JP6752056B2 - 自動弁用状態記録・表示確認装置及び自動弁用状態記録・表示確認システム並びに自動弁 - Google Patents

自動弁用状態記録・表示確認装置及び自動弁用状態記録・表示確認システム並びに自動弁 Download PDF

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Description

本発明は、アクチュエータで自動操作される自動弁の開閉や回転角度などの状態を記録したり外部に表示して確認するための自動弁用状態記録・表示確認装置、及び自動弁用状態記録・表示確認システム並びに自動弁に関する。
従来、例えば、各種プラントの配管設備の管路には多数のバルブが配設され、一般に各バルブの自動操作用としてアクチュエータが搭載される。この場合、例えば、ボールバルブやバタフライバルブ等の回転弁を自動操作するときには、シンプルな構成で小型化可能であり、コストの点でも優れているなどの理由から空気圧式アクチュエータが多く用いられ、この空気圧式アクチュエータの搭載により自動弁が構成される。
この種の空気圧式アクチュエータとして、例えば、特許文献1の空気圧アクチュエータが本件出願人により出願されている。通常、空気圧アクチュエータは、同文献1のようにシリンダ内に直線運動により往復動可能なピストンが装着され、そのピストン運動が回転運動に変換されて出力軸(制御軸)側に出力可能な構造に設けられている。
この場合、通常、空気圧アクチュエータの上部には、このアクチュエータの制御軸に連動して作動する近接スイッチやリミットスイッチ、スイッチボックスなどの付属品が搭載され、これらによってバルブの開閉・中間開度の状態などが検出可能に設けられる。スイッチボックスは、下面側に設けられたシャフト軸がアクチュエータの制御軸に接続された状態で、アクチュエータ上部に設けられた取付用座面に載置され、ボルト止めにより固定される。
このような付属品が搭載されたアクチュエータとして、例えば、特許文献2や特許文献3が開示されている。特許文献2においては、ユニット化された作動状況検出装置がアクチュエータの上部に固定され、作動状況検出装置を介してアクチュエータやバルブの作動状況の変化が監視可能に設けられ、これらの作動状況が、通信回路を通じて外部の端末装置に送られている。特許文献3では、アクチュエータにデバイスが一体に取付けられ、このデバイスによりアクチュエータが制御され、その情報が通信可能に設けられている。
ところで、上述した特許文献1〜3に開示されたアクチュエータが、例えばフィールドバスのような高度な計装システムを有しない簡易的なプラントや装置で用いられる場合、これらアクチュエータや自動弁の動作状況を現場で確認する必要が生じることがある。そのため、例えば、アクチュエータの出力軸側にインジケータが設けられ、このインジケータの状態を現場で視認して確認する場合もある。
特許第4376780号公報 特許第3873020号公報 特表2009−505009号公報
上述した特許文献1〜3のように、空気圧アクチュエータの上部に付属品が搭載され、この付属品を介して自動弁の動作状態をプラントの制御室等から監視可能な構成の場合、システムの簡略化に伴って現場での自動弁の動作状況の確認が想定されていないことが多い。この場合、現場の自動弁ごとに開閉・中間開度状態や弁体の回転方向などを確認することが難しくなる。出力軸側にインジケータが設けられている場合であっても、バルブやアクチュエータが複雑な管路や狭い場所に設置されていると、現場でインジケータを直接視認することが難しくなり、動作状況を確認できなくなることがある。
この対策として、仮に、自動弁の動作状況の記録・表示用の装置を既設のアクチュエータに新規に取付けようとしたとしても、アクチュエータの分解を必要とした場合、取付け作業が複雑になり、簡単に装着することができなくなる。しかも、これら空気圧アクチュエータの上部に、制御軸に連動して作動する付属品が設けられていることで、取付けスペースの関係で新たに記録・表示装置を設けることが困難になっている。一方、アクチュエータの側部に記録・表示装置を取付けた場合には、アクチュエータ全体が大型化して管路に配置できなくなるおそれが生じる。
これらに加えて、既設の自動弁に搭載されたアクチュエータに記録・表示装置を装着する際には、自動弁が取付けられたプラントが稼働中である可能性もあるため、自動弁が動作していない状態で装置の初期設定作業を実施することが難しい。
本発明は、従来の課題を解決するために開発したものであり、その目的とするところは、自動操作用アクチュエータを分解することなく、全体のコンパクト性を維持しながら稼働中の既設の配管設備に設けられた自動弁に装着し、自動弁ごとにその設置現場で動作状態を確認可能な自動弁用状態記録・表示確認装置及び自動弁用状態記録・表示確認システム並びに自動弁を提供することにある。
上記目的を達成するため、請求項1に係る発明は、回転弁からなるバルブ本体に搭載される自動操作用アクチュエータ上部に形成された付属品取付座に装着可能に設けられ、かつアクチュエータの制御軸の側面に対向した状態で装着される角度検出素子を有する収納ユニットと、制御軸に装着される回転素子とを有し、角度検出素子により回転素子の回転角度が検出可能に設けられると共に、収納ユニットには、取付座に対して略水平方向から装着可能な板状の固定部が設けられ、この固定部は、NAMUR規格の取付座に対応した形状である自動弁用状態記録・表示確認装置である。
請求項に係る発明は、回転素子は着磁インジケータであり、この着磁インジケータは、扁平円筒状の分割体の一部として構成されていると共に、アクチュエータの制御軸に設けられた角軸が分割体で側方から挟み込まれてこの分割体が一体に装着された自動弁用状態記録・表示確認装置である。
請求項に係る発明は、着磁インジケータには異極が交互に着磁された着磁部が設けられ、この着磁部の各着磁幅が、アクチュエータに内蔵された伝達機構やバルブとの接続部におけるバックラッシやバルブ本体のシート幅の和よりも小に設定されている自動弁用状態記録・表示確認装置である。
請求項に係る発明は、自動弁用状態記録・表示確認装置において、自動弁用状態記録・表示確認装置において、角度検出素子はCPUを介して近距離通信モジュールに接続されると共に、この近距離通信モジュールを介して、少なくとも角度検出素子により検出された角度データやその推移が携帯端末に表示されるようにした自動弁用状態記録・表示確認システムである。
請求項に係る発明は、自動弁用状態記録・表示確認装置が前記アクチュエータに装着され、このアクチュエータが搭載されている自動弁である。
請求項1に係る発明によると、自動操作用アクチュエータ上部の付属品取付座に装着可能に設けられた収納ユニットと、制御軸に装着される回転素子とを有し、収納ユニットに設けられた角度検出素子によって回転素子の回転角度を検出可能に設けた構成としていることにより、操作用アクチュエータを分解することなく稼働中の既設の配管設備の自動弁に装着できる。しかも、装着後にも全体のコンパクト性を維持し、配管状態を変更することなく簡単な作業で取付けでき、この取付け後には動作状態を直接視認できない場合にも、自動弁ごとにその設置現場で動作状態を記録して外部に表示して確認可能となる。
また、付属品取付座から既設のアクチュエータを取り外すことなく、略水平方向から板状の固定部を挟み込むように容易に取り付けできる。しかも、付属品取付座が、広く一般に採用されているアクチュエータのインターフェース規格であるNAMUR規格により設けられ、固定部をこの付属品取付座に対応した形状としていることで幅広い互換性を有し、既設のアクチュエータやバルブに対しても、これらを交換したり別の取付け部品を必要とすることなく簡便に取付けて状態を記録したり表示確認を実施できる。
請求項に係る発明によると、着磁インジケータからなる回転素子を扁平円筒状の分割体の一部として構成していることで、この着磁インジケータを、アクチュエータを取り外すことなく制御軸の側方から装着することが可能になる。この場合、制御軸の角軸を分割体で円周方向から挟み込んで一体に装着しているため、制御軸に着磁インジケータを自動的に位置決め状態で取付けでき、角度検出素子に対する位置ずれを防いで高精度に検出するようになる。
請求項に係る発明によると、着磁インジケータの着磁部の着磁幅が、歯車伝達機構のバックラッシや、アクチュエータとバルブとの接続部におけるバックラッシ、及びバルブのシート幅の和よりも小に設定されていることにより、アクチュエータやバルブの個体差の影響を受けることなく着磁インジケータと角度検出素子とを介して、開動作や閉動作の動作開始時における開度を正確に検出できる。
また、通常はCPUが省電力状態であり、アクチュエータの動作が検知されたときにこのCPUの省電力状態が解除されて、角度検出素子により検出された角度データがメモリに蓄積されることにより、電源の消耗を極力抑えて省エネにも寄与する。
請求項に係る発明によると、近距離通信モジュールを介して角度データやその推移を携帯端末に表示させることで、複雑な管路や狭い場所にバルブ本体やアクチュエータが設置されている場合でも、これらを直接視認することなく近接した位置から携帯端末を介して動作状態を記録して表示させることにより確認できる。
請求項に係る発明によると、操作用アクチュエータを分解することなく稼働中の既設の配管設備に設けて、バルブの開閉状態や中間開度等の動作状況を外部の携帯端末を介して状態記録したり表示確認できる。しかも、既存の配管設備の管路を変更することなく容易に施工できる。動作状態を直接視認できない場合にも、その設置現場で動作状態を確認可能となる。
自動弁を示す分離斜視図である。 本発明の自動弁用状態記録・表示確認装置の装着状態を示す一部省略平面図である。 (a)は自動弁の全閉状態における回転素子を示す模式図である。(b)は自動弁の全開状態における回転素子を示す模式図である。 本発明の自動弁用状態記録・表示確認装置を示す分離斜視図である。 着磁インジケータの展開図である。 アクチュエータの横断面図である。
以下に、本発明における自動弁用状態記録・表示確認装置及び自動弁用状態記録・表示確認システム並びに自動弁を実施形態に基づいて詳細に説明する。図1は、自動弁の分離斜視図、図2においては、本発明の自動弁用状態記録・表示確認装置を装着した状態の一部省略平面図を示している。
図1、図2において、本発明における自動弁用状態記録・表示確認装置は、収納ユニット1と、回転素子2とを有している。
収納ユニット1は、回転弁からなるバルブ本体3に搭載される自動操作用アクチュエータ4の上部に形成された付属品取付座10に装着可能に設けられ、図3に示すように、略直方体の収容部11と、この収容部11の両側にアクチュエータ4への固定用の長尺板状の固定部12を有する。
固定部12は、アクチュエータ4の上部にNAMUR規格で形成された取付座10に対応した形状に形成される。ここで、NAMUR規格とは、アクチュエータの標準的なインターフェース規格(VDI/VDE3845−2010)であり、バルブの取付けや、アクチュエータ上部の付属品取付け用の寸法が規定されている。すなわち、固定部12は、NAMUR規格により規定された間隔、幅、長さより形成された取付座10に装着可能な形状に設けられ、取付座10に対して略水平方向からも装着可能に設けられている。各固定部12には、一端側が開放された長溝13が、取付座10のNAMUR規格により設けられたボルト穴14に対応する位置に形成されている。
図3(a)、図3(b)において、収容部11は樹脂製からなり、その上方の開口側には、図2に示す蓋体15が超音波溶着等の固着手段で固定されている。収容部11の内部には、角度検出素子20、CPU(中央演算処理装置)21、メモリ22、LED(発光ダイオード)23、通信モジュール25、電源26、ICタグ27が装着されている。
角度検出素子20は、磁場の強さや極性に対応してON/OFF信号を出力するホールICからなり、収納ユニット1がアクチュエータ4に装着されるときに、このアクチュエータ4の制御軸28の側面に対向した状態となる位置に内蔵される。角度検出素子20はCPU21を介してメモリ22に接続され、この角度検出素子20により、制御軸28に装着された回転素子2の回転角度が検出可能に設けられる。
CPU21は、通常は省電力状態であり、角度検出素子20や後述する空気圧センサ(圧力センサ40)からのデータは受信する一方、これらのデータのメモリ22への蓄積は行わない状態としている。そして、アクチュエータ4の動作が検知されたときに省電力状態が解除されて、少なくとも角度検出素子20により検出された回転素子2の角度データが、メモリ22に蓄積されるようになっている。アクチュエータ4の動作が検知されない状態が所定時間経過した後は、省電力状態に戻るようになっている。CPU21は通信モジュール25にも接続されている。
メモリ22は、不揮発性のものが用いられ、LED23は、ホールIC20の位置合わせ用として設けられ、ホールIC20と回転素子2とが制御軸28の回転角度を検出可能な位置に配置されたときに、点灯するように設けられている。
通信モジュール25は、近距離無線通信モジュールであることが望ましく、本例では、Bluetooth(登録商標)が使用される。この通信モジュール25を介して、少なくとも角度検出素子20による回転素子2の角度データやその推移が図示しない外部の携帯端末との間で通信され、この携帯端末により専用のアプリケーションを介して自動弁の状態記録や表示確認可能となる。
電源26は、例えばボタン電池による独立電源よりなり、このボタン電池26の着脱位置には、図示しないシール部材を介して図2に示す円盤状の電池用蓋31が蓋体15に形成された穴部32に係合固定され、マイナスドライバー等により所定角度回転させて着脱可能に設けられている。電源26には、角度検出素子20、CPU21、メモリ22、LED23、通信モジュール25の各素子が接続され、これらの駆動源になっている。
ICタグ27には、アクチュエータ4やバルブ本体3の固有情報が蓄積され、その情報としては、少なくとも、(1)アクチュエータ4やバルブ本体3の型式や注文番号、(2)アプリケーションソフトのダウンロード用URLがあり、これらの蓄積情報が図示しない専用端末などにより入力される。アプリケーションソフトのダウンロード用URLは携帯端末用であり、このダウンロード用URLからアプリケーションソフトを入手可能になっている。
上述した収納ユニット1は、データ測定機能と、その測定データの蓄積機能とを有している。測定対象のデータとしては、(1)時間毎のアクチュエータ制御軸28における角度データ、(2)時間毎のアクチュエータ4の後述する空気圧データの2つがあり、これらの入手されたデータは、ホールIC20及び回転素子2、後述する空気圧センサ(圧力センサ)40により得られ、CPU21を介してメモリ22に蓄積される。
この場合、これらデータは、CPU21から一定時間毎にメモリ22に蓄積される、いわゆる「間引き」や、データの平均値などの簡易的なデータ加工がおこなわれた後に、メモリ22に蓄積されるように設定されていてもよい。
装置に蓄積されたデータは、携帯端末からの要求に応じてBluetoothである近距離無線通信モジュール25を介して携帯端末に送信され、この携帯端末によりアクチュエータ4、バルブ本体3の状態記録が表示確認される。
一方、収納ユニット1が搭載されるアクチュエータ4は、ラックアンドピニオン式、又はスコッチヨーク式であったり、さらには、複動型或はスプリングリターン型の単動型の何れの態様であっても良く、本実施形態においては、図6に示したラック73、ピニオン74を有する複動型のラックアンドピニオン式のアクチュエータ4が用いられている。
図1、図2、図4において、アクチュエータ4の上部には、制御軸28が突出して設けられ、この制御軸28の少なくとも外方への突出部位が断面矩形状の角軸29により設けられている。制御軸28の上部には、二面幅の溝や中央のめねじ部がNAMUR規格に基づいて形成され、二面幅の溝に図示しない下部のシャフトが接続されつつ、アクチュエータ4にブラケット41を介して付属品であるスイッチボックス42が搭載される。スイッチボックス42の内部には、図示しないマイクロスイッチやポテンショメータ等のスイッチ類が内蔵される。アクチュエータ4の側部には、そのシリンダ43内への吸排気孔44、45が設けられ、これら吸排気孔44、45には、吸排気路33、34が接続される。なお、図2においては、スイッチボックス42を省略した状態のアクチュエータ4を示している。
前述した取付座10は、アクチュエータ4上部の制御軸28の両側付近に、NAMUR規格に基づいて設けられる。この取付座10に対して収納ユニット1の固定部12が載置可能に設けられ、この固定部12が長溝13を介して取付ボルト46で固定可能に設けられている。
図3(a)、図3(b)において、回転素子2は着磁インジケータであり、前述のホールIC20と対で用いられ、これらにより磁気式ロータリーエンコーダが構成される。着磁インジケータ2は、フェライト材質により扁平円筒状に形成され、180°位置で二分割される分割体50の一部として構成される。分割体50を組み合わせた場合、その中央には制御軸28上部の角軸29が嵌合可能な角穴51が形成され、角軸29を側方から分割体50で挟み込むことにより、角穴51に角軸29を嵌合させた状態で分割体50が角軸29に一体に装着されるようになっている。
分割体50の一方側である、ホールIC20側の着磁インジケータ2の側面には着磁部60が設けられ、図5の展開図に示すように、着磁部60には、S極とN極とが交互に着磁されている。着磁部60のS極とN極との各着磁幅Hは、図6のアクチュエータ4に内蔵された伝達機構61等に用いられている歯車62のバックラッシや、バルブ本体3のステム66とアクチュエータ4の出力軸(制御軸)28との接続部などにおける機械的なバックラッシ、及び、図1のバルブ本体3のシート幅(弁座シール幅)の和よりも小に設定されている。ここで、バルブ本体3のシート幅とは、本実施形態におけるバタフライバルブにおける弁体63とシートリング64との接触幅をいう。
図5の展開図において、着磁部60の着磁領域は、略180°のうち、アクチュエータ4の開閉角度である90°に対して、前後15°の余裕を持たせるように120°の幅で設けられ、この120°の範囲内において、26パルス、すなわちS極とN極を交互に、計26極の着磁部60が配置されている。図においては、説明の便宜のため、S極、N極の数を省略して10極を図示している。
この場合、着磁幅Hは、アクチュエータ4の全開位置や全閉位置の近傍の領域αにおいては狭く設けられ、中間開度付近の領域βにおいてはこれらよりも広く設けられる。これにより、アクチュエータ4の作動開始位置である、全開位置や全閉位置の領域αにおいては、比較的細かく開度位置が検出可能に設定されている。
本実施形態においては、分割体50が直径φ40mmの大きさである場合、着磁インジケータ2に対して、全開位置や全閉位置の近傍における着磁幅Hは1mmに設定される。これを角度に換算すると約3°に相当し、この角度がアクチュエータ4やバルブ本体3のバックラッシの角度やシート幅に相当する角度の和よりも小さく設定している。
ここで、全閉からの開動作における角度検出状態を詳述すると、図示しない電磁弁によりアクチュエータ4の吸排気が切り換わっても、アクチュエータ4に内蔵された伝達機構61のバックラッシにより、アクチュエータ4の制御軸28は直ぐには開動作を示さない。また、開動作を開始しても、バルブ本体3の弁体63がシートリング64とシール状態で接している間は作動トルクは高く、開動作は緩やかなものとなる。
従って、バックラッシの影響を受けていたり、バルブ本体3が弁座シール状態におかれている間に、少なくとも1回は着磁部60におけるS極とN極との境界を越えて、角度検出素子20におけるON/OFF信号を出力できるように着磁幅Hを設定している。これにより、開動作や閉動作の動作開始時における開度を正確に検出することができる。
より具体的には、120°の着磁領域のうち、前述の全開位置や全閉位置を含む、各端部から30°の領域αにおいて、各極の着磁幅Hが1mm(角度約3°に相当)に設定され、これにより、各領域αにおいて計10パルス(10極)が得られる。一方、中間となる領域β(すなわち着磁領域の中央付近の60°の範囲)においては、各極の着磁幅Hが3mm(角度10°に相当)に設定されて、計6パルス(6極)が得られる。これにより、中間開度のパルス数は少なくなるが、この中間開度では制御軸28の回転も速い領域であるので、十分な角度検出が可能になっている。
このように、着磁幅Hがアクチュエータ4の開度に対応して変えられつつ、アクチュエータ4のおよその開度の検出も可能になっている。
分割体50の着磁インジケータ2との他方側(ホールIC20から遠い側)は、着磁インジケータ2を保持するための支持部材65により設けられ、これら着磁インジケータ2と支持部材65とが、図示しないスナップフィット嵌合により環状に一体化され、制御軸28に装着される。
空気圧データを得る場合には、図6において、圧力センサ40をチーズ管70やニップル管71等の継手を介して吸排気孔44、45に接続し、この圧力センサ40により、アクチュエータ4に吸排気されるエア圧力が測定可能に設けられる。圧力センサ40よりも吸排気側にはスピードコントローラ72が設けられ、このスピードコントローラ72によりシリンダ速度が調整される。圧力センサ40に対しても、前記装置の収容部11と同様にBluetoothなどの近距離無線通信モジュール25が搭載され、前記装置の収容部11と通信可能に設けられている。
チーズ管70やニップル管71等の継手は、予めバルブ本体3やアクチュエータ4を設置する当初に吸排気孔44、45に接続しておき、チーズ管70の分岐部分は図示しないプラグ等で塞いでおくとよい。圧力センサ40を用いる場合には、アクチュエータ4や吸排気用の配管を分解することなく、プラグ等を取り外すだけで装着することができる。
圧力センサ40は、給排気孔44、45への接続以外に、シリンダ43に直接配置するようにしてもよい。具体的には、図6に示したピストン75の作動範囲を規制するストッパボルト76を予め中空状に形成すると共に、ストッパボルト76をアクチュエータ4の本体に固定するナット77と一体又は別体に圧力センサを接続する(図示せず)。
以上の構成により、圧力センサ40によりシリンダ43内の圧力を、直接或は吸排気路33、34を介して間接に検知することができる。
図1に示したバルブ本体3は、略90°の回転によりボールやジスク等の弁体63が開閉又は中間開度に操作されるボールバルブやバタフライバルブなどの、いわゆるクォーターターンバルブと呼ばれる回転弁からなり、本実施形態では、バタフライバルブが用いられている。
このバルブ本体3にアクチュエータ4が搭載され、ホールIC20を有する収納ユニット1が取付座10に装着され、制御軸28に着磁インジケータ2が装着されつつ自動弁が設けられ、この自動弁を用いた状態記録・表示確認システムが構成される。
自動弁の状態記録・表示確認システムに用いられる携帯端末としては、例えば、図示しないスマートフォン、タブレットなどが用いられる。この場合、データのインプットに関する機能として、例えば、(1)装置からのデータや固有情報の受信機能、(2)装置から受信したデータや固有情報をサーバ(図示せず)に送信する機能、(3)GPS(全地球測位システム)位置情報やカメラ画像などを保持し、サーバに転送する機能を有している。
(1)装置からのデータや固有情報の受信機能においては、制御軸28の回転時の角度データや空気圧データは、通信モジュール25を介して受信され、一方、アクチュエータ4やバルブ本体3の固有情報は、ICタグ27を介して受信される。
(2)装置から受信したデータや固有情報をサーバに送信する機能においては、例えば、図示しないLTE(ロング・ターム・エボリューション)やWi−Fi(ワイファイ)などの中距離無線通信モジュールが用いられ、これらによりサーバに送信される。この場合、角度や空気圧などの測定データの加工がおこなわれることはない。
(3)GPS位置情報やカメラ画像などを保持し、サーバに転送する機能は、オプション機能であり、この機能においては、携帯端末のカメラにより撮影されたアクチュエータ4の状態がサーバに送信される。
一方、携帯端末を用いたデータのアウトプットに関する機能として、例えば、(1)サーバに送信したデータに基づき、サーバから受信した情報を表示する機能、(2)サーバを介すること無く、装置から受信した情報に基づきアプリケーションソフトにより判定された異常速報を表示する機能を有している。
(1)サーバに送信したデータに基づき、サーバから受信した情報を表示する機能においては、(a)アクチュエータ4の作動回数履歴、(b)アクチュエータ4の作動トルク履歴(c)アクチュエータ4の作動時間履歴、(d)アクチュエータ4やバルブ本体3の図面をそれぞれ表示可能になっており、これらのうち、(a)〜(c)においては、それぞれ表又はグラフにより表示される。
(a)アクチュエータ4の作動回数履歴としては、少なくとも「角度データ」に基づき、使用開始時からの、アクチュエータ4の開閉作動回数を履歴表示する。(b)アクチュエータ4の作動トルク履歴としては、「角度データ」及び「空気圧データ」に基づき算出したトルクを、作動回数に応じて履歴表示する。対象となるトルクは、作動開始時のトルクである。(c)アクチュエータ4の作動時間履歴としては、少なくとも「角度データ」に基づき、作動回数に応じたアクチュエータ4の作動時間を履歴表示する。(d)アクチュエータ4やバルブ本体3の図面としては、ICタグ27に入力された、アクチュエータ4やバルブ本体3の型式や注文番号に基づき表示する。
また、その他の機能として、上記履歴に基づくメンテナンス推奨情報などを表示したり、或は、装置の初期設定における誤入力の疑いがあったときや、装置を装着したアクチュエータ4やバルブ本体3が模倣品であったときに、これを表示するようにしてもよい。例えば、ICタグ27に入力された、アクチュエータ4やバルブ本体3の型式や注文番号(注文毎に異なる特別な仕様)に対し、アクチュエータ4の作動時間が極端に早い場合や遅い場合、或いは、携帯端末のカメラで撮影された現場のアクチュエータ4が小さい場合などが挙げられる。
一方、(2)サーバを介すること無く、装置から受信した情報に基づきアプリケーションソフトにより判定された異常速報を表示する機能としては、例えば、作動時間が極端に長い場合や、空気圧が付与されているにも関わらず角度センサの値が変わらない場合、すなわちアクチュエータ4が作動していない場合には、異常と判定して速報として表示する。さらに、このような異常値が測定された場合には、サーバへのデータ送信を促す旨の表示を合わせておこなう。
続いて、上述した自動弁の状態記録・表示確認のシステムに用いられるサーバとしては、(1)アクチュエータ4やバルブ本体3の固有情報蓄積機能、(2)アクチュエータ4の角度や空気圧の測定データの蓄積機能、(3)アクチュエータ4の作動トルク計算機能、(4)携帯端末との送受信機能を有している。
(1)アクチュエータ4やバルブ本体3の固有情報蓄積機能としては、図面情報や、作動トルクの算出に用いるアクチェータ3の設計情報を蓄積する。(2)アクチュエータ4の角度や空気圧の測定データの蓄積機能としては、携帯端末から複数回にわたり受信する場合には、これらの測定データを一連のものとして蓄積する。(3)アクチュエータ4の作動トルク計算機能としては、携帯端末から受信した空気圧データに基づき、図6に示すアクチュエータ4のシリンダ径φD、ピニオン74(或は図示しないスコッチヨーク)の中心軸からのオフセット量L、変換効率ηなどから算出する。このとき、アクチュエータ4の作動トルク(出力トルク)T=差圧ΔP×シリンダ径φD×オフセット量L×変換効率ηとなり、差圧ΔP=OPEN側の空気圧P1−CLOSE側の空気圧P2となる。(4)携帯端末との送受信機能としては、LTEやWi−Fiなどの中距離無線通信モジュールによりおこなうようにする。
なお、上記実施形態においては自動操作用アクチュエータとして空気圧式アクチュエータを用いた例を説明したが、空気圧以外の流体圧式アクチュエータであったり、或は電動式であってもよい。
収納ユニット1の固定部12は、バルブ本体3やアクチュエータ4のサイズに応じて、その間隔や幅、長さをNAMUR規格の取付座10に対応させながら変更することもできる。さらに、上記実施形態においては、アクチュエータ4の取付座10がNAMUR規格により設けられているが、これ以外の規格により設けられていてもよく、この場合にも固定部12の形状をその取付座に応じて形成することにより、NAMUR規格の場合と同様にアクチュエータに装着可能になる。
また、収容部11に内蔵される角度検出素子20は、ホールIC以外であってもよく、例えば、磁気抵抗素子が用いられていてもよい。
分割体50は、スナップフィット以外の手段で一体化されていてもよく、例えば、プレスフィットや、或は、ねじ等の締結手段により一体化されて制御軸28に固定されていてもよい。
また、回転素子2を、収容部11の上面或は下面の一部を覆うように板状扇形に形成すると共に、角度検出素子20を、この板状扇形に形成された回転素子2に対向するよう、収容部11の天面、或は底面に内蔵するようにしてもよい。
通信モジュール25としては、Bluetooth以外にも、赤外線、Wi−Fi Direct等を用いることもできる。
アクチュエータ4やバルブ本体3の固有情報は、ICタグ27以外の無線ICチップや、或は、バーコードや2次元バーコードに蓄積されていてもよい。
次いで、本発明の自動弁用状態記録・表示確認装置の上記実施形態における作用を述べる。ここで、現場に設置されたアクチュエータ4搭載のバルブ本体3は、全閉状態になっていると仮定して説明する。
図4において、制御軸28に着磁インジケータ2を装着する。その際、制御軸28を着磁インジケータ2、支持部材65による分割体50で挟み込み、これらをスナップフィット嵌合で固定する。このとき、角穴51に角軸29が嵌合することで、着磁インジケータ2を位置決めした状態で、分割体50を制御軸28に回り止め状態で固定できる。この場合、着磁インジケータ2が、収納ユニット1の装着側(ホールIC20側)となるように配置する。
収納ユニット1をアクチュエータ4上部に装着する際には、先ず、アクチュエータ4上部に配置されている付属品であるスイッチボックス42のブラケット41を固定している取付ボルト46のうち、収納ユニット1の取付け側の2本の取付ボルト46を若干緩めるようにする。この状態で、長溝13の内側に取付ボルト46の図示しないおねじ部を装入しつつ、取付座10に対して略水平方向から取付ボルト46の頭部46aとブラケット41との間に固定部12を差し込むようにしながら、取付座10に沿って収納ユニット1を装着する。これにより、収納ユニット1は、取付座10に対向するスイッチボックス42の台座に沿うように装着される。
この収納ユニット1の装着時において、ホールIC20が着磁インジケータ2に接近し、これらが磁気式エンコーダとして機能する位置まで収納ユニット1を制御軸28に近づけたときにLED23が点灯することで、このLED23を視認しながら、着磁インジケータ2とホールIC20とを所定の距離に位置決めできる。続いて、取付ボルト46により収納ユニット1をブラケット41と共締めにより締め付けてアクチュエータ2に固定すれば、この収納ユニット1を所定位置に装着完了となる。
これらによって、既設のアクチュエータ4やバルブ本体3を配管設備から取り外したり、アクチュエータ4をバルブ本体3から取り外したり、スイッチボックス42をアクチュエータ4から取り外したりすることなく、着磁インジケータ2を制御軸28に正確に位置決めした状態で固定でき、NAMUR規格の取付座10に対して、固定部12を介して収納ユニット1、着磁インジケータ2を有する装置を簡単に所定位置に装着可能となる。これらの装着後には、制御軸28の回転角度を正確に検知できる。
アクチュエータ4とスイッチボックス42との間に収納ユニット1、着磁インジケータ2を配置していることにより、外方への突出を抑えて設置スペースの拡大を防止している。そのため、狭い空間に設置された自動弁にも取付け可能となる。収納ユニット1は、アクチュエータ4に対して180°ずらした位置に装着することもでき、この場合にも、前記と同様にして2本の取付ボルト46を緩めて装着可能となる。これにより、バルブ本体3、アクチュエータ4の設置状況に応じて180°対向した任意の側に収納ユニット1を設けることができる。
さらに、バルブ本体3が全閉状態の場合に限らず、このバルブ本体3が中間開度であって制御軸28が回転途中にある場合であっても、この制御軸28に対して、角軸29と角穴51とで位置決めしながら着磁インジケータ2を取付けていることで、自動弁が稼働中であっても、収納ユニット1、着磁インジケータ2を正確に取付けて初期設定作業が可能となる。
収納ユニット1、着磁インジケータ2の装着後には、携帯端末を用いて各現場のバルブ本体3の動作状況を視認できる。その際、Bluetoothからなる通信モジュール25を使用していることで、バルブ本体3、アクチュエータ4が複雑な管路や狭い場所に設置されている場合でも、これらを直接視認することなく近接した場所から携帯端末で確認できる。
装置の設置直後に携帯端末で初期設定作業をおこなう場合には、装置を初期設定モードの状態にリセットし、バルブ本体3の全閉状態に合わせて角度データを0°に設定する。このとき、アクチュエータ4やバルブ本体3の調整作業は不要であり、ICタグ27に製品情報や注文番号の書き込みをおこなうようにすればよい。次に、携帯端末用アプリケーションソフトをダウンロード用URLからダウンロードし、初期設定のデータをサーバに送信する。これにより、装置の設置日が記録される。
初期設定作業の終了後には、この初期設定モードから通常モードに切り替えるようにする。通常モードの切り替え時には、一定時間経過後に電源26をオフ状態にして省電力モードに移行するように設定しても良い。
アクチュエータ4側においては、吸排気孔44、45にスピードコントローラ72を設け、これら吸排気孔44、45とスピードコントローラ72との間に、チーズ管70やニップル管71等の継手を介して圧力センサ40を接続する。この場合、チーズ管70の分岐部分に圧力センサ40を装着することで、圧縮エアの吸排気に悪影響を与えることがなく、簡単な構造により圧力センサ40により圧力測定可能となる。
装置において、アクチュエータ4が駆動開始したときには、そのエア圧力を圧力センサ40で検知し、この検知によりCPU21が省電力状態から解除される。具体的には、空気圧センサ40を用いる場合、アクチュエータ2のシリンダ43に供給されるOPEN側の空気圧P1が、CLOSE側の空気圧P2と同等以上に上昇した時、すなわち、空気圧P1≧空気圧P2であるときに、アクチュエータ4の駆動が開始されたと判断し、省電力モードから通常モードに移行し、測定データのメモリ22への蓄積を開始する。アクチュエータ4の駆動時には、例えば、空気圧P1が0から0.4MPaに上昇し、空気圧P2が0.4MPaから0に下降する。
アクチュエータ4の駆動でバルブ本体3が動作する際には、バタフライバルブ(或はボールバルブ)は、全開位置と全閉位置において操作トルクが最も高い特性となる。また、空気圧アクチュエータのうち、スコッチヨーク型アクチュエータも、始動時とストローク終了時に最も出力トルク特性が高い、いわゆる略U字形のトルク特性を有する。これらのことから、データを測定する際には、全開、全閉位置からそれぞれ作動を開始する時のトルク、すなわち「作動開始トルク」が重要となる。
そのため、アクチュエータ4の作動開始直後は、制御軸28の回転が比較的ゆっくり動くことから、全開、全閉位置の前後15°の着磁領域αにおいて、着磁幅Hを狭く設定していることにより、角度検出の精度を高めている。
なお、アクチュエータ4の回転方向は、上記の空気圧センサ40を用いる場合には、空気圧P1、P2の大小関係により検出することができる。例えば、空気圧P1>空気圧P2から空気圧P1<空気圧P2の関係に移行した場合には、「開」→「閉」への回転方向であることを検出することができる。
また、空気圧センサ40を用いずに、角度センサで回転方向を検出する手段として、角度検出素子20を2個、上下左右に位置をずらして配置し、各素子20におけるON/OFF信号の時間的な差異を利用して、回転方向や角度を検出するようにしてもよい。
以上、本発明の実施の形態について詳述したが、本発明は、前記実施の形態記載に限定されるものではなく、本発明の特許請求の範囲に記載されている発明の精神を逸脱しない範囲で、種々の変更ができるものである。
1 収納ユニット
2 着磁インジケータ(回転素子)
3 バルブ本体
4 アクチュエータ
10 付属品取付座
12 固定部
20 ホールIC(角度検出素子)
21 CPU
22 メモリ
25 Bluetooth(近距離通信モジュール)
26 電源
28 制御軸
29 角軸
50 分割体
60 着磁部
61 伝達機構
H 着磁幅

Claims (5)

  1. 回転弁からなるバルブ本体に搭載される自動操作用アクチュエータ上部に形成された付属品取付座に装着可能に設けられ、かつ前記アクチュエータの制御軸の側面に対向した状態で装着される角度検出素子を有する収納ユニットと、前記制御軸に装着される回転素子とを有し、前記角度検出素子により前記回転素子の回転角度が検出可能に設けられると共に、前記収納ユニットには、前記取付座に対して略水平方向から装着可能な板状の固定部が設けられ、この固定部は、NAMUR規格の前記取付座に対応した形状であることを特徴とする自動弁用状態記録・表示確認装置。
  2. 前記回転素子は着磁インジケータであり、この着磁インジケータは、扁平円筒状の分割体の一部として構成されていると共に、前記アクチュエータの制御軸に設けられた角軸が前記分割体で側方から挟み込まれてこの分割体が一体に装着された請求項1に記載の自動弁用状態記録・表示確認装置。
  3. 前記着磁インジケータには異極が交互に着磁された着磁部が設けられ、この着磁部の各着磁幅が、前記アクチュエータに内蔵された伝達機構やバルブとの接続部におけるバックラッシや前記バルブ本体のシート幅の和よりも小に設定されている請求項に記載の自動弁用状態記録・表示確認装置。
  4. 請求項1乃至の何れか1項に記載の自動弁用状態記録・表示確認装置において、前記角度検出素子はCPUを介して近距離通信モジュールに接続されると共に、この近距離通信モジュールを介して、少なくとも前記角度検出素子により検出された角度データやその推移が携帯端末に表示されるようにしたことを特徴とする自動弁用状態記録・表示確認システム。
  5. 請求項1乃至の何れか1項に記載の自動弁用状態記録・表示確認装置が前記アクチュエータに装着され、このアクチュエータが搭載されている自動弁。
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