JP6736364B2 - シミ改善成分のスクリーニング方法 - Google Patents

シミ改善成分のスクリーニング方法 Download PDF

Info

Publication number
JP6736364B2
JP6736364B2 JP2016115687A JP2016115687A JP6736364B2 JP 6736364 B2 JP6736364 B2 JP 6736364B2 JP 2016115687 A JP2016115687 A JP 2016115687A JP 2016115687 A JP2016115687 A JP 2016115687A JP 6736364 B2 JP6736364 B2 JP 6736364B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
melanosomes
cultured
fibroblasts
gene
protein
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2016115687A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2017216965A (ja
Inventor
浩子 山▲崎▼
浩子 山▲崎▼
彩 中出
彩 中出
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Naris Cosmetics Co Ltd
Original Assignee
Naris Cosmetics Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Naris Cosmetics Co Ltd filed Critical Naris Cosmetics Co Ltd
Priority to JP2016115687A priority Critical patent/JP6736364B2/ja
Publication of JP2017216965A publication Critical patent/JP2017216965A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6736364B2 publication Critical patent/JP6736364B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Description

本発明は、シミ改善成分をスクリーニングする方法であって、メラノソームを添加した培養線維芽細胞において発現が増強される特定の遺伝子及び/又はタンパク質を指標とするシミの改善成分のスクリーニング方法に関する。
シミは、外部から皮膚を観察した際に、表皮に存在するメラニンと真皮に存在するメラニンがそれぞれ影響して「シミ」と認識される。
表皮に存在するメラニンは、表皮角化細胞由来のET-1やSCF、αMSHなどがメラノサイトにおけるメラニン産生を刺激して産生されていると考えられているため、これらの因子の発現を抑制することは表皮に存在するメラニンの影響によるシミの改善に非常に有用であり、その作用を有する成分を含んだ美白化粧品は数多く存在する(非特許文献1、特許文献1)。加えて、角層のターンオーバー機能を高め、表皮からのメラニンの排出を促進することで、シミを改善することが可能である。
一方、真皮においては、表皮のような迅速なターンオーバーがないため、真皮に落ちてしまったメラニンは長期間真皮中に存在すると考えられている。
シミ部位における真皮の組織学的所見では、その周辺部では真皮マトリックスの崩壊、血管、炎症細胞の増加が観察されている。また、メラニンを多く含んだマクロファージと考えられる遊走性を失った細胞も認められている。このことから、真皮に落ちたメラニンはマクロファージによって貪食され、その場に留まってしまうことで消えにくいシミになっていると考えられている(非特許文献2)。
真皮に存在するメラニンを除去する方法としては、レーザー、液体窒素などの美容外科的を用いる方法が主流である。これらの方法では施術に痛みが伴うこと、さらに費用もかかるため心理的にも経済的にも負担が大きい。また、レーザー等でシミを一時的に取り除くことができても、再発する場合も少なくない。
一方、最新の研究では真皮に存在する線維芽細胞もまた貪食細胞であるマクロファージと同様にメラニン顆粒を含むメラノソームを貪食する機能を持つことが確認された。しかしながら、線維芽細胞のメラノソーム貪食がシミにどのように関与しているのかは明らかにされていない(非特許文献3)。
このように、従来のシミ改善は、専ら表皮或いは真皮のいずれか一方で起こっている現象に着目し、その要因を取り除くことが主眼に置かれており、真皮で起った現象が表皮に存在するメラノサイトにどのような影響を及ぼすかについては殆ど検討されてこなかった。
戸田浄、「肝斑と化粧品色素沈着症」 皮膚科MOOK No.5 色素異常症 金原出版 昭和61年7月20日、p177 楠田文, 久保利昭, 須藤幸夫, 川渕達雄, 織笠敦, 中村善貞. (2010). 機能性化粧品 「アスタリフト ホワイトニング エッセンス」 の開発. 富士フイルム研究報告, (55), 33-37. 安藤秀哉、井上紗由美、大坪佳乃子、小野衣里奈、乗松毅、市橋正光「ケラチノサイトとファイブロブラストのメラノソーム貪食能に関する比較研究」、Aesthetic Dermatology Vol22 No3 2012 p284
特開2010−184967号
このような背景の下、本発明は、シミを改善する成分を選択することができるスクリーニング方法、更に詳しくは、真皮線維芽細胞によって誘発されるメラノサイトの活性化を抑制する成分を選択することができるスクリーニング方法を提供することを課題とする。
本発明者らは、上記背景に鑑み、線維芽細胞のメラノソーム貪食とシミに関する研究を進めたところ、メラノソームを貪食した線維芽細胞では、細胞の情報伝達物質であるサイトカインのうち、白血球などの遊走を引き起こし、炎症の形成に関与することが知られているケモカインの発現が大きく増加することを突き止めた。更に詳しく調べたところ、これらのケモカインにはメラノサイトを直接刺激しメラニン産生を亢進させるCCL−2や、真皮中に存在する血管内皮細胞に作用し、メラノサイトのメラニン産生を亢進させることが知られているエンドセリン1(以下ET−1)の発現を増強させることが報告されているIL−8などが含まれていることを発見した。
このことから、真皮の線維芽細胞がメラノソームを貪食することによって、真皮側からもメラニン産生刺激物質がつくられ、メラノサイトにおけるメラニン産生が刺激されつづけることで、永遠にシミが消えないシミ増悪ループが形成されていると考えられた。
以上の知見に基づき、本発明を完成させるに至った。
すなわち本発明は、シミ改善成分のスクリーニング方法であって、培養線維芽細胞にメラノソームを添加する工程を含み、更には、メラノソーム添加によって培養線維芽細胞中で増加する遺伝子及び/又は当該遺伝子に対応するタンパク質の発現量を指標とする工程を含むこと等で、上記課題を解決した。
本発明によれば、真皮線維芽細胞によって誘発されるメラノサイトの活性化を抑制する成分の提供が可能となる。
メラノソーム添加(貪食)による線維芽細胞培養上清中に含まれるIL−8タンパク質量変化 メラノソーム添加(貪食)による線維芽細胞培養上清中に含まれるCCL−2タンパク質量変化 3D皮膚モデル中の総メラニン量比較
本発明は、シミにおけるメラニン産生抑制剤のスクリーニング方法であって、培養線維芽細胞にメラノソームを添加した際、培養線維芽細胞がメラノソーム貪食することによって、培養線維芽細胞中の特定の遺伝子及び/又はタンパク質の発現量が変化していることを発見し、当該遺伝子及び/又はタンパク質がメラニン産生を行うメラノサイトのみならず、種々の細胞に作用し、結果的にメラニン産生の増加を引き起こすという知見に基づくものである。
第1には、培養線維芽細胞にメラノソームを添加する工程を含み、被験物質を評価する際に、前記工程を経た培養線維芽細胞、及び/又は培養線維芽細胞以外の皮膚細胞を用いるシミ改善成分のスクリーニング方法を提供する。
第2には、シミ改善成分のスクリーニング方法において用いることのできる指標の決定方法を提供する。
第3には、培養線維芽細胞にメラノソームを添加する工程を含み、第2発明で決定した指標を用いたシミ改善成分のスクリーニング方法を提供する。
第4には、特定のメラニン産生関連遺伝子及び/又はタンパク質を指標とするシミ改善成分のスクリーニング方法を提供する。
第5には、培養線維芽細胞にメラノソームを添加し、
(1)メラノソームを取り込ませた培養線維芽細胞の培養上清を培養皮膚細胞に添加する又は、
(2)メラノソームを取り込ませた培養線維芽細胞と線維芽細胞以外の培養皮膚細胞を共培養し、
特定のメラニン産生関連遺伝子及び/又はタンパク質を指標とするシミ改善成分のスクリーニング方法を提供する。
第6には、培養線維芽細胞にメラノソームを添加し、
(1)メラノソームを取り込ませた培養線維芽細胞の培養上清を培養メラノサイトに添加する又は、
(2)メラノソームを取り込ませた培養線維芽細胞と培養メラノサイトを共培養し、
培養メラノサイトにおけるメラニン産生量を指標とするシミ改善成分のスクリーニング方法を提供する。
第7には、培養線維芽細胞にメラノソームを取り込ませたときに発現量が上昇する遺伝子及び/又はタンパク質の内メラニン産生への関与が既知である遺伝子及び/又はタンパク質を皮膚細胞に添加し、前記遺伝子及び/又はタンパク質の受容体もしくは前記遺伝子及び/又はタンパク質によって誘導される既知のメラニン関連因子の発現を指標とするシミ改善成分のスクリーニング方法を提供する。
以下、スクリーニング方法の説明において、使用する細胞に関し、単に「線維芽細胞」等と記載する場合があるが、特に言及をしない限り、培養した細胞を指している。
<線維芽細胞>
本発明に用いる培養線維芽細胞は、理化学研究所のCELL BANKやJCRB細胞バンクなど等で購入することができる。例えば、正常ヒト皮膚由来線維芽細胞を使用することができ、培養に用いる培地も各社がそれぞれ細胞種に対して推奨している培地を使用して差し支えない。試験に用いるこれらの細胞は、細胞活動が正常に行えるという点で、継代数が1〜8までが好ましいが、それ以降のものでも増殖性などが著しく低下せず、細胞形態が異常でなければ使用できる。
<皮膚細胞>
本発明に用いる皮膚細胞は、ヒト皮膚線維芽細胞以外の皮膚細胞であって、ヒト皮膚線維芽細胞周辺に存在する細胞であれば限定されず、正常皮膚由来のケラチノサイト、メラノサイト、血管内皮細胞を用いることが好ましいが、HaCaTのような株化細胞や、メラノーマのようなガン化細胞を用いても問題ない。これらの細胞はクラボウ、サーモフィッシャーサイエンティフィック、ロンザ等で購入することができる。培養に用いる培地も各社がそれぞれの細胞種に対して推奨している培地を使用して差し支えない。その他継代数に関しては、1〜3までが好ましいが、それ以降のものでも増殖性などが著しく低下せず、細胞形態が異常でなければ使用できる。
本願の目的を達成することができれば、使用する皮膚細胞は1種でも良いし、複数種使用しても問題ない。
例えば、第5の発明において、皮膚細胞を使用する場合には、血管内皮細胞や、ケラチノサイトそれぞれ独立して使用しても良いし、ケラチノサイトとメラノサイトが共存する3次元皮膚モデルを使用することもできる。
又、第6の発明において、メラノサイトを使用する場合には、メラノサイトを単独で使用しても良いし、メラノサイトとケラチノサイトが共存する三次元皮膚モデルを使用することもできる。
三次元皮膚モデルとしては、例えば、MEL−300−A(MatTek社製クラボウ)の皮膚モデルカップ等が使用できる。
<メラノソーム>
メラノソームは、培養線維芽細胞が貪食することができれば特に限定されないが、本発明ではメラニンも含む概念で用いる。
メラノソームとしては、特に限定されないが、ヒト、マウスなどのメラノサイトもしくはメラノーマより抽出、精製したもの等が使用できる。
<線維芽細胞のメラノソーム取り込み>
培養線維芽細胞にメラノソームを取り込ませるには、培地にメラノソームを添加するだけで良い。メラノソームを適量添加すると、培養線維芽細胞は容易にメラノソームの取り込みを行う。
培養線維芽細胞がメラノソームを取り込んだか否かの確認は、任意の方法で行うことができるが、例えば、フォンタナマッソン染色によりメラニンを染色する方法を用いて確認することができる。また、染色しなくとも、十分な量のメラノソームが添加されている場合、明視野での顕微鏡観察でも細胞内にメラノソームが取り込まれている様子が確認できる。細胞の状態、添加するメラノソームの量にもよるが、線維芽細胞への取り込みが顕微鏡ではっきり確認できるのは、メラノソーム添加後概ね1日程度である。
もっとも、発明者らは、培養線維芽細胞にメラノソームを添加後、遅くとも1時間後には取り込みがされていることをタイムラプス動画撮影にて確認しているので、上記確認作業を行わなくても、メラノソームを添加すれば、線維芽細胞はメラノソームを取り込んでいると判断しても差し支えない。
本願のスクリーニング方法において、線維芽細胞にメラノソームを取り込ませる場合には、用いた培養線維芽細胞の一部がメラノソームを取り込んでいれば良く、すべての線維芽細胞がメラノソームを取り込んでいる必要はない。
<被験物質>
被験物質は特に限定されないが、植物乾燥物より抽出したエキスや、市場にある製品化されたエキス等を用いることができる。エキスの抽出の方法は、特に限定されない。又、被験物質は植物エキスに限らず、真皮線維芽細胞に添加出来るものであれば特に限定はなく、動物由来エキス、菌類の培養物、又はこれらの酵素等処理物、化合物又はその誘導体等であっても被験物質として用いることが出来、液状の他、粉末状、ジェル状等であっても差し支えない。また、そのままでは培地に溶解しない場合は、界面活性剤等の可溶化剤を適宜使用することにより溶解させることで被験物質として用いることができる。
添加濃度については、被験物質添加から24時間後に明らかに細胞が死滅していなければ、どの濃度でも問題ない。なお、被験物質に、抽出溶媒として1,3−ブチレングリコールやエタノールが含まれている場合は、抽出溶媒のみを同濃度になるように細胞に添加したサンプルも用意し、その影響を考慮することが好ましい。
<遺伝子発現量及び / 又はタンパク質量の測定>
遺伝子発現量は、回収した培養細胞からTotal RNAを抽出し、このTotal RNA中に含まれる標的遺伝子のmRNA発現量を測定することによって定量することができる。
Total RNAの抽出方法は特に限定されず、たとえば、チオシアン酸グアニジン・塩化セシウム超遠心法、チオシアン酸グアニジン・ホットフェノール法、グアニジン塩酸法、酸性チオシアン酸グアニジン・フェノール・クロロホルム法(Chomczynski P et al. Anal. Biochem, 162, 156−159,1987.)等を採用することができる。例えば、市販品であるRNeasy Mini Kit(QIAGEN)などが使用できる。抽出された全Total RNAは、必要に応じてさらにmRNAのみに精製して用いてもよい。
遺伝子の発現量は、遺伝子チップ、アレイ等の固相化試料を用いた核酸ハイブリダイゼーション法、RT−PCR法、リアルタイムPCR法、サブトラクション法、ディファレンシャル・ディスプレイ法、ディファレンシャル・ハイブリダイゼーション法、ならびにクロスハイブリダイゼーション法など公知の方法を用いて測定することができる。
タンパク質量は、培養細胞の細胞内タンパク質もしくは、細胞培養上清に放出された細胞外タンパク質中に存在するタンパク質量を測定することによって定量する。細胞内タンパク質は、市販の細胞抽出液を用いた方法や、物理的に細胞膜を破壊する超音波破砕法などを用いて抽出することができるが、特に限定されない。細胞外タンパク質に関しては、細胞培養上清をそのまま用いても良いが、タンパク質の濃縮、脱塩などの精製を行うことが好ましい。
上述の方法で抽出したタンパク質より、標的タンパク質量を検出、定量するためには、ウェスタンブロッティングやELISAなどの抗体を用いた方法にて実施することが一般的であるが質量分析計などその他技術を用いても測定することができ、特に限定されない。
<指標の決定>
シミ改善効果を有する成分を選別する際に用いる指標は、培養線維芽細胞にメラノソームを添加し、培養線維芽細胞がメラノソームを取り込むことで、遺伝子発現量及び/又はタンパク質発現量が変化しているものを指標にすることができる。更に詳しくは、培養線維芽細胞がメラノソームを取り込むことで、遺伝子発現量が増加しているもの、好ましくは2倍以上、更に好ましくは4倍以上増加している遺伝子を選択することが好ましく、中でも、メラノサイトにおけるメラニン産生促進効果が既知である遺伝子及び/又はそれに対応するタンパク質を指標とすることが好ましい。
<シミ改善成分の選別>
シミ改善成分の選別をするには、指標とする遺伝子及び/又はタンパク質の発現量を抑える成分や、指標とする遺伝子及び/又はタンパク質の作用を減じる成分を選択すれば良い。効果成分の選別は、希望する効果の程度に応じて各発現量の抑制の程度を調整すればよい。このとき、メラノソームを添加していない培養線維芽細胞の遺伝子及び/又はタンパク質発現も考慮して、メラノソームを添加していない細胞遺伝子及び/又はタンパク質の発現に変動を与えないものを選択するのがさらに好ましい 。
以下、本発明を実施例について具体的に説明するが、本発明はこれらの実施例により限定されるものではない。
<線維芽細胞のメラノソーム取り込みが遺伝子発現・タンパク質発現に及ぼす影響>
<メラノソームの調製>
ヒト由来メラノーマ細胞HM3KOを5%のCO下、37℃のインキュベーター内で、5%FBSを含むD−MEM培地(Invitrogen社製Gibco)を用いて培養した。
100%コンフルエント近くになり、メラニン産生が進んだ細胞を、トリプシンを用いて7.0×10cells/ tubeになるようにエッペンドルフチューブに回収、遠心(1000g、4℃、3分)によって細胞ペレットを作成した。その後ペレットをPBS(−)にて洗浄した。
細胞ペレットに対し、1mLのcold lysis buffer(1% octylphenoxy poly (ethyleneoxy)ethanol (IGEPAL CA-630 )、0.01% SDS含有0.1M Tris-HCl溶液pH7.5)を添加した。
これを10分ごとに攪拌しながら、20分室温にて静置した。この分散溶液を遠心分離(1000g、4℃、3分)、不要物を沈殿させ、メラノソームを含む上清を回収した。
回収した上清を再度、遠心分離し(1000g、4℃、3分)、上清を回収した。
この上清を遠心分離し(20000g、4℃、3分)、得られた沈殿をメラノソームリッチ画分とした。上清を吸引除去し、メラノソームのペレットをPBSにて2度洗浄した。(20000g、4℃、3分)これにPBSを添加し、50回以上ピペッティングすることによってメラノソームを分散させた。このメラノソーム懸濁液をメラノソームとした。
<線維芽細胞の培養>
ヒト由来正常真皮線維芽細胞を、1.25×10cell/mLになるように10%FBSを含むD−MEM培地(Invitrogen社製Gibco)に懸濁し、12ウェル細胞培養プレートに播種した。5%のCO下、37℃のインキュベーター内で培養した。
72時間経過後、細胞が30−50%コンフルエントに達していることを確認し、新しい培地に交換した後、前記メラノソームを培地に50μL添加した。なお、用いたメラノソームを5倍希釈した溶液100μLのAbs405nmは0.110であった。この時、線維芽細胞にメラノソームを添加していないサンプルをコントロールとした。さらに5%のCO下、37℃のインキュベーター内で24時間培養することで、線維芽細胞にメラノソームを取り込ませた。
<遺伝子発現量の変化確認>
培養後、メラノソームを添加した線維芽細胞及びメラノソームを添加していない線維芽細胞(コントロール)から、RNeasy Mini Kit (QIAGEN)を用いて、Total RNAを抽出した。このTotal RNAに対してPrime Script RT RCR Kit (TaKaRa) を用いて逆転写を行い、cDNAを合成した。得られたcDNAにおけるmRNAの発現を次世代シーケンサー(Ion ProtonTMシステム Thermofisher Scientific)にて網羅的に解析した。得られたデータは、EdgeRを用いて解析を行い、メラノソーム添加後の遺伝子発現のリード数が50以上かつFDR値が0.05以上かつコントロールに対して、メラノソーム添加時の遺伝子発現量の変化が2倍以上の遺伝子を抽出した(表1)。その結果、120個の遺伝子が選択され、その中にはメラノサイトのチロシナーゼ活性をあげることでメラニン産生を増加させることが報告されているCCL−2、血管内皮細胞に作用し、メラニン産生促進因子として有名なET−1の遺伝子発現量を増加させることが知られているIL−8等が含まれていた。
一方、線維芽細胞において産生されることが知られており、かつメラニン産生への関与も既知であるKITLGの遺伝子発現量には、殆ど変化はなかった。このことは、線維芽細胞がメラノソームを取り込んだ場合、すべてのメラニン産生関連因子の遺伝子発現を増加させるのではなく、特定の因子にのみ影響を与えていることを示している。
<タンパク質発現量の変化確認>
次にこれらの遺伝子発現変化が、タンパク質発現にまで影響しているかを確認した。以下、代表してIL−8および量について述べる。
[0032][0033]と同様の実験を行い(ただし、ELISAでのバックグラウンド低減のため培地中の血清は抜いた状態で培養した)、メラノソーム添加から96時間培養した。なお、遺伝子発現を解析した際には培地に50μLのメラノソームを添加したもののみの変動を確認したが、今回の実験ではそれに加えて25μL、12.5μLのメラノソームを添加したサンプルも作成した。メラノソームの添加から96時間後に、培養上清に存在するIL−8およびCCL−2をELISAにて測定した。なお、IL−8の測定には、RayBiotech社のHuman IL-8 ELISA、CCL−2の測定にはRayBio Human MCP-1 ELISA kitを使用した。
これらの結果より、遺伝子発現が大きく変化するものではタンパク質発現にも変化が現れることが確認された(図1、図2)。
以上のことから、メラノソームの取り込みにより増加した線維芽細胞の遺伝子及び/又はタンパク質のうち、メラニン産生に関与することが既知である遺伝子及び/又はタンパク質を指標に、その発現抑制をすることができる被験物質を選択することにより、真皮線維芽細胞によって誘発されるメラノサイトの活性化を抑制する成分を選択することができると言える。
<線維芽細胞のメラノソーム取り込みによるメラニン産生への影響確認>
<線維芽細胞の培養>
ヒト由来正常真皮線維芽細胞を、2×10cell/mLになるように10%FBSを含むD−MEM培地(Invitrogen社製Gibco)に懸濁し、6ウェル細胞培養プレートに2mLずつ播種した。5%のCO下、37℃のインキュベーター内で培養した。
24時間後、培地を除去し、Epi−100LLMM(MatTek社製 クラボウ)培地3mLを加えた。さらに24時間培養し、その後培地にメラノソームを100μL添加した。なお、用いたメラノソームを5倍希釈した溶液100μLのAbs405nmは0.123であった。このとき、メラノソームを添加していない線維芽細胞をコントロールとした。
<共培養>
ケラチノサイトおよびメラノサイトを含む3次元皮膚モデルであるMEL−300−A(MatTek社製クラボウ)の皮膚モデルカップを0.9mLのEpi−100−LLMM培地を加えた6ウェル細胞培養プレートに置き、1時間プレインキュベートした。
プレインキュベート後、5mLのEpi−100−LLMM培地とステンレスワッシャーが入った6ウェル細胞培養プレートを準備し、そこに皮膚モデルカップを移した。37℃、5%CO条件下で48時間培養した。
皮膚モデルカップ培養から48時間後、インサートとして使用するThincertTM 6well (poresize8.0μm、greiner Bio−one)の上にワッシャーを1枚置き、その上に皮膚モデルカップを移動させた。このインサートを、線維芽細胞を培養している6ウェル細胞培養プレートの上に置き、さらに培地を2mL加えた。これにより線維芽細胞とメラノサイトを含む皮膚モデルカップとの共培養を開始した。
共培養は37℃、5%CO条件下で行い2〜3日ごとに培地交換しながら3週間行った。また、線維芽細胞は単層で培養しているため長期間正常な機能を持ったまま維持することが難しいと考えられたため、1週間ごと播種し、メラノソーム添加を繰り返した。
<メラニンアッセイ>
共培養終了後、皮膚モデルカップをPBS(−)で洗浄した。
皮膚モデルカップから細胞を剥離し、1.5mLチューブに移した。そこに2N NaOHを400μL加え、細胞を破砕した。破砕後、溶液が均一になるように10分加熱し、10秒ボルテックスした。さらに200μLのNaOHを加え、10分加熱することで均一な溶液を得た。冷却後、96ウェルプレートにそれぞれのサンプルを300μL移した。プレートリーダーにて405nm,655nmの吸光度を測定した。
皮膚モデルカップに含まれていたメラニン量はAbs405nm−655nmで計算することで算出した。
その結果、メラノソームを貪食した線維芽細胞と共培養した皮膚モデルでは、メラニン量の増加が確認された。このことから、メラノソームを取り込んだ培養線維芽細胞が産生する物質は、メラノサイトに直接あるいは、ケラチノサイトを介した間接的な作用により、メラノサイトにおけるメラニン産生を促進すると考えられる(図3)。
以上のことから、メラノソームを取り込むことにより線維芽細胞が産出する物質(培養上澄みも含む)に起因して増加する、線維芽細胞以外の皮膚細胞における特定の遺伝子及び/又はタンパク質を指標に、その発現抑制をすることができる被験物質を選択することにより、真皮線維芽細胞によって誘発されるメラノサイトの活性化を抑制する成分を選択することができると言える。
ヒト由来正常真皮線維芽細胞を、1.25×10cell/mLになるように10%FBSを含むD−MEM培地(Invitrogen社製Gibco)に懸濁し、6ウェル細胞培養プレートに2mLずつ播種した。その後、37℃、5%CO条件下で48時間培養した。培養後、ヒト皮膚由来微小血管内皮細胞用の培地(EBMTM−2基礎培地に成長因子を添加したもの、LONZA)に交換し、メラノソームを培地に100μL添加した。なお、用いたメラノソームを5倍希釈した溶液100μLのAbs405nmは0.112であった。その後、さらに72時間培養し、培養上清を得た。
ヒト皮膚由来微小血管内皮細胞を2.0×10cell/mLになるように微小血管内皮細胞用の成長因子を添加したEBMTM―2基本培地(LONZA)に懸濁し、24ウェル細胞培養プレートに500μLずつ播種した。その後、37℃、5%CO条件下で48時間培養した。培養後、培地を除去し、〔0045〕記載の培養上清に置き換え、24時間培養した。24時間後、培地を除去し、被験物質を添加した。さらに24時間培養後、微小血管内皮細胞のTotal RNAを抽出した。
24時間経過後、RNeasy Mini Kit (QIAGEN)を用いて、Total RNAを抽出した。このTotal RNAに対してPrime Script RT RCR Kit (TaKaRa) を用いて逆転写を行い、cDNAを合成した。得られたcDNAを鋳型として、ET−1、GAPDHの発現量を以下のプライマー及び酵素を用いて、リアルタイムPCR(7500 Real Time PCR System 、Applied Biosystems)にて測定した。
プライマーは、ET−1用センスプライマー(5‘−CGTCCCTGATGGATAAAGAGTGT−3’)、アンチセンスプライマー(5‘−ACGTGCTCGGGAGTGTTGAC−3’)、GAPDH(グリセルアルデヒド3−リン酸 デヒドロゲナーゼ;ハウスキーピング遺伝子として使用)用センスプライマー(5‘−CCACATCGCTCAGACACCAT−3’)、アンチセンスプライマー(5‘−TGACCAGGCGCCCAATA−3’)を用いた。PCRの反応にはSYBR Select Master Mix(アプライドバイオシステムズ)を使用し、遺伝子発現の解析は比較Ct法にて行った。比較Ct法ではコントロールとして被験物質を添加していない微小血管内皮細胞のET−1遺伝子発現量用い、被験物質を添加した微小血管内皮細胞のET−1発現量を計算し、ET−1発現量を抑制している被験物質をシミ改善成分として選別した。
エンドセリン1(ET−1)は、メラノサイトに作用し、メラニン産生を増加させることが良く知られていることから、メラノソームを添加した線維芽細胞の培養上清によって誘導される微小血管内皮細胞におけるET−1の遺伝子発現抑制効果を持つ被験物質に、真皮線維芽細胞によって誘発されるメラノサイトの活性化を抑制する効果が期待できると言える。
<線維芽細胞の培養>
ヒト由来正常真皮線維芽細胞を、1.25×10cell/mLになるように10%FBSを含むD−MEM培地(Invitrogen社製Gibco)に懸濁し、6ウェル細胞培養プレートに2mLずつ播種した。その後、37℃、5%CO条件下で48時間培養した。培養後、新しい培地に交換し、メラノソームを100μL添加した。なお、用いたメラノソームを5倍希釈した溶液100μLのAbs405nmは0.094であった。
<メラノーマの培養>
ヒト由来メラノーマ(HM3KO)をCell Culture Insert(6ウェル用、0.4μm、Falcon)に6×10cell/mLになるように10%FBS入りD−MEM培地(Invitrogen社製Gibco)に懸濁し、1mL播種した。その後、37℃、5%CO条件下で24時間培養した。
24時間経過後、線維芽細胞を培養している6ウェル細胞培養プレートにインサートとしてCell Culture Insertを移した。この時、ウェルに含まれている培地は4mLになるように調製し、被験物質を添加することで共培養を開始した。37℃、5%CO条件下で72時間培養した。
<メラニンアッセイ>
72時間培養後、培地を捨て、インサートをPBS(−)で洗浄した。400μLの2N NaOHを添加し、細胞を剥離させた。この溶液を1.5mLチューブに回収し、15分間煮沸した。細胞が完全に溶解したことを確認し、96ウェルプレートに350μLずつ移し、プレートリーダーにて405nmの吸光度を測定した。
このようにして得られたメラニン産生抑制率が高い被験物質を、真皮線維芽細胞によって誘発されるメラノサイトの活性化を抑制する効果を発揮するものとして選択した。
本発明によれば、真皮の線維芽細胞がメラノソームを貪食することによって、真皮側からもメラニン産生刺激物質がつくられ、メラノサイトにおけるメラニン産生が刺激されつづけることで、永遠にシミが消えないというシミ増悪ループを断ち切ることができ、恒久的なシミ改善が期待できる化粧料の提供に利用できる。

Claims (7)

  1. シミ改善成分のスクリーニング方法であって、
    培養線維芽細胞にメラノソームを添加する工程を含み、
    被験物質を評価する際に、次の(1)及び/又は(2)を用いる方法。
    (1)前記工程を経た培養線維芽細胞
    (2)前記工程を経た培養線維芽細胞の培養上清と培養線維芽細胞以外の皮膚細胞
  2. シミ改善成分のスクリーニング方法のために使用する指標であって、
    (1) メラノソームを培養線維芽細胞に添加する工程
    (2) 前記培養線維芽細胞がメラノソームを取り込むことに起因して、当該細胞中の遺伝子発現量が増加する遺伝子及び/又は、それに対応するタンパク質を選択する工程
    (3) (2)の工程で選択されたものの内、メラニン産生への関与が既知である遺伝子及び/又はタンパク質を選択する工程
    を含んでなる指標の決定方法。
  3. 請求項2記載の方法で選択された遺伝子及び/又はタンパク質を指標とする請求項1記載の方法。
  4. シミ改善成分のスクリーニング方法であって、
    (1) 培養線維芽細胞にメラノソームを添加する工程、
    (2) 被験物質を添加する工程、
    (3) IL−8、CCL−2、CXCL−1から選択される1種以上の遺伝子及び/又はIL−8、CCL−2、CXCL−1から選択されるタンパク質の1種以上を指標として、発現抑制効果のある被験物質を選定する工程
    を含んでなる請求項1又は3記載の方法。
  5. シミ改善成分のスクリーニング方法であって、
    (1) 培養線維芽細胞にメラノソームを添加する工程、
    (2) メラノソームを取り込ませた培養線維芽細胞の培養上清を培養皮膚細胞に添加する工程
    又は
    メラノソームを取り込ませた培養線維芽細胞と線維芽細胞以外の培養皮膚細胞を共培養する工程、
    (3) 被験物質を添加する工程、
    (4) 前記培養上清の添加又は前記共培養に起因して、前記培養皮膚細胞中の遺伝子発現量及び/又はタンパク質の発現量が上昇しているものの内、既知のメラニン産生関連遺伝子及び/又はタンパク質を指標として被験物質を評価し、発現抑制効果のある物質を選定する工程
    を含んでなる方法。
  6. シミ改善成分のスクリーニング方法であって、
    (1)培養線維芽細胞にメラノソームを添加する工程、
    (2)メラノソームを取り込ませた培養線維芽細胞の培養上清を培養メラノサイトに添加する工程
    又は
    メラノソームを取り込ませた培養線維芽細胞と培養メラノサイトを共培養する工程
    (3)被験物質を添加する工程、
    (4)培養メラノサイトにおけるメラニン産生量を指標に、被験物質を評価し、メラニン産生抑制効果のある物質を選定する工程
    を含んでなる方法。
  7. シミ改善成分のスクリーニング方法であって、
    (1)培養線維芽細胞にメラノソームを取り込ませたときに発現量が上昇する遺伝子及び/又はタンパク質の内メラニン産生への関与が既知である遺伝子及び/又はタンパク質を培養皮膚細胞に添加する工程、
    (2)被験物質を添加する工程、
    (3)前記遺伝子及び/又はタンパク質の受容体もしくは前記遺伝子及び/又はタンパク質によって誘導される既知のメラニン関連因子の発現を指標として被験物質を評価し、発現抑制効果のある成分を選定する工程を含んでなる方法。
JP2016115687A 2016-06-09 2016-06-09 シミ改善成分のスクリーニング方法 Active JP6736364B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2016115687A JP6736364B2 (ja) 2016-06-09 2016-06-09 シミ改善成分のスクリーニング方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2016115687A JP6736364B2 (ja) 2016-06-09 2016-06-09 シミ改善成分のスクリーニング方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2017216965A JP2017216965A (ja) 2017-12-14
JP6736364B2 true JP6736364B2 (ja) 2020-08-05

Family

ID=60658642

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2016115687A Active JP6736364B2 (ja) 2016-06-09 2016-06-09 シミ改善成分のスクリーニング方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6736364B2 (ja)

Also Published As

Publication number Publication date
JP2017216965A (ja) 2017-12-14

Similar Documents

Publication Publication Date Title
Jafarinejad-Farsangi et al. MicroRNA-29a induces apoptosis via increasing the Bax: Bcl-2 ratio in dermal fibroblasts of patients with systemic sclerosis
Rennert et al. Microfluidic single-cell transcriptional analysis rationally identifies novel surface marker profiles to enhance cell-based therapies
Wang et al. Stress-induced RNASET2 overexpression mediates melanocyte apoptosis via the TRAF2 pathway in vitro
Mazar et al. Protein-coding and non-coding gene expression analysis in differentiating human keratinocytes using a three-dimensional epidermal equivalent
US10718782B2 (en) Method of evaluating cellulite and method of evaluating cellulite-effective drug using fibulin-3 and/or sarcoglycan gamma as an indicator
JP2022069443A (ja) 老化の徴候を示す皮膚の診断方法
Chao et al. Correlation between miR-1207-5p expression with steroid-induced necrosis of femoral head and VEGF expression.
JP6650240B2 (ja) メラニン制御剤の探索方法
JP6460426B2 (ja) 肌の色調改善剤のスクリーニング法
JP6736364B2 (ja) シミ改善成分のスクリーニング方法
Patel et al. A comparative analysis of mast cell quantification in five common dermatoses: lichen simplex chronicus, psoriasis, lichen planus, lupus, and insect bite/allergic contact dermatitis/nummular dermatitis
EP3656867A1 (en) Method for screening anti-aging substances
KR102212623B1 (ko) 캐드헤린11 또는 n-캐드헤린 발현을 조절하는 피부 개선 물질 및 이를 스크리닝하는 방법
La Fata et al. Vitamin E supplementation delays cellular senescence in vitro
JP6824689B2 (ja) 真皮シミ予防・改善剤及び/又はマクロファージ誘引剤のスクリーニング方法
US8334136B2 (en) Method for promoting hair growth or hair regeneration by maintaining or increasing expression of cell-adhesion factor
US9952201B2 (en) Method for evaluating the harmful effects of UV on children's skin
Yamaguchi et al. Markers for distinguishing cultured human corneal endothelial cells from corneal stromal myofibroblasts
JP7383619B2 (ja) 皮膚細胞の細胞活性又は肌状態の決定方法、並びに皮膚細胞賦活剤のスクリーニング方法
JP6810288B2 (ja) 真皮シミ予防・改善剤及び/又はマクロファージ誘引剤のスクリーニング方法
Waise et al. An Optimized Method to Isolate Human Fibroblasts from Tissue for ex vivo Analysis
Caglar et al. Fast transcriptional activation of developmental signalling pathways during wound healing of the calcareous sponge Sycon ciliatum
Węgrzyn et al. A search for genes modulated by interleukin-6 alone or with interleukin-1β in HepG2 cells using differential display analysis
JP4969862B2 (ja) MITFのmRNA量によるメラニン産生抑制剤の評価法
JP7272808B2 (ja) 抗皮膚老化剤のスクリーニング方法

Legal Events

Date Code Title Description
A80 Written request to apply exceptions to lack of novelty of invention

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A80

Effective date: 20160620

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20190124

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20191224

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20200220

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20200707

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20200715

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6736364

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250