JP6753201B2 - プレス板金部品 - Google Patents
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Description
本発明は、識別標識が付されたプレス板金部品に関する。
従来より、自動車等の製品を製造する際に使用される各プレス板金部品の生産時の情報付加・識別のために、バーコード等の識別標識をプレス板金部品に刻印したり、ＲＦＩＤ等の識別タグをプレス板金部品に貼り付けたりすることができないか検討がなされてきた。
ところが、プレス板金部品は、溶接工程、電着塗装工程、加熱工程、上塗塗装工程、及び／又はクリア塗装工程等の幾つもの工程を経て製品となる。
よって、識別標識をプレス板金部品に刻印する場合は、レーザを使用してプレス板金部品に所定の深さ（例えば、１ｍｍ程度）の凹部を形成することによって、プレス板金部品に識別標識を刻印している。
そのため、プレス板金部品を塗装すると、プレス板金部品に形成された所定の深さの凹部が塗料によって埋没し、識別標識を読み取ることができなくなる。
また、識別タグをプレス板金部品に貼り付ける場合は、プレス板金部品を加熱すると、識別タグが熱によって破損し、識別タグを読み取ることができなくなる。
よって、従来のプレス板金部品においては、各プレス板金部品を全工程に亘って識別することができず、製品の製造工程の全工程に亘って、即ち、製品の完成後に各プレス板金部品の履歴を追跡することは困難であった。
従って、本発明の目的は、製品の完成後にも各プレス板金部品の履歴を追跡することができるプレス板金部品を提供することにある。
本発明は、プレス板金の一部に形成されたタブ状部位と、前記タブ状部位の一部を切り欠いて形成された識別標識と、を備え、前記タブ状部位の表面は、前記プレス板金の表面に対して表側にオフセットされ、前記タブ状部位の裏面には、前記識別標識に地色に対するコントラスト差を与える板材が差し込まれる隙間が形成されるプレス板金部品を提供する。
前記識別標識は、前記タブ状部位の一部を櫛歯状に切り欠いて形成されることが望ましい。
本発明によれば、製品の完成後にも各プレス板金部品の履歴を追跡することができるプレス板金部品を提供することができる。
以下、本発明の実施の形態を添付図面に順って説明する。
図１，２に示す通り、本発明の実施の形態に係るプレス板金部品１００は、プレス板金１０１の一部に形成されたタブ状部位１０２と、タブ状部位１０２の一部をレーザ等によって除去することによって切り欠いて形成されたバーコード等の識別標識１０３と、を備える。
プレス板金部品１００は、自動車等の製品を製造する際に使用される。タブ状部位１０２は、プレス板金部品１００を組み立てる等して製品を製造する際に組立等を阻害しない縁部等の箇所に突出して形成される。
識別標識１０３は、コンピュータ等で管理された固有番号等に基づいて、プレス板金部品１００が如何なる工程を経てきたのか、及び／又はプレス板金部品１００が如何なるサプライヤから供給されたのか等の情報と紐付けされる。
そのため、製品の製造工程の全工程に亘って、即ち、製品の完成後にも識別標識１０３を読み取ることができれば、各プレス板金部品１００の履歴を追跡することができ、製品の品質管理等を容易にすることができる。
なお、識別標識１０３は、タブ状部位１０２の一部を櫛歯状（一端に開放端を有する溝状）に切り欠いて形成されることが望ましい。これにより、タブ状部位１０２の一部に貫通孔状の識別標識１０３を形成する場合よりも、レーザ等による除去が簡単且つ短時間でできるようになる。そのため、識別標識１０３の形成に係るコストを最小限に抑えることができる。
タブ状部位１０２の面（表面）Ｐ1は、プレス板金１０１の面（表面）Ｐ2に対して（表側に）オフセットされることが望ましい。具体的には、タブ状部位１０２とプレス板金１０１の他の部位は、タブ状部位１０２の両端に形成された２つの段差部１０４を介して連続的に接続されることによって、タブ状部位１０２の面Ｐ1がプレス板金１０１の面Ｐ2に対してオフセットされる。
そのため、図３に示す通り、プレス板金部品１００を他のプレス板金部品１０５と重ねた場合であっても、プレス板金部品１００と他のプレス板金部品１０５との間に隙間１０６が形成される。
プレス板金部品１００と他のプレス板金部品１０５とが同色であっても、隙間１０６にプレス板金部品１００と色彩の明確に異なる紙等の板材１０７を差し込むことにより、識別標識１０３に地色に対するコントラスト差を与えることができる。
そのため、同色のプレス板金部品１００，１０５を重ね合わせた時にもバーコードリーダ等によって識別標識１０３を明確に読み取ることができる。
また、識別標識１０３は、前述の通り、タブ状部位１０２の一部をレーザ等によって除去することによって切り欠いて形成されるため、塗装によって埋没したり加熱によって破損したりすることがない。
更に、識別標識１０３は、凹凸が明確であるため、レーザスキャナ１０８等を使用して凹凸を読み取ることにより、その凹凸をバーコード等の特定標識に変換して内容を確実に認識することができる。
よって、本発明の本実施の形態に係るプレス板金部品１００によれば、製品の完成後にも識別標識１０３を確実に読み取ることができる。
以上の通り、本発明によれば、製品の完成後にも各プレス板金部品１００の履歴を追跡することができるプレス板金部品１００を提供することができる。
１００ プレス板金部品
１０１ プレス板金
１０２ タブ状部位
１０３ 識別標識
１０４ 段差部
１０５ 他のプレス板金部品
１０６ 隙間
１０７ 板材
１０８ レーザスキャナ
Ｐ1 タブ状部位の面
Ｐ2 プレス板金の面
１０１ プレス板金
１０２ タブ状部位
１０３ 識別標識
１０４ 段差部
１０５ 他のプレス板金部品
１０６ 隙間
１０７ 板材
１０８ レーザスキャナ
Ｐ1 タブ状部位の面
Ｐ2 プレス板金の面
Claims (2)
- プレス板金の一部に形成されたタブ状部位と、
前記タブ状部位の一部を切り欠いて形成された識別標識と、
を備え、
前記タブ状部位の表面は、前記プレス板金の表面に対して表側にオフセットされ、
前記タブ状部位の裏面には、前記識別標識に地色に対するコントラスト差を与える板材が差し込まれる隙間が形成される
ことを特徴とするプレス板金部品。 - 前記識別標識は、前記タブ状部位の一部を櫛歯状に切り欠いて形成される
請求項１に記載のプレス板金部品。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2016153079A JP6753201B2 (ja) | 2016-08-03 | 2016-08-03 | プレス板金部品 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2016153079A JP6753201B2 (ja) | 2016-08-03 | 2016-08-03 | プレス板金部品 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JP2018020354A JP2018020354A (ja) | 2018-02-08 |
| JP6753201B2 true JP6753201B2 (ja) | 2020-09-09 |
Family
ID=61164083
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP2016153079A Active JP6753201B2 (ja) | 2016-08-03 | 2016-08-03 | プレス板金部品 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP6753201B2 (ja) |
-
2016
- 2016-08-03 JP JP2016153079A patent/JP6753201B2/ja active Active
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JP2018020354A (ja) | 2018-02-08 |
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