JP6746389B2 - ガスセンサキット、ガス供給ユニット - Google Patents

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Description

本発明はガスセンサキット及びガス供給ユニットに関し、特に呼気ガス濃度測定と治療ガス投与を行うガスセンサキット及びガス供給ユニットに関する。
低酸素状態の被験者に対する対処療法として、酸素マスクや酸素カニューラを用いて高濃度酸素ガスを投与する手法が用いられている。低酸素状態の被験者に対して処置を行う場合、高濃度酸素ガスの投与を行うと共に、被験者の呼吸状態(呼気ガス濃度)を測定する必要がある。
特許文献1は、唾液等の分泌物の影響を回避して被験者の呼吸状態を正確に測定できるバイトブロックを開示している。当該バイトブロックは、導管が挿入される穴を有する筒状の第1壁と、第1壁を囲繞して口腔と対向する第2壁と、第1壁と第2壁との間の空隙から構成されるサンプルポートへのガス流路を備える(特許文献1図1、図2)。当該バイトブロックには、呼吸情報収集用アダプタが取り付け可能に構成され、当該呼吸情報収集用アダプタ(ガスセンサ)に対してプロングを取り付けられる構成である(特許文献1図4)。そしてプロングには、酸素供給源から酸素供給がなされる(特許文献1段落0024)。
特許5385599号公報
CO2センサキット、[平成28年5月31日検索]、インターネット<URL:"http://www.nihonkohden.co.jp/iryo/products/monitor/01_bedside/tg970p.html">
医療現場では、治療の目的や容態の変化により、治療途中で鼻孔への酸素投与を行いたい(または中断したい)場合がある。しかしながら特許文献1の構成では細い管であるプロングを介して酸素投与を行っているため、治療の途中で着脱を行うことが難しかった。また、着脱の際にプロングを誤って閉塞させてしまう恐れもある。そのため、呼吸情報収集用アダプタ(ガスセンサ)に対して簡単に着脱できるガス供給ユニットが必要であった。
なお当該課題は、酸素投与を行う場合に限定されるものでは無く、水素ガス等の他の治療用ガスを用いる際に共通する課題である。
そこで本発明は上述の課題に鑑みてなされたものであり、ガスセンサに対して簡単に着脱できるガス供給ユニット、及び当該ガス供給ユニットを備えたガスセンサキットを提供することを主たる目的とする。
本発明にかかるガスセンサキットの一態様は、
被験者の呼気のガス濃度を測定するガスセンサと、
チューブを介して供給された治療ガスを前記被験者に供給するガス供給ユニットと、を備え、
前記ガスセンサは、前記ガス供給ユニットと接続する際に係止される凸部を有し、
前記ガス供給ユニットは、前記ガスセンサと接続する際に前記凸部を係止する少なくとも一つの係止爪を有する、ものである。
上述のガスセンサキットの構成により、ガス供給ユニットは係止爪を介してガスセンサと接続する。係止爪と凸部を嵌め合わせる操作により、ガス供給ユニットとガスセンサを容易に着脱することができる。
本発明は、ガスセンサに対して簡単に着脱できるガス供給ユニットを備えたガスセンサキットを提供することができる。
実施の形態1にかかるガスセンサキット1の概略を示す分解斜視図である。 実施の形態1にかかるガスセンサキット1の装着概念図である。 実施の形態1にかかるガスセンサ30の外観図である。 実施の形態1にかかるガスセンサ30の外観図である。 実施の形態1にかかるガス供給ユニット40の外観図である。 実施の形態1にかかるガス供給ユニット40の外観図である。 実施の形態1にかかるガス供給ユニット40の外観図である。 実施の形態1にかかるガス供給ユニット40の外観図である。 実施の形態1にかかるガス供給ユニット40とガスセンサキット30の接続形態を示す図である。 実施の形態1にかかるガス供給ユニット40とガスセンサキット30の接続形態を示す図である。 実施の形態1にかかるガス供給ユニット40とガスセンサキット30の接続形態を示す図である。 実施の形態1にかかるガスセンサ30の外観図である。 実施の形態1にかかるガス供給ユニット40の外観図である。
<実施の形態1>
以下、図面を参照して本発明の実施の形態について説明する。各図において、同一の構成要素には同一符号及び同一名称を付して重複する説明を省略する。また、理解の容易化のため、各構成要素のサイズや形状については適宜調整して記載する。
図1は、本実施の形態にかかるガスセンサキット1の概略を示す分解斜視図である。ガスセンサキット1は、被験者に対して治療ガス(酸素ガスや水素ガスであり、以下の説明では酸素ガスとする。)の送気を行いつつ、呼気のガス濃度を測定する医療ユニットである。ガスセンサキット1は、バイトブロック10、ネーザルアダプタ20、ガスセンサ30、及びガス供給ユニット40を備える。
なお、以下の説明及び図面において、ガスセンサキット1を被験者が装着した際の各方向を以下のように定める。被験者にガスセンサキット1を装着して被験者顔面を正面視した際の被験者の顔面の左右方向をX方向(左側面方向が+X方向、右側面方向が−X方向)とし、被験者の顔面の上下方向をY方向(頭頂方向が+Y方向、顎方向が−Y方向)とし、被験者の口腔内方向を−Z方向、被験者の口腔から離れる方向を+Z方向とする。
バイトブロック10は、内視鏡や硬性鏡を用いた検査の際に口腔に挿入される器具である。なおバイトブロック10は、被験者の口腔付近に配置されてガス供給ユニット40と共に利用される器具の一例である。そのためガスセンサキット1は、バイトブロック10に代わってマスク等を備える構成であってもよい。バイトブロック10は、筒状の形態であると共に、ネーザルアダプタ20と接続する接続機構を有する。
ネーザルアダプタ20は、バイトブロック10と接続すると共に、被験者の鼻孔付近に配置されるアダプタである。ネーザルチューブ21及び22は、被験者の両鼻孔に挿入される。またネーザルアダプタ20は、ガスセンサ30と接続し、被験者の呼気をガスセンサ30に導く。ネーザルアダプタ20は、被験者の呼気をガスセンサ30に導くガス導入部の一態様である。
ガスセンサ30は、ネーザルアダプタ20と着脱可能に構成される。例えばガスセンサ30は、受光窓を有する凹部35(後述)をネーザルアダプタ20に嵌め合わせることによりネーザルアダプタ20と接続する。ガスセンサ30は、被験者の呼気の二酸化炭素ガス濃度(なお二酸化炭素ガスは一例であり、この他のガス濃度を検出してもよい)を測定する。ガスセンサ30は、発光部と受光部を有し、被験者呼気の透過光を基に二酸化炭素濃度を算出する。二酸化炭素は特定の波長の赤外線を強く吸収する性質があるため、呼気中の二酸化炭素濃度が高いほど赤外光が強く吸収され、透過光量が弱まる。ガスセンサ30は、この性質を利用して呼気の二酸化炭素濃度を検出するものであればどのような形状や構造であってもよい(非特許文献1は実装の一例となる製品である。)。
ガスセンサ30は、ガス供給ユニット40と着脱可能に構成される。ガスセンサ30とガス供給ユニット40の着脱機構については、図9等を参照して後述する。
ガス供給ユニット40は、ガスセンサ30を介してネーザルアダプタ20と接続するものであり、被験者の鼻孔付近に配置される。チューブ41には、酸素供給源から酸素ガスが供給される。ガス供給ユニット40は、ガスセンサ30の筐体を覆うようなキャップ形状(またはカップ形状)である(換言すると図6を参照して後述する空隙48がキャップ形状(またはカップ形状)である)。
続いてガスセンサキット1の装着状態について説明する。図2は、本実施の形態にかかるガスセンサキット1の装着状態を示す図(ガスセンサキット1を装着中の被験者の顔面下部の拡大図)である。
バイトブロック10は、被験者の口腔に挿入される。バイトブロック10に接続したネーザルアダプタ20のネーザルチューブ21(図2には図示せず)及び22は、被験者の両鼻孔に挿入(または近接位置に配置)される。
ガス供給ユニット40は、ネーザルアダプタ20の本体部分及びガスセンサ30を覆い、被験者の鼻孔と唇の間に配置される。そのためガス供給ユニット40は、チューブ41から供給された酸素ガスを被験者の鼻孔付近に供給する。
続いてガスセンサ30の構造について説明する。図3は、ガスセンサ30の上面図(+Y方向からガスセンサ30を見た図)である。ガスセンサ30は、長軸31及び32と、短軸33及び34を有する細長形状である。短軸33及び短軸34は、図示するように湾曲形状を有していてもよいが、直線形状を排除するものでは無い。
長軸32には、ネーザルアダプタ20等と嵌合する窪みである凹部35が設けられている。凹部35の側面35a及び側面35bの一方には赤外光を出射可能な発光素子が設けられ、他方には赤外光を受光可能な受光素子が設けられている。ネーザルアダプタ20は、この凹部35に被験者の呼気を導入する。受光素子は検出した赤外光の強度に応じた信号を出力する。呼気ガス濃度に応じて赤外光の吸光率が異なるため、赤外強度を示す信号は呼気ガス濃度を反映したものとなる。この出力信号は、ケーブル36を介して外部機器に送信される。なおガスセンサ30は、この出力信号を処理して呼気ガス濃度を検出する機構を内部に有していてもよい。
短軸33は、外部機器と接続するケーブル36と接続する。ケーブル36は、ガスセンサ30の短軸33から延伸し、コネクタ等を介して生体情報モニタ等の外部装置と接続する。短軸34は、ケーブル36が取り付けられた短軸33との対向面に位置する。短軸34には、ガス供給ユニット40と接続する際に係止される係止用の凸部371〜373が設けられる。以下の説明では、凸部371〜373に共通する説明は単に凸部37と記載する。すなわち凸部37は、ガスセンサ30から延伸するケーブル36の取り付け面(短軸34)と対向する面(短軸33)に設けられている。なお凸部37の個数は任意である。またガスセンサ30の筐体表面には、ガスセンサ30を把持する際に指をかける突条38が複数設けられていてもよい。凸部37から長軸31までの奥行d1については、図9を参照しつつ後述する。
ガスセンサ30の筐体は、例えばプラスティック等により構成される。ガス供給ユニット40の筐体は、変形しない程度の十分な剛性を有すると共に、ガスセンサ30を押しつけられた際に若干たわむ構造である。
図4は、ガスセンサ30の裏面図(−Z方向からガスセンサ30を見た図)である。上述したように短軸33はケーブル36と接続する。短軸34には、ガス供給ユニット40と接続する際に係止される係止用の凸部37が設けられている。図示するように凸部37は、ガスセンサ30の本体から離れる方向(−X方向)に凸となる。なお凹部35には、ネーザルアダプタ20との嵌合時に、ネーザルアダプタ20のボス等を抱え込むようにしてガスセンサ30の位置を固定する位置規制部39(391〜394)が設けられていてもよい。
ガスセンサ30のサイズ(図4におけるd2、d3)は、後述するガス供給ユニット40の空隙48に収まる大きさである。これによりガス供給ユニット40は、ガスセンサ30を覆うようにして接続することが可能となる(図1参照)。
次にガス供給ユニット40の構造について説明する。図5は、ガス供給ユニット40の正面図(+Z方向からガス供給ユニット40を見た図)である。ガス供給ユニット40の形状は略直線形状の長軸42及び43、及び湾曲形状の短軸44及び45を有し、細長形を有する。短軸44及び45には、接続部46及び47がそれぞれ設けられている。接続部46及び47の形状は図7や図8を参照して後述する。なお短軸44及び45は必ずしも湾曲形状でなくてもよく、ガスセンサ30の細長形に略対応した形状であればよい。
図6は、ガス供給ユニット40の裏面図(−Z方向からガス供給ユニット40を見た図)である。ガス供給ユニット40は、上述のように長軸(42、43)及び湾曲形状の短軸(44、45)を持つ細長形である。ガス供給ユニット40は、図1にも示すようにガスセンサ30を覆うようなキャップ形状を持ち、空隙48に酸素ガスが流入する。接続部46は一対構造の係止爪461及び462を有する。係止爪461、462は、ガス供給ユニット40から延伸するチューブ41の取り付け面と同じ面(短軸44)に設けられている。同様に接続部47は一対構造の係止爪471及び472を有する。係止爪471、472は、ガス供給ユニット40から延伸するチューブ41の取り付け面と対向する面(短軸45)に設けられている。空隙48は、キャップ形状(図1に示すようにガスセンサ30を覆う形状)である。ガス供給ユニット40の筐体は、例えばプラスティック等の剛性を有する素材により構成される。
空隙48は、ガスセンサ30が挿入される空間である。そのため空隙48のサイズ(図6におけるd4、d5)は、ガスセンサ30と対応する大きさ(例えばガスセンサ30を挿入した際に緩嵌合する大きさ、ガスセンサ30を覆うように保持できる大きさ)とする。
図7は、ガス供給ユニット40の左側面図(−X方向からガス供給ユニット40を見た図)である。接続部47は、−Z側端部に上下方向(上:+Y方向、下:−Y方向)から挟み込むように凸となっている一対の係止爪471及び472を有する。また係止爪471及び472を端部とした窪みである係止穴473が設けられている。この係止穴473には、ガスセンサ30の凸部37が挿入される(詳細は図9を参照して後述し、底面から係止爪471、472までの奥行d6についても後述する。)。
図8は、ガス供給ユニット40の右側面図(+X方向からガス供給ユニット40を見た図)である。接続部46は、−Z側端部に上下方向(上:+Y方向、下:−Y方向)から挟み込むように凸となっている一対の係止爪461及び462を有する。また係止爪461及び462を端部とした窪みである係止穴463が設けられている。この係止穴463には、ガスセンサ30の凸部37が挿入される(詳細は図9を参照して後述し、底面から係止爪461、462までの奥行d7についても後述する。)。
続いてガスセンサ30とガス供給ユニット40の接続構造について説明する。図9は、ガスセンサ30とガス供給ユニット40を接続した際の右側面図(+X方向からガスセンサ30及びガス供給ユニット40を見た図)である。また図10は、ガスセンサ30とガス供給ユニット40を接続した際の上面図(+Y方向からガスセンサ30及びガス供給ユニット40を見た図)である。図9及び図10の例では、ガスセンサ30の凸部373(図10では接続部46に隠れて不図示)を接続部46に接続する構成を開示している。
図3における奥行d1(ガスセンサ30の底面(長軸31)から凸部373までの奥行)は、図8における奥行d7(ガス供給ユニット40の底面(空隙48の端部)から係止爪471、472までの高さ)と略同一である。そのため、図9に示すようにガスセンサ30の凸部373は、係止爪461及び462に挟み込まれるようにして係止される。換言すると係止爪461及び462は、細長の延伸形状(図4、図9)を持つ凸部373の長軸を両端から挟み込むようにして係止する。両端から挟み込むようにして係止することにより、ガス供給ユニット40は両側から強固にガスセンサ30を固定することができる。
図10を参照すると、係止爪461及び462(図10では不図示)は、チューブ41の取り付け面と同面(短軸44)に配置されている。係止爪461及び462(図10では不図示)は、凸部373(図10では不図示)を係止する。これによりチューブ41とケーブル36は、略逆方向に延伸するように配置される。
図11は、ガスセンサ30の凸部373(図10では接続部46に隠れて不図示)を接続部47に接続した際の上面図(+Y方向からガスセンサ30及びガス供給ユニット40を見た図)である。係止爪471及び472は、チューブ41の取り付け面(短軸44)と対向する面(短軸45)に設けられている。係止爪471及び472は、凸部373(図10では不図示)を係止する。これによりチューブ41とケーブル36は、略同方向に延伸するように配置される。
なお、図3における奥行d1(ガスセンサ30の底面(長軸31)から凸部373までの奥行)は、図7における奥行d6(ガス供給ユニット40の底面(空隙48の端部)から係止爪461、462までの高さ)と略同一である。そのため、図11に示すようにチューブ41とケーブル36が略同方向に延伸するように両者を接続できる。
続いて本実施の形態にかかるガスセンサキット1の効果について説明する。ガス供給ユニット40は、係止爪(461、462または471、472)を介してガスセンサ30と接続する。係止爪(461、462または471、472)と凸部37を嵌め合わせる操作により、ガス供給ユニット40とガスセンサ30を容易に着脱できる。そのため、何らかの治療途中に酸素投与を行いたくなった場合であっても、ガスセンサ30を取り外すことなく鼻孔に対して酸素投与を行うことができる。
係止爪(461、462)は、チューブ41の取り付け面と同面(短軸44)に設けられている。この係止爪(461、462)を用いてガスセンサ30の凸部37と接続することにより、図10に示すようにチューブ41とケーブル36が異なる方向に延伸する。これにより、チューブ41とケーブル36を被験者の両耳にそれぞれ掛けて固定することができる。またチューブ41と接続する酸素供給源と、ガスセンサ30と接続する外部機器と、をベッドの両脇に配置したい場合であっても容易に対応ができる。
係止爪(471、472)は、チューブ41の取り付け面との対向面(短軸45)に設けられている。この係止爪(471、472)を用いてガスセンサ30の凸部37と接続することにより、図11に示すようにチューブ41とケーブル36が概ね同じ方向に延伸する。内視鏡検査を行う場合などでは、このガスセンサキット1を側臥位で利用することが想定される。側臥位で利用する場合であってもチューブ41とケーブル36が同方向に延伸するため、チューブ41とケーブル36が検査の邪魔になる事が少ない。
またガス供給ユニット40の係止爪は、図6に示すようにチューブ41の取り付け面と同じ面(短軸44)及び対向面(短軸45)の双方に設けられている(係止爪461、462、471、472)。これにより治療途中でチューブ41の延伸向きを容易に変更することが可能となる。すなわち図10の接続形態と図11の接続形態を容易に切り替えることができる。
ガス供給ユニット40は、図1に示すようにガスセンサ30を覆うようなキャップ形状である。これによりガス供給ユニット40とガスセンサ30を接続した場合であっても、ガスセンサキット1をコンパクトで凹凸の少ない形状にできる。またガスセンサ30を覆うようなキャップ形状であるため、ガス供給ユニット40をガスセンサ30に容易に取り付けることができる。
以上、本発明者によってなされた発明を実施の形態に基づき具体的に説明したが、本発明は既に述べた実施の形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲において種々の変更が可能であることはいうまでもない。
例えば、接続部46及び接続部47のいずれか一方のみが設けられている構造とすることも可能である。当該構造であっても、ガスセンサ30にガス供給ユニット40を容易に着脱することができる。
また上述の説明ではガス供給ユニット40の係止爪が一対構造であるものとして説明したが必ずしもこれに限られない。ガス供給ユニット40に設けられる係止爪は、ガスセンサ30の凸部37と係り合って接続するものであれば対形状である必要はなく、一方方向から凸部37と係り合って固定するような形状であってもよい。
またガス供給ユニット40とガスセンサ30は、互いを固定すると共に着脱が可能な着脱機構をそれぞれ有する構成であればよい。例えばガス供給ユニット40に突起があり、ガスセンサ30の窪みに当該突起を嵌め合わせることが出来る構成であってもよい。もしくはガス供給ユニット40に窪みがあり、ガスセンサ30に突起がある構成であってもよい。またガス供給ユニット40とガスセンサ30にそれぞれ磁石を埋め込んでおき、近接した際に互いに引き合うようにして接続するような構成であってもよい。この磁石により固定する形状を図12及び図13に示す。ガスセンサ30は、長軸32に磁石50を有する(図12)。またガス供給ユニット40は、裏面の空隙48に磁石49が設けられている。この磁石49と磁石50が互いに引き合うことによりガスセンサ30とガス供給ユニット40を接続することができる。
1 ガスセンサユニット
10 バイトブロック
20 ネーザルアダプタ
21、22 ネーザルチューブ
30 ガスセンサ
31、32 長軸
33、34 短軸
35 凹部
36 ケーブル
37 凸部38 突条
391〜394 位置規制部
40 ガス供給ユニット
41 チューブ
42、43 長軸
44、45 短軸
46、47 接続部
461、462、471、472 係止爪
48 空隙
49 磁石
50 磁石

Claims (10)

  1. 被験者の鼻腔付近に配置されて、前記被験者の呼気を導くネーザルアダプタと、
    前記ネーザルアダプタと着脱可能に構成され、前記ネーザルアダプタから導かれた呼気のガス濃度を測定するガスセンサと、
    前記ガスセンサを介して前記ネーザルアダプタと着脱可能に構成され、チューブを介して供給された治療ガスを前記被験者に供給するガス供給ユニットと、を備え、
    前記ガスセンサは、前記ガス供給ユニットと接続する際に係止される凸部を有し、
    前記ガス供給ユニットは、前記ガスセンサと接続する際に前記凸部を係止する少なくとも一つの係止爪を有する、ガスセンサキット。
  2. 前記凸部は、前記ガスセンサから延伸するケーブルの取り付け面と対向する面に設けられている、ことを特徴とする請求項1に記載のガスセンサキット。
  3. 前記係止爪は、前記ガス供給ユニットから延伸するチューブの取り付け面と対向する面に設けられている、ことを特徴とする請求項1または請求項2に記載のガスセンサキット。
  4. 前記係止爪は、前記ガス供給ユニットから延伸するチューブの取り付け面と同じ面に設けられている、ことを特徴とする請求項1または請求項2に記載のガスセンサキット。
  5. 前記係止爪は、前記ガス供給ユニットから延伸するチューブの取り付け面と対向する面と同じ面の双方に設けられている、ことを特徴とする請求項1または請求項2に記載のガスセンサキット。
  6. 前記凸部は、細長の延伸形状であり、
    前記係止爪は、前記延伸形状の長軸を両端から挟み込むようにして係止する一対構造である、ことを特徴とする請求項1〜5のいずれか1項に記載のガスセンサキット。
  7. 前記ガス供給ユニットの筐体は、前記ガスセンサの筐体を覆うキャップ形状である、ことを特徴とする請求項1〜6のいずれか1項に記載のガスセンサキット。
  8. 被験者の呼気のガス濃度を測定するガスセンサと接続し、チューブを介して供給された治療ガスを前記被験者に供給するとともに、前記ガスセンサを介して前記被験者の鼻腔付近に配置されたネーザルアダプタと着脱可能に構成されたガス供給ユニットであって、
    前記ガス供給ユニットは、前記ガスセンサに設けられた凸部を係止する少なくとも一つの係止爪を有する、ガス供給ユニット。
  9. 被験者の鼻腔付近に配置されて、前記被験者の呼気を導くネーザルアダプタと、
    前記ネーザルアダプタと着脱可能に構成され、前記ネーザルアダプタから導かれた呼気のガス濃度を測定するガスセンサと、
    前記ガスセンサを介して前記ネーザルアダプタと着脱可能に構成され、チューブを介して供給された治療ガスを前記被験者に供給するガス供給ユニットと、を備え、
    前記ガス供給ユニットと前記ガスセンサは、互いを固定すると共に着脱が可能な着脱機構をそれぞれ有する、ガスセンサキット。
  10. 前記着脱機構は磁石である、ことを特徴とする請求項9に記載のガスセンサキット。
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