JP6751877B1 - 清酒サーバー及び清酒注出方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】清酒本来の味と香を損なうことなく清酒を注出する。【解決手段】本願開示の清酒サーバーは、清酒を注出するための清酒サーバーにおいて、清酒が貯留された軟質包材の容器であって、該容器内で清酒が脱酸素状態にされた第1容器10と、その第1容器を包含する容器であって、該容器内の第1容器の周囲に所定の流体が密封された第2容器20と、第1容器を包含した第2容器が収容された容器であって、該容器内を所定の低温に保持する第3容器30と、第2容器内の圧力が大気圧よりも高い所定の圧力になるように、該第2容器内の第1容器の周囲に流体を供給するポンプ40と、第1容器に貯留された清酒が流通可能となるように構成されたノズル50であって、第2容器内の圧力によって押し出される清酒を注出する注出ノズルと、を備え、ポンプが、第3容器内の温度と略同一の温度を有する流体を、第2容器内の第1容器の周囲に供給するように構成される。【選択図】図2

Description

本発明は、清酒サーバー及び清酒注出方法に関する。
特許文献1には、清酒に窒素ガスを吹き込むことで該清酒のバブリング処理を行う技術が開示されている。この技術によれば、長期間の保存においても、保存安定性に優れた清酒が提供される。また、特許文献2には、ボトルに貯留された飲料を冷却して注出するためのボトル飲料サーバーに関する技術が開示されている。この技術によれば、保冷庫、ペルチェ素子、および冷却管の一部が収容された筐体の外部に、該冷却管に冷却水を流通させるためのポンプ及び冷却水を冷却するための冷却装置が配置されることで、ボトルの交換が容易な飲料サーバーにおいて、効率良く飲料が冷却される。
特開平9−262082号公報 特開2004−82992号公報
清酒は、酸化しやすく、また、環境の変化が味と香に大きな影響を及ぼしてしまうことがわかっている。例えば、酸化や日光の照射、温度変化等によって、清酒の品質が劣化してしまうと、清酒本来の味と香が損なわれてしまう。
本発明の目的は、清酒本来の味と香を損なうことなく清酒を注出することができる清酒サーバー及び清酒注出方法を提供することにある。
本願開示の清酒サーバーは、清酒を注出するための清酒サーバーにおいて、清酒が貯留された軟質包材の容器であって、該容器内で清酒が脱酸素状態にされた第1容器と、前記第1容器を包含する容器であって、該容器内の前記第1容器の周囲に所定の流体が密封された第2容器と、前記第1容器を包含した前記第2容器が収容された容器であって、該容器内を所定の低温に保持する第3容器と、前記第2容器内の圧力が大気圧よりも高い所定の圧力になるように、該第2容器内の前記第1容器の周囲に前記流体を供給するポンプと、前記第1容器に貯留された清酒が流通可能となるように構成されたノズルであって、前記第2容器内の圧力によって押し出される清酒を注出する注出ノズルと、を備え、前記ポンプが、前記第3容器内の温度と略同一の温度を有する前記流体を、前記第2容器内の前記第1容器の周囲に供給するように構成される。
また、本願開示は、清酒の注出方法の側面から捉えることができる。すなわち、本願開示の清酒注出方法は、清酒が貯留された軟質包材の第1容器と、前記第1容器を包含するとともに、該第1容器の周囲に所定の流体が密封された第2容器と、前記第1容器を包含した前記第2容器が収容された第3容器と、前記第2容器内の前記第1容器の周囲に前記流体を供給するポンプと、前記第1容器に貯留された清酒を注出する注出ノズルと、を備えた清酒サーバーからの清酒の注出方法であって、前記第2容器内の圧力が大気圧よりも高い所定の圧力になるように、前記第3容器内の温度と略同一の温度を有する前記流体を、前記ポンプによって、前記第2容器内の前記第1容器の周囲に供給するステップと、前記注出ノズルの注出口を開口するステップと、を有する。
本願開示によれば、清酒本来の味と香を損なうことなく清酒を注出することができる。
第1の実施形態に係る清酒サーバーの一部断面図である。 第1の実施形態に係る清酒サーバーの一部断面図において、ユーザによるレバーの操作によって、注出ノズルから清酒が注出される態様を説明するための図である。 第1の実施形態の変形例1に係る清酒サーバーの一部断面図において、ユーザによるレバーの操作によって、注出ノズルから清酒が注出される態様を説明するための図である。 第1の実施形態の変形例2における圧力調整装置が、圧力容器内の圧力を大気圧よりも高い所定の圧力にするために行う処理についてのフローチャートである。 第2の実施形態に係る清酒サーバーの一部断面図において、ユーザによるレバーの操作によって、注出ノズルから清酒が注出される態様を説明するための図である。
本願開示において、清酒サーバーは、第1容器と、第2容器と、第3容器と、ポンプと、注出ノズルと、を備える。第1容器は、清酒が貯留された軟質包材の容器であって、該容器内で清酒が脱酸素状態にされる。この脱酸素状態は、第1容器内が真空にされることで実現されてもよいし、第1容器内に窒素ガスが充填されることで実現されてもよい。そして、第2容器は、第1容器を包含するとともに、該第1容器の周囲に所定の流体を密封する。なお、所定の流体は、気体であっても液体であってもよく、空気や水が例示される。また、第3容器は、第1容器を包含した第2容器が収容された容器であって、該容器内を所定の低温に保持する。第3容器としては、冷蔵庫が例示される。
そして、ポンプは、第2容器内の圧力が大気圧よりも高い所定の圧力になるように、該第2容器内の第1容器の周囲に流体を供給する。ここで、第2容器内の圧力とは、例えば、第2容器内の第1容器の周囲に空気が密封される場合には、その気密状態の空気の圧力のことを言う。そして、このようにして、第2容器内の圧力が大気圧よりも高い所定の圧力にされると、その圧力によって軟質包材の第1容器が変形し易くなる。このとき、第1容器に貯留された清酒が流通可能となるように構成された注出ノズルの注出口が開かれると、第2容器内の圧力によって押し出された清酒が、注出ノズルから注出することになる。なお、上記の所定の圧力とは、第2容器内の圧力を受けて注出ノズルから注出される清酒の注出流量が、清酒サーバーを操作するユーザにとって扱い易い流量となるように設定される圧力である。
更に、本願開示の清酒サーバーにおいては、ポンプが、第3容器内の温度と略同一の温度を有する流体を、第2容器内の第1容器の周囲に供給するように構成される。これによれば、ポンプによって、所定の低温に保持された第3容器内の温度と略同一温度の冷たい流体が、第2容器内の第1容器の周囲に供給されることになる。そうすると、第1容器内の清酒を十分に冷却することができ、清酒本来の味と香を再現することが可能となる。このように、本願開示の清酒サーバーによれば、清酒本来の味と香を損なうことなく清酒を注出することができる。
以下、図面に基づいて、本願開示の実施の形態を説明する。以下の実施形態の構成は例示であり、本願開示は実施形態の構成に限定されない。
<第1の実施形態>
第1の実施形態に係る清酒サーバーについて、図1を参照しながら説明する。図1は、清酒サーバー1の一部断面図である。なお、本願開示の清酒サーバー1は、飲料としての清酒を注出するための装置であって、清酒サーバー1によって注出される清酒とは、米、米こうじ、水および清酒かす等を原料として発酵させてこしたものである。本実施形態に係る清酒サーバー1は、清酒が貯留された貯留パック10と、貯留パック10を包含する容器であって、該容器内の圧力が大気圧よりも高い所定の圧力になるように、該貯留パック10の周囲に空気が密封された圧力容器20と、貯留パック10を包含した圧力容器20を収容する冷蔵庫30と、圧力容器20内の貯留パック10の周囲に空気を供給するポンプ40と、圧力容器20内の圧力によって押し出される清酒を注出する注出ノズル50と、を備える。
貯留パック10は、清酒を貯留するための軟質包材の容器であって、例えば、袋の形状に成型されたパウチや、バッグインボックスである。ただし、貯留パック10は、外圧によって比較的容易に変形できるものであれば、その形状は問わない。このような貯留パック10は、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリエチレンテレフラレート、ナイロン等の高分子材料や、アルミニウム等の材質を必要に応じて張り合わせてなる軟質包材により構成される。
ここで、清酒は酸化しやすく、仮に、酸化によって清酒の品質が劣化してしまうと、清酒本来の味と香が損なわれてしまう。そこで、本実施形態の貯留パック10では、該貯留パック10内で清酒が脱酸素状態にされる。詳しくは、本実施形態の貯留パック10では、該貯留パック10内が真空にされる。これにより、酸化によって清酒の品質が劣化してしまう事態が可及的に抑制される。なお、貯留パック10内で清酒が脱酸素状態にされる態様は、該貯留パック10内が真空にされる態様に限定されない。例えば、貯留パック10内に窒素ガスが充填されることによって、該貯留パック10内で清酒が脱酸素状態にされてもよい。
圧力容器20は、開口部を有するボトル形状の容器であって、該開口部がアダプタ21によって封止されることで、貯留パック10を包含した状態で内部を気密状態に維持することができる。なお、上述したように、貯留パック10は軟質包材の容器である。そのため、圧力容器20の開口部を通過できる程度にまで畳まれた状態で、貯留パック10が圧力容器20内に配置され得る。そして、圧力容器20に包含された状態で貯留パック10内に清酒が注入されることで、清酒が貯留された貯留パック10が圧力容器20に包含されてもよい。また、ボトル形状の圧力容器20において、その底面部が開閉可能に構成されることで、清酒が貯留された貯留パック10が底面部から圧力容器20内に配置されてもよい。
また、本実施形態では、圧力容器20内の貯留パック10の周囲に空気が密封され、該容器内の圧力が大気圧よりも高い所定の圧力にされる。これについて、以下に説明する。
図1に示すように、貯留パック10を包含した圧力容器20を収容する冷蔵庫30には、ポンプ40が配置される。ポンプ40は、圧力容器20内の貯留パック10の周囲に空気を供給する装置であって、ポンプ40の吐出口と、アダプタ21に設けられた逆止弁43とが、チューブ42によって繋がれることによって、チューブ42および逆止弁43を介して、ポンプ40から吐出された空気が圧力容器20内の貯留パック10の周囲に供給される。ここで、逆止弁43は、ポンプ40と接続されたチューブ42側から、圧力容器20内に連通された出口パイプ44側へと空気を流通させるが、その逆には空気を流通させないように構成された弁である。したがって、圧力容器20の開口部がアダプタ21によって封止されることと、ポンプ40から吐出された空気が逆止弁43を介して圧力容器20内に供給されることと、によって、圧力容器20内の圧力が大気圧よりも高い所定の圧力にされる。ここで、圧力容器20内の圧力とは、圧力容器20内の貯留パック10の周囲において気密状態に維持された空気の圧力であって、例えば、ボトル形状の圧力容器20の任意の位置、または、圧力容器20の開口部を封止するアダプタ21に圧力センサを配置することで、該圧力容器20内の圧力を検出することができる。また、所定の圧力とは、圧力容器20内の圧力を受けて注出ノズル50から注出される清酒の注出流量が、清酒サーバー1を操作するユーザにとって扱い易い流量となるように設定される圧力である。
また、冷蔵庫30は、庫内を所定の低温に保持する装置であって、上述したように、貯留パック10を包含した圧力容器20を収容する。ここで、清酒は、日光や照明器具の光の照射や、不十分な温度管理によって、味と香が変質してしまう。そこで、本願開示の清酒サーバー1では、貯留パック10を包含した圧力容器20が、冷蔵庫30に収容される。
注出ノズル50は、圧力容器20内の圧力によって押し出される清酒を注出するノズルであって、冷蔵庫30の前面に前方に突出するように取り付けられている。そして、注出ノズル50は、貯留パック10内に連通されたチューブ11を介して、貯留パック10に貯留された清酒が流通可能となるように構成されている。また、注出ノズル50は、レバー51の操作により該ノズルの注出口の開閉が可能となっており、清酒サーバー1のユーザによるレバー51の操作によって該注出口が開かれると、注出ノズル50から清酒が注出されることになる。
以上に述べた清酒サーバー1によれば、貯留パック10内で清酒が脱酸素状態にされることで、清酒の酸化が抑制される。そして、貯留パック10を包含した圧力容器20が冷蔵庫30に収容されることで、清酒が日光や照明器具の光に曝されることが抑制される。また、冷蔵庫30内が所定の低温に保持されることによって、貯留パック10内の清酒が冷却され、清酒本来の味と香を再現することが可能となるように思われる。ただし、圧力容器20内の貯留パック10の周囲には空気が密封されているため、仮に、ポンプ40によって外気温の空気がこの貯留パック10の周囲空間に供給される場合には、貯留パック10内の清酒を十分に冷却することができない事態が生じ得る。
そこで、本実施形態に係る清酒サーバー1では、ポンプ40が、冷蔵庫30内の空気を圧力容器20内の貯留パック10の周囲に供給する。これについて、図2を参照しながら説明する。
図2は、第1の実施形態に係る清酒サーバー1の一部断面図において、ユーザによるレバー51の操作によって、注出ノズル50から清酒が注出される態様を説明するための図である。ここで、上記の図1に示した状態では、注出ノズル50の注出口が閉じられており、貯留パック10は、圧力容器20内における該貯留パック10の周囲の空気から圧力を受け変形しようとするものの、注出ノズル50の閉じられた注出口が栓となって、貯留パック10内の清酒が外部に注出することはない。そのため、貯留パック10は、大きくは変形しない。一方、図2に示すように、注出ノズル50の注出口が開けられると、圧力容器20内の圧力を受けて貯留パック10が収縮し、該貯留パック10内の清酒が押し出されることで、注出ノズル50から清酒が注出されることになる。
そして、注出ノズル50から清酒が注出されると、その注出量だけ貯留パック10内の清酒の貯留量が減少することになる。ここで、上述したように、貯留パック10は、軟質包材の容器であって、圧力容器20内の圧力を受けて収縮することで、該貯留パック10内の清酒を押し出すように構成されている。そのため、貯留パック10内の清酒の貯留量が減少すると、その減少量に相当する分、圧力容器20内において貯留パック10が占める割合が減少する。言い換えれば、圧力容器20内における貯留パック10の周囲の空気の体積が増加することになる。そうすると、圧力容器20内の貯留パック10の周囲において気密状態に維持された空気の圧力が減少し、圧力容器20内を所定の圧力に維持できなくなる事態が生じ得る。なお、本実施形態では、圧力容器20に、該圧力容器20内の貯留パック10の周囲の空気の圧力を検出する圧力センサが備えられており、該圧力センサによって検出された圧力容器20内の圧力が、冷蔵庫30の前面に配置された表示パネル31に表示される。
清酒サーバー1のユーザは、冷蔵庫30の表示パネル31に表示された圧力容器20内の圧力の値が、予め定められた下限値よりも低下したことを確認すると、ポンプ40を作動させて、圧力容器20内の貯留パック10の周囲に空気を供給することができる。つまり、ポンプ40によって、圧力容器20内の圧力が大気圧よりも高い所定の圧力になるように、圧力容器20内の貯留パック10の周囲に空気が供給される。このとき、ポンプ40は、冷蔵庫30内の空気を圧力容器20内の貯留パック10の周囲に供給する。詳しくは、上述したように、本実施形態では、ポンプ40が冷蔵庫30内に配置されていて、ポンプ40の吸入口41も冷蔵庫30内に存在する。そのため、ポンプ40が作動されると、冷蔵庫30内の空気が、吸入口41からポンプ40内に吸い上げられ、ポンプ40の吐出口からチューブ42および逆止弁43を介して、圧力容器20内の貯留パック10の周囲に供給される。つまり、ポンプ40によって、所定の低温に保持された冷蔵庫30内の冷気が、圧力容器20内の貯留パック10の周囲に供給されることになる。そうすると、貯留パック10内の清酒を十分に冷却することができ、清酒本来の味と香を再現することが可能となる。
以上に述べたように、本願開示の清酒サーバー1によれば、清酒本来の味と香を損なうことなく清酒を注出することができる。
<第1の実施形態の変形例1>
上記第1の実施形態の第1の変形例について、図3に基づいて説明する。上述した第1の実施形態では、ポンプ40によって、冷蔵庫30内の冷気が圧力容器20内の貯留パック10の周囲に供給される例について説明した。これに対して、本変形例では、ポンプ40によって、冷蔵庫30内に配置されたボトルに貯められた冷却水が、圧力容器20内の貯留パック10の周囲に供給される例について説明する。
図3は、第1の実施形態の変形例1に係る清酒サーバー1の一部断面図において、ユーザによるレバー51の操作によって、注出ノズル50から清酒が注出される態様を説明するための図である。図3に示すように、本変形例では、上述した第1の実施形態の構成に加えて、冷蔵庫30内にボトル45が配置される。そして、ボトル45には、冷却水が貯められている。この場合、ポンプ40が作動されると、ボトル45に貯められた冷却水が、吸入口41からポンプ40内に吸い上げられ、ポンプ40の吐出口からチューブ42および逆止弁43を介して、圧力容器20内の貯留パック10の周囲に供給される。つまり、ポンプ40によって、所定の低温に保持された冷蔵庫30内で冷やされた冷却水が、圧力容器20内の貯留パック10の周囲に供給されることになる。そうすると、貯留パック10内の清酒を十分に冷却することができ、清酒本来の味と香を再現することが可能となる。
以上に述べた清酒サーバー1によっても、清酒本来の味と香を損なうことなく清酒を注出することができる。
<第1の実施形態の変形例2>
上記第1の実施形態の第2の変形例について、図4に基づいて説明する。本変形例に係る清酒サーバー1は、上述した第1の実施形態の構成に加えて圧力調整装置を備える。圧力調整装置は、圧力容器20内の圧力に基づいて、ポンプ40の作動を制御する制御装置であって、CPU、RAM、ROM等から構成される電子制御ユニットを有する。CPUは、演算処理装置であって、後述する図4に示す各処理を実行する。RAMは、CPUによって実行されるプログラムや、当該制御プログラムが利用するデータが展開されるメモリである。ROMは、CPUにおいて実行されるプログラムや、当該制御プログラムが利用するデータが記憶される装置である。
そして、図4は、本変形例における圧力調整装置が、圧力容器20内の圧力を大気圧よりも高い所定の圧力にするために行う処理についてのフローチャートである。先ず、S101では、圧力容器20内の圧力が取得される。圧力調整装置は、ボトル形状の圧力容器20の任意の位置、または、圧力容器20の開口部を封止するアダプタ21に配置された圧力センサによって検出された、圧力容器20内の貯留パック10の周囲の空気の圧力を取得する。そして、S101の処理が終了すると、S102へ進む。
S102では、S101の処理で取得した圧力容器20内の圧力が、下限値未満であるか否かが判別される。ここで、上記の下限値とは、ユーザが清酒サーバー1を用いて清酒を給仕する際の、注出ノズル50からの清酒の必要注出流量に基づいて定められる閾値であって、清酒サーバー1のユーザによって予め定められる。そして、S102で肯定判定されると処理はS103へ進み、S102で否定判定されると処理はS101へ戻る。
S102で肯定判定された場合、次に、S103では、ポンプ40の作動が開始される。圧力調整装置は、ポンプ40に対して作動開始の指令を送信することで、ポンプ40の作動を開始させることができる。そして、S103の処理が終了すると、S104へ進む。
S104では、圧力容器20内の圧力が取得される。なお、S104の処理は、上記のS101の処理と実質的に同一である。そして、S105では、S104の処理で取得した圧力容器20内の圧力が、所定値に達したか否かが判別される。ここで、上記の所定値とは、圧力容器20内の圧力を受けて注出ノズル50から注出される清酒の注出流量が、清酒サーバー1を操作するユーザにとって扱い易い流量となるように設定される圧力の値であって、該ユーザによって予め定められる。そして、S105で肯定判定されると処理はS106へ進み、S105で否定判定されると処理はS104へ戻る。
S105で肯定判定された場合、次に、S106では、ポンプ40の作動が終了される。圧力調整装置は、ポンプ40に対して作動終了の指令を送信することで、ポンプ40の作動を終了させることができる。
以上に述べた処理によれば、清酒サーバー1のユーザの操作によらずとも、注出ノズル50からの清酒の注出流量が、該ユーザにとって扱い易い流量に自動的に制御される。そのため、ユーザが清酒サーバー1を用いて清酒を給仕するにあたって、清酒の空気への曝露といった清酒に対する環境変化が可及的に小さくされ、以て、清酒本来の味と香を損なうことなく清酒を注出することができる。
<第2の実施形態>
第2の実施形態について、図5に基づいて説明する。上述した第1の実施形態では、ポンプ40が冷蔵庫30内に設けられ、該ポンプ40によって、冷蔵庫30内の冷気が圧力容器20内の貯留パック10の周囲に供給される例について説明した。これに対して、本実施形態では、ポンプ40が冷蔵庫30の外に設けられ、ポンプ40内に吸い上げられ吐出口から圧送された外気が、冷蔵庫30の外に設けられた冷却装置によって、冷蔵庫30内の温度と略同一の温度になるように冷却される例について説明する。
図5は、第2の実施形態に係る清酒サーバー1の一部断面図において、ユーザによるレバー51の操作によって、注出ノズル50から清酒が注出される態様を説明するための図である。本実施形態では、図5に示すように、冷蔵庫30の外にポンプ40および冷却装置46が配置される。この場合、ポンプ40が作動されると、冷蔵庫30の外の空気である外気が、吸入口41からポンプ40内に吸い上げられ、ポンプ40の吐出口から冷却装置46、チューブ42、および逆止弁43を介して、圧力容器20内の貯留パック10の周囲に供給される。ここで、冷却装置46は、ポンプ40から圧送された空気の温度を、冷蔵庫30内の温度と略同一の温度になるように調整する装置である。このような構成によると、ポンプ40が外気を吸入するような場合でも、冷却装置46によって冷却された冷気が、圧力容器20内の貯留パック10の周囲に供給されることになる。また、ポンプ40の作動によって空気にエネルギーが与えられ、仮に、ポンプ40の吐出口から圧送される空気の温度が、ポンプ40に吸い上げられる空気の温度よりも上昇するような場合でも、冷却装置46によって、ポンプ40から圧送された空気の温度を、冷蔵庫30内の温度と略同一の温度になるように好適に調整することができる。そうすると、貯留パック10内の清酒を十分に冷却することができ、清酒本来の味と香を再現することが可能となる。
以上に述べた清酒サーバー1によっても、清酒本来の味と香を損なうことなく清酒を注出することができる。
1・・・・・清酒サーバー
10・・・・貯留パック
20・・・・圧力容器
30・・・・冷蔵庫
40・・・・ポンプ
50・・・・注出ノズル

Claims (6)

  1. 清酒を注出するための清酒サーバーにおいて、
    清酒が貯留された軟質包材の容器であって、該容器内で清酒が脱酸素状態にされた第1容器と、
    前記第1容器を包含する容器であって、該容器内の前記第1容器の周囲に所定の流体が密封された第2容器と、
    前記第1容器を包含した前記第2容器が収容された容器であって、該容器内を所定の低温に保持する第3容器と、
    前記第2容器内の圧力が大気圧よりも高い所定の圧力になるように、該第2容器内の前記第1容器の周囲に前記流体を供給するポンプと、
    前記第1容器に貯留された清酒が流通可能となるように構成されたノズルであって、前記第2容器内の圧力によって押し出される清酒を注出する注出ノズルと、
    を備え、
    前記ポンプが、前記第3容器内の温度と略同一の温度を有する前記流体を、前記第2容器内の前記第1容器の周囲に供給するように構成される、
    清酒サーバー。
  2. 前記ポンプは、前記第3容器内の空気を、前記第2容器内の前記第1容器の周囲に供給する、
    請求項1に記載の清酒サーバー。
  3. 前記第1容器内が、真空にされる、
    請求項1又は請求項2に記載の清酒サーバー。
  4. 前記ポンプは、前記第3容器内に設けられる、
    請求項1から請求項3の何れか1項に記載の清酒サーバー。
  5. 前記第2容器内の圧力を取得することと、
    取得した前記第2容器内の圧力に基づいて、前記ポンプの作動を制御することと、
    を実行する圧力調整装置を更に備える、
    請求項1から請求項4の何れか1項に記載の清酒サーバー。
  6. 清酒が貯留された軟質包材の第1容器と、前記第1容器を包含するとともに、該第1容器の周囲に所定の流体が密封された第2容器と、前記第1容器を包含した前記第2容器が収容された第3容器と、前記第2容器内の前記第1容器の周囲に前記流体を供給するポンプと、前記第1容器に貯留された清酒を注出する注出ノズルと、を備えた清酒サーバーからの清酒の注出方法であって、
    前記第2容器内の圧力が大気圧よりも高い所定の圧力になるように、前記第3容器内の温度と略同一の温度を有する前記流体を、前記ポンプによって、前記第2容器内の前記第1容器の周囲に供給するステップと、
    前記注出ノズルの注出口を開口するステップと、
    を有する、清酒注出方法。
JP2020076081A 2020-04-22 2020-04-22 清酒サーバー及び清酒注出方法 Active JP6751877B1 (ja)

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