JP6726587B2 - エネルギー消費管理システム - Google Patents

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本発明は、エネルギー供給対象に対して供給されるエネルギー量を供給量情報として生成し、あらかじめ指示された通信間隔ごとに端末側無線式通信部で通信する端末側制御部を備えた、電池を電源として作動する端末側管理部と、本体側第一通信部で端末側無線式通信部と通信する本体側制御部を備えた本体側管理部と、が設けられているエネルギー消費管理システムに関する。
近年、エネルギー供給対象であるエネルギー消費者が、エネルギー使用量を監視したいという需要が生じている。エネルギーとは、天然ガスなどの燃料ガスや電気などを言う。 たとえば、エネルギーの一例であるガスを例示すると、ガス使用料金は、単位時間当たりのガス使用量が契約範囲を超えると、ガス供給契約の基本料が高くなるように設定されている。そのため、多くのガス消費者(エネルギー消費者)は、省エネや経費削減のために、現在のガスの使用状況や、単位時間当たりのガス使用量を監視して、契約範囲を超えないようにガスの使用量を抑えるなどの対応を行っている。
特許文献1には、商用電源(AC100V)で駆動する監視装置であって、エネルギー供給対象のガスメータに接続された負荷計から発せられる供給信号の発生を、都度カウントしてガス使用量を監視できるようにしたものが知られている。
また、付近に商用電源のないガスメータにおけるガス消費量などのエネルギー消費状態を監視できるようにするために、電池式とした監視装置が知られている。通常、電池式の装置では、電力消費を抑えるために、ガスメータの負荷計から供給信号が発せられた場合に、カウントするように構成される。
実用新案登録第3150241号
特許文献1に開示の監視装置は、商用電源を用いるため、設置の自由度が低いという問題がある。
また、このような監視装置は、供給信号の発生を監視し続ける必要があるが、設置の自由度を得るため電源を電池式とした場合には、電池の寿命が尽きると電池交換が必要であるため手間である。したがって、電池寿命の延命のため、監視装置の電力消費低減が望まれる。
そこで、本発明の目的は、電池式の監視装置の電力消費を抑えたエネルギー消費管理システムを実現することにある。
上記目的を達成するため、本発明に係るエネルギー消費管理システムの特徴構成は、
エネルギー供給対象に対して供給されるエネルギー量を供給量情報として生成し、あらかじめ指示された通信間隔ごとに端末側無線式通信部で通信する端末側制御部を備えた、電池を電源として作動する端末側管理部と、
本体側第一通信部で前記端末側無線式通信部と通信する本体側制御部を備えた本体側管理部と、が設けられているエネルギー消費管理システムであって、
中央側通信部で通信する中央制御部を備えた中央管理部が設けられ、
前記本体側管理部は、前記中央側通信部と前記供給量情報を通信する本体側第二通信部を備え、
前記本体側制御部は、前記端末側管理部から前記供給量情報が通信されてきた場合に、前記供給量情報を本体側記憶部に記憶し、
前記本体側制御部は、前記本体側記憶部から前記供給量情報を読み出して、前記中央管理部に送信し、
前記中央制御部は、前記供給量情報に基づいて、前記エネルギー供給対象へのエネルギー供給速度を求め、前記エネルギー供給速度を基にして、少なくとも1日の中の時間帯別の、前記エネルギー供給対象へのエネルギー供給パターンを求め、前記エネルギー供給パターンに基づいて、前記通信間隔を求め、
前記本体側制御部は、前記本体側第二通信部で前記中央側通信部と通信し、前記端末側制御部に指示すべき前記通信間隔を取得し、
前記本体側制御部は、前記端末側制御部に、前記通信間隔を指示するように構成され、
前記通信間隔は、前記エネルギー供給パターンにおいて、1日の中の時間帯別のエネルギー消費量が少ない時間帯に、より長い時間間隔に定められる点にある。
上記特徴構成によれば、エネルギー消費管理システムは、供給信号の供給量情報、すなわち、エネルギー供給対象に対して供給されるエネルギー量に基づいて、端末側制御部は通信することができる。
したがって、端末側管理部は、エネルギー供給対象に対して供給されるエネルギー量に対応して本体側管理部と通信することができる。
具体的には例えば、エネルギー量に基づいて求められた通信間隔で、端末側制御部は通信することができる。
より具体的には例えば、エネルギー供給対象に対して供給されるエネルギー量が大きい場合には短い間隔で通信し、エネルギー供給対象に対して供給されるエネルギー量が小さい場合には長い間隔で通信することができる。
つまり、単位時間当たりのガス使用量が契約範囲を超えるようなことが起こりえない場合には、端末側管理部は、本体側管理部との通信間隔を長くして、電力消費を抑えることができる。
よって、必要な場合にしか通信を行わず、電池式の監視装置の電力消費を抑えたエネルギー消費管理システムを実現することができる。
更に、本特徴構成によれば、エネルギー消費管理システムは、供給信号の供給量情報、すなわち、エネルギー供給対象に対して供給されるエネルギー量に基づいて、端末側制御部に、通信間隔を指示することができる。
したがって、必要な場合にしか通信を行わず、電池式の監視装置の電力消費を抑えたエネルギー消費管理システムを実現することができる。
更に、本特徴構成によれば、本体側制御部は、中央管理部と通信して中央制御部に供給量情報を送信し、中央制御部から端末側制御部に指示すべき通信間隔を取得することができる。
更に、本特徴構成によれば、本体側管理部は、端末側管理部から通信されてきた供給量情報を本体側記憶部に記憶して、中央管理部と通信する場合に本体側記憶部から読み出して、供給量情報を中央管理部に送信することができる。
したがって本体側管理部は、本体側管理部と端末側管理部との通信間隔と、本体側管理部と中央管理部との通信間隔と、を別個に定めることができる。
更に、本特徴構成によれば、端末側管理部は、エネルギー供給対象へのエネルギー供給速度に応じて本体側管理部と通信することができる。
具体的には例えば、エネルギー供給対象に対して単位時間あたりに供給されるエネルギー量が大きい場合、すなわちエネルギー供給速度が速い場合には短い間隔で通信し、エネルギー供給対象に対して単位時間あたりに供給されるエネルギー量が小さい場合、すなわちエネルギー供給速度が遅い場合には長い間隔で通信することができる。
つまり、エネルギー供給対象へのエネルギー供給速度に応じて、端末側管理部は、本体側管理部と適切な通信間隔で通信できるようになる。
更に、本特徴構成によれば、端末側管理部は、少なくとも1日の中の時間帯別のエネルギー供給パターンに基づいて、相対的にエネルギー供給速度が速い時間帯や、相対的にエネルギー供給速度が遅い時間帯を区別して、端末側管理部はそれぞれの時間帯に、本体側管理部と、適切な通信間隔で通信できるようになる。また、通信間隔は、前記エネルギー供給パターンにおいて、1日の中の時間帯別のエネルギー消費量が少ない時間帯に、より長い時間間隔に定められるので、端末側管理部は、1日の中の時間帯別のエネルギー消費量が少ない時間帯に、通信間隔を長くして通信回数を減らし、通信による電池の消耗を回避することができる。
上記目的を達成するため、本発明に係るエネルギー消費管理システムの特徴構成は、
エネルギー供給対象に対して供給されるエネルギー量を供給量情報として生成し、あらかじめ指示された通信間隔ごとに端末側無線式通信部で通信する端末側制御部を備えた、電池を電源として作動する端末側管理部と、
本体側第一通信部で前記端末側無線式通信部と通信する本体側制御部を備えた本体側管理部と、が設けられているエネルギー消費管理システムであって、
中央側通信部で通信する中央制御部を備えた中央管理部が設けられ、
前記本体側管理部は、前記中央側通信部と前記供給量情報を通信する本体側第二通信部を備え、
前記本体側制御部は、前記端末側管理部から前記供給量情報が通信されてきた場合に、前記供給量情報を本体側記憶部に記憶し、
前記本体側制御部は、前記本体側記憶部から前記供給量情報を読み出して、前記中央管理部に送信し、
前記中央制御部は、前記供給量情報に基づいて、前記エネルギー供給対象へのエネルギー供給速度を求め、前記エネルギー供給速度を基にして、少なくとも1日の中の時間帯別の、前記エネルギー供給対象へのエネルギー供給パターンを求め、前記エネルギー供給パターンに基づいて、前記通信間隔を求め、
前記本体側制御部は、前記本体側第二通信部で前記中央側通信部と通信し、前記端末側制御部に指示すべき前記通信間隔を取得し、
前記本体側制御部は、前記端末側制御部に、前記通信間隔を指示するように構成され、
前記通信間隔は、前記エネルギー供給パターンにおいて、1日の中の時間帯別のエネルギー消費量が少ない時間帯と、あらかじめ定められた時間帯と、が重複する時間帯に、より長い時間間隔に定められる点にある。
上記特徴構成によれば、エネルギー消費管理システムは、供給信号の供給量情報、すなわち、エネルギー供給対象に対して供給されるエネルギー量に基づいて、端末側制御部は通信することができる。
したがって、端末側管理部は、エネルギー供給対象に対して供給されるエネルギー量に対応して本体側管理部と通信することができる。
具体的には例えば、エネルギー量に基づいて求められた通信間隔で、端末側制御部は通信することができる。
より具体的には例えば、エネルギー供給対象に対して供給されるエネルギー量が大きい場合には短い間隔で通信し、エネルギー供給対象に対して供給されるエネルギー量が小さい場合には長い間隔で通信することができる。
つまり、単位時間当たりのガス使用量が契約範囲を超えるようなことが起こりえない場合には、端末側管理部は、本体側管理部との通信間隔を長くして、電力消費を抑えることができる。
よって、必要な場合にしか通信を行わず、電池式の監視装置の電力消費を抑えたエネルギー消費管理システムを実現することができる。
更に、本特徴構成によれば、エネルギー消費管理システムは、供給信号の供給量情報、すなわち、エネルギー供給対象に対して供給されるエネルギー量に基づいて、端末側制御部に、通信間隔を指示することができる。
したがって、必要な場合にしか通信を行わず、電池式の監視装置の電力消費を抑えたエネルギー消費管理システムを実現することができる。
更に、本特徴構成によれば、本体側制御部は、中央管理部と通信して中央制御部に供給量情報を送信し、中央制御部から端末側制御部に指示すべき通信間隔を取得することができる。
更に、本特徴構成によれば、本体側管理部は、端末側管理部から通信されてきた供給量情報を本体側記憶部に記憶して、中央管理部と通信する場合に本体側記憶部から読み出して、供給量情報を中央管理部に送信することができる。
したがって本体側管理部は、本体側管理部と端末側管理部との通信間隔と、本体側管理部と中央管理部との通信間隔と、を別個に定めることができる。
更に、本特徴構成によれば、端末側管理部は、エネルギー供給対象へのエネルギー供給速度に応じて本体側管理部と通信することができる。
具体的には例えば、エネルギー供給対象に対して単位時間あたりに供給されるエネルギー量が大きい場合、すなわちエネルギー供給速度が速い場合には短い間隔で通信し、エネルギー供給対象に対して単位時間あたりに供給されるエネルギー量が小さい場合、すなわちエネルギー供給速度が遅い場合には長い間隔で通信することができる。
つまり、エネルギー供給対象へのエネルギー供給速度に応じて、端末側管理部は、本体側管理部と適切な通信間隔で通信できるようになる。
更に、本特徴構成によれば、端末側管理部は、少なくとも1日の中の時間帯別のエネルギー供給パターンに基づいて、相対的にエネルギー供給速度が速い時間帯や、相対的にエネルギー供給速度が遅い時間帯を区別して、端末側管理部はそれぞれの時間帯に、本体側管理部と、適切な通信間隔で通信できるようになる。また、通信間隔は、エネルギー供給パターンにおいて、1日の中の時間帯別のエネルギー消費量が少ない時間帯と、あらかじめ定められた時間帯と、が重複する時間帯に、より長い時間間隔に定められるので、端末側管理部は、1日の中の時間帯別のエネルギー消費量が少ない時間帯と、あらかじめ定められた時間帯と、が重複する時間帯において、通信間隔を長くして通信回数を減らし、通信による電池の消耗を回避することができる。たとえば、あらかじめ定められた時間帯として、エネルギー供給対象が停止している時間帯を指示しておけば、確実かつ安全に、端末側管理部と本体側管理部とが通信する通信回数を減らし、通信による電池の消耗を回避することができる。
上記目的を達成するため、本発明に係るエネルギー消費管理システムの特徴構成は、
エネルギー供給対象に対して供給されるエネルギー量を供給量情報として生成し、あらかじめ指示された通信間隔ごとに端末側無線式通信部で通信する端末側制御部を備えた、電池を電源として作動する端末側管理部と、
本体側第一通信部で前記端末側無線式通信部と通信する本体側制御部を備えた本体側管理部と、が設けられているエネルギー消費管理システムであって、
中央側通信部で通信する中央制御部を備えた中央管理部が設けられ、
前記本体側管理部は、前記中央側通信部と前記供給量情報を通信する本体側第二通信部を備え、
前記本体側制御部は、前記端末側管理部から前記供給量情報が通信されてきた場合に、前記供給量情報を本体側記憶部に記憶し、
前記本体側制御部は、前記本体側記憶部から前記供給量情報を読み出して、前記中央管理部に送信し、
前記中央制御部は、前記供給量情報に基づいて、前記エネルギー供給対象へのエネルギー供給速度を求め、前記エネルギー供給速度を基にして、少なくとも1日の中の時間帯別の、前記エネルギー供給対象へのエネルギー供給パターンを求め、前記エネルギー供給パターンに基づいて、前記通信間隔を求め、
前記本体側制御部は、前記本体側第二通信部で前記中央側通信部と通信し、前記端末側制御部に指示すべき前記通信間隔を取得し、
前記本体側制御部は、前記端末側制御部に、前記通信間隔を指示するように構成され、
前記通信間隔は、前記エネルギー供給パターンにおいて、1日の中の時間帯別のエネルギー消費量が減少していく時間帯に、より長い時間間隔に定められる点にある。
上記特徴構成によれば、エネルギー消費管理システムは、供給信号の供給量情報、すなわち、エネルギー供給対象に対して供給されるエネルギー量に基づいて、端末側制御部は通信することができる。
したがって、端末側管理部は、エネルギー供給対象に対して供給されるエネルギー量に対応して本体側管理部と通信することができる。
具体的には例えば、エネルギー量に基づいて求められた通信間隔で、端末側制御部は通信することができる。
より具体的には例えば、エネルギー供給対象に対して供給されるエネルギー量が大きい場合には短い間隔で通信し、エネルギー供給対象に対して供給されるエネルギー量が小さい場合には長い間隔で通信することができる。
つまり、単位時間当たりのガス使用量が契約範囲を超えるようなことが起こりえない場合には、端末側管理部は、本体側管理部との通信間隔を長くして、電力消費を抑えることができる。
よって、必要な場合にしか通信を行わず、電池式の監視装置の電力消費を抑えたエネルギー消費管理システムを実現することができる。
更に、本特徴構成によれば、エネルギー消費管理システムは、供給信号の供給量情報、すなわち、エネルギー供給対象に対して供給されるエネルギー量に基づいて、端末側制御部に、通信間隔を指示することができる。
したがって、必要な場合にしか通信を行わず、電池式の監視装置の電力消費を抑えたエネルギー消費管理システムを実現することができる。
更に、本特徴構成によれば、本体側制御部は、中央管理部と通信して中央制御部に供給量情報を送信し、中央制御部から端末側制御部に指示すべき通信間隔を取得することができる。
更に、本特徴構成によれば、本体側管理部は、端末側管理部から通信されてきた供給量情報を本体側記憶部に記憶して、中央管理部と通信する場合に本体側記憶部から読み出して、供給量情報を中央管理部に送信することができる。
したがって本体側管理部は、本体側管理部と端末側管理部との通信間隔と、本体側管理部と中央管理部との通信間隔と、を別個に定めることができる。
更に、本特徴構成によれば、端末側管理部は、エネルギー供給対象へのエネルギー供給速度に応じて本体側管理部と通信することができる。
具体的には例えば、エネルギー供給対象に対して単位時間あたりに供給されるエネルギー量が大きい場合、すなわちエネルギー供給速度が速い場合には短い間隔で通信し、エネルギー供給対象に対して単位時間あたりに供給されるエネルギー量が小さい場合、すなわちエネルギー供給速度が遅い場合には長い間隔で通信することができる。
つまり、エネルギー供給対象へのエネルギー供給速度に応じて、端末側管理部は、本体側管理部と適切な通信間隔で通信できるようになる。
更に、本特徴構成によれば、端末側管理部は、少なくとも1日の中の時間帯別のエネルギー供給パターンに基づいて、相対的にエネルギー供給速度が速い時間帯や、相対的にエネルギー供給速度が遅い時間帯を区別して、端末側管理部はそれぞれの時間帯に、本体側管理部と、適切な通信間隔で通信できるようになる。また、通信間隔は、エネルギー供給パターンにおいて、1日の中の時間帯別のエネルギー消費量が減少していく時間帯に、より長い時間間隔に定められるので、端末側管理部は、1日の中の時間帯別のエネルギー消費量が減少していく時間帯に、通信間隔を長くして通信回数を減らし、通信による電池の消耗を回避することができる。
本発明に係るエネルギー消費管理システムのさらなる特徴構成は、
前記エネルギー供給速度がより遅い場合に、より長い時間間隔に定められる点にある。
上記特徴構成によれば、端末側管理部は、エネルギー供給速度が遅い場合に、通信間隔を長くして通信回数を減らし、通信による電池の消耗を回避することができる。
本発明に係るエネルギー消費管理システムのさらなる特徴構成は、
前記通信間隔は、前記電池の電池残量が少ない場合に、より長い時間間隔に定められる点にある。
上記特徴構成によれば、電池の電池寿命を延命し、電池を交換するタイミングについて、使用者等の便宜となる。すなわち、電池残量が少ない場合に、通信間隔を長くして電池の電力消費を抑え、電池が消耗して端末側管理部が動作を停止するまでの期間を長くして、使用者等が電池を交換するまでの時間を稼ぐなどすることができる。
エネルギー消費管理システムの概要図 一日のガス消費量の変化例を説明する図
以下では本発明に係るエネルギー消費管理システム100を、図1を用いて説明する。
エネルギー消費管理システム100は、エネルギー供給対象Aのエネルギー消費状態のひとつとして、天然ガスを消費する場合の、ガス消費状態を管理するシステムである。ガス消費状態の概念としては、たとえば、ガス消費量、ガス供給速度ないしはガス消費速度、およびそれらの時系列変化などの概念が含まれる。
本例ではさらに、エネルギー消費管理システム100は、ガス消費状態とともに、エネルギー消費状態として、電力消費状態も管理することが出来る。電力消費状態の概念としては、電力消費量、消費電力(電力供給速度ないしは電力消費速度)、およびそれらの時系列変化などの概念が含まれる。
なお、本例において、供給速度と消費速度は同義である。つまり、エネルギーの供給量と消費量は同じであり、エネルギーの供給速度はエネルギーの消費速度と同じである。
エネルギー消費管理システム100によるエネルギー消費状態の管理方法は、ガス消費状態を管理する場合も、電力消費状態を管理する場合も基本的に同じである。したがって、以下ではまず、エネルギー消費管理システム100が、ガス消費状態を管理する場合を説明していく。
エネルギー消費管理システム100は、少なくとも、端末側無線式通信部21を備えた端末側管理部2と、端末側管理部2の端末側無線式通信部21と通信する本体側第一通信部31を備えた本体側管理部3とを備えている。本例ではさらに、エネルギー消費管理システム100は、本体側管理部3と通信する中央管理部4を備えている。
エネルギー消費管理システム100は、エネルギー供給対象Aに対して供給したエネルギー量を計測する装置から、エネルギー供給対象Aに対して供給したエネルギー量に係る情報を受け取って、エネルギー供給対象Aのエネルギー消費状態を管理する。
本例では、エネルギー供給対象Aは、エネルギー供給対象Aに引き込まれるガス流路10上に設けられ、エネルギー供給対象Aに供給されるガスの供給量を計測するガスメータであるガス量計測部1を備えている。
ガス量計測部1は、エネルギー供給対象Aに対して供給したエネルギー量であるガス供給量を計測する装置の一例である。
本例のガス量計測部1は、エネルギー供給対象Aに対してガス流路10から単位エネルギー量を供給するごとに、同時にガス供給信号をパルス信号Pとして出力する。本例ではガスの場合に、単位エネルギー量は大気圧下での1立方メールである。
このガス供給信号やパルス信号Pは、エネルギー供給対象Aに対して供給されるエネルギー量に係る情報との概念に含まれる。
より具体的には、ガス量計測部1は、エネルギー供給対象Aにおけるガス消費機器に対して、単位エネルギー量として1立米のガスが供給されると同時に、パルス信号Pがエネルギー消費管理システム100に対して出力される。
なお、本例において同時、とは、機械装置や各種の演算装置の演算処理時間、電気通信回線などの信号線の処理時間・待ち時間・演算時間や通信時間などの遅延を含み、意図的に遅延させないことを意味する。
以下、このようなエネルギー供給対象Aに対して供給されるエネルギー量を供給量情報Sとして生成し、あらかじめ指示された通信間隔t1ごとに端末側無線式通信部21で通信する端末側制御部20を備えた、電池22を電源として作動する端末側管理部2と、本体側第一通信部31で端末側無線式通信部21と通信する本体側制御部30を備えた本体側管理部3と、が設けられているエネルギー消費管理システム100であって、本体側制御部30は、供給量情報Sに基づいて、端末側制御部20に、通信間隔t1を指示するように構成されている、エネルギー消費管理システム100について詳述する。
まず、端末側管理部2について概略を説明する。
端末側管理部2は、エネルギー供給対象Aの近傍に設置され、エネルギー供給対象Aのガス消費状態を取得し、本体側管理部3との間で、無線通信によりガス消費状態に係る情報を通信する装置である。
端末側管理部2は、電池22を電源として作動する。したがって、電池22が消耗した場合には電池22の交換を要する。したがって、端末側管理部2は、電池22の消耗を抑制する省電力な構成を要する。
端末側管理部2は、端末側制御部20と、端末側無線式通信部21と、を少なくとも備える。本例では、端末側管理部2は、さらに計時部23と、計数部24とを備える。
端末側管理部2は、エネルギー供給対象Aに対して供給したエネルギー量を供給量情報Sとして生成し、あらかじめ指示された通信間隔t1ごとに端末側無線式通信部21で通信する端末側制御部20を備えている。
本例では、端末側管理部2は、エネルギー供給対象Aに対して単位ガス量(単位エネルギー量)が供給されるごとに、ガス量計測部1が出力するパルス信号Pを受け取り、供給量情報Sを生成する。
より具体的には、端末側管理部2は、エネルギー供給対象Aに対して単位ガス量が供給されるごとにガス量計測部1から出力されるパルス信号Pを受け取って、そのパルス信号Pを受け取った回数を、エネルギー供給対象Aに対して供給したエネルギー量(ガス供給量)を示す情報として、供給量情報Sとして生成し、供給量情報Sを含むガス消費状態に係る情報を、あらかじめ指示された通信間隔t1ごとに端末側無線式通信部21で通信する端末側制御部20を備えている。
端末側制御部20は、端末側管理部2の各部を制御し、本体側管理部3との通信を行う演算処理を行う機能部である。
具体的には、端末側制御部20は、ガス量計測部1からのパルス信号Pの出力を受け取るとともに、パルス信号を受け取った回数を供給量情報Sとして生成する演算を行う。そして、端末側制御部20は、端末側無線式通信部21を制御して本体側管理部3へと供給量情報Sを送信する。
具体的には、端末側制御部20は、ガス量計測部1からパルス信号Pの出力を受け取った場合に、計数部24から現在までの累積回数を取得し、取得した累積回数を供給量情報Sとして生成する。
つまり、供給量情報Sは、ガス量計測部1において出力されたパルス信号Pの累積回数を、1以上の整数の情報として含む。また、この出力されたパルス信号Pの累積回数は、端末側制御部20の動作を開始した時点からの累積回数とすることができる。
以下、n回目(nは1以上の整数)の供給量情報SをSnと示す。また、例えば累積回数がn−1回目、n+1回目の場合の供給量情報Sはそれぞれ、供給量情報Sn−1、供給量情報Sn+1などと表記し、以下、その他の例も同様とする。
端末側制御部20は、供給量情報Sを、あらかじめ本体側管理部3から指示された通信間隔t1ごとに、本体側管理部3に通信(送信)する。
この通信間隔t1は、本体側管理部3から指示される。つまり本例では、この通信間隔t1は、本体側管理部3の本体側制御部30からあらかじめ指示された間隔が用いられることになる。
この通信間隔t1に係る指示は、端末側管理部2に対して送信される指示情報である指示C1に含まれる。
すなわち、端末側管理部2は、時間経過を計量する計時部23を備え、端末側制御部20は、通信間隔t1の経過を計時部23で計量し、通信間隔t1ごとに、端末側無線式通信部21で、本体側管理部3と通信し、供給量情報Sを本体側管理部3に通信(送信)する。
端末側無線式通信部21としては、公知の無線通信チップが用いられる。
端末側管理部2は、電池22を電源として作動するため、消費電力の少ない無線通信方式を採用することが望ましい。具体的には、例えばIEEE802.11系統の「無線LAN」、IEEE802.1は「無線PAN」、IEEE802.16系統の「無線WLAN」などを用いることができるが、このうち、IEEE802.15.4gの準拠した通信規格・通信方式を用いると特に良い。周波数帯はIEEE802.15.4gの場合、920MHz帯を用い、変調方式はGFSKなどを利用することができる。
本体側管理部3は、端末側管理部2と、無線通信によりガス消費状態に係る情報を通信し、通信によって取得したガス消費状態に係る情報を、中央管理部4と通信して、中央管理部にガス消費状態に係る情報を送信する、中継装置である。ここで、ガス消費状態に係る情報には、供給量情報Sが含まれる。
本体側管理部3は、本体側制御部30、および端末側管理部2の端末側無線式通信部21との間で通信する本体側第一通信部31と、通信して受信した供給量情報Sを記憶する本体側記憶部32と、中央管理部4の中央側通信部41との間で通信する本体側第二通信部33とを備える。
本体側第一通信部31としては、公知の無線通信チップが用いられる。本例では、端末側無線式通信部21の通信方式に対応する無線通信チップが用いられる。
本体側制御部30と、本体側記憶部32の動作を説明する。
本体側記憶部32は、本体側第一通信部31で端末側管理部2と通信して受信した供給量情報Sを記憶する機能部である。
本体側制御部30は、端末側管理部2より供給量情報Sが通信により送信されてきた場合に、供給量情報Sを順次、本体側記憶部32に記憶する。
たとえば、供給量情報Sn−1、供給量情報Sn、供給量情報Sn+1が順次送信されてきた場合に、これらを順次記憶する。
本体側制御部30は、所定の通信間隔t2ごとに、本体側第二通信部33で、中央管理部4と通信し、本体側記憶部32から供給量情報Sを読み出して、中央管理部4に通信(送信)する。
本体側第二通信部33は、公知の通信機能を備えればよい。本例では、いわゆる携帯電話網と接続して通信を行う、移動体通信方式を採用した例を示している。
さらに本例では、本体側第二通信部33は携帯電話回線を介して、いわゆるインターネット網Nと接続し、インターネット網Nと接続されている。
本例では、所定の通信間隔t2として、10分が定められている。なお、この通信間隔t2は、通信コストと中央管理部4が要求するガス消費状態に係る情報のリアルタイム性に基づいて任意に定められる。したがって、例えば1分と定めてもよいし、30分としてもよい。本例では通信コストと中央管理部4が要求するガス消費状態に係る情報のリアルタイム性を考慮して、5分から15分に定めることが好ましい。
本体側制御部30は、本体側記憶部32から供給量情報Sを読み出して、中央管理部4に通信(送信)する場合に、同時に、または折り返し、または必要に応じて端末側管理部2に指示すべき通信間隔t1を指示C2として取得する。本体側制御部30は、この通信間隔t1を指示C1として端末側管理部2の端末側制御部20に指示する。
中央管理部4は、複数の本体側制御部30と通信し、複数の本体側制御部30からガス消費状態に係る情報を受信して、複数の本体側制御部30に対して、必要な動作指示を指示C2として送信する、エネルギー消費管理システム100の中央制御部である。
中央管理部4は、中央制御部40、および本体側管理部3の本体側第二通信部33との間で通信する中央側通信部41と、通信して受信した供給量情報Sを記憶する中央側記憶部42と、とを備える。
中央側通信部41は本体側第二通信部33と通信する。
中央管理部4の中央側通信部41は、公知の通信機能を備えればよい。本例では、いわゆる光ファイバ回線を採用した例を示している。本例の中央側通信部41は、本体側第二通信部33と同様に、さらにインターネット網Nと接続されている。
したがって、中央側通信部41と、本体側第二通信部33とは、インターネット網Nを介して接続される。
中央制御部40と、中央側記憶部42と、供給量情報Sについて補足する。
中央制御部40は、供給量情報Sを受信した場合に、中央側記憶部42に記憶していく。本例では、中央制御部40は、供給量情報Sを受信した場合に、直前に記憶した供給量情報Sとの差分を求め、通信間隔t2ごとパルス発生回数を区間供給速度ΔS求める。通信間隔t2が10分の場合は、区間供給速度ΔSは、10分間ごとの、ガス消費量である。本例では、さらにこの区間供給速度ΔSを時刻ごとに積算し、一時間ごとのガス供給速度Vを求める。通信間隔t2が10分の場合は、連続するそれぞれの区間供給速度ΔSを6回分毎に合計して求めることができる。
つまり、中央制御部40は、供給量情報Sに基づいて、エネルギー供給対象Aへのエネルギー供給速度であるガス供給速度Vを求める。
また、中央制御部40は、ガス供給速度Vを基にして、少なくとも1日の中の時間帯別の、前記エネルギー供給対象へのエネルギー供給パターンdを演算して求めることができる。
このエネルギー供給パターンdの一例を図2に例示する。
図2に例示したエネルギー供給パターンdについて説明する。
図2は一時間ごとのエネルギー供給対象Aのガス消費量をプロットしエネルギー供給パターンdを求めた例である。
図2において、グラフの縦軸はエネルギー供給対象Aのガス消費量を示し、単位は立方メートルである。図2において、グラフの横軸は、一日の時刻を示す。
一時間ごとのエネルギー供給対象Aのガス消費量とは、本例では所定の時間帯ごとに求めたガス供給速度Vである。
図2の例は、例えば、深夜に操業を停止する工場がエネルギー供給対象Aである場合のエネルギー供給パターンdを示す。
図2に示すエネルギー供給パターンdは、工場の操業状態に応じて、例えば、区間X、区間Yにわけられる。
区間Xは、1日の中の時間帯別のエネルギー消費量が少ない時間帯である。本例では、1日の中の時間帯別のガス消費量が少ない区間である。つまり、ガス供給速度が遅い区間である。また、ガス消費量の時間毎の変動が小さい区間である。
この区間Xは、例えば、工業が操業を停止する深夜から早朝が該当する。
区間Yは、1日の中の時間帯別のエネルギー消費量が多い時間帯である。本例では、1日の中の時間帯別のガス消費量が多い区間である。つまり、ガス供給速度が速い区間である。また、ガス消費量の時間毎の変動が大きい区間である。
この区間Yは、例えば、工業が操業している日中から夜にかけての時間帯が該当する。
区間Yには、さらに区間Zを定義することができる。すなわち、区間Zは、1日の中の時間帯別のエネルギー消費量が減少していく時間帯である。本例では、1日の中の時間帯別のガス供給速度が減少していく区間である。この区間Zは、例えば、工業が操業を停止していく夕方から夜にかけての時間帯が該当する。
中央制御部40は、図2に示すようなエネルギー供給パターンdに基づいて、少なくとも区間Xと、区間Yとを認識し、区間Xおよび区間Yのそれぞれに適切な通信間隔t1を演算して求めることができる。例えば、区間Xの各時間帯のように、ガス供給速度がより遅い場合、通信間隔t1を、より長い時間間隔に定めることができる。また、図2に例示するようなエネルギー供給パターンdにおいて、1日の中の時間帯別のエネルギー消費量が少ない時間帯である区間Xの時間帯を、より長い通信間隔t1に定める時間帯とすることができる。
中央制御部40は、図2に示すようなエネルギー供給パターンdの場合に通信間隔t1を例えば以下のように定めることができる。
中央制御部40は、区間Yのように、ガス消費量が多く、ガス供給速度が速く、またガス消費量の時間毎の変動が大きい時間帯には、単位時間当たりのガス使用量が契約範囲を超えないよう小まめにガス供給速度Vを計測するために、通信間隔t1を例えば30秒から120秒の短い区間に定めることができる。
通常、区間Yにおける通信間隔t1は、あらかじめ定められた値がそのまま用いられる場合が多い。
中央制御部40は、区間Xのように、単位時間当たりのガス使用量が急激に契約範囲を超えるとは思えず、小まめにガス供給速度Vを計測する必要が無い時間帯には、通信間隔t1を、例えば10分から30分程度の長い時間間隔にすることができる。
すなわち、区間Xにおける通信間隔t1は、区間Yで設定される通信の間隔に対して、より長い間隔に設定される。
中央制御部40は、区間Zのように、ガス供給速度が減少していく時間帯には、通信間隔t1を、例えば5分から10分程度の比較的長い時間間隔にすることができる。
つまり、中央制御部40は、供給量情報Sに基づいて、エネルギー供給対象Aへのエネルギー供給速度としてガス供給速度Vを求め、このエネルギー供給速度を基にして、少なくとも1日の中の時間帯別の、エネルギー供給対象Aへのエネルギー供給パターンdを求め、エネルギー供給パターンdに基づいて、通信間隔t1を求めることができる。
中央制御部40が供給量情報Sに基づいて、エネルギー供給速度を求め、このエネルギー供給速度を基にして、通信間隔t1を求める場合について補足する。
中央管理部4の中央側通信部41は、さらにユーザー端末5と通信することができる。このようにして、中央制御部40は、使用者がユーザー端末5で入力した各種の動作指示をユーザー端末5から受け取ることができる。
本例では、中央制御部40がエネルギー供給パターンdを求め、少なくとも区間Xおよび区間Yのそれぞれに適切な通信間隔t1を演算して求めた場合にも、使用者の使用意図によっては、たとえば区間Xで大量のエネルギーを使用する場合もある。
したがって、本例では、中央制御部40は、あらかじめ使用者がユーザー端末5で入力した動作指示で許可された、あらかじめ定められた時間帯において、区間Xを認識し、区間Xに適切な通信間隔t1求めるように構成されている。
あらかじめ使用者がユーザー端末5で入力した動作指示で許可された時間帯としては、本例では、エネルギー供給対象Aの営業時間外や操業時間外の時間帯が用いられる。これら、営業時間や操業時間などの、使用者がエネルギーを消費しない、ないし、使用者がエネルギーを供給しないと予定する時間帯に係る情報を、エネルギー供給対象Aに対して供給されるエネルギー量に係る情報に含める場合がある。つまり、どのような時間帯にどの程度のエネルギーを消費するのかという、エネルギー供給パターンのような情報も、エネルギー供給対象Aに対して供給されるエネルギー量に係る情報(供給量情報S)との概念に含まれる。
つまり、中央制御部40は、あらかじめ使用者がユーザー端末5で入力したエネルギー供給対象Aの営業時間外ないし操業時間外の時間帯と、中央制御部40が認識した区間Xとが重複する時間帯において、通信間隔t1を、区間Yで設定される通信の間隔に対して、より長い間隔に設定するのである。
図2の例では、操業時間外の時間帯を操業時間外区間Fとして例示している。図2の例の場合、操業時間外区間Fに区間Xが含まれている。したがって、図2の例は、区間Xの全区間において、通信間隔t1を、区間Yで設定される通信の間隔に対して、より長い間隔に設定することが許可された場合を示している。
このように、あらかじめ使用者がユーザー端末5で入力した、営業時間外ないし操業時間外などのあらかじめ定められた時間帯に係る情報を含む動作指示を、中央制御部40が考慮することで、エネルギー供給対象Aにおいて、エネルギー供給パターンdとは大きく異なるエネルギーの消費が起きて、通信間隔t1を、区間Yで設定される通信の間隔に対して、より長い間隔に設定している場合に、使用者が気づかないまま、エネルギー供給対象Aにおける、単位時間当たりのガス使用量が契約範囲を超えてしまうような不都合を回避し、確実かつ安全に、通信間隔t1を長くして通信間隔を長くして、端末側管理部2と本体側管理部3とが通信する通信回数を減らし、通信による電池22の消耗を回避することができる。
本例ではさらに、中央制御部40は、区間Xの場合と同様に、区間Zにおいても、エネルギー供給対象Aの営業時間外ないし操業時間外の時間帯と、中央制御部40が認識した区間Zとが重複する時間帯において、通信間隔t1を、区間Yで設定される通信の間隔に対して、より長い間隔に設定する。
このようにして、電池22を電源として作動する端末側管理部2の電力消費を抑えたエネルギー消費管理システム100を実現できる。
〔別実施形態〕
(1)上述の実施形態では、端末側管理部2は、エネルギー供給対象Aに対して単位ガス量が供給されるごとにガス量計測部1から出力されるパルス信号Pを受け取って、そのパルス信号Pを受け取った回数を、エネルギー供給対象Aに対して供給したエネルギー量(ガス供給量)を示す情報として、供給量情報Sとして生成し、供給量情報Sを含むガス消費状態に係る情報を、あらかじめ指示された通信間隔t1ごとに端末側無線式通信部21で本体側管理部3と通信する端末側制御部20を備える場合を説明したが、端末側管理部2は必ずしもガス量計測部1の出力を受け取るものに限られない。
例えば、端末側管理部2は、エネルギー供給対象Aに対して供給される電力量に係る情報を受け取って、エネルギー供給対象Aに対して供給したエネルギー量(消費電力量)を示す情報として、供給量情報Sとして生成し、供給量情報Sを含む電力消費状態に係る情報を、あらかじめ指示された通信間隔t1ごとに端末側無線式通信部21で本体側管理部3と通信する端末側制御部20を備えてもよい。
このようにエネルギー供給対象Aに対して供給される電力量に係る情報を受け取る場合の端末側管理部2に相当する装置を、端末側管理部7として図1に示している。この端末側管理部7は、エネルギー供給対象Aに対して供給される電力量に係る情報を、電力メータ6から受け取る。なお、電力メータ6は、エネルギー供給対象Aに対して電力線60から供給した電力量に係る信号を出力するものである。
(2)上述の実施形態では、端末側管理部7は、エネルギー供給対象Aに対して供給される電力量に係る情報を、電力メータ6から受け取る例を示したが、端末側管理部7は、電力メータ6から、エネルギー供給対象Aに対して供給している電力に係る情報を受け取る構成とすることもできる。
(3)上述の実施形態では、本体側管理部3は端末側管理部2と通信する場合を例示したが、本体側管理部3は、端末側管理部7とも通信できる。
また、本体側管理部3の通信は、一つの端末に限られず、本体側管理部3は、複数の端末側管理部2や、複数の端末側管理部7と通信する構成とできる。
本体側管理部3が、端末側管理部7とも通信する場合、中央制御部40は、エネルギー量(消費電力量)を示す情報を含む供給量情報Sに基づいて、エネルギー供給対象Aへのエネルギー供給速度として電力供給速度Wを求め、このエネルギー供給速度を基にして、少なくとも1日の中の時間帯別の、エネルギー供給対象Aへの供給電力に係るエネルギー供給パターンeを求め、エネルギー供給パターンeに基づいて、本体側管理部3と端末側管理部7との通信間隔t1を求めることができる。
(4)上述の実施形態では、中央管理部4は、ひとつの本体側管理部3と通信する場合を例示したが、中央管理部4は、複数の本体側管理部3と通信できる。
(5)上述の実施形態では、中央制御部40は、ガス供給速度がより遅い場合に、通信間隔t1を、より長い時間間隔に定める場合を例示したが、さらに電池22の電池残量が少ない場合に、通信間隔t1を、より長い時間間隔に定める構成を付加してもよい。
例えば、電池22の電池残量が少ないと判断する所定の電池残量(例えば電池22の電圧や電池22の使用期間の閾値)を定め、所定の電池残量を下回ると判断した場合に、電池22の電池残量が少ないと判断すればよい。
つまり、ガス供給速度がより遅い場合に、中央制御部40は、通信間隔t1を、より長い時間間隔tαに定めるのであるが、電池22の電池残量が少ない場合には、中央制御部40は、通信間隔t1を時間間隔tαよりも、さらに長い時間間隔tβに定めるのである。
このようにすることで、電池22の電池寿命の延命し、電池22を交換するタイミングについて、使用者等の便宜となる。
(6)上述の実施形態では、区間Xの場合と同様に、区間Zにおいても、通信間隔t1を、区間Yで設定される通信の間隔に対して、より長い間隔に設定する場合を例示したが、区間Xの場合と同様とせず、区間Zについては、電池22の電池残量が少ない場合に、区間Zの通信間隔t1を、区間Yで設定される通信の間隔に対して、より長い時間間隔に定めることもできる。
このようにすることで、区間Xよりもエネルギー使用量が大きい区間Zについては、念のため区間Yで設定される通信の間隔と同じ通信間隔t1で通信して管理の安全を優先し、電池22の電池残量が少ない場合には、電池22の電池寿命の延命し、電池22を交換するタイミングについて、使用者等の便宜とすることができる。
(7)上述の実施形態では、端末側管理部2が、エネルギー供給対象Aに対して供給したエネルギー量を供給量情報Sとして生成する場合を例示したが、中央管理部4が、使用者がユーザー端末5で入力した、営業時間や操業時間などの、使用者がエネルギーを消費しない、ないし、使用者がエネルギーを供給しないと予定する時間帯に係る情報を供給量情報Sに含めて生成してもよい。この場合、当該供給量情報Sに基づいて、通信間隔t1を定めることができる。
なお、上記実施形態(別実施形態を含む、以下同じ)で開示される構成は、矛盾が生じない限り、他の実施形態で開示される構成と組み合わせて適用することが可能であり、また、本明細書において開示された実施形態は例示であって、本発明の実施形態はこれに限定されず、本発明の目的を逸脱しない範囲内で適宜改変することが可能である。
本発明は、エネルギー供給対象のガス消費状態を管理するエネルギー消費管理システムとして有用に用いることができる。
2 :端末側管理部
3 :本体側管理部
4 :中央管理部
7 :端末側管理部
20 :端末側制御部
21 :端末側無線式通信部
22 :電池
30 :本体側制御部
31 :本体側第一通信部
32 :本体側記憶部
33 :本体側第二通信部
40 :中央制御部
41 :中央側通信部
100 :エネルギー消費管理システム
A :エネルギー供給対象
F :操業時間外区間(あらかじめ定められた時間帯)
S :供給量情報
X :区間(1日の中の時間帯別のエネルギー消費量が少ない時間帯)
Z :区間(1日の中の時間帯別のエネルギー消費量が減少していく時間帯)
d :エネルギー供給パターン
e :エネルギー供給パターン

Claims (5)

  1. エネルギー供給対象に対して供給されるエネルギー量を供給量情報として生成し、あらかじめ指示された通信間隔ごとに端末側無線式通信部で通信する端末側制御部を備えた、電池を電源として作動する端末側管理部と、
    本体側第一通信部で前記端末側無線式通信部と通信する本体側制御部を備えた本体側管理部と、が設けられているエネルギー消費管理システムであって、
    中央側通信部で通信する中央制御部を備えた中央管理部が設けられ、
    前記本体側管理部は、前記中央側通信部と前記供給量情報を通信する本体側第二通信部を備え、
    前記本体側制御部は、前記端末側管理部から前記供給量情報が通信されてきた場合に、前記供給量情報を本体側記憶部に記憶し、
    前記本体側制御部は、前記本体側記憶部から前記供給量情報を読み出して、前記中央管理部に送信し、
    前記中央制御部は、前記供給量情報に基づいて、前記エネルギー供給対象へのエネルギー供給速度を求め、前記エネルギー供給速度を基にして、少なくとも1日の中の時間帯別の、前記エネルギー供給対象へのエネルギー供給パターンを求め、前記エネルギー供給パターンに基づいて、前記通信間隔を求め、
    前記本体側制御部は、前記本体側第二通信部で前記中央側通信部と通信し、前記端末側制御部に指示すべき前記通信間隔を取得し、
    前記本体側制御部は、前記端末側制御部に、前記通信間隔を指示するように構成され、
    前記通信間隔は、前記エネルギー供給パターンにおいて、1日の中の時間帯別のエネルギー消費量が少ない時間帯に、より長い時間間隔に定められる、エネルギー消費管理システム。
  2. エネルギー供給対象に対して供給されるエネルギー量を供給量情報として生成し、あらかじめ指示された通信間隔ごとに端末側無線式通信部で通信する端末側制御部を備えた、電池を電源として作動する端末側管理部と、
    本体側第一通信部で前記端末側無線式通信部と通信する本体側制御部を備えた本体側管理部と、が設けられているエネルギー消費管理システムであって、
    中央側通信部で通信する中央制御部を備えた中央管理部が設けられ、
    前記本体側管理部は、前記中央側通信部と前記供給量情報を通信する本体側第二通信部を備え、
    前記本体側制御部は、前記端末側管理部から前記供給量情報が通信されてきた場合に、前記供給量情報を本体側記憶部に記憶し、
    前記本体側制御部は、前記本体側記憶部から前記供給量情報を読み出して、前記中央管理部に送信し、
    前記中央制御部は、前記供給量情報に基づいて、前記エネルギー供給対象へのエネルギー供給速度を求め、前記エネルギー供給速度を基にして、少なくとも1日の中の時間帯別の、前記エネルギー供給対象へのエネルギー供給パターンを求め、前記エネルギー供給パターンに基づいて、前記通信間隔を求め、
    前記本体側制御部は、前記本体側第二通信部で前記中央側通信部と通信し、前記端末側制御部に指示すべき前記通信間隔を取得し、
    前記本体側制御部は、前記端末側制御部に、前記通信間隔を指示するように構成され、
    前記通信間隔は、前記エネルギー供給パターンにおいて、1日の中の時間帯別のエネルギー消費量が少ない時間帯と、あらかじめ定められた時間帯と、が重複する時間帯に、より長い時間間隔に定められる、エネルギー消費管理システム。
  3. エネルギー供給対象に対して供給されるエネルギー量を供給量情報として生成し、あらかじめ指示された通信間隔ごとに端末側無線式通信部で通信する端末側制御部を備えた、電池を電源として作動する端末側管理部と、
    本体側第一通信部で前記端末側無線式通信部と通信する本体側制御部を備えた本体側管理部と、が設けられているエネルギー消費管理システムであって、
    中央側通信部で通信する中央制御部を備えた中央管理部が設けられ、
    前記本体側管理部は、前記中央側通信部と前記供給量情報を通信する本体側第二通信部を備え、
    前記本体側制御部は、前記端末側管理部から前記供給量情報が通信されてきた場合に、前記供給量情報を本体側記憶部に記憶し、
    前記本体側制御部は、前記本体側記憶部から前記供給量情報を読み出して、前記中央管理部に送信し、
    前記中央制御部は、前記供給量情報に基づいて、前記エネルギー供給対象へのエネルギー供給速度を求め、前記エネルギー供給速度を基にして、少なくとも1日の中の時間帯別の、前記エネルギー供給対象へのエネルギー供給パターンを求め、前記エネルギー供給パターンに基づいて、前記通信間隔を求め、
    前記本体側制御部は、前記本体側第二通信部で前記中央側通信部と通信し、前記端末側制御部に指示すべき前記通信間隔を取得し、
    前記本体側制御部は、前記端末側制御部に、前記通信間隔を指示するように構成され、
    前記通信間隔は、前記エネルギー供給パターンにおいて、1日の中の時間帯別のエネルギー消費量が減少していく時間帯に、より長い時間間隔に定められる、エネルギー消費管理システム。
  4. 前記通信間隔は、前記エネルギー供給速度がより遅い場合に、より長い時間間隔に定められる、請求項1〜3の何れか一項に記載のエネルギー消費管理システム。
  5. 前記通信間隔は、前記電池の電池残量が少ない場合に、より長い時間間隔に定められる、請求項4に記載のエネルギー消費管理システム。
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