JP6745200B2 - ガス発生器 - Google Patents

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Description

本発明は、自動車のエアバッグ装置に使用できるガス発生器に関する。
エアバッグ装置に使用するガス発生器には、ハウジンングの底板に取り付けられた二つの点火器と、前記二つの点火器に対応するガス発生剤が充填された二つの燃焼室を有している、デュアルタイプのガス発生器が使用されている。
デュアルタイプのガス発生器は、二つの点火器が時間差をおいて作動したり、同時に作動したりすることができるものであり、作動時には、ハウジンングの天板と底板に対して大きな圧力が加えられることになる。
このように作動時において天板と底板に大きな圧力が加えられ、それらが軸方向に変形したとき、底板に取り付けられた点火器とコネクタの接続が緩んだり、またはコネクタが脱落したりするおそれもある。
時間差をおいて作動した場合でも、第1点火器の作動時の底板への圧力でコネクタが緩んだり、脱落したりしたときには第2点火器の作動に影響を与えることになり、第2点火器の作動後にコネクタが脱落したときでも、脱落したコネクタにより周辺部品が損傷するおそれがある。
特許文献1の図1、図2には、二つの点火器4が、リテーナ6に対して非導電性のボディー8(例えばナイロンやプラスチックなどもモールド可能なもの)によって固定された点火器システムが開示されている。
図2のリテーナ6は単一の構造体20であり、図1のリテーナ6は二つに分離されているが、いずれも点火器4が取り付けられる部分を略筒状に変形させ(略筒状部を形成させ)、それぞれの貫通孔に導電ピン14を貫通させた状態で、非導電性のボディー8によって点火器4と一体化している。
図1には、ベース16に対して、非導電性のボディー8を介して点火器4が固定された状態が示されている。
US 6,763,764 B2
本発明は、ハウジンング底板が補強されており、作動時において前記ハウジンング底板側の変形が抑制されているガス発生器を提供することを課題とする。
本発明は、天板と、前記天板と軸方向に対向する位置にある底板と、前記天板と前記底板の間にあるガス排出口が形成された周壁部からなるハウジンングを有しており、
前記底板が、平板部と、前記平板部にそれぞれ分離して形成された、第1点火器を固定するための第1穴部と、第2点火器を取り付けるための第2穴部を有しており、
さらに前記底板の上に当接されて配置された第2底板部材を有しており、
前記第2底板部材が第2平板部と二つの貫通孔を有しており、前記二つの貫通孔が、前記底板の第1穴部と第2穴部に対して軸方向に対向する位置に形成された第1貫通孔と第2貫通孔であり、
前記第1点火器が、第1穴部と第1貫通孔の両方に通されて配置され、樹脂を介して前記第1穴部周縁の平板部と前記第1貫通孔周縁の第2平板部に対して固定されているものであり、
前記第2点火器が、第2穴部と第2貫通孔の両方に通されて配置され、樹脂を介して前記第2穴部周縁の平板部と前記第2貫通孔周縁の第2平板部に対して固定されているものである、ガス発生器を提供する。
本発明のガス発生器は、ハウジンングの底板の上に第2底板部材が配置され、ハウジンング底板が二重構造になっている。
また本発明のガス発生器は、底板の第1穴部周縁の平板部と第2底板部材の第1貫通孔周縁の平板部が樹脂を介して接続され、底板の第2穴部周縁の平板部と第2底板部材の第2貫通孔周縁の平板部が樹脂を介して接続されている。
このように本発明のガス発生器では、ハウジンングの底板側が補強されているため、作動時における圧力を受けても底板および第2底板部材が変形し難くなっており、それに起因して点火器に着火電流を供給するために接続されたコネクタが緩んだり、脱落したりすることが防止されている。
特にガス発生器ハウジングのコネクタ接続部(コネクタ収容部)を樹脂で形成する実施形態があるが、ハウジング底板、あるいは第2底板部材の変形によってコネクタ接続部も変形したり、損傷したりすることがあり、コネクタが抜けやすくなる場合があり、改善の余地がある。しかし、本発明のガス発生器では底板および第2底板部材の変形自体が抑制されることから改善されている。
本発明のガス発生器の好ましい実施形態は、前記底板の平板部に形成された第1穴部が、第1点火器を固定するための第1固定部となる、前記第1穴部周縁の平板部から前記第1貫通孔の内側を通って天板方向に伸ばされた第1筒状壁部と、前記第1筒状壁部から半径方向内側に伸ばされた第1環状面部を有しており、
前記第1点火器が樹脂を介して前記第1固定部に固定されているものであり、
前記第2底板部材の第2貫通孔が、第2点火器を固定するための第2固定部となる、前記第2貫通孔周縁の平板部から天板方向に伸ばされた第2筒状壁部と、前記第2筒状壁部から半径方向内側に伸ばされた第2環状面部を有しており、
前記第2点火器が樹脂を介して前記第2固定部に固定されているものである。
ハウジンングの底板が、第1筒状壁部と第1環状面部からなる第1固定部を有しているため、底板と樹脂部分の接合強度が高くなっている。
また底板の第1筒状壁部が第2底板部材の第1貫通孔に通され、底板の第1筒状壁部と第2底板部材の第1貫通孔が当接され、樹脂を使用して固定するときにおいても第2底板部材のずれが防止されているため、樹脂で一体化した後のハウジンング底板の補強効果も高められている。
底板の第1筒状壁部の外径と第2底板部材の第1貫通孔の内径の大きさを調整することで、第2底板部材の第1貫通孔に対して底板の第1筒状壁部が圧入されるようにしてもよい。
第2底板部材が、第2筒状壁部と第2環状面部からなる第2固定部を有しているため、第2底板部材と樹脂部分の接合強度が高められている。ハウジングの底板と第2底板部材は重ねあわされて、前記樹脂によって固定されている。この場合、ハウジングの底板と第2底板部材は、互いに重ねた状態で各々の点火器を樹脂で固定するときに、一緒に固定してもよい。あるいは、予め各点火器を樹脂で固定した状態で、底板と第2底板部材を重ねた状態で再度樹脂を射出して、底板と第2底板部材を固定してもよい。
本発明のガス発生器の別の好ましい実施形態は、前記第1環状面部が、前記天板側の面と前記底板側の面の少なくとも一方の面に第1環状溝を有しており、前記第1環状溝内にも樹脂が入り込んでいるものであり、
前記第2環状面部が、前記天板側の面と前記底板側の面の少なくとも一方の面に第2環状溝を有しており、前記第2環状溝内にも樹脂が入り込んでいるものであり、
前記底板の第2穴部周縁の平板部が、前記第2筒状壁部の軸方向の形成位置よりも半径方向内側に伸ばされ、前記第2穴部周縁の平板部の内側面と外側面の少なくとも一方の面に底板環状溝を有しているものである。
ハウジンング底板の第1環状面部の一面側または両面側に第1環状溝が形成されており、前記第1環状溝にも樹脂が入り込んでいることで、底板の第1筒状壁部と第1環状面部と第1点火器との樹脂を介した接合強度がより高められている。
第2底板部材の第2環状面部の一面側または両面側に第2環状溝が形成されており、前記第2環状溝にも樹脂が入り込んでいることで、第2底板部材の第2筒状壁部と第2環状面部と第2点火器との樹脂を介した接合強度がより高められている。
ハウジンング底板が、第2穴部周縁の平板部の内側面と外側面の少なくとも一方の面に底板環状溝を有しているため、底板の第2穴部と樹脂との接合強度が高められている。
いずれの場合も接合強度が高まり、隙間からの湿気の侵入を阻止することができる。
本発明のガス発生器の別の好ましい実施形態は、前記第2底板部材が、前記第1貫通孔と前記第2貫通孔が形成された第2平板部と、前記第2平板部の外周縁部において前記天板側に伸ばされた外側環状壁部を有しており、
前記第2平板部と前記外側環状壁部の境界部が前記底板と前記周壁部の境界部に当接され、前記外側環状壁部が前記周壁部に当接されているものである。
第2底板部材の外側環状壁部が底板の周壁部に当接されており、組み立て時においても第2底板部材のずれが防止されているため、樹脂で一体化した後のハウジンング底板の補強効果も高められている。
また第2底板部材の外側環状壁部が底板の周壁部に当接されているため、作動時において底板側に圧力が加えられたときの耐圧性が高められている。
本発明のガス発生器は、ハウジンングの底板が補強されているため、作動時においてハウジンングの内部圧力が上昇した場合でも、ハウジンングの底板の変形が抑制される。このため、点火器に接続されているコネクタが緩んだり、脱落したりすることが防止できる。
本発明のガス発生器の軸方向断面図。 図1における底板と第2底板部材の配置状態を示す軸方向の部分断面図。
本発明のガス発生器の一実施形態(デュアルタイプ)を図1により説明する。本発明のガス発生器1は、底板20と第2底板部材30の組み合わせに特徴を有しているものであり、他の部品の種類やそれらの配置などは適宜改変することができる。
ガス発生器1は、ディフューザシェル11とクロージャシェル16からなるハウジンング10を有している。ディフューザシェル11とクロージャシェル16は、いずれも鉄、ステンレスなどの金属からなるものである。
ディフューザシェル11は、天板12と上部周壁部13を有しており、上部周壁部13には周方向に均等間隔をおいて複数のガス排出口14が形成されている。上部周壁部13は開口部にフランジ部15を有している。
複数のガス排出口14は、内側から金属製のシールテープで閉塞されている。
クロージャシェル16は、底板20と下部周壁部17を有している。
底板20が、平板部21と、平板部21にそれぞれ分離して形成された、第1点火器42を固定するための第1穴部28と、第2点火器52を取り付けるための第2穴部29を有している。
底板20の上には、第2底板部材30が配置されている。
第2底板部材30は、第2平板部31と、第2平板部31にそれぞれ分離して形成された第1貫通孔38と第2貫通孔39を有しており、さらに第2平板部31の外周縁部において天板12側に伸ばされた外側環状壁部36を有している。
第1貫通孔38は第1穴部28と軸X方向に対向する位置に形成されており、第2貫通孔39は第2穴部29と軸X方向に対向する位置に形成されている。
底板20の平板部21に形成された第1穴部28は、第1穴部28周縁の平板部21から第1貫通孔38の内側を通って天板12方向に伸ばされた第1筒状壁部22aと、第1筒状壁部22aから半径方向内側に伸ばされた第1環状面部22bからなる第1固定部22を有している。
第1環状面部22bは、天板12側の面に第1a環状溝24を有し、底板20側の面に第1b環状溝25を有している。
第2底板部材30の第2貫通孔39は、第2貫通孔39周縁の平板部31から天板12方向に伸ばされた第2筒状壁部32aと、第2筒状壁部32aから半径方向内側に伸ばされた第2環状面部32bからなる第2固定部32を有している。
第2環状面部32bは、天板12側の面に第2a環状溝34を有し、底板20側の面に第2b環状溝35を有している。
底板の第2穴部29周縁の平板部21は、第2筒状壁部32aの軸X方向の形成位置よりも半径方向内側に伸ばされており(平板伸長部21a)、第2穴部29周縁の平板部21の内側面(ハウジンング10の内部方向の面)には内側環状溝26を有しており、外側面には外側環状溝27を有している。
底板20と第2底板部材30は、底板20の平板部21と第2底板部材30の第2平板部31が当接され、底板21の下部周壁部17と平板部21の境界部に第2平板部31と外側環状壁部36の境界部が当接され、下部周壁部16に外側環状壁部36の一部が当接されている。
第1点火器42は、第1穴部28に通されて配置され、樹脂部90を介して第1穴部28周縁の第1固定部22(第1筒状壁部22a、第1環状面部22b)および平板部21に対して固定されている。
第2点火器52は、第2穴部29と第2貫通孔39の両方に通されて配置され、樹脂部90を介して第2穴部周縁の第2固定部32(第2筒状壁部32a、第2環状面部32b)および第2穴部29周縁の平板部21(平板伸長部21a)に対して固定されている。
図1に示すガス発生器1では、底板20の平板部21に第2底板部材30の第2平板部31が当接されて二重構造にされることで補強されている。
また、別部材の第2底板部材30を底板20と組み合わせているため、第1点火器42を固定する第1固定部22と第2点火器52を固定する第2固定部32の形成が容易になっている。
また、第1固定部22と第2固定部32を別部材にすることでそれらの間隔がより狭くできるようになったため、ハウジンング10の半径方向の幅も小さくでき、ガス発生器1の小型化もできるようになった。
さらに底板20の第1固定部22と第2底板部材30の第2固定部32(底板20と第2底板部材30)は、同じ樹脂部90で一体にされることによっても補強効果が高められている。
なお、底板20を二重構造にすることに替えて底板20の厚みを大きくすることでも補強できるが、その場合には第1固定部22と第2固定部32を近接した状態で製造することが困難になるほか、加工の容易なプレスでクロージャシェル16を成形するときに、下部周壁部17の肉厚を薄くし、平板部21を肉厚にするという加工が難しくなる。
ハウジンング10は、ディフューザシェル11の上部周壁部13の開口部近傍の内側面とクロージャシェル16の下部周壁部17の開口部近傍の外側面が接触した状態で、前記接触部分において溶接固定されている。
ハウジンング10は、ディフューザシェル11内にクロージャシェル16が入り込んだ状態になっているため、上部周壁部13と下部周壁部17の環状端面の間で環状段差面19が形成されている。
ハウジンング10内は、半径方向に配置された隔壁60によって、天板12側の第1燃焼室40と底板20側の第2燃焼室50に分離されている。
第1燃焼室40内には第1ガス発生剤41が収容され、第2燃焼室50内には第2ガス発生剤51が収容されている。
隔壁60は、ハウジンング10の中心軸Xからは周壁部(上部周壁部13と下部周壁部17)側に偏心した位置に形成された一つの貫通孔61と、第2連通孔75を有している。第2連通孔75は複数の貫通孔からなる。
隔壁60は、平面部62、平面部62の外周縁部から天板12側に伸ばされた外側環状壁部63、外側環状壁部63から半径方向の外側に突き出された外側環状面部64を有している。
さらに隔壁60は、平面部62の貫通孔61に沿った内周縁部から天板12側に伸ばされた内側環状壁部65を有している。
隔壁60は、外側環状面部64が環状段差面19に当接され、外側環状壁部63が下部周壁部17に当接され、内側環状壁部65が内筒部材70に当接されている。
ハウジンング10内には、第1点火器42を包囲して内筒部材70が配置されている。内筒部材70は、ハウジンング10と同じ材質からなるものが好ましい。
内筒部材70は、第1端開口部71側が第1筒状壁部22aを包囲した状態で底板20に当接され、第2端開口部72側が隔壁60の貫通孔61を通って第1燃焼室40側に位置するように配置されている。
内筒部材70は、底板20側の第1端開口部71、天板12側の第2端開口部72を有しており、第1端開口部71にはフランジ部71aが形成され、第2端開口部72には、半径方向の内側に突き出された内側環状部73が形成されている。
図1に示す内筒部材70は、第1端開口部71から第2端開口部72に向かって外径が変化しており、第1端開口部71側の大径部74、第2端開口部72側の小径部76、大径部74と小径部76の間の傾斜面部75からなっている。
大径部74は、第1筒状壁部22aに接触した状態で嵌め込まれており、フランジ部71aが第2底板部材30の第1貫通孔38の周縁部(周縁の平板部31)を押さえつけている。
小径部76の先端部分は、内側環状壁部65よりも上(第1燃焼室40側)に突き出されている。
内筒部材70の内部は第1点火器42の収容空間となっており、伝火薬を収容したときは、第1点火器42を除いた残部空間が伝火薬室78となっている。
第2端開口部72は、第1燃焼室40側から内側環状部73に貼り付けられたシールテープからなる第1閉塞部材67により閉塞されており、作動時には伝火薬室78と第1燃焼室40を連通する第1連通孔になる。
複数の第2連通孔75は、作動時に第2燃焼室50と第1燃焼室40を連通させるものである。
図1では、第2点火器52と軸方向に対向する位置および軸方向に対向していない位置のいずれにも第2連通孔75が形成されているが、前記の軸方向に対向していない位置にのみ第2連通孔75が形成されていてもよい。
複数の第2連通孔75は、金属製の粘着テープからなる第2閉塞部材77で第1燃焼室40側から閉塞されている。
第2連通孔75が第2点火器52と軸方向に対向していない位置にのみ形成されていると、第2点火器52の燃焼生成物によって第2閉塞部材77が直接開裂することがなく、第2燃焼室50の圧力を高められ、第2ガス発生剤51全体の燃焼性が高くなるので好ましい。
図1の実施形態では、筒状フィルタ80が配置されている。筒状フィルタ80は、第1端面81が天板12に当接され、第2端面82が隔壁60の平面部62に当接され、外側周面83の下部(底板20側)が外側環状壁部63に当接されている。筒状フィルタ80とガス排出口14を有する上部周壁部13の間には、筒状間隙が形成されている。
図1に示すガス発生器1における第1点火器42と第2点火器52の樹脂による固定方法を説明する。
金型内において底板20を有するクロージャシェル17と第2底板部材30を図2に示すように組み合わせて配置し、さらに第1点火器42と第2点火器52を配置する。
その後、樹脂部90を形成する溶融状態の熱可塑性樹脂を射出成形することで、クロージャシェル16の底板20の第1固定部22に第1点火器42が樹脂部90で固定され、第2底板部材30の第2固定部32に第2点火器52が樹脂部90で固定され、さらにクロージャシェル16と第2底板部材30が樹脂部90で固定されたものが得られる。
図1のガス発生器1をエアバッグ装置に取り付けたときの動作を説明する。本発明のガス発生器1は、第1点火器42が先に作動して、第2点火器52が遅れて作動する形態だけでなく、第1点火器42と第2点火器52が同時に作動する場合や第1点火器42のみが作動する場合においても効果があるものである。以下においては、第1点火器42が先に作動する形態により説明する。
第1点火器42が先に作動したとき、第1点火器42から生じた火炎などにより伝火薬室78内の伝火薬が着火燃焼して、燃焼生成物を生じさせる。
伝火薬室78内に発生した燃焼生成物は、内筒部材70の内側環状部73の作用により集束されて直進して、第1閉塞部材67を破り、第2端開口部72と天板12の間にある第1ガス発生剤41を着火燃焼させたあと、天板12に衝突する。
第1ガス発生剤41の燃焼により発生した燃焼ガスは、筒状フィルタ80を通過したあと、シールテープを破ってガス排出口14から排出されてエアバッグを膨張させる。
第2点火器52が作動すると第2ガス発生剤51が着火燃焼され、燃焼ガスが発生する。発生した燃焼ガスは、第2閉塞部材77を破って第2連通孔75から第1燃焼室40内に流入し、筒状フィルタ80を通過してガス排出口14から排出され、さらにエアバッグを膨張させる。
このような動作過程において、第1ガス発生剤41の燃焼時に、ハウジンング10内部の圧力が上昇したとき、天板12側と伝火薬室78を経由して底板20側に大きな圧力が加えられ、天板12と底板20はそれぞれが軸X方向の外側に変形する。
しかし、ガス発生器1は、底板20の上にさらに第2底板部材30が当接配置されて補強されていること、底板20と第2底板部材30のそれぞれが樹脂部90と強く結合されていることから、底板20は軸X方向外側への変形が抑制されている。
このため、第1点火器42が作動したときの圧力上昇によって、第2点火器52に接続されたコネクタが緩んだり、脱落したりすることが防止されている。
なお本発明技術をデュアルタイプのガス発生器に応用した例として、図1のように隔壁60で燃焼室が上下に分けられたガス発生器を示したが、本発明では燃焼室の配置等について限定するものではない。例えば隔壁20やフィルタ80の形状と配置を変更し、第1燃焼室が底板20側に形成されているもの、およびUS 6,032,979で示されるような第1燃焼室が第2燃焼室を取り囲んでいるような構造においても、本発明技術を適用することが出来る。
本発明のガス発生器は、自動車に搭載するエアバッグ装置のガス発生器として利用することができる。
1 ガス発生器
10 ハウジンング
12 天板
13 上部周壁部
14 ガス排出口
17 下部周壁部
20 底板
21 平板部
22 第1固定部
22a 筒状壁部
22b 環状面部
28 第1穴部
29 第2穴部
30 第2底板部材
31 第2平板部
32 第2固定部
32a 第2筒状壁部
32b 第2環状面部
38 第1貫通孔
39 第2貫通孔

Claims (3)

  1. 天板と、前記天板と軸方向に対向する位置にある底板と、前記天板と前記底板の間にあるガス排出口が形成された周壁部からなるハウジンングを有しており、
    前記底板が、平板部と、前記平板部にそれぞれ分離して形成された、第1点火器を固定するための第1穴部と、第2点火器を取り付けるための第2穴部を有しており、
    さらに前記底板の上に当接されて配置された第2底板部材を有しており、
    前記第2底板部材が第2平板部と二つの貫通孔を有しており、前記二つの貫通孔が、前記底板の第1穴部と第2穴部に対して軸方向に対向する位置に形成された第1貫通孔と第2貫通孔であり、
    前記底板の平板部に形成された第1穴部が、第1点火器を固定するための第1固定部となる、前記第1穴部周縁の平板部から前記第1貫通孔の内側を通って天板方向に伸ばされた第1筒状壁部を有しており、前記第1点火器が樹脂を介して前記第1固定部に固定されているものであり、
    前記第2底板部材の第2貫通孔が、第2点火器を固定するための第2固定部となる、前記第2貫通孔周縁の平板部から天板方向に伸ばされた第2筒状壁部を有しており、前記第2点火器が樹脂を介して前記第2固定部に固定されているものである、ガス発生器。
  2. 前記第1固定部が前記第1筒状壁部から半径方向内側に延ばされた第1環状面部をさらに有し、前記第2固定部が前記第2筒状壁部から半径方向内側に延ばされた第2環状面部をさらに有し、
    前記第1環状面部が、前記天板側の面と前記底板側の面の少なくとも一方の面に第1環状溝を有しており、前記第1環状溝内にも樹脂が入り込んでいるものであり、
    前記第2環状面部が、前記天板側の面と前記底板側の面の少なくとも一方の面に第2環状溝を有しており、前記第2環状溝内にも樹脂が入り込んでいるものであり、
    前記底板の第2穴部周縁の平板部が、前記第2筒状壁部の軸方向の形成位置よりも半径方向内側に伸ばされ、前記第2穴部周縁の平板部の内側面と外側面の少なくとも一方の面に底板環状溝を有しているものである、請求項記載のガス発生器。
  3. 前記第2底板部材が、前記第1貫通孔と前記第2貫通孔が形成された第2平板部と、前記第2平板部の外周縁部において前記天板側に伸ばされた外側環状壁部を有しており、
    前記第2平板部と前記外側環状壁部の境界部が前記底板と前記周壁部の境界部に当接され、前記外側環状壁部が前記周壁部に当接されているものである、請求項1または2記載のガス発生器。
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