JP6736890B2 - インダクタ - Google Patents

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Description

本発明はインダクタに関する。
コイルは、インダクタンスのみならず、分布容量を持つ。このインダクタンスと分布容量(浮遊容量)との共振現象(自己共振現象)が、EMC(電磁両立性)対策回路に利用される。
下記の特許文献1に、複数の自己共振周波数を持ち、広帯域で使用可能な巻線型インダクタが開示されている。この巻線型インダクタにおいては、コアの巻線部を円錐状または角錐状にすることにより、単一部品で広帯域の共振特性が得られる。
下記の特許文献2に、薄膜型コモンモードフィルタが開示されている。第1の磁性基板、第1の積層体、第2の磁性基板、第2の積層体、及び第3の磁性基板が積み重ねられている。第1の積層体に1次コイルパターンが備えられ、第2の積層体に2次コイルパターンが備えられている。第1の積層体と第2の積層体との間に第2の磁性基板を配置することにより、1次コイルパターンと2次コイルパターンとの相互インダクタンスを大きくすることができる。
特開2004−006696号公報 特開2013−187540号公報
特許文献1に開示された巻線型インダクタンスにおいては、共振特性が円錐状または角錐状の巻線部の大径部と小径部との大きさの差に依存する。例えば、数十MHz帯と数GHz帯といった大きく離れた2つの周波数帯でのノイズ対策用インダクタンスを構成する場合、大径部と小径部との大きさの差を大きくしなければならない。このため、部品が大型化してしまう。
特許文献2に開示された薄膜型コモンモードフィルタに用いられている2つのコイルパターンの形状は、ほぼ合同である。このため、複数の共振周波数を持つことは困難である。
本発明の目的は、部品の大型化を避けつつ、少なくとも2つの自己共振周波数を持つインダクタを提供することである。
本発明の第1の観点によるインダクタは、
巻芯部、前記巻芯部の上端に設けられ、前記巻芯部の側面よりも外側に張り出した上鍔部、及び前記巻芯部の下端に設けられ、前記巻芯部の側面よりも外側に張り出した下鍔部を有するコアと、
前記巻芯部の前記側面に巻き付けられた第1のコイルと、
前記コアの上面に配置され、前記第1のコイルに直列に接続され、前記第1のコイルと共通の1本の導線で構成されたスパイラル型の第2のコイルと、
前記コアの底面に備えられた第1の外部電極及び第2の外部電極と
を有し、
前記第1のコイルと前記第2のコイルとの直列回路の両端が、それぞれ前記第1の外部電極及び前記第2の外部電極に接続されており、
前記第1のコイルと前記第2のコイルとは、相互に異なる自己共振周波数を持ち、前記第1のコイルと前記第2のコイルとを直列に接続した回路のアドミタンスは、前記第1のコイルの自己共振周波数と前記第2のコイルの自己共振周波数とにおいて極小値を示すインダクタ。
巻芯部の側面に巻き付けられた第1のコイルの自己共振周波数と、コアの上面に配置された第2のコイルの自己共振周波数とは異なる。このため、インダクタは、2つの自己共振周波数で自己共振現象が現れる。第2のコイルは、コアの上面に配置されるため、コアの大型化を回避することができる。上鍔部と下鍔部とにより、コアからの第1のコイルの脱落を防止することができる。
本発明の第2の観点によるインダクタは、第1の観点によるインダクタの構成に加えて、前記第1のコイルが」ヘリカルコイルである
第2のコイルがスパイラルコイルであるため、第2のコイルを配置することによるインダクタの高さの増加を抑制することができる。
本発明の第3の観点によるインダクタは、
巻芯部、前記巻芯部の上端に設けられ、前記巻芯部の側面よりも外側に張り出した上鍔部、及び前記巻芯部の下端に設けられ、前記巻芯部の側面よりも外側に張り出した下鍔部を有するコアと、
前記巻芯部の前記側面に巻き付けられた第1のコイルと、
前記コアの上面に配置され、前記第1のコイルに直列に接続された第2のコイルと、
前記コアの底面に備えられた第1の外部電極及び第2の外部電極と
を有し、
前記第1のコイルと前記第2のコイルとの直列回路の両端が、それぞれ前記第1の外部電極及び前記第2の外部電極に接続されており、
さらに、前記コアの前記上面に形成された第1の接続端子を有し、
前記第1のコイル及び前記第2のコイルは巻線型コイルであり、前記第1のコイルの巻線の一方の端部及び前記第2のコイルの巻線の一方の端部が、前記第1の接続端子に接続されることにより、前記第1のコイルと前記第2のコイルとが接続される。
第1のコイルと第2のコイルとを、異なる巻線で構成することができる。このため、インダクタの製造途中段階におけるコイルの取り外しを容易に行うことができる。
コアの側面に巻き付けられた第1のコイルの自己共振周波数と、コアの上面に配置された第2のコイルの自己共振周波数とは異なる。このため、インダクタは、2つの自己共振周波数で自己共振現象が現れる。第2のコイルは、コアの上面に配置されるため、コアの大型化を回避することができる。上鍔部と下鍔部とにより、コアからの第1のコイルの脱落を防止することができる。
図1Aは、実施例1によるインダクタに用いられるコアの斜視図であり、図1Bは、実施例1によるインダクタの断面図であり、図1Cは、実施例1によるインダクタの平面図である。 図2Aは、実施例1によるインダクタの等価回路図であり、図2Bは、実施例1によるインダクタのアドミタンスの周波数特性の一例を示すグラフである。 図3Aは、実施例1及び比較例によるインダクタのアドミタンスの周波数依存性を測定した結果を示すグラフであり、図3Bは、実施例1による測定対象のインダクタの断面図であり、図3Cは、比較例による測定対象のインダクタンスの断面図である。 図4は、実施例2によるインダクタの平面図である。 図5は、実施例3によるインダクタの平面図である。 図6Aは、実施例4によるインダクタの平面図であり、図6Bは、図6Aの一点鎖線6B−6Bにおける断面図である。 図7Aは、実施例1〜実施例4によるインダクタの模式図であり、図7Bは、実施例5によるインダクタの模式図である。
[実施例1]
図1Aから図3Cまでの図面を参照して、実施例1によるインダクタについて説明する。
図1Aに、実施例1によるインダクタに用いられるコア10の斜視図を示す。実施例1によるインダクタのコア10は、巻芯部10A、上鍔部10B、及び下鍔部10Cで構成される。上鍔部10B及び下鍔部10Cは、それぞれ巻芯部10Aの上端及び下端に設けられており、巻芯部10Aの側面よりも外側に張り出している。巻芯部10A、上鍔部10B、及び下鍔部10Cは、磁性材料、例えばフェライトにより一体成型される。
図1Bに、実施例1によるインダクタの断面図を示す。第1のコイル15が、上鍔部10Bと下鍔部10Cとの間の巻芯部10Aに巻かれている。上鍔部10Bと下鍔部10Cとはコア10からの第1のコイル15の脱落を防止する。コア10の上面11に第2のコイル16が配置されている。底面12に第1の外部電極21及び第2の外部電極22が備えられている。第1のコイル15はヘリカルコイル(螺旋型コイル)であり、第2のコイル16はスパイラルコイル(渦巻型コイル)である。
第1のコイル15と第2のコイル16とは、相互に直列に接続されている。第1の外部電極21から第1のコイル15に至る電流経路、第1のコイル15から第2のコイル16に至る電流経路、及び第2のコイル16から第2の外部電極22に至る電流経路を破線で示している。第1のコイル15及び第2のコイル16は共に巻線型コイルである。第1のコイル15の巻き線、第2のコイル16の巻き線、第1のコイル15と第1の外部電極とを接続する導線、第1のコイル15と第2のコイル16とを接続する導線、第2のコイル16と第2の外部電極22とを接続する導線は、共通の1本の導線で構成される。
第1のコイル15と第2のコイル16とからなる直列回路の両端が、それぞれ第1の外部電極21及び第2の外部電極22に接続されている。例えば、第1のコイル15及び第2のコイル16を構成する1本の巻線の一端が第1の外部電極21に接続され、他端が第2の外部電極22に接続される。
第1のコイル15を流れる電流により誘導される磁束と、第2のコイル16を流れる電流により誘導される磁束とが相互に強め合うように、第1のコイル15及び第2のコイル16の巻き方向が定められている。
図1Cに、実施例1によるインダクタの平面図を示す。コア10の上面11に、スパイラル状の第2のコイル16が配置されている。図1Cでは、第2のコイル16のスパイラル形状が長方形状または正方形状である例を示している。長方形状または正方形状のスパイラルの屈曲部に対応する各位置に、コア10の上面11から突出する突起17が形成されている。突起17を支持点として巻線を巻き付けることにより、第2のコイル16を形成するときの巻き付け作業を容易に行うことができる。
図2Aに、実施例1によるインダクタの等価回路図を示す。第1のコイル15に、分布容量C1が並列に接続され、第2のコイル16に、分布容量C2が並列に接続される。第1のコイル15と分布容量C1との並列回路、第2のコイル16と分布容量C2との並列回路、及び巻線の寄生抵抗Rが直列に接続される。
第1のコイル15と第2のコイル16とは、形状、巻き方、巻き数等が異なるため、両者のインダクタンス及び分布容量も異なる。一例として、第2のコイル16のインダクタンスは、第1のコイル15のインダクタンスより小さい。第2のコイル16の分布容量C2は、第1のコイル15の分布容量C1より小さい。このため、第2のコイルの自己共振周波数fr2は、第1のコイル15の自己共振周波数fr1より高い。
図2Bに、実施例1によるインダクタのアドミタンスの周波数特性の一例を示す。横軸は周波数を表し、縦軸はアドミタンスを表す。第1のコイル15の自己共振周波数fr1及び第2のコイル16の自己共振周波数fr2において、アドミタンスが極小値を示している。
図3Aに、実施例1及び比較例によるインダクタのアドミタンスの周波数依存性を測定した結果を示す。
図3Bに、実施例1による測定対象のインダクタの断面図を示し、図3Cに、比較例による測定対象のインダクタンスの断面図を示す。図3Bに示した実施例1によるインダクタは、コア10、第1のコイル15、及び第2のコイル16を含む。図3Cに示した比較例によるインダクタは、図3Bに示した実施例1によるインダクタから第2のコイル16を取り除いた構造と同一である。
図3Bに示した実施例1及び図3Cに示した比較例のいずれにおいても、第1のコイル15の自己共振周波数が約70MHz以上80MHz以下となるように第1のコイル15を調整した。図3Bに示した実施例1によるインダクタおいては、第2のコイル16の自己共振周波数が約1.1GHzになるように第2のコイル16を調整した。
図3Aの横軸は周波数を単位「MHz」で表し、縦軸は、直流に対するアドミタンスを基準としたときの相対的なアドミタンスを単位「dB」で表す。図3Aの実線3Bは図3Bに示した実施例1によるインダクタのアドミタンスを示し、図3Aの破線3Cは、図3Cに示した比較例によるインダクタのアドミタンスを示す。
図3Cに示した比較例によるインダクタのアドミタンスは、約70MHzの1か所において極小値を示している。これに対し、図3Bに示した実施例1によるインダクタのアドミタンスは、第1のコイル15の自己共振周波数(図2Bの周波数fr1に相当)に対応する約80MHz、及び第2のコイル16の自己共振周波数(図2Bの周波数fr2に相当)に対応する約1.1GHzの2か所において極小値を示している。
実施例1によるインダクタをノイズ低減回路に用いることにより、自己共振周波数fr1を含む周波数域、及び自己共振周波数fr2を含む周波数域において、ノイズを低減することができる。
実施例1においては、第2のコイル16がスパイラルコイルである。スパイラルコイルは、ヘリカルコイルより軸方向(高さ方向)の寸法が小さい。このため、コア10に第1のコイル15のみが設けられた部品にヘリカル型の第2のコイルを追加する場合と比べて、実施例1によるインダクタの構造を採用することにより、部品の高さの増加を抑制することができる。
[実施例2]
図4に、実施例2によるインダクタの平面図を示す。実施例1では、第2のコイル16が、正方形状または長方形状に巻かれていた。実施例2においては、第2のコイル16が円周形状に巻かれている。
第2のコイル16は、コア10の上面11とは異なる場所でスパイラル形状に整形され、その後、コア10の上面11に装着される。第2のコイル16は、例えば接着剤でコア10の上面11に固定することができる。実施例2では、コア10の上面11に突起17(図1C)が設けられていない。実施例2においても、実施例1と同様の効果が得られる。
図4では、コア10の上面11の形状がほぼ正方形である例を示したが、他の形状としてもよい。例えば、第2のコイル16の形状に合わせて円形状にしてもよい。上面11を円形状にすると、第2のコイル16が配置されていない不要な部分が取り除かれるため、インダクタの重量を低減することができる。
[実施例3]
次に、図5を参照して、実施例3によるインダクタについて説明する。以下、実施例1及び実施例2との相違点について説明し、共通の構成については説明を省略する。実施例1及び実施例2では、第1のコイル15と第2のコイル16(図1B〜図1C、図4)とが、1本の連続する巻線で形成されている。これに対し、実施例3においては、第1のコイル15と第2のコイル16とが異なる巻線で形成される。
図5に、実施例3によるインダクタの平面図を示す。コア10の上面11に第1の接続端子31及び第2の接続端子32が形成されている。第1の接続端子31及び第2の接続端子32には、例えばスクリーン印刷された導体パターンが用いられる。スパイラル状の第2のコイル16を構成する巻線の一方の端部が第1の接続端子31に接続され、他方の端部が第2の接続端子32に接続されている。
第1のコイル15を構成する巻線の一方の端部が第1の接続端子31に接続されている。第1のコイル15と第2のコイル16とは、第1の接続端子31を介して直列に接続される。第2の接続端子32は、導線33により第2の外部電極22(図1B)に接続されている。
実施例3においては、第1のコイル15と第2のコイル16とが異なる巻線で構成される。このため、第1のコイル15と第2のコイル16とが1本の巻線で構成される実施例1及び実施例2と比べて、インダクタの製造段階において、第1のコイル15とは別に形成された第2のコイル16を第1の接続端子31及び第2の接続端子32に接続するのみで容易にインダクタを形成することができる。
また、実施例3においても、実施例1及び実施例2と同様に、アドミタンスが2つの周波数で極小値を示す。このため、実施例1及び実施例2と同様に、実施例3によるインダクタをノイズ低減回路に用いることにより、自己共振周波数fr1を含む周波数域、及び自己共振周波数fr2を含む周波数域において、ノイズを低減することができる。
[実施例4]
次に、図6A及び図6Bを参照して、実施例4によるインダクタについて説明する。以下、実施例1〜実施例3との相違点について説明し、共通の構成については説明を省略する。実施例1〜実施例3では、第2のコイル16(図1C、図4、図5)が巻線で形成されているが、実施例4では、導体パターンで形成される。
図6Aに、実施例4によるインダクタの平面図を示す。図6Bに、図6Aの一点鎖線6B−6Bにおける断面図を示す。コア10の上面11に、絶縁膜35を介してスパイラル状の導体パターンからなる第2のコイル16が形成されている。第2のコイル16の外周側の端部が第1の接続端子31に連続している。第2のコイル16及び第1の接続端子31の他に、絶縁膜35の上に第2の接続端子32が形成されている。第2の接続端子32は、絶縁膜35とコア10との間に配置された接続導体パターン36を介して、第2のコイル16の内周側の端部に接続されている。
第2のコイル16、第1の接続端子31、及び第2の接続端子32は、例えばスクリーン印刷工法、厚膜フォトリソグラフィ工法等を用いて同時に形成することができる。同様に、接続導体パターン36の形成にも、例えばスクリーン印刷工法、厚膜フォトリソグラフィ工法等を用いることができる。絶縁膜35は、例えばセラミックグリーンシートを焼成することにより形成することができる。
第2のコイル16、第1の接続端子31、及び第2の接続端子32が、保護膜40で覆われている。保護膜40は、例えば絶縁性の樹脂で形成される。
第1のコイル15の一方の端部が第1の接続端子31を介して第2のコイル16に接続されている。第2のコイル16は、第2の接続端子32及び導線33を介して第2の外部電極22に接続されている。
実施例4においても、実施例1〜実施例3と同様に、アドミタンスが2つの周波数で極小値を示す。このため、実施例1〜実施例3と同様に、実施例4によるインダクタをノイズ低減回路に用いても、自己共振周波数fr1を含む周波数域、及び自己共振周波数fr2を含む周波数域において、ノイズを低減することができる。
さらに、実施例4においては、巻線コイルを用いる場合に比べて、第2のコイル16の高さを低くすることができる。その結果、インダクタの小型化を図ることが可能になる。その他の効果として、第2のコイル16の幾何学的形状の精度を高めることができる。このため、第2のコイル16の自己共振周波数のばらつきを低減することができる。
図6A及び図6Bでは、接続導体パターン36を絶縁膜35の下に配置し、第2のコイル16を絶縁膜35の上に配置したが、接続導体パターン36と第2のコイル16との上下関係を逆にしてもよい。
[実施例5]
次に、図7A及び図7Bを参照して、実施例5によるインダクタについて説明する。以下、図1A〜図6Bに示した実施例1〜実施例4との相違点について説明し、共通の構成については説明を省略する。
図7Aに、実施例1〜実施例4によるインダクタの模式図を示す。実施例1〜実施例4では、第2のコイル16の一方の端部が第1のコイル15を介して第1の外部電極21に接続され、他方の端部が導線33を介して第2の外部電極22に接続されている。
図7Bに、実施例5によるインダクタの模式図を示す。実施例5では、第1のコイル15が、第1の外部電極21と第2のコイル16とを接続する巻き線部分15aと、第2の外部電極22と第2のコイル16とを接続する巻き線部分15bとで構成される。巻き線部分15aを流れる電流により発生する磁束の向きと、巻き線部分15bを流れる電流により発生する磁束の向きとは同一である。
実施例5のように、第2のコイル16の両端にそれぞれ接続される巻き線部分15aと巻き線部分15bとで第1のコイル15を構成してもよい。実施例5によるインダクタは、第1のコイル15と第2のコイル16が直列に接続されており、その直列回路の両端がそれぞれ第1の外部電極21及び第2の外部電極22に接続されているという点で、実施例1〜実施例4と同一である。このため、実施例1〜実施例4と同様に、実施例5によるインダクタをノイズ低減回路に用いても、自己共振周波数fr1を含む周波数域、及び自己共振周波数fr2を含む周波数域において、ノイズを低減することができる。
実施例1の図2B及び図3Aでは、第1のコイル15の自己共振周波数fr1と、第2のコイル16の自己共振周波数fr2とが離れており、両者のピークが明確に分離している例を示した。第1のコイル15の自己共振周波数fr1と、第2のコイル16の自己共振周波数fr2とが近づくと、両者のピークが明確に分離されなくなるとともに、ピークがブロードになる。このインダクタをノイズ低減回路に適用することにより、より広い周波数帯域において、ノイズ低減効果を得ることができる。
上述の各実施例は例示であり、異なる実施例で示した構成の部分的な置換または組み合わせが可能であることは言うまでもない。複数の実施例の同様の構成による同様の作用効果については実施例ごとには逐次言及しない。さらに、本発明は上述の実施例に制限されるものではない。例えば、種々の変更、改良、組み合わせ等が可能なことは当業者に自明であろう。
10 コア
10A 巻芯部
10B 上鍔部
10C 下鍔部
11 上面
12 底面
13 側面
15 第1のコイル
15a、15b 巻き線部分
16 第2のコイル
17 突起
21 第1の外部電極
22 第2の外部電極
31 第1の接続端子
32 第2の接続端子
33 導線
35 絶縁膜
36 接続導体パターン
40 保護膜
C1、C2 分布容量
R 寄生抵抗
fr1、fr2 自己共振周波数

Claims (3)

  1. 巻芯部、前記巻芯部の上端に設けられ、前記巻芯部の側面よりも外側に張り出した上鍔部、及び前記巻芯部の下端に設けられ、前記巻芯部の側面よりも外側に張り出した下鍔部を有するコアと、
    前記巻芯部の前記側面に巻き付けられた第1のコイルと、
    前記コアの上面に配置され、前記第1のコイルに直列に接続され、前記第1のコイルと共通の1本の導線で構成されたスパイラル型の第2のコイルと、
    前記コアの底面に備えられた第1の外部電極及び第2の外部電極と
    を有し、
    前記第1のコイルと前記第2のコイルとの直列回路の両端が、それぞれ前記第1の外部電極及び前記第2の外部電極に接続されており、
    前記第1のコイルと前記第2のコイルとは、相互に異なる自己共振周波数を持ち、前記第1のコイルと前記第2のコイルとを直列に接続した回路のアドミタンスは、前記第1のコイルの自己共振周波数と前記第2のコイルの自己共振周波数とにおいて極小値を示すインダクタ。
  2. 前記第1のコイルはヘリカルコイルある請求項1に記載のインダクタ。
  3. 巻芯部、前記巻芯部の上端に設けられ、前記巻芯部の側面よりも外側に張り出した上鍔部、及び前記巻芯部の下端に設けられ、前記巻芯部の側面よりも外側に張り出した下鍔部を有するコアと、
    前記巻芯部の前記側面に巻き付けられた第1のコイルと、
    前記コアの上面に配置され、前記第1のコイルに直列に接続された第2のコイルと、
    前記コアの底面に備えられた第1の外部電極及び第2の外部電極と
    を有し、
    前記第1のコイルと前記第2のコイルとの直列回路の両端が、それぞれ前記第1の外部電極及び前記第2の外部電極に接続されており、
    さらに、前記コアの前記上面に形成された第1の接続端子を有し、
    前記第1のコイル及び前記第2のコイルは巻線型コイルであり、前記第1のコイルの巻線の一方の端部及び前記第2のコイルの巻線の一方の端部が、前記第1の接続端子に接続されることにより、前記第1のコイルと前記第2のコイルとが接続されるインダクタ。
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