JP6742866B2 - コンクリート打設高さ測定装置 - Google Patents

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Description

本発明は、コンクリート打設中の生コンクリートの高さ及び充填を確認するための測定装置に関する。詳しくは、生コンクリートを打設しながらその高さ及び充填を確認するコンクリート打設高さ測定装置に関する。
建設現場で、生コンクリートを型枠に流し込んでコンクリート打設を行う。大型建物等の建造物の基礎をコンクリート打設で建造する場合、打設面積が大きくなり、その管理が広範囲になる。生コンクリートは、型枠、その中に設置した鉄筋の中へ流し込む。そして、生コンクリートが横を流れ型枠全体に充填される。しかし、生コンクリートは粘性があるため広範囲に流れることはない。
そのため、型枠内にコンクリートを打設するとき、コンクリートにバイブレータによる振動を与え、締固め作業を行って生コンクリートを打設点から横へ流している。従来のバイブレータによる方法では、生コンクリートが十分に充填しているか否かを確認することができない。コンクリート打設時に型枠に生コンクリートがどの程度充填されたかを確認する技術が多数提案されている。例えば、コンクリート中に埋め込んだ抵抗素子に流れる電流を測定する方法(特許文献1)、光ファイバーを用いる方法(特許文献2)、磁気センサーを用いる方法(特許文献3)等が提案されている。
特に、特許文献1に記載された測定方法は、抵抗素子を用いて生コンクリートの充填度を確認している。詳しくは、コンクリート打設用型枠の内側の所定位置に高抵抗素子を固定する。そして、型枠内へコンクリートを打設するとき、コンクリートの中に高抵抗素子が埋設され、それを流れる打設時の電流を測定して、生コンクリートの充填度を求めている。打設コンクリートの高さを検出するには、打設中の生コンクリートが型枠に充填されて上へ上がって来るとき、埋設された抵抗が下側からコンクリートに押されて短絡していく。この抵抗を有する電線を流れる電流を測定し、測定された電流から打設コンクリートの高さを求めている。
特開平6−229959号公報 特開平8−165643号公報 特開平6−257152号公報
しかしながら、特許文献1に記載されたコンクリート打設高さ測定装置は、コンクリート打設現場が水で満たされている場合は使用不可である。特に、場所打ち杭は、杭穴内に水乃至泥水で満たされているので、特許文献1に記載されたような高抵抗素子を利用することが困難である。また、コンクリートを養生するために、コンクリート打設前に散水することがあり、この場合、高抵抗素子が水で短絡するのでその利用が困難である。また、高抵抗素子は、打設中にコンクリートが付着すると抵抗値が変更し、誤測定の原因になる。よって、コンクリート打設現場が水で満たされている場合でも使用できる防水構造のコンクリート打設高さ測定装置が求められている。
本発明の目的は、打設中の生コンクリートの打設高さを容易に測定できるコンクリート打設高さ測定装置を提供する。
本発明の他の目的は、コンクリート打設現場が水で満たされている場合も利用可能なコンクリート打設高さ測定装置を提供する。
本発明の発明1のコンクリート打設高さ測定装置は、
コンクリート打設現場に設置され、打設される生コンクリートの高さを測定するためのコンクリート打設高さ測定装置において、
直列で接続された複数の抵抗(R〜R)、各々の前記抵抗の間を接続した第1電線(25)、前記第1電線(25)と平行に配置された第2電線(24)、前記抵抗及び前記第1電線(25)と前記第2電線(24)間を被覆した被覆手段(40)、及び、生コンクリートの液圧で前記第1電線(25)と前記第2電線(24)を短絡させるための複数の短絡手段(21,26)を備えた高さ検知ケーブル(2)、
前記高さ検知ケーブル(2)に電圧を印加して流れる電流を測定する電流測定手段(3)、及び、
前記電流測定手段(3)で測定された測定信号を送信する通信手段(3)
からなることを特徴とする。
本発明の発明2のコンクリート打設高さ測定装置は、発明1において、
前記短絡手段(21,26)は、(a)外部から押し込まれると前記被覆手段(40,42)内へ入り込むもので、前記被覆手段(40,42)に突出した頭部(41,41a)と、(b)前記頭部(41,41a)が押し込まれると前記第1電線(25)を前記第2電線(24)に接触させて短絡させるためのもので、前記第1電線(25)に接触して配置された底部(45)からなる短絡用部材(21)からなる
ことを特徴とする。
本発明の発明3のコンクリート打設高さ測定装置は、発明1において、
前記短絡手段(21,26)は、(c)外部から押し込まれると前記被覆手段(40,42)内へ入り込むもので、前記被覆手段(40,42)に突出した頭部(41)と、(d)前記頭部(41)が押し込まれると、凸部(43)が前記被覆手段(40)に設けた凹部(44)に入ってロックされて、かつ、前記第1電線(25)を前記第2電線(24)に接触させて短絡させるためのもので、前記第1電線(25)に接触して配置された前記凸部(43)を有する底部(45)からなる短絡用部材(21)からなる
ことを特徴とする。
本発明の発明4のコンクリート打設高さ測定装置は、発明1乃至3において、
前記被覆手段(40,42)は防水材料からなる
ことを特徴とする。
本発明の発明5のコンクリート打設高さ測定装置は、発明1乃至3において、
前記高さ検知ケーブル(2)は、前記コンクリート打設現場の鉄筋に沿って垂直に設置されている
ことを特徴とする。
本発明の発明6のコンクリート打設高さ測定装置は、発明1乃至3において、
前記測定信号を受信し、前記測定信号から前記コンクリート打設の高さを計算し、表示器に表示するための計算手段(4,7,8)を備えている
ことを特徴とする。
本発明によれば、打設中の生コンクリートの打設高さを容易に測定できるコンクリート打設高さ測定装置が提供できた。
また、本発明のコンクリート打設高さ測定装置は、コンクリートの圧力を受けて短絡を行い、防水加工されているセンサーを利用するので、養生目的で散水しても利用可能である。
さらに、本発明のコンクリート打設高さ測定装置は、コンクリート打設現場が水で満たされている場合も利用可能であり、特にコンクリートを養生する目的で散水しても利用可能である。
図1は、本発明の実施の形態のコンクリート打設高さ測定装置1の運営状況を示す概念図である。 図2は、本発明の実施の形態の高さ検知ケーブル2を用いてコンクリート打設の高さを検知する原理を示す概念図である。 図3は、本発明の実施の形態のデータ処理ユニット3の外観の例を示す図である。 図4は、本発明の実施の形態のコンクリート打設高さ測定装置1の運用状態(場所打ち杭)の一例の概要を示す図である。 図5は、本発明の実施の形態のコンクリート打設高さ測定装置1の運用状態の概要の他の例の概要を示す図である。 図6は、本発明の実施の形態の高さ検知ケーブル2の一例を示す図である。 図7は、本発明の実施の形態の高さ検知ケーブル2の他の例を示す図である。
〔第1の実施の形態〕
以下、本発明の第1の実施の形態のコンクリート打設高さ測定装置を図面を参照しながら説明する。図1は、コンクリート打設高さ測定装置1の概要を示す概念図である。コンクリート打設高さ測定装置1は、高さ検知ケーブル2、データ処理ユニット3等からなる。高さ検知ケーブル2は、場所打杭の鉄筋等に設置され、打設された生コンクリートの高さに応じて流れる電流が変化するものである。
高さ検知ケーブル2は、図中、参照番号20で示したように内部に電気抵抗器を有するケーブル部と、参照番号21で示したように外部の機械的圧力でケーブルが短絡するセンサー部からなる。高さ検知ケーブル2は、ケーブル部20とセンサー部21が交互になるように複数のケーブル部20とセンサー部21を有する。高さ検知ケーブル2は、コンクリート打設される現場の型枠の高さ以上、言い換えると型枠の深さ以上の長さを有する。
高さ検知ケーブル2の終端22は型枠の底に配置され、高さ検知ケーブル2の先端23は型枠から出て配置される。高さ検知ケーブル2の先端23は、データ処理ユニット3に接続される。高さ検知ケーブル2は、コンクリート打設が終了したとき、そのままコンクリートの中に埋設されて残る。高さ検知ケーブル2は、打設コンクリートの中に残し、コンクリートから出た高さ検知ケーブル2の部分を切断して取る。よって、高さ検知ケーブル2は使い捨てである。
データ処理ユニット3は、高さ検知ケーブル2に接続されて、高さ検知ケーブル2を流れる電流を測定し、測定結果を、他の機器、利用者へ送信するための装置である。データ処理ユニット3は、バッテリ31、電流測定器32、データ変換器33、データ送信機34等からなる。バッテリ31は、高さ検知ケーブル2とデータ処理ユニット3に電源供給を行うための電源である。
データ処理ユニット3への電源供給は、電源コンセントに接続して行うことができるが、建設現場は多数のデータ処理ユニット3を必要とし、それぞれまでにコンセントケーブルを引くことになり現実的ではない。よって、本例では、データ処理ユニット3への電源供給はバッテリ31を採用する。バッテリ31は、データ処理ユニット3に必要な電源供給ができるものであれば、任意のバッテリが利用できる。例えば、1.5V,5V,9V,12V等のアルカリイオン電池、鉛電池、リチウムイオン電池等のバッテリが利用できる。
電流測定器32は、高さ検知ケーブル2に接続されて、高さ検知ケーブル2に流れる電流を測定するための機器である。本例では、図1に図示したように、高さ検知ケーブル2、バッテリ31、電流測定器32は直列で接続されている。バッテリ31から流れる電流は、高さ検知ケーブル2を流れて、電流測定器32を流れながら検知される。電流測定器32は、測定した測定データを、データ変換器33に渡し、データ変換器33は測定データをデータ送信用に変換する。
電流測定器32がアナログ測定器の場合、データ変換器33は測定データをディジタルデータに変換し、データ送信用の送信データに変換する。電流測定器32がディジタル測定器の場合、データ変換器33は測定データをデータ送信用の送信データに変換する。データ変換器33は送信データをデータ送信機34へ渡し、データ送信機34は無線通信で、送信データを他の機器へ送信する。本発明において、無線通信は、任意の通信規格を利用することができる。例えば、Wi-Fi(登録商標)、Bluetooth(登録商標)等が利用できる。
データ送信機34から送信された無線通信データは、利用者が操作する計算機4へ送信される。計算機4は、無線通信データを受信し、無線通信データから測定された電流信号を取り出し、この電流信号からコンクリート打設の高さを求めて表示器に表示する。利用者は、計算機4の表示器に表示されるコンクリート打設の高さを見て、生コンクリートの打設状況を把握し、生コンクリートの打設作業を制御することができる。
計算機4は、現場で設置された複数のコンクリート打設高さ測定装置1によって測定された複数のコンクリート打設場所を同時に表示する。利用者は、これらの複数の場所の状況を見て、コンクリート打設ができた部分、コンクリート打設が足りない場所を同時に確認することができ、生コンクリートを流し込む機械を制御する。データ送信機34から計算機4への直接無線通信でデータ通信しても良いが、図1に図示したように、中継器5、通信ネットワーク6を介してデータ通信を行うこともできる。
中継器5は、データ送信機34から無線通信データを受信して、これを通信ネットワーク6を介して計算機4へ送信する機器である。中継器5はルータ又はファイル転送専用機器であっても良い。中継器5は、データ送信機34と無線通信するための無線通信機9と、通信ネットワーク6に無線又は有線で接続されるネットワーク機器10からなる。通信ネットワーク6は、LAN,WAN,インターネット,携帯電話網等の任意の通信ネットワークが利用できる。
計算機4はこの通信ネットワーク6に接続されてデータ通信できる場所に設置される。計算機4は、中央処理装置、メモリ、入力装置、出力装置等を備えた汎用の電子計算機であり、オペレーティングシステムによって制御されて動作する。計算機4としては、デスクトップ型パーソナルコンピュータ、ノート型パーソナルコンピュータ、サーバ等が利用できる。計算機4の代わりに、携帯でき、現場でも利用可能な、タブレット計算機7、スマートフォン8等も利用することができる。
計算機4、タブレット計算機7、スマートフォン8等は、コンクリート打設高さを表示し、確認できるように、専用のアプリケーションソフトウェア又はモジュールが動作する。本発明は、中継器5、通信ネットワーク6、無線通信機器9、ネットワーク機器10、計算機4、タブレット計算機7、スマートフォン8の発明ではないので、その詳細な構造及び動作については省略する。
図2は、高さ検知ケーブル2を用いてコンクリート打設の高さを検知する原理を示す概念図である。図2に図示したように、高さ検知ケーブル2とバッテリ31と電流測定器32が直列に接続されている。高さ検知ケーブル2は、電線24,25の2本の導線からなり、終端22ではこの2本の電線24,25が互いに接続されている。電線24,25がそれぞれ電流測定器32とバッテリ31に接続されている。電線24は、通常の電気導線である。
電線25は、抵抗器を直列に接続されてなる電気導線である。電線25を構成する抵抗器は、任意の抵抗値を有する抵抗器を用いることができるが、同一抵抗値の抵抗器であることが好ましく、本例では同一抵抗値を有する抵抗器を採用した。この抵抗器が配置されている高さ検知ケーブル2の部分は、上述のケーブル部20に相当する。センサー部21は、電線24と電線25を短絡させるためのスイッチである。電気回路において、直列の場合、回路の抵抗値は、抵抗器の値の足し算になる。
よって、高さ検知ケーブル2を電流が流れている場合、この電流が流れている部分の抵抗値は、この部分の全抵抗器の抵抗値の和になる。例えば、高さ検知ケーブル2の終端22までに電流が流れている場合、抵抗値は、抵抗器RからRまでの全抵抗器の和になる。高さ検知ケーブル2に印加される電圧を一定のVとすると、流れる電流Iが次の式1で表される。
Figure 0006742866
電線24と電線25が参照番号26mで示す場所で短絡すると、電流がこのセンサー部21mまでしか流れず、抵抗値は、RからRまでの抵抗値の合計になる高さ検知ケーブル2に印加される電圧を一定のVとすると、流れる電流Iが次の式2で表される。
Figure 0006742866
高さ検知ケーブル2は、コンクリートが充填されて上昇するに連れて、センサー部21が一番下側から上へと一つずつ短絡していく。抵抗器が少なくなると流れる電流が大きくなる。これにより、電流を測定することで、短絡が起こった場所を特定できる。センサー部21は、短絡が起こり易くするために、参照番号26で示すように電線24と電線25が短絡するための部材を設けている。この部材26は、図中、電線24と接続された導電体であり、電線25のセンサー部21が外側から外力で押し込まれると接続されて短絡する。
また、電線25が電線24へ押し込まれて短絡しても良い。この仕組みは、様々なやり方を採用する。センサー部21は、防水構造にしている。センサー部21は、生コンクリートによる相当な圧力で凹み又は押し込まれて短絡を起こす。センサー部21は、人間の手で軽く押す、又は、高さ検知ケーブル2自体が型枠等に接触するだけで短絡しない構造にする必要がある。センサー部21は、水中や泥等の中では短絡しない構造にする必要がある。
図3は、データ処理ユニット3の外観の例を図示している。データ処理ユニット3は、打設コンクリートに埋め込まれず、再利用できる。データ処理ユニット3の筐体には、データ処理ユニット3に電源を接続し動作開始するためのスイッチ35、高さ検知ケーブル2を接続するための接続端子36,37、動作状態を表示するための表示ランプ38,39がある。
表示ランプ38は、バッテリ31の状態を示す。表示ランプ39は、コンクリート打設高さ測定装置1が正常に動作し、データ処理ユニット3が測定データを送信している状況を示す。データ処理ユニット3は、図示しないが、持ち運び用の取っ手、型枠等に吊るすためのハンガー手段を有する。
図4は、本発明のコンクリート打設高さ測定装置1の運用状態の一例の概要を示している。図4は、場所打ち杭を建造する場合の例である。軟弱な地盤に構造物を建設するとき、地盤に深く杭を打ち込み、構造物を支える基礎を造る。これを杭基礎と言い、場所打ち杭による工法で建造される。この場所打ち杭とは、杭を打ち込む地盤を掘削して円筒状の鉄筋を落とし込み、その穴の中にコンクリートを流し込んで固めるものである。
図4に図示したように、地盤に掘削した穴50に、円筒状鉄筋51を落とし込んで設置している。図中に円筒状鉄筋51を概念的に示しているが、現場では、多数の鉄棒で円筒状の鉄筋を組み建てている。円筒状鉄筋51に沿って高さ検知ケーブル2を設置している。高さ検知ケーブル2の終端は、円筒状鉄筋51の底、又は、穴50の底までに設置されている。データ処理ユニット3は、穴50外側に配置されている。
この準備ができたら、生コンクリートを流し込むためのトリミー管52を円筒状鉄筋51の中に入るように設置し、生コンクリート搬送車(図示せず。)からポンプ(図示せず。)等で生コンクリートをトリミー管52に流し込む。生コンクリートは、矢印で示したようにトリミー管52の先端52から出て流れ、穴50の底、壁面まで流れて、穴50を充填しながら上昇して溜まる。穴50に生コンクリートが充填しその表面が上昇すると、トリミー管52を上へ引き上げ、生コンクリートの流し込みを続ける。
この溜まった生コンクリートは参照番号53で示している。生コンクリートが穴50に溜まると、その溜まった部分が高さ検知ケーブル2に液体圧力を加え、センサー部21を押し込み、センサー部21内の電線24と電線25が接触して短絡する。そして、データ処理ユニット3は、高さ検知ケーブル2に流れる電流を測定して、無線通信で常時又は一定期間毎に送信する。
図5は、本発明のコンクリート打設高さ測定装置1の運用状態の概要の他の例を示している。図5は、建造物の基礎を建造する場合の例である。建造物を建設するとき、基本的に地盤に基礎を建設する。基礎は、地盤に大規模な穴56を掘り、鉄筋(図示せず。)を組み設置して、その中に生コンクリートを流し込む。図5は、この鉄筋に沿って、高さ検知ケーブル2を設置している様子を概念的に図示している。高さ検知ケーブル2の終端は、鉄筋の底、言い換えると穴の底までに設置される。
データ処理ユニット3は、鉄筋の上端部等に設置される。この準備ができたら、コンクリート打設用圧送車から専用ホースで生コンクリートを流し込む。まず、コンクリート打設用圧送車のホース55を鉄筋の間に入るように設置し、生コンクリートをトリミー管52aから流し込む。矢印で示したように、生コンクリートはホース55からその真下に流れ、そこから横へ流れる。この例では、生コンクリート54aから生コンクリート54bへ流れる。
生コンクリートが溜まると、その溜まった部分で、高さ検知ケーブル2に圧力を加え、センサー部21を押し込み短絡させる。そして、データ処理ユニット3は、高さ検知ケーブル2に流れる電流を測定して、無線通信で常時又は一定期間毎に送信する。生コンクリートは粘性が相当あるので、水のように容易に流れない。図5の中で、生コンクリート54aは、ホース55の真下の部分では所定の高さの表面になるが、右側は横へ少し流れ表面が低くなっている。
生コンクリート54aが所定の高さになったら、ホース55の場所を少しずつ右へ移動させながら生コンクリートを流し込む。このときの生コンクリートは、参照番号54cで示す破線の下部である。生コンクリートは、所定の高さhで、順番に充填する。この高さは、利用者が高さ検知ケーブル2による測定結果を見ながら行う。
図6は、高さ検知ケーブル2の一例を図示している。図6には、高さ検知ケーブル2のケーブル部20とセンサー部21の概要を図示している。高さ検知ケーブル2は、電線24と電線25を被覆した被覆材料からなる被覆層40と、押しボタン41と、押しボタン41を固定する固定用被覆層42からなる。高さ検知ケーブル2のケーブル部20は、その中に抵抗器20aを有する。
ケーブル部20の電線24と電線25は、図6に示すように被覆材料で絶縁されている。しかし、電線24と電線25がそれぞれ絶縁膜を有し隣接して、被覆材料で覆われても良い。センサー部21の中を通っている電線24と電線25は、互いに接触し電気的に短絡ができるように、絶縁膜を有せず、導線のままで、互いに所定距離離れている。センサー部21は、この部分の被覆層40に孔が開いており、この部分に押しボタン41が設置されている。
押しボタン41の頭部は、固定用被覆層42に接着されていて、固定用被覆層42の表面からから凸状に外側へ出っ張っている。押しボタン41の底45は、電線25に接触する。押しボタン41が頭部から押されると、その底45が電線25を押し込み、電線25a,45aで示すように電線24と接触する。図中、押しボタン41が押し込まれた様子を参照番号41aで示す破線で図示している。押しボタン41が押し込まれると、固定用被覆層42が凹み、破線42aで示すように中へ凹む。外部の圧力が無くなると、電線25aが元の位置に戻り、言い換えると、押しボタン41と固定用被覆層42が元の位置に戻り、電線の短絡がなくなる。
図7は、高さ検知ケーブル2の他の一例を図示している。図7に図示した高さ検知ケーブル2は図6と基本的に同じ構造であるが、センサー部21の押しボタン41は、突起部43を有する。押しボタン41が頭部から押されると、その底45が電線25を押し込み、電線25aで示すように電線24と接触する。そして、突起部43が参照番号43aで示すように、被覆層40に設けた凹部44に入り込み、ロックされる。外部の圧力が無くなっても、電線25aが元の位置に再び戻らない。
〔その他〕
計算機4、タブレット計算機7、スマートフォン8等には、打設スピード、生コンクリートの残量等が表示される。データ処理ユニット3はできる限り小型化が好ましい。
高さ検知ケーブル2のセンサー部21の間隔は、任意に設定できるが、生コンクリートを打設する一層分の高さ又はその半分の高さが好ましい。
例えば、センサー部21の間隔は、10〜50cmである。この間隔が生コンクリートを打設する層になることが好ましい。言い換えると、図5に図示した生コンクリートを一回の作業で打設する高さhである。高さ検知ケーブル2の長さは、現場の特徴に合わせて任意に調整することができるが、実用的に2m以上の長さが好ましい。
本発明は、道路、高速道路等の土木工事、大型建造物の床のコンクリート打設等の分野に利用すると良い。
1…コンクリート打設高さ測定装置
2…高さ検知ケーブル
3…データ処理ユニット
4…計算機
7…タブレット計算機
8…スマートフォン
9…無線通信機
10…ネットワーク機器
20…ケーブル部
20a…抵抗器
21…センサー部
22…(高さ検知ケーブル2の)終端
23…(高さ検知ケーブル2の)先端
24,25…(高さ検知ケーブルの)電線
31…バッテリ
32…電流測定器
33…データ変換器
34…データ送信機
36,37…接続端子
38,39…表示ランプ
40…被覆層
41…押しボタン
42…固定用被覆層
43…突起部
44…凹部
50,56…穴
51…円筒状鉄筋
52…トリミー管
53,54a,54b,54c…生コンクリート
55…(コンクリート打設用圧送車の)ホース

Claims (6)

  1. コンクリート打設現場に設置され、打設される生コンクリートの高さを測定するためのコンクリート打設高さ測定装置において、
    直列で接続された複数の抵抗(R〜R)、各々の前記抵抗の間を接続した第1電線(25)、前記第1電線(25)と平行に配置された第2電線(24)、前記抵抗及び前記第1電線(25)と前記第2電線(24)間を被覆した被覆手段(40)、及び、生コンクリートの液圧で前記第1電線(25)と前記第2電線(24)を短絡させるための複数の短絡手段(21,26)を備えた高さ検知ケーブル(2)、
    前記高さ検知ケーブル(2)に電圧を印加して流れる電流を測定する電流測定手段(3)、及び、
    前記電流測定手段(3)で測定された測定信号を送信する通信手段(3)
    からなることを特徴とするコンクリート打設高さ測定装置。
  2. 請求項1に記載のコンクリート打設高さ測定装置において、
    前記短絡手段(21,26)は、(a)外部から押し込まれると前記被覆手段(40,42)内へ入り込むもので、前記被覆手段(40,42)に突出した頭部(41,41a)と、(b)前記頭部(41,41a)が押し込まれると前記第1電線(25)を前記第2電線(24)に接触させて短絡させるためのもので、前記第1電線(25)に接触して配置された底部(45)からなる短絡用部材(21)からなる
    ことを特徴とするコンクリート打設高さ測定装置。
  3. 請求項1に記載のコンクリート打設高さ測定装置において、
    前記短絡手段(21,26)は、(c)外部から押し込まれると前記被覆手段(40,42)内へ入り込むもので、前記被覆手段(40,42)に突出した頭部(41)と、(d)前記頭部(41)が押し込まれると、凸部(43)が前記被覆手段(40)に設けた凹部(44)に入ってロックされて、かつ、前記第1電線(25)を前記第2電線(24)に接触させて短絡させるためのもので、前記第1電線(25)に接触して配置された前記凸部(43)を有する底部(45)からなる短絡用部材(21)からなる
    ことを特徴とするコンクリート打設高さ測定装置。
  4. 請求項1乃至3の中から選択される1項に記載のコンクリート打設高さ測定装置において、
    前記被覆手段(40,42)は防水材料からなる
    ことを特徴とするコンクリート打設高さ測定装置。
  5. 請求項1乃至3の中から選択される1項に記載のコンクリート打設高さ測定装置において、
    前記高さ検知ケーブル(2)は、前記コンクリート打設現場の鉄筋に沿って垂直に設置されている
    ことを特徴とするコンクリート打設高さ測定装置。
  6. 請求項1乃至3の中から選択される1項に記載のコンクリート打設高さ測定装置において、
    前記測定信号を受信し、前記測定信号から前記コンクリート打設の高さを計算し、表示器に表示するための計算手段(4,7,8)を備えている
    ことを特徴とするコンクリート打設高さ測定装置。
JP2016174742A 2016-09-07 2016-09-07 コンクリート打設高さ測定装置 Active JP6742866B2 (ja)

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