JP6750449B2 - 撮像装置 - Google Patents

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Description

本発明は、撮像装置に関するものである。
従来、例えば特許文献1に記載されているように、レンズ及び撮像素子を備えたカメラにより車室内側から車両のフロントウインドシールドを撮像し、撮像した画像に基づいてフロントウインドシールドの外表面に雨滴等の水滴が付着していることを検出する撮像装置(雨滴検出装置)がある。このような撮像装置では、フロントウインドシールドの外表面に付着した雨滴が撮像対象であるため、撮像対象から撮像素子において撮像対象の像が結像する撮像面までの物像間距離が短く、像間距離(レンズ後側主点から撮像面までの距離)が長い。
また、近年、同様のカメラにより車両の周辺を撮像し、撮像した画像に基づいて運転者への運転支援(走行時に障害物等を検出し衝突を回避する等)を積極的に行う撮像装置(運転支援装置)も提案されている(例えば特許文献2参照)。このような撮像装置では、車両の前方の遠景や、車両の周辺に存在する別の車両や障害物等が撮像対象となるため、撮像対象から撮像面までの物像間距離が長く、像間距離(レンズ後側主点から撮像面までの距離)が短い。
そして、特許文献3には、遠方の撮像対象と近傍の撮像対象とを単一の撮像装置で撮像する技術が記載されている。特許文献2に記載された撮像装置は、ケースの開口から同ケース内に入射した入射光をハーフミラーで分岐し、分岐された一方の入射光を第1レンズを介して第1撮像面に集光し、他方の入射光を第1レンズとは焦点距離の異なる第2レンズを介して第2撮像面に集光するように構成されている。
特開2001−147278号公報 特開2015−194962号公報 特開平4−300748号公報
ところで、特許文献3に記載された撮像装置においては、第1レンズと第1撮像面との間の距離(第1レンズの後側主点から第1撮像面までの像間距離)、並びに、第2レンズと第2撮像面との間の距離(第2レンズの後側主点から第2撮像面までの像間距離)は、ピントを合わせたい撮像対象に応じてそれぞれ所定の距離だけ確保する必要がある。しかしながら、第1及び第2撮像面とハーフミラーとの間に第1及び第2レンズがそれぞれ配置された構成であるため、上記所定の距離を確保するために装置が大型化されてしまうという問題があった。
本発明は、上記課題を解決するためになされたものであって、その目的は、装置の大型化を抑制することができる撮像装置を提供することにある。
上記課題を解決する撮像装置は、レンズと、前記レンズを透過した光の光路上に配置されたビームスプリッタと、前記ビームスプリッタを透過した透過光が結像する位置に位置する第1の撮像面を有する第1の撮像部と、前記ビームスプリッタで反射された反射光が結像する位置に位置する第2の撮像面を有する第2の撮像部と、を備え、前記第1の撮像部は、車両のウインドシールドを撮像するものであり、前記第1の撮像面を含む平面と、前記レンズの主面を含む平面と、前記ウインドシールドの外表面を含む平面とが一直線上で交わる
この構成によれば、レンズを透過した光がビームスプリッタを介して第1及び第2の撮像部の各々に至るため、レンズと第1の撮像面との間の距離、並びに、同レンズと第2の撮像面との間の距離を、ピントを合わせたい撮像対象に応じてそれぞれ確保すればよい。従って、ピントを合わせたい撮像対象に応じて2つの撮像部に応じたレンズをそれぞれ備える従来の撮像装置に比べて、装置の大型化を抑制することができる。また、レンズを1つにすることができるため、これによっても装置の大型化を抑制することができるとともに、製造コストを低減することができる。
この構成によれば、シャインプルーフの原理によって、第1の撮像部で撮像する画像のピント(焦点)をウインドシールドの外表面に沿った範囲に合わせることができる。そのため、例えば、ウインドシールドと正対しない位置にレンズを配置しても、ウインドシールドの外表面にピントが合い且つ背景にはピントが合っていない(背景がぼけた)画像を撮像することができる。従って、第1の撮像部で撮像した画像に基づいて、ウインドシールドの外表面の情報を高精細に得ることができる。
上記課題を解決する撮像装置レンズと、前記レンズを透過した光の光路上に配置されたビームスプリッタと、前記ビームスプリッタを透過した透過光が結像する位置に位置する第1の撮像面を有する第1の撮像部と、前記ビームスプリッタで反射された反射光が結像する位置に位置する第2の撮像面を有する第2の撮像部と、を備え、前記第2の撮像部は、車両のウインドシールドを撮像するものであり、前記ビームスプリッタの反射面を含む平面に関して面対称となる位置に仮想的に配置された前記第2の撮像部の前記第2の撮像面を仮想撮像面とすると、前記仮想撮像面を含む平面と、前記レンズの主面を含む平面と、前記ウインドシールドの外表面を含む平面とが一直線上で交わる。
この構成によれば、レンズを透過した光がビームスプリッタを介して第1及び第2の撮像部の各々に至るため、レンズと第1の撮像面との間の距離、並びに、同レンズと第2の撮像面との間の距離を、ピントを合わせたい撮像対象に応じてそれぞれ確保すればよい。従って、ピントを合わせたい撮像対象に応じて2つの撮像部に応じたレンズをそれぞれ備える従来の撮像装置に比べて、装置の大型化を抑制することができる。また、レンズを1つにすることができるため、これによっても装置の大型化を抑制することができるとともに、製造コストを低減することができる。
この構成によれば、シャインプルーフの原理によって、第2の撮像部で撮像する画像のピント(焦点)をウインドシールドの外表面に沿った範囲に合わせることができる。そのため、例えば、ウインドシールドと正対しない位置にレンズを配置しても、ウインドシールドの外表面にピントが合い且つ背景にはピントが合っていない(背景がぼけた)画像を撮像することができる。従って、第2の撮像部で撮像した画像に基づいて、ウインドシールドの外表面の情報を高精細に得ることができる。
上記撮像装置において、前記第1の撮像部及び前記第2の撮像部の何れか一方の撮像部は、車両のウインドシールド越しに前記車両の周辺を撮像するものであり、何れか他方の撮像部は、前記ウインドシールドを撮像するものであり、前記第1の撮像部で撮像した画像と前記第2の撮像部で撮像した画像とを比較し、比較結果に基づいて前記ウインドシールドの外表面に付着した異物の前記外表面における位置を検出する画像処理装置を有することが好ましい。
この構成によれば、一方の撮像部は、車両周辺にピントが合い且つウインドシールドの外表面に付着した雨滴等の異物にはピントが合っていない(異物がぼけた)画像を撮像する。その一方で、他方の撮像部は、ウインドシールドにピントが合い且つ車両周辺にはピントが合っていない(車両周辺がぼけた)画像を撮像する。しかしながら、他方の撮像部が撮像する画像は、部分的に車両周辺にピントが合ってしまうことがある。従って、一方の撮像部が撮像した画像と他方の撮像部が撮像した画像とを比較してウインドシールドの外表面に付着した異物の位置を検出することにより、他方の撮像部で撮像した画像において部分的に車両周辺にピントが合ってしまった部分を異物であると誤検出することを抑制することができる。
上記課題を解決する撮像装置レンズと、前記レンズを透過した光の光路上に配置されたビームスプリッタと、前記ビームスプリッタを透過した透過光が結像する位置に位置する第1の撮像面を有する第1の撮像部と、前記ビームスプリッタで反射された反射光が結像する位置に位置する第2の撮像面を有する第2の撮像部と、を備え、前記第1の撮像部及び前記第2の撮像部の何れか一方の撮像部は、車両のウインドシールド越しに前記車両の周辺を撮像するものであり、何れか他方の撮像部は、前記ウインドシールドを撮像するものであり、前記第1の撮像部で撮像した画像と前記第2の撮像部で撮像した画像とを比較し、比較結果に基づいて前記ウインドシールドの外表面に付着した異物の前記外表面における位置を検出する画像処理装置を有する。
この構成によれば、レンズを透過した光がビームスプリッタを介して第1及び第2の撮像部の各々に至るため、レンズと第1の撮像面との間の距離、並びに、同レンズと第2の撮像面との間の距離を、ピントを合わせたい撮像対象に応じてそれぞれ確保すればよい。従って、ピントを合わせたい撮像対象に応じて2つの撮像部に応じたレンズをそれぞれ備える従来の撮像装置に比べて、装置の大型化を抑制することができる。また、レンズを1つにすることができるため、これによっても装置の大型化を抑制することができるとともに、製造コストを低減することができる。
この構成によれば、一方の撮像部は、車両周辺にピントが合い且つウインドシールドの外表面に付着した雨滴等の異物にはピントが合っていない(異物がぼけた)画像を撮像する。その一方で、他方の撮像部は、ウインドシールドにピントが合い且つ車両周辺にはピントが合っていない(車両周辺がぼけた)画像を撮像する。しかしながら、他方の撮像部が撮像する画像は、部分的に車両周辺にピントが合ってしまうことがある。従って、一方の撮像部が撮像した画像と他方の撮像部が撮像した画像とを比較してウインドシールドの外表面に付着した異物の位置を検出することにより、他方の撮像部で撮像した画像において部分的に車両周辺にピントが合ってしまった部分を異物であると誤検出することを抑制することができる。
上記撮像装置において、前記画像処理装置は、前記一方の撮像部で異なる時刻に撮像した複数の第1の画像に基づいてオプティカルフローを算出し、算出した前記オプティカルフローに基づいて、前記第1の画像よりも後に前記一方の撮像部で撮像した第2の画像が撮像された時刻の予測画像を形成し、前記第2の画像における前記異物の像が存在する異物存在範囲に、前記予測画像における前記異物存在範囲に対応する部分の画像を繋ぎ合わせた画像を形成することが好ましい。
この構成によれば、画像処理装置は、2つの撮像部で撮像した画像を比較してウインドシールドの外表面に付着した異物の同外表面における位置を検出するため、一方の撮像部で撮像した車両周辺の画像である第2の画像における異物の像が存在する異物存在範囲を認識することができる。そして、画像処理装置は、第2の画像における異物存在範囲に、第2の画像よりも前に撮像した複数の第1の画像から予測された予測画像における異物存在範囲に対応する部分の画像を繋ぎ合わせた画像を形成する。そのため、画像処理装置は、異物の影響(水滴によるぼけ等)が軽減された車両周辺の画像を形成することができる。
上記撮像装置において、前記画像処理装置は、前記一方の撮像部で撮像した画像における前記異物の像が存在する異物存在範囲に、前記外表面に当該異物が付着する前に前記一方の撮像部で撮像した画像における前記異物存在範囲に対応する部分の画像を繋ぎ合わせた画像を形成することが好ましい。
この構成によれば、画像処理装置は、2つの撮像部で撮像した画像を比較してウインドシールドの外表面に付着した異物の同外表面における位置を検出するため、一方の撮像部で撮像した車両周辺の画像における異物の像が存在する異物存在範囲を認識することができる。そして、ウインドシールドの外表面に当該異物が付着する前に一方の撮像部で撮像した画像における異物存在範囲に対応する部分の画像を、異物存在範囲を含む画像の当該異物存在範囲に繋ぎ合わせることにより、異物の影響(水滴によるぼけ等)が軽減された車両周辺の画像を形成することができる。
上記撮像装置において、前記画像処理装置による前記外表面に付着した異物の位置の検出結果に基づいて前記外表面に付着した異物の有無を判定する異物判定部と、前記異物判定部による異物の有無の判定に基づいてワイパモータを駆動制御するワイパ制御部と、を備えたことが好ましい。
この構成によれば、異物判定部は、異物の誤検出が抑制された画像処理装置の検出結果に基づいて、ウインドシールドの外表面に付着した異物の有無を判定する。従って、異物判定部は、ウインドシールドの外表面に付着した異物の有無を高精度に判定することができる。そして、この異物判定部の判定結果に基づいて、ワイパ制御部がワイパモータを駆動制御するため、ウインドシールドの外表面の状態に応じて高精度にワイパモータを駆動制御することができる。
上記撮像装置において、前記第1の撮像部及び前記第2の撮像部の何れか一方の撮像部は、車両のウインドシールド越しに前記車両の周辺を撮像するものであり、何れか他方の撮像部は、前記ウインドシールドを撮像するものであり、前記ビームスプリッタは、前記他方の撮像部よりも前記一方の撮像部の方が受光する光量が多くなるように、前記ビームスプリッタに入射した入射光を分割することが好ましい。
この構成によれば、情報量の多い画像を撮像する一方の撮像部の方に、より多くの光を分配することができる。
本発明の撮像装置によれば、装置の大型化を抑制することができる。
実施形態の撮像装置を備えた車両の平面図。 フロントウインドシールドに固定された実施形態の撮像装置を模式的に示す断面図。 実施形態における撮像装置及びフロントウインドシールドの模式図。 実施形態の撮像装置の模式図。 実施形態の撮像装置の概略構成を示すブロック図。 第1実施形態における画像処理装置が行う処理のフローチャート。 第1実施形態における第1のイメージセンサが撮像した遠方画像の模式図。 第1実施形態における第1のイメージセンサが撮像した遠方画像の模式図。 第1実施形態における第2のイメージセンサが撮像した近傍画像の模式図。 第1実施形態における画像処理装置が形成した遠方画像の模式図。 第2実施形態における画像処理装置が行う処理のフローチャート。 第2実施形態における第1のイメージセンサが撮像した遠方画像の模式図。 第2実施形態における画像処理装置が形成した基準画像の模式図。 第2実施形態における第1のイメージセンサが撮像した遠方画像の模式図。 第2実施形態における第1のイメージセンサが撮像した遠方画像の模式図。 第2実施形態における画像処理装置が形成した予測画像の模式図。 第2実施形態における画像処理装置が形成した遠方画像の模式図。 別の形態の撮像装置の模式図。 別の形態の撮像装置及びフロントウインドシールドの模式図。 別の形態の撮像装置及びフロントウインドシールドの模式図。 別の形態の撮像装置を備えた車両の平面図。 別の形態における撮像装置を備えた車両の模式断面図。
<第1実施形態>
以下、撮像装置の第1実施形態について説明する。
図1に示すように、車両10には、ルーフパネル11の車両前方側端部から車両前方側に向かって斜め下方に延びるようにフロントウインドシールド12(以下、ウインドシールド12とする)が設けられている。また、車両10には、車両10の運転者の運転支援を行うための画像と、ウインドシールド12の外表面12aに付着した異物を検出するための画像とを撮像する撮像装置20が設けられている。なお、ウインドシールド12の外表面12aに付着する異物としては、雨滴、雪、塵埃、虫、汚れ等が挙げられる。
図2に示すように、撮像装置20は、筐体21と、筐体21にて保持されたレンズ22と、筐体21の内部に収容されたビームスプリッタとしてのハーフミラー23と、同じく筐体21の内部に収容された第1の撮像部としての第1のイメージセンサ24及び第2の撮像部としての第2のイメージセンサ25とを備えている。
図1及び図2に示すように、筐体21は、ウインドシールド12の内表面12bに固定されている。詳しくは、筐体21は、ウインドシールド12の上端部において、同ウインドシールド12の車幅方向の略中央部に固定されている。
図2に示すように、レンズ22は、筐体21の前方に設けられた開口部21aから同筐体21の内側に入射する入射光L1を受光可能に配置されている。
図3に示すように、ハーフミラー23は、レンズ22を透過した入射光L1の光路上に配置されており、該ハーフミラー23に入射した入射光L1を2つに分割して分岐させる。ハーフミラー23は、レンズ22に対して車両10の後方側に配置されており、入射光L1を1:1の割合で透過光L2と反射光L3とに分割する。そして、ハーフミラー23を透過した透過光L2は、車両10の後方側に進み、同ハーフミラー23の反射面23bで反射された反射光L3は、車両10の下方側に進むようになっている。なお、ハーフミラー23は、例えば、立方体状をなすプリズム型のものであり、入射光L1が入射する入射面23aがレンズ22の主面22aと平行をなすように配置されている。また、ハーフミラー23は、車幅方向(図3において紙面垂直方向)から見て、その反射面23bがレンズ22の主面22aに対して45°傾斜するように配置されている。
図3及び図4に示すように、第1のイメージセンサ24及び第2のイメージセンサ25は、例えば、CMOSイメージセンサである。これら第1及び第2のイメージセンサ24,25は、それぞれ順次画像を撮像するものであり、例えば、1秒間に30フレームの画像を撮像する。
第1のイメージセンサ24は、ハーフミラー23を透過した透過光L2の光路上に配置されており、透過光L2を受光する第1の撮像面24aを有する。そして、第1のイメージセンサ24は、透過光L2が結像する位置に第1の撮像面24aが位置するように配置されており、本実施形態では、車両10の周辺(車両10の前方等)の像が第1の撮像面24aに結像するように、ハーフミラー23に対して車両10の後方側に配置されている。また、第1のイメージセンサ24は、第1の撮像面24aがレンズ22の主面22aと平行をなすように配置されている。そして、第1のイメージセンサ24は、第1の撮像面24aに結像した画像(即ち、車両10の内部からウインドシールド12越しに車両10の周辺を撮像した画像)を撮像する。
第2のイメージセンサ25は、ハーフミラー23で反射された反射光L3の光路上に配置されており、反射光L3を受光する第2の撮像面25aを有する。そして、第2のイメージセンサ25は、反射光L3が結像する位置に第2の撮像面25aが位置するように配置されており、本実施形態では、筐体21(図2参照)の前方のウインドシールド12の像が第2の撮像面25aに結像するように、ハーフミラー23に対して車両10の下方側に配置されている。また、第2のイメージセンサ25は、第2の撮像面25aを含む平面がレンズ22の主面22aを含む平面に対して直角をなすように配置されている。そして、第2のイメージセンサ25は、第2の撮像面25aに結像した画像(即ち、車両10の内部から見たウインドシールド12の一部分の画像)を撮像する。
なお、図3に示すように、第1のイメージセンサ24は、車両10の周辺(車両10の前方側)の範囲X1にピントが合うように設けられ、第2のイメージセンサ25は、筐体21の前方側のウインドシールド12を含む範囲X2にピントが合うように設けられている。即ち、第2のイメージセンサ25が撮像する撮像対象は、第1のイメージセンサ24が撮像する撮像対象よりもレンズ22に近い位置に位置する。そのため、第2のイメージセンサ25側の像間距離(ハーフミラー23を介した主面22aと第2の撮像面25aとの間の距離)は、第1のイメージセンサ24側の像間距離(主面22aと第1の撮像面24aとの間の距離)よりも長い。
また、図5に示すように、撮像装置20は、第1及び第2のイメージセンサ24,25が撮像した画像の画像処理を行う画像処理装置26を備えている。画像処理装置26は、各種制御を行うCPUと記憶装置26aとを有する周知のマイクロコンピュータで構成されている。記憶装置26aは、例えば、CPUで行う処理を実行するプログラムやパラメータ等を格納するROM及びその処理過程で生成されるデータを一時格納する作業領域としてのRAMにて構成されている。記憶装置26aには、第1のイメージセンサ24が撮像した画像、及び第2のイメージセンサ25が撮像した画像が記憶される。
また、撮像装置20は、画像処理装置26が出力する画像データに基づいてウインドシールド12の外表面12aに付着した異物の有無を判定する異物判定部31と、異物判定部31による異物の有無の判定に基づいてワイパモータMを駆動制御するワイパ制御部32とを備えている。ワイパモータMには、同ワイパモータMによって駆動されウインドシールド12の外表面12aを払拭するワイパWが連結されている。
また、撮像装置20は、画像処理装置26が出力する画像データに基づいて運転者への運転支援(走行時に障害物等を検出し衝突を回避する等)を行うための運転支援制御部33を備えている。運転支援制御部33は、画像処理装置26が出力する画像データに基づいて、車両10のエンジンを制御するエンジンECU(図示略)、ブレーキを制御するブレーキECU、スピーカ等を制御するための制御信号を出力する。
次に、画像処理装置26が行う異物検出の処理について説明する。
図6乃至図8に示すように、画像処理装置26は、ステップS101において、車両10の内部からウインドシールド12越しに車両10の周辺を撮像した画像を第1のイメージセンサ24から取得し、ステップS102に移行する。第1のイメージセンサ24から取得した画像は、ウインドシールド12の外表面12aに異物等が付着していない場合には、例えば、図7に示すような画像F1である。一方、ウインドシールド12の外表面12aに異物が付着している場合には、第1のイメージセンサ24から取得した画像は、例えば、図8に示すような画像F2となる。第1のイメージセンサ24は、車両10の周辺にピントがあった画像を撮像するものであるため、画像F2においては、異物41(例えば雨滴)の輪郭はぼけたものとなる。なお、以下、ウインドシールド12の外表面12aに異物41が付着しているものとして、画像処理装置26が行う異物検出の処理の説明をする。
ステップS102において、画像処理装置26は、第1のイメージセンサ24から取得した画像の各画素に関する微分演算(エッジ強度の演算)を行う。そして、画像処理装置26は、その演算結果に基づいて、画像中のエッジ(明るさが鋭敏に変化している箇所)を抽出してステップS105に移行する。なお、本実施形態では、エッジの抽出は、微分演算の結果が、記憶装置26aに予め記憶された閾値を超えるか否かを判定することにより行う。
また、図6及び図9に示すように、画像処理装置26は、ステップS103において、車両10の内部からウインドシールド12を撮像した画像を第2のイメージセンサ25から取得し、ステップS104に移行する。画像処理装置26は、前記ステップS101において第1のイメージセンサ24から取得した画像が撮像された時刻と同時刻に第2のイメージセンサ25で撮像された画像を取得する。第2のイメージセンサ25から取得した画像は、例えば、図9に示すような画像F3である。第2のイメージセンサ25は、筐体21の前方のウインドシールド12にピントが合った画像を撮像するものであるため、画像F3においては、異物41の背景の車両10の周辺の画像はぼけたものとなる。
ステップS104において、画像処理装置26は、第2のイメージセンサ25から取得した画像の各画素に関する微分演算(エッジ強度の演算)を行い、その演算結果に基づいて、画像中のエッジを抽出してステップS105に移行する。なお、エッジの抽出は前記ステップS102と同様に行われる。
図6、図8及び図9に示すように、ステップS105において、画像処理装置26は、前記ステップS102においてエッジの抽出処理を行った画像と、前記ステップS104においてエッジの抽出処理を行った画像とを比較し、2つの画像の両方ともに存在する輪郭を抽出する。詳述すると、前記ステップS101において第1のイメージセンサ24から取得した画像F2(図8参照)では、車両10の周辺の景色の輪郭(車道や、前方に位置する車両等の輪郭)は鮮明となるが、ウインドシールド12の外表面12aに付着した異物41の輪郭はぼけてしまう。その一方で、前記ステップS103において第2のイメージセンサ25から取得した画像F3(図9参照)では、車両10の周辺の景色の輪郭はぼけているが、ウインドシールド12の外表面12aに付着した異物41の輪郭は鮮明となる。しかしながら、ステップS103において第2のイメージセンサ25から取得した画像F3には、ステップS101において第1のイメージセンサ24から取得した画像F2においてのみ輪郭が鮮明であるべき車両10の周辺の景色の輪郭が写り込んでいることがある。例えば、画像F3には、信号機の一部の輪郭42が写り込んでいる。そこで、ステップS102においてエッジの抽出処理を行った画像と、ステップS104においてエッジの抽出処理を行った画像との両方の画像に含まれる(写っている)輪郭(例えば、輪郭42)は、異物41の輪郭ではないと判断することができる。従って、ステップS105では、画像処理装置26は、前記ステップS102においてエッジの抽出処理を行った画像と、前記ステップS104においてエッジの抽出処理を行った画像とを比較する。そして、画像処理装置26は、その比較結果に基づいて、ステップS104においてエッジの抽出処理を行った画像には含まれていなくてもよい輪郭、即ち、2つの画像の両方ともに存在する輪郭を抽出して、ステップS106に移行する。
ステップS106において、画像処理装置26は、前記ステップS105において抽出した輪郭(例えば、輪郭42)を、前記ステップS104においてエッジの抽出処理を行った画像から消去して、ステップS107に移行する。なお、本ステップS106を行って得られる画像には、異物41の輪郭のみが残ることになる。
ステップS107において、画像処理装置26は、前記ステップS106で得られた画像に含まれる異物41の輪郭のうち、環状になっていない(輪郭が閉じていない)異物41aの輪郭を繋いで環状にする連結処理を行って、ステップS108に移行する。
ステップS108において、画像処理装置26は、前記ステップS107において連結処理を行った画像中の異物41の輪郭の内側を塗りつぶして、ステップS109に移行する。
ステップS109において、画像処理装置26は、前記ステップS108において塗りつぶした部分を、画像において異物が存在する範囲であるとする。これにより、第2のイメージセンサ25で撮像される範囲内のウインドシールド12の外表面12a上で、各異物41が存在する位置(異物41が占める範囲)が検出される。そして、画像処理装置26は、異物41の位置情報を含む画像データを異物判定部31(図5参照)に出力して処理を終了する。
図5に示すように、異物判定部31は、画像処理装置26が出力した異物41の位置情報を含む画像データに基づいて(即ち、画像処理装置26による外表面12aに付着した異物の位置の検出結果に基づいて)、ウインドシールド12の外表面12aに付着した異物の有無や、異物の量を判定する。そして、その判定結果をワイパ制御部32に出力する。
ワイパ制御部32は、異物判定部31による異物の有無の判定に基づいてワイパモータMを駆動制御する。詳述すると、車両10の室内に設けられたレバースイッチ(図示略)がオート位置に操作されている場合に、異物判定部31が外表面12aに異物が存在すると判定すると、その判定結果に基づいてワイパ制御部32はワイパモータMを駆動させる。例えば、ワイパ制御部32は、異物判定部31にて判定された異物の量に応じたモード(低速モード、高速モード、間欠モード等)でワイパモータMを駆動させる。すると、ワイパモータMによってワイパWが駆動され、同ワイパWによってウインドシールド12の外表面12aが払拭されて自動的に外表面12a上の雨滴等の異物が除去される。
また、画像処理装置26は、ウインドシールド12の外表面12aに異物41が付着している場合に第1のイメージセンサ24で撮像した画像と、同異物41が外表面12aに付着する前に第1のイメージセンサ24で撮像した画像とから、異物41の影響(雨滴によるぼけ等)を除去した車両10の周辺の画像を形成する。詳述すると、上記した異物検出のための処理(図6参照)のステップS109で画像において異物が存在する範囲であるとした部分は、第1のイメージセンサ24から取得した画像F2(図8参照)においては異物41の像が存在する異物存在範囲A1に該当する。そこで、画像処理装置26は、ステップS109を行って得られた異物41の位置情報を含む画像データ(即ち外表面12aに付着した異物の位置の検出結果)と、第1のイメージセンサ24から取得した画像F2とに基づいて、当該画像F2における異物41の位置、即ち異物存在範囲A1を認識する。そして、画像処理装置26は、画像F2における異物存在範囲A1に、ウインドシールド12の外表面12aに異物41が付着する前(例えば直前)に第1のイメージセンサ24で撮像した画像F1(図7参照)における異物存在範囲A1に対応する部分の画像を繋ぎ合わせた(置き換えた)画像F4(図10参照)を形成する。図10に示す画像F4では、二点鎖線で囲まれた異物存在範囲A1の内側の部分が、図7に示す画像F1の対応する部分に置き換えられている。そして、画像処理装置26は、形成した画像F4の画像データを運転支援制御部33に出力する。なお、画像処理装置26は、第1のイメージセンサ24から取得した画像に異物存在範囲A1が存在しない場合には、第1のイメージセンサ24から取得した画像(もしくは、ステップS102においてエッジの抽出処理を行った画像)の画像データを運転支援制御部33に出力する。
図5に示すように、運転支援制御部33は、画像処理装置26が出力した画像データに基づいて、車両10に近接する障害物を検出する(障害物の有無を判定する)。そして、運転支援制御部33は、画像処理装置26が出力した画像データに基づいて車両10に近接する障害物を検出すると、車両10を減速もしくは停止させるための制御信号をエンジンECUやブレーキECUに出力したり、運転者に注意を促すための警告音を出すための制御信号をスピーカに出力したりする。
次に、本実施形態の作用について説明する。
レンズ22を透過した入射光L1がハーフミラー23を介して第1及び第2のイメージセンサ24,25の各々に至るため、レンズ22と第1の撮像面24aとの間の距離、並びに、同レンズ22と第2の撮像面25aとの間の距離を、ピントを合わせたい撮像対象に応じてそれぞれ確保すればよい。即ち、レンズ22と第1の撮像面24aとの間の距離(レンズ22の主面22a(後ろ側主点)から第1の撮像面24aまでの像間距離)は、車両10の周辺にピントが合うように(第1の撮像面24aに車両10の周辺の像が結像するように)確保すればよい。そして、同レンズ22と第2の撮像面25aとの間の距離(レンズ22の主面22a(後ろ側主点)から第2の撮像面24aまでの像間距離)は、ウインドシールド12にピントが合うように(第2の撮像面25aにウインドシールド12の像が結像するように)確保すればよい。
次に、本実施形態の特徴的な効果を記載する。
(1)ピントを合わせたい撮像対象に応じて2つの撮像部に応じたレンズをそれぞれ備える従来の撮像装置に比べて、装置の大型化を抑制することができる。また、レンズを1つにすることができる(焦点距離の異なる2つのレンズを備えなくてもよい)ため、これによっても装置の大型化を抑制することができるとともに、製造コストを低減することができる。
(2)第1のイメージセンサ24は、車両10の周辺にピントが合い且つウインドシールド12の外表面12aに付着した異物にはピントが合っていない(異物がぼけた)画像を撮像する。その一方で、第2のイメージセンサ25は、ウインドシールド12にピントが合い且つ車両10の周辺にはピントが合っていない(車両10の周辺がぼけた)画像を撮像する。しかしながら、第2のイメージセンサ25が撮像する画像は、部分的に車両10の周辺にピントが合ってしまうことがある。従って、第1のイメージセンサ24が撮像した画像と第2のイメージセンサ25が撮像した画像とを比較して外表面12aに付着した異物の位置を検出することにより、第2のイメージセンサ25で撮像した画像において部分的に車両10の周辺にピントが合ってしまった部分を異物であると誤検出することを抑制することができる。その結果、ウインドシールド12の外表面12aに付着した異物(異物の位置)を高精度に検出することができる。そして、車両10の周辺の障害物等を異物であると誤検出することが抑制されるため、ワイパ制御部32の誤作動を抑制することができる。
(3)ウインドシールド12の外表面12aに異物が付着していると、ウインドシールド12越しに車両10の周辺を撮像する第1のイメージセンサ24が撮像した画像では、異物と重なる部分の車両10の周辺の画像が不鮮明になったり、異物に隠れて写らなかったりする虞がある。本実施形態では、画像処理装置26は、第1及び第2のイメージセンサ24,25で撮像した画像を比較して、ウインドシールド12の外表面12aに付着した異物の同外表面12aにおける位置を検出する。そのため、第1のイメージセンサ24で撮像した車両10の周辺の画像における異物の像が存在する範囲である異物存在範囲A1を認識することができる。そして、外表面12aに当該異物が付着する前に第1のイメージセンサ24で撮像した画像における異物存在範囲A1に対応する部分の画像を、異物存在範囲A1を含む画像の当該異物存在範囲A1に繋ぎ合わせることにより、異物の影響(水滴によるぼけ等)が軽減された車両10の周辺の画像を形成することができる。そして、ウインドシールド12の外表面12aに付着した異物の影響が軽減された当該画像に基づいて、運転支援制御部33は、車両10に近接する障害物を検出するため、障害物の誤検出が低減される。
(4)異物判定部31は、異物の誤検出が抑制された画像処理装置26の検出結果に基づいて、ウインドシールド12の外表面12aに付着した異物の有無を判定する。従って、異物判定部31は、ウインドシールド12の外表面12aに付着した異物の有無を高精度に判定することができる。そして、この異物判定部31の判定結果に基づいて、ワイパ制御部32がワイパモータMを駆動制御するため、ウインドシールド12の外表面12aの状態に応じて高精度にワイパモータMを駆動制御することができる。その結果、ワイパモータMによって駆動されるワイパWによって、ウインドシールド12の外表面12aを良好に払拭することができる。
(5)画像処理装置26は、第1のイメージセンサ24が撮像した車両10の周辺の画像と第2のイメージセンサ25が撮像したウインドシールド12の画像とを比較し、その比較結果に基づいて外表面12aに付着した異物の位置を検出する。そのため、第2のイメージセンサ25が撮像した画像における異物の位置を高精度に検出することができる。更に、その検出結果に基づいて、画像処理装置26は、第1のイメージセンサ24が撮像した画像における異物の位置を高精度に認識することができる。そして、運転支援制御部33は、第1のイメージセンサ24が撮像した画像であって異物の位置が高精度に認識された画像に基づいて車両10に近接する障害物を検出する。そのため、第1のイメージセンサ24で撮像した画像がウインドシールド12の外表面12aに付着した異物の影響を受けている場合であっても、当該異物の影響により車両10に近接する障害物を運転支援制御部33が誤検出することが抑制される。
(6)画像処理装置26は、第1のイメージセンサ24が撮像した車両10の周辺の画像と第2のイメージセンサ25が撮像したウインドシールド12の画像とを比較することにより、ウインドシールド12の外表面12aに付着した水滴だけでなく、外表面12aに付着した塵埃、虫、汚れ等の位置(存在する範囲)も検出することができる。従って、画像処理装置26は、その検出結果に基づいて、第1のイメージセンサ24が撮像した画像における塵埃、虫、汚れ等の位置を認識することができる。よって、第2のイメージセンサ25で撮像される範囲内のウインドシールド12の外表面12aに塵埃、虫、汚れ等が付着している場合であっても、運転支援制御部33が、当該塵埃、虫、汚れ等を車両10に近接する障害物として誤検出することを抑制することができる。
(7)ウインドシールド12の外表面12aに異物が付着している場合には、対向車のヘッドライトや先行車のテールランプ等の光が当該異物によって屈折されたり反射されたりすることがある。すると、第1のイメージセンサ24が撮像した画像がその影響を受けて、本来暗くなるべきところが明るくなったり、逆に本来明るくなるべきところが暗くなったりすることがある。しかし、画像処理装置26は、第1のイメージセンサ24が撮像した車両10の周辺の画像と第2のイメージセンサ25が撮像したウインドシールド12の画像とを比較して、ウインドシールド12の外表面12aに付着した異物の位置を検出し、第1のイメージセンサ24が撮像した車両10の周辺の画像における異物の位置を認識する。従って、夜間の降雨時等であっても、ウインドシールド12の外表面12aに付着した異物の影響によって、画像処理装置26が異物の位置を誤検出したり、運転支援制御部33が車両10に近接する障害物を誤検出したりすることを低減できる。
<第2実施形態>
以下、撮像装置20の第2実施形態における制御処理について説明する。なお、本第2実施形態では、上記第1実施形態と同一の構成や対応する構成に同一の符号を付してその説明を省略する。
図11及び図12に示すように、画像処理装置26は、ステップS201において、車両10の内部からウインドシールド12越しに車両10の周辺を撮像した画像を第1のイメージセンサ24から取得し、ステップS202に移行する。図12に示す画像F11は、ウインドシールド12の外表面12aに異物が付着している場合に、第1のイメージセンサ24から取得した画像(第2の画像)の一例である。第1のイメージセンサ24は、車両10の周辺にピントがあった画像を撮像するものであるため、画像F11においては、異物41の輪郭はぼけたものとなる。なお、以下、ウインドシールド12の外表面12aに異物41が付着しているものとして、画像処理装置26が行う制御処理を説明する。
図11及び図13に示すように、ステップS202において、画像処理装置26は、前記ステップS201で取得した画像F11から検出された異物41の領域についてマスク処理を行うための基準画像F12を形成する。画像処理装置26は、上記第1実施形態の異物検出の処理(ステップS101〜S109)により、画像F11において異物が存在する範囲を認識する。なお、本実施形態では、ステップS101で画像処理装置26が取得する画像は、ステップS201において第1のイメージセンサ24から取得した画像F11に該当し、ステップS103で画像処理装置26が取得する画像は、同画像F11が撮像された時刻と同時刻に第2のイメージセンサ25で撮像された画像である。そして、画像処理装置26は、ステップS109を行って得られた異物41の位置情報を含む画像データ(即ち外表面12aに付着した異物の位置の検出結果)と、ステップS201で第1のイメージセンサ24から取得した画像F11とに基づいて、当該画像F11における異物41の位置、即ち異物存在範囲A1を認識する。そして、画像処理装置26は、別の画像から異物存在範囲A1に該当する部分の画像を抽出するための基準画像F12を形成する。因みに、基準画像F12は、異物存在範囲A1と異物存在範囲A1でない部分とを明確にした画像である。
また、図11及び図14に示すように、ステップS203において、画像処理装置26は、ステップS201で取得した画像F11が撮像された時刻から1時刻前に第1のイメージセンサ24で撮像された画像F13(第1の画像)を記憶装置26aから読み出す。なお、「1時刻前」とは、ステップS201で取得した画像F11が第1のイメージセンサ24で撮像された時刻よりも前の時刻であって、予め設定された時刻である。例えば、1時刻前の画像は、ステップS201で取得した画像F11の1フレーム前の画像である。なお、本実施形態では、画像F13が撮像されたときには、ウインドシールド12の外表面12aに異物は付着していなかったものとする。
また、図11及び図15に示すように、ステップS204において、画像処理装置26は、ステップS201で取得した画像F11が撮像された時刻から2時刻前に第1のイメージセンサ24で撮像された画像F14(第1の画像)を記憶装置26aから読み出す。なお、「2時刻前」とは、前記ステップS203における「1時刻前」よりも前の時刻であって、予め設定された時刻である。例えば、2時刻前の画像は、ステップS203における「1時刻前」よりも更に1時刻前の画像であり、ステップS201で取得した画像F11の2フレーム前の画像である。なお、本実施形態では、画像F14が撮像されたときには、ウインドシールド12の外表面12aに異物は付着していなかったものとする。
次いで、図11、図14及び図15に示すように、ステップS205において、画像処理装置26は、前記ステップS203で取得した1時刻前の画像F13と、前記ステップS204で取得した2時刻前の画像F14とから、オプティカルフローを算出し、ステップS206に移行する。画像処理装置26は、異なる時刻に撮像された画像F13と画像F14とにおいて、例えば、同一の部位として認識可能な点を特徴点として設定し、この特徴点の移動をフローベクトルとして当該画像を複数に分類した群ごとに算出する。このようなフローベクトルを画像F13,F14の全領域において算出する。なお、オプティカルフローの具体的な算出方法は、マッチング法や勾配法などの代表的な公知の手法を用いることができるが、特に限定しない。
図11及び図16に示すように、ステップS206において、画像処理装置26は、ステップS205で算出したオプティカルフローに基づいて、前記ステップS201で取得した画像F11が撮像された時刻における予測画像F15を形成し、ステップS207に移行する。
図11及び図17に示すように、ステップS207において、画像処理装置26は、前記ステップS201で第1のイメージセンサ24から取得した画像F11における異物存在範囲A1に該当する部分に、前記ステップS206で形成した予測画像F15における異物存在範囲A1に対応する部分の画像を置換した画像F16を形成する。画像処理装置26は、前記ステップS202において形成した基準画像F12(図13参照)を用いて、前記ステップS206において形成した予測画像F15(図16参照)にマスク処理を施す。これにより、予測画像F15において異物存在範囲A1に対応する部分の画像が抽出される。そして、画像処理装置26は、前記ステップS201において第1のイメージセンサ24から取得した画像F11(図12参照)における異物存在範囲A1に対応する部分に、予測画像F15から抽出した画像を置き換えた(繋ぎ合わせた)画像F16(図17参照)を形成する。そして、画像処理装置26は、形成した画像F16の画像データを運転支援制御部33に出力して処理を終了する。
図5に示すように、運転支援制御部33は、上記第1実施形態と同様に、画像処理装置26が出力した画像データに基づいて、車両10に近接する障害物を検出する(障害物の有無を判定する)。そして、運転支援制御部33は、画像処理装置26が出力した画像データに基づいて車両10に近接する障害物を検出すると、車両10を減速もしくは停止させるための制御信号をエンジンECUやブレーキECUに出力したり、運転者に注意を促すための警告音を出すための制御信号をスピーカに出力したりする。
また、異物判定部31によるウインドシールド12の外表面12aに付着した異物の有無の判定、及びワイパ制御部32によるワイパモータMの駆動制御についても、上記実施形態と同様に行われる。
上記した本実施形態においても上記第1実施形態と同様の作用を得ることができる。また、本実施形態によれば、上記第1実施形態の(1),(2),(4)〜(7)の効果に加えて、以下の効果を奏することができる。
(8)ウインドシールド12の外表面12aに異物が付着していると、ウインドシールド12越しに車両10の周辺を撮像する第1のイメージセンサ24が撮像した画像では、異物と重なる部分の車両10の周辺の画像が不鮮明になったり、異物に隠れて写らなかったりする虞がある。本実施形態では、画像処理装置26は、第1及び第2のイメージセンサ24,25で撮像した画像を比較して、ウインドシールド12の外表面12aに付着した異物の同外表面12aにおける位置を検出する。そのため、第1のイメージセンサ24で撮像した車両10の周辺の画像における異物の像が存在する範囲である異物存在範囲A1を認識することができる。そして、画像処理装置26は、第1のイメージセンサ24で撮像した画像F11における異物存在範囲A1に、画像F11よりも前に第1のイメージセンサ24で撮像した複数の画像F13,F14から予測した予測画像F15における異物存在範囲A1に対応する部分の画像を繋ぎ合わせた画像F16を形成する。そのため、画像処理装置26は、異物の影響(水滴によるぼけ等)が軽減された車両10の周辺の画像を形成することができる。例えば、車両10に対して相対的に移動する障害物が、ステップS201で第1のイメージセンサ24から取得した画像F11においてウインドシールド12の外表面12aに付着した異物41と重なってしまうことがある。このような場合でも、画像F11よりも前に第1のイメージセンサ24で撮像した複数の画像F13,F14から予測画像F15を形成し同予測画像F15における異物存在範囲A1に対応する部分を画像F11に繋ぎ合わせた画像F16を形成することで、画像F11において異物存在範囲A1に重なった障害物を認識できる可能性がある。また、画像F11における異物存在範囲A1に、予測画像F15における異物存在範囲A1に対応する部分の画像を繋ぎ合わせるため、画像F16において置き換えられた部分(異物存在範囲A1の部分)以外の部分は、車両10の周辺の実際の新しい情報を含むものとなる。そして、画像処理装置26で形成されたこのような画像であって、ウインドシールド12の外表面12aに付着した異物の影響が軽減された当該画像に基づいて、運転支援制御部33は、車両10に近接する障害物を検出するため、運転支援制御部33による障害物の誤検出が低減される。
なお、上記各実施形態は、以下のように変更してもよい。
・上記各実施形態では、異物判定部31による異物の有無の判定に基づいてワイパモータMを駆動制御するとしたが、判定の結果を他の用途に用いるようにしてもよい。また、撮像装置20は、必ずしも異物判定部31及びワイパ制御部32を備えなくてもよい。
・上記各実施形態では、第1のイメージセンサ24が撮像した画像を、運転者への運転支援のために用いているが、他の用途に用いるようにしてもよい。また、撮像装置20は、必ずしも運転支援制御部33を備えなくてもよい。
・上記第1実施形態では、運転支援制御部33は、第1のイメージセンサ24で撮像した画像における異物存在範囲A1に、ウインドシールド12の外表面12aに異物が付着する前に第1のイメージセンサ24で撮像した画像を繋ぎ合わせた画像に基づいて、車両10に近接する障害物を検出する。しかしながら、運転支援制御部33は、ウインドシールド12の外表面12a上の異物の有無にかかわらず、第1のイメージセンサ24から取得した画像であって繋ぎ合わせる加工を施していない画像(もしくは、ステップS102においてエッジの抽出処理を行った画像)に基づいて、車両10に近接する障害物を検出してもよい。この場合においても、第1のイメージセンサ24が撮像した画像であって異物の位置が認識された画像に基づいて運転支援制御部33が車両10に近接する障害物を検出することにより、上記第1実施形態の(5)と同様の効果が得られる。なお、この場合、画像処理装置26は、上記繋ぎ合わせた画像を形成しなくてもよい。
・上記第2実施形態では、画像処理装置26は、第1のイメージセンサ24で撮像した2つの画像F13,F14から、画像F11を撮像した時刻の予測画像F15を形成する。しかしながら、画像処理装置26は、画像F11を撮像した時刻よりも前に第1のイメージセンサ24で異なる時刻に撮像した3つ以上の画像から、画像F11を撮像した時刻の予測画像を形成するものであってもよい。
・上記第2実施形態では、画像処理装置26は、第1のイメージセンサ24で撮像した画像における異物存在範囲A1に、当該画像が撮像された時刻よりも前に第1のイメージセンサ24で撮像した複数の画像から予測した予測画像における異物存在範囲A1に対応する部分を繋ぎ合わせた画像を形成し、画像データを出力する。そして、運転支援制御部33は、画像処理装置26が出力した画像データに基づいて、車両10に近接する障害物を検出する。しかしながら、運転支援制御部33は、ウインドシールド12の外表面12a上の異物の有無にかかわらず、第1のイメージセンサ24から取得した画像であって繋ぎ合わせる加工を施していない画像(もしくは、ステップS102においてエッジの抽出処理を行った画像)に基づいて、車両10に近接する障害物を検出してもよい。この場合においても、第1のイメージセンサ24が撮像した画像であって異物の位置が認識された画像に基づいて運転支援制御部33が車両10に近接する障害物を検出することにより、上記第1実施形態の(5)と同様の効果が得られる。なお、この場合、画像処理装置26は、上記繋ぎ合わせた画像を形成しなくてもよい。
・上記各実施形態の画像処理装置26は、第2のイメージセンサ25で撮像される範囲内のウインドシールド12の外表面12a上の異物の位置を高精度に検出するため、第1のイメージセンサ24で撮像した画像における異物の位置を高精度に認識できる。従って、運転支援制御部33もしくは画像処理装置26は、第1のイメージセンサ24で撮像した画像における異物の位置に応じて、運転支援を行うために使用する当該画像を修正することが可能である。また、運転支援制御部33は、第1のイメージセンサ24で撮像した画像における異物の占める割合に応じて、運転支援の内容を変更するべく制御信号を変更することが可能である。また、運転支援制御部33は、第1のイメージセンサ24で撮像した画像における異物の占める割合が多い場合(一定以上となる場合)には、運転支援を停止する旨の警告音を出すための制御信号をスピーカに出力することが可能である。
・上記各実施形態では、画像処理装置26は、第1のイメージセンサ24が撮像した画像と第2のイメージセンサ25が撮像した画像とを比較し、その比較結果に基づいてウインドシールド12の外表面12aに付着した異物の同外表面12aにおける位置を検出する。しかしながら、画像処理装置26は、第2のイメージセンサ25が撮像した画像のみを用いて、ウインドシールド12の外表面12aに付着した異物の同外表面12aにおける位置を検出するものであってもよい。
・上記各実施形態では、第1のイメージセンサ24は、車両10の周辺の像が第1の撮像面24aに結像するように配置されており、第2のイメージセンサ25は、ウインドシールド12の像が第2の撮像面25aに結像するように配置されている。しかしながら、第1のイメージセンサ24を、ウインドシールド12の像が第1の撮像面24aに結像するように配置し、第2のイメージセンサ25を、車両10の周辺の像が第2の撮像面25aに結像するように配置してもよい。
・上記各実施形態では、第1のイメージセンサ24は、第1の撮像面24aがレンズ22の主面22aと平行をなすように配置され、第2のイメージセンサ25は、第2の撮像面25aを含む平面がレンズ22の主面22aを含む平面に対して直角をなすように配置されている。しかしながら、第1及び第2のイメージセンサ24,25は、第1及び第2の撮像面24a,25aにて透過光L2及び反射光L3をそれぞれ受光できるように配置されるのであれば、その配置態様は上記実施形態のものに限らない。
例えば、図19に示す例では、第1のイメージセンサ24は、ウインドシールド12の像が第1の撮像面24aに結像するように配置され、第2のイメージセンサ25は、車両10の周辺の像が第2の撮像面25aに結像するように配置されている。そして、第1のイメージセンサ24の第1の撮像面24aを含む平面P1と、レンズ22の主面22aを含む平面P2と、ウインドシールド12の外表面12aを含む平面P3とが一直線S1上で交わるように、第1のイメージセンサ24及びレンズ22が配置されている。なお、図11は、車両10を車幅方向から見た模式図であり、平面P1,P2,P3は紙面と直交するため直線で図示し、一直線S1は紙面垂直方向に延びるため点で図示している。
このようにすると、シャインプルーフの原理によって、第1のイメージセンサ24で撮像する画像のピント(焦点)をウインドシールド12の外表面12aに沿った範囲X3に合わせることができる。そのため、例えば、ウインドシールド12と正対しない位置にレンズ22を配置(即ち、主面22aがウインドシールド12と平行をなさない位置にレンズ22を配置)しても、ウインドシールド12の外表面12aにピントが合い且つ背景にはピントが合っていない(背景がぼけた)画像を撮像することができる。従って、第1のイメージセンサ24で撮像した画像に基づいて、ウインドシールド12の外表面12aの情報(異物の付着状態等)を高精細に得ることができる。
なお、ウインドシールド12の外表面12aは、実際は湾曲しており平面ではないため、例えば、その湾曲した面に最も近い平面を平面P3として、この平面P3に対して、第1のイメージセンサ24の第1の撮像面24a及びレンズ22の主面22aの傾きが設定される。即ち、ウインドシールド12の外表面12aを含む平面P3は、シャインプルーフの原理によって、ピントをウインドシールド12の外表面12aに沿った範囲に合わせることができる平面であればよい。
また例えば、図20に示す例では、第1のイメージセンサ24は、車両10の周辺の像が第1の撮像面24aに結像するように配置され、第2のイメージセンサ25は、ウインドシールド12の像が第2の撮像面25aに結像するように配置されている。また、第1のイメージセンサ24は、第1の撮像面24aがレンズ22の主面22aと平行をなすように配置されている。ここで、ハーフミラー23の反射面23bを含む平面P4に関して面対称となる位置に仮想的に配置された第2のイメージセンサ25(図12では二点鎖線で図示している)の第2の撮像面25aを仮想撮像面25bとする。即ち、実存の第2のイメージセンサ25と仮想の第2のイメージセンサ25とが平面P4に関して面対称となる状態を想定し、仮想の第2のイメージセンサ25の第2の撮像面25aを仮想撮像面25bとする。そして、仮想撮像面25bを含む平面P5と、レンズ22の主面22aを含む平面P2と、ウインドシールド12の外表面12aを含む平面P3とが一直線S2上で交わるように、第2のイメージセンサ25及びレンズ22が配置されている。なお、図20は、車両10を車幅方向から見た模式図であり、平面P5,P2,P3は紙面と直交するため直線で図示し、一直線S2は紙面垂直方向に延びるため点で図示している。
このようにすると、シャインプルーフの原理によって、第2のイメージセンサ25で撮像する画像のピント(焦点)をウインドシールド12の外表面12aに沿った範囲X3に合わせることができる。そのため、例えば、ウインドシールド12と正対しない位置にレンズ22を配置しても、ウインドシールド12の外表面12aにピントが合い且つ背景にはピントが合っていない(背景がぼけた)画像を撮像することができる。従って、第2のイメージセンサ25で撮像した画像に基づいて、ウインドシールド12の外表面12aの情報を高精細に得ることができる。
なお、図20に示す例についても図19に示した例と同様に、ウインドシールド12の外表面12aは、実際は湾曲しており平面ではないため、例えば、その湾曲した面に最も近い平面を平面P3として、この平面P3に対して、第2のイメージセンサ25の第2の撮像面25a(仮想撮像面25b)及びレンズ22の主面22aの傾きが設定される。
・上記各実施形態の撮像装置20は、レンズ22を透過した光を分割する(分岐する)ビームスプリッタとして、レンズ22を透過した光(即ち入射光L1)を1:1に分割するハーフミラー23を備えている。しかしながら、撮像装置20に備えられるビームスプリッタによる入射光L1の分割比はこれに限らない。例えば、ビームスプリッタは、ウインドシールド12を撮像する第2のイメージセンサ25よりも車両10の周辺を撮像する第1のイメージセンサ24の方が受光する光量が多くなるように、入射光L1を分割するものであってもよい。このようにすると、情報量の多い画像を撮像する第1のイメージセンサ24の方に、より多くの光を分配することができる。従って、車両10に近接する障害物を第1のイメージセンサ24が撮像した画像に基づいて検出する運転支援制御部33が、障害物を誤検出することをより低減することができる。
・レンズ22を透過する光(レンズ22に入射して第1の撮像面24a若しくは第2の撮像面25aに至る光であり、ハーフミラー23により分岐された光を含む)の光路上の少なくとも1箇所にフィルタを設けてもよい。フィルタは、例えば、偏光フィルタ、円偏光フィルタ、減光フィルタ、赤外線カットフィルタ、可視光カットフィルタ等である。
図18に示す例では、ハーフミラー23を透過した透過光L2の光路上に赤外線カットフィルタ51が設けられ、ハーフミラー23で反射された反射光L3の光路上に減光フィルタ52が設けられている。赤外線カットフィルタ51は、ハーフミラー23と第1の撮像面24aとの間に配置され、減光フィルタ52は、ハーフミラー23と第2の撮像面25aとの間に配置されている。このように、ウインドシールド12越しに車両10の周辺を撮像する第1のイメージセンサ24の第1の撮像面24aとハーフミラー23との間に赤外線カットフィルタ51を配置すると、第1のイメージセンサ24で撮像される画像が、人間の目で見た色彩に近い画像となる。従って、第1のイメージセンサ24が撮像した画像に基づいて車両10に近接する障害物を検出することにより、運転支援制御部33は、障害物を誤検知し難くなる。また、ウインドシールド12を撮像する第2のイメージセンサ25の第2の撮像面25aとハーフミラー23との間に減光フィルタ52を配置すると、第2のイメージセンサ25が撮像する画像において、外表面12aに付着した異物の輪郭が、対向車のヘッドライトや街灯等の強い外乱光に紛れて現れなくなることを低減できる。また、透過光L2の光路上と、反射光L3の光路上とにそれぞれフィルタを配置することができるため、第1及び第2のイメージセンサ24,25の各々に適したフィルタをそれぞれ配置することが容易にできる。
また、第1のイメージセンサ24と第2のイメージセンサ25との両方に共通のフィルタを配置したい場合には、入射光L1の光路上で、レンズ22とハーフミラー23との間にフィルタを設けることで、フィルタの数を減少させることができる。例えば、レンズ22とハーフミラー23の入射面23aとの間に、偏光フィルタを設けてもよい。このようにすると、路面や車両ボディで反射した反射光が第1及び第2の撮像面24a,25aで受光されることを抑制できる。そして、第1のイメージセンサ24で撮像した画像において、周辺の車両のブレーキランプやヘッドライトの位置を画像処理装置26や運転支援制御部33が誤認することを抑制できる。また、第2のイメージセンサ25で撮像した画像において、外表面12aに付着した異物の輪郭が外乱光に紛れて現れなくなることを抑制できる。
また、ハーフミラー23に代えて、上記フィルタの機能を備えたビープスプリッタ(例えば、偏光ビームスプリッタ)を撮像装置20に備えてもよい。
・上記各実施形態では、第1及び第2のイメージセンサ24,25が受光する光は、レンズ22を透過した入射光L1をハーフミラー23で分割した光である。そのため、第1及び第2のイメージセンサ24,25の各々が受光する光は、レンズ22を透過する入射光L1よりも光量が少ない。従って、第1及び第2のイメージセンサ24,25の各々が撮像する画像が暗くなる虞がある。しかしながら、明るいレンズを使用したり、第1及び第2のイメージセンサ24,25(撮像素子)の感度を向上させたりすることで、第1及び第2のイメージセンサ24,25の各々が撮像する画像の明るさを改善することができる。また、撮像装置20に明るさ調整装部を設けることで、第1及び第2のイメージセンサ24,25の各々が撮像する画像の明るさを改善することができる。明るさ調整部は、例えば、第1及び第2のイメージセンサ24,25の各々におけるシャッタスピードを調整するものであってもよい。また例えば、明るさ調整部は、画像処理装置26に設けられ、第1及び第2のイメージセンサ24,25の各々で撮像した画像のゲインコントロールを行うものであってもよい。
・上記各実施形態では、ハーフミラー23は、車幅方向から見て、レンズ22の主面22aに対して反射面23bが45°傾斜するように配置されている。しかしながら、ハーフミラー23は、第1及び第2のイメージセンサ24,25にて透過光L2及び反射光L3をそれぞれ受光可能であれば、その配置態様はこれに限らない。
・上記各実施形態では、ハーフミラー23は、立方体状をなすプリズム型のものを用いたが、これに限らず、平面型のもの等を用いてもよい。
・上記各実施形態では、第1のイメージセンサ24は、ハーフミラー23に対して車両10の後方側に配置され、第2のイメージセンサ25は、ハーフミラー23に対して車両10の下方側に配置されている。しかしながら、ハーフミラー23に対する第1及び第2のイメージセンサ24,25の配置位置は、これに限らない。
例えば、図21に示すように、第2のイメージセンサ25を、ハーフミラー23に対して車幅方向の一方側に配置してもよい。図21に示す例では、第2のイメージセンサ25は、ハーフミラー23に対して左側に配置されている。なお、この場合、ハーフミラー23は、透過光L2が第1のイメージセンサ24で受光され且つ反射光L3が第2のイメージセンサ25で受光されるように配置される。このようにすると、撮像装置20(筐体21)を車両10の上下方向に薄型化することができる。その結果、撮像装置20によって車両10の搭乗者の視界が狭まることを抑制することができる。
・上記各実施形態では、第1及び第2のイメージセンサ24,25は、何れもCMOSイメージセンサであるが、これに限らず、他の撮像素子(CCDイメージセンサ等)であってもよい。
・上記各実施形態では、レンズ22を保持し、ハーフミラー23、第1のイメージセンサ24及び第2のイメージセンサ25を収容した筐体21は、ウインドシールド12の内表面12bに固定されている。しかしながら、車両10内における筐体21の配置位置は、これに限らず、撮像装置20にて車両10の周辺とウインドシールド12とを撮像可能な位置であればよい。但し、筐体21は、運転者の視界の邪魔にならない位置に固定されることが好ましい。
例えば、図22に示すように、筐体21は、ルーフパネル11に固定されてもよい。この例では、筐体21は、例えば、図示しないバックミラーの車両前方側に位置するようにルーフパネル11に固定され、車幅方向の中央に位置する。
・上記各実施形態では、撮像装置20は、車両10の周辺の画像と、ウインドシールド12の画像とを撮像する用途に用いられているが、これに限らず、被写体距離(レンズから撮像対象までの距離)が異なる2つの撮像対象を撮像する用途に用いられればよい。例えば、撮像装置20は、車両10の周辺(車両10の後方側)の画像と、車両10の後方に設けられたウインドシールドとしてのリヤウインドシールドの画像とを撮像する用途に用いられてもよい。
次に、上記各実施形態及び変更例から把握できる技術的思想を以下に追記する。
(イ)前記画像処理装置は、検出した前記外表面における前記異物の位置と、前記一方の撮像部が撮像した画像とに基づいて、当該一方の撮像部が撮像した画像における前記異物の位置を認識し、前記異物の位置が認識された前記画像に基づいて前記車両に近接する障害物を検出する運転支援制御部を有することを特徴とする。
この構成によれば、画像処理装置は、一方の撮像部が撮像した車両周辺の画像と他方の撮像部が撮像したウインドシールドの画像とを比較し、その比較結果に基づいてウインドシールドの外表面に付着した異物の位置を検出する。そのため、他方の撮像部が撮像した画像における異物の位置を高精度に検出することができる。更に、その検出結果に基づいて、画像処理装置は、一方の撮像部が撮像した画像における異物の位置を高精度に認識することができる。そして、運転支援制御部は、一方の撮像部が撮像した画像であって異物の位置が高精度に認識された画像に基づいて車両に近接する障害物を検出する。そのため、一方の撮像部で撮像した画像がウインドシールドの外表面に付着した異物の影響を受けている場合であっても、当該異物の影響により車両に近接する障害物を運転支援制御部が誤検出することが抑制される。
10…車両、12…ウインドシールドとしてのフロントウインドシールド、12a…外表面、20…撮像装置、22…レンズ、22a…主面、23…ビームスプリッタとしてのハーフミラー、23b…反射面、24…第1の撮像部としての第1のイメージセンサ、24a…第1の撮像面、25…第2の撮像部としての第2のイメージセンサ、25a…第2の撮像面、25b…仮想撮像面、26…画像処理装置、31…異物判定部、32…ワイパ制御部、41,41a…異物、A1…異物存在範囲、F1,F2,F3,F4,F16…画像、F11…第2の画像としての画像、F13,F14…第1の画像としての画像、F15…予測画像、L1…入射光、L2…透過光、L3…反射光、M…ワイパモータ、P1,P2,P3,P4,P5…平面、S1,S2…一直線。

Claims (8)

  1. レンズと、
    前記レンズを透過した光の光路上に配置されたビームスプリッタと、
    前記ビームスプリッタを透過した透過光が結像する位置に位置する第1の撮像面を有する第1の撮像部と、
    前記ビームスプリッタで反射された反射光が結像する位置に位置する第2の撮像面を有する第2の撮像部と、
    を備え
    前記第1の撮像部は、車両のウインドシールドを撮像するものであり、
    前記第1の撮像面を含む平面と、前記レンズの主面を含む平面と、前記ウインドシールドの外表面を含む平面とが一直線上で交わることを特徴とする撮像装置。
  2. レンズと、
    前記レンズを透過した光の光路上に配置されたビームスプリッタと、
    前記ビームスプリッタを透過した透過光が結像する位置に位置する第1の撮像面を有する第1の撮像部と、
    前記ビームスプリッタで反射された反射光が結像する位置に位置する第2の撮像面を有する第2の撮像部と、
    を備え、
    前記第2の撮像部は、車両のウインドシールドを撮像するものであり、
    前記ビームスプリッタの反射面を含む平面に関して面対称となる位置に仮想的に配置された前記第2の撮像部の前記第2の撮像面を仮想撮像面とすると、前記仮想撮像面を含む平面と、前記レンズの主面を含む平面と、前記ウインドシールドの外表面を含む平面とが一直線上で交わることを特徴とする撮像装置。
  3. 請求項1又は請求項2に記載の撮像装置において、
    前記第1の撮像部及び前記第2の撮像部の何れか一方の撮像部は、車両のウインドシールド越しに前記車両の周辺を撮像するものであり、何れか他方の撮像部は、前記ウインドシールドを撮像するものであり、
    前記第1の撮像部で撮像した画像と前記第2の撮像部で撮像した画像とを比較し、比較結果に基づいて前記ウインドシールドの外表面に付着した異物の前記外表面における位置を検出する画像処理装置を有することを特徴とする撮像装置。
  4. レンズと、
    前記レンズを透過した光の光路上に配置されたビームスプリッタと、
    前記ビームスプリッタを透過した透過光が結像する位置に位置する第1の撮像面を有する第1の撮像部と、
    前記ビームスプリッタで反射された反射光が結像する位置に位置する第2の撮像面を有する第2の撮像部と、
    を備え、
    前記第1の撮像部及び前記第2の撮像部の何れか一方の撮像部は、車両のウインドシールド越しに前記車両の周辺を撮像するものであり、何れか他方の撮像部は、前記ウインドシールドを撮像するものであり、
    前記第1の撮像部で撮像した画像と前記第2の撮像部で撮像した画像とを比較し、比較結果に基づいて前記ウインドシールドの外表面に付着した異物の前記外表面における位置を検出する画像処理装置を有することを特徴とする撮像装置。
  5. 請求項3又は請求項4に記載の撮像装置において、
    前記画像処理装置は、前記一方の撮像部で異なる時刻に撮像した複数の第1の画像に基づいてオプティカルフローを算出し、算出した前記オプティカルフローに基づいて、前記第1の画像よりも後に前記一方の撮像部で撮像した第2の画像が撮像された時刻の予測画像を形成し、前記第2の画像における前記異物の像が存在する異物存在範囲に、前記予測画像における前記異物存在範囲に対応する部分の画像を繋ぎ合わせた画像を形成することを特徴とする撮像装置。
  6. 請求項3又は請求項4に記載の撮像装置において、
    前記画像処理装置は、前記一方の撮像部で撮像した画像における前記異物の像が存在する異物存在範囲に、前記外表面に当該異物が付着する前に前記一方の撮像部で撮像した画像における前記異物存在範囲に対応する部分の画像を繋ぎ合わせた画像を形成することを特徴とする撮像装置。
  7. 請求項乃至請求項の何れか1項に記載の撮像装置において、
    前記画像処理装置による前記外表面に付着した異物の位置の検出結果に基づいて前記外表面に付着した異物の有無を判定する異物判定部と、
    前記異物判定部による異物の有無の判定に基づいてワイパモータを駆動制御するワイパ制御部と、
    を備えたことを特徴とする撮像装置。
  8. 請求項1乃至請求項7の何れか1項に記載の撮像装置において、
    前記第1の撮像部及び前記第2の撮像部の何れか一方の撮像部は、車両のウインドシールド越しに前記車両の周辺を撮像するものであり、何れか他方の撮像部は、前記ウインドシールドを撮像するものであり、
    前記ビームスプリッタは、前記他方の撮像部よりも前記一方の撮像部の方が受光する光量が多くなるように、前記ビームスプリッタに入射した入射光を分割することを特徴とする撮像装置。
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