JP6720524B2 - catheter - Google Patents
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Description
本発明は、カテーテルに関する。 The present invention relates to catheters.
体腔内に導入して用いられるカテーテルとしては、近年、遠位端部を屈曲させることにより体腔への進入方向を操作可能なものが提供されている。 As a catheter used by being introduced into a body cavity, in recent years, a catheter that can be operated in the direction of entry into the body cavity by bending a distal end has been provided.
たとえば、特許文献1には、主管腔(同文献の中央内腔)の周囲に、これよりも細径の2つの副管腔(同文献のワイヤ内腔)を設けたカテーテルが記載されている。このサブルーメンの内部には操作線(同文献の変向ワイヤ)が挿通されており、基端側の作動ハンドルを操作して操作線を牽引することによりカテーテルの先端が曲がるようになっている。
For example,
しかしながら、特許文献1に記載されたようなカテーテルでは、先端部が局部的に過大な曲率で屈曲してしまうことにより、カテーテルを太い血管から細い血管に進入させる場合などにおいて良好な操作性を得られないことがある。
However, in the catheter as described in
本発明は上述のような課題に鑑みてなされたものであり、より操作性が良好なカテーテルを提供するものである。 The present invention has been made in view of the above-mentioned problems, and provides a catheter with better operability.
本発明は、シース本体と、前記シース本体の内部に通孔形成されたルーメンと、前記ルーメンに挿通されているとともに前記シース本体の先端部に連結されている操作線と、を有し、前記操作線が牽引されることにより前記先端部が屈曲するカテーテルであって、
前記ルーメンの周壁と前記操作線との摺動抵抗は、前記シース本体の前記先端部と基端部との間の中間部における前記摺動抵抗よりも、前記先端部における前記摺動抵抗が大きいカテーテルを提供するものである。
The present invention has a sheath main body, a lumen having a through hole formed inside the sheath main body, and an operation wire inserted into the lumen and connected to a distal end portion of the sheath main body. A catheter in which the distal end portion is bent by pulling the operation wire,
The sliding resistance between the peripheral wall of the lumen and the operating wire is larger at the distal end portion than at the intermediate portion between the distal end portion and the proximal end portion of the sheath body. A catheter is provided.
本発明によれば、カテーテルの操作性をより良好にすることが可能となる。 According to the present invention, the operability of the catheter can be improved.
以下、本発明の実施形態について、図面を用いて説明する。なお、すべての図面において、同様の構成要素には同一の符号を付し、重複する説明は適宜に省略する。 Embodiments of the present invention will be described below with reference to the drawings. In all the drawings, the same constituents will be referred to with the same signs, while omitting their overlapping descriptions.
〔第1の実施形態〕
図1〜図3は第1の実施形態に係るカテーテル100を示す図であり、このうち図1はカテーテル100を長手方向に沿って切った断面図(縦断面図)であり、図2はカテーテル100を長手方向に対して垂直に切った断面図(横断面図)であり、図3は図1よりも模式的で拡大した縦断面図である。図1は図2のI−I線断面図であり、図2は図1のII−II線断面図である。また、図3において左側が遠位側(先端側)、右側が近位側(基端側)である。なお、図3においては、図1に示される構成のうち、1本のサブチューブ40と、サブチューブ40内に挿通された操作線60と、サブチューブ40の内部空間である副管腔42と、サブチューブ40の周囲の外層50とを選択的に示しており、他の構成については図示を省略している。
[First Embodiment]
1 to 3 are views showing a
本実施形態のカテーテル100は、シース本体(管状本体10)と、シース本体の内部に通孔形成されたルーメン(本実施形態の場合、副管腔42)と、ルーメンに挿通されているとともにシース本体の先端部に連結されている操作線60と、を有し、操作線60が牽引されることにより先端部が屈曲するカテーテルである。
ルーメンの周壁と操作線60との摺動抵抗は、シース本体の先端部と基端部との間の中間部における摺動抵抗よりも、先端部における摺動抵抗が大きい。
これにより、シース本体の先端部が局部的に過大な曲率(過小な曲率半径)で屈曲してしまうことを抑制できるため、管状本体10の先端の向きを容易に調整できるとともに、管状本体10の先端を所望の体腔に進入させることが容易となる。
ここで、ルーメンの周壁と操作線60との摺動抵抗とは、シース本体を屈曲させた状態で、単位長さのルーメンに対して相対的に操作線60を軸方向に移動させる際の抵抗の大きさを意味する。
The
The sliding resistance between the peripheral wall of the lumen and the
As a result, it is possible to prevent the distal end portion of the sheath body from locally bending with an excessive curvature (an excessively small radius of curvature), so that the orientation of the distal end of the
Here, the sliding resistance between the peripheral wall of the lumen and the
図1及び図3に示すように、本実施形態の場合、管状本体10()の先端部における副管腔42の内径が、管状本体10の中間部における副管腔42の内径よりも小さい。これにより、副管腔42の周壁と操作線60との摺動抵抗が、中間部における摺動抵抗よりも、先端部における摺動抵抗が大きくなっている。
より詳細には、副管腔42の内径は、管状本体10の中間部から基端部に亘って一定となっており、先端部において局部的に小さくなっている。
As shown in FIGS. 1 and 3, in the case of the present embodiment, the inner diameter of the
More specifically, the inner diameter of the
本実施形態の場合、副管腔42は、管状本体10に埋設されているサブチューブ40の内部空間により構成されている。そして、管状本体10の中間部におけるサブチューブ40の内径よりも、管状本体10の先端部におけるサブチューブ40の内径が小さくなっている。このような構成は、例えば、熱収縮チューブなどを用いて管状本体10の先端部を選択的に加熱及び加圧し、先端部においてサブチューブ40を潰すことによって、実現することができる。
すなわち、カテーテル100は、管状本体10に埋設されたチューブ(サブチューブ40)を備え、チューブの内部空間がルーメンを構成しており、管状本体10の先端部においてチューブが潰れている。
このような構成とすることにより、サブチューブ40により構成された副管腔42を有するタイプのカテーテル100において、先端部における副管腔42の内径が、中間部における副管腔42の内径よりも小さい構成を実現することができる。
In the case of the present embodiment, the
That is, the
With such a configuration, in the
以下、本実施形態をより詳細に説明する。本実施形態のカテーテル100は、管状本体10を血管内に挿通させて用いられる血管内カテーテルである。
Hereinafter, the present embodiment will be described in more detail. The
管状本体10は、内部に主管腔(メインルーメン)20が通孔形成された中空管状かつ長尺の部材である。より具体的には、管状本体10は、肝臓の8つの亜区域の何れにも進入させることが可能な外径および長さに形成されている。
The tubular
管状本体10は積層構造を有している。図2に示すように、主管腔20を中心に、内径側から順に内層24、第1外層52および第2外層54が積層されて管状本体10は構成されている。第2外層54の外表面には親水層(図示せず)が形成されている。内層24、第1外層52および第2外層54は、可撓性の樹脂材料により構成され、それぞれ円環状で略均一の厚みを有している。第1外層52と第2外層54とを合わせて外層50と呼称する場合がある。
The
内層24は管状本体10の最内層であり、その内壁面により主管腔20を画定する。主管腔20の横断面形状は特に限定されないが、本実施形態では円形である。横断面円形の主管腔20の場合、その直径は、管状本体10の長手方向に亘って均一でもよく、または長手方向の位置により相違してもよい。たとえば、管状本体10の一部または全部の長さ領域において、先端から基端に向かって主管腔20の直径が連続的に拡大するテーパー状とすることができる。
The
内層24の材料としては、例えば、フッ素系の熱可塑性ポリマー材料を挙げることができる。このフッ素系の熱可塑性ポリマー材料としては、具体的には、ポリテトラフルオロエチレン(PTFE)、ポリビニリデンフルオライド(PVDF)およびペルフルオロアルコキシフッ素樹脂(PFA)を挙げることができる。内層24をこのようなフッ素系ポリマー材料で構成することにより、主管腔20を通じて薬液等を供給する際のデリバリー性が良好となる。また、主管腔20にガイドワイヤーを挿通する場合に、ガイドワイヤーの摺動抵抗が低減される。
Examples of the material of the
外層50は、管状本体10の厚みの大部分を占める。本実施形態の外層50は、保持ワイヤ70を内包する断面円環状の第1外層52と、この第1外層52の周囲に設けられて第2補強層80を内包する断面円環状の第2外層54と、を含んでいる。
The
外層50の内側層にあたる第1外層52の内部には、内径側から順にワイヤ補強層30、サブチューブ(チューブ)40および保持ワイヤ70が設けられている。外層50の外側層にあたる第2外層54の内部には、第2補強層80が設けられている。第2補強層80は、第1外層52の外表面に接している。ワイヤ補強層30と第2補強層80は、管状本体10と同軸に配置されている。第2補強層80はワイヤ補強層30およびサブチューブ40の周囲を取り囲むように、これらと離間して配置されている。
Inside the first
外層50の材料としては熱可塑性ポリマー材料を用いることができる。この熱可塑性ポリマー材料としては、ポリイミド(PI)、ポリアミドイミド(PAI)、ポリエチレンテレフタレート(PET)、ポリエチレン(PE)、ポリアミド(PA)、ポリアミドエラストマー(PAE)、ポリエーテルブロックアミド(PEBA)などのナイロンエラストマー、ポリウレタン(PU)、エチレン−酢酸ビニル樹脂(EVA)、ポリ塩化ビニル(PVC)またはポリプロピレン(PP)を挙げることができる。
外層50には無機フィラーを混合してもよい。無機フィラーとしては、硫酸バリウムや次炭酸ビスマスなどの造影剤を例示することができる。外層50に造影剤を混合することで、体腔内における管状本体10のX線造影性を向上することができる。
As the material of the
An inorganic filler may be mixed in the
第1外層52と第2外層54とは、同種または異種の樹脂材料により構成されている。図2では第1外層52と第2外層54との境界面を明示してあるが、本発明はこれに限られない。第1外層52と第2外層54とを同種の樹脂材料で構成した場合、両層は渾然一体に融合していて明瞭な境界面を持っていなくてもよい。すなわち、本実施形態の外層50は、第1外層52と第2外層54とが互いに区別可能な多層で構成されていてもよく、または第1外層52と第2外層54とが一体となった単一層として構成されていてもよい。
The first
ワイヤ補強層30は、管状本体10のうち操作線60よりも内径側に設けられて内層24を保護する保護層である。操作線60の内径側にワイヤ補強層30が存在することで、操作線60が第1外層52および内層24を破断させて主管腔20に露出することが抑制される。
ワイヤ補強層30は補強ワイヤ32を巻回してなる。補強ワイヤ32の材料には、タングステン(W)、ステンレス鋼(SUS)、ニッケルチタン系合金、鋼、チタン、銅、チタン合金または銅合金などの金属材料のほか、内層24および第1外層52よりも剪断強度が高いポリイミド(PI)、ポリアミドイミド(PAI)またはポリエチレンテレフタレート(PET)などの樹脂材料を用いることができる。本実施形態では、補強ワイヤ32としてステンレス鋼の細線を挙げる。
The
The
ワイヤ補強層30は、補強ワイヤ32をコイル巻回すること、又は、メッシュ状に編組することなどにより構成されている。補強ワイヤ32の条数や、コイルピッチ、メッシュ数は特に限定されない。ここで、ワイヤ補強層30のメッシュ数とは、補強ワイヤ32の延在方向にみた単位長さ(1インチ)あたりの交差本数(目の数)をいう。
The
補強ワイヤ32は、内層24の周囲に斜めに巻回されている。内層24の径方向に対する補強ワイヤ32の延在方向の為す角を、補強ワイヤ32のピッチ角という。補強ワイヤ32が密ピッチで巻回されている場合、ピッチ角は小さな角度になる。逆に補強ワイヤ32が管状本体10の軸心に沿って浅い角度で巻回されている場合、ピッチ角は90度に近い大きな角度になる。本実施形態の補強ワイヤ32のピッチ角は特に限定されないが、30度以上、好ましくは45度以上、かつ75度以下とすることができる。
The reinforcing
本実施形態のワイヤ補強層30として、補強ワイヤ32を編組したブレード層を例示する。第1外層52はワイヤ補強層30とサブチューブ40との間に含浸している。
As the
第2補強層80は、管状本体10のうち操作線60よりも外径側に設けられて第2外層54を保護する保護層である。操作線60の外径側に第2補強層80が存在することで、操作線60が第2外層54および親水層(図示せず)を破断させて管状本体10の外部に露出することを防止する。
第2補強層80は第2補強ワイヤ82をコイル巻回またはメッシュ状に編組してなる。第2補強ワイヤ82には、ワイヤ補強層30の補強ワイヤ32として例示した上記の材料を用いることができる。第2補強ワイヤ82と補強ワイヤ32とは同種の材料でもよく、または異種の材料でもよい。本実施形態では、第2補強ワイヤ82として、補強ワイヤ32と同種の材料(ステンレス鋼)により構成された細線をメッシュ状に編組したブレード層を例示する。
The second reinforcing
The second reinforcing
第2補強ワイヤ82と補強ワイヤ32との線径は同一でもよく、または異なってもよい。本実施形態では、第2補強ワイヤ82と補強ワイヤ32とは同一の線径である。
また、ワイヤ補強層30を構成する補強ワイヤ32の条数と、第2補強層80を構成する第2補強ワイヤ82の条数との大小も特に限定されないが、本実施形態では同数とする。図2では、ワイヤ補強層30、第2補強層80ともにそれぞれ16条のワイヤ(補強ワイヤ32、第2補強ワイヤ82)により構成されたブレード層を図示してある。
The wire diameters of the second reinforcing
Further, the number of threads of the reinforcing
サブチューブ40は副管腔(ルーメン)42を画定する中空管状の部材である。サブチューブ40は外層50(第1外層52)の内部に埋設されている。サブチューブ40は、たとえば熱可塑性ポリマー材料により構成することができる。その熱可塑性ポリマー材料としては、ポリテトラフルオロエチレン(PTFE)、ポリエーテルエーテルケトン(PEEK)、または四フッ化エチレン・六フッ化プロピレン共重合体(FEP)などの低摩擦樹脂材料が挙げられる。
サブチューブ40は、外層50よりも曲げ剛性率および引張弾性率が高い材料で構成されている。
The sub-tube 40 is a hollow tubular member that defines a sub-lumen 42. The sub-tube 40 is embedded inside the outer layer 50 (first outer layer 52). The
The sub-tube 40 is made of a material having higher flexural rigidity and tensile modulus than the
サブチューブ40の外表面には金属ナトリウム処理またはプラズマ処理などのエッチング処理が施されている。これによりサブチューブ40と外層50との密着性を向上している。
The outer surface of the
図2に示すように、ワイヤ補強層30の周囲に180度対向して2本のサブチューブ40が配置され、これらの2本のサブチューブ40には操作線60がそれぞれ挿通されている。2本のサブチューブ40は、管状本体10の軸心方向に対して平行である。
As shown in FIG. 2, two
2本のサブチューブ40は、主管腔20を取り囲むように、同一の円周上に配置されている。本実施形態に代えて、3本または4本のサブチューブ40を主管腔20の周囲に等間隔で配置してもよい。この場合、総てのサブチューブ40に操作線60を配置してもよく、または一部のサブチューブ40に操作線60を配置してもよい。
The two
操作線60は、サブチューブ40に対して摺動可能に遊挿されている。操作線60の先端部は管状本体10の遠位部DEに固定されている。操作線60を基端側に牽引することで、管状本体10の軸心に対して偏心した位置に引張力が付与されるため管状本体10は屈曲する。本実施形態の操作線60は極めて細く可撓性が高いため、操作線60を遠位側に押し込んでも、管状本体10の遠位部DEには実質的に押込力は付与されない。
The
操作線60は、単一の線材により構成されていてもよいが、複数本の細線を互いに撚りあわせることにより構成された撚り線であってもよい。操作線60の一本の撚り線を構成する細線の本数は特に限定されないが、3本以上であることが好ましい。細線の本数の好適な例は、7本または3本である。
The
ここで、操作線60は、例えば、複数本(本実施形態では7本)の素線を互いに撚り合わせた撚り線である。より具体的には、例えば、1本の素線(中心素線)を中心とし、その周囲に6本の素線(周辺素線)を螺旋巻回することにより7本の素線を一体に撚り合わせてある。6本の周辺素線は、中心素線を中心とする六角形の頂点に配置されている。かかる操作線60の線径とは、7本の素線(中心素線および周辺素線)を包含する外接円の直径をいう。
Here, the
または、操作線60は、3本の素線を互いに撚り合わせたものであってもよい。この場合の操作線60の線径も、3本の素線を包含する外接円の直径をいう。なお、互いに同径の複数本の素線を撚り合わせて操作線60を構成する場合、素線の本数は3本または7本が好ましい。これらの本数とすることで、素線同士が周方向および径方向に互いに密着するように最密に撚り合わせた状態となる。
Alternatively, the
操作線60(素線)としては、低炭素鋼(ピアノ線)、ステンレス鋼(SUS)、耐腐食性被覆した鋼鉄線、チタンもしくはチタン合金、またはタングステンなどの金属線を用いることができる。このほか、操作線60(素線)としては、ポリビニリデンフルオライド(PVDF)、高密度ポリエチレン(HDPE)、ポリ(パラフェニレンベンゾビスオキサゾール)(PBO)、ポリエーテルエーテルケトン(PEEK)、ポリフェニレンスルフィド(PPS)、ポリブチレンテレフタレート(PBT)、ポリイミド(PI)、ポリテトラフルオロエチレン(PTFE)、またはボロン繊維などの高分子ファイバーを用いることができる。 As the operation wire 60 (element wire), low carbon steel (piano wire), stainless steel (SUS), steel wire coated with corrosion resistance, titanium or titanium alloy, or metal wire such as tungsten can be used. In addition, as the operating wire 60 (strand wire), polyvinylidene fluoride (PVDF), high density polyethylene (HDPE), poly(paraphenylene benzobisoxazole) (PBO), polyether ether ketone (PEEK), polyphenylene sulfide Polymer fibers such as (PPS), polybutylene terephthalate (PBT), polyimide (PI), polytetrafluoroethylene (PTFE), or boron fiber can be used.
保持ワイヤ70は、サブチューブ40とワイヤ補強層30とを共巻きしている。保持ワイヤ70は、サブチューブ40の周囲にコイル巻回またはメッシュ状に編組してなる。このうち、保持ワイヤ70はコイルであり、より具体的には複数本の素線が多条に巻回されたコイル(多条コイル)である。
The holding
保持ワイヤ70は、主管腔20の周囲に対向配置された一対のサブチューブ40の外側を取り囲んで螺旋状に巻回されている。本実施形態の保持ワイヤ70の巻回形状は、サブチューブ40の並び方向を長径方向とする略楕円形または略菱形である。図2では、巻回形状が略菱形をなす保持ワイヤ70を破線で図示してある。保持ワイヤ70は、サブチューブ40の周面、具体的には主管腔20の軸心とは反対側にあたる外側表面に接している。ここで、略菱形とは、第1の対角線が第2の対角線よりも長く、かつ当該第1の対角線と当該第2の対角線とが略直交していることを意味している。ここでいう略菱形は、菱形のほか、凧形(カイト形)や、偏平六角形や偏平八角形などの偏平多角形を含む。また、略楕円形は、楕円形や長円形のほか、卵形などの偏心円形を含む。
The holding
本実施形態では主管腔20が円形で管状本体10の中心に配置され、2本のサブチューブ40が主管腔20の周囲に180度対向して配置されている態様を例示したが、三本以上(N本)のサブチューブ40が主管腔20の周囲に均等に分散配置されていてもよい。この場合、保持ワイヤ70の巻回形状は、各サブチューブ40をコーナーとする角丸N角形となってもよい。
In the present embodiment, the
保持ワイヤ70は、長径方向に直交する短径方向の両側または片側でワイヤ補強層30の外表面に接している。本実施形態では、図2に示すように16条の補強ワイヤ32が8条ずつ互いに逆向きに螺旋巻回されて編組されており、補強ワイヤ32同士の交点は内層24の周回方向に8個形成されている。本実施形態の保持ワイヤ70は、略菱形の巻回形状の短径方向の両側にあたる位置で、補強ワイヤ32同士の交点に乗り上げるようにして接している。
The holding
サブチューブ40の内側表面は、ワイヤ補強層30の外表面に接している(図1を参照)。すなわち、保持ワイヤ70は、一対のサブチューブ40の外側表面と、ハードポイントにあたるワイヤ補強層30と、に接して螺旋状に巻回されている。特に本実施形態の保持ワイヤ70は、短径方向の両側でワイヤ補強層30の外表面に接している。これにより、保持ワイヤ70は、サブチューブ40とワイヤ補強層30とを互いに緩みなく密着させて共巻きしている。このため、外層50の成形工程を経てもサブチューブ40がワイヤ補強層30に対して高い精度で平行な状態を保つことができる。すなわち、保持ワイヤ70が楕円形を為し、その長径の両端にサブチューブ40を抱えるようにしてワイヤ補強層30およびサブチューブ40に張力を付与して保持ワイヤ70が巻回されている。これにより、ワイヤ補強層30の周方向へのサブチューブ40の位置ずれが防止されている。
The inner surface of the
管状本体10の長手方向にみて、保持ワイヤ70は、サブチューブ40の略全長に亘って巻回されている。これにより、一対のサブチューブ40がワイヤ補強層30の表面に沿って管状本体10の軸線方向に平行を保った状態で、保持ワイヤ70によりワイヤ補強層30とサブチューブ40との相対位置が固定されている。
The holding
保持ワイヤ70の材料としては、補強ワイヤ32として使用可能な上記の金属材料または樹脂材料のいずれかを用いることができる。本実施形態では、保持ワイヤ70は補強ワイヤ32と異種の材料により構成されている。保持ワイヤ70の延性は、補強ワイヤ32の延性よりも高いことが好ましい。具体的には、鈍し材であるオーステナイト系の軟質ステンレス鋼(W1またはW2)や、銅または銅合金を保持ワイヤ70に用いる一方、補強ワイヤ32にはタングステンやステンレスバネ鋼を用いることができる。
保持ワイヤ70に延性の高い材料を用いることで、サブチューブ40の周囲に保持ワイヤ70をコイル巻回またはメッシュ状に編組(本実施形態ではコイル巻回)した際に、保持ワイヤ70が巻き緩むことなく塑性的に伸長変形してサブチューブ40を固定する。一方、ワイヤ補強層30は後述するように管状本体10のキンクの発生を防止する部材であるため、弾性復元力が高いバネ性の材料を用いることが好ましい。
As the material of the holding
By using a highly ductile material for the
管状本体10は、保持ワイヤ70の外側に、第2補強ワイヤ82を断面円形に巻回してなる第2補強層80を備えている。本実施形態の第2補強層80は金属の細線をメッシュ状に編組したブレード層である。すなわち、本実施形態の管状本体10は、ワイヤ補強層30、保持ワイヤ70および第2補強層80という三層の金属層を備えている。
The tubular
第2補強層80は、ワイヤ補強層30とともに管状本体10に曲げ弾性を付与する部材である。操作線60の牽引操作により管状本体10の遠位部DEを屈曲させたのち、操作線60の引張荷重を除去したときに、管状本体10が弾性的に復元することが好ましい。このため、本実施形態の管状本体10は、ワイヤ補強層30(補強ワイヤ32)および第2補強層80(第2補強ワイヤ82)にバネ性の金属材料を用いることが好ましい。したがって、保持ワイヤ70の延性は、補強ワイヤ32および第2補強ワイヤ82のいずれの延性よりも高い。
The second reinforcing
管状本体10の遠位部DEには、第1マーカー14と、この第1マーカー14よりも近位側に位置する第2マーカー16と、が設けられている。第1マーカー14および第2マーカー16は、白金など、X線等の放射線が不透過の材料により構成されたリング状の部材である。第1マーカー14および第2マーカー16の2つのマーカーの位置を指標とすることにより、放射線(X線)観察下において体腔(血管)内における管状本体10の先端の位置を視認することができる。これにより、カテーテル100の屈曲操作を行うのに最適なタイミングを容易に判断することができる。
The distal portion DE of the
操作線60の先端部は、管状本体10のうち第2マーカー16よりも遠位側の部分に固定されている。操作線60を牽引することで、遠位部DEのうち第2マーカー16よりも遠位側の部分が屈曲する。本実施形態のカテーテル100では、操作線60の先端部は第1マーカー14に固定されている。操作線60を第1マーカー14に固定する態様は特に限定されず、ハンダ接合、熱融着、接着剤による接着、操作線60と第1マーカー14との機械的掛止などを挙げることができる。
The tip portion of the
第2マーカー16の内径は、第1マーカー14の内径よりも大きい。第1マーカー14はワイヤ補強層30の外表面に接触しているか、またはほぼ接触するように配置されている。第1マーカー14の内径はワイヤ補強層30の外径よりも大きく、第2補強層80の内径よりも小さい。
第1マーカー14の内壁面および外周表面と、サブチューブ40との径方向の位置関係は特に限定されない。操作線60を第1マーカー14の外周表面に固定する場合は、図1のように、第1マーカー14の外周表面がサブチューブ40の先端の配設位置の内部に位置するよう、第1マーカー14の外径を設定することができる。このほか、操作線60を第1マーカー14の基端側の端面に固定する場合は、当該端面がサブチューブ40の先端と径方向に重複するとよい。この場合、第1マーカー14の外周表面がサブチューブ40の先端の配設位置よりも外径側に位置してもよい。
第2マーカー16は、第2補強層80の外表面に接触しているか、またはほぼ接触するように配置されている。第2マーカー16の内径は第2補強層80の外径よりも大きい。
The inner diameter of the
The radial positional relationship between the inner wall surface and outer peripheral surface of the
The
図2に示すように、ワイヤ補強層30の遠位端は、第1マーカー14の配設領域に達している。第1マーカー14の配設領域とは、管状本体10の軸心方向にみて第1マーカー14が形成されている長さ領域である。第2マーカー16に関しても同様である。ワイヤ補強層30の遠位端は、第1マーカー14の近位端よりも、管状本体10の遠位側に位置している。また、ワイヤ補強層30の遠位端は、第1マーカー14の遠位端の近傍に位置している。このように、ワイヤ補強層30が第1マーカー14の配設領域まで到達していることで、第1マーカー14の近位端における管状本体10の曲げ剛性の不連続性を緩和してキンクの発生を防止している。
As shown in FIG. 2, the distal end of the
第2補強層80の遠位端は、第1マーカー14の近位端よりも近位側、かつ第2マーカー16の配設領域の近位端よりも遠位側である。第2補強層80の遠位端は、第2マーカー16の遠位端の近傍に位置している。これにより、第2マーカー16の遠位端において管状本体10の曲げ剛性に不連続性を発生させている。このため、操作線60を牽引操作した場合に、第2マーカー16の僅かに遠位側において管状本体10をシャープに屈曲させることができる。なお、このように管状本体10をシャープに屈曲させても、上記のようにワイヤ補強層30が第1マーカー14の配設領域まで連続的に形成されているため、管状本体10にキンクが生じることがない。言い換えると、ワイヤ補強層30または第2補強層80の一方を管状本体10の遠位端近傍まで連続的に形成してキンクを防止し、他方を遠位部DEの途中で終端させることで管状本体10に曲げ剛性の不連続性を生じさせて屈曲位置を明確に規定している。
The distal end of the second reinforcing
ワイヤ補強層30および第2補強層80の近位端は、管状本体10の近位端、すなわち操作部90の内部に位置している。
The proximal ends of the
内層24の遠位端は、管状本体10の遠位端まで到達していてもよく、または遠位端よりも基端側で終端していてもよい。内層24が終端する位置としては、第1マーカー14の配設領域の内部でもよい。
The distal end of the
ここで、上記のように、カテーテル100は、放射線不透過材料により構成されている第1マーカー(マーカー)14を備えている。
そして、副管腔42の先端、すなわちサブチューブ40の先端は、管状本体10の先基端方向において、第1マーカー14と重複する位置または第1マーカー14よりも基端側の位置で終端している。なお、図1には、第1マーカー14の基端とサブチューブ40の先端とが一致している例を示している。
また、上述のように、副管腔42の周壁(つまりサブチューブ40の内周面)と操作線60との摺動抵抗は、管状本体10の中間部における摺動抵抗よりも、先端部における摺動抵抗が大きい。換言すれば、管状本体10の先端部の少なくとも一部の長さ領域における上記摺動抵抗が、管状本体10の中間部における上記摺動抵抗よりも大きい。ここで、先端部の少なくとも一部の長さ領域は、本実施形態の場合、先端部のサブチューブ40のうち、中間部におけるサブチューブ40よりも小径の部分の長さである。
そして、本実施形態の場合、図1に示すように、管状本体10の先基端方向において、管状本体10の先端部における上記少なくとも一部の長さ領域の長さが、第1マーカー14の長さよりも長い。
これにより、十分な長さ領域において、操作線60と副管腔42の周壁との摺動抵抗を大きくすることができる。
Here, as described above, the
Then, the distal end of the sub-lumen 42, that is, the distal end of the sub-tube 40 ends at a position overlapping the
Further, as described above, the sliding resistance between the peripheral wall of the sub-lumen 42 (that is, the inner peripheral surface of the sub-tube 40) and the
Then, in the case of the present embodiment, as shown in FIG. 1, in the front proximal direction of the
This makes it possible to increase the sliding resistance between the operating
なお、本発明は上記の実施形態に限定されるものではなく、本発明の目的を達成できる範囲での変形、改良等は本発明に含まれるものである。
上記の実施形態では、ワイヤ補強層30がブレード層であって、第1外層52がサブチューブ40の周囲からワイヤ補強層30の目開きの内部に含浸して、内層24、ワイヤ補強層30およびサブチューブ40が一体に固着されていることを例示した。これに代えて、外層50の内側層にあたる第1外層52が、ワイヤ補強層30とサブチューブ40との間に実質的に含浸していなくてもよい。
The present invention is not limited to the above-described embodiment, and modifications, improvements, etc. within the scope of achieving the object of the present invention are included in the present invention.
In the above-described embodiment, the
第2外層54の外表面に形成される親水層は、カテーテル100の最外層を構成する。親水層は、管状本体10の全長に形成されていてもよく、または遠位部DEを含む先端側の一部長さ領域のみに形成されていてもよい。親水層は、たとえば、ポリビニルアルコール(PVA)などの無水マレイン酸系ポリマーやその共重合体、ポリビニルピロリドンなどの親水性の樹脂材料により構成されている。
The hydrophilic layer formed on the outer surface of the second
本実施形態のカテーテル100の構成要素の代表的な寸法について説明する。
主管腔20の直径は400μm〜600μm(上限値および下限値を含む。以下同じ。)、内層24の厚さは5μm〜30μm、外層50の厚さは10μm〜200μmとすることができる。サブチューブ40の肉厚は、内層24よりも薄く、かつ1μm〜10μmとすることができる。ワイヤ補強層30の内径は410μm〜660μm、ワイヤ補強層30の外径は450μm〜740μm、第2補強層80の内径は560μm〜920μm、第2補強層80の外径は600μm〜940μmとすることができる。
第1マーカー14の内径は450μm〜740μm、第1マーカー14の外径は490μm〜820μm、第2マーカー16の内径は600μm〜940μm、第2マーカー16の外径は640μm〜960μmとすることができる。第1マーカー14の幅寸法(管状本体10の長手方向の寸法)は0.3mm〜2.0mm、第2マーカー16の幅寸法は0.3mm〜2.0mmとすることができる。
カテーテル100の軸心からサブチューブ40の中心までの半径(距離)は300μm〜450μm、サブチューブ40の内径(直径)は40μm〜100μm、操作線60の太さは25μm〜60μmとすることができる。
管状本体10の直径は700μm〜980μm、すなわち外径が直径1mm未満であり、腹腔動脈などの血管に挿通可能である。
Typical dimensions of the constituent elements of the
The diameter of the
The inner diameter of the
The radius (distance) from the axial center of the
The
カテーテル100が備える2本の操作線60のうち、一方の操作線60が基端側に牽引されると、カテーテル100の遠位端部には、当該一方の操作線60を介して引張力が与えられる。これにより、管状本体10の軸心を基準として、当該一方の操作線60が挿通されているサブチューブ40の側に向かって、管状本体10の遠位部DEは屈曲する。また、他方の操作線60が基端側に牽引されると、カテーテル100の遠位部DEには、当該他方の操作線60を介して引張力が与えられる。これにより、管状本体10の軸心を基準として、当該他方の操作線60が挿通されているサブチューブ40の側に向かって、管状本体10の遠位部DEは屈曲する。
ここで、管状本体10が屈曲するとは、管状本体10が「L字」状に折れ曲がる態様と、弓なりに湾曲する態様とを含む。
When one of the two
Here, the bending of the
以上のような第1の実施形態によれば、上述のように、副管腔42の周壁(サブチューブ40の内周面)と操作線60との摺動抵抗は、管状本体10の中間部における摺動抵抗よりも、管状本体10の先端部における摺動抵抗が大きい。
これにより、管状本体10の先端部が局部的に過大な曲率(過小な曲率半径)で屈曲してしまうことを抑制できるため、管状本体10の先端の向きを容易に調整できるとともに、管状本体10の先端を所望の体腔に進入させることが容易となる。
すなわち、カテーテル100の操作性をより良好にすることが可能となる。
According to the first embodiment as described above, as described above, the sliding resistance between the peripheral wall of the sub-lumen 42 (the inner peripheral surface of the sub-tube 40) and the
As a result, it is possible to prevent the distal end portion of the
That is, the operability of the
ここで、従来の血管内カテーテルでは、操作線を牽引していくと、まず全体と先端部が屈曲する。中間部や基端部は血管(分岐元の太い血管)または親カテーテルによって形状が或る程度保持されており、血管の分岐部分(細い血管)で先端部が屈曲する。先端部が90度ほど屈曲した状態で、先端部を狙いの分岐血管に指向させ、そのままカテーテルを押し込むと、先端部は分岐血管に少し引っ掛かっているだけなので、カテーテルの全体が太血管の内部をまっすぐ進行する力に負けてしまい、先端部が分岐血管から脱落してしまう。
そして、屈曲した先端部を分岐血管に引っ掛けた状態で、操作線の牽引長さを増大させながらカテーテルを押し込むと、カテーテルの先端部に続けて中間部が屈曲して分岐血管に入り込んでいくため、カテーテルを狙いの分岐血管にうまく進入させることができると考えられる。しかし、このように操作線の牽引長さを増大させると、カテーテルの中間部が屈曲する際には、先端部の曲率が過大となる。先端部の屈曲角度が180度となると、先端部が基端側(つまり分岐血管から視て分岐元側)を指向することとなり、カテーテルを押し込むと分岐血管から脱落しやすい。
Here, in the conventional intravascular catheter, when the operating wire is pulled, first, the entire body and the distal end portion bend. The intermediate portion and the proximal end portion are held to some extent by the blood vessel (thick blood vessel from which branching) or the parent catheter, and the distal end portion is bent at the branch portion (thin blood vessel) of the blood vessel. With the tip bent about 90 degrees, point the tip toward the intended branch vessel and push the catheter in as it is. The tip is just caught in the branch vessel, so the entire catheter is inside the large blood vessel. It loses the force to go straight and the tip falls off from the branch vessel.
Then, when the catheter is pushed while increasing the pulling length of the operation line with the bent distal end hooked on the branch blood vessel, the intermediate portion bends into the branch blood vessel following the distal end of the catheter. It is thought that the catheter can successfully enter the target branch vessel. However, when the pulling length of the operation wire is increased in this way, the curvature of the distal end portion becomes excessive when the intermediate portion of the catheter bends. When the bending angle of the distal end portion is 180 degrees, the distal end portion is directed toward the proximal end side (that is, the branching origin side when viewed from the branch blood vessel), and when the catheter is pushed in, the tip end portion is easily dropped from the branch blood vessel.
これに対し、本実施形態に係るカテーテル100においては、操作線60を牽引する力が管状本体10の先端部における摺動抵抗で消費される結果、先端部に掛かる牽引力が抑制される。このため、管状本体10の先端部が局部的に過大な曲率(過小な曲率半径)で屈曲してしまうことを抑制できるとともに、先端部と中間部とを含む範囲をなだらかに屈曲させることができる。
よって、管状本体10の先端を分岐血管に引っ掛けた状態でカテーテル100を押し込むことにより、その分岐血管から脱落することなく狙いの方向にカテーテル100を進入させることが容易となる。
On the other hand, in the
Therefore, by pushing the
ここで、図4及び図5を用いて、メカニズムを説明する。
図4は実施形態に係るカテーテル100の挙動を説明するための模式図であり、このうち(a)及び(b)は管状本体10の曲率が小さいときのモーメント(a)及び管状本体10の先端(遠位端)から手元(基端)側に向かってモーメントを積算した累積値(b)を示し、(c)及び(d)は管状本体10の曲率が大きいときのモーメント(a)及び累積値(b)を示す。
一方、図5は比較形態に係るカテーテルの挙動を説明するための模式図であり、このうち(a)及び(b)は管状本体10の曲率が小さいときのモーメント(a)及び累積値(b)を示し、(c)及び(d)は管状本体10の曲率が大きいときのモーメント(a)及び累積値(b)を示す。
比較形態に係るカテーテルは、先端部におけるサブチューブ40の径が、中間部におけるサブチューブ40の径と同じである点で、実施形態に係るカテーテル100と相違し、その他の点では、実施形態に係るカテーテル100と同様に構成されている。
Here, the mechanism will be described with reference to FIGS. 4 and 5.
FIG. 4 is a schematic diagram for explaining the behavior of the
On the other hand, FIG. 5 is a schematic diagram for explaining the behavior of the catheter according to the comparative embodiment. Among them, (a) and (b) are the moment (a) and the accumulated value (b) when the curvature of the
The catheter according to the comparative form is different from the
図4(a)及び(b)、並びに、図5(a)及び(b)に示すように、管状本体10の曲率が小さいとき(操作線60を牽引する力が弱いとき)には、本実施形態及び比較形態の双方について、副管腔42の周壁と操作線60との擦れが実質的に生じないため、先端部のみに局所的にモーメントが作用し、先端部のみが局所的に屈曲する(ただし、曲率は小さい)。
As shown in FIGS. 4A and 4B, and FIGS. 5A and 5B, when the
一方、図4(c)及び(d)に示すように、本実施形態の場合に、管状本体10の曲率が大きいとき(操作線60を牽引する力が強いとき)には、副管腔42の周壁と操作線60との擦れが生じるため、先端部から中間部(一点鎖線の矩形枠が配置されている領域に相当)に亘って分散してモーメントが作用し、先端部から中間部にかけてなだらかに管状本体10が屈曲する。
On the other hand, as shown in FIGS. 4C and 4D, in the case of the present embodiment, when the curvature of the
ただし、図5(c)及び(d)に示すように、比較形態の場合に、管状本体10の曲率が大きいとき(操作線60を牽引する力が強いとき)は、先端部にモーメントが集中し、主として先端部が屈曲する。
However, as shown in FIGS. 5C and 5D, in the case of the comparative example, when the curvature of the tubular
ここで、図10を用いて、サブチューブ40の内周面(副管腔42の周壁)と操作線60との摺動抵抗の測定方法について説明する。
Here, a method of measuring the sliding resistance between the inner peripheral surface of the sub-tube 40 (the peripheral wall of the sub-lumen 42) and the
先ず、カテーテルの先端部と中間部からそれぞれ管状本体10を切り出し、管状本体10を屈曲させて固定する。なお、先端部から切り出す管状本体10の長さと中間部から切り出す管状本体10の長さは互いに等しくする(以下、この長さを所定長という)。また、先端部から切り出された管状本体10の屈曲形状と中間部から切り出された管状本体10の屈曲形状についても互いに等しくする。なお、所定長の管状本体10の両端からそれぞれ操作線60が突出した状態となるように、所定長よりも長めに切り出した管状本体10の両端を(操作線60は切らずに)切除することによって、所定長の管状本体10を準備する。なお、管状本体10の両端から突出する操作線60は、共通の副管腔42から突出しているものとする。
First, the
次に、切り出した管状本体10の一端から突出する操作線60の先端をロードセル(不図示)に固定し、切り出した管状本体10の他端から突出する操作線60の先端はプーリ130を介して錘140に固定し、錘140をプーリ130から吊り下げた状態とする。
この状態で、ロードセルにより操作線60の一端を牽引し、そのときの牽引荷重を測定する。測定された牽引荷重から錘140の自重による荷重(錘140の質量と重力加速度との積算値)を差し引いた値を、摺動抵抗として計測する。
Next, the tip of the
In this state, one end of the
〔第2の実施形態〕
図6は第2の実施形態に係るカテーテル100の縦断面図である。
本実施形態の場合、副管腔42の周壁に対する操作線60の密着性は、管状本体10の中間部における密着性よりも、管状本体10の先端部における密着性が強い。
これにより、副管腔42の周壁と操作線60との摺動抵抗が、中間部における摺動抵抗よりも、先端部における摺動抵抗が大きくなっている。
ここで、副管腔42の周壁に対する操作線60の密着性とは、副管腔42の周壁と操作線60との動摩擦係数と正の相関がある性質である。
副管腔42の周壁に対する操作線60の密着性は、当該周壁を構成する樹脂材料などに応じて定まる。このため、副管腔42の周壁を構成する樹脂材料を、先端部と中間部とで異ならせることによって、管状本体10の中間部における密着性よりも、管状本体10の先端部における密着性が強い構成を実現することができる。
[Second Embodiment]
FIG. 6 is a vertical cross-sectional view of the
In the case of the present embodiment, the adhesion of the
As a result, the sliding resistance between the peripheral wall of the sub-lumen 42 and the
Here, the adhesion of the
The adhesion of the
本実施形態の場合、図6に示すように、サブチューブ40の先端は、管状本体10の中間部において終端している。
そして、副管腔42は、サブチューブ40の内部空間により構成された第1部分42aと、サブチューブ40よりも先端側において管状本体10に形成され第1部分42aと連通している第2部分42bと、を含んで構成されている。
副管腔42の第2部分42bの周壁は、例えば、外層50により構成されており、より詳細には、例えば第1外層52(図2参照)により構成されている。なお、第2部分42bの内径は、第1部分42aの内径よりも小さい。
そして、外層50の構成材料に対する操作線60の密着性が、サブチューブ40の構成材料に対する操作線60の密着性よりも強い。
よって、副管腔42の周壁と操作線60との摺動抵抗が、中間部における摺動抵抗よりも、先端部における摺動抵抗が大きい構成が実現されている。
In the case of the present embodiment, as shown in FIG. 6, the tip of the sub-tube 40 ends in the middle portion of the
The sub-lumen 42 is formed by the inner space of the sub-tube 40, and the second portion formed in the
The peripheral wall of the
The adhesion of the
Therefore, the sliding resistance between the peripheral wall of the sub-lumen 42 and the
なお、本実施形態に係るカテーテル100は、その他の構成については第1の実施形態と同様であるため、その説明を省略する。
Note that the
〔第3の実施形態〕
図7は第3の実施形態に係るカテーテル100の縦断面図である。
本実施形態の場合も、副管腔42の周壁に対する操作線60の密着性は、管状本体10の中間部における密着性よりも、管状本体10の先端部における密着性が強く、これにより、副管腔42の周壁と操作線60との摺動抵抗が、中間部における摺動抵抗よりも、先端部における摺動抵抗が大きくなっている。
[Third Embodiment]
FIG. 7 is a vertical sectional view of the
Also in the case of the present embodiment, the adhesion of the
本実施形態の場合、図7に示すように、サブチューブ40は、管状本体10の中間部に位置する第1チューブ40aと、第1チューブ40aの先端側に連接されて管状本体10の先端部に位置する第2チューブ40bと、を含んで構成されている。
そして、第1チューブ40aと第2チューブ40bとは互いに異種の材料により構成されている。すなわち、第2チューブ40bの構成材料に対する操作線60の密着性が、第1チューブ40aの構成材料に対する操作線60の密着性よりも強い。
よって、副管腔42の周壁と操作線60との摺動抵抗が、中間部における摺動抵抗よりも、先端部における摺動抵抗が大きい構成が実現されている。
In the case of the present embodiment, as shown in FIG. 7, the sub-tube 40 is connected to the
The
Therefore, the sliding resistance between the peripheral wall of the sub-lumen 42 and the
なお、本実施形態に係るカテーテル100は、その他の構成については第1の実施形態と同様であるため、その説明を省略する。
Note that the
〔第4の実施形態〕
図8は第4の実施形態に係るカテーテル100の縦断面図である。なお、図8においては、図3と同様に、カテーテル100の一部の構成についての図示を省略している。
本実施形態の場合も、副管腔42の周壁に対する操作線60の密着性は、管状本体10の中間部における密着性よりも、管状本体10の先端部における密着性が強く、これにより、副管腔42の周壁と操作線60との摺動抵抗が、中間部における摺動抵抗よりも、先端部における摺動抵抗が大きくなっている。
[Fourth Embodiment]
FIG. 8 is a vertical cross-sectional view of the
Also in the case of the present embodiment, the adhesion of the
本実施形態の場合、管状本体10の先端部において、サブチューブ40の内外を貫通する開口41がサブチューブ40に形成されている。そして、開口41を介して、管状本体10の構成材料がサブチューブ40内に突出している。より詳細には、外層50(中でも例えば第1外層52(図2))の構成材料が、開口41を介してサブチューブ40内に突出している。開口41を介してサブチューブ40内に突出している樹脂材料の存在によって、先端部における摺動抵抗が増大している。その結果、副管腔42の周壁と操作線60との摺動抵抗が、中間部における摺動抵抗よりも、先端部における摺動抵抗が大きい構成が実現されている。
In the case of the present embodiment, an
なお、本実施形態に係るカテーテル100は、その他の構成については第1の実施形態と同様であるため、その説明を省略する。
Note that the
〔第5の実施形態〕
図9は第5の実施形態に係るカテーテル100の縦断面図である。なお、図9においては、図3と同様に、カテーテル100の一部の構成についての図示を省略している。
図9に示すように、本実施形態の場合、管状本体10の先端部において、サブチューブ40の内面には凹凸(微小な凹凸)が形成されている。一方で、管状本体10の中間部においては、サブチューブ40の内面は滑らかに(少なくとも先端部よりも滑らかに)形成されている。
より詳細には、例えば、サブチューブ40が軸方向に圧縮されることにより、管状本体10の先端部においてサブチューブ40が蛇腹状に形成され、その結果、サブチューブ40の内面及び外面に凹凸47が形成されている。
これにより、副管腔42の周壁と操作線60との摺動抵抗が、中間部における摺動抵抗よりも、先端部における摺動抵抗が大きい構成が実現されている。
[Fifth Embodiment]
FIG. 9 is a vertical cross-sectional view of the
As shown in FIG. 9, in the case of this embodiment, unevenness (fine unevenness) is formed on the inner surface of the sub-tube 40 at the tip portion of the
More specifically, for example, when the sub-tube 40 is compressed in the axial direction, the sub-tube 40 is formed in a bellows shape at the distal end portion of the
This realizes a configuration in which the sliding resistance between the peripheral wall of the sub-lumen 42 and the
なお、本発明は上述の実施形態に限定されるものではなく、本発明の目的が達成される限りにおける種々の変形、改良等の態様も含む。 It should be noted that the present invention is not limited to the above-described embodiment, and includes various modifications, improvements, etc. as long as the object of the present invention is achieved.
なお、本発明の各種の構成要素は、個々に独立した存在である必要はない。複数の構成要素が一個の部材として形成されていること、一つの構成要素が複数の部材で形成されていること、ある構成要素が他の構成要素の一部であること、ある構成要素の一部と他の構成要素の一部とが重複していること、等を許容する。 It should be noted that the various constituent elements of the present invention do not have to be independent. A plurality of constituent elements are formed as one member, one constituent element is formed by a plurality of members, one constituent element is a part of another constituent element, one constituent element It is allowed that a part overlaps with a part of other components.
上記実施形態は、以下の技術思想を包含するものである。
(1)シース本体と、前記シース本体の内部に通孔形成されたルーメンと、前記ルーメンに挿通されているとともに前記シース本体の先端部に連結されている操作線と、を有し、前記操作線が牽引されることにより前記先端部が屈曲するカテーテルであって、
前記ルーメンの周壁と前記操作線との摺動抵抗は、前記シース本体の前記先端部と基端部との間の中間部における前記摺動抵抗よりも、前記先端部における前記摺動抵抗が大きいカテーテル。
(2)前記先端部における前記ルーメンの内径が、前記中間部における前記ルーメンの内径よりも小さい(1)に記載のカテーテル。
(3)前記シース本体に埋設されたチューブを備え、
前記チューブの内部空間が前記ルーメンを構成しており、
前記先端部において前記チューブが潰れている(2)に記載のカテーテル。
(4)前記シース本体に埋設されたチューブを備え、
前記チューブの内部空間が前記ルーメンを構成しており、
前記先端部において前記チューブの内面には凹凸が形成されている(1)から(3)のいずれか一項に記載のカテーテル。
(5)前記ルーメンの周壁に対する前記操作線の密着性は、前記中間部における前記密着性よりも、前記先端部における前記密着性が強い(1)から(4)のいずれか一項に記載のカテーテル。
(6)前記シース本体に埋設されたチューブを備え、
前記チューブの先端は、前記中間部において終端しており、
前記ルーメンは、
前記チューブの内部空間により構成された第1部分と、
前記チューブよりも先端側において前記シース本体に形成され、前記第1部分と連通している第2部分と、
を含む(5)に記載のカテーテル。
(7)前記シース本体に埋設されたチューブを備え、
前記チューブの内部空間が前記ルーメンを構成しており、
前記チューブは、
前記中間部に位置する第1チューブと、
前記第1チューブの先端側に連接されて前記先端部に位置する第2チューブと、
を含み、
前記第1チューブと前記第2チューブとは互いに異種の材料により構成されている(5)に記載のカテーテル。
(8)前記シース本体に埋設されたチューブを備え、
前記チューブの内部空間が前記ルーメンを構成しており、
前記先端部において、前記チューブの内外を貫通する開口が形成され、
前記開口を介して、前記シース本体の構成材料が前記チューブ内に突出している(5)に記載のカテーテル。
(9)放射線不透過材料により構成されているマーカーを備え、
前記ルーメンの先端は、前記シース本体の先基端方向において、前記マーカーと重複する位置または前記マーカーよりも基端側の位置で終端しており、
前記先端部の少なくとも一部の長さ領域における前記摺動抵抗が、前記中間部における前記摺動抵抗よりも大きく、
前記シース本体の先基端方向において、前記先端部における前記少なくとも一部の長さ領域の長さが、前記マーカーの長さよりも長い(1)から(8)のいずれか一項に記載のカテーテル。
The above embodiment includes the following technical ideas.
(1) A sheath main body, a lumen having a through hole formed inside the sheath main body, and an operation wire inserted into the lumen and connected to a distal end portion of the sheath main body. A catheter in which the distal end portion is bent by pulling a wire,
The sliding resistance between the peripheral wall of the lumen and the operating wire is larger at the distal end portion than at the intermediate portion between the distal end portion and the proximal end portion of the sheath body. catheter.
(2) The catheter according to (1), wherein the inner diameter of the lumen at the tip portion is smaller than the inner diameter of the lumen at the intermediate portion.
(3) A tube embedded in the sheath body is provided,
The inner space of the tube constitutes the lumen,
The catheter according to (2), wherein the tube is crushed at the tip portion.
(4) A tube embedded in the sheath body is provided,
The inner space of the tube constitutes the lumen,
The catheter according to any one of (1) to (3), wherein unevenness is formed on the inner surface of the tube at the tip portion.
(5) The adhesion of the operating wire to the peripheral wall of the lumen is stronger than the adhesion at the intermediate portion, and the adhesion at the tip portion is stronger (1) to (4). catheter.
(6) A tube embedded in the sheath body is provided,
The tip of the tube is terminated at the intermediate portion,
The lumen is
A first portion constituted by the inner space of the tube,
A second portion formed on the sheath body on the distal side of the tube and communicating with the first portion;
The catheter according to (5), which comprises:
(7) A tube embedded in the sheath body is provided,
The inner space of the tube constitutes the lumen,
The tube is
A first tube located in the intermediate portion,
A second tube connected to the tip side of the first tube and located at the tip portion;
Including
The catheter according to (5), wherein the first tube and the second tube are made of different materials.
(8) A tube embedded in the sheath body is provided,
The inner space of the tube constitutes the lumen,
An opening is formed in the tip portion to penetrate the inside and outside of the tube,
The catheter according to (5), wherein the constituent material of the sheath body projects into the tube through the opening.
(9) A marker made of a radiopaque material is provided,
The distal end of the lumen is terminated at a position overlapping the marker or a position closer to the proximal end side than the marker in the front proximal direction of the sheath body,
The sliding resistance in the length region of at least a part of the tip portion is larger than the sliding resistance in the intermediate portion,
The catheter according to any one of (1) to (8), wherein the length of the at least part of the length region of the distal end portion is longer than the length of the marker in the front proximal direction of the sheath body. ..
10 管状本体(シース本体)
14 第1マーカー
16 第2マーカー
20 主管腔
24 内層
30 ワイヤ補強層
32 補強ワイヤ
40 サブチューブ(チューブ)
40a 第1チューブ
40b 第2チューブ
41 開口
42 副管腔
42a 第1部分
42b 第2部分
50 外層
52 第1外層
54 第2外層
60 操作線
70 保持ワイヤ
80 第2補強層
82 第2補強ワイヤ
100 カテーテル
130 プーリ
140 錘
DE 遠位部
10 Tubular body (sheath body)
14
40a
Claims (7)
前記シース本体を屈曲させた状態で、単位長さの前記ルーメンに対して相対的に前記操作線を軸方向に移動させる際における前記ルーメンの周壁と前記操作線との摺動抵抗は、前記シース本体の前記先端部と基端部との間の中間部における前記摺動抵抗よりも、前記先端部における前記摺動抵抗が大きく、
当該カテーテルは、前記シース本体に埋設されたチューブを備え、
前記チューブの内部空間が前記ルーメンを構成しており、
前記先端部において前記チューブの内面には凹凸が形成されているカテーテル。 A sheath main body, a lumen having a through hole formed inside the sheath main body, and an operation wire that is inserted into the lumen and is connected to a distal end portion of the sheath main body, and the operation wire is pulled. A catheter in which the distal end portion is bent by being
The sliding resistance between the peripheral wall of the lumen and the operation line when moving the operation line in the axial direction relative to the lumen having a unit length in a state where the sheath body is bent is determined by the sheath. The sliding resistance at the tip portion is larger than the sliding resistance at the intermediate portion between the tip portion and the base end portion of the main body,
The catheter comprises a tube embedded in the sheath body,
The inner space of the tube constitutes the lumen,
A catheter in which irregularities are formed on the inner surface of the tube at the distal end portion.
前記シース本体を屈曲させた状態で、単位長さの前記ルーメンに対して相対的に前記操作線を軸方向に移動させる際における前記ルーメンの周壁と前記操作線との摺動抵抗は、前記シース本体の前記先端部と基端部との間の中間部における前記摺動抵抗よりも、前記先端部における前記摺動抵抗が大きく、
当該カテーテルは、前記シース本体に埋設されたチューブを備え、
前記チューブの内部空間が前記ルーメンを構成しており、
前記チューブは、
前記中間部に位置する第1チューブと、
前記第1チューブの先端側に連接されて前記先端部に位置する第2チューブと、
を含み、
前記第1チューブと前記第2チューブとは互いに異種の材料により構成されており、
前記ルーメンの周壁に対する前記操作線の密着性であって前記ルーメンの周壁と前記操作線との動摩擦係数と正の相関がある密着性は、前記中間部における前記密着性よりも、前記先端部における前記密着性が強いカテーテル。 A sheath main body, a lumen having a through hole formed inside the sheath main body, and an operation wire that is inserted into the lumen and is connected to a distal end portion of the sheath main body, and the operation wire is pulled. A catheter in which the distal end portion is bent by being
The sliding resistance between the peripheral wall of the lumen and the operation line when moving the operation line in the axial direction relative to the lumen having a unit length in a state where the sheath body is bent is determined by the sheath. The sliding resistance at the tip portion is larger than the sliding resistance at the intermediate portion between the tip portion and the base end portion of the main body,
The catheter comprises a tube embedded in the sheath body,
The inner space of the tube constitutes the lumen,
The tube is
A first tube located in the intermediate portion,
A second tube connected to the tip side of the first tube and located at the tip portion;
Including
The first tube and the second tube are made of different materials from each other,
The adhesion of the operation line to the peripheral wall of the lumen, which has a positive correlation with the dynamic friction coefficient between the peripheral wall of the lumen and the operation line, is higher at the tip portion than at the intermediate portion. The catheter with strong adhesion.
前記シース本体を屈曲させた状態で、単位長さの前記ルーメンに対して相対的に前記操作線を軸方向に移動させる際における前記ルーメンの周壁と前記操作線との摺動抵抗は、前記シース本体の前記先端部と基端部との間の中間部における前記摺動抵抗よりも、前記先端部における前記摺動抵抗が大きく、
当該カテーテルは、前記シース本体に埋設されたチューブを備え、
前記チューブの内部空間が前記ルーメンを構成しており、
前記先端部において、前記チューブの内外を貫通する開口が形成され、
前記開口を介して、前記シース本体の構成材料が前記チューブ内に突出しており、
前記ルーメンの周壁に対する前記操作線の密着性であって前記ルーメンの周壁と前記操作線との動摩擦係数と正の相関がある密着性は、前記中間部における前記密着性よりも、前記先端部における前記密着性が強いカテーテル。 A sheath main body, a lumen having a through hole formed inside the sheath main body, and an operation wire that is inserted into the lumen and is connected to a distal end portion of the sheath main body, and the operation wire is pulled. A catheter in which the distal end portion is bent by being
The sliding resistance between the peripheral wall of the lumen and the operation line when moving the operation line in the axial direction relative to the lumen having a unit length in a state where the sheath body is bent is determined by the sheath. The sliding resistance at the tip portion is larger than the sliding resistance at the intermediate portion between the tip portion and the base end portion of the main body,
The catheter comprises a tube embedded in the sheath body,
The inner space of the tube constitutes the lumen,
An opening is formed in the tip portion to penetrate the inside and outside of the tube,
Through the opening, the constituent material of the sheath body is projected into the tube,
The adhesion of the operation line to the peripheral wall of the lumen, which has a positive correlation with the dynamic friction coefficient between the peripheral wall of the lumen and the operation line, is higher at the tip portion than at the intermediate portion. The catheter with strong adhesion.
前記ルーメンの先端は、前記シース本体の先基端方向において、前記マーカーと重複する位置または前記マーカーよりも基端側の位置で終端しており、
前記先端部の少なくとも一部の長さ領域における前記摺動抵抗が、前記中間部における前記摺動抵抗よりも大きく、
前記シース本体の先基端方向において、前記先端部における前記少なくとも一部の長さ領域の長さが、前記マーカーの長さよりも長い請求項1から6のいずれか一項に記載のカテーテル。 With a marker made of radiopaque material,
The distal end of the lumen is terminated at a position overlapping the marker or a position closer to the proximal end side than the marker in the front proximal direction of the sheath body,
The sliding resistance in the length region of at least a part of the tip portion is larger than the sliding resistance in the intermediate portion,
The catheter according to any one of claims 1 to 6 , wherein a length of the at least a part of the length region of the distal end portion is longer than a length of the marker in a front proximal direction of the sheath body.
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