JP6730249B2 - 無線装置及び無線システム - Google Patents

無線装置及び無線システム Download PDF

Info

Publication number
JP6730249B2
JP6730249B2 JP2017231891A JP2017231891A JP6730249B2 JP 6730249 B2 JP6730249 B2 JP 6730249B2 JP 2017231891 A JP2017231891 A JP 2017231891A JP 2017231891 A JP2017231891 A JP 2017231891A JP 6730249 B2 JP6730249 B2 JP 6730249B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
sector
transmission
signal
transmission timing
sectors
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2017231891A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2019102978A (ja
Inventor
厚史 長手
厚史 長手
光邦 小西
光邦 小西
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
SoftBank Corp
Original Assignee
SoftBank Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by SoftBank Corp filed Critical SoftBank Corp
Priority to JP2017231891A priority Critical patent/JP6730249B2/ja
Priority to PCT/JP2018/043441 priority patent/WO2019107316A1/ja
Publication of JP2019102978A publication Critical patent/JP2019102978A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6730249B2 publication Critical patent/JP6730249B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Classifications

    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04BTRANSMISSION
    • H04B7/00Radio transmission systems, i.e. using radiation field
    • H04B7/02Diversity systems; Multi-antenna system, i.e. transmission or reception using multiple antennas
    • H04B7/04Diversity systems; Multi-antenna system, i.e. transmission or reception using multiple antennas using two or more spaced independent antennas
    • H04B7/06Diversity systems; Multi-antenna system, i.e. transmission or reception using multiple antennas using two or more spaced independent antennas at the transmitting station
    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04LTRANSMISSION OF DIGITAL INFORMATION, e.g. TELEGRAPHIC COMMUNICATION
    • H04L1/00Arrangements for detecting or preventing errors in the information received
    • H04L1/02Arrangements for detecting or preventing errors in the information received by diversity reception
    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04LTRANSMISSION OF DIGITAL INFORMATION, e.g. TELEGRAPHIC COMMUNICATION
    • H04L27/00Modulated-carrier systems
    • H04L27/26Systems using multi-frequency codes
    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04WWIRELESS COMMUNICATION NETWORKS
    • H04W16/00Network planning, e.g. coverage or traffic planning tools; Network deployment, e.g. resource partitioning or cells structures
    • H04W16/24Cell structures
    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04WWIRELESS COMMUNICATION NETWORKS
    • H04W24/00Supervisory, monitoring or testing arrangements
    • H04W24/02Arrangements for optimising operational condition
    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04WWIRELESS COMMUNICATION NETWORKS
    • H04W72/00Local resource management
    • H04W72/04Wireless resource allocation
    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04WWIRELESS COMMUNICATION NETWORKS
    • H04W84/00Network topologies

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Computer Networks & Wireless Communication (AREA)
  • Signal Processing (AREA)
  • Mobile Radio Communication Systems (AREA)

Description

本発明は、移動通信の基地局、無線中継局又は地上のデジタル放送装置などで形成される広域セルを構成する複数のセクタセルそれぞれに位置する端末装置に信号を送信するときのセル間の送信遅延制御に関するものである。
従来、広域セルを構成する複数のセクタセルそれぞれの下りリンクで直交周波数分割多重(OFDM)伝送により送信される信号の全てまたは一部がセクタセル間で同一となる単一周波数ネットワーク(SFN)方式を用いる無線装置が知られている。例えば、非特許文献1,2には、複数のセクタセルに直交周波数分割多重(OFDM)方式の放送信号を送信するときに各セクタセル間に一定の送信タイミング差を付与する遅延ダイバーシチを行うデジタル放送技術が開示されている。このデジタル放送技術では、同一信号を送信するときに周波数選択性フェージングが発生し、見通し可能なLOS(Line of Sight)環境などのセクタセル境界エリアを含むセクタセル全体にわたって受信レベルの低下を抑制できるとされている。
S. Morosi, S. Jayousi and E. Del Re, "Cooperative Delay Diversity in Hybrid Satellite/Terrestrial DVB-SH System," 2010 IEEE International Conference on Communications, Cape Town, South Africa, 2010, pp. 1-5. Myung-Sun Baek, Yong-Hoon Lee, Namho Hur, Kyung-Seok Kim, and Yong-Tae Lee, "Improving the Reception Performance of Legacy T-DMB/DAB Receivers in a Single-Frequency Network with Delay Diversity," ETRI Journal, vol. 36, no. 2, Apr. 2014, pp. 188-196.
しかしながら、上記従来のデジタル放送技術のようにセクタセル間に送信タイミング差を付与してセクタセル間に遅延ダイバーシチを適用する場合、OFDM信号の送信時の実効的なガードインターバル長が短くなることによりマルチパス耐性が低下するおそれがある。このような課題は、移動通信の基地局から複数のセクタセルに対して、各セクタセルに共通の共通信号を同一信号として送信する場合にも発生し得る。
本発明の一態様に係る無線装置は、広域セルを構成する複数のセクタセルそれぞれの下りリンクで直交周波数分割多重(OFDM)伝送により送信される信号の全てまたは一部がセクタセル間で同一となる単一周波数ネットワーク(SFN)方式を用いる無線装置であって、前記複数のセクタセルそれぞれに対して信号を送信する送信部と、互いに隣接するセクタセルの下りリンク信号の送信タイミングが同一とならないように且つ送信タイミング差を最小化するように、前記複数のセクタセルで繰り返される規則的な送信パターンで各セクタセルの下りリンク信号の送信タイミングを制御する制御部と、を備える。
前記無線装置において、前記各セクタセルの下りリンク信号の送信タイミングの制御方式は、逆フーリエ変換後の時間軸上の送信信号を対象に各セクタセルで送信タイミングを制御する遅延ダイバーシチ方式であってもよい。ここで、前記各セクタセルの下りリンクの信号の各セクタセル間の送信タイミング差の最大値がサイクリックプレフィックス長以下であってもよい。
また、前記無線装置において、前記各セクタセルの下りリンク信号の送信タイミングの制御方式は、前記複数のセクタセルの下りリンクの全てまたは一部の信号について当該信号が送信されるサブキャリアの位相を制御することで当該信号の先頭をOFDMシンボル内で巡回遅延させる巡回遅延ダイバーシチ(CDD)方式であってもよい。
また、前記無線装置において、前記OFDM伝送により送信される信号は、前記複数のセルに在圏する複数の端末装置が前記無線装置に接続するために各端末装置に送信される共通信号であってもよい。ここで、前記OFDM伝送により送信される信号は、PCFICH(Physical Control Format Indicator Channel)の下りリンク制御情報のフォーマット指示情報、PHICH(Physical HARQ Indicator Channel)の下りリンクデータ送達確認情報信号、PDCCH(Physical Downlink Control Channel)の下りリンク制御情報信号、セル参照信号、同期信号、システム情報信号の少なくとも一つを含んでもよい。
また、前記無線装置は、前記送信部及び前記制御部が設けられた、移動通信の基地局、前記基地局で送受信される信号を中継する無線中継局又はデジタル放送装置であってもよい。また、前記無線装置において、前記制御部が設けられた移動通信の基地局と、前送信部が設けられ、前記基地局で送受信される信号を中継する無線中継局とを含むものであってもよい。また、前記無線装置は、地上又は海上に固定配置され、又は、地上又は海上を移動する移動体に組み込まれているものであってもよい。前記無線中継局はリピーターであってもよい。
また、前記無線装置は、気球、ドローン、ソーラープレーンタイプ又は飛行船タイプ等のHAPS(高高度プラットフォーム局)、人工衛星などの上空に位置する浮揚体又は飛行体に組み込まれているものであってもよい。ここで、前記無線装置は、地上又は海面との間の所定のセル形成目標空域に3次元セルを形成し、前記セル形成目標空域の高度は10[km]以下であってもよい。前記浮揚体又は飛行体は、自律制御又は外部からの制御により所定高度の空域に位置するように制御されるものであってもよい。前記浮揚体又は飛行体は、気球、ドローン、ソーラープレーンタイプ又は飛行船タイプ等のHAPS(高高度プラットフォーム局)、人工衛星などであってもよい。また、前記浮揚体又は飛行体は、100[km]以下の高度に位置するものであってもよい。
また、本発明の他の態様に係る通信システムは、前記いずれかの無線装置を複数備える。
本発明によれば、単一周波数ネットワーク(SFN)方式を用いて複数のセクタセルのすべて又は一部に対して直交周波数分割多重(OFDM)伝送により下りリンクの同一信号を送信するときに各セクタセルの全体にわたって受信レベルの低下を抑制するとともにマルチパス耐性の低下を抑制できる、という効果を奏する。
本発明の実施形態に係る基地局を中心として形成される広域セルを構成するセクタセルの一例を示す説明図。 図1の2つのセクタそれぞれを形成するビームの指向特性の一例を示すグラフ。 図2の指向特性と各セクタに向けて同一信号を同一タイミングで送信したときの受信特性の一例を示すグラフ。 本実施形態の3セクタ方式の基地局におけるセクタ間に付与する送信タイミング差の一例を示す説明図。 セクタ間に送信タイミング差の付与したときの受信特性の改善の一例を示すグラフ。 3セクタ間における送信タイミング差の第1の付与方法(遅延ダイバーシチ方式)の一例を示す説明図。 3セクタ間における送信タイミング差の第2の付与方法(巡回遅延ダイバーシチ方式)の他の例を示す説明図。 巡回遅延ダイバーシチ方式による送信タイミング差付与における周波数選択性フェージングによる受信レベル低下抑制効果の一例を示す説明図。 巡回遅延ダイバーシチ方式による送信タイミング差付与が適用される信号・チャネルを含むリソースブロックの一構成例を示す説明図。 本実施形態の6セクタ方式の基地局におけるセクタ間に付与する送信タイミング差の一例を示す説明図。 比較例の6セクタ方式の基地局におけるセクタ間に付与する送信タイミング差の一例を示す説明図。 (a)及び(b)は、本実施形態の移動通信システムにおける複数の基地局それぞれから異なる信号が送信される場合の送信タイミング差の付与例を示す説明図。 (a)及び(b)は、本実施形態の移動通信システムにおける複数の基地局それぞれから同一信号が送信される場合の送信タイミング差の付与例を示す説明図。 本実施形態の上空に配置された複数の基地局それぞれから3次元的な広域セルを形成している様子の一例を示す説明図。 図14の3次元的な広域セルを構成する複数のセクタセル間に付与する送信タイミング差の一例を示す説明図。 本実施形態の基地局の主要部の構成例を示すブロック図。 他の実施形態に係る無線装置の主要部の構成例を示すブロック図。
以下、図面を参照して本発明の実施形態について説明する。
図1は、本発明の実施形態に係る基地局10を中心として形成されるセル(以下「広域セル」という。)100の一例を示す説明図である。本実施形態の無線装置としての基地局10は、複数のセクタセル101,102,103からなる広域セル100を形成し、各セクタセル101,102,103の下りリンクで直交周波数分割多重(OFDM)伝送により送信される信号の全てまたは一部がセクタセル間で同一となる単一周波数ネットワーク(SFN)方式を用いる。図1において、基地局10は、互いに異なる3方向に指向性を有する3つのビームで形成される3つのセクタセル(以下、実施形態において「セクタ」という。)101,102,103それぞれに位置する端末装置70に信号を送信する。セクタ101,102,103はそれぞれ、基地局10で個別に送信制御可能な通信サービス提供エリアである。
なお、以下の実施形態では、直交周波数分割多重(OFDM)方式の信号を送信する移動体通信の基地局10の場合について説明するが、本発明は、複数のセクタからなる広域セルを形成するものであれば、OFDM以外の方式の信号を送信する基地局や、基地局以外の無線装置(例えば、リピーターなどの無線中継装置、衛星デジタル放送装置、地上デジタル放送装置など)にも適用できる。また、広域セルやそれを形成するセクタは地上又は海上などに2次元状に形成してもよいし、地上や海上の上空の空間に3次元状に形成してもよい。また、広域セルを構成するセクタの数は2であってもよいし、4以上であってもよい。
また、端末装置70は、移動通信の携帯電話機やスマートフォンなどのユーザ装置としての移動局であってもよいし、自動車やドローンなどの移動体に組み込まれたモジュール状の移動局であってもよい。端末装置70は、IoT(Internet of Things)向けデバイスの端末装置であってもよい。
図1は、基地局10を中心として形成される広域セル100を上方から見た図である。基地局10は、互いに120°ずつ離れた方向B1,B2,B3に指向性の中心を有する3つのビームで3つのセクタ101,102,103を形成する。各ビームの指向性中心方向B1,B2,B3の角度φdir[°]は図中の上方向を基準にした角度であり、右回転方向が+(プラス)の角度、左回転方向が−(マイナス)の角度である。
図2は、図1の2つのセクタ101,102それぞれを形成するビームの指向特性201,202の一例を示すグラフである。この図2及び後述の図3及び図5は、コンピュータシミューレーションの結果である。図2、図3及び図5におけるシミュレーション諸元のビームの半値角は70[°]であり、サイドローブレベルは−25[dB]であり、中心周波数は2[GHz]であり、アンテナ間隔は20波長である。また、セクタ101,102を形成するビームの指向性中心方向B1,B2の角度φdir1,φdir2はそれぞれ−60[°]及び+60[°]である(後述の図3及び図5においても同様)。また、図5におけるシミュレーション諸元において、送信タイミング差は1[μs]であり、サブキャリア間隔は15[kHz]であり、サブキャリア数は72キャリアである。
図2に示すように、互いに隣り合うセクタの境界のエリアであるセクタ境界エリア(セル境界エリア)A12,A23,A31では、各セクタのアンテナ指向性の中心方向と比較してアンテナ利得が低く、端末装置の受信レベルが低下するため、広域セル100のカバレッジ圏外となりやすい。
そこで、各セクタ101,102,103に在圏するすべての端末装置70への共通信号について基地局10から同一信号を送信することで仮想的に広域セル100を構築するセル仮想化が有効である。しかしながら、すべてのセクタ101,102,103に向けて同一信号を送信した場合、各セクタのアンテナの配置に応じて位相合成による特定の合成アンテナパターンが出現し、平均的な合成アンテナ利得は向上するものの、特定のエリアにおいて位相が逆相で合成され受信レベルが逆に低下するケースが生じるおそれがある。
図3は、図2の指向特性201,202と各セクタ101,102に向けて同一信号を同一タイミングで送信したときの受信特性210の一例を示すグラフである。例えば、図3の受信特性210に示すように、角度φdir=0°近傍のセクタ境界エリアA12(図1参照)において、周期的に受信レベルが大きく低下する特定の合成アンテナパターンが生じるおそれがある。
上記特定の合成アンテナパターンの発生を抑制するには、セクタ間に異なる送信タイミング差ΔDTを付与する遅延ダイバーシチが有効である。例えば図4の例では、セクタ101を基準にして、セクタ101,102間に送信タイミング差ΔDT(=1[μs])を付与し、セクタ101,103間に送信タイミング差ΔDT(=2[μs])を付与している。セクタ102,103間の送信タイミング差ΔDTは1[μs]である。このようにセクタ間に異なる送信タイミング差ΔDTを付与する遅延ダイバーシチにより、周波数選択性フェージングが発生するので、LOS環境などにおいても通過帯域内全てで受信レベルが低下することを回避できる。例えば、図5の改善後の受信特性220に示すように、セクタ101,102間に送信タイミング差ΔDT(=1[μs])を付与することにより、周波数選択性フェージングが発生し、角度φdir=0°近傍のセクタ境界エリアA12(図1参照)における周期的な受信レベルの低下を抑制することができる。
しかしながら、基地局10を中心として形成するセクタの数が多くなっていた場合、すべてのセクタ間で一定の送信タイミング差を付与しようとすると、送信タイミング差が大きくなり、無線通信フレームのリソースエレメントにおける実効的なガードインターバル長(CP長)が短くなることによりマルチパス耐性が低下するおそれがある。
そこで、本実施形態では、互いに隣接するセルの下りリンク信号の送信タイミングが同一とならないように且つ送信タイミング差を最小化するように、複数セルで(例えば、2セルで又は3セル以上で)繰り返される規則的な送信パターンで各セルの下りリンク信号の送信タイミングを制御する。例えば、本実施形態では、セクタ間の隣接関係を考慮し、周方向で互いに隣接する隣接セクタ間では、所定の最大時間差以下の範囲内で第1の送信タイミング差ΔDT1を付与し、一方、周方向で互いに隣接しない非隣接セクタ間では、前記最大時間差以下の範囲内で第2の送信タイミング差ΔDT2を付与する。例えば、非隣接セクタ間では前記第1の送信タイミング差と同一又はより小さい送信タイミング差ΔDT2を付与する。非隣接セクタ間では送信タイミング差を付与しなくてもよい。
本実施形態のようにセクタ間の隣接関係を考慮して隣接セクタ間及び非隣接セル間それぞれの送信タイミング差ΔDTを設定することにより、セクタの数が多くなっても、セクタ間の送信タイミング差を極端に大きくすることなくセクタ間の合成利得(受信レベル)の低下を回避することができる。
図6は、3セクタ101,102,103間における送信タイミング差の第1の付与方法(遅延ダイバーシチ方式)の一例を示す説明図である。遅延ダイバーシチ方式は、各セルの下りリンク信号の送信タイミングを、逆フーリエ変換(例えば逆高速フーリエ変換(IFFT))後の時間軸信号について制御する方式である。図6の例では、各セクタの無線通信フレームのリソースエレメント301,302,303内における同一信号を送信する送信部分であるOFDMシンボル301a,302a,303aの位相は変更せず、隣接セル間で時間軸上の無線通信フレームをずらすことにより、隣接セル間の同一信号の送信タイミング差ΔDTを付与している。このように無線通信フレームを隣接セル間でずらして遅延ダイバーシチ効果を得る方法では、前述の最大時間差は、例えば無線通信フレームのリソースエレメントにおけるガードインターバル(サイクリックプレフィックス)長(例えば、4.69[μs])以下に設定してもよい。この場合、実効的なガードインターバル長が短くなることによるマルチパス耐性の低下をより確実に回避することができる。
図7は、3セクタ101,102,103間における送信タイミング差の第2の付与方法(巡回遅延ダイバーシチ(CDD)方式)の他の例を示す説明図である。巡回遅延ダイバーシチ(CDD)方式は、複数のセルの下りリンクの全てまたは一部の信号について当該信号が送信されるサブキャリアの位相を制御することで当該信号の先頭を遅延させる方式である。図7の例では、各セクタの無線通信フレームを時間軸上でずらさないようにし、各セクタの無線通信フレームのリソースエレメント301,302,303における同一信号を送信する送信部分であるOFDMシンボル301a,302a,303aの前又は後の空白時間301b,302b,303bを調整してOFDMシンボル301a,302a,303aの位相(時間軸上の相対的な位置)を変化させることにより、隣接セル間の同一信号の送信タイミング差ΔDTを付与している。
図8は、巡回遅延ダイバーシチ方式による送信タイミング差付与における周波数選択性フェージングによる受信レベル低下抑制効果の一例を示す説明図である。図8において、巡回遅延ダイバーシチ方式では互いに隣接するセクタ101,102のリソースエレメント301,302におけるOFDMシンボルの位相が互いにずれている。そのため、各セクタ101,102のOFDMシンボル(共通チャネル)で送信される同一信号S1及びその遅延波の信号S2が時間軸上でずれて、周波数軸上の各信号S1,S2の合成波形も位相がずれた状態で端末装置に受信される。このようにずれた各セクタの信号が受信されて合成されることにより、受信電力(受信レベル)の低下が小さくなる。
このようにOFDMシンボルの位相を変化させて(位相差を付与して)遅延ダイバーシチ効果を得る方法では、実効的なガードインターバル長が短くなることによるマルチパス耐性の低下を確実に回避することができる。また、巡回遅延ダイバーシチ方式では、前記OFDMチャネルの同一信号に対する位相差による送信タイミング差の付与の有無を、無線通信フレームのリソースブロックにおける信号の種類ごとに又はチャネルごとに判断して制御することができる。
図9は、巡回遅延ダイバーシチ方式による送信タイミング差付与が適用される信号・チャネルを含むリソースブロック400の一構成例を示す説明図である。図9の例では、波線401で囲んだ7種類の信号及びチャネル(CRS:セル参照信号、PDCCH:物理下りリンク制御チャネル、PHICH:物理ハイブリッドAQR指示チャネル、PCFICH:物理制御フォーマット指示チャネル、SSS:セカンダリー同期信号,PSS:プリマリー同期信号、PBC:物理ブロードキャストチャネル)について、前記OFDMチャネルの同一信号に対する位相差による送信タイミング差の付与の有無を判断して制御することができる。また、位相差による送信タイミング差を付与する同一信号は、PCFICHの下りリンク制御情報のフォーマット指示情報、PHICHの下りリンクデータ送達確認情報信号、PDCCHの下りリンク制御情報信号、セル参照信号(CRS)、同期信号(PSS,SSS)、システム情報信号(MIB,SIB)の少なくとも一つであってもよい。
図10は、本実施形態の6セクタ方式の基地局10におけるセクタ間に付与する送信タイミング差の一例を示す説明図である。図10の例では、基地局10は、互いに異なる6方向に指向性を有する6つのビームで形成される6つのセクタ101〜106それぞれに位置する端末装置70に信号を送信する。図10の6セクタ方式の基地局10においても、セクタ間の隣接関係を考慮し、周方向で互いに隣接する隣接セクタ間では、所定の最大時間差以下の範囲内で第1の送信タイミング差ΔDT1を付与している。一方、周方向で互いに隣接しない非隣接セクタ間では、前記最大時間差以下の範囲内で第2の送信タイミング差ΔDT2を付与するか、又は送信タイミング差を付与していない。このようにセクタ間の隣接関係を考慮して隣接セクタ間及び非隣接セル間それぞれの送信タイミング差ΔDTを設定することにより、セクタの数が多くなっても、セクタ間の送信タイミング差を極端に大きくすることなくセクタ間の合成利得(受信レベル)の低下を回避することができる。
図11は、比較例の6セクタ方式の基地局10におけるセクタ間に付与する送信タイミング差の一例を示す説明図である。図11の比較例では、すべてのセル間で異なる送信タイミング差を付与している。そのため、セクタ101とセクタ106との間では送信タイミング差(=5[μs])がガードインターバル(サイクリックプレフィックス)長(=4.69[μs])よりも大きくなってしまい、セクタ101とセクタ106とのセクタ境界エリア(セル境界エリア)では実効的なガードインターバル長が短くなることによるマルチパス耐性が低下するおそれがある。
図12(a)及び(b)は、本実施形態の移動通信システムにおける複数の基地局10〜16それぞれから異なる信号が送信される場合の送信タイミング差の付与例を示す説明図である。本例は、図12(a)に示すように、例えば、基地局10は自局のセクタ101〜103に対して同一信号である信号Aを送信し、基地局11は自局のセクタ111〜113に対して信号Aとは異なる同一信号である信号Bを送信している。他の基地局12〜16についても同様である。
また、各基地局10〜16において隣接セクタ間では所定の最大時間差以下の範囲内の送信タイミング差(1又は2[μs])を付与している。更に、隣接する基地局のセル間においても、所定の最大時間差以下の範囲内の送信タイミング差(1又は2[μs])を付与している。一方、各基地局10〜16の非隣接セクタ間では、前記最大時間差以下の範囲内の送信タイミング差(1又は2[μs])を付与するか、又は送信タイミング差を付与していない。
図13(a)及び(b)は、本実施形態の移動通信システムにおける複数の基地局10〜16それぞれから同一信号が送信される場合の送信タイミング差の付与例を示す説明図である。本例は、図13(a)に示すように、例えば、基地局10、11は自局のセクタ101〜103、111〜113に対して同一信号である信号Aを送信している。他の基地局12〜16についても同様である。
また、各基地局10〜16において隣接セクタ間では所定の最大時間差以下の範囲内の送信タイミング差(1又は2[μs])を付与している。更に、隣接する基地局のセル間においても、所定の最大時間差以下の範囲内の送信タイミング差(1又は2[μs])を付与している。一方、各基地局10〜16の非隣接セクタ間では、前記最大時間差以下の範囲内の送信タイミング差(1又は2[μs])を付与するか、又は送信タイミング差を付与していない。
図14は、本実施形態の上空に配置された複数の基地局それぞれから3次元的な広域セル500〜560を形成している様子の一例を示す説明図である。図14では、広域セル500〜520を形成する上空の基地局50〜52のみ図示しているが、他の広域セル530〜560について上空の基地局で形成されている。また、図14では、広域セル500〜560の地上又は海上におけるセルのフットプリント状のエリアのみ図示しているが、そのフットプリント状のエリアと基地局との間には円錐状又は角錐状などの立体的な形状を有する3次元的な広域セルが形成されている。
図14において、第1の基地局50は空中浮揚型の通信中継装置としてのソーラープレーンタイプの高高度プラットフォーム局(HAPS)60に設けられている。第2の基地局51は無人飛行船タイプのHAPS61に設けられている。第3の基地局52は、係留気球(係留型のHAPS)62に設けられている。各基地局50〜52は、所定高度の空域に位置して、所定高度のセル形成目標空域に3次元的なセル(3次元エリア)を形成する。基地局50、51が設けられたHAPS60,61は、例えば、自律制御又は外部から制御により地面又は海面から100[km]以下の高高度の空域(浮揚空域)に浮遊あるいは飛行して位置するように制御される浮揚体(例えば、ソーラープレーン、飛行船)に搭載されている。HAPS60,61の位置する空域は、例えば、高度が11[km]以上及び50[km]以下の成層圏の空域である。この空域は、気象条件が比較的安定している高度15[km]以上25[km]以下の空域であってもよく、特に高度がほぼ20[km]の空域であってもよい。
図15は、図14の3次元的な広域セル500〜560を構成する複数のセクタ間に付与する送信タイミング差の一例を示す説明図である。本例の3次元的な広域セル500〜560の複数のセクタのうち、隣接セクタ間では所定の最大時間差以下の範囲内の送信タイミング差(1又は2[μs])を付与している。更に、隣接する広域セル間においても、所定の最大時間差以下の範囲内の送信タイミング差(1又は2[μs])を付与している。一方、非隣接セクタ間では、前記最大時間差以下の範囲内の送信タイミング差(1又は2[μs])を付与するか、又は送信タイミング差を付与していない。
図16は、本実施形態の基地局10の主要部の構成例を示すブロック図である。他の基地局11〜16、50〜52についても同様に構成することができる。
図16において、基地局10は、アンテナ部190と送信部191と制御部192とデータ受信部193とを備える。アンテナ部190は、送信部191でセクタごとに生成された所定周波数の送信信号の電波を各セクタに向けてビーム状に放射する。アンテナ部190は各セクタに共通のアンテナで構成してもよいし、セクタごとに独立した複数のアンテナで構成してもよい。
送信部191は、複数のセクタそれぞれに対して各種信号を送信する。送信部191は、例えばベースバンドユニット及び高周波増幅器などを有する。ベースバンドユニットは、所定の無線伝送方式(例えば3GPPのLTE、LTE−Advanced、5Gなどで規定されている無線伝送方式)に基づいて、送信データを変調することによりセクタごとに送信信号を生成する。高周波増幅器は、ベースバンドユニットで生成されたセクタごとの送信信号を所定レベルに増幅する。増幅された送信信号は、アンテナ部190を介して複数のセクタそれぞれに対してビーム状に送信される。
制御部192は、送信部191による信号の送信を制御する。本実施形態では、制御部192は、隣接セクタの下りリンク信号の送信タイミングが同一とならないように且つ送信タイミング差を最小化するように、複数セクタ以上(例えば3セクタ以上)で繰り返される規則的な送信パターンで各セクタの下りリンク信号の送信タイミングを制御する。例えば、制御部192は、複数のセクタそれぞれに対して同一信号を送信するとき、互いに隣接する隣接セル間では所定の最大時間差以下の範囲内の送信タイミング差を有し、互いに隣接しない非隣接セル間では前記最大時間差以下の範囲内の送信タイミング差を有するように又は送信タイミング差を有しないように、複数のセクタそれぞれに対する同一信号の送信を制御する。
データ受信部193は、移動通信のコアネットワークなどから、送信対象の各種データを受信する。
なお、図16の送信部191及び制御部192を備える装置は、基地局で送受信される信号を中継する無線中継局としてのリピーターであってもよい。この場合、送信部191は、基地局から受信した下りリンク信号を所定レベルに増幅し、アンテナ部190を介して複数のセクタそれぞれに対してビーム状に送信する。また、制御部192は、隣接セクタの下りリンク信号の送信タイミングが同一とならないように且つ送信タイミング差を最小化するように、複数セクタ以上(例えば3セクタ以上)で繰り返される規則的な送信パターンで各セクタの下りリンク信号の送信タイミングを制御する。なお、リピーターは、気球62、ドローン、HAPS60,61、人工衛星などの上空に位置する浮揚体又は飛行体に組み込まれているものであってもよい(図14参照)。
図17は、他の実施形態に係る無線装置の主要部の構成例を示すブロック図である。本実施形態の無線装置は、前記制御部を有する地上又は海上の固定基地局90と、前記送信部を有する無線中継局としてのリピーター子機72とを備える。固定基地局90とリピーター子機72とは、地上又は海上のリピーター親機71と無線のフィーダリンク回線を介して通信することができる。
図17において、固定基地局90は、フィーダリンク通信部900と送信信号生成部901と制御部902とデータ受信部903とを備える。フィーダリンク通信部900は、リピーター親機71と無線のフィーダリンク回線を介してリピーター子機72と通信する。送信信号生成部901は、所定の無線伝送方式(例えば3GPPのLTE、LTE−Advanced、5Gなどで規定されている無線伝送方式)に基づいて、送信データを変調することによりセクタごとに送信信号を生成する。
制御部902は、送信信号生成部901による信号の生成・送信を制御する。本実施形態では、制御部902は、隣接セクタの下りリンク信号の送信タイミングが同一とならないように且つ送信タイミング差を最小化するように、複数セクタ以上(例えば3セクタ以上)で繰り返される規則的な送信パターンで各セクタの下りリンク信号の送信タイミングを制御する。例えば、制御部9022は、複数のセクタそれぞれに対して同一信号を送信するとき、互いに隣接する隣接セル間では所定の最大時間差以下の範囲内の送信タイミング差を有し、互いに隣接しない非隣接セル間では前記最大時間差以下の範囲内の送信タイミング差を有するように又は送信タイミング差を有しないように、複数のセクタそれぞれに対する同一信号の送信を制御する。
データ受信部903は、移動通信のコアネットワークなどから、送信対象の各種データを受信する。
また、図17において、リピーター子機72は、アンテナ部720と送信部721とフィーダリンク通信部722とを備える。アンテナ部720は、基地局90から受信した所定周波数の送信信号の電波を各セクタに向けてビーム状に放射する。アンテナ部720は各セクタに共通のアンテナで構成してもよいし、セクタごとに独立した複数のアンテナで構成してもよい。
送信部721は、複数のセクタそれぞれに対して各種信号を送信する。送信部721は、セクタごとの送信信号の周波数を変換した後、所定レベルに増幅する。増幅された送信信号は、アンテナ部720を介して複数のセクタそれぞれに対してビーム状に送信される。
なお、図17の実施形態において、リピーター子機72は、気球62、ドローン、HAPS60,61、人工衛星などの上空に位置する浮揚体又は飛行体に組み込まれているものであってもよい(図14参照)。
以上、上記各実施形態によれば、互いに隣接する隣接セクタ間では所定の最大時間差以下の範囲内の一定の第1の送信タイミング差を付与し、互いに隣接しない非隣接セクタ間では、前記最大時間差以下の範囲内の第2の送信タイミング差を付与するか又は送信タイミング差を付与していない。このようにセクタ間の隣接関係を考慮して隣接セクタ間及び非隣接セル間それぞれの送信タイミング差を設定することにより、隣接セクタの下りリンク信号の送信タイミングが同一とならないように且つ送信タイミング差を最小化するように、複数セル以上(例えば3セル以上)で繰り返される規則的な送信パターンで各セクタの下りリンク信号の送信タイミングを制御する。この制御により、セクタの数が多くなっても、セクタ間の送信タイミング差を極端に大きくすることなくセクタ間の合成利得(受信レベル)の低下を回避することができるので、単一周波数ネットワーク(SFN)方式を用いる基地局から、その基地局が形成する複数のセクタのすべて又は一部に対してOFDM伝送により下りリンクの同一信号を送信するときに、各セルの全体にわたって受信レベルの低下を抑制するとともにマルチパス耐性の低下を抑制できる。
なお、本明細書で説明された処理工程並びに通信システム、無線装置、基地局、無線中継局(リピーター、リピーター子機、リピーター親機)及び端末装置(ユーザ装置移動局、移動機)の構成要素は、様々な手段によって実装することができる。例えば、これらの工程及び構成要素は、ハードウェア、ファームウェア、ソフトウェア、又は、それらの組み合わせで実装されてもよい。例えば、本実施形態の基地局等の無線装置における制御・処理は、後述のハードウェアに所定のプログラムが読み込まれて実行されたり、後述のハードウェアに予め組み込まれた所定のプログラムが実行されたりすることにより、実現される。
ハードウェア実装については、実体(例えば、各種無線通信装置、Node B、端末、ハードディスクドライブ装置、又は、光ディスクドライブ装置)において上記工程及び構成要素を実現するために用いられる処理ユニット等の手段は、1つ又は複数の、特定用途向けIC(ASIC)、デジタルシグナルプロセッサ(DSP)、デジタル信号処理装置(DSPD)、プログラマブル・ロジック・デバイス(PLD)、フィールド・プログラマブル・ゲート・アレイ(FPGA)、プロセッサ、コントローラ、マイクロコントローラ、マイクロプロセッサ、電子デバイス、本明細書で説明された機能を実行するようにデザインされた他の電子ユニット、コンピュータ、又は、それらの組み合わせの中に実装されてもよい。
また、ファームウェア及び/又はソフトウェア実装については、上記構成要素を実現するために用いられる処理ユニット等の手段は、本明細書で説明された機能を実行するプログラム(例えば、プロシージャ、関数、モジュール、インストラクション、などのコード)で実装されてもよい。一般に、ファームウェア及び/又はソフトウェアのコードを明確に具体化する任意のコンピュータ/プロセッサ読み取り可能な媒体が、本明細書で説明された上記工程及び構成要素を実現するために用いられる処理ユニット等の手段の実装に利用されてもよい。例えば、ファームウェア及び/又はソフトウェアコードは、例えば制御装置において、メモリに記憶され、コンピュータやプロセッサにより実行されてもよい。そのメモリは、コンピュータやプロセッサの内部に実装されてもよいし、又は、プロセッサの外部に実装されてもよい。また、ファームウェア及び/又はソフトウェアコードは、例えば、ランダムアクセスメモリ(RAM)、リードオンリーメモリ(ROM)、不揮発性ランダムアクセスメモリ(NVRAM)、プログラマブルリードオンリーメモリ(PROM)、電気的消去可能PROM(EEPROM)、FLASHメモリ、フロッピー(登録商標)ディスク、コンパクトディスク(CD)、デジタルバーサタイルディスク(DVD)、磁気又は光データ記憶装置、などのような、コンピュータやプロセッサで読み取り可能な媒体に記憶されてもよい。そのコードは、1又は複数のコンピュータやプロセッサにより実行されてもよく、また、コンピュータやプロセッサに、本明細書で説明された機能性のある態様を実行させてもよい。
また、本明細書で開示された実施形態の説明は、当業者が本開示を製造又は使用するのを可能にするために提供される。本開示に対するさまざまな修正は当業者には容易に明白になり、本明細書で定義される一般的原理は、本開示の趣旨又は範囲から逸脱することなく、他のバリエーションに適用可能である。それゆえ、本開示は、本明細書で説明される例及びデザインに限定されるものではなく、本明細書で開示された原理及び新規な特徴に合致する最も広い範囲に認められるべきである。
10 基地局
11,12,13,14,15,16 基地局
50,51,52 基地局
60 ソーラープレーンタイプのHAPS
61 無人飛行船タイプのHAPS
62 係留気球
70 端末装置
71 リピーター親機
72 リピーター子機
90 固定基地局
100 広域セル
101,102,103 セクタ(セクタセル)
104,105,105,106 セクタ(セクタセル)
190 アンテナ部
191 送信部
192 制御部
193 データ受信部
301,302,303 リソースエレメント
301a,302a,303a OFDMシンボル
400 リソースブロック
500,510,520,530,540,550,560 広域セル
A12,A23,A31 セクタ境界エリア
A34,A45,A56,A61 セクタ境界エリア
B1,B2,B3 ビームの指向性中心方向

Claims (8)

  1. 広域セルを構成する複数のセクタセルそれぞれの下りリンクで直交周波数分割多重(OFDM)伝送により送信される信号の全てまたは一部がセクタセル間で同一となる単一周波数ネットワーク(SFN)方式を用いる無線装置であって、
    前記複数のセクタセルを形成し、各セクタセルに位置する端末装置に無線リンクを介して信号を送信する送信部と、
    互いに隣接するセクタセルの下りリンク信号の送信タイミングが同一とならないように且つ送信タイミング差を最小化するように、前記複数のセクタセルで繰り返される規則的な送信パターンで各セクタセルの下りリンク信号の送信タイミングを制御する制御部と、を備え
    各セクタの無線通信フレームを時間軸上でずらさないようにし、各セクタの無線通信フレームのリソースエレメントにおける同一信号を送信するOFDMシンボルの送信部分の前又は後の空白時間を調整して前記OFDMシンボルの送信部分の時間軸上の相対的な位置を変化させる、ことを特徴とする無線装置。
  2. 請求項1の無線装置において、
    前記各セクタセルの下りリンク信号の送信タイミングの制御方式は、逆フーリエ変換後の時間軸上の送信信号を対象に各セクタセルで送信タイミングを制御する遅延ダイバーシチ方式であることを特徴とする無線装置。
  3. 請求項2の無線装置において、
    前記各セクタセルの基地局の下りリンクの信号の各セクタセル間の送信タイミング差の最大値がサイクリックプレフィックス長以下であることを特徴とする無線装置。
  4. 請求項1の無線装置において、
    前記各セクタセルの下りリンク信号の送信タイミングの制御方式は、前記複数のセクタセルの下りリンクの全てまたは一部の信号について当該信号が送信されるサブキャリアの位相を制御することで当該信号の先頭をOFDMシンボル内で巡回遅延させる巡回遅延ダイバーシチ(CDD)方式であることを特徴とする無線装置。
  5. 請求項1乃至4のいずれかの無線装置において、
    当該無線装置は、前記送信部及び前記制御部が設けられた、移動通信の基地局、前記基地局で送受信される信号を中継する無線中継局、又は、デジタル放送装置であることを特徴とする無線装置。
  6. 請求項1乃至4のいずれかの無線装置において、
    前記制御部が設けられた移動通信の基地局と、
    前送信部が設けられ、前記基地局で送受信される信号を中継する無線中継局とを含むことを特徴とする無線装置。
  7. 請求項1乃至6のいずれかの無線装置において、
    前記送信部は、地上又は海上に固定配置され、地上又は海上を移動する移動体に組み込まれ、又は、上空に位置する浮揚体又は飛行体に組み込まれていることを特徴とする無線装置。
  8. 請求項1乃至7のいずれかの無線装置を複数備えた無線システム。
JP2017231891A 2017-12-01 2017-12-01 無線装置及び無線システム Active JP6730249B2 (ja)

Priority Applications (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2017231891A JP6730249B2 (ja) 2017-12-01 2017-12-01 無線装置及び無線システム
PCT/JP2018/043441 WO2019107316A1 (ja) 2017-12-01 2018-11-26 複数セクタセルの3次元セルにおける送信遅延制御

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2017231891A JP6730249B2 (ja) 2017-12-01 2017-12-01 無線装置及び無線システム

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2019102978A JP2019102978A (ja) 2019-06-24
JP6730249B2 true JP6730249B2 (ja) 2020-07-29

Family

ID=66663971

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2017231891A Active JP6730249B2 (ja) 2017-12-01 2017-12-01 無線装置及び無線システム

Country Status (2)

Country Link
JP (1) JP6730249B2 (ja)
WO (1) WO2019107316A1 (ja)

Family Cites Families (10)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP1566907B1 (en) * 2002-11-20 2010-06-23 NTT DoCoMo, Inc. Communication system, communication method, transmission device, reception device, and control program
EP1573936B1 (en) * 2003-09-30 2006-07-26 NTT DoCoMo, Inc. Apparatus and method for cyclic delay diversity
KR20050118031A (ko) * 2004-06-12 2005-12-15 삼성전자주식회사 순환지연 다이버시티를 이용하여 방송 채널을 효율적으로전송하는 장치 및 방법
CN1842987B (zh) * 2004-09-17 2010-10-06 松下电器产业株式会社 无线传输系统和无线传输方法以及用于其中的无线站点
KR100938091B1 (ko) * 2004-10-13 2010-01-21 삼성전자주식회사 직교주파수다중분할 이동통신시스템에서 블록 부호화기법과 순환 지연 다이버시티 기법을 사용하는 기지국송신 장치 및 방법
US8948817B2 (en) * 2006-10-05 2015-02-03 Nvidia Corporation Cellular communication system, communication unit and method for broadcast communication
WO2008047722A1 (fr) * 2006-10-13 2008-04-24 Sharp Kabushiki Kaisha Système de communication mobile, dipositif de commande, procédé de commande de dispositif de station de base et programme
CN101193332B (zh) * 2006-11-20 2011-01-26 大唐移动通信设备有限公司 一种同频网络中发送广播业务数据的方法、系统及基站
US8965385B2 (en) * 2013-01-04 2015-02-24 The Boeing Company Staggered cells for wireless coverage
WO2015115459A1 (ja) * 2014-01-31 2015-08-06 京セラ株式会社 Mbms測定制御方法及びユーザ端末

Also Published As

Publication number Publication date
WO2019107316A1 (ja) 2019-06-06
JP2019102978A (ja) 2019-06-24

Similar Documents

Publication Publication Date Title
WO2022113809A1 (ja) 通信装置、通信方法、基地局、及び基地局の方法
US20240323874A1 (en) Methods and appratus for new radio initial synchronization and paging
US11930469B2 (en) Timing advance in full-duplex communication
US10966141B2 (en) Millimeter wave access architecture with cluster of access points
JP6412591B2 (ja) クラスタベースのビーコン信号伝送
WO2018232308A1 (en) Radio communications using random access in wireless networks
JP7224291B2 (ja) 通信装置
KR20160086904A (ko) 네트워크 노드, 무선 장치, 동기화 신호 및 연관된 정보를 각각 송신 및 검출하기 위한 이들에서의 방법
JP7392471B2 (ja) 基地局装置、端末装置、方法及びプログラム
ES2785748T3 (es) Procedimientos y aparatos para proporcionar períodos de escucha en redes de comunicaciones direccionales
WO2022133933A1 (en) Beam direction of ue-based sensing signal request
WO2014009246A1 (en) Millimeterwave access architecture with rapid rerouting
US20230300813A1 (en) Beam indication framework for sensing-assisted mimo
US20230379684A1 (en) Sensing-based device detection
EP4152824A1 (en) Communication device, non-geostationary satellite, ground station, and communication method
KR20200017712A (ko) 무선 통신 시스템에서 빔 측정 방법 및 장치
JP6730249B2 (ja) 無線装置及び無線システム
WO2021008682A1 (en) A radio network node and methods therein for transmitting a transmission configuration indication (tci) update to a wireless device
WO2023097560A1 (en) Sensing-assisted mobility management
WO2023221029A1 (en) Systems and methods for a multi-link serving cell
WO2023070573A1 (en) Agile beam tracking
WO2024092376A1 (en) Systems and methods for fast beam acquisition
JP6799020B2 (ja) 複数セクタセルからなる仮想セル構成におけるビームパターン生成抑制
WO2024124461A1 (en) System and method for synchronization sequence block power and beamorming offset signaling
WO2024203379A1 (ja) 基地局、端末装置、通信方法、及び通信システム

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20200108

A871 Explanation of circumstances concerning accelerated examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A871

Effective date: 20200108

A975 Report on accelerated examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971005

Effective date: 20200121

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20200327

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20200518

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20200626

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20200702

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6730249

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

S531 Written request for registration of change of domicile

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313531

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250