JP6722481B2 - エネルギー需要制御装置、エネルギー需要制御方法、エネルギー需要制御システム、およびプログラム - Google Patents
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Description
自動デマンドレスポンスでは、例えば、各需要家において調整可能な電力使用削減量の予測が行われ、電力需要量の調整における全体の目標値と当該予測の結果とに基づいて電力需要量を制御する対象となる需要家が選定される。そのため、電力需要量の調整の精度は、各需要家において調整可能な電力使用削減量または電力使用促進量の予測の精度に依存する。
また、制御対象として選定された需要家は負担を強いられることになるため、例えば、電力需要量の調整が長時間行われる場合には、公平かつ効率的に需要家が選定されることが好ましい。
以下、本発明の実施形態について説明する。
まず、本発明の実施形態に係る電力需要制御システムの構成について、図面を参照しながら説明する。
図1は、本発明の実施形態に係る電力需要制御システム1の構成を示す概略図である。
図示するように、電力需要制御システム1(エネルギー需要制御システム)は、電力需要制御装置10(エネルギー需要制御装置)と、電力系統20と、少なくとも1つの需要家設備30と、通信ネットワーク40と、配電線50と、を含んで構成される。
なお、電力需要制御装置10と電力系統20とは、例えば、電力会社等によって管理される。
なお、本実施形態においては電力需要を制御するシステムを例として説明するが、これに限られない。本発明に係る制御システムは、例えば、ガス等のその他のエネルギーの需要量を制御するような制御システムにも適用可能である。
図示するように、需要家設備30は、スマートメータ301と、電力管理装置302と、少なくとも1つの負荷機器303と、を含んで構成される。
なお、需要家設備30は、電力系統20から配電線50を介して供給される電力を蓄電する蓄電装置(図示せず)や、自家発電装置(図示せず)などを含むような構成であってもよい。
ここで、本発明の特徴を分かり易くするため、まず、従来のデマンドレスポンスによる電力需要制御の一例について説明する。
図2は、従来のデマンドレスポンスによる電力需要制御の一例を示す概略図である。図2に示すグラフにおいて、縦軸は電力需要量(エネルギー需要量)を表し、横軸は時間を表す。また二重線は電力需要量の目標値を表し、実線は電力需要量の実際値を表す。したがって、本例においては、時間t00の時点において、電力需要量の目標値よりも実際値のほうがより数値が大きいため、電力需要量を削減させるための電力制御が行われる。そして、電力需要量の削減目標値は、図示するようにdfである。なお、電力需要量の目標値よりも実際値のほうがより数値が小さい場合には、電力需要量を促進させるための電力制御が行われる。
時間t00の時点から時間t01までの時点の間において、電力需要制御を行う対象とする需要家設備の選定等が行われる。そして、時間t01の時点において、電力需要制御システムから需要家設備へ機器制御命令が送信され、電力需要制御を行う対象とする需要家設備が有する負荷機器に対する機器制御が開始される。
例えば、図2において点線で示した矢印は、シナリオa1における電力需要量の推移を表している。シナリオa1においては、時間t01の時点から時間t02の時点までの間において、電力需要量が徐々に削減している。そして、時間t02の時点において、電力需要量の目標値(すなわち、二重線が示す値)よりもやや大きい電力需要量のところで削減が止まっている。そして、時間t02の時点よりも後の時間においては、上記の電力需要量の値が継続する結果となっている。
シナリオa3では、時間t03の時点から、電力需要量が徐々に促進され始めている(再び電力需要量の値が大きくなる)結果となっている。また、シナリオa4では、時間t03の時点から、電力需要量が徐々に削減される(さらに電力需要量の値が小さくなる)結果となっている。
次に、本実施形態における電力需要制御の一例について説明する。
図3は、本実施形態に係る電力需要制御システム1の電力需要制御装置10による電力需要制御の一例を示す概略図である。図3に示すグラフにおいて、縦軸は電力需要量を表し、横軸は時間を表す。また二重線は電力需要量の目標値を表し、実線は電力需要量の実際値を表す。したがって、本例においては、時間t10の時点において、電力需要量の目標値よりも実際値のほうがより数値が大きいため、最初は、電力需要量を削減させるための電力制御が行われる。そして、本例における電力需要量の削減目標値は、図示するように10kwである。
また、本実施形態に係る電力需要制御装置10は、上記において設定された継続期間を複数の期間に分割した期間であるサイクル期間を決定する。例えば、電力需要制御の継続期間が2時間であるのに対して、当該継続期間を8つに分割する15分間のサイクル期間が決定される。
また、サイクル期間は、過去の統計に基づいて適切な長さに設定されるようにしてもよい。また、サイクル期間は、スマートメータ301が需要家情報を送信可能な間隔に応じて設定されるようにしてもよい。
または、電力需要量の制御量の目標値には、例えば、制御期間中における実績値の平均が、指定された電力需要量に近づくような値が設定されるようにしてもよい。すなわち、電力需要量の制御量の目標値は、制御期間全体として目標値と実際値との差を少なくするように定められてもよい。
本例においては、サイクル1での電力需要制御によって目標値を2kW超過する削減がなされたことから、サイクル2における目標値は電力需要を促進させる促進目標値であり、2kwである。
サイクル3のサイクル期間の終わりに近い時間t20の時点から、サイクル3において行われた電力需要制御の効果測定が行われる。この効果測定により、例えば、図示するように、目標値を4kW超過する促進がなされた(すなわち、t19の時点における電力需要量から4kWの促進がなされた)ことが測定される。効果測定がなされると、t21の時点において、電力需要制御装置10は、当該効果測定の結果に基づいて目標値の補正(すなわち、次のサイクル期間であるサイクル4における目標値の設定)を行う。
本例では、サイクル3の期間において、目標値から4kW乖離する電力需要量の促進(増加)がなされたことから、サイクル4における目標値は、電力需要を削減させる削減目標値であり、4kwである。
次に、電力需要制御装置10の詳細な機能構成について、図面を参照しながら説明する。
図4は、本発明の実施形態に係る電力需要制御システム1の電力需要制御装置10の機能構成を示すブロック図である。
図示するように、電力需要制御装置10は、需要家情報取得部101と、電力需要管理部102と、記憶部103と、調整可能量予測部104と、需要家選定部105と、機器制御信号送信部106と、を含んで構成される。
イベント情報設定部1021は、目標とする電力需要量と制御対象の期間である制御期間とを示す情報を含むイベント情報を取得する。イベント情報設定部1021は、イベント情報を、例えば、電力需要制御装置10の管理者による操作入力に基づいて取得する。
効果測定部1022は、後述する目標設定部1023によって設定された電力需要量の制御量の目標値と、需要家情報取得部101によって取得された需要家情報が示す電力使用量(実際値)とに基づいて、電力需要量の制御の効果を測定する。
なお、上述したように、電力需要量の制御量の目標値は、上述したような、指定された電力需要量と実際の電力使用量との差分値であることには限られない。例えば、電力需要量の制御量の目標値は、指定された電力需要量よりも所定の量だけ少ない(または、多い)電力需要量を目標値とするようにしてもよい。
電力使用実績情報とは、需要家設備ごと、または負荷機器303ごとの過去の電力使用量の実績値を示すデータである。
需要家蓄電情報とは、需要家設備ごとの蓄電設備(図示せず)に蓄電された電力に関する情報を示すデータである。
外的要因情報とは、天候や気候を示す情報、曜日や祝日等を示すカレンダー情報、各種の(電力使用に影響を与えるような)イベントの有無に関する情報、および顧客の電力供給会社との契約プランに関する情報などを含む、外的要因に関する情報を示すデータである。
参加実績情報とは、需要家設備ごとの、過去の電力需要制御に対する参加実績を示すデータである。
調整可能量予測部104は、記憶部103に記憶された過去の実績情報(過去制御実績情報)や外的要因情報、および需要家情報取得部101によって取得されるリアルタイムの需要家情報などに基づいて、調整可能量予測値の予測を行う。
更に詳しくは、図示するように、需要家選定部105は、参加度算出部1051と、制御量確度算出部1052と、優先度決定部1053と、選定部1054と、を含んで構成される。
なお、参加度は、時間帯ごとに分けてそれぞれ算出されるようにしてもよい。
選定部1054は、優先度決定部1053によって決定された需要家優先度に基づいて、電力需要制御の対象とする需要家設備を選定する。なお、需要家選定における選定ロジックの例については、後述する。
以下に、需要家選定部105において行われる需要家選定の選定ロジックの第1の実施例について詳しく説明する。
図5乃至図7は、本実施形態に係る電力需要制御システム1の電力需要制御装置10による需要家選定の選定ロジックの一例を示す図である。
図5(A)は、参加度算出部1051が、需要家の過去の参加実績情報をパターン別に分類する流れを表す。
次に、制御量確度算出部1052は、上述したように、記憶部103に記憶された参加実績情報に含まれる、需要家設備ごとの制御実績と、当該需要家設備における電力使用量の削減または促進(増加)の調整可能量の予測値と、の間の乖離等に基づいて算出される制御量確度を算出する。制御量確度は、デマンドレスポンス発動時の制御命令に対して、需要家設備がどの程度の確度で遂行するかを表す。
優先度決定部1053は、ソートした結果等に基づいて、電力需要制御の対象とする需要家設備30を選定するために用いられる需要家優先度を決定する。そして、優先度決定部1053は、決定した需要家優先度に基づいて、電力需要制御の対象とする需要家設備30を選定する。なお、この選定は、電力需要制御の効果や、需要家間の公平性なども考慮して行われる。図6(c)は、電力需要制御の対象とする需要家設備30が選定された結果を表す。
例えば、優先度決定部1053は、参加度と制御量確度とがともに高い値(例えば、参加度が90以上、かつ、制御量確度が20以上)である需要家に対して、「初回対象」の項目の値に「×」を設定する。なぜならば、参加度と制御量確度がともに高い需要家は、電力需要制御における結果の信頼度が高いことから、例えば、緊急時の電力需要制御や、電力需要制御の後半のサイクル期間における電力の微調整の時のために、あえて初回の制御対象からは外される。
なお、初回対象から除外する需要家設備30をどのように決定するかについては、制御対象期間の長さや、電力需要の制御量などを考慮して決定するようにしてもよい。
以上により、優先度決定部1053による需要家設備30の優先度が決定される。
図7は、優先度決定部1053によって生成されるテーブルの一例を示す図である。
このように、選定部1054は、選定する需要家設備30の一部についてはランダムに選定することで、電力需要制御の効果を維持しつつも、対象とする需要家の偏りを防ぎ公平性を保つことができる。
以下に、需要家選定部105において行われる需要家選定の選定ロジックの第2の実施例について説明する。
図8は、本実施形態に係る電力需要制御システム1の電力需要制御装置10による需要家選定の選定ロジックの一例を示す図である。図8において、テーブルtb1は、サイクル1のサイクル期間の開始時点である時間t30の時点における、需要家と、信頼度と、選定対象であるか否かを示すフラグと、を需要家ごとに対応付けたテーブルである。
図示するように、サイクル1における電力需要の制御では、制限目標の値には到達しなかったものとする。これにより、サイクル2のサイクル期間の開始時点である時間t31の時点において、再び需要家選定が行われる。
以下に、需要家選定部105において行われる需要家選定の選定ロジックの第3の実施例について説明する。
図9は、本実施形態に係る電力需要制御システム1の電力需要制御装置10による需要家選定の選定ロジックの一例を示す図である。
計画的なデマンドレスポンスではなく、災害等による緊急性の高いデマンドレスポンスを実施する場合には、需要家選定部105は、初回(サイクル1)の需要家選定から、信頼度の高い需要家を選定する。図9のテーブルtb4に図示するように、需要家選定部105は、信頼度の上位から、信頼度が高い需要家である需要家Aおよび需要家B、そして信頼度がやや高い需要家Cを、サイクル1において選定する。
これにより、緊急時等においては、目標とする電力需要量へより早く到達されることが見込まれる。
以下、電力需要制御装置10の動作について、図面を参照しながら説明する。
図10は、本発明の実施形態に係る電力需要制御システム1の電力需要制御装置10の動作を示すフローチャートである。本フローチャートは、電力需要制御装置10の電力需要管理部102が、目標とする電力需要量と制御対象の期間である制御期間とを示す情報を含むイベント情報を取得した際に開始する。
以上で、図10に示すフローチャートの説明を終了する。
また、本実施形態に係る電力需要制御装置10は、計画的なデマンドレスポンスを実施する場合には、比較的高い確度での対応が見込める信頼度の高い需要家は初回の選定対象にはせず、2サイクル目以降において当該需要家を選定対象とする。これにより、信頼度の高い需要家ばかりが常に選定されるようなことがなく公平性が保たれつつ、予測値と実際値との乖離が発生した場合には信頼度の高い需要家が選定されることによって効率的に電力需要制御がなされる。
また、本実施形態に係る電力需要制御装置10は、災害等による緊急性の高いデマンドレスポンスを実施する場合には、初回(サイクル1)の需要家選定から、信頼度の高い需要家を選定する。これにより、緊急時等においては、目標とする電力需要量へより早く到達するように制御することができる。
Claims (10)
- 目標とするエネルギー需要量となるように制御対象の期間である制御期間に需要家の機器を制御するエネルギー需要制御装置であって、
需要家設備におけるエネルギー使用状況を含む需要家情報を需要家ごとに取得する取得部と、
前記制御期間が複数の期間に分割された期間であるサイクル期間ごとに前記エネルギー需要量の制御量の目標値であって前記需要家設備の全てに対するエネルギー需要量の制御量の目標値を設定し、前記サイクル期間ごとに前記エネルギー需要量の制御の実施効果を測定し、測定した実施効果の結果に基づいて次のサイクル期間の前記エネルギー需要量の制御量の目標値を再設定する管理部と、
前記需要家設備において削減可能なエネルギー需要量の予測値または促進可能なエネルギー需要量の予測値である調整可能量予測値を前記需要家設備ごとに予測する予測部と、
前記エネルギー需要量の制御量の目標値と、少なくとも前記調整可能量予測値とに基づいて前記エネルギー需要量を制御する対象とする需要家設備を選定する選定部と、
選定された前記需要家設備へエネルギー需要量の削減または増加をさせるための制御信号を送信する送信部と、
を備えることを特徴とするエネルギー需要制御装置。 - 前記取得部は、
需要家設備におけるエネルギー使用状況と、電力需要制御開始後の需要家の行動を示す情報とを含む需要家情報を需要家ごとに取得し、
前記選定部は、
前記エネルギー需要量の制御量の目標値と、前記調整可能量予測値と、前記需要家情報に含まれる前記電力需要制御開始後の需要家の行動を示す情報に基づいて算出される参加度であって前記需要家設備が前記エネルギー需要量の制御を承諾する確度を表す参加度と、前記需要家設備に要請された制御量に対してどの程度の制御量を遂行するかを表す制御量確度と、に基づいて前記エネルギー需要量を制御する対象とする需要家設備を選定する
ことを特徴とする請求項1に記載のエネルギー需要制御装置。 - 前記選定部は、前記参加度と前記制御量確度とに基づいて決定される前記需要家設備ごとの優先度に基づいて選定する
ことを特徴とする請求項2に記載のエネルギー需要制御装置。 - 前記選定部は、前記参加度と前記制御量確度とが所定の値よりも高い前記需要家設備を初回の前記サイクル期間における前記エネルギー需要量の制御の制御対象として選定しない
ことを特徴とする請求項2に記載のエネルギー需要制御装置。 - 前記選定部は、前記参加度と前記制御量確度とが所定の値よりも低い前記需要家設備を初回の前記サイクル期間における前記エネルギー需要量の制御の制御対象として選定する
ことを特徴とする請求項2に記載のエネルギー需要制御装置。 - 前記選定部は、前記エネルギー需要量を制御する対象とする前記需要家設備の一部をランダムに選択する
ことを特徴とする請求項1に記載のエネルギー需要制御装置。 - 前記予測部は、前記需要家設備におけるエネルギー使用量に影響を与える外的要因を示す外的要因情報、前記需要家設備ごとの過去の前記エネルギー需要量の制御実績を示す過去制御実績情報、または前記需要家設備ごとの現在の前記エネルギー需要量の制御実績を示す現在制御実績情報の少なくとも1つに基づいて予測する
ことを特徴とする請求項1に記載のエネルギー需要制御装置。 - 目標とするエネルギー需要量となるように制御対象の期間である制御期間に需要家の機器を制御するエネルギー需要制御装置のコンピュータが用いるエネルギー需要制御方法であって、
取得部が、需要家設備におけるエネルギー使用状況を含む需要家情報を需要家ごとに取得する取得ステップと、
管理部が、前記制御期間が複数の期間に分割された期間であるサイクル期間ごとに前記エネルギー需要量の制御量の目標値であって前記需要家設備の全てに対するエネルギー需要量の制御量の目標値を設定し、前記サイクル期間ごとに前記エネルギー需要量の制御の実施効果を測定し、測定した実施効果の結果に基づいて次のサイクル期間の前記エネルギー需要量の制御量の目標値を再設定する管理ステップと、
予測部が、前記需要家設備において削減可能なエネルギー需要量の予測値または促進可能なエネルギー需要量の予測値である調整可能量予測値を前記需要家設備ごとに予測する予測ステップと、
選定部が、前記エネルギー需要量の制御量の目標値と、少なくとも前記調整可能量予測値とに基づいて前記エネルギー需要量を制御する対象とする需要家設備を選定する選定ステップと、
送信部が、選定された前記需要家設備へエネルギー需要量の削減または増加をさせるための制御信号を送信する送信ステップと、
を備えることを特徴とするエネルギー需要制御方法。 - 目標とするエネルギー需要量となるように制御対象の期間である制御期間に需要家の機器を制御するエネルギー需要制御装置と、少なくとも1つの需要家設備と、を有するエネルギー需要制御システムであって、
前記エネルギー需要制御装置は、
需要家設備におけるエネルギー使用状況を含む需要家情報を需要家ごとに取得する取得部と、
前記制御期間が複数の期間に分割された期間であるサイクル期間ごとに前記エネルギー需要量の制御量の目標値であって前記需要家設備の全てに対するエネルギー需要量の制御量の目標値を設定し、前記サイクル期間ごとに前記エネルギー需要量の制御の実施効果を測定し、測定した実施効果の結果に基づいて次のサイクル期間の前記エネルギー需要量の制御量の目標値を再設定する管理部と、
前記需要家設備において削減可能なエネルギー需要量の予測値または促進可能なエネルギー需要量の予測値である調整可能量予測値を前記需要家設備ごとに予測する予測部と、
前記エネルギー需要量の制御量の目標値と、少なくとも前記調整可能量予測値とに基づいて前記エネルギー需要量を制御する対象とする需要家設備を選定する選定部と、
選定された前記需要家設備へエネルギー需要量の削減または増加をさせるための制御信号を送信する送信部と、
を備え、
前記需要家設備は、
前記エネルギー使用状況を含む前記需要家情報を前記取得部へ送信するスマートメータと、
前記送信部から送信された前記制御信号に基づいてエネルギー使用量が調整される負荷機器と、
を備える
ことを特徴とするエネルギー需要制御システム。 - 目標とするエネルギー需要量となるように制御対象の期間である制御期間に需要家の機器を制御するエネルギー需要制御装置のコンピュータに、
需要家設備におけるエネルギー使用状況を含む需要家情報を需要家ごとに取得する取得ステップと、
前記制御期間が複数の期間に分割された期間であるサイクル期間ごとに前記エネルギー需要量の制御量の目標値であって前記需要家設備の全てに対するエネルギー需要量の制御量の目標値を設定し、前記サイクル期間ごとに前記エネルギー需要量の制御の実施効果を測定し、測定した実施効果の結果に基づいて次のサイクル期間の前記エネルギー需要量の制御量の目標値を再設定する管理ステップと、
前記需要家設備において削減可能なエネルギー需要量の予測値または促進可能なエネルギー需要量の予測値である調整可能量予測値を前記需要家設備ごとに予測する予測ステップと、
前記エネルギー需要量の制御量の目標値と、少なくとも前記調整可能量予測値とに基づいて前記エネルギー需要量を制御する対象とする需要家設備を選定する選定ステップと、
選定された前記需要家設備へエネルギー需要量の削減または増加をさせるための制御信号を送信する送信ステップと、
を実行させるためのプログラム。
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