JP6740061B2 - Pneumatic tire - Google Patents
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Description
本発明は、タイヤ幅方向に突出する複数の突出部を備える空気入りタイヤに関する。 The present invention relates to a pneumatic tire including a plurality of protrusions that protrude in the tire width direction.
従来、空気入りタイヤとして、タイヤ幅方向に突出する複数の突出部を備える空気入りタイヤが、知られている(例えば、特許文献1)。斯かる構成によれば、突出部が泥をせん断する際の抵抗や突出部と岩との間の摩擦等により、泥濘地や岩場でのトラクション性能が向上し、また、ゴム厚みの増加により、耐外傷性能が向上する。 BACKGROUND ART Conventionally, as a pneumatic tire, a pneumatic tire including a plurality of protruding portions protruding in the tire width direction is known (for example, Patent Document 1). According to such a configuration, due to the resistance when the projecting portion shears the mud and the friction between the projecting portion and the rock, the traction performance in the mud or the rocky area is improved, and the rubber thickness is increased, The scratch resistance is improved.
ところで、突出部の存在により、タイヤにおける重量バランスが不均一になり易い。これにより、例えば、タイヤ製造時(加硫時)に、ゴムが円滑に流れず、所望のタイヤ形状に対して欠け(ベア)が発生したり、また、例えば、車両装着時に、ユニフォミティが低下し、車両の振動や騒音の原因となったりする場合がある。 By the way, the weight balance in the tire tends to be uneven due to the presence of the protruding portion. As a result, for example, during tire production (vulcanization), the rubber does not flow smoothly and a chip (bare) occurs with respect to the desired tire shape, or, for example, when the vehicle is mounted, uniformity deteriorates. , It may cause vibration or noise of the vehicle.
そこで、課題は、重量バランスの不均一を抑制することができる空気入りタイヤを提供することである。 Therefore, an object is to provide a pneumatic tire capable of suppressing uneven weight balance.
空気入りタイヤは、タイヤ径方向に延びるサイドウォール部と、タイヤ径方向の外側にトレッド面を有し、前記サイドウォール部のタイヤ径方向の外側端に連接されるトレッド部と、を備え、前記トレッド部は、タイヤ径方向の外側に配置されるトレッドゴムと、前記トレッドゴムのタイヤ径方向の内側に配置される少なくとも一つのベルトプライと、を備え、前記トレッドゴムは、タイヤ幅方向の外側端まで延びる複数の溝と、前記複数の溝に区画されることにより、タイヤ周方向に並列される複数のブロックと、を備え、前記サイドウォール部は、タイヤ幅方向に突出する複数の突出部を備え、前記突出部は、タイヤ幅方向視において、少なくとも一部が前記複数のブロックのうち一つとタイヤ径方向で重なるように、配置され、前記複数の突出部の少なくとも一つは、少なくとも一つの開口部を備え、前記少なくとも一つの突出部は、最もタイヤ径方向の内側に配置される前記ベルトプライのタイヤ幅方向の外側端の位置に対して、タイヤ径方向の内側に配置される内側領域と、タイヤ径方向の外側に配置される外側領域と、に区分され、前記内側領域における前記開口部の開口面積の総和は、前記外側領域における前記開口部の開口面積の総和よりも、大きい。 The pneumatic tire includes a sidewall portion extending in the tire radial direction, a tread portion having a tread surface on the outer side in the tire radial direction, and a tread portion connected to an outer end in the tire radial direction of the sidewall portion, and The tread portion includes a tread rubber arranged on the outer side in the tire radial direction, and at least one belt ply arranged on the inner side in the tire radial direction of the tread rubber, and the tread rubber is an outer side in the tire width direction. A plurality of grooves that extend to the end and a plurality of blocks that are divided into the plurality of grooves and that are arranged in parallel in the tire circumferential direction are provided, and the sidewall portion includes a plurality of protruding portions that protrude in the tire width direction. In the tire width direction view, the protrusion is arranged so that at least a part thereof overlaps one of the plurality of blocks in the tire radial direction, and at least one of the plurality of protrusions is at least one. Inner side of the at least one projecting portion arranged inside the tire radial direction with respect to the position of the outer end in the tire width direction of the belt ply arranged most inside the tire radial direction. A region and an outer region arranged on the outer side in the tire radial direction are divided into, and the sum of the opening areas of the openings in the inner region is larger than the sum of the opening areas of the openings in the outer region. ..
また、空気入りタイヤにおいては、前記突出部の実表面積に対する前記開口部の開口面積の総和の比率においては、前記内側領域の当該比率は、前記外側領域の当該比率よりも、大きい、という構成でもよい。 Further, in the pneumatic tire, in the ratio of the total opening area of the openings to the actual surface area of the protrusion, the ratio of the inner region is larger than the ratio of the outer region. Good.
また、空気入りタイヤにおいては、前記内側領域における前記開口部の深さは、前記外側領域における前記開口部の深さよりも、深い、という構成でもよい。 Further, in the pneumatic tire, the depth of the opening in the inner region may be deeper than the depth of the opening in the outer region.
また、空気入りタイヤにおいては、前記内側領域における突出部の突出量は、前記外側領域における突出部の突出量よりも、大きい、という構成でもよい。 Further, in the pneumatic tire, the protrusion amount of the protrusion in the inner region may be larger than the protrusion amount of the protrusion in the outer region.
以上の如く、空気入りタイヤは、重量バランスの不均一を抑制することができる、という優れた効果を奏する。 As described above, the pneumatic tire has an excellent effect that uneven weight balance can be suppressed.
以下、空気入りタイヤにおける一実施形態について、図1〜図9を参酌して説明する。なお、各図(図10〜図13も同様)において、図面の寸法比と実際の寸法比とは、必ずしも一致しておらず、また、各図面の間での寸法比も、必ずしも一致していない。 Hereinafter, one embodiment of the pneumatic tire will be described with reference to FIGS. 1 to 9. In each of the drawings (also in FIGS. 10 to 13), the dimensional ratios of the drawings and the actual dimensional ratios do not always match, and the dimensional ratios of the drawings do not necessarily match. Absent.
図1に示すように、空気入りタイヤ(以下、単に「タイヤ」ともいう)1は、ビード11aを有する一対のビード部11を備えている。そして、タイヤ1は、各ビード部11からタイヤ径方向D2の外側に延びるサイドウォール部12と、一対のサイドウォール部12の各々のタイヤ径方向D2の外側端に連接され、地面と接するトレッド面13aをタイヤ径方向D2の外側に有するトレッド部13とを備えている。なお、タイヤ1は、リム(図示していない)に装着される。
As shown in FIG. 1, a pneumatic tire (hereinafter, also simply referred to as “tire”) 1 includes a pair of
また、タイヤ1は、一対のビード11a,11aの間に架け渡されるカーカス層14と、カーカス層14の内側に配置され、空気が充填されるタイヤ1の内部空間に面するインナーライナー15とを備えている。カーカス層14及びインナーライナー15は、ビード部11、サイドウォール部12、及びトレッド部13に亘って、タイヤ内周に沿って配置されている。
Further, the
図1(以下の図も同様)において、第1の方向D1は、タイヤ回転軸と平行であるタイヤ幅方向D1であり、第2の方向D2は、タイヤ1の直径方向であるタイヤ径方向D2であり、第3の方向D3(例えば、図2及び図3参照)は、タイヤ回転軸周りの方向であるタイヤ周方向D3である。なお、第2の方向D2の一方向側D2aは、タイヤ径方向D2の内方側であり、他方向側D2bは、タイヤ径方向D2の外方側である。また、タイヤ赤道面S1は、タイヤ回転軸に直交する面で且つタイヤ幅方向D1の中心に位置する面であり、タイヤ子午面は、タイヤ回転軸を含む面で且つタイヤ赤道面S1と直交する面である。
In FIG. 1 (the same applies to the following figures), a first direction D1 is a tire width direction D1 that is parallel to the tire rotation axis, and a second direction D2 is a tire radial direction D2 that is a diametrical direction of the
ビード11aは、環状に形成されるビードコア11bと、ビードコア11bのタイヤ径方向D2の外側に配置されるビードフィラー11cとを備えている。例えば、ビードコア11bは、ゴム被覆されたビードワイヤ(例えば、金属線)を積層して形成され、ビードフィラー11cは、硬質ゴムを、タイヤ径方向D2の外側に向けてテーパ状にして形成されている。
The
ビード部11は、リムに接触する外表面を構成すべく、カーカス層14のタイヤ幅方向D1の外側に配置されるリムストリップゴム11dを備えている。サイドウォール部12は、外表面を構成すべく、カーカス層14のタイヤ幅方向D1の外側に配置されるサイドウォールゴム12aを備えている。
The
トレッド部13は、トレッド面13aを構成するトレッドゴム13bと、トレッドゴム13bとカーカス層14との間に配置されるベルト部13cとを備えている。ベルト部13cは、複数(図1においては、4つ)のベルトプライ13dを備えている。例えば、ベルトプライ13dは、平行配列した複数本のベルトコード(例えば、有機繊維や金属)と、ベルトコードを被覆するトッピングゴムとを備えている。
The
カーカス層14は、少なくとも1つ(図1においては、2つ)のカーカスプライ14aで構成されている。カーカスプライ14aは、ビード11aを巻き込むようにビード11aの周りで折り返されている。また、カーカスプライ14aは、タイヤ周方向D3に対して略直交する方向に配列した複数のプライコード(例えば、有機繊維や金属)と、プライコードを被覆するトッピングゴムとを備えている。
The
インナーライナー15は、空気圧を保持するために、気体の透過を阻止する機能に優れている。なお、サイドウォール部12において、インナーライナー15は、カーカス層14の内周側に密接しており、インナーライナー15及びカーカス層14間には、他の部材は介在していない。
The
例えば、最も内周側に配置されるカーカスプライ14aとタイヤ内周面(インナーライナー15の内周面)との間の距離において、サイドウォール部12の当該距離は、トレッド部13の当該距離の90%〜180%である。より具体的には、サイドウォール部12の当該距離は、トレッド部13の当該距離の120%〜160%である。
For example, in the distance between the
なお、サイドウォール部12は、タイヤ最大幅となる位置(具体的には、カーカス層14のタイヤ幅方向D1の外側同士間の距離のうち、最大距離となる位置)とタイヤ径方向D2で同じになる位置12bを、外表面に備えている。以下、当該位置12bを、タイヤ最大幅位置12bという。
The
また、サイドウォール部12は、ビードフィラー11cのタイヤ径方向D2の外側端11eと、タイヤ径方向D2で同じになる位置12cを、外表面に備えている。以下、当該位置12cを、ビードフィラー外側端位置12cという。
In addition, the
さらに、サイドウォール部12は、複数のベルトプライ13dのうち、最もタイヤ径方向D2の内側に配置されているベルトプライ13dにおける、タイヤ幅方向D1の外側端13eと、タイヤ径方向D2で同じになる位置12dを、外表面に備えている。以下、当該位置12dを、ベルト端位置12dという。
Further, the
図2〜図4に示すように、トレッド部13は、タイヤ幅方向D1の外側端まで延びる複数の溝2と、複数の溝2に区画されることにより、タイヤ周方向D3に並列される複数のブロック3とを備えている。また、サイドウォール部12は、プロファイル面(基準面)S2からタイヤ幅方向D1に突出する複数の突出部4と、プロファイル面S2からタイヤ幅方向D1に突出し、タイヤ周方向D3に沿って延びる環状突起部5とを備えている。
As shown in FIGS. 2 to 4, the
突出部4は、サイドウォール部12の少なくともタイヤ径方向D2の外側に配置されている。これにより、突出部4は、泥濘地や砂地において、車両の重みによりタイヤ1が沈降し、泥や砂に埋没した状態で接地したり、また、岩場において、凹凸の岩に接地したりできる。即ち、突出部4は、泥濘地、砂地、及び岩場といった悪路において、接地する。なお、突出部4は、平坦な道路において、通常走行時に接地しない。
The protruding
また、突出部4は、サイドウォール部12のビードフィラー外側端位置12c(図1参照)よりも、タイヤ径方向D2の外側に配置されている。具体的には、突出部4は、サイドウォール部12のタイヤ最大幅位置12b(図1参照)よりも、タイヤ径方向D2の外側に配置されている。
In addition, the protruding
突出部4は、タイヤ幅方向D1視において、少なくとも一部が複数のブロック3のうち一つとタイヤ径方向D2で重なるように、配置されている。即ち、突出部4は、タイヤ幅方向D1視において、タイヤ径方向D2で一つのブロック3のみと重なっている。そして、例えば、突出部4は、タイヤ幅方向D1視において、タイヤ径方向D2で、ブロック3とタイヤ周方向D3の25%以上(好ましくは50%以上、より好ましくは75%以上)の範囲で重なっている。
The protruding
突出部4のタイヤ径方向D2の外側端4aは、ブロック3のトレッド面13aより、タイヤ径方向D2の内側である。これにより、ブロック3のトレッド面13aと、突出部4のタイヤ径方向D2の外側端4aとにより、凹凸形状が形成されている。
The
ところで、凹凸形状が存在することにより、面やエッジの成分が形成される。そして、泥、砂、岩に接地する部分に、凹凸形状が形成されることにより、泥、砂、岩に接地する面積が、大きくなったり、また、その凹凸形状による面やエッジが、さまざまな位置の泥、砂、岩に接地し易くなったりする。このように、泥、砂、岩に接地する部分に、凹凸形状が形成されることで、トラクション性能が向上する。 By the way, due to the presence of the uneven shape, surface and edge components are formed. The uneven shape is formed in the portion that contacts the mud, sand, and rocks, which increases the area of contact with the mud, sand, and rocks. It may be easier to touch the mud, sand, or rock at the location. In this way, the uneven shape is formed in the portion contacting the mud, sand, or rock, so that the traction performance is improved.
突出部4は、開口部6,7を備えている。これにより、突出部4の存在により重量が増加する一方、開口部6,7が重量の増加を抑えているため、突出部4の存在に起因する重量バランスの不均一を抑制している。また、開口部6,7の存在により、面やエッジの成分が増加するため、トラクション性能が向上する。なお、第1及び第2開口部6,7は、タイヤ幅方向D1視で、それぞれ四角形状に形成されている。
The
開口部6,7は、突出部4のタイヤ径方向D2の両端縁から離れて配置されている。さらに、開口部6,7は、突出部4のタイヤ周方向D3の両端縁から離れて配置されている。これにより、突出部4の開口部6,7周りの剛性を高めることができるため、突出部4によるトラクション性能を維持することができている。例えば、開口部6,7の開口縁と突出部4の端縁との間の幅寸法は、1.5mm以上(好ましくは、2.0mm以上)である。
The
また、開口部6,7は、突出部4のタイヤ周方向D3の中心を含むように、配置されている。具体的には、開口部6,7のタイヤ周方向D3の中心位置は、突出部4のタイヤ周方向D3の中心位置と一致している。そして、開口部6,7は、突出部4のタイヤ周方向D3の中心に対して線対称の形状となっている。これにより、タイヤ周方向D3において、重量バランスが不均一になることを抑制するため、車両装着時のユニフォミティが低下することを抑制できる。
The
突出部4は、ベルト端位置12dに対して、タイヤ径方向D2の内側に配置される内側領域4bと、タイヤ径方向D2の外側に配置される外側領域4cとに区分されている。本実施形態においては、ベルト端位置12dが、環状突起部5と同じ位置であるため、内側領域4bは、環状突起部5よりも、タイヤ径方向D2の内側に配置されており、外側領域4cは、環状突起部5よりも、タイヤ径方向D2の外側に配置されている。
The protruding
また、突出部4は、二つの開口部6,7を備えている。具体的には、突出部4は、タイヤ径方向D2の内側に配置される第1開口部6と、タイヤ径方向D2の外側に配置される第2開口部7とを備えている。第1開口部6は、環状突起部5よりも、タイヤ径方向D2の内側に配置されており、第2開口部7は、環状突起部5よりも、タイヤ径方向D2の外側に配置されている。即ち、第1開口部6は、内側領域4bに配置されており、第2開口部7は、外側領域4cに配置されている。
Further, the
ところで、図5に示すように、車両に装着されたタイヤ1は、地面20に接した際に、車両の重量などにより、変形する。なお、図5において、二点鎖線は、変形前の形状を示し、実線は、変形後の形状を示している。このとき、タイヤ1は、一般的に、ベルト端位置12dを基準に、異なる変形をする。
By the way, as shown in FIG. 5, when the
具体的には、内側領域4bは、実線矢印で示すように、側方を向くように変形する一方、外側領域4cは、破線矢印で示すように、地面20を向くように変形する。したがって、内側領域4bの第1開口部6は、例えば、地面20から立設する岩と接地する際のトラクションに有利に作用する。
Specifically, the
そこで、開口部6,7を備える突出部4においては、図6及び図7に示すように、内側領域4bにおける第1開口部6の開口面積(図6の網掛け線領域)の総和A1は、外側領域4cにおける第2開口部7の開口面積(図7の網掛け線領域)の総和A2よりも、大きくなっている。これにより、岩が第1開口部6の面やエッジに接し易くなるため、第1開口部6と岩との間に摩擦が発生し易くなる。したがって、岩場でのトラクション性能を向上させることができる。
Therefore, in the projecting
また、図6〜図9に示すように、内側領域4bにおける、突出部4の実表面積(図8の網掛け線領域)A3に対する第1開口部6の開口面積の総和A1の比率(A1/A3)は、外側領域4cにおける、突出部4の実表面積(図9の網掛け線領域)A4に対する第2開口部7の開口面積の総和A2の比率(A2/A4)よりも、大きくなっている。これにより、岩が第1開口部6の面やエッジに接し易くなるため、第1開口部6と岩との間に摩擦がさらに発生し易くなる。したがって、岩場でのトラクション性能を向上させることができる。
Further, as shown in FIGS. 6 to 9, the ratio (A1/) of the sum A1 of the opening areas of the
図4に戻り、内側領域4bにおける第1開口部6の深さ(最大深さ)は、外側領域4cにおける第2開口部7の深さ(最大深さ)よりも、深くなっている。これにより、第1開口部6の面が大きくなるため、第1開口部6と岩との摩擦力が大きくなる。したがって、岩場でのトラクション性能を向上させることができる。
Returning to FIG. 4, the depth (maximum depth) of the
また、内側領域4bにおける突出部4の突出量(最大突出量)は、外側領域4cにおける突出部4の突出量(最大突出量)よりも、大きくなっている。これにより、第1開口部6の開口面積が大きく、また、第1開口部6の深さが深くなっているにも関わらず、内側領域4bのゴム体積が確保されている。したがって、内側領域4bの耐外傷性能の低下を抑制することができる。
Further, the protrusion amount (maximum protrusion amount) of the
以上より、本実施形態に係る空気入りタイヤ1は、タイヤ径方向D2に延びるサイドウォール部12と、タイヤ径方向D2の外側にトレッド面13aを有し、前記サイドウォール部12のタイヤ径方向D2の外側端に連接されるトレッド部13と、を備え、前記トレッド部13は、タイヤ径方向D2の外側に配置されるトレッドゴム13bと、前記トレッドゴム13bのタイヤ径方向D2の内側に配置される少なくとも一つのベルトプライ13dと、を備え、前記トレッドゴム13bは、タイヤ幅方向D1の外側端まで延びる複数の溝2と、前記複数の溝2に区画されることにより、タイヤ周方向D3に並列される複数のブロック3と、を備え、前記サイドウォール部12は、タイヤ幅方向D1に突出する複数の突出部4を備え、前記突出部4は、タイヤ幅方向D1視において、少なくとも一部が前記複数のブロック3のうち一つとタイヤ径方向D2で重なるように、配置され、前記複数の突出部4の少なくとも一つは、少なくとも一つの開口部6,7を備え、前記少なくとも一つの突出部4は、最もタイヤ径方向D2の内側に配置される前記ベルトプライ13dのタイヤ幅方向D1の外側端13eの位置に対して、タイヤ径方向D2の内側に配置される内側領域4bと、タイヤ径方向D2の外側に配置される外側領域4cと、に区分され、前記内側領域4bにおける前記開口部6の開口面積の総和A1は、前記外側領域4cにおける前記開口部7の開口面積の総和A2よりも、大きい。
As described above, the
斯かる構成によれば、突出部4は、タイヤ幅方向D1視において、少なくとも一部が複数のブロック3のうち一つとタイヤ径方向D2で重なるように、配置されている。したがって、ブロック3と突出部4とのタイヤ幅方向D1の位置関係(例えば、凹凸形状)により、トラクション性能が発揮される。
According to such a configuration, the protruding
また、突出部4の存在により、当該部分のゴム重量が大きくなる。そこで、複数の突出部4の少なくとも一つは、開口部6,7を備えている。これにより、突出部4の存在に起因する重量バランスの不均一を抑制することができている。しかも、開口部6,7の面やエッジにより、トラクション性能が発揮される。
In addition, the presence of the protruding
ところで、サイドウォール部12においては、一般的に、最もタイヤ径方向D2の内側に配置されるベルトプライ13dのタイヤ幅方向D1の外側端13eの位置を基準に、タイヤ径方向D2の内側である内側領域4bは、側方を向くように変形する。そこで、内側領域4bにおける開口部6の開口面積の総和A1は、外側領域4cにおける開口部7の開口面積の総和A2よりも大きくなっている。
By the way, in the
これにより、例えば、岩が内側領域4bの開口部6の面やエッジに接し易くなるため、開口部6と岩との間に摩擦が発生し易くなる。したがって、例えば、特に、岩場でのトラクション性能を効率的に向上させることができる。
Thereby, for example, the rock easily contacts the surface or the edge of the
また、本実施形態に係る空気入りタイヤ1においては、前記突出部4の実表面積A3,A4に対する前記開口部6,7の開口面積の総和A1,A2の比率においては、前記内側領域4bの当該比率(A1/A3)は、前記外側領域4cの当該比率(A2/A4)よりも、大きい、という構成である。
Further, in the
斯かる構成によれば、突出部4の実表面積A3,A4に対する開口部6,7の開口面積の総和A1,A2の比率においては、内側領域4bの当該比率(A1/A3)が、外側領域4cの当該比率(A2/A4)よりも大きくなっているため、例えば、岩が内側領域4bの開口部6の面やエッジに接し易くなる。これにより、例えば、内側領域4bの開口部6と岩との間に摩擦がさらに発生し易くなるため、岩場でのトラクション性能をさらに効果的に向上させることができる。
According to such a configuration, in the ratio of the total area A1, A2 of the opening areas of the
また、本実施形態に係る空気入りタイヤ1においては、前記内側領域4bにおける前記開口部6の深さは、前記外側領域4cにおける前記開口部7の深さよりも、深い、という構成である。
Further, in the
斯かる構成によれば、内側領域4bにおける開口部6の深さが、外側領域4cにおける開口部7の深さよりも深くなっているため、内側領域4bの開口部6の面が大きくなる。これにより、例えば、内側領域4bの開口部6と岩との摩擦力が大きくなるため、岩場でのトラクション性能をさらに効率的に向上させることができる。
According to such a configuration, the depth of the
また、本実施形態に係る空気入りタイヤ1においては、前記内側領域4bにおける突出部4の突出量は、前記外側領域4cにおける突出部4の突出量よりも、大きい、という構成である。
Further, in the
斯かる構成によれば、内側領域4bにおける突出部4の突出量が、外側領域4cにおける突出部4の突出量よりも大きくなっているため、例えば、内側領域4bのゴム体積が小さくなることを抑制することができる。これにより、例えば、内側領域4bの耐外傷性能の低下を抑制することができている。
According to such a configuration, since the protrusion amount of the
なお、空気入りタイヤは、上記した実施形態の構成に限定されるものではなく、また、上記した作用効果に限定されるものではない。また、空気入りタイヤは、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において種々変更を加え得ることは勿論である。例えば、下記する各種の変更例に係る構成や方法等を任意に一つ又は複数選択して、上記した実施形態に係る構成や方法等に採用してもよいことは勿論である。 In addition, the pneumatic tire is not limited to the configuration of the above-described embodiment and is not limited to the above-described operational effects. Needless to say, the pneumatic tire can be variously modified without departing from the scope of the present invention. For example, it is needless to say that one or a plurality of configurations and methods according to various modifications described below may be arbitrarily selected and used for the configurations and methods according to the above-described embodiments.
上記実施形態に係る空気入りタイヤ1においては、突出部4の実表面積A3,A4に対する開口部6,7の開口面積の総和A1,A2の比率においては、内側領域4bの当該比率(A1/A3)は、外側領域4cの当該比率(A2/A4)よりも、大きい、という構成である。しかしながら、空気入りタイヤは、斯かる構成に限られない。例えば、内側領域4bの当該比率(A1/A3)は、外側領域4cの当該比率(A2/A4)よりも、小さい、という構成でもよい。また、例えば、内側領域4bの当該比率(A1/A3)は、外側領域4cの当該比率(A2/A4)と、同じ、という構成でもよい。
In the
また、上記実施形態に係る空気入りタイヤ1においては、内側領域4bにおける開口部6の深さは、外側領域4cにおける開口部7の深さよりも、深い、という構成である。しかしながら、空気入りタイヤは、斯かる構成に限られない。例えば、内側領域4bにおける開口部6の深さは、外側領域4cにおける開口部7の深さよりも、浅い、という構成でもよい。また、例えば、内側領域4bにおける開口部6の深さは、外側領域4cにおける開口部7の深さと、同じ、という構成でもよい。
In the
また、上記実施形態に係る空気入りタイヤ1においては、内側領域4bにおける突出部4の突出量は、外側領域4cにおける突出部4の突出量よりも、大きい、という構成である。しかしながら、空気入りタイヤは、斯かる構成に限られない。例えば、内側領域4bにおける突出部4の突出量は、外側領域4cにおける突出部4の突出量よりも、小さい、という構成でもよい。また、例えば、内側領域4bにおける突出部4の突出量は、外側領域4cにおける突出部4の突出量と、同じ、という構成でもよい。
Further, in the
また、上記実施形態に係る空気入りタイヤ1においては、開口部6,7は、一つの突出部4に対して二つ備えられている、という構成である。しかしながら、空気入りタイヤは、斯かる構成に限られない。例えば、開口部は、一つの突出部4に対して一つ又は三つ以上備えられている、という構成でもよい。
Further, in the
例えば、図10に示すように、開口部8は、一つの突出部4に対して一つ備えられている、という構成でもよい。また、例えば、図11に示すように、開口部8は、一つの突出部4に対して三つ備えられている、という構成でもよい。また、例えば、図12に示すように、開口部8は、一つの突出部4に対して五つ備えられている、という構成でもよい。
For example, as shown in FIG. 10, one
また、上記実施形態に係る空気入りタイヤ1においては、開口部6,7は、タイヤ幅方向D1視で、四角形状に形成されている、という構成である。しかしながら、空気入りタイヤは、斯かる構成に限られない。例えば、図10に示すように、開口部8は、タイヤ幅方向D1視で、五角形以上の多角形状に形成されている、という構成でもよい。また、例えば、図12に示すように、開口部8は、タイヤ幅方向D1視で、円形状(真円形状、楕円形状)に形成されている、という構成でもよい。また、例えば、図13に示すように、開口部8は、タイヤ幅方向D1視で、三角形状に形成されている、という構成でもよい。
Further, in the
また、上記実施形態に係る空気入りタイヤ1においては、開口部6,7は、全ての突出部4に備えられている、という構成である。しかしながら、空気入りタイヤは、斯かる構成に限られない。例えば、開口部6,7は、複数の突出部4の少なくとも一つに備えられていればよい。なお、開口部6,7は、複数の突出部4の少なくとも1/4に備えられている構成が好ましく、少なくとも1/3に備えられている構成がより好ましく、少なくとも1/2に備えられている構成がさらに好ましい。
Further, in the
また、上記実施形態に係る空気入りタイヤ1においては、突出部4は、全て同じ形状であり、開口部6,7は、全て同じ形状である、という構成である。しかしながら、空気入りタイヤは、斯かる構成に限られない。例えば、突出部4は、複数の異なる形状を備え、それぞれタイヤ周方向D3に順番に配置されている、という構成でもよい。また、例えば、開口部6,7は、複数の異なる形状を備え、それぞれの突出部4にタイヤ周方向D3に順番に配置されている、という構成でもよい。
In addition, in the
また、上記実施形態に係る空気入りタイヤ1においては、開口部6,7は、突出部4のタイヤ径方向D2の両方の端縁からそれぞれ離れて配置されている、という構成である。しかしながら、空気入りタイヤは、斯かる構成に限られない。例えば、開口部6,7は、突出部4のタイヤ径方向D2の一方の端縁のみから離れて配置されている、という構成でもよい。
Further, in the
また、上記実施形態に係る空気入りタイヤ1においては、開口部6,7は、突出部4のタイヤ周方向D3の両方の端縁からそれぞれ離れて配置されている、という構成である。しかしながら、空気入りタイヤは、斯かる構成に限られない。例えば、開口部6,7は、突出部4のタイヤ周方向D3の一方の端縁のみから離れて配置されている、という構成でもよい。
Further, in the
また、上記実施形態に係る空気入りタイヤ1においては、突出部4は、一対のサイドウォール部12の両方に備えられている、という構成である。しかしながら、空気入りタイヤは、斯かる構成に限られない。例えば、突出部4は、一対のサイドウォール部12のうち一方に備えられている、という構成でもよい。例えば、突出部4は、一対のサイドウォール部12のうち、車両装着時に外側に配置されるサイドウォール部12に、少なくとも備えられている、という構成でもよい。
Further, in the
また、空気入りタイヤ1においては、突出部4が、一対のサイドウォール部12の両方に備えられている構成に対して、開口部6,7は、一方側のサイドウォール部12の突出部4にのみ備えられている、という構成でもよく、両方のサイドウォール部12の突出部4に備えられている、という構成でもよい。例えば、開口部6,7は、一対のサイドウォール部12のうち、車両装着時に外側に配置されるサイドウォール部12の突出部4に、少なくとも備えられている、という構成でもよい。
Further, in the
1…空気入りタイヤ、2…溝、3…ブロック、4…突出部、4a…外側端、4b…内側領域、4c…外側領域、5…環状突起部、6…第1開口部、7…第2開口部、8…開口部、11…ビード部、11a…ビード、11b…ビードコア、11c…ビードフィラー、11d…リムストリップゴム、11e…外側端、12…サイドウォール部、12a…サイドウォールゴム、12b…タイヤ最大幅位置、12c…ビードフィラー外側端位置、12d…ベルト端位置、13…トレッド部、13a…トレッド面、13b…トレッドゴム、13c…ベルト部、13d…ベルトプライ、13e…外側端、14…カーカス層、14a…カーカスプライ、15…インナーライナー、20…地面、D1…タイヤ幅方向、D2…タイヤ径方向、D2a…タイヤ径方向の内方側、D2b…タイヤ径方向の外方側、D3…タイヤ周方向、S1…タイヤ赤道面、S2…プロファイル面
DESCRIPTION OF
Claims (4)
タイヤ径方向の外側にトレッド面を有し、前記サイドウォール部のタイヤ径方向の外側端に連接されるトレッド部と、を備え、
前記トレッド部は、タイヤ径方向の外側に配置されるトレッドゴムと、前記トレッドゴムのタイヤ径方向の内側に配置される少なくとも一つのベルトプライと、を備え、
前記トレッドゴムは、タイヤ幅方向の外側端まで延びる複数の溝と、前記複数の溝に区画されることにより、タイヤ周方向に並列される複数のブロックと、を備え、
前記サイドウォール部は、タイヤ幅方向に突出する複数の突出部を備え、
前記突出部は、タイヤ幅方向視において、少なくとも一部が前記複数のブロックのうち一つとタイヤ径方向で重なるように、配置され、
前記複数の突出部の少なくとも一つは、少なくとも一つの開口部を備え、
前記少なくとも一つの突出部は、最もタイヤ径方向の内側に配置される前記ベルトプライのタイヤ幅方向の外側端の位置に対して、タイヤ径方向の内側に配置される内側領域と、タイヤ径方向の外側に配置される外側領域と、に区分され、
前記内側領域における前記開口部の開口面積の総和は、前記外側領域における前記開口部の開口面積の総和よりも、大きい、空気入りタイヤ。 A sidewall portion extending in the tire radial direction,
Having a tread surface on the outer side in the tire radial direction, and a tread portion connected to an outer end of the sidewall portion in the tire radial direction,
The tread portion includes a tread rubber arranged on the outer side in the tire radial direction, and at least one belt ply arranged on the inner side in the tire radial direction of the tread rubber,
The tread rubber includes a plurality of grooves extending to the outer end in the tire width direction, and a plurality of blocks arranged in the tire circumferential direction by being divided into the plurality of grooves,
The sidewall portion includes a plurality of protruding portions protruding in the tire width direction,
The protruding portion is arranged so that at least a part thereof overlaps with one of the plurality of blocks in the tire radial direction in a tire width direction view,
At least one of the plurality of protrusions comprises at least one opening,
The at least one projecting portion is an inner region disposed on the inner side in the tire radial direction with respect to a position of an outer end in the tire width direction of the belt ply disposed on the innermost side in the tire radial direction, and a tire radial direction. It is divided into an outer area, which is located outside the
The pneumatic tire, wherein the total opening area of the openings in the inner region is larger than the total opening area of the openings in the outer region.
The pneumatic tire according to any one of claims 1 to 3, wherein a protrusion amount of the protrusion in the inner area is larger than a protrusion amount of the protrusion in the outer area.
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