JP6732224B2 - アクチュエータ、それを用いた移動体、搬送装置 - Google Patents

アクチュエータ、それを用いた移動体、搬送装置 Download PDF

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Description

本発明は、流体圧を利用したアクチュエータおよび移動体に関する。
近年、能動カテーテルや能動内視鏡の開発が進められている。たとえば特許文献1〜3には、空気圧を用いた管内自走装置、内視鏡推進装置、管内挿入装置が開示されている。これらは、基本的に管内を推進することを目的としたものである。
特開2009−240713号公報 特開2012−81130号公報 特開平5−293077号公報
本発明は係る状況においてなされたものであり、そのある態様の例示的な目的のひとつは、進行波を生成可能なアクチュエータ、および/または平面上を推進可能な移動体の提供にある。
本発明のある態様は、アクチュエータに関する。アクチュエータは、高さ方向に積層されたN層(Nは3以上の整数)の扁平空間を含む柔軟部材に、隣接する層の境界において、長さ方向の伸延を妨げる拘束を加えた拘束付き柔軟部材と、N層の扁平空間内に周期的に挿入されたN本のチューブと、を備える。
この態様によると、各チューブの加圧状態に応じて、アクチュエータを正弦波状に湾曲させることができる。そして複数のチューブを順に繰り返し加圧すれば、進行波(後退波)を発生させることができる。
ある態様のアクチュエータにおいて、柔軟部材はN=3の扁平空間を含んでもよい。柔軟部材には、第1層と第2層の境界、第2層と第3層の境界において長さ方向の伸延を妨げる拘束が加えられてもよい。N本のチューブは、3層の扁平空間内に、第1層、第2層、第3層、第2層の順で周期的に挿入された第1チューブと、3層の扁平空間内に、第2層、第3層、第2層、第1層の順で周期的に挿入された第2チューブと、3層の扁平空間内に、第3層、第2層、第1層、第2層の順で周期的に挿入された第3チューブと、を含んでもよい。
この態様によると、各チューブの加圧状態に応じて、アクチュエータを正弦波状に湾曲させることができる。そして第1チューブから第3チューブを順に繰り返し加圧すれば、進行波(後退波)を発生させることができる。
アクチュエータは、幅方向に偶数個、連結されてもよい。偶数個のアクチュエータそれぞれの内部におけるチューブの配置は、幅方向に対称であってもよい。これによりアクチュエータのねじれを抑制できる。
柔軟部材は、長さ方向に延びやすく、幅方向に延びにくいことが望ましい。これにより圧力を、低損失でアクチュエータの変形に変換できる。
本発明の別の態様もまた、アクチュエータである。このアクチュエータは、扁平形状を有する中空柔軟部材と、中空柔軟部材の上面および下面を内部から押圧して変形させる加圧部材と、を備える。加圧部材は、中空柔軟部材の上面に沿って長さ方向に所定の間隔で配置された複数の上側バルーンと、中空柔軟部材の下面に沿って長さ方向に所定の間隔で配置された複数の下側バルーンと、複数の上側バルーンおよび複数の下側バルーンの間に設けられ、長さ方向の伸延を制限する拘束部材と、を含む。複数の上側バルーンおよび複数の下側バルーンは、K個(K≧3)の制御単位に分類され、各制御単位の圧力を独立に制御可能である。i番目(1≦i≦K)の制御単位は、i+K×j番目(j=−1,0,1,2,…)の上側バルーンおよび下側バルーンを含み、同じ制御単位に含まれる上側バルーンと下側バルーンは、互いに長さ方向に1/2周期ずれて配置される。1周期はK個のバルーンの長さに相当する。
この態様によると、第1〜第3制御単位の加圧、減圧状態を制御することで、アクチュエータに進行波(後退波)を発生させることができる。
本発明のさらに別の態様は、移動体である。この移動体は、上述のいずれかのアクチュエータを備える。
ある態様において、アクチュエータは幅方向に2個連結されてもよい。これにより、2個のアクチュエータの進行速度の差に応じて旋回させたり、あるいは2個のアクチュエータを逆方向に進行させることで回転することが可能となる。
本発明のさらに別の態様は、搬送装置である。この搬送装置は、上述のいずれかのアクチュエータを備える。
なお、以上の構成要素を任意に組み合わせたものもまた、本発明の態様として有効である。
本発明のある態様によれば、進行波を生成可能なアクチュエータが提供される。
第1の実施の形態に係るアクチュエータの外観図である。 図1のアクチュエータのA−A’線断面図である。 図3(a)、(b)は、図1のアクチュエータの局所的な動作を模式的に説明する図である。 図4(a)〜(c)は、アクチュエータが進行波を生成する様子を説明する図である。 アクチュエータの構成例を示す断面図である。 図6(a)〜(c)は、アクチュエータの製造方法を示す図である。 図7(a)は、図5における3本のチューブの交差を示す平面図であり、図7(b)、(c)は、第1、第2変形例に係るアクチュエータを示す図である。 図8(a)〜(c)は、複数のアクチュエータを備える移動体の斜視図である。 図9(a)は、アクチュエータを備える搬送装置を示す図であり、図9(b)は、変形例に係る搬送装置を示す図である。
以下、本発明を好適な実施の形態をもとに図面を参照しながら説明する。各図面に示される同一または同等の構成要素、部材、処理には、同一の符号を付するものとし、適宜重複した説明は省略する。また、実施の形態は、発明を限定するものではなく例示であって、実施の形態に記述されるすべての特徴やその組み合わせは、必ずしも発明の本質的なものであるとは限らない。
(第1の実施の形態)
はじめに、実施の形態に係るアクチュエータの基本構成を説明する。
図1は、第1の実施の形態に係るアクチュエータの外観図である。なおいくつかの図面に示される各部材の寸法は、理解の容易化、説明の簡潔化のため適宜拡大縮小されている。図1に示すように、アクチュエータ100は板形状を有している。この薄型のアクチュエータ100は、図示しない制御部と接続され、制御部からの圧力制御に応じて、矢状面(XZ平面)内で変形(湾曲)し、その変形を長さ方向(図中、X方向あるいはその逆)に伝搬させる。つまりアクチュエータ100は進行波を生成する。
図2は、図1のアクチュエータ100のA−A’線断面図である。アクチュエータ100は、中空柔軟部材102および加圧部材104を備える。中空柔軟部材102は、扁平形状を有し、内部からの加圧によって変形可能である。好ましくは中空柔軟部材102は、加圧に応じて長さ方向に延びやすく、幅方向(Y方向)には延びにくいことが望ましい。
加圧部材104は、中空柔軟部材102の内部に設けられ、中空柔軟部材102を内部から押圧して変形させる。加圧部材104は、複数の上側バルーン106と、複数の下側バルーン108と、拘束部材110と、を備える。複数の上側バルーン106は、中空柔軟部材102の上面S1に沿って長さ方向に所定の間隔で配置される。複数の下側バルーン108は、中空柔軟部材の下面S2に沿って長さ方向に所定の間隔で配置される。複数の上側バルーン106と複数の下側バルーン108とは、互いに半周期ずれて配置される。拘束部材110は、複数の上側バルーン106および複数の下側バルーン108の間に設けられ、長さ方向の伸延を制限する。なお図2において拘束部材110はその機能を模式的に示したものであって、その形状や本数は限定されない。たとえば拘束部材110は、後述の制御単位ごとに設けられてもよい。
複数の上側バルーン106および複数の下側バルーン108は、K個(K≧3)の制御単位に分類され、各制御単位の圧力が独立に制御可能となっている。図2では、K=3の場合が示される。第1〜第3の制御単位それぞれに、A〜Cを付している。
i番目(1≦i≦K)の制御単位は、i+K×j番目(j=−1,0,1,2,…)の上側バルーン106および下側バルーン108を含む。そして同じ制御単位に含まれる上側バルーン106と下側バルーン108は、互いに長さ方向に1/2周期ずれて配置される。1周期は、K個のバルーンの長さLに相当する。
図2では具体的に、第1制御単位Aは、上側バルーン106_1,106_4,106_7,…、および下側バルーン108_1,108_4,108_7,…、を含む。第2制御単位Bは、上側バルーン106_2,106_5,106_8,…、および下側バルーン108_2,108_5,108_8,…を含む。第3制御単位Cは、上側バルーン106_3,106_6,106_,…、および下側バルーン108_0,108_3,108_6,…を含む。なお、バルーンに付した添え字(_X)は、理解の容易化と説明の簡易化のために付したものに過ぎず、相対的な位置を示すに過ぎない。
また上側バルーン106および下側バルーン108個数は特に限定されず、必要な中空柔軟部材102の長さに応じて定めればよい。また各バルーンの長さ(周期)も特に限定されず、アクチュエータ100に要求される変形量にもとづいて定めればよい。
アクチュエータ100は、外部の制御部200と接続される。制御部200は、制御単位A〜Cの圧力を制御し、アクチュエータ100を駆動する。
以上がアクチュエータ100の構成である。続いてその動作を説明する。
図3(a)、(b)は、図1のアクチュエータ100の局所的な動作を模式的に説明する図である。図3(a)、(b)には、アクチュエータ100の一部が示され、第1制御単位Aに属する上側バルーン106Aを加圧した状態が示される。図3(a)は加圧部材104の断面図である。
ひとつの上側バルーン106Aに着目する。上側バルーン106Aは、加圧すると膨張しようとする。このとき、上側バルーン106Aの下側は、拘束部材110によって長さ方向に伸びにくくなるように拘束されている。その結果、上側バルーン106Aは上に凸の形状に湾曲する。
下側バルーン108Aについても同様であり、加圧すると膨張しようとする。このとき、下側バルーン108Aの上側は、拘束部材110によって長さ方向に伸びにくくなるように拘束されている。その結果、下側バルーン108Aは、下に凸の形状に湾曲する。なお拘束部材110は、長さ方向には伸びないが柔軟であり、したがって実際には拘束部材110の形状も、上側バルーン106および下側バルーン108の変形にともなって変形する。
図3(b)は、図3(a)に対応する中空柔軟部材102の形状を示す。つまり中空柔軟部材102は、上側バルーン106Aおよび下側バルーン108の湾曲形状に沿って変形し、その形状は、擬似的な正弦波とみなすことができる。
同様に、第2制御単位Bを加圧すると、上側バルーン106Bが上に凸に、下側バルーン108Bが下に凸に変形することとなる。第3制御単位Cを加圧すると、上側バルーン106Cが上に凸に、下側バルーン108Cが下に凸に変形する。その結果、中空柔軟部材102の正弦波の山と谷の位置をずらすことができる。
たとえば制御部200によって、第1制御端子A〜第3制御単位Cを順に繰り返し加圧したとする。そうすると、中空柔軟部材102によって進行波を発生することができる。図4(a)〜(c)は、アクチュエータ100が進行波を生成する様子を説明する図である。
以上がアクチュエータ100の動作である。このアクチュエータ100は、圧力に対する湾曲角、湾曲力が大きいという利点を有する。
本発明は、図1、図2および上述の説明から導かれるさまざまな装置に及ぶものであり、特定の構成に限定されるものではない。以下、本発明の範囲を狭めるためではなく、発明の本質や動作の理解を助け、またそれらを明確化するために、より具体的な構成例を説明する。
(第2の実施の形態)
図5は、アクチュエータ100aの構成例を示す断面図である。アクチュエータ100aの基本構成および動作原理は図1、図2のそれと同様である。このアクチュエータ100aは、第1の実施の形態においてK=3とした場合に対応する。
アクチュエータ100aは、拘束付き柔軟部材120および第1チューブ130、第2チューブ132、第3チューブ134を備える。拘束付き柔軟部材120は、高さ方向に積層された4層121,123,125,127で形成され、それらの間に、高さ方向に積層された3層の扁平空間122、124、126を含む。
第1扁平空間122と第2扁平空間124の境界となる中間層123ならびに、第2扁平空間124と第3扁平空間126の境界となる中間層125において、拘束付き柔軟部材120には、長さ方向の伸延を妨げる拘束が加えられている。中間層123,125は、第1の実施の形態における拘束部材110に相当する。したがって中間層123,125は、長さ方向に伸びにくい。
一方、また、最上層121および最下層127は、図2の中空柔軟部材102の上面S1および下面S2に対応する。したがって最上層121および最下層127は、長さ方向に伸びやすくなっている。
第1チューブ130は、3層の扁平空間122,124,126内に、第1層122、第2層124、第3層126、第2層124…の順で周期的に挿入される。第2チューブ132は、3層の扁平空間122,124,126内に、第2層124、第3層126、第2層124、第1層122の順で周期的に挿入される。第3チューブ134は、3層の扁平空間122,124,126内に、第3層126、第2層124、第1層122、第2層124の順で周期的に挿入される。各チューブは、その先端が閉じられており、他端からの加圧によって径方向および長さ方向に風船のように膨張する。
第1チューブ130の第1扁平空間122に含まれる部分は、上側バルーン106Aに対応し、第1チューブ130の第3扁平空間126に含まれる部分は、下側バルーン108Aに対応する。
第2チューブ132の第1扁平空間122に含まれる部分は、上側バルーン106Cに対応し、第2チューブ132の第3扁平空間126に含まれる部分は、下側バルーン108Cに対応する。同様に、第3チューブ134の第1扁平空間122に含まれる部分は、上側バルーン106Bに対応し、第3チューブ134の第3扁平空間126に含まれる部分は、下側バルーン108Bに対応する。
以上がアクチュエータ100aの構成である。アクチュエータ100aの動作は図1のそれと同様であり、図3(a)、(b)に示した通りである。
このアクチュエータ100aは、1本のスリーブ内に収まっているため、非常にコンパクトである。
続いてアクチュエータ100aの製造方法の一例を説明する。図6(a)〜(c)は、アクチュエータ100aの製造方法を示す図である。図6(a)には、柔軟部材120の構造が示される。柔軟部材120は、複数の布で形成される。布は、幅方向に延びにくく、長さ方向に延びやすいことが好ましい。中間層123および125については、長さ方向の伸延を抑制するために、長さ方向に直線縫い138が施される。また中間層123には、長さ方向に所定間隔で複数の開口箇所140が設けられ、同様に中間層125には、長さ方向に所定間隔で複数の開口箇所142が設けられる。なお、中間層123は、開口箇所140で分割された複数の布を含んでもよいし、1枚の布の開口箇所140に穴が開けられていてもよい。
図6(b)に示すように、複数の布は重ね合わせられ、その両端で縫い合わされ、柔軟部材120が構成される。続いて柔軟部材120の扁平空間122,124,126に、第1チューブ130〜第3チューブ134が挿入され、図6(c)に示すアクチュエータ100aが完成する。各チューブは非加圧状態において、第1扁平空間122〜第3扁平空間126の内部において扁平している。
以上がアクチュエータ100aの製造方法であり、縫い合わせの工程と、チューブの挿入の工程のみで容易に作製可能である。
第2の実施の形態におけるチューブの交差について考察する。図7(a)は、図5における3本のチューブ130,132,134の交差を示す平面図である。第1チューブ130〜第3チューブ134は、中間層123の開口箇所140および中間層135の開口箇所142において互いに交差することとなる。そして複数の第1チューブ130〜第3チューブ134の交差のパターンによっては、アクチュエータ100にねじれを生じさせて好ましくない場合がある。たとえば図5および図7(a)に示すように、第1チューブ130が常に紙面奥側、第3チューブ134が常に紙面手前側となるような交差パターンの場合、アクチュエータ100aがねじれてしまう。
図7(b)は、第1変形例に係るアクチュエータ100bを示す図である。この変形例では、複数のアクチュエータ100aが、偶数個(ここでは2個)、幅方向に連結されて、ひとつのアクチュエータ100bを形成する。第1のアクチュエータ100a_1の内部のチューブ130〜134の交差パターンと、第2のアクチュエータ100a_2の内部のチューブ130〜134の交差パターンは、矢状面(XZ面)に対して線対称とされる。この変形例によれば、2個のアクチュエータのねじれの力が相殺しあうため、ねじれを抑制でき、力の損失を低減できる。また後述のようにアクチュエータ100を移動体や搬送装置に応用する際には、この変形例によって直進性を高めることができる。
図7(c)は、第2変形例に係るアクチュエータ100cを示す図である。このアクチュエータ100cでは、チューブ130,132,134が、ねじれが生じにくい態様にて交差している。なお、交差のパターンは図示のそれには限定されない。
(用途)
続いて、上述したアクチュエータ100,100a,100b,100c(100と総称する)の用途を説明する。
(移動体)
アクチュエータ100は、移動体に利用することができる。アクチュエータ100はそれ単体で移動体として用いることができる。すなわちアクチュエータ100を地面や壁に対して自由に載置し、図4(a)〜(c)に示す動作を繰り返すことにより、アクチュエータ100で構成される移動体は、X方向に前進する。複数のチューブの加圧の順序を逆にすると、この移動体をX負方向に後退させることができる。なお制御部200は省略されている。
アクチュエータ100を、複数個連結することで、より多様な移動、運動が可能となる。図8(a)〜(c)は、複数のアクチュエータ100を備える移動体300の斜視図である。移動体300は、幅方向に連結された2個のアクチュエータ100L,100Rを備える。2個のアクチュエータ100L,100Rは、圧力が独立に制御可能となっている。図8(a)に示すように2個のアクチュエータ100L,100Rを両方とも等速で同じ方向に移動させると、移動体300は直進する。図8(b)に示すように、アクチュエータ100Lと100Rを逆方向に移動させると、移動体300をその場で旋回させることができる。図8(c)に示すように、アクチュエータ100Lと100Rを異なる速度で同じ方向に移動させると、移動体300を湾曲(旋回)させることができる。
(搬送装置)
アクチュエータ100は、搬送装置に利用することができる。アクチュエータ100はそれ単体で搬送装置として用いることができる。図9(a)は、アクチュエータ100を備える搬送装置400を示す図である。アクチュエータ100は、地面402や壁に対して固定され、図示しない制御部200によって制御される。
図4(a)〜(c)に示す動作を繰り返すことにより、アクチュエータ100の上に載置される対象物404を、X方向(あるいは逆方向)に搬送することができる。
図9(b)は、変形例に係る搬送装置400aを示す図である。搬送装置400aは、アクチュエータ100に加えて、変形容易な構造体405を備える。変形容易な構造体405は、アクチュエータ100の上面S1に取り付けられている。たとえば構造体405は、長さ方向に並べて取り付けられた複数の板状部材406を含んでもよい。アクチュエータ100を駆動すると、アクチュエータ100の変位に応じて、複数の板状部材406に疎密波が伝搬し、構造体405に進行を発生させることができる。構造体405の上に対象物404を載置すると、疎密波の伝搬にしたがって、対象物404を搬送することができる。
なお、図9(b)の搬送装置400aの構造は、移動体300にも適用可能である。すなわち移動体300のアクチュエータの下面S2に、構造体405を取り付け、構造体405を地面と接触させてもよい。
なおアクチュエータ100の用途は、移動体300や搬送装置400には限定されない。
第2の実施の形態では、N=3の場合を説明したが、N≧4であってもよい。したがっって第1の実施の形態においてK≧4であってもよい。この場合、柔軟部材120は、高さ方向に積層されたN層(N≧4)の扁平空間を含む。そして柔軟部材120は、隣接する層の境界において、長さ方向の伸延を妨げる拘束が加えられる。またアクチュエータ100は、N層の扁平空間内に周期的に挿入されたN本のチューブを備える。N本のチューブの挿入形態にはさまざまなバリエーションが存在するが、第1から第Nのチューブが、順に第1層の扁平空間に現れるようにし、かつ、第1から第Nのチューブが順に第N層の扁平空間に現れるようにし、第1層と第N層とで、対応するチューブの出現箇所がずれていればよい。
実施の形態にもとづき、具体的な用語を用いて本発明を説明したが、実施の形態は、本発明の原理、応用を示しているにすぎず、実施の形態には、請求の範囲に規定された本発明の思想を逸脱しない範囲において、多くの変形例や配置の変更が認められる。
100…アクチュエータ、102…中空柔軟部材、104…加圧部材、S1…上面、S2…下面、106…上側バルーン、108…下側バルーン、110…拘束部材、120…柔軟部材、122…第1扁平空間、123…中間層、124…第2扁平空間、125…中間層、126…第3扁平空間、130…第1チューブ、132…第2チューブ、134…第3チューブ、200…制御部、300…移動体、400…搬送装置。

Claims (8)

  1. 高さ方向に積層されたN層(Nは3以上の整数)の扁平空間を含む柔軟部材に、隣接する層の境界において、長さ方向の伸延を妨げる拘束を加えた拘束付き柔軟部材と、
    前記N層の扁平空間内に周期的に挿入されたN本のチューブと、
    を備え、
    第1から第Nのチューブが、順に第1層の扁平空間に現れるようにし、かつ、第1から第Nのチューブが順に第N層の扁平空間に現れるようにし、前記第1層と前記第N層とで、対応するチューブの出現箇所がずれていることを特徴とするアクチュエータ。
  2. 高さ方向に積層された3層の扁平空間を含む柔軟部材に、隣接する層の境界において、長さ方向の伸延を妨げる拘束を加えた拘束付き柔軟部材と、
    前記3層の扁平空間内に周期的に挿入された3本のチューブと、
    を備え、
    1層と第2層の境界、第2層と第3層の境界において長さ方向の伸延を妨げる拘束が加えられており、
    前記本のチューブは、
    前記3層の扁平空間内に、第1層、第2層、第3層、第2層の順で周期的に挿入された第1チューブと、
    前記3層の扁平空間内に、第2層、第3層、第2層、第1層の順で周期的に挿入された第2チューブと、
    前記3層の扁平空間内に、第3層、第2層、第1層、第2層の順で周期的に挿入された第3チューブと、
    を含むことを特徴とするアクチュエータ。
  3. 前記アクチュエータは幅方向に偶数個、連結され、
    前記アクチュエータの内部におけるチューブの配置が、幅方向に対称であることを特徴とする請求項1または2に記載のアクチュエータ。
  4. 前記柔軟部材は、長さ方向に延びやすく、幅方向に延びにくいことを特徴とする請求項1から3のいずれかに記載のアクチュエータ。
  5. 扁平形状を有し、長さ方向に伸延可能である中空柔軟部材と、
    前記中空柔軟部材の内部空間に挿入され、前記中空柔軟部材の上面および下面を内部から押圧して変形させる加圧部材と、
    を備え、
    前記加圧部材は、
    前記中空柔軟部材の前記上面に沿って長さ方向に所定の間隔で配置された複数の上側バルーンと、
    前記中空柔軟部材の前記下面に沿って長さ方向に前記所定の間隔で配置された複数の下側バルーンと、
    前記複数の上側バルーンおよび前記複数の下側バルーンの間に設けられ、前記複数の上側バルーンおよび前記複数の下側バルーンそれぞれの長さ方向の伸延を制限する拘束部材と、
    を含み、
    前記複数の上側バルーンおよび前記複数の下側バルーンは、K個(K≧3)の制御単位に分類され、各制御単位の圧力を独立に制御可能であり、
    i番目(1≦i≦K)の制御単位は、i+K×j番目(j=−1,0,1,2,…)の上側バルーンおよび下側バルーンを含み、
    同じ制御単位に含まれる前記上側バルーンと前記下側バルーンは、互いに長さ方向に1/2周期ずれて配置されることを特徴とするアクチュエータ。
  6. 請求項1から5のいずれかに記載のアクチュエータを備えることを特徴とする移動体。
  7. 前記アクチュエータは、幅方向に2個、連結されていることを特徴とする請求項6に記載の移動体。
  8. 請求項1から5のいずれかに記載のアクチュエータを備えることを特徴とする搬送装置。
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