JP6740453B2 - 視準校正装置および視準校正システム - Google Patents
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Description
レーザ送信器は、模擬銃に取り付けられ、該模擬銃の引金が操作された際に非可視光で あるレーザ光を標的に向けて発射する。照準眼鏡は、照準方向を調整するための調整機構 を備えている。照準送信器は、レーザ送信器に対して物理的に平行となるように固定して 設けられ、目に損傷を与えにくいアイセーフレーザを使用して可視レーザ光を発生する。
一方、標的には、中央部に受光器と発光器が設けられ、レーザ送信器から照射されたレ ーザ光が受光器に的中すると発光器が発光するようになっている。また、標的には、受光 器の近傍に照準眼鏡により照準される照準用十字線および照準送信器により照準される照 準校正用十字線が設けられる。すなわち、照準用十字線および照準校正用十字線は、受光 器の近傍において照準眼鏡および照準送信器に対応する位置関係となるように設けられる 。
上記のように構成された射撃訓練装置は、射撃訓練を実施する前に照準眼鏡が正しく照 準されているかどうかの確認および調整(照準調整)を行う。
図1は視準校正システムの初期状態における照準器の可視光軸線とレーザ送信装置の照 準線との状態を示す図である。図2は視準校正システムの方向調整を行った状態における 照準器の可視光軸線とレーザ送信装置の照準線との状態を示す図である。図3は視準校正 システムにおける視準校正を確認している状態を示す図である。
照準器用レチクル18Sおよび火器照準用レチクル17Sは、受光器15Sの近傍にお いて照準器80Sおよび火器用照準器71Sに対応する位置関係となるように設けられて いる。
プロジェクタ50Sは照準器80Sと図示しない方向調整機構とを装着する。照準器8 0Sはプロジェクタ50Sに対して物理的に平行となるように固定して設けられる。
図1は火器用照準器71Sから照射される可視レーザ光を火器照準用レチクル17Sに 合わせて照準器80Sから視準校正板10Sに照射した状態を示している。照準器80S から視準校正板10Sに照射される照射位置19Sは目視が可能である。
この操作により、図2に示すように、火器70Sの照準線102Sと照準器80Sの可 視光軸線101Sとプロジェクタ50Sのレーザ光軸線103Sは平行となる。
本発明の目的は、音声ナビゲートを用いて視準校正時間を短縮することである。
ここで任意に分割した表示部分は具体的に4分儀とすることが好ましい。
なお、以下の説明において、同一構成要素には同一符号を付し繰り返しの説明を省略す ることがある。
実施形態に係る視準校正装置システム1は、視準校正板10と、光学装置20と、光学 装置20と無線または有線で接続される入出力処理器40と、を備え、視準校正装置を構 成する。
なお、火器70にプロジェクタ50を装着するので、火器70は訓練者が保持する小火 器よりも固定して使用する小火器や重火器の方が好ましい。
視準校正板10は本体11と標的板12とを備える。標的板12はプリズム取付板13 と受光器15と発光器16と火器照準軸用レチクル17とを備える。
プリズム取付板13は、プリズム14が装着できる構造となっている。プロジェクタ5 0からのレーザ光線を受光器15で受光すると、発光器16のLEDが発光するようにな っている。
光学装置20はプロジェクタ50の取り付けるための取付金具30を備え、光学装置2 0とプロジェクタ50の光軸が平行になるように取付金具30で固定される。光学装置2 0はレーザ光線201を照射するレーザ発光部21とプリズム14により反射した反射光 202を受光するレーザ受光部22を有する。反射光202により光学装置20の照準が データ処理部23で算出され、入出力処理器40に表示することができる。
また、光学装置20は通信部24と表示部25と振動検知部26と音響部27と電源部 28とを備える。
また、光学装置用照準点レチクル43Rに照準点43Cを合わせるのに対し、音声ナビ ゲーション(SOUND NAVIGATION)にて、調整指示が可能である。
その音声ナビゲーションに従って、プロジェクタ50に装着されている方向調整機構6 0により照準点43Cを光学装置用照準点レチクル43Rに合わせる。なお、図7では照 準点43Cが光学装置用照準点レチクル43Rに近づいて行く軌跡が示されている。
ここで、機械的に決定される距離AおよびBとは、光学装置20の光軸とプロジェクタ 50の光軸との距離で、水平方向が距離A、垂直方向が距離B離れている。
音声ナビゲーション機能により、視準校正の手順が、全て画面と音声で把握することが できる。
標的板12にはプリズム14、受光器15、発光器16および火器照準用レチクル17 を備えるが、図7および図8に示すように、光学装置用照準点レチクル43Rおよびプロ ジェクタ用レチクル45Rが入出力処理器30の画面に表示される。
図9に示すように、光学装置用照準点レチクル43Rはプリズム14の中心に、プロジ ェクタ用レチクル45Rは受光器15の中心に位置するように、画面上に表示される。
次に、視準校正装置の操作方法について説明する。 (1)視準校正を行う距離(例えば、20m〜30mの範囲内の所定の距離)に、視準校 正板10の本体11を配置する。 (2)プロジェクタ50に光学装置20を取付金具30で取り付ける。なお、プロジェク タ50は火器70の所定の位置に装着されている。 (3)本体11に標的板12を取り付ける。なお、標的板12のプリズム取付板13には プリズム14が取り付けられている。 (4)入出力処理器30を「ON」にし、視準校正する対象火器を選択する。 (5)光学装置20を「ON」にし、プロジェクタ50に装着している方向調整機構60 を調整し、入出力処理器40上で、光学装置用照準点レチクル43Rに光学装置20で算 出した照準点43Cを合わせる。 (6)プロジェクタ50から標的板12にレーザ光線を照射し、発光器16のLEDが発 光することを確認する。 (7)照準眼鏡71にて、火器照準軸用レチクル47Rが中心にあることを確認する。 上記操作により、火器用照準器71の照準線102と光学装置20の光軸線101とプロ ジェクタ50のレーザ光軸線103とは平行となる。
図10Aから図10Cは実施形態に係る処理器画面における光学装置用照準点レチクル とプロジェクタ用レチクルの算出図である。図10Aは入出力処理器の画面図、図10B は光学装置、プロジェクタおよび方向調整機構を示す上面図、図10Cはその側面図であ る。
図10Bおよび図10Cに示すように、光学装置20とプロジェクタ50の光軸は垂直 方向に距離A、水平方向に距離B離れている。プロジェクタ用レチクル45Rは機械的に 決定される距離AおよびBにより表示される。
図11Aは光学装置20の光軸がプリズム14に対して水平方向右に距離X、垂直方向 上に距離Yずれて配置されている様子を示している。
図11Bは図11Aの配置を入出力処理器に表示した画面を示している。
戻ってきたレーザ光線はデータ処理部23にて復調され、通信部24から有線または無 線通信路31により入出力処理器40にデータが送信される。入出力処理器40では、光 学装置20からのデータにより視準校正中の照準位置(軌跡)を表示する。
実施形態に係る視準校正システムについて図12、図13および図14を用いて説明す る。
図12は本発明の一実施例に係る視準校正システムの音声ナビゲートについて説明する ための図である。
図13は本発明の一実施例に係る視準校正システムの微調整について説明するための図 である。
図14において、視準校正装置システム1は、視準校正板10と、光学装置20と、光 学装置20と無線または有線で接続される入出力処理器40と、を備え、視準校正装置を 構成する。
なお、入出力処理器40は、PC(Personal Computer)等でもよい。
標的板12は、プリズム14、受光器15、発光器16で構成されている。
受光器15はプロジェクタ50からのレーザ光線を受光すると、発光器16がLED( Light Emitting Diode)発光する。
レーザ発光部21はレーザ光201をプリズム14に照射する。
レーザ受光部22は、プリズム14からのレーザ反射光202を受光し、受光したレー ザ反射光202をデータに変換し、変換したデータをデータ処理部23に出力する。
データ処理部23は、入力されたデータから照準点を算出し、算出した照準点を通信部 24を介して入出力処理器40に出力する。
また、入出力処理器40は、照準点(光学装置用)レチクルに照準点を合わせるのに対 し、音声ナビゲートにて、調整指示を行う。
なお、照準眼鏡で覗く画面である、プロジェクタ用レチクル、照準点(光学装置用)レ チクル及び火器照準軸用レチクルが画面上で切換並びに音声ナビゲートが可能である。
入出力処理器40の音声ナビゲート機能により、視準調整の手順が、全て画面と音声で 把握出来る。
入出力処理器40は、視準校正する対象火器が選択されると、対象火器に対応したプロ ジェクタ用レチクル、照準(プリズム用)レチクル及び火器照準軸用レチクルを表示する 。
光学装置20のレーザ発光部21より送信(照射)されたレーザ光線201は、標的板 12のプリズム14にて全反射され、プロジェクタ50から送信されるレーザ光線の入射 光と同一方向(並行)に光学装置20のレーザ受光部22に戻ってくる。
戻ってきたレーザ光線202はデータ処理部23にて復調され、通信部24から有線又 は無線により入出力処理器40にデータが送信される。
照準点(光学装置用)レチクルは、光学装置20より送信した反射光が戻ってきた際に 、光学装置20で算出した照準点と同時に絶対位置が確定する。
入出力処理器40は、照準点調整において、照準点(光学装置用)レチクルまでの調整 量を音声ナビゲートする。
入出力処理器40は、照準点(光学装置用)レチクルと光学装置20で算出した照準点 との距離をもとに、音声ナビゲートを段階的に行う。
入出力処理器40は、照準点(光学装置用)レチクルと光学装置20で算出した照準点 との方向性については、レチクルを基準点とした4分儀での各象限(図12参照)にて管 理する。
また、入出力処理器40は、レベル2(微調整)の3段階について、距離が近づくにつ れて音量が大きくなる方式も選択できるようにしてもよい。
入出力処理器40は、図12、図13において、例えば、第1象限に照準点124があ り、上下方向から調整を開始した場合、照準点がX軸に近づくにつれて鳴音パターン、音 量を変化させていく。
入出力処理器40は、照準点124がX軸を超えた時点で第2象限となるので、象限値 発音、鳴音周波数を変化させ、この時点で上下方向の調整を終了させる。
入出力処理器40は、続いて、左右方向の調整を開始した場合、照準点がY軸に近づく につれて鳴音パターン、音量を変化させていく。
入出力処理器40は、照準点124がレチクルと一致した時点で調整完了となるので、 音声ナビゲートを終了させる。
Claims (4)
- 視準校正装置は、視準校正板と、レーザ送信装置に装着される光学装置と、入出力処理器を備え、
前記視準校正板は、火器照準用レチクルと、前記レーザ送信装置から照射される照射光を受ける受光器と、前記受光器が前記照射光を受光したときに発光する発光器と、前記光学装置から照射されるレーザ照射光を前記光学装置に反射するプリズムとを備え、
前記光学装置は、前記プリズムにレーザを照射するレーザ発光部と、前記プリズムからの反射光を受けるレーザ受光部と、 前記レーザ受光部からの反射光の受光時間と入射角度によって照準点とレチクルを算出するデータ処理部とを備え、
前記入出力処理器は、前記レチクルを中心に照準点の位置を任意に分割した表示部分の所望の部分に表示し、
前記レチクルと前記照準点の距離に応じて複数領域に分け、領域毎に出力する音声ナビゲートの音声を変更するものであって、更に、
照準点とレチクルの距離が大きい場合には、粗調整として調整量を音声ナビゲートし、距離が小さい場合は細かな調整を繰り返すように音声ナビゲート時間を短くして連続的に行うことを特徴とする視準校正装置。 - 請求項1に記載の視準校正装置において、
前記入出力処理器は、前記レチクルと前記照準点が接近すると音量変化または周波数変化させることを特徴とする視準校正装置。 - 視準校正システムは、火器に備わる火器用照準器と、前記火器に装着されるレーザ送信装置と、前記レーザ送信装置に装着される方向調整機構と、前記レーザ送信装置に装着される光学装置と、前記レーザ送信装置から基準距離隔離される視準校正板と、入出力処理 器とを備え、
視準校正板は、前記火器用照準器のターゲットである火器照準用レチクルと、前記レーザ送信装置から照射される照射光を受ける受光器と、前記受光器が前記照射光を受光した ときに発光する発光器と、前記光学装置から照射されるレーザ照射光を前記光学装置に反射するプリズムとを備え、
前記光学装置は、前記プリズムにレーザを照射するレーザ発光部と、前記プリズムからの反射光を受けるレーザ受光部と、 前記レーザ受光部からの反射光の受光時間と入射角度によって照準点とレチクルを算出するデータ処理部とを備え、
前記入出力処理器は、前記レチクルと前記照準点の距離に応じて複数領域に分け、領域毎に出力する音声ナビゲートの音声を変更するものであって、更に、
照準点とレチクルの距離が大きい場合には、粗調整として調整量を音声ナビゲートし、距離が小さい場合は細かな調整を繰り返すように音声ナビゲート時間を短くして連続的に行うことを特徴とする視準校正システム。 - 請求項3に記載の視準校正システムにおいて、
前記入出力処理器は、前記レチクルと前記照準点が接近すると音量変化または周波数変化させることを特徴とする視準校正システム。
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