JP6731371B2 - 粒子検出システム及び粒子検出システムのメンテナンス方法 - Google Patents

粒子検出システム及び粒子検出システムのメンテナンス方法 Download PDF

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Description

本発明は環境評価技術に関し、特に粒子検出システム及び粒子検出システムのメンテナンス方法に関する。
バイオクリーンルーム等のクリーンルームにおいては、粒子検出装置を用いて、飛散している微生物粒子や非微生物粒子が検出され、記録される。粒子の検出結果から、クリーンルームの空調機器の劣化具合を把握可能である。また、クリーンルームで製造された製品に、参考資料として、クリーンルーム内の粒子の検出記録が添付されることもある。光学式の粒子検出装置は、例えば、クリーンルーム中の気体を吸引し、吸引した気体に励起光を照射する。気体に微生物粒子や非微生物蛍光粒子が含まれていると、励起光を照射された粒子が蛍光を発するため、気体に含まれる微生物粒子や非微生物蛍光粒子の数や大きさ等を検出することが可能となる(例えば、特許文献1及び非特許文献1、2参照。)。
米国特許出願公開第2014/0354976号明細書
Sohn, Miryeong; Himmelsbach, David S.; Barton, Franklin E.; Fedorka-Cray, Paula J., "Fluorescence Spectroscopy for Rapid Detection and Classification of Bacterial Pathogens", 2009, Applied Spectroscopy, 63(11), 1251-1255 長谷川 倫男、山▲崎▼ 信介、堀口 康子、「気中微生物リアルタイム検出技術とその応用」、株式会社 山武、azbil technical review、2009年12月
粒子検出装置は、サンプル流路を介して、検査対象の気体を吸引する。粒子検出装置は、定期的にサンプル流路から取り外して、校正等のメンテナンスをされることが好ましい。そこで、本発明は、メンテナンスが容易な粒子検出システム及び粒子検出システムのメンテナンス方法を提供することを目的の一つとする。
本発明の態様によれば、気体が流れるサンプリング流路と、サンプリング流路に接続された第1及び第2分岐流路と、第1分岐流路に接続された計測流路、計測流路に設けられた、気体中の粒子を検出する粒子検出部、及び計測流路に設けられた、気体を吸引する計測流路吸引部を備える粒子検出装置と、第2分岐流路に接続された補助流路と、補助流路に設けられた、気体を吸引する補助流路吸引部と、を備え、粒子検出部が粒子を検出している間、計測流路吸引部が、計測流路を流れる気体の流量が所定の計測用流量となるよう、気体を吸引し、粒子検出装置を第1分岐流路から取り外す際、計測流路吸引部の吸引流量と、補助流路吸引部の吸引流量と、の和が、計測用流量と等しくなるようにしながら、計測流路吸引部が吸引流量を減少させ、補助流路吸引部が吸引流量を増加させる、粒子検出システムが提供される。
粒子検出装置を第1分岐流路から取り外す際、補助流路吸引部の吸引流量が、計測用流量と等しくなった場合、第1分岐流路を閉塞させるバルブを上記の粒子検出システムがさらに備えていてもよい。バルブが、計測流路吸引部の吸引流量の減少にあわせて、閉じられていってもよい。
上記の粒子検出システムにおいて、粒子検出装置を第1分岐流路から取り外す際、計測流路吸引部が吸引流量を段階的に減少させ、補助流路吸引部が吸引流量を段階的に増加させてもよい。
上記の粒子検出システムにおいて、粒子検出装置を第1分岐流路から取り外す際、計測流路吸引部が吸引流量を連続的に減少させ、補助流路吸引部が吸引流量を連続的に増加させてもよい。
上記の粒子検出システムにおいて、粒子検出装置を第1分岐流路から取り外す際、粒子検出部が粒子を検出していない時に、計測流路吸引部が吸引流量を減少させ、補助流路吸引部が吸引流量を増加させてもよい。
また、本発明の態様によれば、粒子を含む気体が流れるサンプリング流路と、サンプリング流路に接続された第1及び第2分岐流路と、第1分岐流路に接続された計測流路、計測流路に設けられた、気体中の粒子を検出する粒子検出部、及び計測流路に設けられた、気体を吸引する計測流路吸引部を備える粒子検出装置と、第2分岐流路に接続された補助流路と、補助流路に設けられた、気体を吸引する補助流路吸引部と、を備え、粒子検出部が粒子を検出している間、計測流路吸引部が、計測流路を流れる気体の流量が所定の計測用流量となるよう、気体を吸引する、粒子検出システムのメンテナンス方法であって、粒子検出装置を第1分岐流路から取り外す際、計測流路吸引部の吸引流量と、補助流路吸引部の吸引流量と、の和が、計測用流量と等しくなるようにしながら、計測流路吸引部が吸引流量を減少させ、補助流路吸引部が吸引流量を増加させることを含む、粒子検出システムのメンテナンス方法が提供される。
粒子検出装置を第1分岐流路から取り外す際、補助流路吸引部の吸引流量が、計測用流量と等しくなった場合、上記の粒子検出システムのメンテナンス方法が、第1分岐流路を閉塞させることをさらに含んでいてもよい。第1分岐流路が、計測流路吸引部の吸引流量の減少にあわせて、閉じられていってもよい。
上記の粒子検出システムのメンテナンス方法において、粒子検出装置を第1分岐流路から取り外す際、計測流路吸引部が吸引流量を段階的に減少させ、補助流路吸引部が吸引流量を段階的に増加させてもよい。
上記の粒子検出システムのメンテナンス方法において、粒子検出装置を第1分岐流路から取り外す際、計測流路吸引部が吸引流量を連続的に減少させ、補助流路吸引部が吸引流量を連続的に増加させてもよい。
上記の粒子検出システムのメンテナンス方法において、粒子検出装置を第1分岐流路から取り外す際、粒子検出部が粒子を検出していない時に、計測流路吸引部が吸引流量を減少させ、補助流路吸引部が吸引流量を増加させてもよい。
本発明によれば、メンテナンスが容易な粒子検出システム及び粒子検出システムのメンテナンス方法を提供可能である。
実施形態に係る粒子検出システムの模式図である。 実施形態に係る吸引流量のセットポイントの時間変化を示す模式的なグラフである。 実施形態に係る測定流量の時間変化を示す模式的なグラフである。 実施形態に係る吸引流量のセットポイントの時間変化を示す模式的なグラフである。 他の実施形態に係る粒子検出システムの模式図である。
以下に本発明の実施形態を説明する。以下の図面の記載において、同一又は類似の部分には同一又は類似の符号で表している。ただし、図面は模式的なものである。したがって、具体的な寸法等は以下の説明を照らし合わせて判断するべきものである。また、図面相互間においても互いの寸法の関係や比率が異なる部分が含まれていることは勿論である。
実施形態に係る粒子検出システムは、図1に示すように、気体が流れるサンプリング流路12と、サンプリング流路に接続された第1及び第2分岐流路20、70と、第1分岐流路20に接続された粒子検出装置100と、第2分岐流路70に接続された補助吸引装置90と、を備える。粒子検出装置100は、第1分岐流路20に接続された計測流路14、計測流路14に設けられた、気体中の粒子を検出する粒子検出部22、及び計測流路14に設けられた、気体を吸引する計測流路吸引部30を備える。補助吸引装置90は、第2分岐流路70に接続された補助流路17と、補助流路17に設けられた、気体を吸引する補助流路吸引部76と、を備える。
実施形態に係る粒子検出システムにおいて、粒子検出部22が粒子を検出している間、計測流路吸引部30は、計測流路14を流れる気体の流量が所定の計測用流量となるよう、気体を吸引する。
実施形態に係る粒子検出システムにおいて、粒子検出装置100を第1分岐流路20から取り外す際、計測流路吸引部30の吸引流量と、補助流路吸引部76の吸引流量と、の和が、計測用流量と等しくなるようにしながら、計測流路吸引部30が吸引流量を減少させ、補助流路吸引部76が吸引流量を増加させる。
粒子検出装置100が検査対象とする気体は、例えばクリーンルーム200等の清浄空間内の空気であるが、これに限定されない。クリーンルーム200内には、気体を吸引するためのノズル11が配置されている。ノズル11と分岐部13の間には、チューブ等のサンプリング流路12が配置されている。計測流路吸引部30及び補助流路吸引部76の少なくとも一方の吸引圧力によってノズル11から吸引された気体は、サンプリング流路12を経て分岐部13に到達する。
分岐部13において、サンプリング流路12に、第1及び第2分岐流路20、70が接続されている。第1分岐流路20は、粒子検出装置100の計測流路14に接続されている。第1分岐流路20には、計測流路用バルブ51が設けられている。計測流路用バルブ51には、バルブ制御部102が接続されている。バルブ制御部102は、計測流路用バルブ51の開閉を制御する。バルブ制御部102は、例えば、コンピューターに含まれる。計測流路用バルブ51は、段階的又は連続的に、計測流路14に流れ込む気体の流量を変化させることが可能である。粒子検出部22が粒子を検出している間、計測流路用バルブ51は開いている。計測流路用バルブ51としては、例えば、可変バルブが使用可能である。
第1分岐流路20に流れ込んだ気体は、計測流路吸引部30によって吸引され、計測流路14が備える流路21を経て粒子検出部22に到達する。粒子検出部22は、例えば気体の気流に光を照射し、光を照射された粒子で生じる散乱光や蛍光を検出して、粒子の数を計測する。粒子検出部22で検出された粒子の数は、監視部104で監視される。監視部104は、例えば、コンピューターに含まれる。
計測流路14に流れ込んだ気体の一部は、計測流路14が備えるバイパス流路に送られる。バイパス流路は、流路21から分岐する流路41、及び流路41に接続された吸引フィルター42を備える。吸引フィルター42は、気体から粒子を除去し、圧力調整用気体を生成する。気体に含まれる粒子が、後述するバイパス流量計46の感度及び性能に影響しない場合、吸引フィルター42は省略してもよい。
バイパス流路は、さらに、吸引フィルター42に接続された流路43、流路43に接続されたバイパス流量計46を備える。バイパス流量計46は、バイパス流路を流れる圧力調整用気体の流速及び流量を計測する。
バイパス流路は、さらに、バイパス流量計46に接続された流路47、流路47に接続されたHEPAフィルター等の清浄フィルター48、及び清浄フィルター48と粒子検出部22の間に接続された流路49を備える。清浄フィルター48は、吸引フィルター42を通過した粒子や、バイパス流量計46等で生じうる塵等を圧力調整用気体から除去する。
バイパス流路を経て粒子検出部22に到達した圧力調整用気体は、粒子検出部22内の圧力を調整し、粒子検出部22内の気体の気流の拡散を抑制する。圧力調整用気体が粒子等を含むと、粒子検出部22が検出する粒子の数や濃度に誤差が生じうる。そのため、圧力調整用気体は、清浄フィルター48でろ過される。
流路21を備える検査流路を流れる気体の流量と、バイパス流路を流れる気体の流量と、の分岐比は、所定の値に設定される。分岐比の所定の値は、粒子検出部22内の光の照射領域、及び散乱光又は蛍光の受光領域の大きさに応じて、適宜設定される。
計測流路14は、粒子検出部22に接続された流路23、流路23に接続された吸引フィルター24、吸引フィルター24に接続された流路25、流路25に接続された計測流路流量計26、及び計測流路流量計26に接続された流路27をさらに備える。
粒子検出部22内を通過した気体は、流路23、吸引フィルター24、流路25、計測流路流量計26、及び流路27を介して、流路27に接続された計測流路吸引部30によって吸引される。
吸引フィルター24は、気体から粒子を除去する。粒子検出部22内を通過した気体に含まれる粒子が、計測流路流量計26の感度及び性能に影響しない場合、吸引フィルター24は省略してもよい。計測流路流量計26は、粒子検出部22を通過した、計測流路吸引部30が吸引する気体の流速及び流量を計測する。計測流路流量計26が計測した流量は、計測流路14を流れる気体の総流量とみなすことができる。また、計測流路流量計26が計測した流量は、計測流路吸引部30の吸引流量とみなすことができる。
計測流路吸引部30としては、ポンプ及びファン等が使用可能である。ポンプの例としては、ダイアフラムポンプ、ロータリーベーンポンプ、リニアポンプ、及び真空ポンプが挙げられるが、これらに限定されない。ファンの例としては、ターボファン及びシロッコファンが挙げられるが、これらに限定されない。
計測流路14は、計測流路吸引部30に接続された流路31、流路31に接続された清浄フィルター32、及び清浄フィルター32に接続された流路33をさらに備える。流路33の端部には、例えば、換気口が設けられている。計測流路吸引部30から排出される気体は、計測流路吸引部30に接続された流路31、流路31に接続された清浄フィルター32、及び清浄フィルター32に接続された流路33を介して、外部に排出される。
計測流路流量計26及び計測流路吸引部30には、吸引部制御部101Aが接続されている。吸引部制御部101Aは、計測流路流量計26から流量を示す電流又は電圧信号を受け取り、計測流路吸引部30の回転数又は吸引圧力を制御する制御信号を計測流路吸引部30に送る。吸引部制御部101Aは、例えば、PID制御により、計測流路吸引部30を制御する。粒子検出部22が粒子を検出している間、吸引部制御部101Aは、計測流路14を流れる気体の流量が所定の計測用流量となるよう、計測流路吸引部30を制御する。吸引部制御部101Aは、例えば、コンピューターに含まれる。
第2分岐流路70は、補助吸引装置90の補助流路17に接続されている。第2分岐流路70には、補助流路用バルブ52が設けられている。補助流路用バルブ52には、バルブ制御部102が接続されている。バルブ制御部102は、補助流路用バルブ52の開閉を制御する。補助流路用バルブ52は、段階的又は連続的に、補助流路17に流れ込む気体の流量を変化させることが可能である。通常、粒子検出部22が粒子を検出している間、補助流路用バルブ52は閉じている。補助流路用バルブ52としては、例えば、可変バルブが使用可能である。
補助流路17は、第2分岐流路70に接続された流路71、流路71に接続された吸引フィルター72、吸引フィルター72に接続された流路73、流路73に接続された補助流路流量計74、及び補助流路流量計74に接続された流路75を備える。補助流路17に流入した気体は、流路71、吸引フィルター72、流路73、補助流路流量計74、及び流路75を介して、流路75に接続された補助流路吸引部76によって吸引される。
吸引フィルター72は、気体から粒子を除去する。気体に含まれる粒子が、補助流路流量計74の感度及び性能に影響しない場合、吸引フィルター72は省略してもよい。補助流路流量計74は、補助流路吸引部76が吸引する気体の流速及び流量を計測する。補助流路流量計74が計測した流量は、補助流路17を流れた気体の総流量とみなすことができる。また、補助流路流量計74が計測した流量は、補助流路吸引部76の吸引流量とみなすことができる。
補助流路吸引部76としては、ポンプ及びファン等が使用可能である。ポンプの例としては、ダイアフラムポンプ、ロータリーベーンポンプ、リニアポンプ、及び真空ポンプが挙げられるが、これらに限定されない。ファンの例としては、ターボファン及びシロッコファンが挙げられるが、これらに限定されない。
補助流路17は、補助流路吸引部76に接続された流路77、流路77に接続された清浄フィルター78、及び清浄フィルター78に接続された流路79をさらに備える。流路79の端部には、例えば、換気口が設けられている。補助流路吸引部76から排出される気体は、補助流路吸引部76に接続された流路77、流路77に接続された清浄フィルター78、及び清浄フィルター78に接続された流路79を介して、外部に排出される。
補助流路流量計74及び補助流路吸引部76には、吸引部制御部101Bが接続されている。吸引部制御部101Bは、補助流路流量計74から流量を示す電流又は電圧信号を受け取り、補助流路吸引部76の回転数又は吸引圧力を制御する制御信号を補助流路吸引部76に送る。吸引部制御部101Bは、例えば、PID制御により、補助流路吸引部76の回転数や吸引量を制御する。吸引部制御部101Bは、例えば、コンピューターに含まれる。
実施形態に係る粒子検出システムは、計測流路流量計26が計測した流量と、補助流路流量計74が計測した流量と、の合計流量を算出する算出部103をさらに備える。算出部103は、例えばコンピューターに含まれる。算出部103は、計測流路流量計26から直接流量の情報を受け取ってもよいし、吸引部制御部101Aを介して、流量の情報を受け取ってもよい。また、算出部103は、補助流路流量計74から直接流量の情報を受け取ってもよいし、吸引部制御部101Bを介して、流量の情報を受け取ってもよい。
粒子検出装置100を第1分岐流路20から取り外す際、監視部104は、粒子検出部22で検出された粒子の数がゼロであるか否かを判断する。粒子検出部22で粒子が検出されている状態で、粒子検出装置100を第1分岐流路20から取り外すと、粒子検出装置100内に存在する粒子が、粒子検出装置100外に拡散するおそれがある。粒子検出部22で検出された粒子の数がゼロであり、粒子検出部22が粒子を検出していない場合、吸引部制御部101Aは、計測流路吸引部30を制御して、例えば、図2に示すように、計測流路吸引部30の吸引流量のセットポイントを段階的に減少させていく。なお、吸引流量のセットポイントとは、吸引流量の設定値としての例えば電圧信号や電流信号をさす。これにより、図3に示すように、計測流路流量計26で測定される計測流路14を流れる気体の流量が、段階的に減少する。なお、計測流路吸引部30の吸引流量のセットポイントが変更された後、ハンチングの発生などにより、計測流路14を流れる気体の流量が定常状態に至るまでには、時間がかかることがある。そのため、計測流路吸引部30の吸引流量のセットポイントの変更と、計測流路流量計26で測定される気体の流量が変化と、は、同時にならない傾向にある。
また、吸引部制御部101Bは、補助流路吸引部76を制御して、図2に示すように、補助流路吸引部76の吸引流量のセットポイントを段階的に増加させていく。これにより、図3に示すように、補助流路流量計74で測定される補助流路17を流れる気体の流量が、段階的に増加する。補助流路吸引部76の吸引流量のセットポイントの変更と、補助流路流量計74で測定される気体の流量が変化と、は、同時にならない傾向にある。
計測流路14を流れる気体の流量と、補助流路17を流れる気体の流量と、の両方が定常状態に至る前に、計測流路吸引部30及び補助流路吸引部76の吸引流量のセットポイントを変化させると、計測流路14を流れる気体と、補助流路17を流れる気体と、が干渉する場合がある。したがって、計測流路14を流れる気体の流量と、補助流路17を流れる気体の流量と、の両方が定常状態に至ってから、計測流路吸引部30及び補助流路吸引部76の吸引流量のセットポイントを次の値に変化させることが好ましい。
計測流路吸引部30及び補助流路吸引部76の実際の吸引流量のオーバーシュートを抑制し、計測流路14を流れる気体の流量が定常状態になる時間と、補助流路17を流れる気体の流量が定常状態になる時間と、が近くなることが好ましい。
図1に示す計測流路吸引部30の吸引流量のセットポイント、及び補助流路吸引部76の吸引流量のセットポイントの変化のさせ方のシーケンスは、吸引部制御部101A、101Bが備える記憶装置に保存されていてもよい。
吸引部制御部101A、101Bは、算出部103で算出される、計測流路吸引部30の吸引流量と、補助流路吸引部76の吸引流量と、の合計値が、計測用流量と等しくなるよう、計測流路吸引部30の吸引流量のセットポイントと、補助流路吸引部76の吸引流量のセットポイントと、を変化させていく。
計測流路吸引部30の吸引流量を減少させていく間、バルブ制御部102は、計測流路用バルブ51を制御して、計測流路用バルブ51を絞っていく。これにより、第1分岐流路20の流路抵抗が増加し、計測流路14内の気体が、第2分岐流路70に逆流することを抑制可能である。また、補助流路吸引部76の吸引流量を増加させていく間、バルブ制御部102は、補助流路用バルブ52を制御して、補助流路用バルブ52を開いていく。
計測流路吸引部30の吸引流量がゼロになり、補助流路吸引部76の吸引流量が計測用流量と等しくなった場合、バルブ制御部102は、計測流路用バルブ51を制御して、第1分岐流路20を閉塞させる。ここで、粒子検出装置100の計測流路14内の気体の圧力が、粒子検出装置100の周囲の外気の圧力とほぼ等しくなる。計測流路用バルブ51を閉塞した後、粒子検出装置100が、第1分岐流路20から取り外される。取り外された粒子検出装置100は、例えば、粒子検出装置100と、基準粒子検出装置と、を対比して粒子検出装置100を校正するための校正システムに送られる。その間、補助流路吸引部76は、サンプリング流路12から気体の吸引を継続する。
第1分岐流路20を閉塞せずに、粒子検出装置100の計測流路吸引部30を停止させたときに、粒子検出装置100の計測流路14内の気体の圧力が、クリーンルーム200内の気体の圧力及び粒子検出装置100の周囲の外気の圧力に対して陽圧であると、クリーンルーム200内の気体が第1分岐流路20及びサンプリング流路12を経て粒子検出装置100の計測流路14内に流れ込み、その後、クリーンルーム200内に逆流する場合がある。また、そのような状態で、第1分岐流路20から粒子検出装置100を取り外すと、粒子検出装置100の周囲に、粒子検出装置100の計測流路14内の気体が拡散する場合がある。
例えば、計測流路14内の気体が、生理活性物質等のバイオハザードを引き起こす粒子を含んでいる場合、気体がクリーンルーム200に逆流したり、粒子検出装置100の周囲に拡散したりするのは好ましくない。これに対し、実施形態に係る粒子検出システムにおいては、粒子検出装置100の計測流路14内の気体の圧力が、粒子検出装置100の周囲の外気の圧力とほぼ等しくなってから、粒子検出装置100を第1分岐流路20から取り外すことが可能である。そのため、粒子検出装置100内の気体が、クリーンルーム200に逆流することを防止することが可能である。また、粒子検出装置100内の気体が、粒子検出装置100の周囲に拡散することを防止することが可能である。そのため、粒子検出装置100を第1分岐流路20から安全に取り外すことが可能である。したがって、粒子検出装置100のメンテナンスを容易に行うことが可能である。
なお、粒子検出装置100を第1分岐流路20から取り外す際、図4に示すように、吸引部制御部101Aが、計測流路吸引部30を比例制御して、計測流路吸引部30の吸引流量のセットポイントを連続的に減少させていき、吸引部制御部101Bが、補助流路吸引部76を比例制御して、補助流路吸引部76の吸引流量のセットポイントを連続的に増加させていってもよい。
上記のように本発明を実施形態によって記載したが、この開示の一部をなす記述及び図面はこの発明を限定するものであると理解するべきではない。この開示から当業者には様々な代替実施形態、実施例及び運用技術が明らかになるはずである。
例えば、図1に示す計測流路用バルブ51及び補助流路用バルブ52は、二方バルブであってもよい。あるいは、図5に示すように、計測流路用バルブ51及び補助流路用バルブ52の代わりに、三方バルブ53を分岐部13に設けてもよい。この場合、三方バルブ53が、バルブ制御部102に接続される。三方バルブ53は、階的又は連続的に、サンプリング流路12を流れる気体の進入先を、第1分岐流路20から第2分岐流路70に変化させることが可能である。粒子検出部22が粒子を検出している間、三方バルブ53は、サンプリング流路12を流れてきた気体を、第1分岐流路20に導く。
計測流路吸引部30の吸引流量を減少させていく間、バルブ制御部102は、三方バルブ53を制御して、第1分岐流路20に導かれる気体の流量を減らし、第2分岐流路70に導かれる気体の流量を増加させる。計測流路吸引部30の吸引流量がゼロになり、補助流路吸引部76の吸引流量が計測用流量と等しくなった場合、バルブ制御部102は、三方バルブ53を制御して、第1分岐流路20を閉塞させる。
また、補助吸引装置90に、粒子検出部を設けてもよい。例えば、粒子検出装置100が校正されている間、補助吸引装置90に設けられた粒子検出部で粒子を検出してもよい。あるいは、粒子検出部を備える補助吸引装置90を第2粒子検出装置として、粒子検出装置100と、第2粒子検出装置と、を、交互に校正してもよい。このように、本発明はここでは記載していない様々な実施形態等を包含するということを理解すべきである。
11・・・ノズル、12・・・サンプリング流路、13・・・分岐部、14・・・計測流路、17・・・補助流路、20・・・第1分岐流路、21・・・流路、22・・・粒子検出部、23・・・流路、24・・・吸引フィルター、25・・・流路、26・・・計測流路流量計、27・・・流路、30・・・計測流路吸引部、31・・・流路、32・・・清浄フィルター、33・・・流路、41・・・流路、42・・・吸引フィルター、43・・・流路、46・・・バイパス流量計、47・・・流路、48・・・清浄フィルター、49・・・流路、51・・・計測流路用バルブ、52・・・補助流路用バルブ、53・・・三方バルブ、70・・・第2分岐流路、71・・・流路、72・・・吸引フィルター、73・・・流路、74・・・補助流路流量計、75・・・流路、76・・・補助流路吸引部、77・・・流路、78・・・清浄フィルター、79・・・流路、90・・・補助吸引装置、100・・・粒子検出装置、101A・・・吸引部制御部、101B・・・吸引部制御部、102・・・バルブ制御部、103・・・算出部、104・・・監視部、200・・・クリーンルーム

Claims (10)

  1. 気体が流れるサンプリング流路と、
    前記サンプリング流路に接続された第1及び第2分岐流路と、
    前記第1分岐流路に接続された計測流路、前記計測流路に設けられた、前記気体中の粒子を検出する粒子検出部、及び前記計測流路に設けられた、前記気体を吸引する計測流路吸引部を備える粒子検出装置と、
    前記第2分岐流路に接続された補助流路と、
    前記補助流路に設けられた、前記気体を吸引する補助流路吸引部と、
    を備え、
    前記粒子検出部が粒子を検出している間、前記計測流路吸引部が、前記計測流路を流れる気体の流量が所定の計測用流量となるよう、前記気体を吸引し、
    前記粒子検出装置を前記第1分岐流路から取り外す際、前記計測流路吸引部の吸引流量と、前記補助流路吸引部の吸引流量と、の和が、前記計測用流量と等しくなるようにしながら、前記計測流路吸引部が吸引流量を減少させ、前記補助流路吸引部が吸引流量を増加させる、
    粒子検出システム。
  2. 前記粒子検出装置を前記第1分岐流路から取り外す際、前記補助流路吸引部の吸引流量が、前記計測用流量と等しくなった場合、前記第1分岐流路を閉塞させるバルブをさらに備える、請求項1に記載の粒子検出システム。
  3. 前記粒子検出装置を前記第1分岐流路から取り外す際、前記計測流路吸引部が吸引流量を段階的に減少させ、前記補助流路吸引部が吸引流量を段階的に増加させる、請求項1又は2に記載の粒子検出システム。
  4. 前記粒子検出装置を前記第1分岐流路から取り外す際、前記計測流路吸引部が吸引流量を連続的に減少させ、前記補助流路吸引部が吸引流量を連続的に増加させる、請求項1又は2に記載の粒子検出システム。
  5. 前記粒子検出装置を前記第1分岐流路から取り外す際、前記粒子検出部が前記粒子を検出していない時に、前記計測流路吸引部が吸引流量を減少させ、前記補助流路吸引部が吸引流量を増加させる、請求項1から4のいずれか1項に記載の粒子検出システム。
  6. 粒子を含む気体が流れるサンプリング流路と、
    前記サンプリング流路に接続された第1及び第2分岐流路と、
    前記第1分岐流路に接続された計測流路、前記計測流路に設けられた、前記気体中の粒子を検出する粒子検出部、及び前記計測流路に設けられた、前記気体を吸引する計測流路吸引部を備える粒子検出装置と、
    前記第2分岐流路に接続された補助流路と、
    前記補助流路に設けられた、前記気体を吸引する補助流路吸引部と、
    を備え、
    前記粒子検出部が粒子を検出している間、前記計測流路吸引部が、前記計測流路を流れる気体の流量が所定の計測用流量となるよう、前記気体を吸引する、粒子検出システムのメンテナンス方法であって、
    前記粒子検出装置を前記第1分岐流路から取り外す際、前記計測流路吸引部の吸引流量と、前記補助流路吸引部の吸引流量と、の和が、前記計測用流量と等しくなるようにしながら、前記計測流路吸引部が吸引流量を減少させ、前記補助流路吸引部が吸引流量を増加させることを含む、
    粒子検出システムのメンテナンス方法。
  7. 前記粒子検出装置を前記第1分岐流路から取り外す際、前記補助流路吸引部の吸引流量が、前記計測用流量と等しくなった場合、前記第1分岐流路を閉塞させることをさらに含む、請求項6に記載の粒子検出システムのメンテナンス方法。
  8. 前記粒子検出装置を前記第1分岐流路から取り外す際、前記計測流路吸引部が吸引流量を段階的に減少させ、前記補助流路吸引部が吸引流量を段階的に増加させる、請求項6又は7に記載の粒子検出システムのメンテナンス方法。
  9. 前記粒子検出装置を前記第1分岐流路から取り外す際、前記計測流路吸引部が吸引流量を連続的に減少させ、前記補助流路吸引部が吸引流量を連続的に増加させる、請求項6又は7に記載の粒子検出システムのメンテナンス方法。
  10. 前記粒子検出装置を前記第1分岐流路から取り外す際、前記粒子検出部が前記粒子を検出していない時に、前記計測流路吸引部が吸引流量を減少させ、前記補助流路吸引部が吸引流量を増加させる、請求項6から9のいずれか1項に記載の粒子検出システムのメンテナンス方法。
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