JP6741008B2 - 情報処理装置、情報処理方法及びプログラム - Google Patents

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Description

本開示は、情報処理装置、情報処理方法及びプログラムに関する。
近年、物体の三次元形状を高速にスキャンする技術が広く利用されている。そのような技術は、例えばゲームの分野において、ユーザのジェスチャに基づく操作を実現するために利用されている。このようなスキャン技術においては、特に動物体を対象とした三次元形状の測定精度の向上が求められている。
これに関し、例えば、下記特許文献1では、投影パターンを投影し、対象物から反射された反射パターンを得ることで対象物の三次元形状を測定する測定手法に関し、投影する位相パターンを工夫することで高精度に動物体の三次元形状を測定する技術が開示されている。
また、下記特許文献2では、同測定手法に関し、得られた反射パターンの処理方法を工夫することで高速に対象物の三次元形状を測定する技術が開示されている。
また、下記非特許文献1では、動物体の移動方向を仮定することで、測定精度を向上させる技術が開示されている。
特開2011−127932号公報 特開2013−024655号公報
Weise,T.; ETH Zurich,Zurich; Leibe,B.; Van Gool,L.、"Fast 3D Scanning with Automatic Motion Compensation"、Computer Vision and Pattern Recognition,2007.、IEEE Conference on June 2007.
しかし、上記技術分野では、さらなる測定精度の向上が望まれている。そこで、動物体の三次元形状の測定精度をより向上させることが可能な、新規かつ改良された情報処理装置、情報処理方法及びプログラムを提案する。
本開示によれば、対象物の三次元形状の測定結果を示す三次元形状情報を取得する第1の取得部と、前記第1の取得部により取得された前記三次元形状情報に対応する前記対象物の運動を示す情報を取得する第2の取得部と、前記第2の取得部により取得された前記対象物の運動を示す情報に基づいて、前記第1の取得部により取得された前記三次元形状情報を処理する処理部と、を備える情報処理装置が提供される。
また、本開示によれば、対象物の三次元形状の測定結果を示す三次元形状情報を取得することと、取得された前記三次元形状情報に対応する前記対象物の運動を示す情報を取得することと、取得された前記対象物の運動を示す情報に基づいて、前記三次元形状情報をプロセッサにより処理することと、を含む情報処理方法が提供される。
また、本開示によれば、コンピュータを、対象物の三次元形状の測定結果を示す三次元形状情報を取得する第1の取得部と、前記第1の取得部により取得された前記三次元形状情報に対応する前記対象物の運動を示す情報を取得する第2の取得部と、前記第2の取得部により取得された前記対象物の運動を示す情報に基づいて、前記第1の取得部により取得された前記三次元形状情報を処理する処理部と、として機能させるためのプログラムが提供される。
以上説明したように本開示によれば、動物体の三次元形状の測定精度をより向上させることが可能である。なお、上記の効果は必ずしも限定的なものではなく、上記の効果とともに、または上記の効果に代えて、本明細書に示されたいずれかの効果、または本明細書から把握され得る他の効果が奏されてもよい。
本実施形態に係る測定システムの論理的な構成の一例を示すブロック図である。 本実施形態に係る測定制御装置による運動の周期性の判定処理を説明するための説明図である。 本実施形態に係る測定制御装置による運動パターンの判定処理を説明するための説明図である。 本実施形態に係る測定制御装置による運動パターンの判定処理を説明するための説明図である。 本実施形態に係る測定制御装置による測定の死角部分の補完処理を説明するための説明図である。 本実施形態に係る測定システムによる測定処理の流れの一例を示すフローチャートである。 本実施形態に係る測定システムによる測定処理の流れの一例を示すフローチャートである。 本実施形態に係る情報処理装置のハードウェア構成の一例を示すブロック図である。
以下に添付図面を参照しながら、本開示の好適な実施の形態について詳細に説明する。なお、本明細書及び図面において、実質的に同一の機能構成を有する構成要素については、同一の符号を付することにより重複説明を省略する。
なお、説明は以下の順序で行うものとする。
1.構成例
1.1.測定装置の構成例
1.2.測定制御装置の構成例
2.技術的特徴
3.処理の流れ
4.ハードウェア構成例
5.まとめ
<<1.構成例>>
図1は、本実施形態に係る測定システム1の論理的な構成の一例を示すブロック図である。図1に示すように、測定システム1は、測定装置10及び測定制御装置20を含む。
<1.1.測定装置の構成例>
測定装置10は、対象物の三次元形状を測定(いわゆる、3Dスキャン)する装置である。測定装置10は、3Dスキャナとも称され得る。測定装置10は、測定制御装置20から受信した制御信号に基づいて測定し、測定結果を測定制御装置20へ送信する。測定装置10は、ハンディタイプ又はドーム(全方位)タイプなどの様々な形態をとり得る。また、測定装置10は、アクティブ計測法又はパッシブ計測法などの様々な測定手法を採用し得る。ただし、高速に運動する動物体が測定対象である場合、ワンショットのアクティブ計測方式といった高速な3Dスキャンニング方式が採用されることが望ましい。
測定対象となる対象物は、人等の生物、メトロノーム等の自律的に動作する物体、ボール等の他からの力を受けて動作する物体等、多様の動物体が考えらえる。また、例えば人の運動としては、例えば歩く、走る、手を挙げる、呼吸、心拍等が考えられる。もちろん、対象物は、静止物体であってもよい。
<1.2.測定制御装置の構成例>
測定制御装置20は、測定装置10に制御信号を送信して測定をさせ、測定結果を取得して処理する装置である。図1に示すように、測定制御装置20は、出力部30、入力部40、記憶部50及び制御部60を含む。
(1)出力部30
出力部30は、制御部60による処理結果を出力する機能を有する。例えば、制御部60は、画像(動画像/静止画像)、テキスト、又は音声等により処理結果を出力する。
(2)入力部40
入力部40は、外部からの情報の入力を受け付ける機能を有する。例えば、入力部40は、測定のタイミング、回数、期間、又は対象範囲(典型的には、スキャナの位置及び姿勢)等の設定情報のユーザ入力を受け付ける。
(3)記憶部50
記憶部50は、測定制御装置20の動作のためのプログラム及び様々なデータを一時的に又は恒久的に記憶する機能を有する。例えば、記憶部50は、測定装置10から取得された測定結果を示す情報を記憶する。
(4)制御部60
制御部60は、測定制御装置20の様々な機能を提供する。制御部60は、第1の取得部61、第2の取得部62、測定制御部63、処理部64及び出力制御部65を含む。なお、制御部60は、これらの構成要素以外の他の構成要素をさらに含み得る。即ち、制御部60は、これらの構成要素の動作以外の動作も行い得る。
第1の取得部61、第2の取得部62、測定制御部63、処理部64及び出力制御部65の機能は、後に詳細に説明する。
<<2.技術的特徴>>
続いて、図2〜図5を参照して、本実施形態に係る測定システム1の技術的特徴を説明する。
(1)測定
測定装置10は、対象物の三次元形状を測定する。測定制御装置20(例えば、第1の取得部61)は、測定装置10による測定結果を示す三次元形状情報を取得する。三次元形状情報は、例えば深度情報、及びテクスチャ情報等を含む、対象物の三次元形状を示す情報である。このデータは、測定制御装置20が出力する最終データであってもよいし、中間データであってもよい。測定制御装置20(例えば、第1の取得部61)は、深度情報及びテクスチャ情報に基づいて、三次元点群の座標、それら点を繋いだポリゴンメッシュ、各ポリゴンの法線ベクトル等を認識して、これらを三次元形状情報としてもよい。測定装置10は、取得した三次元形状情報を記憶部50に記憶する。
(2)運動情報の認識
測定制御装置20(例えば、第2の取得部62)は、対象物の運動を示す情報(以下、運動情報とも称する)を取得する。特に、測定制御装置20は、取得された三次元形状情報に対応する運動情報を取得する。具体的には、測定制御装置20は、対象物の三次元形状が測定されたタイミングにおける対象物の運動を示す運動情報を取得する。これにより、三次元形状情報と運動情報とが対応付くこととなる。
運動情報は、運動の性質を示す情報、及び運動状態を示す情報を含み得る。運動の性質を示す情報は、例えば運動の有無、運動している場合は予測可能な運動であるか否か、予測可能である場合はその運動パターンを示す情報を含み得る。運動パターンを示す情報は、周期運動、等速度運動、等加速度運動又は回転運動等の運動の種別、及び例えば周期運動であれば周期や振幅、等速度運動であれば速度などの各種パラメータを含み得る。運動状態を示す情報は、例えば対象物の速度、加速度、位置、姿勢、周期運動における位相などを含み得る。
運動情報の取得手段は多様に考えられる。例えば、測定制御装置20は、測定装置10による複数回の測定結果である、複数の三次元形状情報に基づいて運動情報を取得(認識)してもよい。例えば、運動の有無は、所定の時間間隔で測定された2度の測定結果が示す対象物の三次元形状情報が同一であるか否かにより判断され得る。周期運動を考慮すれば、運動の有無は、時間間隔を変えた3度以上の測定結果が示す対象物の三次元形状情報が同一であるか否かにより判断され得る。運動周期と測定間隔とが一致する可能性があるためである。また、等速運動であるか否かは、所定の時間間隔で測定された3度以上の測定結果が示す対象物の3つ以上の座標が等間隔に並んでいるか否かにより判断され得る。また、運動状態を示す情報は、複数回の測定結果が示す対象物の三次元形状や座標を互いに比較したり、差分を取ったりすることで判断され得る。他にも、測定制御装置20は、運動情報を他の装置(例えば、ドップラーセンサ、又は対象物に設けられた慣性センサ等)から取得してもよい。
以下、運動情報の取得のための具体的な方法について説明する。
(運動の有無の判定)
例えば、測定制御装置20(例えば、第2の取得部62)は、複数の三次元形状情報同士のマッチング処理を行うことで、運動の有無を判定する。具体的には、測定制御装置20は、深度情報を画素ごとに比較して、適合率が閾値以上であれば運動は無いと判定し、閾値未満であれば運動が有ると判定してもよい。測定装置10の精度によっては静止物体を測定した場合にも測定結果が変わる可能性があるため、複数の三次元形状情報を判定に用いることで、判定精度の向上を図ることが可能である。
(運動の周期性の有無の判定)
例えば、測定制御装置20(例えば、第2の取得部62)は、複数の三次元形状情報同士のマッチング処理を行うことで、運動の周期性の有無を判定する。具体的には、測定制御装置20は、まず基準とする三次元形状情報を定め、基準の三次元形状情報との適合率が閾値以上となる三次元形状情報が所定の時間間隔で現れる場合に、当該時間間隔を周期とする周期運動を検出する。この点について、図2を参照して説明する。
図2は、本実施形態に係る測定制御装置20による運動の周期性の判定処理を説明するための説明図である。図2に示した例では、基準の位相100において取得された三次元形状情報と、位相120及び位相140において取得された三次元形状情報との適合率が閾値以上となっている。そのため、測定制御装置20は、位相100から位相120まで、又は位相100から位相140までを1周期として判定し得る。ただし、位相100から位相120までが1周期であれば同位相となるはずの位相110と位相130との間で三次元形状情報の適合率が閾値以上とならない。一方で、位相100から位相140までが1周期であれば同位相となるはずの位相110と位相150との間で三次元形状情報の適合率が閾値以上となる。そのため、測定制御装置20は、位相100から位相140までを1周期と判定する。
上記のマッチング処理は、取得された三次元形状情報の全てに対して行われてもよいし、高速化のため、一部の三次元形状情報、又は三次元形状情報のうち一部の特異点を対象として行われてもよい。マッチング処理の計算には、例えば深度情報の全点を対象とする場合、SSD(Sum of Squared Difference)又はSAD(Sum of Absolute Difference)等が用いられ得る。SSDにおける適合率DSSD及びSADにおける適合率DSADは、次式で表される。
Figure 0006741008
Figure 0006741008
ここで、xはx軸の座標であり、0からM−1までの値をとる。yはy軸の座標であり、0からN−1までの値をとる。Dt(x,y)は、時刻tにおける座標(x,y)の深度である。
適合率の閾値は、デフォルト値又はユーザ指示に基づいて設定され得る。
(運動パターンの判定)
例えば、測定制御装置20(例えば、第2の取得部62)は、複数の三次元形状情報同士のマッチング処理を行うことで、運動パターンを判定する。以下、判定方法の一例を説明する。
・第1の例
例えば、測定制御装置20は、時間軸で隣接する三次元形状情報を対象として3D Motion Estimationを行って個々のデータの変位を推定することを、取得された全ての三次元形状情報を対象として行ってもよい。
第1の例について、図3を参照して説明する。図3は、本実施形態に係る測定制御装置20による運動パターンの判定処理を説明するための説明図である。図3では、空間200内で運動する対象物の三次元形状情報の時系列変化を示している。例えば、測定制御装置20は、時刻t−1における対象物の三次元形状情報210と時刻tにおける対象物の三次元形状情報220とを対象として、動きベクトル240を推定する。また、測定制御装置20は、時刻tにおける対象物の三次元形状情報220と時刻t+1における対象物の三次元形状情報230とを対象として、動きベクトル250を推定する。測定制御装置20は、このようにして推定した動きベクトル240及び動きベクトル250を用いて、例えば時刻t+2における三次元形状情報を予測し得る。なお、3D Motion Estimationの詳しい説明は、例えば「Kamolrat,B.; Fernando,W.A.C.; Mrak,M.; Kondoz,A.、“3D motion estimation for depth image coding in 3D video coding”、Consumer Electronics, IEEE Transactions on May 2009.」に記載されている。
・第2の例
例えば、測定制御装置20は、予め用意した複数の運動パターンに適合するか否かに基づいて運動パターンを判定してもよい。詳しくは、まず、測定制御装置20は、時間軸で隣接する三次元形状情報のペアの片方に運動パターンに基づく変位を適用して、適用後の三次元形状情報と他方とのマッチング処理を行う。測定制御装置20は、このマッチング処理を各々の運動パターンについて行い、適合率が閾値以上であるひとつ以上の運動パターンを抽出する。そして、測定制御装置20は、抽出した運動パターンの各々に従ったシミュレーション結果と取得された全ての三次元形状情報とのマッチング処理を行って、適合率の合計値が閾値以上であり且つ最大である運動パターンを、対象物の運動パターンであると判定する。予め用意する複数の運動パターンとしては、例えば等速度運動又は等速円運動等の運動パターンが挙げられる。
第2の例について、図4を参照して説明する。図4は、本実施形態に係る測定制御装置20による運動パターンの判定処理を説明するための説明図である。図4では、空間300内で運動する対象物の三次元形状情報の時系列変化と、運動パターンの一例を示している。例えば、時刻t−1において三次元形状情報310が取得され、時刻tにおいて三次元形状情報330が取得されたものとする。測定制御装置20は、時刻t−1において取得された三次元形状情報310に、−Y方向に移動する運動パターンに基づく変位を適用した三次元形状情報320Aを生成し、三次元形状情報320Aと三次元形状情報330とのマッチング処理を行う。しかし、適合率が閾値未満であるため、測定制御装置20は、この運動パターンは対象物の運動パターンではないと判定する。測定制御装置20は、X方向に移動する運動パターンに基づく変位を適用した三次元形状情報320B、Z方向に移動する運動パターンに基づく変位を適用した三次元形状情報320C等に関して同様の処理を行う。そして、測定制御装置20は、適合率が閾値以上であった三次元形状情報320Cに係る運動パターンが、対象物の運動パターンであると判定する。
上記説明した第1の例は、複雑な運動に追従可能であるものの計算コストが高い。一方で、第2の例は、追従できるパターンが限定されるものの計算コストが低くなる。また、第2の例の場合、対象物の部分ごとに運動の性質に違いがある場合は運動のパターンを判定することが困難である。ただし、後述するセグメンテーションが行われてセグメントごとに運動パターンが判定される場合はこの限りではない。
(ユーザ入力)
運動情報は、ユーザにより入力されてもよい。例えば、測定制御装置20は、測定前に運動の有無、運動の周期性の有無、及び周期を示す情報等のユーザ入力を受け付けてもよい。また、測定制御装置20は、これらの情報を用いて測定及び運動情報の認識を行ってもよい。これにより、測定精度を向上させ、測定時間を短縮することが可能となる。
(4)測定結果の統合
測定制御装置20(例えば、処理部64)は、運動情報に基づいて、三次元形状情報を処理する機能を有する。例えば、測定制御装置20は、対象物の運動の性質に基づいて複数の三次元形状情報を統合する。以下、統合処理の一例を説明する。
運動の性質が静止である場合、測定制御装置20は、静止状態に対応する複数の三次元形状情報を統計処理する。なお、統計処理とは、対象の複数の三次元形状情報について、平均値をとる、中央値をとる、最頻値をとる、又は外れ値を削除すること等を指すものとする。同一の運動状態(静止状態)において取得された三次元形状情報が複数統合されるので、三次元形状情報の精度を向上させることができる。
運動の性質が予測可能な運動である場合、測定制御装置20は、予測される対象物の運動に基づいて三次元形状情報を統計処理する。予測可能な運動は、運動パターンを判定可能な運動として捉えることも可能である。即ち、測定制御装置20は、対象物の運動パターンに基づいて三次元形状情報を統計処理する。例えば、測定制御装置20は、実測データと運動パターンとを照らし合わせ、大きく外れるデータが見つかった場合に無効な値とみなして、時間近傍、あるいは空間近傍のデータを用いて修正する。さらに、測定制御装置20は、対象物の異なる運動状態に対応する複数の三次元形状情報から、測定の死角部分(即ち、オクルージョン)を補完してもよい。測定の死角部分の補完処理については後に詳しく説明する。これらの統合処理により、三次元形状情報の精度を向上させることができる。
運動の性質が周期運動である場合、測定制御装置20は、周期運動を行う対象物の同位相の運動状態に対応する複数の三次元形状情報を統計処理する。例えば、測定制御装置20は、周期運動における位相が同一であるタイミングで測定された三次元形状情報の平均値をとる等する。同一の運動状態(周期運動における同位相)において取得された三次元形状情報が複数統合されるので、三次元形状情報の精度を向上させることができる。さらに、測定制御装置20は、周期運動を行う対象物の異なる位相の運動状態に対応する複数の三次元形状情報から、測定の死角部分を補完してもよい。図5を参照して、測定の死角部分の補完について詳しく説明する。
図5は、本実施形態に係る測定制御装置20による測定の死角部分の補完処理を説明するための説明図である。図5に示した例では、位相400〜位相480の各位相における対象物(メトロノーム)の状態を図示している。図2を参照して説明したように、測定制御装置20は、位相400から位相440までを1周期として判定可能である。例えば、位相400を基準の位相とした場合、同位相(例えば、位相440又は位相480)の三次元形状情報には、動物体であるメトロノームの針の後ろ側の死角部分の三次元形状情報は含まれない。そのため、測定制御装置20は、位相410又は位相450といった、異なる位相であって、メトロノームの針の後ろ側の死角部分490の三次元形状情報を含む位相の三次元形状情報を用いて、死角部分490を補完する。
(5)セグメンテーション
測定制御装置20(例えば、処理部64)は、運動情報に基づいて、対象物を運動の性質が異なる複数のセグメントに分類してもよい。これにより、対象物の運動の特徴がより正確に把握可能となる。
例えば、測定制御装置20は、対象物を運動が無い静止領域と運動が有る運動領域とに分ける。そのためには、測定制御装置20は、例えば複数の三次元形状情報を、位置合わせを行った上で比較し、差分が閾値以上であった領域(例えば、運動領域)と閾値未満であった領域(例えば、静止領域)とに分けてもよい。どちらの領域も、孤立領域があった場合には、まとめて一つの領域に分類される。なお、運動領域内でも運動の性質が異なる部分があれば、運動領域がさらに2以上の領域に分類されてもよい。他にも、測定制御装置20は、Snakes、Graph Cut又はWatershed等の既存セグメンテーション技術を利用してセグメンテーションを行ってもよい。もちろん、測定制御装置20は、上記技術を組み合わせて用いてもよい。セグメント分けの対象となるデータは、深度情報、テクスチャ情報等が考えられる。
セグメンテーション後、測定制御装置20(例えば、処理部64)は、セグメントごとに三次元形状情報を処理する。例えば、測定制御装置20は、静止領域と運動領域とで分けて、三次元形状情報の統合を行ってもよい。これにより、三次元形状情報が、対象物の運動の特徴により合致するものとなるので、三次元形状情報の精度を向上させることができる。
(6)測定制御
測定制御装置20(例えば、測定制御部63)は、測定装置10の制御を行う。例えば、測定制御装置20は、測定装置10による測定のタイミング、回数、期間、又は対象範囲の少なくともいずれかを制御する。他にも、測定制御装置20は、測定装置10に追加の測定を実行させてもよい。これらの制御により、測定制御装置20は、精度向上に有用な三次元形状情報を収集することが可能となる。
測定制御装置20は、ユーザ入力に基づいて測定装置10を制御してもよい。例えば、運動の周期性を確認するためにどの程度の回数、あるいは時間が必要かを事前に自動で判断することが困難である場合に、ユーザから設定情報が入力されることが望ましい。もちろん、設定情報はデフォルト値であってもよい。
また、測定制御装置20は、運動情報に基づいて測定装置10を制御してもよい。例えば、測定制御装置20は、対象物が周期運動を行う場合、すでに取得した三次元形状情報と位相が異なる情報を取得するために、又は同相の情報を取得するために、測定間隔を制御したり、追加の測定を実行させたりする。これにより、位相が異なる三次元形状情報を用いた死角の補完、又は同相の三次元形状情報を用いた精度向上を実現するために有用な三次元形状情報を、効率よく収集することが可能となる。
(7)データ出力
測定制御装置20(例えば、出力制御部65)は、処理結果を示す情報を出力部30に出力させる。測定制御装置20は、処理部64による処理結果を示す情報及び運動情報の一部又は全部を選択的に出力し得る。例えば、測定制御装置20は、統合した三次元形状情報、並びに運動の有無、運動の周期性の有無、周期、及び運動パターンの少なくとも何れかを選択的に出力する。どの情報を出力すべきかは、例えばユーザ入力により設定され得る。また、測定制御装置20は、利用した複数回の測定結果のうち、任意の測定結果をベースとして三次元形状情報を出力し得る。例えば、測定制御装置20は、どの測定結果をベースとするかをユーザ入力に基づいて定めてもよい。また、測定制御装置20は、対象物の中で最も長い運動の周期を1シーケンスとみなして、そのシーケンス内の全ての三次元形状情報を出力してもよい。また、測定制御装置20は、セグメントごとに三次元形状情報を出力してもよい。
以上、本実施形態に係る測定システム1の技術的特徴を説明した。続いて、図6及び図7を参照して、本実施形態に係る測定システム1の処理の流れを説明する。
<<3.処理の流れ>>
図6及び図7は、本実施形態に係る測定システム1による測定処理の流れの一例を示すフローチャートである。
図6に示すように、まず、測定制御装置20(例えば、測定制御部63)は、対象物のうち未測定の部分に測定の対象範囲を移動させる(ステップS102)。なお、測定装置10が全方位タイプである場合、本ステップは省略される。また、測定装置10がハンディタイプである場合、測定制御装置20は、ユーザに対して測定の対象範囲を移動させるよう指示する情報を出力する。
次いで、測定制御装置20(例えば、第2の取得部62)は、測定の対象範囲の運動の有無を判定する(ステップS104)。測定制御装置20(例えば、第1の取得部61及び測定制御部63)は、測定装置10に測定させ、三次元形状情報を運動の有無の判定のための情報として取得してもよい。
運動が無いと判定された場合(ステップS106/NO)、測定制御装置20(例えば、処理部64)は、統合処理Aを行う(ステップS108)。具体的には、測定制御装置20は、静止状態に対応する複数の三次元形状情報、即ち取得された全ての三次元形状情報の平均値をとる等する。ここで、ステップS104において測定装置10による測定が行われている場合、その際に取得された三次元形状情報が統合の対象となる。ステップS104において測定装置10による測定が行われていない場合、測定制御装置20は、新たに測定を実行させて取得した複数の三次元形状情報を統合の対象とする。その後、処理はステップS130に進む。
一方で、運動が有ると判定された場合(ステップS106/YES)、図7に示すように、測定制御装置20(例えば、第1の取得部61及び測定制御部63)は、測定装置10に測定を実行させて、三次元形状情報を取得する(ステップS110)。測定のタイミング、回数、期間、又は対象範囲等の設定情報は、ユーザ入力された値又はデフォルト値である。
次いで、測定制御装置20(例えば、処理部64)は、セグメンテーションを行う(ステップS112)。例えば、測定制御装置20は、対象物を運動が無い静止領域と運動が有る運動領域とに分ける。
次に、測定制御装置20(例えば、第2の取得部62)は、セグメントに運動があるか否かを判定する(ステップS114)。例えば、測定制御装置20は、セグメントごとに複数の三次元形状情報を用いたマッチング処理を行うことで判定を行う。
セグメントに運動が無いと判定された場合(ステップS114/NO)、測定制御装置20(例えば、処理部64)は、統合処理Bを行う(ステップS116)。具体的には、測定制御装置20は、静止状態に対応する複数の三次元形状情報、即ち当該セグメントについて取得された全ての三次元形状情報の平均値をとる等する。
一方で、セグメントに運動が有ると判定された場合(ステップS114/YES)、測定制御装置20(例えば、第2の取得部62)は、運動に周期性があるか否かを判定する(ステップS118)。
運動に周期性が有ると判定された場合(ステップS118/YES)、測定制御装置20(例えば、測定制御部63)は、追加の測定を測定装置10に実行させる(ステップS120)。これは、ステップS110においてすでに取得した三次元形状情報と位相が異なる情報を取得するため、又は同相の情報をさらに取得するためである。次いで、測定制御装置20(例えば、処理部64)は、統合処理Cを行う(ステップS122)。具体的には、測定制御装置20は、周期運動を行う対象物の同位相の運動状態に対応する複数の三次元形状情報の平均値をとる等し、異なる位相の運動状態に対応する複数の三次元形状情報から測定の死角部分を補完する。
一方で、運動に周期性が無いと判定された場合(ステップS118/YES)、測定制御装置20(例えば、第2の取得部62)は、運動パターンの有無を判定する(ステップS124)。例えば、測定制御装置20は、運動パターンの判定を行い、運動パターンの判定に成功した場合に運動パターンが有ると判定し、失敗した場合に無いと判定する。
運動パターンが有ると判定された場合(ステップS124/YES)、測定制御装置20(例えば、処理部64)は、統合処理Dを行う(ステップS126)。例えば、測定制御装置20は、実測データと運動パターンとを照らし合わせ、大きく外れるデータが見つかった場合に無効な値とみなして、時間近傍、あるいは空間近傍のデータを用いて修正する
一方で、運動パターンが無いと判定された場合(ステップS124/NO)、測定制御装置20(例えば、処理部64)は、統合処理Eを行う(ステップS128)。具体的には、測定制御装置20は、複数の三次元形状情報の中から、出力する一の三次元形状情報を選択する。例えば、測定制御装置20は、ステップS110において行われた複数回の測定のうち最後の測定により取得された三次元形状情報を選択してもよい。その場合、後述のステップS130において出力される三次元形状情報の測定時刻と、次に行われる測定の測定時刻までの時間間隔が短くなり、次の出力との整合性を向上させることができる。
測定制御装置20は、以上説明したステップS114〜ステップS128に係る処理を、ステップS112において分類された全てのセグメントについて行う。
そして、測定制御装置20(例えば、出力制御部65及び出力部30)は、データを出力する。例えば、測定制御装置20は、統合処理A、B、C、D又はEによる処理結果である三次元形状情報、及び運動情報を出力する。
測定制御装置20は、以上説明したステップS102〜ステップS130に係る処理を、対象物に未測定部分がなくなるまで行う。なお、一度のループの中で行われる測定装置10による測定の対象範囲は、同一であるものとする。
以上により、処理は終了する。
<<4.ハードウェア構成例>>
最後に、図8を参照して、本実施形態に係る情報処理装置のハードウェア構成について説明する。図8は、本実施形態に係る情報処理装置のハードウェア構成の一例を示すブロック図である。なお、図8に示す情報処理装置900は、例えば、図1に示した測定制御装置20を実現し得る。本実施形態に係る測定制御装置20による情報処理は、ソフトウェアと、以下に説明するハードウェアとの協働により実現される。
図8に示すように、情報処理装置900は、CPU(Central Processing Unit)901、ROM(Read Only Memory)902、RAM(Random Access Memory)903及びホストバス904aを備える。また、情報処理装置900は、ブリッジ904、外部バス904b、インタフェース905、入力装置906、出力装置907、ストレージ装置908、ドライブ909、接続ポート911及び通信装置913を備える。情報処理装置900は、CPU901に代えて、又はこれとともに、DSP若しくはASIC等の処理回路を有してもよい。
CPU901は、演算処理装置および制御装置として機能し、各種プログラムに従って情報処理装置900内の動作全般を制御する。また、CPU901は、マイクロプロセッサであってもよい。ROM902は、CPU901が使用するプログラムや演算パラメータ等を記憶する。RAM903は、CPU901の実行において使用するプログラムや、その実行において適宜変化するパラメータ等を一時記憶する。CPU901は、例えば、図1に示す制御部60を形成し得る。
CPU901、ROM902及びRAM903は、CPUバスなどを含むホストバス904aにより相互に接続されている。ホストバス904aは、ブリッジ904を介して、PCI(Peripheral Component Interconnect/Interface)バスなどの外部バス904bに接続されている。なお、必ずしもホストバス904a、ブリッジ904および外部バス904bを分離構成する必要はなく、1つのバスにこれらの機能を実装してもよい。
入力装置906は、例えば、マウス、キーボード、タッチパネル、ボタン、マイクロフォン、スイッチ及びレバー等、ユーザによって情報が入力される装置によって実現される。また、入力装置906は、例えば、赤外線やその他の電波を利用したリモートコントロール装置であってもよいし、情報処理装置900の操作に対応した携帯電話やPDA等の外部接続機器であってもよい。さらに、入力装置906は、例えば、上記の入力手段を用いてユーザにより入力された情報に基づいて入力信号を生成し、CPU901に出力する入力制御回路などを含んでいてもよい。情報処理装置900のユーザは、この入力装置906を操作することにより、情報処理装置900に対して各種のデータを入力したり処理動作を指示したりすることができる。入力装置906は、例えば、図1に示す入力部40を形成し得る。
出力装置907は、取得した情報をユーザに対して視覚的又は聴覚的に通知することが可能な装置で形成される。このような装置として、CRTディスプレイ装置、液晶ディスプレイ装置、プラズマディスプレイ装置、ELディスプレイ装置、レーザープロジェクタ、LEDプロジェクタ及びランプ等の表示装置や、スピーカ及びヘッドホン等の音声出力装置や、プリンタ装置等がある。出力装置907は、例えば、情報処理装置900が行った各種処理により得られた結果を出力する。具体的には、表示装置は、情報処理装置900が行った各種処理により得られた結果を、テキスト、イメージ、表、グラフ等、様々な形式で視覚的に表示する。他方、音声出力装置は、再生された音声データや音響データ等からなるオーディオ信号をアナログ信号に変換して聴覚的に出力する。上記表示装置又は上記音声出力装置は、例えば、図1に示す出力部30を形成し得る。
ストレージ装置908は、情報処理装置900の記憶部の一例として形成されたデータ格納用の装置である。ストレージ装置908は、例えば、HDD等の磁気記憶部デバイス、半導体記憶デバイス、光記憶デバイス又は光磁気記憶デバイス等により実現される。ストレージ装置908は、記憶媒体、記憶媒体にデータを記録する記録装置、記憶媒体からデータを読み出す読出し装置および記憶媒体に記録されたデータを削除する削除装置などを含んでもよい。このストレージ装置908は、CPU901が実行するプログラムや各種データ及び外部から取得した各種のデータ等を格納する。ストレージ装置908は、例えば、図1に示す記憶部50を形成し得る。
ドライブ909は、記憶媒体用リーダライタであり、情報処理装置900に内蔵、あるいは外付けされる。ドライブ909は、装着されている磁気ディスク、光ディスク、光磁気ディスク、または半導体メモリ等のリムーバブル記憶媒体に記録されている情報を読み出して、RAM903に出力する。また、ドライブ909は、リムーバブル記憶媒体に情報を書き込むこともできる。
接続ポート911は、外部機器と接続されるインタフェースであって、例えばUSB(Universal Serial Bus)などによりデータ伝送可能な外部機器との接続口である。
通信装置913は、例えば、ネットワーク920に接続するための通信デバイス等で形成された通信インタフェースである。通信装置913は、例えば、有線若しくは無線LAN(Local Area Network)、LTE(Long Term Evolution)、Bluetooth(登録商標)又はWUSB(Wireless USB)用の通信カード等である。また、通信装置913は、光通信用のルータ、ADSL(Asymmetric Digital Subscriber Line)用のルータ又は各種通信用のモデム等であってもよい。この通信装置913は、例えば、インターネットや他の通信機器との間で、例えばTCP/IP等の所定のプロトコルに則して信号等を送受信することができる。
なお、ネットワーク920は、ネットワーク920に接続されている装置から送信される情報の有線、または無線の伝送路である。例えば、ネットワーク920は、インターネット、電話回線網、衛星通信網などの公衆回線網や、Ethernet(登録商標)を含む各種のLAN(Local Area Network)、WAN(Wide Area Network)などを含んでもよい。また、ネットワーク920は、IP−VPN(Internet Protocol−Virtual Private Network)などの専用回線網を含んでもよい。
以上、本実施形態に係る情報処理装置900の機能を実現可能なハードウェア構成の一例を示した。上記の各構成要素は、汎用的な部材を用いて実現されていてもよいし、各構成要素の機能に特化したハードウェアにより実現されていてもよい。従って、本実施形態を実施する時々の技術レベルに応じて、適宜、利用するハードウェア構成を変更することが可能である。
なお、上述のような本実施形態に係る情報処理装置900の各機能を実現するためのコンピュータプログラムを作製し、PC等に実装することが可能である。また、このようなコンピュータプログラムが格納された、コンピュータで読み取り可能な記録媒体も提供することができる。記録媒体は、例えば、磁気ディスク、光ディスク、光磁気ディスク、フラッシュメモリ等である。また、上記のコンピュータプログラムは、記録媒体を用いずに、例えばネットワークを介して配信されてもよい。
<<5.まとめ>>
以上、図1〜図8を参照して、本開示の一実施形態について詳細に説明した。上記説明したように、測定制御装置20は、三次元形状情報及び当該三次元形状情報に対応する運動情報を取得し、運動情報に基づいて三次元形状情報を処理する。測定制御装置20は、三次元形状情報を、測定されたタイミングにおける運動情報に基づいて処理することで、物体の三次元形状の測定精度をより向上させることが可能である。具体的には、測定制御装置20は、対象物の運動の性質に基づいて複数の三次元形状情報を適応的に統合する、即ち統合手段を可変にすることで、動物体に関し測定精度を向上させることが可能である。
近年、動物体の3Dスキャンに関する技術開発は盛んに行われており、医療分野及び工業分野などその適用範囲も広範囲に及ぶ。本技術は、測定装置10により得られた三次元形状情報に基づく処理を行う、という点で既存の3Dスキャンシステムとの親和性が高く、また技術の搭載も容易であることから、動物体の3Dスキャンの必要性の向上と相まって、今後の活用が十分見込まれる。また、測定装置10と測定制御装置20とが分離した装置として形成されてもよいので、既存の測定装置10に新たに測定制御装置20を組み合わせるだけで、容易に上記説明した精度向上を図ることが可能である。
以上、添付図面を参照しながら本開示の好適な実施形態について詳細に説明したが、本開示の技術的範囲はかかる例に限定されない。本開示の技術分野における通常の知識を有する者であれば、請求の範囲に記載された技術的思想の範疇内において、各種の変更例または修正例に想到し得ることは明らかであり、これらについても、当然に本開示の技術的範囲に属するものと了解される。
例えば、上記実施形態では、測定装置10と測定制御装置20とが別々の装置として実現される例を説明したが、本技術はかかる例に限定されない。例えば、測定装置10と測定制御装置20とが一体化された単独の装置として実現されてもよい。
さらに、測定制御装置20は、単独の装置として実現されてもよく、一部または全部が別々の装置として実現されても良い。例えば、図1に示した測定制御装置20の機能構成例のうち、記憶部50及び制御部60が、測定装置10、出力部30及び入力部40とネットワーク等で接続されたサーバ等の装置に備えられていても良い。
また、本明細書においてフローチャート及びシーケンス図を用いて説明した処理は、必ずしも図示された順序で実行されなくてもよい。いくつかの処理ステップは、並列的に実行されてもよい。また、追加的な処理ステップが採用されてもよく、一部の処理ステップが省略されてもよい。
また、本明細書に記載された効果は、あくまで説明的または例示的なものであって限定的ではない。つまり、本開示に係る技術は、上記の効果とともに、または上記の効果に代えて、本明細書の記載から当業者には明らかな他の効果を奏しうる。
なお、以下のような構成も本開示の技術的範囲に属する。
(1)
対象物の三次元形状の測定結果を示す三次元形状情報を取得する第1の取得部と、
前記第1の取得部により取得された前記三次元形状情報に対応する前記対象物の運動を示す情報を取得する第2の取得部と、
前記第2の取得部により取得された前記対象物の運動を示す情報に基づいて、前記第1の取得部により取得された前記三次元形状情報を処理する処理部と、
を備える情報処理装置。
(2)
前記処理部は、前記対象物の運動の性質に基づいて複数の前記三次元形状情報を統合する、前記(1)に記載の情報処理装置。
(3)
前記処理部は、静止状態に対応する複数の前記三次元形状情報を統計処理する、前記(2)に記載の情報処理装置。
(4)
前記処理部は、予測される前記対象物の運動に基づいて前記三次元形状情報を統計処理する、前記(2)又は(3)に記載の情報処理装置。
(5)
前記処理部は、周期運動を行う前記対象物の同位相の運動状態に対応する複数の前記三次元形状情報を統計処理する、前記(2)〜(4)のいずれか一項に記載の情報処理装置。
(6)
前記統計処理は、対象の複数の前記三次元形状情報について、平均値をとる、中央値をとる、最頻値をとる、又は外れ値を削除することを含む、前記(3)〜(5)のいずれか一項に記載の情報処理装置。
(7)
前記処理部は、前記対象物の異なる運動状態に対応する複数の前記三次元形状情報から、測定の死角部分を補完する、前記(2)〜(6)のいずれか一項に記載の情報処理装置。
(8)
前記処理部は、周期運動を行う前記対象物の異なる位相の運動状態に対応する複数の前記三次元形状情報から、測定の死角部分を補完する、前記(7)に記載の情報処理装置。
(9)
前記対象物の三次元形状を測定する測定装置を、前記対象物の運動を示す情報に基づいて制御する測定制御部をさらに備える、前記(1)〜(8)のいずれか一項に記載の情報処理装置。
(10)
前記測定制御部は、測定のタイミング、回数、期間、又は対象範囲の少なくともいずれかを制御する、前記(9)に記載の情報処理装置。
(11)
前記測定制御部は、前記測定装置に追加の測定を実行させる、前記(9)又は(10)に記載の情報処理装置。
(12)
前記処理部は、前記運動を示す情報に基づいて、前記対象物を運動の性質が異なる複数のセグメントに分類する、前記(1)〜(11)のいずれか一項に記載の情報処理装置。
(13)
前記処理部は、前記セグメントごとに前記三次元形状情報を処理する、前記(12)に記載の情報処理装置。
(14)
前記第2の取得部は、複数の前記三次元形状情報に基づいて前記運動を示す情報を取得する、前記(1)〜(13)のいずれか一項に記載の情報処理装置。
(15)
前記第2の取得部は、前記対象物の三次元形状が測定されたタイミングにおける前記対象物の運動を示す情報を取得する、前記(1)〜(14)のいずれか一項に記載の情報処理装置。
(16)
前記処理部による処理結果を示す情報及び前記運動を示す情報の一部又は全部を選択的に出力する出力部をさらに備える、前記(1)〜(15)のいずれか一項に記載の情報処理装置。
(17)
対象物の三次元形状の測定結果を示す三次元形状情報を取得することと、
取得された前記三次元形状情報に対応する前記対象物の運動を示す情報を取得することと、
取得された前記対象物の運動を示す情報に基づいて、前記三次元形状情報をプロセッサにより処理することと、
を含む情報処理方法。
(18)
コンピュータを、
対象物の三次元形状の測定結果を示す三次元形状情報を取得する第1の取得部と、
前記第1の取得部により取得された前記三次元形状情報に対応する前記対象物の運動を示す情報を取得する第2の取得部と、
前記第2の取得部により取得された前記対象物の運動を示す情報に基づいて、前記第1の取得部により取得された前記三次元形状情報を処理する処理部と、
として機能させるためのプログラム。
1 測定システム
10 測定装置
20 測定制御装置
30 出力部
40 入力部
50 記憶部
60 制御部
61 第1の取得部
62 第2の取得部
63 測定制御部
64 処理部
65 出力制御部

Claims (15)

  1. 対象物の三次元形状の測定結果を示す三次元形状情報を取得する第1の取得部と、
    前記第1の取得部により取得された前記三次元形状情報に対応する前記対象物の運動を示す情報を取得する第2の取得部と、
    前記第2の取得部により取得された前記対象物の運動を示す情報に含まれる予測される前記対象物の運動に基づいて、前記第1の取得部により取得された前記三次元形状情報を統計処理する処理部と、
    を備える情報処理装置。
  2. 前記処理部は、前記対象物の運動に基づいて複数の前記三次元形状情報を統合する、請求項1に記載の情報処理装置。
  3. 前記処理部は、周期運動を行う前記対象物の同位相の運動状態に対応する複数の前記三次元形状情報を統計処理する、請求項2に記載の情報処理装置。
  4. 前記処理部は、前記対象物の異なる運動状態に対応する複数の前記三次元形状情報から、測定の死角部分を補完する、請求項2に記載の情報処理装置。
  5. 前記処理部は、周期運動を行う前記対象物の異なる位相の運動状態に対応する複数の前記三次元形状情報から、測定の死角部分を補完する、請求項に記載の情報処理装置。
  6. 前記対象物の三次元形状を測定する測定装置を、前記対象物の運動を示す情報に基づいて制御する測定制御部をさらに備える、請求項1に記載の情報処理装置。
  7. 前記測定制御部は、測定のタイミング、回数、期間、又は対象範囲の少なくともいずれかを制御する、請求項に記載の情報処理装置。
  8. 前記測定制御部は、前記測定装置に追加の測定を実行させる、請求項に記載の情報処理装置。
  9. 前記処理部は、前記運動を示す情報に基づいて、前記対象物を運動の性質が異なる複数のセグメントに分類する、請求項1に記載の情報処理装置。
  10. 前記処理部は、前記セグメントごとに前記三次元形状情報を処理する、請求項に記載の情報処理装置。
  11. 前記第2の取得部は、複数の前記三次元形状情報に基づいて前記運動を示す情報を取得する、請求項1に記載の情報処理装置。
  12. 前記第2の取得部は、前記対象物の三次元形状が測定されたタイミングにおける前記対象物の運動を示す情報を取得する、請求項1に記載の情報処理装置。
  13. 前記処理部による処理結果を示す情報及び前記運動を示す情報の一部又は全部を選択的に出力する出力部をさらに備える、請求項1に記載の情報処理装置。
  14. 対象物の三次元形状の測定結果を示す三次元形状情報を取得することと、
    取得された前記三次元形状情報に対応する前記対象物の運動を示す情報に含まれる予測される前記対象物の運動を取得することと、
    取得された前記対象物の運動を示す情報に基づいて、前記三次元形状情報をプロセッサにより統計処理することと、
    を含む情報処理方法。
  15. コンピュータを、
    対象物の三次元形状の測定結果を示す三次元形状情報を取得する第1の取得部と、
    前記第1の取得部により取得された前記三次元形状情報に対応する前記対象物の運動を示す情報を取得する第2の取得部と、
    前記第2の取得部により取得された前記対象物の運動を示す情報に含まれる予測される前記対象物の運動に基づいて、前記第1の取得部により取得された前記三次元形状情報を統計処理する処理部と、
    として機能させるためのプログラム。
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