情報テーブル2144の例を示している。匿名会員情報テーブル2144には、遊技者が少額貯玉指示装置2060において、最初に、少額貯玉用会員カード2110を利用した処理を行った場合に、その少額貯玉用会員カード2110の固有IDに、店舗コード、及びパスワードが関連付けられて記録される。再度、遊技者が少額貯玉指示装置2060を利用する場合は、匿名会員情報テーブル2144を参照して、その正当性を判定する。ここで、匿名会員情報テーブル2144は、ホール店舗ごとに配置されるため、店舗コードを記憶する必要はないが、遊技者がモール会員登録をする場合に、匿名会員情報テーブル2144に含まれる、店舗コードを含む情報が、基幹サーバ2600に送信される。
図59(B)は、少額貯玉管理テーブル2145の例を示している。少額貯玉管理テーブル2145には、遊技者が少額貯玉指示装置2060において、少額貯玉用会員カード2110を利用して少額貯玉処理を行った場合に、その少額貯玉用会員カード2110の固有IDに、少額貯玉の価値(遊技媒体の種別と数量)が関連付けられて記録される。本発明の第2の実施形態に係る景品交換システム1001では、遊技者の少額貯玉処理に応じて、貯玉の価値(遊技媒体の種別と数量)が、所定の電子価値の単位に変換され、基幹サーバ1600の電子価値管理テーブル1658に記憶されたが、この例では、そのような変換は行われず、かつ、各ホール店舗内で、遊技媒体の種別と数量という形で記憶される。
次に、図60を参照して、本発明の第3の実施形態に係る景品交換システム2001における、少額貯玉用会員カード2110を利用した少額貯玉処理について説明する。図60は、少額貯玉処理を実現するための処理を、少額貯玉指示装置2060、及び少額貯玉管理サーバ2120の主体別にそれぞれ表記したフローチャートである。当該処理は、主として、少額貯玉指示装置2060の少額貯玉制御部2084、及び少額貯玉管理サーバ2120の少額貯玉管理部2133によって実現される。
最初に、遊技者が、少額貯玉指示装置2060の遊技者側ディスプレイ2067に表示された景品交換画面において、所定のボタンをタッチすることによって少額貯玉の指示を行うと(ステップS250)、少額貯玉指示装置2060は、少額貯玉ログイン画面を表示する(ステップS252)。遊技者が、少額貯玉ログイン画面で、画面の指示通りに少額貯玉用会員カード2110をかざすと、少額貯玉指示装置2060は非接触ICチップの固有ID(IDm等)を読み取る(ステップS253)。固有IDによって、システム側ではこの匿名会員を把握することができる(図59(A)の匿名会員情報テーブル2144参照)。
少額貯玉指示装置2060は、少額貯玉ログイン画面で「次へ」ボタンがタッチされたかどうかを判断し(ステップS254)、タッチされるまで少額貯玉ログイン画面の表示を維持する。「次へ」ボタンがタッチされた場合、少額貯玉管理サーバ2120に対して、固有ID(例えば、IDm)、店舗コード、及びパスワードを送信する(ステップS255)。店舗コードは、少額貯玉管理サーバ2120でも把握可能であり、必要に応じて送信される。店舗コードは、例えば、少額貯玉指示装置2060が備える記憶装置に記憶されたデータである。パスワードは、少額貯玉ログイン画面のパスワード入力部に遊技者が入力したデータである。
少額貯玉管理サーバ2120は、固有ID等の情報を受信すると、匿名会員情報テーブル2144を参照して、固有IDが新規に登録されるIDであるかどうかを判定する(ステップS256)。新規である場合、匿名会員情報テーブル2144に新しい匿名会員として、その固有IDに対応するレコードを追加する(ステップS257)。一方、既にその固有IDが匿名会員情報テーブル2144に存在する場合は、受信したパスワードをチェックし(ステップS258)、そのパスワードが正しいかどうかを判定する(ステップS259)。正しいパスワードでないと判定された場合は、エラー表示を行うよう指示を行い(ステップS260)、この指示に応じて、少額貯玉指示装置2060は、遊技者側ディスプレイ2067にエラーを表示する(ステップS261)。
匿名会員情報テーブル2144に新しい匿名会員として追加された場合、又はパスワードが正しいと判定された場合、少額貯玉管理サーバ2120は、少額貯玉指示画面を表示するよう少額貯玉指示装置2060に指示する(ステップS262)。この指示に応じて、少額貯玉指示装置2060は、少額貯玉指示画面を遊技者側ディスプレイ2067に表示する(ステップS263)。
ここで、少額貯玉指示装置2060は、「決定」ボタンがタッチされたかどうかを判断し(ステップS264)、タッチされるまで少額貯玉指示画面の表示を維持する。「決定」ボタンがタッチされた場合、少額貯玉管理サーバ2120に対して、遊技媒体の種別(例えば、20円貸メダルや4円貸パチンコ玉)、及び遊技媒体の数量(例えば、パチンコ玉の玉数やメダルの枚数)を送信する(ステップS265)。遊技媒体の種別は、少額貯玉指示装置2060がレシート等を読み込んだ時点で把握しており、これを送信する。遊技媒体の数量は、少額貯玉指示画面の数量入力部に遊技者が指定した数量であるが、少額貯玉指示装置2060が把握している数量をすべて自動的に指定することもできる。遊技媒体の数量を遊技者が指定する場合、遊技者は、少額貯玉指示画面で案内された数量を超えない範囲で自由に設定することができる。
少額貯玉管理サーバ2120は、少額貯玉指示装置2060から、遊技媒体の種別と数量を受信すると、必要に応じて、そのホール店舗における、遊技媒体の種別ごとの交換レートを記憶している交換レート管理テーブル2142を参照し、少額貯玉の価値を評価する(ステップS266)。次に、少額貯玉管理サーバ2120は、1回あたりの少額貯玉の価値、及びその固有IDに対応付けられている少額貯玉の価値の合計が、設定されたそれぞれの上限値を超えていないかどうか判定する(ステップS267)。少なくともどちらかの価値が上限を超えていると判定された場合は、エラー表示を行うよう指示を行い(ステップS268)、この指示に応じて、少額貯玉指示装置2060は、遊技者側ディスプレイ2067にエラーを表示する(ステップS269)。
上限を超えていないと判定された場合は、遊技媒体の種別ごとに遊技媒体の数量を累積加算し、少額貯玉管理テーブル2145に記憶する(ステップS270)。この処理が終了した後、少額貯玉が完了した旨を表す表示を行うよう指示を行い(ステップS271)、この指示に応じて、少額貯玉指示装置2060は、遊技者側ディスプレイ2067に少額貯玉の完了画面を表示する(ステップS272)。また、このとき、この時点まで少額貯玉により蓄積された遊技媒体の種別や数量を表示するようにしてもよい。
次に、少額貯玉指示装置2060は、少額貯玉の価値を表す遊技媒体の種別と数量をホールコンピュータ2400に対して送信する(ステップS273)。こうした少額貯玉の価値の送信は、ホール店舗側が、電算センター等から景品交換のための費用として請求を受けた際に、その根拠となる少額貯玉の価値を把握しておく必要があるために行われる。
また、ステップS270において、遊技媒体の種別ごとに合計を算出した際に、その値が一定の数値(例えば、少額貯玉の価値の合計に関する上限値の70%)を超えた場合に、少額貯玉指示装置2060の遊技者側ディスプレイ2067において、モール会員となって景品交換を行うことが有利であるといった案内情報を表示したり、モール会員登録画面を表示したり、又はモール会員登録を誘導するような何らかの情報やリンクを表示したりするよう構成することができる。また、このような情報は、少額貯玉指示装置2060だけでなく、景品選択装置における景品選択処理の前後、又は途中で表示させることができる。さらに、遊技者のスマートフォン2540、及びフィーチャーフォン2558等に対し、メールアドレスや電話番号に関連付けられたアドレスを用いて送信されうる。
次に、図61を参照して、本発明の第3の実施形態に係る景品交換システム2001における、モール会員登録処理について説明する。図61は、モール会員登録処理を実現するための処理を、少額貯玉指示装置2060、少額貯玉管理サーバ2120、及び基幹サーバ2600の主体別にそれぞれ表記したフローチャートである。当該処理は、主として、少額貯玉指示装置2060の会員管理部1085、少額貯玉管理サーバ2120のアクセス管理部2131、及び基幹サーバ2600のモール会員管理部2601、及び少額貯玉管理部2610によって実現される。
最初に、遊技者が、少額貯玉指示装置2060の遊技者側ディスプレイ2067に表示された画面において所定のボタンをタッチすることによって、モール会員登録の指示を行うと(ステップS280)、少額貯玉指示装置2060は、モール会員ログイン画面(例えば、図41(A)のモール会員登録ログイン画面1900に類する画面)を表示する(ステップS282)。遊技者が、モール会員ログイン画面で、画面の指示通りに少額貯玉用会員カード2110をかざすと、少額貯玉指示装置2060は非接触ICチップの固有ID(IDm等)を読み取る(ステップS283)。固有IDによって、システム側ではこの匿名会員を把握することができる(図59(A)の匿名会員情報テーブル2144参照)。
少額貯玉指示装置2060は、モール会員登録画面で「次へ」ボタンがタッチされたかどうかを判断し(ステップS284)、タッチされるまでモール会員登録画面の表示を維持する。「次へ」ボタンがタッチされた場合、少額貯玉管理サーバ2120に対して、固有ID(例えば、IDm)とともに、パスワードや、モール会員登録画面で入力された、遊技者の氏名、電話番号、メールアドレス等の属性情報を含む登録情報を送信する(ステップS285)。店舗コードは、少額貯玉管理サーバ2120でも把握可能であり、必要に応じて送信される。店舗コードは、例えば、少額貯玉指示装置2060が備える記憶装置に記憶されたデータである。パスワードは、モール会員ログイン画面のパスワード入力部に遊技者が入力したデータである。
少額貯玉管理サーバ2120は、固有ID、パスワード、登録情報等を受信すると、これらを基幹サーバ2600に送信する(ステップS286)。基幹サーバ2600は、固有ID、パスワード、登録情報等を受信すると、モール会員情報テーブル2651等を参照して、固有IDの正当性等をチェックし(ステップS287)、処理を進めることができるかどうか判定する(ステップS288)。固有IDの重複等、固有ID等に問題がある場合、エラー表示を行うよう指示を行い(ステップS289)、次に、少額貯玉管理サーバ2120がこれを少額貯玉指示装置2060に転送し(ステップS290)、この指示に応じて、少額貯玉指示装置2060は、遊技者側ディスプレイ2067にエラーを表示する(ステップS291)。
一方、ステップS288で、固有ID等に問題がない場合、基幹サーバ2600は、モール会員情報テーブル2651に、固有IDに関連付けてパスワード、及び登録情報を登録する(ステップS292)。なお、ここでモール会員IDもあらたに付与される。次に、少額貯玉管理サーバ2120に対して、今回、モール会員としての登録を受け付けた匿名会員について、少額貯玉管理サーバ2120が記憶する匿名会員情報テーブル2144から削除するよう指示する(ステップS293)。これに応じて、少額貯玉管理サーバ2120は、匿名会員情報テーブル2144から、対応する匿名会員の固有IDのレコードを削除する(ステップS294)。
次に、基幹サーバ2600は、少額貯玉管理サーバ2120から、少額貯玉管理テーブル2145に記憶された、対応する匿名会員の固有IDのレコードを取得し、店舗コードに応じて、遊技媒体の種別ごとに、その遊技媒体の数量を基幹サーバ2600のモール会員遊技媒体保持数管理テーブル2652に移行する(ステップS295)。そして、少額貯玉管理テーブル2145に記憶されたデータは削除される(ステップS296)。
以下、同様に、お買い物リストの内容を、少額貯玉管理サーバ2120のお買い物リスト管理テーブル2141から基幹サーバ2600のお買い物リスト管理テーブル2653に移行し(ステップS297)、行動履歴の内容を、少額貯玉管理サーバ2120の匿名会員行動履歴管理テーブル2143から基幹サーバ2600の行動履歴管理テーブル2656に移行する(ステップS299)。これらの処理に応じて、少額貯玉管理サーバ2120のお買い物リスト管理テーブル2141、匿名会員行動履歴管理テーブル2143から、対応するデータを削除する(ステップS298、ステップS300)。
次に、モール会員登録が完了した旨を表す表示を行うよう指示を行い(ステップS301)、この指示に応じて、少額貯玉管理サーバ2120は、当該表示指示を少額貯玉指示装置2060に転送し(ステップS302)、少額貯玉指示装置2060は、これに応じて、遊技者側ディスプレイ2067にモール会員登録の完了画面を表示する(ステップS303)。
次に、少額貯玉指示装置2060は、少額貯玉の価値を表す遊技媒体の種別と数量をホールコンピュータ2400に対して送信する(ステップS304)。こうした少額貯玉の価値の送信は、ホール店舗側が、電算センター等から景品交換のための費用として請求を受けた際に、その根拠となる少額貯玉の価値を把握しておく必要があるために行われる。
本発明の景品交換システム2001を、具体的な装置、及び具体的なテーブル等を用いて例示してきたが、これまでの説明は一実施形態に過ぎず、様々な他の形態によって、本発明の特徴的なコンピュータシステムを実現可能である。例えば、少額貯玉指示装置、景品選択装置、景品交換装置として様々な構成の装置を様々なネットワーク接続状態で用いることができ、電算センターの基幹サーバ2600やショップ管理サーバ2700、ホール店舗のホールコンピュータ2400等も、様々な構成の装置を利用でき、例示とは異なるように各機能部を(分散、又は統合して)配置することができる。例えば、基幹サーバ2600、及びショップ管理サーバ2700を1つのサーバ、あるいは3つ以上のサーバで構成することができる。また、テーブルの構成についても他の異なる構成を採用することができる。
また、少額貯玉指示装置2060は、ここでは、景品POS機能を備えた端末として例示したが、景品POS2500やホールコンピュータ2400から端玉の情報(遊技媒体の種別と数量)を取得し、その情報に基づいて少額貯玉を行うように構成することもできる。また、景品選択装置や景品交換装置等と、基幹サーバ2600とのやりとりを、景品交換システム2001が備える接続管理装置2090や少額貯玉管理サーバ2120を経由して行うよう制御することもできる。
また、モール会員登録画面を、所定の条件により景品交換装置に表示することができる。例えば、景品交換装置において、図27(B)に示すような景品交換指示画面950で景品が表示されてから、図28(B)に示すような景品交換指示画面970で、「決定」ボタン973が押されるまでの間に、モール会員登録画面を表示させて、モール会員登録を促してもよい。また、このモール会員登録画面において、これまで利用してきた少額貯玉用会員カード2110をそのまま用いるか、別のカードや携帯機器(例えば、遊技者のスマートフォン)を用いるかを、選択させる画面を表示させてもよい。
また、景品交換装置のこのような制御は、通常、図56に示す基幹サーバ2600の景品交換制御部2605が行うが、図58に示す少額貯玉管理サーバ2120に同様の景品交換制御部を設けて、上述の景品交換装置において、モール会員登録画面を表示させるまでの制御を、少額貯玉管理サーバ2120の景品交換制御部が行い、モール会員登録画面を表示した後の制御を、基幹サーバ2600の景品交換制御部2605が行うようにしてもよい。
[本発明の第4の実施形態に係る景品交換システムの説明]
次に、図62〜図65を参照して、本発明の第4の実施形態に係る景品交換システム3001について説明する。第4の実施形態に係る景品交換システム3001は、これまで説明した、本発明の第1〜第3の実施態様に係る景品交換システムのいずれにも適用できるものであるが、ここでは、図34に示す第2の実施形態に係る景品交換システム1001をベースとして変形させた例について説明する。全体のシステム構成は、景品交換システム1001と同様、ホール店舗の装置、ホール連携システム、及び電算センターの装置を含むように構成され、電算センターの装置の一部が、インターネットのようなネットワークを経由してネット通販サイトの装置に接続される。
図62に示す基幹サーバ3600は、景品交換システム1001の基幹サーバ1600に新たな機能を加えたものである。モール会員管理部3601、景品選択制御部3604、景品交換制御部3605、景品発注制御部3606、行動履歴管理部3607、ネットワークI/F部3608、携帯デバイス管理部3609、少額貯玉管理部3610、及び匿名会員管理部3611を含む。これらの機能は、景品交換システム1001の基幹サーバ1600のモール会員管理部1601、景品選択制御部1604、景品交換制御部1605、景品発注制御部1606、行動履歴管理部1607、ネットワークI/F部1608、携帯デバイス管理部1609、少額貯玉管理部1610、及び匿名会員管理部1611にそれぞれ対応する機能を有する。さらに、基幹サーバ3600は、あらたに、ジャーナル管理部3612を含むように構成される。
ジャーナル管理部3612は、遊技者による少額貯玉、貯玉、景品交換など、遊技者の貯玉に関する変動情報(すなわち、遊技者が保持する遊技媒体の価値に変動を与える操作に関する情報)をジャーナルデータとして逐一記録し、スマートフォン3540、フィーチャーフォン3558、携帯電話、及びその他の携帯機器によって実現されるジャーナルデータ表示装置からの要求に応じて、ジャーナルデータ表示装置に対し、そのジャーナルデータを時系列に順次送信するよう制御する。
また、基幹サーバ3600は、外部記憶装置に基幹DB3650を記憶し、基幹DB3650には、基幹サーバ1600の記憶する基幹DB1650に含まれるテーブルと同様のテーブルが記憶される。すなわち、基幹DB3650には、モール会員情報テーブル3651、モール会員遊技媒体保持数管理テーブル3652、お買い物リスト管理テーブル3653、交換レート管理テーブル3654、発注管理テーブル3655、行動履歴管理テーブル3656、匿名会員情報テーブル3657、及び電子価値管理テーブル3658が含まれる。
さらに、基幹DB3650には、上述したジャーナルデータを記憶するためのジャーナルテーブル3659が含まれる。
ここで、図63には、基幹DB3650の各テーブルの内容が例示されている。図63(A)には、ジャーナルテーブル3659が示されている。ジャーナルテーブル3659には、上述のように、遊技者による少額貯玉、貯玉、景品交換など、遊技者が保持する遊技媒体の価値に変動を与える操作が、基幹サーバ3600のジャーナル管理部3612によって逐一記録される。例えば、ジャーナルテーブル3659の1レコード目と2レコード目には、モール会員登録をした遊技者(モール会員ID「U138」)が、ホール店舗(店舗コード「225」)で貯玉し(20円貸メダルを500枚)、その後、景品交換により、20円貸メダルを500枚利用したということが記録されている。
また、例えば、ジャーナルテーブル3659の9レコード目〜12レコード目には、モール会員登録をしていない、少額貯玉用会員カードを利用した遊技者(固有ID「X」)が、ホール店舗(店舗コード「534」)で4回、連続的に少額貯玉したこと(5円貸メダルをそれぞれ20枚、40枚、100枚、80枚)、が記録されている。
このような遊技者の行動履歴は、行動履歴管理テーブル3656から取り出すことも可能であるが、行動履歴管理テーブル3656は非常に大きなデータ量であるため、この例では、基幹サーバ3600のジャーナル管理部3612によって、別途、ジャーナルテーブル3659に記憶するようにした。
また、ジャーナルテーブル3659は、この例では、貯玉の価値を、遊技媒体の種別と数量によって管理しているが、例えば、所定の電子価値の単位に変換した他の値によって管理することもできる。
図63(B)には、モール会員遊技媒体保持数管理テーブル3652の内容が例示されている。ここで、例えば、モール会員登録をした遊技者(モール会員ID「U138」)は、ホール店舗(店舗コード「225」)において、20円貸メダルの現在保持数がゼロであることが示されている。これは、ジャーナルテーブル3659において、遊技者(モール会員ID「U138」)が、20円貸メダルを500枚貯玉した後で、景品交換により、20円貸メダルを500枚利用したという行動履歴と符合する。
図63(C)には、電子価値管理テーブル3658の内容が例示されている。ここで、例えば、少額貯玉用会員カードを利用した遊技者(固有ID「X」)は、ホール店舗(店舗コード「534」)において、電子価値データが1200であることが示されている。これは、ジャーナルテーブル3659において、遊技者(固有ID「X」)が、5円貸メダルを合計で240枚貯玉したという行動履歴と符合する(この場合、電子価値を5×240(枚)により求めるものとする)。
次に、本発明の第4の実施形態に係る景品交換システム3001における、ジャーナル表示処理について説明する。図64は、ジャーナル表示処理を実現するための処理を、スマートフォン3540、モバイルI/Fサーバ3680、及び基幹サーバ3600の主体別にそれぞれ表記したフローチャートである。当該処理は、主として、スマートフォン3540の表示制御部3534(図14(A)に示す、表示制御部534に対応する機能部)、及び基幹サーバ3600のジャーナル管理部3612によって実現される。スマートフォン3540の表示制御部3534は、例えば、スマートフォン3540上で動作するアプリケーションによって実現され、このアプリケーションは、ネットワーク3690等を経由してダウンロードされてもよい。
最初に、遊技者が、スマートフォン3540を操作して、ジャーナル、すなわちその遊技者の貯玉に関する変動情報を表示させるよう指示を行うと、スマートフォン3540は、ジャーナル表示のために、ジャーナル表示指示画面の表示を行うよう指示する(ステップS310)。これに応じて、スマートフォン3540は、ジャーナル表示指示画面をスマートフォン3540のディスプレイに表示する(ステップS312)。
図65(A)には、ジャーナル表示指示画面の例が示されている。図65(A)のジャーナル表示指示画面3880では、ジャーナルを表示させるための条件を設定する。ジャーナル表示指示画面3880は、遊技者に表示条件を設定させる条件設定部3881を含む。例えば、プルダウンリストにより、ジャーナルを表示させるホール店舗を店舗コードにより指定することができる。プルダウンリストには、その遊技者が貯玉を行っているホール店舗の店舗コードが一覧表示される。また、例えば、プルダウンリストにより、ジャーナルを表示させる遊技媒体の種別(4円貸玉や20円貸メダルなど)を指定することができる。また、ジャーナル表示指示画面3880は、パスワードを入力するためのパスワード入力部3882、及び指定された条件での表示を指示するための「表示」ボタン3883を含む。
図64のフローチャートに戻ると、ステップS312でジャーナル表示指示画面を表示した後、スマートフォン3540に内蔵される非接触ICチップの固有ID(例えば、IDm)を読み取り、取得する(ステップS313)。固有IDによって、システム側ではこの匿名会員を把握することができる(図63(A)のジャーナルテーブル3659参照)。また、遊技者がモール会員である場合は、モール会員情報テーブル3651を参照することによって、固有IDとモール会員IDとの対応付けが行われ、モール会員を把握することができる。
スマートフォン3540は、ジャーナル表示指示画面3880で「表示」ボタン3883がタッチされたかどうかを判断し(ステップS314)、タッチされるまでジャーナル表示指示画面3880の表示を維持する。「表示」ボタン3883がタッチされた場合、モバイルI/Fサーバ3680に対して、固有ID(例えば、IDm)とともに、パスワード、及びジャーナル表示指示画面3880で指定された表示条件を送信する(ステップS315)。
モバイルI/Fサーバ3680は、スマートフォン3540から表示条件等を受信すると、これらを基幹サーバ3600に送信する(ステップS316)。基幹サーバ3600は、表示条件等を受信すると、モール会員情報テーブル3651等を参照して、固有IDの正当性等をチェックし(ステップS317)、処理を進めることができるかどうか判定する(ステップS318)。固有ID、パスワード、表示条件の指定等に問題がある場合、エラー表示を行うよう指示を行い(ステップS319)、次に、モバイルI/Fサーバ3680がこれをスマートフォン3540に転送し(ステップS320)、この指示に応じて、スマートフォン3540は、ディスプレイにエラーを表示する(ステップS321)。また、ジャーナルテーブル3659に、表示条件に合致するジャーナルがない場合(例えば、遊技者が、指定された種別の遊技媒体に関して貯玉等を一切行っていない場合)に、該当データがない旨を示すエラーを表示するようしてもよい。
一方、ステップS318で、固有ID、パスワード、表示条件の指定等に問題がない場合、基幹サーバ3600は、ジャーナルテーブル3659を参照し、表示条件を満たすレコード(ジャーナルデータ)をそれぞれ取得する(ステップS322)。上述のように、匿名会員の場合は、固有IDを用いてジャーナルテーブル3659をそのまま参照し、遊技者がモール会員である場合は、モール会員IDを用いてジャーナルテーブル3659を参照する(モール会員IDは、モール会員情報テーブル3651を参照することによって、固有IDに対応するものを求めることができる)。
ジャーナル表示装置が、以前に基幹サーバ3600から受信したジャーナルデータのレコード番号や日時を記憶している場合は、以前に受信した最終のジャーナルデータの次のデータ以降を受信するよう制御される。他方、基幹サーバ3600が、そのジャーナル表示装置に送信した最終のジャーナルデータのレコード番号や日時を記憶しておき、ジャーナル表示指示があった場合に、これらの情報から、次のデータを特定しジャーナル表示装置に送信することができる。
ステップS322の後、基幹サーバ3600は、ジャーナルテーブル3659から取得した各レコードに含まれる操作の内容に応じて遊技媒体の数量に符号を付加する(ステップS323)。例えば、操作(遊技者の貯玉に関連する操作)が、「貯玉」である場合は+(プラス)、「景品交換」である場合は−(マイナス)が付加される。ここで、ジャーナルテーブル3659に記憶された数量を、操作に応じて符号付き数値として管理することもでき、そのように管理した場合は、ステップS323における符号の付加は不要である。
次に、基幹サーバ3600は、取得した各レコードのデータを時系列に順次、モバイルI/Fサーバ3680に送信する(ステップS324)。ここで送信されるデータは、例えば、店舗コード、操作、遊技媒体種別、数量、(操作)日時である。なお、この例では、時系列に順次レコードを送信するが、受信するジャーナル表示装置の側でソート等を行って所定の順序に表示する場合は、どのような順序で送信してもよい。
モバイルI/Fサーバ3680は、基幹サーバ3600から上述のデータを受信すると、これらをスマートフォン3540に送信し(ステップS325)、このデータをスマートフォン3540が受信する(ステップS326)。次に、スマートフォン3540は、必要に応じて、受信したデータから直近の遊技媒体種別の数量を計算する(ステップS327)。データは、基幹サーバ3600から日時の順に送信されるため、スマートフォン3540は、遊技媒体種別の数量を、受信した順で累積することによって、直近の(現在の)数量を求めることができる。次に、スマートフォン3540は、受信したデータ、及び計算した数量からジャーナル表示画面を生成し、ディスプレイに表示する(ステップS328)。
図65(B)には、ジャーナル表示画面の例が示されている。図65(B)のジャーナル表示画面3890の指定内容表示部3891には、遊技者が指定したホール店舗の店舗コードと遊技媒体の種別が表示されている。その下に、タイトル表示部3892が表示され、さらにその下に、ジャーナルデータ表示部3893が表示され、ここで、ジャーナルデータが、操作日時の経過順にリスト表示される。リスト表示がディスプレイのサイズを超えるような場合は、遊技者がスワイプ操作等により画面をスクロールさせることにより、すべてのジャーナルデータを閲覧することができる。
図65(B)のジャーナル表示画面3890は、図63(A)に示したジャーナルテーブル3659の5レコード目と6レコード目を表示したものである。また、計算された、直近の遊技媒体の数量は、「現在の数量」として、現在数量表示部3894に表示されている。この例では、5レコード目(ジャーナルデータ表示部3893の上部に示されたジャーナルデータ)の+1000と、6レコード目(ジャーナルデータ表示部3893の下部に示されたジャーナルデータ)の−500とが合計され、「現在の数量」が+500と表示される。
なお、ジャーナル表示画面3890に、「現在の数量」の項目を表示するかどうかについては、ジャーナル表示装置を所有する遊技者や景品交換システム3001によって設定可能である。また、所定の条件に応じて「現在の数量」の項目の表示可否を決定してもよく、例えば、遊技者による操作履歴の内容や期間、貯玉の数量やその変動度合い等によって、自動的に決定することができる。
なお、この例では、遊技者には、ジャーナルとして遊技媒体の種別と数量が表示されるが、所定の電子価値を単位とした値によって表示されてもよい。また、この例では、モバイルI/Fサーバ3680は、スマートフォン3540と基幹サーバ3600との間のデータ送受信を中継するサーバとして機能するが、モバイルI/Fサーバ3680をWEBサーバやASPサーバとして構成することもできる。
また、この例では、スマートフォン3540等のジャーナル表示装置によってホール店舗の外でジャーナルデータが表示されるが、ホール店舗に配置されている、景品選択装置や景品交換装置として機能する装置、又はジャーナル表示を行う専用装置等を利用して、店舗内と店舗外で選択的にジャーナルデータを表示させることができる。
例えば、固有ID、又はモール会員IDで管理される遊技者の遊技履歴、及び景品交換履歴を記憶する記憶領域に、その時点で遊技者が保持(貯玉)する遊技媒体の数量等を表すレコードを記憶した領域(第1の記憶領域)と、貯玉のINとOUTの更新履歴を示すジャーナルデータを記憶した領域(第2の記憶領域)とを設ける。そして、ホール店舗に配置されている端末からジャーナル表示指示があった場合には、端末ID(各端末IDは、その端末が配置されているホール店舗と対応付けられている)より、ホール店舗の端末からの指示であることを認識し、当該端末により読み取られた遊技者ID(固有ID、又はモール会員ID)から、少なくとも上述の第1の記憶領域に記憶された、その遊技者IDに対応する遊技媒体の数量等のレコードをそのホール店舗の端末に送信する。
一方、遊技者がジャーナル表示指示を行った端末がホール店舗の端末では無いと(すなわち、スマートフォン3540等の携帯機器からジャーナル表示指示があった場合)、当該端末の端末IDから判断した場合には、上述の第1の記憶領域のレコードを送信せずに、第2の記憶領域のジャーナルデータを送信する。また、第1の記憶領域のデータと第2の記憶領域のデータを同一の格納領域に格納しておいて、送信する際にフィルタリング等を行って送信してもよいし、前記ジャーナルデータだけを記憶しておいて、ジャーナル表示指示があった場合にリアルタイムに遊技媒体の数量等の合計を演算処理した結果を、ホール店舗の端末のみに送信するように構成してもよい。
このような構成により、ホール店舗などの予め記憶された特定の端末IDからのジャーナル表示指示に限って、現時点で保持されている遊技媒体の数量等のデータ(直接的な数値データ)を送信するように構成することによって、遊技者がホール店舗外から接続してきた場合に、遊技者が現に蓄えている遊技媒体の数量等を直ぐに認識できないようにして、射幸心を必要以上に煽ることなく、ジャーナルから収支を認識して自制を促すことができる。
また、ここで、ジャーナルデータは、ホール店舗ごと、遊技者ID(固有ID、又はモール会員ID)ごとに記憶されており、スマートフォン3540等の携帯機器からジャーナル表示指示があった場合、基幹サーバ3600のジャーナル管理部3612は、当該携帯機器の固有ID等に関連づけられた複数のホール店舗のうち、どのホール店舗に保持されている遊技媒体の数量を確認したいのかの入力を促す、店舗選択画面を表示するよう制御する。その後、確認したいホール店舗が選択された場合、そのホール店舗で保持されている遊技媒体の数量等の総計を直接的に数値で表示するデータは送信せずに、上述のジャーナルデータのみを送信する。遊技者は、自身の携帯機器に、ジャーナルデータに基づいて遊技媒体の数量等の合計を自動計算するプログラムを記憶しておき、このプログラムを、遊技者の選択、あるいは他の設定により実行可能とするように構成することもできる。
なお、ジャーナル表示指示を送信してきた装置がホール店舗に固定的に配置されていない装置か、ホール店舗内の装置であるかを、例えば、装置から店舗コードを受信することによって(例えば、ホール店舗に配置されていない装置からは、ブランクが送信される)判定することができる。また、それぞれの装置で実行されるアプリケーションが異なる場合は、そのアプリケーションの識別IDやアプリケーションが送信する識別コードにより同様の判定を行うことができる。
また、この例では、スマートフォン3540は、必要に応じて、受信したデータから直近の遊技媒体種別の数量を計算するように構成されるが(ステップS327)、基幹サーバ3600から直近の遊技媒体種別の数量(すなわち、その遊技者が保有する最終的な遊技媒体種別の数量)を(データ送信やメール送信を含む様々な送信方法により)直接受信し、スマートフォン3540において、遊技媒体種別の数量を、受信した順で累積することなく、遊技媒体の直近の(現在の)数量をディスプレイに表示するようにしてもよい。これらの2つのジャーナル表示方法は、どちらか一方を採用することもできるし、両方を採用することもできる。
また、基幹サーバ3600が端玉貯玉(少額貯玉)を管理する場合に、上記のような、直近の遊技媒体種別の数量をスマートフォン3540に向けて送信できるようにしてもよい。このような構成により、貯玉行為としてのINと、景品交換によるOUTを日付順にジャーナル表示することができ、これによって、端玉貯玉を含む貯玉の残高の推移を、視認確認することができる。
また、これまで説明してきたすべての実施形態に係る景品交換システム(景品交換システム1、景品交換システム1001、景品交換システム2001、景品交換システム3001、)では、各種データ(例えば、遊技者の遊技状況や景品交換状況を含む行動履歴を記憶する(ビッグデータとなりうる)行動履歴管理テーブル、モール会員の貯玉を管理するモール会員遊技媒体保持数管理テーブル、匿名会員の少額貯玉を管理する電子価値管理テーブル等)は、電算センターに配置される基幹サーバの1つの基幹DBに格納されるよう例示されているが、これらのテーブルは、データ同期や接続の仕組み等を組み込むことで、必要に応じて、(当該基幹DB、又は他のDBに)後から増設することも可能である。
[本発明の第5の実施形態に係る景品交換システムの説明]
次に、図66を参照して、本発明の第5の実施形態に係る景品交換システムのシステム概要について説明する。図66に示す景品交換システム4001は、図1に示す上述の景品交換システム1と同様、複数のホール店舗に配置された各装置、ホール連携システム、及び電算センターの装置を含むように構成され、電算センターの装置の一部が、インターネットのようなネットワークを経由してネット通販サイトの装置に接続される。図66の景品交換システム4001は、好ましくは、ネット通販連動型の景品交換システムである。
図66に示す景品交換システム4001では、従来の、特殊景品買取所や特殊景品問屋を介した、特殊景品による景品交換に代えて、通販景品交換券を用いた景品交換が実現可能となる。すなわち、本実施形態では、通販景品交換券が特殊景品に相当する。より詳しくは、遊技者がホール店舗での遊技によって獲得したメダルやパチンコ玉といった遊技媒体の数量に応じて、ホール店舗において通販景品交換券が発券され、遊技者は、スマートフォン等を操作することによって、その通販景品交換券を所定のWEBサイトで買い取らせることができる。買い取りが行われた通販景品交換券は、その交換券の価値に応じた電子価値に交換され、遊技者に付与される。遊技者は、その後、蓄積された当該電子価値を用いて、上述の景品交換システム1とは別個の処理により、景品交換指示を行うことができる。
このような、通販景品交換券を介した景品交換システムによって、遊技者は、実質的に、ネット通販サイトを通じて1万円を超える景品を入手することが可能となる。また、この仕組みは、従来の特殊景品による景品交換のように、現金への交換がされるものではないが、遊技者は、ホール店舗から離れた特殊景品買取所を探したり、交換の度にその特殊景品買取所に行ったりする労力やリスクを低減させることができ、さらに、場所や時間の制限を受けることなく、スマートフォン等を用いて、自身が獲得した遊技媒体を電子価値に変換することができる。また、ホール店舗にとっては、このような有益な景品交換システムによって、遊技店の利用率を向上させることができるとともに、遊技店への会員登録を促進させることができ、結果的に会員数を増加させることができる。また、換金システムにおける経理の不透明性(いわゆる、OUTの問題)を効果的に排除することができる。
このような、通販景品交換券を介した景品交換を実現するため、図66に示す景品交換システム4001のように、ホール店舗には、新たに通販景品交換券を発券する交換券発券装置4150が設置され、通販景品交換券の発券、及び通販景品交換券の買い取りを管理するために、複数のサーバが配置される通販景品買取センターが新設される。
その点で、図66に示す景品交換システム4001は、図1に示す景品交換システム1の変形例と捉えることができ、景品交換システム1と同様の景品選択制御、景品交換制御、景品発注制御、行動履歴管理等の各機能を備える。例えば、ホール店舗のホールコンピュータ4400、ホールDB4430、遊技機4010、サンド装置4020、デジタルサイネージ装置4515、景品POS4500、景品POS連携専用端末4520、及び専用端末4530はそれぞれ、景品交換システム1における、ホール店舗のホールコンピュータ400、ホールDB430、遊技機10、サンド装置20、デジタルサイネージ装置515、景品POS500、景品POS連携専用端末520、及び専用端末530に対応する。また、電算センターの基幹サーバ4600、基幹DB4650、ショップ管理サーバ4700、景品DB4750、ASP−I/Fサーバ4800、個別ショップI/Fサーバ4820、及びECモールI/Fサーバ4840はそれぞれ、景品交換システム1における、基幹サーバ600、基幹DB650、ショップ管理サーバ700、景品DB750、ASP−I/Fサーバ800、個別ショップI/Fサーバ820、及びECモールI/Fサーバ840に対応する。また、景品交換システム4001には、景品交換システム1と同様、モバイルI/Fサーバ680に対応するモバイルI/Fサーバ4680、ネットワーク690に対応するネットワーク4690が含まれるが、図66では記載を省略する。
さらに、図66では記載を省略したが、景品交換システム4001のホール連携システムには、景品交換システム1のホール連携システムに含まれるホール連携コンピュータ560、ホール連携DB570、及びセンター店舗I/Fサーバ580に対応する装置等がそれぞれ配置される(センター店舗590に対応するセンター店舗も配置される)。
また、景品交換システム4001のネット通販サイトには、景品交換システム1のネット通販サイトに含まれるECショップASPサーバ850、ショップサーバ870、ショップサーバ872、ECモール管理サーバ860、及びショップサーバ874に対応する装置等がそれぞれ配置されるが、これも、図66では記載を省略した。ここでは、景品交換システム1に対して新たに追加された構成要素、及び内部の機能が変更された構成要素について特に詳細に説明を行うこととする。
ホール店舗には、ホールコンピュータ4400、遊技機4010、景品選択装置、及び景品交換装置が配置され、さらに、上述のように、交換券発券装置4150が配置される。交換券発券装置4150は、遊技者が獲得した遊技媒体の数量に応じた価値の通販景品交換券4260のプリント等を行うための端末である。遊技者は、交換券発券装置4150に、遊技媒体(メダルやパチンコ玉)の計数結果を印刷したレシートを読み取らせるようホール店舗のスタッフに指示し(又は、遊技者自身がレシートの読み取りを行い)、その後、交換券発券装置4150からプリントされた通販景品交換券4260を受け取る。このとき、遊技者は、モール会員登録を行ったモール会員であってもよいが、そうでなくてもよい。例えば、遊技者の氏名、メールアドレス、住所等をシステムに入力することなく、プリントされた通販景品交換券4260を受け取ることができる。なお、遊技者がモール会員である場合は、例えば、近距離無線通信規格(NFC:Near Field Communication)に基づく非接触ICチップを備えたスマートフォン4235のような携帯機器を交換券発券装置4150にかざして、スマートフォン4235の固有IDを交換券発券装置4150に読み取らせることによって、そのモール会員を識別する。
通販景品交換券4260は、例えば、1つの交換券IDがプリントされたチケットであり、5000や1000といった、所定の単位の電子価値に対応付けられたものである。
ホールコンピュータ4400は、景品交換システム1のホールコンピュータ400と同様、そのホール店舗に配置された装置の状態(遊技者の遊技状況等を含む)や、会員、及び景品に関する情報を管理する等の機能を有し、交換券発券装置4150から、通販景品交換券4260の発券に応じた費用の決済のために、遊技者に発券された通販景品交換券4260の価値に関する情報を受信する。
景品選択装置には、専用端末4530、スマートフォン4540、及びフィーチャーフォン4558等の、ネットワーク通信可能な任意の端末が含まれる。
電算センターに配置される基幹サーバ4600は、景品交換システム1と同様、モール会員登録した遊技者をモール会員として管理し、遊技者の景品選択や景品交換の操作に応じてそれぞれ景品選択制御処理、景品交換制御処理を行い、景品交換が決定した場合には、自動的に対応するネット通販サイトに対する景品発注処理を行う。また、各ホール店舗におけるモール会員について、遊技状況や景品交換状況を含む行動履歴を収集し記憶する。
さらに、景品交換システム4001においては、通販景品買取センターに、会員管理サーバ4170、通販景品発券サーバ4200、通販景品買取サーバ4210、DBサーバ4185、及びモバイルI/Fサーバ4220が配置される。会員管理サーバ4170は、基幹サーバ4600の基幹DBから、モール会員登録した遊技者の情報を取得し管理する。通販景品発券サーバ4200は、交換券発券装置4150からの発券リクエストに応じて、通販景品交換券4260にプリントする交換券IDを返信する。通販景品買取サーバ4210は、スマートフォン4235からの、遊技者による買取リクエストに応じて、入力された交換券IDに対応する価値を、その遊技者に対応付けて蓄積管理する。なお、交換券IDに対応する当該価値は、景品との交換が可能で、かつ、所定範囲で電子的な流通が可能な価値を表す所定の電子価値を単位として管理される。
DBサーバ4185は、景品交換システム4001において、通販景品交換券を介した景品交換を実現するために必要なデータベースである買取管理DB4190を管理する。モバイルI/Fサーバ4220は、スマートフォン4235で実行されるWEBブラウザからのアクセスに応じて、これらの装置に所定のWEBページを提供するWEBサーバ機能を提供する。また、スマートフォン4235で実行される他のアプリケーションからのアクセスに応じて、データの送受信を行うアプリケーションサーバとしても機能しうる。モバイルI/Fサーバ4220は、スマートフォン4235の操作に応じて、通販景品買取サーバ4210に対しデータ送受信を行う。また、スマートフォン4235とモバイルI/Fサーバ4220の間は、携帯ネットワークや無線LANネットワークを含むネットワーク4230により接続される。ここで、スマートフォン4235は、通販景品交換券4260の発券を受けた遊技者が所有するスマートフォン4235であるが、これは一例に過ぎず、図66に示すような、景品選択装置として機能するスマートフォン4540やフィーチャーフォン4558のような他の携帯機器であってもよいし、遊技者のPC(パーソナルコンピュータ)であってもよい。スマートフォン4235は、例えば、図10に示すような構成のスマートフォンである。
また、この例では、遊技者の獲得した遊技媒体の価値が、通販景品交換券4260に変換され、さらにこれを遊技者が通販景品買取センターに買い取らせることによって、遊技者に、当該遊技媒体の価値に応じた電子価値が蓄積されるが、商品の通貨価値を表す(例えば、5000円、1000円といった)円単位での管理を排除するものではない。また、電子価値の単位が、円の単位と同じであるということも想定し得る。
また、図66に示す景品交換システム4001は、図1に示す景品交換システム1の変形例として示したが、上述の第2の実施形態に係る景品交換システム1001、第3の実施形態に係る景品交換システム2001、第4の実施形態に係る景品交換システム3001のそれぞれに対して適用し実施することができる。
なお、景品交換システム4001の通販景品買取センターは、基本的にホール店舗、電算センターとは異なる場所に設けられるが、通販景品買取センター内のサーバ装置やデータベースを、複数箇所に分散して配置することもできる。また、1つのサーバ、1つのデータベース、1つのテーブルをそれぞれ複数に分割して、分散配置することもできる。
また、図66に示す景品交換システム4001の例では、通販景品買取センター内に通販景品発券サーバ4200と通販景品買取サーバ4210が配置されているが、これらの2つのサーバは、必ずしも同一の通販景品買取センター内に配置される必要はなく、また、それぞれ物理的に異なる場所に配置されるようにしてもよい。さらに、通販景品発券サーバ4200と通販景品買取サーバ4210を、それぞれ異なる運営法人によって運営することもできる。
次に、図67を参照して、ホール店舗、遊技者、通販景品買取センター、及び電算センターとの間での全体的な処理概要について説明する。図67(A)に示すように、ホール店舗の交換券発券装置4150で、遊技者が持参したレシートが読み取られ、遊技媒体の種別と数量が取得されると、ホール店舗のスタッフ等の指示に応じて、通販景品買取センターに対して発券リクエストを行い、店舗コードと遊技媒体価値情報(レシートから読み取った遊技媒体の種別と数量、玉単価)を含む発券リクエスト情報が送信される。通販景品買取センターは、発券リクエストを受けると、受信した遊技媒体の種別と数量に応じた通販景品交換券4260の交換券IDを含む発券情報と、発券される通販景品交換券4260の価値を表す交換券価値情報をホール店舗の交換券発券装置4150に送信する。
ホール店舗の交換券発券装置4150は、発券情報を受信すると、その発券情報に基づいて、受信した交換券IDがプリントされた通販景品交換券4260を発券する。また、発券された通販景品交換券4260の価値を表す交換券価値情報を、交換券発券装置4150からホールコンピュータ4400に送信する。これは、ホール店舗側が、通販景品買取センター等から、通販景品交換券4260の発券や景品交換に関する費用として請求を受けた際に、その根拠となる金額を把握しておく必要があるためである。
発券された通販景品交換券4260にプリントされた交換券IDは、遊技者によって、遊技者の所有するスマートフォン4235に入力され、買取リクエストとして通販景品買取センターに送信され、通販景品買取センターで通販景品交換券4260の買い取りが行われ、遊技者に、その通販景品交換券4260の価値に相当する電子価値が付与される。遊技者は、こうして付与された電子価値を用いて、景品交換を行うことができる。また、通販景品買取センターは、電算センターの基幹サーバ4600にアクセスし、モール会員情報テーブル651の情報を所定タイミングで取得し、通販景品買取センターのモール会員情報テーブル4194にコピーすることによって、これらのテーブルを同期管理する。
通販景品買取センターでは、このように求めた電子価値データを電子価値管理テーブルに遊技者ごとの累積値として記憶し、遊技者がその電子価値データを対価として景品交換を行った場合、景品の価値に相当する電子価値データを電子価値管理テーブルの累積値から差し引く。
通販景品買取センターは、必要に応じて各種手数料等を考慮し、通販景品交換券4260に関する費用をホール店舗に対して請求することができる。ホール店舗のホールコンピュータ4400は、請求された金額を通販景品買取センターに支払う。この請求と支払いによって、ホール店舗における通販景品交換券4260の交換は完了しており、その後、その通販景品交換券4260が買い取られた結果得られた電子価値によってネット通販サイトで扱う商品との景品交換が行われ、ネット通販サイト、通販景品買取センター、及び電算センターの間で、各種手数料を含む費用のやりとりが行われる。
なお、通販景品買取センターによるホール店舗への請求は、複数の発券処理についてまとめて行ったり、所定の期間ごとにまとめて行ったりすることができる。また、図67(A)の例では、通販景品買取センターによる金額請求が、通販景品買取センターからホールコンピュータ4400に対して行われるように示されているが、これは便宜上の表記に過ぎず、実際は、例えば、通販景品買取センターから、所定の銀行決済システムに対して決済指示を送信することによって、ホール店舗の運営主体の銀行口座に請求を行うといった処理になる。同様に、金額支払いが、ホールコンピュータ4400から通販景品買取センターに対して行われているように示されているのも、便宜上の表記である。また、通販景品買取センターとホール店舗の間の決済は、それぞれの運営主体等を含んだ多数のルートによって実現し得る。また、ここでは、通販景品買取センターにおける処理に関して、サーバを特定せずに説明したが、各種サーバの機能については後で詳細に説明する。
図67(B)には、通販景品交換券4260の例が示されている。図67(B)の通販景品交換券4260は、1枚の(紙の)通販景品交換券4260であり、「通販景品交換券」というタイトルと、交換券IDがプリントされている。交換券IDは、本実施形態では、英数字等からなるユニークなIDであり、不正防止の観点からワンタイムのIDであることが好ましいが、ここでは、便宜上、英字1文字と数字3文字からなる4文字のIDとする。買取期限や対応する電子価値(例えば、5000や1000など)をプリントしていてもよい。
次に、図68を参照して、交換券発券装置4150の構成について説明する。図68は、交換券発券装置4150の構成を示すブロック図である。交換券発券装置4150は、メインCPU4151、ROM4152、RAM4153、バーコードリーダ4154、店舗側ディスプレイ4155、キーボード4156、プリンタ4157、インターフェイス4158、及びスピーカ4159を備えている。
メインCPU4151は、ROM4152、及びRAM4153に格納された制御プログラムを読み出して実行する。例えば、メインCPU4151は、ホール店舗のスタッフ等の指示に応じて、通販景品発券サーバ4200に発券リクエストを送信し、通販景品発券サーバ4200から受信した発券情報に含まれる交換券IDをチケットにプリントして通販景品交換券4260を発券する。当該制御プログラムは、インターフェイス4158を介して他の装置から、又は、インターネットを含むネットワークを介して外部の他の装置から提供されることもできる。
店舗側ディスプレイ4155は、ホール店舗のスタッフによるタッチ操作が可能な、タッチパネルディスプレイとして構成される。メインCPU4151は、店舗側ディスプレイ4155を介して通販景品交換券4260の発券指示を受信する。店舗側ディスプレイ4155には、通販景品交換券4260の発券完了の旨や、通販景品交換券4260の発券に関する詳細な内容が表示される。また、店舗側のスタッフは、キーボード4156を用いて当該操作の少なくとも一部を行うこともできる。
プリンタ4157は、メインCPU4151の指令に応じて、通販景品交換券4260を発券するために、チケットに交換券IDをプリントする。プリンタ4157は、サーマルプリンタ、ドットプリンタ、インクジェットプリンタ、レーザープリンタを含む様々なプリンタとして構成され得る。また、この例では、交換券発券装置4150に内蔵されるタイプとして示したが、所定のケーブル、又は無線通信を介して接続される外部プリンタであってもよい。
インターフェイス4158は、ホールコンピュータ4400、及び通販景品発券サーバ4200とのデータ通信を制御する。例えば、ホールコンピュータ4400とは構内LANを介して接続され、通販景品発券サーバ4200とは、VPN(Virtual Private Network)を介して接続される。これらの装置間の接続は、有線ネットワーク、無線ネットワークのどちらによっても実現され得る。スピーカ4159は、警告音、警告音声、効果音等を含む音声を出力する。
また、交換券発券装置4150は、図示するように、情報カードリーダ/ライタ、及び非接触ICカードリーダ/ライタを備えるように構成することができる。このように交換券発券装置4150を構成した場合、サンド装置20の各台計数装置や島端計数装置によって情報カードや非接触ICカードに計数結果を登録した場合、情報カードリーダ/ライタを介して情報カードから読み取った会員ID(ホール店舗の遊技者ID)、又は非接触ICカードリーダ/ライタを介して非接触ICカードから読み取った会員IDを取得し、ホールコンピュータ4400にアクセスして、取得した会員IDに対応付けられた遊技媒体の保持数(遊技者が獲得したメダル枚数又はパチンコ玉数)を把握することができ、結果的に、遊技者が計数結果をレシートに印刷して交換券発券装置4150まで持参する必要がなくなる。
また、交換券発券装置4150は、図示するように、遊技者側ディスプレイを備えるように構成して、遊技者によって、レシートの読み取り指示や、通販景品交換券4260の発券指示を行わせるようにすることができる。
次に、図69を参照して、会員管理サーバ4170の構成について説明する。図69は、会員管理サーバ4170の構成を示すブロック図である。会員管理サーバ4170は、メインCPU4171、ROM4172、RAM4173、外部記憶装置4174、ディスプレイ4175、インターフェイス4176、及びスピーカ4177を備えている。
メインCPU4171は、ROM4172、及びRAM4173に格納された制御プログラムを読み出して実行する。例えば、メインCPU4171は、後述するような、モール会員の情報の同期管理を行う。また、当該制御プログラムは、インターフェイス4176を介して他の装置から、又は、インターネットを含むネットワークを介して外部の他の装置から提供されることもできる。
外部記憶装置4174には、会員管理サーバ4170で実行される処理に関する各種データが記憶される。ディスプレイ4175は、会員管理サーバ4170における管理状態を表示させ、あるいは不正や異常の発生を報知するものである。このディスプレイ4175は、例えば、液晶表示装置によって実現される。
インターフェイス4176は、基幹サーバ4600、及び通販景品買取サーバ4210との間のデータ通信を制御する。
スピーカ4177は、不正や異常が生じた場合に、ディスプレイ4175とともに報知を行うものである。このスピーカ4177は、不正や異常の報知以外にも各種の音声データを出力する。
なお、図69では、会員管理サーバ4170の構成を示したが、他のサーバ、すなわち、DBサーバ4185、通販景品発券サーバ4200、通販景品買取サーバ4210、モバイルI/Fサーバ4220についてもこれと同様の構成であり、詳細な説明を省略する。ただし、DBサーバ4185では、インターフェイスが、会員管理サーバ4170、通販景品発券サーバ4200、及び通販景品買取サーバ4210との間のデータ通信を制御し、通販景品発券サーバ4200では、インターフェイスが、DBサーバ4185との間のデータ通信を制御し、通販景品買取サーバ4210では、会員管理サーバ4170、及びモバイルI/Fサーバ4220との間のデータ通信を制御し、モバイルI/Fサーバ4220では、通販景品買取サーバ4210との間のデータ通信を制御する点で上述の会員管理サーバ4170の構成とは異なる。
次に、図70を参照して、通販景品交換券4260の発券及び買い取りに係る、遊技者の動作フローについて説明する。
図70(A)は、遊技者が、通販景品交換券4260の発券を行う場合のフローである。遊技者は、最初に、サンド装置4020に現金等を投入して、メダルやパチンコ玉の貸し出しを受ける(ステップS401)。その後、遊技者は、遊技機4010で遊技を行い(ステップS402)、メダルやパチンコ玉を獲得できた場合は、島端計数装置等でそのメダル等の計数を指示し、計数結果が印刷されたレシートを出力する(ステップS403)。次に、遊技者は、そのレシートをカウンター等に持参し、ホール店舗のスタッフに提示すると、ホール店舗のスタッフは、それを交換券発券装置4150に読み取らせ(ステップS404)、通販景品交換券4260の発券を指示する(ステップS405)。交換券発券装置4150が、通販景品交換券4260の発券指示に応じて、発券リクエスト情報を通販景品発券サーバ4200に送信すると、通販景品発券サーバ4200がこの発券リクエスト情報を受信し(ステップS406)、発券リクエスト情報に応じて交換券IDを決定し、その交換券IDを含む発券情報を交換券発券装置4150に送信する(ステップS407)。交換券発券装置4150は、次に、受信した発券情報に基づいて、交換券IDをチケットに印刷し、通販景品交換券4260を発券する(ステップS408)。
図70(B)は、遊技者が、通販景品交換券4260の買い取りを行わせる場合のフローである。遊技者は、最初に、スマートフォン4235で所定のURLにアクセスし、そこでログインを行う(ステップS411)。この例では、遊技者が通販景品交換券4260の買い取りを行わせる場合には、モール会員登録がされていることを条件としている。一方、図70(A)に示す、通販景品交換券4260の発券の時点では、モール会員登録は必須ではない。次に、遊技者は、スマートフォン4235のディスプレイに表示された入力部に、通販景品交換券4260にプリントされた交換券IDを入力し、通販景品交換券4260の買取指示を行う(ステップS412)。スマートフォン4235が、遊技者による買取指示に応じて、買取リクエスト情報を通販景品買取サーバ4210に送信すると、通販景品買取サーバ4210がこの買取リクエスト情報を受信し(ステップS413)、買取リクエストに応じて、その遊技者に係る電子価値データを更新し、電子価値データの更新結果を含む買取情報をスマートフォン4235に送信する(ステップS414)。次に、スマートフォン4235は、通販景品買取サーバ4210から買取情報を受信し、受信した買取情報に基づいて、スマートフォン4235のディスプレイに、蓄積された電子価値データ(合計価値)等を表示する(ステップS415)。
次に、図71を参照して、交換券発券装置4150の機能について説明する。図71は、交換券発券装置4150の機能ブロック図である。交換券発券装置4150は、アクセス管理部4161、発券管理部4162、及びネットワークI/F部4163を含む。
アクセス管理部4161は、ネットワークI/F部4163を介して交換券発券装置4150が通販景品発券サーバ4200にアクセスできるよう制御する。発券管理部4162は、レシート等から読み取った遊技媒体の種別と数量、その交換券発券装置4150が配置されるホール店舗の交換レート(玉単価)、及びそのホール店舗の店舗コードを含む発券リクエスト情報を通販景品発券サーバ4200に送信する。
また、発券管理部4162は、通販景品発券サーバ4200から、発券リクエスト情報に応じて決定された交換券IDを含む発券情報を受信し、その交換券IDをプリントした通販景品交換券4260を発券する。交換券IDは、レシート等から読み取った遊技媒体の種別と数量から求められる価値に相当する交換券を識別するためのIDである。
ネットワークI/F部4163は、インターネット等のネットワークに接続して、相手方のコンピュータ(ここでは、ホールコンピュータ4400や通販景品発券サーバ4200)とデータ送受信を行うよう制御する。(以降、他の装置のネットワークI/F部についても同様である)。
また、この例では、交換券発券装置4150は、通販景品交換券4260の発券等を行うための単独の装置として構成されているが、他の様々な装置と一体的に構成することができる。例えば、景品POS4500と一体化して構成するようにもできる。また、サンド装置4020がプリンタを備えることができれば、サンド装置4020に交換券発券装置4150の各機能を組み込むようにすることもできる。
なお、図71に示すように、交換券発券装置4150に会員管理部を設けて、モール会員登録をしたモール会員について、通販景品交換券4260の発券を行うよう制御することができる。この場合、交換券発券装置4150は、非接触ICカードリーダ/ライタによって、遊技者のスマートフォン4235等の固有IDを読み取り、会員管理部は、後述する会員管理サーバ4170のモール会員管理部4181と協働して、読み取った固有ID等に基づいて、その遊技者が、すでに登録されているモール会員であるか否かを判定する。
次に、図72(A)を参照して、会員管理サーバ4170の機能について説明する。図72(A)は、会員管理サーバ4170の機能ブロック図である。会員管理サーバ4170は、モール会員管理部4181、会員情報同期管理部4182、及びネットワークI/F部4183を含む。
モール会員管理部4181は、通販景品買取サーバ4210からの問い合わせに応じて、受信した固有IDが正当なモール会員であるか否かをチェックし、その結果を通販景品買取サーバ4210に返信する。モール会員であるか否かのチェックは、図75(A)に示すモール会員情報テーブル4194を参照して行う。モール会員情報テーブル4194は、後述するように、会員情報同期管理部4182によって、基幹DB4650に記憶されているモール会員情報テーブルと同期されたテーブルである。
会員情報同期管理部4182は、図75(A)に示すモール会員情報テーブル4194が、基幹DB4650に記憶されるモール会員情報テーブルと同期されるように制御する。基幹DB4650に記憶されるモール会員情報テーブルは、図21、及び図22に示すような、モール会員登録処理によって記憶されるモール会員情報テーブル651(図18(B)参照)と同様のテーブルであり、モール会員情報テーブル4194が、このテーブルと同じになるよう同期管理される。同期処理は、リアルタイムに近いタイミングで実現され得るが、所定の間隔で同期処理が行われるようにしてもよい。また、この例では、図18(B)に示すモール会員情報テーブル651と図75(A)に示すモール会員情報テーブル4194は、同じ項目を有するように構成されているが、必要に応じて、いくつかの項目を省略してもよい。
図72(B)は、DB(データベース)サーバ4185の機能ブロック図である。DBサーバ4185は、データベース制御部4186、及びネットワークI/F部4187を含む。また、DBサーバ4185は、買取管理DB4190を備え、買取管理DB4190には、発券リクエスト管理テーブル4191、交換券管理テーブル4192、電子価値管理テーブル4193、モール会員情報テーブル4194、交換券種管理テーブル4195、及びモール会員行動履歴管理テーブル4196を記憶する。
データベース制御部4186は、他のサーバからデータベースアクセスの要求を受けると、その要求に応じて指定されたテーブルのレコードを参照、又は更新(追加、削除を含む)する。この例では、データベース制御部4186は、一般的なDBMS(Database Management System)であるが、他の様々なデータ形式を用いてデータを記憶し、更新等するよう管理することができる。
図73(A)は、通販景品発券サーバ4200の機能ブロック図である。通販景品発券サーバ4200は、アクセス管理部4201、発券リクエスト管理部4202、価値情報送信部4203、金額請求部4204、及びネットワークI/F部4205を備える。
アクセス管理部4201は、ネットワークI/F部4205を介して通販景品発券サーバ4200が交換券発券装置4150にアクセスできるよう制御する。発券リクエスト管理部4202は、交換券発券装置4150から通販景品交換券4260の発券指示があって、発券リクエスト情報を受信した場合に、この発券リクエスト情報に応じて、交換券IDを決定し、その交換券IDと発券に関する情報を含む発券情報を交換券発券装置4150に送信する。
価値情報送信部4203は、通販景品交換券4260が発券され、さらにその通販景品交換券4260が買い取られることによって、将来的にホール店舗に請求される費用(後述の金額請求部4204により請求される金額)を計算し検証するために必要な交換券価値情報を、その交換券発券装置4150に送信する(ホールコンピュータ4400に直接送信してもよい)。ここで、交換券価値情報は、例えば、発券された通販景品交換券4260の電子価値と、その通販景品交換券4260の枚数を含む情報である。
金額請求部4204は、通販景品交換券4260が発券された場合に、その通販景品交換券4260に対応する電子価値に相当する金額を、その通販景品交換券4260を発券したホール店舗に請求する。遊技者が、発券された通販景品交換券4260を通販景品買取センターに買い取らせた後、その遊技者に付与された電子価値で景品交換システム1に関して前述したものと同様の景品交換指示を行うと、電算センターから当該景品交換に関する費用が通販景品買取センターに請求されることになる。そのため、通販景品買取センターでは、通販景品交換券4260が発券されたタイミングで、将来的に景品交換により請求されることになる費用をホール店舗に請求する。なお、ホール店舗への請求は、通販景品買取センターからホール店舗の運営主体に対する請求であり、例えば、所定の銀行決済システムに対して請求指示を送信するといった処理によって実現される。こうした請求は、複数の対象について、後でまとめて請求することもできる。また、請求額については、各種税金や手数料を差し引いて(又は付加して)最終的な請求額を決定するようにもできる。
なお、どの額をどのようなタイミングで請求するかについては様々に設定することができる。例えば、(1)通販景品交換券4260が発券されたタイミングでその都度、その通販景品交換券4260に対応する電子価値に相当する金額を請求したり、(2)通販景品交換券4260が発券された後、所定のタイミングでまとめて、該当する通販景品交換券4260に対応する電子価値に相当する金額を請求したり、(3)通販景品交換券4260の買い取りが行われたタイミングでその都度、その通販景品交換券4260に対応する電子価値に相当する金額を請求したり、(4)通販景品交換券4260の買い取りがされた後、所定のタイミングでまとめて、該当する通販景品交換券4260に対応する電子価値に相当する金額を請求したり、(5)遊技者に付与された電子価値により景品交換指示が行われたタイミングでその都度、その景品交換で必要となった電子価値に相当する金額を請求したり、(6)遊技者に付与された電子価値により景品交換指示が行われた後、所定のタイミングでまとめて、該当する景品交換で必要となった電子価値に相当する金額を請求したりするように構成することができる。
図73(B)は、通販景品買取サーバ4210の機能ブロック図である。通販景品買取サーバ4210は、会員管理部4211、買取リクエスト管理部4212、行動履歴管理部4213、及びネットワークI/F部4214を備える。会員管理部4211は、遊技者のスマートフォン4235からログインがあった場合に、その遊技者がモール会員登録をしたモール会員であるか否かについてチェックを行う。この例では、モール会員についてのみ、通販景品交換券4260を買い取りさせることが可能であるよう設定されているが、こうした設定は、システムに応じて任意に設定可能である。会員管理部4211は、会員管理サーバ4170のモール会員管理部4181と協働して、遊技者のスマートフォン4235から読み取った固有ID等に基づいて、その遊技者が、すでに登録されているモール会員であるか否かを判定し、モール会員でない場合は、遊技者からの買取リクエストを拒否し、エラーメッセージを表示するよう制御する。
買取リクエスト管理部4212は、遊技者のスマートフォン4235から買取リクエストが合った場合に、買取リクエスト情報を受信し、その買取リクエスト情報に応じて、遊技者に係る電子価値データを更新する。すなわち、買い取りがされた通販景品交換券4260の交換券IDから、その通販景品交換券4260の電子価値を求め、求められた電子価値を、電子価値を保持する電子価値管理テーブル4193の当該遊技者の電子価値に加算する。また、必要に応じて、電子価値データの更新結果を含む買取情報をスマートフォン4235に送信することもできる。
行動履歴管理部4213は、遊技者が通販景品交換券4260の買取リクエストを行った場合に、その操作に関する情報を、モール会員行動履歴管理テーブル4196に記憶する。モール会員行動履歴管理テーブル4196は、景品交換システム1のモール会員行動履歴管理テーブル656と同じ項目を有するものであり、必要に応じて、これらの2つのテーブルを所定のタイミングでマージして、又はより小さな集合にグループ化して管理するようにしてもよい。
図74には、発券リクエスト管理テーブル4191、交換券管理テーブル4192、及び電子価値管理テーブル4193の例が示されており、図75には、モール会員情報テーブル4194、交換券種管理テーブル4195、及びモール会員行動履歴管理テーブル4196の例が示されている。これらのテーブルの詳細については、必要に応じて後で説明する。
次に、図76、及び図77を参照して、通販景品交換券4260の発券処理について、詳細に説明する。図76は、通販景品交換券4260の発券処理を、交換券発券装置4150、通販景品発券サーバ4200、及びDBサーバ4185の主体別にそれぞれ表記したフローチャートであり、図77は、交換券発券装置4150の店舗側ディスプレイ4155に表示される交換券発券指示画面と交換券発券画面を示す図である。
図76を参照すると、最初に、交換券発券装置4150において交換券発券処理が開始され、交換券発券装置4150の店舗側ディスプレイ4155に、レシート読み取り画面(不図示)が表示される(ステップS421)。交換券発券装置4150における交換券発券処理は、例えば、交換券発券装置4150のディスプレイに表示されたメニュー画面(不図示)の項目をタッチすることで開始され、その後、レシートの読み取りを促すレシート読み取り画面が自動的に表示される。なお、この例では、交換券発券装置4150に関する操作は、すべて、その交換券発券装置4150が配置されたホール店舗のスタッフが行うものとする。
ここで、交換券発券装置4150は、ホール店舗のスタッフが、遊技者の要求に応じて、遊技者が持参したレシートをバーコードリーダ4154で読み取ったか否かを判定し(ステップS422)、読み取りが行われるまで、画面の表示を維持する。レシートには、遊技者が獲得した遊技媒体種別(例えば、4円貸パチンコ玉や20円貸メダル等)とその保持数(貯メダル数、貯玉数)が、例えば、2次元バーコードや3次元バーコードの形態で記載されている。
レシートが読み取られると、図77(A)に示すような交換券発券指示画面4880を交換券発券装置4150の店舗側ディスプレイ4155に表示する(ステップS423)。図77(A)を参照すると、交換券発券指示画面4880には、レシートから読み取られた遊技媒体種別が遊技媒体種別表示部4881に表示され、レシートから読み取られた遊技媒体の数量(保持数)が玉数又はメダル枚数という単位で保持数表示部4882に表示され、通販景品交換券4260の発券を指示するための「OK」ボタン4883が表示されている。
次に、図76のステップS424において、交換券発券装置4150は、ホール店舗のスタッフが、遊技者の指示に従って、「OK」ボタンをタッチするか否かを判定し、「OK」ボタンがタッチされるまで、交換券発券指示画面4880の表示を維持する。「OK」ボタンがタッチされると、そこで、発券リクエスト情報を通販景品発券サーバ4200に送信する(ステップS425)。発券リクエスト情報には、その交換券発券装置4150が配置されるホール店舗の店舗コード、及び遊技媒体の価値を表す遊技媒体価値情報(例えば、レシートから読み取った遊技媒体の種別と数量、その交換券発券装置4150が配置されるホール店舗の交換レート(玉単価))が含まれる。また、ホール店舗のスタッフは、遊技者の指示により、レシートから読み取った遊技媒体の種別と数量により、そのまま通販景品交換券4260の発券を指示せずに、そのうちの一部(例えば、一部の遊技媒体種別や一部の数量)について、通販景品交換券4260の発券をするように指定することもできる。
ここで、ホール店舗の交換レートは、交換券発券装置4150に予め記憶され、あるいは、ホールコンピュータ4400等に記憶され、そこから読み出されて通販景品発券サーバ4200に送信されるが、通販景品発券サーバ4200で各ホール店舗の交換レートを把握可能であれば、交換券発券装置4150から送信する必要はない。通販景品発券サーバ4200は、例えば、基幹サーバ4600の基幹DB4650に記憶される交換レート管理テーブル4654(図19(B)に示す交換レート管理テーブル654と同様のテーブル)と同期したテーブルを有することによって、又は、交換レート管理テーブル4654を直接参照することによって、対応するホール店舗の交換レートを取得することができる。
また、交換券発券装置4150が配置されるホール店舗の店舗コードも、交換券発券装置4150に予め記憶され、あるいは、ホールコンピュータ4400等に記憶され、そこから読み出されて通販景品発券サーバ4200に送信される。また、通販景品発券サーバ4200が、発券リクエスト情報を送信してきた交換券発券装置4150の機器識別IDやネットワークアドレス等からその交換券発券装置4150のホール店舗を特定可能であれば、店舗コードを交換券発券装置4150から送信する必要はない。なお、店舗コードは、同じホール店舗内であっても遊技媒体種別(例えば、4円貸パチンコ玉や20円貸メダル等)ごとに異なる店舗コードによって管理される場合がある。
また、この例では、交換券発券装置4150から送信される発券リクエスト情報には、遊技媒体の種別と数量が含まれ、通販景品発券サーバ4200が、その遊技媒体の種別と数量に応じて、発行する通販景品交換券4260の交換券種と枚数を決定するが、こうした交換券種と枚数を交換券発券装置4150又は遊技者が決定し、それを発券リクエスト情報に含めて通販景品発券サーバ4200に送信するようにしてもよい。
次に、通販景品発券サーバ4200が、交換券発券装置4150から送信された発券リクエスト情報を受信し(ステップS426)、この発券リクエストのリクエストIDを採番するとともに、その内容を図74(A)に示す発券リクエスト管理テーブル4191に記憶するよう指示する。発券リクエスト管理テーブル4191は、例えば、図74(A)に示すように、リクエストID、店舗コード、遊技媒体種別、遊技媒体の数量、及び交換レートの各項目を記憶し、各ホール店舗の交換券発券装置4150から送信された発券リクエスト情報の内容を管理する。DBサーバ4185は、通販景品発券サーバ4200の指示に応じて、当該発券リクエスト情報の内容を記憶するレコードを作成するよう発券リクエスト管理テーブル4191を更新する(ステップS427)。
次に、通販景品発券サーバ4200は、発券リクエスト情報に含まれる店舗コードで表される店舗(交換券発券装置4150が配置されている店舗)において発券可能な通販景品交換券4260の券種を把握するために、図75(B)に示す交換券種管理テーブル4195にアクセスする(ステップS428)。交換券種管理テーブル4195は、図75(B)に示すように、店舗コード、第1券種価値、第2券種価値、及び第3券種価値の各項目を記憶し、ホール店舗ごとに、発券可能な券種を管理する。図75(B)に示す例では、最大3種類の券種について管理することが可能であるが、必要に応じてそれ以上の券種を管理できるよう拡張可能である。また、共通する券種の組合せを利用可能な複数のホール店舗をグループ化して管理することもできる。図75(B)に示す交換券種管理テーブル4195では、例えば、店舗コード=「034」のホール店舗において、3種類の電子価値(すなわち、5000、1000、及び200)の通販景品交換券4260が発券可能(すなわち、利用可能)であることが定義されている。DBサーバ4185は、通販景品発券サーバ4200の指示に応じて、交換券種管理テーブル4195を参照し、対応する店舗コードのレコードを通販景品発券サーバ4200に送信する(ステップS429)。
次に、通販景品発券サーバ4200は、発券可能な通販景品交換券4260の券種と、遊技媒体の種別と数量、及び交換レートから求められる遊技媒体の価値から、発券する通販景品交換券4260の種類と枚数、及び余りの遊技媒体の数量(余メダル、余玉)を決定する(ステップS430)。遊技媒体の価値が、発券可能な通販景品交換券4260のうち最大の価値のものを超える場合、複数の通販景品交換券4260が発券され得るが、通常は、最大の価値の通販景品交換券4260から最小の価値の通販景品交換券4260の順に、余りが最小になるよう割り当てられる。ただし、状況に応じて、様々な割り当て方法を採用することができる。
通常の割当方法では、例えば、図74(A)の発券リクエスト管理テーブル4191の、リクエストID=「R001」で表される発券リクエスト情報は、店舗コード=「034」で、遊技媒体の価値が12040(20(遊技媒体種別が20円貸メダル)×602(遊技媒体の数量)×1(交換レート))である。そして、この発券リクエストに関して発券される通販景品交換券4260は、図75(B)の交換券種管理テーブル4195に記憶された、対応するホール店舗(店舗コード=「034」)の券種を参照して、第1券種(電子価値=5000)が2枚、第2券種(電子価値=1000)が2枚、余りが40(すなわち、余メダルが2枚)、となる。
次に、通販景品発券サーバ4200は、決定した通販景品交換券4260のそれぞれに交換券IDを付与し、交換券管理テーブル4192にこれらの交換券IDを記憶するよう指示する(ステップS431)。DBサーバ4185は、通販景品発券サーバ4200の指示に応じて、交換券管理テーブル4192を更新する(ステップS432)。ここで、交換券管理テーブル4192は、図74(B)に示すように、交換券ID、電子価値、リクエストID、買取フラグ、及び買取期限の各項目を記憶し、それぞれの通販景品交換券4260の電子価値と買取有無を管理する。例えば、上述したリクエストID=「R001」で表される発券リクエスト情報に関して発券される通販景品交換券4260について交換券管理テーブル4192を更新する場合、図74(B)に示すように、2枚の第1券種(電子価値=5000)はそれぞれ、交換券ID=「C001」、「C002」に設定され、双方とも、電子価値=「5000」に設定される。一方、2枚の第2券種(電子価値=1000)はそれぞれ、交換券ID=「C003」、「C004」に設定され、双方とも、電子価値=「1000」に設定される。また、これらの4枚の通販景品交換券4260について、最初は、いずれも、リクエストID=「R001」、買取フラグ=「0」に設定される(ただし、この例では、交換券ID=「C001」の買取フラグは、その後買い取りが行われたために「1」がセットされている)。買い取りフラグをこのように管理しているため、同じ交換券IDについて重複して買い取りが行われることがない。また、複数枚の複数種類の交換券を発行する場合には、その都度あらたな交換券IDを発行することなく、予め複数種類の交換券ごとに割り当てられた交換券IDを、予め定められた順序で交換券に割り当てるようにしてもよい。
また、交換券管理テーブル4192の買取期限は、例えば、発券リクエスト情報を受信した時点から所定期間経過後の日時や、発券情報の送信(後述のステップS433)や、その他のタイミングから所定期間経過後の日時に設定することができ、この期限を過ぎて買取リクエストを行っても拒否されるようになっている。このような買取期限は、設けないようにすることもできるし、また、所定の電子価値の交換券IDの通販景品交換券4260に関してのみ設けることもできる。また、交換券IDの電子価値や遊技者の状況に応じて期限を変えるようにもできる。また、買取期限は、通販景品発券サーバ4200の時計部で管理される日時に基づいて設定されるため、ホール店舗から時間データを受信する場合に比べて不正等の問題を回避できるようになる。
次に、通販景品発券サーバ4200は、発券される通販景品交換券4260について付与された交換券IDを含む発券情報を、交換券発券装置4150に送信する(ステップS433)。例えば、上述したリクエストID=「R001」で表される発券リクエスト情報に関しては、「C001」、「C002」、「C003」、及び「C004」の4つの交換券IDが送信される。また、この例では、交換券発券装置4150の店舗側ディスプレイ4155への表示やホールコンピュータ4400への通知のために、交換券IDのほかに、交換券価値情報(通販景品交換券4260の電子価値、当該電子価値ごとの通販景品交換券4260の枚数)と、及び余メダル(余玉)の数量を含むデータが交換券発券装置4150に送信される。
次に、交換券発券装置4150は、通販景品発券サーバ4200から、上述した発券情報と交換券価値情報等を受信する(ステップS434)。そして、交換券発券装置4150は、受信した交換券価値情報等に基づいて、交換券発券装置4150の店舗側ディスプレイ4155に、図77(B)に示すような交換券発券画面4885を表示する(ステップS435)。図77(B)には、通販景品交換券4260が交換券発券装置4150において発券されている際の交換券発券画面4885が表示されている。交換券発券画面4885では、発券中の通販景品交換券4260の券種(通販景品交換券4260の電子価値(例えば、5000や1000など))と枚数が発券内容表示部4886に表示され、余メダルの枚数(余玉の玉数)が余メダル等表示部4887に表示され、通販景品交換券4260の発券がすべて終了すると、その旨を示すメッセージが表示される。
上述の交換券発券画面4885の表示とともに、交換券発券装置4150は、受信した発券情報に基づいて、プリンタ4157を制御し、それぞれ交換券IDがプリントされた通販景品交換券4260を出力する(ステップS436)。1つの通販景品交換券4260は、通常は1つの紙製チケットで構成されており、そこに1つの交換券IDがプリントされる。上述したリクエストID=「R001」で表される発券リクエスト情報に関しては、4つの交換券ID、「C001」、「C002」、「C003」、及び「C004」のそれぞれが、対応する通販景品交換券4260に個別にプリントされる。また、それぞれの通販景品交換券4260には、通販景品交換券4260の電子価値(例えば、5000や1000など)をプリントしたり、発券日時や買取期限をプリントしたりすることもできる。また、通常は、交換券IDは、個別の交換券をユニークに識別するIDであるが、1枚の通販景品交換券4260に、複数の交換券IDをまとめてプリントすることもでき、この場合は、1枚の通販景品交換券4260に、論理的には、それぞれの交換券IDに対応する交換券が複数含まれるものと解釈される。また、交換券IDは、買取リクエストを行う場合に、スマートフォン4235で容易に入力ができるように、2次元バーコードや3次元バーコードで表されていてもよい。
次に、交換券発券装置4150は、プリントした通販景品交換券4260の交換券価値情報(発券情報に含まれる通販景品交換券4260の電子価値、及び当該電子価値ごとの通販景品交換券4260の枚数)等を、例えば、ホールコンピュータ4400に送信する(ステップS437)。ホールコンピュータ4400は、遊技者が最終的に買い取りが可能となる電子価値を把握できればよく、通販景品交換券4260の電子価値に、対応する電子価値の通販景品交換券4260の枚数を乗じた数値など、実質的に、上述した買い取りが可能となる電子価値を表す様々な様式の数値を受信するようにしてもよい。ホールコンピュータ4400がこのような数値を受信するのは、通販景品買取センターから通販景品交換券4260の発行に相当する金額の請求が当該ホール店舗等に対して行われるため、ホール店舗側が、その請求の根拠となるデータを把握しておく必要があるからである。
なお、交換券発券装置4150は、上記以外の様々なタイミングで、交換券価値情報に含まれる通販景品交換券4260の電子価値、及び当該電子価値ごとの通販景品交換券4260の枚数をホールコンピュータ4400に送信することができる。例えば、1日に1回とか、1日のうちの所定のタイミングで、これらの情報をまとめて送信するようにもできる。また、図76のフローチャートでは省略したが、余メダル又は余玉がある場合には、これを景品POS4500等で景品交換できるように、その分のレシートを発行するようにできる。また、情報カードや非接触ICカードに計数結果を登録してある場合や、計数結果をホールコンピュータ4400が管理している場合は、通販景品交換券4260の発券に対応する価値を当該計数結果から減算するように、交換券発券装置4150から直接、又は景品POS4500等を介して当該計数結果の記憶領域を更新するようにできる。
さらに、遊技者がモール会員であって、スマートフォン4235の固有ID等によって景品交換システム4001に登録されている場合は、ホールコンピュータ4400、又は、通販景品発券サーバ4200及び会員管理サーバ4170を介して電算センターの基幹サーバ4600にアクセスし、景品交換システム4001によって管理されるモール会員遊技媒体保持数管理テーブル4652(図18(C)のモール会員遊技媒体保持数管理テーブル652と同様のテーブル)から、対応する会員IDの保持数を減算するよう制御する。
次に、図78、図79、及び図80を参照して、交換券買取処理(すなわち、通販景品買取センターに通販景品交換券4260を買い取らせる処理)について、詳細に説明する。図78は、通販景品交換券4260の買取処理を、スマートフォン4235、通販景品買取サーバ4210、及びDBサーバ4185の主体別にそれぞれ表記したフローチャートであり、図79及び図80は、スマートフォン4235のディスプレイに表示される交換券買取ログイン画面と交換券買取指示画面を示す図である。
最初に、遊技者が、スマートフォン4235を操作して、所定のWEBサイト(WEBページ)にアクセスし、交換券買取ログイン画面を表示させるよう指示を行うと、スマートフォン4235は、交換券買取処理のために、スマートフォン4235のディスプレイに交換券買取ログイン画面の表示を行う(ステップS451)。図79(A)には、交換券買取ログイン画面4890が示されている。交換券買取ログイン画面4890には、図79(A)に示すように、パスワード入力と「ログイン」ボタンのタッチを促すガイド表示部4892が表示され、その下に、パスワードを入力するためのパスワード入力部4893が表示され、最下部に「ログイン」ボタン4894が表示されている。
次に、スマートフォン4235は、遊技者がパスワード入力部4893にパスワードを入力し、「ログイン」ボタン4894をタッチしたか否かを判定し(ステップS452)、パスワードの入力と「ログイン」ボタン4894のタッチがされるまで交換券買取ログイン画面4890の表示を維持する。パスワードの入力と「ログイン」ボタン4894のタッチがされると、スマートフォン4235から取得されたIDm等の固有IDと、入力されたパスワードを、通販景品買取サーバ4210に送信する(ステップS453)。
通販景品買取サーバ4210は、スマートフォン4235から、固有IDとパスワードを受信すると、そこで、ログインした遊技者がモール会員であるか否かを判定する(ステップS454)。ここで、通販景品買取サーバ4210は、固有IDとパスワードを会員管理サーバ4170に送信することにより、ログインした遊技者が正当なモール会員であるか否かを問い合わせ、会員管理サーバ4170は、DBサーバ4185に記憶され、同期管理しているモール会員情報テーブル4194を参照して、ログインした遊技者が正当なモール会員であるか否かをチェックし、その結果を通販景品買取サーバ4210に伝える。この例では、ログインの際に、パスワードを要求して、正当なモール会員であるか否かを判定しているが、このようなパスワードの入力を省略することもできる。また、この例では、遊技者がモール会員登録をしている場合のみ、交換券買取処理を可能としているが、遊技者がモール会員でなくても交換券買取処理を可能とすることができる。
通販景品買取サーバ4210は、遊技者が正当なモール会員でないと判定した場合、エラー表示を行うよう指示を行い(ステップS455)、この指示に応じて、スマートフォン4235が、ディスプレイにエラーページを表示する(ステップS456)。一方、通販景品買取サーバ4210は、遊技者が正当なモール会員であると判定した場合、交換券買取指示画面の表示を行うよう指示を行い(ステップS457)、この指示に応じて、スマートフォン4235が、ディスプレイに交換券買取指示画面を表示する(ステップS458)。
図79(B)には、交換券買取指示画面4900が示されている。交換券買取指示画面4900には、モール会員IDが表示されるモール会員ID表示部4902が表示され、その下に、交換券IDの入力と「買取」ボタンのタッチを促すガイド表示部4903が表示され、さらにその下に、交換券IDを入力するための交換券ID入力部4904が表示され、最下部には、「買取」ボタン4905が表示されている。
ここで、スマートフォン4235は、遊技者が「買取」ボタン4905をタッチしたか否かを判定し(ステップS459)、「買取」ボタン4905がタッチされるまで、交換券買取指示画面4900の当該表示を維持する。遊技者が「買取」ボタン4905をタッチしたと判定されると、スマートフォン4235は、交換券ID入力部4904に入力された交換券IDを含む買取リクエスト情報を通販景品買取サーバ4210に送信する(ステップS460)。なお、この例では、通販景品買取センターに通販景品交換券4260を買い取らせるための交換券IDは1件ずつ入力されるように構成されているが、交換券買取指示画面4900に、複数の交換券ID入力部4904を設けて、複数の交換券IDをまとめて指定できるようにしてもよい。また、この例では、遊技者は、通販景品交換券4260にプリントされている交換券IDを見て、これを交換券買取指示画面4900の交換券ID入力部4904に入力するが、通販景品交換券4260にプリントされている2次元バーコードや3次元バーコードなどの図形をスマートフォン4235で読み取り、それを所定のロジックにより交換券IDに変換し、交換券ID入力部4904に入力するようにしてもよい。その他、他の図形や識別情報を介して、通販景品交換券4260にプリントされている交換券IDに関する情報を、交換券ID入力部4904に入力することができる(例えば、通販景品交換券4260にプリントされている交換券IDを読み上げ、この音声をスマートフォン4235等で変換して、最終的に交換券IDが交換券ID入力部4904に入力されるようにしてもよい)。また、通販景品買取サーバ4210において、交換券IDへの変更が可能であれば、スマートフォン4235で交換券IDへの変換を行うことなく、そのまま買取リクエスト情報に含めて通販景品買取サーバ4210に送信することができる。
次に、通販景品買取サーバ4210は、交換券IDを含む買取リクエスト情報を受信する(ステップS461)。その後、DBサーバ4185は、通販景品買取サーバ4210からの要求に応じて、交換券管理テーブル4192を参照して、対応する交換券IDのレコードを取得する(ステップS462)。そして、通販景品買取サーバ4210は、スマートフォン4235から受信した交換券IDが、買取条件を満たしているか否かを判定する(ステップS463)。例えば、受信した交換券IDが、交換券管理テーブル4192に存在しない場合、交換券管理テーブル4192に存在する場合であっても既に買い取りがされている場合、買取リクエスト情報を受信した日時等が、交換券管理テーブル4192の対応する交換券IDに関する買取期限を越えている場合などは、買取条件を満たしていない。
買取条件を満たしていないと判定された場合、エラー表示を行うよう指示を行い(ステップS464)、この指示に応じて、スマートフォン4235が、入力した交換券IDに誤りがある旨を示すエラーページをディスプレイに表示する(ステップS465)。なお、上述の買取期限を判定するために使用する買取時刻は、通販景品買取サーバ4210の時計部で管理される日時に基づいて設定されるため、他の装置から時間データを受信する場合に比べて不正等の問題を回避できるようになる。
一方、通販景品買取サーバ4210は、スマートフォン4235から受信した交換券IDが、買取条件を満たす場合(すなわち、交換券管理テーブル4192に存在し、かつ、買い取りがされていない(買取フラグ=「0」である)交換券IDであると判定した場合)、各種テーブルの更新を行うよう指示を行い(ステップS466)、この指示に応じて、DBサーバ4185は、以下の更新処理を行う。
最初に、DBサーバ4185は、通販景品買取サーバ4210の指示に応じて、交換券管理テーブル4192に記憶されているレコードのうち、スマートフォン4235から受信した交換券IDに対応するレコードの買取フラグを、買い取りがされていないことを示す「0」から、買い取りがされたことを示す「1」に更新する(ステップS467)。次に、DBサーバ4185は、通販景品買取サーバ4210の指示に応じて、電子価値管理テーブル4193に記憶されているレコードのうち、スマートフォン4235から受信した固有IDに対応するモール会員IDに対応するレコードの電子価値データに、買い取った分の電子価値(すなわち、スマートフォン4235から受信した交換券IDに対応する通販景品交換券4260の電子価値)を加算する(ステップS468)。なお、ここで、交換券IDに対応する通販景品交換券4260の電子価値は、交換券管理テーブル4192の対応する交換券IDのレコードの電子価値の項目を参照することにより把握可能である。
次に、DBサーバ4185は、通販景品買取サーバ4210の指示に応じて、交換券IDに対応する通販景品交換券4260の電子価値と、交換券買取処理を行った遊技者(モール会員)の有する電子価値データ(ステップS468により加算された電子価値の数値)を、買取情報として通販景品買取サーバ4210に送信する(ステップS469)。
次に、通販景品買取サーバ4210は、DBサーバ4185から交換券IDに対応する通販景品交換券4260の電子価値と、交換券買取処理を行った遊技者(モール会員)の有する電子価値データを含む買取情報を受信すると、当該買取情報をスマートフォン4235に送信するとともに、買い取りが完了した旨を通知するメッセージを含んだ交換券買取指示画面を表示するようスマートフォン4235に指示を行い(ステップS470)、この指示に応じて、スマートフォン4235が、交換券買取指示画面をディスプレイに表示する(ステップS471)。
図80には、こうして表示された交換券買取指示画面4910が示されている。図80に示す交換券買取指示画面4910では、モール会員IDが表示されるモール会員ID表示部4912が表示され、その下に、通販景品交換券4260の通販景品買取センターによる買い取りが完了した旨を表すガイド表示部4913が表示され、さらにその下に、今回の買い取りの対象である交換券IDが表示される交換券ID表示部4914が表示され、その下に、価値種別(例えば、ここでは、「買取価値」と「合計価値」)とその価値種別に対応する電子価値が表示される電子価値表示部4915が表示され、最下部には、「完了」ボタン4916、及び「買取(次)」ボタン4917が表示されている。
この例では、モール会員=「U004」の遊技者が、交換券ID=「C001」の通販景品交換券4260を通販景品買取センターに買い取らせることを要求してその買い取りが完了し、その遊技者の保有する電子価値が3500から8500に増加したことが示されている(交換券ID=「C001」の通販景品交換券4260の電子価値は5000である)。遊技者は、交換券買取指示画面4910の表示状態で終了する場合は、「完了」ボタン4916をタッチし、次の通販景品交換券4260の交換券買取処理に進む場合は、「買取(次)」ボタン4917をタッチする。「買取(次)」ボタン4917がタッチされると、次の通販景品交換券4260の交換券買取処理のための画面(図79(B)に示す交換券買取指示画面4900と同様の画面)に遷移する。
なお、この例では、スマートフォン4235で実行されるWEBブラウザが、WEBサーバ又はASPサーバ等として機能するモバイルI/Fサーバ4220にアクセスすることによって、交換券買取指示画面等を表示するためのデータや入力データ等の送受信を行い、図78に示す交換券買取処理におけるスマートフォン4235の処理を実現するものであるが、ここでは、便宜上、モバイルI/Fサーバ4220がWEBサーバ又はAPSサーバとして、HTMLの規格等に基づいて動作する内容もスマートフォン4235の処理内容として記載している。
また、ネットワーク4230や他のネットワークを介してスマートフォン4235にダウンロードされたアプリケーションが、当該スマートフォン4235で実行され、そのアプリケーションがネットワーク4230、及びモバイルI/Fサーバ4220を経由して通販景品買取サーバ4210とデータの送受信を行うことで交換券買取処理を実現するようにしてもよい。
なお、この例では、図76に示すように、通販景品交換券4260が発券されたタイミング等で、その通販景品交換券4260の発券に係る請求金額の根拠となるデータ(例えば、交換券価値情報に含まれる通販景品交換券4260の電子価値、及び当該電子価値ごとの通販景品交換券4260の枚数)が、ホールコンピュータ4400に送信されるが(図76のステップS437参照)、こうしたデータのホールコンピュータ4400への送信を、例えば、ステップS471の後(すなわち、通販景品交換券4260の買い取りがされたタイミング等)で行うようにすることもできる。この場合、ホールコンピュータ4400に送信されるデータは、買い取りがされた通販景品交換券4260に係るものとしてもよい。
次に、本発明の第5の実施形態に係る景品交換システム4001において、景品交換を行う場合について説明する。景品交換システム4001では、遊技者は、景品交換システム1と同様の方法により、モール会員登録、及び景品選択指示を行うことができる。一方、景品交換指示に関しては、景品交換システム1が、一般景品への交換を目的とした遊技媒体の貯玉・貯メダルにより遊技媒体種別ごとに保持数を管理するモール会員遊技媒体保持数管理テーブル4652(図18(C)に示すモール会員遊技媒体保持数管理テーブル652と同様のテーブル)を参照して、景品交換に必要となる費用の支払いを管理するのに対し、景品交換システム4001は、上記一般景品への交換を目的とした景品交換システムの枠組みを維持しつつ、特殊景品への交換をも目的とした、図74(C)に示す電子価値管理テーブル4193を参照して、景品交換に必要となる費用の支払いを管理する。
従って、景品交換システム4001では、景品交換システム1と同様の方法による、モール会員遊技媒体保持数管理テーブル4652に記憶されたデータに基づく景品交換指示と、景品交換システム4001で新たに設けられた、電子価値管理テーブル4193に記憶されたデータに基づく景品交換指示が別個の仕組みとして設けられる。
このような景品交換システム4001の構成によれば、例えば、電子価値管理テーブル4193に記憶されたデータに基づく景品交換指示を行う場合、図81(A)に示す景品交換ログイン画面4920が、スマートフォン4235のディスプレイに表示され、ここで、パスワード入力部4923にパスワードを入力する。次に遊技者は、「ログイン」ボタン4924をタッチし、図81(B)の景品交換指示画面4930を表示させる。
図81(B)に示された景品交換指示画面4930では、電子価値表示部4931において、交換の対価として「電子価値(交換券買取)」が表示され、この遊技者の保有する電子価値(電子価値管理テーブル4193を参照して求められる)が、「8500」と表示されている。景品表示部4932には、商品情報と、それぞれの商品を交換するための対価が電子価値の単位で表示されている。
ここでは、景品の商品価値が1万円を超えるものであっても許容され、1万円より高い商品価値を有する景品が表示されうる。また、1万円を超える商品価値の景品のみを表示するようにしてもよい。例えば、図81(B)に示された景品交換指示画面4930の景品表示部4932には、1万円より高い商品価値を有する高級フライパンや高級腕時計が表示されている。
なお、図81(B)に示された景品交換指示画面4930の景品表示部4932には、1万円より高い商品価値を有する高級フライパンや高級腕時計が表示されているが、この遊技者の保有する電子価値は、電子価値表示部4931に示されるように、「8500」であって、高級フライパンや高級腕時計を交換するには足りないので、当該商品についてグレーアウトしたり、リストから削除したりすることもできる。
景品交換システム1と同様の方法による、モール会員遊技媒体保持数管理テーブル4652に記憶されたデータに基づく景品交換指示は、ホール店舗に設置されている景品交換装置(図66の景品POS4500等)によって行われるものであったが、本実施形態の景品交換システム4001では、図81に示すように、遊技者のスマートフォン4235やPCなどを用いて、ホール店舗外で景品交換を行うことができる。また、景品交換システム1と同様に、景品交換指示の前に、お買い物リストに景品の候補を選択しておくこともできる。なお、本実施形態の景品交換システム4001における景品交換処理では、例えば、会員管理サーバ4170が、電算センターの基幹サーバ4600との間で必要なデータの送受信を行い、当該処理を実現するよう機能する。
また、本発明の第1の実施形態に係る景品交換システム1と、上述した、少額貯玉による電子価値で景品交換を行うシステム(第2〜4の実施形態に係る景品交換システム1001〜3001)について、景品交換処理を統合し、ホール店舗内での景品交換を実現することができる。その場合、景品交換システム1により管理される遊技媒体の価値と、景品交換システム1001〜3001により管理される少額貯玉の価値を別々に管理し、景品交換の対価として利用可能な価値を2元管理することができる。そのように構成した場合、例えば、景品交換ログイン画面等に表示単位指定部を設け、そこで、「遊技媒体」、「少額貯玉」からなる2つの項目が、プルダウンメニューとして表示され、遊技者がそのうちの1つを選択することができる。また、景品交換システム1001〜3001に関して説明したように、少額貯玉を遊技媒体の種別及び数量として蓄積管理する場合と、電子価値として蓄積管理する場合とがあり、これに応じて、上記プルダウンメニューが設定され得る。なお、このように蓄積管理された少額貯玉を用いて、再プレイを許可するようにしてもよいし、許可しないようにしてもよい。
また、上記のように2元管理される価値(景品交換の対価として利用可能な価値)を、交換レート等を用いて1つの価値にまとめ、1元的に管理して、景品交換処理において参照するように構成することもできる。
これまで、本発明の第5の実施形態に係る景品交換システム4001を、図66に示すシステム構成を例にとって説明してきたが、他の様々な構成によって、本発明の特徴的な処理を実現可能である。例えば、通販景品買取センターの各サーバが、関連するテーブルを備えるようにしてもよく、その他、通販景品買取センターにおけるサーバ配置や買取管理DB4190における各テーブルの構成について、様々なバリエーションを考えることができる。
また、本実施形態では、スマートフォン4235によって通販景品買取サーバ4210にアクセスして買取リクエストを送信する場合、スマートフォン4235のIDmを固有IDとして認識することで、モール会員であるか否かを判定しているが、遊技者によるコードとパスワードの入力や、会員カードである非接触ICカードを読み取らせる等して、認証処理を行うようにすることもできる。
[本発明の第6の実施形態に係る景品交換システムの説明]
次に、図82を参照して、本発明の第6の実施形態に係る景品交換システムのシステム概要について説明する。図82に示す景品交換システム5001は、図1に示す上述の景品交換システム1と同様、複数のホール店舗に配置された各装置、ホール連携システム、及び電算センターの装置を含むように構成され、電算センターの装置の一部が、インターネットのようなネットワークを経由してネット通販サイトの装置に接続される。図82の景品交換システム5001は、好ましくは、ネット通販連動型の景品交換システムである。
図82に示す景品交換システム5001では、従来の、特殊景品買取所や特殊景品問屋を介した、特殊景品による景品交換に代えて、DL(ダウンロード)ソフト利用券を用いた景品交換が実現可能となる。すなわち、本実施形態では、DLソフト利用券が特殊景品に相当する。より詳しくは、遊技者がホール店舗での遊技によって獲得したメダルやパチンコ玉といった遊技媒体の数量に応じて、ホール店舗においてDLソフト利用券が発券され、遊技者は、そのDLソフト利用券によって、スマートフォン等で所定のソフトウエアを利用(実行)することができ、また、DLソフトをダウンロードしたり利用したりした後、あるいはDLソフトを利用していない状態で、そのDLソフトを所定のWEBページで買い取らせることができる。買い取りが行われたDLソフトは、その後利用できなくなり、それとともに、そのDLソフトの価値に応じた電子価値に交換され、交換された電子価値が遊技者に付与される。遊技者は、その後、蓄積された当該電子価値を用いて、上述の景品交換システム1とは別個の処理により、景品交換指示を行うことができる。なお、ここで、DLソフトは、ゲームソフト、ビジネスソフト、ユーティリティなど、様々な分野のソフトウエアを含み、さらに、様々なコンテンツを含むものである。コンテンツには、動画データ、静止画データ、音声データ、文書データ等を含む様々な種類のデータが含まれる。また、DLソフトは、スマートフォンのような携帯機器だけでなく、ゲーム機やPC(パーソナルコンピュータ)を含む様々なハードウエアで実行することができる(「実行」には、コンテンツの再生や表示など、コンテンツに対するすべての操作・アクションが含まれる)。また、必ずしもそのDLソフトの実行プログラムやコンテンツデータがダウンロードされる必要はなく、サーバ側に記憶されたまま、スマートフォン等で所定の機能を実現することもできる。
このような、DLソフト利用券を介した景品交換によって、遊技者は、実質的に、ネット通販を用いて1万円を超える景品を獲得することが可能となる。また、この仕組みは、従来の特殊景品による景品交換のように、現金への交換がされるものではないが、ホール店舗から離れた特殊景品買取所を探したり、交換の度にその特殊景品買取所に行ったりする労力やリスクを低減させることができ、遊技者は、場所や時間の制限を受けることなく、スマートフォンを用いて、自身が獲得した遊技媒体を電子価値に変換することができる。また、遊技者は、DLソフトを利用することもできるので、DLソフトを利用するか、DLソフトを利用せずにDLソフトを買い取らせて電子価値の付与を受けるか、DLソフトを利用した後でDLソフトを買い取らせて電子価値の付与を受けるか等を任意に選択することができる。さらに、ホール店舗等にとっては、このような有益なシステムによって遊技者の会員登録を促進させることができるとともに、換金システムにおける経理の不透明性(いわゆる、OUTの問題)を効果的に排除することができる。
このような、DLソフト利用券を介した景品交換を実現するため、図82に示す景品交換システム5001のように、ホール店舗には、新たにDLソフト利用券を発券するDLソフト利用券発券装置5150が設置され、DLソフト利用券の発券、DLソフトの利用、及びDLソフトの買い取りを管理するために、複数のサーバが配置されるDLソフト買取センターが新設される。
その点で、図82に示す景品交換システム5001は、図1に示す景品交換システム1の変形例と捉えることができ、景品交換システム1と同様の景品選択制御、景品交換制御、景品発注制御、行動履歴管理等の各機能を備える。例えば、ホール店舗のホールコンピュータ5400、ホールDB5430、遊技機5010、サンド装置5020、デジタルサイネージ装置5515、景品POS5500、景品POS連携専用端末5520、及び専用端末5530はそれぞれ、景品交換システム1における、ホール店舗のホールコンピュータ400、ホールDB430、遊技機10、サンド装置20、デジタルサイネージ装置515、景品POS500、景品POS連携専用端末520、及び専用端末530に対応する。また、電算センターの基幹サーバ5600、基幹DB5650、ショップ管理サーバ5700、景品DB5750、ASP−I/Fサーバ5800、個別ショップI/Fサーバ5820、及びECモールI/Fサーバ5840はそれぞれ、景品交換システム1における、基幹サーバ600、基幹DB650、ショップ管理サーバ700、景品DB750、ASP−I/Fサーバ800、個別ショップI/Fサーバ820、及びECモールI/Fサーバ840に対応する。また、景品交換システム5001には、景品交換システム1と同様、モバイルI/Fサーバ680に対応するモバイルI/Fサーバ5680、ネットワーク690に対応するネットワーク5690が含まれるが、図82では記載を省略する。
さらに、図82では記載を省略したが、景品交換システム5001のホール連携システムには、景品交換システム1のホール連携システムに含まれるホール連携コンピュータ560、ホール連携DB570、及びセンター店舗I/Fサーバ580に対応する装置等がそれぞれ配置される(センター店舗590に対応するセンター店舗も配置される)。
また、景品交換システム5001のネット通販サイトには、景品交換システム1のネット通販サイトに含まれるECショップASPサーバ850、ショップサーバ870、ショップサーバ872、ECモール管理サーバ860、及びショップサーバ874に対応する装置等がそれぞれ配置されるが、これも、図82では記載を省略した。ここでは、景品交換システム1に対して新たに追加された構成要素、及び内部の機能が変更された構成要素について特に詳細に説明を行うこととする。
ホール店舗には、ホールコンピュータ5400、遊技機5010、景品選択装置、及び景品交換装置が配置され、さらに、上述のように、DLソフト利用券発券装置5150が配置される。DLソフト利用券発券装置5150は、遊技者が獲得した遊技媒体の数量に応じた価値のDLソフト利用券5260のプリント等を行うための端末である。遊技者は、DLソフト利用券発券装置5150に、遊技媒体(メダルやパチンコ玉)の計数結果を印刷したレシートを読み取らせるようホール店舗のスタッフに指示し(又は、遊技者自身がレシートの読み取りを行い)、その後、DLソフト利用券発券装置5150からプリントされたDLソフト利用券5260を受け取る。このとき、遊技者は、モール会員登録を行ったモール会員であってもよいが、そうでなくてもよい。例えば、遊技者の氏名、メールアドレス、住所等をシステムに入力することなく、プリントされたDLソフト利用券5260を受け取ることができる。なお、遊技者がモール会員である場合は、例えば、近距離無線通信規格(NFC:Near Field Communication)に基づく非接触ICチップを備えたスマートフォン5235のような携帯機器をDLソフト利用券発券装置5150にかざして、スマートフォン5235の固有IDをDLソフト利用券発券装置5150に読み取らせることによって、そのモール会員を識別する。
DLソフト利用券5260は、例えば、1つのDLソフトに関するS/N(Serial Number:シリアルナンバー)とURLがプリントされたチケットであり、5000や1000といった、所定の単位の電子価値に対応付けられるとともに、プリントされたS/NとURLによって、DLソフトをスマートフォン5235等で利用することができるものである。S/Nは、個々のソフトウエアに対応付けられる番号であり、同じゲームプログラム(プロダクト)やアプリケーションプログラム(プロダクト)であっても、そのプログラムのそれぞれに対応付けられるソフトウエアIDである。この例では、S/Nという番号が用いられているが、様々な英数記号等からなるIDが用いることができる。複数の遊技者のスマートフォン5235に、同じS/N(ソフトウエアID)のソフトウエアがダウンロードされることはない。
ホールコンピュータ5400は、景品交換システム1のホールコンピュータ400と同様、そのホール店舗に配置された装置の状態(遊技者の遊技状況等を含む)や、会員、及び景品に関する情報を管理する等の機能を有し、DLソフト利用券発券装置5150から、DLソフト利用券5260の発券に応じた費用の決済のために、遊技者に発券されたDLソフト利用券5260の価値に関する情報を受信する。
景品選択装置には、専用端末5530、スマートフォン5540、及びフィーチャーフォン5558等の、ネットワーク通信可能な任意の端末が含まれる。
電算センターに配置される基幹サーバ5600は、景品交換システム1と同様、モール会員登録した遊技者をモール会員として管理し、遊技者の景品選択や景品交換の操作に応じてそれぞれ景品選択制御処理、景品交換制御処理を行い、景品交換が決定した場合には、自動的に対応するネット通販サイトに対する景品発注処理を行う。また、各ホール店舗におけるモール会員について、遊技状況や景品交換状況を含む行動履歴を収集し記憶する。
さらに、景品交換システム5001においては、DLソフト買取センターに、会員管理サーバ5170、DLソフト利用券発券サーバ5200、DLソフト買取サーバ5210、DLソフト利用管理サーバ5215、DBサーバ5185、及びモバイルI/Fサーバ5220が配置される。会員管理サーバ5170は、基幹サーバ5600の基幹DBから、モール会員登録した遊技者の情報を取得し管理する。DLソフト利用券発券サーバ5200は、DLソフト利用券発券装置5150からの発券リクエストに応じて、DLソフト利用券5260にプリントするS/NとURLを返信する。DLソフト買取サーバ5210は、スマートフォン5235からの、遊技者による買取リクエストに応じて、入力されたS/Nに対応する価値を、その遊技者に対応付けて蓄積管理する。なお、S/Nに対応する当該価値は、景品との交換が可能で、かつ、所定範囲で電子的な流通が可能な価値を表す所定の電子価値を単位として管理される。DLソフト利用管理サーバ5215は、スマートフォン5235、ゲーム機5236、PC5237等へのDLソフトのダウンロードを管理するとともに、DLソフトをダウンロードしたスマートフォン5235等におけるDLソフトの利用について管理する。
DBサーバ5185は、景品交換システム5001において、DLソフト利用券を介した景品交換を実現するために必要なデータベースである買取管理DB5190を管理する。モバイルI/Fサーバ5220は、スマートフォン5235で実行されるWEBブラウザからのアクセスに応じて、これらの装置に所定のWEBページを提供するWEBサーバ機能を提供する。また、スマートフォン5235で実行される他のアプリケーションからのアクセスに応じて、データの送受信を行うアプリケーションサーバとしても機能しうる。モバイルI/Fサーバ5220は、スマートフォン5235の操作に応じて、DLソフト買取サーバ5210、及びDLソフト利用管理サーバ5215に対しデータ送受信を行う。また、モバイルI/Fサーバ5220、及びネットワーク5230を介して、DLソフト利用管理サーバ5215から、スマートフォン5235、ゲーム機5236、PC5237等に、DLソフトがダウンロードされる。なお、この例では、DLソフト利用管理サーバ5215が、スマートフォン5235、ゲーム機5236、PC5237等によるDLソフトの利用を管理する場合も、モバイルI/Fサーバ5220、及びネットワーク5230を介して行う。
また、スマートフォン5235とモバイルI/Fサーバ5220の間は、携帯ネットワークや無線LANネットワークを含むネットワーク5230により接続される。ここで、スマートフォン5235は、DLソフト利用券5260の発券を受けた遊技者が所有するスマートフォン5235であるが、これは一例に過ぎず、図82に示すような、景品選択装置として機能するスマートフォン5540やフィーチャーフォン5558のような他の携帯機器であってもよい。また、DLソフトを利用する遊技者のゲーム機5236やPC5237が、ネットワーク接続機能を有し、モバイルI/Fサーバ5220を介してDLソフト買取サーバ5210にアクセス可能であれば、これらを用いることもできる。スマートフォン5235は、例えば、図10に示すような構成のスマートフォンである。また、この例では、スマートフォン5235、ゲーム機5236、PC5237等が、モバイルI/Fサーバ5220、及びネットワーク5230を介してDLソフト買い取りセンターとデータの送受信を行うが、このような態様は一例にすぎない。例えば、スマートフォン5235等は、無線通信ネットワークを介さずに(又は携帯電話ネットワークを介さずに)、さらに、モバイルI/Fサーバ5220を経由することなく、DLソフト買取センターとデータの送受信を実現することができる。
また、この例では、遊技者の獲得した遊技媒体の価値が、DLソフト利用券5260に変換され、さらにこれを遊技者がDLソフト買取センターに買い取らせることによって、遊技者に、当該遊技媒体の価値に応じた電子価値が蓄積されるが、商品の通貨価値を表す(例えば、5000円、1000円といった)円単位での管理を排除するものではない。また、電子価値の単位が、円の単位と同じであるということも想定し得る。
また、図82に示す景品交換システム5001は、図1に示す景品交換システム1の変形例として示したが、上述の第2の実施形態に係る景品交換システム1001、第3の実施形態に係る景品交換システム2001、第4の実施形態に係る景品交換システム3001のそれぞれに対して適用し実施することができる。
なお、景品交換システム5001のDLソフト買取センターは、基本的にホール店舗、電算センターとは異なる場所に設けられるが、DLソフト買取センター内のサーバ装置やデータベースを、複数箇所に分散して配置することもできる。また、1つのサーバ、1つのデータベース、1つのテーブルをそれぞれ複数に分割して、分散配置することもできる。
また、図82に示す景品交換システム5001の例では、DLソフト買取センター内にDLソフト利用券発券サーバ5200とDLソフト買取サーバ5210が配置されているが、これらの2つのサーバは、必ずしも同一のDLソフト買取センター内に配置される必要はなく、また、それぞれ物理的に異なる場所に配置されるようにしてもよい。さらに、DLソフト利用券発券サーバ5200とDLソフト買取サーバ5210を、それぞれ異なる運営法人によって運営することもできる。
次に、図83を参照して、ホール店舗、遊技者、DLソフト買取センター、及び電算センターとの間での全体的な処理概要について説明する。図83(A)に示すように、ホール店舗のDLソフト利用券発券装置5150で、遊技者が持参したレシートが読み取られ、遊技媒体の種別と数量が取得されると、ホール店舗のスタッフ等の指示に応じて、DLソフト買取センターに対して発券リクエストを行い、店舗コードと遊技媒体価値情報(レシートから読み取った遊技媒体の種別と数量、玉単価)を含む発券リクエスト情報が送信される。DLソフト買取センターは、発券リクエストを受けると、受信した遊技媒体の種別と数量に応じたDLソフト利用券5260のS/NとURLを含む発券情報と、発券されるDLソフト利用券5260の価値を表すDLソフト価値情報をホール店舗のDLソフト利用券発券装置5150に送信する。
ホール店舗のDLソフト利用券発券装置5150は、発券情報を受信すると、その発券情報に基づいて、受信したS/NとURLがプリントされたDLソフト利用券5260を発券する。また、発券されたDLソフト利用券5260の価値を表すDLソフト価値情報を、DLソフト利用券発券装置5150からホールコンピュータ5400に送信する。これは、ホール店舗側が、DLソフト買取センター等から、DLソフト利用券5260の発券や景品交換に関する費用として請求を受けた際に、その根拠となる金額を把握しておく必要があるためである。
発券されたDLソフト利用券5260にプリントされたURLに従って、遊技者の所有するスマートフォン5235がWEBページにアクセスし、そこで遊技者が、DLソフトの買取リクエストを行うか、DLソフトのダウンロードを行うかを選択する。DLソフトの買取リクエストを行う場合、スマートフォン5235にS/Nが入力されると、それが買取リクエストとしてDLソフト買取センターに送信され、DLソフト買取センターでDLソフトの買い取りが行われ、遊技者に、そのDLソフトの価値に相当する電子価値が付与される。遊技者は、こうして付与された電子価値を用いて、景品交換を行うことができる。一方、DLソフトのダウンロードを行う場合、スマートフォン5235にS/Nが入力されると、それがDLリクエストとしてDLソフト買取センターに送信され、DLソフト買取センターからスマートフォン5235にDLソフトのダウンロードが行われる。その後、そのDLソフトを遊技者が利用する場合には、利用のたびに、DLソフト買取センターによるS/Nを用いた認証が行われるなどの利用管理が行われる。なお、ここでは、スマートフォン5235にDLソフトがダウンロードされるものとする。
また、DLソフト買取センターは、電算センターの基幹サーバ5600にアクセスし、モール会員情報テーブル651の情報を所定タイミングで取得し、DLソフト買取センターのモール会員情報テーブル5194にコピーすることによって、これらのテーブルを同期管理する。
DLソフト買取センターでは、買取リクエストがあった場合に、電子価値データが電子価値管理テーブルに遊技者ごとの累積値として記憶され、遊技者がその電子価値データを対価として景品交換を行った場合、景品の価値に相当する電子価値データを電子価値管理テーブルの累積値から差し引く。
DLソフト買取センターは、必要に応じて各種手数料等を考慮し、DLソフト利用券5260に関する費用をホール店舗に対して請求することができる。ホール店舗のホールコンピュータ5400は、請求された金額をDLソフト買取センターに支払う。この請求と支払いによって、ホール店舗におけるDLソフト利用券5260の交換は完了しており、その後、そのDLソフト利用券5260が買い取られた結果得られた電子価値によってネット通販サイトで扱う商品との景品交換が行われ、ネット通販サイト、DLソフト買取センター、及び電算センターの間で、各種手数料を含む費用のやりとりが行われる。
なお、DLソフト買取センターによるホール店舗への請求は、複数の発券処理についてまとめて行ったり、所定の期間ごとにまとめて行ったりすることができる。また、図83(A)の例では、DLソフト買取センターによる金額請求が、DLソフト買取センターからホールコンピュータ5400に対して行われるように示されているが、これは便宜上の表記に過ぎず、実際は、例えば、DLソフト買取センターから、所定の銀行決済システムに対して決済指示を送信することによって、ホール店舗の運営主体の銀行口座に請求を行うといった処理になる。同様に、金額支払いが、ホールコンピュータ5400からDLソフト買取センターに対して行われているように示されているのも、便宜上の表記である。また、DLソフト買取センターとホール店舗の間の決済は、それぞれの運営主体等を含んだ多数のルートによって実現し得る。また、ここでは、DLソフト買取センターにおける処理に関して、サーバを特定せずに説明したが、各種サーバの機能については後で詳細に説明する。
図83(B)には、DLソフト利用券5260の例が示されている。図83(B)のDLソフト利用券5260は、1枚の(紙の)DLソフト利用券5260であり、「DLソフト利用券」というタイトルと、S/N(シリアルナンバー)と、URLがプリントされている。S/Nは、本実施形態では、英数字等からなるユニークな番号であり、不正防止の観点からワンタイムの番号であることが好ましいが、ここでは、便宜上、4桁の数字とする。ソフトウエアのタイトルや買取期限、対応する電子価値(例えば、5000や1000など)をプリントしていてもよい。
次に、図84を参照して、DLソフト利用券発券装置5150の構成について説明する。図84は、DLソフト利用券発券装置5150の構成を示すブロック図である。DLソフト利用券発券装置5150は、メインCPU5151、ROM5152、RAM5153、バーコードリーダ5154、店舗側ディスプレイ5155、キーボード5156、プリンタ5157、インターフェイス5158、及びスピーカ5159を備えている。
メインCPU5151は、ROM5152、及びRAM5153に格納された制御プログラムを読み出して実行する。例えば、メインCPU5151は、ホール店舗のスタッフ等の指示に応じて、DLソフト利用券発券サーバ5200に発券リクエストを送信し、DLソフト利用券発券サーバ5200から受信した発券情報に含まれるS/NとURLをチケットにプリントしてDLソフト利用券5260を発券する。当該制御プログラムは、インターフェイス5158を介して他の装置から、又は、インターネットを含むネットワークを介して外部の他の装置から提供されることもできる。
店舗側ディスプレイ5155は、ホール店舗のスタッフによるタッチ操作が可能な、タッチパネルディスプレイとして構成される。メインCPU5151は、店舗側ディスプレイ5155を介してDLソフト利用券5260の発券指示を受信する。店舗側ディスプレイ5155には、DLソフト利用券5260の発券完了の旨や、DLソフト利用券5260の発券に関する詳細な内容が表示される。また、店舗側のスタッフは、キーボード5156を用いて当該操作の少なくとも一部を行うこともできる。
プリンタ5157は、メインCPU5151の指令に応じて、DLソフト利用券5260を発券するために、チケットにS/NとURLをプリントする。プリンタ5157は、サーマルプリンタ、ドットプリンタ、インクジェットプリンタ、レーザープリンタを含む様々なプリンタとして構成され得る。また、この例では、DLソフト利用券発券装置5150に内蔵されるタイプとして示したが、所定のケーブル、又は無線通信を介して接続される外部プリンタであってもよい。
インターフェイス5158は、ホールコンピュータ5400、及びDLソフト利用券発券サーバ5200とのデータ通信を制御する。例えば、ホールコンピュータ5400とは構内LANを介して接続され、DLソフト利用券発券サーバ5200とは、VPN(Virtual Private Network)を介して接続される。これらの装置間の接続は、有線ネットワーク、無線ネットワークのどちらによっても実現され得る。スピーカ5159は、警告音、警告音声、効果音等を含む音声を出力する。
また、DLソフト利用券発券装置5150は、図示するように、情報カードリーダ/ライタ、及び非接触ICカードリーダ/ライタを備えるように構成することができる。このようにDLソフト利用券発券装置5150を構成した場合、サンド装置20の各台計数装置や島端計数装置によって情報カードや非接触ICカードに計数結果を登録した場合、情報カードリーダ/ライタを介して情報カードから読み取った会員ID(ホール店舗の遊技者ID)、又は非接触ICカードリーダ/ライタを介して非接触ICカードから読み取った会員IDを取得し、ホールコンピュータ5400にアクセスして、取得した会員IDに対応付けられた遊技媒体の保持数(遊技者が獲得したメダル枚数又はパチンコ玉数)を把握することができ、結果的に、遊技者が計数結果をレシートに印刷してDLソフト利用券発券装置5150まで持参する必要がなくなる。
また、DLソフト利用券発券装置5150は、図示するように、遊技者側ディスプレイを備えるように構成して、遊技者によって、レシートの読み取り指示や、DLソフト利用券5260の発券指示を行わせるようにすることができる。
次に、図85を参照して、会員管理サーバ5170の構成について説明する。図85は、会員管理サーバ5170の構成を示すブロック図である。会員管理サーバ5170は、メインCPU5171、ROM5172、RAM5173、外部記憶装置5174、ディスプレイ5175、インターフェイス5176、及びスピーカ5177を備えている。
メインCPU5171は、ROM5172、及びRAM5173に格納された制御プログラムを読み出して実行する。例えば、メインCPU5171は、後述するような、モール会員の情報の同期管理を行う。また、当該制御プログラムは、インターフェイス5176を介して他の装置から、又は、インターネットを含むネットワークを介して外部の他の装置から提供されることもできる。
外部記憶装置5174には、会員管理サーバ5170で実行される処理に関する各種データが記憶される。ディスプレイ5175は、会員管理サーバ5170における管理状態を表示させ、あるいは不正や異常の発生を報知するものである。このディスプレイ5175は、例えば、液晶表示装置によって実現される。
インターフェイス5176は、基幹サーバ5600、及びDLソフト買取サーバ5210との間のデータ通信を制御する。
スピーカ5177は、不正や異常が生じた場合に、ディスプレイ5175とともに報知を行うものである。このスピーカ5177は、不正や異常の報知以外にも各種の音声データを出力する。
なお、図85では、会員管理サーバ5170の構成を示したが、他のサーバ、すなわち、DBサーバ5185、DLソフト利用券発券サーバ5200、DLソフト買取サーバ5210、DLソフト利用管理サーバ5215、モバイルI/Fサーバ5220についてもこれと同様の構成であり、詳細な説明を省略する。ただし、DBサーバ5185では、インターフェイスが、会員管理サーバ5170、DLソフト利用券発券サーバ5200、DLソフト買取サーバ5210、及びDLソフト利用管理サーバ5215との間のデータ通信をそれぞれ制御し、DLソフト利用券発券サーバ5200では、インターフェイスが、DBサーバ5185との間のデータ通信を制御し、DLソフト利用管理サーバ5215では、インターフェイスが、DBサーバ5185、及びモバイルI/Fサーバ5220との間のデータ通信をそれぞれ制御し、DLソフト買取サーバ5210では、会員管理サーバ5170、及びモバイルI/Fサーバ5220との間のデータ通信をそれぞれ制御し、モバイルI/Fサーバ5220では、DLソフト買取サーバ5210との間のデータ通信を制御する点で上述の会員管理サーバ5170の構成とは異なる。
次に、図86を参照して、DLソフト利用券5260の発券、及び買い取りに係る、遊技者の動作フローについて説明する。
図86(A)は、遊技者が、DLソフト利用券5260の発券を行う場合のフローである。遊技者は、最初に、サンド装置4020に現金等を投入して、メダルやパチンコ玉の貸し出しを受ける(ステップS501)。その後、遊技者は、遊技機5010で遊技を行い(ステップS502)、メダルやパチンコ玉を獲得できた場合は、島端計数装置等でそのメダル等の計数を指示し、計数結果が印刷されたレシートを出力する(ステップS503)。次に、遊技者は、そのレシートをカウンター等に持参し、ホール店舗のスタッフに提示すると、ホール店舗のスタッフは、それをDLソフト利用券発券装置5150に読み取らせ(ステップS504)、DLソフト利用券5260の発券を指示する(ステップS505)。DLソフト利用券発券装置5150が、DLソフト利用券5260の発券指示に応じて、発券リクエスト情報をDLソフト利用券発券サーバ5200に送信すると、DLソフト利用券発券サーバ5200がこの発券リクエスト情報を受信し(ステップS506)、発券リクエスト情報に応じてDLソフトのS/Nを決定し、そのS/Nを含む発券情報をDLソフト利用券発券装置5150に送信する(ステップS507)。この発券情報には、DLソフトの買い取り、ダウンロード、利用の際に最初にアクセスするWEBページのURLも含まれる。DLソフト利用券発券装置5150は、次に、受信した発券情報に基づいて、S/N、及びURLをチケットに印刷し、DLソフト利用券5260を発券する(ステップS508)。
図86(B)は、遊技者が、DLソフト利用券5260の買い取りを行わせる場合のフローである。遊技者は、最初に、スマートフォン5235で、DLソフト利用券5260にプリントされたURLにアクセスし、そこでDLソフト利用券5260の買い取りを選択し、ログインを行う(ステップS511)。この例では、遊技者がDLソフト利用券5260の買い取りを行わせる場合には、モール会員登録がされていることを条件としている。一方、図86(A)に示す、DLソフト利用券5260の発券の時点では、モール会員登録は必須ではない。次に、遊技者は、スマートフォン5235のディスプレイに表示された入力部に、DLソフト利用券5260にプリントされたS/Nを入力し、DLソフト利用券5260の買取指示を行う(ステップS512)。スマートフォン5235が、遊技者による買取指示に応じて、買取リクエスト情報をDLソフト買取サーバ5210に送信すると、DLソフト買取サーバ5210がこの買取リクエスト情報を受信し(ステップS513)、買取リクエストに応じて、その遊技者に係る電子価値データを更新し、電子価値データの更新結果を含む買取情報をスマートフォン5235に送信する(ステップS514)。次に、スマートフォン5235は、DLソフト買取サーバ5210から買取情報を受信し、受信した買取情報に基づいて、スマートフォン5235のディスプレイに、蓄積された電子価値データ(合計価値)等を表示する(ステップS515)。
次に、図87を参照して、DLソフト利用券5260によるDLソフトのダウンロード、及び利用に係る、遊技者の動作フローについて説明する。
図87(A)は、遊技者が、DLソフト利用券5260によってDLソフトのダウンロードを行う場合のフローである。遊技者は、DLソフト利用券5260によって、上述したようなDLソフトの買い取りを行わせるか、DLソフトをダウンロードして利用するかを選択できる。最初に、スマートフォン5235で、DLソフト利用券5260にプリントされたURLにアクセスし、そこでDLソフトのダウンロードを選択し、ログインを行う(ステップS521)。この例では、遊技者がDLソフトのダウンロードを行う場合は、モール会員登録がされていることを条件としている。次に、遊技者は、スマートフォン5235のディスプレイに表示された入力部に、DLソフト利用券5260にプリントされたS/Nを入力し、DLソフトのダウンロード指示を行う(ステップS522)。スマートフォン5235が、遊技者によるダウンロード指示に応じて、ダウンロードリクエスト情報をDLソフト利用管理サーバ5215に送信すると、DLソフト利用管理サーバ5215がこのダウンロードリクエスト情報を受信して、当該DLソフトのダウンロードが可能か否かをチェックする(ステップS523)。S/Nが異なるものであったり、既に買い取りがされていたりする場合は、ダウンロードが許可されない。チェックがOKであれば、ダウンロードリクエストに応じて、S/Nに対応付けられたDLソフトに係る情報を更新し、DLソフトをスマートフォン5235に送信する(ステップS524)。これに応じて、スマートフォン5235は、DLソフト利用管理サーバ5215からDLソフトをダウンロードする(ステップS525)。
図87(B)は、遊技者が、ダウンロードしたDLソフトを利用する場合のフローである。遊技者は、ダウンロードされたDLソフトのアイコン等をタッチする等によって、DLソフトを起動させる(ステップS531)。そうすると、DLソフトは、スマートフォン5235のディスプレイに入力部を表示し、遊技者がその入力部に、DLソフト利用券5260にプリントされたS/Nを入力する(ステップS532)。入力部に入力されたS/Nは、DLソフト利用管理サーバ5215に送信され、そこで、S/Nに対応するDLソフトが利用条件を満たすか否か、及びDLソフトが利用可能であるか否かをチェックする(ステップS533)。S/Nが異なるものであったり、既に買い取りがされていたりする場合は、DLソフトの利用が許可されない。チェックがOKであれば、S/Nに対応付けられたDLソフトに係る情報を更新し、DLソフトの利用許可を与える(ステップS534)。これに応じて、スマートフォン5235は、DLソフトを遊技者が利用できる状態にする(ステップS535)。
次に、図88を参照して、DLソフト利用券発券装置5150の機能について説明する。図88は、DLソフト利用券発券装置5150の機能ブロック図である。DLソフト利用券発券装置5150は、アクセス管理部5161、発券管理部5162、及びネットワークI/F部5163を含む。
アクセス管理部5161は、ネットワークI/F部5163を介してDLソフト利用券発券装置5150がDLソフト利用券発券サーバ5200にアクセスできるよう制御する。発券管理部5162は、レシート等から読み取った遊技媒体の種別と数量、そのDLソフト利用券発券装置5150が配置されるホール店舗の交換レート(玉単価)、及びそのホール店舗の店舗コードを含む発券リクエスト情報をDLソフト利用券発券サーバ5200に送信する。
また、発券管理部5162は、DLソフト利用券発券サーバ5200から、発券リクエスト情報に応じて決定されたS/Nを含む発券情報を受信し、そのS/NをプリントしたDLソフト利用券5260を発券する。S/Nは、レシート等から読み取った遊技媒体の種別と数量から求められる価値に相当するDLソフトを識別するための番号である。また、この例では、DLソフトのダウンロードや買い取りを行う際にアクセスするURLも、DLソフト利用券5260にプリントされる。
ネットワークI/F部5163は、インターネット等のネットワークに接続して、相手方のコンピュータ(ここでは、ホールコンピュータ5400やDLソフト利用券発券サーバ5200)とデータ送受信を行うよう制御する。(以降、他の装置のネットワークI/F部についても同様である)。
また、この例では、DLソフト利用券発券装置5150は、DLソフト利用券5260の発券等を行うための単独の装置として構成されているが、他の様々な装置と一体的に構成することができる。例えば、景品POS5500と一体化して構成するようにもできる。また、サンド装置5020がプリンタを備えることができれば、サンド装置5020にDLソフト利用券発券装置5150の各機能を組み込むようにすることもできる。
なお、図88に示すように、DLソフト利用券発券装置5150に会員管理部を設けて、モール会員登録をしたモール会員について、DLソフト利用券5260の発券を行うよう制御することができる。この場合、DLソフト利用券発券装置5150は、非接触ICカードリーダ/ライタによって、遊技者のスマートフォン5235等の固有IDを読み取り、会員管理部は、後述する会員管理サーバ5170のモール会員管理部5181と協働して、読み取った固有ID等に基づいて、その遊技者が、すでに登録されているモール会員であるか否かを判定する。
次に、図89(A)を参照して、会員管理サーバ5170の機能について説明する。図89(A)は、会員管理サーバ5170の機能ブロック図である。会員管理サーバ5170は、モール会員管理部5181、会員情報同期管理部5182、及びネットワークI/F部5183を含む。
モール会員管理部5181は、DLソフト買取サーバ5210、又はDLソフト利用管理サーバ5215(DLソフトダウンロード時)からの問い合わせに応じて、受信した固有IDが正当なモール会員であるか否かをチェックし、その結果をそれぞれのサーバに返信する。モール会員であるか否かのチェックは、図93(A)に示すモール会員情報テーブル5194を参照して行う。モール会員情報テーブル5194は、後述するように、会員情報同期管理部5182によって、基幹DB5650に記憶されているモール会員情報テーブルと同期されたテーブルである。
会員情報同期管理部5182は、図93(A)に示すモール会員情報テーブル5194が、基幹DB5650に記憶されるモール会員情報テーブルと同期されるように制御する。基幹DB5650に記憶されるモール会員情報テーブルは、図21、及び図22に示すような、モール会員登録処理によって記憶されるモール会員情報テーブル651(図18(B)参照)と同様のテーブルであり、モール会員情報テーブル5194が、このテーブルと同じになるよう同期管理される。同期処理は、リアルタイムに近いタイミングで実現され得るが、所定の間隔で同期処理が行われるようにしてもよい。また、この例では、図18(B)に示すモール会員情報テーブル651と図93(A)に示すモール会員情報テーブル5194は、同じ項目を有するように構成されているが、必要に応じて、いくつかの項目を省略してもよい。
図89(B)は、DB(データベース)サーバ5185の機能ブロック図である。DBサーバ5185は、データベース制御部5186、及びネットワークI/F部5187を含む。また、DBサーバ5185は、買取管理DB5190を備え、買取管理DB5190には、発券リクエスト管理テーブル5191、S/N管理テーブル5192、電子価値管理テーブル5193、モール会員情報テーブル5194、利用券種管理テーブル5195、モール会員行動履歴管理テーブル5196、DLソフト管理テーブル5197、及びDLソフト利用管理テーブル5198を記憶する。また、DBサーバ5185は、DLソフト記憶領域5199を備え、DLソフト記憶領域5199には、遊技者に提供するDLソフトが複数記憶されている。
データベース制御部5186は、他のサーバからデータベースアクセスの要求を受けると、その要求に応じて指定されたテーブルのレコードを参照、又は更新(追加、削除を含む)する。この例では、データベース制御部5186は、一般的なDBMS(Database Management System)であるが、他の様々なデータ形式を用いてデータを記憶し、更新等するよう管理することができる。また、DLソフト利用管理サーバ5215が、遊技者のスマートフォン5235にDLソフトをダウンロードする場合に、DLソフト利用管理サーバ5215の指令に応じて、指定されたDLソフトをDLソフト記憶領域5199から読み出す。
図90(A)は、DLソフト利用券発券サーバ5200の機能ブロック図である。DLソフト利用券発券サーバ5200は、アクセス管理部5201、発券リクエスト管理部5202、価値情報送信部5203、金額請求部5204、及びネットワークI/F部5205を備える。
アクセス管理部5201は、ネットワークI/F部5205を介してDLソフト利用券発券サーバ5200がDLソフト利用券発券装置5150にアクセスできるよう制御する。発券リクエスト管理部5202は、DLソフト利用券発券装置5150からDLソフト利用券5260の発券指示があって、発券リクエスト情報を受信した場合に、この発券リクエスト情報に応じて、DLソフトのS/Nを決定し、そのS/Nと発券に関する情報を含む発券情報をDLソフト利用券発券装置5150に送信する。
価値情報送信部5203は、DLソフト利用券5260が発券され、さらにそのDLソフト利用券5260が買い取られることによって、将来的にホール店舗に請求される費用(後述の金額請求部5204により請求される金額)を計算し検証するために必要なDLソフト価値情報を、そのDLソフト利用券発券装置5150に送信する(ホールコンピュータ5400に直接送信してもよい)。ここで、DLソフト価値情報は、例えば、発券されたDLソフト利用券5260に対応するDLソフトの電子価値と、そのDLソフト利用券5260の枚数を含む情報である。
金額請求部5204は、DLソフト利用券5260が発券された場合に、そのDLソフト利用券5260に対応するDLソフトの電子価値に相当する金額を、そのDLソフト利用券5260を発券したホール店舗に請求する。遊技者が、発券されたDLソフト利用券5260をDLソフト買取センターに買い取らせた後、その遊技者に付与された電子価値で景品交換システム1に関して前述したものと同様の景品交換指示を行うと、電算センターから当該景品交換に関する費用がDLソフト買取センターに請求されることになる。そのため、DLソフト買取センターでは、DLソフト利用券5260が発券されたタイミングで、将来的に景品交換により請求されることになる費用をホール店舗に請求する。なお、ホール店舗への請求は、DLソフト買取センターからホール店舗の運営主体に対する請求であり、例えば、所定の銀行決済システムに対して請求指示を送信するといった処理によって実現される。こうした請求は、複数の対象について、後でまとめて請求することもできる。また、請求額については、各種税金や手数料を差し引いて(又は付加して)最終的な請求額を決定するようにもできる。
また、遊技者が、発券されたDLソフト利用券5260をDLソフト買取センターに買い取らせることなく、スマートフォン5235にダウンロードして利用する場合も、DLソフトの対価が、DLソフトの開発会社からDLソフト買取センターに請求されることになり、そのために、DLソフト買取センターは、DLソフト利用券5260が発券されたタイミングで、将来的にDLソフトのダウンロード等により請求されることになる費用をホール店舗に請求する。
なお、どの額をどのようなタイミングで請求するかについては様々に設定することができる。例えば、(1)DLソフト利用券5260が発券されたタイミングでその都度、そのDLソフト利用券5260に対応するDLソフトの電子価値に相当する金額を請求したり、(2)DLソフト利用券5260が発券された後、所定のタイミングでまとめて、該当するDLソフト利用券5260に対応するDLソフトの電子価値に相当する金額を請求したり、(3)DLソフト利用券5260の買い取りが行われたタイミングでその都度、そのDLソフト利用券5260に対応するDLソフトの電子価値に相当する金額を請求したり、(4)DLソフト利用券5260の買い取りがされた後、所定のタイミングでまとめて、該当するDLソフト利用券5260に対応するDLソフトの電子価値に相当する金額を請求したり、(5)DLソフト利用券5260によるDLソフトのダウンロード又は利用が行われたタイミングでその都度、そのDLソフトの電子価値に相当する金額を請求したり、(6)DLソフト利用券5260によるDLソフトのダウンロード又は利用がされた後、所定のタイミングでまとめて、該当するDLソフトの電子価値に相当する金額を請求したり、(7)遊技者に付与された電子価値により景品交換指示が行われたタイミングでその都度、その景品交換で必要となった電子価値に相当する金額を請求したり、(8)遊技者に付与された電子価値により景品交換指示が行われた後、所定のタイミングでまとめて、該当する景品交換で必要となった電子価値に相当する金額を請求したりするように構成することができる。
図90(B)は、DLソフト買取サーバ5210の機能ブロック図である。DLソフト買取サーバ5210は、会員管理部5211、買取リクエスト管理部5212、行動履歴管理部5213、及びネットワークI/F部5214を備える。会員管理部5211は、遊技者のスマートフォン5235からログインがあった場合に、その遊技者がモール会員登録をしたモール会員であるか否かについてチェックを行う。この例では、モール会員についてのみ、DLソフト利用券5260を買い取りさせることが可能であるよう設定されているが、こうした設定は、システムに応じて任意に設定可能である。会員管理部5211は、会員管理サーバ5170のモール会員管理部5181と協働して、遊技者のスマートフォン5235から読み取った固有ID等に基づいて、その遊技者が、すでに登録されているモール会員であるか否かを判定し、モール会員でない場合は、遊技者からの買取リクエストを拒否し、エラーメッセージを表示するよう制御する。
買取リクエスト管理部5212は、遊技者のスマートフォン5235から買取リクエストが合った場合に、買取リクエスト情報を受信し、その買取リクエスト情報に応じて、遊技者に係る電子価値データを更新する。すなわち、買い取りがされたDLソフト利用券5260のS/Nから、そのDLソフトの電子価値を求め、求められた電子価値を、電子価値を保持する電子価値管理テーブル5193の当該遊技者の電子価値に加算する。また、必要に応じて、電子価値データの更新結果を含む買取情報をスマートフォン5235に送信することもできる。
行動履歴管理部5213は、遊技者がDLソフト利用券5260の買取リクエストを行った場合に、その操作に関する情報を、モール会員行動履歴管理テーブル5196に記憶する。モール会員行動履歴管理テーブル5196は、景品交換システム1のモール会員行動履歴管理テーブル656と同じ項目を有するものであり、必要に応じて、これらの2つのテーブルを所定のタイミングでマージして、又はより小さな集合にグループ化して管理するようにしてもよい。
図91は、DLソフト利用管理サーバ5215の機能ブロック図である。DLソフト利用管理サーバ5215は、会員管理部5216、ダウンロード管理部5217、DLソフト実行管理部5218、及びネットワークI/F部5219を備える。会員管理部5216は、遊技者のスマートフォン5235から、DLソフト利用券5260によるDLソフトのダウンロードリクストの際のログインがあった場合に、その遊技者がモール会員登録をしたモール会員であるか否かについてチェックを行う。この例では、モール会員についてのみ、DLソフト利用券5260によるDLソフトのダウンロードを可能としてるが、こうした設定は、システムに応じて任意に設定可能である。
ダウンロード管理部5217は、遊技者が、スマートフォン5235を用いて、DLソフトのダウンロードを指示する場合に、その遊技者がモール会員であるか否かを会員管理部5216によりチェックし、モール会員であれば、入力されたS/Nが正しいことを条件に、そのS/Nに対応するDLソフトをDBサーバ5185のDLソフト記憶領域5199から取得し、スマートフォン5235にダウンロードする。ダウンロードが行われたかどうかは、S/N管理テーブル5192により管理される。
DLソフト実行管理部5218は、遊技者が、スマートフォン5235を用いて、DLソフトを利用するために、そのDLソフトのアイコン等をタッチした場合に、スマートフォン5235のディスプレイに入力部を表示し、正しいS/Nを入力させたうえで当該DLソフトの利用を許可する。また、既に買い取りがされていたりする場合は、DLソフトの利用を許可しない。DLソフトの利用がされたかどうかは、S/N管理テーブル5192により管理される。また、図91に示すように、DLソフト利用管理サーバ5215に、行動履歴管理部を設けて、遊技者がDLソフト利用券5260によりDLソフトをダウンロードした操作や、ダウンロード後にDLソフトを利用する操作等に関する情報をモール会員行動履歴管理テーブル5196に記憶することもできる。
図92には、発券リクエスト管理テーブル5191、S/N管理テーブル5192、DLソフト管理テーブル5197、及び電子価値管理テーブル5193の例が示されており、図93には、モール会員情報テーブル5194、利用券種管理テーブル5195、DLソフト利用管理テーブル、及びモール会員行動履歴管理テーブル5196の例が示されている。これらのテーブルの詳細については、必要に応じて後で説明する。
次に、図94、及び図95を参照して、DLソフト利用券5260の発券処理について、詳細に説明する。図94は、DLソフト利用券5260の発券処理を、DLソフト利用券発券装置5150、DLソフト利用券発券サーバ5200、及びDBサーバ5185の主体別にそれぞれ表記したフローチャートであり、図95は、DLソフト利用券発券装置5150の店舗側ディスプレイ5155に表示されるDLソフト利用券発券指示画面とDLソフト利用券発券画面を示す図である。
図94を参照すると、最初に、DLソフト利用券発券装置5150においてDLソフト利用券発券処理が開始され、DLソフト利用券発券装置5150の店舗側ディスプレイ5155に、レシート読み取り画面(不図示)が表示される(ステップS541)。DLソフト利用券発券装置5150におけるDLソフト利用券発券処理は、例えば、DLソフト利用券発券装置5150のディスプレイに表示されたメニュー画面(不図示)の項目をタッチすることで開始され、その後、レシートの読み取りを促すレシート読み取り画面が自動的に表示される。なお、この例では、DLソフト利用券発券装置5150に関する操作は、すべて、そのDLソフト利用券発券装置5150が配置されたホール店舗のスタッフが行うものとする。
ここで、DLソフト利用券発券装置5150は、ホール店舗のスタッフが、遊技者の要求に応じて、遊技者が持参したレシートをバーコードリーダ5154で読み取ったか否かを判定し(ステップS542)、読み取りが行われるまで、画面の表示を維持する。レシートには、遊技者が獲得した遊技媒体種別(例えば、4円貸パチンコ玉や20円貸メダル等)とその保持数(貯メダル数、貯玉数)が、例えば、2次元バーコードや3次元バーコードの形態で記載されている。
レシートが読み取られると、図95(A)に示すようなDLソフト利用券発券指示画面5880をDLソフト利用券発券装置5150の店舗側ディスプレイ5155に表示する(ステップS543)。図95(A)を参照すると、DLソフト利用券発券指示画面5880には、レシートから読み取られた遊技媒体種別が遊技媒体種別表示部5881に表示され、レシートから読み取られた遊技媒体の数量(保持数)が玉数又はメダル枚数という単位で保持数表示部5882に表示され、DLソフト利用券5260の発券を指示するための「OK」ボタン5883が表示されている。
次に、図94のステップS544において、DLソフト利用券発券装置5150は、ホール店舗のスタッフが、遊技者の指示に従って、「OK」ボタンをタッチするか否かを判定し、「OK」ボタンがタッチされるまで、DLソフト利用券発券指示画面5880の表示を維持する。「OK」ボタンがタッチされると、そこで、発券リクエスト情報をDLソフト利用券発券サーバ5200に送信する(ステップS545)。発券リクエスト情報には、そのDLソフト利用券発券装置5150が配置されるホール店舗の店舗コード、及び遊技媒体の価値を表す遊技媒体価値情報(例えば、レシートから読み取った遊技媒体の種別と数量、そのDLソフト利用券発券装置5150が配置されるホール店舗の交換レート(玉単価))が含まれる。また、ホール店舗のスタッフは、遊技者の指示により、レシートから読み取った遊技媒体の種別と数量により、そのままDLソフト利用券5260の発券を指示せずに、そのうちの一部(例えば、一部の遊技媒体種別や一部の数量)について、DLソフト利用券5260の発券をするように指定することもできる。
ここで、ホール店舗の交換レートは、DLソフト利用券発券装置5150に予め記憶され、あるいは、ホールコンピュータ5400等に記憶され、そこから読み出されてDLソフト利用券発券サーバ5200に送信されるが、DLソフト利用券発券サーバ5200で各ホール店舗の交換レートを把握可能であれば、DLソフト利用券発券装置5150から送信する必要はない。DLソフト利用券発券サーバ5200は、例えば、基幹サーバ5600の基幹DB5650に記憶される交換レート管理テーブル5654(図19(B)に示す交換レート管理テーブル654と同様のテーブル)と同期したテーブルを有することによって、又は、交換レート管理テーブル5654を直接参照することによって、対応するホール店舗の交換レートを取得することができる。
また、DLソフト利用券発券装置5150が配置されるホール店舗の店舗コードも、DLソフト利用券発券装置5150に予め記憶され、あるいは、ホールコンピュータ5400等に記憶され、そこから読み出されてDLソフト利用券発券サーバ5200に送信される。また、DLソフト利用券発券サーバ5200が、発券リクエスト情報を送信してきたDLソフト利用券発券装置5150の機器識別IDやネットワークアドレス等からそのDLソフト利用券発券装置5150のホール店舗を特定可能であれば、店舗コードをDLソフト利用券発券装置5150から送信する必要はない。なお、店舗コードは、同じホール店舗内であっても遊技媒体種別(例えば、4円貸パチンコ玉や20円貸メダル等)ごとに異なる店舗コードによって管理される場合がある。
また、この例では、DLソフト利用券発券装置5150から送信される発券リクエスト情報には、遊技媒体の種別と数量が含まれ、DLソフト利用券発券サーバ5200が、その遊技媒体の種別と数量に応じて、発行するDLソフト利用券5260に対応付けられるべきDLソフトとDLソフト利用券5260の数を決定するが、こうしたDLソフトとDLソフト利用券5260の数とをDLソフト利用券発券装置5150又は遊技者が決定し、それを発券リクエスト情報に含めてDLソフト利用券発券サーバ5200に送信するようにしてもよい。
次に、DLソフト利用券発券サーバ5200が、DLソフト利用券発券装置5150から送信された発券リクエスト情報を受信し(ステップS546)、この発券リクエストのリクエストIDを採番するとともに、その内容を図92(A)に示す発券リクエスト管理テーブル5191に記憶するよう指示する。発券リクエスト管理テーブル5191は、例えば、図92(A)に示すように、リクエストID、店舗コード、遊技媒体種別、遊技媒体の数量、及び交換レートの各項目を記憶し、各ホール店舗のDLソフト利用券発券装置5150から送信された発券リクエスト情報の内容を管理する。DBサーバ5185は、DLソフト利用券発券サーバ5200の指示に応じて、当該発券リクエスト情報の内容を記憶するレコードを作成するよう発券リクエスト管理テーブル5191を更新する(ステップS547)。
次に、DLソフト利用券発券サーバ5200は、発券リクエスト情報に含まれる店舗コードで表される店舗(DLソフト利用券発券装置5150が配置されている店舗)において発券可能なDLソフト利用券5260の券種を把握するために、図93(B)に示す利用券種管理テーブル5195にアクセスする(ステップS548)。利用券種管理テーブル5195は、図93(B)に示すように、店舗コード、第1券種価値、第2券種価値、及び第3券種価値の各項目を記憶し、ホール店舗ごとに、DLソフト利用券発券サーバ5200に対応付けられるDLソフトの電子価値を管理する。図95(B)に示す例では、最大3種類の券種について管理することが可能であるが、必要に応じてそれ以上の券種を管理できるよう拡張可能である。また、共通する券種の組合せを利用可能な複数のホール店舗をグループ化して管理することもできる。図93(B)に示す利用券種管理テーブル5195では、例えば、店舗コード=「034」のホール店舗において、3種類の電子価値(すなわち、5000、1000、及び200)のDLソフトをDLソフト利用券5260に対応付けることが可能であることが定義されている。DBサーバ5185は、DLソフト利用券発券サーバ5200の指示に応じて、利用券種管理テーブル5195を参照し、対応する店舗コードのレコードをDLソフト利用券発券サーバ5200に送信する(ステップS549)。
次に、DLソフト利用券発券サーバ5200は、DLソフト利用券5260に対応付けることができる券種のDLソフトと、遊技媒体の種別と数量、及び交換レートから求められる遊技媒体の価値から、DLソフト利用券5260にどのDLソフトを対応付けるか、何枚のDLソフト利用券5260を発券するか、及び余りの遊技媒体の数量(余メダル、余玉)をいくつにするかを決定する(ステップS550)。遊技媒体の価値が、DLソフト利用券5260に対応付けられるDLソフトの電子価値のうち最大の価値のものを超える場合、複数のDLソフト利用券5260が発券され得るが、通常は、それぞれのDLソフト利用券5260に、最大の価値のDLソフトから最小の価値のDLソフトの順に、余りが最小になるよう割り当てられる。ただし、状況に応じて、様々な割り当て方法を採用することができる。
通常の割当方法では、例えば、図92(A)の発券リクエスト管理テーブル5191の、リクエストID=「R011」で表される発券リクエスト情報は、店舗コード=「034」で、遊技媒体の価値が12040(20(遊技媒体種別が20円貸メダル)×602(数量)×1(交換レート))である。そして、この発券リクエストに関して発券されるDLソフト利用券5260は、図93(B)の利用券種管理テーブル5195に記憶された、対応するホール店舗(店舗コード=「034」)の券種を参照して、第1券種(電子価値=5000)の価値を有するDLソフトに対応付けられたものが2枚、第2券種(電子価値=1000)の価値を有するDLソフトに対応付けられたものが2枚、余りが40(すなわち、余メダルが2枚)、となる。なお、DLソフトの電子価値は、92(C)のDLソフト管理テーブル5197を参照することによって把握できる。
また、この例では、5000の電子価値を有するDLソフトに対応付けられたDLソフト利用券5260が2枚発行され、そこで、異なるソフトウエア(プロダクトID=「S001」と「S002」)が選択され、それぞれに対応付けられている。このようなソフトウエアの選択は、(同じ電子価値を有するソフトウエアのなかで)ランダムに決定することもできるし、遊技者やホール店舗等によって選択するようにもできる。同じ電子価値のDLソフトが3以上ある場合は、ランダムに、又は所定のルールにより、そのうちから2つが選択される。また、同じソフトウエア(同じプロダクトIDのソフトウエア)が選択されてもよい。なお、ここでは、プロダクトIDはそれぞれのソフトウエア製品に対応するもので、同じ製品のソフトウエアには同じプロダクトIDが付与される。複数の遊技者のスマートフォン5235に、同じプロダクトIDのソフトウエアがダウンロードされうる。
次に、DLソフト利用券発券サーバ5200は、決定したプロダクトIDのそれぞれにS/Nを付与し、S/N管理テーブル5192にこれらのS/Nを記憶するよう指示する(ステップS551)。DBサーバ5185は、DLソフト利用券発券サーバ5200の指示に応じて、S/N管理テーブル5192を更新する(ステップS552)。ここで、S/N管理テーブル5192は、図92(B)に示すように、S/N、プロダクトID、リクエストID、買取フラグ、及び買取期限の各項目を記憶し、それぞれのS/NがどのDLソフトに対応付けられているかと、買い取りの有無を管理する。例えば、上述したリクエストID=「R011」で表される発券リクエスト情報に関して発券されるDLソフト利用券5260についてS/N管理テーブル5192を更新する場合、図92(B)に示すように、S/N=「0001」がプロダクトID=「S001」に対応付けられ、S/N=「0002」がプロダクトID=「S002」に対応付けられ、ここで、プロダクトID=「S001」と「S002」のDLソフトは、どちらも第1券種(電子価値=5000)の価値を有する(図92(C)のDLソフト管理テーブル5197参照)。また、S/N=「0003」がプロダクトID=「S003」に対応付けられ、S/N=「0004」がプロダクトID=「S004」に対応付けられ、ここで、プロダクトID=「S003」と「S004」のDLソフトは、どちらも第2券種(電子価値=1000)の価値を有する(図92(C)のDLソフト管理テーブル5197参照)。こうして、4つのS/NがそれぞれDLソフト利用券5260に対応付けられ、4枚のDLソフト利用券5260が発券されることになる。また、ここで、4つのS/Nについて、最初は、いずれも、リクエストID=「R011」、買取フラグ=「0」に設定される(ただし、この例では、S/N=「0001」の買取フラグは、その後買い取りが行われたために「1」がセットされている)。買い取りフラグをこのように管理しているため、同じS/NのDLソフトについて重複して買い取りが行われることがない。
また、S/N管理テーブル5192の買取期限は、例えば、発券リクエスト情報を受信した時点から所定期間経過後の日時や、発券情報の送信(後述のステップS554)や、その他のタイミングから所定期間経過後の日時に設定することができ、この期限を過ぎて買取リクエストを行っても拒否されるようになっている。このような買取期限は、設けないようにすることもできるし、また、所定の電子価値のDLソフトに関してのみ設けることもできる。また、DLソフトの電子価値や遊技者の状況に応じて期限を変えるようにもできる。また、本実施形態では、DLソフトを一旦ダウンロードしたり、利用したりした後でも、そのDLソフトについて買取リクエストを行うことができ、このように、DLソフトがダウンロード又は利用された場合に、当初設定されていた買取期限を延長するようにできる。また、DLソフトの利用態様(例えば、利用時期・時刻、利用回数、利用頻度など)に応じて、買取期限の延長の程度を変化させてもよい。また、買取期限は、DLソフト利用券発券サーバ5200の時計部で管理される日時に基づいて設定されるため、ホール店舗から時間データを受信する場合に比べて不正等の問題を回避できるようになる。
次に、DLソフト利用券発券サーバ5200は、発券されるDLソフト利用券5260について付与されたS/Nを含む発券情報を、DLソフト利用券発券装置5150に送信する(ステップS553)。例えば、上述したリクエストID=「R011」で表される発券リクエスト情報に関しては、「0001」、「0002」、「0003」、及び「0004」の4つのS/Nが送信される。また、この例では、発券情報に、DLソフトの買い取りやダウンロードを行う場合にアクセスするWEBページのURLが含まれる。なお、このようなURLを、S/N、リクエストID、ホール店舗などの様々な単位で異なるものに設定することもできる。また、DLソフト利用券発券サーバ5200によるURLの送付を省略し、DLソフト利用券5260にはプリントせずに他の方法によりURLを通知してもよい。また、DLソフト利用券発券装置5150において、所定のURLをプリントするように構成することもできる。
また、この例では、DLソフト利用券発券装置5150の店舗側ディスプレイ5155への表示やホールコンピュータ5400への通知のために、S/Nのほかに、DLソフト価値情報(DLソフトの電子価値、当該電子価値ごとのDLソフトの数)、及び余メダル(余玉)の数量を含むデータがDLソフト利用券発券装置5150に送信される。
次に、DLソフト利用券発券装置5150は、DLソフト利用券発券サーバ5200から、上述した発券情報とDLソフト価値情報等を受信する(ステップS554)。そして、DLソフト利用券発券装置5150は、受信したDLソフト価値情報等に基づいて、DLソフト利用券発券装置5150の店舗側ディスプレイ5155に、図95(B)に示すようなDLソフト利用券発券画面5885を表示する(ステップS555)。図95(B)には、DLソフト利用券5260がDLソフト利用券発券装置5150において発券されている際のDLソフト利用券発券画面5885が表示されている。DLソフト利用券発券画面5885では、発券中のDLソフト利用券5260の券種(DLソフト利用券5260に対応付けられているDLソフトの電子価値(例えば、5000や1000など))と、DLソフトのタイトルが発券内容表示部5886に表示され、余メダルの枚数(余玉の玉数)が余メダル等表示部5887に表示され、DLソフト利用券5260の発券がすべて終了すると、その旨を示すメッセージが表示される。
上述のDLソフト利用券発券画面5885の表示とともに、DLソフト利用券発券装置5150は、受信した発券情報に基づいて、プリンタ5157を制御し、それぞれS/NとURLがプリントされたDLソフト利用券5260を出力する(ステップS556)。1つのDLソフト利用券5260は、通常は1つの紙製チケットで構成されており、そこに1つのS/NとURLがプリントされる。上述したリクエストID=「R011」で表される発券リクエスト情報に関しては、4つのS/N、「0001」、「0002」、「0003」、及び「0004」のそれぞれが、URLとともに、対応するDLソフト利用券5260に個別にプリントされる。また、それぞれのDLソフト利用券5260には、DLソフト利用券5260に対応するDLソフトのタイトルやプロダクトID、DLソフトの電子価値(例えば、5000や1000など)をプリントしたり、発券日時や買取期限をプリントしたりすることもできる。また、1枚のDLソフト利用券5260に、複数のS/Nをまとめてプリントすることもできる。また、S/NやURLは、買取リクエストやダウンロードを行う場合に、スマートフォン5235で容易に入力ができるように、2次元バーコードや3次元バーコードで表されていてもよい。
次に、DLソフト利用券発券装置5150は、プリントしたDLソフト利用券5260のDLソフト価値情報(DLソフトの電子価値、及び当該電子価値ごとのDLソフトの数)等を、例えば、ホールコンピュータ5400に送信する(ステップS557)。ホールコンピュータ5400は、遊技者が最終的に買い取りが可能となる電子価値(又は利用可能なDLソフトの電子価値)を把握できればよく、DLソフトの電子価値に、当該電子価値ごとのDLソフトの数を乗じた数値など、実質的に、上述した最終的な電子価値を表す様々な様式の数値を受信するようにしてもよい。ホールコンピュータ5400がこのような数値を受信するのは、通販景品買取センターから当該DLソフト利用券5260の発行に相当する金額の請求が当該ホール店舗等に対して行われるため、ホール店舗側が、その請求の根拠となるデータを把握しておく必要があるからである。
なお、DLソフト利用券発券装置5150は、上記以外の様々なタイミングで、DLソフト価値情報に含まれるDLソフトの電子価値、及び当該電子価値ごとのDLソフトの数をホールコンピュータ5400に送信することができる。例えば、1日に1回とか、1日のうちの所定のタイミングで、これらの情報をまとめて送信するようにもできる。また、図94のフローチャートでは省略したが、余メダル又は余玉がある場合には、これを景品POS5500等で景品交換できるように、その分のレシートを発行するようにできる。また、情報カードや非接触ICカードに計数結果を登録してある場合や、計数結果をホールコンピュータ5400が管理している場合は、DLソフト利用券5260の発券に対応する価値を当該計数結果から減算するように、DLソフト利用券発券装置5150から直接、又は景品POS5500等を介して当該計数結果の記憶領域を更新するようにできる。
さらに、遊技者がモール会員であって、スマートフォン5235の固有ID等によって景品交換システム5001に登録されている場合は、ホールコンピュータ5400、又は、DLソフト利用券発券サーバ5200及び会員管理サーバ5170を介して電算センターの基幹サーバ5600にアクセスし、景品交換システム5001によって管理されるモール会員遊技媒体保持数管理テーブル5652(図18(C)のモール会員遊技媒体保持数管理テーブル652と同様のテーブル)から、対応する会員IDの保持数を減算するよう制御する。
次に、図96を参照して、DLソフトの買取処理(すなわち、DLソフト買取センターにDLソフトを買い取らせる処理)に進むか、DLソフトのダウンロード処理に進むかを選択する選択処理について説明する。図96(A)は、選択処理を表すフローチャートであり、処理の主体は、スマートフォン5235である。ここでは、スマートフォン5235でWEBブラウザが実行され、これとWEBサーバやASPサーバとして機能するモバイルI/Fサーバ5220とで、WEBページ(WEBサイト)へのアクセス、WEBページの表示、及びデータ送受信等を行うが、ここでは、便宜上、これらの処理は、スマートフォン5235の処理として記載する。図96(B)は、スマートフォン5235のディスプレイに表示される処理選択画面を示す図である。
図96(A)に示すように、最初に、遊技者が、スマートフォン5235を操作して、DLソフト利用券5260にプリントされたURLで表されるWEBページにアクセスすると、スマートフォン5235のディスプレイに処理選択画面が表示される(ステップS561)。図96(B)には、このときに表示される処理選択画面5890が示されている。処理選択画面5890には、図96(B)に示すように、処理の選択操作を促すガイド表示部5892が表示され、その下に、「買取」ボタン5893と「ダウンロード」ボタン5894が表示されている。
図96(A)のステップS562で、スマートフォン5235で遊技者によるボタンタッチが行われたか否かを判定し、ボタンタッチが行われるまで、処理選択画面5890の表示を維持する。ボタンタッチが行われると、タッチされたボタンが、「買取」ボタン5893であるか「ダウンロード」ボタン5894であるかを判定する(ステップS563)。「買取」ボタン5893がタッチされた場合は、DLソフト買取処理を開始する。一方、「ダウンロード」ボタン5894がタッチされた場合は、ダウンロード処理を開始する。この例では、どちらの処理もモール会員であることが条件とされるので、処理選択画面5890において会員チェックを行うこともできるが、ここでは、それぞれの処理の開始時にモール会員であるか否かのチェックを行うこととした。
次に、図97、図98、及び図99を参照して、DLソフト買取処理(すなわち、DLソフト買取センターにDLソフトを買い取らせる処理)について、詳細に説明する。この処理は、上述のように、図96(B)の処理選択画面5890において、「買取」ボタン5893がタッチされた場合に開始される。図97は、DLソフト買取処理を、スマートフォン5235、DLソフト買取サーバ5210、及びDBサーバ5185の主体別にそれぞれ表記したフローチャートであり、図98及び図99は、スマートフォン5235のディスプレイに表示されるDLソフト買取ログイン画面とDLソフト買取指示画面を示す図である。
図97に示すように、最初に、スマートフォン5235は、DLソフト買取処理のために、スマートフォン5235のディスプレイにDLソフト買取ログイン画面の表示を行う(ステップS571)。図98(A)には、DLソフト買取ログイン画面5900が示されている。DLソフト買取ログイン画面5900には、図98(A)に示すように、パスワード入力と「ログイン」ボタンのタッチを促すガイド表示部5902が表示され、その下に、パスワードを入力するためのパスワード入力部5903が表示され、最下部に「ログイン」ボタン5904が表示されている。
次に、スマートフォン5235は、遊技者がパスワード入力部5903にパスワードを入力し、「ログイン」ボタン5904をタッチしたか否かを判定し(ステップS572)、パスワードの入力と「ログイン」ボタン5904のタッチがされるまでDLソフト買取ログイン画面5900の表示を維持する。パスワードの入力と「ログイン」ボタン5904のタッチがされると、スマートフォン5235から取得されたIDm等の固有IDと、入力されたパスワードを、DLソフト買取サーバ5210に送信する(ステップS573)。
DLソフト買取サーバ5210は、スマートフォン5235から、固有IDとパスワードを受信すると、そこで、ログインした遊技者がモール会員であるか否かを判定する(ステップS574)。ここで、DLソフト買取サーバ5210は、固有IDとパスワードを会員管理サーバ5170に送信することにより、ログインした遊技者が正当なモール会員であるか否かを問い合わせ、会員管理サーバ5170は、DBサーバ5185に記憶され、同期管理しているモール会員情報テーブル5194を参照して、ログインした遊技者が正当なモール会員であるか否かをチェックし、その結果をDLソフト買取サーバ5210に伝える。この例では、ログインの際に、パスワードを要求して、正当なモール会員であるか否かを判定しているが、このようなパスワードの入力を省略することもできる。また、この例では、遊技者がモール会員登録をしている場合のみ、DLソフト買取処理を可能としているが、遊技者がモール会員でなくてもDLソフト買取処理を可能とすることができる。
DLソフト買取サーバ5210は、遊技者が正当なモール会員でないと判定した場合、エラー表示を行うよう指示を行い(ステップS575)、この指示に応じて、スマートフォン5235が、ディスプレイにエラーページを表示する(ステップS576)。一方、DLソフト買取サーバ5210は、遊技者が正当なモール会員であると判定した場合、DLソフト買取指示画面の表示を行うよう指示を行い(ステップS577)、この指示に応じて、スマートフォン5235が、ディスプレイにDLソフト買取指示画面を表示する(ステップS578)。
図98(B)には、DLソフト買取指示画面5910が示されている。DLソフト買取指示画面5910には、モール会員IDが表示されるモール会員ID表示部5912が表示され、その下に、S/Nの入力と「買取」ボタンのタッチを促すガイド表示部5913が表示され、さらにその下に、S/Nを入力するためのS/N入力部5914が表示され、最下部には、「買取」ボタン5915が表示されている。
ここで、スマートフォン5235は、遊技者が「買取」ボタン5915をタッチしたか否かを判定し(ステップS579)、「買取」ボタン5915がタッチされるまで、DLソフト買取指示画面5910の当該表示を維持する。遊技者が「買取」ボタン5915をタッチしたと判定されると、スマートフォン5235は、S/N入力部5914に入力されたS/Nを含む買取リクエスト情報をDLソフト買取サーバ5210に送信する(ステップS580)。なお、この例では、DLソフト買取センターにDLソフトを買い取らせるためのS/Nは1件ずつ入力されるように構成されているが、DLソフト買取指示画面5910に、複数のS/N入力部5914を設けて、複数のS/Nをまとめて指定できるようにしてもよい。また、この例では、遊技者は、DLソフト利用券5260にプリントされているS/Nを見て、これをDLソフト買取指示画面5910のS/N入力部5914に入力するが、DLソフト利用券5260にプリントされている2次元バーコードや3次元バーコードなどの図形をスマートフォン5235で読み取り、それを所定のロジックによりS/Nに変換し、S/N入力部5914に入力するようにしてもよい。その他、他の図形や識別情報を介して、DLソフト利用券5260にプリントされているS/Nに関する情報を、S/N入力部5914に入力することができる。
次に、DLソフト買取サーバ5210は、S/Nを含む買取リクエスト情報を受信する(ステップS581)。その後、DBサーバ5185は、DLソフト買取サーバ5210からの要求に応じて、S/N管理テーブル5192を参照して、対応するS/Nのレコードを取得する(ステップS582)。そして、DLソフト買取サーバ5210は、スマートフォン5235から受信したS/Nに対応するDLソフトが、買取条件を満たしているか否かを判定する(ステップS583)。例えば、受信したS/Nが、S/N管理テーブル5192に存在しない場合、S/N管理テーブル5192に存在する場合であっても既に買い取りがされている場合、買取リクエスト情報を受信した日時等が、S/N管理テーブル5192の対応するS/Nに関する買取期限を越えている場合などは、買取条件を満たしていない。また、DLソフト利用券発券サーバ5200が、S/Nに応じて異なるURLを付与している場合は、DLソフト利用券発券サーバ5200によってS/N管理テーブル5192にそのURLが記憶され、DLソフト買取処理において遊技者が指定したURLがこれと合致していない場合は、買取条件を満たさないものとすることができる。
買取条件を満たしていないと判定された場合、エラー表示を行うよう指示を行い(ステップS584)、この指示に応じて、スマートフォン5235が、入力したS/Nに誤りがある旨を示すエラーページをディスプレイに表示する(ステップS585)。なお、上述の買取期限を判定するために使用する買取時刻は、DLソフト買取サーバ5210の時計部で管理される日時に基づいて設定されるため、他の装置から時間データを受信する場合に比べて不正等の問題を回避できるようになる。
一方、DLソフト買取サーバ5210は、スマートフォン5235から受信したS/Nが、買取条件を満たす場合(すなわち、S/N管理テーブル5192に存在し、かつ、買い取りがされていない(買取フラグ=「0」である)S/Nであって、買取期限を越えていないと判定した場合)、各種テーブルの更新を行うよう指示を行い(ステップS586)、この指示に応じて、DBサーバ5185は、以下の更新処理を行う。
最初に、DBサーバ5185は、DLソフト買取サーバ5210の指示に応じて、S/N管理テーブル5192に記憶されているレコードのうち、スマートフォン5235から受信したS/Nに対応するレコードの買取フラグを、買い取りがされていないことを示す「0」から、買い取りがされたことを示す「1」に更新する(ステップS587)。次に、DBサーバ5185は、DLソフト買取サーバ5210の指示に応じて、電子価値管理テーブル5193に記憶されているレコードのうち、スマートフォン5235から受信した固有IDに対応するモール会員IDに対応するレコードの電子価値データに、買い取った分の電子価値(すなわち、スマートフォン5235から受信したS/Nに対応するDLソフトの電子価値)を加算する(ステップS588)。なお、ここで、S/Nに対応するDLソフトの電子価値は、DLソフト管理テーブル5197を参照することによって把握可能である。また、DLソフトは一旦ダウンロードしたり、利用したりした後であっても買い取りが可能であり、その場合に、DLソフトの電子価値を、ダウンロードや利用の有無、又は利用の頻度等に応じて再評価し変更することができる。例えば、1回以上利用したDLソフトについての電子価値を、DLソフト管理テーブル5197を参照して把握される電子価値の1/2としたり、1500を減じた価値とすることができる。また、例えば、DLソフトのダウンロードだけを行って利用していない場合は、DLソフト管理テーブル5197を参照して把握される電子価値から500を減じた価値とすることができる。なお、DLソフトがダウンロード有無や利用された回数は、DLソフト利用管理テーブル5198により把握することができる。
次に、DBサーバ5185は、DLソフト買取サーバ5210の指示に応じて、S/Nに対応するDLソフトの電子価値と、DLソフト買取処理を行った遊技者(モール会員)の有する電子価値データ(ステップS588により加算された電子価値の数値)を、買取情報としてDLソフト買取サーバ5210に送信する(ステップS589)。
次に、DLソフト買取サーバ5210は、DBサーバ5185からS/Nに対応するDLソフトの電子価値と、DLソフト買取処理を行った遊技者(モール会員)の有する電子価値データを含む買取情報を受信すると、当該買取情報をスマートフォン5235に送信するとともに、買い取りが完了した旨を通知するメッセージを含んだDLソフト買取指示画面を表示するようスマートフォン5235に指示を行い(ステップS590)、この指示に応じて、スマートフォン5235が、DLソフト買取指示画面をディスプレイに表示する(ステップS591)。
図99には、こうして表示されたDLソフト買取指示画面5920が示されている。図99に示すDLソフト買取指示画面5920では、モール会員IDが表示されるモール会員ID表示部5922が表示され、その下に、DLソフトのDLソフト買取センターによる買い取りが完了した旨を表すガイド表示部5923が表示され、さらにその下に、今回の買い取りの対象であるDLソフトのS/Nが表示されるS/N表示部5924が表示され、その下に、価値種別(例えば、ここでは、「買取価値」と「合計価値」)とその価値種別に対応する電子価値が表示される電子価値表示部5925が表示され、最下部には、「完了」ボタン5926、及び「買取(次)」ボタン5927が表示されている。
この例では、モール会員=「U004」の遊技者が、S/N=「0005」のDLソフトをDLソフト買取センターに買い取らせることを要求してその買い取りが完了し、その遊技者の保有する電子価値が0から1000に増加したことが示されている(S/N=「0005」のDLソフトはプロダクトID=「S004」であり、プロダクトID=「S004」のDLソフトの電子価値は1000である)。遊技者は、DLソフト買取指示画面5920の表示状態で終了する場合は、「完了」ボタン5926をタッチし、次のDLソフトのDLソフト買取処理に進む場合は、「買取(次)」ボタン5927をタッチする。「買取(次)」ボタン5927がタッチされると、次のDLソフト利用券5260のDLソフト買取処理のための画面(図98(B)に示すDLソフト買取指示画面5910と同様の画面)に遷移する。
なお、この例では、スマートフォン5235で実行されるWEBブラウザが、WEBサーバ又はASPサーバ等として機能するモバイルI/Fサーバ5220にアクセスすることによって、DLソフト買取指示画面等を表示するためのデータや入力データ等の送受信を行い、図97に示すDLソフト買取処理におけるスマートフォン5235の処理を実現するものであるが、ここでは、便宜上、モバイルI/Fサーバ5220がWEBサーバ又はAPSサーバとして、HTMLの規格等に基づいて動作する内容もスマートフォン5235の処理内容として記載している。
また、ネットワーク5230や他のネットワークを介してスマートフォン5235にダウンロードされたアプリケーションが、当該スマートフォン5235で実行され、そのアプリケーションがネットワーク5230、及びモバイルI/Fサーバ5220を経由してDLソフト買取サーバ5210とデータの送受信を行うことでDLソフト買取処理を実現するようにしてもよい。
なお、この例では、図94に示すように、DLソフト利用券5260が発券されたタイミング等で、そのDLソフト利用券5260の発券に係る請求金額の根拠となるデータ(例えば、DLソフト価値情報に含まれるDLソフトの電子価値、及び当該電子価値ごとのDLソフトの数)が、ホールコンピュータ5400に送信されるが(図94のステップS557参照)、こうしたデータのホールコンピュータ5400への送信を、例えば、ステップS591の後(すなわち、DLソフトの買い取りがされたタイミング等)で行うようにすることもできる。この場合、ホールコンピュータ5400に送信されるデータは、買い取りがされたDLソフトに係るものとしてもよい。
次に、図100、及び図101を参照して、ダウンロード処理(すなわち、DLソフトをスマートフォン5235にダウンロードさせる処理)について、詳細に説明する。この処理は、上述のように、図96(B)の処理選択画面5890において、「ダウンロード」ボタン5894がタッチされた場合に開始される。図100は、ダウンロード処理を、スマートフォン5235、DLソフト利用管理サーバ5215、及びDBサーバ5185の主体別にそれぞれ表記したフローチャートであり、図101は、スマートフォン5235のディスプレイに表示されるダウンロードログイン画面とダウンロード指示画面図である。
図100に示すように、最初に、スマートフォン5235は、ダウンロード処理のために、スマートフォン5235のディスプレイにダウンロードログイン画面の表示を行う(ステップS601)。図101(A)には、ダウンロードログイン画面5930が示されている。ダウンロードログイン画面5930には、図101(A)に示すように、パスワード入力と「ログイン」ボタンのタッチを促すガイド表示部5932が表示され、その下に、パスワードを入力するためのパスワード入力部5933が表示され、最下部に「ログイン」ボタン5934が表示されている。
次に、スマートフォン5235は、遊技者がパスワード入力部5933にパスワードを入力し、「ログイン」ボタン5934をタッチしたか否かを判定し(ステップS602)、パスワードの入力と「ログイン」ボタン5934のタッチがされるまでダウンロードログイン画面5930の表示を維持する。パスワードの入力と「ログイン」ボタン5934のタッチがされると、スマートフォン5235から取得されたIDm等の固有IDと、入力されたパスワードを、DLソフト利用管理サーバ5215に送信する(ステップS603)。
DLソフト利用管理サーバ5215は、スマートフォン5235から、固有IDとパスワードを受信すると、そこで、ログインした遊技者がモール会員であるか否かを判定する(ステップS604)。ここで、DLソフト利用管理サーバ5215は、固有IDとパスワードを会員管理サーバ5170に送信することにより、ログインした遊技者が正当なモール会員であるか否かを問い合わせ、会員管理サーバ5170は、DBサーバ5185に記憶され、同期管理しているモール会員情報テーブル5194を参照して、ログインした遊技者が正当なモール会員であるか否かをチェックし、その結果をDLソフト利用管理サーバ5215に伝える。この例では、ログインの際に、パスワードを要求して、正当なモール会員であるか否かを判定しているが、このようなパスワードの入力を省略することもできる。また、この例では、遊技者がモール会員登録をしている場合のみ、ダウンロード処理を可能としているが、遊技者がモール会員でなくてもダウンロード処理を可能とすることができる。
DLソフト利用管理サーバ5215は、遊技者が正当なモール会員でないと判定した場合、エラー表示を行うよう指示を行い(ステップS605)、この指示に応じて、スマートフォン5235が、ディスプレイにエラーページを表示する(ステップS606)。一方、DLソフト利用管理サーバ5215は、遊技者が正当なモール会員であると判定した場合、ダウンロード指示画面の表示を行うよう指示を行い(ステップS607)、この指示に応じて、スマートフォン5235が、ディスプレイにダウンロード指示画面を表示する(ステップS608)。
図101(B)には、ダウンロード指示画面5940が示されている。ダウンロード指示画面5940には、モール会員IDが表示されるモール会員ID表示部5942が表示され、その下に、S/Nの入力と「ダウンロード」ボタンのタッチを促すガイド表示部5943が表示され、さらにその下に、S/Nを入力するためのS/N入力部5944が表示され、最下部には、「ダウンロード」ボタン5945が表示されている。
ここで、スマートフォン5235は、遊技者が「ダウンロード」ボタン5945をタッチしたか否かを判定し(ステップS609)、「ダウンロード」ボタン5945がタッチされるまで、ダウンロード指示画面5940の当該表示を維持する。遊技者が「ダウンロード」ボタン5945をタッチしたと判定されると、スマートフォン5235は、S/N入力部5944に入力されたS/Nを含むダウンロードリクエスト情報をDLソフト利用管理サーバ5215に送信する(ステップS610)。なお、この例では、DLソフト買取センターからDLソフトをダウンロードするためのS/Nは1件ずつ入力されるように構成されているが、ダウンロード指示画面5940に、複数のS/N入力部5944を設けて、複数のS/Nをまとめて指定できるようにしてもよい。また、この例では、遊技者は、DLソフト利用券5260にプリントされているS/Nを見て、これをダウンロード指示画面5940のS/N入力部5944に入力するが、DLソフト利用券5260にプリントされている2次元バーコードや3次元バーコードなどの図形をスマートフォン5235で読み取り、それを所定のロジックによりS/Nに変換し、S/N入力部5944に入力するようにしてもよい。その他、他の図形や識別情報を介して、DLソフト利用券5260にプリントされているS/Nに関する情報を、S/N入力部5944に入力することができる。
次に、DLソフト利用管理サーバ5215は、S/Nを含むダウンロードリクエスト情報を受信する(ステップS611)。その後、DBサーバ5185は、DLソフト利用管理サーバ5215からの要求に応じて、S/N管理テーブル5192を参照して、対応するS/Nのレコードを取得する(ステップS612)。そして、DLソフト利用管理サーバ5215は、スマートフォン5235から受信したS/Nが、ダウンロード条件を満たしているか否かを判定する(ステップS613)。例えば、受信したS/Nが、S/N管理テーブル5192に存在しない場合、S/N管理テーブル5192に存在する場合であっても既に買い取りがされている場合などは、ダウンロード条件を満たさない。ダウンロード条件を満たさない場合、エラー表示を行うよう指示を行い(ステップS614)、この指示に応じて、スマートフォン5235が、入力したS/Nに誤りがある旨を示すエラーページをディスプレイに表示する(ステップS615)。また、この例では、いつでもダウンロード処理を行うことができるが、期限を設けてもよい。なお、このようなダウンロードの期限を、S/N管理テーブル5192の対応するS/Nに関する買取期限と関連付けて設定することもできる。期限を越えている場合は、その旨を示すエラーページをディスプレイに表示するよう制御する。
一方、DLソフト利用管理サーバ5215は、スマートフォン5235から受信したS/Nが、ダウンロード条件を満たす場合(すなわち、S/N管理テーブル5192に存在し、かつ、買い取りがされていない(買取フラグ=「0」である)S/Nであると判定した場合)、各種テーブルの更新を行うよう指示を行い(ステップS616)、この指示に応じて、DBサーバ5185は、以下の更新処理を行う。
最初に、DBサーバ5185は、DLソフト利用管理サーバ5215の指示に応じて、DLソフト利用管理テーブル5198に記憶されているレコードのうち、スマートフォン5235から受信したS/Nに対応するレコードのダウンロードフラグを、ダウンロードがされていないことを示す「0」から、ダウンロードがされたことを示す「1」に更新する(ステップS617)。また、このとき、モール会員IDをDLソフト利用管理テーブル5198のモール会員IDの項目に記憶させる。これは、DLソフトの利用時に、他の遊技者が容易に利用できないようにするためである。次に、DBサーバ5185は、DLソフト記憶領域5199から、指定されたS/Nに対応するプロダクトIDのDLソフトを取得する(ステップS618)。なお、ここで、S/Nに対応するDLソフトは、S/N管理テーブル5192を参照することによって把握可能である。
次に、DLソフト利用管理サーバ5215は、DBサーバ5185から取得したDLソフトをスマートフォン5235に送信し(ステップS619)、これに応じて、スマートフォン5235は、DLソフトを受信し、スマートフォン5235の(RAM等の)記憶領域に記憶する(ステップS620)。こうしてダウンロードが終了すると、ダウンロードが完了した旨のメッセージをディスプレイに表示する。
なお、この例では、スマートフォン5235で実行されるWEBブラウザが、WEBサーバ又はASPサーバ等として機能するモバイルI/Fサーバ5220にアクセスすることによって、ダウンロード指示画面等を表示するためのデータや入力データ等の送受信を行い、図100に示すダウンロード処理におけるスマートフォン5235の処理を実現するものであるが、ここでは、便宜上、モバイルI/Fサーバ5220がWEBサーバ又はAPSサーバとして、HTMLの規格等に基づいて動作する内容もスマートフォン5235の処理内容として記載している。
また、ネットワーク5230や他のネットワークを介してスマートフォン5235にダウンロードされたアプリケーションが、当該スマートフォン5235で実行され、そのアプリケーションがネットワーク5230、及びモバイルI/Fサーバ5220を経由してDLソフト利用管理サーバ5215とデータの送受信を行うことでダウンロード処理を実現するようにしてもよい。
なお、この例では、スマートフォン5235の記憶領域にDLソフトがダウンロードされ、その後、スマートフォン5235において、そのDLソフトに対応するアイコン等をタッチ等して選択することによって、そのDLソフトを実行することができる。しかしながら、本実施形態においては、DLソフト利用券5260によって、DLソフトが利用可能となる形態は、このようにDLソフトの実行プログラムがスマートフォン5235にダウンロードされる場合には限定されない。例えば、ASPサーバを用いた仕組みや、クラウドコンピューティングの仕組みによって、DLソフトの実行プログラムがスマートフォン5235にダウンロードされない状態で、スマートフォン5235が所定のソフトウエア(アプリケーション)利用できる形態も、DLソフト利用券5260によるDLソフトの利用に含まれる。この場合、ASPサーバ等は、ASPサーバが管理するアプリケーションについて、スマートフォン5235から送信されたS/Nが利用条件を満たしていることを確認した後で、スマートフォン5235が当該アプリケーションを利用できるようにする。
次に、図102を参照して、DLソフトの利用処理(すなわち、DLソフトをスマートフォン5235にダウンロードさせた後、そのDLソフトを実行する処理)について、詳細に説明する。この処理は、スマートフォン5235にDLソフトをダウンロードした後、そのDLソフトに対応するアイコンをタッチする等してDLソフトを起動することによって開始される。図102は、利用処理を、スマートフォン5235、DLソフト利用管理サーバ5215、及びDBサーバ5185の主体別にそれぞれ表記したフローチャートである。
図102に示すように、最初に、スマートフォン5235は、S/Nの入力のために、スマートフォン5235のディスプレイにS/N入力画面(不図示)の表示を行う(ステップS631)。S/N入力画面には、S/N入力部と認証ボタンが表示され、遊技者がS/N入力部にそのDLソフトのS/Nを入力し、認証ボタンをタッチしたか否かを判定し(ステップS632)、S/Nの入力と認証ボタンのタッチがされるまでS/N入力画面の表示を維持する。S/Nの入力と認証ボタンのタッチがされると、スマートフォン5235から取得されたIDm等の固有IDと、入力されたS/Nを、DLソフト利用管理サーバ5215に送信する(ステップS633)。
次に、DLソフト利用管理サーバ5215は、固有IDと、入力されたS/Nを受信する(ステップS634)。その後、DBサーバ5185は、DLソフト利用管理サーバ5215からの要求に応じて、S/N管理テーブル5192を参照して、対応するS/Nのレコードを取得する(ステップS635)。そして、DLソフト利用管理サーバ5215は、スマートフォン5235から受信したS/Nが、利用条件を満たしているか否かを判定する(ステップS636)。例えば、受信したS/Nが、S/N管理テーブル5192に存在しない場合、又は、S/N管理テーブル5192に存在する場合であっても既に買い取りがされている場合などは、利用条件を満たさない。利用条件を満たさない場合、エラー表示を行うよう指示を行い(ステップS637)、この指示に応じて、スマートフォン5235が、入力したS/Nに誤りがある旨を示すエラーページをディスプレイに表示する(ステップS638)。さらに、モール会員情報テーブル5194とDLソフト利用管理テーブル5198を参照して、遊技者が、そのS/Nに対応するDLソフトをダウンロードしたモール会員であるか否かを判定し、不正な利用である場合は、上記と同様に、エラーメッセージを表示することもできる。また、この例では、遊技者は、正当な利用である限り、いつでもDLソフトを利用することができるが、期限を設けてもよい。なお、このような利用の期限を、S/N管理テーブル5192の対応するS/Nに関する買取期限と関連付けて設定することもできる。期限を越えている場合は、その旨を示すエラーページをディスプレイに表示するよう制御する。
一方、DLソフト利用管理サーバ5215は、スマートフォン5235から受信したS/Nが、利用条件を満たす場合(すなわち、S/N管理テーブル5192に存在し、かつ、買い取りがされていない(買取フラグ=「0」である)S/Nであると判定した場合)、かつ、遊技者が、そのS/Nに対応するDLソフトをダウンロードしたモール会員である場合、テーブルの更新を行うよう指示を行い(ステップS639)、この指示に応じて、DBサーバ5185は、以下の更新処理を行う。
すなわち、DBサーバ5185は、DLソフト利用管理サーバ5215の指示に応じて、DLソフト利用管理テーブル5198に記憶されているレコードのうち、スマートフォン5235から受信したS/Nに対応するレコードの利用カウンタを1加算し、最終利用日時をセットする(ステップS640)。
次に、DLソフト利用管理サーバ5215は、スマートフォン5235に対してDLソフトの利用を許可する許可信号を送信し(ステップS641)、これに応じて、スマートフォン5235は、DLソフトの実行を開始する(ステップS642)。
なお、この例では、スマートフォン5235にダウンロードされたDLソフトが起動されるたびに、遊技者がS/Nを入力するよう構成されているが、複数回起動されて初めてS/Nの入力を要求するようにしてもよい。また、S/Nをスマートフォン5235の記憶領域に記憶させ、DLソフトが起動されたときに自動的にそのS/NをDLソフト利用管理サーバ5215に送信するようにして、遊技者がS/Nの入力をしないようにしてもよい。
次に、本発明の第6の実施形態に係る景品交換システム5001において、景品交換を行う場合について説明する。景品交換システム5001では、遊技者は、景品交換システム1と同様の方法により、モール会員登録、及び景品選択指示を行うことができる。一方、景品交換指示に関しては、景品交換システム1が、一般景品への交換を目的とした遊技媒体の貯玉・貯メダルにより遊技媒体種別ごとに保持数を管理するモール会員遊技媒体保持数管理テーブル5652(図18(C)に示すモール会員遊技媒体保持数管理テーブル652と同様のテーブル)を参照して、景品交換に必要となる費用の支払いを管理するのに対し、景品交換システム5001は、上記一般景品への交換を目的とした景品交換システムの枠組みを維持しつつ、特殊景品への交換をも目的とした、図92(D)に示す電子価値管理テーブル5193を参照して、景品交換に必要となる費用の支払いを管理する。
従って、景品交換システム5001では、景品交換システム1と同様の方法による、モール会員遊技媒体保持数管理テーブル5652に記憶されたデータに基づく景品交換指示と、景品交換システム5001で新たに設けられた、電子価値管理テーブル5193に記憶されたデータに基づく景品交換指示が別個の仕組みとして設けられる。
この点で、本発明の第6の実施形態に係る景品交換システム5001は、景品交換指示に関して、上述した第5の実施形態に係る景品交換システム4001と同様の態様で実現される。すなわち、図81(A)に示す景品交換ログイン画面4920と図81(B)に示す景品交換指示画面4930を介して、景品交換処理を行うことができる。
これまで、本発明の第6の実施形態に係る景品交換システム5001を、図82に示すシステム構成を例にとって説明してきたが、他の様々な構成によって、本発明の特徴的な処理を実現可能である。例えば、DLソフト買取センターの各サーバが、関連するテーブルを備えるようにしてもよく、その他、DLソフト買取センターにおけるサーバ配置や買取管理DB5190における各テーブルの構成について、様々なバリエーションを考えることができる。
また、本実施形態では、スマートフォン5235によってDLソフト買取サーバ5210にアクセスして買取リクエストを送信する場合、スマートフォン5235のIDmを固有IDとして認識することで、モール会員であるか否かを判定しているが、遊技者によるコードとパスワードの入力や、会員カードである非接触ICカードを読み取らせる等して、認証処理を行うようにすることもできる。
[本発明の第7の実施形態に係る景品交換システムの説明]
次に、図103を参照して、本発明の第7の実施形態に係る景品交換システムのシステム概要について説明する。図103に示す景品交換システム6001は、上述の景品交換システム5001の機能を一部拡張するもので、景品交換システム5001の変形例ということができる。従って、景品交換システム5001と基本的に同様の構成要素については同一の符号を付し、詳細な説明については省略する。図103の景品交換システム6001は、好ましくは、ネット通販連動型の景品交換システムである。
図103に示す景品交換システム6001では、景品交換システム5001と比較すると、DLソフト買取センターにおいて、クーポン交換サーバ6170があらたに設置され、モバイルI/Fサーバ5220の代わりに、モバイルI/Fサーバ5220の機能に拡張を加えたモバイルI/Fサーバ5220’が配置される。また、買取管理DB5190も、後述するようにテーブルが追加になっており、買取管理DB5190’となっている。
さらに、図103に示す景品交換システム6001では、地域限定買物クーポン管理センターに配置されたクーポン管理サーバ6200が、DLソフト買取センターに配置されたクーポン交換サーバ6170と、ネットワークで接続される。なお、このネットワークは、インターネットを含むネットワークやVPNのようなネットワークであってもよい。また、有線ネットワーク、無線ネットワークのどちらによるものでもよい。地域限定買物クーポン管理センターでは、クーポン管理サーバ6200によってクーポン券(地域限定買物クーポン券)の発行や配送等が管理される。地域限定買物クーポン券とは、市、区、町、村、県単位等の限定された範囲内で利用可能な所定の地域において利用可能な、いわゆる「地域振興券」と同等なクーポン券であり、各ホール店舗には、ホール店舗の住所に対応する地域に関わる地域限定買物クーポン管理センターがそれぞれ対応付けられる。なお、上述のように、地域限定買物クーポン券の典型的な例は「地域振興券」であるが、これ以外にも、例えば、特定の地域や特定の店舗において利用可能なクーポン券が含まれる。また、地域限定買物クーポン券には、それによって商品の購入やサービスを享受できるすべての地域限定型のクーポン券が含まれる。なお、クーポン交換サーバ6170、及びクーポン管理サーバ6200の接続形態やサーバ構成等は、一例に過ぎず、他の様々な形態で同様の機能を実現することができる。また、地域限定買物クーポン管理センターも一例に過ぎず、様々な企業や機関のシステムがこの景品交換システム6001に組み込まれうる。例えば、全国展開する飲食チェーン店において、所定の店舗限定でクーポンを発行する場合、当該飲食チェーン店のサーバが、クーポン管理サーバ6200として機能し得る。
また、図103に示す景品交換システム6001の例では、DLソフト買取センター内にDLソフト利用券発券サーバ5200とDLソフト買取サーバ5210が配置されているが、これらの2つのサーバは、必ずしも同一のDLソフト買取センター内に配置される必要はなく、また、それぞれ物理的に異なる場所に配置されるようにしてもよい。さらに、DLソフト利用券発券サーバ5200とDLソフト買取サーバ5210を、それぞれ異なる運営法人によって運営することもできる。
次に、図104を参照して、遊技者、DLソフト買取センター、及び地域限定買物クーポン管理センターとの間での全体的な処理概要について説明する。なお、その他の、ホール店舗、遊技者、DLソフト買取センター、及び電算センターとの関係は、図83に示す通りである。図83に示すように、ホール店舗のDLソフト利用券発券装置5150により発券されたDLソフト利用券5260にプリントされたURLに従って、遊技者の所有するスマートフォン5235がWEBページにアクセスし、そこで遊技者が、DLソフトの買い取り(電子価値への交換)が行われ、DLソフト買取センターでDLソフトの買い取りが行われ、遊技者ごとに電子価値が付与され管理される。
図104では、遊技者がスマートフォン5235を操作して、上述のように遊技者ごとに付与された電子価値を、地域限定買物クーポン券(以降、クーポン券6260とする)に交換する。すなわち、クーポン券6260への交換は、遊技者がスマートフォン5235を操作して、DLソフト買取センターにアクセスして、交換の対価となる電子価値と、交換するクーポン券6260を指定して交換リクエストをすることによって行われる。その後、DLソフト買取センターは、地域限定買物クーポン管理センターに対して、クーポン券発行指示とクーポン券配送指示を行う。これらの指示に応じて、地域限定買物クーポン管理センターのクーポン管理サーバ6200は、クーポン券6260の発行を行い、発行されたクーポン券6260を、指定された遊技者の住所に配送する。
地域限定買物クーポン管理センターのクーポン管理サーバ6200は、必要に応じて各種手数料等を考慮し、クーポン券6260の発行に関する費用をDLソフト買取センターに対して請求することができる。ホール店舗で獲得した遊技媒体がDLソフト利用券5260に変換され、そのDLソフト利用券5260が買い取られた結果得、遊技者に付与された電子価値について、DLソフト買取センターは既に、ホール店舗でDLソフト利用券5260が発行された時点、あるいは、DLソフト買取センターでDLソフト利用券5260が買い取られた時点で、ホール店舗に対して、その電子価値に対応する費用を請求済みであるため、地域限定買物クーポン管理センターからの上記請求については、DLソフト買取センターが応じることになる。
なお、地域限定買物クーポン管理センターによるDLソフト買取センターへの請求は、複数のクーポン券発行処理についてまとめて行ったり、所定の期間ごとにまとめて行ったりすることができる。また、図104の例では、地域限定買物クーポン管理センターによる金額請求が、地域限定買物クーポン管理センターのクーポン管理サーバ6200からDLソフト買取センターに対して行われるように示されているが、これは便宜上の表記に過ぎず、実際は、例えば、地域限定買物クーポン管理センターから、所定の銀行決済システムに対して決済指示を送信することによって、DLソフト買取センターの運営主体の銀行口座に請求を行うといった処理になる。同様に、金額支払いが、DLソフト買取センターから地域限定買物クーポン管理センターに対して行われているように示されているのも、便宜上の表記である。また、DLソフト買取センターと地域限定買物クーポン管理センターの間の決済は、それぞれの運営主体等を含んだ多数のルートによって実現し得る。また、ここでは、DLソフト買取センターにおける処理に関して、サーバを特定せずに説明したが、各種サーバの機能については後で詳細に説明する。
次に、各サーバの構成についてであるが、クーポン交換サーバ6170とクーポン管理サーバ6200の構成については、上述した景品交換システム5001の会員管理サーバ5170(図85参照)と同様であるため、省略する。ただし、クーポン交換サーバ6170では、インターフェイスが、クーポン管理サーバ6200、会員管理サーバ5170、及びモバイルI/Fサーバ5220’との間のデータ通信をそれぞれ制御し、クーポン管理サーバ6200では、インターフェイスが、クーポン交換サーバ6170との間のデータ通信を制御する。また、モバイルI/Fサーバ5220’では、クーポン交換サーバ6170、及びDLソフト買取サーバ5210との間のデータ通信をそれぞれ制御する。
次に、図105を参照して、クーポン交換サーバ6170とクーポン管理サーバ6200の機能について説明する。図105(A)は、クーポン交換サーバ6170の機能ブロック図である。クーポン交換サーバ6170は、アクセス管理部6171、会員管理部6172、交換リクエスト管理部6173、及びネットワークI/F部6174を備える。アクセス管理部6171は、ネットワークI/F部6174を介してクーポン交換サーバ6170がクーポン管理サーバ6200にアクセスできるよう制御する。会員管理部6172は、遊技者のスマートフォン5235からログインがあった場合に、その遊技者がモール会員登録をしたモール会員であるか否かについてチェックを行う。この例では、モール会員についてのみ、クーポン券の交換が可能であるよう設定されているが、こうした設定は、システムに応じて任意に設定可能である。会員管理部6172は、会員管理サーバ5170のモール会員管理部5181と協働して、遊技者のスマートフォン5235から読み取った固有ID等に基づいて、その遊技者が、すでに登録されているモール会員であるか否かを判定し、モール会員でない場合は、遊技者からの交換リクエストを拒否し、エラーメッセージを表示するよう制御する。
交換リクエスト管理部6173は、遊技者のスマートフォン5235から交換リクエストがあった場合に、交換リクエスト情報を受信し、その交換リクエスト情報に応じて、地域限定買物クーポン管理センターのクーポン管理サーバ6200に対して、クーポン券発行指示、及びクーポン券配送指示を送信する。クーポン券発行指示では、発行するクーポン券の券種及び枚数が送信され、クーポン券配送指示では、遊技者の配送先住所が送信される。クーポン券の券種及び枚数は、遊技者が指定した遊技者保有の電子価値に基づいて求められる。また、必要に応じて、クーポン券6260の交換結果を含む交換情報をスマートフォン5235に送信することもできる。
また、図105(A)に示すように、クーポン交換サーバ6170に、行動履歴管理部を設けて、遊技者が自身が保有する電子価値によりクーポン券発行指示を行った操作等に関する情報をモール会員行動履歴管理テーブル5196に記憶することもできる。また、ネットワークI/F部6174は、インターネット等のネットワークに接続して、相手方のコンピュータ(ここでは、クーポン管理サーバ6200や会員管理サーバ5170)とデータ送受信を行うよう制御する。(後述するクーポン管理サーバ6200のネットワークI/F部6205についても同様である)。
図105(B)は、クーポン管理サーバ6200の機能ブロック図である。クーポン管理サーバ6200は、アクセス管理部6201、クーポン発行管理部6202、クーポン配送管理部6203、金額請求部6204、及びネットワークI/F部6205を備える。アクセス管理部6201は、ネットワークI/F部6205を介してクーポン管理サーバ6200がクーポン交換サーバ6170にアクセスできるよう制御する。クーポン発行管理部6202は、クーポン交換サーバ6170からのクーポン券発行指示に応じて、指定された券種のクーポン券6260を、指定された枚数分発行する。クーポン配送管理部6203は、クーポン交換サーバ6170からのクーポン券配送指示に応じて、クーポン券6260の配送に関する処理を行う。発行されたクーポン券6260の配送の手続は、実際は地域限定買物クーポン管理センターのスタッフ等によって行われるが、クーポン配送管理部6203では、例えば、指定された遊技者の配送先住所をあて名とする配送票の印刷等を自動的に行う。金額請求部6204は、クーポン券6260が発行された場合に、そのクーポン券6260に対応する電子価値に相当する通貨価値の金額を、そのクーポン券6260の発行を指示したDLソフト買取センターに請求する。
図106は、本実施形態においてあらたに追加されたクーポン券管理テーブル6191の例を示しており、買取管理DB5190’に記憶される。クーポン券6260の情報を管理するものであり、クーポンごとに、クーポンID、名称、発行体、住所、第1券種、及び第2券種の各項目を含んでいる。
次に、図107を参照して、DLソフトの買取処理(すなわち、DLソフト買取センターにDLソフトを買い取らせる処理)に進むか、DLソフトのダウンロード処理に進むか、クーポン券6260の交換処理に進むかを選択する選択処理について説明する。図107(A)は、選択処理を表すフローチャートであり、処理の主体は、スマートフォン5235である。ここでは、スマートフォン5235でWEBブラウザが実行され、これとWEBサーバやASPサーバとして機能するモバイルI/Fサーバ5220とで、WEBページ(WEBサイト)へのアクセス、WEBページの表示、及びデータ送受信等を行うが、ここでは、便宜上、これらの処理は、スマートフォン5235の処理として記載する。図107(B)は、スマートフォン5235のディスプレイに表示される処理選択画面を示す図である。
図107(A)に示すように、最初に、遊技者が、スマートフォン5235を操作して、DLソフト利用券5260にプリントされたURLで表されるWEBページにアクセスすると、スマートフォン5235のディスプレイに処理選択画面が表示される(ステップS701)。図107(B)には、このときに表示される処理選択画面6890が示されている。処理選択画面6890には、図107(B)に示すように、処理の選択操作を促すガイド表示部6892が表示され、その下に、「買取」ボタン6893、「ダウンロード」ボタン6894、及び「クーポン券交換」ボタン6895が表示されている。
図107(A)のステップS702で、スマートフォン5235で遊技者によるボタンタッチが行われたか否かを判定し、ボタンタッチが行われるまで、処理選択画面6890の表示を維持する。ボタンタッチが行われると、タッチされたボタンが、「買取」ボタン5893であるか「ダウンロード」ボタン5894であるか「クーポン券交換」ボタン6895であるかを判定する(ステップS703)。「買取」ボタン5893がタッチされた場合は、DLソフト買取処理を開始し、「ダウンロード」ボタン5894がタッチされた場合は、ダウンロード処理を開始する。「クーポン券交換」ボタン6895がタッチされた場合は、クーポン券交換処理を開始する。この例では、いずれの処理もモール会員であることが条件とされるので、処理選択画面6890において会員チェックを行うこともできるが、ここでは、それぞれの処理の開始時にモール会員であるか否かのチェックを行うこととした。また、DLソフトの買取処理、及びDLソフトのダウンロード処理の場合は、DLソフト利用券5260にプリントされたURLで表されるWEBページで、上記処理選択画面6890が表示されるようにし、クーポン券6260の交換処理の場合は、これとは異なるURLで表されるWEBページに別途アクセスするようにしてもよい。
次に、図108、図109、及び図110を参照して、クーポン券交換処理について、詳細に説明する。この処理は、上述のように、図107(B)の処理選択画面6890において、「クーポン券交換」ボタン6895がタッチされた場合に開始される。図108は、クーポン券交換処理を、スマートフォン5235、クーポン交換サーバ6170、及びDBサーバ5185の主体別にそれぞれ表記したフローチャートであり、図109は、スマートフォン5235のディスプレイに表示されるクーポン券交換指示画面とクーポン券選択画面を示す図であり、図110は、スマートフォン5235のディスプレイに表示されるクーポン券交換結果表示画面を示す図である。
図108に示すように、最初に、スマートフォン5235は、クーポン券交換処理のために、スマートフォン5235のディスプレイにクーポン券交換ログイン画面の表示を行う(ステップS711)。クーポン券交換ログイン画面は、ここでは図示しないが、図98(A)に示すDLソフト買取ログイン画面5900と同様のものであり、ガイド表示部パスワード入力部、及び「ログイン」ボタンが表示されている。
次に、スマートフォン5235は、遊技者がパスワード入力部にパスワードを入力し、「ログイン」ボタンをタッチしたか否かを判定し(ステップS712)、パスワードの入力と「ログイン」ボタンのタッチがされるまでクーポン券交換ログイン画面の表示を維持する。パスワードの入力と「ログイン」ボタンのタッチがされると、スマートフォン5235から取得されたIDm等の固有IDと入力されたパスワードを、クーポン交換サーバ6170に送信する(ステップS713)。
クーポン交換サーバ6170は、スマートフォン5235から、固有IDとパスワードを受信すると、そこで、ログインした遊技者がモール会員であるか否かを判定する(ステップS714)。ここで、クーポン交換サーバ6170は、固有IDとパスワードを会員管理サーバ5170に送信することにより、ログインした遊技者が正当なモール会員であるか否かを問い合わせ、会員管理サーバ5170は、DBサーバ5185に記憶され、同期管理しているモール会員情報テーブル5194を参照して、ログインした遊技者が正当なモール会員であるか否かをチェックし、その結果をクーポン交換サーバ6170に伝える。この例では、ログインの際に、パスワードを要求して、正当なモール会員であるか否かを判定しているが、このようなパスワードの入力を省略することもできる。また、この例では、遊技者がモール会員登録をしている場合のみ、クーポン券交換処理を可能としているが、遊技者がモール会員でなくてもクーポン券交換処理を可能とすることができる。
クーポン交換サーバ6170は、遊技者が正当なモール会員でないと判定した場合、エラー表示を行うよう指示を行い(ステップS715)、この指示に応じて、スマートフォン5235が、ディスプレイにエラーページを表示する(ステップS716)。一方、クーポン交換サーバ6170は、遊技者が正当なモール会員であると判定した場合、クーポン券交換指示画面の表示を行うよう指示を行い(ステップS717)、この指示に応じて、スマートフォン5235が、ディスプレイにクーポン券交換指示画面を表示する(ステップS719)。
図109(A)には、クーポン券交換指示画面6900が示されている。クーポン券交換指示画面6900には、モール会員IDが表示されるモール会員ID表示部6902が表示され、その下に、クーポン券6260に交換する電子価値の入力と「交換」ボタンのタッチを促すガイド表示部6903が表示され、さらにその下に、その遊技者が現在保有する電子価値を表示するための電子価値表示部6904が表示され、その下に、クーポン券6260に交換する電子価値を入力するための電子価値入力部6905が表示され、最下部には、「交換」ボタン6906が表示されている。なお、電子価値表示部6904に表示する、その遊技者が現在保有する電子価値を取得するため、クーポン交換サーバ6170は、DBサーバ5185を介して電子価値管理テーブル5193を参照する(ステップS718)。
ここで、スマートフォン5235は、遊技者が、電子価値入力部6905に電子価値を入力し、「交換」ボタン6906をタッチしたか否かを判定し(ステップS720)、電子価値の入力と「交換」ボタン6906のタッチがされるまで、クーポン券交換指示画面6900の当該表示を維持する。遊技者が電子価値を入力し、「交換」ボタン6906をタッチしたと判定されると、スマートフォン5235は、電子価値入力部6905に入力された電子価値をスマートフォン5235の所定の記憶領域に記憶するとともに、(交換リクエスト情報として)クーポン交換サーバ6170に送信し(ステップS721)、クーポン交換サーバ6170は、DBサーバ5185にクーポン券情報の取得を指示する(ステップS722)。DBサーバ5185は、クーポン交換サーバ6170の要求に応じて、クーポン券管理テーブル6191を参照し、各項目の内容をクーポン券情報としてクーポン交換サーバ6170に送信する(ステップS723)。クーポン券管理テーブル6191は、図106に示すように、クーポンID、名称、発行体、住所、第1券種、第2券種の各項目を有している。なお、クーポン券交換指示画面6900では、電子価値入力部6905において、交換する電子価値を入力しているが、こうした電子価値は、後で入力することもでき、電子価値に対応する通貨価値が、クーポン券6260の最小券種の額より小さい場合は、クーポン券6260の発行指示がされない。また、遊技者の保有する電子価値を超えた値を入力した場合はエラーとなる。また、電子価値入力部6905を設けずに、「交換」ボタン6906のタッチにより、所定の電子価値に対応する所定のクーポン券6260が固定的に発行されるようにしてもよい。
クーポン交換サーバ6170はここで、最初に、遊技者に関連付けられた店舗コード(例えば、その遊技者のモール会員IDに対応付けられた店舗コードを、モール会員情報テーブル5194を参照して求めることができる)の住所と、クーポン券情報に含まれるクーポン券6260の発行体の住所とが、一定の距離範囲内にあるクーポン券を選択対象として決定し、次に、スマートフォン5235から受信した電子価値で交換できないクーポン券があれば(例えば、クーポン券の最小の券種の額が、電子価値に基づいて決定される通貨価値より大きい場合等)、そのクーポン券を選択対象から外す。クーポン交換サーバ6170は、こうして決定された選択対象のクーポン券を表示するように、クーポン券選択画面の表示をスマートフォン5235に指示する(ステップS724)。
この指示に応じて、スマートフォン5235は、ディスプレイにクーポン券選択画面を表示する(ステップS725)。図109(B)には、クーポン券選択画面6910が示されている。クーポン券選択画面6910には、モール会員IDが表示されるモール会員ID表示部6912が表示され、その下に、交換するクーポン券6260の選択を促すガイド表示部6913が表示され、さらにその下に、交換するクーポン券6260の候補がプルダウンメニューによりリスト表示されるクーポン券選択候補表示部6914が表示され、最下部には、「決定」ボタン6915が表示されている。この例では、交換するクーポン券6260の名称を候補リストとして表示させて、それを遊技者に選択されるようにしているが、1つのクーポン券6260のみに対応するようにして、クーポン券選択画面6910の表示を省略してもよい。また、複数のクーポン券を固定的に表示させてクーポン券選択画面6910の表示をするようにしてもよい。また、この例では、クーポン券6260の発行体の住所とホール店舗の住所とが一定の距離範囲内にあるものを選択候補として自動的にリスト表示したが、他の選択基準によってクーポン券6260の選択候補を決定してもよい。例えば、ホール店舗と同じ市区町村であるとか、同じ組織(商店街や商工会など)に属しているといった基準を含む様々な基準を用いることができる。
ここで、スマートフォン5235は、遊技者が、クーポン券6260の選択を行い、「決定」ボタン6915をタッチしたか否かを判定し(ステップS726)、クーポン券6260の選択と「決定」ボタン6915のタッチがされるまで、クーポン券選択画面6910を維持する。遊技者がクーポン券6260を選択し、「決定」ボタン6915をタッチしたと判定されると、スマートフォン5235は、スマートフォン5235の所定の記憶領域に記憶されていた電子価値と、クーポン券選択候補表示部6914から選択されたクーポン券(クーポン券ID、名称等)を含む交換リクエスト情報をクーポン交換サーバ6170に送信し(ステップS727)、クーポン交換サーバ6170は、この交換リクエスト情報を受信する(ステップS728)。なお、電子価値については、ステップS721において、交換リクエスト情報として既にクーポン交換サーバ6170に送信されているので、ここで送信することは必須ではない。
次に、クーポン交換サーバ6170は、スマートフォン5235から受信した電子価値(電子価値を通貨単位に変換した値)と、選択されたクーポンIDに対応する券種から、交換するクーポン券2620の券種と枚数を決定し、この内容で、クーポン管理サーバ6200に、クーポン券発行指示とクーポン券配送指示を行う(ステップS729)。また、クーポン券配送指示では、遊技者の配送先住所が送信されるが、これは、モール会員情報テーブル5194に記憶される配送先を用いてもよいし、遊技者から入力あるいは選択させるようにしてもよい。また、クーポン交換サーバ6170は、遊技者が選択したクーポン券6260に応じて、そのクーポン券6260のそれぞれに対応するクーポン管理サーバ6200にアクセスし、クーポン券発行指示とクーポン券配送指示を行うことになる(クーポン管理サーバ6200を共通に管理する場合は、クーポン管理サーバ6200は1つである)。
また、クーポン交換サーバ6170は、電子価値をクーポン券6260の券種に割り当てる際に、余りが発生する場合(例えば、電子価値に対応する通貨価値が5000円であって、クーポン券6260の最小額券種が2000円であるような場合)、その余りの電子価値については、そのまま遊技者の電子価値として保持される。また、クーポン交換サーバ6170が、クーポン管理サーバ6200に、受信した電子価値(又は、電子価値を通貨単位に変換した値)を送信し、クーポン管理サーバ6200で割り当てたクーポン券6260の券種と枚数、及び余りを受け取るように構成することもできる。
次に、クーポン交換サーバ6170は、テーブルの更新等を行うよう指示を行い(ステップS729)、この指示に応じて、DBサーバ5185は、以下の更新処理を行う。
最初に、DBサーバ5185は、今回、スマートフォン5235において遊技者により入力され、クーポン券6260に交換された電子価値を、電子価値管理テーブル5193に記憶されている当該遊技者の電子価値から減算する(ステップS731)。なお、上述のように、遊技者により入力された電子価値のうち、クーポン券6260の交換に際して余りとなり、交換に用いられなかった分については、減算されない。
次に、DBサーバ5185は、クーポン交換サーバ6170の指示に応じて、クーポン券交換処理を行った遊技者(モール会員)の有する電子価値データ(ステップS731により減算された電子価値の数値)を、交換情報としてクーポン交換サーバ6170に送信する(ステップS732)。
次に、クーポン交換サーバ6170は、DBサーバ5185からクーポン券交換処理を行った遊技者(モール会員)の有する電子価値データを含む交換情報を受信すると、クーポン管理サーバ6200に発行を指示したクーポン券2620の券種と枚数をその交換情報に含め、これをスマートフォン5235に送信するとともに、クーポン券6260への交換が完了した旨を通知するメッセージを含んだクーポン交換結果表示画面を表示するようスマートフォン5235に指示を行い(ステップS733)、この指示に応じて、スマートフォン5235が、クーポン交換結果表示画面をディスプレイに表示する(ステップS734)。
図110には、こうして表示されたクーポン交換結果表示画面6920が示されている。図110に示すクーポン交換結果表示画面6920では、モール会員IDが表示されるモール会員ID表示部6922が表示され、その下に、クーポン券6260への交換が完了した旨を表すガイド表示部6923が表示され、さらにその下に、今回の交換により発行されたクーポン券の名称が表示されるクーポン券名称表示部6924が表示され、その下に、その遊技者が現在保有する電子価値を表示する電子価値表示部6925が表示され、最下部には、どのクーポン券が何枚発行され、それが遊技者の住所に配送される旨のメッセージを表示するメッセージ表示部6926が表示されている。
この例では、モール会員=「U004」の遊技者が、◇◇市振興券に交換することを選択してその交換が完了し、その遊技者の保有する電子価値が1000から0に減少したことが示されている。
なお、この例では、スマートフォン5235で実行されるWEBブラウザが、WEBサーバ又はASPサーバ等として機能するモバイルI/Fサーバ5220にアクセスすることによって、クーポン券交換指示画面等を表示するためのデータや入力データ等の送受信を行い、図108に示すクーポン券交換処理におけるスマートフォン5235の処理を実現するものであるが、ここでは、便宜上、モバイルI/Fサーバ5220がWEBサーバ又はAPSサーバとして、HTMLの規格等に基づいて動作する内容もスマートフォン5235の処理内容として記載している。
また、ネットワーク5230や他のネットワークを介してスマートフォン5235にダウンロードされたアプリケーションが、当該スマートフォン5235で実行され、そのアプリケーションがネットワーク5230、及びモバイルI/Fサーバ5220を経由してクーポン交換サーバ6170とデータの送受信を行うことでクーポン券交換処理を実現するようにしてもよい。
また、クーポン交換サーバ6170は、クーポン管理サーバ6200から受信した交換情報に含まれる、クーポン管理サーバ6200に発行を指示したクーポン券2620の券種と枚数を表すデータ(又は、これらから求められるデータ)を所定の記憶手段に記憶しておき、地域限定買物クーポン管理センターのクーポン管理サーバ6200から、クーポン券6260の発行に関する費用がDLソフト買取センターに対して請求された場合に、これらのデータを、請求金額の正当性を検証するために用いることができる。
本発明の第6の実施形態に係る景品交換システム5001における景品交換指示と同様に、本実施形態では、クーポン券交換処理を、遊技者のスマートフォン5235やPCなどを用いて、ホール店舗外で行うことができる。
以上、本発明の第7の実施形態に係る景品交換システム6001を、本発明の第6の実施形態に係る景品交換システム5001の機能を一部拡張するものとして説明してきたが、同様の拡張を、本発明の第5の実施形態に係る景品交換システム4001に対して適用することもでき、このように構成することにより、通販景品交換券4260を買い取らせることで遊技者に付与された電子価値によって、地域限定買物クーポンであるクーポン券6260を取得することができるようになる。またさらに、景品交換システム6001を本発明の第1の実施形態に係る景品交換システム1ないし第4の実施形態に係る景品交換システム3001に適用して、遊技者が貯玉(貯メダル)により獲得した価値、又は少額貯玉により獲得した電子価値を対価として、地域限定買物クーポン管理センターのクーポン管理サーバ6200に、クーポン券6260の発行及び配送を行わせるようにできる。例えば、景品交換システム1において、基幹サーバ600の景品交換制御部605は、景品交換装置からの遊技者の指示に応じて、遊技者が保持する遊技媒体の数量や電子価値と、遊技者が指定したクーポン券6260から、交換可能な券種と枚数を決定し、クーポン管理サーバ6200にアクセスして、クーポン管理サーバ6200に対し、決定したクーポン券6260を取得するように、クーポン券発行指示とクーポン券配送指示を行うことができる。
これまで、本発明の第7の実施形態に係る景品交換システム6001を、図103に示すシステム構成を例にとって説明してきたが、他の様々な構成によって、本発明の特徴的な処理を実現可能である。例えば、クーポン交換サーバ6170を分散して配置したり、他のサーバと統合したりすることができ、また、DLソフト買取センターの各サーバが、関連するテーブルを備えるようにしてもよく、その他、DLソフト買取センターにおけるサーバ配置や買取管理DB5190’における各テーブルの構成について、様々なバリエーションを考えることができる。
[本発明の第8の実施形態に係る景品交換システムの説明]
図111を参照して、本発明の第8の実施形態に係る景品交換システムのシステム概要について説明する。図111に示す景品交換システム7001は、図1に示す上述の景品交換システム1と同様、ホール店舗に配置された装置、及び電算センターの装置を含むように構成され、電算センターの装置の一部が、インターネットのようなネットワークを経由してネット通販サイトの端末に接続される。図111の景品交換システム7001は、好ましくは、ネット通販連動型の景品交換システムである。
図111に示す景品交換システム7001は、ホール店舗において貯玉、貯メダル、景品等を管理する(景品交換システム7001とは別の)ホールシステム7002が運用されている場合に、このホールシステム7002と協働して、遊技者が景品選択、景品交換、景品発注をできるようにする。この場合、景品交換システム7001とホールシステム7002は、システム的に接続されている必要は無いが、ネットワークによってこれらのシステムが接続され、所定のデータの送信や送受信を行うようにすることもできる。ホールシステム7002は、基本的には、景品交換システム7001の提供者(提供・製造企業)とは異なる提供者のシステムを指すが、様々な他のシステムを含むものである。
図111に示すホールシステム7002は、ホール店舗に、ホールコンピュータ7400、ホールDB7430、遊技機7010、サンド装置7020、及び景品POS7500を備え、これらはそれぞれ、景品交換システム1における、ホール店舗のホールコンピュータ400、ホールDB430、遊技機10、サンド装置20、景品POS500に対応する。
ホールコンピュータ7400は、そのホール店舗に配置された装置の状態(遊技者の遊技状況等を含む)や、会員、及び景品に関する情報を管理する等の機能を有し、各種データを記録したホールDB7430を備える。遊技機7010は、例えば、パチスロ機やパチンコ機であり、遊技者は、これらを用いて遊技することにより、遊技媒体(メダルやパチンコ玉)を獲得する。また、遊技機7010は、ホールコンピュータ7400、及びサンド装置7020に接続され、遊技状況や遊技媒体の保持数(貯メダル数、貯玉数)に関する情報をやりとりする。
景品POS7500は、ホール店舗の景品交換カウンターに設置され、ホール店舗のスタッフが、遊技者の景品交換に対応するために使用される。例えば、計数装置により発行されたレシートを読み込み、又は、サンド装置7020から送信された計数値や保持数を読み出し、これに対応する価値の景品を遊技者に提供する。本実施形態では、スタッフが景品POS7500により把握した遊技者が保持する遊技媒体の保持数を景品交換端末7530に入力することで景品交換システム7001に提供し、景品交換システム7001による景品交換を可能とする。また、景品POS7500と景品交換システム7001とをネットワーク接続して、遊技媒体の保持数を景品交換システム7001に電子的に提供することもできる。なお、計数装置は、遊技者が獲得した玉(メダル)数をカウントする装置であって、島端計数装置、各台計数機能付きサンド装置、及びその他の計数装置として、ホール店舗内の様々な箇所に配置されうる装置である。以降、これらの装置を特段区別する必要がない場合は、単に「計数装置」と称する。
図111に示す景品交換システム7001は、図1に示す景品交換システム1の変形例と捉えることができ、景品交換システム1と同様の景品選択制御、景品交換制御、景品発注制御等の各機能を備える。景品交換システム7001は、電算センターに、基幹サーバ7600、基幹DB7650、モバイルI/Fサーバ7680、ショップ管理サーバ7700、及び景品DB7750を備え、これらはそれぞれ、景品交換システム1における、基幹サーバ600、基幹DB650、モバイルI/Fサーバ680、ショップ管理サーバ700、景品DB750に対応する。また、無線ネットワーク7690は、景品交換システム1におけるネットワーク690に対応する。
基幹サーバ7600は、本実施形態に係る景品交換システム7001の利用者をモール会員として管理し、遊技者の景品選択や景品交換の操作に応じてそれぞれ景品選択制御処理、景品交換制御処理を行い、景品交換が決定した場合には、自動的に対応するネット通販サイトに対する景品発注処理を行う。モール会員の情報や、景品選択・景品交換に関する情報は、基幹DB7650に記憶される。
モバイルI/Fサーバ7680は、スマートフォン7570やフィーチャーフォンで実行されるWEBブラウザからのアクセスに応じて、これらの装置に所定のWEBページを提供するWEBサーバ機能を提供する。スマートフォン7570等は、景品選択装置として機能し、スマートフォン7570等を用いて、遊技者が、モール会員の登録や景品選択の処理を行うことができる。また、スマートフォン7570等で実行される他のアプリケーションからのアクセスに応じて、データの送受信を行うアプリケーションサーバとしても機能しうる。モバイルI/Fサーバ7680は、スマートフォン7570等の操作に応じて、基幹DB7650のデータ等を参照、更新する。なお、スマートフォン7570等は、遊技者が携帯するコンピュータであり、ホール店舗や、それ以外のあらゆる場所で景品選択装置として機能しうる。
ショップ管理サーバ7700は、複数のネット通販サイトのショップに関する情報を収集し管理するとともに、ネット通販サイトで取り扱う商品に関する情報を収集し、所定の条件を満たす場合に、その商品の情報を、景品選択装置に表示可能なものとして記憶する。これらのショップに関する情報、及び商品に関する情報は、景品DB7750に記憶される。また、基幹サーバ7600からの指令に応じて、対応するネット通販サイトに向けて景品配送指示を送信する。
また、景品交換システム7001には、景品交換システム7001に接続されるネット通販サイトのショップ端末との接続ルートやショップ端末が管理されているシステム等に応じて、異なるI/Fサーバが用意される。例えば、ショップ端末からI/Fサーバ端末へは、ショップ端末からの指示に基づいて、景品の候補となる商品の登録等に係るデータが送信され、I/Fサーバからショップ端末へは、遊技者が操作する端末からの景品交換指示に基づいて、商品の発注等に係るデータが送信される。
ここで、ネット通販サイトのショップ端末は、ネット通販のショップが使用する、PC(パーソナルコンピュータ)のような端末装置である。例えば、ショップ端末7804は、ショップが複数のECモールに商品等を横断的に登録できるような仕組みを実現する横断型ECモール連携システム7802を介して景品交換システム7001の横断型ECモール連携システムI/Fサーバ7800に接続され、ショップ端末7824は、ショップのECモールへの登録を管理するECモール管理システム7822を介して景品交換システム7001のECモール管理システムI/Fサーバ7820に接続される。また、ショップ端末7844は、ショップが自身のショップシステム7842を有する場合に、そのショップシステム7842を介して景品交換システム7001のショップシステムI/Fサーバ7840に接続される。さらに、ショップ端末7864は、直接、個別ショップI/Fサーバ7860に接続される。
なお、この例では、ショップ端末に関する4つの代表的な接続形態に基づいて、これらに対応するI/Fサーバを配置するよう構成しているが、ショップ端末が別の接続形態により接続される場合は、新たに、対応するI/Fサーバを配置することができる。また、より少ないI/Fサーバを用いることもできるし、逆に、細分化された機能に対応するより多くのI/Fサーバを用いるようにすることもできる。また、I/Fサーバをショップ管理サーバ7700や他の装置と統合して構成することもできる。
また、景品交換システム7001は、電算センターに、AP(アプリケーション)サーバ7685を備える。APサーバ7685は、PC(パーソナルコンピュータ)7580で実行されるWEBブラウザからのアクセスに応じて、これらの装置に所定のWEBページを提供するWEBサーバ機能を提供する。PC7580は、景品選択装置として機能し、PC7580を用いて、遊技者が、モール会員の登録や景品選択の処理を行うことができる。また、PC7580で実行される他のアプリケーションからのアクセスに応じて、データの送受信を行うアプリケーションサーバとしても機能しうる。APサーバ7685は、PC7580の操作に応じて、基幹DB7650のデータ等を参照、更新する。なお、PC7580は、遊技者の自宅等の場所に配置され、その場所で景品選択装置として機能しうるコンピュータである。
さらに、景品交換システム7001は、ホール店舗に、接続管理装置7090、景品交換端末7530、及びビューワ7550を備える。
接続管理装置7090は、ホール店舗の景品交換端末7530及びビューワ7550と、電算センターの基幹サーバ7600との間の接続を制御する。接続管理装置7090は、例えば、ゲートウエイ機能を含み、ホール店舗の景品交換端末7530及びビューワ7550と基幹サーバ7600との間をVPN(Virtual Private Network)で接続する場合は、VPNルーター機能を含む。その他、基幹サーバ7600との接続を制御する接続制御機能を含む。また、接続管理装置7090は、上述のゲートウエイ機能を備えるゲートウエイ装置、VPNルーター機能を備えるVPNルーター装置、及び接続制御機能を備える接続制御装置を含む、複数の装置から構成される装置であってもよい。
景品交換端末7530は、景品交換装置として機能する。景品交換装置は、景品選択装置によって事前に選択された景品(景品交換かごに登録された景品)に関する情報を表示し、交換する景品を最終的に選択させ、注文を指示させる装置である。このような選択と注文指示は、ホール店舗のスタッフが行ってもよいし、遊技者が自ら行うようにしてもよい。本実施形態では、景品交換端末7530が景品交換装置としてのみ機能する専用端末として例示されているが、景品選択装置としての機能や他の機能を有する装置として設定することもできる。また、ホール店舗に配置されるホールシステム7002の景品POSやサンド装置と一体化して構成し、景品交換装置としての機能を提供するようにもできる。景品交換装置へのログインは、モール会員登録により取得したモール会員カードやログインID及びパスワード等を用いて行うことができる。ここで、モール会員カードは、例えば非接触ICカードであり、非接触ICカードとしては、近距離無線通信規格(NFC:Near Field Communication)に基づく非接触ICチップを備えたカードがある。
ビューワ7550は、ホール店舗に備え付けられ、景品選択装置として機能する。景品選択装置は、複数のネット通販サイトから登録された商品に関する情報を表示し、遊技者に、将来的に交換可能な景品としてこれらの商品の一部を選択させる装置である。景品選択装置により、モール会員の登録を行うこともできる。遊技者により選択された商品は、お気に入りや景品交換かごに登録される。上述のPC7580やスマートフォン7570も景品選択装置として機能する。ビューワ7550は、大型のタッチパネル型表示装置を備えるように構成することもできる。景品選択装置には、ビューワ7550、PC7580、及びスマートフォン7570のほか、遊技者個人が所有する携帯電話やタブレット端末、その他のネットワーク通信可能な任意の端末が含まれる。
景品交換システム7001はさらに、管理端末7870を備える。管理端末7870は、景品交換システム7001を管理するスタッフが使用する端末であり、モール会員情報、ホール店舗情報、ホール企業情報、ショップ情報、ショップ商品情報、景品情報、景品カテゴリ情報、送料情報、消費税情報、及び権限情報等を管理するための画面を表示し、所定の権限において関係するDBを更新する。また、管理端末7870において、交換履歴、注文履歴、ホール取引実績、ショップ取引実績を表わした画面を表示することができ、さらに、ランキング付けされた景品の編集、おすすめの景品の編集、ショップ商品の審査を行うことができる。
管理端末7870は、その使用形態に応じて、管理企業、ホール店舗、電算センターを含む様々な場所に配置され、景品交換システム7001の基幹サーバ7600やショップ管理サーバ7700に接続される。
さらに、景品交換システム7001においては、図1の景品交換システム1のように、ホール連携システムを備えることができる。例えば、ホール店舗間においてデータ連携が必要な場合、景品交換システム7001は、このホール連携システムを備えるように設計することができる。ホール連携システムには、図1に示すように、ホール連携コンピュータ、ホール連携DB、及びセンター店舗I/Fサーバ等の装置が配置されうる。
次に、図112を参照して、ホールコンピュータ7400の構成について説明する。図112は、ホールコンピュータ7400の構成を示すブロック図である。ホールコンピュータ7400は、メインCPU7401、ROM7402、RAM7403、外部記憶装置7404、ディスプレイ7405、インターフェイス7406、及びスピーカ7407を備えている。
メインCPU7401は、ROM7402、及びRAM7403に格納された制御プログラムを読み出して実行する。例えば、メインCPU7401は、ホール店舗のホール会員(ここでは、ホールシステム7002の会員を「ホール会員」、景品交換システム7001の会員を「モール会員」として区別して称する)に関する会員情報を管理し、貯玉や貯メダル等の遊技媒体の保持数をホール会員ごとに管理し、それぞれのホール会員の遊技状況や景品交換状況を管理するための処理を実行し、ディスプレイ7405やスピーカ7407を制御する。
ディスプレイ7405は、ホールコンピュータ400によって管理する遊技データを表示させ、あるいは不正や異常の発生を報知するものである。このディスプレイ7405は、例えば液晶表示装置によって実現される。
スピーカ7407は、メダルの不正持込等の不正や異常が生じた場合に、ディスプレイ7405とともに報知を行うものである。このスピーカ7407は、不正や異常の報知以外にも各種の音声データを出力する。
ホールコンピュータ7400は、インターフェイス7406を介して遊技機7010、サンド装置7020、及び景品POS7500と通信可能に接続される。本実施形態を実施するための制御プログラムは、例えば、外部記憶装置7404に記憶され、RAM7403にロードされる。また、当該制御プログラムは、インターフェイス7406を介して他の装置から、又は、インターネットを含むネットワークを介して外部の他の装置から提供されることもできる。
外部記憶装置7404には、ホールDB7430が記憶され、ホール会員に関する会員情報、ホール会員の貯玉(メダル)情報等が記憶される。また、ホール会員等に関する行動履歴(遊技状況、貯玉(メダル)、ホールシステム7002における景品交換等の履歴)を記憶するようにしてもよい。
なお、基幹サーバ7600、ショップ管理サーバ7700、APサーバ7685、モバイルI/Fサーバ7680、管理端末7870、横断型ECモール連携システムI/Fサーバ7800、ECモール管理システムI/Fサーバ7820、ショップシステムI/Fサーバ7840、及び個別ショップI/Fサーバ7860の構成も、上述したホールコンピュータ7400の構成に類似するため(ただし、インターフェイスにより接続される装置はそれぞれ異なる)、説明を省略する。
次に、図113を参照して、景品POS7500の構成について説明する。図113は、景品POS7500の構成を示すブロック図である。図示する景品POS7500は、本実施形態の景品交換システム7001とは別のホールシステム7002による、従来方式の景品交換を実現するよう構成されている。景品POS7500は、メインCPU7501、ROM7502、RAM7503、情報カードリーダ/ライタ7504、非接触ICカードリーダ/ライタ7505、バーコードリーダ7506、遊技者側ディスプレイ7507、キーボード7508、店舗側ディスプレイ7509、インターフェイス7510、及びスピーカ7511を備えている。
メインCPU7501は、ROM7502、及びRAM7503に格納された制御プログラムを読み出して実行する。例えば、メインCPU7501は、ホールシステム7002により交換可能な景品の在庫管理や景品交換の管理を行う。
メインCPU7501は、例えば、サンド装置7020の各台計数装置により情報カードや非接触ICカードに計数結果を登録した場合、情報カードリーダ/ライタ7504を介して情報カードから読み取ったホール会員ID、又は非接触ICカードリーダ/ライタ7505を介して非接触ICカードから読み取ったホール会員IDを取得し、ホールコンピュータ7400にアクセスして、取得したホール会員IDに対応付けられた遊技媒体の保持数(貯玉(メダル)数)を取得する。また、メインCPU7501は、計数結果を印刷したレシートを、バーコードリーダ7506で読み取り、これによって、遊技媒体の保持数(貯玉(メダル)数)を取得することもできる。
遊技者側ディスプレイ7507は、遊技者によるタッチ操作が可能な、タッチパネルディスプレイとして構成される。
従来の使用方法において、メインCPU7501は、遊技者側ディスプレイ7507を介して遊技者から指定された景品(ホール店舗に在庫のある一般景品、及び特殊景品)の数を受信する。次に、メインCPU7501は、遊技者が指定した景品に対応するメダル数を求め、これが遊技媒体の保持数よりも小さい場合には、店舗側ディスプレイ7509にその旨を表示し、ホール店舗のスタッフの操作により、景品の交換を行う。店舗側ディスプレイ7509は、遊技者側ディスプレイ7507と同様、タッチパネルディスプレイとして構成され、スタッフは、店舗側ディスプレイ7509又はキーボード7508を用いて当該操作を行う。景品の交換が完了すると、メインCPU7501は、ホールコンピュータ7400にアクセスして、対応するホール会員IDに関する遊技媒体の保持数を減算する。
他方、本実施形態の景品交換システム7001を利用する方法において、メインCPU7501は、ホール店舗のスタッフは、店舗側ディスプレイ7509に、ホール会員IDに対応付けられた遊技媒体の保持数、又はレシートからバーコードリーダ7506で読み取った遊技媒体の保持数を表示させ、次に、その保持数を、景品交換システム7001の景品交換端末7530に入力する。そこで、景品交換端末7530に表示された景品交換の対象として景品交換かごに登録された商品(事前にモール会員である遊技者が選択し、登録したもの)が表示され、その交換に必要な玉(メダル)数が、入力された遊技媒体の保持数よりも小さい場合には、ホール店舗のスタッフの操作により、景品交換端末7530での景品の注文を行う。景品の交換が完了すると、ホール店舗のスタッフは、景品POS7500を操作して、対応するホール会員IDに関する遊技媒体の保持数を減算する(又は、保持数が減算されたレシートを発行する)。
景品POS7500は、インターフェイス7510を介してホールコンピュータ7400と通信可能に接続される。また、場合によっては、景品交換端末7530と通信可能に接続される。
次に、図114を参照して、景品交換端末7530の構成について説明する。図114は、景品交換装置として機能する景品交換端末7530の構成を示すブロック図である。景品交換端末7530は、メインCPU7531、ROM7532、RAM7533、非接触ICカードリーダ/ライタ7534、ディスプレイ7535、インターフェイス7536、及びスピーカ7537を備えている。景品交換端末7530は、1つのホール店舗に複数台設置することができ、台数は、ホール店舗の設置スペースや遊技者の利用頻度によって調整される。景品POS7500の台数と同程度の規模で(例えば、景品POS7500と景品交換端末7530を1セットとして)設置することも可能である。
メインCPU7531は、ROM7532、及びRAM7533に格納された制御プログラムを読み出して実行する。例えば、メインCPU7531は、本実施形態の景品交換システム7001による景品交換処理を実行する。当該制御プログラムは、インターフェイス7536を介して他の装置から、又は、インターネットを含むネットワークを介して外部の他の装置から提供されることもできる。景品交換端末7530は、インターフェイス7536を介して、接続管理装置7090に接続される。
ディスプレイ7535は、基本的には、ホール店舗のスタッフによるタッチ操作が可能な、タッチパネルディスプレイとして構成されるが、モール会員である遊技者のタッチ操作を可能としてもよい(別途、遊技者用のタッチパネルディスプレイを設けてもよい)。また、景品交換端末7530は、景品POS7500と連携するように、インターフェイス7536を介して接続されるようにしてもよい。
メインCPU7531は、ディスプレイ7535に、本実施形態の景品交換システム7001の景品交換を行うための画面(景品交換かごを表示する景品交換かご確認画面や景品の注文を行う景品注文画面を含む)を表示する。モール会員の遊技者から交換するよう指示され、景品注文画面により注文がされた景品の情報は、非接触ICカードリーダ/ライタ524を介して非接触ICカードから読み取られたモール会員IDと対応付けられて、接続管理装置7090を経由し、基幹サーバ7600に送信される(ショップ管理サーバ7700の発注管理テーブルに記憶され、その後、対応するショップに発注される)。
次に、図115を参照して、ビューワ7550の構成について説明する。図115は、景品選択装置として機能するビューワ7550の構成を示すブロック図である。ビューワ7550は、メインCPU7551、ROM7552、RAM7553、非接触ICカードリーダ/ライタ7554、ディスプレイ7555、キーボード7556、インターフェイス7557、及びスピーカ7558を備えている。ビューワ7550は、1つのホール店舗に複数台設置することができ、台数は、ホール店舗の設置スペースや遊技者の利用頻度によって調整される。
メインCPU7551は、ROM7552又はRAM7553に格納された制御プログラムを読み出して実行する。例えば、メインCPU7551は、本実施形態の景品交換システム7001によるモール会員登録処理や景品選択処理を実行する。当該制御プログラムは、インターフェイス7557を介して他の装置から、又は、インターネットを含むネットワークを介して外部の他の装置から提供されることもできる。ビューワ7550は、インターフェイス7557を介して、接続管理装置7090に接続される。
ディスプレイ7555は、基本的には、ホール店舗に来た遊技者によるタッチ操作が可能な、タッチパネルディスプレイとして構成されるが、ホール店舗のスタッフのタッチ操作を可能としてもよい。このタッチパネルディスプレイは、遊技者が情報を詳細に確認でき、かつ、タッチ操作が容易となるように、大きな画面のディスプレイとすることもできる。また、遊技者が、上記タッチパネルディスプレイを用いて会員登録処理や景品選択処理の際に、情報の入力や項目の選択を行うようにしてもよい。またさらに、ビューワ7550が、キーボード7556やマウス(不図示)を備えるように構成して、遊技者がこれらを操作するようにしてもよい。
メインCPU7551は、ディスプレイ7555に、本実施形態の景品交換システム7001のモール会員登録や景品選択を行うための画面(お気に入りや景品交換かごに景品を登録するための景品検索結果表示画面、お気に入りに登録された景品の情報を参照するためのお気に入り参照画面、景品交換かごに登録された景品の情報を参照するための景品交換かご参照画面等を含む)を表示する。遊技者はモール会員への登録を行った後、お気に入りや景品交換かごに景品を登録するよう指示すると、登録された景品の情報は、モール会員IDと対応付けられて、接続管理装置7090を経由し、基幹サーバ7600に送信される(お気に入り管理テーブル、又は景品交換かご管理テーブルに記憶される)。
次に、図116を参照して、スマートフォン7570の構成について説明する。図116は、景品選択装置として機能するスマートフォン7570の構成を示すブロック図である。スマートフォン7570は、メインCPU7571、ROM7572、RAM7573、非接触ICチップ7574、GPS用アンテナ7575、無線通信用アンテナ7576、ディスプレイ7577、マイク7578、及びスピーカ7579を備えている。
メインCPU7571は、ROM7572又はRAM7573に格納された制御プログラムを読み出して実行する。例えば、メインCPU7571は、WEBブラウザや外部ネットワーク経由でダウンロードされたアプリケーションを実行して、モバイルI/Fサーバ7680とデータ送受信を行い、本実施形態の景品交換システム7001によるモール会員登録処理や景品選択処理を実行する。
非接触ICチップ7574は、上述した景品交換端末7530の非接触ICカードリーダ/ライタ7534のようなリーダによって、内部のデータが読み取られるものである。例えば、非接触ICチップ7574を識別することができるIDmや、非接触ICチップ7574の記憶領域に書き込んだデータを、非接触で読み出すことができる。また、必要に応じて、非接触ICチップ7574の記憶領域に、非接触でデータを書き込むことができる。ここでは、非接触ICチップ7574を識別することができるIDm等のデータが内部的に読み取られ、モール会員登録処理や景品選択処理の際に、モバイルI/Fサーバ7680を介して基幹サーバ7600に送信される。従って、この場合、モール会員カードの代わりに、このスマートフォン7570の非接触ICチップ7574が読み取られ、ログインチェックが行われる。
メインCPU7571は、GPS用アンテナ7575を介して、複数のGPS(Global Positioning System)から信号を受信し、スマートフォン7570の位置を調べる。こうして求められた位置情報は、RAM7573等に記憶され、必要に応じてプログラムで利用される。
メインCPU7571は、無線通信用アンテナ7576を介して携帯電話基地局と無線ネットワーク7690を介して通信を行い、他の機器との間で通話を行うために通話データを送受信したり、インターネットを介して他の端末から提供されるWEBページを閲覧したり、メールサーバとの間でメールデータの送受信を行うよう制御する。また、メインCPU7571は、無線通信用アンテナ7576を用いて、無線LANアクセスポイントとの間で無線LAN通信を実現し、無線ネットワーク7690を含むインターネット経由のデータ送受信を行う(無線LAN通信に用いるアンテナは、携帯電話基地局と通信を行うアンテナとは異なるアンテナであるが、ここでは便宜上、1つのアンテナとしてまとめて標記している。また、無線ネットワーク7690もまとめて標記している)。
メインCPU7571は、本実施形態の景品交換システム7001のモール会員登録や景品選択を行うための画面(お気に入りや景品交換かごに景品を登録するための景品検索結果表示画面、お気に入りに登録された景品の情報を参照するためのお気に入り参照画面、景品交換かごに登録された景品の情報を参照するための景品交換かご参照画面等を含む)を表示する。例えば、モバイルI/Fサーバ7680から、モール会員登録や景品選択に関する画面であるWEBページのデータを受信し、そのデータを解釈してディスプレイ7577に表示する。ディスプレイ7577は、遊技者によってタッチ操作が可能なタッチパネルディスプレイとして構成されており、遊技者は、ディスプレイ7577に表示された画面上の所定の位置をタッチすることによって、所定の指示をモバイルI/Fサーバ7680に返信する。
スマートフォン7570は、マイク7578、及びスピーカ7579によって音声の入出力を行うとともに、メインCPU7571によって音声信号処理を行うことによって携帯電話による音声通話を可能としている。また、スマートフォン7570は、CCD(Charge Coupled Device)等で構成される小型の撮像装置であるカメラ(不図示)を内蔵することもできる。
フィーチャーフォンや、その他の携帯機器の構成についての説明は省略するが、上述したスマートフォン7570と同様の構成となる。なお、モール会員の識別又は携帯機器(通信機器)の識別において、非接触ICカード(ここでは、スマートフォン7570に内蔵された非接触ICチップ)を使用しない場合は、当該構成要素を備える必要は無い。
また、PC7580についても同様の構成であり、ネットワーク7695を介してAPサーバ7685と通信を行う。ログイン時には、モール会員を識別するために、モール会員IDとパスワードの入力が必要となる。また、PC7580に非接触ICカードリーダ/ライタを接続し、そこにモール会員カードをかざすことによってログインを行うこともできる。
次に、図117を参照して、本発明の第8の実施形態に係る景品交換システム7001における遊技者とホール店舗のスタッフに関する動作フローの概要を説明する。図示するケースは、最初に遊技者がホール店舗においてホール会員となり、その後、本実施形態に係る景品交換システム7001のモール会員となって、景品の選択、及び景品の交換を行うものである。
最初に、遊技者は、ホール店舗にある景品POS7500等を操作して、ホール会員登録を行う(ステップS801)。この登録は、ホールシステム7002を利用するための登録であって、本実施形態に係る景品交換システム7001の会員登録とは異なるものである。この登録によって、ホール会員IDが採番され、このホール会員IDに関連付けられたホール会員カード(非接触ICカード)が遊技者に渡される。
ホール会員登録の後、遊技者が、そのホール店舗で、遊技機7010により遊技を行い(ステップS802)、メダルやパチンコ玉を獲得できた場合は、サンド装置7020でそのメダル等の計数を指示し、システム上で保持、すなわち、貯メダル(貯玉)の指示を行う(ステップS803)。保持された遊技媒体の数は、サンド装置7020の非接触ICカードリーダ/ライタ(図5参照)にホール会員カードをかざすことによって、ホール会員IDと関連付けられる。
こうした遊技機7010による遊技は日を跨ぐ期間において複数回行うことができる。遊技者が、保持された遊技媒体の数から、自身の望む景品の交換を行おうとする場合、本実施形態の景品交換システム7001を利用するために、ビューワ7550といった景品選択装置で景品交換システム7001のモール会員登録を行い、そこで、モール会員IDが採番される(ステップS804)。モール会員登録は、一部の情報のみの入力だけでも可能であり、ここでは、例えば、連絡先情報であるメールアドレス又は電話番号を入力する(簡易登録)。また、このとき、遊技者が既に有しているホール会員カードが利用可能であれば、新たにモール会員カードを発行することなく、そのままそのホール会員カードを景品交換システム7001で用いることができ、会員登録で採番されたモール会員IDが、このホール会員カードに紐付けされる。
次に、遊技者は、景品選択装置で景品を検索等によって表示させ、交換を希望・検討する商品をお気に入りに登録する(ステップS805)。さらに、そのお気に入りの中から、交換しようとする商品を景品交換かごに登録する(ステップS806)。景品交換かごへは、お気に入りに登録された商品だけでなく、検索結果として表示された商品を直接登録することもできる。また、景品交換かごに登録した商品は暫定的なものであり、最終的な景品の注文の前に再度選別することができる。
このような景品選択は、ホール店舗を離れて、遊技者のスマートフォン7570やPC7580で繰り返し行うことができる。スマートフォン7570での景品選択は、ログインIDとパスワードを用いて景品交換システム7001にログインすることで可能となる。また、景品選択装置において、スマートフォン7570を自身のモール会員IDに紐付けることによっても可能となる。PC7580での景品選択は、ログインIDとパスワードを用いて景品交換システム7001にログインすることで可能となる。また、非接触ICカードリーダ/ライタをPC7580に接続して、その非接触ICカードリーダ/ライタでホール会員カードを読み取らせることによっても可能となる。
次に、遊技者が景品の交換を行おうとする場合、ホール店舗の景品交換端末7530に対して、ホール会員カードを使って(ホール会員カードを非接触ICカードリーダ/ライタにかざし)、景品交換システム7001にログインする(ステップS807)。その後、会員情報の追加登録を行う。具体的には、交換した景品を配送するために必須となる住所や配送先の情報を登録する(ステップS808)。なお、配送先として、景品によっては、ホール店舗で受け取るように指定することもできる。
ホール店舗のスタッフは、景品POS7500によって、遊技者のホール会員カードに関連付けられた遊技媒体の保持数を読み取り(ステップS809)、これを当該遊技者のホール会員カードでログインしている景品交換端末7530に入力する(ステップS810)。なお、ステップS809の操作は、遊技者が遊技により遊技媒体を獲得した後、ステップS810の前であればいつでもよい。
次に、景品交換端末7530において、当該遊技者の景品交換かごに登録されている商品を表示する(ステップS811)。ここで、景品交換で必要となる玉(メダル)数と、入力された遊技媒体の保持数とが比較され、入力された遊技媒体の保持数が少なければ、景品交換かごから景品を削除するか又は、景品の数量を減じるよう変更する。その後、交換景品の確認を行い、注文を指示する(ステップS812)。
景品の交換が完了すると、ホール店舗のスタッフは、景品POS7500で、当該遊技者の遊技媒体の保持数から、今回の景品交換により消費された玉(メダル)数を減じる操作を行う(ステップS813)。これによって、当該遊技者に関してホールシステム7002で管理している遊技媒体の保持数が、景品交換で消費した分だけ減じられる。
ここで、基本的に、景品交換端末7530に対する操作は、ホール店舗のスタッフが行うが、状況に応じて、一部の操作を遊技者本人が行うようにしてもよい。そのために、景品交換端末7530に、遊技者用のディスプレイ(タッチパネルディスプレイ)を用意することができる。
また、他のホール店舗における遊技媒体の保持数を上記のような景品交換に用いることも考えられるが、本実施形態においては、図117に示すように、ホール会員カードにより景品交換システム7001を利用する場合は、そのホール会員カードを発行したホール店舗でのみ利用可能とし、後述の図120や図121に示すように、モール会員カードにより景品交換システム7001を利用する場合は、景品交換システム7001を導入しているホール店舗の全てで利用可能とする(ただし、そのホール店舗のホールシステム7002に関連付けられていないモール会員カードについては、当該ホール店舗の景品交換システム7001のうち、景品のお気に入りへの追加や景品交換かごへの追加など、一部の機能のみが利用できるように制限することができる)。また、ホール会員カードで他のホール店舗の景品交換システム7001を利用することも考えられるが、実際には、ホール会員カードが読み取れるかどうかや各ホール店舗のホールコンピュータ間で、遊技媒体の保持数などのデータの送受信が可能かどうかなどのシステム面での事情、運用面での事情、ホール運営方針などに応じて決定される。さらに、モール会員カードにより景品交換システム7001を利用する場合は、1つあるいは複数のグループ企業に属するホール店舗について、又は特定のホール店舗の集合において、当該景品交換システム7001を利用できるようにすることも可能である。
次に、図118を参照して、ホールシステム7002のホール会員であるか否か、景品交換システム7001のモール会員であるか否か、及び会員登録の状況によって、どのような機能を利用できるかについて概略的にまとめて説明する。図118に示すように、大きくは、ホールシステム7002のホール会員であるか否かと、景品交換システム7001のモール会員であるか否かの4つのパターンに分けられる。さらに、景品交換システム7001のモール会員である場合に、会員登録が簡易登録か詳細登録かによって分けられる。
第1のケースは、ホールシステム7002のホール会員であり、景品交換システム7001のモール会員であり、さらに、景品交換システム7001の会員登録においてメールアドレス等の連絡先情報のみを登録した簡易登録の場合である。モール会員カード等による会員登録には、モール会員カードを発行せずに、既存のホール会員カードに紐付けて会員登録を行った場合も含まれる(第2のケースも同様である)。
このケースでは、ビューワ7550や遊技者のスマートフォン7570において、景品検索により景品を表示することができ、お気に入りや景品交換かごに景品を登録することができる。さらに、ホール店舗外において、スマートフォン7570やPC7580を用いて、WEBページを呼び出し、上記景品表示及び景品登録を行うことができる。スマートフォン7570の場合は、そのスマートフォン7570が内蔵する非接触ICチップを読み取らせて会員登録を行っていれば操作が可能であり、そうでなければ、ログインIDとパスワードを用いてログインし、操作することができる。また、PC7580の場合、モール会員カードを用いる場合は、カードリーダが必要となる。スマートフォン7570と同様、ログインIDとパスワードを用いてログインし、操作することもできる。会員登録が簡易登録であるため、景品交換に関する処理はできない。
第2のケースは、ホールシステム7002のホール会員であり、景品交換システム7001のモール会員であり、さらに、景品交換システム7001の会員登録においてメールアドレス等の連絡先情報のみならず、自宅住所情報や配送先情報を登録した詳細登録の場合である。
このケースでは、第1のケースと同様、ビューワ7550、遊技者のスマートフォン7570、PC7580等において、景品検索による景品の表示、お気に入りや景品交換かごへの景品の登録が可能である。さらに、ホール店舗外において、スマートフォン7570やPC7580を用いて、WEBページを呼び出し、上記景品表示及び景品登録を行うことができる。
また、このケースでは、会員登録が詳細登録であるため、景品交換に関する処理が可能である。ホール店舗の景品交換端末7530において、景品交換かごを確認し、注文を行うことができる。ホール店舗のホールシステムで管理され、景品POS7500に表示される玉(メダル)数が、ホール店舗のスタッフにより、景品交換端末7530に入力される。
第3のケースは、ホールシステム7002は会員であり、景品交換システム7001については非会員の場合である。このケースでは、景品交換システム7001において、景品の検索や表示を行うことができるが、お気に入りや景品交換かごへの景品の登録はできない。
第4のケースは、ホールシステム7002は非会員であり、景品交換システム7001のモール会員であり、さらに、景品交換システム7001の会員登録においてメールアドレス等の連絡先情報のみを登録した簡易登録の場合である。
このケースでは、ビューワ7550や遊技者のスマートフォン7570において、景品検索により景品を表示することができ、お気に入りや景品交換かごに景品を登録することができる。さらに、ホール店舗外において、スマートフォン7570やPC7580を用いて、WEBページを呼び出し、上記景品表示及び景品登録を行うことができる。スマートフォン7570の場合は、そのスマートフォン7570が内蔵する非接触ICチップを読み取らせて会員登録を行っていれば操作が可能であり、そうでなければ、ログインIDとパスワードを用いてログインし、操作することができる。また、PC7580の場合、モール会員カードを用いる場合は、カードリーダが必要となる。スマートフォン7570と同様、ログインIDとパスワードを用いてログインし、操作することもできる。会員登録が簡易登録であるため、景品交換に関する処理はできない。
第5のケースは、ホールシステム7002は非会員であり、景品交換システム7001のモール会員であり、さらに、景品交換システム7001の会員登録において氏名やメールアドレス等の基本情報のみならず、住所や配送先を登録した詳細登録の場合である。
このケースでは、第1のケースと同様、ビューワ7550、遊技者のスマートフォン7570、PC7580等において、景品検索による景品の表示、お気に入りや景品交換かごへの景品の登録が可能である。さらに、ホール店舗外において、スマートフォン7570やPC7580を用いて、WEBページを呼び出し、上記景品表示及び景品登録を行うことができる。
また、このケースでは、会員登録が詳細登録であるため、景品交換に関する処理が可能である。ホール店舗の景品交換端末7530において、景品交換かごを確認し、注文を行うことができる。玉(メダル)数は、非会員であるため、ホール店舗のホールシステムでは管理されず、ホール店舗のスタッフは例えば、レシート等に記載された玉(メダル)数を景品POS7500に読み取らせ、景品POS7500の店舗側ディスプレイ7509に表示された読み取り結果の表示を見て、景品交換端末7530に入力する。
第6のケースは、ホールシステム7002は非会員であり、景品交換システム7001についても非会員の場合である。このケースは、第3のケースと同様、景品交換システム7001において、景品の検索や表示を行うことができるが、お気に入りや景品交換かごへの景品の登録はできない。
なお、この例では、モール会員でない状態、簡易登録がされている状態、詳細登録がされている状態のそれぞれで、景品交換システム7001で利用できる機能に差を設けているが、利用できる機能を他のパターンとすることもできる。また、他の状態を管理し、その状態を加えて利用できる機能を差別化することもできる。さらに、簡易登録の内容や詳細登録の内容を変更してもよいし、別の会員登録レベルによって管理することもできる。
次に、図119を参照して、景品表示と登録の関係について説明する。本実施形態では、モール会員IDごとに、景品の登録先が2つ(お気に入りと景品交換かご)設定されている。遊技者は、景品を選択する場合、最初に、景品検索結果表示画面に表示された検索結果、モール会員トップページに表示されたおすすめ、及びモール会員トップページに表示されたランキング等から興味のある景品を選択肢、お気に入り、又は景品交換かごに登録(追加)する。このような追加操作は何度でも繰り返し行うことができる。
お気に入りに登録された景品は、お気に入り参照画面で一覧表示され、そこで削除や変更を行うことができる。同様に、景品交換かごに登録された景品は、景品交換かご参照画面で一覧表示され、そこで削除や変更を行うことができる。また、お気に入りに登録された景品は、お気に入り参照画面において、景品交換かごに登録することができる。
景品交換かごは、最終的に在庫や、必要な遊技媒体の数量との関係でチェックが行われ、確認の後、遊技者が注文を指示することにより、正式な注文となる。このように、遊技者は、景品を選択して、直接景品交換かごに入れてもよいし、例えば、メモやブックマークのような感覚で一旦お気に入りに登録し、そこからさらに検討して景品交換かごに移すようにしてもよい(いわば、景品の2段階の選択)。
お気に入りから景品交換かごに登録された場合、お気に入りに登録された景品に変更はないが、景品交換かごに登録された場合に、削除又は何らかのマークを付するようにできる。また、景品交換かごに登録された景品が注文された場合、その景品は景品交換かごから削除されるが、所定の条件に応じて登録されたままにしておいたり、何らかのマークを付するようにすることもできる。
次に、再び動作フローの説明に戻り、図120を参照して、本発明の第8の実施形態に係る景品交換システム7001における遊技者とホール店舗のスタッフに関する動作フローの概要を説明する。図示するケースは、ホール店舗のホールシステム7002については非会員である遊技者が、本実施形態に係る景品交換システム7001のモール会員となって景品の選択を行い、次いで景品の交換を行うものである。
遊技者が、景品の交換を行おうとする場合、本実施形態の景品交換システム7001を利用するために、ビューワ7550で景品交換システム7001のモール会員登録を行い、そこで、モール会員IDが採番される(ステップS821)。この例は、モール会員登録は詳細登録を行うものとし、交換した景品を配送するために必須となる住所や配送先の情報を含めて登録する。また、このとき、遊技者は、ホール店舗の店頭や何らかの方法で配布されているモール会員カードを入手し、それを用いてモール会員登録を行う。なお、この例では、遊技者は、ホール店舗のホールシステム7002には会員登録しておらず、非会員であるものとする。
次に、遊技者は、ビューワ7550で景品を検索等によって表示させ、交換を希望・検討する商品をお気に入りに登録する(ステップS822)。さらに、そのお気に入りの中から、交換しようとする商品を景品交換かごに登録する(ステップS823)。景品交換かごへは、お気に入りに登録された商品だけでなく、検索結果として表示された商品を直接登録することもできる。また、景品交換かごに登録した商品は暫定的なものであり、最終的な景品の注文の前に再度選別することができる。
このような景品選択は、上述したように、ホール店舗を離れて、遊技者のスマートフォン7570やPC7580で繰り返し行うことができる。
遊技者は、景品の交換を行おうとするタイミングで、ホール店舗の景品交換端末7530に対して、モール会員カードを使って(モール会員カードを非接触ICカードリーダ/ライタにかざし)、景品交換システム7001にログインする(ステップS824)。
この後、又はそれ以前に、遊技者が遊技機7010による遊技を行い(ステップS825)、ホール店舗の計数装置により、獲得した玉(メダル)数の計数が行われ、計数レシートが出力される(ステップS826)。なお、この計数の操作は、遊技者が遊技により遊技媒体を獲得した後、次のステップS827より前であればいつでもよい。
ホール店舗のスタッフは、計数レシートの記載内容に基づいて、玉(メダル)数を景品交換端末7530に入力する(ステップS827)。
次に、景品交換端末7530において、当該遊技者の景品交換かごに登録されている商品を表示する(ステップS828)。ここで、景品交換で必要となる玉(メダル)数と、入力された遊技媒体の保持数とが比較され、入力された遊技媒体の保持数が少なければ、景品交換かごから景品を削除するか又は、景品の数量を減じるよう変更する。その後、交換景品の確認を行い、注文を指示する(ステップS829)。
景品の交換が完了すると、ホール店舗のスタッフは、景品POS7500を用いて、計数レシートの記載を、当該遊技者の遊技媒体の保持数から、今回の景品交換により消費された玉(メダル)数を減じた玉数に変更する(ステップS830)。遊技者は、遊技媒体の保持数が残っていれば、この計数レシートによって、再び景品交換システム7001による景品交換を行ってもよいし、景品POS7500によって、ホール店舗にある景品に交換することもできる。
ここで、基本的に、景品交換端末7530に対する操作は、ホール店舗のスタッフが行うが、状況に応じて、一部の操作を遊技者本人が行うようにしてもよい。そのために、景品交換端末7530に、遊技者用のディスプレイ(タッチパネルディスプレイ)を用意することができる。
次に、図121を参照して、本発明の第8の実施形態に係る景品交換システム7001における遊技者とホール店舗のスタッフに関する動作フローの概要を説明する。図示するケースは、最初に遊技者がホール店舗においてホール会員となり、その後、本実施形態に係る景品交換システム7001のモール会員となって別途モール会員カードを発行し、景品の選択、及び景品の交換を行うものである。
最初に、遊技者は、ホール店舗にある景品POS7500等を操作して、ホール会員登録を行う(ステップS841)。この登録は、ホールシステム7002を利用するための登録であって、本実施形態に係る景品交換システム7001の会員登録とは異なるものである。この登録によって、ホール会員IDが採番され、このホール会員IDに関連付けられたホール会員カード(非接触ICカード)が遊技者に渡される。
ホール会員登録の後、遊技者が、そのホール店舗で、遊技機7010により遊技を行い(ステップS842)、メダルやパチンコ玉を獲得できた場合は、サンド装置7020でそのメダル等の計数を指示し、システム上で保持、すなわち、貯メダル(貯玉)の指示を行う(ステップS843)。保持された遊技媒体の数は、サンド装置7020の非接触ICカードリーダ/ライタ(図5参照)にホール会員カードをかざすことによって、ホール会員IDと関連付けられる。
こうした遊技機7010による遊技は日を跨ぐ期間において複数回行うことができる。遊技者が、保持された遊技媒体の数から、自身の望む景品の交換を行おうとする場合、本実施形態の景品交換システム7001を利用するために、ビューワ7550で景品交換システム7001のモール会員登録を行い、そこで、モール会員IDが採番される(ステップS844)。この例は、モール会員登録は詳細登録を行うものとし、交換した景品を配送するために必須となる住所や配送先の情報を含めて登録する。また、このとき、遊技者は、ホール店舗の店頭や何らかの方法で配布されているモール会員カードを入手し、それを用いてモール会員登録を行う。これによって、遊技者は、ホール会員カードとモール会員カードの両方を持つことになる。
次に、遊技者は、ビューワ7550で景品を検索等によって表示させ、交換を希望・検討する商品をお気に入りに登録する(ステップS845)。さらに、そのお気に入りの中から、交換しようとする商品を景品交換かごに登録する(ステップS846)。景品交換かごへは、お気に入りに登録された商品だけでなく、検索結果として表示された商品を直接登録することもできる。また、景品交換かごに登録した商品は暫定的なものであり、最終的な景品の注文の前に再度選別することができる。
このような景品選択は、ホール店舗を離れて、遊技者のスマートフォン7570やPC7580で繰り返し行うことができる。
次に、遊技者が景品の交換を行おうとする場合、ホール店舗の景品交換端末7530に対して、モール会員カードを使って(モール会員カードを非接触ICカードリーダ/ライタにかざし)、景品交換システム7001にログインする(ステップS847)。
ホール店舗のスタッフは、景品POS7500によって、遊技者のホール会員カードに関連付けられた遊技媒体の保持数を読み取り(ステップS848)、これを当該遊技者のモール会員カードでログインしている景品交換端末7530に入力する(ステップS849)。なお、ステップS848の操作は、遊技者が遊技により遊技媒体を獲得した後、ステップS849の前であればいつでもよい。
次に、景品交換端末7530において、当該遊技者の景品交換かごに登録されている商品を表示する(ステップS850)。ここで、景品交換で必要となる玉(メダル)数と、入力された遊技媒体の保持数とが比較され、入力された遊技媒体の保持数が少なければ、景品交換かごから一部の景品を削除するか又は、景品の数量を減じるよう変更する。その後、景品の確認を行い、注文を指示する(ステップS851)。
景品の交換が完了すると、ホール店舗のスタッフは、景品POS7500で、当該遊技者の遊技媒体の保持数から、今回の景品交換により消費された玉(メダル)数を減じる操作を行う(ステップS852)。これによって、当該遊技者に関してホールシステム7002で管理している遊技媒体の保持数が、景品交換システム7001の景品交換で消費した分だけ減じられる。
ここで、基本的に、景品交換端末7530に対する操作は、ホール店舗のスタッフが行うが、状況に応じて、一部の操作を遊技者本人が行うようにしてもよい。そのために、景品交換端末7530に、遊技者用のディスプレイ(タッチパネルディスプレイ)を用意することができる。
景品交換システム7001の会員登録において氏名やメールアドレス等の基本情報のみならず、住所や配送先を登録する詳細登録が、図117に示す例においては、景品交換時に行われ、図120や図121に示す例においては、景品選択の前に行われているが、このような詳細登録のタイミングは一例にすぎない。詳細登録をどのようなタイミングで行ってもよいように設定することができる。また、詳細登録を所定の1又は複数のタイミングでのみ行えるように設定することもできる。
次に、図122を参照して、本発明の第8の実施形態に係る景品交換システム7001における景品注文後の処理フローの概要を説明する。景品の注文(例えば、図121のステップS851)がされた後は、景品交換システム7001の基幹サーバ等が自動的に発注処理を行う。
最初に、景品交換装置が、タッチパネルディスプレイ等の操作により、景品の注文の指示を受信すると(ステップS861)、その指示が基幹サーバ7600に送信され、基幹サーバ7600において景品の注文の指示が受信される(ステップS862)。次に、その指示がショップ管理サーバ7700に送信され、ショップ管理サーバ7700において景品の注文の指示が受信される(ステップS863)。
次に、ショップ管理サーバ7700は、景品の注文の指示から景品の商品IDを取得し、当該商品IDに対応する(当該商品IDの商品を配送する)ショップを特定し、さらに、そのショップの接続形態に応じて対応するI/Fサーバを決定する(ステップS864)。例えば、図111に示すように、ショップがショップ端末7804のような接続形態である場合、そのショップは、横断型ECモールに属するショップであり、横断型ECモール連携システム7802とのインターフェイスを実現する横断型ECモール連携システムI/Fサーバ7800がI/Fサーバとして決定される。
次に、ショップ管理サーバ7700は、決定されたI/Fサーバに対して、ショップへの発注を指示する(ステップS865)。指示を受けたI/Fサーバは、対応する連携/管理システムに対して(例えば、横断型ECモール連携システム7802に対して)、ショップへの発注を指示する(ステップS866)。なお、I/Fサーバが、図111に示すような個別ショップI/Fサーバ7860である場合は、対応するショップのショップ端末764に直接、発注の指示が送信される。ショップは、各自のタイミングで、発注指示がされた商品の対価を請求先に請求する。このとき、請求先(発注した商品の対価についての支払い先)は、例えば、景品交換システム7001の運営会社や、これに関連する組織となっており、基本的には、どのショップに対しても一定の請求先となる。従って、遊技者の決済情報が外部に送信されたり使用されたりすることはない。
発注の指示を受けた連携/管理システム(I/Fサーバが、個別ショップI/Fサーバ7860である場合は、ショップ端末7864)が、注文の指示を受け付けると、I/Fサーバに注文受領通知を送信する。I/Fサーバは、その注文受領通知を受信すると(ステップS867)、の通知をショップ管理サーバ7700に送信し、ショップ管理サーバ7700は、これに応答して、交換履歴を作成して交換履歴管理テーブル7755を更新し(ステップS868)、次いで注文履歴を作成して注文履歴管理テーブル7756を更新する(ステップS869)。
次に、ショップ管理サーバ7700は、景品を発注した遊技者(モール会員)に、発注処理が完了した旨のメールを送信する(ステップS870)。その後、ショップ管理サーバ7700は、注文を受けた商品の在庫を発注分だけ減じるように、商品管理テーブル7752を更新する(ステップS871)。
注文を受けたショップが注文を受け付け、在庫等に問題がなく正常な配送処理が行える場合に、注文履歴の更新が行われ、その注文履歴が連携/管理システムから(I/Fサーバが、個別ショップI/Fサーバ7860である場合は、ショップ端末7864から)I/Fサーバに送信される。I/Fサーバは、注文履歴を受信すると(ステップS872)、これをショップ管理サーバ7700に送信し、ここでショップ管理サーバ7700は、ステップS869で作成した注文履歴を変更するため、注文履歴管理テーブル7756を更新する(ステップS873)。このとき、注文履歴管理テーブル7756の注文状況は、「注文済み」のステータスから「配送済み」のステータスに変更される。
次に、図123〜図128の機能ブロック図を参照して、本実施形態の景品交換システム7001に関わる各装置の機能について説明する。図123(A)は、ホールコンピュータ7400の機能ブロック図である。ホールコンピュータ7400は、従来の構成を有するものであり、ホール会員管理部7411、遊技媒体保持数管理部7412、及びネットワークI/F部7413を含む。ホールコンピュータ7400は、ホール会員の情報、ホール会員の貯玉情報等を管理する機能を備える。また、ホールコンピュータ7400は、外部記憶装置7404にホールDB7430を記憶し、ホールDB7430には、そのホール店舗のホール会員に関する情報を記憶する会員情報テーブル7431、当該ホール会員が貯メダルや貯玉を指示することにより保持された遊技媒体の保持数を管理する遊技媒体保持数管理テーブル7432が記憶される。
ホール会員管理部7411は、景品POS7500等の操作により行われるホール会員の会員登録処理を実行し、ホール会員に関する情報を会員情報テーブル7431に記憶する。遊技媒体保持数管理部7412は、サンド装置7020や景品POS7500等により行われる貯玉や貯メダル、払い出し、消費玉(メダル)数の入力等に応じて、ホール会員が保持する玉(メダル)数を更新・管理し、更新後の玉(メダル)数をホール会員ごと、遊技媒体種別(交換レート)ごとに遊技媒体保持数管理テーブル7432に記憶する。ネットワークI/F部414は、インターネット等のネットワークに接続して、相手方のコンピュータとデータ送受信を行うよう制御する(以降、他の装置のネットワークI/F部についても同様である)。
図123(B)は、景品交換端末7530の機能ブロック図である。景品交換端末7530は、アクセス管理部7541、景品交換制御部7542、表示制御部7544、及びネットワークI/F部7545を含む。アクセス管理部7541は、景品交換端末7530にログインした遊技者が、正当なモール会員であるか否かを判断し、正当なモール会員である場合は、基幹サーバ7600にアクセスし、対応するモール会員の景品交換かごに登録されている景品の情報を取得する。景品交換制御部7542は、景品交換かご確認画面で確認の指示があった場合に、景品注文画面に遷移するよう制御し、景品注文画面で注文の指示があった場合に、景品の発注のために、注文の対象となった景品の商品ID等を基幹サーバ7600に送信する。表示制御部7544は、景品交換かご確認画面や景品注文画面のディスプレイ7535への表示等を行う。なお、アクセス管理部7541、景品交換制御部7542、及び表示制御部7544の各機能を、WEBブラウザが基幹サーバ7600からWEBページを受信し表示することで実現するようにもできる。
図124は、ビューワ7550の機能ブロック図である。ビューワ7550は、アクセス管理部7561、モール会員登録管理部7562、景品選択制御部7563、表示制御部7564、及びネットワークI/F部7565を含む。アクセス管理部7561は、ビューワ7550にログインした遊技者が、正当なモール会員であるか否かを判断し、正当なモール会員である場合は、基幹サーバ7600にアクセスし、対応するモール会員のトップページ、景品の検索結果、お気に入り、景品交換かごの情報等を取得する。モール会員登録管理部7562は、遊技者の操作に応じて、基幹サーバ7600のモール会員管理部7601との間でデータ送受信を行ってモール会員登録処理を実行する。景品選択制御部7563は、遊技者の指示により、景品検索結果表示画面で選択された景品を景品交換かごやお気に入りに登録するよう制御する。また、遊技者の指示により、お気に入り参照画面で選択された景品を景品交換かごに登録するよう制御する。表示制御部7564は、景品検索結果表示画面、お気に入り参照画面、景品交換かご参照画面等のディスプレイ7555への表示等を行う。
また、アクセス管理部7561、モール会員登録管理部7562、景品選択制御部7563、及び表示制御部7564の各機能を、ビューワ7550で動作するWEBブラウザが基幹サーバ7600からWEBページを受信し表示することで実現するようにもできる。なお、景品選択装置として機能するPC7580やスマートフォン7570も、ビューワ7550と同様の機能部を有する。また、これもビューワ7550と同様に、当該機能部の各機能を、PC7580やスマートフォン7570で動作するWEBブラウザによって実現することができる。
図125は、基幹サーバ7600の機能ブロック図である。基幹サーバ7600は、モール会員管理部7601、景品選択制御部7604、景品交換制御部7605、景品発注制御部7606、配送経過情報表示制御部7607、ネットワークI/F部608、及びホール店舗外デバイス管理部7609を含む。また、基幹サーバ7600は、外部記憶装置に基幹DB7650を記憶し、基幹DB7650には、本実施形態に係る景品交換システム7001のモール会員の情報を記憶するモール会員情報テーブル7651、お気に入りに登録された景品の情報を管理するお気に入り管理テーブル7652、景品交換かごに登録された景品の情報を管理する景品交換かご管理テーブル7653、ホール店舗ごとの景品に関する交換レート等を記憶する、交換レート管理テーブル7654、及び、各ホール店舗の情報を管理するホール店舗管理テーブル7655が含まれる。
モール会員管理部7601は、ビューワ7550、PC7580、スマートフォン7570等の操作により行われるモール会員の会員登録処理を実行し、モール会員に関する情報をモール会員情報テーブル7651に記憶する。景品選択制御部7604は、ビューワ7550等の景品選択制御部7563と協働し、景品選択処理を実行する。ビューワ7550等における遊技者の指示に応じて、景品検索結果表示画面で選択された景品を景品交換かごやお気に入りに登録するよう、お気に入り管理テーブルを更新する。また、ビューワ7550等における遊技者の指示に応じて、お気に入り参照画面で選択された景品を景品交換かごに登録するよう、景品交換かご管理テーブルを更新する。
景品交換制御部7605は、景品交換端末7530の景品交換制御部7542と協働し、景品交換処理を実行する。景品交換端末7530において、景品交換かご確認画面で確認の指示があった場合に、景品注文画面に遷移するよう制御し、景品注文画面で注文の指示があった場合に、景品の発注のために、注文の対象となった景品の商品ID等を、景品交換端末7530から受信する。景品発注制御部7606は、景品交換端末7530から発注する商品IDを受信すると、これをショップ管理サーバ7700に送信する。配送経過情報表示制御部7607は、景品交換を行った遊技者からの要求に応じて、景品の配送経過情報を収集し、ビューワ7550等に表示する。
ホール店舗外デバイス管理部7609は、景品選択装置として機能するPC7580やスマートフォン7570との接続を管理する。例えば、PC7580がAPサーバ7685とネットワーク7695を介して接続する場合は、APサーバ7685との間のデータ送受信を実現するとともに、APサーバ7685等からの要求に応じて、必要なデータを基幹サーバ7600で生成し送信する。また、スマートフォン7570がモバイルI/Fサーバ7680と無線ネットワーク7690を介して接続する場合は、モバイルI/Fサーバ7680との間のデータ送受信を実現するとともに、モバイルI/Fサーバ7680等からの要求に応じて、必要なデータを基幹サーバ7600で生成し送信する。
また、基幹サーバ7600に行動履歴管理部を設けて、モール会員の会員登録や景品選択等に関する動作履歴を記憶するようにしてもよい。これらのデータを後で分析することにより、モール会員の行動が把握され、景品交換システム7001の課題や利用傾向を明らかにすることができる。
図126は、ショップ管理サーバ7700の機能ブロック図である。ショップ管理サーバ7700は、ショップ情報管理部7701、商品決定部7702、景品発注管理部7703、交換履歴管理部7704、注文履歴管理部7705、及びネットワークI/F部7706を含む。また、ショップ管理サーバ7700は、外部記憶装置に景品DB7750を記憶し、景品DB7750には、ショップの情報を記憶するショップ管理テーブル7751、ネット通販サイトから収集された商品情報を記憶する商品管理テーブル7752、ネット通販サイトに発注した内容を管理する発注管理テーブル7754、交換履歴を管理する交換履歴管理テーブル7755、注文履歴を管理する注文履歴管理テーブル7756が含まれる。
ショップ情報管理部7701は、管理端末7870等にショップ登録画面を表示し、入力されたショップ情報をショップ管理テーブル7751に登録する。ショップ情報の入力は、上記のように管理者がショップ登録画面により登録する方法のほか、連携/管理システムや他のシステムから自動的に取得する方法もある。ショップ情報管理部7701はさらに、管理者からの検索要求に応じて、ショップ管理テーブル7751の内容を検索し、管理端末7870等にショップ情報検索画面を表示する。
商品決定部7702は、所定の条件によって、ショップから出品されてきた商品を審査する(すなわち、交換可能な景品とするかどうか決定する)。このような審査には、人間により審査された結果を入力する形態や、商品に関する情報からシステムが自動的に判定する形態等を含む様々な審査形態がある。出品された商品の情報は一旦、出品管理テーブル7757に記憶され、審査の結果、交換可能な景品として決定された場合に、(出品管理テーブル7757から必要な情報がコピーされて)商品管理テーブル7752に記憶され、景品検索結果やおすすめなどの景品として表示される。決定により、景品とともに表示される交換可能玉(メダル)数も決定される。例えば、複数のショップが同じ商品を景品として出品している場合、その商品の価格(すなわち、交換可能玉(メダル)数)、ショップの評価、在庫数、仕入額等に基づいて、どのショップからの商品を選択するかを管理する。なお、商品の価格に、ショップから配送先までの送料の全部又は一部を加味することも可能である。一方、審査の結果、交換可能な景品でないと決定された場合、その商品の情報は、出品管理テーブル7757からコピーされず、商品管理テーブル7752にも記憶されない。例えば、出品管理テーブル7757に、医薬品、商品券など景品としてふさわしくないものが登録された場合は、審査結果がNGとなり、当該商品は、商品管理テーブル7752に登録されない。
景品発注管理部7703は、景品交換端末7530から景品の発注指示があった場合に、その指示を、基幹サーバ7600を経由して受信し、I/Fサーバ(例えば、横断型ECモール連携システムI/Fサーバ7800)に対して、景品の発注を指示する。I/Fサーバは、上記のように、ショップの接続形態に応じて対応される。
交換履歴管理部7704は、I/Fサーバから受信した注文受領通知を受信した場合に、その注文に関する交換履歴を作成し、交換履歴管理テーブル7755に記憶する。また、管理端末7870等で管理者により交換履歴の検索が指示された場合に、交換履歴管理テーブル7755を検索し、検索結果を管理端末7870等のディスプレイに表示する。
注文履歴管理部7705は、I/Fサーバから注文受領通知を受信した場合に、その注文に関する注文履歴を作成し、注文履歴管理テーブル7756に記憶する。また、I/Fサーバから注文履歴を受信した場合に、その注文に関する注文履歴を更新し、注文履歴管理テーブル7756に記憶する。さらに、管理端末7870等で管理者により注文履歴の検索が指示された場合に、注文履歴管理テーブル7756を検索し、検索結果を管理端末7870等のディスプレイに表示する。
図127(A)は、横断型ECモール連携システムI/Fサーバ7800のブロック図である。横断型ECモール連携システムI/Fサーバ7800は、サーバ通信制御部7800a、連携システムI/F部7800b、景品発注制御部7800c、出品管理制御部7800d、及びネットワークI/F部7800eを備える。サーバ通信制御部7800aは、ネットワークI/F部7800eを介して、ショップ管理サーバ7700とのデータ送受信を制御する。連携システムI/F部7800bは、横断型ECモール連携システム7802とのデータ送受信を制御し、例えば、データフィード受信、APIによる連携、ファイル連携、ウェブスクレイピング等を行って、ショップ管理サーバ7700と横断型ECモール連携システム7802との間のやりとりを制御する。景品発注制御部7800cは、連携システムI/F部7800bを介して、指定したショップに対する景品発注の指示を横断型ECモール連携システム7802に伝える。出品管理制御部7800dは、連携システムI/F部7800bを介して、ショップ端末7804からの商品の出品を、横断型ECモール連携システム7802から受け付ける。
図127(B)は、ECモール管理システムI/Fサーバ7820のブロック図である。ECモール管理システムI/Fサーバ7820は、サーバ通信制御部7820a、管理システムI/F部7820b、景品発注制御部7820c、出品管理制御部7820d、及びネットワークI/F部7820eを備える。サーバ通信制御部7820aは、ネットワークI/F部7820eを介して、ショップ管理サーバ7700とのデータ送受信を制御する。管理システムI/F部7820bは、ECモール管理システム7822とのデータ送受信を制御し、例えば、データフィード受信、APIによる連携、ファイル連携、ウェブスクレイピング等を行って、ショップ管理サーバ7700とECモール管理システム7822との間のやりとりを制御する。景品発注制御部7820cは、管理システムI/F部7820bを介して、指定したショップに対する景品発注の指示をECモール管理システム7822に伝える。出品管理制御部7820dは、ショップ端末7824からの商品の出品を、管理システムI/F部7820bを介して、ECモール管理システム7822から受け付ける。
図128(A)は、ショップシステムI/Fサーバ7840のブロック図である。ショップシステムI/Fサーバ7840は、サーバ通信制御部7840a、ショップシステムI/F部7840b、景品発注制御部7840c、出品管理制御部7840d、及びネットワークI/F部7840eを備える。サーバ通信制御部7840aは、ネットワークI/F部7840eを介して、ショップ管理サーバ7700とのデータ送受信を制御する。ショップシステムI/F部7840bは、ショップシステム7842とのデータ送受信を制御し、例えば、データフィード受信、APIによる連携、ファイル連携、ウェブスクレイピング等を行って、ショップ管理サーバ7700とショップシステム7842との間のやりとりを制御する。景品発注制御部7840cは、ショップシステムI/F部7840bを介して、指定したショップに対する景品発注の指示をショップシステム7842に伝える。出品管理制御部7840dは、ショップ端末7844からの商品の出品を、ショップシステムI/F部7840bを介して、ショップシステム7842から受け付ける。
図128(B)は、個別ショップI/Fサーバ7860のブロック図である。個別ショップI/Fサーバ7860は、サーバ通信制御部7860a、WEBサーバ部7860b、景品発注制御部7860c、出品管理制御部7860d、及びネットワークI/F部7860eを備える。サーバ通信制御部7860aは、ネットワークI/F部7860eを介して、ショップ管理サーバ7700とのデータ送受信を制御する。WEBサーバ部7860bは、例えば、HTMLベースのWEBページやHTTPといったプロトコルを利用してショップ端末7864とのデータ送受信を制御し、ショップ管理サーバ7700とショップ端末7864との間のやりとりを制御する。景品発注制御部7860cは、WEBサーバ部7860bやメール機能を用いて、指定したショップに対する景品発注の指示をショップ端末7864に伝える。出品管理制御部7860dは、ショップ端末7844からの商品の出品を、WEBサーバ部7860bを介して受け付ける。
次に、図129ないし図132を参照して、本発明の第8の実施形態に係る景品交換システム7001において利用する各種テーブルの構成について説明する。
図129(A)は、モール会員情報テーブル7651の構成を例示している。モール会員情報テーブル7651は、例えば、モール会員ID、パスワード、氏名、電話番号等を記憶する。これらの項目は、会員登録によって作成され記憶される。モール会員IDは、ログインの際のログインIDに使用される。また、モール会員IDとして、メールアドレスや電話番号などを用いることもできる。
また、モール会員カードの固有IDは、カード種別が「モール会員」の固有IDとして記憶される。一人のモール会員について、カード種別とこれに対応する固有IDが、それぞれ複数登録可能となっており、これにより、他のシステムの会員カードを紐付けたり、モール会員カードとスマートフォンの両方を紐付けたりすることができる。
図129(B)は、お気に入り管理テーブル7652の構成を例示している。この例では、一人のモール会員は、「お気に入り」というカート(買い物かご)を1つ有し、そこに、10の商品IDを登録することができる。
図129(C)は、景品交換かご管理テーブル7653の構成を例示している。この例では、一人のモール会員は、「景品交換かご」というカート(買い物かご)を1つ有し、そこに、10の商品IDを登録することができる。各商品には、数量や配送先が関連付けられる。
図130(A)は、交換レート管理テーブル7654の構成を例示している。この例では、パチンコの4円貸と1円貸、及びスロットの20円貸と5円貸のそれぞれに交換レートが設定されており、この交換レートがホール店舗ごとに設定されている。これらの情報は、ホール店舗管理テーブル7655で管理することもできる。
図130(B)は、ホール店舗管理テーブル7655の構成を例示している。この例では、ホール店舗がそれぞれどのホール企業に属するのかといった情報や住所などが記憶されている。また、保証金の納付を管理するデータや、保証金の請求を行う際などに参照する取引実績についても記憶する。
図131(A)は、ショップ管理テーブル7751の構成を例示している。この例では、それぞれのショップについて、ショップ名や住所が記憶される。また、ショップの評価点、利用する送料テーブル、利用する連携/管理システム(例えば、ECモール管理システム7822等)を記憶する。なお、新たなショップは、管理者の審査、判断のもとに登録される。
図131(B)は、商品管理テーブル7752の構成を例示している。この例では、遊技者が交換する景品として選択可能な商品(すなわち、商品決定処理によって決定された商品)が記憶されている。それぞれの商品について、ショップID、商品名、カテゴリ、表示価格、バリエーション、在庫、掲載日時(景品交換システム7001で取扱可能となった日時)等が記憶される。表示価格は、交換レート管理テーブル7654を参照して、対応する交換可能玉(メダル)数に変換されてから、遊技者に表示される。また、バリエーションは、サイズ違いや色違いの存在を示すものであり、商品間で親子関係が設定される場合もある。
図131(C)は、発注管理テーブル7754の構成を示している。この例では、発注NO、モール会員ID、商品ID、数量、ショップID、配送先等が記憶され、1つの発注に複数の商品が含まれる場合は、1つの発注NOに複数の商品IDが関連付けれらる。
図132(A)は、交換履歴管理テーブル7755の構成を示している。この例では、発注NO、モール会員IDに対応する氏名、モール会員IDに対応するモール会員カードの固有ID、ホール店舗等が記憶される。各レコードは、ショップ管理サーバ7700が、ショップへの発注後、注文受領通知を受信した際に作成される。
図132(B)は、注文履歴管理テーブル7756の構成を示している。この例では、発注NO、商品ID、数量、ショップID、注文日時、及び注文状況が記憶される。各レコードは、ショップ管理サーバ7700が、ショップへの発注後、注文受領通知を受信した際に作成され、注文履歴を受信した場合に、注文状況が更新される。
これまで、本発明の第8の実施形態に係る景品交換システム7001で使用するテーブルの構成について説明したが、これらのテーブルは一例に過ぎない。他の様々なデータ構成、テーブル構成によって本発明の特徴的な機能を実現することができる。
次に、図133ないし図139を参照して、本発明の第8の実施形態に係る景品交換システム7001における会員登録処理について説明する。
図133は、景品選択装置として機能するPC7580やビューワ7550等で表示されるログイン画面7900である。ログイン画面7900には、3つの選択肢が表されている。第1の選択肢は、モール会員カード、又はスマートフォン(登録済み)でログインする場合であり、この場合は、「カード読み取り」ボタン7901をタッチ(マウス等によるクリックやキーボード等によるエンターキー押下などで選択を行うなど、様々な選択方法がある。)して、カード読み取り画面を表示させ、カードリーダのマークにモール会員カード又は登録済みのスマートフォンをかざす。ここで、モール会員カードの代わりに、モール会員IDに紐付けがされたホール会員カード(景品交換システム7001とは別のホールシステム7002のカード)を用いてログインすることもできる。
第2の選択肢は、ログインIDとパスワードでログインする場合である。この場合は、ログインID・パスワード入力領域7902に、遊技者がログインIDとパスワードを入力し、「ログイン」ボタン7903を選択することでログインが可能となる。
第3の選択肢は、モール会員の登録がされていない場合である。この場合は、「会員登録」ボタン7904を選択し、会員登録画面を表示させ、会員情報を入力し登録することで会員登録が行われる。
次に、図134のフローチャートを参照して、PC7580から会員情報登録を行う場合の手順について説明する。この例では、PC7580が、APサーバ7685を経由して基幹サーバ7600とデータ送受信を行い、PC7580で動作するWEBブラウザがWEBページを表示し、データ送受信を行うことで会員登録が行われる。
最初に、図133に示すログイン画面7900において、第3の選択肢、すなわち「会員登録」ボタン7904が選択された場合に、PC7580はWEBページにアクセスし(ステップS881)、APサーバ7685はこれに応答して、会員登録ページをPC7580に送信する(ステップS882)。PC7580は、会員登録ページを受信すると、WEBブラウザにより会員登録画面を表示する(ステップS883)。
会員登録画面は、例えば、図135に示すような会員登録画面7910である。会員登録画面7910がPC7580のディスプレイの表示範囲を超えた場合は、一部が表示され、残りの部分はスクロールバー等を操作して表示させるが、ここでは便宜上、すべての表示範囲を示している。会員登録画面7910は、モール会員ID表示領域、景品検索指示領域、「景品交換かご表示」ボタン、「お気に入り表示」ボタン、「アカウントサービス表示」ボタン、及び配送先選択タブ等からなるトップバー7911を含む。入力する会員情報は、パスワード情報(パスワード情報入力領域7912)、会員属性情報(会員属性情報入力領域7913)、連絡先情報(連絡先情報入力領域7914)、自宅住所情報(自宅住所情報入力領域7915)、配送先情報(配送先情報入力領域7916)、会員カード情報(会員カード情報入力領域7917)であり、各入力領域の右上に配置されている「編集」ボタンを選択して、当該情報の入力及び変更を行う。これ以外の会員情報を入力するように構成することもできる。
ここで、遊技者がPC7580に会員情報を入力すると、PC7580は、それらの入力情報を取得し(ステップS884)、遊技者によって「登録」ボタン7919が選択されたかどうかを判定する(ステップS885)。「登録」ボタン7919が選択された場合、入力された会員情報が、APサーバ7685を経由して基幹サーバ7600に送信される(ステップS886、ステップS887)。
基幹サーバ7600のモール会員管理部7601は、受信した会員情報に基づいてユーザ情報を生成し(ステップS888)、モール会員IDの生成を行う(ステップS889)。ここでは、連絡先情報が必須入力であり、メールアドレス及び電話番号の少なくともどちらかを入力しなければならず、このような最低限の情報の入力による会員登録が、簡易登録である。
次に、基幹サーバ7600のモール会員管理部7601は、会員情報に含まれる電話番号又はメールアドレスを用いて、ユーザ認証を行い(ステップS890)、これらの登録情報をモール会員情報テーブル7651に記憶する。例えば、電話番号が入力されている場合は、SMS(short message service)を当該電話番号あてに送信し、誘導されたWEBページに遊技者がアクセスし適切な応答をした場合に、正しい電話番号であると判断する。他方、メールアドレスが入力されている場合は、メールを当該メールアドレスあてに送信し、誘導されたWEBページに遊技者がアクセスし適切な応答をした場合に、正しいメールアドレスであると判断する。その後、PC7580にモール会員カード発行選択ページを表示するよう指示する(ステップS891)。
APサーバ7685は、基幹サーバ7600からモール会員カード発行選択ページの表示指示を受信すると、これに応じて、モール会員カード発行選択ページを作成し(又は当該ページのデータを特定する所定アドレスを指定し)、PC7580に送信する(ステップS892)。
PC7580は、APサーバ7685からの送信に応じて、モール会員カード発行選択ページ(不図示)を表示する(ステップS893)。モール会員カード発行選択ページは、遊技者にモール会員カードを発行するか否かを選択させるものである。ここで、「モール会員カードを発行する」を選択すれば、後日、モール会員カードが自宅等に配送され、そのカードで景品交換システム7001にログインできる。「モール会員カードを発行しない」を選択すれば、モール会員カードは配送されないが、その後も、ログインIDとパスワードを入力することによって、景品交換システム7001にログインできる。
モール会員カードを発行するか否かについて判定され(ステップS894)、遊技者が、「モール会員カードを発行しない」を選択した場合、「会員登録の完了(カード発行なし)」を表示し(ステップS895)、処理は終了する。一方、遊技者が、「モール会員カードを発行する」を選択した場合、APサーバ7685がその指示を、基幹サーバ7600に送信し(ステップS896)、これに応じて、基幹サーバ7600は、生成したユーザ情報(モール会員IDを含む)とモール会員カードを識別する固有ID(例えば、IDm)とを紐付け(ステップS897)、モール会員情報テーブル7651にこれらの登録情報を記憶・更新する(ステップS898)。
次に、基幹サーバ7600のモール会員管理部7601は、モール会員カードの配送を指示し(ステップS899)、PC7580に会員登録完了表示を行うよう指示する(ステップS900)。APサーバ7685は、基幹サーバ7600から会員登録完了表示の指示を受信すると、これに応じて、会員登録完了ページを作成し(又は当該ページのデータを特定する所定アドレスを指定し)、PC7580に送信する(ステップS901)。PC7580は、APサーバ7685からの送信に応じて、会員登録完了ページ(不図示)を表示する(ステップS902)。
この例では、連絡先情報が必須入力であり、メールアドレス及び電話番号の少なくともどちらかを入力し、それが認証されれば、このような簡易登録をした遊技者は、景品交換システム7001において、景品を表示させ、それをお気に入りや景品交換かごに登録するまでを行うことができる。ただし、どの情報を簡易登録における必須入力とするかは、この例に限られず、適宜決定することができる。
次に、図136のフローチャートを参照して、ホール店舗のビューワ7550から会員情報登録を行う場合の手順について説明する。この例では、ビューワ7550が、接続管理装置7090(ここでは省略)を経由して基幹サーバ7600とデータ送受信を行い、モール会員登録を実行する。なお、ここでは、ホール店舗の店頭で遊技者にモール会員カードが配布され、モール会員登録の際には、遊技者がモール会員カードを持っているものとする。
最初に、図133に示すログイン画面7900がビューワ7550に表示されている状況において、第1の選択肢、すなわち「カード読み取り」ボタン7901が選択され、カード読み取り画面が表示された場合に、モール会員カードが読み取りのために提示されたかどうかが判定される(ステップS911)。モール会員カードが提示され読み取られると、ビューワ7550は、モール会員カードを識別する固有ID(例えば、IDm)を取得し、基幹サーバ7600に送信する(ステップS912)。
基幹サーバ7600のモール会員管理部7601は、ビューワ7550から受信した固有IDから、モール会員情報テーブル7651を検索して、その固有IDがモール会員として登録されているか認証する(すなわち、モール会員IDに紐付けられているか否かを判定する(ステップS913、ステップS914))。新規でない場合は、既に会員登録がされたものであるため、ビューワ7550に、モール会員トップページ(図141参照)を表示するよう指示し(ステップS915)、この指示を受信したビューワ7550は、モール会員トップページをディスプレイ7555に表示する(ステップS916)。
ステップS914における判定で、新規であると判定された場合は、ビューワ7550に、登録のおすすめ画面(不図示)を表示するよう指示し(ステップS917)、この指示を受信したビューワ7550は、登録のおすすめ画面をディスプレイ7555に表示する(ステップS918)。ステップS914における判定では、この他に、正規のモール会員カードでないといったエラーも検出されうるが、その場合の処理等については省略する。
ビューワ7550は、登録のおすすめ画面で「登録」ボタンが選択されたか否かを判定し(ステップS919)、「登録」ボタンが選択されない場合は、処理を終了する。「登録」ボタンが選択された場合、その旨が基幹サーバ7600に送信され、基幹サーバ7600のモール会員管理部7601は、ビューワ7550に、会員登録画面7910(図135参照)を表示するよう指示し(ステップS920)、この指示を受信したビューワ7550は、会員登録画面7910をディスプレイ7555に表示する(ステップS921)。
ここで、遊技者がビューワ7550に会員情報を入力すると、ビューワ7550は、それらの入力情報を取得し(ステップS922)、遊技者によって「登録」ボタン7919が選択されたかどうかを判定する(ステップS923)。「登録」ボタン7919が選択された場合、入力された会員情報が、基幹サーバ7600に送信される(ステップS924)。
基幹サーバ7600のモール会員管理部7601は、受信した会員情報に基づいてユーザ情報を生成し(ステップS925)、モール会員IDの生成を行う(ステップS926)。
次に、基幹サーバ7600のモール会員管理部7601は、会員情報に含まれる電話番号又はメールアドレスを用いて、ユーザ認証を行い(ステップS927)、これらの登録情報をモール会員情報テーブル7651に記憶する。次に、基幹サーバ7600は、生成したユーザ情報(モール会員IDを含む)とモール会員カードを識別する固有ID(例えば、IDm)とを紐付け(ステップS928)、モール会員情報テーブル7651にこれらの登録情報を記憶・更新する(ステップS929)。
次に、基幹サーバ7600のモール会員管理部7601は、ビューワ7550に会員登録完了表示を行うよう指示する(ステップS930)。ビューワ7550は、当該指示に応じて、会員登録完了ページ(不図示)を表示する(ステップS931)。
次に、図137のフローチャートを参照して、ホール店舗のビューワ7550からモール会員とホール会員の紐付けを行う場合の手順について説明する。この例では、モール会員登録を行っている状況で、手元にあるホール会員カードを、モール会員カードと統合しようとするものである。例えば、ホール会員登録の手続の際に、遊技者がモール会員登録を希望した場合、ホール店舗のスタッフが、遊技者から得られたユーザ情報を用いてモール会員登録を行い、その後、ホール会員カードをモール会員カードを紐付けるといった処理が考えられる。
最初に、図133に示すログイン画面7900がビューワ7550に表示されている状況において、第1の選択肢、すなわち「カード読み取り」ボタン7901が選択され、カード読み取り画面が表示された場合に、モール会員カードが読み取りのために提示されたかどうかが判定される(ステップS941)。モール会員カードが提示され読み取られると、ビューワ7550は、モール会員カードを識別する固有ID(例えば、IDm)を取得し、基幹サーバ7600に送信する(ステップS942)。
基幹サーバ7600のモール会員管理部7601は、ビューワ7550から受信した固有IDから、モール会員情報テーブル7651を検索して、その固有IDがモール会員として登録されているか認証する(すなわち、モール会員IDに紐付けられているか否かを判定する(ステップS943、ステップS944))。新規である場合は、ビューワ7550に、登録のおすすめ画面(不図示)を表示するよう指示し(ステップS945)、この指示を受信したビューワ7550は、登録のおすすめ画面をディスプレイ7555に表示する(ステップS946)。ここでは、モール会員登録が完了している処理の説明であるため、登録のおすすめ画面が表示された後の処理は省略する。また、ステップS944における判定では、この他に、正規のモール会員カードでないといったエラーも検出されうるが、その場合の処理等についても省略する。
ステップS944における判定で、新規でないと判定された場合は、既に会員登録がされたものであるため、ビューワ7550に、モール会員トップページ(図141参照)を表示するよう指示し(ステップS947)、この指示を受信したビューワ7550は、モール会員トップページをディスプレイ7555に表示した後、アカウントサービスを選択し、会員登録画面7910を表示させ、そこで会員カード情報入力領域7917の「編集」ボタンを選択して会員カード情報編集画面を表示させる(ステップS948)。モール会員トップページ以降の画面遷移は、ホール店舗のスタッフが操作してもよいし、自動的に制御してもよい。
図138(A)には、会員カード情報編集画面7920を示している。会員カード情報編集画面7920は、会員登録画面7910のトップバー7911と同様のトップバー7921の下部に、会員カード情報表示領域7924が設けられ、そこに、現時点で登録されている登録済みカード情報一覧が表示されている。カード情報一覧には、それぞれの登録済みのカードのカード種別とカード番号(ID)が表示される。
ビューワ7550において、会員カード情報編集画面7920の「カード追加」ボタン7923を選択したか否かが判定され(ステップS949)、「カード追加」ボタン7923が選択された場合は、その旨が基幹サーバ7600に送信され、基幹サーバ7600のモール会員管理部7601は、ビューワ7550に、カード提示案内を表示するよう指示し(ステップS950)、この指示を受信したビューワ7550は、カード提示案内をディスプレイ7555に表示する(ステップS951)。カード提示案内は、図138(B)の会員カード情報編集画面7920で、会員カード情報表示領域7924にオーバーラップして表示されているカード提示案内7926であり、新たに追加するカードを、ビューワ7550の所定の位置にかざすよう案内表示し、読み終わった場合に、その旨を表示する。
ビューワ7550は、このカード提示案内7926の表示に応じて、ホールシステム7002のホール会員カードが提示されたかどうかを判定し(ステップS952)、ホール会員カードが提示された場合に、そのカードを読み取り、ホール会員カードを識別する固有ID(例えば、IDm)を取得し、基幹サーバ7600に送信する(ステップS953)。
ビューワ7550からホール会員カードの固有IDを受信すると、基幹サーバ7600のモール会員管理部7601は、読み取ったホール会員カードとモール会員カードとを紐付け(ステップS954)、モール会員情報テーブル7651にこの紐付け情報を記憶・更新する(ステップS955)。このときに、ホール会員カードとモール会員カードのそれぞれに、お気に入りや景品交換かごに景品が登録されている場合、所定のルール、又は遊技者の指定によって、お気に入りや景品交換かごに登録されている景品の全部又は一部を、どちらかのカードに統合することができる。
次に、基幹サーバ7600は、ビューワ7550に紐付け完了表示を行うよう指示する(ステップS956)。ビューワ7550は、当該指示に応じて、紐付け完了ページ(不図示)を表示する(ステップS957)。
図139には、紐付け処理が完了した状態での、会員カード情報編集画面7920が示されている。会員カード情報表示領域7924には、今回、追加で読み込まれ紐付けがされたホール会員カードが新たに表示されている(符号7927参照)。
なお、会員カード情報編集画面7920において、会員カード情報表示領域7924のラジオボタンをチェックしてカードを指定し、「削除」ボタン7925を選択すると、指定したカードの紐付けを解除することができる。この場合、そのカードにお気に入りや景品交換かごが関連付けられていれば、削除の時点でお気に入りや景品交換かごに登録されている景品の情報を、それまで紐付けられていた他のカードのお気に入りや景品交換かごに付け替える(元の景品と置き換え、又は追加して)ことができる。また、カードが削除された場合に、当該カードに関連付けられているお気に入りや景品交換かごに登録されている景品の情報を削除するようにしてもよい。
次に、図140ないし図146を参照して、本発明の第8の実施形態に係る景品交換システム7001における景品選択処理について説明する。
最初に、図140のフローチャートを参照して、PC7580からお気に入りへの追加を行う場合の手順について説明する。この例では、PC7580が、APサーバ7685を経由して基幹サーバ7600とデータ送受信を行い、PC7580で動作するWEBブラウザがWEBページを表示する。遊技者は、最初に景品の検索を行い、表示された検索結果のなかから景品を選択し、その景品をお気に入りに登録する。
最初に、PC7580はWEBページにアクセスし(ステップS961)、APサーバ7685はこれに応答して、モール会員トップページをPC7580に送信する(ステップS962)。PC7580は、モール会員トップページを受信すると、WEBブラウザによりモール会員トップページを表示する(ステップS963)。
モール会員トップページは、例えば、図141に示すようなモール会員トップページ7930である。モール会員トップページ7930は、会員登録画面7910のトップバー7911と同様のトップバー7931を含み、その下に、おすすめの景品を表示するおすすめ表示領域7932、ランキング表示領域7933、お気に入り表示領域7934、及び景品交換かご表示領域7935が配置される。ここで、それぞれの表示領域には、景品のイメージとともに、1円レート換算した交換可能玉数が表示されているが、これは、例えば、商品管理テーブル7752で表示価格を、そのホール店舗の交換レート(交換レート管理テーブル7654参照)で換算したものである。
トップバー7931の左部分には、景品検索指示領域が表示され、遊技者は、ここで、景品の検索条件を指定する。例えば、キーワード、交換レート、交換可能玉(メダル)数の範囲等を、必要に応じて指定する。お気に入りへの景品の登録は、このような検索条件によって検索された結果から景品を選択して行うことができるが、モール会員トップページ7930のおすすめ表示領域7932、及びランキング表示領域7933に表示されている景品を選択して景品詳細画面7950(図143参照)を表示させ、そこで、その景品をお気に入りに登録することができる。
PC7580は、モール会員トップページ7930のトップバー7931において、景品の検索条件が設定され、検索指示が行われたか否かを判定し(ステップS964)、指示があった場合は、検索条件を、APサーバ7685経由で基幹サーバに送信する(ステップS965、ステップS966)。
基幹サーバ7600の景品選択制御部7604は、PC7580から検索条件を受信すると、その検索条件でショップ管理サーバ7700の商品管理テーブル7752を検索し(ステップS967)、PC7580に、景品検索結果表示画面を表示するよう指示する(ステップS968)。APサーバ7685は、基幹サーバ7600から景品検索結果表示画面表示の指示を受信すると、これに応じて、景品検索結果表示画面を作成し(又は当該ページのデータを特定する所定アドレスを指定し)、PC7580に送信する(ステップS969)。PC7580は、APサーバ7685からの送信に応じて、景品検索結果表示画面を表示する(ステップS970)。
ここで、図142には、景品検索結果表示画面7940が表示されている。景品検索結果表示画面7940は、トップバー7941を含み、その下に、検索結果絞り込み表示領域7942、検索結果表示領域(7943〜7946)が配置されている。図142の例では、例えば、指定された検索条件を満たす4件の景品が表示されており、各景品に関して、景品名、景品の画像、交換可能玉(メダル)数がそれぞれ表示されている。交換可能玉(メダル)数によって、その景品を交換(獲得)するために必要な玉(メダル)数を把握することができる。ここで、交換可能玉(メダル)数は、例えば、商品管理テーブル7752で表示価格を、そのホール店舗の交換レート(交換レート管理テーブル7654参照)で換算したものである。
また、各景品について、その景品を景品交換かごに入れるための「景品交換かご登録」ボタン、その景品をお気に入りに入れるための「お気に入り登録」ボタンが表示されており、遊技者が、「景品交換かご登録」ボタンを選択すると、その景品がその遊技者の景品交換かごに登録され、「お気に入り登録」ボタンを選択すると、その景品がその遊技者のお気に入りに登録される。
検索結果絞り込み表示領域7942には、一覧表示された検索結果をさらに絞り込むための条件が表示されている。この例では、カテゴリ、交換レート、交換可能玉(メダル)数、メーカー、交換可能ホール店舗、在庫有無、景品交換かご有無(既に景品交換かごに登録されているもの/登録されていないもの)、お気に入り有無(既にお気に入りに登録されているもの/登録されていないもの)といった条件が設定されている。カテゴリは、現在、検索結果として一覧表示されている景品のカテゴリがすべて、そのカテゴリの階層構造を表した状態で表示されている。遊技者は、このカテゴリを選択することによって、そのカテゴリ(及び、そのカテゴリの下位のカテゴリ)に属する景品のみに景品を絞り込むことができ、絞り込まれた景品が検索結果として一覧表示される。
また、それぞれの検索結果表示領域には、配送依頼主設定のチェックボックスがあり、遊技者がこれを選択すると、設定された配送依頼主が設定され、配送先には、その設定された配送依頼主から配送されたものとして景品が配送される。景品交換システム7001では、通常、配送依頼主は、景品交換システム7001の運営会社やその関連組織となるため、遊技者が配送依頼主を任意に設定できるようにしたものである。
また、検索結果表示領域7944に表示されている景品のように、サイズ違いや色違いのある商品については、「バリエーション」ボタンを選択することにより、いくつかのサイズ、色の商品のなかから所望するものを選択するためのバリエーション選択画面(不図示)が表示される。
さらに、検索結果表示領域7945に表示されている景品のように、在庫切れとなっている商品は、お気に入りに登録することはできるが、景品交換かごには登録できないようになっている(すなわち、「景品交換かご登録」ボタンが選択できないようになっている)。これは、お気に入りが、メモやブックマークのような感覚で景品を登録するために用意されているのに対し、景品交換かごが、即時に注文が可能な注文かごとして用意されているという、両者の利用意義の違いに基づいている。
また、トップバー7941の配送先選択タブを変更すると、検索結果表示領域(7943〜7946)に表示されている交換可能玉(メダル)数が送料の関係で変化しうる。ただし、交換可能玉(メダル)数が変化するのは、配送先に応じて送料に差を設けており、そのような送料を交換可能玉(メダル)数に反映させている場合である。
図140に戻って、景品検索結果表示画面7940において、景品の追加を行ったと判定されると(ステップS971)、すなわち、検索結果表示領域に表示された景品について、「お気に入り登録」ボタンを選択したと判定された場合、選択された景品に対応する商品IDが、APサーバ7685を経由して基幹サーバ7600に送信される(ステップS972)。
基幹サーバ7600の景品選択制御部7604は、ここで、ログインがされているか否かを判定し(ステップS973)、ログインしていなければ、PC7580にログイン画面7900を表示して遊技者にログインさせるようにする(ステップS974〜ステップS980)。これは、景品をお気に入りに登録する場合は、景品交換システム7001の会員である必要があるからである。一方、それ以前の景品の検索までであれば、非会員であっても可能である。ログインがエラーとなった場合は、PC7580にエラー表示画面を表示して処理を終了する(ステップS981〜ステップS983)。
ステップS973でログイン済みと判定された場合、又は、ステップS980でモール会員としてのログインが認められた場合、基幹サーバ7600の景品選択制御部7604は、モール会員情報テーブルから会員情報を取得し(ステップS984)、遊技者の指定した景品がお気に入りに登録されるように、モール会員IDに対応するお気に入り管理テーブル7652のデータを更新する(ステップS985)。その後、基幹サーバ7600は、PC7580に景品の追加完了を表示するよう指示する(ステップS986)。
APサーバ7685は、基幹サーバ7600から景品の追加完了の表示指示を受信すると、これに応じて、景品の追加完了表示画面を作成し(又は当該ページのデータを特定する所定アドレスを指定し)、PC7580に送信する(ステップS987)。PC7580は、APサーバ7685からの送信に応じて、景品の追加完了表示画面(不図示)を表示する(ステップS988)。
図143には、景品詳細画面7950が表示されている。モール会員トップページ7930、景品検索結果表示画面7940等を含む様々な画面で、景品の画像等を選択することによって、より詳細な景品の情報を含むこの画面が表示される。景品詳細画面7950は、トップバー7951を含み、その下に、景品詳細表示領域7952が配置される。景品詳細表示領域7952には、複数の景品画像を選択して表示可能な景品画像表示領域7953、前の画面に戻る場合に選択する「戻る」ボタン7954、景品詳細情報を表示する景品詳細情報表示領域7955、景品交換かご登録ボタン表示領域7956、及びお気に入り登録ボタン表示領域7957が配置されている。
景品詳細情報表示領域7955では、景品名、景品名(カナ)、メーカー名、商品コード、景品詳細説明、交換可能玉(メダル)数、景品属性情報、掲載期間、最終更新日等の情報が表示される。また、景品交換かご登録ボタン表示領域7956、お気に入り登録ボタン表示領域7957には、それぞれ、「景品交換かご登録」ボタン、「お気に入り登録」ボタンが表示されており、この画面においても、遊技者は景品を景品交換かごやお気に入りに登録することができる。
図144には、お気に入り参照画面7960が表示されている。お気に入り参照画面7960は、モール会員トップページ7930のトップバー7931をはじめ、様々な画面にあるトップバーの「お気に入り表示」ボタンを選択することなどによって表示される。
お気に入り参照画面7960は、トップバー7961を含み、その下に、検索結果絞り込み表示領域7962、景品表示領域(7963〜7966)が配置されている。図144の例では、例えば、4件の景品が登録されており、各景品に関して、景品名、景品の画像、交換可能玉(メダル)数がそれぞれ表示されている。交換可能玉(メダル)数によって、その景品を交換(獲得)するために必要な玉(メダル)数を把握することができる。また、各景品について、その景品を景品交換かごに入れるための「景品交換かご登録」ボタン、その景品をお気に入りから削除するための「お気に入り削除」ボタンが表示されており、遊技者が、「景品交換かご登録」ボタンを選択すると、その景品がその遊技者の景品交換かごに登録され、「お気に入り削除」ボタンを選択すると、その景品がその遊技者のお気に入りから削除される。また、遊技者が、「景品交換かご登録」ボタンを選択した場合に、その景品をお気に入りから自動的に削除するようにできる。
検索結果絞り込み表示領域7962には、一覧表示された検索結果をさらに絞り込むための条件が表示されており、これは、景品検索結果表示画面7940の検索結果絞り込み表示領域7942と同様のものである。それぞれの景品表示領域についても、上述した景品検索結果表示画面7940の検索結果表示領域(7943〜7946)とほぼ同様のものである。
また、景品表示領域7966に表示されている景品のように、在庫切れとなっている商品は、景品交換かごには登録できないようになっている(すなわち、「景品交換かご登録」ボタンが選択できないようになっている)。これは、図142の検索結果表示領域7946において、「景品交換かご登録」ボタンが選択できないようになっているのと同じ理由である。
次に、図145のフローチャートを参照して、PC7580から景品交換かごへの追加を行う場合の手順について説明する。この例では、PC7580が、APサーバ7685を経由して基幹サーバ7600とデータ送受信を行い、PC7580で動作するWEBブラウザがWEBページを表示する。遊技者は、最初に景品の検索を行い、表示された検索結果のなかから景品を選択し、その景品を景品交換かごに登録する。
最初に、PC7580はWEBページにアクセスし(ステップS991)、APサーバ7685はこれに応答して、モール会員トップページをPC7580に送信する(ステップS992)。PC7580は、モール会員トップページを受信すると、WEBブラウザによりモール会員トップページを表示する(ステップS993)。
モール会員トップページは、例えば、図141に示すようなモール会員トップページ7930である。モール会員トップページ7930は、会員登録画面7910のトップバー7911と同様のトップバー7931を含み、その下に、おすすめの景品を表示するおすすめ表示領域7932、ランキング表示領域7933、お気に入り表示領域7934、及び景品交換かご表示領域7935が配置される。
トップバー7931の左部分には、景品検索指示領域が表示され、遊技者は、ここで、景品の検索条件を指定する。例えば、キーワード、交換レート、交換可能玉(メダル)数の範囲等を、必要に応じて指定する。景品交換かごへの景品の登録は、このような検索条件によって検索された結果から景品を選択して行うことができるが、モール会員トップページ7930のおすすめ表示領域7932、及びランキング表示領域7933に表示されている景品を選択して景品詳細画面7950(図143参照)を表示させ、そこで、その景品を景品交換かごに登録することができる。
PC7580は、モール会員トップページ7930のトップバー7931において、景品の検索条件が設定され、検索指示が行われたか否かを判定し(ステップS994)、指示があった場合は、検索条件を、APサーバ7685経由で基幹サーバに送信する(ステップS995、ステップS996)。
基幹サーバ7600の景品選択制御部7604は、PC7580から検索条件を受信すると、その検索条件でショップ管理サーバ7700の商品管理テーブル7752を検索し(ステップS997)、PC7580に、景品検索結果表示画面を表示するよう指示する(ステップS998)。APサーバ7685は、基幹サーバ7600から景品検索結果表示画面表示の指示を受信すると、これに応じて、景品検索結果表示画面を作成し(又は当該ページのデータを特定する所定アドレスを指定し)、PC7580に送信する(ステップS999)。PC7580は、APサーバ7685からの送信に応じて、景品検索結果表示画面を表示する(ステップS1000)。
景品検索結果表示画面は、上記のように、例えば、図142に示す景品検索結果表示画面7940である。景品検索結果表示画面7940において、景品の追加を行ったと判定されると(ステップS1001)、すなわち、検索結果表示領域に表示された景品について、「景品交換かご登録」ボタンを選択したと判定された場合、選択された景品に対応する商品IDが、APサーバ7685を経由して基幹サーバ7600に送信される(ステップS1002)。
基幹サーバ7600の景品選択制御部7604は、ここで、ログインがされているか否かを判定し(ステップS1003)、ログインしていなければ、PC7580にログイン画面7900を表示して遊技者にログインさせるようにする(ステップS1004〜ステップS1010)。これは、景品を景品交換かごに登録する場合は、景品交換システム7001の会員である必要があるからである。一方、それ以前の景品の検索までであれば、非会員であっても可能である。ログインがエラーとなった場合は、PC7580にエラー表示画面を表示して処理を終了する(ステップS1011〜ステップS1013)。
ステップS1003でログイン済みと判定された場合、又は、ステップS1010でモール会員としてのログインが認められた場合、基幹サーバ7600の景品選択制御部7604は、モール会員情報テーブルから会員情報を取得し(ステップS1014)、遊技者の指定した景品が景品交換かごに登録されるように、モール会員IDに対応する景品交換かご管理テーブル7653のデータを更新する(ステップS1015)。その後、基幹サーバ7600は、PC7580に景品の追加完了を表示するよう指示する(ステップS1016)。
APサーバ7685は、基幹サーバ7600から景品の追加完了の表示指示を受信すると、これに応じて、景品の追加完了表示画面を作成し(又は当該ページのデータを特定する所定アドレスを指定し)、PC7580に送信する(ステップS1017)。PC7580は、APサーバ7685からの送信に応じて、景品の追加完了表示画面(不図示)を表示する(ステップS1018)。
図146には、景品交換かご参照画面7970が表示されている。景品交換かご参照画面7970は、モール会員トップページ7930のトップバー7931をはじめ、様々な画面にあるトップバーの「景品交換かご表示」ボタンを選択することなどによって表示される。
景品交換かご参照画面7970は、トップバー7971を含み、その下に、合計玉(メダル)数表示領域7972、交換可能景品表示領域(7973〜7975)が配置されている。合計玉(メダル)数表示領域7972には、景品交換かごに登録されている景品のすべてを交換するのに必要な玉(メダル)数が、遊技媒体種別(交換レート)ごとに表示される。景品交換かご参照画面7970では、交換する景品の個数を景品ごとに設定することができ、合計玉(メダル)数表示領域7972に表示される合計玉(メダル)数は、この景品の個数を考慮した合計値となっている。
図146の例では、交換可能景品表示領域(7973〜7975)には、例えば、3件の景品が登録されており、各景品に関して、景品名、景品の画像、景品の個数、交換可能玉(メダル)数がそれぞれ表示されている。景品の個数と交換可能玉(メダル)数によって、その景品を交換(獲得)するために必要な玉(メダル)数を把握することができる。また、各景品について、その景品を景品交換かごから削除するための「景品交換かご削除」ボタン、その景品をお気に入りに登録するための「お気に入り登録」ボタンが表示されており、遊技者が、「景品交換かご削除」ボタンを選択すると、その景品がその遊技者の景品交換かごから削除され、「お気に入り登録」ボタンを選択すると、その景品がその遊技者のお気に入りに登録される。また、遊技者が、「お気に入り登録」ボタンを選択した場合に、その景品を景品交換かごから自動的に削除するようにできる。
また、図146の例では、交換可能景品表示領域(7973〜7975)の下に、在庫切れ景品表示領域7976が配置されているが、この表示領域は、在庫切れの景品がある場合のみ表示される。この景品については、合計玉(メダル)数表示領域7972に表示される合計玉(メダル)数にカウントされない。図142の景品検索結果表示画面7940の検索結果表示領域7945や、図144のお気に入り参照画面7960の景品表示領域7966に関し説明したように、景品が在庫切れとなっている場合、その景品を景品交換かごに登録することはできない。従って、この在庫切れ景品表示領域7976に表示された景品は、景品交換かごに登録された後に在庫切れとなったものである。
次に、図147ないし図157を参照して、本発明の第8の実施形態に係る景品交換システム7001における景品交換処理について説明する。
図147及び図148のフローチャートを参照して、ホールシステム7002の景品POS7500と景品交換システム7001の景品交換端末7530が手動で連携する状況において、ホールシステム7002の会員であるホール会員が景品交換を行う場合について説明する。
最初に、景品POS7500は、ホール店舗のスタッフ等の操作により、景品交換開始画面(不図示)を表示する(ステップS1021)。次に、景品交換開始画面において、遊技者のホール会員カードが提示されたか否かを判定する(ステップS1022)。所定のマーク位置にホール会員カードがかざされると、景品POS7500は、ホール会員カードの固有IDを読み取り(ステップS1023)、ホールコンピュータ7400の遊技媒体保持数管理テーブル7432等を検索し、当該ホール会員の持ち玉数(すなわち、貯玉(メダル)数)と、その持ち玉の遊技媒体種別(交換レート)を取得し、ディスプレイ等に表示する(ステップS1024)。なお、この例では、一通りの交換レートに対応する持ち玉数を入力する、すなわち、遊技者が、1円貸の持ち玉と4円貸の持ち玉を有していても、1度の景品交換では、どちらかの持ち玉を利用しなければならない。ただし、複数の交換レートの持ち玉数を、それぞれ対応する交換レートとともに入力し、これを交換レートに応じて統合し、その統合後の持ち玉で景品交換を行うように設計することも可能である。
他方、景品交換端末7530において、所定の操作により、景品交換開始画面(不図示)を表示し(ステップS1025)、その景品交換開始画面において、遊技者のホール会員カードが提示されたか否かを判定する(ステップS1026)。この場合、ホール会員カードは、モール会員に紐付けられたカードである。所定のマーク位置にホール会員カードがかざされると、景品交換端末7530は、ホール会員カードの固有IDを読み取り、基幹サーバ7600に送信する(ステップS1027)。
基幹サーバ7600の景品交換制御部7605は、ホール会員カードの固有IDを受信すると、モール会員情報テーブル7651を検索して、これに対応するモール会員IDを取得し(ステップS1028)、ユーザ情報を取得する(ステップS1029)。なお、対応するモール会員IDが見つからない場合は、景品交換端末7530にエラー表示を行うよう指示する。ステップS1029の後、景品交換端末7530に持ち玉数入力画面を表示するよう指示する(ステップS1030)。
景品交換端末7530は、基幹サーバ7600からの指示に応じて、ディスプレイ7535に持ち玉数入力画面を表示する(ステップS1031)。
持ち玉数入力画面は、例えば、図149(A)に示すような持ち玉数入力画面7980である。持ち玉数入力画面7980には、交換レートを入力(選択)する、交換レート入力領域7981、貯玉数又は貯メダル数を入力する玉(メダル)数入力領域7982、及び「確認」ボタン7983が配置されている。この例では、交換レートとして「1円貸」が入力され、玉(メダル)数として「5000」玉が入力されている。
景品交換端末7530は、交換レート入力領域7981と玉(メダル)数入力領域7982に入力がされて、「確認」ボタン7983が選択されるか否かを判定する(ステップS1032)。ここで、ステップS1024で、景品POS7500に表示された持ち玉数と交換レートが、景品交換端末7530の持ち玉数入力画面7980に入力される。この例では、景品POS7500と景品交換端末7530とは、近くに配置されているものの電子的に接続されておらず、ホール店舗のスタッフが、景品POS7500に表示された持ち玉数と交換レートを見て、その内容を、景品交換端末7530の持ち玉数入力画面7980に入力する。
景品交換端末7530の持ち玉数入力画面7980に入力がされると、持ち玉数と交換レートを取得し、基幹サーバ7600に送信する(ステップS1033)。これに応じて、基幹サーバ7600の景品交換制御部7605は、景品交換端末7530に持ち玉数確認画面を表示するよう指示する(ステップS1034)。景品交換端末7530は、基幹サーバ7600からの指示に応じて、ディスプレイ7535に持ち玉数確認画面を表示する(ステップS1035)。
持ち玉数確認画面は、例えば、図149(B)に示すような持ち玉数確認画面7990である。持ち玉数確認画面7990には、入力された交換レートと持ち玉数を表示する、入力内容表示領域7991、「キャンセル」ボタン7992、及び「次へ」ボタン7993が配置されている。この例では、入力された交換レートとして「1円貸」が表示され、入力された玉(メダル)数として「5000」玉が表示されている。
ここで、景品交換端末7530は、持ち玉数確認画面7990において、「次へ」ボタン7993が選択されるか否かを判定する(ステップS1036)。景品交換端末7530の持ち玉数確認画面7990で「次へ」ボタンが選択されると、基幹サーバ7600の景品交換制御部7605は、持ち玉余力チェックと在庫チェックを行う(ステップS1037)。持ち玉余力チェックは、入力された持ち玉の価値で、景品交換かごに登録されたすべての景品が獲得できるか否かを、景品交換かご管理テーブル7653とショップ管理サーバ7700の商品管理テーブル7752等を検索してチェックするものである。在庫チェックは、その時点で、景品交換かごに登録されたすべての景品について在庫があるか否かをショップ管理サーバ7700の商品管理テーブル7752等を検索してチェックするものである。
次に、基幹サーバ7600の景品交換制御部7605は、景品交換かご管理テーブル7653、商品管理テーブル7752、及び入力された持ち玉数や交換レート等から、景品交換かご確認画面を生成する(ステップS1038)。ステップS1037のチェックにおいてエラーがある場合は、景品交換かご確認画面にその内容を表示し、景品の削除・変更や、数量の変更等の示唆を行う。その後、基幹サーバ7600は、景品交換端末7530に景品交換かご確認画面を表示するよう指示する(ステップS1039)。景品交換端末7530は、基幹サーバ7600からの指示に応じて、ディスプレイ7535に景品交換かご確認画面を表示する(ステップS1040)。
景品交換かご確認画面は、例えば、図150に示すような景品交換かご確認画面8000である。景品交換かご確認画面8000には、入力された玉(メダル)数と、入力された交換レートにより、景品交換かごに登録された景品の交換玉(メダル)数がいくらになるかが示されるカート内合計表示領域8001、景品交換かごに登録されている景品を表示する景品表示領域(8002〜8004)、及び「確認」ボタン8005が配置されている。この例では、カート内合計表示領域8001に示されるように、景品交換かごに登録された景品の交換玉数は、1円貸のパチンコ玉で4800玉であり、入力された玉数は5000玉である。従って、持ち玉余力チェックはクリアしており、在庫チェックに関してもエラー表示はされておらず、そのまま「確認」ボタン8005を選択すると、注文が可能な状況となっている。
一方、図151に示す景品交換かご確認画面8010は、景品表示領域8015に示された景品が在庫切れの商品となっており、在庫切れの商品があるため数量の変更が必要である旨のエラーメッセージ8011が画面上部に示されている。
図147に戻ると、景品交換端末7530は、景品交換かご確認画面において変更入力が行われたか否かを判定する(ステップS1041)。ここで、変更入力が行われると、基幹サーバ7600の景品交換制御部7605は、景品交換かご管理テーブル7653の内容を更新し(ステップS1042)、再びステップS1037に戻り、変更された内容で持ち玉チェック及び在庫チェックを行う。例えば、遊技者は、在庫切れの場合は、その景品の数量をゼロに変更する必要があり、景品交換かごに登録された景品の合計が、入力された持ち玉を超えている場合は、景品の削除(数量をゼロにする)か、数量を減じる操作が必要となる。また、入力された持ち玉に余裕がある場合は、(例えば、図144に示すお気に入り参照画面7960で景品交換かごに景品を追加する操作等を行って)景品を追加するか、景品交換かごに登録されている景品の数量を増加させる操作を行うことができる。
図151に示す景品交換かご確認画面8010では、エラーメッセージ8011に応じて、景品表示領域8015に示された景品についての数量を(「下げる」ボタンを操作して)ゼロに変更している(下三角矢印8017参照)。またここで、景品表示領域に示された景品についての数量を増加させる場合には、「上げる」ボタン(上三角矢印のボタン)を操作する。
景品交換かごに登録された景品について変更をした後、再び、景品交換端末7530において、(変更後の内容で)景品交換かご確認画面が表示され(ステップS1040)、景品交換かご確認画面において変更入力が行われたか否かを判定し(ステップS1041)、さらに、「確認」ボタンが選択されたか否かが判定される(ステップS1043)。そして、「確認」ボタンが選択されると、基幹サーバ7600の景品交換制御部7605が、持ち玉余力チェックと在庫チェックを行い(ステップS1044)、チェックがOKか否か判定する(ステップS1045)。チェックがOKでなければ、ステップS1038に戻り、エラーメッセージを含む景品交換かご確認画面を作成する。
ステップS1045において、チェックがOKであれば、基幹サーバ7600の景品交換制御部7605は、景品交換端末7530に景品交換注文画面を表示するよう指示する(ステップS1046)。景品交換端末7530は、基幹サーバ7600からの指示に応じて、ディスプレイ7535に景品交換注文画面を表示する(ステップS1047)。
図152には、景品交換注文画面8020が示されている。景品交換注文画面8020は、入力された玉(メダル)数と、入力された交換レートにより、景品交換かごに登録された景品の交換玉(メダル)数がいくらになるかが示されるカート内合計表示領域8021、景品交換かごに登録されている景品を表示する景品表示領域(8022〜8023)、及び「注文」ボタン8024が配置されている。この例では、図151の景品交換注文画面8020において、在庫切れの商品の数量を「1」から「0」に変更して「確認」ボタン8016を選択した結果、エラーが解消されて、図152の景品交換注文画面8020が表示されたものである。
景品交換端末7530は、景品交換注文画面を表示した後、「注文」ボタンが選択されたか否かを判定する(ステップS1048)。「注文」ボタンが選択された場合、基幹サーバ7600の景品発注制御部7606は、景品発注処理を行う(ステップS1049)。景品発注処理は、基幹サーバ7600からショップ管理サーバに対して、景品交換かごに登録された景品の商品ID及び数量を含む情報に従って、景品発注を行うよう指示するものである。次に、基幹サーバ7600は、景品交換端末7530に、景品交換完了画面を表示するとともに景品交換受付証明書を出力するよう指示し(ステップS1050)、その後、景品交換かご管理テーブル7653の更新(例えば、登録されていた景品を削除する等)を行う(ステップS1051)。
ここで、基幹サーバ7600及び景品交換端末7530は、景品交換処理において、遊技者の持ち玉に関する情報を受信し、この情報を用いて持ち玉余力チェック等を行うが、景品交換が完了した後では、この情報が保持されることはない。
景品交換端末7530は、基幹サーバ7600からの指示に応じて、景品交換完了画面をディスプレイ7535に表示し、さらに、景品交換端末7530のディスプレイ7535又は(必要に応じて)プリンタに、景品交換受付証明書を出力する(ステップS1052)。この景品交換受付証明書は、景品の交換を行った証明になるものであり遊技者に渡される。景品が配送されなかった場合は、この景品交換受付証明書により、何らかの補償を受けることができる。
図153には、景品交換完了画面8030が示されている。景品交換完了画面8030は、今回の景品の交換で消費した消費玉(メダル)数と交換レートを表示する消費玉数表示領域8031、続けて景品交換を行う場合の「続行」ボタン8032、及び「完了」ボタン8033が配置される。「続行」ボタン8032を選択すると、例えば、持ち玉数入力画面7980に戻り、余った持ち玉を利用して、又は、前回とは異なる交換レートの持ち玉を利用して景品交換を行うことができる。
ここで、ホール店舗のスタッフは、所定の操作により、景品POS7500に消費玉数入力画面(不図示)を表示させ(ステップS1053)、景品交換完了画面8030を見て把握した消費玉数と交換レートを景品POS7500に入力する。景品交換端末7530は、消費玉数と交換レートが、消費玉数入力画面に入力されたか否かを判定し(ステップS1054)、入力があった場合に、入力された消費玉数と交換レートを取得する(ステップS1055)。
景品POS7500は、景品交換を行う前の(ホール会員カードに対応した)遊技者の持ち玉数から、取得した消費玉数を減算する(ステップS1056)。この減算は、同じ交換レートの玉(メダル)の間で行われる。次に、遊技媒体保持数管理テーブル7432を更新して、そのホール会員の持ち玉数を減算後の持ち玉数に変更する(ステップS1057)。最後に、景品交換処理を終了し、必要に応じてレシートをプリンタ等に出力する(ステップS1058)。
次に、図154及び図155のフローチャートを参照して、ホールシステム7002の景品POS7500と景品交換システム7001の景品交換端末7530が自動的に連携する状況において、ホールシステム7002の会員であるホール会員が景品交換を行う場合について説明する。
最初に、景品POS7500は、ホール店舗のスタッフ等の操作により、景品交換開始画面(不図示)を表示する(ステップS1061)。次に、景品交換開始画面において、遊技者のホール会員カードが提示されたか否かを判定する(ステップS1062)。所定のマーク位置にホール会員カードがかざされると、景品POS7500は、ホール会員カードの固有IDを読み取るとともに、ホールコンピュータ7400の遊技媒体保持数管理テーブル7432等を検索し、当該ホール会員の持ち玉数(すなわち、貯玉(メダル)数)と、その持ち玉の遊技媒体種別(交換レート)を取得し、景品交換端末7530に送信する(ステップS1063)。この場合、ホール会員カードは、モール会員に紐付けられたカードである。
また、遊技者が、複数の遊技媒体種別(交換レート)の持ち玉を有している場合は、景品POS7500や景品交換端末7530で指示画面を用意し、そのうちの何れかを選択するように構成することができる。また、景品POS7500や景品交換端末7530において、遊技媒体種別(交換レート)を入力(選択)するようにしてもよい。
景品交換端末7530は、景品POS7500から持ち玉の遊技媒体種別(交換レート)を受信すると、それを基幹サーバ7600に送信する(ステップS1064)。基幹サーバ7600の景品交換制御部7605は、ホール会員カードの固有IDを受信すると、モール会員情報テーブル7651を検索して、これに対応するモール会員IDを取得し(ステップS1065)、ユーザ情報を取得する(ステップS1066)。なお、対応するモール会員IDが見つからない場合は、景品交換端末7530にエラー表示を行うよう指示する。
次に、基幹サーバ7600の景品交換制御部7605は、持ち玉余力チェックと在庫チェックを行う(ステップS1067)。持ち玉余力チェックは、入力された持ち玉の価値で、景品交換かごに登録されたすべての景品が獲得できるか否かを、景品交換かご管理テーブル7653とショップ管理サーバ7700の商品管理テーブル7752等を検索してチェックするものである。在庫チェックは、その時点で、景品交換かごに登録されたすべての景品について在庫があるか否かをショップ管理サーバ7700の商品管理テーブル7752等を検索してチェックするものである。
次に、基幹サーバ7600の景品交換制御部7605は、景品交換かご管理テーブル7653、商品管理テーブル7752、及び入力された持ち玉数や交換レート等から、景品交換かご確認画面を生成する(ステップS1068)。ステップS1067のチェックにおいてエラーがある場合は、景品交換かご確認画面にその内容を表示し、景品の削除・変更や、数量の変更等の示唆を行う。その後、基幹サーバ7600は、景品交換端末7530に景品交換かご確認画面を表示するよう指示する(ステップS1069)。景品交換端末7530は、基幹サーバ7600からの指示に応じて、ディスプレイ7535に景品交換かご確認画面を表示する(ステップS1070)。
景品交換かご確認画面は、例えば、図150に示すような景品交換かご確認画面8000であり、詳細は上述した通りである。
次に、景品交換端末7530は、景品交換かご確認画面において変更入力が行われたか否かを判定する(ステップS1071)。ここで、変更入力が行われると、基幹サーバ7600の景品交換制御部7605は、景品交換かご管理テーブル7653の内容を更新し(ステップS1072)、再びステップS1067に戻り、変更された内容で持ち玉チェック及び在庫チェックを行う。例えば、遊技者は、在庫切れの場合は、その景品の数量をゼロに変更する必要があり、景品交換かごに登録された景品の合計が、入力された持ち玉を超えている場合は、景品の削除(数量をゼロにする)か、数量を減じる操作が必要となる。
景品交換かごに登録された景品について変更をした後、再び、景品交換端末7530において、(変更後の内容で)景品交換かご確認画面が表示され(ステップS1070)、景品交換かご確認画面において変更入力が行われたか否かを判定し(ステップS1071)、さらに、「確認」ボタンが選択されたか否かが判定される(ステップS1073)。そして、「確認」ボタンが選択されると、基幹サーバ7600の景品交換制御部7605が、持ち玉余力チェックと在庫チェックを行い(ステップS1074)、チェックがOKでなければ、ステップS1068に戻り、エラーメッセージを含む景品交換かご確認画面を作成する。
ステップS1074において、チェックがOKであれば、基幹サーバ7600の景品交換制御部7605は、景品交換端末7530に景品交換注文画面を表示するよう指示する(ステップS1076)。景品交換端末7530は、基幹サーバ7600からの指示に応じて、ディスプレイ7535に景品交換注文画面を表示する(ステップS1077)。
景品交換注文画面は、例えば図152に示すような景品交換注文画面8020であり、詳細は上述した通りである。
景品交換端末7530は、景品交換注文画面を表示した後、「注文」ボタンが選択されたか否かを判定する(ステップS1078)。「注文」ボタンが選択された場合、基幹サーバ7600の景品発注制御部7606は、景品発注処理を行う(ステップS1079)。景品発注処理は、基幹サーバ7600からショップ管理サーバに対して、景品交換かごに登録された景品の商品ID及び数量を含む情報に従って、景品発注を行うよう指示するものである。次に、基幹サーバ7600は、景品交換端末7530に、景品交換完了画面を表示するとともに景品交換受付証明書を出力するよう指示する(ステップS1080)。
景品交換端末7530は、基幹サーバ7600からの指示に応じて、景品交換完了画面をディスプレイ7535に表示し、さらに、景品交換端末7530のディスプレイ7535又は(必要に応じて)プリンタに、景品交換受付証明書を出力する(ステップS1081)。この景品交換受付証明書は、景品の交換を行った証明になるものであり遊技者に渡される。景品が配送されなかった場合は、この景品交換受付証明書により、何らかの補償を受けることができる。なお、この例では、景品交換端末7530において景品交換受付証明書が出力されるが、景品POS7500がプリンタ等を有していれば、景品POS7500によって景品交換受付証明書をプリントするように構成することもできる。
景品交換完了画面は、例えば図153に示す景品交換完了画面8030であり、詳細は上述した通りである。
次に、景品交換かご管理テーブル7653の更新(例えば、登録されていた景品を削除する等)を行う(ステップS1082)。ここで、基幹サーバ7600及び景品交換端末7530は、景品交換処理において、遊技者の持ち玉に関する情報を受信し、この情報を用いて持ち玉余力チェック等を行うが、景品交換が完了した後では、この情報が保持されることはない。
その後、基幹サーバ7600は、景品交換処理において実際に消費された消費玉数と交換レートを景品交換端末7530に送信し(ステップS1083)、景品交換端末7530は、これを景品POS7500に転送する(ステップS1084)。景品POS7500は、基幹サーバ7600から送信された消費玉数と交換レートを取得する(ステップS1085)。
次に、景品POS7500は、景品交換を行う前の(ホール会員カードに対応した)遊技者の持ち玉数から、取得した消費玉数を減算する(ステップS1086)。この減算は、同じ交換レートの玉(メダル)の間で行われる。次に、遊技媒体保持数管理テーブル7432を更新して、そのホール会員の持ち玉数を減算後の持ち玉数に変更する(ステップS1087)。最後に、景品交換処理を終了し、必要に応じてレシートをプリンタ等に出力する(ステップS1088)。
次に、図156のフローチャートを参照して、ホールシステム7002の景品POS7500と景品交換システム7001の景品交換端末7530が手動で連携する状況において、ホールシステム7002の非会員であって景品交換システム7001の会員であるモール会員が景品交換を行う場合について説明する。
最初に、景品POS7500は、ホール店舗のスタッフ等の操作により、景品交換開始画面(不図示)を表示する(ステップS1091)。次に、景品交換開始画面において、ホール店舗のスタッフ等が遊技者から提出された計数レシートを、例えば、バーコードリーダ等で読み取らせる(ステップS1092)。景品POS7500は、読み取った計数レシートの内容から、遊技者の持ち玉数と、その持ち玉の遊技媒体種別(交換レート)を取得し、ディスプレイ等に表示する(ステップS1093)。
他方、景品交換端末7530において、所定の操作により、景品交換開始画面(不図示)を表示し(ステップS1094)、その景品交換開始画面において、遊技者のモール会員カードが提示されたか否かを判定する(ステップS1095)。所定のマーク位置にモール会員カードがかざされると、景品交換端末7530は、モール会員カードの固有IDを読み取り、基幹サーバ7600に送信する(ステップS1096)。
基幹サーバ7600の景品交換制御部7605は、モール会員カードの固有IDを受信すると、モール会員情報テーブル7651を検索して、これに対応するモール会員IDを取得し(ステップS1097)、ユーザ情報を取得する(ステップS1098)。なお、対応するモール会員IDが見つからない場合は、景品交換端末7530にエラー表示を行うよう指示する。ステップS1098の後、景品交換端末7530に持ち玉数入力画面を表示するよう指示する(ステップS1099)。
景品交換端末7530は、基幹サーバ7600からの指示に応じて、ディスプレイ7535に持ち玉数入力画面を表示する(ステップS1100)。
持ち玉数入力画面は、例えば、図149(A)に示すような持ち玉数入力画面7980である。
景品交換端末7530は、持ち玉数入力画面に持ち玉と交換レートが入力されたか否かを判定する(ステップS1101)。ここで、ステップS1093で、景品POS7500に表示された持ち玉数と交換レートが、景品交換端末7530の持ち玉数入力画面に入力される。この例では、景品POS7500と景品交換端末7530とは、近くに配置されているものの電子的に接続されておらず、ホール店舗のスタッフが、景品POS7500に表示された持ち玉数と交換レートを見て、その内容を、景品交換端末7530の持ち玉数入力画面7980に入力する。
景品交換端末7530の持ち玉数入力画面に入力がされると、持ち玉数と交換レートを取得し、基幹サーバ7600に送信する(ステップS1102)。これに応じて、基幹サーバ7600の景品交換制御部7605は、景品交換端末7530に持ち玉数確認画面を表示するよう指示する(ステップS1103)。景品交換端末7530は、基幹サーバ7600からの指示に応じて、ディスプレイ7535に持ち玉数確認画面を表示する(ステップS1104)。
持ち玉数確認画面は、例えば、図149(B)に示すような持ち玉数確認画面7990である。
ここで、景品交換端末7530は、持ち玉数確認画面7990において、「次へ」ボタンが選択されるか否かを判定する(ステップS1105)。景品交換端末7530の持ち玉数確認画面で「次へ」ボタンが選択されると、基幹サーバ7600の景品交換制御部7605は、持ち玉余力チェックと在庫チェックを行う(ステップS1106)。持ち玉余力チェックは、入力された持ち玉の価値で、景品交換かごに登録されたすべての景品が獲得できるか否かを、景品交換かご管理テーブル7653とショップ管理サーバ7700の商品管理テーブル7752等を検索してチェックするものである。在庫チェックは、その時点で、景品交換かごに登録されたすべての景品について在庫があるか否かをショップ管理サーバ7700の商品管理テーブル7752等を検索してチェックするものである。
次に、基幹サーバ7600の景品交換制御部7605は、景品交換かご管理テーブル7653、商品管理テーブル7752、及び入力された持ち玉数や交換レート等から、景品交換かご確認画面を生成する(ステップS1107)。ステップS1106のチェックにおいてエラーがある場合は、景品交換かご確認画面にその内容を表示し、景品の削除・変更や、数量の変更等の示唆を行う。その後、基幹サーバ7600は、景品交換端末7530に景品交換かご確認画面を表示するよう指示する(ステップS1108)。景品交換端末7530は、基幹サーバ7600からの指示に応じて、ディスプレイ7535に景品交換かご確認画面を表示する(ステップS1109)。
景品交換かご確認画面は、例えば、図150に示すような景品交換かご確認画面8000である。
次に、景品交換端末7530は、景品交換かご確認画面において変更入力が行われたか否かを判定する(ステップS1110)。ここで、変更入力が行われると、基幹サーバ7600の景品交換制御部7605は、景品交換かご管理テーブル7653の内容を更新し(ステップS1111)、再びステップS1106に戻り、変更された内容で持ち玉チェック及び在庫チェックを行う。例えば、遊技者は、在庫切れの場合は、その景品の数量をゼロに変更する必要があり、景品交換かごに登録された景品の合計が、入力された持ち玉を超えている場合は、景品の削除(数量をゼロにする)か、数量を減じる操作が必要となる。景品交換かごに登録された景品の合計が、入力された持ち玉を超えている場合は、景品の削除(数量をゼロにする)か、数量を減じる操作が必要となる。
景品交換かごに登録された景品について変更をした後、再び、景品交換端末7530において、(変更後の内容で)景品交換かご確認画面が表示され(ステップS1109)、景品交換かご確認画面において変更入力が行われたか否かを判定する(ステップS1110)。これ以降は、図148に示すフローと同様の処理となり、景品交換注文画面で「注文」ボタンが選択されると景品発注処理が行われ、景品交換端末7530で景品交換受付証明書が出力されるとともに、景品POS7500で消費玉数分減算された玉数が印字された計数レシートが出力される。この例では、遊技者はホールシステム7002の会員ではないので、遊技媒体保持数管理テーブル7432の更新は行われない。
次に、図157のフローチャートを参照して、ホールシステム7002の景品POS7500と景品交換システム7001の景品交換端末7530が自動的に連携する状況において、ホールシステム7002の非会員であって景品交換システム7001の会員であるモール会員が景品交換を行う場合について説明する。
最初に、景品POS7500は、ホール店舗のスタッフ等の操作により、景品交換開始画面(不図示)を表示する(ステップS1121)。次に、景品交換開始画面において、ホール店舗のスタッフ等が遊技者から提出された計数レシートを、例えば、バーコードリーダ等で読み取らせる(ステップS1122)。景品POS7500は、読み取った計数レシートの内容から、遊技者の持ち玉数と、その持ち玉の遊技媒体種別(交換レート)を記憶する。なお、この例では、計数レシートから持ち玉数と交換レートを読み取るようにしているが、交換レートを別途入力するようにしてもよい。また、他の記録媒体から持ち玉数と交換レートを読み取るようにしてもよい。
他方、景品交換端末7530において、所定の操作により、景品交換開始画面(不図示)を表示し(ステップS1123)、その景品交換開始画面において、遊技者のモール会員カードが提示されたか否かを判定する(ステップS1124)。所定のマーク位置にモール会員カードがかざされると、景品交換端末7530は、モール会員カードの固有IDを読み取り、基幹サーバ7600に送信する(ステップS1125)。この例では、景品交換端末7530においてモール会員カードを読み取らせているが、景品POS7500で読み取らせて、基幹サーバ7600に送信するようにしてもよい。
基幹サーバ7600の景品交換制御部7605は、モール会員カードの固有IDを受信すると、モール会員情報テーブル7651を検索して、これに対応するモール会員IDを取得し(ステップS1126)、ユーザ情報を取得する(ステップS1127)。なお、対応するモール会員IDが見つからない場合は、景品交換端末7530にエラー表示を行うよう指示する。
次に、基幹サーバ7600の景品交換制御部7605は、景品交換端末7530に持ち玉取得画面を表示するよう指示する(ステップS1128)。景品交換端末7530は、基幹サーバ7600からの指示に応じて、ディスプレイ7535に持ち玉取得画面を表示する(ステップS1129)。ここで、景品交換端末7530は、持ち玉取得画面の「取得」ボタンが選択されたか否かを判定する(ステップS1130)。持ち玉取得画面の「取得」ボタンが選択された場合、景品交換端末7530は、景品POS7500に持ち玉の取得を要求する(ステップS1131)。
景品POS7500は、景品交換端末7530からの取得要求に応じて、遊技者の計数レシートから読み取り記憶していた持ち玉数と交換レートを取得し、景品交換端末7530に送信する(ステップS1132)。景品交換端末7530は、受信した持ち玉数と交換レートを基幹サーバ7600に転送する(ステップS1133)。
基幹サーバ7600の景品交換制御部7605は、景品交換端末7530から持ち玉数と交換レートを受信すると、持ち玉余力チェックと在庫チェックを行う(ステップS1134)。持ち玉余力チェックは、入力された持ち玉の価値で、景品交換かごに登録されたすべての景品が獲得できるか否かを、景品交換かご管理テーブル7653とショップ管理サーバ7700の商品管理テーブル7752等を検索してチェックするものである。在庫チェックは、その時点で、景品交換かごに登録されたすべての景品について在庫があるか否かをショップ管理サーバ7700の商品管理テーブル7752等を検索してチェックするものである。
次に、基幹サーバ7600の景品交換制御部7605は、景品交換かご管理テーブル7653、商品管理テーブル7752、及び入力された持ち玉数や交換レート等から、景品交換かご確認画面を生成する(ステップS1135)。ステップS1134のチェックにおいてエラーがある場合は、景品交換かご確認画面にその内容を表示し、景品の削除・変更や、数量の変更等の示唆を行う。その後、基幹サーバ7600は、景品交換端末7530に景品交換かご確認画面を表示するよう指示する(ステップS1136)。景品交換端末7530は、基幹サーバ7600からの指示に応じて、ディスプレイ7535に景品交換かご確認画面を表示する(ステップS1137)。
景品交換かご確認画面は、例えば、図150に示すような景品交換かご確認画面8000である。
次に、景品交換端末7530は、景品交換かご確認画面において変更入力が行われたか否かを判定する(ステップS1138)。ここで、変更入力が行われると、基幹サーバ7600の景品交換制御部7605は、景品交換かご管理テーブル7653の内容を更新し(ステップS1139)、再びステップS1134に戻り、変更された内容で持ち玉チェック及び在庫チェックを行う。例えば、遊技者は、在庫切れの場合は、その景品の数量をゼロに変更する必要があり、景品交換かごに登録された景品の合計が、入力された持ち玉を超えている場合は、景品の削除(数量をゼロにする)か、数量を減じる操作が必要となる。
景品交換かごに登録された景品について変更をした後、再び、景品交換端末7530において、(変更後の内容で)景品交換かご確認画面が表示され(ステップS1137)、景品交換かご確認画面において変更入力が行われたか否かを判定する(ステップS1138)。これ以降は、図155に示すフローと同様の処理となり、景品交換注文画面で「注文」ボタンが選択されると景品発注処理が行われ、景品交換端末7530で景品交換受付証明書が出力されるとともに、景品POS7500で消費玉数分減算された玉数が印字された計数レシートが出力される。この例では、遊技者はホールシステム7002の会員ではないので、遊技媒体保持数管理テーブル7432の更新は行われない。
次に、図158ないし図166を参照して、本発明の第8の実施形態に係る景品交換システム7001における商品決定処理について説明する。景品交換システム7001は、検索結果、おすすめ、又はランキングで表示される商品の表示価格、お気に入りや景品交換かごに登録された商品に関して表示される表示価格を、特徴的なロジックにより決定し、その結果、商品の仕入先であるショップを決定する。この処理は、ショップ管理サーバ7700の商品決定部7702によって実行される。商品決定部7702の機能は、上記の各実施形態に係る景品交換システム(例えば、第1〜第3の実施形態、及び第5〜第8の実施形態に係る景品交換システム)に適用可能である。
図158は、ショップによる商品の出品と、景品として交換可能な商品を決定する処理を概念的に示す図である。図158(A)は、2つのショップ「AAA」、「BBB」から、同じ商品(商品ID=P001)が出品されており、それぞれ販売価格と在庫が異なる状況を示している。図158(B)は、さらに、ショップ「CCC」が同じ商品(商品ID=P001)を出品し、ショップ「AAA」、「BBB」とは、販売価格と在庫が異なるものである。
このような状況において、景品交換システム7001は、例えば、遊技者が当該商品を景品として交換すべく注文をした場合に、ショップ「BBB」の商品に対して景品発注処理を行う。景品交換システム7001では、所定のロジックにより、各商品の価格が決定される。また、景品交換システム7001では、景品の発注時点でショップが選択されるのではなく、検索結果、おすすめ、又はランキングとして表示する商品の価格(交換可能玉(メダル)数)が、日次で決定され、その際、価格の決定に基づいてショップが決定される。ただし、リアルタイムで商品の価格が決定される場合は、逐次、商品の価格が変化するとともに、それに応じてショップも変更されうる。例えば、遊技者が商品をお気に入りに登録した時点での商品の価格と、その商品を景品交換かごに登録した時点での価格と、最終的に注文を行うときの価格が異なる場合があり、持ち玉余力チェックでエラーとなったり、逆に、当初想定した以上の余り玉が発生してしまうこともありうる。
各ショップは、図111の構成を例にとれば、ショップ端末から、横断型ECモール連携システム7802、ECモール管理システム7822、又はショップシステム7842を経由して、又はショップ端末から直接、景品交換システム7001に対して商品を出品することができるが、当該出品は、景品として交換可能な商品の候補(すなわち、仕入先の候補)として登録されたに過ぎない。最終的には、景品交換システム7001により決定された価格の商品を出品したショップが仕入先として決定される。
一方、遊技者は、検索結果、おすすめ、又はランキングとして表示する商品等について、価格(交換可能玉(メダル)数)を把握した上で、お気に入りや景品交換かごに登録し、注文を行うが、その商品がどのショップにより提供されたものかは分からないようになっている(ただし、商品が配送された場合に、その配送元の記載により最終的に把握される可能性はある)。
上記のように、商品の価格(交換可能玉(メダル)数)は、例えば、日次、又はリアルタイムに、所定のロジックによって決定される。最初に、図159ないし図161を参照して、日次の価格決定の方法について説明する。例えば、図126に示すショップ管理サーバ7700において、さらに、商品価格決定部を備えるように構成され、景品DB7750には、出品管理テーブル及び送料テーブルが記憶される。
図159ないし図161は、日次で各商品の価格決定を行う方式(日次変動方式)であって、かつ、一定送料を付加した場合について説明する。一定送料は、実際に必要となる送料ではない、仮想的に設定された送料である。
(1)は、仕入先が単一の場合を例示している(図159参照)。ショップ「AAA」が、商品(商品ID=P001)を販売価格1000円で出品している。また、ショップ「AAA」は東京のショップであって、発送元は東京となり、送料テーブル(0020)に対応付けられる。このような出品の状態が、出品管理テーブルに記憶される。なお、送料テーブル(0020)は、配送先が東京であっても大阪であっても一律の400円に設定されている。
このような場合、候補は、ショップ「AAA」が出品する商品のみであり、その商品(商品ID=P001)の表示価格は1400円である。すなわち、送料が一定であるため、配送先が東京であっても大阪であっても、表示価格(交換価格)=販売価格(1000円)+送料(400円)=1400円となる。
この結果、ショップ「AAA」が仕入先として決定される。なお、ここでは、説明を分かりやすくするため、表示価格を円の単位で表示しているが、実際には、例えば、交換可能玉(メダル)数で表される(以下の説明において同様である)。また、決定されたショップの商品は、ショップを識別するショップID、及び表示価格とともに、商品管理テーブルに記憶される。
(2)は、仕入先が複数の場合を例示している(図159参照)。ショップ「AAA」が、商品(商品ID=P001)を販売価格1000円で出品し、ショップ「BBB」が、商品(商品ID=P001)を販売価格1100円で出品し、ショップ「CCC」が、商品(商品ID=P001)を販売価格1200円で出品している。また、ショップ「AAA」とショップ「CCC」は東京のショップであって、発送元は東京となり、送料テーブル(0020)に対応付けられる。一方、ショップ「BBB」は大阪のショップであって、発送元は大阪となり、送料テーブル(0021)に対応付けられる。このような出品の状態が、出品管理テーブルに記憶される。なお、送料テーブル(0020)と送料テーブル(0021)はともに、配送先が東京であっても大阪であっても一律の400円に設定されている。
このような場合、候補は、ショップ「AAA」、「BBB」、「BBB」がそれぞれ出品する商品であり、送料を加味して、その商品(商品ID=P001)の表示価格はそれぞれ、1400円、1500円、1600円となる。すなわち、送料が一定であるため、発送元や配送先が東京、大阪のどちらであっても、送料は400円となり、ショップ「AAA」については、表示価格(交換価格)=販売価格(1000円)+送料(400円)=1400円、ショップ「BBB」については、表示価格(交換価格)=販売価格(1100円)+送料(400円)=1500円、ショップ「CCC」については、表示価格(交換価格)=販売価格(1200円)+送料(400円)=1600円となる。
ここで、例えば、「候補のなかで2番目に高価格のものを選択する」という基準を設定すると、その結果、ショップ「BBB」が仕入先として決定される。また、決定された商品は、ショップを識別するショップID、及び表示価格とともに、商品管理テーブルに記憶される。
(3)は、仕入先が複数あり、それが増加又は減少した場合を例示している。状態が、(a)景品検索時から(b)景品交換時に、以下のように推移する。
(a)景品検索時(図160参照)
ショップ「AAA」が、商品(商品ID=P001)を販売価格1000円で出品し、ショップ「BBB」が、商品(商品ID=P001)を販売価格1100円で出品し、ショップ「CCC」が、商品(商品ID=P001)を販売価格1200円で出品している。また、ショップ「AAA」とショップ「CCC」は東京のショップであって、発送元は東京となり、送料テーブル(0020)に対応付けられる。一方、ショップ「BBB」は大阪のショップであって、発送元は大阪となり、送料テーブル(0021)に対応付けられる。このような出品の状態が、出品管理テーブルに記憶される。なお、送料テーブル(0020)と送料テーブル(0021)はともに、配送先が東京であっても大阪であっても一律の400円に設定されている。
このような場合、候補は、ショップ「AAA」、「BBB」、「CCC」がそれぞれ出品する商品であり、送料を加味して、その商品(商品ID=P001)の表示価格はそれぞれ、1400円、1500円、1600円となる。すなわち、送料が一定であるため、発送元や配送先が東京、大阪のどちらであっても、送料は400円となり、ショップ「AAA」については、表示価格(交換価格)=販売価格(1000円)+送料(400円)=1400円、ショップ「BBB」については、表示価格(交換価格)=販売価格(1100円)+送料(400円)=1500円、ショップ「CCC」については、表示価格(交換価格)=販売価格(1200円)+送料(400円)=1600円となる。
ここで、例えば、「候補のなかで2番目に高価格のものを選択する」という基準を設定すると、その結果、ショップ「BBB」が仕入先として決定される。また、決定されたショップの商品は、ショップを識別するショップID、及び表示価格とともに、商品管理テーブルに記憶される。
(b)景品交換時(図161参照)
ショップ「AAA」が、商品(商品ID=P001)を販売価格1000円で出品し、ショップ「BBB」が、商品(商品ID=P001)を販売価格1100円で出品し、ショップ「CCC」が、商品(商品ID=P001)を販売価格1200円で出品し、ショップ「DDD」が、商品(商品ID=P001)を販売価格1300円で出品している。また、ショップ「AAA」とショップ「CCC」は東京のショップであって、発送元は東京となり、送料テーブル(0020)に対応付けられる。一方、ショップ「BBB」とショップ「DDD」は大阪のショップであって、発送元は大阪となり、送料テーブル(0021)に対応付けられる。このような出品の状態が、出品管理テーブルに記憶される。なお、送料テーブル(0020)と送料テーブル(0021)はともに、配送先が東京であっても大阪であっても一律の400円に設定されている。
このような場合、候補は、ショップ「AAA」、「BBB」、「CCC」、「DDD」がそれぞれ出品する商品であり、送料を加味して、その商品(商品ID=P001)の表示価格はそれぞれ、1400円、1500円、1600円、1700円となる。すなわち、送料が一定であるため、発送元や配送先が東京、大阪のどちらであっても、送料は400円となり、ショップ「AAA」については、表示価格(交換価格)=販売価格(1000円)+送料(400円)=1400円、ショップ「BBB」については、表示価格(交換価格)=販売価格(1100円)+送料(400円)=1500円、ショップ「CCC」については、表示価格(交換価格)=販売価格(1200円)+送料(400円)=1600円、ショップ「DDD」については、表示価格(交換価格)=販売価格(1300円)+送料(400円)=1700円となる。
ここで、例えば、「候補のなかで2番目に高価格のものを選択する」という基準を設定すると、その結果、ショップ「CCC」が仕入先として決定されることになるが、この例では、日次変動方式であるため、実際は、(a)景品検索時に決定したショップ「BBB」が依然、仕入先として決定される。また、決定されたショップの商品は、ショップを識別するショップID、及び表示価格とともに、商品管理テーブルに記憶される(決定結果に変化がない場合は更新しない)。
次に、図162ないし図164を参照して、リアルタイムに各商品の価格決定を行う方式(リアルタイム変動方式)であって、かつ、実際に必要となる送料である実送料を付加した場合について説明する。
(1)は、仕入先が単一の場合を例示している(図162参照)。ショップ「AAA」が、商品(商品ID=P001)を販売価格1000円で出品している。また、ショップ「AAA」は東京のショップであって、発送元は東京となり、送料テーブル(0010)に対応付けられる。このような出品の状態が、出品管理テーブルに記憶される。なお、送料テーブル(0010)は、配送先が東京の場合100円、大阪の場合500円に設定されている。
このような場合、候補は、ショップ「AAA」が出品する商品のみであるが、配送先によって表示価格が異なる。すなわち、配送先が東京の場合、表示価格(交換価格)=販売価格(1000円)+送料(100円)=1100円となり、配送先が大阪の場合、表示価格(交換価格)=販売価格(1000円)+送料(500円)=1500円となる。
ショップは「AAA」しかないので、配送先が東京でも大阪でも、ショップ「AAA」が仕入先として決定される。また、決定されたショップの商品は、ショップを識別するショップID、及び表示価格とともに、商品管理テーブルに記憶される。
(2)は、仕入先が複数の場合を例示している(図162参照)。ショップ「AAA」が、商品(商品ID=P001)を販売価格1000円で出品し、ショップ「BBB」が、商品(商品ID=P001)を販売価格1100円で出品し、ショップ「CCC」が、商品(商品ID=P001)を販売価格1200円で出品している。また、ショップ「AAA」とショップ「CCC」は東京のショップであって、発送元は東京となり、送料テーブル(0010)に対応付けられる。一方、ショップ「BBB」は大阪のショップであって、発送元は大阪となり、送料テーブル(0011)に対応付けられる。このような出品の状態が、出品管理テーブルに記憶される。なお、送料テーブル(0010)は、配送先が東京の場合100円、大阪の場合500円に設定され、送料テーブル(0011)は、配送先が東京の場合500円、大阪の場合100円に設定されている。
このような場合、候補は、ショップ「AAA」、「BBB」、「BBB」がそれぞれ出品する商品であり、送料を加味して、その商品(商品ID=P001)の表示価格は1100円〜1700円まで変化する。すなわち、配送先が東京の場合、ショップ「AAA」については、表示価格(交換価格)=販売価格(1000円)+送料(100円)=1100円、ショップ「BBB」については、表示価格(交換価格)=販売価格(1100円)+送料(500円)=1600円、ショップ「CCC」については、表示価格(交換価格)=販売価格(1200円)+送料(100円)=1300円となる。また、配送先が大阪の場合、ショップ「AAA」については、表示価格(交換価格)=販売価格(1000円)+送料(500円)=1500円、ショップ「BBB」については、表示価格(交換価格)=販売価格(1100円)+送料(100円)=1200円、ショップ「CCC」については、表示価格(交換価格)=販売価格(1200円)+送料(500円)=1700円となる。
ここで、例えば、「候補のなかで2番目に高価格のものを選択する」という基準を設定すると、配送先が東京の場合、ショップ「CCC」が仕入先として決定され、配送先が大阪の場合、ショップ「AAA」が仕入先として決定される。また、決定された商品は、ショップを識別するショップID、及び表示価格とともに、商品管理テーブルに記憶される。
(3)は、仕入先が複数あり、それが増加又は減少した場合を例示している。状態が、(a)景品検索時から(b)景品交換時に、以下のように推移する。
(a)景品検索時(図163参照)
ショップ「AAA」が、商品(商品ID=P001)を販売価格1000円で出品し、ショップ「BBB」が、商品(商品ID=P001)を販売価格1100円で出品し、ショップ「CCC」が、商品(商品ID=P001)を販売価格1200円で出品している。また、ショップ「AAA」とショップ「CCC」は東京のショップであって、発送元は東京となり、送料テーブル(0010)に対応付けられる。一方、ショップ「BBB」は大阪のショップであって、発送元は大阪となり、送料テーブル(0011)に対応付けられる。このような出品の状態が、出品管理テーブルに記憶される。なお、送料テーブル(0010)は、配送先が東京の場合100円、大阪の場合500円に設定され、送料テーブル(0011)は、配送先が東京の場合500円、大阪の場合100円に設定されている。
このような場合、候補は、ショップ「AAA」、「BBB」、「CCC」がそれぞれ出品する商品であり、送料を加味して、その商品(商品ID=P001)の表示価格は1100円〜1700円まで変化する。すなわち、配送先が東京の場合、ショップ「AAA」については、表示価格(交換価格)=販売価格(1000円)+送料(100円)=1100円、ショップ「BBB」については、表示価格(交換価格)=販売価格(1100円)+送料(500円)=1600円、ショップ「CCC」については、表示価格(交換価格)=販売価格(1200円)+送料(100円)=1300円となる。また、配送先が大阪の場合、ショップ「AAA」については、表示価格(交換価格)=販売価格(1000円)+送料(500円)=1500円、ショップ「BBB」については、表示価格(交換価格)=販売価格(1100円)+送料(100円)=1200円、ショップ「CCC」については、表示価格(交換価格)=販売価格(1200円)+送料(500円)=1700円となる。
ここで、例えば、「候補のなかで2番目に高価格のものを選択する」という基準を設定すると、配送先が東京の場合、ショップ「CCC」が仕入先として決定され、配送先が大阪の場合、ショップ「AAA」が仕入先として決定される。また、決定された商品は、ショップを識別するショップID、及び表示価格とともに、商品管理テーブルに記憶される。
(b)景品交換時(図164参照)
ショップ「AAA」が、商品(商品ID=P001)を販売価格1000円で出品し、ショップ「BBB」が、商品(商品ID=P001)を販売価格1100円で出品し、ショップ「CCC」が、商品(商品ID=P001)を販売価格1200円で出品し、ショップ「DDD」が、商品(商品ID=P001)を販売価格1300円で出品している。また、ショップ「AAA」とショップ「CCC」は東京のショップであって、発送元は東京となり、送料テーブル(0010)に対応付けられる。一方、ショップ「BBB」とショップ「DDD」は大阪のショップであって、発送元は大阪となり、送料テーブル(0011)に対応付けられる。このような出品の状態が、出品管理テーブルに記憶される。なお、送料テーブル(0010)は、配送先が東京の場合100円、大阪の場合500円に設定され、送料テーブル(0011)は、配送先が東京の場合500円、大阪の場合100円に設定されている。
このような場合、候補は、ショップ「AAA」、「BBB」、「CCC」、「DDD」がそれぞれ出品する商品であり、送料を加味して、その商品(商品ID=P001)の表示価格は1100円〜1800円まで変化する。それぞれ、1400円、1500円、1600円、1700円となる。すなわち、配送先が東京の場合、ショップ「AAA」については、表示価格(交換価格)=販売価格(1000円)+送料(100円)=1100円、ショップ「BBB」については、表示価格(交換価格)=販売価格(1100円)+送料(500円)=1600円、ショップ「CCC」については、表示価格(交換価格)=販売価格(1200円)+送料(100円)=1300円、ショップ「DDD」については、表示価格(交換価格)=販売価格(1300円)+送料(500円)=1800円となる。また、配送先が大阪の場合、ショップ「AAA」については、表示価格(交換価格)=販売価格(1000円)+送料(500円)=1500円、ショップ「BBB」については、表示価格(交換価格)=販売価格(1100円)+送料(100円)=1200円、ショップ「CCC」については、表示価格(交換価格)=販売価格(1200円)+送料(500円)=1700円、ショップ「DDD」については、表示価格(交換価格)=販売価格(1300円)+送料(100円)=1400円となる。
ここで、例えば、「候補のなかで2番目に高価格のものを選択する」という基準を設定すると、配送先が東京の場合、ショップ「BBB」が仕入先として決定され、配送先が大阪の場合、ショップ「AAA」が仕入先として決定される。この例では、リアルタイム変動方式であるため、最終的に決定されたショップ「BBB」(配送先が東京の場合)とショップ「AAA」(配送先が大阪の場合)が、景品交換時の仕入先として決定される。このようなリアルタイム変動方式によって、営業時間中であっても、仕入先の増減による表示価格の変更をリアルタイムに実施・反映させることができる。また、決定されたショップの商品は、ショップを識別するショップID、及び表示価格とともに、商品管理テーブルに記憶される。
上記の例では、商品の候補のなかから、景品として表示する商品を決定するために、「候補のなかで2番目に高価格のものを選択する」という基準を用いたが、ここでは、さらに別の商品決定ロジックについて説明する。このような商品決定ロジックによって、商品の表示価格が決定され、その商品を取り扱うショップ(すなわち、仕入先)が決定される。
図165のフローチャートは、景品交換システム7001における商品決定処理の手順を例示するものである。複数の条件を設定して、それらの条件を満たさない商品を除外し、また、一部の条件に関しては、商品の順位付けを行って、最終的に1つの商品(表示価格)を決定する。
最初に、遊技者が景品交換を行い、基幹サーバ7600の景品発注制御部7606が、景品発注処理を指示した場合(図148等参照)に、ショップ管理サーバ7700の出品管理テーブル7757を参照して、注文された商品IDと同じIDの商品についての情報を取得する(ステップS1141)。複数のショップが同じ商品を出品している場合は、そのなかから、所定の条件を満たすショップを決定することができる。所定の条件は、例えば、景品交換によって、景品交換システム7001にもたらされる利益が最大のものが優先的に選択される。
次に、送料テーブルに基づいて、各商品の表示価格を算出する(ステップS1142)。例えば、遊技者が指定した配送先の住所、ショップの住所、配送条件(温度の設定や配送日時の設定)から、商品の送料を求め、その送料を加味して各商品の表示価格を決定する。送料テーブルは、各ショップが個別に設定するようにしてもよいし、システム全体で一律、又はいくつかの段階的設定とすることもできる。
次に、例えば、このあとに判定する条件として比較の対象となる他の指標について、各種テーブル等から必要なデータを取得し、計算を行う(ステップS1143)。例えば、仕入額(ショップへの支払い額)、差益(販売価格と仕入れ価格の差)、仕入先の評価点等である。
ステップS1144〜ステップS1155に示される第1条件〜第6条件に亘って、条件を満たすものを候補として残し、最終的に1つの商品価格が決定され、その商品を扱うショップが仕入先として決定される。ここで、図166(A)には、同じ商品(商品ID=P001)を複数含んだ出品管理テーブルが示され、図166(B)には、送料テーブルが示され、さらに、図166(C)には、これらのテーブルの内容及び他の指標に基づいて求められた候補一覧が示されており、以下の説明では、これらの候補一覧が各条件においてどのように判定されるかを含めて説明するものとする。また図166(C)の候補一覧には、各条件での評価結果もあわせて表示されている。
第1条件:ステップS1144では、仕入額条件が判定される。商品の仕入額(すなわち、商品についてショップに支払う額)が、表示価格を下回ることが条件であり、この条件を満たさない商品は、候補から除外する(ステップS1145)。図166の候補一覧では、ショップ「FFF」の商品が、この条件を満たさず(すなわち、表示価格1900円に対して、支払額1925円である)、候補から除外される。
第2条件:ステップS1146では、在庫条件が判定される。商品の在庫が交換時点でゼロであるショップの商品は、候補から除外する(ステップS1147)。図166の候補一覧では、ショップ「BBB」の商品が在庫ゼロであり、この条件を満たさないので、候補から除外される。
第3条件:ステップS1148では、差益条件が判定される。販売価格と仕入れ価格の差、すなわち、景品交換によってホール店舗から受け取る額 − 景品交換によってショップに支払う額が大きい商品ほど、高い順位をつける(ステップS1149)。図166の候補一覧では、差益の大きい順にランク付けがされる。
第4条件:ステップS1150では、在庫数条件が判定される。交換成立後の在庫切れリスクを軽減するため、在庫数が多い商品ほど、高い順位をつける(ステップS1151)。図166の候補一覧では、在庫数の大きい順にランク付けされる。
第5条件:ステップS1152では、評価点条件が判定される。安全に景品交換を実現するため、ショップに関するリスクを軽減するため、ショップの評価点が高いほど、高い順位をつける(ステップS1153)。ショップの評価は、様々な観点で行い数値化することができる。例えば、ショップの規模、営業年数、配送実績(遅配や誤配の数)、配送先からの評価、提供する商品の質・価格など様々な観点が考えられる。図166の候補一覧では、評価点の高い順にランク付けされる。
第6条件:ステップS1154では、候補が複数存在するか否かが判定される。1つの候補しかない場合は、その商品に決定するため、次のステップに進む。複数存在する場合は、所定の基準を用いて1つの商品を決定する(ステップS1155)。例えば、第3条件〜第5条件で判定された順位を所定の方法により評価し、最も高い評価の商品を選択する。図166の候補一覧では、除外されずに残っている商品は、ショップ「AAA」の商品、ショップ「CCC」の商品、ショップ「DDD」の商品、ショップ「EEE」の商品、ショップ「GGG」の商品であり、例えば、「高順位の獲得数が最も多い商品を選択する」という基準を設定すれば、最終的にショップ「AAA」の商品に決定される。もちろん、他の様々な選択基準を設定することができる。
ステップS1156において、最終的に選択された商品の価格を表示価格とし、その商品を取り扱うショップを仕入先として決定し、所定のタイミングで、交換可能な景品として、商品管理テーブル7752に追加する。
これまでに説明してきた商品決定処理の手順は一例に過ぎず、本発明のこうした発想に基づいて他の様々な基準を採用することができる。
ここまで、商品決定のタイミング(すなわち、商品の価格(交換可能玉(メダル)数)が決定されるタイミング)は、日次、又はリアルタイムとして説明してきたが、それ以外のタイミング、例えば、1時間ごとや、2日おきといった様々な他の間隔で決定することができる。また、商品によって、決定タイミングを異なるようにすることもできる。
次に、図167のフローチャートを参照して、本発明の第8の実施形態に係る景品交換システム7001の配送経過表示処理について説明する。遊技者は、モール会員となって、景品交換システム7001で景品交換をすると、その後、その景品がショップから、指定した配送先に配送されるまで、経過について一覧表示させることができる。
最初に、モール会員である遊技者が、景品選択装置であるビューワ7550で所定の操作を行い、配送経過情報表示指示画面(不図示)を表示し(ステップS1161)、その配送経過情報表示指示画面において、遊技者のモール会員カードが提示されたか否かを判定する(ステップS1162)。所定のマーク位置にモール会員カードがかざされると、ビューワ7550は、モール会員カードの固有IDを読み取り、基幹サーバ7600に送信する(ステップS1163)。また、配送経過情報表示指示画面において、表示対象である注文の発注NOや商品IDを指定することもできる。
基幹サーバ7600は、固有IDを受信すると、モール会員情報テーブル7651を参照してモール会員IDを取得する(ステップS1164)。次に、基幹サーバ7600の配送経過情報表示制御部7607は、取得したモール会員IDに基づいて、ショップ管理サーバ7700の注文履歴管理テーブル7756を参照して、そのモール会員IDにより景品発注処理がなされた注文であって、まだ配送が完了していない商品を含むものを取得する(ステップS1165)。
次に、基幹サーバ7600の配送経過情報表示制御部7607は、取得した注文の情報から、まだ、配送経過情報を作成していない商品があるか否かの判定を行い(ステップS1166)、商品がもうない場合は、ステップS1173に進む。ステップS1166の判定において、まだ商品があると判定された場合、その商品が配送手配済みか否かの判定を行う(ステップS1167)。配送手配済みの商品がない場合、ステップS1171に進む。ステップS1167において、配送手配済みの商品があると判定された場合、注文履歴管理テーブル7756を参照して、配送業者コードを取得し、配送業者を特定する(ステップS1168)。
さらに、注文履歴管理テーブル7756を参照して、その商品の配送に関する追跡番号を取得し、特定した配送業者に問い合わせを行って(ステップS1169)、追跡番号に対応する荷物の配送状況(ステータス)を取得する(ステップS1170)。このような、配送業者における配送状況を取得する方法は、例えば、配送業者がAPIなど、問い合わせのためのインターフェイスを用意している場合は、これを用いて取得することが可能であり、そのようなAPIが無ければ、配送業者が提供する荷物問い合わせのWEBページにアクセスし、HTML等のデータを解析して(いわゆるウェブスクレイピング等の処理を行って)配送状況を取得することが可能である。
次に、注文履歴管理テーブル7756を参照して、ショップに対する発注状況や、連携/管理システムにおける発注受領状況などを含む発注情報を取得する(ステップS1171)。その後、上記で取得した情報を編集して、配送経過情報表示画面を作成する(ステップS1172)。
商品に関する配送経過情報の取得がすべて終了したら、ビューワ7550に配送経過情報表示画面を表示するよう指示する(ステップS1173)。ビューワ7550は、配送経過情報表示画面の表示指示に応じて、配送経過情報表示画面をディスプレイ7555に表示する(ステップS1174)。
このようにして表示される配送経過情報表示画面の例が、図168に示されている。図168に示す配送経過情報表示画面8040には、トップバー8041、注文ID表示領域8042、配送フェーズ表示領域8043、及び商品別配送経過表示領域(8044〜8047)、及び「戻る」ボタン8048が配置されている。
注文ID表示領域8042には、遊技者が配送経過情報表示指示画面で指定した発注NO、又は遊技者がした注文の発注NOが表示される。配送フェーズ表示領域8043には、注文受付、商品発送、配送開始、配送中、配送完了といった、各配送フェーズのタイトルが表示され、その下に示される各商品の配送状況が分かるようになっている。
商品別配送経過表示領域のそれぞれには、関連する注文に含まれる商品についての配送経過情報が示される。例えば、配送フェーズのタイトルに対応する部分に、そのフェーズの担当であるECモール、ショップ、配送業者、配送業者の事業所などが表示されるとともに、プログレスバー及び日付(予定日付や実績日付)が表示される。また、注文受付のフェーズについて、ショップにおける注文受付と、横断型ECモールやECモールにおける注文受付を個別に表示させることもできる。より具体的には、商品別配送経過表示領域8044には、商品A(商品ID=P009)についての配送経過情報が表示されており、1/24に、ショップAAAで注文受付が行われたあと、1/28にX運送に商品発送の依頼がされたことが把握できる。
このように、遊技者は、遊技者がした景品交換について、すべて又は1つの注文に含まれる商品の配送状況を横断的かつ一元化して把握することができる。たとえ、注文の経路が異なっていたり、配送業者が異なっていても、まとめて表示させることができる。例えば、遊技者は、各商品の配送状況を、その商品が属する注文、カテゴリ、配送先など、様々な単位でまとめて表示させることができる。また、商品別配送経過表示領域を選択すると、より詳細な配送状況を表示するようにしてもよい。
なお、この例では、ビューワ7550で配送経過情報表示画面8040を表示させるようにしたが、PC7580やスマートフォン7570やその他のコンピュータに表示させることができる。
次に、図169及び図170を参照して、ショップ端末から景品交換システム7001に商品を登録する手順について説明する。
図169のフローチャートは、ショップ端末7804から、横断型ECモール連携システム7802を経由して(さらに、横断型ECモール連携システムI/Fサーバ7800を介して)ショップ管理サーバ7700の景品DB7750に商品を登録するための手順である。
最初に、ショップ端末7804が、WEBブラウザ等によって所定のWEBページにアクセスし、そこで商品検索ページを要求する(ステップS1181)。ここで、ショップ管理サーバ7700はWEBサーバとして機能して、要求された商品検索ページを送信する(ステップS1182)。ショップ端末7804は、WEBブラウザでその商品検索ページを表示し(ステップS1183)、そこで、景品検索指示を行うか否かを判定する(ステップS1184)。ショップのスタッフによって、景品検索指示が行われると、ショップ端末7804は、ショップのスタッフによって入力された検索条件を取得し、ショップ管理サーバ7700に送信する(ステップS1185)。
ショップ管理サーバ7700は、ショップ端末7804から検索条件を受信すると、その検索条件で景品検索処理を実行し(ステップS1186)、景品検索結果表示画面を作成し、ショップ端末7804に送信する(ステップS1187)。
ショップ端末7804で、景品検索結果表示画面を表示し(ステップS1188)、そこで、商品登録が行われるか否かが判定される(ステップS1189)。ショップのスタッフにより、横断型ECモール連携システム7802に対して商品登録が行われ(ステップS1190)、その商品登録が、横断型ECモール連携システム7802からデータフィードを受信することにより、ファイル連携を行うことにより、事前に用意されたAPIによって連携することにより、又は、ウェブスクレイピング等により、ショップ管理サーバ7700において、当該ショップの商品登録が行われる(ステップS1191)。
ショップ管理サーバ7700は、ショップの商品登録がされた場合に、商品管理テーブルを参照して、その商品が新規かどうか判定する(ステップS1192)。商品が新規であると判定された場合に、商品の審査を行う(ステップS1193)。この場合、商品の審査は、所定の基準を用いて、自動的に又は人手によって行われる。新規の商品については、例えば、この時点で新たな商品IDが付与される。また、管理端末7870において、複数のショップから出品された商品について、類似商品を自動的に表示させ(例えば、商品名を漢字表記で登録した商品とカタカナ表記で登録した商品)、実質的に同一の商品であると判断された場合に、それらの商品を集約して同一のものとして扱い、当該商品の詳細情報を共用して一元化を図る。
商品が新規でないと判定された場合や、商品の審査の後で、ショップ管理サーバ770は、当該登録された商品を出品管理テーブルに追加する(ステップS1194)。この例では、ショップから登録された商品の情報は、一旦、出品管理テーブル7757に記憶されて、交換可能な景品の候補とされ、その後、商品決定処理において交換可能な景品として決定されたら(図165参照)、その商品が、商品管理テーブル7752に登録される。
なお、ここでは、ショップ端末7804から、横断型ECモール連携システム7802を経由してショップ管理サーバ7700の景品DB7750に商品を登録するための手順を示したが、ECモール管理システム7822やショップシステム7842がショップ端末とショップ管理サーバ7700の間に介在する場合もこれと同様の手順となる。
図170のフローチャートは、ショップ端末7864から直接、(個別ショップI/Fサーバを介して)ショップ管理サーバ7700の景品DB7750に商品を登録するための手順である。
最初に、ショップ端末7864が、個別ショップI/Fサーバ7860のWEBサーバ部7860b等によって構成されたWEBサーバの所定のWEBページにアクセスし、そこで商品検索ページを要求する(ステップS2001)。ここで、ショップ管理サーバ7700は当該WEBサーバに、要求された商品検索ページを送信するよう指示する(ステップS2002)。ショップ端末7864は、WEBブラウザでその商品検索ページを表示し(ステップS2003)、そこで、景品検索指示を行うか否かを判定する(ステップS2004)。ショップのスタッフによって、景品検索指示が行われると、ショップ端末7864は、ショップのスタッフによって入力された検索条件を取得し、ショップ管理サーバ7700に送信する(ステップS2005)。
ショップ管理サーバ7700は、ショップ端末7864から検索条件を受信すると、その検索条件で景品検索処理を実行し(ステップS2006)、景品検索結果表示画面を作成し、ショップ端末7864に送信する(ステップS2007)。
ショップ端末7864で、景品検索結果表示画面を表示し(ステップS2008)、そこで、商品登録が行われるか否かが判定される(ステップS2009)。ショップのスタッフにより、景品交換システム7001のショップ管理サーバ7700に対して直接、商品の登録操作が行われ、そこで、ショップ管理サーバ7700が提供する画面の操作により、又はファイル連携により、ショップ管理サーバ7700に対して商品の登録が行われる(ステップS2010、2011)。
ショップ管理サーバ7700は、ショップの商品登録がされた場合に、商品管理テーブルを参照して、その商品が新規かどうか判定する(ステップS2012)。商品が新規であると判定された場合に、商品の審査を行う(ステップS2013)。この場合、商品の審査は、所定の基準を用いて、自動的に又は人手によって行われる。新規の商品については、例えば、この時点で新たな商品IDが付与される。
商品が新規でないと判定された場合や、商品の審査の後で、ショップ管理サーバ770は、当該登録された商品を出品管理テーブルに追加する(ステップS2014)。この例では、ショップから登録された商品の情報は、一旦、出品管理テーブル7757に記憶されて、交換可能な景品の候補とされ、その後、商品決定処理において交換可能な景品として決定されたら(図165参照)、その商品が、商品管理テーブル7752に登録される。
このように、景品交換システム7001で交換可能な景品として表示される商品は、様々なショップから、様々な経路で出品され、景品交換システム7001は、同じ商品の出品があった場合は、所定の基準により1つの商品を選択する。従って、遊技者は、様々なショップ(すなわち、大手ECモールに属しているショップから個別の小規模なショップまで、バリエーションに富んだショップ)から集まってくる様々な商品を、景品交換システム7001を介して1箇所(1つの端末)において概観し、選択することができる。
次に、図171及び図172を参照して、ホール店舗の保証金の管理について説明する。この例では、景品交換システム7001を利用するホール店舗に対して、景品交換システム7001の運営企業や関連組織が保証金を受け取り、その保証金をショップからの請求の支払いに充てる。従って、保証金の請求に関しては、ホール店舗の過去の実績等を踏まえて、事前の適切な請求が必要となる。
図171は、ホール店舗に保証金を請求する際の手順を表すフローチャートである。ここでは、保証金を請求する景品交換システム7001の運営企業や関連組織の請求管理スタッフが、基幹サーバ7600に接続された請求管理端末(不図示)を操作するものとする。最初に、スタッフが請求管理端末を操作して、ホール店舗に対して、前月取引実績を表示させるよう指示する(ステップS2021)。次に、基幹サーバ7600は、この指示に応じて、ホール店舗管理テーブル7655を参照し、ホール店舗の前月取引額を取得する(ステップS2022)。
その後、基幹サーバ7600は、請求管理端末に前月取引実績を表示するよう指示する(ステップS2023)。スタッフは、表示された各ホール店舗の前月の取引実績に応じて、請求書を作成するよう請求管理端末を操作する(ステップS2024)。ここでは、ホール店舗の前月取引実績を、スタッフが確認してから、請求書を作成するよう指示しているが、基幹サーバ7600が、所定の条件に基づいて前月の取引実績から自動的に請求書を作成することも可能である。
次に、基幹サーバ7600が、請求管理端末に請求書の出力を指示し(ステップS2025)、これに応じて、請求管理端末は、保証金請求書を出力する(ステップS2026)。請求管理スタッフはここで、出力された請求書を各ホール店舗に送付する(ステップS2027)。このような請求書の送付についても、例えば、証明書付きメール等によって基幹サーバ7600から自動的にホール店舗に送付するこができる。
ホール店舗のスタッフが請求書を受領すると(ステップS2028)、その請求書に従って、保証金を振り込む(ステップS2029)。請求管理スタッフは、この後、保証金振込の確認を行い(ステップS2030)、請求管理端末で保証金振込確認の操作を行う(ステップS2031)。この後、基幹サーバ7600は、当該操作に応じて、ホール店舗管理テーブル7655を更新し、当月保証金振込のステータスを「済」に変更する(ステップS2032)。
図172は、ホール店舗に保証金の追加請求をする際の手順を表すフローチャートである。ここでは、保証金を請求する景品交換システム7001の運営企業や関連組織の請求管理スタッフが、基幹サーバ7600に接続された請求管理端末(不図示)を操作するものとする。
最初に、基幹サーバ7600が、ホール店舗管理テーブル7655を参照し、各ホール店舗における所定期間の取引額を取得する(ステップS2041)。
次に、取得した取引額が第1所定範囲の範囲外か否かを判定する(ステップS2042)。取引額が第1所定範囲の範囲外であった場合、第1範囲超過通知を請求端末装置に送信する(ステップS2043)。請求端末装置は、第1範囲超過通知を受信すると、請求管理スタッフは、これに応じて請求管理端末で第1追加請求書の作成操作を行う(ステップS2044)。ここでは、ホール店舗の所定期間の取引実績を、スタッフが確認してから、請求書を作成するよう指示しているが、基幹サーバ7600が、所定の条件に基づいて所定期間の取引実績と第1所定範囲の関係から自動的に請求書を作成することも可能である。
次に、基幹サーバ7600が、請求管理端末に請求書の出力を指示し(ステップS2045)、これに応じて、請求管理端末は、保証金請求書(追加請求1)を出力する(ステップS2046)。
ステップS2042において、取引額が第1所定範囲の範囲内であった場合、取得した取引額が第2所定範囲の範囲外か否かを判定する(ステップS2047)。取引額が第2所定範囲の範囲外であった場合、すなわち、第1所定範囲の範囲内で第2所定範囲の範囲外の場合、第2範囲超過通知を請求端末装置に送信する(ステップS2048)。請求端末装置は、第2範囲超過通知を受信すると、請求管理スタッフは、これに応じて請求管理端末で第2追加請求書の作成操作を行う(ステップS2049)。ここでは、ホール店舗の所定期間の取引実績を、スタッフが確認してから、請求書を作成するよう指示しているが、基幹サーバ7600が、所定の条件に基づいて当該所定期間の取引実績と第2所定範囲の関係から自動的に請求書を作成することも可能である。
次に、基幹サーバ7600が、請求管理端末に請求書の出力を指示し(ステップS2050)、これに応じて、請求管理端末は、保証金請求書(追加請求2)を出力する(ステップS2051)。
請求管理スタッフはここで、出力された請求書を各ホール店舗に送付する(ステップS2052)。このような請求書の送付についても、例えば、証明書付きメール等によって基幹サーバ7600から自動的にホール店舗に送付するこができる。
ホール店舗のスタッフが請求書を受領すると(ステップS2053)、その請求書に従って、保証金(追加請求1、又は追加請求2)を振り込む(ステップS2054)。請求管理スタッフは、この後、保証金振込の確認を行い(ステップS2055)、請求管理端末で保証金振込確認の操作を行う(ステップS2056)。この後、基幹サーバ7600は、当該操作に応じて、ホール店舗管理テーブル7655を更新し、保証金(追加請求1)、又は保証金(追加請求2)の振込のステータスを「済」に変更する(ステップS2057)。
第1所定範囲、及び第2所定範囲は、所定の基準によって一律に、又はホール店舗ごとに設定することができる。例えば、第1所定範囲は、前月取引額や所定期間取引額平均値の所定割合に応じた額とし、第2所定範囲は、第1所定範囲の所定割合に応じた額等に設定できる。
本発明の第8の実施形態に係る景品交換システム7001を、具体的な装置、及び具体的なテーブル等を用いて例示してきたが、これまでの説明は一実施形態に過ぎず、様々な他の形態によって、本発明の特徴的なコンピュータシステムを実現可能である。例えば、景品選択装置、景品交換装置として様々な構成の装置を様々なネットワーク接続状態で用いることができ、電算センターの基幹サーバ7600、ショップ管理サーバ7700、各種I/Fサーバ(7800〜7860)等も、様々な構成の装置を利用でき、例示とは異なるように各機能部を(分散、又は統合して)配置することができる。また、テーブルの構成についても他の異なる構成を採用することができる。
[本発明の第9の実施形態に係る景品交換システムの説明]
[景品表示制御機能(1)]
図173を参照して、本発明の第9の実施形態に係る景品交換システムのシステム概要について説明する。図173に示す景品交換システム9001は、図1に示す上述の景品交換システム1と同様、ホール店舗に配置された装置、及び電算センターの装置を含むように構成され、電算センターの装置の一部が、インターネットのようなネットワークを経由してネット通販サイトの端末に接続される。図173の景品交換システム9001は、好ましくは、ネット通販連動型の景品交換システム(オンライン景品交換システム)である。
図173に示す景品交換システム9001は、ホール店舗において貯玉、貯メダル、景品等を管理する(景品交換システム9001とは別の)ホールシステム9002が運用されている場合に、このホールシステム9002と協働して、遊技者が景品選択、景品交換、景品発注をできるようにする。この場合、景品交換システム9001とホールシステム9002は、ネットワークによって接続され、必要に応じて所定のデータの送信や送受信を行う。ホールシステム9002は、基本的には、景品交換システム9001の提供者(提供・製造企業)とは異なる提供者のシステムである。
図173に示すホールシステム9002は、ホール店舗に、ホールコンピュータ9400、ホールDB9430、遊技機9010、サンド装置9020、及び景品POS9500を備え、これらはそれぞれ、景品交換システム1における、ホール店舗のホールコンピュータ400、ホールDB430、遊技機10、サンド装置20、景品POS500に対応する。なお、遊技機9010は、例えば、パチスロ機やパチンコ機であり、遊技者は、これらを用いて遊技することにより、遊技媒体(メダルやパチンコ玉)を獲得するが、本実施形態では、パチスロ機でメダルを獲得する場合を中心に説明を行う。
ホールコンピュータ9400は、そのホール店舗に配置された装置の状態(遊技者の遊技状況等を含む)や、会員、及び景品に関する情報を管理する等の機能を有し、各種データを記録したホールDB9430を備える。遊技機9010は、例えば、パチスロ機やパチンコ機であり、遊技者は、これらを用いて遊技することにより、遊技媒体(メダルやパチンコ玉)を獲得する。また、遊技機9010は、ホールコンピュータ9400、及びサンド装置9020に接続され、遊技状況や遊技媒体の保持数(貯メダル数、貯玉数)に関する情報をやりとりする。
景品POS9500は、ホール店舗の景品交換カウンターに設置され、ホール店舗のスタッフが、遊技者の景品交換に対応するために使用される。例えば、遊技機9010が複数まとめて配置された「島」の端に配置された島端計数装置9520により発行されたレシートを遊技者から受け取ってこれを読み込ませ(又は、遊技者から提示されたモール会員カード等によってサンド装置7020から送信された計数値や保持数を読み出し)、対応する価値の景品を遊技者に提供する。本実施形態では、スタッフが景品POS9500により把握した、遊技者の保持する遊技媒体の保持数が、景品交換端末9530に提供されることで、景品交換システム9001による景品交換を可能とする。このように、ホール店舗では、従来の景品POS9500の機能により、ホール店舗の店頭景品陳列コーナーに配置されている店頭景品(一般景品)や特殊景品との交換が行われるとともに、景品交換システム9001と連携することによって、ネット通販サイトで取り扱う多種多様な景品との交換が可能となる。
なお、計数装置は、遊技者が獲得した玉(メダル)数をカウントする装置であって、上述の島端計数装置9520のほか、各台計数機能付きサンド装置やその他の計数装置として、ホール店舗内の様々な箇所に配置されうる。本実施形態では、計数装置として、島端計数装置9520のみが配置される例を示すものとする。
図173に示す景品交換システム9001は、図1に示す景品交換システム1と同様の景品選択制御、景品交換制御、景品発注制御等の各機能を備える。景品交換システム9001は、電算センターに、基幹サーバ9600、基幹DB9650、モバイルI/Fサーバ9680、ショップ管理サーバ9700、及び景品DB9750を備え、これらはそれぞれ、景品交換システム1における、基幹サーバ600、基幹DB650、モバイルI/Fサーバ680、ショップ管理サーバ700、景品DB750に対応する。また、無線ネットワーク9690は、景品交換システム1におけるネットワーク690に対応する。
基幹サーバ9600は、本実施形態に係る景品交換システム9001の利用者をモール会員(ホール店舗の会員は、「ホール店舗の会員」又は単に「会員」と称する)として管理し、遊技者の景品選択や景品交換の操作に応じてそれぞれ景品選択制御処理、景品交換制御処理を行い、景品交換が決定した場合には、自動的に対応するネット通販サイトに対する景品発注処理を行う。モール会員の情報や、景品選択・景品交換に関する情報は、基幹DB9650に記憶される。また、景品選択制御処理は、モール会員として登録をしていない状態の遊技者に対しても、景品選択を可能とする。
モバイルI/Fサーバ9680は、スマートフォン9570やフィーチャーフォン等で実行されるWEBブラウザからのアクセスに応じて、これらの装置に所定のWEBページを提供するWEBサーバ機能を提供する。スマートフォン9570等は、景品選択装置として機能し、スマートフォン9570等を用いて、遊技者が、モール会員の登録や景品選択の処理を行うことができる。また、スマートフォン9570等で実行される他のアプリケーションからのアクセスに応じて、データの送受信を行うアプリケーションサーバとしても機能しうる。モバイルI/Fサーバ9680は、スマートフォン9570等の操作に応じて、基幹DB9650のデータ等を参照、更新する。なお、スマートフォン9570等は、遊技者が携帯するコンピュータであり、ホール店舗や、それ以外のあらゆる場所で景品選択装置として機能しうる。
ショップ管理サーバ9700は、1つ又は複数のネット通販サイトのショップに関するショップ情報を収集し管理するとともに、ネット通販サイトで取り扱う商品に関する商品情報を受信(又は収集)し、所定の条件を満たす場合に、その商品情報を、景品選択装置に表示可能なものとして記憶する。これらのショップ情報、及び商品情報は、景品DB9750に記憶される。また、基幹サーバ9600からの指令に応じて、対応するネット通販サイトに向けて景品配送指示を送信する。
また、景品交換システム9001には、景品交換システム9001に接続されるネット通販サイトのシステム等に応じて、I/Fサーバが用意される。例えば、システムからI/Fサーバ端末へは、景品の候補となる商品の商品情報が送信され、I/Fサーバからシステムに対しては、モール会員である遊技者が操作する端末からの景品交換指示に基づいて、商品の発注等に係るデータが送信される。
なお、ここでは、ショップが自身のショップシステム(9842a、9842b)を有する場合に、そのショップシステムが景品交換システム9001のショップシステムI/Fサーバ9840に接続される例が示されているが、ネット通販サイトのシステム構成に応じて、上述した第1〜第8の実施形態で説明したような接続形態やその他様々な接続形態をとることができる。
なお、この例では、ショップシステムI/Fサーバ9840に2つのショップシステム(9842a、9842b)が接続されているが、1つのショップシステムが接続されていてもよいし、3以上のショップシステムが接続されていてもよい。もちろん、上述のように、第1の実施形態等で示した、横断型ECモール連携システムI/F、ECモール管理システムI/Fサーバ、個別ショップI/Fサーバ等を含むように構成されてもよい。また、各I/Fサーバをまとめて、より少ないI/Fサーバを用いるように構成することもできるし、逆に、細分化された機能に対応するより多くのI/Fサーバを用いるようにすることもできる。また、I/Fサーバをショップ管理サーバ9700や他の装置と統合して構成することもできる。
また、景品交換システム9001は、電算センターに、AP(アプリケーション)サーバ9685を備える。APサーバ9685は、PC(パーソナルコンピュータ)9580で実行されるWEBブラウザからのアクセスに応じて、これらの装置に所定のWEBページを提供するWEBサーバ機能を提供する。PC9580は、景品選択装置として機能し、PC9580を用いて、遊技者が、モール会員の登録や景品選択の処理を行うことができる。また、PC9580で実行される他のアプリケーションからのアクセスに応じて、データの送受信を行うアプリケーションサーバとしても機能しうる。APサーバ9685は、PC9580の操作に応じて、基幹DB9650のデータ等を参照、更新する。なお、PC9580は、遊技者の自宅等の場所に配置され、その場所で景品選択装置として機能しうるコンピュータである。
また、景品交換システム9001は、電算センターに、決済管理サーバ9800を備え、決済管理サーバ9800は、景品交換におけるネット通販サイトとの決済、及びホール店舗との決済を管理し、決済管理DB9850を備える。決済管理サーバ9800の機能については、後で詳細に説明する。
さらに、景品交換システム9001は、ホール店舗に、接続管理装置9090、景品交換端末9530、及びビューワ9550を備える。
接続管理装置9090は、ホール店舗の景品交換端末9530及びビューワ9550と、電算センターの基幹サーバ9600との間の接続を制御する。接続管理装置9090は、ホール店舗の景品交換端末9530及びビューワ9550と基幹サーバ9600との間をVPN(Virtual Private Network)で接続する場合は、VPNルーター機能を含み、その他、基幹サーバ9600との接続を制御する接続制御機能を含む。また、接続管理装置9090は、ゲートウエイ機能を備えるゲートウエイ装置、VPNルーター機能を備えるVPNルーター装置、及び接続制御機能等を備える接続制御装置を含んだ複数の装置から構成される装置であってもよい。
景品交換端末9530は、景品交換装置として機能する。景品交換装置は、景品選択装置によって事前に選択された景品(お買い物リストに登録された景品)に関する情報を表示し、交換する景品を最終的に選択させ、注文を指示させる装置である。このような選択と注文指示は、基本的に、遊技者自らが、景品交換カウンターにおいて行うが、ホール店舗のスタッフが行ってもよい。本実施形態では、景品交換端末9530が景品交換装置としてのみ機能する専用端末として例示されているが、景品選択装置としての機能や他の機能を有する装置として設定することもできる。また、ホール店舗に配置されるホールシステム9002の景品POSやサンド装置と一体化して構成し、景品交換装置としての機能を提供するようにもできる。景品交換装置へのログインは、モール会員カードを用いてモール会員登録を行った結果得られるモール会員IDによって行うことができる。ここで、モール会員カードは、例えば非接触ICカードであり、非接触ICカードとしては、近距離無線通信規格(NFC:Near Field Communication)に基づく非接触ICチップを備えたカードや、非接触ICチップを内蔵した携帯電話・スマートフォン等がある。
ビューワ9550は、ホール店舗に備え付けられ、景品選択装置として機能する。景品選択装置は、複数のネット通販サイトから登録された商品に関する情報を表示し、遊技者に、将来的に交換可能な景品としてこれらの商品を選択させる装置である。景品選択装置により、(所定の条件下で)モール会員の登録を行うこともできる。遊技者により選択された商品は、お買い物リストに登録される。上述のPC9580やスマートフォン9570も景品選択装置として機能する。本実施形態では、ビューワ9550として、例えば、40インチや50インチといった大型のディスプレイ(タッチパネル型表示装置)を備えた大型ビューワと、10インチや15インチといった小型のディスプレイ(タッチパネル型表示装置)を備えた小型ビューワが設置される。景品選択装置には、ビューワ9550、PC9580、及びスマートフォン9570のほか、遊技者個人が所有する携帯電話やタブレット端末、その他のネットワーク通信可能な任意の端末を用いることもできる。
景品交換システム9001はさらに、管理端末9870を備える。管理端末7870は、景品交換システム9001を管理するスタッフが使用する端末であり、モール会員情報、景品情報、商品情報、景品コード対応情報、景品表示制御情報、景品初期表示情報、ユーザ情報表示情報、端末情報、遊技媒体種別情報等を管理するための画面を表示し、所定の権限において関係するDBを更新する。
管理端末9870は、その使用形態に応じて、管理企業、ホール店舗、電算センターを含む様々な場所に配置され、景品交換システム9001の基幹サーバ9600やショップ管理サーバ9700に接続される。
さらに、景品交換システム9001においては、図1の景品交換システム1のように、ホール連携システムを備えることができる。例えば、ホール店舗間においてデータ連携が必要な場合、景品交換システム9001は、このホール連携システムを備えるように設計することができる。ホール連携システムには、図1に示すように、ホール連携コンピュータ、ホール連携DB、及びセンター店舗I/Fサーバ等の装置が配置されうる。
なお、この例では、遊技者が所望の景品を閲覧・選択するための景品選択装置として、ビューワ9550、スマートフォン9570、及びPC9580がある。ビューワ9550には、後述するように、大型のディスプレイを有する大型ビューワ9550aと、小型のディスプレイを有し、休憩室(図174参照)等に設置される小型ビューワ9550b等が含まれる。景品選択装置によってあらかじめ選択した交換希望の景品のみ表示する景品交換端末としては、景品交換専用の端末である景品交換端末9530がある。景品選択装置は、ここでは、景品一覧からの閲覧・選択機能を有さない、交換専用の端末である。すなわち、景品を閲覧・選択し、交換するという、一連の流れのなかで、「景品の閲覧・選択」のための景品選択装置と、「選択した景品の交換」のための景品交換装置とを明確に分けている。また、ホール店舗の希望に沿って、大型ビューワ9550a、小型ビューワ9550b、及び景品交換端末9530の台数と設置位置を自由に設定することができる。また、景品交換装置は、景品選択装置が有する、景品一覧からの閲覧・選択機能を有するようにも構成できる。
次に、図174を参照して、ホール店舗における各装置の配置について説明する。図174は、ホール店舗の主要エリアにおいて、ホールシステム9002、及び景品交換システム9001の各装置がどのように配置されているかを模式的に例示する見取図である。
図174に示すように、例示のホール店舗は、図の下側に2つの正面出入口(9124a、9124b)が設けられ、この出入口により遊技者がホール店舗に出入りする。正面出入口(9124a、9124b)の前は、正面通路となっており、その奥(図面の上側)に、4つの島(9107〜9110)が配置されている。各島は、8つの遊技機9010を含み、2つの遊技機9010からなる4つの組は、それぞれ向かい合わせに配置される。
上述した4つの島(9107〜9110)の間には、3つの内側通路が設けられており、島9107の左側、及び島9110の右側にはそれぞれ、外側通路が設けられている。また、4つの島(9107〜9110)の下端には、それぞれ大型ビューワ9550aが配置され、入店した遊技者が、商品情報やホール店舗の案内情報などを目にし易い位置となっている。一方、島9107、及び島9110の上端にはそれぞれ、島端計数装置9520が配置されている。
上述した4つの島(9107〜9110)のさらに奥(図面の上側)には、左側に島(9101、9103、9105)が配置され、右側に島(9102、9104、9106)が配置されている。各島には、4つの島(9107〜9110)と同様に、8つの遊技機9010が含まれ、2つの遊技機9010からなる4つの組は、それぞれ向かい合わせに配置される。なお、図示するように、これらの島(9101〜9106)の遊技機9010は、上述した4つの島(9107〜9110)の遊技機9010と直交する向きに配置されている。
左側の島(9101、9103、9105)と右側に島(9102、9104、9106)との間には、内側通路が設けられている。また、左側の島(9101、9103、9105)の左側、及び右側に島(9102、9104、9106)の右側には、それぞれ、上述の外側通路が延びている。
島9101の左端には、大型ビューワ9550aが配置され、右端には、島端計数装置9520が配置されている。島9103の左端には、大型ビューワ9550aが配置され、右端には、小型ビューワ9550bが配置されている。島9105の左端には、小型ビューワ9550bが配置され、右端には、島端計数装置9520が配置されている。
島9102の左端には、島端計数装置9520が配置され、右端には、大型ビューワ9550aが配置されている。島9104の両端には、大型ビューワ9550aが配置されている。島9106の左端には、島端計数装置9520が配置され、右端には、大型ビューワ9550aが配置されている。
島(9101〜9106)のさらに奥(図面の上側)では、左側に景品交換カウンター9112が配置され、右側に店頭景品陳列コーナー9114が配置される。また、景品交換カウンター9112の左側奥には、スタッフルーム入口9120が設けられ、景品交換カウンター9112の左側手前には、化粧室入口9121が設けられている。また、店頭景品陳列コーナー9114の右側手前には、休憩室入口9123が設けられている。さらに、景品交換カウンター9112の奥(図面の上側)には、コンピュータルーム入口9126が設けられている。なお、コンピュータルームには、上述したホールコンピュータ9400、ホールDB9430、接続管理装置9090等のコンピュータ類が設置されている。
景品交換カウンター9112の奥(図面の上側)には、ホール店舗のスタッフが待機しており、遊技者による景品交換の要求等に対応する。景品交換カウンター9112には、図示するように、景品POS9500と、これに接続された景品交換端末9530の組が2つ載置されている。さらに、景品交換カウンター9112には、小型ビューワ9550bが載置されている。
店頭景品陳列コーナー9114には、遊技者が獲得した遊技媒体の数に応じて交換可能な景品の現物が陳列され、遊技者は、これらの店頭に陳列された景品、及び景品交換システム9001によって提供されるネット通販サイトが取り扱う景品のなかから、所望のものを一般景品として選択することができる。遊技者は、店頭景品陳列コーナー9114に陳列された多くの景品を現物で視認するとともに、大型ビューワ9550aに表示された、ネット通販サイトが取り扱う景品を見ることとなり、これらは、遊技者に対する遊技への動機付けとなりうる。
次に、図175を参照して、サンド装置9020の構成について説明する。図175は、サンド装置9020の構成を示すブロック図である。なお、このサンド装置9020の構成は、第1の実施形態において、図3及び図5で示したサンド装置20と類似するものである。メインCPU(central processing unit)9040は、ROM(read only memory)9041に格納された制御部ログラムを読み出して、メダルの貸出等の処理を実行する。処理に係る各種データは、RAM(random access memory)9042に格納される。
メインCPU9040は、情報カードリーダ/ライタ9022を介して情報カードから読み取った金額データ、又は非接触ICカードリーダ/ライタ9023を介して非接触ICカードから読み取った金額データを残高データとしてRAM9042に格納する。メインCPU9040は、この残高データと、操作ユニット9034から出力される操作結果に基づいて、遊技者が指定した金額が残高データよりも小さい場合には、指定された金額分のメダルを払出用ホッパ9045において計数して払い出し、残高データから払い出されたメダル分の金額を減算することにより、残高データを更新する。なお、メインCPU9040は、駆動回路9043を制御することにより、払出用ホッパ9045を駆動させることができる。
操作ユニット9034には、情報カードを返却するボタンも表示されており、遊技者がこの操作ボタンを操作することにより、メインCPU9040は、情報カードリーダ/ライタ9022に挿入されている情報カードをカード挿入口9032(図3に示すカード挿入口32に対応)から返却する。
また、メインCPU9040は、紙幣識別装置(ビルバリ)9024から出力される紙幣識別結果を残高データとしてRAM9042に格納する。メインCPU9040は、この残高データと、操作ユニット9034から出力される操作結果に基づいて、遊技者が指定した金額が残高データよりも小さい場合には、指定された金額分のメダルを払出用ホッパ9045において計数して払い出し、残高データから払い出されたメダル分の金額を減算することにより、残高データを更新する。なお、メインCPU40は、駆動回路9043を制御することにより、払出用ホッパ9045を駆動させることができる。
また、メインCPU9040は、LED部9031の赤外LED9031Bを監視用投光器として用い、赤外LED9031Bからの赤外光を遊技者で反射させ、これをカメラ9035において撮像する。メインCPU9040は、カメラ9035において撮像された画像をRAM9042に格納し、この画像に基づいて、遊技者の存在や交代を検出する。この検出処理は常時行われる。遊技者の状態が非検出(離席)状態に変化して、カード挿入口9032から挿入された情報カードが挿入されたままである場合、又は紙幣挿入口9033(図3に示す紙幣挿入口33に対応)から挿入された紙幣の金額データに残高がある場合、メインCPU9040は、スピーカ9048を介して、警告音や警告音声を発することにより、離席しようとする遊技者に対して注意を喚起することができる。警告音声としては、「カードを忘れています」といった音声が発せられる。
上述のように、メインCPU9040は、非接触ICカードリーダ/ライタ9023を介して、非接触ICカードとの間で非接触通信を行うようになされている。この通信の方式は、例えば、キャリア周波数が13.56MHzの電磁誘導方式である。メインCPU9040は、非接触ICカードリーダ/ライタ9023を介して非接触ICカードから読み取った金額データに応じた数のメダルを払出用ホッパ9045によって計数し、メダル払出用トレー9037(図3に示すメダル払出用トレー37に対応)から払い出すと共に、非接触ICカードの残高データを書き換える。
また、メインCPU9040は、インターフェイス9047を介して、遊技機9010やホールコンピュータ9400との間で通信を行うようになっている。遊技機9010は、遊技結果として払い出されたメダル数、及び遊技を行うために遊技者によって投入されたメダル数を定期的にサンド装置9020へ送信しており、サンド装置9020のメインCPU9040は、これらの情報を受け取ると、これらをRAM9042に記憶する。
また、メインCPU9040は、カメラ9035を介して遊技者の顔画像を定期的に取り込み、RAM9042に記憶する。前回記憶された顔画像と今回記憶された顔画像とを比較し、同一人物でないと判断された場合、メインCPU9040は、遊技者が交代したものと判断し、これに応じた処理を行う。
図173に示すように、遊技機9010、及びサンド装置9020は、それぞれホールコンピュータ9400と通信可能に接続されている。ホールコンピュータ9400は、遊技機9010からはメダルの投入情報や払出情報といったメダル数に関する蓄積情報(メダル数情報)をサンド装置9020経由で受信し、サンド装置9020からは、情報カードや非接触ICカードとの間のメダル数の移動等のメダル数に関する情報(メダル数情報)を受信する。
上述のように、サンド装置9020は、図3及び図5に示すサンド装置20と類似するものであるが、この例では、メダルの計数機能を持たず、さらに、景品交換システム9001に関する景品選択処理、及び景品交換処理を行わないように構成される。
次に、図176を参照して、島端計数装置9520の構成について説明する。図176は、島端計数装置9520の構成を示すブロック図である。メインCPU(central processing unit)9521は、ROM(read only memory)9522に格納された制御部ログラムを読み出して、メダルの計数処理を実行する。処理に係る各種データは、RAM(random access memory)9523に格納される。
メインCPU9521は、遊技者が操作ユニット9525を操作して計数処理の開始を指示すると、計数用ホッパ9527を、駆動回路9526を制御することによって駆動し、当該遊技者によって計数用ホッパ9527に投入されたメダルを計数する。計数結果は、プリンタ9524によって印刷され、レシートとして出力される。操作ユニット9525は、例えば、小型のディスプレイ(タッチパネル型表示装置)であり、プリンタ9524は、例えば、サーマルプリンタである。
メインCPU9521は、計数結果を、インターフェイス9528を介してホールコンピュータ9400に送信する。また、メインCPU9521は、スピーカ9529を制御して、遊技者の操作が適切でない場合等に、警告音や警告音声を発するようにすることができる。
また、島端計数装置9520に非接触ICカードリーダ/ライタ等を設けるように構成して、所定の記憶媒体に、計数結果を記憶されるようにしてもよい。
次に、図177を参照して、ホールコンピュータ9400の構成について説明する。図177は、ホールコンピュータ9400の構成を示すブロック図である。なお、このホールコンピュータ9400は、第1の実施形態において、図7に示したホールコンピュータ400と類似するものである。
ホールコンピュータ9400は、メインCPU9401、ROM9402、RAM9403、外部記憶装置9404、ディスプレイ9405、インターフェイス9406、及びスピーカ9407を備えている。
メインCPU9401は、ROM9402、及びRAM9403に格納された制御プログラムを読み出して実行する。例えば、メインCPU9401は、ホール店舗の会員情報を管理し、貯玉や貯メダル等の遊技媒体の保持数を会員ごとに管理し、それぞれの会員の遊技状況等を管理するための処理を実行し、ディスプレイ9405やスピーカ9407を制御する。
ディスプレイ9405は、ホールコンピュータ9400によって管理する遊技データを表示させ、あるいは不正や異常の発生を報知するものである。このディスプレイ9405は、例えば液晶表示装置によって実現される。
スピーカ9407は、メダルの不正持込等の不正や異常が生じた場合に、ディスプレイ9405とともに報知を行うものである。このスピーカ9407は、不正や異常の報知以外にも各種の音声データを出力する。
ホールコンピュータ9400は、インターフェイス9406を介して遊技機9010、サンド装置9020、景品POS9500、島端計数装置9520、及び接続管理装置9090と通信可能に接続される。本発明を実施するための制御プログラムは、例えば、外部記憶装置9404に記憶され、RAM9403にロードされる。また、当該制御プログラムは、インターフェイス9406を介して他の装置から、又は、インターネットを含むネットワークを介して外部の他の装置から提供されることもできる。
外部記憶装置9404には、ホールDB9430が記憶され、会員情報、貯メダル情報、行動履歴情報等が記憶される。
なお、基幹サーバ9600、ショップ管理サーバ9700、ショップシステムI/Fサーバ9840の構成も、上述したホールコンピュータ9400の構成に類似するため(ただし、インターフェイスにより接続される装置はそれぞれ異なる)、説明を省略する。
次に、図178を参照して、景品POS9500の構成について説明する。図178は、景品POS9500の構成を示すブロック図である。この景品POS9500は、第1実施形態において、図8に示した景品POS500と類似するものである。
景品POS9500は、従来の景品交換処理を実現しながら、本実施形態の景品交換システム9001による景品交換に関して、所定のデータを景品交換端末9530から受信してホールコンピュータ9400に送信するよう構成されている。景品POS9500は、メインCPU9501、ROM9502、RAM9503、情報カードリーダ/ライタ9504、非接触ICカードリーダ/ライタ9505、バーコードリーダ9506、キーボード9508、ディスプレイ9509、プリンタ9507、及びインターフェイス9510を備えている。また、スピーカを備えるようにすることもできる。
メインCPU9501は、ROM9502、及びRAM9503に格納された制御プログラムを読み出して実行する。例えば、メインCPU9501は、従来の景品交換処理を実行し、本実施形態の景品交換システム9001による景品交換処理において、所定のデータ送受信を実行する。当該制御プログラムは、インターフェイス9510を介して他の装置から、又は、インターネットを含むネットワークを介して外部の他の装置から提供されることもできる。
メインCPU9501は、島端計数装置9520で印刷されたレシートを、バーコードリーダ9506で読み取り、これによって、景品交換を行うために必要となる計数結果(獲得した遊技媒体の数)を取得する。また、メインCPU9501は、情報カードや非接触ICカードに計数結果が登録されている場合、情報カードリーダ/ライタ9504や非接触ICカードリーダ/ライタ9505を介して計数結果(遊技媒体の保持数(貯メダル数)を含む)を取得することもできる。
ディスプレイ9509は、ホール店舗のスタッフによるタッチ操作が可能な、タッチパネルディスプレイとして構成される。メインCPU9501は、ディスプレイ9509やキーボード9508を介してスタッフから指定された、従来の景品交換に係る景品(ホール店舗に在庫のある一般景品、及び特殊景品)等の情報を受信し、これに応じて、管理している景品の在庫数や、遊技者の遊技媒体に関する情報を、(インターフェイス9510を介して接続される)ホールコンピュータ9400に送信する。
また、遊技者から、(インターフェイス9510を介して)景品POS9500に接続された景品交換端末9530から景品交換の指示を受信すると、メインCPU9501は、ホールコンピュータ9400にアクセスして、当該景品交換に係る遊技媒体の数を送信する。また、メインCPU9501は、プリンタ9507を制御して、景品交換に係るプルーフや領収書、残りの遊技媒体の数量を示すレシート等を必要に応じて印刷するよう指示する。
また、メインCPU9501は、スピーカを備える場合は、そのスピーカを制御して、遊技者の操作が適切でない場合等に、警告音や警告音声を発するようにすることができる。
次に、図179を参照して、景品交換端末9530の構成について説明する。図179は、景品交換端末9530の構成を示すブロック図である。景品交換端末9530は、メインCPU9531、ROM9532、RAM9533、非接触ICカードリーダ/ライタ9534、ディスプレイ9535、インターフェイス9536、及びスピーカ9537を備えている。
メインCPU9531は、ROM9532、及びRAM9533に格納された制御プログラムを読み出して実行する。例えば、メインCPU9531は、本実施形態の景品交換システム9001による景品交換処理を実行する。当該制御プログラムは、インターフェイス9536を介して他の装置から、又は、インターネットを含むネットワークを介して外部の他の装置から提供されることもできる。
ディスプレイ9535は、遊技者によるタッチ操作が可能な、タッチパネルディスプレイとして構成される。また、景品交換端末9530は、景品POS9500と連携するように、インターフェイス9536を介して景品POS9500に接続されるとともに、景品交換システム9001とデータの送受信を行うために、インターフェイス9536を介して接続管理装置9090に接続される。
メインCPU9531は、ディスプレイ9535に、本実施形態の景品交換システム9001の景品交換を行うための画面(お買い物リスト画面を含む)を表示する。当該画面において、遊技者から交換するよう指示された景品の情報は、非接触ICカードリーダ/ライタ9534を介して非接触ICカードから読み取られたモール会員IDと対応付けられて、接続管理装置9090を経由し、基幹サーバ600に送信される。
他方、景品交換により消費された遊技媒体の数量は、ユーザ履歴管理、遊技媒体数量管理、電算センターとの精算等のために、景品POS9500を経由してホールコンピュータ9400に送信される。
カメラ9538は、景品交換端末9530に内蔵される小型の撮像装置であり、撮像素子は、CCD(Charge Coupled Device)等で構成され、景品交換端末9530を操作する遊技者の顔などを撮影する。
次に、図180を参照して、ビューワ9550の構成について説明する。図180は、ビューワ9550の構成を示すブロック図である。ビューワ9550は、メインCPU9551、ROM9552、RAM9553、非接触ICカードリーダ/ライタ9554、ディスプレイ9555、インターフェイス9557、及びスピーカ9558を備えている。
メインCPU9551は、ROM9552、及びRAM9553に格納された制御プログラムを読み出して実行する。例えば、メインCPU9551は、本実施形態の景品交換システム9001による景品選択処理を実行する。当該制御プログラムは、インターフェイス9557を介して他の装置から、又は、インターネットを含むネットワークを介して外部の他の装置から提供されることもできる。
非接触ICカードリーダ/ライタ9554は、例えば、ホール店舗で配布されるモール会員カード(非接触ICカード)を読み取り、景品選択処理で選択された景品をお買い物リストに登録する際に、そのモール会員カードから読み取ったモール会員IDと対応付けられる。本実施形態では、モール会員登録をしなくても、景品選択処理を行うことができるので、モール会員登録がされていない場合、お買い物リストは、その非接触ICカードの固有IDと対応付けて登録される(本実施形態では、モール会員登録がされていない状態の非接触ICカードも、便宜上モール会員カードと称する)。
ディスプレイ9555は、遊技者によるタッチ操作が可能な、タッチパネルディスプレイとして構成される。ディスプレイ9555には、お買い物リストに登録可能な(ネット通販サイトが取り扱う)景品が表示され、遊技者は、これをタッチして選択することによって、お買い物リストに登録することができる。ディスプレイ9555に表示される商品情報は、インターフェイス9557、及び接続管理装置9090を介して接続された基幹サーバ9600から提供され、遊技者によって選択された商品情報は、インターフェイス9557、及び接続管理装置9090を介して基幹サーバ9600に送信される。
本実施形態では、上述のように、ビューワ9550は、大きなサイズのディスプレイを備えた大型ビューワ9550aと、小さなサイズのディスプレイを備えた小型ビューワ9550bとがある。
また、メインCPU9551は、スピーカ9558を制御して、遊技者の操作が適切でない場合等に、警告音や警告音声を発するようにすることができる。
次に、図181を参照して、スマートフォン9570の構成について説明する。図181は、スマートフォン9570の構成を示すブロック図である。スマートフォン9570は、メインCPU9571、ROM9572、RAM9573、非接触ICチップ9574、GPS用アンテナ9575、無線通信用アンテナ9576、ディスプレイ9577、マイク9578、及びスピーカ9579を備えている。
メインCPU9571は、ROM9572又はRAM9573に格納された制御プログラムを読み出して実行する。例えば、メインCPU9571は、WEBブラウザや外部ネットワーク経由でダウンロードされたアプリケーションを実行して、モバイルI/Fサーバ9680とデータ送受信を行い、本実施形態の景品交換システム9001によるモール会員登録処理や景品選択処理を実行する。
非接触ICチップ9574は、上述したビューワ9550の非接触ICカードリーダ/ライタ9554のようなリーダによって内部のデータが読み取られる。例えば、非接触ICチップ9574を識別することができるIDmや、非接触ICチップ9574の記憶領域に書き込んだデータを、非接触で読み出すことができる。また、必要に応じて、非接触ICチップ9574の記憶領域に、非接触でデータを書き込むことができる。
メインCPU9571は、GPS用アンテナ9575を介して、複数のGPS(Global Positioning System)から信号を受信し、スマートフォン9570の位置を調べる。こうして求められた位置情報は、RAM9573等に記憶され、必要に応じてプログラムで利用される。
メインCPU9571は、無線通信用アンテナ9576を介して携帯電話基地局と通信を行い、他の機器との間で通話を行うために通話データを送受信したり、インターネットを介して他の端末から提供されるWEBページを閲覧したり、メールサーバとの間でメールデータの送受信を行うよう制御する。また、メインCPU9571は、無線通信用アンテナ9576を用いて、無線LANアクセスポイントとの間で無線LAN通信を実現し、インターネット経由のデータ送受信を行う(ただし、無線LAN通信に用いるアンテナは、携帯電話基地局と通信を行うアンテナとは異なるアンテナである)。
メインCPU9571は、例えば、モバイルI/Fサーバ9680から、モール会員登録や景品選択に関する画面であるWEBページのデータを受信し、そのデータを解釈してディスプレイ9577に表示する。ディスプレイ9577は、遊技者によってタッチ操作が可能なタッチパネルディスプレイとして構成されており、遊技者は、ディスプレイ9577に表示された画面上の所定の位置をタッチすることによって、所定の指示をモバイルI/Fサーバ9680に返信する。
マイク9578、及びスピーカ9579によって音声の入出力を行うとともに、メインCPU9571によって音声信号処理を行うことによって携帯電話による音声通話を可能としている。
フィーチャーフォンや、その他の携帯機器の構成についての説明は省略するが、上述したスマートフォン9570と同様の構成となる。
次に、図182を参照して、本実施形態に係る景品交換システム9001における景品選択から景品交換までのフローの概要を説明する。なお、図182では、景品選択装置、遊技機9010、景品POS9500、及び景品交換装置のそれぞれにおける操作や処理が、装置ごとに時系列に示されている。
最初に、遊技者は、ビューワ9550等の景品選択装置の非接触ICカードリーダ/ライタに対してモール会員カード(非接触ICカード)をタッチする(ステップS2101)。なお、この例では、まだモール会員登録は行われていない状態である。
次に、ステップS2102で、遊技者は、景品選択装置のディスプレイを操作して、表示された景品のなかから、将来的に景品交換を所望する可能性のある商品を選択し、お買い物リストに登録する。このような景品選択指示の方法は、上述した第1の実施形態に係る景品交換システム1と同様である。
その後、ステップS2103で、遊技者は、(モール会員登録が可能な)景品選択装置において、遊技者のメールアドレスやパスワード、及び、景品の配送に必要な遊技者の氏名、住所等を登録する。このようなモール会員登録は、図示するように、景品選択指示を行った後ですることができる。
他方、遊技者は、ステップS2104で、遊技機9010による遊技を行い、遊技媒体を獲得した場合、島端計数装置9520を操作して遊技媒体の計数を行い、レシートを印刷させる(また、このとき、レシートNO等に対応付けて、計数された遊技媒体の数量がホールコンピュータ9400に送信され、遊技媒体保持数管理テーブル9432に記憶される)。このような遊技者による遊技は複数回繰り返されうる。また、ステップS2103の登録操作とステップS2104の遊技は、どちらが先であってもよい。従って、遊技者は、ステップS2104の遊技を行って、遊技媒体を獲得でき、景品を交換可能な状態となった時点で、モール会員登録を行うようにすることができる。
景品交換を行う遊技者は、ステップS2106で、景品交換端末9530のような景品交換装置の非接触ICカードリーダ/ライタに対してモール会員カードをタッチし、パスワードを入力してログインする。ここで使用されるモール会員カードは、モール会員登録が行われたカードである。本実施形態では、景品の交換を行う段階では、モール会員登録がされていることを必須としているため、景品交換装置にログインする際に、モール会員であるか否かをチェックする。なお、景品交換指示の直前まで、モール会員登録を行わずに済むように設計することもできる。
次に、景品交換装置は、ステップS2107で、接続された景品POS9500に対して、景品交換に利用される遊技媒体の数量(メダル数)を要求する。これに応答して、景品POS9500は、ステップS2108で、ディスプレイ9509に、メダル数の入力を促す表示を行う。
ホール店舗のスタッフは、ディスプレイ9509の上記表示がされると、遊技者からレシートを受け取り、そのレシートの内容に従って、計数されたメダル数を入力する(ステップS2109)。
景品交換装置は、景品POS9500においてスタッフによりメダル数が入力されると、その入力されたメダル数を取得し(ステップS2110)、景品交換装置のディスプレイに、その遊技者が景品選択装置で登録したお買い物リストを表示する(ステップS2111)。
景品交換装置において、お買い物リストが表示されると、遊技者は、そのなかから所望する景品を選択し、景品交換指示を行う(ステップS2112)。もちろん、この段階で、お買い物リストにない、新たな景品を追加し、交換対象とすることもできる。
景品交換装置は、遊技者からの景品交換指示を受信すると、景品発注指示を基幹サーバ9600に送信する(ステップS2113)。基幹サーバ9600は、景品発注指示を受信した後、ショップ管理サーバ9700等に所定の指示を行って景品の交換を実現するが、これらの処理については、第1の実施形態に係る景品交換システム1等に関連して上述した通りである。
その後、景品交換装置は、景品の交換によって消費された消費メダル数を、景品POS9500に通知し(ステップS2114)、消費メダル数を受信した景品POS9500は、ステップS2109で入力されたメダル数から、受信した消費メダル数を減算し、その結果をレシートに印刷する(ステップS2115)。また、ここで、景品POS9500は、受信した消費メダル数を、ホールコンピュータ9400に送信する。
また、景品交換実施後に、残り玉(端玉)を、貯玉するように構成することができる(例えば、本発明の第2の実施形態に係る景品交換システム1001、第3の実施形態に係る景品交換システム2001等)。例えば、景品交換装置(又は、景品POS9500、景品交換システム1001の少額貯玉指示装置1060、景品交換システム2001の少額貯玉指示装置2060など)において、景品交換が完了した後に、残り玉について端玉貯玉をするか否かを遊技者に選択・指示させる画面を表示させるように構成することができる。また、このような端玉貯玉機能は、ホール店舗のホールコンピュータ9400に接続された管理端末(不図示)に表示される管理画面(設定画面)で、オプション機能として活性化/不活性化を選択することができる。
また、ホール店舗において景品交換のための時間がとれない場合や、景品選択装置において所望の景品が選択できていない場合には、獲得した遊技媒体の数量を貯玉できる仕組みと連動させることができる。
次に、図183を参照して、景品POS9500の機能概要を説明する。図183は、景品POS9500の機能ブロック図である。景品POS9500は、アクセス管理部9511、景品POS制御部9512、景品交換端末連携制御部9513、店頭景品管理部9514、ホールコンピュータ連携制御部9515、表示制御部9516、及びネットワークI/F部9517を含む。
アクセス管理部9511は、ホール店舗のスタッフが正当なユーザであるか否かをパスワード等でチェックし、ホールコンピュータ9400等へのアクセスを管理する。景品POS制御部9512は、遊技者の指示に基づいてスタッフにより入力された、ホール店舗における景品交換指示(一般景品、特殊景品への交換指示)を受信して景品交換処理を行い、遊技媒体の数量や景品の在庫等を管理する。
景品交換端末連携制御部9513は、ネットワーク接続された景品交換端末9530からの要求に応じて、景品交換端末9530に対して、景品交換に使用される遊技媒体の数量(メダル数)を送信するよう制御し、実際に、景品交換によって消費された遊技媒体の数量を、景品交換端末9530から受信するよう制御する。
店頭景品管理部9514は、スタッフの操作に応じて、店頭景品陳列コーナー9114に陳列される店頭景品に関する情報を受信し、当該情報により、ホールコンピュータのテーブルを更新する。なお、店頭景品管理部9514による処理は、後で詳細に説明する。
ホールコンピュータ連携制御部9515は、島端計数装置9520から、遊技者によって計数された遊技媒体の数量を、会員カードの会員IDやレシートNOに対応付けて、ホールコンピュータ9400に送信し、また、景品交換端末9530から景品交換による消費メダル数(遊技媒体数量)を受信した場合に、その情報をホールコンピュータ9400に送信する。
表示制御部9516は、スタッフが景品交換に関する入力を行う画面や、スタッフが店頭景品に関する情報を入力するための画面等を、ディスプレイ9509に表示するよう制御する。ネットワークI/F(インターフェイス)部9517は、ネットワークに接続して、相手方のコンピュータとデータ送受信を行うよう制御する。またここで、ネットワークは、インターネットを含むネットワークとして構成される場合もある(以降、他の装置のネットワークI/F部についても同様である)。
次に、図184(A)を参照して、ホールコンピュータ9400の機能概要を説明する。図184(A)は、ホールコンピュータ9400の機能ブロック図である。ホールコンピュータ9400は、ホール会員管理部9411、遊技媒体保持数管理部9412、店頭景品登録部9413、及びネットワークI/F部9414を含む。ホールコンピュータ9400は、景品の管理等、従来のホールコンピュータが有する機能を備えるが、ここでは、本発明に関連する機能を中心に記載するものとする。
また、ホールコンピュータ9400は、外部記憶装置9404にホールDB9430を記憶し、ホールDB9430には、そのホール店舗の会員に関する情報を記憶する会員情報テーブル9431、当該会員が貯メダルや貯玉を指示することにより保持された遊技媒体の保持数を管理する遊技媒体保持数管理テーブル9432、及び店頭景品陳列コーナー9114に陳列される店頭景品(やその在庫)等に関する情報を記憶する店頭景品情報テーブル9433が含まれる。
ホール会員管理部9411は、ホール店舗の会員(ホール会員)に関する情報を管理する。遊技媒体保持数管理部9412は、ホール会員が貯メダルや貯玉を行った場合に、ホール会員カード等に対応付けて、それらの情報を上記の遊技媒体保持数管理テーブル9432に記憶するよう制御するとともに、当該ホール会員が、ホール会員カードを用いて貯メダルや貯玉を利用できるように制御する。
店頭景品登録部9413は、スタッフの操作に応じて景品POS9500から送信される店頭景品等に関する情報を受信し、上述の店頭景品情報テーブル9433に記憶するよう制御し、景品選択装置で表示される景品から店頭景品を除外するために、必要に応じて、店頭景品の情報を基幹サーバ9600に送信する。
次に、図184(B)を参照して、景品交換端末9530の機能概要を説明する。図184(B)は、景品交換端末9530の機能ブロック図である。景品交換端末9530は、アクセス管理部9541、景品交換制御部9542、表示制御部9544、及びネットワークI/F部9545を含む。
アクセス管理部9541は、ログインする遊技者が正当なモール会員であるか否かをモール会員カードとパスワードでチェックする。景品交換制御部9542は、ログインしたモール会員に対応付けられたお買い物リストをディスプレイ9535に表示するよう制御し、遊技者の指示に応じて、景品発注指示を基幹サーバ9600に送信し、消費メダル数を景品POS9500に送信する。表示制御部9544は、お買い物リスト等をディスプレイ9535に表示する。
次に、図185を参照して、ビューワ9550の機能概要を説明する。図185は、ビューワ9550の機能ブロック図である。ビューワ9550は、アクセス管理部9561、景品選択制御部9562、表示制御部9563、及びネットワークI/F部9564を含む。
アクセス管理部9561は、モール会員カードが提示された場合に、それが正当なカードであるか否かをチェックし、モール会員登録がされていない場合は、モール会員カードの固有IDに基づいて処理を行う。景品選択制御部9562は、遊技者により選択された景品を、その遊技者に対応するお買い物リストに登録するよう制御する。表示制御部9563は、選択対象の景品等をディスプレイ9555に表示する。
ビューワ9550には、遊技者等を撮影するためのカメラを含むように構成してもよい。カメラは、例えば、ビューワ9550に内蔵される小型の撮像装置であり、撮像素子は、CCD(Charge Coupled Device)等で構成される。
次に、図186を参照して、基幹サーバ9600の機能概要を説明する。図186は、基幹サーバ9600の機能ブロック図である。基幹サーバ9600は、モール会員管理部9601、景品選択制御部9604、景品交換制御部9605、景品発注制御部9606、ホール店舗外デバイス管理部9607、店頭景品管理部9608、景品表示制御部9609、景品初期表示制御部9610、ユーザ情報表示制御部9611、遊技媒体種別定義データ管理部9612、及びネットワークI/F部9613を含む。
また、基幹サーバ9600は、外部記憶装置に基幹DB9650を記憶し、基幹DB9650には、モール会員に関する情報を記憶するモール会員情報テーブル9651、モール会員の貯メダルや貯玉の情報を記憶するモール会員遊技媒体保持数管理テーブル9652、景品選択指示により登録したお買い物リストを記憶するお買い物リスト管理テーブル9653、ホール店舗の店頭景品陳列コーナー9114に陳列された景品等の情報を記憶する店頭景品管理テーブル9656、景品コードの対応関係を記憶する景品コード対応テーブル9657、ホール店舗ごとの景品表示を制御するための情報を記憶する景品表示制御テーブル9658、景品選択装置における景品の初期表示を制御するための情報を記憶する景品初期表示制御テーブル9659、景品選択装置におけるユーザ情報の表示態様を制御するための情報を記憶するユーザ情報表示制御テーブル9660、景品選択装置等の属性を記憶する端末管理テーブル9661、及び遊技媒体の種別をホール店舗ごとに記憶する遊技媒体種別定義テーブル9662が含まれる。
モール会員管理部9601は、景品交換装置等からの問い合わせに応じて、モール会員カードの所有者が正当なモール会員であるか否かをチェックし、そのチェック結果を問い合わせ元に送信する。
景品選択制御部9604は、景品選択装置からの要求に応じて選択対象の景品に関する商品情報を景品選択装置に送信し、景品選択装置における遊技者の景品選択指示に応じて、選択された景品をお買い物リストとして登録し、お買い物リスト管理テーブル9653に記憶する。この処理については、後で詳細に説明する。
景品交換制御部9605は、景品交換装置からの要求に応じて、対応するモール会員のお買い物リストを景品交換装置に送信し、景品交換装置における遊技者の景品交換指示に応じて、選択された景品の景品発注指示を当該景品交換装置から受信する。景品発注制御部9606は、景品交換装置から受信した景品発注指示に基づいて、ショップ管理サーバ9700に対して、景品配送指示等を送信する。
ホール店舗外デバイス管理部9607は、景品選択装置として機能するPC9580やスマートフォン9570との接続を管理する。例えば、PC9580がAPサーバ9685とネットワーク9695を介して接続する場合は、APサーバ9685との間のデータ送受信を実現するとともに、APサーバ9685等からの要求に応じて、必要なデータを基幹サーバ9600で生成し送信する。また、スマートフォン9570がモバイルI/Fサーバ9680と無線ネットワーク9690を介して接続する場合は、モバイルI/Fサーバ9680との間のデータ送受信を実現するとともに、モバイルI/Fサーバ9680等からの要求に応じて、必要なデータを基幹サーバ9600で生成し送信する。
店頭景品管理部9608は、所定のタイミングで、各ホール店舗のホールコンピュータ9400から、店頭景品情報テーブル9433に記憶された景品情報をコピーして、店頭景品管理テーブル9656に記憶する等の処理を制御する。なお、この処理については、後で詳細に説明する。
景品表示制御部9609は、店頭景品管理テーブル9656に記憶された景品情報に基づいて、各ホール店舗の景品選択装置で表示される景品の表示を抑制する。また、景品表示制御テーブル9658に記憶されたデータに基づいて、各ホール店舗の景品選択装置で表示される景品の表示を制御する。なお、これらの処理については、後で詳細に説明する。
景品初期表示制御部9610は、景品初期表示制御テーブル9659に記憶されたデータに基づいて、各ホール店舗の景品選択装置で表示される景品の表示を制御する。なお、この処理については、後で詳細に説明する。
ユーザ情報表示制御部9611は、ユーザ情報表示制御テーブル9660に記憶されたデータに基づいて、各ホール店舗の景品選択装置で表示される遊技者(ユーザ)の表示を制御する。なお、この処理については、後で詳細に説明する。
遊技媒体種別定義データ管理部9612は、ホール店舗ごとに、遊技媒体種別の定義を可能とし、ホール店舗で定義された遊技媒体種別定義テーブル9662の内容に基づいて、各ホール店舗の景品選択装置や景品交換装置で表示される遊技媒体種別の表示を制御するとともに、景品の交換に必要な遊技媒体の数量(メダル(玉)数)、すなわち、交換数量を計算し表示する。なお、この処理については、後で詳細に説明する。
次に、図187を参照して、ショップ管理サーバ9700の機能概要を説明する。図187は、ショップ管理サーバ9700の機能ブロック図である。ショップ管理サーバ9700は、ショップ情報管理部9701、商品決定部9702、景品発注管理部9703、交換履歴管理部9704、注文履歴管理部9705、景品価格調整部9706、及びネットワークI/F部9707を含む。
また、ショップ管理サーバ9700は、外部記憶装置に景品DB9750を記憶し、景品DB9750には、ショップの情報を記憶するショップ管理テーブル9751、ネット通販サイトから収集された商品情報を記憶する商品管理テーブル9752、ネット通販サイトに発注した内容を管理する発注管理テーブル9754、交換履歴を管理する交換履歴管理テーブル9755、注文履歴を管理する注文履歴管理テーブル9756、及び景品の価格を調整するための価格調整テーブル9757が含まれる。
ショップ情報管理部9701は、管理端末9870等にショップ登録画面を表示し、入力されたショップ情報をショップ管理テーブル9751に登録する。ショップ情報管理部9701はさらに、管理者からの検索要求に応じて、ショップ管理テーブル9751の内容を検索し、管理端末9870等にショップ情報検索画面を表示する。
商品決定部9702は、所定の条件によって、ショップから出品されてきた商品を審査する(すなわち、交換可能な景品とするかどうか決定する)。このような審査には、人間により審査された結果を(例えば、管理端末9870によって)入力する形態や、商品に関する情報からシステムが自動的に判定する形態等を含む様々な審査形態がある。出品された商品の情報は一旦、ワークエリアに記憶され、審査の結果、交換可能な景品として決定された場合に、(ワークエリアから必要な情報がコピーされて)商品管理テーブル9752に記憶され、景品選択装置において景品検索結果やおすすめなどの景品として表示される。
景品発注管理部9703は、景品交換装置から景品発注指示があった場合に、その指示を、基幹サーバ9600を経由して受信し、ショップシステムI/Fサーバ9840に対して、景品の発注を指示する。
交換履歴管理部9704は、ショップシステムI/Fサーバ9840から受信した注文受領通知を受信した場合に、その注文に関する交換履歴を作成し、交換履歴管理テーブル9755に記憶する。
注文履歴管理部9705は、ショップシステムI/Fサーバ9840から注文受領通知を受信した場合に、その注文に関する注文履歴を作成し、注文履歴管理テーブル9756に記憶する。
景品価格調整部9706は、所定の基準に基づいて、景品の価格を決定する。価格の決定においては、価格調整テーブル9757の内容が参照される。この処理については、後で詳細に説明する。
次に、図188を参照して、ショップシステムI/Fサーバ9840の機能概要について説明する。図188は、ショップシステムI/Fサーバ9840のブロック図である。ショップシステムI/Fサーバ9840は、サーバ通信制御部9840a、ショップシステムI/F部9840b、景品発注制御部9840c、出品管理制御部9840d、及びネットワークI/F部9840eを備える。
サーバ通信制御部9840aは、ネットワークI/F部9840eを介して、ショップ管理サーバ9700とのデータ送受信を制御する。ショップシステムI/F部9840bは、ショップシステム(9842a、9842b)とのデータ送受信を制御し、例えば、データフィード受信、APIによる連携、ファイル連携、ウェブスクレイピング等を行って、ショップ管理サーバ9700とショップシステム(9842a、9842b)との間のやりとりを制御する。景品発注制御部9840cは、ショップシステムI/F部9840bを介して、指定したショップに対する景品発注の指示をショップシステム9842に伝える。出品管理制御部9840dは、ショップシステム(9842a、9842b)から提供される商品の情報を、例えば、ショップシステムI/F部9840bを介してデータフィード受信し、ショップ管理サーバ9700に送信する。
次に、図189ないし図201を参照して、本発明の第9の実施形態に係る景品交換システム9001において利用する各種テーブルの構成について説明する。
図189(A)は、ホールコンピュータ9400のホールDB9430に含まれる会員情報テーブル9431の構成を例示するものであり、上述した第1の実施形態に係る景品交換システム1における会員情報テーブル431と同様の構成である。
図189(B)は、ホールコンピュータ9400のホールDB9430に含まれる遊技媒体保持数管理テーブル9432の構成を例示するものであり、上述した第1の実施形態に係る景品交換システム1における遊技媒体保持数管理テーブル432と同様の構成である。
図190は、ホールコンピュータ9400のホールDB9430に含まれる店頭景品情報テーブル9433の構成を例示するものである。店頭景品情報テーブル9433に記憶されている景品情報は、景品POS9500から入力された、店頭景品の情報を含んでいる。標準景品コードは、例えば、JAN(Japanese Article Number)コード等の、景品を識別するための標準的なコードである。また、標準景品コードの代わりに、所定のショップシステムが採用する独自コードを利用してもよい。店舗景品コードは、ホール店舗が景品に付与しているコードである。なお、店頭景品情報テーブル9433には「NO」の項目が設けられているが、これは各レコードを参照するための便宜的なものである。
図190に示す例の場合、NO=「1」のレコードが示す、標準景品コード=「4332」の景品は、対応する店舗景品コードがなく、ホール店舗は、標準景品コードでこの景品を管理する。また、NO=「2」のレコードが示す、標準景品コード=「4450」の景品は、対応する店舗景品コード=「882」であり、ホール店舗は、標準景品コードと店舗景品コードの両方でこの景品を管理する(この場合、標準景品コードのみで管理することもできる)。さらに、NO=「3」のレコードが示す、店舗景品コード=「005」の景品は、対応する標準景品コードがなく、ホール店舗独自の商品である。ホール店舗は、店舗景品コードでこの景品を管理する。またさらに、NO=「4」のレコードが示す、店舗景品コード=「034」の景品は、対応する標準景品コードがなく、ホール店舗独自の商品である。ホール店舗は、店舗景品コードでこの景品を管理する。
また、店頭景品情報テーブル9433は、景品ごとにそのホール店舗での在庫数を管理し、景品POS9500によって景品交換が指示された場合に、対応する景品の在庫数が減算される。
図191(A)は、基幹サーバ9600の基幹DB9650に含まれるモール会員情報テーブル9651の構成を例示するものであり、上述した第1の実施形態に係る景品交換システム1におけるモール会員情報テーブル651と同様の構成である。
図191(B)は、基幹サーバ9600の基幹DB9650に含まれるモール会員遊技媒体保持数管理テーブル9652の構成を例示するものであり、上述した第1の実施形態に係る景品交換システム1におけるモール会員遊技媒体保持数管理テーブル652と同様の構成である。
図192は、基幹サーバ9600の基幹DB9650に含まれるお買い物リスト管理テーブル9653の構成を例示するものであり、上述した第1の実施形態に係る景品交換システム1におけるお買い物リスト管理テーブル653と類似する構成である。お買い物リスト管理テーブル9653は、お買い物リスト管理テーブル653と比較すると、モール会員IDの代わりに、固有IDを記憶するようになっている。これは、本実施形態では、モール会員登録がされる前に景品をお買い物リストに登録することが可能となっているためで、遊技者のお買い物リストは、モール会員カードの固有IDに関連付けられる。モール会員登録がされた後、遊技者のお買い物リストは、お買い物リスト管理テーブル9653と上述のモール会員情報テーブル9651によって、モール会員IDと関連付けられる。
また、お買い物リスト管理テーブル9653は、お買い物リスト管理テーブル653と比較して、配送先を記憶するようになっていない。本実施形態では、景品選択装置において、配送先の指定を行わないためである。
図193は、基幹サーバ9600の基幹DB9650に含まれる店頭景品管理テーブル9656の構成を例示するものである。店頭景品管理テーブル9656は、ホール店舗ごとに、上述の店頭景品情報テーブル9433のデータが収集され、本実施形態の景品交換システム9001が管理する景品の商品IDに関連付けられる。
図194は、基幹サーバ9600の基幹DB9650に含まれる景品コード対応テーブル9657の構成を例示するものである。また、図190で説明した店頭景品情報テーブル9433も示されているが、景品コード対応テーブル9657と店頭景品情報テーブル9433との関係については、後で説明する。景品コード対応テーブル9657は、本実施形態の景品交換システム9001が管理する景品の商品IDと標準景品コードの対応付けが記憶される。また、商品IDはさらに、ホール店舗を識別する店舗コード(又は、ショップを識別するショップID)と店舗景品コード(又は、ショップ景品コード)の組に関連付けられる。
この例では、店舗コードは3桁の数字からなるコードで表され、ショップIDは最初の文字が「S」で、その後に3桁の数字が続くIDで表されている。店舗景品コードは3桁の数字からなるコードで表され、ショップ景品コードは最初の文字が「A」又は「T」で、その後に4桁の数字が続くコードで表されている。
また、この例では、例えば、標準景品コード=「4332」の商品は、商品ID=「P001」に1対1に対応付けられているが、ショップID=「S001」のショップでは、ショップ景品コード=「A0112」が付与され、ショップID=「S002」のショップでは、ショップ景品コード=「T9001」が付与されている。なお、商品ID=「P081」等の商品は、(もともと標準景品コードが付与されていないか、ホール店舗等で標準景品コードを管理できていないといった理由で)ホール店舗やショップで標準景品コードが対応付けられておらず、この商品を識別するための新たな商品IDが採番されている。
またさらに、商品ID=「P992」のように、同じホール店舗(店舗コード=「744」)で個別に管理されている商品(店舗景品コード=「399」、「400」)が、景品交換システム9001では、同じ商品として管理されうる。これは例えば、地域の名産品や生鮮食品などにおいて、グラム数や細かな仕様が異なる個別の商品を1つの商品IDで管理するために行われる。このような個別の商品を1つの商品IDにまとめる操作は、管理者が管理端末9870から個別に判断を行って実行することもできるし、所定のルールに基づいたデータを、ホール店舗側から提供することによって実現することもできる。
図194に示す景品コード対応テーブル9657では、(例えば、JANコードのような規格化された識別子である)標準景品コードに基づいて、別の主体から入力される景品(商品)を対応付け、その異同を判断したが、その他にも、例えば、ネット通販サイト特有の識別子、(ホール店舗がチェーン店舗である場合)チェーン店舗の本部で設定する独自の識別子、店舗ごとに設定する独自の識別子等のうち、複数の識別子を関連付け、1つの景品を導き出せるような景品コード対応テーブル9657を使用することもできる。また、このような景品コード対応テーブル9657は、基幹DB9650に記憶して電算センター側に設けてもよいし、ホールDB9430に記憶してホール店舗側に設けてもよい。
また、識別子による判断とは別に、一定の価格帯で、店頭景品と景品交換システム9001の景品とを切り分けることもできる。また、この価格帯をホール店舗ごとに変動させるようにしてもよい。
図195は、基幹サーバ9600の基幹DB9650に含まれる景品表示制御テーブル9658の構成を例示するものである。景品表示制御テーブル9658は、ホール店舗ごとに、どのカテゴリの景品をどの端末で非表示とするかを指定する。また、景品表示制御テーブル9658は、図示するように、対象端末の種別、対象端末の設置位置、非表示とする時間、及び非表示とする期間を指定することもできる。端末本体とディスプレイが別個の装置で構成されている場合、対象端末の種別は、対象端末のディスプレイの種別(大きさ等)を含み、対象端末の設置位置は、対象端末のディスプレイの設置位置を表す。
図196(A)は、基幹サーバ9600の基幹DB9650に含まれる景品初期表示制御テーブル9659の構成を例示するものである。景品初期表示制御テーブル9659は、ホール店舗ごとに、景品選択装置等において、景品が初期表示される場合に、どのカテゴリを表示するかを指定する。また、景品初期表示制御テーブル9659は、図示するように、初期表示の条件を適用する時間、及び初期表示の条件を適用する期間を指定することもできる。
図196(B)は、上述の景品初期表示制御テーブルの他の実施例である景品初期表示制御テーブル9659’の構成を例示するものである。景品初期表示制御テーブル9659’では、初期表示を行う条件がさらに追加され、景品交換回数や遊技媒体保持数等、遊技者個人に関わる情報に基づいて、初期表示の態様が制御される。
図197(A)は、基幹サーバ9600の基幹DB9650に含まれるユーザ情報表示制御テーブル9660の構成を例示するものである。ユーザ情報表示制御テーブル9660は、ホール店舗ごとに、どの表示レベルのユーザ情報(遊技者に関する情報)をどの端末で表示するかを指定する。また、ユーザ情報表示制御テーブル9660は、図示するように、対象端末の設置位置、当該表示レベルを適用する時間、及び当該表示レベルを適用する期間を指定することもできる。
ここで、ユーザ情報の表示レベルは、ユーザ情報を表示する程度であり、例えば、表示レベル=「1」は、会員情報登録画面やモール会員の住所等を含むユーザ情報のすべてを表示するレベルであり、表示レベル=「2」は、モール会員IDと氏名を表示可能とするレベルであり、表示レベル=「3」は、ユーザ情報のすべてを表示不可とするレベルである。
図197(B)は、基幹サーバ9600の基幹DB9650に含まれる端末管理テーブル9661の構成を例示するものである。端末管理テーブル9661は、ホール店舗ごとに、端末コード、端末種別、端末設置位置の対応関係を記憶する。
図198は、基幹サーバ9600の基幹DB9650に含まれる遊技媒体種別定義テーブル9662の構成を例示するものである。遊技媒体種別定義テーブル9662は、ホール店舗ごとに、基準金額(例えば、1000円)に対応する貸出遊技媒体数量(すなわち、基準金額に対して貸し出される遊技媒体の数量(貸出数量)であり、例えば、メダル200枚やパチンコ玉500個)を定義する。また、景品選択装置や景品交換装置において遊技媒体種別を示すための表示(遊技媒体種別表示)を、これらに対応付けて設定することができる。
図199(A)は、ショップ管理サーバ9700の景品DB9750に含まれるショップ管理テーブル9751の構成を例示するものであり、上述した第1の実施形態に係る景品交換システム1におけるショップ管理テーブル751と同様の構成である。
図199(B)は、ショップ管理サーバ9700の景品DB9750に含まれる商品管理テーブル9752の構成を例示するものであり、上述した第1の実施形態に係る景品交換システム1における商品管理テーブル752に類似する構成である。商品管理テーブル9752は、商品管理テーブル752と比較すると、対応するカテゴリが1種類となり、ショップにおける商品の在庫を示す在庫情報を有さず、さらに、市場の一般価格から乖離した価格を有する場合に「1」に設定される乖離フラグを有するように構成される。
図200(A)は、ショップ管理サーバ9700の景品DB9750に含まれる交換履歴管理テーブル9755の構成を例示するものであり、上述した第8の実施形態に係る景品交換システム7001における交換履歴管理テーブル7755と同様の構成である。
図200(B)は、ショップ管理サーバ9700の景品DB9750に含まれる注文履歴管理テーブル9756の構成を例示するものであり、上述した第8の実施形態に係る景品交換システム7001における注文履歴管理テーブル7756と同様の構成である。
図201は、ショップ管理サーバ9700の景品DB9750に含まれる価格調整テーブル9757の構成を例示するものである。価格調整テーブル9757は、商品(景品)のカテゴリごと、及び価格帯ごとに、ショップから提示された価格に上乗せをする金額(調整金額)を記憶する。
次に、図202ないし図208を参照して、ビューワ9550において、景品選択指示画面等を表示する際に、店頭景品陳列コーナー9114に陳列してある景品については、景品交換システム9001で取り扱う景品として表示されないようにする景品表示制御機能について説明する。
図202は、ビューワ9550において景品選択指示画面が表示される処理の流れを示すフローチャートである。なお、図202では、ビューワ9550、基幹サーバ9600、及び、ショップ管理サーバ9700のそれぞれにおける処理が、装置ごとに時系列に示されている。
最初に、ステップS2121で、ビューワ9550において、遊技者から景品表示指示があるか否かが判定される。この判定処理は、当該指示があるまで繰り返される。景品表示指示は、例えば、遊技者がビューワ9550の非接触ICカードリーダ/ライタ9554にモール会員カードをかざした(タッチした)場合や、非接触ICカードリーダ/ライタ9554にモール会員カードをかざした(タッチした)後で、景品選択指示画面の表示を指示した場合等である。
遊技者から景品表示指示があると(ステップS2121のYES)、ステップS2122に進み、そこで、ビューワ9550の景品選択制御部9562は、景品選択ページ(例えば、上述の景品選択指示画面)のリクエストを基幹サーバ9600に対して行う。また、この場合、ビューワ9550等に記憶されている、ホール店舗を識別するためのコードである店舗コードがともに基幹サーバ9600に送信される。
基幹サーバ9600の景品表示制御部9609は、ステップS2123において、景品選択ページのリクエストを受信すると、商品情報のリクエストをショップ管理サーバ9700に送信する。ショップ管理サーバ9700は、ステップS2124において、商品情報のリクエストを基幹サーバ9600から受信すると、商品管理テーブル9752から、各商品の商品情報を取得する。商品情報は、例えば、商品ID、カテゴリ、価格等の情報を含む。
次に、ショップ管理サーバ9700は、ステップS2125において、取得した商品情報を基幹サーバ9600に送信する。基幹サーバ9600の景品表示制御部9609は、ステップS2126において、ショップ管理サーバ9700から商品情報を受信する。
次に、基幹サーバ9600の景品表示制御部9609は、ステップS2127ないしステップS2131の処理を、商品情報に含まれる各商品について繰り返す。最初に、ステップS2127において、すべての商品について処理を行ったか否かを判定し、残りの商品があれば(ステップS2127のNO)、ステップS2128に進み、そこで、商品情報から選択した1つの商品IDと、店頭景品管理テーブル9656の商品IDとを比較する。比較対象となる店頭景品管理テーブル9656の商品IDは、ビューワ9550から受信した店舗コードに関するもののみである。
ステップS2129において、商品IDが一致するか否かを判定し、商品IDが一致した場合(ステップS2129のYES)、ステップS2130において、店頭景品管理テーブル9656の商品IDに関する在庫数がゼロか否かを判定する。在庫数がゼロでない場合(ステップS2130のNO)、ステップS2127に進み、受信した商品情報のうちの次の商品IDに対する処理を行う。
このような処理によって、対象のホール店舗に店頭景品として陳列してある景品については、同じ景品についてショップから出品があっても、景品選択装置において選択対象とならないように表示が抑止される。
一致する商品IDが存在しない場合(ステップS2129のNO)、及び商品IDに関する在庫数がゼロである場合(ステップS2130のYES)、どちらもステップS2131に進み、そこで、その商品IDに対応する景品を表示対象として、対応する商品情報を含む表示対象景品データを生成する。その後、次の商品IDに対する処理を行うため、ステップS2127に進む。
基幹サーバ9600の景品表示制御部9609は、ステップS2127において、すべての景品についての処理が終了した場合(ステップS2127のYES)、ステップS2132に進み、そこで、ステップS2131で生成された表示対象景品データに基づいて、景品選択ページを作成し、ビューワ9550にその景品選択ページを送信する。
ビューワ9550の景品選択制御部9562は、ステップS2133において、基幹サーバ9600から受信した景品選択ページをディスプレイ9555に表示する。
なお、図202に示すフローでは、商品情報のリクエストに応じて、商品管理テーブル9752から取得した商品のすべてについて、店頭景品管理テーブル9656の景品情報との異同の判定が行われているが、説明の便宜上、このような単純な処理としたものであって、1つの景品選択ページに実際に表示される商品の数だけ、異同の判定処理が行われるようにしてもよい。
図203は、ビューワ9550のディスプレイ9555に、景品選択指示画面9900が表示されている状態を示している。景品選択指示画面9900は、第1の実施形態に係る景品交換システム1に関して説明した景品選択指示画面910(図24(B)参照)に類似する画面である。
景品選択指示画面9900には、店舗コード表示部9901、「お買い物リスト」ボタン9902、条件表示部(9903、9904)、及び商品表示部9905が表示されている。「お買い物リスト」ボタン9902は、これをタッチすると、それまでに選択した商品が「お買い物リスト」として一覧表示されるようになっている。条件表示部(9903、9904)には、あらたに商品を表示するためのカテゴリ等が表示されており、遊技者は、これをタッチすることにより、そのカテゴリ等に応じた商品セットを商品表示部9905に表示させたり、別のページに遷移させたりすることができる。
商品表示部9905には、3つの個別商品表示部(9905a、9905b、9905c)が表示されている。この例では、景品選択ページについて上述した景品表示制御機能が働いていない状態が示されている。ここで、商品ID=「P002」は、ホール店舗(店舗コード=「638」)の店頭景品陳列コーナー9114に陳列されているものとする。すなわち、店舗コード=「638」に関して商品ID=「P002」の景品は、店頭景品管理テーブル9656に存在している。
また、商品ID=「P002」の景品は商品管理テーブル9752に存在している。しかしながら、図203の例では、景品表示制御機能が働いていないため、商品ID=「P002」の景品が、選択対象として景品選択指示画面9900の個別商品表示部9905bに表示されている。
ここで、遊技者が、景品選択指示画面9900において、商品表示部9905に表示された景品のうち、所望の景品を選択し(例えば、商品ID=「P002」の景品を選んだ場合、個別商品表示部9905bの「選択」ボタンをタッチし)、お買い物リスト画面(お買い物リスト画面920(図25(A)参照)に類似する画面)で「決定」ボタンをタッチすることにより、景品の候補として商品ID=「P002」の景品がお買い物リスト管理テーブル9653に登録される。
さらに、お買い物リスト管理テーブル9653に登録された景品の情報は、景品交換端末9530にログインして、景品交換指示画面(景品交換指示画面950(図27(B)参照)に類似する画面)を表示させることで表示され、その画面で、交換する景品を選択して「決定」ボタンをタッチすると、景品交換決定画面(景品交換決定画面960(図28(A)参照)に類似する画面)が表示され、そこで、「交換する」ボタンをタッチすると、景品発注指示が基幹サーバ9600に送信される。
図204に示す景品選択指示画面9910も、図203の景品選択指示画面9900と同様の画面であるが、この例では、景品表示制御機能が働いており、図203において、商品ID=「P002」の景品が、選択対象として景品選択指示画面9900の個別商品表示部9905bに表示されていたのに対し、この例では、商品ID=「P002」の景品が、ホール店舗の店頭景品と重複するものとして表示が抑止されている。
このように、基幹サーバ9600の店頭景品管理テーブル9656が、各ホール店舗の店頭景品に係る商品を記憶していることで、これと重複する(かつ在庫数がゼロでない)場合に、その商品が、景品交換システム9001において景品として選択されないように、景品選択装置に当該景品を表示しないように制御することができる。
ここで、遊技者が、景品選択指示画面9910において、商品表示部9915に表示された景品のうち、所望の景品を選択し(例えば、商品ID=「P003」の景品を選んだ場合、個別商品表示部9915bの「選択」ボタンをタッチし)、お買い物リスト画面(お買い物リスト画面920(図25(A)参照)に類似する画面)で「決定」ボタンをタッチすることにより、景品の候補として商品ID=「P003」の景品がお買い物リスト管理テーブル9653に登録される。
さらに、お買い物リスト管理テーブル9653に登録された景品の情報は、景品交換端末9530にログインして、景品交換指示画面(景品交換指示画面950(図27(B)参照)に類似する画面)を表示させることで表示され、その画面で、交換する景品を選択して「決定」ボタンをタッチすると、景品交換決定画面(景品交換決定画面960(図28(A)参照)に類似する画面)が表示され、そこで、「交換する」ボタンをタッチすると、景品発注指示が基幹サーバ9600に送信される。
なお、これまでの説明では、景品選択装置において、重複する景品を表示しないように制御したものであったが、景品交換装置において、新たに景品を選択する画面を表示するような場合にも適用できる。
また、本実施形態では、ホール店舗における店頭景品の在庫数がゼロの場合には、重複していないと判定して、対応する景品を景品選択装置に表示するようにしたが、在庫数がゼロとなったタイミングや再入荷の時期についての情報等を参照して、それらが所定の条件を満たす場合に、在庫数ゼロとなる期間が短期間であるとして、対応する商品管理テーブル9752の商品を景品選択装置に表示するようにすることもできる。また、上記のような様々な景品表示制御機能は、ホール店舗、時間帯、時期等に応じてそれぞれオンオフを調整するように設定することもできる。
なお、本実施形態では、店頭景品の在庫数を把握するために、景品POS9500から所定のタイミングで在庫数を入力するようにしたが(図205参照)、このような入力を省略し、店頭景品の在庫数は管理しないようにすることもできる。
図205は、ホール店舗の景品POS9500において、店頭景品陳列コーナー9114に陳列される景品(店頭景品)であって、新たに入荷されたものを登録する店頭景品登録処理についての流れを示すフローチャートである。なお、図205では、景品POS9500、及びホールコンピュータ9400のそれぞれにおける処理が、装置ごとに時系列に示されている。
最初に、ステップS2141において、景品POS9500のアクセス管理部9511が、ホール店舗のスタッフによる店頭景品登録処理のログインを受け付ける。スタッフは非接触ICカードとパスワードによって、景品POS9500の管理者メニューにアクセスすることができる。なお、ここで、スタッフとは、店頭景品について登録処理を行うことができる権限を与えられたスタッフである。
次に、ステップS2142において、景品POS9500の店頭景品管理部9514は、ホールコンピュータ9400に対して、店頭景品情報テーブル9433の景品情報を要求する。ホールコンピュータ9400の店頭景品登録部9413は、景品POS9500から景品情報の要求を受信すると、これに応答して、店頭景品情報テーブル9433の景品情報を景品POS9500に送信する(ステップS2143)。
景品POS9500の店頭景品管理部9514は、ステップS2145ないしステップS2151の処理を、新たに入荷された店頭景品のすべてについて繰り返す。最初に、ステップS2145において、すべての店頭景品について処理を行ったか否かを判定し、残りの店頭景品があれば(ステップS2145のNO)、ステップS2146に進み、そこで、スタッフからの登録操作に基づいて、1つの店頭景品のコードを取得する。店頭景品のコードは、例えば、JANコードのような標準景品コード、ホール店舗・店舗グループで独自に採番した店舗景品コード、又は、それらの両方である。
店頭景品のコードは、景品POS9500によってホールコンピュータ9400の別システムで管理する店頭景品の情報をデータ連携により取得する方法、CSVファイル等で当該別システムより受領する方法、店頭景品に貼付等されているコードをスタッフがキーボード9508等によりマニュアルで入力する方法、店頭景品に付けられたバーコードをバーコードリーダ9506で読み取る方法、店頭景品の写真を撮影してその商品のコードを特定する方法などを含む、様々な方法で入力される。また、これらの店頭景品のコード入力や写真撮影を、ホール店舗側ではなく、電算センター側で行うようにすることもできる。
また、ホール店舗がチェーン店舗の場合、本部で一括して店頭景品を仕入れている場合があるが、そのような場合は、本部が各ホール店舗の店頭景品を管理し、各ホール店舗のホールコンピュータ9400が、定期的、又は不定期のタイミングで、店頭景品のコードを含む景品情報を受信するように構成することができる。
上述した、写真によって商品のコードを特定する方法としては、例えば、画像認識技術を用いて、写真の画像に含まれる文字情報を抽出して、事前に登録されている文字情報と比較してその商品を特定する方法や、事前に登録されている画像データベースと写真に収められた3次元物体の画像を照合し、どのような角度から店頭景品が撮影されても、特徴データや統計データを用いて高精度にその商品を特定する方法などがある。これらのような画像認識や商品を特定するためのエンジン(プログラム)は、ホール店舗のホールコンピュータ9400等で実行しても、電算センターの基幹サーバ9600等で実行してもよい。
次に、ステップS2147において、店頭景品のコードが、店頭景品情報テーブル9433から取得された景品情報のコードのいずれか(例えば、標準景品コードや店舗景品コード等)と一致するか否か、すなわち、その店頭景品がすでに店頭景品情報テーブル9433に登録済みであるか否かを判定する。登録済みである場合(ステップS2147のYES)、ステップS2148において、店頭景品情報テーブル9433から取得された景品情報から、対応する景品のレコードをディスプレイ9555に表示する。ここで、スタッフは、表示されたその景品の景品情報を確認し、在庫数として表示されている数に、今回入荷された数を加算して在庫数を更新する。その後、ステップS2149において、景品POS9500がこの更新された在庫数を取得する。
ステップS2147において、登録済みでない場合(ステップS2147のNO)、ステップS2150に進み、新たな店頭景品としてディスプレイ9555に表示する。ここで、スタッフは、表示されたその景品の景品情報を確認し、在庫数として今回入荷された数を入力する。その後、ステップS2151において、景品POS9500がこの入力された在庫数を取得する。
ステップS2151の次、及びステップS2149の次に、ステップS2152に進み、そこで、店頭景品情報テーブル9433の更新用データを生成する。
ステップS2145において、新たに入荷した店頭景品のすべてについて処理が終了した場合(ステップS2145のYES)、ステップS2153において、ステップS2152で生成した更新用データをホールコンピュータ9400に送信する。
ホールコンピュータ9400の店頭景品登録部9413は、景品POS9500から更新用データを受信すると(ステップS2154)、ステップS2155において、その更新用データに基づいて、店頭景品情報テーブル9433を更新する。その後、景品POS9500の店頭景品管理部9514は、ステップS2156において、ディスプレイ9555に、登録処理完了のメッセージを表示する。
このように、ホール店舗は、所定のタイミングで、入荷された店頭景品の登録処理を行う。この結果、例えば、図190に示すような店頭景品情報テーブル9433が作成される。店頭景品のなかには、店頭景品情報テーブル9433に示すように、標準景品コードのみで管理される店頭景品、標準景品コード及び店舗景品コードで管理される店頭景品、店舗景品コードのみで管理される店頭景品が存在しうる。
なお、本実施形態では、店頭景品の登録を、景品POS9500を利用して行ったが、ビューワ9550や他の装置を用いても行うことができる。
また、登録対象となる店頭景品としては、店頭景品陳列コーナー9114に実際に陳列されている景品だけでなく、入荷されたものの、補充のためにホール店舗の倉庫等に保管されている景品を含むようにすることができる。
図206は、各ホール店舗のホールコンピュータ9400の店頭景品情報テーブル9433を、基幹サーバ9600において収集し、店頭景品管理テーブル9656を構築する、店頭景品管理処理についての流れを示すフローチャートである。なお、図206では、ホールコンピュータ9400、及び基幹サーバ9600のそれぞれにおける処理が、装置ごとに時系列に示されている。
最初に、ステップS2161において、基幹サーバ9600の店頭景品管理部9608が、所定のホール店舗のホールコンピュータ9400に対して、店頭景品情報テーブル9433のコピーリクエストを行う。このコピーリクエストは、1日1回夜間に、といった所定のタイミングでスケジュールすることができる。
ホールコンピュータ9400は、ステップS2162において、基幹サーバ9600からコピーリクエストを受信すると、ステップS2163で、店頭景品情報テーブル9433の景品情報を基幹サーバ9600に送信する。また、このとき、ホール店舗を識別する店舗コードも基幹サーバ9600に送信される。店舗コードは、例えば、ホールコンピュータ9400の所定の記憶領域に記憶されている。
次に、基幹サーバ9600の店頭景品管理部9608は、ステップS2164において、店頭景品情報テーブル9433の景品情報と店舗コードを受信する。
その後、基幹サーバ9600の店頭景品管理部9608は、ステップS2165ないしステップS2173の処理を、上述の景品情報に含まれるすべての景品について繰り返す。最初に、ステップS2165において、すべての景品について処理を行ったか否かを判定し、残りの景品があれば(ステップS2165のNO)、ステップS2166に進み、そこで、景品コード対応テーブル9657を参照し、処理対象の景品と比較する。
ステップS2167において、処理対象の景品が登録済み、すなわち、処理対象の景品の標準景品コードが、景品コード対応テーブル9657に含まれる景品の標準景品コードと一致するか否か、又は、処理対象の景品の店舗コードと店舗景品コードの組が、景品コード対応テーブル9657に含まれる景品の店舗コードと店舗景品コードの組と一致するか否かを判定する。登録済みでない場合(ステップS2167のNO)、すなわち、処理対象の景品が、景品コード対応テーブル9657にない場合、ステップS2168で、処理対象の景品が、実質的に景品コード対応テーブル9657に含まれる景品と実質的に重複しているか否かを判定する。この判定は、例えば、管理者が管理端末9870を介して手作業でチェックすることができる。また、景品の写真の画像解析等を用いて、類似する景品について管理端末9870にアラートを表示するように構成し、これを管理者が最終的に確認するようにしてもよい。
実質的な重複がない場合(ステップS2168のNO)、すなわち、処理対象の景品が、実質的に景品コード対応テーブル9657に含まれる景品と重複していない場合、ステップS2169で、処理対象の景品について、新たな商品IDを採番し、その商品IDと処理対象の景品の情報(標準景品コード、又は店舗コードと店舗景品コードの組)を対応付けて、景品コード対応テーブル9657を更新する。
ここで、図194を参照すると、景品コード対応テーブル9657と、図190に示した店頭景品情報テーブル9433の内容が比較されている例が示されている。店頭景品情報テーブル9433のNO=「3」のレコードから、店舗コード=「638」と店舗景品コード=「005」なる景品情報が得られ、この景品情報は、ステップS2168で実質的な重複がないと判定され、新しい商品ID=「P908」が採番されて、景品コード対応テーブル9657が更新される。
その後、ステップS2170において、店舗コード、処理対象の景品に対応する商品ID、及び(店頭景品情報テーブル9433の景品情報から得られた)在庫数を含む更新用データを生成し、ステップS2165に進み、次の処理対象の景品について処理を行う。
ステップS2168において、実質的な重複があると判定された場合(ステップS2168のYES)、ステップS2171において、その重複が判断できるように、既存の景品コードをセットし、景品コード対応テーブル9657を更新する。
ここで再び、図194を参照すると、店頭景品情報テーブル9433のNO=「4」のレコードから、店舗コード=「638」と店舗景品コード=「034」なる景品情報が得られ、この景品情報は、ステップS2168で実質的な重複があると判定され、既存の商品ID=「P013」、標準景品コード=「4002」がセットされ、景品コード対応テーブル9657にその景品情報が追加される。
ステップS2171の次、又はステップS2167で登録済みと判定された場合(ステップS2167のYES)、ステップS2172において、景品情報を景品コード対応テーブル9657に追加する。
ここで再び、図194を参照すると、店頭景品情報テーブル9433のNO=「1」のレコードから、標準景品コード=「4332」なる景品情報が得られ、この景品情報は、すでに商品ID=「P001」と対応付けられて、ステップS2167で登録済みであると判定されるが、この例では、景品コード対応テーブル9657にその景品情報を追加する。また、店頭景品情報テーブル9433のNO=「2」のレコードから、標準景品コード=「4450」、店舗コード=「638」と店舗景品コード=「882」なる景品情報が得られ、この景品情報は、すでに商品ID=「P002」と対応付けられて、ステップS2167で登録済みであると判定されるが、この例では、景品コード対応テーブル9657にその景品情報を追加する。
ステップS2172の次、ステップS2173において、既存の商品IDの景品の在庫数を更新するための更新用データを生成し、その後、ステップS2165に進み、次の処理対象の景品について処理を行う。
店頭景品情報テーブル9433の景品情報から得られた処理対象の景品のすべてについて処理が終了した場合(ステップS2165のYES)、ステップS2174において、更新用データに基づいて、店頭景品管理テーブル9656の更新を行う。
以上のような処理によって、各ホール店舗の店頭景品とショップから出品された商品を、景品コード対応テーブル9657を用いて一元管理できるようになり、各ホール店舗の店頭景品を景品交換システム9001における普遍的なコード(ここでは、商品ID)により(店頭景品管理テーブル9656により)把握することがでるようになる。
ここでは、1つのホール店舗についての処理を説明したが、複数のホール店舗について同様の処理を行うことによって、店舗ごとの店頭景品に対応する商品IDとその在庫数が、店頭景品管理テーブル9656に記憶されるようになる。また、ショップから出品される商品についても、同様の処理によって景品コード対応テーブル9657が更新される(ただし、店頭景品管理テーブル9656は生成・更新されない)。
ここで、図193を参照すると、店頭景品管理テーブル9656には、店舗コードに店頭景品に対応する商品IDが記憶されている。この店頭景品管理テーブル9656の例は、図194に示した、店舗コード=「638」の店頭景品情報テーブル9433から得られた景品情報が反映されており、例えば、店舗コード=「638」に関しては、標準景品コード=「4332」に対応する商品ID=「P001」(在庫数=0)、標準景品コード=「4450」及び、店舗コード=「638」と店舗景品コード=「882」との組に対応する商品ID=「P002」、店舗コード=「638」と店舗景品コード=「005」との組に対応する商品ID=「P908」がそれぞれ記憶されている。
これまで説明してきたように、ショップから提供される商品と、各ホール店舗の店頭景品を一元的に管理するために様々な方法が考えられ、本実施形態は一例に過ぎない。他のコード体系や様々な方法を用いて、重複した商品の判断を行って、複数の主体から提供される商品を一元的に管理することができる。
図207及び図208は、ホール店舗によって店頭景品が登録されて、当該登録された店頭景品の表示が、景品交換システム9001における景品選択処理において抑止される景品表示制御機能について、様々なバリエーションを説明するものである。
図207(A)では、景品POS9500に、ホール店舗のスタッフ等によって、店頭景品を識別するためのコード(例えば、標準景品コード等)が入力され、そのデータ(景品情報)が、ホール店舗に設置されたホールコンピュータ9400の店頭景品情報テーブル9433に記憶される。
次に、店頭景品情報テーブル9433に記憶された景品情報が、電算センターに配置された基幹サーバ9600によって収集され、商品管理テーブル9752と照合して(実質的には、景品コード対応テーブル9657により)、一元化された商品IDとして管理され、店頭景品管理テーブル9656に記憶される。
その後、ホール店舗にてビューワ9550が操作され、景品選択処理が行われると、商品情報のリクエストに応答して、商品管理テーブル9752と景品コード対応テーブル9657とから、当該ホール店舗の店頭景品がビューワ9550に表示されないように、予めフィルタリングを行った商品情報が、基幹サーバ9600からビューワ9550に送信される。
図207(B)では、景品POS9500に、ホール店舗のスタッフ等によって、店頭景品を識別するためのコード(例えば、標準景品コード等)が入力され、そのデータ(景品情報)が、そのまま基幹サーバ9600に送信され、送信された景品情報が、商品管理テーブル9752と照合され(実質的には、景品コード対応テーブル9657により)、一元化された商品IDとして管理されたうえで、店頭景品管理テーブル9656に記憶される。
次に、ホール店舗にてビューワ9550が操作され、景品選択処理が行われると、商品情報のリクエストに応答して、商品管理テーブル9752と景品コード対応テーブル9657とから、当該ホール店舗の店頭景品がビューワ9550に表示されないように、予めフィルタリングを行った商品情報が、基幹サーバ9600からビューワ9550に送信される。
図208(A)では、景品POS9500に、ホール店舗のスタッフ等によって、店頭景品を識別するためのコード(例えば、標準景品コード等)が入力され、そのデータ(景品情報)が、ホール店舗に設置されたホールコンピュータ9400の店頭景品情報テーブル9433に記憶される。
次に、ホール店舗にてビューワ9550が操作され、景品選択処理が行われると、基幹サーバ9600の商品管理テーブル9752からホールコンピュータ9400に商品情報が送信され、そこで、ホールコンピュータ9400が、送信された商品情報と店頭景品情報テーブル9433に記憶された景品情報とを照合し、当該ホール店舗の店頭景品と同じ商品はフィルタリングされ、ビューワ9550に表示されないように制御される。ビューワ9550には、こうしてフィルタリングされた商品情報が、ホールコンピュータ9400から提供される。この場合、照合処理は、共通の景品コード(例えば、標準景品コード)等を用いて行われる。
図208(B)では、景品POS9500に、ホール店舗のスタッフ等によって、店頭景品を識別するためのコード(例えば、標準景品コード等)が入力され、そのデータ(景品情報)が、そのまま基幹サーバ9600に送信され、送信された景品情報が、商品管理テーブル9752の商品情報と照合され(実質的には、景品コード対応テーブル9657により)、一元化された商品IDとして管理されたうえで、店頭景品管理テーブル9656に記憶される。
その後、所定のタイミングで、店頭景品管理テーブル9656に記憶された景品情報のうち、当該ホール店舗の店頭景品に係るものが、基幹サーバ9600からホールコンピュータ9400の店頭景品情報テーブル9433にコピーされる。
次に、ホール店舗にてビューワ9550が操作され、景品選択処理が行われると、商品情報のリクエストに応答して、基幹サーバ9600の商品管理テーブル9752からビューワ9550に商品情報が送信され、ビューワ9550は、商品管理テーブル9752から得られた商品情報と店頭景品情報テーブル9433に記憶された景品情報とを照合し、当該ホール店舗の店頭景品と同じ商品はフィルタリングされ、ビューワ9550に表示されないように制御される。ビューワ9550には、こうしてフィルタリングされた商品情報が、ホールコンピュータ9400から提供される。この場合、照合処理は、共通の景品コード(例えば、標準景品コード)等を用いて行われる。
ここでは、景品表示制御機能について、代表的な4つのバリエーションを説明したが、本発明の権利範囲がこれらの方法に限定されるものではない。また、店頭景品のコード入力についても、上述した通り、様々な方法が存在する。景品POS以外の装置で店頭景品のコード等を登録できる点も、上述した通りである。
また、本実施形態に係る景品交換システム9001と、ホール店舗のホールシステム9002が密にデータ連携することにより、遊技者が、ビューワ9550のディスプレイ9555等に表示された所定の画面から、景品を特定できるコードや写真等を入力した場合に、その景品が店頭景品であって、景品交換システム9001における交換対象となっていないといった情報を提供することもできる。このような仕組みは、ホールシステム9002で管理する店頭景品とその景品の在庫数の情報をリアルタイムで把握することによって実現可能となる。
[景品表示制御機能(2)]
次に、図209を参照して、ビューワ9550において、景品選択指示画面等を表示する際に、所定のカテゴリに属する景品については、景品交換システム9001で取り扱う景品として表示されないようにする景品表示制御機能について説明する。
図209は、ビューワ9550において景品選択指示画面が表示される処理の流れを示すフローチャートである。なお、図209では、ビューワ9550、基幹サーバ9600、及び、ショップ管理サーバ9700のそれぞれにおける処理が、装置ごとに時系列に示されている。
最初に、ステップS2181で、ビューワ9550において、遊技者から景品表示指示があるか否かが判定される。この判定処理は、当該指示があるまで繰り返される。景品表示指示は、例えば、遊技者がビューワ9550の非接触ICカードリーダ/ライタ9554にモール会員カードをかざした(タッチした)場合や、非接触ICカードリーダ/ライタ9554にモール会員カードをかざした(タッチした)後で、景品選択指示画面の表示を指示した場合等である。
遊技者から景品表示指示があると(ステップS2181のYES)、ステップS2182に進み、そこで、ビューワ9550の景品選択制御部9562は、景品選択ページ(例えば、上述の景品選択指示画面)のリクエストを基幹サーバ9600に対して行う。また、この場合、ビューワ9550等に記憶されている、ホール店舗を識別するためのコードである店舗コードと、ビューワ9550を識別するための端末コードがともに基幹サーバ9600に送信される。
基幹サーバ9600の景品表示制御部9609は、ステップS2183において、景品選択ページのリクエストを受信すると、商品情報のリクエストをショップ管理サーバ9700に送信する。ショップ管理サーバ9700は、ステップS2184において、商品情報のリクエストを基幹サーバ9600から受信すると、商品管理テーブル9752から、各商品の商品情報を取得する。商品情報は、例えば、商品ID、カテゴリ、価格等の情報を含む。
次に、ショップ管理サーバ9700は、ステップS2185において、取得した商品情報を基幹サーバ9600に送信する。基幹サーバ9600の景品表示制御部9609は、ステップS2186において、ショップ管理サーバ9700から商品情報を受信する。
次に、基幹サーバ9600の景品表示制御部9609は、ステップS2187において、景品表示制御テーブル9658のデータを読み込む。
その後、ステップS2188において、読み込んだ景品表示制御テーブル9658のデータに基づいて、ビューワ9550で表示しないカテゴリ(非表示カテゴリ)を決定する。より詳しくは、ビューワ9550から受信した端末コードから、端末管理テーブル9661を参照して、ビューワ9550の端末種別と端末設置位置を取得し、これらの情報と、ビューワ9550から受信した店舗コード、及び現在の日時から、条件を満たす景品表示制御テーブル9658のレコードを抽出し、非表示カテゴリを決定する。
例えば、図195に示す景品表示制御テーブル9658において、店舗コード=「638」、ビューワ9550の端末種別=「ビューワ(大)」、端末設置位置=「外側通路」、現在日時が2015年5月7日の午前11時2分であったとすると、カテゴリ=「Y」が、非表示カテゴリとして決定される。また、店舗コード=「638」、ビューワ9550の端末種別=「ビューワ(小)」、端末設置位置=「内側通路」、現在日時が2015年5月7日の午後4時28分であったとすると、カテゴリ=「X」が、非表示カテゴリとして決定される。
このように、景品表示制御テーブル9658のデータを設定することによって、ホール店舗ごとに、ビューワ9550において、所定のカテゴリの景品を表示しないように制御できる。例えば、アダルト商品に属する景品を、日中については、(人通りの多い)正面通路及び外側通路にある大型ビューワ9550aで表示しないようにしたり、(子供連れの遊技者が多い)土日及び休日の開店から午後6時までは、すべての大型ビューワ9550aで表示しないようにしたりすることができる。
ステップS2188の後、ステップS2189において、ショップ管理サーバ9700から商品情報に含まれるそれぞれの景品が、非表示カテゴリに属するか否かを判定し、非表示カテゴリに属する景品を表示対象外とし非表示カテゴリに属さない景品を表示対象として、対応する商品情報を含む表示対象景品データを生成する。
次に、基幹サーバ9600の景品表示制御部9609は、ステップS2190において、ステップS2189で生成された表示対象景品データに基づいて、景品選択ページを作成し、ビューワ9550にその景品選択ページを送信する。
ビューワ9550の景品選択制御部9562は、ステップS2191において、基幹サーバ9600から受信した景品選択ページをディスプレイ9555に表示する。
本実施形態では、景品選択装置として機能するビューワ9550に対する表示制御の例を示したが、他の景品選択装置についても同様に適用することができる。また、景品交換装置に関しても同様に、非表示カテゴリに属する景品を非表示とするよう制御することができ、さらに、お買い物リストに登録されている景品の表示についても、上述した非表示制御を行うようにすることができる。
また、本実施形態では、ビューワ9550の端末コードを受信し、その端末コードと端末管理テーブル9661に基づいて、ビューワ9550の端末種別と端末設置位置を判定しているが、端末コード以外の識別子(例えば、ネットワークアドレス等)を利用してビューワ9550を識別することもでき、さらに、ビューワ9550を個別に指定して、非表示カテゴリを設定することもできる。
本実施形態では、景品表示制御テーブル9658を参照して、ビューワ9550に表示を行わない景品のカテゴリ(非表示カテゴリ)が、店舗コード、端末種別、端末設置位置、時間、及び期間に応じて決定されるが、これらの条件にさらに他の条件を付加することもできる。逆に、これらの条件の一部を削除して、よりシンプルな構成とすることもできる。
また、本実施形態では、景品を非表示とする単位をカテゴリとしているが、カテゴリ以外の所定の条件に基づく分類によって、非表示とする景品を特定することもできる。また、非表示とする景品を個別に指定することもできる。
なお、このような、店舗コードや端末種別等に応じて非表示カテゴリを決定し、ビューワ9550等で、非表示カテゴリの景品を非表示とする景品表示制御機能と、上述した、店頭景品に対応する景品についてはビューワ9550等で非表示とする景品表示制御機能を、同時に組み合わせて適用することもできる。
また、景品表示制御テーブル9658は、管理端末9870及び基幹サーバ9600を介して、管理者により、各項目を変更したり、新しいレコードを追加したりする更新処理を行うことができる。さらに、ホール店舗において、例えば、景品POS9500、ホールコンピュータ9400、及び基幹サーバ9600を介して、ホール店舗のスタッフ等により、このテーブルの更新処理を行うことができる。
さらに、景品表示制御テーブル9658を景品の表示抑止のためではなく、景品の優先表示のために用いるよう構成することもできる。例えば、ホール店舗の独自企画商品に属する景品を、日中、(人通りの多い)正面通路及び外側通路にある大型ビューワ9550aで優先的に表示し、集中的にアピールを行うようにすることができる。
上述した景品表示制御テーブル9658を用いた景品表示制御機能は、図197(A)に示すユーザ情報表示制御テーブル9660を用いて、ビューワ9550等でのユーザ情報の表示を制御するように改良することができる。
ビューワ9550等は最初に、端末管理テーブル9661を参照して、端末種別と端末設置位置を取得し、さらに、ユーザ情報表示制御テーブル9660を参照して、店舗コード、端末種別、端末設置位置、現在の日時から、そのビューワ9550等に関するユーザ情報の表示レベルを取得する。その後、ビューワ9550等は、取得したユーザ情報の表示レベルに基づいて、ユーザ情報の表示を制御する。
ここで、上述のように、ユーザ情報の表示レベルは、ユーザ情報を表示する程度であり、例えば、表示レベル=「1」は、会員情報登録画面やモール会員の住所等を含むユーザ情報のすべてを表示するレベルであり、表示レベル=「2」は、モール会員IDと氏名を表示可能とするレベルであり、表示レベル=「3」は、ユーザ情報のすべてを表示不可とするレベルである。
例えば、店舗コード=「034」のホール店舗に設置された、あるビューワ9550の端末コードがT001であるとすると、端末管理テーブル9661より、端末種別=「ビューワ(小)」、端末設置位置=「カウンター」であり、そのビューワ9550が、景品交換カウンター9112に設置された小型ビューワ9550bであることが分かる。そして、その小型ビューワ9550bは、ユーザ情報表示制御テーブル9660に従って、ユーザ情報の表示レベル=「1」と判断し、景品選択指示画面の他に、会員情報登録画面を表示でき(景品選択指示画面と会員情報登録画面のどちらを表示させるかのメニュー画面が最初に表示される)、さらに、様々な表示画面において、モール会員の住所等を含むユーザ情報のすべてを表示する。
一方、店舗コード=「638」のホール店舗に設置された、あるビューワ9550の端末コードがT005であるとすると、端末管理テーブル9661より、端末種別=「ビューワ(大)」、端末設置位置=「内側通路」であり、そのビューワ9550が、内側通路に面して設置された大型ビューワ9550aであることが分かる。そして、その大型ビューワ9550aは、ユーザ情報表示制御テーブル9660に従って、ユーザ情報の表示レベル=「3」と判断し、ユーザ情報のすべてが表示されないように制御される。例えば、この大型ビューワ9550aの非接触ICカードリーダ/ライタにモール会員カードをタッチすると、メニュー画面は表示されず、直接、景品選択指示画面が表示され、その景品選択指示画面においても、ユーザ情報については表示が抑止されるよう制御される。
例えば、端末管理テーブル9661の設定により、ビューワ9550等の設置位置における人通りが少ないほど、多くのユーザ情報を表示でき、さらに、ビューワが小型であるほど、多くのユーザ情報を表示でき、結果的に、情報セキュリティーのレベルを柔軟に制御できるようにすることが可能である。
[景品表示制御機能(3)]
次に、図210を参照して、ビューワ9550において、景品選択指示画面等の初期表示を行う際に、所定のカテゴリに属する景品を表示するようにする景品初期表示制御機能について説明する。
図210は、ビューワ9550において景品選択指示画面等の初期表示がされる処理の流れを示すフローチャートである。なお、図210では、ビューワ9550、基幹サーバ9600、及び、ショップ管理サーバ9700のそれぞれにおける処理が、装置ごとに時系列に示されている。
最初に、ステップS2201で、ビューワ9550において、遊技者から景品表示指示があるか否かが判定される。この判定処理は、当該指示があるまで繰り返される。景品表示指示は、例えば、遊技者がビューワ9550の非接触ICカードリーダ/ライタ9554にモール会員カードをかざした(タッチした)場合や、非接触ICカードリーダ/ライタ9554にモール会員カードをかざした(タッチした)後で、景品選択指示画面の表示を指示した場合等である。
遊技者から景品表示指示があると(ステップS2201のYES)、ステップS2202に進み、そこで、ビューワ9550の景品選択制御部9562は、景品選択ページ(例えば、上述の景品選択指示画面等の初期表示)のリクエストを基幹サーバ9600に対して行う。また、この場合、ビューワ9550等に記憶されている、ホール店舗を識別するためのコードである店舗コードがともに基幹サーバ9600に送信される。
基幹サーバ9600の景品初期表示制御部9610は、ステップS2203において、景品選択ページのリクエストを受信すると、商品情報のリクエストをショップ管理サーバ9700に送信する。ショップ管理サーバ9700は、ステップS2204において、商品情報のリクエストを基幹サーバ9600から受信すると、商品管理テーブル9752から、各商品の商品情報を取得する。商品情報は、例えば、商品ID、カテゴリ、商品価格等の情報を含む。
次に、ショップ管理サーバ9700は、ステップS2205において、取得した商品情報を基幹サーバ9600に送信する。基幹サーバ9600の景品初期表示制御部9610は、ステップS2206において、ショップ管理サーバ9700から商品情報を受信する。
次に、基幹サーバ9600の景品初期表示制御部9610は、ステップS2207において、景品初期表示制御テーブル9659のデータを読み込む。
その後、ステップS2208において、読み込んだ景品初期表示制御テーブル9659のデータに基づいて、ビューワ9550において初期表示される景品のカテゴリ(初期表示カテゴリ)を決定する。より詳しくは、ビューワ9550から受信した店舗コード、及び現在の日時から、条件を満たす景品初期表示制御テーブル9659のレコードを抽出し、初期表示カテゴリを決定する。
例えば、図196(A)に示す景品初期表示制御テーブル9659において、店舗コード=「638」、現在日時が2015年5月7日の午後8時20分であったとすると、カテゴリ=「D」が、初期表示カテゴリとして決定される。一方、同じビューワ9550において、同日の午前11時10分には、カテゴリ=「B」が、初期表示カテゴリとして決定される。
このように、景品初期表示制御テーブル9659のデータを設定することによって、ホール店舗ごとに、ビューワ9550において、所定のカテゴリの景品を初期表示するように制御できる。例えば、各ホール店舗は、時間帯に応じて、おすすめの商品を遊技者に優先的に提示することができる。
ステップS2208の後、ステップS2209において、ショップ管理サーバ9700から商品情報に含まれるそれぞれの商品が、初期表示カテゴリに属するか否かを判定し、初期表示カテゴリに属する商品を表示対象として、対応する商品情報を含んだ初期表示対象景品データを生成する。
次に、基幹サーバ9600の景品初期表示制御部9610は、ステップS2210において、ステップS2209で生成された初期表示対象景品データに基づいて、景品選択ページを作成し、ビューワ9550にその景品選択ページを送信する。
ビューワ9550の景品選択制御部9562は、ステップS2211において、基幹サーバ9600から受信した景品選択ページをディスプレイ9555に表示する。
本実施形態では、景品選択装置として機能するビューワ9550に対する初期表示制御の例を示したが、他の景品選択装置についても同様に適用することができる。また、景品交換装置に関しても同様に適用することができる。すなわち、景品選択装置により登録されたお気に入りリストを表示する場合に、上述の初期表示制御を行って、お買い物リストに登録されている景品のうち、初期表示カテゴリに属する景品を優先的に表示するよう制御することができる。また、景品交換装置において、景品一覧の閲覧・選択が可能である場合に、初期表示カテゴリに属する景品を表示するよう制御することができる。
景品初期表示制御テーブル9659の条件に合致しない場合、初期表示カテゴリは設定されないことになるが、その場合は、通常の処理手順に従って景品表示が行われることとなる。
また、景品初期表示制御テーブル9659に、上述の景品表示制御テーブル9658のような、対象端末種別、及び対象端末設置位置を設けて、ビューワ9550の種別や設置位置に応じて、初期表示カテゴリを決定するよう構成することもできる。また、景品初期表示制御テーブル9659を、店舗コードと初期表示カテゴリのみとして、単に、ホール店舗に応じて、初期表示カテゴリが調整されるようにしてもよい。またさらに、他の条件を付加することもできる。
また、本実施形態では、景品の初期表示を行う単位をカテゴリとしているが、カテゴリ以外の所定の条件に基づく分類によって、初期表示する景品を特定することもできる。また、初期表示する景品を個別に指定することもできる。
なお、このような、店舗コードや時間帯等に応じて初期表示カテゴリを決定し、ビューワ9550等で、初期表示カテゴリの景品を優先的に表示する景品初期表示制御機能を、上述した他の機能(すなわち、店舗コードや端末種別等に応じて非表示カテゴリを決定し、ビューワ9550等で、非表示カテゴリの景品を非表示とする景品表示制御機能、及び上述した、店頭景品に対応する景品についてはビューワ9550等で非表示とする景品表示制御機能)と適宜に組み合わせて適用することもできる。
ビューワ9550における初期表示は、上述したように、例えば、遊技者がビューワ9550の非接触ICカードリーダ/ライタ9554にモール会員カードをかざした(タッチした)場合や、非接触ICカードリーダ/ライタ9554にモール会員カードをかざした(タッチした)後で、景品選択指示画面の表示を指示した場合等に最初に行われる表示である。より具体的には、図203に示すように、景品選択指示画面9900が初めてビューワ9550のディスプレイ9555に表示された場合に、初期表示カテゴリに属する景品が、商品表示部9905に表示される。
また、ビューワ9550における初期表示としては、景品選択指示画面等の表示が最初にされた後で、遊技者が所定の選択を行い、新たに景品のグループを表示させる場合も含まれる。例えば、図203に示す景品選択指示画面9900が初めてビューワ9550のディスプレイ9555に表示された後で、遊技者が、条件表示部9903の「話題の景品特集」バナー(表示部分)をタッチした場合に、その話題の景品として表示される予定の景品のうち、初期表示カテゴリに属するものを優先的に初期表示させるよう制御することができる。
図196(B)に示す景品初期表示制御テーブル9659’は、図196(A)に示す景品初期表示制御テーブル9659の他の実施形態である。景品初期表示制御テーブル9659’では、図196(A)に示す景品初期表示制御テーブル9659に比べて、「景品交換回数」、及び「遊技媒体保持数」の項目が追加されている。「景品交換回数」や「遊技媒体保持数」は、ビューワ9550を利用する遊技者に関する情報(ユーザ情報)である。
「景品交換回数」は、例えば、遊技者のモール会員カードに基づいて得られる情報である。より具体的には、遊技者がモール会員カードをビューワ9550の非接触ICカードリーダ/ライタ9505にかざした場合にログインが行われ、このときに、モール会員カードの固有IDが基幹サーバ9600に送信される。基幹サーバ9600は、この固有IDに基づいて、ショップ管理サーバ9700の交換履歴管理テーブル9755を検索し、固有IDに対応する景品交換が所定期間において何回行われたかを取得する。このように取得された「景品交換回数」に基づいて、景品初期表示制御テーブル9659’を参照し、初期表示カテゴリを決定する。
「遊技媒体保持数」は、例えば、遊技者のモール会員カードに基づいて得られる情報である。より具体的には、遊技者がモール会員カードをビューワ9550の非接触ICカードリーダ/ライタ9505にかざした場合にログインが行われ、このときに、モール会員カードの固有IDが基幹サーバ9600に送信される。基幹サーバ9600は、この固有IDに基づいて、(モール会員情報テーブル9651を参照して)モール会員IDを把握し、モール会員IDに基づいて、モール会員遊技媒体保持数管理テーブル9652を参照し、その遊技者の遊技媒体保持数を取得する。ここで、モール会員遊技媒体保持数管理テーブル9652は、所定操作により、ホールコンピュータ9400の遊技媒体保持数管理テーブル95432の情報とリンクされる。このように取得された「遊技媒体保持数」に基づいて、景品初期表示制御テーブル9659’を参照し、初期表示カテゴリを決定する。
このような景品初期表示制御テーブル9659’を利用することによって、初期表示カテゴリは、ホール店舗、時間帯、及びユーザ情報に応じて決定される。
また、景品初期表示制御テーブル9659や景品初期表示制御テーブル9659’は、管理端末9870及び基幹サーバ9600を介して、管理者により、各項目を変更したり、新しいレコードを追加したりする更新処理を行うことができる。さらに、ホール店舗において、例えば、景品POS9500、ホールコンピュータ9400、及び基幹サーバ9600を介して、ホール店舗のスタッフ等により、これらのテーブルの更新処理を行うことができる。
景品初期表示制御テーブル9659’では、モール会員登録されたモール会員カードを読み取らせることによって、ユーザ情報を取得し、これに従って初期表示制御を行ったが、モール会員登録を行っていない(まだ景品交換を行っていない)遊技者のカード(非接触ICチップを内蔵するスマートフォン9570や、ホール店舗で配布されるモール会員カード(ここでは、モール会員登録されていないカードも便宜上モール会員カードと称する)等)を読み取らせることによって、例えば、以前にお気に入りリストに登録し、景品交換までに至らなかった商品などを含む様々なユーザ情報を取得することができ、そのユーザ情報に応じた初期表示制御を、景品選択装置や景品交換装置で行うことができる。
また、顔面認識技術を用いて遊技者の年令や性別、遊技者の一致等を判定し、それらの判定結果に応じて、初期表示制御を行うことができる。またさらに、顔面認識による判定結果と上述したユーザ情報との組み合わせによって、初期表示制御を行うことができる。
この例は、景品交換端末9530において、遊技者の顔画像が撮影される。遊技者の顔画像は、例えば、景品交換端末9530に内蔵されたカメラ9538により、遊技者を所定のタイミングで撮影して画像データを取得し、これを遊技者画像データとして記憶する。こうして得られた遊技者画像データを用いて、例えば、顔認識技術(フェイシャル認識技術)等により、遊技者の年令・性別、他の遊技者画像データとの一致等を判定する。
顔認識技術とは、人間の顔の造形を元に個人を認識・特定する技術であって、遊技者画像データから顔の部分を抽出し、人の顔面もしくは、顔の部分(目、鼻、口等)の位置、大きさ、長さ、輪郭、肌のきめ等から遊技者の年令・性別、他の遊技者画像データとの一致等を判定する。例えば、鼻の高さ、鼻から目までの間隔、目の横幅、目の縦幅、耳の縦幅等を計測する。鼻、目、耳を認識する方法としては、これらの基本的な形状を予め格納しておき、そのサンプル画像との比較によって認識することもできる。
また、景品選択装置として、スマートフォン9570のようなモバイル機器を使用する場合、そのモバイル機器の所有者である遊技者が景品選択指示画面において選択する景品の嗜好や傾向を学習・類推し、遊技者の嗜好として類推されたカテゴリや商品に合致する景品を、景品選択指示画面に優先的に表示するようにしてもよい。
[景品価格調整機能]
次に、図211ないし図213を参照して、ショップ管理サーバ9700において、ショップにより出品された景品の価格を調整する景品価格調整処理について説明する。
図211は、ショップ管理サーバ9700の景品価格調整部9706が、景品の価格を調整する処理(景品価格調整処理)の流れを示すフローチャートである。
最初に、ステップS2221において、ショップ管理サーバ9700の景品価格調整部9706は、商品管理テーブル9752から各商品に関する商品情報を取得する。本実施形態では、例えば、ショップシステム9842aやショップシステム9842bから、ショップシステムI/Fサーバ9840を介してショップ管理サーバ9700に、1日1回、夜間に、各商品の情報がフィードデータとして提供され、商品管理テーブル9752に格納される。
図211の景品価格調整処理は、例えば、上述のフィードデータが商品管理テーブル9752に格納された直後に行い、最終的に調整された価格が、商品の価格として商品管理テーブル9752に格納される。このとき、商品管理テーブル9752には、調整前の価格(すなわち、ショップシステム9842a等から受信した、そのネット通販サイトにおける商品の価格)と、調整後の価格の両方を格納することもできる。また、ショップシステム9842a等から受信したフィードデータに対して直接、景品価格調整処理を行い、調整結果が得られて初めて、対応する商品情報(調整後の価格を含む)を商品管理テーブル9752に格納するようにしてもよい。
また、このときに、景品価格として所定金額(例えば、9600円+消費税に相当する金額)を超える商品については、景品交換の対象外とし、商品管理テーブル9752に格納しないようにする。
次に、ショップ管理サーバ9700の景品価格調整部9706は、ステップS2222において、バーゲン情報、タイムセール情報等を取得する。これらの情報は、どの商品がバーゲンやタイムセールによって、どのような価格で提供されているかを含んでいる。これらの情報については、様々な取得方法が考えられるが、例えば、上述した、各ショップシステムからのフィードデータに含まれていたり、バーゲン情報等を提供する組織・機関からデジタルデータで取得したりする形態が考えられる。
次に、ショップ管理サーバ9700の景品価格調整部9706は、ステップS2223において、複数の商品(例えば、商品管理テーブル9752に含まれるすべての商品)の価格分布に基づいて、全体加算調整金額を決定する。全体加算調整金額は、後述するステップS2230での100円単位の切り上げが行われる場合の差額の期待値が一定値以上となるように、それぞれの商品の価格に加算する全体加算調整金額を、シミュレーションを行うことによって決定する。この処理については、後で詳細に説明する。
ステップS2224において、商品管理テーブル9752に含まれるすべての商品について処理が終了したか否かを判定し、残りの商品がある場合は(ステップS2224のNO)、ステップS2225に進み、そこで、処理対象の商品がバーゲン品やタイムセール品に該当するか否かが判定される。処理対象の商品がバーゲン品やタイムセール品に該当するか否かは、ステップS2222で取得したバーゲン情報やタイムセール情報を元に判定される。例えば、処理対象の商品が、バーゲン情報やタイムセール情報に含まれる場合、又は、処理対象の商品がバーゲン情報やタイムセール情報に含まれる場合であって、さらに、所定金額以上の値引きが認められる場合に、バーゲン品等として判定される。
こうしたバーゲン品等か否かの判定は、コンピュータによって自動的に行うことができるが、所定の条件によって管理端末9870等にアラートを表示し、最終的に管理者が判断して、バーゲン品等か否かを決定することができる。
処理対象の商品がバーゲン品やタイムセール品に該当する場合(ステップS2225のYES)、ステップS2226において、商品管理テーブル9752の対応する商品について、乖離フラグ=「1」をセットする。乖離フラグ=「1」にセットされた商品は、ビューワ9550で景品選択画面が表示される場合に、表示されないように制御される。
ステップS2226の後、又は、処理対象の商品がバーゲン品やタイムセール品に該当しない場合(ステップS2225のNO)、ステップS2227において、価格調整テーブルを参照し、カテゴリ、価格帯ごとに、処理対象の商品に関する上乗金額を決定する。
ここで、価格調整テーブル9757は、図201に示すような構成であり、商品のカテゴリと価格帯の組み合わせによって、上乗金額(調整金額)が特定される。
次に、ショップ管理サーバ9700の景品価格調整部9706は、ステップS2228において、一般市場価格に基づいて、処理対象の商品の価格を個別に調整するための個別調整金額を決定する。ここで、一般市場価格については、例えば、チラシ情報や調査情報を元に構成される一般市場価格情報を提供する組織・機関から入手しうる。処理対象の商品の価格が、一般市場価格と同じ、又は、所定範囲の金額となるように、個別調整金額が決定される。個別調整金額の決定は、コンピュータが自動的に行うことも、管理者が管理端末9870を操作して入力することもできる。また、処理対象の商品の価格と当該商品に関する一般市場価格との比較結果が所定の条件を満たす場合に、管理端末9870等にアラートを表示し、最終的に管理者が判断して、個別調整金額を入力するようにしてもよい。
次に、ショップ管理サーバ9700の景品価格調整部9706は、ステップS2229において、処理対象の商品の価格に、上述の処理で決定した上乗金額、個別調整金額、全体加算調整金額を加算し、ステップS2230において、当該加算結果の端数を、100円単位となるように切り上げる。このような100円単位の切り上げは、様々な遊技媒体の種別(例えば、1パチ(1円貸し(パチンコ))や5スロ(5円貸(スロット)))によって、景品交換の際になるべく有利・不利が出ないようするためである。
次に、ショップ管理サーバ9700の景品価格調整部9706は、ステップS2231において、切り上げ後の商品の価格が、所定金額(例えば、9600円+消費税)を超えるか否かを判定し、所定金額を超えない場合(ステップS2231のNO)、ステップ2232において、処理対象の商品の価格を、ステップS2230で切り上げた後の価格に変更し、商品管理テーブル9752を更新する。
所定金額を超える場合(ステップS2231のYES)、ステップ2233において、処理対象の商品に対応するレコードを、商品管理テーブル9752から削除する。また、このとき、将来的に商品の価格の変動を考慮して、レコードはそのまま維持し、削除フラグを付与するようにすることもできる。この例では、上述のように、ショップから出品された商品を商品管理テーブル9752に格納する際に、所定金額(例えば、9600円+消費税に相当する金額)を超える商品については、景品交換の対象外とし、商品管理テーブル9752に格納しないようにしているが、ここでは、各種調整金額の加算と切り上げによって、この所定金額を超えた場合を考慮して、再度、所定金額を超えるか否かを判定している。
ステップS2232の後、又は、ステップS2233の後、ステップS2224に進み、次の処理対象となる商品に関する処理を行う。ステップS2224において、すべての商品について処理が終了した場合(ステップS2224のYES)、当該処理は終了する。
本実施形態では、価格調整テーブル9757を用いて価格の調整を行っているが、このテーブルの内容は、管理端末9870及び基幹サーバ9600を介して、管理者により、各項目を変更したり、新しいレコードを追加したりする更新処理を行うことができる。
図212は、上述の景品価格調整処理のステップS2223において、全体加算調整金額を決定する方法に関する、基本的な概念を説明するための概略図である。
図212(A)は、横軸が商品の価格(価格調整前)の下2桁の数字を表し、縦軸(左)が交換数(景品交換がされた数)を表し、縦軸(右)が100円単位の切り上げによる差額を表すグラフである。ここで、商品の価格の下2桁が「01」から「99」までそれぞれ、均等に1000個ずつ景品交換されたと仮定する。そうすると、交換数は、線9921によって表される。また、ここで、商品の価格を100円単位で切り上げると、その切り上げによる差額は、下2桁が「01」の場合は99円となり、下2桁が「99」の場合は1円となり、概念的には、斜線で示された三角形9922により表される(ただし、価格の下2桁「01」から「99」までの商品それぞれ1個ずつの差額)。
商品の価格の下2桁が「01」から「99」までそれぞれ、均等に1000個ずつ分布し、それぞれの商品の価格が100円単位で切り上げられた場合、その切り上げによる差額は、以下の式1で求められる。なお、商品の価格の下2桁が「00」の場合、切り上げは行われない。
切り上げによる差額=99×1,000+98×1,000+・・・+2×1,000+1×1,000=4,950,000円 ・・・(式1)。
上述の式1から分かるように、交換数の分布において、価格の下2桁が小さい商品が多ければ多いほど、100円単位で切り上げた場合の差額は大きくなる。
図212(B)は、図212(A)と同様に、横軸が商品の価格(価格調整前)の下2桁の数字を表し、縦軸(左)が交換数(景品交換がされた数)を表し、縦軸(右)が100円単位の切り上げによる差額を表すグラフである。ここで、商品の価格の下2桁が「01」から「99」は、図212(A)のように、均等には分布しておらず、下2桁が「01」から「24」までは700個交換され、下2桁が「25」から「49」までは900個交換され、下2桁が「50」から「74」までは1100個交換され、下2桁が「75」から「99」までは1300個交換されたと仮定する。この状況は、線9923により表されている。
このような不均一な分布は、一般的市場価格ではよく見られるものであり、例えば、1980円や、3980円など、下2桁が比較的大きな数になることがよくある。図212(B)は、そのような状況を模したものである。
また、ここで、商品の価格を100円単位で切り上げると、その切り上げによる差額は、下2桁が「01」の場合は99円となり、下2桁が「99」の場合は1円となり、概念的には、斜線で示された三角形9924により表される(ただし、価格の下2桁「01」から「99」までの商品それぞれ1個ずつの差額)。
商品の価格の下2桁が「01」から「99」までが、図212(B)のように不均等に分布し、それぞれの商品の価格が100円単位で切り上げられた場合、その切り上げによる差額は、以下の式2で求められる。なお、商品の価格の下2桁が「00」の場合、切り上げは行われない。
切り上げによる差額=(99×700+98×700+・・・+77×700+76×700)+(75×900+74×900+・・・+52×900+51×900)+(50×1,100+49×1,100+・・+27×1,100+26×1,100)+(25×1,300+24×1,300+・・・+2×1,300+1×1,300)=4,355,000円 ・・・(式2)。
式1と式2を比較すると分かるように、この場合、図212(B)の分布のほうが、100円単位の切り上げによる差額が、図212(A)の場合より、595,000円少ない。これは、切り上げによって大きな差額が発生する、下2桁の数字の小さい商品が、図212(A)と比べて少ない分布となっているからである。
従って、図212(A)の状況での100円単位の切り上げにより得られる差額が理想であるとすれば、図212(B)の状況では、上述の不足分、595,000円を補填すべく、商品の価格に、1商品あたり約6円(≒595,000/99000)を加算する必要がある(ただし、この場合、加算前の価格の下2桁が「00」である商品の数と、加算前の価格の下2桁が「94」である商品の数によっては、上述の不足分を補填できない場合も考えられる)。
いずれにせよ、100円単位の切り上げによって所定の目標差額(例えば、商品の価格の下2桁が、景品交換の実績において均等に分布した場合の差額であり、これは基本的に、確保すべき利益額となる)を得るためには、景品交換の実績に基づいて、加算額をシミュレーションによって決定する必要がある。
図213は、図212に示した基本的な概念に基づいて行う、全体加算調整金額決定処理の流れを示すフローチャートであり、この処理は、図211のステップS2223の処理に対応するものである。
最初に、ショップ管理サーバ9700の景品価格調整部9706は、ステップS2241において、ショップ管理サーバ9700の注文履歴管理テーブル9756から、所定条件(例えば、所定の期間における注文であること)を満たす注文履歴情報を取得する。交換履歴管理テーブル9755を用いて様々な条件で注文履歴を抽出するようにしてもよい。
次に、ショップ管理サーバ9700の景品価格調整部9706は、ステップS2242において、商品管理テーブル9752から得られた商品情報と注文履歴情報から、注文履歴において、商品の価格の下2桁がどのような数で分布しているかを把握する。
次に、ステップS2243において、商品の価格を100円単位で切り上げた場合の差額をシミュレーションし、ステップS2244において、当該シミュレーションによって求められた差額が、目標差額以上か否かを判定する。目標差額は、例えば、図212(A)で示すように、商品の価格の下2桁が、その注文数(交換数)において均等に分布した場合の差額とすることができる。
目標差額未満であった場合(ステップS2244のNO)、ステップS2245において、全体加算調整金額の候補を設定して、商品の価格に加算し、その後ステップS2243で再びシミュレーションを行う。以降、全体加算調整金額の候補を、例えば1円、2円、5円といった単位でインクリメントし、シミュレーションを繰り返す(ステップS2243〜ステップS2245)。
また、ステップS2243で得られた差額が目標差額に満たない場合、ステップS2243で得られた差額と目標差額との差を、シミュレーション対象の商品数で割ることによって、複数回のシミュレーションをすることなく、全体加算調整金額を決定してもよい。
シミュレーションの結果、目標差額以上となった場合(ステップS2244のYES)、ステップS2246において、その全体加算調整金額の候補を、最終的な全体加算調整金額として決定する。
[玉(メダル)単価設定管理機能]
次に、図214ないし図216を参照して、ホール店舗において遊技媒体種別データを管理し、遊技媒体種別データに基づいて景品交換システム9001における交換数量(景品交換に必要となる遊技媒体の数量)等に関する計算や表示を行う処理について説明する。
図214は、遊技媒体種別データ入力画面9930を示す図である。ホール店舗の管理者(又は権限のあるスタッフ)は、ホール店舗の運営を開始、又は変更する場合等に、ホール店舗の管理端末等に表示された遊技媒体種別データ入力画面9930から、遊技媒体種別に関するデータを入力する。遊技媒体種別データ入力画面9930は、例えば、景品POS9500のディスプレイ9555や、他の端末のディスプレイに表示されてもよい。
遊技媒体種別データ入力画面9930は、「遊技媒体種別データを入力してください」といった画面タイトルを含むタイトル表示部9931、遊技媒体種別データを入力するための遊技媒体種別データ入力部9932、及び「確認」ボタン9935を含んでいる。
遊技媒体種別データ入力部9932には、メダル(玉)数入力部9932a、遊技媒体種類指定部9932b、種別表示入力部9932cが含まれる。この例では、4種の遊技媒体種別を指定可能となっているが、それ以上の指定を可能とするようにもできる。
メダル(玉)数入力部9932aには、基準金額(例えば、1000円)に対する貸出数量がキーボード等で入力される。基準金額と、この貸出数量との比率は、基本的には、本実施形態に係る景品交換システム9001におけるネット通販サイトの商品に関する景品交換レートとも一致する(すなわち、等価交換)。
遊技媒体種類指定部9932bは、この例では、プルダウンメニューとなっており、矢印9934のように、タッチ操作等で、遊技媒体の種類が「玉」であるか「メダル」であるかを選択する。
種別表示入力部9932cには、メダル(玉)数入力部9932aで入力した内容に従って、遊技媒体種別の表示(その遊技媒体を遊技者が理解できるような種別表示)が、キーボード等によりテキストで入力される。想定されるパターンを予め用意しておき、プルダウンメニューによって選択するようにしてもよい。
この例では、基準金額1000円に対して500玉を貸し出す場合に、種別表示が「2円貸(パチンコ)」と設定されている。さらに、1000円に対して250玉を貸し出す場合に、種別表示が「4円貸(パチンコ)」と設定され、1000円に対してメダル200枚を貸し出す場合に、種別表示が「5円貸(スロット)」と設定され、1000円に対してメダル50枚を貸し出す場合に、種別表示が「20円貸(スロット)」と設定されている。
このように、基準金額に対する貸出数量(貸し玉数/貸しメダル数)を、ホール店舗側で容易に定義することができることによって、本実施形態の景品交換システム9001を既存のホールシステム9002に接続して運用を開始する場合や、貸出数量を変更する場合であっても、そのホールシステム9002の運用に合わせて貸出数量を設定することで、柔軟に対応することができる。また、景品交換システム9001にとっても、様々な他のホールシステム9002と容易に組み合わせて運用することができる。
また、例えば、1000円といった基準金額を基準として、その金額に対する貸し玉数や貸しメダル数を定義するように構成することによって、パチンコの玉で景品交換を行った場合と、スロットのメダルで景品交換を行った場合とで、基本的に、どちらが有利、不利といった違いがなくなり、一物一価の原則を実現することができる。
このような構成により、ホール店舗同士では、貸出の条件についてどのような相違があっても、各ホール店舗で運用している実際の玉数、メダル数を入力することで、営業許可がされている実際のホール店舗と同等であるとの保証が得られる。
遊技媒体種別データ入力部9932への入力が完了したら、「確認」ボタン9935をタッチする。これによって、遊技媒体種別定義データが、ホール店舗の景品POS9500等から、基幹サーバ9600に送信され、基幹サーバ9600の遊技媒体種別定義データ管理部9612によって、受信された遊技媒体種別定義データが、遊技媒体種別定義テーブル9662に格納される。遊技媒体種別定義テーブル9662は、図198に示されているように、店舗コードごとに、基準金額に対する貸し出しの遊技媒体数量(メダル数、又は玉数)、遊技媒体種類(「メダル」、又は「玉」)、及び遊技媒体種別表示が格納される。
なお、この例では、基準金額(例えば、1000円)は、予め固定的に決められているものであるが、基準金額自体もホール店舗に入力させ(例えば、4000円や10000円)、その基準金額をホール店舗に対応付けて、遊技媒体種別定義データ管理部9612に記憶するようにしてもよい。また、基準金額を、電算センター側で一律に管理し、管理端末9870により当該基準金額を変更することもできる。また、基準金額を、すべてのホール店舗、又は所定範囲の複数のホール店舗で共通な金額に保持するよう管理することもできる。
図215は、ビューワ9550のディスプレイ9555に、景品選択指示画面9940が表示されている状態を示しており、上述した、ホール店舗の遊技媒体種別定義データに応じて、商品表示の内容が調整されている。景品選択指示画面9940は、第1の実施形態に係る景品交換システム1に関して説明した景品選択指示画面910(図24(B)参照)に類似する画面である。
景品選択指示画面9940には、店舗コード表示部9941、「お買い物リスト」ボタン9942、条件表示部(9943、9944)、及び商品表示部9945が表示されている。「お買い物リスト」ボタン9942は、これをタッチすると、それまでに選択した商品が「お買い物リスト」として一覧表示されるようになっている。条件表示部(9943、9944)には、あらたに商品を表示するためのカテゴリ等が表示されており、遊技者は、これをタッチすることにより、そのカテゴリ等に応じた商品セットを商品表示部9945に表示させたり、別のページに遷移させたりすることができる。
商品表示部9945には、3つの個別商品表示部(9945a、9945b、9945c)が表示されている。この例では、図214に示す遊技媒体種別データ入力画面9930の種別表示入力部9932cで入力された内容に従って、3つの個別商品表示部(9945a、9945b、9945c)のそれぞれにおいて、「4円貸(パチンコ)」、「2円貸(パチンコ)」、「20円貸(スロット)」、「5円貸(スロット)」の表示により遊技媒体種別が表されている。
また、図214に示す遊技媒体種別データ入力画面9930のメダル(玉)数入力部9932aに入力された内容に従って計算がされ、3つの個別商品表示部(9945a、9945b、9945c)のそれぞれにおいて、それぞれの遊技媒体種別に対応した交換数量、すなわち、その商品の景品交換に必要な遊技媒体の数量(メダル(玉)数)が表示されている。
例えば、個別商品表示部9945aにおいて、景品のウーロン茶の交換数量は、「4円貸(パチンコ)」で250玉、「2円貸(パチンコ)」で500玉、「20円貸(スロット)」で50枚、「5円貸(スロット)」で200枚となっている。なお、遊技媒体種別データ入力画面9930のメダル(玉)数入力部9932aに入力された貸出数量、基準金額、及び景品の価格の関係で、端数が生ずる場合は適宜、メダル数や玉数の切り上げ等の調整が行われうる。
図216は、ビューワ9550において、景品選択指示画面等の表示を行う際に、遊技媒体種別定義テーブル9662が参照されて、交換数量や遊技媒体種別等の表示が調整される例を示している。
図216は、ビューワ9550において景品選択指示画面等の表示がされる処理の流れを示すフローチャートである。なお、図216では、ビューワ9550、基幹サーバ9600、及び、ショップ管理サーバ9700のそれぞれにおける処理が、装置ごとに時系列に示されている。
最初に、ステップS2251で、ビューワ9550において、遊技者から景品表示指示があるか否かが判定される。この判定処理は、当該指示があるまで繰り返される。景品表示指示は、例えば、遊技者がビューワ9550の非接触ICカードリーダ/ライタ9554にモール会員カードをかざした(タッチした)場合や、非接触ICカードリーダ/ライタ9554にモール会員カードをかざした(タッチした)後で、景品選択指示画面の表示を指示した場合等である。
遊技者から景品表示指示があると(ステップS2251のYES)、ステップS2252に進み、そこで、ビューワ9550の景品選択制御部9562は、景品選択ページ(例えば、上述の景品選択指示画面)のリクエストを基幹サーバ9600に対して行う。また、この場合、ビューワ9550等に記憶されている、ホール店舗を識別するためのコードである店舗コードがともに基幹サーバ9600に送信される。
基幹サーバ9600の景品選択制御部9604は、ステップS2253において、景品選択ページのリクエストを受信すると、商品情報のリクエストをショップ管理サーバ9700に送信する。ショップ管理サーバ9700は、ステップS2254において、商品情報のリクエストを基幹サーバ9600から受信すると、商品管理テーブル9752から、各商品の商品情報を取得する。商品情報は、例えば、商品ID、カテゴリ、商品価格等の情報を含む。
次に、ショップ管理サーバ9700は、ステップS2255において、取得した商品情報を基幹サーバ9600に送信する。基幹サーバ9600の景品初期表示制御部9610は、ステップS2256において、ショップ管理サーバ9700から商品情報を受信する。
次に、基幹サーバ9600の遊技媒体種別定義データ管理部9612は、ステップS2257において、(受信した店舗コードに応じて)遊技媒体種別定義テーブル9662のデータを読み込む。
その後、ステップS2258において、読み込んだ遊技媒体種別定義テーブル9662のデータ(遊技媒体種別表示)を、ビューワ9550において表示される景品に関する遊技媒体種別表示とし、さらに、読み込んだ遊技媒体種別定義テーブル9662のデータ(貸出数量)と基準金額に基づいて、遊技媒体種別ごとに、当該景品に関する交換数量(景品交換に必要となるメダル(玉)数)を計算して求める。
次に、ステップS2250において、各景品について、商品ID、商品価格、遊技媒体種別表示、及び計算により得られた交換数量等を含む商品情報を含んだ表示景品データを生成する。
次に、基幹サーバ9600の景品選択制御部9604は、ステップS2260において、ステップS2259で生成された表示景品データに基づいて、景品選択ページを作成し、ビューワ9550にその景品選択ページを送信する。
ビューワ9550の景品選択制御部9562は、ステップS2261において、基幹サーバ9600から受信した景品選択ページをディスプレイ9555に表示する。
本実施形態では、景品選択装置として機能するビューワ9550において、遊技媒体種別定義データに基づく表示制御の例を示したが、他の景品選択装置や景品交換装置についても同様に適用することができる。
なお、このような、遊技媒体種別定義データに基づく表示制御機能は、上述した景品初期表示制御機能(店舗コードや時間帯等に応じて初期表示カテゴリを決定し、ビューワ9550等で、初期表示カテゴリの景品を優先的に表示する)や、景品表示制御機能(店舗コードや端末種別等に応じて非表示カテゴリを決定し、ビューワ9550等で、非表示カテゴリの景品を非表示とする景品表示制御機能、及び上述した、店頭景品に対応する景品についてはビューワ9550等で非表示とする景品表示制御機能)と適宜に組み合わせて適用することが可能である。
[決済管理機能]
次に、本発明の第9の実施形態に係る景品交換システム9001における決済管理機能について説明する。
最初に、図217を参照して、クレジットカードを利用した従来の決済手順について説明する。近年の一般的なネット通販サイトの利用者のほとんどは、クレジットカードを利用して当該ネット通販サイトから商品を購入したり、サービスの提供を受けたりしている。
図217に示すように、まず、利用者は、スマートフォン、携帯電話、PC等を用いて、ネット通販サイトに対して商品等(商品やサービス)の発注を行う(図217の「(1)商品の発注」)。ここでは、商品等の識別子や数量の情報を含む商品発注情報とともに、利用者のクレジットカード番号の情報がネット通販サイトに送信される。次に、利用者から商品の発注を受けたネット通販サイトは、決済代行としてのクレジットカード会社に対して、利用者から送信されたクレジットカード番号を送信し、決済要求を行う(図217の「(2)決済要求」)。図示する例では、クレジットカード会社は、カード発行業務を行うイシュアーであるとともに、加盟店業務を行うアクワイアラーでもある。
その後、クレジットカード会社によって当該クレジットカード番号の認証が行われると、ネット通販サイトは、利用者から送信された商品発注情報に従って、指定された商品の発送(又は、指定されたサービスの実施)を行う(図217の「(3)商品の発送」)。次に、クレジットカード会社は、ネット通販サイトの金融機関口座(例えば、銀行口座)に所定の金額を払い込む。これは、利用者に替わって支払いを行う立替払いである(図217の「(4)立替払い」)。所定の金額は、利用者がネット通販サイトに支払うべき支払金額(例えば、商品等の対価と送料)から決済手数料を差し引いた額であり、例えば、支払金額の3%〜7%の決済手数料が支払金額から差し引かれる。立替払いのタイミングは、例えば、月2回であり、決済から15日後といったタイミングでネット通販サイトの金融機関口座に、上述した所定の金額が払い込まれる。従って、ネット通販サイトによって、利用者から指定された商品が即座に発送される場合、ネット通販サイトがその商品の対価を受け取るのは、例えば、発送の日の15日後ということになる。
次に、クレジットカード会社によって、利用者の金融機関口座から支払金額が引き落とされる(図217の「(5)自動引落」)。このような支払金額の引き落としは、例えば、銀行等の金融機関による自動引落によって行われる。また、この自動引落のタイミングは、月1回であり、例えば、15日までの1か月間の商品の発注についての支払金額が、翌月の10日に引き落とされる。
クレジットカードを利用した決済は、上述のような手順で行われるが、ネット通販サイトからすると、クレジットカードが使えるということで、利用者が利用しやすく、利用頻度の向上が見込める点と、クレジットカード会社が回収リスクを負担しているという点などでメリットがあるが、一方で、多額の決済手数料を負担しなければならない点と、クレジットカード会社の立替払いが月2回といったタイミングであり、ネット通販サイトが商品の発送等を行ってからネット通販サイトの金融機関口座に、当該商品に対応する支払代金が振り込まれるまでの期間が長いという点などのデメリットもある。
本発明の第9の実施形態に係る景品交換システム9001における決済管理機能は、上記のようなクレジットカードを利用した決済のメリットを維持しつつ、デメリットを解決する、すなわち、より低額な決済手数料を実現するとともに、ネット通販サイトに対して早急に立替払いを行うという決済方法を複数提供する。また、これらの複数の決済方法によって、景品交換システム9001に関わるネット通販サイト、電算センター、及びホール店舗のすべてが、いままでにないメリットを享受することができる。
次に、図218ないし図220を参照して、第9の実施形態に係る景品交換システム9001における決済管理機能に含まれる第1の決済方法(第1決済方法)について説明する。
図218は、第1決済方法の仕組みを説明するための図である。電算センターには、景品交換システム9001の基幹サーバ9600、ショップ管理サーバ9700、決済管理サーバ9800等が配置され、ホール店舗には、基幹サーバ9600に接続された景品選択装置や景品交換装置が配置されている。
遊技者は、遊技のためにホール店舗に行き、そこで遊技媒体を獲得すると、ホール店舗に配置された景品交換装置において、景品交換指示を行う(図218の「(1)景品交換指示」)。遊技者は、景品選択装置において、景品を選択してお気に入りリストに登録し、その後、景品交換装置においてお気に入りリストを表示し、そのお気に入りリストのなかから、所望する景品を、獲得した遊技媒体の数量に応じて選択し、景品交換を指示する。この例では、3000円の景品(例えば、遊技媒体種別が「1円貸(パチンコ)」の遊技媒体3000玉によって交換される景品)が交換対象として1つ選択されたものとする。ここでは、この景品1つあたりの価格を第1単価と称する。第1単価はもちろん、景品によって異なり、後述する第2単価によって変動しうる。
景品交換装置で景品交換指示がされると、景品発注指示が電算センターに送信される(図218の「(2)景品発注指示」)。電算センターは、景品発注指示を受信すると、これに応じて、交換対象の景品に対応するネット通販サイトに向けて、景品配送指示を送信する(図218の「(3)景品配送指示」)。この例では、景品交換装置で3000円の価格で表示されていた景品は、ネット通販サイトでは、実際には2935円で販売されている商品であり、電算センターは、このときに、65円の差額を得ることになる。ここでは、このネット通販サイトにおける景品1つあたりの価格を第2単価と称する。第2単価はもちろん、景品によって異なり、時期によっても変動する。
このように、ネット通販サイトにおける商品の価格(例えば、2935円)が、景品選択装置や景品交換装置では、新たな価格(例えば、3000円)として表示されるが、こうした価格は、例えば、図211に関して説明したような景品価格調整処理(複数の基準による上乗金額等の加算)により、電算センターによって調整・設定されたものである。
また、上述のような景品交換装置からネット通販サイトまでの景品発注の流れは、本発明の第1の実施形態に係る景品交換システム1に関連して説明した、図12の処理フローと同様のものである(但し、図12の処理フローでは、景品発注指示がホールコンピュータを経由しているが、この例では、ホールコンピュータを経由しない)。
電算センターからネット通販サイトに景品配送指示が送信された後、電算センターの指示により、銀行等の金融機関の電算センター口座から、ネット通販サイトの金融機関口座に、決済手数料が差し引かれた後の金額が振り替えられる(図218の「(4)立替払い」)。このような立替払いは、景品配送指示がされた後、即時に行うようにすることができる。また、景品配送指示がされた日の分を、その日にまとめて振り替えたり、景品配送指示がされた日の分を、その翌営業日にまとめて振り替えたりすることもできる。
この例では、ネット通販サイトにおける商品の価格が2935円であり、立替払いの金額は、そこから決済手数料を差し引いた2876円(2876.3=2935−(2935×2%)の小数点以下を切り捨て)となる。電算センターは、このときに、59円の差額を得ることになる。なお、ここでは送料を考慮しないものとする。ここでは、この景品1つあたりの価格を第3単価と称する。第3単価はもちろん、景品によって異なり、対応する景品の第2単価に応じて変動しうる。
次に、ネット通販サイトは、景品配送指示に従って、遊技者が指定した住所に商品等を発送する(図218の「(5)景品発送」)。
図218には、さらに、ホール店舗と電算センターの間の決済の仕組みを示す図が含まれており(図218の一点鎖線で囲まれた部分)、以下では、これについて説明する。
上述のように、銀行等の金融機関に開設されている電算センター口座から、電算センターの指示によって、ネット通販サイトの金融機関口座に立替払い(口座振替)が、即時、当日、又は翌営業日のタイミングで行われる。
一方、銀行等の金融機関に開設されているホール店舗口座から、景品交換代金が、(自動引落契約に基づいた)自動引落によって、電算センター口座に振り替えられる。この例では、ホール店舗口座は、ネット通販サイトの取引に関する支払い専用の口座であり、電算センター口座と同じ金融機関に開設されている。また、自動引落は、週に1回、2週に1回、月に1回といった所定のタイミングで行われ、そのタイミングに応じて締めのタイミングが適宜設定される。また、自動引落の金額は、銀行等の金融機関が、電算センターから景品交換データを取得することによって、どのホール店舗にどの期間、どれだけの金額の景品交換があったかを把握することによって決定する。
ホール店舗は、上述した自動引落のタイミングと引落額に基づいて、ホール店舗口座に入金を行う。当該入金処理は、現金を当該ホール店舗口座に入金する操作や、他の口座から振り替える操作等により行われる。入金額は、締めのタイミングに応じて、電算センターからホール店舗に提供される景品交換履歴情報から把握することができる。
さらに、銀行等の金融機関によって、電算センター口座とホール店舗口座の残高を担保として、電算センターに対して融資が行われ、電算センター口座に運転資金が提供される。
このような仕組みによって、ホール店舗と電算センターの間の決済では、基本的な手数料として、銀行等の金融機関による融資での運転資金調達コストのみが必要となり、その分、電算センターとネット通販サイトの間の決済手数料を低額に抑えることができる。また、電算センターからネット通販サイトに対しては、ネット通販サイトにおける商品の価格から決済手数料を差し引いた額が、遅くとも翌営業日までに支払われる。
図219は、図218に示した第1決済方法の仕組みを実行した結果を例示するものであり、金融機関口座の入出金状況、及び残高の推移が示されている。図219の上段には、ホール店舗口座と電算センター口座の入出金状況がそれぞれ示され、図219の下段には、電算センター口座の残高の推移が示されている。いずれも第1月から第3月までを示したもので、図219のなかの各図における横軸は、すべて同じタイミングの日にちを示しており、各図の時間軸が対応するようになっている。
前提として、景品交換の対象となる景品の交換価格はすべて3000円であり、ネット通販サイトでの価格は2935円、電算センターからネット通販サイトへの立替払いの金額は2877円に設定されているものとする。
さらなる前提として、ここでは、1つのホール店舗に関する扱いについて第1月から第3月(1か月は30日とする)までの例示をするものとし、第1月から第3月までの1日あたりの景品交換数は50個(景品の単価は、3000円)であり、第1月の前の月の21日以降も同様であったとする。また、ホール店舗口座から電算センター口座の引落は月1回(1日)とし、融資により提供される運転資金は、毎月1日に電算センター口座に振り込まれ、30日に返済されるものとする。
上述した前提のもと、図219の上段を参照すると、ホール店舗口座では、第1月と第2月の30日に、景品交換代金に見合う金額が、電算センター口座に、自動引落により引き落とされる。第1月の引落は、例えば、前の月の21日から第1月の20日までの景品交換に対応するものであり、景品交換代金は、3000×50×30=450万円である。ホール店舗によって、第1月の29日に450万円が入金され、翌日(第1月の30日)に、その入金額が電算センター口座に(自動引落によって)振り替えられる。
同様に、第2月の引落は、例えば、第1月の21日から第2月の20日までの景品交換に対応するものであり、景品交換代金は、3000×50×30=450万円である。ホール店舗によって、第2月の29日に450万円が入金され、翌日(第2月の30日)に、その入金額が電算センター口座に(自動引落によって)振り替えられる。このような自動引落は、電算センターから銀行に景品交換データ(この例では、第1月の前の月の21日から第1月の20日までの景品交換代金や、第1月の21日から第2月の20日までの景品交換代金)が提供され、それによって自動引落の金額が決定される。
一方、電算センター口座では、第1月から第3月の30日間それぞれについて、2877×50=14万3850円が(ネット通販サイト口座に)出金される。
さらに、融資による運転資金が、第1月の1日、第2月の1日、第3月の1日にそれぞれ入金され、それに対応する金額の返済(出金)が同月の30日に行われる。ここでは、融資の金額が固定的に450万円と設定されているが、所定期間における景品交換代金や、所定期間における電算センターからネット通販サイトに実際に支払う金額等に基づいて変動的に設定することもできる。
またさらに、電算センター口座では、第1月の30日に、ホール店舗から、景品交換代金が回収され(すなわち、450万円が入金され)、第2月の30日に、ホール店舗から、景品交換代金が回収され(すなわち、450万円が入金され)る。これは、上述した、ホール店舗口座の出金に対応するものである。
図219の下段に示す電算センター口座の残高の推移は、図219の上段に示した、電算センター口座の入出金を反映させた結果を示したものである。第1月の1日は、融資による運転資金の入金があり、かつ、ネット通販サイト口座への出金があるため、残高は、435万6150円となる(図では、千円の位を四捨五入して万単位で表示する)。その後、第1月の30日まで、毎日、ネット通販サイト口座に14万3850円が払い込まれるため、残高が徐々に少なくなる。また、30日は、融資の運転資金の返済のために450万円を出金するとともに、ホール店舗から景品交換代金の回収分として450万円が入金される。その結果、第1月の30日の残高は、18万4500円となる(図では、千円の位を四捨五入して万単位で表示する)。
第2月の1日は、融資による運転資金の入金があり、かつ、ネット通販サイト口座への出金と第1月の30日時点での残高があるため、残高は、454万650円となる(図では、千円の位を四捨五入して万単位で表示する)。その後、第2月の30日まで、毎日、ネット通販サイト口座に14万3850円が払い込まれるため、残高が徐々に少なくなる。また、30日は、融資の運転資金の返済のために450万円を出金するとともに、ホール店舗から景品交換代金の回収分として450万円が入金される。その結果、第2月の30日の残高は、36万9000円となる(図では、千円の位を四捨五入して万単位で表示する)。
第3月の1日は、第2月の1日と同様に、融資による運転資金の入金があり、かつ、ネット通販サイト口座への出金と第2月の30日時点での残高があるため、残高は、472万5150円となる(図では、千円の位を四捨五入して万単位で表示する)。その後、第3月の30日まで、毎日、ネット通販サイト口座に14万3850円が払い込まれるため、残高が徐々に少なくなる。以降、同様に、電算センター口座の残高が推移する。
このように、電算センター口座では、ホール店舗から景品交換代金として回収した金額と、ネット通販サイト口座に出金した(立て替えた)金額との差額が蓄積される。この差額は、景品交換システム9001で価格調整された上乗せ金額と、決算手数料とで構成されるものである。当該差額は、別勘定として管理するために、所定のタイミングで他の口座に移すようにできる。
また、ここでは、450万円の融資によって運転資金を調達しているため、例えば、返済時に利息を付加して出金する等の処理が必要となるが、この資金調達に関するコストについては、省略している。なお、この資金調達に関するコストは、例えば、年利3%といった額である。
なお、この例では、電算センター口座に事前の資金をなんら用意していないが、景品交換の件数や景品交換代金の変動等に対応するため、ある程度の余裕資金を電算センター口座に入金しておくことが望ましい。また、電算センター口座における残高の推移を見ると、事前の資金(初期残高)があれば、融資による運転資金が無くても運営可能であると考えることもできるが、対応するホール店舗が1000店舗以上となって、景品交換の件数や景品交換代金が膨大になった場合等を考えると、多額の運転資金を用意しておく必要があり、その意味で、融資による運転資金は必須のものである。
図220は、図218に示した第1決済方法の仕組みを実行するための、景品交換システム9001を含むシステム構成を示した図である。図220では、図173で示すように、景品交換システム9001の景品交換装置(例えば、景品交換端末9530)がホール店舗に設置され、景品交換システム9001の基幹サーバ9600、ショップ管理サーバ9700、及び決済管理サーバ9800が電算センターに配置され、景品交換端末9530は、ネットワークを介して基幹サーバ9600に接続されている。
ホール店舗では、遊技者が、景品交換端末9530を操作し、景品交換指示画面を表示してお気に入りリストに登録された景品を選択することによって景品交換指示を行うと、景品交換端末9530から、ネットワークを介して、電算センターの基幹サーバ9600に、景品発注指示(メッセージ)が送信される。景品発注指示には、遊技者が選択した景品を識別するための商品ID、景品の数量、遊技媒体種別、ホール店舗を識別するための店舗コード等が含まれる。基幹サーバ9600は、景品発注指示を受信すると、それをショップ管理サーバ9700に送信し、ショップ管理サーバ9700は、指定された景品に対応するネット通販サイトのショップシステム9842aのサーバ9842a−1に、景品配送指示(メッセージ)を送信する。
決済管理サーバ9800は、ショップ管理サーバ9700による景品配送指示の送信に応答して、決済サーバ9947に振替指示を送信し、電算センター口座からネット通販サイト口座に、景品の価格に応じた金額(すなわち、ネット通販サイトにおける商品の価格から決済手数料を差し引いた金額)を振り替えるよう指示する。なお、振替指示は、全銀システム(銀行間の内国為替取引・資金決済をオンラインで行うための銀行間ネットワークシステム(全国銀行データ通信システム))に対して、全銀フォーマットで送信するよう構成することができる。その他、所定の金融機関のサーバに接続して振替指示を行うなど、様々な方法を用いることができる。
また、この例では、決済管理サーバ9800は、即時に振替指示を送信しているが、所定期間、又は1日分の景品配送指示に基づいて、当日又は翌営業日に、ネット通販サイト口座に入金されるよう制御することもできる。
ショップシステム9842aのサーバ9842a−1は、景品配送指示を受信すると、これに応じて、景品の購入と配送が実現され、在庫管理データを更新し、景品配送指示書を出力する。ネット通販サイトのスタッフは、当該景品配送指示書に基づいて景品を用意し、景品の発送手続を行う。また、景品配送指示の受信に応じて、自動的に、景品のパッケージングを含む配送準備を行うようにしてもよい。サーバ9842a−1が景品配送指示を受信したときに、指定された景品の在庫がない場合もあり、その場合は、電算センターのショップ管理サーバ9700に、景品配送指示が正常に受け付けられなかった旨を通知する。この場合、決済管理サーバ9800は、振替指示を行わないように制御する。なお、本実施形態では、在庫管理がネット通販サイトのサーバ9842a−1で行われているため、景品配送指示を一旦、サーバ9842a−1に送信しないと在庫の有無が判断できないが、ショップ管理サーバ9700にネット通販サイトの在庫情報を記憶するようにし、景品配送指示をサーバ9842a−1に送信する前に、対応するネット通販サイトの商品について在庫チェックをするようにしてもよい。
金融機関(例えば、銀行)には、決済サーバ9947が配置され、ネット通販サイト口座、電算センター口座、ホール店舗口座が開設されている。なお、ネット通販サイト口座は、ネット通販サイト名義の金融機関口座であり、ネット通販サイトの数に応じて個々に設定される。ネット通販サイト口座は、電算センター口座と同じ金融機関の口座である必要はないし、すべてのネット通販サイト口座が同じ金融機関の口座である必要もない。
同様に、ホール店舗口座は、ホール店舗名義の金融機関口座であり、ホール店舗の数に応じて個々に設定される。ホール店舗口座は、電算センター口座と同じ金融機関の口座である必要はないし、すべてのホール店舗口座が同じ金融機関の口座である必要もない。また、ホール店舗がチェーン店である場合、代表ホール店舗が、代表ホール店舗口座を1つ開設し、その口座によって、チェーン店である複数のホール店舗に関する決済を行うようにすることもできる。また、個別の一群のホール店舗口座を、チェーン店であるとして集合的に管理することもできる。
銀行の決済サーバ9947が振替指示を受信すると、その振替指示の内容に応じて、ある金融機関口座から他の金融機関口座に、指定金額を振り替える。この例では、電算センター口座からネット通販サイト口座に、指定した金額(例えば、各取引に応じた立替金額や、1日分の立替金額)を振り替える。
また、決済サーバ9947は、電算センターの決済管理サーバ9800から景品交換データを受信し、受信した景品交換データに従って、ホール店舗口座から電算センター口座に対して自動引落を行う。自動引落は、予め契約により規定され、毎週1回、2週に1回、月に1回などのタイミングで引き落しを行う。引き落としの金額は、景品交換データから取得した所定期間(引き落としタイミングに対応した期間)の景品交換代金である。景品交換データには、ホール店舗ごとの景品交換代金が含まれ、決済サーバ9947は、景品交換データから、対応するホール店舗を判定し、そのホール店舗口座から、引き落としを行う。
さらに、銀行では、短期の融資契約に基づいて、電算センター口座、及びすべてのホール店舗口座の残高を担保とした融資を行う。より具体的には、銀行の融資システムが、所定のタイミングで、電算センター口座に所定の融資額を振り込み(借入)、一定期間経過後に電算センター口座から当該融資額を引き落とす(返済)。その後、この振り込みと引き落としを、電算センター口座に対して繰り返す。
ホール店舗は、ホール店舗口座に対して、電算センター口座への景品交換代金の引き落しが可能なように、適宜必要金額を、例えば振り込み操作等によって入金する。電算センターの決済管理サーバ9800は、ホール店舗が、どのタイミングでどれぐらいの金額をホール店舗口座に入金すればよいのかを把握できるように、各ホール店舗に、ホール店舗ごとの景品交換履歴を提供する。当該景品交換履歴は、書類等の紙媒体でホール店舗に送付されてもよいし、データとして景品交換システム9001に接続された所定の端末(例えば、景品交換端末9530や景品POS9500)等に送信され、表示されるように構成してもよい。
次に、図221ないし図223を参照して、第9の実施形態に係る景品交換システム9001における決済管理機能に含まれる第2の決済方法(第2決済方法)について説明する。
図221は、第2決済方法の仕組みを説明するための図である。電算センターには、景品交換システム9001の基幹サーバ9600、ショップ管理サーバ9700、決済管理サーバ9800等が配置され、ホール店舗には、基幹サーバ9600に接続された景品選択装置や景品交換装置が配置されている。
遊技者は、遊技のためにホール店舗に行き、そこで遊技媒体を獲得すると、ホール店舗に配置された景品交換装置において、景品交換指示を行う(図221の「(1)景品交換指示」)。遊技者は、景品選択装置において、景品を選択してお気に入りリストに登録し、その後、景品交換装置においてお気に入りリストを表示し、そのお気に入りリストのなかから、所望する景品を、獲得した遊技媒体の数量に応じて選択し、景品交換を指示する。この例では、3000円の景品(例えば、遊技媒体種別が「1円貸(パチンコ)」の遊技媒体3000玉によって交換される景品)が交換対象として1つ選択されたものとする。ここでは、この景品1つあたりの価格を第1単価と称する。第1単価はもちろん、景品によって異なり、後述する第2単価によって変動しうる。
景品交換装置で景品交換指示がされると、景品発注指示が電算センターに送信される(図221の「(2)景品発注指示」)。電算センターは、景品発注指示を受信すると、これに応じて、ホール店舗に対応するクレジットカード番号を用いたクレジットカード決済指示を行う(図221の「(3)クレジットカード決済指示」)。これは、すなわち、ホール店舗が景品交換に係る景品を電算センターから3000円で購入したというクレジットカード取引を発生させるものである。
また、電算センターは、交換対象の景品に対応するネット通販サイトに向けて、景品配送指示を送信する(図221の「(4)景品配送指示」)。この例では、景品交換装置で3000円の価格で表示されていた景品は、ネット通販サイトでは、実際には2935円で販売されている商品であり、電算センターは、このときに、65円の差額を得ることになる。ここでは、このネット通販サイトにおける景品1つあたりの価格を第2単価と称する。第2単価はもちろん、景品によって異なり、時期によっても変動する。
このように、ネット通販サイトにおける商品の価格(例えば、2935円)が、景品選択装置や景品交換装置では、新たな価格(例えば、3000円)として表示されるが、こうした価格は、例えば、図211に関して説明したような景品価格調整処理(複数の基準による上乗金額等の加算)により、電算センターによって調整・設定されたものである。
また、上述のような景品交換装置からネット通販サイトまでの景品発注の流れは、本発明の第1の実施形態に係る景品交換システム1に関連して説明した、図12の処理フローと同様のものである(但し、図12の処理フローでは、景品発注指示がホールコンピュータを経由しているが、この例では、ホールコンピュータを経由しない。また、景品発注指示を受信した場合に、クレジットカードでの取引を発生させているが、これは、図12の処理フローにない)。
電算センターからネット通販サイトに景品配送指示が送信された後、電算センターの指示により、銀行等の金融機関の電算センター口座から、ネット通販サイトの金融機関口座に、決済手数料が差し引かれた後の金額が振り替えられる(図221の「(5)立替払い」)。このような立替払いは、景品配送指示がされた後、即時に行うようにすることができる。また、景品配送指示がされた日の分を、その日にまとめて振り替えたり、景品配送指示がされた日の分を、その翌営業日にまとめて振り替えたりすることもできる。
この例では、ネット通販サイトにおける商品の価格が2935円であり、立替払いの金額は、そこから決済手数料を差し引いた2876円(2876.3=2935−(2935×2%)の小数点以下を切り捨て)となる。電算センターは、このときに、59円の差額を得ることになる。なお、ここでは送料を考慮しないものとする。ここでは、この景品1つあたりの価格を第3単価と称する。第3単価はもちろん、景品によって異なり、対応する景品の第2単価に応じて変動しうる。
次に、ネット通販サイトは、景品配送指示に従って、遊技者が指定した住所に商品等を発送する(図221の「(6)景品発送」)。
図221には、さらに、ホール店舗と電算センターの間の決済の仕組みを示す図が含まれており(図221の一点鎖線で囲まれた部分)、以下では、これについて説明する。
この決済方法では、銀行等の金融機関において、ホール店舗口座が開設されておらず、クレジットカード決済によって、(上述した、ホール店舗ごとのクレジットカードを発行した)クレジットカード会社が、各ホール店舗から景品交換代金の回収を行う。
また、上述のように、銀行等の金融機関に開設されている電算センター口座から、電算センターの指示によって、ネット通販サイトの金融機関口座に立替払い(口座振替)が、即時、当日、又は翌営業日のタイミングで行われる。
クレジットカード会社は、ホール店舗から月に1回といったタイミングで景品交換代金の支払いを受け、さらに、月に3回といったタイミングで、電算センター口座に景品交換代金を払い込む。
さらに、銀行等の金融機関によって、クレジットカード会社の債権を担保とした融資が、電算センターに対して設定され、電算センター口座に運転資金が提供される。
このような仕組みによって、ホール店舗と電算センターの間の決済では、基本的な手数料として、(多数の取引が安定的に見込めるとして)特別に調整されたクレジットカード会社の決済手数料、及び銀行等の金融機関による融資での運転資金調達コストのみが必要となり、その分、電算センターとネット通販サイトの間の決済手数料を低額に抑えることができる。また、電算センターからネット通販サイトに対しては、ネット通販サイトにおける商品の価格から決済手数料を差し引いた額が、遅くとも翌営業日までに支払われる。
図222は、図221に示した第2決済方法の仕組みを実行した結果を例示するものであり、クレジットカード利用によって生じた債権と債務、電算センター口座の入出金状況、及び、電算センター口座の残高の推移が示されている。図222の上段には、電算センターとクレジットカード会社の債権と債務がそれぞれ示され、図222の中段には、電算センター口座の入出金が示され、図222の下段には、電算センター口座の残高の推移が示されている。いずれも第1月から第3月までを示したもので、図222のなかの各図における横軸はすべて同じタイミングの日にちを示しており、各図の時間軸が対応するようになっている。
前提として、景品交換の対象となる景品の交換価格はすべて3000円であり、ネット通販サイトでの価格は2935円、電算センターからネット通販サイトへの立替払いの金額は2877円に設定されているものとする。
さらなる前提として、ここでは、1つのホール店舗に関する扱いについて第1月から第3月(1か月は30日とする)までの例示をするものとし、第1月から第3月までの1日あたりの景品交換数は50個(景品の単価は、3000円)であり、第1月の前の月の21日以降も同様であったとする。また、ホール店舗口座から電算センター口座の引落は月1回(1日)とし、融資により提供される運転資金は、毎月1日、11日、21日に電算センター口座に振り込まれ、10日、20日、30日に返済されるものとする。
上述した前提のもと、図222の上段を参照すると、電算センターにおいて、景品交換の際に、景品交換の価格で(対応するホール店舗名義の)クレジットカード決済を行うので、第1月から第3月にかけて、毎日、15万円のクレジットカード会社に対する債務が、ホール店舗において発生する。
これに対応して、クレジットカード会社は、第1月から第3月にかけて、毎日、15万円のホール店舗に対する債権が発生する。
また、図示するように、ホール店舗では、毎月1回、10日に前月の景品交換代金を、クレジットカード会社に払い込むため、この時点で、前月分のホール店舗の債務とこれに対応するクレジットカード会社の債権は消滅する。ここでは、ホール店舗が金融機関口座を持っていないため、振り込み操作等によってクレジットカード会社の金融機関口座に金額を入金する。
ここで、クレジットカード会社は、例えば、月に3回、電算センター口座に景品交換代金を払い込む。このとき、電算センター口座には、決済手数料を差し引いて払い込みが行われる。例えば、1回の払込では、1.5%の決済手数料を徴収し、15万円×10日分×(100−1.5%)=147万7500円が、電算センター口座に払い込まれる(図では、千円の位を四捨五入して万単位で表示する)。
図222の中段を参照すると、電算センター口座では、第1月から第3月の30日間それぞれについて、2877×50=14万3850円が(ネット通販サイトの口座に)出金される。
さらに、融資による運転資金が、第1月から第3月の1日、11日、21日にそれぞれ入金され、それに対応する金額の出金が同月の10日、20日、30日にそれぞれ行われる。ここでは、融資の金額が固定的に150万円と設定されているが、所定期間における景品交換代金や、所定期間における電算センターからネット通販サイトに実際に支払う金額等に基づいて変動的に設定することもできる。
またさらに、電算センター口座では、第1月の10日、20日、30日に、クレジットカード会社から、景品交換代金が回収され(すなわち、147万7500円が入金され)、第2月の10日、20日、30日にも同様に、147万7500円が入金される。
図222の下段に示す電算センター口座の残高の推移は、図222の中段に示した、電算センター口座の入出金を反映させた結果を示したものである。第1月の1日は、融資による運転資金の入金があり、かつ、ネット通販サイト口座への出金があるため、残高は、135万6150円となる(図では、千円の位を四捨五入して万単位で表示する)。その後、第1月の10日まで、毎日、ネット通販サイト口座に14万3850円が払い込まれるため、残高が徐々に少なくなる。また、10日は、融資の運転資金の返済のために150万円を出金するとともに、ホール店舗から景品交換代金の回収分として147万7500円が入金される。その結果、第1月の30日の残高は、3万9000円となる(図では、千円の位を四捨五入して万単位で表示する)。
第1月の11日は、融資による運転資金の入金があり、かつ、ネット通販サイト口座への出金と第1月の10日時点での残高があるため、残高は、139万5150円となる(図では、千円の位を四捨五入して万単位で表示する)。その後、第1月の20日まで、毎日、ネット通販サイト口座に14万3850円が払い込まれるため、残高が徐々に少なくなる。また、20日は、融資の運転資金の返済のために150万円を出金するとともに、ホール店舗から景品交換代金の回収分として147万7500円が入金される。その結果、第1月の20日の残高は、7万8000円となる(図では、千円の位を四捨五入して万単位で表示する)。
第1月の21日は、第1月の11日と同様に、融資による運転資金の入金があり、かつ、ネット通販サイト口座への出金と第1月の20日時点での残高があるため、残高は、143万4150円となる(図では、千円の位を四捨五入して万単位で表示する)。その後、第1月の30日まで、毎日、ネット通販サイト口座に14万3850円が払い込まれるため、残高が徐々に少なくなる。以降、同様に、電算センター口座の残高が推移する。
このように、電算センター口座では、ホール店舗から景品交換代金として回収した金額と、ネット通販サイト口座に出金した(立て替えた)金額との差額が蓄積される。この差額は、景品交換システム9001で価格調整された上乗せ金額と、決算手数料とで構成されるものである。当該差額は、別勘定として管理するために、所定のタイミングで他の口座に移すようにできる。
また、ここでは、150万円の融資によって運転資金を調達しているため、例えば、返済時に利息を付加して出金する等の処理が必要となるが、この資金調達に関するコストについては、省略している。なお、この資金調達に関するコストは、例えば、年利3%といった額である。
なお、この例では、電算センター口座に事前の資金をなんら用意していないが、景品交換の件数や景品交換代金の変動等に対応するため、ある程度の余裕資金を電算センター口座に入金しておくことが望ましい。また、電算センター口座における残高の推移を見ると、事前の資金(初期残高)があれば、融資による運転資金が無くても運営可能であると考えることもできるが、対応するホール店舗が1000店舗以上となって、景品交換の件数や景品交換代金が膨大になった場合等を考えると、多額の運転資金を用意しておく必要があり、その意味で、融資による運転資金は必須のものである。
図223は、図221に示した第2決済方法の仕組みを実行するための、景品交換システム9001を含むシステム構成を示した図である。図223では、図173で示すように、景品交換システム9001の景品交換装置(例えば、景品交換端末9530)がホール店舗に設置され、景品交換システム9001の基幹サーバ9600、ショップ管理サーバ9700、及び決済管理サーバ9800が電算センターに配置され、景品交換端末9530は、ネットワークを介して基幹サーバ9600に接続されている。
ホール店舗では、遊技者が、景品交換端末9530を操作し、景品交換指示画面を表示してお気に入りリストに登録された景品を選択することによって景品交換指示を行うと、景品交換端末9530から、ネットワークを介して、電算センターの基幹サーバ9600に、景品発注指示(メッセージ)が送信される。景品発注指示には、遊技者が選択した景品を識別するための商品ID、景品の数量、遊技媒体種別、ホール店舗を識別するための店舗コード等が含まれる。
決済管理サーバ9800は、基幹サーバ9600が景品発注指示を受信したとの通知を基幹サーバ9600から受信すると、景品発注指示に対応するホール店舗のクレジットカードのクレジットカード番号を取得し、そのクレジットカード番号を用いて、クレジットカード決済指示により、指定された景品を購入するクレジットカード取引が行われるようにする。この取引のために、クレジットカード決済指示メッセージが、例えば、クレジットカード会社のカード決済管理サーバ9949に送信される。
基幹サーバ9600は、景品発注指示を受信すると、それをショップ管理サーバ9700に送信し、ショップ管理サーバ9700は、指定された景品に対応するネット通販サイトのショップシステム9842aのサーバ9842a−1に、景品配送指示(メッセージ)を送信する。
決済管理サーバ9800は、ショップ管理サーバ9700による景品配送指示の送信に応答して、決済サーバ9947に振替指示を送信し、電算センター口座からネット通販サイト口座に、景品の価格に応じた金額(すなわち、ネット通販サイトにおける商品の価格から決済手数料を差し引いた金額)を振り替えるよう指示する。なお、振替指示は、全銀システム(銀行間の内国為替取引、資金決済をオンラインで行うための銀行間ネットワークシステム(全国銀行データ通信システム))に全銀フォーマットで送信するよう構成することができる。その他、所定の金融機関のサーバに接続して、振替指示を行うなど、様々な方法を用いることができる。
また、この例では、決済管理サーバ9800は、即時に振替指示を送信しているが、所定期間、又は1日分の景品配送指示に基づいて、当日又は翌営業日に、ネット通販サイト口座に入金されるよう制御することもできる。
ショップシステム9842aのサーバ9842a−1は、景品配送指示を受信すると、これに応じて、景品の購入と配送が実現され、在庫管理データを更新し、景品配送指示書を出力する。ネット通販サイトのスタッフは、当該景品配送指示書に基づいて景品を用意し、景品の発送手続を行う。また、景品配送指示の受信に応じて、自動的に、景品のパッケージングを含む配送準備を行うようにしてもよい。サーバ9842a−1が景品配送指示を受信したときに、指定された景品の在庫がない場合もあり、その場合は、電算センターのショップ管理サーバ9700に、景品配送指示が正常に受け付けられなかった旨を通知する。この場合、決済管理サーバ9800は、振替指示やクレジットカード決済指示を行わないように制御する。なお、本実施形態では、在庫管理がネット通販サイトのサーバ9842a−1で行われているため、景品配送指示を一旦、サーバ9842a−1に送信しないと在庫の有無が判断できないが、ショップ管理サーバ9700にネット通販サイトの在庫情報を記憶するようにし、景品配送指示をサーバ9842a−1に送信する前に、対応するネット通販サイトの商品について在庫チェックをするようにしてもよい。
金融機関(例えば、銀行)には、決済サーバ9947が配置され、ネット通販サイト口座、電算センター口座、クレジットカード会社口座が開設されている。なお、ネット通販サイト口座は、ネット通販サイト名義の金融機関口座であり、ネット通販サイトの数に応じて個々に設定される。ネット通販サイト口座は、電算センター口座と同じ金融機関の口座である必要はないし、すべてのネット通販サイト口座が同じ金融機関の口座である必要もない。
銀行の決済サーバ9947が、振替指示を受信すると、その振替指示の内容に応じて、ある金融機関口座から他の金融機関口座に、指定金額を振り替える。この例では、電算センター口座からネット通販サイト口座に、指定した金額(例えば、各取引に応じた立替金額や、1日分の立替金額)を振り替える。
また、決済サーバ9947は、クレジットカード会社の代金回収サーバ9948から、景品交換代金回収指示を受信すると、受信した景品交換代金回収指示に従って、クレジットカード会社口座から電算センター口座に対して振り替えを行う。この振り替えのタイミングは、月に2回や月に3回など、任意のタイミングで設定されうる。振替金額は、例えば、所定期間におけるクレジットカード決済の金額である。
さらに、銀行では、短期の融資契約に基づいて、クレジットカード会社が有する(例えば、ホール店舗に対する)債権を担保とした融資を行う。より具体的には、銀行の融資システムが、所定のタイミングで、電算センター口座に所定の融資額を振り込み(借入)、一定期間経過後に電算センター口座から当該融資額を引き落とす(返済)。その後、この振り込みと引き落としを、電算センター口座に対して繰り返す。
ホール店舗は、クレジットカード会社の請求に応じて、必要金額を例えば振り込み操作等によってクレジットカード会社口座に入金する。なお、電算センターの決済管理サーバ9800は、ホール店舗が、どのタイミングでどれぐらいの金額をホール店舗口座に入金すればよいのかを把握できるように、各ホール店舗に、ホール店舗ごとの景品交換履歴を提供することができる。当該景品交換履歴は、書類等の紙媒体でホール店舗に送付されてもよいし、データとして景品交換システム9001に接続された所定の端末(例えば、景品交換端末9530や景品POS9500)等に送信され、表示されるように構成してもよい。
次に、図224、及び図225を参照して、第9の実施形態に係る景品交換システム9001における決済管理機能に含まれる第3の決済方法(第3決済方法)について説明する。
図224は、第3決済方法の仕組みを説明するための図である。電算センターには、景品交換システム9001の基幹サーバ9600、ショップ管理サーバ9700、決済管理サーバ9800等が配置され、ホール店舗には、基幹サーバ9600に接続された景品選択装置や景品交換装置が配置されている。
遊技者は、遊技のためにホール店舗に行き、そこで遊技媒体を獲得すると、ホール店舗に配置された景品交換装置において、景品交換指示を行う(図224の「(1)景品交換指示」)。遊技者は、景品選択装置において、景品を選択してお気に入りリストに登録し、その後、景品交換装置においてお気に入りリストを表示し、そのお気に入りリストのなかから、所望する景品を、獲得した遊技媒体の数量に応じて選択し、景品交換を指示する。この例では、3000円の景品(例えば、遊技媒体種別が「1円貸(パチンコ)」の遊技媒体3000玉によって交換される景品)が交換対象として1つ選択されたものとする。ここでは、この景品1つあたりの価格を第1単価と称する。第1単価はもちろん、景品によって異なり、後述する第2単価によって変動しうる。
景品交換装置で景品交換指示がされると、景品発注指示が電算センターに送信される(図224の「(2)景品発注指示」)。電算センターは、景品発注指示を受信すると、当該ネット通販サイトのギフト券を用いて、指定された景品を購入し、景品の配送をするよう、交換対象の景品に対応するネット通販サイトに向けて、景品配送指示を送信する(図224の「(3)景品配送指示」)。この例では、景品交換装置で3000円の価格で表示されていた景品は、ネット通販サイトでは、実際には2935円で販売されている商品であり、電算センターは、このときに、65円の差額を得ることになる。この例では、ネット通販サイトで利用可能なギフト券のギフト券IDを指定することによって、当該ネット通販サイトで商品の購入ができるものであり、所定の金額を支払うことにより、関連するサイトで事前にギフト券IDを取得することができる。ここでは、このネット通販サイトにおける景品1つあたりの価格を第2単価と称する。第2単価はもちろん、景品によって異なり、時期によっても変動する。
このように、ネット通販サイトにおける商品の価格(例えば、2935円)が、景品選択装置や景品交換装置では、新たな価格(例えば、3000円)として表示されるが、こうした価格は、例えば、図211に関して説明したような景品価格調整処理(複数の基準による上乗金額等の加算)により、電算センターによって調整・設定されたものである。
また、上述のような景品交換装置からネット通販サイトまでの景品発注の流れは、本発明の第1の実施形態に係る景品交換システム1に関連して説明した、図12の処理フローと同様のものである(但し、図12の処理フローでは、景品発注指示がホールコンピュータを経由しているが、この例では、ホールコンピュータを経由しない)。
次に、ネット通販サイトは、景品配送指示に従って、遊技者が指定した住所に商品等を発送する(図224の「(4)景品発送」)。
図224には、さらに、ホール店舗と電算センターの間の決済の仕組みを示す図が含まれており(図224の一点鎖線で囲まれた部分)、以下では、これについて説明する。
例えば、ホール店舗の開店時に、電算センターから、銀行等の金融機関に開設されているホール店舗口座に十分な残高があるか否かを確認する。また、ホール店舗の閉店時には、電算センターからの指示(引落依頼)により、ホール店舗口座から電算センター口座に対して、当日1日分の景品交換代金の回収(振替)が行われる。このホール店舗口座は、ホール店舗名義の口座であり、景品交換のための支払専用口座である。ホール店舗は、必要に応じて事前に、ホール店舗口座に、景品交換代金支払いのための金額を払い込む。
また、例えば、ホール店舗の閉店時に、電算センターからの指示により、電算センター口座からネット通販ギフト口座に送金が行われ、翌日1日分のギフト券が購入される。このとき、景品交換履歴から得られるデータ等によって、最適な購入数を推定することができるが、より少額な単位で購入しておき、当日、必要となった場合に適宜、必要な金額分を送金するようにしてもよい。電算センター口座からネット通販ギフト口座に送金が行われると、例えば、当該送金の内容がネット通販サイトに伝えられ、電算センターに対して、利用可能なギフト券IDが送信される。
このような仕組みによって、ホール店舗と電算センターの間の決済は、ホール店舗口座から電算センター口座への引落処理によって実現される。
図225は、図224に示した第3決済方法の仕組みを実行するための、景品交換システム9001を含むシステム構成を示した図である。図225では、図173で示すように、景品交換システム9001の景品交換装置(例えば、景品交換端末9530)がホール店舗に設置され、景品交換システム9001の基幹サーバ9600、ショップ管理サーバ9700、及び決済管理サーバ9800が電算センターに配置され、景品交換端末9530は、ネットワークを介して基幹サーバ9600に接続されている。
ホール店舗では、遊技者が、景品交換端末9530を操作し、景品交換指示画面を表示してお気に入りリストに登録された景品を選択することによって景品交換指示を行うと、景品交換端末9530から、ネットワークを介して、電算センターの基幹サーバ9600に、景品発注指示(メッセージ)が送信される。景品発注指示には、遊技者が選択した景品を識別するための商品ID、景品の数量、遊技媒体種別、ホール店舗を識別するための店舗コード等が含まれる。
基幹サーバ9600は、景品発注指示を受信すると、それをショップ管理サーバ9700に送信し、ショップ管理サーバ9700は、指定された景品に対応するネット通販サイトのショップシステム9842aのサーバ9842a−1に、景品配送指示(メッセージ)を送信する。このとき、ショップ管理サーバ9700は、決済管理サーバ9800から、予め記憶されているギフト券IDを取得し、そのギフト券IDを景品配送指示に含め、ギフト券IDで当該ネット通販サイトでの景品購入が可能なようにする。
ショップシステム9842aのサーバ9842a−1は、景品配送指示を受信すると、これに応じて、景品の購入と配送が実現され、在庫管理データを更新し、景品配送指示書を出力する。ネット通販サイトのスタッフは、当該景品配送指示書に基づいて景品を用意し、景品の発送手続を行う。また、景品配送指示の受信に応じて、自動的に、景品のパッケージングを含む配送準備を行うようにしてもよい。サーバ9842a−1が景品配送指示を受信したときに、指定された景品の在庫がない場合もあり、その場合は、電算センターのショップ管理サーバ9700に、景品配送指示が正常に受け付けられなかった旨を通知する。この場合、決済管理サーバ9800は、後述する景品交換代金回収指示やギフト券購入のための送金依頼を行わないように制御する。なお、本実施形態では、在庫管理がネット通販サイトのサーバ9842a−1で行われているため、景品配送指示を一旦、サーバ9842a−1に送信しないと在庫の有無が判断できないが、ショップ管理サーバ9700にネット通販サイトの在庫情報を記憶するようにし、景品配送指示をサーバ9842a−1に送信する前に、対応するネット通販サイトの商品について在庫チェックをするようにしてもよい。
金融機関(例えば、銀行)には、決済サーバ9947が配置され、ネット通販ギフト券口座、電算センター口座、ホール店舗口座が開設されている。なお、ネット通販ギフト券口座は、ネット通販サイト名義の金融機関口座であり、ネット通販サイトの数に応じて個々に設定される。ネット通販ギフト券口座は、電算センター口座と同じ金融機関の口座である必要はないし、すべてのネット通販サイト口座が同じ金融機関の口座である必要もない。
同様に、ホール店舗口座は、ホール店舗名義の金融機関口座であり、ホール店舗の数に応じて個々に設定される。ホール店舗口座は、電算センター口座と同じ金融機関の口座である必要はないし、すべてのホール店舗口座が同じ金融機関の口座である必要もない。また、ホール店舗がチェーン店である場合、代表ホール店舗が、代表ホール店舗口座を1つ開設し、その口座によって、チェーン店である複数のホール店舗に関する決済を行うようにすることもできる。また、個別の一群のホール店舗口座を、チェーン店であるとして集合的に管理することもできる。
銀行の決済サーバ9947が、景品交換システム9001の決済管理サーバ9800から、ギフト券購入のための送金依頼を受信すると、電算センター口座からネット通販ギフト口座に対して、指定された金額の振り替えが行われる。
ここで、決済サーバ9947は、電算センター口座からネット通販ギフト口座に対して、振り替えが行われると、入金額(振替額)を含むギフト券口座入金通知をネット通販サイトのサーバ9842a−1に送信する(このような通知は、電算センターの決済管理サーバ9800等の他のコンピュータが行ってもよい)。サーバ9842a−1は、ギフト券口座入金通知を受信すると、入金額に見合ったギフト券IDを発行し、これらのギフト券IDを、電算センターの決済管理サーバ9800に送信し、決済管理サーバ9800は、受信したギフト券IDを決済管理DB9850に記憶する。
ギフト券IDは、金額に応じた券種が設定されており、入金額が多い場合や端数がある場合は、複数のギフト券IDが発行される。ネット通販サイトにおいて、商品を購入する場合、ギフト券IDの残高が商品の価格より小さい場合、別のギフト券IDを追加することによって購入を完了させることができる。
銀行の決済サーバ9947が、景品交換システム9001の決済管理サーバ9800から、景品交換代金回収指示を受信すると、指定されたホール店舗のホール店舗口座から、電算センター口座に対して、指定された景品交換代金の振り替えが行われる。
銀行の決済サーバ9947が、景品交換システム9001の決済管理サーバ9800から、ホール店舗の残高確認指示を受信すると、指定されたホール店舗のホール店舗口座の残高を取得し、決済管理サーバ9800に送信する。
ホール店舗は、ホール店舗口座に対して、電算センター口座への景品交換代金の引き落しが可能なように、適宜必要金額を、例えば振り込み操作等によって入金する。電算センターの決済管理サーバ9800は、ホール店舗が、どのタイミングでどれぐらいの金額をホール店舗口座に入金すればよいのかを把握できるように、各ホール店舗に、ホール店舗ごとの景品交換履歴を提供する。当該景品交換履歴は、書類等の紙媒体でホール店舗に送付されてもよいし、データとして景品交換システム9001に接続された所定の端末(例えば、景品交換端末9530や景品POS9500)等に送信され、表示されるように構成してもよい。
次に、図226を参照して、決済管理サーバ9800の機能概要を説明する。なお、決済管理サーバ9800のハードウエア構成は、上述したホールコンピュータ9400の構成(図177参照)に類似するため(ただし、インターフェイスにより接続される装置は異なる)、説明を省略する。
図226は、決済管理サーバ9800の機能ブロック図である。決済管理サーバ9800は、決済方法管理部9801、決済制御部9802、与信管理部9803、及びネットワークI/F部9804を含む。
また、決済制御部9802は、決済管理部9802a、振替指示送信部9802b、景品交換データ送信部9802c、景品交換履歴送信部9802d、クレジットカード決済制御部9802e、及びギフト券管理部9802fを含む。
また、決済管理サーバ9800は、外部記憶装置に決済管理DB9850を記憶し、決済管理DB9850には、決済方法管理テーブル9851、クレジットカード管理テーブル9852、ギフト券管理テーブル9853、及びホール店舗管理テーブル9854を含む。
決済方法管理部9801は、上述した3つの決済方法(第1決済方法ないし第3決済方法)を、ホール店舗に応じて切り換えるよう制御する。決済方法管理部9801は、基幹サーバ9600が、景品交換端末9530から景品発注指示を受信した場合に、当該景品発注指示からホール店舗を識別する店舗コードを取得し、図227(A)に示す決済方法管理テーブル9851を参照して、その店舗コードのホール店舗に対応する決済方法を決定し、当該決定された決済方法で、景品発注指示で指定された景品の発注に対応する。
図227(A)に示す決済方法管理テーブル9851は、各ホール店舗の店舗コードと、そのホール店舗が、上述した第1決済方法ないし第3決済方法のうちどの決済方法を採用するかを対応付けて記憶している。決済方法管理テーブル9851において、採用する決済方法を、ホール店舗だけでなく、取引先となるネット通販サイト、景品の価格、取引日時といったさまざまな条件に対応付けるように構成することもできる。
決済制御部9802は、決済方法管理部9801で決定された決済方法に従って、景品発注指示で指定された景品の発注について、それぞれ対応する処理を行うよう制御する。決済制御部9802は、上述のように、複数の処理部を含むが、各処理部についての説明は後で詳細に行う。
与信管理部9803は、第1決済方法において、ホール店舗口座の残高に基づいて、各ホール店舗の与信管理を行う。詳細については後で説明する。
ネットワークI/F部9804は、インターネット等のネットワークに接続して、相手方のコンピュータとデータ送受信を行うよう制御する。決済管理サーバ9800は、電算センターにおいて、例えば、LAN等によって、基幹サーバ9600と接続される。
決済管理部9802aは、決定された決済方法に基づいて、各決済方法の手順をコントロールし、必要に応じて、振替指示送信部9802bないしギフト券管理部9802fを呼び出し、制御する。第1決済方法が採用された場合は、基幹サーバ9600が景品発注指示を受信したときに、振替指示送信部9802bを呼び出す。また、所定のタイミングで景品交換履歴送信部9802dを呼び出す。第2決済方法が採用された場合は、基幹サーバ9600が景品発注指示を受信したときに、振替指示送信部9802bを呼び出すとともにクレジットカード決済制御部9802eを呼び出す。また、所定のタイミングで景品交換履歴送信部9802dを呼び出す。第3決済方法が採用された場合は、閉店後、又はギフト券の残高が所定金額を下回ったときに、ギフト券管理部9802fを呼び出す。また、ホール店舗の開店時や閉店時に、振替指示送信部9802bを呼び出す。
振替指示送信部9802bは、第1決済方法において、基幹サーバ9600が景品交換端末9530から景品発注指示を受信した場合に、電算センター口座から、所定の振替額をネット通販サイト口座に振り替えるように、振替指示を決済サーバ9947に送信する。また、第2決済方法において、基幹サーバ9600が景品交換端末9530から景品発注指示を受信した場合に、電算センター口座から、所定の振替額をネット通販サイト口座に振り替えるように、振替指示を決済サーバ9947に送信する。
また、振替指示送信部9802bは、第3決済方法において、ホール店舗の閉店時に、電算センター口座からネット通販ギフト口座に、ギフト券購入のための金額を送金するよう、送金依頼を決済サーバ9947に送信する。また、ホール店舗の閉店時に、ホール店舗口座から電算センター口座に景品交換代金が送金されるように、景品交換代金回収指示を決済サーバ9947に送信する。また、ホール店舗の開店時等に、ホール店舗口座の残高を確認し、確認結果をホール店舗のコンピュータに表示することができ、当該残高の確認結果に応じて、ホール店舗における景品交換ができないように、基幹サーバ9600の景品交換制御部9605を制御する。
景品交換データ送信部9802cは、第1決済方法において、銀行等の金融機関の決済サーバ9947に対して、所定のタイミングで景品交換データを送信する。景品交換データは、各ホール店舗における所定期間の景品交換代金の合計が含まれる。金融機関においては、景品交換データに基づいて、ホール店舗口座から電算センター口座への自動引落が制御される。
景品交換履歴送信部9802dは、所定期間の景品交換履歴(景品交換に関するデータ)を、ホール店舗で確認できるように、景品交換端末9530等、景品交換システム9001に接続されたホール店舗のコンピュータに送信する。景品交換履歴には、所定期間の景品交換代金が含まれる。ホール店舗は、これを確認することによって、自身のホール店舗口座やクレジットカード会社口座に入金する金額とタイミングを把握することができる。
クレジットカード決済制御部9802eは、第2決済方法において、基幹サーバ9600が景品交換端末9530から景品発注指示を受信した場合に、当該景品発注指示により指定された景品を、当該景品発注指示により指定された店舗コードのホール店舗に対応するクレジットカードを用いて購入する決済処理を行うため、クレジットカード決済指示メッセージを、クレジットカード会社のカード決済管理サーバ9949等に送信する。
ホール店舗に対応するクレジットカードのカード番号は、図227(B)に示す、クレジットカード管理テーブル9852を参照することにより把握することができる。図227(B)に示す、クレジットカード管理テーブル9852は、各ホール店舗の店舗コードと、そのホール店舗名義で発行されたクレジットカードのクレジットカード番号を対応付けて記憶している。また、必要に応じて、クレジットカードの有効期限、セキュリティコード、パスワード等を記憶し、クレジットカード決済に用いることができる。
ギフト券管理部9802fは、例えば、ネット通販サイトのサーバ9842a−1から受信したギフト券IDを、図228に示すギフト券管理テーブル9853に記憶し、ショップ管理サーバ9700(景品発注管理部9703)が、第3決済方法により、サーバ9842a−1に対して景品発送指示を送信する場合に、当該景品発送指示に指定された景品を購入することができる1つのギフト券ID、又は複数のギフト券IDの組み合せを判定し、そのギフト券IDをショップ管理サーバ9700に通知する。ショップ管理サーバ9700は、通知を受けたギフト券IDを含む景品配送指示を、ネット通販サイトのサーバ9842a−1に送信することによって、景品の購入、配送をネット通販サイトに指示する。
ギフト券管理部9802fは、ホール店舗が閉店したときに、翌日分のギフト券を購入する(発行させる)ために送金依頼を行い、銀行等の金融機関に開設されている電算センター口座からネット通販ギフト口座に対して所定金額の送金を行うよう指示する。送金金額は所定の金額に定めることができるが、当日のギフト券の残高、景品交換履歴状況等に基づいて随時決定してもよい。ギフト券管理部9802fはまた、ギフト券管理テーブル9853により、ギフト券の残高を管理し、現在発行されているギフト券の残高が所定の金額を下回った場合に、ギフト券を新たに購入する(リチャージする)ために送金依頼を行い、銀行等の金融機関に開設されている電算センター口座からネット通販ギフト口座に対して所定金額の送金を行うよう指示する。このとき、送金する金額は、予め定めておくことができるが、景品交換履歴や景品交換状況等によって決定してもよい。
ギフト券が、利用可能金額別に種別を有する場合(5万円券や10万円券など)、ギフト券管理部9802fは、この種別を指定し、ネット通販サイトからギフト券IDの送信を受けることができる。また、ギフト券管理部9802fは、未使用のギフト券残高が高額にならないように、前日の閉店時にギフト券の購入額を低額に抑え、上述のリチャージを頻繁に行うよう制御することもできる。
ギフト券管理テーブル9853は、図228(A)に示すように、券種と残高を、ギフト券IDごとに記憶する。ギフト券IDの残高は、第3決済方法により、サーバ9842a−1に対して景品発送指示を送信する場合であって、ギフト券IDをショップ管理サーバ9700に通知する場合に、ギフト券IDの残高から、ネット通販サイトにおける商品の価格を減ずることによって(ギフト券IDの残高がゼロになった場合は、次のギフト券IDを用いて減算を行う)計算することができる。
また、ギフト券IDの残高は、ネット通販サイトで管理されているため、ネット通販サイトで、新たなギフト券IDを要求してきた場合に、それに応じて次のギフト券IDを指定するように構成することもできる。この場合、ギフト券管理テーブル9853では、券種や残高を管理する必要はない。
与信管理部9803は、第1決済方法、又は第3決済方法が採用された場合に、ホール店舗口座の残高を所定のタイミングで確認し、残高が所定の第1設定金額を下回る場合、ホール店舗に配置されている景品交換システム9001の装置(例えば、景品選択装置、景品交換装置、景品POS9500等)に、その旨を伝えるアラート表示を行う。第1設定金額としては、第1決済方法の場合であれば、例えば、自動引落によって電算センター口座に引き落とされる金額(又は、引き落とされると想定される金額)等、第3決済方法の場合であれば、例えば、1日における景品交換代金の平均額に余裕資金を加えた金額や最大額に相当する金額等を設定することができる。
また、与信管理部9803は、所定期間、ホール店舗口座の残高が、上述の第1設定金額より小さい第2設定金額を下回る等、一定の条件を満たす場合、基幹サーバ9600の景品交換制御部9605を制御し、景品交換装置での景品交換指示を不可とするようにできる。また、基幹サーバ9600の景品選択制御部9604を制御し、景品選択装置での景品選択指示も不可とするようにできる。
また、与信管理部9803は、ホール店舗が、電算センターと特定の資金関係にある場合(例えば、ホール店舗が株主である場合)等、一定の条件を満たす場合、上述したアラート表示や、景品交換指示や景品選択指示の禁止等を、行わないように制御することができる。例えば、ホール店舗が電算センターの株主である場合は、そのホール店舗の出資金の範囲内で、ホール店舗口座の金額を補填することができる(ただし、補填分は、所定期間内に返戻されることが前提である)。
さらに、与信管理部9803は、図228(B)に示すようなホール店舗管理テーブルを参照して、各ホール店舗がどの店舗グループに属するかを把握し、あるホール店舗のホール店舗口座が、上述のような第1設定金額や第2設定金額を下回った場合でも、そのホール店舗が属する店舗グループ全体のホール店舗口座の残高が第1設定金額以上であれば、上述したアラート表示や、景品交換指示や景品選択指示の禁止等を、行わないように制御することもできる。
またさらに、与信管理部9803は、図228(B)に示すようなホール店舗管理テーブルを参照して、店舗グループに属するホール店舗の代表店舗(センター店舗)の店舗コードを把握し、その店舗グループに属するホール店舗に関する決済に関しては、対応する代表店舗のホール店舗口座を使用するよう制御することができる。このような構成により、店舗グループでは、代表店舗のホール店舗口座に資金を用意することによって、その店舗グループに属するホール店舗すべての決済資金を賄うことができ、各ホール店舗の与信管理も、この代表店舗のホール店舗口座の残高をチェックすることによって行われる。
ここまで、第1決済方法ないし第3決済方法による決済管理機能について説明してきたが、上述した方法は例示に過ぎず、他の様々な方法やハードウエア構成によって、本発明の技術的思想を実現することができる。また、上述した方法では、ネット通販サイトに景品を注文するために、電算センターのショップ管理サーバ9700からネット通販サイトのサーバ9842a−1に景品配送指示が送信されるように構成されているが(APIによる連携)、他の様々な方法で、景品配送指示を行うことができる。例えば、ショップ管理サーバ9700が、ネット通販サイトの商品購入指示画面や配送指示画面等を、あたかもWEBブラウザで操作するように制御して(いわゆる、ウェブスクレイピング)、景品の注文、及び景品の配送を指示するようにしてもよい。
また、本実施形態では、第1決済方法ないし第3決済方法が、ホール店舗等に応じて切り換えられるよう説明したが、これらの3つの決済方法のうち2つを切り換えるように構成してもよいし、これら以外の決済方法を含むようにしてもよい。また、決済方法の切り換えを行わず、常に1つの決済方法によって決済管理機能を実現するように構成してもよい。
また、本実施形態では、第1決済方法、及び第2決済方法において、電算センターからネット通販サイトに対して立替払いをするときに、決済手数料を考慮して立替額を決定するが、当該決済手数料を、例えば、ホール店舗、景品交換代金、景品交換数販売数等に応じて調整するように構成することもできる。
さらに、本実施形態では、決済管理機能を、景品交換システム9001(すなわち、ネット通販サイトの商品を景品として交換可能なシステム)に適用した例を説明したが、景品以外の商品やサービスをネット通販サイトで購入する場合の決済についても適用することが可能である。この場合、第1決済方法、及び第2決済方法において、電算センターは決済代行機関として機能し、ホール店舗は決済代行機関を利用して商品を購入する(又は、サービスの提供を受ける)ユーザとなる。このユーザは、例えば、企業等の組織や個人である。
第1決済方法(図218参照)では、ユーザによって、PCやスマートフォンを用いて送信された商品発注指示(景品発注指示に対応)は、決済代行機関である電算センターに送信され、電算センターからネット通販サイトに対して商品配送指示(景品配送指示に対応)を送信する。また、電算センターは、商品配送指示に応じて、短期のうちに(遅くとも、商品配送指示があった日の翌営業日)、電算センター口座からネット通販サイト口座に所定の金額(ネット通販サイトにおける商品の価格から決済手数料を差し引いた金額)の立替払いを行う。また、商品発注指示に応じて生成された商品発注データに基づいて、ユーザ口座(ホール店舗口座に対応)から電算センター口座に、例えば月1回のタイミングで自動引落が行われる。また、電算センター口座とユーザ口座の残高を担保に、電算センター口座に運転資金が融資される。
第2決済方法(図221参照)では、ユーザによって、PCやスマートフォンを用いて送信された商品発注指示(景品発注指示に対応)は、決済代行機関である電算センターに送信され、電算センターからネット通販サイトに対して商品配送指示(景品配送指示に対応)を送信する。また、電算センターは、商品配送指示に応じて、短期のうちに(遅くとも、商品配送指示があった日の翌営業日)、電算センター口座からネット通販サイト口座に所定の金額(ネット通販サイトにおける商品の価格から決済手数料を差し引いた金額)の立替払いを行う。また、ユーザは、例えば月に1回、クレジットカード会社からの請求等に応じて、クレジットカード会社口座に商品の代金を入金し、クレジットカード会社は、例えば月に3回、クレジットカード会社口座から電算センター口座に、所定の金額(商品の代金から決済手数料を差し引いた金額)を振り替える。また、クレジットカード会社の債権を担保に、電算センター口座に運転資金が融資される。
また、本実施形態における決済管理機能を、ネット通販サイトだけでなく、商品の売り場やサービス提供拠点を有する実店舗でも適用することが可能である。本明細書では、ネット通販サイト、及び実店舗を含む、すべての形態の店舗を「販売店舗」と称し、この販売店舗により、商品の販売やサービスの提供が行われる。
[少額貯玉連携機能]
次に、本発明の第9の実施形態に係る景品交換システム9001における少額貯玉連携機能について説明する。
ここでは、上述した第9の実施形態に係る景品交換システム9001の構成をさらに拡張して、図34に示す景品交換システム1001のように、端玉のような少量の遊技媒体を貯玉(少額貯玉)し、その貯玉を用いて景品交換を行うことができる。すなわち、少額貯玉を用いて、景品交換システム1と同様に、事前に、多くの景品のなかから景品交換の候補を選択してお買い物リストを作成し、その後、当該システムへのモール会員登録が行われると、貯玉の価値に応じた景品交換指示を行うことが可能となり、指定した景品を自宅等の指定住所に配送させることができる。なお、ここでは、端玉(余玉)のような少量の遊技媒体の保持を便宜上「少額貯玉」と称するが、パチンコ機で獲得するパチンコ玉の貯玉だけでなく、パチスロ機で獲得するメダルの保持(いわゆる、貯メダル)も含まれる。また、この例では、ホール店舗のホールシステム9002と連携し、ホールコンピュータ9400で管理されている遊技媒体保持情報が、景品POSを介して景品交換システム9001に提供される。
また、少額貯玉は、景品交換の際に発生する端玉を貯玉する場合に限られず、例えば、遊技者が意図的に遊技を中断してパチンコ玉やメダルを保持しようとする場合など、様々な要因により少量の遊技媒体を貯玉する場合を含む。景品交換システム1001では、1回あたりの貯玉の数量(価値)と、合計の貯玉の数量(価値)に一定の上限が設けられる。
最初に、図229を参照して、少額貯玉連携機能を実現するように拡張された景品交換システム9001の景品POS9500’の機能概要を説明する。図229は、景品POS9500’の機能ブロック図である。景品POS9500’は、アクセス管理部9511、景品POS制御部9512、景品交換端末連携制御部9513’、店頭景品管理部9514、ホールコンピュータ連携制御部9515’、表示制御部9516、及びネットワークI/F部9517を含む。
ここでは、景品POS9500と比べ、景品交換端末連携制御部9513’、及びホールコンピュータ連携制御部9515’の機能が拡張される。景品交換端末連携制御部9513’は、後述する会員カード紐付け処理に関し、景品交換装置とホールコンピュータ9400との間でカード認証を行うためのデータ送受信の中継を行う。また、ホールコンピュータ連携制御部9515’は、後述する会員カード紐付け処理に関し、ホールコンピュータ9400から景品交換装置に、会員情報テーブルに記憶されたユーザ情報を取得する際に、当該ユーザ情報に係るデータを中継する処理を行う。
次に、図230を参照して、少額貯玉連携機能を実現するように拡張された景品交換システム9001の景品交換端末9530’の機能概要を説明する。図230は、景品交換端末9530’の機能ブロック図である。景品交換端末9530’は、景品交換システム1001に示す少額貯玉指示装置1060が有する、少額貯玉に関する処理機能を含んでいる。景品交換端末9530’は、アクセス管理部9541、景品交換制御部9542、表示制御部9544、ネットワークI/F部9545、少額貯玉制御部9546、及び会員管理部9547を含む。
景品交換端末9530’では、景品交換端末9530と比べ、少額貯玉制御部9546、及び会員管理部9547が追加されている。少額貯玉制御部9546は、景品交換システム1001に示す少額貯玉指示装置1060の少額貯玉制御部1084の機能に対応する。また、会員管理部9547は、景品交換システム1001に示す少額貯玉指示装置1060の会員管理部1085の機能を含み、さらに、景品交換システム9001において、少額貯玉の会員カード(少額貯玉用会員カード9950a)の会員登録が行われる場合に、各ホール店舗のコピー許諾情報に基づき、各ホール店舗が管理するホールシステム9002から、ユーザ情報を取得し、当該会員登録でその情報を流用できるように制御する。
次に、図231を参照して、少額貯玉連携機能を実現するように拡張された景品交換システム9001の基幹サーバ9600’の機能概要を説明する。図231は、基幹サーバ9600’の機能ブロック図である。基幹サーバ9600’は、モール会員管理部9601’、景品選択制御部9604、景品交換制御部9605、景品発注制御部9606、ホール店舗外デバイス管理部9607、店頭景品管理部9608、景品表示制御部9609、景品初期表示制御部9610、ユーザ情報表示制御部9611、遊技媒体種別定義データ管理部9612、ネットワークI/F部9613、少額貯玉管理部9614、及び匿名会員管理部9615を含む。
基幹サーバ9600’では、基幹サーバ9600に比べ、少額貯玉管理部9614、及び匿名会員管理部9615が追加され、モール会員管理部9601’の機能が拡張されている。少額貯玉管理部9614は、景品交換端末9350’の少額貯玉制御部9546と協働し、景品交換端末9350’から遊技者によって指示された貯玉の数量を所定の電子価値の単位に変換し、これを匿名状態で管理する。また、匿名会員管理部9615は、モール会員登録のためのユーザインターフェースを景品交換端末9350’に提供する。このような、少額貯玉管理部9614、及び匿名会員管理部9615の機能は、図37に示した基幹サーバ1600の少額貯玉管理部1610、及び匿名会員管理部1611に対応するものである。
また、基幹サーバ9600’のモール会員管理部9601’は、さらに、景品交換端末9530’の会員管理部9547からの要求に応じて、後述するホール店舗管理テーブル9663を参照し、各ホール店舗のコピー許諾情報を取得し、その情報を景品交換端末9530’に向けて送信する。
基幹サーバ9600’はまた、基幹DB9650’を備える。基幹DB9650’は、図186に示した基幹DB9650に含まれる各テーブルのほかに、ホール店舗管理テーブル9663、匿名会員情報テーブル9664、及び電子価値管理テーブル9665を含む。
ホール店舗管理テーブル9663は、ホール店舗の住所やチェーン店舗の関係を表すデータを保持するとともに、上述した少額貯玉用会員カード9950aの作成において会員登録を行う場合に、ホール店舗が保持する会員の個人情報を含むユーザ情報のコピーを許諾するか否かを示すデータを、ホール店舗ごとに保持する(図237参照)。
匿名会員情報テーブル9664は、例えば、非接触ICチップを含むよう構成される少額貯玉用会員カード9950aを匿名のまま管理する(図238(A)参照)。ここでは、少額貯玉用会員カード9950aは、そのカードの固有IDに対応付けて、店舗コードとパスワードが管理される。電子価値管理テーブル9665は、匿名会員情報テーブル9664に記憶された少額貯玉用会員カード9950aの固有IDごとに、電子価値データを記憶する(図238(B)参照)。ここで、電子価値データは、所定範囲で電子的な流通が可能な価値を表す所定の電子価値の単位であり、少額貯玉の数量と遊技媒体種別に応じて変換された値を表すデータである。匿名会員情報テーブル9664、及び電子価値管理テーブル9665は、図37に示した匿名会員情報テーブル1657、及び電子価値管理テーブル1658にそれぞれ対応するテーブルである。
また、モール会員管理テーブル9651’は、基本的に図37に示したモール会員情報テーブル1651と同様のものであるが、モール会員ごとに、これと連携したホール店舗の店舗コードと、そのホール店舗で利用されている会員カード9950bの固有ID(連携会員カードID)が記憶される。
ここまで、本発明の第9の実施形態に係る景品交換システム9001における拡張の内容について、機能ブロック図を用いて説明したが、上述の景品POS9500’、景品交換端末9350’、及び基幹サーバ9600’のハードウエア構成については、それぞれ、ブロック図を用いて上述した、景品POS9500、景品交換端末9350、及び基幹サーバ9600と同様のものである。
次に、図232を参照して、本発明の第9の実施形態に係る景品交換システム9001における少額貯玉連携機能に関し、景品交換端末9530’のような景品交換装置で行われる、会員カード紐付け処理の概要を説明する。
図232に示すフローは、主として遊技者の操作を示している。これらの操作によって、遊技者が、そのホール店舗の正規の会員となっている場合、景品交換システム9001の少額貯玉用会員カード9950aに関する会員登録持に、住所や電話番号といった、すでにホール店舗のホールシステム9002に登録済みのユーザ情報をコピーして使用することができる。
最初に、ステップS2271において、遊技者は、景品交換端末9530’の非接触ICカードリーダ/ライタ(景品交換端末9530の非接触ICカードリーダ/ライタ9534に対応)に、ホール店舗の会員カード9950bをかざす(タッチする)。この会員カード9950bは、そのホール店舗の正規の会員が所持するものであり、すでに会員登録がされており、ユーザの住所や電話番号等を含むユーザ情報が、ホール店舗のホールコンピュータ9400に記憶される会員情報テーブル9431’(図236(A)参照)に記憶されている。
次に、ステップS2272において、遊技者は、景品交換端末9530’の非接触ICカードリーダ/ライタに、景品交換システム9001で利用可能な少額貯玉用会員カード9950aをかざす(タッチする)。この少額貯玉用会員カード9950aは、ホール店舗の店頭などで配布される非接触ICチップ内蔵のカードであり、この時点では、まだ会員登録(すなわち、景品交換システム9001に対する会員登録であるモール会員登録)がされておらず、匿名の状態であるが、上述のように、その状態で、端玉等の少量の遊技媒体を貯玉(少額貯玉)しておくことができる。
その後、遊技者は、ステップS2273において、景品交換端末9530’の表示装置(景品交換端末9530のディスプレイ9535に対応)に表示された案内に従って、モール会員登録の際に、ホール店舗にすでに登録されたユーザ情報をコピーするよう指示する。
コピーの指示を行った遊技者は、ステップS2274において、コピーされたユーザ情報を含む内容で、モール会員登録を指示する。このような操作によって遊技者は、個人情報を含むユーザ情報を再度、モール会員登録のために入力する必要がなくなり、容易に景品交換システム9001に対する会員登録を行うことができる。
次に、図233を参照して、上記のような少額貯玉用会員カード9950aを用いて、景品交換システム9001において、景品選択から景品交換までがどのようなフローで行われるかを説明する。
最初に、ステップS2281において、景品選択装置に対して(すなわち、ビューワ9550のような景品選択装置の非接触ICカードリーダ/ライタ9554に対して)、遊技者によるカードタッチが行われる。このとき使用されるカードは、例えば、少額貯玉用会員カード9950aであり、当該カードに対してのモール会員登録がまだされていない状態のものである。
次に、ステップS2282において、遊技者が景品選択指示を行って、お買い物リストの登録を行う。例えば、図24(B)に示すような景品選択指示画面910で、遊技者が多くの景品のなかから、将来的に景品交換を行う可能性のある景品の候補を選択することで、当該選択された景品が、お買い物リストに登録される。このようなお買い物リストは、図231に示す、基幹サーバ9600’のお買い物リスト管理テーブル9653に記憶される。
上述した景品選択装置における処理とは別に、ステップS2283において、遊技者による遊技機での遊技が行われ、ここで遊技媒体を獲得した場合に、ステップS2284において、島端計数装置9520などの計数装置によって、遊技媒体の計数結果とホール店舗の会員カード9950bに対応付けた貯玉が行われる。会員カード9950bに対応付けられた遊技媒体の計数結果(数量)は、会員IDに対応付けて、ホールコンピュータ9400の、遊技媒体保持数管理テーブル9432に記憶される。
ステップS2285において、景品交換端末9350’のような景品交換装置(すなわち、景品交換端末9350’のような景品交換装置の非接触ICカードリーダ/ライタに対して)に対して、遊技者により、少額貯玉用会員カード9950aのカードタッチが行われる。景品交換装置は、上述のように、景品交換システム1001に示す少額貯玉指示装置1060が有する、少額貯玉に関する処理機能を含んでいる。
次に、ステップS2286において、遊技者の指示に基づき、端玉のような少量の遊技媒体に関する貯玉が行われる。これは、例えば、遊技者が、ホール店舗の景品POS9500’で景品交換を行った結果として端玉が生じた場合に、その端玉に対応するレシートをホール店舗のスタッフから受け取り、その後、当該レシートに印刷されたバーコードや2次元コード等が景品POS9500’で読み取られると、景品POS9500’から景品交換装置に端玉のデータが送信され、そのデータに基づいて、電子価値データが、少額貯玉用会員カード9950aの固有IDに関連付けられて、基幹サーバ9600’の電子価値管理テーブル9665に記憶される。
次に、ステップS2287において、少額貯玉用会員カード9950aに関し、上述したモール会員登録が行われる。その後、ステップS2288において、景品交換装置に対して、遊技者により、モール会員登録がされた少額貯玉用会員カード9950aのカードタッチが行われる。
ここで、景品交換装置は、ステップS2282において、この少額貯玉用会員カード9950aに関連付けて記憶されているお買い物リストを表示し(ステップS2290)、遊技者が、こうして、お買い物リストに表示された景品を実際の景品交換の対象として選択して景品交換を指示すると(ステップS2291)、この景品交換指示に応じて、景品発注指示が行われる(ステップS2292)。なお、景品発注指示は、例えば、図182のステップS2113に示すような景品発注指示である。
次に、景品交換装置は、景品の交換によって消費された遊技媒体数を、景品POS9500’に通知し(ステップS2293)、消費遊技媒体数を受信した景品POS9500’は、(ホールコンピュータ9400が端玉等を管理している場合は)ホールコンピュータ9400で管理する端玉等の数から、受信した消費遊技媒体数が減算されるように、受信した消費遊技媒体数をホールコンピュータ9400に送信する(ステップS2294)。
次に、図234ないし図243を参照して、本発明の第9の実施形態に係る景品交換システム9001における少額貯玉連携機能に関して実行される会員カード紐付け処理について説明する。これは、図232に示した処理をさらに詳細に示すものである。
図234、及び図235は、会員カード紐付け処理を示すフローチャートである。なお、図234、図235では、景品交換装置、景品POS9500’、ホールコンピュータ9400、及び基幹サーバ9600’のそれぞれにおける処理が、装置ごとに時系列に示されている。
最初に、図234のステップS2301において、遊技者が景品交換装置のディスプレイに表示されたメニュー画面(不図示)で選択操作を行うこと等により、景品交換装置のディスプレイに少額貯玉景品交換画面が表示される。少額貯玉景品交換画面は、端玉のような少量の遊技媒体を貯玉した場合に、その貯玉によって可能な景品交換を指示するための画面であり、例えば、図239に示すような少額貯玉景品交換画面9952である。
図239の少額貯玉景品交換画面9952には、「景品交換を行う」との表示がされた景品交換選択ボタン9952a、「少額貯玉を行う」との表示がされた少額貯玉選択ボタン9952b、「会員登録を行う」との表示がされた会員登録ボタン9952c、「会員登録を行う(他の会員カードの紐付けあり)」との表示がされた紐付け会員登録ボタン9952d、及び「他の会員カードの紐付けを行う」との表示がされた紐付けボタン9952eが配置されている。
遊技者により、景品交換選択ボタン9952aがタッチされると、例えば、後述する図243に示すような景品交換指示画面9960が表示される。景品交換指示画面9960には、登録したお買い物リストの内容が表示され、そこで、遊技者による少額貯玉を用いた景品交換の指示が可能となる。
少額貯玉選択ボタン9952bがタッチされると、例えば、図44(B)に示したような少額貯玉指示画面1895に類似する少額貯玉指示画面が表示される。ただし、ここで表示される少額貯玉指示画面では、上述したように、電子価値の数量(貯玉数量)の入力欄には、景品POS9500’から出力されるレシートの2次元コード等を読み取ることによって、自動的に遊技媒体の種別と数量、又は電子価値の数量がセットされる。
会員登録ボタン9952cがタッチされると、例えば、図41(B)に示したようなモール会員登録画面1905に類似するモール会員登録画面が表示され、そこで、遊技者の氏名、住所、電話番号等のユーザ情報が入力され、登録ボタンをタッチすると、これらのユーザ情報が、基幹サーバ9600’のモール会員情報テーブル9651’に記憶される。
紐付け会員登録ボタン9952dがタッチされると、後述するように、ホール店舗の会員カード9950bに関連づけて記憶されたユーザ情報を流用しつつ、この会員カード9950bと少額貯玉用会員カード9950aを紐付けたモール会員登録が行われる。紐付けボタン9952eがタッチされると、紐付け会員登録ボタン9952dがタッチされた場合とは異なり、ホール店舗の会員カード9950bに関連づけて記憶されたユーザ情報を使用することなく、この会員カード9950bと少額貯玉用会員カード9950aを紐付けたモール会員登録が行われる。
図234のフローチャートに戻ると、ステップS2302において、紐付け登録が選択されたか否か(紐付け会員登録ボタン9952dがタッチされたか否か)が判定され、当該選択が行われるまでこの判定が繰り返される(ステップS2302のNO)。紐付け登録が選択されると(ステップS2302のYES)、ステップS2303において、会員カード読取画面が表示される。
会員カード読取画面は、例えば、図240(A)に示すような会員カード読取画面9954である。次に、ステップS2304において、会員カード読取画面9954のパスワード入力部9954aにパスワードが入力され、かつ、ホール店舗の会員カード9950bが、景品交換装置の所定位置にタッチされたか否かが判定され、当該入力とカードタッチが行われるまでこの判定が繰り返される(ステップS2304のNO)。パスワードの入力と会員カード9950bのタッチが行われると(ステップS2304のYES)、図240(A)に示すように、会員カード読取画面9954に「>>読み取りを完了しました」のメッセージが表示され、ホールコンピュータ9400に対して、この会員カード9950bの認証チェック要求が送信される(ステップS2305)。
会員カード9950bの認証は、例えば、景品交換装置の非接触ICカードリーダ/ライタによって読み取られた会員カード9950bの固有IDと、会員カード読取画面9954のパスワード入力部9954aに入力されたパスワードをホールコンピュータ9400に送信し、ホールコンピュータ9400で、受信した固有IDをキーに会員情報テーブル9431’(図236(A)参照)を検索し、その固有IDが存在し、かつ、パスワードが一致すれば、認証結果を認証OKとし、そうでなければ認証結果を認証NGとし、その認証結果データを景品交換装置に送信する(ステップS2306)。なお、景品交換装置とホールコンピュータ9400との間のデータ送受信は、図234に示すように、景品POS9500’を経由して行われる。
次に、ステップS2307において、ホールコンピュータ9400から受信した認証結果データが認証NGである場合(ステップS2307のNO)、ステップS2313において、会員カード読取画面9954にエラーメッセージが表示される。一方、ステップS2307において、ホールコンピュータ9400から受信した認証結果データが認証OKである場合(ステップS2307のYES)、ステップS2308において、少額貯玉用会員カード読取画面が表示される。
少額貯玉用会員カード読取画面は、例えば、図240(B)に示すような少額貯玉用会員カード読取画面9955である。次に、ステップS2309において、少額貯玉用会員カード読取画面9955のパスワード入力部9955aにパスワードが入力され、かつ、景品交換システム9001の少額貯玉用会員カード9950aが、景品交換装置の所定位置にタッチされたか否かが判定され、当該入力とカードタッチが行われるまでこの判定が繰り返される(ステップS2309のNO)。パスワードの入力と少額貯玉用会員カード9950aのタッチが行われると(ステップS2309のYES)、図240(B)に示すように、少額貯玉用会員カード読取画面9955に「>>読み取りを完了しました」のメッセージが表示され、基幹サーバ9600’に対して、この少額貯玉用会員カード9950aの認証チェック要求とコピー許諾チェック要求が送信される(ステップS2310)。
基幹サーバ9600’は、ステップS2311において、少額貯玉用会員カード9950aの認証チェックを行う。この処理は、例えば、景品交換装置の非接触ICカードリーダ/ライタによって読み取られた少額貯玉用会員カード9950aの固有IDと、少額貯玉用会員カード読取画面9955のパスワード入力部9955aに入力されたパスワードを基幹サーバ9600’に送信し、基幹サーバ9600’で、受信した固有IDをキーに、図238(A)に示すような匿名会員情報テーブル9664を検索し、その固有IDが存在し、かつ、パスワードが一致すれば、認証結果を認証OKとし、そうでなければ認証結果を認証NGとする。
次に、基幹サーバ9600’は、コピー許諾チェック要求を受信すると、ステップS2312において、対応するホール店舗が、会員登録の際に記憶されたユーザ情報をコピー可能としているか否かを示すコピー許諾情報を取得し、それを景品交換装置に送信する。より具体的には、基幹サーバ9600’が、図237に示すようなホール店舗管理テーブル9663の「ーザ情報コピー許諾」の項目を参照して、対応するホール店舗のコピー許諾情報を取得する。ホール店舗を識別するた店舗コードは、例えば、景品交換装置から送信されうる(店舗コードは、景品交換装置のIDやネットワークアドレス等から求めることも可能である)。
基幹サーバ9600’は、ここで、ステップS2311で取得した認証結果と、ステップS2312で取得したコピー許諾情報を、景品交換装置に送信する。
次に、図235に示すステップS2321では、景品交換装置において、基幹サーバ9600’から認証結果とコピー許諾情報を受信すると、コピー許諾情報が許諾OK(ホール店舗管理テーブル9663ののユーザ情報コピー許諾=「OK」)を示すか否かが判定される。コピー許諾情報が許諾OKを示さない場合(ステップS2321のNO)、すなわち、ホール店舗管理テーブル9663ののユーザ情報コピー許諾=「NG」の場合、ステップS2322において、図241に示す、少額貯玉会員登録画面9956を表示する。なお、少額貯玉用会員カード9950aの認証結果がNGである場合は、会員カード9950bの認証結果がNGである場合(ステップS2307のNO)と同様、少額貯玉用会員カード読取画面9955にエラーメッセージが表示されるが、この処理については記載を省略する。
この少額貯玉会員登録画面9956は、図241に示すように、ホール店舗の会員カード9950bに関連して登録されたユーザ情報のコピーを指示するボタンは表示されない。また、少額貯玉会員登録画面9956には、少額貯玉用会員カード9950aが、最初に読み取った会員カード9950b(ホール店舗の会員カード9950b)に紐付けられる旨を示す紐付け案内表示部9956a、ユーザ情報表示部9956b、及び会員登録の登録内容を確定させる登録ボタン9956cが表示されている。
一方、基幹サーバ9600’から受信したコピー許諾情報が許諾OKを示す場合(ステップS2321のYES)、すなわち、ホール店舗管理テーブル9663ののユーザ情報コピー許諾=「OK」の場合、ステップS2323において、図242に示す、少額貯玉会員登録画面9958を表示する。
少額貯玉会員登録画面9958は、図242に示すように、少額貯玉用会員カード9950aが、最初に読み取った会員カード9950b(ホール店舗の会員カード9950b)に紐付けられる旨を示す紐付け案内表示部9958a、最初に読み取った会員カード9950bにリンクされたユーザ情報からコピーを行うか否かを確認するコピー確認表示部9958b、当該ユーザ情報のコピーを指示するコピー指示ボタン9958c、当該ユーザ情報のコピーを指示しないコピースキップボタン9958d、コピーされたユーザ情報が表示される第1ユーザ情報表示部9958e、第2ユーザ情報表示部9958f、及び会員登録の登録内容を確定させる登録ボタン9958gが表示されている。
少額貯玉会員登録画面9958が表示された場合に、ステップS2324で、コピー指示ボタン9958cがタッチされたことが判定されると(ステップS2324のYES)、ホールコンピュータ9400に対して、会員登録によってすでに登録されているユーザ情報の取得要求が行われる(ステップS2325)。
ホールコンピュータ9400では、会員カード9950bから得られた固有IDをキーに会員情報テーブル9431’(図236(A)参照)を検索し、その固有IDに対応するユーザ情報を取得し、景品交換装置に送信する(ステップS2326)。景品交換装置に送信されるユーザ情報は、この例では、氏名、メールアドレス、電話番号、及び住所である。なお、景品交換装置とホールコンピュータ9400との間のデータ送受信は、図235に示すように、景品POS9500’を経由して行われる。
景品交換装置は、こうして得られたユーザ情報を、少額貯玉会員登録画面9958の第1ユーザ情報表示部9958eに表示する(ステップS2327)。遊技者は、表示されたユーザ情報を修正することもできる。
ステップS2322において、ホール店舗がユーザ情報のコピーを許諾しないために、コピー指示ボタンのない少額貯玉会員登録画面9956(図241参照)を表示した場合や、ステップS2324で、コピー指示ボタンのある少額貯玉会員登録画面9958(図242参照)において、コピースキップボタン9958dがタッチされた場合は、ホール店舗の会員カード9950bに関連して登録されたユーザ情報がコピーされ使用されることはない。
少額貯玉会員登録画面9956が表示された後(ステップS2322の後)、ステップS2324でコピースキップボタン9958dがタッチされたと判定された場合(ステップS2324のNO)、及び、ステップS2327において、少額貯玉会員登録画面9958の第1ユーザ情報表示部9958eに、コピーされたユーザ情報が表示された後は、ステップS2328において、登録ボタン(9956c、9958g)がタッチされたか否かを判定し、この登録ボタンがタッチされるまで当該判定を繰り返す。
少額貯玉会員登録画面9956、又は少額貯玉会員登録画面9958において、登録ボタン(9956c、9958g)がタッチされたと判定された場合(ステップS2328のYES)、ステップS2329において、会員カード9950bの固有ID、少額貯玉用会員カード9950aの固有ID、及びユーザ情報を含むユーザ登録情報が生成され、ステップS2330において、そのユーザ登録情報を基幹サーバ9600’に送信する。
基幹サーバ9600’は、景品交換装置から、ユーザ登録情報を受信すると、これに基づいて、新たにモール会員IDを採番し、モール会員登録情報テーブル9651’(図236(B)参照)に、対応する遊技者の会員レコードを作成する。この例では、会員レコードは、図236(B)に示すように、モール会員ID、固有ID(少額貯玉用会員カード9950aの固有ID)、店舗コード、パスワード、連携会員カードID(ホール店舗の会員カード9950bの固有ID)、氏名、メールアドレス、電話番号、住所、配送先1、及び配送先2を含んでいる。
また、このとき、少額貯玉用会員カード9950aについて、会員登録がされる前の状態を管理していた匿名会員情報テーブル9664(図238(A)参照)に記憶されているレコード(対応する固有IDのレコード)は削除される。
図238(B)に示す電子価値管理テーブル9665に記憶されている電子価値データは、少額貯玉によって蓄積された価値であり、少額貯玉用会員カード9950aについて会員登録がされた後も利用されることになる。電子価値管理テーブル9665の固有IDは、少額貯玉用会員カード9950aの固有IDであり、モール会員情報テーブル9651’に記憶された固有IDに対応する。
なお、電子価値管理テーブル9665では、上述のように、少額貯玉用会員カード9950aの固有IDに対応付けて電子価値データが記憶されているが、遊技媒体種別ごと(例えば、1円貸パチンコや5円貸スロット等)に、それらの保持数量を記憶するようにしてもよい。
図243には、景品交換指示画面9960が示されている。遊技媒体種別表示部9960aには、この景品交換が少額貯玉を対価として行われることが分かるように、「電子価値(少額貯玉)」の表示がされている。また、配送先住所表示部9960bには、モール会員情報テーブル9651’に記憶されているデータに応じて、「自宅」、「配送先1」、「配送先2」が選択可能な態様で表示されている。ここで、「自宅」は、モール会員情報テーブル9651’の住所の項目で記憶されているデータに対応する。
景品表示部9960cには、決定された表示順に従って、画像を含む商品情報が表示されており、この例では、それぞれの商品を交換するために必要な遊技媒体の数が、少額貯玉の価値に対応する電子価値の単位で示されている(例えば、ドリンクの場合、電子価値で1000)。ここで、「次へ」ボタンや「前へ」ボタンをタッチすることで、隣のページの景品が表示される。
少額貯玉用会員カード9950aに十分な電子価値が対応付けられていない場合は、交換できない景品についてグレーアウトしたり、リストから削除したりするように表示することができる。景品を選択して、「決定」ボタン9960dをタッチすると、その景品が景品交換の対象として決定される。
この例は、少額貯玉用会員カード9950aを用いて景品交換を行う場合に、ホール店舗のホールシステム9002と連携して、すでに登録されている遊技者のユーザ情報をコピーして会員登録の負担を低減させるものであるが、景品交換システム9001の通常の貯玉用カード(モール会員カード)に関しても、連携するホールシステム9002のユーザ情報を流用するよう構成することができる。
また、本発明の第9の実施形態に係る景品交換システム9001における少額貯玉連携機能によって、ホール店舗のホールシステム9002の会員カード9950bと景品交換システム9001の少額貯玉用会員カード9950a(又はモール会員カード)が、(例えば、それぞれの固有IDをキーとして)関連付けられるので、ホールシステム9002が管理する貯玉(例えば、遊技媒体保持数管理テーブル9432で管理する遊技媒体の数量)を用いて、景品交換システム9001での景品交換を行うように構成することもできる。
なお、この例では、少額貯玉用会員カード9950aに係る会員登録(景品交換システム9001におけるモール会員登録)を、景品交換端末9530’といった景品交換装置で行うように構成したが、景品交換システム9001、及びホールシステム9002にアクセス可能な装置であって、ディスプレイに会員登録画面を表示可能な装置であれば、どのような装置でも利用することが可能である。
また、ここでは、ホールシステム9002の運営主体であるホール店舗が、当該ホール店舗で管理する遊技者のユーザ情報を、景品交換システム9001に対して提供(コピー)可能とするか否かの設定(コピー許諾情報)を、景品交換システム9001の基幹サーバ9600’(ホール店舗管理テーブル9663)で管理するように構成しているが、当該設定を、各ホール店舗のホールシステム9002で個別に管理し、景品交換端末9530’は、その設定を、対応するホールシステム9002に対して確認するよう構成することもできる。
さらに、この例では、会員カード9950bと少額貯玉用会員カード9950aが、非接触ICカードであり、それぞれのカードが、固有IDによって識別されるものとしたが、非接触ICチップを内蔵する携帯電話やスマートフォンのほか、磁気カード、コード(例えば、2次元コードやバーコードなど)が印刷されたカード等を含む様々な記録媒体を用いて、上述した景品交換システム9001における少額貯玉連携機能を実現することができる。本明細書では、カード状の記録媒体以外のもの、及び会員登録が完了していないものを含め、「会員カード」と称する。
また、上述の例では、ホールシステム9002のユーザ情報が利用される場合に、一旦、そのユーザ情報を、少額貯玉会員登録画面に表示させ、必要に応じて修正を行った後、景品交換システム9001に登録するように構成したが、このような表示を行うことなく、ホールシステム9002のユーザ情報を流用できるようにしてもよい。
また、上述の例では、少額貯玉用会員カード9950aに関するモール会員登録によって遊技者の氏名や住所を初めて登録する場合に、ホールシステム9002に登録されたユーザ情報を流用するように構成されているが、景品交換システム9001のモール会員登録において、最初に、完全に匿名ではなく、氏名とメールアドレスなど、ある程度のユーザ情報の入力が要求される場合は、ホールシステム9002に登録されたユーザ情報を流用した時点で、同じ項目に異なる内容が対応付けられる事態が生ずる。
例えば、少額貯玉用会員カード9950aを使用するために、景品交換システム9001に少なくとも、氏名、メールアドレス、及びパスワードを登録することが必須である場合に、これらのユーザ情報を登録(簡易登録)した後、少額貯玉を行う。その後、景品交換を行うに当たって、正式なモール会員登録が要求される場合に、上述の簡易登録で登録したユーザ情報と、ホールシステム9002に登録されたユーザ情報が一致しない場合(例えば、メールアドレスが異なっている場合)、景品交換システム9001では、簡易登録で登録されたユーザ情報を優先的に扱って、そのユーザ情報を第1ユーザ情報表示部9958eに表示させるように制御することができる。また逆に、ホールシステム9002に登録されたユーザ情報を優先的に扱って、そのユーザ情報を第1ユーザ情報表示部9958eに表示させるように制御することもできる。さらに、このような、内容の不一致があった場合に、その旨を少額貯玉会員登録画面9958の所定の位置に表示することもできる。
また、景品交換システム9001では、ホールシステム9002の会員カード9950bの固有ID、及び景品交換システム9001の少額貯玉用会員カード9950aの固有IDは、システム全体としてユニークであることを前提としているが、ICカードの規格等によって、こうした前提が保証されない場合、景品交換システム9001は、固有IDに関するルックアップテーブルを設け、重複する固有IDを登録できないように制御することができる。
[貯玉統合機能]
次に、本発明の第9の実施形態に係る景品交換システム9001における貯玉統合機能について説明する。
ここでは、本発明の第9の実施形態に係る景品交換システム9001の構成をさらに拡張して、貸出単価(貸出レート)の異なる複数の遊技媒体種別(例えば、パチンコ(4円貸)やスロット(20円貸))の遊技媒体が利用可能なホール店舗において、1つの遊技媒体種別の貯玉を他の遊技媒体種別の貯玉に統合(乗り入れ)可能とする貯玉統合機能を備えるように構成する。例えば、遊技者の指示によって、パチンコ(4円貸)の貯玉をスロット(20円貸)の貯玉に統合する(乗り入れる)ことができる。景品交換システム9001をこのように構成することによって、複数の遊技媒体種別の遊技媒体の貯玉を合計して扱うことが可能となり、それぞれの遊技媒体種別の遊技媒体の貯玉では交換することができなかった景品を交換可能とすることができる。
また、このように、統合された遊技媒体種別の遊技媒体の貯玉を用いた再プレイを可能とすれば、遊技者が保持する遊技媒体種別に制限されることなく、対応する遊技機の遊技媒体種別に統合することで、所望の遊技機で遊技を行うことができる。
最初に、図244を参照して、貯玉統合機能を実現するように拡張された景品交換システム9001の景品POS9500’’の機能概要を説明する。図244は、景品POS9500’’の機能ブロック図である。景品POS9500’’は、アクセス管理部9511、景品POS制御部9512、景品交換端末連携制御部9513’’、店頭景品管理部9514、ホールコンピュータ連携制御部9515’’、表示制御部9516、及びネットワークI/F部9517を含む。
ここでは、景品POS9500と比べ、景品交換端末連携制御部9513’’、及びホールコンピュータ連携制御部9515’’の機能が拡張される。景品交換端末連携制御部9513’’は、後述する貯玉統合処理におけるメダル数の取得要求処理に関し、景品交換装置とホールコンピュータ9400との間のデータ送受信の中継を行う。また、ホールコンピュータ連携制御部9515’’は、後述する貯玉統合処理に関し、ホールコンピュータ9400から景品交換装置に、ホールコンピュータ9400に記憶された各遊技媒体種別の貯玉に関する情報を取得し、又は更新する際に、その遊技媒体種別のごとの遊技媒体の数量に係るデータを中継する処理を行う。
次に、図245を参照して、貯玉統合機能を実現するように拡張された景品交換システム9001の景品交換端末9530’’の機能概要を説明する。図245は、景品交換端末9530’’の機能ブロック図である。景品交換端末9530’’は、アクセス管理部9541、景品交換制御部9542’、表示制御部9544、及びネットワークI/F部9545を含む。
景品交換端末9530’’では、景品交換端末9530と比べ、景品交換制御部9542’が、ホール店舗で管理されている遊技者の貯玉を取得するよう要求し、ホール店舗で設定された統合設定データに応じて、取得した貯玉を特定の遊技媒体種別の遊技媒体の数量に変換し、変換後の遊技媒体の数量によって景品交換を行うよう制御する。また、景品交換に用いる実際の遊技媒体種別を遊技者に選択・指定させ、消費された遊技媒体種別の遊技媒体の数量を減算するよう、ホールコンピュータ9400に指示する。
次に、図246を参照して、貯玉統合機能を実現するように拡張された景品交換システム9001の基幹サーバ9600’’の機能概要を説明する。図246は、基幹サーバ9600’’の機能ブロック図である。基幹サーバ9600’’は、モール会員管理部9601、景品選択制御部9604、景品交換制御部9605’、景品発注制御部9606、ホール店舗外デバイス管理部9607、店頭景品管理部9608、景品表示制御部9609、景品初期表示制御部9610、ユーザ情報表示制御部9611、遊技媒体種別定義データ管理部9612、ネットワークI/F部9613、及び遊技媒体統合制御部9616を含む。
基幹サーバ9600’’では、基幹サーバ9600に比べ、景品交換制御部9605’の機能が拡張され、遊技媒体統合制御部9616が追加されている。遊技媒体統合制御部9616は、各ホール店舗からの統合設定データの設定操作に応じて、後述する遊技媒体統合設定テーブル9666の内容を更新し、景品交換の際には、景品交換制御部9605’と協働して、景品交換装置からの要求に応じて、対応するホール店舗に関する遊技媒体統合設定テーブル9666の内容に基づいて、景品交換装置における遊技媒体数量や景品の交換価値等の表示を制御する。
基幹サーバ9600’’はまた、基幹DB9650’’を備える。基幹DB9650’’では、図186に示した基幹DB9650に含まれる各テーブルのほかに、遊技媒体統合設定テーブル9666を含む。
遊技媒体統合設定テーブル9666は、図248に示すように、ホール店舗ごとに、各遊技媒体種別の遊技媒体の貯玉がどのような統合を行うかを定義するためのデータが記憶される。図248に示す遊技媒体統合設定テーブル9666の例では、各ホール店舗において、遊技媒体種別は一律とし、パチンコ(4円貸)、パチンコ(1円貸)、スロット(20円貸)、及びスロット(5円貸)の4種であるとする。また、各遊技媒体種別に対応する項目の「0」は、他の遊技媒体種別の遊技媒体との統合を行わないことを示し、「1」や「2」は、他の遊技媒体種別の遊技媒体との統合を行うことを示している。ただし、「1」がセットされた遊技媒体種別は、同じ「1」がセットされた遊技媒体種別への統合が可能であり、同様に、「2」がセットされた遊技媒体種別は、同じ「2」がセットされた遊技媒体種別への統合が可能である。
例えば、店舗コード=「445」のホール店舗では、パチンコ(4円貸)とパチンコ(1円貸)が統合され、スロット(20円貸)とスロット(5円貸)はどの遊技媒体種別にも統合されない。店舗コード=「487」のホール店舗では、パチンコ(4円貸)とパチンコ(1円貸)が統合され、スロット(20円貸)とスロット(5円貸)が統合され、パチンコの遊技媒体同士、スロットの遊技媒体同士が統合されるように設定される。
また、店舗コード=「623」のホール店舗では、パチンコ(4円貸)、パチンコ(1円貸)、スロット(20円貸)、及びスロット(5円貸)のすべての遊技媒体種別が統合される。店舗コード=「788」のホール店舗では、パチンコ(4円貸)、パチンコ(1円貸)、スロット(20円貸)、及びスロット(5円貸)のすべてについて、いかなる統合も行われないように設定される。
なお、この例では、遊技媒体統合設定テーブル9666によって、ホール店舗ごとに、各遊技媒体種別の遊技媒体の貯玉がどのような統合(乗り入れ)を行うかが管理されているが、ホール店舗ごと、及びそのホール店舗の会員ごとに、統合条件を設定するようにもできる。例えば、統合条件を、会員が保持する遊技媒体数量(貯玉数)や、遊技回数、遊技期間、投資金額、来店回数などの遊技実績に応じて、切り替えるようにしてもよい。
なお、この例では、遊技媒体種別ごとの遊技媒体の貯玉の数量は、ホールコンピュータの遊技媒体保持数管理テーブル9432に保持されたままであり、景品交換の際に、各遊技媒体種別の遊技媒体をどのような遊技媒体種別として扱うことができるかを指定するために、遊技媒体統合設定テーブル9666を設けている。そのため、遊技媒体統合設定テーブル9666では、統合元(乗り入れ元)、及び統合先(乗り入れ先)の指定は行われず、景品交換においてどの遊技媒体種別の貯玉が使用される(優先的に消費される)かについては、実質的に、後述する景品交換指示を行う際に指定される。
次に、図249、及び図250を参照して、景品交換システム9001の貯玉統合機能によって、景品選択から景品交換までがどのようなフローで行われるかを説明する。
最初に、ステップS2341において、景品選択装置に対して(すなわち、ビューワ9550のような景品選択装置の非接触ICカードリーダ/ライタ9554に対して)、遊技者によるカードタッチが行われる。このとき使用されるカードは、例えば、景品交換システム9001において利用可能なモール会員カード9962aであり、このモール会員カード9962aに対してのモール会員登録がまだされていない状態のものである。
次に、ステップS2342において、遊技者が景品選択指示を行って、お買い物リストの登録を行う。例えば、図24(B)に示すような景品選択指示画面910で、遊技者が多くの景品のなかから、将来的に景品交換を行う可能性のある景品の候補を選択することで、当該選択された景品が、お買い物リストに登録される。このようなお買い物リストは、図246に示す、基幹サーバ9600’’のお買い物リスト管理テーブル9653に記憶される。
上述した景品選択装置における処理とは別に、ステップS2344において、遊技者による遊技機での遊技が行われ、ここで遊技媒体を獲得した場合に、ステップS2345において、島端計数装置9520などの計数装置によって、遊技媒体の計数結果とホール店舗の会員カード9962bに対応付けた貯玉が行われる。会員カード9962bに対応付けられた遊技媒体の計数結果(数量)は、遊技媒体種別ごとに会員IDに対応付けて、ホールコンピュータ9400の、遊技媒体保持数管理テーブル9432に記憶される。この例では、ホール店舗にそれぞれ導入されているホールシステム9002において、遊技者の遊技媒体数量が管理されている。
その後、ステップS2342の後で、遊技者が、モール会員カード9962aを利用してモール会員登録を行う。なお、このとき、モール会員カード9962aは、例えば、図234、及び図235に示すような会員カード紐付け処理によって、ホールシステム9002の会員カード9962bと対応付けされ、景品交換システム9001において、ホールシステム9002で管理する遊技者の遊技媒体数量が把握可能となっているものとする。
次に、ステップS2346において、景品交換端末9350’’のような景品交換装置(すなわち、景品交換端末9350’’のような景品交換装置の非接触ICカードリーダ/ライタに対して)に対して、遊技者により、モール会員カード9962aのカードタッチが行われる。
次に、ステップS2347において、景品交換装置から景品POS9500’’に対して、遊技媒体数量を取得するための取得要求を行う。景品POS9500’’は、当該取得要求を受信すると、ステップS2348において、ホールコンピュータ9400に対して、このモール会員カード9962aに対応する(ホールシステム9002の)会員カード9962bの遊技者が、ホールシステム9002で保持する遊技媒体の数量を取得するための取得要求を行う。ホールコンピュータ9400が、この取得要求に応じて、遊技媒体保持数管理テーブル9432を参照し、対応する遊技者の遊技媒体の保持数を遊技媒体種別ごとに取得すると、この取得結果を景品POS9500’’に送信する。景品POS9500’’は、取得結果を受信すると、これを、取得要求を行った景品交換装置に送信する(ステップS2348)。
次に、ステップS2349において、景品交換装置は、景品POS9500’’から当該取得結果、すなわち、モール会員カード9962aに対応する遊技者の、遊技媒体種別ごとの遊技媒体数量(貯玉数)を受信する。
次に、ステップS2350において、景品交換装置から基幹サーバ9600’’に対して、統合設定データを取得するための取得要求を行う。基幹サーバ9600’’は、当該取得要求を受信すると(ステップS2351)、遊技媒体統合設定テーブル9666を参照し、対応するホール店舗の統合設定データを取得して、当該取得要求を行った景品交換装置に送信する(ステップS2351)。
なお、この例では、ホール店舗によって事前に設定された遊技媒体統合設定テーブル9666の統合設定データを参照して、それぞれの遊技媒体種別の遊技媒体における保持数量をどのように統合するかを決定するが、統合確認画面(不図示)を表示するようにして、そもそも遊技媒体の統合を行うか否かを遊技者に選択させるようにすることができる。また、その統合画面において、遊技者が個別に遊技媒体の統合形態を指定する(例えば、上述した遊技媒体統合設定テーブル9666の統合設定データに類するデータの入力を行う)ようにすることができる。このような遊技者の指定を、景品交換のたびに行わせるようにしてもよいし、所定のデータベースに記憶しておくようにしてもよい。また、このような遊技者の指定が、ホール店舗によって事前に設定された統合設定データの内容の範囲内になるよう制限されるようにしてもよい。
次に、ステップS2352において、景品交換装置は、基幹サーバ9600’’から当該取得結果、すなわち、その景品交換装置が配置されたホール店舗に対応する統合設定データを受信する。
次に、ステップS2353において、景品交換装置は、遊技者の遊技媒体数量を、取得した統合設定データに基づいて、複数の遊技媒体種別に係る遊技媒体の数量に対応する価値を統合した価値(統合価値)を求め、景品交換指示画面において、既に登録済みのお買い物リストとともに、この統合価値を表示する(図250のステップS2361)。
景品交換指示画面には、統合設定データに応じて、統合後の遊技媒体種別が1つ又は複数表示されるとともに、これに対応する統合価値が表示され、このような遊技媒体種別の選択肢が複数あって遊技者による選択が必要か否かが、ステップS2362において判定される。遊技者による選択が必要であると判定された場合(ステップS2362のYES)、遊技者から遊技媒体種別の選択指示を受信する(ステップS2363)。
ステップS2363の後、又はステップS2362において、遊技者による選択が必要ないと判定された場合(ステップS2362のNO)、遊技者が、お買い物リストに表示された景品を実際の景品交換の対象として選択して景品交換を指示すると(ステップS2364)、この景品交換指示に応じて、景品発注指示が行われる(ステップS2365)。
次に、景品交換装置は、景品の交換によって消費された遊技媒体数を、特定された遊技媒体種別とともに景品POS9500’’に通知し(ステップS2366)、消費遊技媒体数を受信した景品POS9500’’は、ホールコンピュータ9400で管理されている遊技媒体保持数管理テーブル9432数から、受信した消費遊技媒体数が減算されるように、消費遊技媒体数をホールコンピュータ9400に送信する(ステップS2367)。
例えば、図251には、このような制御によって表示された景品交換指示画面の例が示されている。図251の景品交換指示画面9964には、店舗コードと会員ID(モール会員ID)が表示されるホール店舗等表示部9964a、統合設定データに基づいて統合が行われた後(統合後)の遊技媒体数量(統合価値)が、統合後の遊技媒体種別ごとに表示される遊技媒体種別選択部9964b、お気に入りリストに登録された景品が表示される景品表示部9964c、景品交換において選択された景品の明細を表示する選択景品明細表示部9964d、景品表示部9964cに次の景品を表示するよう指示する「次へ」ボタン9964e、及び、景品交換において選択された景品の交換を確定させる「交換決定」ボタン9964fが表示される。
図251の景品交換指示画面9964の例では、店舗コード=「445」のホール店舗において会員ID=「C112」の遊技者が景品交換を行う際の状況が表示されている。ここで、店舗コード=「445」のホール店舗は、図248に示す遊技媒体統合設定テーブル9666で設定されているように、パチンコ(4円貸)とパチンコ(1円貸)の遊技媒体種別については統合可能であり、スロット(20円貸)とスロット(5円貸)の遊技媒体種別については、統合不可であり、それぞれ個別の遊技媒体種別として把握される。
一方、図247(A)に示す、店舗コード=「445」における会員ID=「C112」の遊技媒体保持数管理テーブル9432には、パチンコ(4円貸)の数量が100、パチンコ(1円貸)の数量が2000、スロット(20円貸)の数量が330、及びスロット(5円貸)の数量が200となっている。
そのため、図251の景品交換指示画面9964の例では、上述の遊技媒体統合設定テーブル9666の内容と、遊技媒体保持数管理テーブル9432の内容から、遊技媒体種別選択部9964bには、パチンコ(4円貸)とパチンコ(1円貸)の遊技媒体種別の数量が統合された数量(統合価値)として、100×4+2000=2400が表示され(ただし、1円貸の交換価値を基準として表示する)、スロット(20円貸)の遊技媒体種別の数量がそのまま、統合価値として、330×20=6600と表示され(ただし、1円貸の交換価値を基準として表示する)、さらに、スロット(5円貸)の遊技媒体種別の数量がそのまま、統合価値として、200×5=1000と表示される(ただし、1円貸の交換価値を基準として表示する)。
また、遊技媒体種別選択部9964bには、統合済みのそれぞれの遊技媒体種別に対応したチェックボックスが表示され、遊技者が、チェックボックスを1つチェックすることにより、表示された遊技媒体種別のなかのいずれかを景品交換に利用することができる。図251の例では、パチンコ(4円貸+1円貸 統合済み)の遊技媒体種別が選択されており、このときに景品交換が可能な最大の価値は、2400となる(ただし、1円貸の交換価値を基準とした場合)。この例では、パチンコ(4円貸+1円貸 統合済み)の遊技媒体種別がチェックボックスでチェックされることにより、景品表示部9964cに表示される景品の最大の交換価値は、2400となる。そこで、後述する図252等で表示されているフライパン(交換価値=6700)は、図251の景品交換指示画面9964では非表示となり、代わりに、コップ(交換価値=500)が景品(4)として表示されている。
なお、図251の例では、上述のように、それぞれの遊技媒体種別の数量を、1円貸の交換価値を基準として表示し、景品表示部9964cに表示されたそれぞれの景品も、同じように1円貸の交換価値を基準として表示しているが、他の価値基準を用いて表示を行ってもよい。例えば、図251では、景品表示部9964cの左上に表示された景品のドリンク(500mL×48)は、交換価値が「1000」と表示されており、これが等価交換である場合は、1000円の価値となる。
景品表示部9964cに表示された景品をタッチ等することにより選択すると、選択景品明細表示部9964dに、その景品の明細が追加され、そこで、交換する景品の数を指定することができ、最下部に、遊技媒体種別の現在消費数量と、残り数量が表示される。また、選択景品明細表示部9964dに景品の明細が表示された状態で「交換決定」ボタン9964fがタッチされると、必要に応じて所定の操作が要求された後、選択景品明細表示部9964dに表示された景品(と指定された数量)で、景品交換が確定し、景品発注指示が行われる。
また、図252には、このような制御によって表示された景品交換指示画面の別の例が示されている。図252の景品交換指示画面9966には、店舗コードと会員ID(モール会員ID)が表示されるホール店舗等表示部9966a、統合設定データに基づいて統合が行われた後(統合後)の遊技媒体数量が、統合後の遊技媒体種別ごとに表示される遊技媒体種別選択部9966b、お気に入りリストに登録された景品が表示される景品表示部9966c、景品交換において選択された景品の明細を表示する選択景品明細表示部9966d、景品表示部9966cに次の景品を表示するよう指示する「次へ」ボタン9966e、及び、景品交換において選択された景品の交換を確定させる「交換決定」ボタン9966fが表示される。
図252の景品交換指示画面9966の例では、店舗コード=「623」のホール店舗において会員ID=「C433」の遊技者が景品交換を行う際の状況が表示されている。ここで、店舗コード=「623」のホール店舗は、図248に示す遊技媒体統合設定テーブル9666で設定されているように、パチンコ(4円貸)、パチンコ(1円貸)、スロット(20円貸)、スロット(5円貸)のすべての遊技媒体種別について統合可能であり、すべての遊技媒体種別の遊技媒体の数量が1つの価値(景品交換が可能な価値)として把握される。
一方、図247(B)に示す、店舗コード=「623」における会員ID=「C433」の遊技媒体保持数管理テーブル9432には、パチンコ(4円貸)の数量が200、パチンコ(1円貸)の数量が1900、スロット(20円貸)の数量が100、及びスロット(5円貸)の数量が400となっている。
そのため、図252の景品交換指示画面9966の例では、上述の遊技媒体統合設定テーブル9666の内容と、遊技媒体保持数管理テーブル9432の内容から、遊技媒体種別選択部9966bには、パチンコ(4円貸)、パチンコ(1円貸)、スロット(20円貸)、及びスロット(5円貸)のすべての遊技媒体種別の数量が統合された数量として、200×4+1900+100×20+400×5=6700が表示される(ただし、1円貸の交換価値を基準として表示する)。
また、遊技媒体種別選択部9966bには、統合済みの遊技媒体種別に対応したチェックボックスが表示され、遊技者が、このチェックボックスをチェックすることにより、当該遊技媒体種別を景品交換の対価として選択することができる(この例のように、統合後の遊技媒体種別が1つの場合は、チェックボックスのチェックなしに自動的に選択されるようにしてもよい)。図252の例では、唯一表示されたチェックボックスが選択されており、このときに景品交換が可能な最大の価値は、6700となる(ただし、1円貸の交換価値を基準とした場合)。
なお、図252の例では、上述のように、それぞれの遊技媒体種別の数量を、1円貸の交換価値を基準として表示し、景品表示部9966cに表示されたそれぞれの景品も1円貸の交換価値を基準として表示しているが、他の価値基準を用いて表示を行ってもよい。
景品表示部9966cに表示された景品をタッチ等することにより選択すると、選択景品明細表示部9966dに、その景品の明細が追加され、そこで、交換する景品の数を指定することができ、最下部に、遊技媒体種別の現在消費数量と、残り数量が表示される。また、選択景品明細表示部9966dに景品の明細が表示された状態で「交換決定」ボタン9966fがタッチされると、必要に応じて所定の操作が要求された後、選択景品明細表示部9966dに表示された景品(と指定された数量)で、景品交換が確定し、景品発注指示が行われる。
次に、図253ないし図258を参照して、景品交換指示画面における景品交換指示の流れについて説明する。図253は、上述した貯玉統合機能の制御によって表示された景品交換指示画面のさらに別の例が示されている。図253の景品交換指示画面9968には、店舗コードと会員ID(モール会員ID)が表示されるホール店舗等表示部9968a、統合設定データに基づいて統合が行われた後(統合後)の遊技媒体数量が、統合後の遊技媒体種別ごとに表示される遊技媒体種別選択部9968b、お気に入りリストに登録された景品が表示される景品表示部9968c、景品交換において選択された景品の明細を表示する選択景品明細表示部9968d、景品表示部9968cに次の景品を表示するよう指示する「次へ」ボタン9968e、及び、景品交換において選択された景品の交換を確定させる「交換決定」ボタン9968fが表示される。
図253の景品交換指示画面9968の例では、店舗コード=「487」のホール店舗において会員ID=「C238」の遊技者が景品交換を行う際の状況が表示されている。ここで、店舗コード=「487」のホール店舗は、図248に示す遊技媒体統合設定テーブル9666で設定されているように、パチンコ(4円貸)、及びパチンコ(1円貸)の遊技媒体種別の遊技媒体の数量が統合可能であり、さらに、スロット(20円貸)、及びスロット(5円貸)の遊技媒体種別の遊技媒体の数量が統合可能となっている。
一方、図247(C)に示す、店舗コード=「487」における会員ID=「C238」の遊技媒体保持数管理テーブル9432には、パチンコ(4円貸)の数量が300、パチンコ(1円貸)の数量が2500、スロット(20円貸)の数量が200、及びスロット(5円貸)の数量が800となっている。
そのため、図253の景品交換指示画面9968の例では、上述の遊技媒体統合設定テーブル9666の内容と、遊技媒体保持数管理テーブル9432の内容から、遊技媒体種別選択部9968bには、パチンコ(4円貸)、及びパチンコ(1円貸)の遊技媒体種別の数量が統合された数量として、300×4+2500×1=3700、スロット(20円貸)、及びスロット(5円貸)の遊技媒体種別の数量が統合された数量として、200×20+800×5=8000が表示される(ただし、1円貸の交換価値を基準として表示する)。
また、遊技媒体種別選択部9968bには、統合済みの遊技媒体種別に対応したチェックボックスがそれぞれ表示され、遊技者が、チェックボックスをチェックすることにより、当該遊技媒体種別を景品交換の対価として選択することができる。図253の例では、スロットの遊技媒体種別に対応するチェックボックスが選択されており、このときに景品交換が可能な最大の価値は、8000となる(ただし、1円貸の交換価値を基準とした場合)。
なお、図253の例では、上述のように、それぞれの遊技媒体種別の数量を、1円貸の交換価値を基準として表示し、景品表示部9968cに表示されたそれぞれの景品も1円貸の交換価値を基準として表示しているが、他の価値基準を用いて表示を行ってもよい。
ここで、景品表示部9968cに表示された景品をタッチ等することにより選択すると(矢印9968g)、景品交換指示画面9968は、図254に示すように遷移し、選択景品明細表示部9968dに、選択された景品(1)の景品明細9968xが追加され、その景品明細9968xで、景品(1)に対応付けて表示されている「+」表示部をタッチ等することにより(矢印9968i)、景品(1)の注文個数を変更することができる(「−」表示部をタッチした場合は、注文個数を減ずることができる)。図253の矢印9968gに示すようなタッチ等により、最初に景品(1)を選択した場合、その景品の注文個数は1であり、景品(1)に対応付けて表示されている注文個数表示部の内容が「1」と表示されている。また、選択景品明細表示部9968dの最下部に示された、遊技媒体種別の現在消費数量は「1000」と表示され、遊技媒体種別の残り数量は「7000」と表示される。また、景品表示部9968cに表示された景品(1)には、「選択中」という選択表示9968hがオーバーラップ表示される。
図255には、図254の矢印9968iに示すようなタッチ等によって、景品(1)の注文個数が2に変更された場合に表示される景品交換指示画面9968が表示されている。景品明細9968xでは、景品(1)に対応付けて表示されている注文個数表示部の内容が「1」から「2」に更新される。また、選択景品明細表示部9968dの最下部に示された、遊技媒体種別の現在消費数量は、景品(1)の注文個数が2つになったことで、「2000」と表示され、遊技媒体種別の残り数量は「6000」と表示される。
さらに、景品表示部9968cに表示された景品(2)については、上述の、遊技媒体種別の残り数量「6000」を超える交換価値であるため、「足りません」という案内表示9968jがオーバーラップ表示され、タッチ等による選択ができないように制御される。
この状況でさらに、景品表示部9968cに表示された景品(3)をタッチ等することにより選択すると(矢印9968k)、景品交換指示画面9968は、図256に示すように遷移し、選択景品明細表示部9968dに、選択された景品(3)の景品明細9968yが追加される。景品(3)を選択した場合、その景品の注文個数は1であり、景品(3)に対応付けて表示されている注文個数表示部の内容が「1」と表示されている。また、選択景品明細表示部9968dの最下部に示された、遊技媒体種別の現在消費数量は、さらに景品(3)に対応する交換価値が加算されて「4400」と表示され、遊技媒体種別の残り数量は「3600」と表示される。また、景品表示部9968cに表示された景品(3)には、「選択中」という選択表示9968hがオーバーラップ表示される。
ここで、「交換決定」ボタン9968fをタッチ等することにより選択すると(矢印9968L)、景品交換指示画面9968は、図257に示すように遷移し、景品交換指示画面9968の中央に、遊技媒体種別数量指定部9968mがポップアップ表示される。
図256に示す景品交換指示画面9968における選択景品明細表示部9968dでは、景品交換に係る消費媒体数量は4400であり、図257に示す遊技媒体種別数量指定部9968mでは、その「4400」の交換価値を、どの遊技媒体種別で消費する(支払う)かを指定する。この例では、スロット(20円貸)とスロット(5円貸)の遊技媒体種別において、遊技者が保持する遊技媒体数量が統合されているが、事前にどちらかの遊技媒体種別に統合されているわけではないので、景品交換において消費される遊技媒体種別をどのように組み合わせるかについて、遊技者がその組み合わせを指定することができる。
図257に示す遊技媒体種別数量指定部9968mでは、遊技者が、遊技媒体種別ごとに、指定数量の入力欄に、保持数量以下の数量を入力して消費数量を割り当て、合計が4400になるよう調整する。なお、ここでは、景品交換の交換価値は、1円貸の交換価値を基準として表示している。遊技者は、各遊技媒体種別の保持数量を見ながら、指定数量に様々なパターンで数量を入力することができる。遊技者は、例えば、スロット(20円貸)の遊技媒体種別の遊技媒体数量を優先的に消費したい場合は、スロット(20円貸)の数量を多く入力することができ、逆に、スロット(5円貸)の遊技媒体種別の遊技媒体数量を優先的に消費したい場合は、スロット(5円貸)の数量を多く入力することができる。
ここで遊技者は、合計がちょうど4400になるように、スロット(20円貸)とスロット(5円貸)の数量を入力することが望ましいが、遊技媒体種別の組み合わせと保持数量の関係や、遊技者の優先度によって、消費の合計が4400を超えてしまう場合も考えられる。景品交換システム9001では、統合においてこのような端数が生じる場合においても、(端数を切り捨て、又はそのまま残ることによって)正常に景品交換指示を受け付けることができる。
このような遊技媒体種別数量指定部9968mを用いた指定は、実質的に、ホールシステム9002において、遊技者の遊技媒体の保持数を、(遊技媒体保持数管理テーブル9432等に記憶することによって)遊技媒体種別ごとに管理しており、景品交換において遊技媒体が消費する際にはじめて、これらを統合して管理するような場合に必要となる。一方、遊技媒体統合設定テーブル9666の定義に応じて、遊技者の遊技媒体の保持数を、事前に不可逆的に統合して管理するような場合には、この遊技媒体種別数量指定部9968mを用いた指定は不要である。
図257の遊技媒体種別数量指定部9968mで遊技者が指定数量に所望の数量を入力し、合計が「4400」となった場合に、遊技者によって「OK」ボタン9968nがタッチ等で選択されると、その指定された数量の遊技媒体によって、景品交換が確定し、景品発注指示が行われる。
図258には、図257に示す遊技媒体種別数量指定部9968mとは異なる別の遊技媒体種別数量指定部9968m’が示されている。この遊技媒体種別数量指定部9968m’も、景品交換指示画面9968の中央にポップアップ表示される。
遊技媒体種別数量指定部9968m’には、遊技媒体種別ごとの消費数量の割り当てがあらかじめ3つのパターンで提示される。各表示欄には、「/」の右側に、その遊技媒体種別の保持数量が表示され、消費数量は、「/」の左側に、保持数量と同じか又はそれ以下の数量として表示される。図258の例では、パターン1は、合計「4400」の交換価値に対して、スロット(20円貸)とスロット(5円貸)のそれぞれをほぼ半分程度消費することによって支払おうとするパターンであり、パターン2は、合計「4400」の交換価値に対して、スロット(20円貸)を優先的に消費することによって支払おうとするパターンであり、パターン3は、合計「4400」の交換価値に対して、スロット(5円貸)を優先的に消費することによって支払おうとするパターンである。
さらに、3つのパターンの右側には、遊技者が自由に配分を定められるユーザ指定の入力部がある。各入力欄には、「/」の右側に、その遊技媒体種別の保持数量が固定的に表示され、消費数量は、「/」の左側に、遊技者が、保持数量と同じか又はそれ以下の数量を入力できるようになっている。
上述した3つのパターン、及びユーザ指定のなかからどの割り当てを選択するかは、遊技者が、対応するチェックボックスにチェックをすることによって決定する。その後、遊技者によって「OK」ボタン9968n’がタッチ等で選択されると、その指定された数量の遊技媒体によって、景品交換が確定し、景品発注指示が行われる。
上述の例では、景品交換において消費される遊技媒体種別ごとの遊技媒体の数量が、景品発注指示の都度、遊技者による直接入力や、提示されたパターンの選択によって決定されるが、遊技者等によって、配分ルールや配分パターンを設定しておくなどして、景品発注指示の際に特段の指示を行うことなく、消費される遊技媒体種別ごとの遊技媒体の数量が決定されるようにしてもよい。
この例では、景品交換において消費される遊技媒体種別ごとの遊技媒体の数量(遊技者が貯玉している遊技媒体の数量)がホールシステム9002で管理され、ホールシステム9002の会員カード9962bと景品交換システム9001のモール会員カード9962aが紐付けられることによって、その遊技媒体の数量が景品交換システム9001の景品交換で用いられるように構成されているが、本発明の貯玉統合機能は、このような会員カードの連携を用いた方法に限定されるものではない。例えば、ホールシステム9002で発行されたレシートを景品POSで読み取らせることで遊技者の貯玉情報を取得し、その貯玉情報を景品POSから景品交換システム9001の景品交換装置に送信することで、遊技者の貯玉で景品交換を行うようにすることができる。
また、ホールシステム9002で管理されている遊技者の貯玉情報を、他の様々な方法で、景品交換システム9001でも管理するように構成して、景品交換を実現することもできる。さらに、遊技者の貯玉情報を、主として景品交換システム9001で管理するように構成することもできる。
また、この実施形態では、景品交換指示画面において、遊技媒体統合設定テーブル9666の統合設定データに応じて、遊技者の貯玉情報が遊技媒体の統合後の状態で表示されるとともに、景品の交換価値が、1円単位といった統一的な単位の交換価値で表示されるように構成されているが、遊技者が景品選択指示を行って、お買い物リストの登録を行う画面、すなわち、図24(B)に示すような景品選択指示画面910においても、同様の形態の表示とすることができる。
また、この実施形態では、上述のように、遊技媒体統合設定テーブル9666の統合設定データに応じて、景品交換指示画面に表示を行う段階で、その遊技者に関する、統合された遊技媒体の保持数量を計算するが、所定のタイミングで、統合を不可逆的に行い、その状態をホールシステム9002の遊技媒体保持数管理テーブル9432や景品交換システム9001のデータベースに記憶するように構成してもよい。
またさらに、各ホール店舗や遊技者個人が、遊技媒体の統合に関して、デフォルト設定や、より具体的な態様を設定できるようにしてもよい。例えば、パチンコ(4円貸)の貯玉の一部をパチンコ(1円貸)の貯玉として統合するように指定したり、200枚(又は、1円貸換算で4000)を上限として、スロット(20円貸)をスロット(5円貸)に統合するよう指定したりすることができる。また、このような統合機能について、所定の期間だけ特定の統合を許可(又は禁止)するようにしてもよいし、所定の期間における統合の上限を設けるようにしてもよい。
また、複数の遊技媒体種別に亘って遊技媒体の保持数量を統合する場合に、統合手数料として、遊技者(又はホール店舗)から、利用回数や利用価値に応じて一定の手数料を徴収するようにしてもよい。
[サイト別商品管理機能]
次に、本発明の第9の実施形態に係る景品交換システム9001においてさらに拡張されたサイト別商品管理機能について説明する。
景品交換システム9001が、図173に示すように、複数のネット通販サイトの商品を景品として扱う場合、ネット通販サイトごとの商品を管理するために、サイト別商品管理テーブルを当該ネット通販サイトごとに有する。そして、それぞれのサイト別商品管理テーブルに記憶された商品の情報等から、各種フィルタ(例えば、図211に示したような景品価格調整機能による価格調整を含むフィルタ)を通して、価格調整を行った後、価格調整がされた商品の情報を、掲載商品テーブルに記憶する。ここで、掲載商品テーブルは、サイト別商品管理テーブルと同様に、ネット通販サイトごとに設けられ、サイト別商品管理テーブルと1対1に対応付けられる。
複数のサイト別商品管理テーブルに同じ商品が存在する場合、すなわち、複数のネット通販サイトで同一の商品が出品されている場合、例えば、以下の条件によって、実際に景品交換システム9001で景品として表示(掲載)される商品として決定される。
(1)価格調整後の掲載すべき価格が同じ場合、ネット通販サイトごとに異なる販売手数料の割合が大きい方を選択する。
(2)販売調整後の掲載すべき価格が同じ場合、ネット通販サイトからの仕入れ価格が安い方を選択する。
これらの条件によって景品として掲載される商品を選択することにより、景品交換システム9001を運営・管理する電算センターの利益を確保するとともに、景品交換システム9001を導入し景品交換端末9530を設置しているホール店舗への還元を大きくすることができる。
このような仕組みを実現するために、ネット通販サイトごとに設けられる商品管理テーブルと掲載商品テーブルのどちらかに、各商品に対する仕入価格と販売手数料(例えば、所定の基準値に対する割合)を管理する。なお、販売手数料は、上述のような、商品ごとに設定される場合以外に、ネット通販サイトと電算センター等との取り決めにより、様々な単位(例えば、ネット通販に対して一定の割合に設定される販売手数料、商品のカテゴリごとに設定される販売手数料など)で決定することができ、この設定に基づき、それに応じた態様で販売手数料が記憶される。
商品の仕入価格、及び販売手数料(パーセントの数字など)は、ネット通販サイトからデータとして受け取る場合や、電算センターの管理者が入力する場合等が考えられる。
なお、上述したサイト別商品管理機能は、一例にすぎず、他の様々な方法で、ネット通販サイトごとの商品を管理することができる。
[ホール店舗の支払い方法]
次に、本発明の第9の実施形態に係る景品交換システム9001において、ホール店舗が景品代金を支払う際の支払い方法について説明する。
ホール店舗に本発明の第9の実施形態に係る景品交換システム9001が導入され、当該システムにおいて景品交換がされた場合、電算センターからホール店舗に対して、景品代金の請求が行われるが、ホール店舗は、例えば、以下のような方法で支払いを行うことができる。
(1)ホール店舗の銀行口座に対して即時決済を行う。
(2)一定期間の締めで、請求書を発行し、ホール店舗がこれに基づいて、代金振込等により支払いを行う。
(3)所謂ファクタリング会社の、毎月数回の集金代行に応じて集金が行われ、ホール店舗がこれに基づいて、代金振込等により支払いを行う。
一方で、景品交換された商品ごとに異なる販売手数料が一定期間で合算され、その合算された金額が、電算センターからホール店舗に対して所定のタイミングで支払われる。この時に、ホール店舗側では、景品交換された商品の一覧表に対して、販売手数料の一覧表も含めて、その内容の消し込みが可能なような帳票を出力する必要がある。
帳票は、ホール店舗内の管理サーバ(例えば、ホールコンピュータ9400)で出力する場合と、電算センター側のサーバ(例えば、基幹サーバ9600)で出力し、各ホール店舗に送付する方法がある。これらの処理の中で、景品交換された商品それぞれの販売手数料の計算の元になるデータが、商品管理テーブル又は掲載商品テーブルに記憶されており、サーバは、これらのデータを参照し、所定の分配方法で(例えば、7%であれば2%を電算センターに、5%をホール店舗に分配する等)分配を管理する。
なお、上述したホール店舗の支払い方法等の説明は、一例にすぎず、他の様々な方法で、支払い等を行うことができる。
[景品のカテゴリ表示]
次に、本発明の第9の実施形態に係る景品交換システム9001における、景品のカテゴリ表示方法について説明する。
本発明の第9の実施形態に係る景品交換システム9001の景品選択装置(ビューワ9550(大型ビューワ9550a、小型ビューワ9550b))では、景品を効率的に選択できるようにするため、カテゴリリストが表示される。例えば、図203の景品選択指示画面9900に示された条件表示部(9903、9904)が、このカテゴリリストに相当する部分である。
本発明の第9の実施形態に係る景品交換システム9001の景品選択装置では、景品選択装置内に記憶されたプログラムが、共通の商品カテゴリ分類テーブルを有しており、当該プログラムによって、商品カテゴリ分類テーブルが読み取られ、景品選択装置の表示装置に、カテゴリリストを表示する。
また、商品カテゴリ分類テーブルが、所定のタイミングで基幹サーバ9600等から所定のプロトコル(例えば、FTPといったプロトコル)で事前に転送され、景品選択装置の記憶装置に記憶され、そこで、上述のプログラムが、この商品カテゴリ分類テーブルを参照してカテゴリリストを表示するようにしてもよい。
景品選択装置内に記憶された上述のプログラムは、ネット通販サイトごとに設定された掲載商品テーブルの商品を景品選択装置の表示装置に表示する場合に、表示する商品と商品カテゴリ分類テーブルのカテゴリが自動的に対応付けられ、ユーザがカテゴリリストの1つを選択すると、それに応じて、選択されたカテゴリに属する商品を一覧表示するように制御する。
このようなカテゴリリストは、頻繁に変化する性質のものではないが、変更があった場合は、上述のプログラムを変更する。また、商品カテゴリ分類テーブルが景品選択装置の記憶装置に記憶されている場合は、変更後の商品カテゴリ分類テーブルが、基幹サーバ9600等から所定のプロトコル(例えば、FTPといったプロトコル)で景品選択装置に転送される。
なお、上述した景品のカテゴリ表示の仕組みは、一例にすぎず、他の様々な方法で、景品のカテゴリ表示を行うことができる。
また、本発明の第9の実施形態に係る景品交換システム9001では、景品交換装置(景品交換端末9530)においてもカテゴリリストを表示することができ、例えば、景品交換指示画面(景品交換指示画面950(図27(B)参照)に類似する画面)において、上述した仕組みと同様の方法で、カテゴリリストを表示させることができる。
以上、本発明の第9の実施形態に係る景品交換システム9001を、具体的な装置、及び具体的なテーブル等を用いて例示してきたが、これまでの説明は一実施形態に過ぎず、様々な他の形態によって、本発明の特徴的なコンピュータシステムを実現可能である。例えば、景品交換システム9001の各機能を、異なるサイトに分散配置された複数のサーバで実行するようにしてもよいし、複数の機能を1つのサーバで実行するようにしてもよい。また、本発明の第9の実施形態に係る景品交換システム9001を、適宜、上述した他の実施形態の景品交換システム(本発明の第1の実施態様に係る景品交換システム1ないし本発明の第8の実施態様に係る景品交換システム7001)に適用することもできる。