JP6724240B2 - 疾患の処置におけるネクチニブおよびその薬学的に許容可能な塩の新規な使用 - Google Patents

疾患の処置におけるネクチニブおよびその薬学的に許容可能な塩の新規な使用 Download PDF

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Description

本発明は医学生物学に関し、特に、疾患の処置における(3−((1H−ピラゾール[3,4−b]ピリジン−5−置換)エチニル)−4−メチル−N−(4−((4−メチルピペラジン−1−置換)メチル)−3−(トリフルオロメチル)フェニル)ベンズアミド)(3−((1H−pyrazol[3,4−b]pyridine−5−substituted)ethinyl)−4− methyl−N−(4−((4−methylpiperazine−1−substituted)methyl)−3−(trifluoromethyl)phenyl)benzamide)(ネクチニブ(Nectinib)またはGZD824)およびその薬学的に許容可能な塩の新規な使用に関する。
急性リンパ芽球性白血病(ALL)は、Bリンパ球またはTリンパ球の髄内の異常な過形成に由来する悪性腫瘍性疾患である。異常過形成芽細胞は骨髄中で凝集し、髄膜、リンパ節、生殖腺、肝臓などの髄外の組織に侵入しながら、正常な血液生成の機能を阻害する。中国では、ALL発病率は約0.67/100,000であり、ここにおいて、油田および汚染地域の発病率は、全国のそれより著しく高い。ALLの発生率のピークは幼年期(0〜9歳)にあり、これは小児白血病の70%以上を占めることがある。ALLは、成人患者の白血病の約20%を占め、これは高リスク白血病に属する。急性リンパ芽球性白血病は免疫マーカーに基づいてB細胞タイプおよびT細胞タイプに分類することができ、ここで、前者は4つのサブタイプ、即ちNull−ALL、Common−ALL、Pre−B−ALL、B−ALL、に分けることができる。
前駆Bリンパ芽球性白血病(Pre−B ALL)はALLの一種であり、これは初期のBリンパ球前駆体が骨髄、血液およびリンパ系器官において悪性増殖および凝集することを特徴とする。これは最も一般的な種類のALLでもある。現在、高い再発率を示し、約25%の小児に生じるPre−B ALLの臨床的な処置は主として化学療法である。非特異性の抗悪性腫瘍薬での処置は重篤な有毒副作用を引き起こす場合がある。したがって、前駆B細胞急性リンパ球の処置における新規な薬の開発は極めて重要で緊急なものだった。
非受容体チロシンキナーゼSrcは高度に保存されたSrc−ファミリータンパク質チロシンキナーゼ(highly conserved Src−−family protein tyrosine kinases)のメンバーに属する。Srcファミリーは、Blk、Brk、Fgr、Frk、Fyn、Hck、Lck、Lyn、c−Src、Srmおよびc−Yesなどのメンバーを含む、最も早くそして最も深く研究されているファミリーである。アミノ酸配列によれば、これは2つのサブタイプに分けることができ、これらのうちの1つはSrc、Fyn、YesおよびFgrを含み、これは広く異なる組織で発現され;これらのうちのもう1つは、造血細胞と関係のあるLck、Blk、LynおよびHckを含んでいる。SCRは、乳癌、肺癌、黒色腫、腺癌、頭頚部癌、卵巣癌、結腸癌細胞および白血病などの多数のヒト腫瘍で非常に発現しており、その活性は、腫瘍の発生、発達および予後に密接に関係している。
導入期および地固め期の間のALLの処置におけるイマチニブ(Imatinib)の併用は非常に良い効果が得られるが、中枢神経系白血病(CNS−L)は依然として処置プロセスの間に容易に起こり得る。そのほかに、イマチニブはPh−ALLのCR率を増大させる場合があるが、これは顕著に生存率を増大させないことがある。研究は、処置前にPh−ALL患者においてBCR−ABLキナーゼ突然変異が起こることと、Srcキナーゼ活性化という状況も存在することと、を示している。したがって、ABL/SRC二重キナーゼ阻害剤の探求は最も有望なALL処置戦略である。
(3−((1H−ピラゾール[3,4−b]ピリジン−5−置換)エチニル)−4−メチル−N−(4−((4−メチルピペラジン−1−置換)メチル)−3−(トリフルオロメチル)フェニル)ベンズアミド)(ネクチニブ、GZD824)は、Bcr−AblWTおよびBcr−AblT315Iから突然変異した一種の第三世代小分子阻害剤であり、これは慢性骨髄白血病を効果的に処置することができ、特に、特にグリベック(Gleevec)耐性の抗白血病患者に対してより優れた処置効果を示す[CN201010216603.7;J.Med.Chem.2013]。
しかしながら、(3−((1H−ピラゾール[3,4−b]ピリジン−5−置換)エチニル)−4−メチル−N−(4−((4−メチルピペラジン−1−置換)メチル)−3−(トリフルオロメチル)フェニル)ベンズアミド)(頭文字GZD824)が、リンパ球白血病、特に前駆Bリンパ芽球性白血病、(Pre−B ALL)に対して優れた処置効果を有するかどうかは、まだ未知である。
これに基づいて、本発明の目的のうちの1つは、疾患の処置における(3−((1H−ピラゾール[3,4−b]ピリジン−5−置換)エチニル)−4−メチル−N−(4−((4−メチルピペラジン−1−置換)メチル)−3−(トリフルオロメチル)フェニル)ベンズアミド)(ネクチニブ、GZD824)およびその薬学的に許容可能な塩の新規な使用を提供することである。
前述の目標を達成するための技術的解決法は以下のとおりである。
急性リンパ芽球性白血病を処置するための薬剤の製造における、(3−((1H−ピラゾール[3,4−b]ピリジン−5−置換)エチニル)−4−メチル−N−(4−((4−メチルピペラジン−1−置換)メチル)−3−(トリフルオロメチル)フェニル)ベンズアミド)およびその薬学的に許容可能な塩の使用。
前駆Bリンパ芽球性白血病を処置するための薬剤の製造における、(3−((1H−ピラゾール[3,4−b]ピリジン−5−置換)エチニル)−4−メチル−N−(4−((4−メチルピペラジン−1−置換)メチル)−3−(トリフルオロメチル)フェニル)ベンズアミド)、およびその薬学的に許容可能な塩の使用。
Ph陰性前駆Bリンパ芽球性白血病を処置するための薬剤の製造における、(3−((1H−ピラゾール[3,4−b]ピリジン−5−置換)エチニル)−4−メチル−N−(4−((4−メチルピペラジン−1−置換)メチル)−3−(トリフルオロメチル)フェニル)ベンズアミド)、およびその薬学的に許容可能な塩の使用。
本発明では、本発明者らは、長期試験により、何千もの類似の化合物から、GZD824(ネクチニブ)を発明的に発見した。GZD824は、SRCプロテインキナーゼを標的とすることにより、急性リンパ性白血病の処置、特に前駆Bリンパ芽球性白血病の処置、および、特にPh陰性前駆Bリンパ芽球性白血病の処置に適用することができる。
図1は、異なる濃度のGZD824でPre−B ALL細胞株(NALM 6およびSUPB15)をそれぞれ処置することによる細胞活性テストの結果の図である。 図2は、GZD824(3μM、1μM)およびDMSOでNALM6およびSUPB15の細胞をそれぞれ処置した後のアポトーシステストの結果の図である。 図3は、GZD824(3μM)およびDMSOでNALM6およびSUPB15の細胞をそれぞれ処置する細胞周期テストの結果の図である。 図4は、GZD824(1μM)およびDMSOで、5人の患者の初代Pre−B ALL細胞をそれぞれ処置するアポトーシステストの結果の図である。 図5は、GZD824(1μM)またはDMSOで、健康なドナーのB細胞を共培養するアポトーシステストの結果の図である。 図6は、イマチニブおよびDMSOでPDXマウスモデルを処置した結果の図である。 図7は、2週間の間、GZD824、イマチニブ、およびDMSOで、免疫不全のマウス(NSI)にそれぞれ構築されたPDXマウスモデルを処置した結果の図である。 図8は、患者P#1に由来する初代Pre−B ALLで構築されたPDXマウスをGZD824、イマチニブおよびDMSOで処置した後の、マウスの血液、脾臓および骨髄中で検出されたPre−B ALLの比率の結果の図である。 図9は、患者P#1に由来する初代Pre−B ALLで構築されたPDXマウスをGZD824、イマチニブおよびDMSOで2週間処置し、屠殺した後に、フローサイトメトリーによりマウスの血液、脾臓および骨髄中で検出されたPre−B ALLの比率の結果の図である。 図10は、患者P#1(B)、P#2(C)およびP#3(D)、に由来する初代Pre−B ALLで構築されたPDXマウスを、GZD824、イマチニブおよびDMSOで処置した後の、マウスの血液、脾臓および骨髄の統計分析によるヒトCD45陽性細胞の比率の結果の図である。 図11は、患者P#4に由来する初代Pre−B ALLで構築されたPDXマウスをGZD824、イマチニブおよびDMSOで処置した後の、マウスの血液、脾臓および骨髄中で検出されたPre−B ALLの比率の結果の図である。 図12は、患者P#4(F)およびP#5(G)に由来する初代Pre−B ALLで構築されたPDXマウスをGZD824、イマチニブおよびDMSOで処置した後の、マウスの血液、脾臓および骨髄の統計分析によるヒトCD45陽性細胞の比率の結果の図である。 図13は、ウェスタンブロット法によって検出された、GZD824で処置されたNALM6細胞の結果の図である。 図14は、24時間の間、3μMのGZD824またはDMSOでNALM6細胞を処置した後の、4つの遺伝子、即ちBCL−XL、CCND1、CDK4、CCKN1A、の検出された発現の結果の図である。 図15は、24時間の間、GZD824、SRC阻害剤(KX2−391)、STAT3阻害剤(HO−3867)またはDMSOでNALM6細胞を処置した後に、アポトーシスキット(アネキシンV、PI)により検出されたアポトーシスの結果の図である。 図16は、実施例6における統計分析によるアネキシンV陽性細胞の比率の結果の図である。 図17は、統計分析によるアネキシンV陽性細胞の比率の結果の図である。 図18は、ウェスタンブロット法によって検出された、GZD824で処置されたNALM6細胞の結果の図である。 図19は、ウェスタンブロット法によって検出された、GZD824で処置された初代Pre−B ALL細胞の結果の図である。 図20は白血病細胞を死滅させるGZD824のメカニズムの図である。
長期試験の後、本発明の発明者らは、GZD824(ネクチニブ)がPre−B ALL細胞活性の減少、Pre−B ALL細胞周期停止の誘導、Pre−B ALLアポトーシスの誘導について、機能を有することを発見した。その上、Ph−pre−B ALL細胞は、GZD824に対してPh+Pre−B ALL細胞よりも感受性が高い。GZD824はまた、SRCキナーゼ、STAT3、RBおよびc−Mycのリン酸化をダウンレギュレートすることができる。
以下、GZD824または図中でD824と呼ばれる(3−((1H−ピラゾール[3,4−b]ピリジン−5−置換)エチニル)−4−メチル−N−(4−((4−メチルピペラジン−1−置換)メチル)−3−(トリフルオロメチル)フェニル)ベンズアミド)は、既知の方法に従って合成され得られた。
実施例1
GZD824は、急性リンパ芽球性白血病に対し、特に前駆Bリンパ芽球性白血病に対して、より良い抗腫瘍効果を有する。GZD824は、Pre−B ALL細胞株の増殖を抑制し、そのアポトーシスを誘導し、G0/G1期でPre−B ALL細胞周期を抑制することができる。
1.1 2種類の細胞、つまりNALM6(Ph陰急性リンパ芽球性白血病細胞株)およびSUPB15(Ph陽性急性リンパ芽球性白血病細胞株)を、異なる濃度(0−3μM/L)のGZD824でそれぞれ処置した。24時間後にCCK8を加える。その混合物を2時間培養し、次に、450nmでのその吸収値をマイクロプレートリーダーで検出した。結果は、GZD824での処置がその細胞活性を顕著に減少させることができることを示し、GZD824が上述の2種類の細胞の増殖を顕著に抑制でき、特にNALM6の増殖を阻害し、そして、抑制率は薬物濃度に正の相関があることを実証した。これら6種類の細胞に対するGZD824の増殖抑制機能に基づく細胞活性のチャートをプロットし、これは図1に示すとおりである。
1.2 異なる濃度のGZD824(3μM、1μM)およびDMSOでNALM6およびSUPB15の細胞をそれぞれ24時間処置した後に、アポトーシスキット(アネキシンV、PI)を使用してアポトーシスを検出した。結果に関しては図2を参照。異なる濃度(3μM/L、1μM/L)のGZD824で2種類の細胞NALM6およびSUPB15をそれぞれ24時間処置した後に、細胞をアポトーシスキット(アネキシンV、PI)で染色し、アポトーシスをフローサイトメトリーで検出した。結果は図2に示される。
結果は、GZD824での処置がこれらの2種類の細胞のアポトーシスを顕著に増強することができることを示し、GZD824が前述の2種類の細胞のアポトーシスを顕著に促進できること、特にNALM6細胞のアポトーシスを増強することを実証する。図2の左側は、GZD824およびDMSOでの処置後のアポトーシスのフローパターンを示す;図2の右側は、GZD824およびDMSOでの処置後の、統計分析による、アネキシンV陽性細胞の比率を示す。
1.3 2種類の細胞、つまりNALM6およびSUPB15を、GZD824(3μM/L)およびDMSOでそれぞれ24時間処置し、次いで細胞周期キットでそれらを処置した後、細胞周期をフローサイトメトリーで測定した。結果は、GZD824での処置がG0/G1期でこれら2種類の細胞の比率を増加させることができることを示し、GZD824がG0/G1期に上述の2種類の細胞の細胞周期を抑制すること、特にNALM6細胞の細胞周期を抑制することができることを実証する。結果に関しては図3を参照。図の左側は、処置された細胞周期のフローパターンを示す;右側は、統計分析による、処置されたアネキシンV陽性細胞の比率を示す
実施例2
実験は、GZD824が、B細胞を死滅させずに、患者由来の初代Pre−B ALL細胞の細胞アポトーシスを促進することができることを示す。
2.1 急性リンパ芽球性白血病患者由来の骨髄穿刺サンプルを、リンパ球分離流体で分離して、白血病細胞を分離した。P#1、P#2、P#3の急性リンパ芽球性白血病細胞は3人のPh−患者に由来し、P#4、P#5は2人のPh+患者に由来する。GZD824(1μM/L)で5人の患者由来の白血病細胞を24時間処置し、アポトーシスキット(アネキシンV、PI)でそれらを染色した後に、アポトーシスをフローサイトメトリーで検出した。結果は、GZD824での処置が白血病細胞のアポトーシスを顕著に増強することができることを示し、GZD824は白血病細胞が死滅するまで急性リンパ芽球性白血病患者由来の白血病細胞のアポトーシスを促進できることを実証する。結果に関しては図4を参照。図4の上部は、GZD824およびDMSOで処置された初代細胞のアポトーシスのフローパターンを示し、図4の下部は、GZD824およびDMSOで処置された、統計分析による、アネキシンV陽性細胞の比率を示す。
2.2 GZD824によるB細胞の死滅。正常なドナー由来の骨髄穿刺サンプルを、リンパ球分離流体で分離して正常な白血球を得、これを磁気ビーズで分離して正常なB細胞を得た。健康なドナー由来のB細胞とGZD824(1μM/L)を24時間共培養した後、アポトーシスをアポトーシスキット(アネキシンV、PI)で検出する。結果は、GZD824での処置が初代B細胞のアポトーシスを顕著に促進することができないことを示す。GZD824は初代白血病細胞を特異的に死滅させることができるが、正常なB細胞を死滅させないことが図4で実証されうる。結果に関しては図5を参照。図5の左側は、GZD824およびDMSOで処置されたアポトーシスのフローチャートを示し、図5の右側は、GZD824およびDMSOで処置された、統計分析による、アネキシンV陽性細胞の比率を示す。
実施例3
本実施形態は、GZD824がPDXマウスにおいてインビボでPre−B ALL細胞の増殖を抑制することができることを説明する。
3.1 従来の方式に従い、患者由来の初代白血病細胞を免疫不全マウス(NSI)に移植してPDXマウスモデルを構築した。移植の2か月後、患者由来の白血病細胞がマウスの脾臓の95%以上を占める。PDXマウスの脾臓由来の1×10の白血病細胞(P#1、P#2およびP#3)を、尾静脈を介して8週齢のNSIマウスの体に移植し、半致死量(semilethal irradiation dose)の照射線量で処置した。マウスを各群3匹ずつ3つの群に分けた。ヒトCD45の比率がフローサイトメトリーによってPDXマウスの末梢血白血球の1%±0.2%に達する時、PDXマウスは、GZD824(25mg/kg)、イマチニブ(50mg/kg)およびDMSOでそれぞれ2週間処置され、次いで屠殺された。3患者中でモデル化された、GZD824、イマチニブおよびDMSOを投与されたPDXマウスの脾臓のサイズの比較により、結果は、GZD824群中のマウスの脾臓のサイズは他の2つの群のものより顕著に小さいことを示し、GZD824はマウスの脾臓においてヒト白血病細胞(P#1、P#2、P#3)の浸潤を顕著に減少させることができることを実証した。結果に関しては図6を参照。上の図は、GZD824、イマチニブおよびDMSOで処置され屠殺されたマウスの脾臓のサイズを比較する写真を示し;および、下の図は、統計分析による、GZD824、イマチニブおよびDMSO群のマウスの脾臓の重量を示す。
3.2 患者由来の初代白血病細胞を、免疫不全のマウス(NSI)に移植してPDXマウスモデルを構築した。PDXマウスの由来の1×10の白血病細胞(P#4およびP#5)を、尾静脈を介して8週齢のNSIマウスの体に移植し、半致死量(semilethal irradiation dose)の照射線量で処置した。マウスを各群3匹ずつ3つの群に分けた。ヒトCD45の比率がフローサイトメトリーによってPDXマウスの末梢血白血球の1%±0.2%に達する時、PDXマウスは、GZD824、イマチニブおよびDMSOでそれぞれ2週間処置され、次いで屠殺された。2患者中でモデル化された、GZD824、イマチニブおよびDMSOを投与されたPDXマウスの脾臓のサイズの比較により、結果は、GZD824群における脾臓のサイズは他の2つの群のものと顕著な差が無いことを示し、GZD824は、マウスの脾臓における2患者由来の白血病細胞(P#4およびP#5)の浸潤を顕著に減少させることができないことを実証した。結果に関しては図7を参照。
図7の上部は、GZD824、イマチニブおよびDMSO群で屠殺されたマウスの脾臓のサイズを比較する写真を示す。
図7の下部は、統計分析による、GZD824、イマチニブおよびDMSO群のマウスの脾臓の重量を示す。
3.3 GZD824群、イマチニブ群またはDMSO群のマウスを屠殺した後に、血液(図8の上部)、脾臓(図8の中央)および骨髄(図8の下部)の組織を、ギムザ染色法またはヘマトキシリン・エオシン染色法で染色した。10−20μLのマウス血液液滴をガラスのスライドにピペットで移し、スライドに均等に広げ、室温で日陰で乾燥させ、ギムザ作動流体(Giemsa working fluid)で15分間染色し、溶離剤で溶出された。中性のホルムアルデヒドで24時間固定した後に、マウスの脾臓および骨髄を脱水し、透明にし、ワックスをかけ、包埋し、スライスし、染色し、次いで顕微鏡で観察した。結果は、GZD824が、イマチニブとDMSOのものと比べて、マウスの血液、脾臓および骨髄における患者P#2に由来する初代白血病細胞の浸潤を顕著に減少させることができることを示す。
実施例4
本実施形態において、患者の初代pre−B ALLによって構築されたPDXマウスに対する実験的研究は、GZD824がpre−B ALLの移植率を抑制できることを示している。
4.1 投与の後、患者P#1に由来するPDXマウスを屠殺した。マウスの血液を赤血球可溶化物で処置して末梢血白血球を得た。マウスの脾臓を100メッシュスクリーンで粉砕して、脾臓単細胞を得た。マウスの骨髄中の骨髄細胞を1mL注射器で洗浄してマウス骨髄単細胞を得た。前述の工程から得られたマウス末梢血白血球、マウス脾臓単細胞およびマウス骨髄単細胞を、抗−CD45−PE抗体で染色し、フローサイトメトリーで検出した。結果は、GZD824がイマチニブおよびDMSOのものと比較して、マウスの血液、脾臓および骨髄におけるヒトCD45陽性細胞の比率を顕著に減少させることができることを示し、これは、GZD824が、イマチニブおよびDMSOのものと比較して、マウスの血液、脾臓および骨髄における患者P#1に由来する初代白血病細胞の浸潤を顕著に減少させることができることを実証する。結果に関し図9を参照すると、これは、マウスの血液、脾臓および骨髄におけるヒトCD45陽性細胞の比率のフローパターンを示す。
4.2 図9と同じ処置方法を使用して、マウスの血液、脾臓および骨髄中のCD45陽性細胞の比率をフローサイトメトリーによって検出し、異なる患者(P#1(B)、P#2(C)、P#3(D))に由来するPDXマウスの血液、脾臓および骨髄におけるCD45陽性細胞の比率を統計分析によって得た。結果は、GZD824が、イマチニブおよびDMSOのものと比較して、マウスの血液、脾臓および骨髄中のヒトCD45陽性細胞の比率を顕著に減少させることができることを示し、これは、GZD824が、マウスの血液、脾臓および骨髄における患者P#1、P#2およびP#3に由来する初代白血病細胞の浸潤を顕著に減少させることができることを実証する。結果に関しては図10を参照。
4.3 図9と同じ処置方法を使用して、患者P#4に由来するPDXマウスを投与の後に屠殺した。マウスの血液、脾臓および骨髄におけるヒトCD45陽性細胞の比率を分析した。結果は、GZD824が、イマチニブとDMSOのものと比較して、マウスの血液中のヒトCD45陽性細胞の比率を顕著に減少させることができることを示し、これは、GZD824が、マウス血液における患者P#4に由来する初代白血病細胞の浸潤を顕著に減少させることができることを実証する。結果に関しては図11を参照。これは、マウスの血液、脾臓および骨髄におけるヒトCD45陽性細胞の比率のフローチャートを示す。
4.4 図9と同じ処置方法を使用して、マウスの血液、脾臓および骨髄中のCD45陽性細胞の比率をフローサイトメトリーによって検出し、異なる患者(P#4(F)およびP#5(G))に由来するPDXマウスの血液、脾臓および骨髄におけるCD45陽性細胞の比率を統計分析によって得た。結果は、GZD824が、イマチニブとDMSOのものと比較して、マウスの血液中のヒトCD45陽性細胞の比率を顕著に減少させることができることを示し、これは、GZD824が、イマチニブおよびDMSOのものと比較して、マウスの血液における患者P#4およびP#5に由来する初代白血病細胞の浸潤を顕著に減少させることができる。結果に関しては図12を参照。
実施例5
本実施形態は、GZD824がPre−B ALL細胞のリン酸化されたSRCタンパク質の発現を効果的に抑制することを説明する。
5.1 GZD824で処置されたNALM6細胞をウェスタンブロット法によって検出した。異なる濃度(3μM/L、1μM/L)のGZD824でNALM6細胞を24時間処置した後に、細胞を収集し溶解してタンパク質を抽出した。ウェスタンブロット法の手順に従い、抽出された全タンパク質を、phospho−SRC、SRC、phospho−STAT3、STAT3、phospho−Rb、Rbおよびc−Myc抗体で分析した。結果は、GZD824が、白血病細胞におけるリン酸化SRC、リン酸化STAT3、およびリン酸化Rbタンパク質の発現を抑制することを示す。タンパク質の観点から、GZD824はSRC/STAT3シグナル経路を抑制することによって白血病細胞を死滅させる。実験結果に関しては図13を参照。
5.2 3μM/LのGZD824およびDMSOで24時間処置した後に、NALM6細胞を1mlのTRIzolに収集してRNAを抽出し、cDNAへ逆転写した。細胞のこれらの2つの群の4つの遺伝子、すなわちBCL−XL、CCND1、CDK4、CCKN1Aの発現を、螢光量的PCR法で検出した。実験結果は、GZD824で処置されたNALM6細胞において、DMSOで処置されたものと比べて、BCL−XL、CCND1およびCDK4遺伝子の発現がダウンレギュレートされたことと、CCKN1Aの発現がアップレギュレートされたこととを示し、これは、アポトーシスを抑制し、細胞周期を促進する関連遺伝子の発現をダウンレギュレートし、そして細胞周期を抑制する遺伝子をアップレギュレートすることができることを意味する。分子の観点から、白血病細胞を死滅させるGZD824のメカニズムを説明することができる。実験結果に関しては、図14を参照。
5.3 GZD824、SRCサプレッサー(KX2−391)、STAT3サプレッサー(HO−3867)またはDMSOでNALM6細胞を24時間処置した後に、アポトーシスをアポトーシスキット(アネキシンV、PI)の使用により検出した。アネキシンV陽性細胞の比率を統計的手法によって分析した。結果は、SRCサプレッサー(KX2−391)およびSTAT3サプレッサー(HO−3867)で処置されたNALM6細胞におけるアポトーシスの比率がほとんど同じであることを示し、GZD824がSRC/STAT3シグナル経路を通じてNALM6細胞を抑制することを実証する。SRCサプレッサー(KX2−391)およびSTAT3サプレッサー(HO−3867)と比較して、GZD824で処置されたNALM6細胞はアポトーシスの最も高い比率を示し、GZD824がSRC/STAT3シグナル経路とは別の他のシグナル経路の抑制によって白血病細胞を死滅させることを実証する。実験結果に関しては、図15を参照。
実施例6
本実施形態は、GZD824がPre−B ALL細胞のPI3K/AKTシグナル経路を効果的に抑制することができることを説明する。
6.1 ヒトの初代白血病細胞をP#2 PDXマウスの血液、脾臓および骨髄から収集し、これらの3つの異なるマウスの臓器に由来する白血病細胞を、1μM/LのGZD824またはDMSOと24時間共培養した。アネキシンV陽性細胞の比率を統計的手法によって分析した。結果は、マウスの骨髄に由来する白血病細胞のアポトーシスの比率が最低であることを示し、骨髄環境における白血病細胞はある種の防御因子のためにGZD824に対する感受性が低いことを実証する。結果に関しては図16を参照。
6.2 ヒトの初代白血病細胞をP#1 PDXマウスの脾臓から抽出し、DMSO、GZD824(1μM/L)、IGF−1(10ng/mL)またはGZD824(1μM/L)およびIGF−1(10ng/mL)と24時間共培養した。アネキシンV陽性細胞の比率を統計的手法によって分析した。結果は、GZD824が初代白血病細胞のアポトーシスを促進することができ、サイトカインIGF−1を加えることで、初代白血病細胞のアポトーシスに対するGZD824の効果を部分的に逆転させることができることを示し、GZD824が白血病細胞を死滅させる時にIGF−1によって活性化されるシグナル経路が関与していることを実証している。実験結果に関しては図17を参照。
6.3 異なる濃度(3μM/L、1μM/L)のGZD824でNALM6細胞を24時間処置した後に、細胞を収集し溶解した。免疫ブロット法により、抗−phospho−AKT、AKTおよびIRS1抗体を使用して可溶化物を分析した。結果は、GZD824が白血病細胞のリン酸化されたAKTおよびIRS1の発現をダウンレギュレートすることができることを示し、GZD824はPI3K/AKTシグナル経路を抑制することによっても白血病細胞を死滅させることを実証する。実験結果に関しては図18を参照。
6.4 GZD824で処置された初代Pre−B ALL細胞をウェスタンブロット法で検出する。細胞を、DMSO、GZD824(1μM)、IGF−1(10ng/mL)またはGZD824(1μM)およびIGF−1(10ng/mL)でそれぞれ24時間共培養した。細胞を収集し溶解した。可溶化物をphospho−AKT、AKTおよびIRS1抗体で分析した。GZD824は、2つのシグナル経路、すなわちSRC/STAT3、PI3K/AKT、を抑制することにより、白血病細胞を死滅させ、Ph−ALL患者のための処置において十分に適用されうる。結果に関しては図20を参照。
前述の実施例における技術的特徴はそれぞれ任意に組み合わせることができる。簡潔さのため、上記の実施例における異なる技術的特徴の可能な組み合わせのすべてが本明細書に記述されているわけではない。しかしながら、これらの技術的特徴の組み合わせが矛盾していない限り、本明細書に記載の範囲に属すると考慮されるものとする。
前述の実施例は、単に具体的かつ詳細に記載された本発明のいくつかの実施形態を提供するに過ぎず、これらは本発明の保護の範囲に対する制限と見なされるべきでない。当業者は本発明の概念から逸脱することなく異なる変更および修正を行うことができ、これらの変更および修正は本発明の保護の範囲に属するものとすることに留意されたい。したがって、本特許の保護の範囲は請求項に基づいて決定されるべきである。

Claims (2)

  1. 前駆Bリンパ芽球性白血病を処置するための薬剤の製造における、(3−((1H−ピラゾール[3,4−b]ピリジン−5−置換)エチニル)−4−メチル−N−(4−((4−メチルピペラジン−1−置換)メチル)−3−(トリフルオロメチル)フェニル)ベンズアミド)およびその薬学的に許容可能な塩の使用。
  2. Ph陰性前駆Bリンパ芽球性白血病を処置するための薬剤の製造における、(3−((1H−ピラゾール[3,4−b]ピリジン−5−置換)エチニル)−4−メチル−N−(4−((4−メチルピペラジン−1−置換)メチル)−3−(トリフルオロメチル)フェニル)ベンズアミド)およびその薬学的に許容可能な塩の使用。
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