JP6732603B2 - 母線監視装置 - Google Patents

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Description

本発明の実施形態は、変電所の開閉装置に設けられた母線を監視する装置に関する。
送変電系統に使用される変電所の開閉装置には、フィーダが組み込まれている。フィーダには、受電フィーダと送電フィーダとがある。受電フィーダは、対向変電所、発電所或いは変圧器からの電流を母線に集中させるものであり、送電フィーダは母線に流れる電流を変圧器或いは各系統へと配電するものである。フィーダに流れる電流についてはフィーダ電流と呼ぶこととする。
フィーダの導体外周にはフィーダ電流を計測するための計器用変流器が取付けられている。変電所の開閉装置は、計器用変流器と共に、制御盤、保護盤、保護リレー及び遮断器を含んでおり、事故電流の除去という役割を担っている。すなわち、計器用変流器によってフィーダに流れるフィーダ電流が計測され、その計測結果は導線などを介して制御盤及び保護盤に取り込まれる。系統で事故が起こった際には制御盤及び保護盤にて異常電流が検出される。これにより、変電所の開閉装置では、保護リレーが作動し、遮断器が動作して事故電流を除去することができる。
特開平10−260294号公報
前述した通り、変電所の開閉装置では、計器用変流器がフィーダ電流を計測することで系統事故による異常電流を検出する。各フィーダにおけるフィーダ電流によって母線区間に流れる電流は変化する。そのため、母線区間が担う電流負担は部分的に大きくなり、母線に定格以上の電流が流れることがある。その結果、母線での発熱量が増加して、母線温度の上昇を招くおそれがある。
従来技術では、計器用変流器はフィーダに取り付けられるのみであり、母線には、母線に流れる電流を計測するための機器は取り付けられていない。したがって、フィーダ電流による母線の負荷状態に関しては把握されていなかった。近年では、変電所運用の信頼性について向上させることが求めれており、母線の負荷状態を監視することが要請されていた。
本実施形態は、上記の課題を解決するためになされたものであり、計器用変流器によって計測したフィーダ電流に基づいて母線の負荷状態を監視することにより、変電所運用の信頼性向上に寄与することができる母線監視装置を提供することを目的とするものである。
上記目的を達成するために、本発明の実施形態は、フィーダと、前記フィーダに接続された母線とを有する変電所の開閉装置に設けられ、前記母線を監視する母線監視装置であって、次の構成要素(1)〜(3)を備えている。
(1)前記フィーダに取り付けられ、前記フィーダに流れるフィーダ電流の大きさと方向を計測する計器用変流器。
(2)前記計器用変流器の計測値を基に前記母線の予め決められた区間である母線区間の電流値を算出する電流算出部。
(3)前記電流算出部が算出した前記母線区間の電流値に基づき前記母線区間の運転状況を表示する表示部。
単母線方式の変電所の開閉装置の単線結線図。 複母線方式の変電所の開閉装置の単線結線図。 1・1/2回線方式の変電所の開閉装置の単線結線図。 複母線方式を単母線方式に見なした変電所の開閉装置の単線結線図。 複母線方式を単母線方式に見なした変電所の開閉装置の単線結線図。 第1の実施形態の単線結線図及びブロック図。 第4の実施形態の単線結線図及びブロック図。 第5の実施形態の表示例を示す図。 第6の実施形態の単線結線図及びブロック図(過電流状態)。 第6の実施形態の単線結線図及びブロック図(母線切り替え状態)。 第7の実施形態の単線結線図及びブロック図(両母線ブリッジ状態)。 第7の実施形態の単線結線図及びブロック図(過電流状態)。 第7の実施形態の単線結線図及びブロック図(母線切り替え状態)。
本発明に係る実施形態について説明する。以下の実施形態はいずれも、変電所の開閉装置に組み込まれた母線を監視する装置である。なお、各実施形態の基本的な構成は同様であるため、第2以降の実施形態では第1の実施形態と同様の構成要素について同一符号を付し、説明は省略する。
(変電所の開閉装置の概要)
変電所の開閉装置の概要について、図1〜図5を用いて簡単に説明する。変電所の開閉装置における母線方式としては、図1に示した単母線方式1、図2に示した複母線方式6、図3に示した1・1/2回線方式7などが知られている。図1〜図3は、これらの方式での典型的な単線結線図である。図4、図5は複母線方式を単母線方式に見なした場合の変電所の開閉装置の単線結線図である。
図1に示すように、単母線方式1の変電所の開閉装置には、受電フィーダ2a及び送電フィーダ2bを含む複数のフィーダ2と、受電フィーダ2aと送電フィーダ2bとを連絡する母線3と、各フィーダ2に取り付けられる計器用変流器4とが、設けられている。このような開閉装置では、対向変電所、発電所或いは変圧器からの電流を、受電フィーダ2aを経由して母線3に集中させ、母線3から送電フィーダ2bを経由して変圧器或いは各系統へと配電する。
図2に示す複母線方式6の変電所の開閉装置及び図3に示す1・1/2回線方式7の変電所の開閉装置には、2本の母線3a、3bが設けられている。複母線方式6及び1・1/2回線方式7では、変電所の運用状況に合わせて、2本の母線3a、3bのうちのいずれかを選択して、その母線に電流を集中させている。
なお、図4、図5に示すように、各母線3a、3bに連結されたフィーダ2に着目するのであれば、複母線方式6も単母線方式1と同様に見なすことができる。また、1・1/2回線方式7についても、複母線方式6と同様である。したがって、以降の各実施形態では、単母線方式1を前提に説明を行うが、複母線方式6あるいは1・1/2回線方式7に対しても各実施形態を適用することは可能である。
(1)第1の実施形態
(構成)
図6を用いて、第1の実施形態に係る母線監視装置の構成について説明する。図6は、図1の単線結線図を簡略化したものに、構成要素を示すブロック図を付与した図である。図6に示すように、第1の実施形態では、フィーダ2は、「フィーダ1」〜「フィーダn+1」からなる。「フィーダ1」と「フィーダ2」とに挟まれた母線3の区間を「母線区間1」とし、「フィーダ2」と「フィーダ3」とに挟まれた母線3の区間を「母線区間2」とし、…「フィーダn−1」と「フィーダn」とに挟まれた母線3の区間を「母線区間n−1」、「フィーダn」と「フィーダn+1」とに挟まれた母線3の区間を「母線区間n」とする。
各フィーダ2には計器用変流器4が取り付けられている。計器用変流器4は、各フィーダ2に流れるフィーダ電流8の大きさと方向を計測する。フィーダ電流8の方向は、母線3に流入する方向を正、すなわち図6の各フィーダ2の横に描かれた矢印の方向を正とする。
各計器用変流器4の計測値は、導線などを介して制御盤及び保護盤に送付される。制御盤には電流算出部12、異常検知部13および出力部14が設けられている。電流算出部12は、各計器用変流器4から計測値を受け取り、計器用変流器4の計測値を基にして母線3の電流値(具体的には、前記母線区間毎の電流値、以下、母線電流9と呼ぶ)を算出する。電流算出部12は、前述で定めた電流方向を基にして母線電流9の計算を行うが、仮に電流方向を本実施形態と反対に設定したとしても、当該母線電流9の符号を入れ替えるのみで対応することができるので本質的な内容に変わりはない。
電流算出部12には、異常検知部13および出力部14が順次接続されている。異常検知部13は、母線電流9が予め設定された基準値から逸脱したことを検知して検知信号を出力部14に送る。異常検知部13から検知信号を受けると、出力部14は、母線電流9が基準値から逸脱したことを示すアラームを出力する。出力部14が出力するアラームは、音声であってもよいし、画像による表示であってもよい。
交流送電における一般的な電流は下記の式(1)にて表すことができる。
(数1)
Figure 0006732603
ここでIFkは、k(=1, 2, 3,…n+1)番目のフィーダ電流8の瞬時値を示している。AFkはk番目のフィーダ2におけるフィーダ電流8の実効値を示し、fは系統における周波数を示す。
これより、各母線区間k(=1, 2, 3,…n)における母線電流9をIBkとすれば、IBkは以下の式(2)のように表すことができる。
(数2)
Figure 0006732603
母線電流9は、図6で左から右への方向を正、すなわち母線3の上方に描かれた矢印の方向を正とする。
電流算出部12では、上記の式(2)を下記の式(3)のように変化させることで、フィーダ電流8における実効値AFkを用いて、母線電流9を求める。フィーダ電流8の実効値AFkは、フィーダ電流8が母線3に流入する方向(受電)に流れるのであれば正の値、フィーダ電流8が母線3から流出する方向(送電) に流れるのであれば負の値となる。
(数3)
Figure 0006732603
(効果と作用)
以上の第1の実施形態では、電流算出部12が計器用変流器4の計測値を基に、フィーダ電流8の実効値を用いて、母線3に流れる母線電流9(具体的には、前記母線区間毎の電流値)を算出することができる。そして、母線電流9が予め設定された基準値から逸脱すれば、異常検知部13がこれを検知して出力部14がアラームを出力する。
このような第1の実施形態によれば母線3の前記各区間における負荷状態を監視することができ、監視結果に基づいて母線3に流す電流を低減させるなど、最適な変電所運用を実現することが可能となる。したがって、負荷の増大に伴う母線3の温度上昇を回避することができる。また、電流算出部12による算出方法を設計段階で適用することにより、母線3の潮流分布が最適となるフィーダ2の配置設計を行うことも可能である。これにより、変電所運用の信頼性向上に寄与することができる。
(2)第2の実施形態
(構成)
第2の実施形態では計器用変流器4がフィーダ電流8の大きさと方向に加えて、電圧基準位相角も計測する。電流算出部12は、計器用変流器4が計測した電圧基準位相角を取り込んで母線電流9(具体的には、前記母線区間毎の電流値)を算出する。
実際の電力系統では、送電線の長さや種類、需要家の数などで各系統のインピーダンスが異なるため、各フィーダ2に流れるフィーダ電流8には位相差が生じる。したがって、電流算出部12にてフィーダ電流8の電圧基準位相角を取り込むことにより、母線電流9を高い精度で算出することが可能となる。
各フィーダ2におけるフィーダ電流8の電圧基準位相角をθFkとすれば、フィーダ電流8の瞬時値であるIFkは、以下の式(4)のように表すことができる。
(数4)
Figure 0006732603
このフィーダ電流8の瞬時値であるIFkを上記の式(2)に代入することで、電流算出部12は、電圧基準位相角を考慮した母線電流9を算出することができる。
(効果と作用)
第2の実施形態は、フィーダ電流8の実効値であるAFkに加えて、フィーダ電流8の電圧基準位相角を考慮することで、より正確な母線電流9(具体的には、前記母線区間毎の電流値)を算出することができる。そのため、第2の実施形態では、母線3の前記各区間における負荷状態を高い精度で監視することが可能となり、最適な変電所運用を選択して変電所運用の信頼性を更に高めることができる。
(3)第3の実施形態
(構成)
第3の実施形態では計器用変流器4がフィーダ電流8の瞬時値を計測し、このフィーダ電流8の瞬時値を用いて電流算出部12が母線電流9(具体的には、前記母線区間毎の電流値)の瞬時値を求める。
「フィーダ1」におけるフィーダ電流8の電圧基準位相角を0とし、「フィーダk」の「フィーダ1」に対するフィーダ電流8の位相差をθFkとした場合、交流送電での電流を示す上記式(1)は、以下の式(5)のように変化する。
(数5)
Figure 0006732603
このとき、母線電流9の瞬時値を用いることで、各母線区間k(=1, 2, 3,…n)における母線電流9のIBkを求める上記の式(2)は、以下の式(6)のように変化する。
(数6)
Figure 0006732603
(効果と作用)
第3の実施形態では計器用変流器4がフィーダ電流8の瞬時値を計測し、このフィーダ電流8の瞬時値を用いて、電流算出部12が母線電流9(具体的には、前記母線区間毎の電流値)の瞬時値を求めるため、上記第2の実施形態のようにフィーダ電流8の大きさと電圧基準位相角とをそれぞれ個別に考慮する必要が無い。したがって、母線3の前記各区間における負荷状態を迅速に監視することが可能となる。これにより、母線3の前記各区間における負荷状態に応じた変電所運用を適切なタイミングで選択して、変電所運用の信頼性をいっそう向上させることができる。
(4)第4の実施形態
(構成)
第4の実施形態の構成について、図7を用いて説明する。図7に示すように、第4の実施形態では、電流算出部12に発熱量算出部11が接続され、発熱量算出部11には表示部10が接続されている。発熱量算出部11は、電流算出部12が算出した母線電流9(具体的には、前記母線区間毎の電流値)と、母線3の抵抗値とを取り込み、これらを基にして、母線3の前記各区間における単位時間当たりの発熱量を算出する。発熱量算出部11には表示部10が接続されている。表示部10は、発熱量算出部11が算出した母線区間の単位時間当たりの発熱量を表示する。
母線3の抵抗値を知る方法としては、回路の抵抗値を直接測定する方法や、導体の材質、形状及び接点構造などから回路の抵抗値を算出する方法などがある。発熱量算出部11では、これらの方法で得られた母線3の抵抗値を取り込み、この抵抗値に対して母線電流9の二乗を乗算することで、母線3の前記各区間における単位時間当たりの発熱量を導く。
具体的には、発熱量算出部11は、各母線区間の抵抗値をRBkとして、各母線3の前記各区間における単位時間当たりの発熱量WBkを、以下の式(7)に基づいて算出する。
(数7)
Figure 0006732603
(効果と作用)
第4の実施形態では、発熱量算出部11が母線3の前記各区間における単位時間当たりの発熱量WBkを算出し、表示部10にて母線3の単位時間当たりの発熱量WBkを表示する。そのため、ユーザーは母線3の温度上昇を間接的に把握することができる。このような第4の実施形態によれば、母線3の負荷が増大して母線3の温度が上昇した場合でも、母線3の温度上昇を抑えるような変電所運用を実施することができ、変電所運用の信頼性がいっそう向上する。
(5)第5の実施形態
(構成)
第5の実施形態の構成について、図8を用いて説明する。図8に示すように、第5の実施形態には、電流算出部12が算出した母線電流9(具体的には、前記母線区間毎の電流値)に基づいて母線3の前記各区間における運転状況を表示する表示部10が設けられている。
表示部10は、表示画面15を有しており、表示画面15上に、変電所自動化システム上の単線結線図に表示すると共に、単線結線図上の各母線区間近傍に表示窓16を表示する。表示部10は、電流算出部12から母線電流9に関する情報を受け取って、表示窓16の中に母線電流9の大きさを表示する。
表示部10は、予め設定された基準値に基づいて母線3の運転状況を、異なる複数の態様で表示する。表示部10による表示態様としては、例えば、母線電流9の大きさが設定された基準値以上か、あるいは設定された基準値未満かで、表示窓16自体が色分けして表示される。
図8に示した例においては、母線電流9の基準値として3000Aを設定し、3000A以下である甲母線区間k-1の2500Aと、乙母線区間k-1及び乙母線区間kの1200Aを表示する部分については緑色で表示する(図8では白抜きで示す)。また、基準値を超えた甲母線kの3500Aを表示する部分については赤色で表示とする(図8では交差する斜線で示す)。
さらに、表示部10は、母線電流9の電流値の冒頭に正負の符号を表示することで母線電流9の方向を示す。但し、正の符号は通例に従い表示を省いている。例えば、図8に示す表示窓16において、甲母線区間k-1では2500A、甲母線区間kでは3500A、乙母線区間k-1及び乙母線区間kでは−1200Aが表示されている。また、表示部10は、表示画面15上に、母線電流9の方向に示す表示として表示窓16付近に矢印を表示するようにしてもよい。
(作用と効果)
第5の実施形態では、表示部10が表示窓16に母線電流9の値を色分けして表示することができる。そのため、第5の実施形態を用いるユーザーは、母線3の運転状況を視覚的に認知して母線3の負荷状態を容易且つ確実に認識することが可能となる。これにより、変電所運用の信頼性向上に寄与することができる。
(6)第6の実施形態
(構成)
図9、図10を用いて第6の実施形態の構成について説明する。第6の実施形態は、複母線方式6の変電所の開閉装置に設けられる母線監視装置である。図9、図10に示すように、第6の実施形態には、電流算出部12に過電流検出部17およびフィーダ制御部18が順次接続されている。
過電流検出部17は、電流算出部12が算出した母線電流9(具体的には、前記母線区間毎の電流値)を基にして母線3の前記各区間における過電流状態を検出する。例えば図9においては、過電流検出部17は母線3aの過電流状態を検出して、甲母線区間kの電流が規定値よりも高く過電流状態であるとして、甲母線区間kの過電流に大きな影響を与えているフィーダ2はフィーダkであるとする。
このとき、表示窓16にて表示される母線電流9の大きさは、図9に示すように、甲母線区間k-1では2500A、甲母線区間kでは3500A、乙母線区間k-1及び乙母線区間kでは−1200Aとなっている。また、各表示窓16において甲母線区間kの3500Aの部分のみが赤色で表示され(図9では交差する斜線で示す)、他の部分の数値は緑色で表示されている(図9では白抜きで示す)。
フィーダ制御部18は、過電流検出部17が複母線のうちの片方の母線3aの過電流状態を検出すると、母線3aの過電流状態に大きな影響を与えるフィーダkの接続先に関して開閉器5を動作させ、もう片方の母線3bに切り替える(図9、図10において点線で囲んだ部分、黒丸は「閉」、白丸は「開」を示す、以下同じ)。その結果、フィーダkにおけるフィーダ電流8IFkの分だけ、甲母線区間kの母線電流9を減らすことができる。
したがって、図10に示すように、甲母線区間kの表示窓16では、母線電流9の大きさが、図9に示した3500Aから、2500Aに変化したことが表示されて、赤色から緑色に変る(図10では白抜きで示す)。なお、乙母線区間k-1及び乙母線区間kは、図9から図10の状態に移行すると、乙母線区間k-1の母線電流9は−1200Aから−2200Aとなる。乙母線区間kの母線電流9については−1200Aのままである。
(作用と効果)
以上の第6の実施形態では、過電流検出部17が複母線のうちの片方の母線3aの過電流状態を検出すると、フィーダ制御部18がフィーダ2の接続先をもう片方の母線3bに切り替えることで、母線電流9を減らすことができる。したがって、特定の母線区間の過電流を解消することが可能となり、母線3の負荷状態が軽減されて変電所運用の信頼性が向上する。
(7)第7の実施形態
(構成)
前記図9及び図11〜図13を用いて第7の実施形態の構成について説明する。第7の実施形態は、前記第6の実施形態と同じく、複母線方式7の変電所の開閉装置に設けられる母線監視装置であって、過電流検出部17とフィーダ制御部18を有している。第7の実施形態に係るフィーダ制御部18では、過電流検出部17が複母線のうちの片方の母線3の前記各区間における過電流状態を検出すると、開閉器5を動作させ、フィーダ2を両方の母線3a、3bに接続して両母線ブリッジ状態にする。
過電流検出部17は母線3aの過電流状態を検出して、母線区間kの電流が規定値よりも高く過電流状態である。このとき、母線区間kの過電流に大きな影響を与えているフィーダ2が、フィーダkであると仮定する(前記図9参照)。このような場合、第7の実施形態のフィーダ制御部18は、開閉器5を動作させ、フィーダ2を両方の母線3a、3bに接続して両母線ブリッジ状態にする。例えば図11に示すように、両母線ブリッジ状態にすると(図11において点線で囲んだ部分)、甲母線kの表示窓16は、図9に示した3500Aから、3000Aに変化して緑色で表示される(図11では白抜きで示す)。したがって、全ての表示窓16が緑色で表示されることになる。
両母線ブリッジ状態にした後も過電流検出部17が片方の母線3aにおける過電流を検出し続けることがある。例えば、図12に示すように、甲母線kの表示窓16では3100Aが赤色で表示されている(図12では交差する斜線で示す)。このような場合には、第7の実施形態のフィーダ制御部18は、開閉器5を動作させ、両母線ブリッジ状態にあるフィーダkとは異なるフィーダ2、例えばフィーダk-1の接続先を、開閉器5を動作させ、母線3aから片方の母線3bに切り替える(図12、図13において点線で囲んだ部分)。これにより、図13に示すように、甲母線kの表示窓16では、母線電流9の大きさが、図12で示した3100Aから2600Aとなって、緑色で表示される(図13では白抜きで示す)。なお、甲母線区間k-1の表示窓16では母線電流9の大きさが2500Aから2000Aとなる。
(作用と効果)
第7の実施形態では、過電流検出部17が複母線のうちの片方の母線3aあるいは3bの過電流状態を検出すると、フィーダ制御部18がフィーダ2を両方の母線3a、3bの両方に接続して両母線ブリッジ状態にする。これにより、フィーダ電流IFkが両母線3a、3bに分流し、過電流状態である母線3aあるいは3bの母線電流9を減らすことができる。したがって、特定の母線区間の過電流を解消することができ、変電所運用の信頼性向上を図ることができる。
さらに、第7の実施形態では、フィーダ2を両方の母線3a、3bの両方に接続して両母線ブリッジ状態にしても過電流検出部17が母線3aあるいは3bの過電流状態を検出し続ける場合には、フィーダ制御部18は、両母線ブリッジ状態のフィーダ2とは異なるフィーダ2の接続先をもう片方の母線3aあるいは3bに切り替える。これにより、フィーダ電流8であるIFkの分だけ、母線電流9を減らすことができ、特定の母線区間の過電流を解消して、母線3の負荷状態が軽減されて変電所運用の信頼性が向上する。
(8)他の実施形態
本発明のいくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれると同様に、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれるものである。
例えば、第5の実施形態の表示部10において、発熱量算出部11から母線区間の単位時間当たりの発熱量に関する情報を受け取り、表示窓16に単位時間当たりの母線区間の発熱量も併せて表記するようにしてもよい。このとき、発熱量が規定値以下であれば、表示窓16の表示色を緑として母線3が定格以下の電流で運転されていることを示すようにしてもよい。また、発熱量が規定値以上の場合は表示窓16の表示色を赤として異常事態であることをユーザーに容易に認知させるようにしてもよい。
1…単母線方式
2…フィーダ
2a…受電フィーダ
2b…送電フィーダ
3…母線
4…計器用変流器
6…複母線方式
7…1・1/2回線方式
8…フィーダ電流
9…母線電流
10…表示部
11…発熱量算出部
12…電流算出部
13…異常検知部
14…出力部
15…表示画面
16…表示窓
17…過電流検出部
18…フィーダ制御部

Claims (9)

  1. フィーダと、前記フィーダに接続された母線とを有する変電所の開閉装置に設けられ、前記母線を監視する母線監視装置であって、
    前記フィーダに取り付けられ、前記フィーダに流れるフィーダ電流の大きさと方向を計測する計器用変流器と、
    前記計器用変流器の計測値を基に前記母線の予め決められた区間である母線区間の電流値を算出する電流算出部と、
    前記電流算出部が算出した前記母線区間の電流値に基づき前記母線区間の運転状況を表示する表示部と、
    を備えた母線監視装置。
  2. 前記母線の電流値が予め設定された基準値から逸脱したことを検知する異常検知部を備えた請求項1に記載の母線監視装置。
  3. 前記異常検知部が前記母線の電流値における基準値からの逸脱を検知すると、アラームを出力する出力部を備えた請求項2に記載の母線監視装置。
  4. 前記計器用変流器は、前記フィーダ電流の電圧基準位相角を計測し、
    前記電流算出部は、前記電圧基準位相角を取り込んで前記母線の予め決められた区間の電流値を算出する請求項1〜3のいずれか1項に記載の母線監視装置。
  5. 前記計器用変流器は、前記フィーダ電流の瞬時値を計測し、
    前記電流算出部は、前記フィーダ電流の瞬時値を用いて前記母線の予め決められた区間の電流値を算出する請求項1〜4のいずれか1項に記載の母線監視装置。
  6. 前記電流算出部が算出した母線の予め決められた区間の電流値と、前記母線区間の主回路抵抗とを基にして、当該母線区間の単位時間当たりの発熱量を算出する発熱量算出部を備えた請求項1〜5のいずれか1項に記載の母線監視装置。
  7. 複母線方式の変電所の開閉装置に設けられる母線監視装置であって、
    前記電流算出部が算出した前記母線の予め決められた区間の電流値を基にして前記母線区間の過電流状態を検出可能な過電流検出部と、
    前記過電流検出部が複母線のうちの片方の前記母線の過電流状態を検出すると、前記フィーダの接続先をもう片方の前記母線に切り替えるフィーダ制御部と、
    を備えた請求項1〜のいずれか1項に記載の母線監視装置。
  8. 複母線方式の変電所の開閉装置に設けられる母線監視装置であって、
    前記電流算出部が算出した前記母線の予め決められた区間の電流値を基にして前記母線区間の過電流状態を検出可能な過電流検出部と、
    前記過電流検出部が複母線のうちの片方の前記母線の過電流状態を検出すると、1ないしは複数の前記フィーダを両方の前記母線に接続して両母線ブリッジ状態にするフィーダ制御部と、
    を備えた請求項1〜のいずれか1項に記載の母線監視装置。
  9. 前記過電流検出部が片方の前記母線における過電流を検出し続けると、前記フィーダ制御部は、両母線ブリッジ状態にある前記フィーダとは異なる1ないしは複数のフィーダの接続先をもう片方の前記母線に切り替える請求項に記載の母線監視装置。
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