JP6727607B2 - 音声認識装置及びコンピュータプログラム - Google Patents

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Description

この発明は音声認識装置に関し、特に、ニューラルネットワークを用いて高精度な音声認識を行う音声認識装置及びそのコンピュータプログラムに関する。
人間とコンピュータとのインターフェイスとして音声による入出力を用いる装置及びサービスが増えている。例えば携帯電話の操作にも音声による入出力が利用されている。音声による入出力では、その基盤をなす音声認識装置の認識精度はできるだけ高くする必要がある。
音声認識として一般的な技術は統計的機械学習により得られたモデルを用いる。例えば音響モデルとしてはHMM(隠れマルコフモデル)が使用されることが多い。また、音声認識の過程で生成される文字列から、音素系列がどの程度の確率で得られるかを算出するための単語発音辞書、及び、ある言語の単語列がどの程度の確率で出現するかを算出するための言語モデル等も使用される。
こうした処理を行うために、従来の音声認識装置は、音声信号をフレーム化するフレーム化処理部と、各フレームからメル周波数ケプストラム係数等の特徴量を算出し、多次元の特徴量ベクトルの系列を生成する特徴量生成部と、この特徴量ベクトルの系列を用い、音響モデルと言語モデルとを用いてその特徴量ベクトルの系列を与える尤度が最も高い単語列を音声認識結果として出力するデコーダを含む。尤度計算では、音響モデルを構成するHMMの各状態からの出力確率と状態遷移確率とが重要な役割を果たす。これらはいずれも機械学習により得られる。出力確率は学習により得たガウス混合モデルにより算出される。
従来のHMMを用いた音声認識装置における音声認識の基本的考え方について図1を参照して説明する。従来は、単語列30(単語列W)が様々なノイズの影響を経て入力系列36(観測系列X)として観測されると考え、最終的な観測系列Xを与える尤度が最も高くなるような単語列を音声認識の結果として出力する。この過程では、単語列Wが生成される確率をP(W)で表す。その単語列Wから、中間生成物である発音列32を経てHMMの状態系列S(状態系列34)が生成される確率をP(S|W)とする。さらに状態系列Sから観測Xが得られる確率をP(X|S)で表す。
音声認識の過程では、先頭から時刻Tまでの観測系列X1:Tが与えられたときに、そのような観測系列を与える尤度が最大となるような単語列が音声認識の結果として出力される。すなわち、音声認識の結果の単語列Wは次の式1により求められる。なお、数式において文字の直上に記されている記号「〜」は、明細書中では文字の直前に記載している。
この式の右辺をベイズの式により変形すると次が得られる。
さらにこの式の分子の第1項目はHMMにより次のように求めることができる。
この式で状態系列S1:TはHMMの状態系列S,…,Sを示す。式(3)の右辺の第1項はHMMの出力確率を示す。式(1)〜式(3)より、音声認識の結果の単語列~Wは次の式で求められる。
HMMでは、時刻tにおける観測値xは状態sにしか依存しない。したがって、式(4)における、HMMの出力確率P(X1:T|S1:T)は次の式によって算出できる。
確率P(x|s)は、ガウス混合モデル(GMM)により算出される。
式(4)の他の項のうち、P(S1:T|W)はHMMの状態遷移確率と単語の発音確率との積により算出され、P(W)は言語モデルにより算出される。分母のP(X1:T)は各仮説について共通する値であり、したがってarg max演算の実行時には無視できる。
最近、HMMにおける出力確率を、GMMではなくディープニューラルネットワーク(DNN)により算出するという、DNN-HMMハイブリッド方式と呼ばれるフレームワークについて研究がされている。DNN-HMMハイブリッド方式により、GMMを用いた音響モデルより高い精度が達成され、注目されている。その際、DNNの出力は事後確率P(S|X)を表すため、そのままでは、出力確率P(X|S)を用いるHMMを用いた従来の枠組みに適合しない。この問題を解決するため、DNNの出力する事後確率P(S|X)に対してベイズの法則を適用し、出力確率P(X|S)を用いる形に変形して用いている。
さらに、DNN-HMMハイブリッド方式が優れた結果をもたらしていることから、DNNに替えて 畳み込みニューラルネットワーク(CNN)、リカレント型ニューラルネットワーク(RNN)、又はロングショートタームメモリネットワーク(LSTM)等を用いる方式が提案されている。これら方式により音声認識の精度がより高くなることが期待できる。しかし、DNN-HMMハイブリッド方式では、ニューラルネットワークの出力が事後確率であるため、ベイズの法則を適用して無理に式(5)に適合するようニューラルネットワークの出力を変形して用いる必要がある。このような変形を用いないような音声認識方式が実現できれば、さらなる精度の向上が期待できる。
Y. Miao, M. Gowayyed, and F. Metze, "EESEN: End-to-end speech recognition using deep RNN models and WFST-based decoding," in Proc. ASRU, 2015, pp. 167-174. Dzmitry Bahdanau, Jan Chorowski, Dmitriy Serdyuk, Philemon Brakel and Yoshua Bengio, "End-to-end attention-based large vocabulary speech recognition", in Proc. ICASSP, 2016, pp 4945-4949.
最近、音声認識のための音響モデルとして、End-to-End型のニューラルネットワーク(NN)を用いることが提案されている(非特許文献1)。End-to-End型NNとは、観測(音声特徴量)系列Xに対するシンボル系列(発音記号列など)sの事後確率P(s|X)を、HMM等を介さずに直接表現する。したがって、DNN−HMMハイブリッドのような無理な変形を行うことなく音声認識に適用できる可能性がある。End-to-End型NNについては実施の形態に関連して後述するが、ここでは従来の方式の問題点について述べるために、End-to-End型NNで一般に利用されるEnd-to-End型RNNによる音声認識の考え方を説明する。なお、本発明はEnd-to-End型NN全般に対して適用可能なものであり、必ずしもRNNに限定されるものではない。
RNNは、入力層側から出力層側への一方向のノード間の結合だけではなく、出力側の層から、隣接する入力側の層へのノード間の結合、同じ層内のノード間の結合、及び自己帰還結合等を含む構造を持つ。この構造のため、RNNは時間に依存する情報を表すことができるという、通常のニューラルネットワークにはない性格を備えている。音声は、時間に依存する情報としては典型的である。したがってRNNは音響モデルに適していると考えられる。
End-to-End型RNNの出力するラベルは、例えば音素又は音節等の任意のサブワードである。しかし、原理的にはサブワードに限らず、文字又はHMMの状態等を示すものでもよい。End-to-End型RNNは、音響モデルにHMMを用いた場合と比較して、ニューラルネットワークの出力を無理に変形する必要がないと考えられるので、認識精度の向上が期待できる。
End-to-End型RNNは、前述したとおり、入力される観測系列Xからサブワード列sへの直接的なマッピングを学習する。End-to-End型RNNの代表例はConnectionist Temporal Classification (CTC) と呼ばれるモデルである。CTCでは、観測系列Xは通常サブワード列sよりも遥かに長いので、その長さの相違を吸収するためにRNNの出力に空ラベルφを追加する。すなわち、出力層に空ラベルφに対応するノードを設ける。この結果、RNNの出力にはフレーム単位のサブワード系列c={c,...,c}(空ラベルφを含む。)が得られる。このサブワード系列cをマッピング関数Φと呼ばれる関数によりフレーム数に依存しないサブワード列sに変換する。マッピング関数Φは、フレーム単位のサブワード系列cから空ラベルφを削除し、さらにラベルの繰返しを1出力とみなすことでフレーム数に依存しないサブワード列sを出力する。マッピング関数Φを用いることで、以下のように観測系列Xがサブワード列sである確率P(s|X)を定式化できる。
ここで、y ctは、時刻TにおけるRNNの出力ラベルcに対する出力スコアである。Φ−1はマッピング関数Φの逆関数である。すなわち、Φ−1(s)は、マッピング関数Φによりサブワード列sにマッピングされうる全ての音素系列cの集合を表す。
End-to-End型NNは観測系列Xがサブワード列sを表す確率P(s|X)をニューラルネットワークで直接学習している点が特徴である。CTC以外の方式として、非特許文献2ではAttention-based Recurrent Sequence Generatorと呼ばれるモデルで表現している。
End-to-End型NNは、HMMと異なり、観測系列Xがサブワード列sを表す確率P(s|X)を直接学習しているため、従来のHMMを用いたデコード方式を採用できない。このNNはまた、音響モデルと言語モデルとの双方の性格を持つ。そのために当初は言語モデルを用いずにNNのみを用いてデコードを行うことが試みられた。しかし、独立した言語モデルなしのデコードでは最良の結果が得られないことが判明し、最近ではEnd-to-End型NNに加えて言語モデルを用いたものが主流である。しかし、この場合には両者をどのように組み合わせるかが問題となる。さらに、End-to-End型のNNに基づく音響モデルは、通常はサブワード単位(文字、音素等)での学習が行われるため、出力されるスコアもサブワード単位である。言語モデルのスコアは単語レベルであるため、この点でも両者を組み合わせることが難しいという問題がある。
従来は、両者のスコアを組み合わせる手法として、次式に示すような両スコアの単純な内挿により単語列Wを計算していた。
ただしこの計算は以下の制約の下で行う。
関数Ψは、単語列Wを全ての可能なサブワード列sの集合に変換する関数である。ここにワード挿入ペナルティを組み合わせることも多い。非特許文献1では、各フレームにおいて事後確率を事前確率P(c)で除算することを提案している。
デコードでは、単語列Wとサブワード列sの間に、単語とサブワードという関係(式(9))が成立しなければならない。そうした制約は、WFST(重み付き有限状態トランスデューサ)を用いたデコード方式により表すことができる。非特許文献1では、トークンFST、レキシコンFST及びグラマーFSTを以下のように合成することでそのためのWFSTを作成している。
TはフレームごとのNNからのフレーム単位のサブワード系列cをフレーム数に依存しないサブワード系列sに変換するトークンFSTである。Lはサブワード系列sを単語列Wに変換するレキシコンFSTである。Gは、単語列Wを重みP(W)が付加された単語列Wに変換するグラマーFSTである。音声特徴量からなる観測系列Xが与えられると、この探索グラフ上でビームサーチアルゴリズムを用いて最も良い(確率の高い)仮説を探索し、それを音声認識の結果として出力する。式(10)に示すようにT、L及びGを合成したWFSTをここではTLG-WFSTと呼ぶ。
しかし、このような内挿方式で計算したスコアを利用することには理論的根拠がなく、十分に高い認識性能も得られていない。
それ故に本発明の目的は、ニューラルネットワークの特性を活かして、音声認識精度を高めることができる音声認識装置を提供することである。
本発明の第1の局面に係る音声認識装置は、音声信号から得られた所定の音声特徴量からなる観測系列が与えられたときに、当該観測系列があるシンボル系列である確率を算出するための、End-to-End型NNに基づく音響モデルと、シンボル系列候補が与えられたときに、当該シンボル系列候補に対する単語列の事後確率を算出する事後確率算出手段と、入力される観測系列に基づいて選択される複数のシンボル系列について、音響モデルにより算出される確率、及び、複数のシンボル系列の各々に対して事後確率算出手段により算出される事後確率に基づいて音声信号をデコードするデコーダとを含む。
音響モデルは、CTCに基づく音響モデルでもよい。
好ましくは、事後確率算出手段は、シンボル系列候補が与えられたときに、単語レベルの言語モデルによる単語列の生起確率と、各単語列に対するシンボル系列候補の事後確率と、シンボルレベルの言語モデルによるシンボル系列候補の生起確率とにより、各シンボル系列候補に対する単語列の事後確率を算出するための単語列事後確率算出手段を含む。
より好ましくは、単語列事後確率算出手段は、単語列の生起確率と、シンボル系列候補の事後確率とを乗算した値を、シンボル系列の生起確率により除算することにより、各シンボル系列候補に対する単語列の事後確率を算出する。
デコーダは、サブワード列sをサブワード事後確率P(s|W)が付加された単語列Wに変換して出力するレキシコンFST、単語列Wを単語列レベルの言語モデルによる生起確率P(W)が付加された単語列Wに変換して出力するグラマーFST、及びサブワード列sにサブワードレベルの言語モデルによる生起確率P(s)を付加して出力するサブワードFSTを要素として合成したWFSTと、WFSTが受理する単語列の仮説のうち、スコアが最も高い仮説をデコード結果として出力する仮説選択手段とを含んでもよい。βは所定のスケーリングファクタである。
さらにEnd-to-End型NNとしてCTCを用いる場合には、デコーダは、CTCの出力するラベル系列をサブワード列sに変換するトークンFST、サブワード列sをサブワード事後確率P(s|W)が付加された単語列Wに変換して出力するレキシコンFST、単語列Wを単語列レベルの言語モデルによる生起確率P(W)が付加された単語列Wに変換して出力するグラマーFST、及びサブワード列sにサブワードレベルの言語モデルによる生起確率P(s)を付加して出力するサブワードFSTを合成したWFSTを利用してもよい。
好ましくは、デコーダは、以下の式
により観測系列に対する音声認識結果の単語列~Wを算出する。
本発明の第2の局面に係るコンピュータプログラムは、コンピュータを、上記したいずれかの音声認識装置として機能させる。
従来の音声認識の考え方を示す図である。 通常のDNNの構成を模式的に示す図である。 RNNの構成と、異なる時刻のRNNのノード間の結合の例を模式的に示す図である。 本発明の1実施の形態における音声認識の考え方を示す図である。 本発明の1実施の形態に係る音声認識装置の構成を示すブロック図である。 本発明の1実施の形態に係る音声認識装置を実現するコンピュータの外観を示す図である。 図6に示すコンピュータのハードウェア構成を示すブロック図である。
以下の説明及び図面では、同一の部品には同一の参照番号を付してある。したがって、それらについての詳細な説明は繰返さない。
最初に、従来の技術で使用されていたDNNとRNNとの相違について説明する。図2を参照して、DNN70は、入力層72及び出力層78と、入力層72と出力層78との間に設けられた複数の隠れ層74及び76とを含む。この例では隠れ層は2層のみ示したが、隠れ層の数は2には限定されない。各層は複数個のノードを持つ。図2では各層におけるノード数はいずれも5個で同じであるが、これらの数は通常は様々である。隣り合うノード間は互いに結合されている。ただし、データは入力層側から出力層側へと一方向にしか流れない。各結合には重み及びバイアスが割り当てられている。これら重み及びバイアスは、学習データを用いた誤差逆伝搬法により学習データから学習される。
DNN70においては、時刻tにおいて入力層72に時刻tにおける音声特徴量Xが与えられると、出力層78からHMMの状態予測値Sが出力される。音響モデルの場合、出力層78のノード数は、対象となる言語の音素の数と一致するよう設計されることが多く、その場合には、出力層の各ノードの出力は、入力された音声特徴量がそのノードの表す音素である確率を示す。したがって、出力層78の各ノードの出力する状態予測値を加算すると1になる。
図2に示すDNNにより求められるものは、P(S|X)である。すなわち、時刻tに音声特徴量Xを観測したときの、HMMの状態Sの確率である。この例では、HMMの状態Sは音素に対応する。これを前記した式(5)と比較すると、DNNの場合、その出力をそのまま式(5)に適用(代入)できないことが分かる。そのため、従来は、以下に示すようにベイズの法則を用いてDNNの出力をP(Xt|St)に変換している。
式(11)において、P(x)は各HMMの状態に共通であり、したがってarg max演算では無視できる。P(s)はアライメントされた学習データにおいて各状態の数を数えることで推定できる。
結局、DNN-HMMハイブリッド方式の場合、DNNの出力P(S|X)を確率P(S)で割ることにより、従来のHMMを用いた枠組みの中でDNNを用いて認識スコアを計算していることになる。
一方、End-to-End型RNNの構成の例を図3に示す。図3は、時刻t−1におけるRNN100(t−1)と、時刻tにおけるRNN100(t)と、時刻t+1におけるRNN(t+1)の間の関係を示す。この例では、RNN100(t)の隠れ層内の各ノードは、入力層の各ノードだけではなく、RNN100(t−1)の自分自身の出力を受けている。すなわち、RNN100は入力される音声特徴量の時系列に対する出力を生成できる。さらに、End-to-End型RNNのうち、CTC(Connectionist Temporal Classification)と呼ばれるモデルでは、RNNの出力層は、ラベル(例えば音素)に対応するノードに加えて空ラベルφに対応するノード(図3においては右端に示す)を含む。すなわち出力層のノード数はラベル数+1である。
図3に示すようなEnd-to-End型RNNは、音声(音声特徴量)Xが発音列sである確率P(s|X)を直接モデル化する。したがってこうしたRNNを用いる音声認識はHMMには依存しない。RNNの出力は前掲の式(6)及び式(7)のように定式化される。これら式を再掲する。
End-to-End型RNNの特徴を活かして精度の高い音声認識を行うためには、DNN-HMMハイブリッド方式以外の枠組みを用いることが必要である。図4に、そのような新しい枠組みについて示す。本実施の形態はこの枠組に沿って音声認識を行う装置に関する。本実施の形態では、End-to-End型RNNとしてCTCを採用し、またサブワードの単位として発音系列を採用している。End-to-End型RNNの特性を活かして音声認識を行う新しい枠組みに基づいてCTCを用いたデコーディング方式を改良する。
図4を参照して、本実施の形態では、入力系列36(観測系列X)からRNNを用いて空ラベルφを含むラベル列からなる複数の音素系列c(ラベル列110)の確率を求める。この確率は前掲の式(7)のようにモデル化される。これら音素系列cにマッピング関数Φを適用して中間生成物である複数の発音列s(シンボル系列112)を得る。例えばラベル系列「AAφφBφCCφ」及びラベル系列「φAφBBφCφ」はマッピング関数Φによりいずれもサブワード列「ABC」にマッピングされる。このマッピング関数により、観測系列Xが与えられたときの発音列sの確率は前掲の式(6)のようにモデル化される。ここでさらに発音列s(シンボル系列112)から得られる複数の単語列30の確率を求める。この確率はP(W)として単語レベルの言語モデルによりモデル化される。最終的に確率が最大となる単語列30が音声認識結果として出力される。以上の関係から、以下の式によって観測系列X1:Tに対する音声認識結果の単語列~Wが得られる。
この式は以下のように変形・近似できる。
式(13)において、P(s|X)はCTCによる音響モデルの事後確率を表す。αはそのスケーリングファクタである。発音列s及び観測系列Xは式(9)の制約を満たす必要がある。式(13)の近似にはビタビ・アルゴリズムを用いる。なお、RNNの学習時には、式(13)の第2式にしたがってP(W|s)を全てのsにわたって計算するが、デコード時には第3式のように近似することが多い。
式(13)中で、P(W|S)は以下の式(14)により計算できる。
式(14)のうち、P(s)はサブワード単位の言語モデル確率であり、βはそのスケーリングファクタである。P(s)は従来の言語モデルと同様に計算できる。すなわち、Nグラム言語モデルでも、ニューラルネットワークでも実現できる。ただし、サブワード単位の言語モデルはサブワードコーパスで学習する必要がある。サブワードコーパスは、通常のテキストコーパスに対して単語をサブワードに変換する方法で容易に実現できる。
式(14)の分子の第1項、P(s|W)は単語‐サブワード変換確率を示す。単語からサブワードへの変換は、多くの場合1対1変換(例えば単語を各文字に分解すること)である。そうした場合には、P(s|W)は1になり、式(14)は次の式(15)のように簡略化される。
以上をまとめると、以下のようになる。式(13)のP(W|s)に式(14)の右辺を代入すると以下の式(16)が得られる。この式(16)に従って仮説のスコアを計算し、最もよいスコアの仮説を音声認識結果として選択する。
結局、RNNを用いる従来法では、式(6)〜式(9)に示されるように、RNNの出力する事後確率と言語モデル確率とを内挿して認識スコアを算出している。これに対し、本実施の形態に係る手法では、式(16)に示すように、ある仮説に関する単語‐サブワード変換確率P(s|W)、従来と同様の単語レベルの言語モデルから得られる単語言語モデルスコアP(W)、及びRNNの出力するサブワード事後確率P(s|X)αの積を、サブワードレベルの言語モデルから得られる確率P(s)βで割ることにより仮説のスコアを算出する。各仮説についてこのスコアを算出し、最もよいスコアが得られる仮説を音声認識結果として選択する。このためのデコーダは、従来手法の式(10)により表されるTLG- WFSTと同様、WFSTにより実現できる。このWFSTは、TLGのWFSTにP(s)βに対応するFST(「s」で表す。)を合成することで実現できる。式(16)に示すように、P(s)の−β乗を乗算しているので、このWFSTは、式(10)の記法によると、次の式(17)により表されるものになる。このWFSTをTSLG‐WFSTと呼ぶ。
なお、WFST TはEnd-to-End型ニューラルネットワークとしてCTCを用いる場合に利用するのが好ましい。CTC以外のEnd-to-End型モデルを用いる場合、式(17)でTを除いた部分だけを利用することも可能である。
図5を参照して、本実施の形態に係る音声認識装置280は、入力音声282に対する音声認識を行って、音声認識テキスト284として出力する機能を持つ。音声認識装置280は、入力音声282に対してアナログ/デジタル(A/D)変換を行ってデジタル信号として出力するA/D変換回路300と、A/D変換回路300の出力するデジタル化された音声信号を、所定長及び所定シフト量で一部重複するようなウィンドウを用いてフレーム化するフレーム化処理部302と、フレーム化処理部302の出力する各フレームに対して所定の信号処理を行うことにより、そのフレームの音声特徴量を抽出し特徴量ベクトルを出力する特徴量抽出部304とを含む。各フレーム及び特徴量ベクトルには、入力音声282の例えば先頭に対する相対時刻等の情報が付されている。音声特徴量としては、MFCC(Mel-Frequency Cepstrum Coefficient:メル周波数ケプストラム係数)、その一次微分、二次微分、及びパワー等が用いられるが、フィルタバンクの出力をそのまま特徴量として用いても良い。時系列で得られる特徴量ベクトルにより観測系列が構成される。
音声認識装置280はさらに、特徴量抽出部304が出力する特徴量ベクトルを一時記憶するための特徴量記憶部306と、特徴量記憶部306に記憶された特徴量ベクトルを入力として、各時刻における各フレームがある音素に対応する事後確率を音素ごとに示すベクトルを出力する、CTCに基づくEnd-to-End型RNNからなる音響モデル308と、音響モデル308の出力するベクトルを用いて、TSLG-WFSTにより、入力音声282に対応する音声認識テキスト284として最もスコア(確率)の高い単語列を出力するためのデコーダ310とを含む。CTCに基づくEnd-toEnd型音響モデル308を採用した点、及び音声認識デコーダとして直接デコード方式にしたがって予め構成したWFSTを用いる点が従来と異なる。音響モデル308が出力するベクトルの要素は、そのフレームが各音素である確率を音素ごとに示す値である。時系列で得られるこのベクトルから、フレームごとに1音素を選択して連結し、各音素を対応するラベルで表すことにより、ラベル列候補が得られる。このラベル列候補には空ラベルφも含まれることがある。各ラベル列候補の事後確率は、そのラベル列候補を構成する音素の事後確率から算出できる。
デコーダ310は、音響モデルにより算出されたラベル列候補の事後確率を用いて、入力された観測系列が表しうる複数の仮説を、それらの確率とともに算出して認識スコアとして出力するTSLG-WFST320と、TSLG-WFST320により算出された認識スコアに基づき、最もスコア(確率)の高い仮説を音声認識テキスト284として出力する仮説選択部322とを含む。
WFSTによる音声認識とは以下の様なものである。状態遷移機械のモデルとして、有限オートマトンが知られている。有限オートマトンは計算理論の基礎をなす概念であり、その一種に、入力される記号列に対して予め定められている規則に基づく状態遷移を行い、状態遷移の結果により、入力された記号列を受理するか否かを決定するものがある。FSTはそうしたオートマトンから派生したものであり、ある記号列を受理して状態遷移を行うと同時に、別の記号列を出力する変換機械である。FTSはノードとノード間を結ぶアークとからなるグラフとして表すことができる。ノードは状態を表し、アークは状態遷移を表す。各アークには入力記号と出力記号とが付与される。各アークにさらに重みを付加したものがWFSTである。この重みにより確率という概念を表すことができる。ルートノードから各アークをたどっていくことで仮説が生成され、それらのアークに割り当てられた重み(確率)を乗算することでその仮説の生起確率が計算できる。
音声認識では種々のモデルが用いられる。HMM、単語発音辞書及び言語モデルはいずれもWFSTで表すことができる。さらに近年では、音素の文脈を表すために音素単位によるトライフォンHMMが利用されており、これもWFSTで表すことができる。単語発音辞書は、音素列を単語列に変換するWFSTであり、語彙を求めるために使用する。言語モデルは例えばトライグラムの言語モデルであり、入力単語列のうち受理可能なものと同一の出力単語列を、その確率に対応する重み付きで出力するWFSTであって、言語の文法を表す。
WFSTには、前述したとおり、合成という演算が存在する。複数のWFSTを合成する方法については理論が確立され、その方法論及びコンピュータプログラムでWFSTを合成するアルゴリズムも確立されている。2つのWFSTを合成することにより、2つのWFSTを段階的に適用する処理を1つの合成後WFSTにより1回で行うことができる。したがって、上記したT、L、及びGに加えてSの組合せを合成して1つのWFSTにしてデコードに用いることができる。デコーダ310は、そのように予め学習を行い合成されたWFSTを用いるデコーダである。ただし、Lは従来と異なり、サブワード単位でのレキシコンFSTであり、サブワード系列sを単語列Wに確率P(s|W)で変換する。
また、前述したとおり、グラマーFST(G)は、入力される単語列Wに対して重みとして言語モデル確率P(W)を付加し、言語モデルにしたがった単語列を受理して出力するFSTである。S‐FSTは、この逆で、入力されるサブワード系列に対してP(s)を重みとして付加する。したがって、S‐FSTはグラマーFST(G)と同様に生成できる。
本実施の形態に係る音響モデル308を構成するRNNの入力層のノードの数は、特徴量ベクトルの要素の数と一致する。RNNの出力層のノードの数は、対象となる言語のサブワードの数に1を加算したものと一致する。すなわち、出力層のノードは、HMMによる音響モデルの各サブワード(例えば音素)と、空ラベルφとを表す。出力層の各ノードには、ある時刻で入力された音声が、そのノードの表すサブワード(空ラベルを含む)である確率が出力される。したがって音響モデル308の出力は、その時刻での入力音声が、各ノードの表すサブワードである確率を要素とするベクトルである。このベクトルの要素の値を合計すると1になる。
TSLGデコーダ310は、音響モデル308が出力するベクトルの各要素について、前記したTSLGによるWFST320によって単語列Wの確率計算をし、適宜枝刈りを行いながらWFSTのグラフをたどっていくことにより仮説と確率計算を含めた認識スコアの計算をする。仮説選択部322が、WFST320が最終的に受理する単語列の中で最も認識スコアが高い(生起確率の高い)単語列を音声認識テキスト284として出力する。この際、WFST320はRNNの出力を直接使いながら認識スコアを計算する。従来のDNN-HMMフレームワークのようにHMMの出力形式にあわせてRNNの出力を変換することが不要であり、認識の効率を高めることができる。また、End-to-End型NNから得られた事後確率P(s|X)と、確率P(W|s)とを組み合わせて単語事後確率P(W|X)を算出することで、単語事後確率P(W|X)が最大となる仮説を探索する。End-to-end型NNを用いる従来の方式のように理論的根拠のない内挿スコアを用いるものと異なり、理論的にも認識の精度を高めることが可能となる。
[実施の形態の効果]
上記実施の形態は、DNN-HMMハイブリッド方式に代えて、End-to-end型NNを用いた直接デコード方式の音声認識装置に関するものである。実験結果によれば、直接デコード方式の音声認識手法の方が、DNN-HMMハイブリッド方式よりも小さな構成で同等以上の性能を示すことがわかった。また、End-to-End型NNを用いた直接デコード方式でも、認識スコアを式(8)に示すような内挿により計算するものと比較して精度が高くなることが確認できた。
[コンピュータによる実現]
本発明の実施の形態に係る音声認識装置280は、コンピュータハードウェアと、そのコンピュータハードウェア上で実行されるコンピュータプログラムとにより実現できる。図6はこのコンピュータシステム330の外観を示し、図7はコンピュータシステム330の内部構成を示す。
図6を参照して、このコンピュータシステム330は、メモリポート352及びDVD(Digital Versatile Disc)ドライブ350を有するコンピュータ340と、キーボード346と、マウス348と、モニタ342とを含む。
図7を参照して、コンピュータ340は、メモリポート352及びDVDドライブ350に加えて、CPU(中央処理装置)356と、CPU356、メモリポート352及びDVDドライブ350に接続されたバス366と、ブートプログラム等を記憶する読出専用メモリ(ROM)358と、バス366に接続され、プログラム命令、システムプログラム及び作業データ等を記憶するランダムアクセスメモリ(RAM)360と、ハードディスク354を含む。コンピュータシステム330はさらに、他端末との通信を可能とするネットワーク368への接続を提供するネットワークインターフェイス(I/F)344を含む。
コンピュータシステム330を上記した実施の形態に係る音声認識装置280の各機能部として機能させるためのコンピュータプログラムは、DVDドライブ350又はメモリポート352に装着されるDVD362又はリムーバブルメモリ364に記憶され、さらにハードディスク354に転送される。又は、プログラムはネットワーク368を通じてコンピュータ340に送信されハードディスク354に記憶されてもよい。プログラムは実行の際にRAM360にロードされる。DVD362から、リムーバブルメモリ364から又はネットワーク368を介して、直接にRAM360にプログラムをロードしてもよい。
このプログラムは、コンピュータ340を、上記実施の形態に係る音声認識装置280の各機能部として機能させるための複数の命令からなる命令列を含む。コンピュータ340にこの動作を行わせるのに必要な基本的機能のいくつかはコンピュータ340上で動作するオペレーティングシステム若しくはサードパーティのプログラム又はコンピュータ340にインストールされる、ダイナミックリンク可能な各種プログラミングツールキット又はプログラムライブラリにより提供される。したがって、このプログラム自体はこの実施の形態のシステム、装置及び方法を実現するのに必要な機能全てを必ずしも含まなくてよい。このプログラムは、命令のうち、所望の結果が得られるように制御されたやり方で適切な機能又はプログラミングツールキット又はプログラムライブラリ内の適切なプログラムを実行時に動的に呼出すことにより、上記したシステム、装置又は方法としての機能を実現する命令のみを含んでいればよい。もちろん、プログラムのみで必要な機能を全て提供してもよい。
今回開示された実施の形態は単に例示であって、本発明が上記した実施の形態のみに制限されるわけではない。本発明の範囲は、発明の詳細な説明の記載を参酌した上で、特許請求の範囲の各請求項によって示され、そこに記載された文言と均等の意味及び範囲内での全ての変更を含む。
30 単語列
32 発音列
34 状態系列
36 観測系列
70 DNN
72 入力層
74,76 隠れ層
78 出力層
100 RNN
110 音素系列
112 シンボル系列
280 音声認識装置
282 入力音声
284 音声認識テキスト
300 A/D変換回路
302 フレーム化処理部
304 特徴量抽出部
306 特徴量記憶部
308 音響モデル
310 デコーダ
320 TSLG-WFST
322 仮説選択部
330 コンピュータシステム
340 コンピュータ
354 ハードディスク
356 CPU
358 ROM
360 RAM

Claims (6)

  1. 音声信号から得られた所定の音声特徴量からなる観測系列が与えられたときに、当該観測系列があるシンボル系列である確率を算出するための、End-to-End型ニューラルネットワークに基づく音響モデルと、
    シンボル系列候補が与えられたときに、当該シンボル系列候補に対する単語列の事後確率を算出する事後確率算出手段と、
    入力される観測系列に基づいて選択される複数のシンボル系列について、前記音響モデルにより算出される確率、及び、前記複数のシンボル系列の各々に対して前記事後確率算出手段により算出される事後確率に基づいて前記音声信号をデコードするデコーダとを含む、音声認識装置。
  2. 前記音響モデルは、CTCに基づく音響モデルである、請求項1に記載の音声認識装置。
  3. 前記事後確率算出手段は、シンボル系列候補が与えられたときに、単語レベルの言語モデルによる単語列の生起確率と、各単語列に対する前記シンボル系列候補の事後確率と、シンボルレベルの言語モデルによるシンボル系列候補の生起確率とにより、各シンボル系列候補に対する単語列の事後確率を算出するための単語列事後確率算出手段を含む、請求項1又は請求項2に記載の音声認識装置。
  4. 前記単語列事後確率算出手段は、前記単語列の生起確率と、シンボル系列候補の事後確率とを乗算した値を、シンボル系列の生起確率により除算することにより、各シンボル系列候補に対する単語列の事後確率を算出する、請求項3に記載の音声認識装置。
  5. 前記デコーダは、サブワード系列sをサブワード事後確率P(s|W)が付与された単語列Wに変換して出力するレキシコンFST、単語列Wを単語列レベルの言語モデルによる生起確率P(W)が付与された単語列Wに変換して出力するグラマーFST、及びサブワード系列sにサブワードレベルの言語モデルによる生起確率P(s)を付与して出力するサブワードFSTを要素として合成したWFSTと、
    前記WFSTが受理する単語列の仮説のうち、スコアが最も高い仮説をデコード結果として出力する仮説選択手段とを含み、前記βは所定のスケーリングファクタである、請求項1
    〜請求項4のいずれかに記載の音声認識装置。
  6. コンピュータを、請求項1〜請求項5のいずれかに記載の全ての手段として機能させる、コンピュータプログラム。
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