以下、図面を適宜参照して、本発明の実施の形態について、詳細に説明する。但し、必要以上に詳細な説明は省略する場合がある。例えば、既によく知られた事項の詳細説明や実質的に同一の構成に対する重複説明を省略する場合がある。これは、以下の説明が不必要に冗長になるのを避け、当業者の理解を容易にするためである。
なお、添付図面および以下の説明は、当業者が本開示を十分に理解するために、提供されるのであって、これらにより特許請求の範囲に記載の主題を限定することは意図されていない。
(実施の形態1)
図1は、実施の形態1に係るドアホンシステムの構成例を示した図である。ドアホンシステムは、例えば、マンションやアパート等の集合住宅1に適用される。集合住宅1は、例えば、制御室2と、ロビー3と、部屋4と、部屋4の玄関5と、を有している。
制御室2には、サーバ11が配置されている。ロビー3には、電話機12と、ロビー用ドアホン13と、カメラ14と、が配置されている。部屋4には、室内モニタ15a,15bが配置されている。携帯端末16aは、部屋4の住人が所持する携帯端末である。部屋4の玄関5には、玄関用ドアホン17が配置されている。
サーバ11は、例えば、SIP(Session Initiation Protocol)サーバである。サーバ11は、ロビー3に配置されている機器(カメラ14を除く)と、部屋4に配置されている機器(携帯端末16aを含む)との間の呼制御を行う。
集合住宅1では、ロビー3に受付係を配置している場合がある。このような集合住宅1では、来訪者は、受付係を介して、部屋4の住人を呼び出してもらう。例えば、受付係は、電話機12を用いて、部屋4の室内モニタ15a,15bおよび携帯端末16aに電話を掛け、部屋4の住人を呼び出す。電話機12は、例えば、SIPフォンである。電話機12は、受付係と部屋4の住人とが会話するため、スピーカーフォンタイプの電話機ではなく、住人の声が外部に漏れない受話器型の電話機である。
ロビー用ドアホン13は、例えば、通話機能と、カメラとを備えている。ロビー用ドアホン13は、例えば、部屋4を識別する識別情報(例えば、部屋4の部屋番号または内線番号等)が入力されることにより、部屋4の室内モニタ15a,15bまたは携帯端末16aを呼び出すことができる。そして、ロビー用ドアホン13は、呼び出しを受け取った室内モニタ15a,15bまたは携帯端末16aと通話を行うことができる。また、ロビー用ドアホン13は、具備するカメラによって、例えば、ロビー用ドアホン13の前に立つ人物を撮影し、撮影した画像(例えば、動画像)を部屋4の室内モニタ15a,15bまたは携帯端末16aに送信する。
カメラ14は、例えば、ロビー3内の様子を撮影する監視カメラである。カメラ14は、例えば、音声通話機能を備えないIP(Internet Protocol)カメラである。カメラ14は、室内モニタ15a,15bまたは携帯端末16aの要求に応じて、撮影した画像を室内モニタ15a,15bまたは携帯端末16aに送信する。
室内モニタ15a,15bは、ロビー3に配置されている電話機12またはロビー用ドアホン13から呼び出しを受け、電話機12またはロビー用ドアホン13と通話することができる。また、室内モニタ15a,15bは、玄関5に配置されている玄関用ドアホン17から呼び出しを受け、玄関用ドアホン17と通話することができる。
室内モニタ15a,15bは、ディスプレイを有している。室内モニタ15a,15bのディスプレイには、ロビー用ドアホン13が撮影する画像、カメラ14が撮影する画像、または玄関用ドアホン17が撮影する画像が表示される。
例えば、室内モニタ15a,15bのディスプレイには、室内モニタ15a,15bと電話機12とが通話をしているとき、カメラ14が撮影する画像が表示される。また、室内モニタ15a,15bのディスプレイには、室内モニタ15a,15bとロビー用ドアホン13とが通話をしているとき、ロビー用ドアホン13のカメラが撮影する画像が表示される。また、室内モニタ15a,15bのディスプレイには、室内モニタ15a,15bと玄関用ドアホン17とが通話をしているとき、玄関用ドアホン17のカメラが撮影する画像が表示される。
携帯端末16aは、例えば、部屋4の住人に所持される携帯端末である。携帯端末16aは、例えば、スマートフォンである。携帯端末16aは、携帯電話ネットワークおよびインターネット等を含むネットワークを介して、電話機12、ロビー用ドアホン13、または、玄関用ドアホン17から呼び出しを受け、電話機12、ロビー用ドアホン13、または玄関用ドアホン17と通話することができる。つまり、携帯端末16aは、部屋4の室内のみならず外出先でも、電話機12、ロビー用ドアホン13、または玄関用ドアホン17と通話することができる。
携帯端末16aは、ディスプレイを有している。携帯端末16aのディスプレイには、ロビー用ドアホン13が撮影する画像、カメラ14が撮影する画像、または玄関用ドアホン17が撮影する画像が表示される。
例えば、携帯端末16aのディスプレイには、携帯端末16aと電話機12とが通話をしているとき、カメラ14が撮影する画像が表示される。また、携帯端末16aのディスプレイには、携帯端末16aとロビー用ドアホン13とが通話をしているとき、ロビー用ドアホン13のカメラが撮影する画像が表示される。また、携帯端末16aのディスプレイには、携帯端末16aと玄関用ドアホン17とが通話をしているとき、玄関用ドアホン17のカメラが撮影する画像が表示される。
なお、図1では、室内モニタ15a,15bは、2台しか示していないが、1台であってもよいし、3台以上であってもよい。
図2は、サーバ11のブロック構成例を示した図である。図2に示すように、サーバ11は、制御部21と、記憶部22と、通信部23と、を有している。
制御部21は、サーバ11全体を制御する。制御部21は、例えば、CPU(Central Processing Unit)で構成されてもよい。
記憶部22には、制御部21が動作するためのプログラムが記憶される。また、記憶部22には、制御部21が計算処理を行うためのデータや、接続されている各部を制御するためのデータが記憶される。記憶部22は、RAM(Random Access Memory)、ROM(Read Only Memory)、フラッシュメモリ、およびHDD(Hard Disk Drive)などの記憶装置によって構成されてもよい。
通信部23は、集合住宅1に設置されているLAN(Local Area Network)等のネットワークを介して、電話機12、ロビー用ドアホン13、室内モニタ15a,15b、および玄関用ドアホン17と通信を行う。また、通信部23は、携帯電話ネットワークおよびインターネット等を含むネットワークを介して、携帯端末16aと通信を行う。
図3は、電話機12のブロック構成例を示した図である。図3に示すように、電話機12は、制御部31と、記憶部32と、通信部33と、音声処理部34と、操作部35と、を有している。
制御部31は、電話機12全体を制御する。制御部31は、例えば、CPUで構成されてもよい。
記憶部32には、制御部31が動作するためのプログラムが記憶される。また、記憶部32には、制御部31が計算処理を行うためのデータや、接続されている各部を制御するためのデータが記憶される。記憶部32は、RAM、ROM、フラッシュメモリ、およびHDDなどの記憶装置によって構成されてもよい。
通信部33は、集合住宅1に設置されているLAN等のネットワークを介して、サーバ11と通信を行う。
音声処理部34は、電話機12の受話器に内蔵されているマイクロフォン(図示せず)から出力されるアナログ音声データを、例えば、デジタル音声データに変換し、制御部31に出力する。また、音声処理部34は、制御部31から出力されるデジタル音声データを、例えば、アナログ音声データに変換し、電話機12の受話器に内蔵されているスピーカ(図示せず)に出力する。
操作部35は、例えば、ロビー3の受付係の操作を受け付ける。操作部35は、受け付けた操作に対応する情報を制御部31に出力する。操作部35は、例えば、電話番号の入力を受け付けるプッシュボタンである。
図4は、ロビー用ドアホン13のブロック構成例を示した図である。図4に示すように、ロビー用ドアホン13は、制御部41と、記憶部42と、通信部43と、音声処理部44と、操作部45と、画像処理部46と、を有している。
制御部41は、ロビー用ドアホン13全体を制御する。制御部41は、例えば、CPUで構成されてもよい。
記憶部42には、制御部41が動作するためのプログラムが記憶される。また、記憶部42には、制御部41が計算処理を行うためのデータや、接続されている各部を制御するためのデータが記憶される。記憶部42は、RAM、ROM、フラッシュメモリ、およびHDDなどの記憶装置によって構成されてもよい。
通信部43は、集合住宅1に設置されているLAN等のネットワークを介して、サーバ11と通信を行う。
音声処理部44は、ロビー用ドアホン13に内蔵されているマイクロフォン(図示せず)から出力されるアナログ音声データを、例えば、デジタル音声データに変換し、制御部41に出力する。また、音声処理部44は、制御部41から出力されるデジタル音声データを、例えば、アナログ音声データに変換し、ロビー用ドアホン13に内蔵されているスピーカ(図示せず)に出力する。
操作部45は、例えば、来訪者の操作を受け付ける。操作部45は、受け付けた操作に対応する情報を制御部41に出力する。操作部45は、例えば、電話番号の入力を受け付けるプッシュボタンである。
画像処理部46は、ロビー用ドアホン13が具備する撮像素子(図示せず)が撮影したアナログ映像データを、例えば、デジタル信号に変換し、制御部41に出力する。画像処理部46は、アナログ映像信号またはデジタル映像データに対して、画質の調整、ノイズキャンセル、画像圧縮処理などの所定の画像処理を行ってもよい。
図5は、室内モニタ15aのブロック構成例を示した図である。図5に示すように、室内モニタ15aは、制御部51と、記憶部52と、通信部53と、音声処理部54と、画像処理部55と、ディスプレイ56と、操作部57と、を有している。なお、室内モニタ15bも、図5に示すブロック構成を有し、その説明を省略する。
制御部51は、室内モニタ15a全体を制御する。制御部51は、例えば、CPUで構成されてもよい。
記憶部52には、制御部51が動作するためのプログラムが記憶される。また、記憶部52には、制御部51が計算処理を行うためのデータや、接続されている各部を制御するためのデータが記憶される。記憶部52は、RAM、ROM、フラッシュメモリ、およびHDDなどの記憶装置によって構成されてもよい。
通信部53は、集合住宅1に設置されているLAN等のネットワークを介して、サーバ11と通信を行う。また、通信部53は、集合住宅1に設置されているLAN等のネットワークを介して、カメラ14と通信を行う。また、通信部53は、集合住宅1に設置されているLAN等のネットワークを介して、玄関用ドアホン17と通信を行う。
音声処理部54は、室内モニタ15aに内蔵されているマイクロフォン(図示せず)から出力されるアナログ音声データを、例えば、デジタル音声データに変換し、制御部51に出力する。また、音声処理部54は、制御部51から出力されるデジタル音声データを、例えば、アナログ音声データに変換し、室内モニタ15aに内蔵されているスピーカ(図示せず)に出力する。
画像処理部55は、室内モニタ15aが具備する撮像素子(図示せず)が撮影したアナログ映像データを、例えば、デジタル信号に変換し、制御部51に出力する。画像処理部55は、アナログ映像信号またはデジタル映像データに対して、画質の調整、ノイズキャンセル、画像圧縮処理などの所定の画像処理を行ってもよい。
ディスプレイ56は、制御部51から出力されるデジタル映像データに基づいて映像を表示する。ディスプレイ56は、例えば、液晶ディスプレイである。
操作部57は、例えば、部屋4の住人の操作を受け付ける。操作部57は、受け付けた操作に対応する情報を制御部51に出力する。操作部57は、例えば、ディスプレイ56に重畳されるタッチパネルである。操作部57は、プッシュボタンであってもよい。
図6は、携帯端末16aのブロック構成例を示した図である。図6に示すように、携帯端末16aは、制御部61と、記憶部62と、通信部63と、音声処理部64と、画像処理部65と、ディスプレイ66と、操作部67と、を有している。
制御部61は、携帯端末16a全体を制御する。制御部61は、例えば、CPUで構成されてもよい。
記憶部62には、制御部61が動作するためのプログラムが記憶される。また、記憶部62には、制御部61が計算処理を行うためのデータや、接続されている各部を制御するためのデータが記憶される。記憶部62は、RAM、ROM、フラッシュメモリ、およびHDDなどの記憶装置によって構成されてもよい。
通信部63は、例えば、携帯電話ネットワークおよびインターネット等を含むネットワークを介して、集合住宅1の制御室2に配置されているサーバ11と通信を行う。また、通信部63は、例えば、携帯電話ネットワークおよびインターネット等を含むネットワークを介して、ロビー3に配置されているカメラ14と通信を行う。
音声処理部64は、携帯端末16aに内蔵されているマイクロフォン(図示せず)から出力されるアナログ音声データを、例えば、デジタル音声データに変換し、制御部61に出力する。また、音声処理部64は、制御部61から出力されるデジタル音声データを、例えば、アナログ音声データに変換し、携帯端末16aに内蔵されているスピーカ(図示せず)に出力する。
画像処理部65は、携帯端末16aが具備する撮像素子(図示せず)が撮影したアナログ映像データを、例えば、デジタル信号に変換し、制御部61に出力する。画像処理部65は、アナログ映像信号またはデジタル映像データに対して、画質の調整、ノイズキャンセル、画像圧縮処理などの所定の画像処理を行ってもよい。
ディスプレイ66は、制御部61から出力されるデジタル映像データに基づいて映像を表示する。ディスプレイ66は、例えば、液晶ディスプレイである。
操作部67は、例えば、携帯端末16aの所持者の操作を受け付ける。操作部67は、受け付けた操作に対応する情報を制御部61に出力する。操作部67は、例えば、ディスプレイ66に重畳されるタッチパネルである。操作部67は、プッシュボタンであってもよい。
図1のドアホンシステムでは、ロビー3に、電話機12とロビー用ドアホン13とが配置されている。しかし、集合住宅1によっては、ロビー用ドアホン13は、ロビー3に配置されず、電話機12のみがロビー3に配置される場合もある。以下、実施の形態1では、ロビー用ドアホン13がロビー3に配置されず、電話機12のみがロビー3に配置されている場合について説明する。
図7は、ドアホンシステムの一例を説明する図である。図7において、図1と同じものには同じ符号が付してある。図7には、集合住宅1の受付係A1と、部屋4の住人を訪れに来た来訪者A2と、外出中の部屋4の住人A3と、が示してある。住人A3は、携帯端末16aを所持して外出しているとする。
図7のドアホンシステムでは、ロビー3に、カメラを具備したロビー用ドアホン13が配置されていない。従って、図7のドアホンシステムでは、ロビー3に配置されているカメラ14を用いて、来訪者A2を撮影する。
来訪者A2は、例えば、部屋4の住人に、訪問しに来たことを受付係A1に告げる。受付係A1は、電話機12を用いて、部屋4に電話を掛ける。電話機12による呼び出しは、サーバ11を介して、部屋4に配置されている室内モニタ15a,15bと、部屋4の住人が所持する携帯端末16aとに対し行われる。以下で説明するが、サーバ11による携帯端末16aの呼び出しは、プッシュサーバを経由したプッシュ通知を用いて行われる。
電話機12からの、室内モニタ15a,15bおよび携帯端末16aに対する呼び出しに対し、外出中の住人A3が携帯端末16aで応答したとする。
携帯端末16aは、住人A3の応答操作に応じて、サーバ11にアクセスする。サーバ11は、SIPに基づいて、携帯端末16aと電話機12との間の呼制御を行い、携帯端末16aと電話機12との間のセッションを確立する。これにより、電話機12と携帯端末16aは、通話が可能となる。
また、携帯端末16aは、住人A3の応答操作に応じて、サーバ11を介さずに、カメラ14にアクセスする。携帯端末16aは、RTSP(Real Time Streaming Protocol)に基づいて、カメラ14とセッションを確立する。これにより、携帯端末16aは、カメラ14から、カメラ14が撮影する画像を受信し、ディスプレイに表示できる。
すなわち、電話機12と携帯端末16aは、SIPに基づいてセッションを確立し、通話を行う。また、電話機12とカメラ14は、RTSPに基づいてセッションを確立し、画像の送受信を行う。これにより、携帯端末16aは、電話機12とカメラ14とを用いたビデオ通話が可能となる。
図8は、サーバ11の制御部21のブロック構成例を示した図である。図8に示すように、サーバ11の制御部21は、呼制御部21aと、プッシュ通知部21bと、を有している。
呼制御部21aは、SIPに基づいて、電話機12と携帯端末16aとの間の呼制御を行う。また、呼制御部21aは、SIPに基づいて、電話機12と室内モニタ15a,15bとの間の呼制御を行う。
プッシュ通知部21bは、電話機12から、室内モニタ15a,15bおよび携帯端末16a宛の呼び出し(INVITE)があった場合、携帯端末16aに対し、プッシュ通知を行う。プッシュ通知は、プッシュサーバを経由して行われる。
図9は、携帯端末16aの制御部61のブロック構成例を示した図である。図9に示すように、携帯端末16aの制御部61は、プッシュ通知受信部61aと、電話接続部61bと、カメラ接続部61cと、を有している。
プッシュ通知受信部61aは、サーバ11から送信されるプッシュ通知を受信する。プッシュ通知受信部61aは、プッシュ通知を受信すると、例えば、プッシュ通知を受信したことを示す情報(例えば、アイコン)をディスプレイに表示する。または、プッシュ通知受信部61aは、音声でプッシュ通知を受信したことを携帯端末16aの所持者に通知する。
電話接続部61bは、プッシュ通知を知った所持者の操作に応じて、携帯端末16aを呼び出した電話機12とセッションを確立する。例えば、電話接続部61bは、所持者によって、ディスプレイに表示されたプッシュ通知のアイコンがタップされると、電話機12とセッションを確立する。電話接続部61bは、サーバ11を介して、SIPに基づき、電話機12とセッションを確立する。
カメラ接続部61cは、プッシュ通知を知った所持者の操作に応じて、カメラ14にアクセスし、カメラ14が撮影する画像を受信する。例えば、カメラ接続部61c、所持者によって、ディスプレイに表示されたプッシュ通知のアイコンがタップされると、カメラ14とセッションを確立し、カメラ14が撮影する画像を受信する。カメラ接続部61cは、RTSPに基づいて、カメラ14から画像を受信する。
図10は、ドアホンシステムの動作例を示したシーケンス図である。ロビー3の受付係は、部屋4の住人を訪れに来た来訪者の要求に応じ、電話機12を用いて、部屋4の内線番号に電話を掛けたとする。電話機12を用いて、部屋4の内線番号に電話を掛けると、室内モニタ15a,15bと、携帯端末16aとが呼び出される。言い換えれば、内線番号は、室内モニタ15a,15bと、携帯端末16aとを呼び出すための共通の識別子と言える。
電話機12は、受付係による、部屋4の内線番号の入力操作に応じて、部屋4の内線番号を含むINVITEをサーバ11に送信する(ステップS1)。
サーバ11は、ステップS1にて送信されたINVITEの受信に応じて、室内モニタ15a,15bにINVITEを送信する(ステップS2)。なお、図10では、室内モニタ15bの図示を省略している。
サーバ11は、ステップS1にて送信されたINVITEの受信に応じて、携帯端末16aにプッシュ通知(PUSH notification)を送信する(ステップS3)。
室内モニタ15a,15bは、ステップS2にて送信されたINVITEの受信に応じて、サーバ11に100Tryingおよび180Ringingを送信する(ステップS4)。
サーバ11は、ステップS4にて送信された100Tryingおよび180Ringingの受信に応じて、電話機12に100Tryingおよび180Ringingを送信する(ステップS5)。
室内モニタ15a,15bは、ステップS2にて送信されたINVITEの受信に応じて、部屋4の住人の呼び出しを行う(ステップS6)。例えば、室内モニタ15a,15bは、ディスプレイでのアイコン表示または音声によって、住人の呼び出しを行う。
携帯端末16aは、ステップS3にて送信されたプッシュ通知の受信に応じて、携帯端末16aの所持者の呼び出しを行う(ステップS7)。例えば、携帯端末16aは、ディスプレイでのアイコン表示または音声によって、所持者の呼び出しを行う。
以下では、電話機12から、室内モニタ15a,15bおよび携帯端末16aに対して行われた呼び出しに対し、携帯端末16aが最先に応答したとする。
携帯端末16aは、携帯端末16aの所持者から、プッシュ通知による電話機12の呼び出しに応じる操作を受け付ける(ステップS8)。例えば、携帯端末16aは、ディスプレイに表示したプッシュ通知のアイコンがタップされる。
なお、セキュリティ上、一般的に外部サーバ(サーバ11)からは、スマートフォン等の携帯端末16aにアクセスできないようになっている。しかし、携帯端末16aは、プッシュサービスを提供するプッシュサーバからのプッシュ通知は受信できる。そこで、ドアホンシステムでは、電話機12からの呼び出しを、プッシュ通知を利用して携帯端末16aに通知し、携帯端末16aからサーバ11にアクセスするようにさせている。
携帯端末16aは、ステップS8にて電話機12の呼び出しに応じる操作(タップ操作)を受け付けると、サーバ11にREGISTERを送信する(ステップS9)。
サーバ11は、ステップS9にて送信されたREGISTERの受信に応じて、携帯端末16aに200OKを送信する(ステップS10)。また、サーバ11は、ステップS9にて送信されたREGISTERの受信に応じて、携帯端末16aにINVITEを送信する(ステップS11)。
携帯端末16aは、ステップS11にて送信されたINVITEの受信に応じて、200OKをサーバ11に送信する(ステップS12)。
サーバ11は、ステップS12にて送信された200OKの受信に応じて、200OKを電話機12に送信する(ステップS13)。
サーバ11は、電話機12からの呼び出しに対し、携帯端末16aが最先に応答を返したので、室内モニタ15a,15bに対してCANCELを送信する(ステップS14)。
電話機12は、ステップS13にて200OKを受信すると、携帯端末16aと音声通話を開始する(ステップS15)。つまり、電話機12と携帯端末16aは、セッションが確立される。電話機12と携帯端末16aは、例えば、RTP(Real time Transport Protocol)によって、音声通話を行う。
携帯端末16aは、ステップS8にて電話機12の呼び出しに応じる操作(例えば、タップ操作)を受け付けると、図10の点線枠A11に示すように、RTSPに基づいて、カメラ14とセッションを確立する。そして、携帯端末16aは、カメラ14から画像を受信する。
例えば、携帯端末16aは、カメラ14に対し、OPTIONSを送信し、どのような機能を有しているかを問い合わせる(ステップS16)。
携帯端末16aは、カメラ14に対してSET UPを送信し、カメラ14に対し、所定の機能設定を行う(ステップS17)。携帯端末16aは、ステップS17にてSET UPを送信すると、カメラ14に対し、PLAYを送信する(ステップS18)。
カメラ14は、ステップS18にて送信されたPLAYを受信すると、カメラ映像を携帯端末16aに送信する(ステップS19)。カメラ14は、例えば、RTPによって、カメラ映像を携帯端末16aに送信する。
このように、電話機12から呼び出しを受けた携帯端末16aは、SIPによって電話機12とセッションを確立し、RTSPによってカメラ14とセッションを確立する。これにより、携帯端末16aは、電話機12との通話が可能となり、また、カメラ14から訪問者の画像を受信できる。
以上説明したように、携帯端末16aのプッシュ通知受信部61aは、電話機12から部屋4の内線番号を受信したサーバ11から、プッシュ通知を受信する。電話接続部61bは、プッシュ通知に応じる操作を受け付けた場合、サーバ11を介し、SIPに従って、電話機12とセッションを確立する。カメラ接続部61cは、プッシュ通知に応じる操作を受け付けた場合、RTSPに従って、ロビー3に配置されているカメラ14とセッションを確立する。これにより、携帯端末16aは、集合住宅1のロビー3に配置される電話機12と通話でき、カメラ14から来訪者の画像を受信できる。すなわち、携帯端末16aは、電話機12とビデオ通話ができる。
(実施の形態2)
実施の形態2では、ロビー用ドアホン13から、複数の携帯端末を呼び出すドアホンシステムについて説明する。以下では、実施の形態1と異なる部分について説明する。
図11は、実施の形態2に係るドアホンシステムの例を説明する図である。図11において、図1と同じものには同じ符号が付してある。なお、図11には、図1では図示していない携帯端末16bが示してある。携帯端末16bは、部屋4の住人に所持されているとする。携帯端末16a,16bは、部屋4の外にあってもよい。
サーバ11には、室内モニタ15a,15bおよび携帯端末16a,16bを同時に呼び出すための代表内線番号と、室内モニタ15a,15bを個別に呼び出す内線番号とが対応付けられて記憶されている。また、サーバ11には、室内モニタ15a,15bおよび携帯端末16a,16bを同時に呼び出すための代表内線番号と、携帯端末16a,16bを同時に呼び出すための内線番号とが対応付けて記憶されている。
例えば、サーバ11には、図11のテーブルTB1に示すように、部屋4の代表内線番号「1001」と、室内モニタ15a,15bの個別の内線番号「10011」、「10012」とが対応付けられて記憶されている。また、サーバ11には、図11のテーブルTB1に示すように、部屋4の代表内線番号「1001」と、携帯端末16a,16bの共通の内線番号「10013」とが対応付けられて記憶されている。また、テーブルTB1の携帯端末16a,16bの共通の内線番号には、プッシュサーバから通知(付与)されたプッシュ通知用の端末ID「abc」、「xyz」が対応付けられて記憶されている。
テーブルTB11は、図2で説明した記憶部22において構成されてもよい。また、テーブルTB11の情報は、事前に記憶部22に記憶される。また、図11のテーブルTB11には、部屋4の代表内線番号と、各装置の内線番号とが対応づけられて記憶されているが、他の部屋においても、代表内線番号と、各装置の内線番号とが対応付けられて記憶されている。また、携帯端末16a,16bには、個別の内線番号(異なる内線番号)を付与してもよい。以下では、プッシュ通知用の端末IDを、プッシュIDと呼ぶことがある。
図11のドアホンシステムの動作例について説明する。集合住宅1のロビー3から、部屋4の住人を呼び出すには、図11の吹き出しA21に示すように、ロビー用ドアホン13に部屋4の代表内線番号「1001」を入力する。ロビー用ドアホン13は、入力された代表内線番号「1001」をサーバ11に送信する。
サーバ11は、代表内線番号「1001」を受信すると、テーブルTB1を参照し、代表内線番号「1001」に対応する個別の内線番号を取得する。例えば、サーバ11は、室内モニタ15aの内線番号「10011」と、室内モニタ15bの内線番号「10012」と、携帯端末16a,16bの内線番号「10013」とを取得する。さらに、サーバ11は、携帯端末16a,16bについては、プッシュID「abc」、「xyz」を取得する。
サーバ11は、取得した内線番号「10011」、「10012」でINVITEのメッセージを生成し、室内モニタ15a,15bを呼び出す。また、サーバ11は、取得したプッシュID「abc」、「xyz」でプッシュ通知を行い、携帯端末16a,16bを呼び出す。
このようにして、内線番号「10011」、「10012」に対応する室内モニタ15a,15bと、プッシュID「abc」、「xyz」に対応する携帯端末16a,16bとが呼び出される。なお、呼び出された室内モニタ15a,15bと携帯端末16a,16bとのうち、最先の応答を返した装置が、ロビー用ドアホン13と通話することができる。
図11に示すドアホンシステムは、室内モニタ15a,15bおよび携帯端末16a,16bを個別に呼び出せる。室内モニタ15a,15bおよび携帯端末16a,16bを個別に呼び出すには、室内モニタ15a,15bおよび携帯端末16a,16bに付与されている内線番号を、ロビー用ドアホン13に入力すればよい(携帯端末16a,16bには、共通の内線番号が付与されており、同時に呼び出される)。
例えば、携帯端末16a,16bを呼び出すには、ロビー用ドアホン13に「10013」を入力すればよい。サーバ11は、ロビー用ドアホン13から「10013」を受信すると、テーブルTB1を参照し、プッシュID「abc」,「xyz」を取得する。サーバ11は、取得したプッシュID「abc」,「xyz」でプッシュ通知を行い、携帯端末16a,16bを呼び出す。
なお、テーブルTB1に、例えば、2000個の代表内線番号を登録できるとした場合、図11に示すドアホンシステムは、2000室の部屋に対し、代表呼び出しを行うことができる。また、1つの代表内線番号に対し、2台の室内モニタと、4台の携帯端末とを紐付けできるとした場合(1つの代表内線番号に2台の室内モニタと、4台の携帯端末とを登録できるとした場合)、図11に示すドアホンシステムは、12000台の装置を個別に呼び出すことができる。
図12は、サーバ11の制御部21のブロック構成例を示した図である。図12に示すように、サーバ11の制御部21は、内線番号受信部71aと、呼制御部71bと、を有している。
内線番号受信部71aは、ロビー用ドアホン13から送信される代表内線番号または内線番号を受信する。
呼制御部71bは、内線番号受信部71aが代表内線番号を受信した場合、室内モニタ15a,15bに対しSIPに基づくINVITEを送信し、携帯端末16a,16bのそれぞれに対しプッシュ通知を送信する。プッシュ通知は、プッシュサーバを経由して行われる。
例えば、呼制御部71bは、内線番号受信部71aが代表内線番号を受信した場合、記憶部22に記憶されている代表内線番号に対応する室内モニタ15a,15bの内線番号と、携帯端末16a,16bのプッシュIDとを取得する。そして、呼制御部71bは、取得した室内モニタ15a,15bの内線番号を含むINVITEを生成し、室内モニタ15a,15bに送信する。また、呼制御部71bは、取得したプッシュIDをプッシュサーバに送信し、プッシュサーバを経由して、携帯端末16a,16bに対し、プッシュ通知を行う。
呼制御部71bは、INVITEおよびプッシュ通知を送信すると、INVITEおよびプッシュ通知に対する応答のうち最先の応答を返した装置と、ロビー用ドアホン13とのセッションを確立する。
例えば、INVITEを受信した室内モニタ15a,15bと、プッシュ通知を受信した携帯端末16a,16bとのうち、携帯端末16aが最先に応答を返したとする。この場合、呼制御部71bは、SIPに基づいて、最先の応答を返した携帯端末16aと、ロビー用ドアホン13とのセッションを確立する。
呼制御部71bは、内線番号受信部71aが内線番号を受信し、その内線番号が室内モニタ15a,15に関する番号であれば、INVITEを生成して送信する。また、呼制御部71bは、内線番号受信部71aが内線番号を受信し、その内線番号が携帯端末16a,16bに関する番号であれば、プッシュ通知を生成して送信する。
図13は、ドアホンシステムの動作例を示したシーケンス図である。来訪者は、ロビー用ドアホン13を用いて、部屋4を代表内線番号「1001」で呼び出したとする。なお、図13では、4台の携帯端末16a〜16dが存在しているとする。つまり、代表内線番号「1001」には、2台の室内モニタ15a,15bと、4台の携帯端末16a〜16dとが紐付けられているとする。
ロビー用ドアホン13は、来訪者から受け付けた代表内線番号「1001」を、サーバ11に送信する(ステップS31)。
サーバ11は、テーブルTB1を参照し、ステップS31にて受信した代表内線番号「1001」に紐づく内線番号およびプッシュIDを取得する。サーバ11は、取得した内線番号を含むINVITEを室内モニタ15a,15bに送信し(ステップS32)、また、取得したプッシュIDをプッシュサーバに送信して、携帯端末16a〜16dにプッシュ通知を送信する(ステップS33,S34)。
室内モニタ15a,15bは、ステップS32にて送信されたINVITEの受信に応じて、180Ringingをサーバ11に送信する(ステップS35)。
サーバ11は、ステップS35にて送信された180Ringingの受信に応じて、ロビー用ドアホン13に180Ringingを送信する(ステップS36)。
室内モニタ15a,15bは、ステップS32にて送信されたINVITEの受信に応じて、部屋4の住人の呼び出しを行う(ステップS37)。例えば、室内モニタ15a,15bは、ディスプレイでのアイコン表示または音声によって、住人の呼び出しを行う。
携帯端末16a〜16dは、ステップS33,S34にて送信されたプッシュ通知の受信に応じて、携帯端末16a〜16dの所持者の呼び出しを行う。例えば、携帯端末16a〜16dは、ディスプレイでのアイコン表示または音声によって、所持者の呼び出しを行う(ステップS38,S39)。
以下では、ロビー用ドアホン13から、室内モニタ15a,15bおよび携帯端末16a〜16dに対して行われた呼び出しに対し、携帯端末16aが最先に応答したとする。
携帯端末16aは、携帯端末16aの所持者から、プッシュ通知によるロビー用ドアホン13の呼び出しに応じる操作を受け付ける(ステップS40)。例えば、携帯端末16aは、ディスプレイに表示したプッシュ通知のアイコンがタップされる。
携帯端末16aは、ステップS40にてロビー用ドアホン13の呼び出しに応じる操作(タップ操作)を受け付けると、サーバ11にREGISTERを送信する(ステップS41)。
サーバ11は、ステップS41にて送信されたREGISTERの受信に応じて、携帯端末16aに200OKを送信する(ステップS42)。また、サーバ11は、ステップS41にて送信されたREGISTERの受信に応じて、携帯端末16aにINVITEを送信する(ステップS43)。
携帯端末16aは、ステップS43にて送信されたINVITEの受信に応じて、200OKをサーバ11に送信する(ステップS44)。
サーバ11は、ステップS44にて送信された200OKの受信に応じて、200OKをロビー用ドアホン13に送信する(ステップS45)。
サーバ11は、最先に応答を返さなかった室内モニタ15a,15bに対しては、INVITEを送信せず、CANCELを送信する(ステップS46)。なお、CANCELを送信するタイミングは、ステップS46に限られない。ステップS41以降であればよい。
ステップS40にて、携帯端末16aがロビー用ドアホン13の呼び出しに応じた後、携帯端末16b〜16dが、ロビー用ドアホン13の呼び出しに応じたとする(ステップS47)。例えば、携帯端末16b〜16dは、ディスプレイに表示したプッシュ通知のアイコンがタップされる。
携帯端末16b〜16dは、ステップS47にてロビー用ドアホン13の呼び出しに応じる操作(タップ操作)を受け付けると、サーバ11にREGISTERを送信する(ステップS48)。
サーバ11は、ステップS48にて送信されたREGISTERの受信に応じて、携帯端末16b〜16dに200OKを送信する(ステップS49)。
サーバ11は、最先に応答を返さなかった携帯端末16b〜16dに対しては、INVITEを送信しない(最先の応答をした携帯端末16aに対しては、サーバ11は、ステップS43にてINVITEを送信している)。携帯端末16b〜16dは、ステップS48にてサーバ11にREGISTERを送信した後、所定時間(例えば、X秒)経過しても、サーバ11からINVITEを受信しなかった場合、ディスプレイにエラーを表示する。例えば、携帯端末16b〜16dは、ロビー用ドアホン13からの呼び出しに対し、他の携帯端末が先に応答したことを、ディスプレイに表示する。
ロビー用ドアホン13は、ステップS45にて200OKを受信すると、携帯端末16aと音声通話を開始する(ステップS50)。つまり、ロビー用ドアホン13と携帯端末16aは、セッションが確立される。ロビー用ドアホン13と携帯端末16aは、例えば、RTP(Real time Transport Protocol)によって、音声通話を行う。
このように、サーバ11は、ロビー用ドアホン13から代表内線番号を受信すると、テーブルTB1を参照して、代表内線番号に対応する室内モニタ15a,15bの内線番号を取得してINVITEを送信する。また、サーバ11は、テーブルTB1を参照して、代表内線番号に対応する携帯端末16a〜16dのプッシュIDを取得してプッシュ通知を送信する。これにより、サーバ11は、室内モニタ15a,15bを呼び出せるとともに、複数の携帯端末16a〜16dを呼び出せる。
以上説明したように、室内モニタ15a,15bおよび携帯端末16a,16bには共通の識別子(代表内線番号)が付与されている。サーバ11の内線番号受信部71aは、ロビー用ドアホン13から代表内線番号を受信する。呼制御部71bは、代表内線番号の受信に応じて、室内モニタ15a,15bに対しSIPに基づくINVITEを送信し、また、携帯端末16a,16bのそれぞれに対しプッシュ通知を送信する。そして、呼制御部71bは、INVITEおよびプッシュ通知に対する応答のうち最先の応答を返した装置と、ロビー用ドアホン13との間のセッションを確立する。これにより、集合住宅1のロビー3に配置されるロビー用ドアホン13は、部屋4の室内モニタ15a,15bと、複数の携帯端末16a,16bとを呼び出すことができる。そして、ロビー用ドアホン13は、最先の応答を返してきた装置と通話することができる。
(実施の形態3)
実施の形態3では、携帯端末のドアホンシステムへの登録について説明する。集合住宅1に入居する入居者の携帯端末は、ドアホンシステムに登録されていない。そのため、集合住宅1に入居する入居者の携帯端末は、電話機12およびロビー用ドアホン13から呼び出されない。電話機12およびロビー用ドアホン13から、入居者の携帯端末が呼び出されるようにするためには、ドアホンシステムに携帯端末を登録する。また、集合住宅1の住人が新たな携帯端末をドアホンシステムに組み入れたい場合にも、その携帯端末をドアホンシステムに登録する。実施の形態3では、携帯端末のドアホンシステムへの登録を、セキュリティを確保しかつ簡単に行えるようにする。以下では、実施の形態1,2と異なる部分について説明する。
図14は、実施の形態3に係る携帯端末のドアホンシステムへの登録方法を説明する図である。図14において、図1と同じものには同じ符号が付してある。図14では、部屋4の住人の携帯端末16aをドアホンシステムに登録する例について説明する。
図14の吹き出しA31に示すように、サーバ11には、SIP情報およびRTSP情報が予め記憶(登録)されている。例えば、サーバ11が制御室2に配置されるときに、SIP情報およびRTSP情報は、サーバ11に記憶される。
携帯端末16aをドアホンシステムに登録したい場合、携帯端末16aを所持する部屋4の住人は、例えば、室内モニタ15aのディスプレイに表示されている設定ボタンを押下する。室内モニタ15aは、設定ボタンが押下されると、サーバ11にSIP情報を送信するよう要求する。
なお、SIP情報には、携帯端末16aに付与される内線番号、SIPパスワード、サーバ11のIPアドレス、およびポート番号が含まれている。SIP情報は、携帯端末16aがドアホンシステムに登録されるための情報と言える。以下では、SIP情報を携帯端末登録情報と呼ぶことがある。
サーバ11は、室内モニタ15aのSIP情報の送信要求に応じて、図14の吹き出しA32に示すように、携帯端末登録情報を室内モニタ15aに送信する。サーバ11は、例えば、HTTPS(Hypertext Transfer Protocol Secure)によって、携帯端末登録情報を室内モニタ15aに送信する。
室内モニタ15aは、サーバ11から送信される携帯端末登録情報を受信し、図14の吹き出しA33に示すように、受信した携帯端末登録情報をディスプレイに表示する。上記したように、携帯端末登録情報(SIP情報)には、携帯端末16aに付与される内線番号、SIPパスワード、サーバ11のIPアドレス、およびポート番号が含まれている。従って、室内モニタ15aのディスプレイには、これらの情報が表示される。
部屋4の住人は、携帯端末16aに記憶されているドアホンシステムの登録用のアプリケーションを起動する。なお、携帯端末16aは、所定のサーバから、登録アプリケーションをダウンロードできる。
部屋4の住人は、起動した登録アプリケーションの指示に従って、室内モニタ15aのディスプレイに表示されている携帯端末登録情報を、携帯端末16aに入力する。例えば、部屋4の住人は、図14の吹き出しA34に示すように、室内モニタ15aのディスプレイに表示されている内線番号、SIPパスワード、サーバ11のIPアドレス、およびポート番号を、携帯端末16aに入力する。携帯端末16aは、携帯端末登録情報が入力されることにより、サーバ11と通信が可能になる。
携帯端末16a(携帯端末16aの登録アプリケーション)は、入力された携帯端末登録情報をプッシュサーバに送信し、図14の吹き出しA35に示すように、プッシュIDを付与するよう要求する。そして、携帯端末16aは、図14の吹き出しA36に示すように、プッシュサーバから、プッシュIDを受信(取得)する。
携帯端末16aは、プッシュIDを取得すると、図14の吹き出しA37に示すように、サーバ11に対し、取得したプッシュIDを送信する。携帯端末16aは、例えば、HTTPSによって、プッシュIDをサーバ11に送信する。
サーバ11は、図14の吹き出しA38に示すように、携帯端末16aから送信されたプッシュIDを記憶する。例えば、サーバ11は、図11のテーブルTB1に示したように、内線番号に紐付けて、プッシュIDを記憶する。内線番号は、室内モニタ15aに表示されている、携帯端末16aに割り当てられる番号である。
また、サーバ11は、携帯端末16aからプッシュIDを受信すると、図14の吹き出しA39に示すように、カメラ14のカメラ情報(RTSP情報)を携帯端末16aに送信する。サーバ11は、例えば、HTTPSによって、カメラ情報を携帯端末16aに送信する。
カメラ情報には、図14の吹き出しA40に示すように、RTSP ID、RTSPパスワード、カメラ14のIPアドレス、およびポート番号が含まれている。携帯端末16aは、カメラ情報を受信することによって、カメラ14から画像を受信できる。カメラ情報は、携帯端末16aがカメラ14と通信をし、カメラ14から画像を受信するための登録情報と言える。
図15は、携帯端末16aへの携帯端末登録情報の入力例を説明する図である。図15において、図14と同じものには同じ符号が付してある。
図14で説明したように、室内モニタ15aのディスプレイには、携帯端末登録情報が表示される。例えば、室内モニタ15aのディスプレイには、図15の画面A51に示すように、文字で携帯端末登録情報が表示される。この場合、部屋4の住人は、例えば、手で、画面A51に表示されている携帯端末登録情報を入力する。
携帯端末登録情報は、カメラによる読み取り可能なコードによって、室内モニタ15aのディスプレイに表示されてもよい。例えば、室内モニタ15aのディスプレイには、図15の画面A52に示すように、QRコード(登録商標)で携帯端末登録情報が表示されてもよい。この場合、携帯端末16aは、具備するカメラで、携帯端末登録情報のQRコードを撮影することにより、携帯端末登録情報を取得できる。
図14で説明したように、携帯端末16aをドアホンシステムに登録する場合、携帯端末16aを所持する部屋4の住人は、例えば、室内モニタ15aのディスプレイに表示されている設定ボタンを押下する。設定ボタンが押下されると、室内モニタ15aのディスプレイには、例えば、画面A53が表示される。画面A53では、携帯端末が最大で4台登録できるようになっている。また、画面A53では、すでに2台の携帯端末が登録されている。例えば、「Jeffrey」と「Brian」のスマートフォンがすでにドアホンシステムに登録されている。
画面A53に示す「ADD」は、携帯端末をドアホンシステムに登録できることを示している。部屋4の住人は、例えば、新たな携帯端末をドアホンシステムに登録したい場合、画面A53に示されている「ADD」をタップする。室内モニタ15aは、「ADD」がタップされると、例えば、ディスプレイに画面A51または画面A52を表示する。
画面A53に示す「DEL」は、すでにドアホンシステムに登録されている携帯端末を、ドアホンシステムから削除できることを示している。部屋4の住人は、例えば、ドアホンシステムに登録している携帯端末を、ドアホンシステムから削除したい場合、画面A53に示されている「DEL」をタップする。「DEL」がタップされると、「DEL」に対応する携帯端末のプッシュIDが、サーバ11から削除される。
図16は、室内モニタ15aの制御部51のブロック構成例を示した図である。図16に示すように、室内モニタ15aの制御部51は、接続部81aと、登録情報取得部81bと、登録情報表示部81cと、を有している。
接続部81aは、サーバ11を介して、ロビー3に配置されているロビー用ドアホン13とセッションを確立する。サーバ11には、携帯端末16aがロビー用ドアホン13と通話できるための(言い換えれば、ドアホンシステムに登録されるための)携帯端末登録情報(SIP情報)が記憶されている。
登録情報取得部81bは、部屋4の住人の操作に応じて、サーバ11から、携帯端末登録情報(SIP情報)を取得する。例えば、部屋4の住人は、携帯端末16aをドアホンシステムに登録したい場合、室内モニタ15aのディスプレイに表示されている設定ボタンを押下する。登録情報取得部81bは、設定ボタンの押下に応じて、サーバ11にアクセスし、携帯端末登録情報を送信するよう要求する。
登録情報表示部81cは、登録情報取得部81bが取得した携帯端末登録情報をディスプレイに表示する。
図17は、サーバ11の制御部21のブロック構成例を示した図である。図17に示すように、サーバ11の制御部21は、登録情報送信部82aと、プッシュID受信部82bと、プッシュ通知部82cと、カメラ情報送信部82dと、を有している。
登録情報送信部82aは、室内モニタ15aからの携帯端末登録情報の送信要求に応じて、携帯端末登録情報を室内モニタ15aに送信する。携帯端末登録情報は、例えば、図2に示した記憶部22に記憶されている。
なお、携帯端末登録情報の送信要求を行った室内モニタ15aは、登録情報送信部82aから送信された携帯端末登録情報をディスプレイに表示する。ディスプレイに表示された携帯端末登録情報は、携帯端末16aに入力される。携帯端末16aは、携帯端末登録情報が入力されると、入力された携帯端末登録情報をプッシュサーバに送信し、プッシュサーバからプッシュIDを取得する。携帯端末16aは、取得したプッシュIDをサーバ11に送信する。
プッシュID受信部82bは、携帯端末16aから送信されるプッシュIDを受信する。プッシュID受信部82bは、受信したプッシュIDを、例えば、図11のテーブルTB1に示したように、携帯端末16aに付与する内線番号と紐付けて、記憶部22に記憶する。
プッシュ通知部82cは、ロビー用ドアホン13から、携帯端末16aの呼び出しがあった場合、携帯端末16aに対応するプッシュIDをプッシュサーバに送信する。例えば、プッシュ通知部82cは、ロビー用ドアホン13から呼び出された(例えば、部屋4の代表内線番号「1001」で呼び出された)携帯端末16aのプッシュIDを、テーブルTB1を参照して取得し、プッシュサーバに送信する。これにより、携帯端末16aは、プッシュサーバからプッシュ通知で呼び出される。なお、制御部21は、携帯端末16aから、プッシュ通知に対する応答(例えば、図10のステップS9または図13のステップS41のREGISTER)を受信すると、呼制御を行い、携帯端末16aとロビー用ドアホン13とのセッションを確立する。
カメラ情報送信部82dは、プッシュID受信部82bのプッシュIDの受信に応じて、携帯端末16aがロビー3に配置されているカメラ14の画像を受信できるためのカメラ情報(RTSP情報)を携帯端末16aに送信する。カメラ情報を受信した携帯端末16aは、受信したカメラ情報によって、ロビー3に配置されているカメラ14にアクセスでき、カメラ14が撮影する画像を受信できる。
図18は、携帯端末16aの制御部61のブロック構成例を示した図である。図18に示すように、携帯端末16aの制御部61は、登録情報受付部83aと、プッシュID取得部83bと、プッシュID送信部83cと、接続部83dと、を有している。
登録情報受付部83aは、携帯端末16aがロビー用ドアホン13と通話できるための携帯端末登録情報を受け付ける。携帯端末登録情報は、室内モニタ15aのディスプレイに表示される。登録情報受付部83aは、例えば、携帯端末16aの所持者による手入力により携帯端末登録情報を受け付け、または携帯端末16aが具備するカメラによって、携帯端末登録情報を受け付ける(取得する)。
プッシュID取得部83bは、登録情報受付部83aが受け付けた携帯端末登録情報をプッシュサーバに送信してプッシュIDの付与を要求し、プッシュIDを取得する。
プッシュID送信部83cは、プッシュID取得部83bが取得したプッシュIDを、サーバ11に送信する。サーバ11に送信されたプッシュIDは、携帯端末16aに付与される内線番号(室内モニタ15aのディスプレイに表示される携帯端末登録情報に含まれている内線番号)と紐付けられて、サーバ11に記憶される。
接続部83dは、プッシュサーバからプッシュ通知を受信し、受信したプッシュ通知に対する応答操作を受け付けると、サーバ11にREGISTERを送信する。接続部83dは、サーバ11からREGISTERに対するINVITEを受信した場合、サーバ11とセッションを確立する。接続部83dは、所定時間経過しても、サーバ11からREGISTERに対するINVITEを受信しなかった場合、例えば、ディスプレイにエラーを表示する(例えば、他の装置がロビー用ドアホン13からの呼び出しを受け付けたことを表示する)。
図19は、携帯端末16aのドアホンシステムへの登録動作例を示したシーケンス図である。部屋4の住人は、例えば、室内モニタ15aのディスプレイに表示されている設定ボタンを押下(タップ)したとする。設定ボタンの押下によって、室内モニタ15aのディスプレイには、例えば、画面A53が表示されたとする。部屋4の住人は、画面A53の「ADD」ボタンを押下したとする。
室内モニタ15aは、「ADD」ボタンの押下に応じて、サーバ11に対し、携帯端末登録情報を要求する(ステップS61)。
室内モニタ15aは、サーバ11から、携帯端末登録情報を含む200OKを受信する(ステップS62)。
室内モニタ15aは、ステップS62にて受信した携帯端末登録情報をディスプレイに表示する(ステップS63)。
携帯端末16aは、携帯端末16aの所持者から、室内モニタ15aのディスプレイに表示されている携帯端末登録情報の入力を受け付ける(ステップS64)。
携帯端末16aは、ステップS64にて携帯端末登録情報の入力を受け付けると、プッシュサーバに対し、プッシュIDの付与を要求する(ステップS65)。なお、プッシュサーバは、プッシュIDの要求に応じて、携帯端末16aにプッシュIDを割り当て、割り当てたプッシュIDを携帯端末16aに送信する。
携帯端末16aは、プッシュサーバからプッシュIDを取得する(ステップS66)。携帯端末16aは、取得したプッシュIDをサーバ11に送信する(ステップS67)。
サーバ11は、ステップS67にて送信されたプッシュIDを受信すると、携帯端末16aに200OKを送信する(ステップS68)。
サーバ11は、ステップS67にて送信されたプッシュIDをテーブルTB1に記憶する(ステップS69)。
携帯端末16aは、ステップS68にて送信された200OKを受信すると、サーバ11に対し、カメラ14のカメラ情報を要求する(ステップS70)。
携帯端末16aは、サーバ11から、カメラ情報を含む200OKを受信する(ステップS71)。
携帯端末16aは、ステップS71にて受信したカメラ情報を記憶部に記憶する(ステップS72)。
このように、携帯端末16aをドアホンシステムに登録するための情報を、室内モニタ15aのディスプレイに表示し、携帯端末16aに入力させる。これにより、携帯端末16aを、簡易かつ安全にドアホンシステムに追加できる。
図20は、ロビー用ドアホン13のビデオ設定の動作例を示したシーケンス図である。ロビー用ドアホン13は、携帯端末16aの呼び出し操作を受け付けたとする。例えば、ロビー用ドアホン13は、携帯端末16aの内線番号を受け付けたとする。
ロビー用ドアホン13は、携帯端末16aの呼び出し操作の受け付けに応じて、サーバ11に対し、INVITEを送信する(ステップS81)。
サーバ11は、ステップS81にて送信されたINVITEの受信に応じて、INVITEを携帯端末16aに送信する(ステップS82)。
携帯端末16aは、ステップS82にて送信されたINVITEの受信に応じて、100Tryingをサーバ11に送信する(ステップS83)。
サーバ11は、ステップS83にて送信された100Tryingの受信に応じて、100Tryingをロビー用ドアホン13に送信する(ステップS84)。
携帯端末16aは、ステップS82にて送信されたINVITEの受信に応じて、180Ringingをサーバ11に送信する(ステップS85)。
サーバ11は、ステップS85にて送信された180Ringingの受信に応じて、180Ringingをロビー用ドアホン13に送信する(ステップS86)。
携帯端末16aは、ステップS82にて送信されたINVITEの応答として、200OKをサーバ11に送信する(ステップS87)。ステップS87にて送信される200OKには、携帯端末(例えば、スマートフォン)からの応答であることを示す情報が含まれる。
サーバ11は、ステップS87にて送信された200OKの受信に応じて、200OKをサーバ11に送信する(ステップS88)。ステップS88にて送信される200OKには、携帯端末(例えば、スマートフォン)からの応答であることを示す情報が含まれる。
ロビー用ドアホン13は、ステップS88にて送信された200OKの受信に応じて、携帯端末16aに画像を送信する(ステップS89)。このとき、ロビー用ドアホン13は、ステップS88にて送信された200OKに含まれている携帯端末からの応答であることを示す情報から、ロビー用ドアホン13が有している携帯端末16a用のビデオ設定にして、カメラ14が撮影する画像を送信する。
このように、ロビー用ドアホン13は、呼び出し先の携帯端末16aの機能に応じた画像を送信できる。
なお、図20では、ロビー用ドアホン13のビデオ設定の動作例について説明したが、玄関用ドアホン17についても同様である。
以上説明したように、室内モニタ15aの接続部81aは、サーバ11を介して、集合住宅1のロビー3に配置されるロビー用ドアホン13とセッションを確立する。このサーバ11には、携帯端末16aがロビー用ドアホン13と通話できるための携帯端末登録情報が記憶されており、登録情報取得部81bは、部屋4の住人の操作に応じて、携帯端末登録情報をサーバ11から取得する。登録情報表示部81cは、携帯端末登録情報をディスプレイに表示する。これにより、新たな携帯端末16aをドアホンシステムに簡易かつ安全に追加できる。
また、サーバ11の記憶部22は、携帯端末16aがロビー用ドアホン13と通話できるための携帯端末登録情報を記憶する。登録情報送信部82aは、室内モニタ15aからの要求に応じて、記憶部22に記憶されている携帯端末登録情報を室内モニタ15aに送信する。これにより、新たな携帯端末16aをドアホンシステムに簡易かつ安全に追加できる。
また、室内モニタ15aは、携帯端末16aがロビー用ドアホン13と通話できるための携帯端末登録情報を、サーバ11から受信してディスプレイに表示し、携帯端末16aの登録情報受付部83aは、室内モニタ15aのディスプレイに表示された携帯端末登録情報を受け付ける。プッシュID取得部83bは、登録情報受付部83aが受け付けた携帯端末登録情報をプッシュサーバに送信して、プッシュIDを取得する。プッシュID送信部83cは、プッシュID取得部83bが取得したプッシュIDをサーバ11に送信する。これにより、新たな携帯端末16aをドアホンシステムに簡易かつ安全に追加できる。
(実施の形態4)
実施の形態4では、携帯端末16a,16bでのドアホンシステムに関する情報の履歴管理について説明する。携帯端末16a,16bは、ドアホンシステムからの着信履歴や、ドアホンシステムから送られてきた画像等を、ディスプレイに時系列に沿ってスクロール表示する。これにより、部屋4の住人は、携帯端末16a,16bを用いて、過去のドアホンシステムに関する情報を見ることができる。以下では、実施の形態1〜3と異なる部分について説明する。
図21は、携帯端末16aの履歴管理の動作例を説明する図である。図21に示す履歴管理画面91は、携帯端末16aのディスプレイに表示される履歴管理の画面例を示している。履歴管理画面91は、例えば、携帯端末16aの待ち受け画面に表示されている履歴管理アプリケーションのアイコンがタップされると表示される。
履歴管理画面91には、例えば、ロビー用ドアホン13が撮影した静止画像91aが表示される。また、履歴管理画面91には、例えば、ロビー用ドアホン13が静止画像91aを撮影した撮影日時91bが表示される。静止画像91aは、画像ファイルであり、ピンチイン操作およびピンチアウト操作によって、拡大および縮小できる。
履歴管理画面91には、例えば、ロビー用ドアホン13が撮影した動画像91cが表示される。また、履歴管理画面91には、例えば、ロビー用ドアホン13が動画像91cを撮影した撮影日時91dが表示される。携帯端末16aの所持者は、タップ操作によって、動画像91cの再生、一時停止、または先頭へ戻る等の操作ができる。
履歴管理画面91には、例えば、室内モニタ15aから通知されたアラーム情報91eが表示される。また、履歴管理画面91には、例えば、室内モニタ15aがアラーム情報91eを受信した受信日時91fが表示される。
なお、室内モニタ15aには、例えば、火災報知器や非常ボタン装置等の装置が接続されている。室内モニタ15aは、これらの装置から、例えば、異常信号を受信すると、その情報を携帯端末16aに送信する。携帯端末16aは、室内モニタ15aから送信された情報に基づいて、アラーム情報91eを表示する。
履歴管理画面91には、例えば、集合住宅1の管理人からのメッセージ91gが表示される。また、履歴管理画面91には、例えば、メッセージ91gを受信した受信日時91hが表示される。メッセージ91gは、画像ファイルであり、静止画像91aと同じ操作によって、拡大および縮小できる。
携帯端末16aは、履歴管理画面91に表示される情報(静止画像、動画像、アラーム情報、メッセージ等)を時系列に沿って表示する。例えば、携帯端末16aは、最新の情報を受信すると、履歴管理画面91の最下部に追加しながら表示する。図21の例では、メッセージ91gが最新の情報である。
また、携帯端末16aは、履歴管理画面91に表示される情報をスクロール表示する。これにより、携帯端末16aの所持者は、過去の情報も見ることができる。例えば、携帯端末16aの所持者は、ディスプレイを下フリックすると、過去の情報を見ることができる。
図22は、携帯端末16aの制御部61のブロック構成例を示した図である。携帯端末16aは、プッシュ通知受信部101aと、情報取得部101bと、表示部101cと、を有している。
プッシュ通知受信部101aは、プッシュサーバからプッシュ通知を受信する。
情報取得部101bは、プッシュ通知受信部101aのプッシュ通知の受信に応じてサーバ11にアクセスし、ドアホンシステムの履歴に関する情報をサーバ11から取得する。取得した情報は、記憶部62に記憶される。また、情報取得部101bは、通話中に撮影される、ロビー用ドアホン13、カメラ14、または玄関用ドアホン17の動画像を受信し、記憶部62に記憶する。
表示部101cは、ドアホンシステムの履歴に関する情報をディスプレイに表示する。表示部101cは、例えば、ドアホンシステムの履歴に関する情報を、時系列に沿ってスクロール表示でディスプレイに表示する。
図23は、ドアホンシステムの履歴管理の動作例を示したシーケンス図である。図23では、静止画像(写真画像)の履歴管理について説明する。ロビー用ドアホン13は、例えば、来訪者から、携帯端末16aの内線番号を受け付けたとする。
ロビー用ドアホン13は、携帯端末16aの内線番号の受け付けに応じて、具備するカメラ14で来訪者を撮影する(ステップS101)。
ロビー用ドアホン13は、ステップS101にて撮影した写真画像をサーバ11に送信する(ステップS102)。
サーバ11は、ステップS102にて送信された画像の受信に応じて、200OKをロビー用ドアホン13に送信する(ステップS103)。
サーバ11は、ステップS102にて送信された画像を記憶する(ステップS104)。
ロビー用ドアホン13は、INVITEをサーバ11に送信する(ステップS105)。
サーバ11は、ステップS105にて送信されたINVITEの受信に応じて、携帯端末16aに対し、プッシュ通知を行う(ステップS106)。
携帯端末16aは、ステップS106にて送信されたプッシュ通知の受信に応じて、サーバ11に記憶されている画像の取り込み(画像の送信要求)を行う(ステップS107)。
サーバ11は、ステップS107の携帯端末16aからの画像送信要求に応じて、画像を含む200OKを送信する(ステップS108)。携帯端末16aは、サーバ11から送信された画像を記憶部に記憶する。
携帯端末16aは、携帯端末16aの所持者から、プッシュ通知によるロビー用ドアホン13の呼び出しに応じる操作を受け付ける(ステップS109)。例えば、携帯端末16aは、ディスプレイに表示されたプッシュ通知のアイコンがタップされる。
携帯端末16aは、ステップS109にてロビー用ドアホン13の呼び出しに応じる操作(タップ操作)を受け付けると、サーバ11にREGISTERを送信する(ステップS110)。
サーバ11は、ステップS110にて送信されたREGISTERの受信に応じて、携帯端末16aに200OKを送信する(ステップS111)。また、サーバ11は、ステップS110にて送信されたREGISTERの受信に応じて、携帯端末16aにINVITEを送信する(ステップS112)。
携帯端末16aは、ステップS112にて送信されたINVITEの受信に応じて、100Tryingをサーバ11に送信する(ステップS113)。
サーバ11は、ステップS113にて送信された100Tryingの受信に応じて、100Tryingをロビー用ドアホン13に送信する(ステップS114)。
携帯端末16aは、ステップS112にて送信されたINVITEの受信に応じて、180Ringingをサーバ11に送信する(ステップS115)。
サーバ11は、ステップS115にて送信された180Ringingの受信に応じて、180Ringingをロビー用ドアホン13に送信する(ステップS116)。
携帯端末16aは、ステップS112にて送信されたINVITEの受信に応じて、200OKをサーバ11に送信する(ステップS117)。ステップS117にて送信される200OKには、携帯端末(例えば、スマートフォン)からの応答であることを示す情報が含まれる。
サーバ11は、ステップS117にて送信された200OKの受信に応じて、200OKをサーバ11に送信する(ステップS118)。ステップS118にて送信される200OKには、携帯端末(例えば、スマートフォン)からの応答であることを示す情報が含まれる。
ロビー用ドアホン13は、ステップS118にて送信された200OKの受信に応じて、携帯端末16aに画像(動画像)を送信する(ステップS119)。このとき、ロビー用ドアホン13は、ステップS118にて送信された200OKに含まれている携帯端末からの応答であることを示す情報から、携帯端末16a用のビデオ設定にして、カメラが撮影する画像を送信する。
携帯端末16aは、プッシュ通知に対する応答(ステップS109)の前に、サーバ11から画像(写真画像)を要求する(ステップS108)。そして、携帯端末16aは、画像を記憶部に記憶する。携帯端末16aは、履歴管理アプリケーションが起動されると、記憶した画像を、例えば、図21に示した静止画像91aのように表示する。これにより、携帯端末16aの所持者は、ロビー用ドアホン13からの着信時に応答できなくても、後から、履歴管理アプリケーションを起動することにより、画像付きで着信があったことを確認できる。
また、携帯端末16aは、ステップS119にて送信される通話中の動画像を記憶部に記憶する。携帯端末16aは、履歴管理アプリケーションが起動されると、記憶した動画像を、例えば、図21に示した動画像91cのように表示する。
なお、図20では、ロビー用ドアホン13のビデオ設定の動作例について説明したが、カメラ14および玄関用ドアホン17についても同様である。
図24は、ドアホンシステムの履歴管理の動作例を示したシーケンス図である。図24では、アラームの履歴管理について説明する。室内モニタ15aには、例えば、火災報知器や非常ボタン装置等の装置が接続されている。室内モニタ15aは、例えば、火災報知器から、火災が発生したことを示す信号を受信したとする。または、室内モニタ15aは、例えば、非常ボタン装置から、ボタンが押下されたことを示す信号を受信したとする。
室内モニタ15aは、火災報知器や非常ボタン装置等の装置から、信号を受信したことをサーバ11に対し通知する(ステップS131)。室内モニタ15aは、信号の種別情報(例えば、火災報知器からの信号なのか、非常ボタン装置からの信号なのかを示す情報)をサーバ11に送信してもよい。
サーバ11は、ステップS131の通知に応じて、室内モニタ15aに200OKを送信する(ステップS132)。
サーバ11は、ステップS131の通知に応じて、携帯端末16aに対し、プッシュ通知を行う(ステップS133)。携帯端末16aは、プッシュ通知を受信すると、例えば、ディスプレイでのアイコン表示または音声によって、所持者に通知する。
携帯端末16aは、所持者から、履歴管理アプリケーションの起動操作を受け付けると、アラーム情報を表示する(ステップS134)。例えば、携帯端末16aは、図21に示したアラーム情報91eのようにアラーム情報を表示する。
なお、携帯端末16aは、プッシュ通知を画像(アイコン)で所持者に通知する場合、アラームの種別を示す画像で通知してもよい。例えば、携帯端末16aは、火災報知機に基づくプッシュ通知を受信した場合、火災報知機に関するプッシュ通知の画像を表示する。また、携帯端末16aは、非常ボタン装置に基づくプッシュ通知を受信した場合、非常ボタン装置に関するプッシュ通知の画像を表示する。これにより、所持者は、プッシュ通知を示すアイコンで、火災が発生したことまたは非常ボタンが押されたことを認識できる。
図25は、ドアホンシステムの履歴管理の動作例を示したシーケンス図である。図25では、管理人から発せられるメッセージの履歴管理について説明する。サーバ11には、例えば、集合住宅1の管理人が使用する端末装置が、集合住宅1に設置されているLAN等のネットワークを介して接続されている。端末装置は、例えば、パーソナルコンピュータであってもよい。管理人は、端末装置を用いて、例えば、集合住宅1の居住者宛のメッセージをテキストで作成する。
端末装置は、管理人がテキストで作成したメッセージを、画像ファイルに変換する(ステップS141)。
端末装置は、ステップS141にて画像ファイルに変換したメッセージをサーバ11に送信する(ステップS142)。
サーバ11は、ステップS142にて送信されたメッセージの受信に応じて、端末装置に200OKを送信する(ステップS143)。
サーバ11は、ステップS142にて送信されたメッセージを記憶部に記憶する(ステップS144)。
端末装置は、ステップS143の200OKの受信に応じて、INVITEをサーバ11に送信する(ステップS145)。
サーバ11は、ステップS145にて送信されたINVITEの受信に応じて、携帯端末16aにプッシュ通知を行う(ステップS146)。
携帯端末16aは、ステップS146にて送信されたプッシュ通知の受信に応じて、サーバ11に記憶されている画像の取り込み(画像の送信要求)を行う(ステップS147)。携帯端末16aは、サーバ11から送信された画像を記憶部に記憶する。
サーバ11は、ステップS147の携帯端末16aからの画像送信要求に応じて、メッセージの画像を含む200OKを送信する(ステップS148)。
携帯端末16aは、例えば、履歴管理アプリケーションが起動されると、ステップS148にて受信したメッセージを時系列に沿ってディスプレイに表示する(ステップS149)。
以上説明したように、携帯端末16aのプッシュ通知受信部101aは、プッシュサーバからプッシュ通知を受信する。情報取得部101bは、プッシュ通知受信部101aのプッシュ通知の受信に応じてサーバ11にアクセスし、ドアホンシステムの履歴に関する情報をサーバ11から取得する。表示部101cは、ドアホンシステムの履歴に関する情報をディスプレイに表示する。表示部101cは、ドアホンシステムの履歴に関する情報を、時系列に沿ってスクロール表示でディスプレイに表示する。これにより、部屋4の住人は、携帯端末16aを用いて、過去のドアホンシステムに関する情報を見ることができる。
上記の実施の形態の説明に用いた各機能ブロックは、典型的には集積回路であるLSIとして実現される。これらは個別に1チップ化されてもよいし、一部または全てを含むように1チップ化されてもよい。ここでは、LSIとしたが、集積度の違いにより、IC、システムLSI、スーパーLSI、ウルトラLSIと呼称されることもある。
また、集積回路化の手法はLSIに限るものではなく、専用回路または汎用プロセッサで実現してもよい。LSI製造後に、プログラムすることが可能なFPGA(Field Programmable Gate Array)、又は、LSI内部の回路セルの接続や設定を再構成可能なリコンフィギュラブル・プロセッサーを利用してもよい。
さらには、半導体技術の進歩または派生する別技術によりLSIに置き換わる集積回路化の技術が登場すれば、当然、その技術を用いて機能ブロックの集積化を行ってもよい。バイオ技術の適用等が可能性としてありえる。上記に実施の形態は組み合わされてもよい。