関連出願の相互参照
[0001]本願は、2015年11月23日付で出願された「NETWORK-BASED CONTROL FOR THE RELAYING OF DEVICE-TO-DEVICE DISCOVERY MESSAGES」と題する米国特許出願第14/948,882号の利益を主張し、これは、全体として本明細書に参照によって明示的に組み込まれる。
[0002]本開示は概して、通信システムに関し、より具体的には、デバイス対デバイス発見メッセージの中継に関する。
[0003]ワイヤレス通信システムは、電話通信、ビデオ、データ、メッセージング、およびブロードキャストのような様々な電気通信サービスを提供するために広く展開されている。典型的なワイヤレス通信システムは、利用可能なシステムリソース(たとえば、帯域幅、送信電力)を共有することによって複数のユーザとの通信をサポートする能力を有する多元接続技術を採用しうる。このような多元接続技術の例は、符号分割多元接続(CDMA)システム、時分割多元接続(TDMA)システム、周波数分割多元接続(FDMA)システム、直交周波数分割多元接続(OFDMA)システム、シングルキャリア周波数分割多元接続(SC−FDMA)システム、および時分割同期符号分割多元接続(TD−SCDMA)システムを含む。
[0004]これらの多元接続技術は、異なるワイヤレスデバイスが市区町村、国、地域、さらにはグローバルレベルで通信することを可能とする共通のプロトコルを提供するために、様々な電気通信規格において導入されてきた。例となる電気通信規格は、ロングタームエボリューション(LTE(登録商標))である。LTEは、第3世代パートナーシッププロジェクト(3GPP(登録商標))によって公表されたユニバーサルモバイル電気通信システム(UMTS)のモバイル規格の拡張型(enhancement to)のセットである。LTEは、ダウンリンク(DL)上ではOFDMAを使用し、アップリンク(UL)上ではSC−FDMAを使用し、および多入力多出力(MIMO)アンテナ技術を使用して、スペクトル効率を向上させること、コストを下げること、サービスを向上させること、新たなスペクトルを利用すること、および他のオープン規格とより良好に統合することによって、モバイルブロードバンドインターネットアクセスをより良好にサポートするように設計されている。しかしながら、モバイルブロードバンドアクセスを求める需要が増加し続けるのに伴い、LTE技術のさらなる向上を求めるニーズが存在する。望ましくは、これらの向上は、他の多元接続技術およびこれらの技術を用いる電気通信規格に適用可能であるべきである。
[0005]本開示の態様では、ワイヤレス通信のための方法、コンピュータ可読媒体、および装置が提供される。装置は、発見メッセージのフィルタリングおよび処理に関する情報を含むポリシーを受信する。装置は、ポリシーに基づいて、フィルタリング規則のセットおよび処理規則のセットを決定する。装置は、フィルタリング規則のセットおよび処理規則のセットを記憶しうる。デバイス対デバイス通信チャネル上で発見メッセージを受信すると、装置は、発見メッセージにフィルタリング規則のセットを適用する。装置は、発見メッセージがフィルタリング規則のセットにパスしたことに応じて、発見メッセージに処理規則のセットを適用しうる。装置は、処理された発見メッセージを再ブロードキャストしうる。
[0006]本開示の別の態様では、ワイヤレス通信のための方法、コンピュータ可読媒体、および装置が提供される。装置は、デバイス対デバイス通信チャネル上で発見メッセージを受信する。装置は、発見メッセージの再ブロードキャストに関する命令がネットワークから取得されることになるかどうかを決定するために、発見メッセージにフィルタ機能を適用する。装置は、発見メッセージの再ブロードキャストに関する命令がネットワークから取得されることになるという、フィルタ機能の適用の結果に応じて、発見メッセージからメッセージ情報を抽出しうる。装置は、抽出されたメッセージ情報を送信しうる。装置は、発見メッセージの再ブロードキャストに関する命令を受信しうる。装置は、発見メッセージの再ブロードキャストに関する命令に基づいて、発見メッセージを処理しうる。装置は、受信された命令に基づいて、処理された発見メッセージを再ブロードキャストしうる。
ネットワークアーキテクチャの例を例示する図である。
アクセスネットワークの例を例示する図である。
LTEにおけるDLフレーム構造の例を例示する図である。
LTEにおけるULフレーム構造の例を例示する図である。
ユーザおよび制御プレーンのための無線プロトコルアーキテクチャの例を例示する図である。
アクセスネットワークにおける発展型ノードBおよびユーザ機器の例を例示する図である。
デバイス対デバイス通信システムの図である。
デバイス対デバイス通信システムにおけるデバイス対デバイス発見メッセージの中継のためのネットワークベース制御メカニズムを使用する例を例示する図である。
発見メッセージの中継または再ブロードキャストのためのネットワークベース制御メカニズムの例を例示する図である。
ワイヤレス通信の方法のフローチャートである。
デバイス対デバイス通信システムにおけるデバイス対デバイス発見メッセージの中継のためのネットワークベース制御メカニズムの例を例示する図である。
発見メッセージの中継または再ブロードキャストのためのネットワークベース制御メカニズムの例を例示する図である。
ワイヤレス通信の方法のフローチャートである。
実例的な装置における異なる手段/コンポーネント間のデータフローを例示する概念上のデータフロー図である。
処理システムを用いる装置のためのハードウェア実装の例を例示する図である。
詳細な説明
[0022]添付の図面に関係して以下で述べられる詳細な説明は、様々な構成の説明として意図されており、本明細書で説明される概念が実施されうる唯一の構成(the only configurations)を表すようには意図されていない。詳細な説明は、様々な概念の完全な理解を提供する目的で具体的な詳細を含む。しかしながら、これらの概念がこれらの具体的な詳細なしに実施されうることは、当業者には明らかだろう。いくつかの事例では、周知の構造およびコンポーネントが、そのような概念を曖昧にすることを回避するためにブロック図の形態で図示される。
[0023]電気通信システムのいくつかの態様は、様々な装置および方法を参照してこれから提示される。これらの装置および方法は、様々なブロック、コンポーネント、回路、ステップ、プロセス、アルゴリズム等(集合的に、「要素」と称される)によって、以下の詳細な説明において説明され、添付の図面において例示される。これらの要素は、電子ハードウェア、コンピュータソフトウェア、またはそれらの何れの組合せも使用して実装されうる。このような要素がハードウェアとして実装されるかソフトウェアとして実装されるかは、システム全体に課された設計制約および特定のアプリケーションに依存する。
[0024]例として、要素、または要素のあらゆる部分、または要素のあらゆる組合せが、1つまたは複数のプロセッサを含む「処理システム」で実装されうる。プロセッサの例は、マイクロプロセッサ、マイクロコントローラ、デジタルシグナルプロセッサ(DSP)、フィールドプログラマブルゲートアレイ(FPGA)、プログラマブル論理デバイス(PLD)、ステートマシン、ゲート論理回路、ディスクリートハードウェア回路、および本開示全体を通じて説明される様々な機能性を実行するように構成された他の適したハードウェアを含む。処理システムにおける1つまたは複数のプロセッサはソフトウェアを実行しうる。ソフトウェアは、ソフトウェア、ファームウェア、ミドルウェア、マイクロコード、ハードウェア記述言語、または別の形の何れで称されようと、命令、命令セット、コード、コードセグメント、プログラムコード、プログラム、サブプログラム、ソフトウェアコンポーネント、アプリケーション、ソフトウェアアプリケーション、ソフトウェアパッケージ、ルーチン、サブルーチン、オブジェクト、実行ファイル、実行スレッド、プロシージャ、関数等を意味するよう広範に解釈されることとする。
[0025]したがって、1つまたは複数の実例的な実施形態では、説明される機能が、ハードウェア、ソフトウェア、ファームウェア、またはそれらの何れの組合せにおいても実装されうる。ソフトウェアで実行される場合、機能は、コンピュータ可読媒体上で1つまたは複数の命令またはコードとして符号化されるか、または記憶されうる。コンピュータ可読媒体はコンピュータ記憶媒体を含む。記憶媒体は、コンピュータによってアクセスされうる何れの利用可能な媒体でもありうる。限定ではなく例として、このようなコンピュータ可読媒体は、ランダムアクセスメモリ(RAM)、読取専用メモリ(ROM)、電気的消去可能プログラマブルROM(EEPROM(登録商標))、コンパクトディスクROM(CD−ROM)または他の光学ディスクストレージ、磁気ディスクストレージまたは他の磁気記憶デバイス、上述のタイプのコンピュータ可読媒体の組合せ、あるいはコンピュータによってアクセスされうるデータ構造または命令の形態のコンピュータ実行可能コードを記憶するために使用されうる何れの他の媒体も備えうる。
[0026]図1は、LTEネットワークアーキテクチャ100を例示する図である。LTEネットワークアーキテクチャ100は、発展型パケットシステム(EPS)100と称されうる。EPS100は、1つまたは複数のユーザ機器(UE)102、発展型UMTS地上無線アクセスネットワーク(E−UTRAN)104、発展型パケットコア(EPC)110、およびオペレータのインターネットプロトコル(IP)サービス122を含みうる。EPSは、他のアクセスネットワークと相互接続しうるが、簡潔さのためにそれらのエンティティ/インターフェースは図示されていない。図示されているように、EPSはパケット交換サービスを提供するけれども、当業者が容易に認識するように、本開示全体を通じて提示されている様々な概念が、回線交換サービスを提供するネットワークに拡張されうる。
[0027]E−UTRANは、発展型ノードB(eNB)106および他のeNB108を含み、マルチキャスト協調エンティティ(MCE)128を含みうる。eNB106は、UE102に向けたユーザおよび制御プレーンプロトコル終端を提供する。eNB106は、バックホール(たとえば、X2インターフェース)を介して、他のeNB108に接続されうる。MCE128は、発展型マルチメディアブロードキャストマルチキャストサービス(MBMS)(eMBMS)のために時間/周波数無線リソースを割り振り、eMBMSのために無線構成(たとえば、変調およびコーディングスキーム(MCS))を決定する。MCE128は、eNB106の一部または別個のエンティティでありうる。eNB106はまた、基地局、ノードB、アクセスポイント、基地トランシーバ局、無線基地局、無線トランシーバ、トランシーバ機能、基本サービスセット(BSS)、拡張サービスセット(ESS)、または何らかの他の適した専門用語とも称されうる。eNB106は、UE102にEPC110へのアクセスポイントを提供する。UE102の例は、セルラ電話、スマートフォン、セッション開始プロトコル(SIP)電話、ラップトップ、携帯情報端末(PDA)、衛星ラジオ、全地球測位システム、マルチメディアデバイス、ビデオデバイス、デジタルオーディオプレイヤ(たとえば、MP3プレイヤ)、カメラ、ゲーム機、タブレット、ウェアラブルデバイス、スマートウォッチ、または同様に機能する何れの他のデバイスも含む。UE102はまた、モバイル局、加入者局、モバイルユニット、加入者ユニット、ワイヤレスユニット、遠隔ユニット、モバイルデバイス、ワイヤレスデバイス、ワイヤレス通信デバイス、遠隔デバイス、モバイル加入者局、アクセス端末、モバイル端末、ワイヤレス端末、遠隔端末、ハンドセット、ユーザエージェント、モバイルクライアント、クライアント、または何らかの他の適した専門用語とも当業者によって称されうる。
[0028]eNB106は、EPC110に接続されている。EPC110は、モビリティ管理エンティティ(MME)112、ホーム加入者サーバ(HSS)120、他のMME114、サービングゲートウェイ116、マルチメディアブロードキャストマルチキャストサービス(MBMS)ゲートウェイ124、ブロードキャストマルチキャストサービスセンタ(BM−SC)126、およびパケットデータネットワーク(PDN)ゲートウェイ118を含みうる。MME112は、UE102とEPC110との間のシグナリングを処理する制御ノードである。概して、MME112はベアラおよび接続管理を提供する。すべてのユーザIPパケットはサービングゲートウェイ116を通じて転送され、サービングゲートウェイ116は、それ自体がPDNゲートウェイ118に接続されている。PDNゲートウェイ118は、UE IPアドレス割り振りと、ならびに他の機能を提供する。PDNゲートウェイ118およびBM−SC126は、IPサービス122に接続されている。IPサービス122は、インターネット、イントラネット、IPマルチメディアサブシステム(IMS)、PSストリーミングサービス(PSS)、および/または他のIPサービスを含みうる。BM−SC126は、MBMSユーザサービスプロビジョニングおよび配信のための機能を提供しうる。BM−SC126は、コンテンツプロバイダMBMS送信のためのエントリポイントとして役目をし得、地上波公共移動通信ネットワーク(PLMN)内でMBMSベアラサービスを認可および開始するために使用され得、MBMS送信をスケジューリングおよび配信するために使用されうる。MBMSゲートウェイ124は、特定のサービスをブロードキャストするマルチキャストブロードキャスト単一周波数ネットワーク(MBSFN)エリアに属するeNB(たとえば、106、108)にMBMSトラフィックを分配するために使用され得、セッション管理(スタート/停止)およびeMBMS関連課金情報を収集することを担いうる。
[0029]図2は、LTEネットワークアーキテクチャにおけるアクセスネットワーク200の例を例示する図である。この例では、アクセスネットワーク200が、多数のセルラ領域(セル)202に分割されている。1つまたは複数のより低い電力クラスのeNB208は、セル202のうちの1つまたは複数と重複するセルラ領域210を有しうる。より低い電力クラスeNB208は、フェムトセル(たとえば、ホームeNB(HeNB))、ピコセル、マイクロセル、または遠隔無線ヘッド(RRH)でありうる。マクロeNB204は各々、それぞれのセル202に割り当てられ、セル202中のすべてのUE206にEPC110へのアクセスポイントを提供するように構成される。アクセスネットワーク200のこの例には集中型コントローラ(centralized controller)が存在しないが、代わりの構成では、集中型コントローラが使用されうる。eNB204は、無線ベアラ制御、アドミッション制御、モビリティ制御、スケジューリング、セキュリティ、およびサービングゲートウェイ116への接続を含む、すべての無線関連機能を担う。eNBは、(セクタとも称される)1つまたは複数(たとえば、3つ)のセルをサポートしうる。「セル」という用語は、特定のカバレッジエリアにサービス提供するeNBサブシステムおよび/またはeNBの最小のカバレッジエリアを指しうる。さらに、「eNB」、「基地局」、および「セル」という用語は、本明細書では交換可能に使用されうる。
[0030]アクセスネットワーク200によって用いられる変調および多元接続スキームは、展開されている特定の電気通信規格に依存して異なりうる。LTEアプリケーションでは、周波数分割デュプレックス(FDD)と時分割デュプレックス(TDD)との両方をサポートするために、OFDMがDL上で使用され、SC−FDMAがUL上で使用される。以下に続く詳細な説明から当業者は容易に認識するように、本明細書で提示されている様々な概念はLTEアプリケーションに十分に適している。しかしながら、これらの概念は、他の変調および多元接続技法を用いる他の電気通信規格に容易に拡張されうる。例として、これらの概念は、エボリューションデータオプティマイズド(EV−DO)またはウルトラモバイルブロードバンド(UMB)に拡張されうる。EV−DOおよびUMBは、CDMA2000規格ファミリの一部として、3世代パートナーシッププロジェクト2(3GPP2)によって公表されたエアインターフェース規格であり、モバイル局にブロードバンドインターネットアクセスを提供するためにCDMAを用いる。これらの概念はまた、広帯域CDMA(W−CDMA(登録商標))、およびTD−SCDMAのようなCDMAの他の変形を用いるユニバーサル地上無線アクセス(UTRA)、TDMAを用いる移動体通信のための全世界システム(GSM(登録商標))、OFDMAを用いる、発展型UTRA(E−UTRA)、IEEE802.11(Wi−Fi)、IEEE802.16(WiMAX)、IEEE802.20、およびフラッシュOFDMに拡張されうる。UTRA、E−UTRA、UMTS、LTE、およびGSMは、3GPP団体による文書において説明されている。CDMA2000およびUMBは、3GPP2団体による文書において説明されている。用いられる実際のワイヤレス通信規格および多元接続技術は、システムに課せられた設計制約全体および具体的なアプリケーションに依存するだろう。
[0031]eNB204は、MIMO技術をサポートする複数のアンテナを有しうる。MIMO技術の使用は、eNB204が、空間多重化、ビームフォーミング、および送信ダイバーシティをサポートするために空間ドメインを活用することを可能とする。空間多重化は、同じ周波数上で同時にデータの異なるストリームを送信するために使用されうる。データストリームは、データレートを上げるために単一のUE206に、またはシステム容量全体を増加させるために複数のUE206に、送信されうる。これは、各データストリームを空間的にプリコーディングし(つまり、振幅および位相のスケーリングを適用し)、その後、各空間的にプリコーディングされたストリームを、DL上で複数の送信アンテナを通じて送信することによって実現される。空間的にプリコーディングされたデータストリームは、異なる空間シグネチャとともにUE(複数を含む)206に到達し、このことにより、UE(複数を含む)206の各々は、そのUE206に宛てられた1つまたは複数のデータストリームを復元することが可能になる。UL上では、各UE206が、空間的にプリコーディングされたデータストリームを送信し、このことにより、eNB204が、各空間的にプリコーディングされたデータストリームのソースを識別することが可能になる。
[0032]空間多重化は一般に、チャネル状況が良好なときに使用される。チャネル状況がさほど好ましくないときには、ビームフォーミングが1つまたは複数の方向に送信エネルギーを集中させるために使用されうる。このことは、複数のアンテナを通じた送信のためにデータを空間的にプリコーディングすることによって実現されうる。セルの端で良好なカバレッジを実現するために、単一ストリームビームフォーミング送信が、送信ダイバーシティと組み合わせて使用されうる。
[0033]以下に続く詳細な説明では、アクセスネットワークの様々な態様が、DL上でOFDMをサポートするMIMOシステムを参照して説明される。OFDMは、OFDMシンボル内の多数のサブキャリアにわたってデータを変調する拡散スペクトル技法である。サブキャリアは、精確な周波数を置いて離れて間隔を空けられている(spaced apart)。間隔を空けることは、受信機がサブキャリアからデータを復元することを可能とする「直交性」を提供する。時間ドメインでは、OFDMシンボル間干渉に対抗するために、各OFDMシンボルにガードインターバル(たとえば、サイクリックプレフィックス)が追加されうる。ULは、高いピーク対平均電力比(PAPR)を補償するために、DFT拡散OFDM信号の形態でSC−FDMAを使用しうる。
[0034]図3は、LTEにおけるDLフレーム構造の例を例示する図300である。フレーム(10ms)は、10個の等しいサイズのサブフレームに分割されうる。各サブフレームは、2つの連続するタイムスロットを含みうる。2つのタイムスロットを表すためにリソースグリッドが使用され得、各タイムスロットはリソースブロックを含む。リソースグリッドは、複数のリソース要素に分割される。LTEでは、通常のサイクリックプレフィックスについて、リソースブロックは、周波数ドメインにおいて12個の連続するサブキャリアを、および時間ドメインにおいて7つの連続するOFDMシンボルを含み、合計84個のリソース要素になる(for total)。拡張されたサイクリックプレフィックスについて、リソースブロックは、周波数ドメインにおいて12個の連続するサブキャリアを、および時間ドメインにおいて6つの連続するOFDMシンボルを含み、合計72個のリソース要素になる。R302、304として示されているリソース要素のいくつかは、DL基準信号(DL−RS)を含む。DL−RSは、セル固有のRS(CRS)(共通のRSとも時折呼ばれる)302、およびUE固有のRS(UE−RS)304を含む。UE−RS304は、対応する物理DL共有チャネル(PDSCH)がマッピングされるリソースブロック上で送信される。各リソース要素によって搬送されるビット数は、変調スキームに依存する。したがって、UEが受信するリソースブロックが多いほど、および変調スキームが高度であるほど、UEについてのデータレートは高くなる。
[0035]図4は、LTEにおけるULフレーム構造の例を例示する図400である。ULのための利用可能なリソースブロックは、データセクションおよび制御セクションに区分されうる。制御セクションは、システム帯域幅の両端に形成され得、設定可能なサイズを有しうる。制御セクション中のリソースブロックは、制御情報の送信のためにUEに割り当てられうる。データセクションは、制御セクションに含まれないすべてのリソースブロックを含みうる。ULフレーム構造は、結果としてデータセクションが隣接するサブキャリアを含むことになり、このことが、単一のUEにデータセクション中の隣接するサブキャリアのすべてを割り当てられることを可能にしうる。
[0036]UEは、eNBに制御情報を送信するために、制御セクション中のリソースブロック410a、410bを割り当てられうる。UEはまた、eNBにデータを送信するために、データセクション中のリソースブロック420a、420bを割り当てられうる。UEは、制御セクション中の割り当てられたリソースブロック上で物理UL制御チャネル(PUCCH)において制御情報を送信しうる。UEは、データセクション中の割り当てられたリソースブロック上で物理UL共有チャネル(PUSCH)において、データ、またはデータと制御情報との両方を送信しうる。UL送信は、サブフレームの両方のスロットにまたがり得、周波数間をホッピングしうる(hop across frequency)。
[0037]リソースブロックのセットは、物理ランダムアクセスチャネル(PRACH)430において、初期システムアクセスを実行し、UL同期を実現するために使用されうる。PRACH430は、ランダムシーケンスを搬送し、何れのULデータ/シグナリングも搬送することはできない。各ランダムアクセスプリアンブルは、6つの連続するリソースブロックに対応する帯域幅を占有する。開始周波数(starting frequency)は、ネットワークによって指定される。すなわち、ランダムアクセスプリアンブルの送信は、ある特定の時間および周波数リソースに制限される。PRACHには周波数ホッピングがない。PRACHの試みは、単一のサブフレーム(1ms)において、またはわずか少数の隣接するサブフレームのシーケンスにおいて搬送され、UEは、フレーム(10ms)毎に単一のPRACHの試みを行いうる。
[0038]図5は、LTEにおけるユーザおよび制御プレーンのための無線プロトコルアーキテクチャの例を例示する図500である。UEおよびeNBのための無線プロトコルアーキテクチャが、3つのレイヤ:レイヤ1、レイヤ2、およびレイヤ3で図示されている。レイヤ1(L1レイヤ)は最下位レイヤであり、様々な物理レイヤ信号処理機能を実装する。L1レイヤは、本明細書では物理レイヤ506と称される。レイヤ2(L2レイヤ)508は、物理レイヤ506よりも上にあり、物理レイヤ506を介したUEとeNBとの間のリンクを担う。
[0039]ユーザプレーンでは、L2レイヤ508は、媒体アクセス制御(MAC)サブレイヤ510、無線リンク制御(RLC)サブレイヤ512、およびパケットデータコンバージェンスプロトコル(PDCP)514サブレイヤを含み、それらは、ネットワーク側のeNBで終端とされる。図示されていないけれども、UEは、ネットワーク側のPDNゲートウェイ118で終端とされるネットワークレイヤ(たとえば、IPレイヤ)、および接続のもう一方の端(たとえば、遠端の(far end)UE、サーバ等)で終端とされるアプリケーションレイヤを含む、L2レイヤ508より上のいくつかの上位レイヤを有しうる。
[0040]PDCPサブレイヤ514は、異なる無線ベアラと論理チャネルとの間での多重化を提供する。PDCPサブレイヤ514はまた、無線送信のオーバヘッドを低減するための上位レイヤデータパケットについてのヘッダ圧縮、データパケットを暗号化することによるセキュリティ、eNB間でのUEについてのハンドオーバサポートを提供する。RLCサブレイヤ512は、上位レイヤデータパケットのセグメント化およびリアセンブリ(reassembly)、損失データパケットの再送信、ハイブリッド自動再送要求(HARQ)に起因した順序の狂った受信を補償するためのデータパケットの並べ替えを提供する。MACサブレイヤ510は、論理チャネルとトランスポートチャネルとの間での多重化を提供する。MACサブレイヤ510はまた、UE間で1つのセルにおける様々な無線リソース(たとえば、リソースブロック)を割り振ることも担う。MACサブレイヤ510はまた、HARQオペレーションも担う。
[0041]制御プレーンにおいて、UEおよびeNBのための無線プロトコルアーキテクチャは、制御プレーンではヘッダ圧縮機能がないという点を除き、物理レイヤ506およびL2レイヤ508について実質的に同じである。制御プレーンはまた、レイヤ3(L3レイヤ)において無線リソース制御(RRC)サブレイヤ516を含む。RRCサブレイヤ516は、無線リソース(たとえば、無線ベアラ)を取得すること、およびeNBとUEとの間でのRRCシグナリングを使用してより下位のレイヤを構成することを担う。
[0042]図6は、アクセスネットワークにおいてUE650と通信状態にあるeNB610のブロック図である。DLでは、コアネットワークからの上位レイヤパケットが、コントローラ/プロセッサ675に提供される。コントローラ/プロセッサ675は、L2レイヤの機能性を実行する。DLにおいて、コントローラ/プロセッサ675は、様々な優先順位メトリックに基づく、ヘッダ圧縮、暗号化、パケットセグメント化および並び替え、論理チャネルとトランスポートチャネルとの間での多重化、ならびにUE650への無線リソース割振りを提供する。コントローラ/プロセッサ675はまた、HARQオペレーション、損失パケットの再送信、およびUE650へのシグナリングも担う。
[0043]送信(TX)プロセッサ616は、L1レイヤ(つまり、物理レイヤ)についての様々な信号処理機能を実装する。信号処理機能は、UE650における前方誤り訂正(FEC)を容易にするためのコーディングおよびインターリーブ、ならびに様々な変調スキーム(たとえば、2相位相変調(BPSK)、4相位相変調(QPSK)、M相位相変調(M−PSK)、M値直交振幅変調(M−QAM))に基づく信号コンステレーションへのマッピングを含む。コーディングおよび変調されたシンボルはその後、並列なストリームに分けられる。各ストリームはその後、時間ドメインOFDMシンボルストリームを搬送する物理チャネルを作り出すために、OFDMサブキャリアにマッピングされ、時間および/または周波数ドメインにおいて基準信号(たとえば、パイロット)と多重化され、その後、逆高速フーリエ変換(IFFT)を使用して互いに組み合わされる。OFDMストリームは、複数の空間ストリームを作り出すために空間的にプリコーディングされる。チャネル推定器674からのチャネル推定値は、コーディングおよび変調スキームを決定するために、ならびに空間処理のために使用されうる。チャネル推定値は、UE650によって送信された基準信号および/またはチャネル状態フィードバックから導かれうる。各空間ストリームはその後、別個の送信機618TXを介して異なるアンテナ620に提供されうる。各送信機618TXは、送信のためにそれぞれの空間ストリームでRFキャリアを変調しうる。
[0044]UE650で、各受信機654RXは、そのそれぞれのアンテナ652を通じて、信号を受信する。各受信機654RXは、RFキャリア上に変調された情報を復元し、受信(RX)プロセッサ656に情報を提供する。RXプロセッサ656は、L1レイヤの様々な信号処理機能を実行する。RXプロセッサ656は、UE650に宛てられた何れの空間ストリームも復元するために、情報に対して空間処理を実行しうる。複数の空間ストリームがUE650に宛てられている場合、それらは、RXプロセッサ656によって組み合わされて単一のOFDMシンボルストリームになりうる。RXプロセッサ656はその後、高速フーリエ変換(FFT)を使用して、OFDMシンボルストリームを時間ドメインから周波数ドメインにコンバートする。周波数ドメイン信号は、OFDM信号のサブキャリア毎に別個のOFDMシンボルストリームを備える。各サブキャリア上のシンボル、および基準信号は、eNB610によって送信された最も確からしい(most likely)信号コンステレーションポイントを決定することによって、復元および復調される。これらの軟判定は、チャネル推定器658によって計算されたチャネル推定値に基づきうる。軟判定はその後、物理チャネル上でeNB610によって元々送信されたデータおよび制御信号を復元するために、復号およびデインターリーブされる。データおよび制御信号はその後、コントローラ/プロセッサ659に提供される。
[0045]コントローラ/プロセッサ659は、L2レイヤを実行する。コントローラ/プロセッサ659は、プログラムコードおよびデータを記憶するメモリ660に関連付けられうる。メモリ660は、コンピュータ可読媒体と称されうる。ULでは、コントローラ/プロセッサ659は、コアネットワークからの上位レイヤパケットを復元するために、トランスポートチャネルと論理チャネルとの間での逆多重化、パケットリアセンブリ、暗号解読(deciphering)、ヘッダ圧縮解除(decompression)、制御信号処理を提供する。上位レイヤパケットはその後、データシンク662に提供され、データシンク662は、L2レイヤより上のすべてのプロトコルレイヤを代表して行う(represents)。様々な制御信号もまた、L3処理のためにデータシンク662に提供されうる。コントローラ/プロセッサ659はまた、HARQオペレーションをサポートするための、肯定応答(ACK)および/または否定応答(NACK)プロトコルを使用する誤り検出も担う。
[0046]ULでは、データソース667が、コントローラ/プロセッサ659に上位レイヤパケットを提供するために使用される。データソース667は、L2レイヤより上のすべてのプロトコルレイヤを代表して行う。eNB610によるDL送信に関係して説明された機能性と同様に、コントローラ/プロセッサ659は、eNB610による無線リソース割振りに基づく、ヘッダ圧縮、暗号化、パケットセグメント化および並べ替え、および論理チャネルとトランスポートチャネルとの間の多重化を提供するによって、ユーザプレーンおよび制御プレーンについてのL2レイヤを実行する。コントローラ/プロセッサ659はまた、HARQオペレーション、損失パケットの再送信、およびeNB610へのシグナリングも担う。
[0047]eNB610によって送信された基準信号またはフィードバックからチャネル推定器658によって導かれたチャネル推定値は、適切なコーディングおよび変調スキームを選択するために、および空間処理を容易にするために、TXプロセッサ668によって使用されうる。TXプロセッサ668によって生成された空間ストリームは、別個の送信機654TXを介して異なるアンテナ652に提供されうる。各送信機654TXは、送信のためにそれぞれの空間ストリームでRFキャリアを変調しうる。
[0048]UL送信は、UE650における受信機機能に関係して説明されたものと同様の方法で、eNB610で処理される。各受信機618RXは、そのそれぞれのアンテナ620を通じて信号を受信する。各受信機618RXは、RFキャリア上に変調された情報を復元し、情報をRXプロセッサ670に提供する。RXプロセッサ670は、L1レイヤを実行しうる。
[0049]コントローラ/プロセッサ675は、L2レイヤを実行する。コントローラ/プロセッサ675は、プログラムコードおよびデータを記憶するメモリ676に関連付けられうる。メモリ676は、コンピュータ可読媒体と称されうる。ULでは、コントローラ/プロセッサ675は、UE650からの上位レイヤパケットを復元するために、トランスポートチャネルと論理チャネルとの間の逆多重化、パケットリアセンブリ、暗号解読、ヘッダ圧縮解除、制御信号処理を提供する。コントローラ/プロセッサ675からの上位レイヤパケットは、コアネットワークに提供されうる。コントローラ/プロセッサ675はまた、HARQオペレーションをサポートするための、ACKおよび/またはNACKプロトコルを使用する誤り検出も担う。
[0050]図7は、デバイス対デバイス(D2D)通信システム700の図である。デバイス対デバイス通信システム700は、複数のワイヤレスデバイス704、706、708、710を含む。デバイス対デバイス通信システム700は、たとえばワイヤレスワイドエリアネットワーク(WWAN)のようなセルラ通信システムと重複しうる。ワイヤレスデバイス704、706、708、710のうちのいくつかは、DL/UL WWANスペクトルを使用してデバイス対デバイス通信において互いに(together)通信し得、いくつかは基地局702と通信し得、いくつかはその両方を行いうる。たとえば、図7で図示されているように、ワイヤレスデバイス708、710がデバイス対デバイス通信状態にあり、ワイヤレスデバイス704、706がデバイス対デバイス通信状態にある。ワイヤレスデバイス704、706はまた、基地局702とも通信している。
[0051]以下に論じられる実例的な方法および装置は、たとえば、IEEE802.11規格に基づくWi−Fi、ZigBee、Bluetooth(登録商標)、WiMedia、またはFlashLinQに基づいたワイヤレスデバイス対デバイス通信システムのような、様々なワイヤレスデバイス対デバイス通信システムの何れにも適用可能である。議論を簡略化するために、実例的な方法および装置は、LTEのコンテキスト内で論じられる。しかしながら、当業者は、実例的な方法および装置が、様々な他のワイヤレスデバイス対デバイス通信システムに、より一般に適用可能であると理解するだろう。
[0052]近接サービス(ProSe)は、モバイルデバイスの加入者に対する近接関連性をもつ情報を与える。近接サービスは、たとえば、クーポンが引き換えられうる店を通過する加入者にこれらのクーポンを配信するために広告ポイントによって使用されうる。別の使用ケースでは、近接サービスは、加入者に、彼らの友達または家族メンバのうちの一人のロケーションに(知らないうちに)近づくとアラートを出す(alert)友達発見アプリケーション(friend-finder applications)によって利用される。
[0053]近接サービスは、たとえば、LTE−Direct(LTE−D)に基づくデバイス対デバイス通信システムによってサポートされるようなデバイス対デバイス発見メカニズムを介して実現されうる。そのようなメカニズムは、ピアデバイスによって送信された発見メッセージを受信するためにモバイルデバイスによって使用されるワイヤレスリソースを提供する。ワイヤレス信号の限界のある伝搬に起因して、そのようなD2D発見メッセージは、本質的にレンジが限定されており、これにより、検出の際に近接のエクスペリエンスを伝える。
[0054]発見レンジは本質的に、ワイヤレス信号伝搬環境および参加しているデバイスの電力レベルによって決定されるが、所望の近接レンジは、それに取って代わる(superseding)アプリケーションによって定義され、それは、発見レンジとは著しく異なりうる。ワイヤレス信号伝搬が高密度のインフラに起因して限定される都会環境では特に、発見レンジは、多くの近接サービスにとって小さすぎることがある。
[0055]発見レンジと所望の近接レンジとの間のこの不釣り合いに対処する1つの方法は、発見メッセージが、発見側デバイス(つまり、発見メッセージを受信するデバイス)によって再ブロードキャスト(中継)され、それにより2以上のホップに沿って伝搬することを可能にすることである。そのようなマルチホップ発見は、発見レンジを著しく拡大することを可能にする一方で、そのようなマルチホップ発見は、以下の不利益を被る(come at):1)それは、再ブロードキャストに起因したバッテリ消費(battery drainage)を増加させる、2)それは、干渉を増加させ、それにより、マルチホップ発見と並行して動作する単一ホップ発見イベントに悪影響を及ぼす、3)それは、半二重制約に起因した再ブロードキャスト側デバイスにとっての発見機会を減少させる(たとえば、再ブロードキャスト側デバイスは、メッセージを再ブロードキャストしながらピアを発見できない)。
[0056]マルチホップ発見のこれらの問題に対処するために、一構成では、ネットワークベース制御/規制メカニズムが、発見メッセージの中継(または再ブロードキャスト)のために導入される。そのようなネットワークベース制御メカニズムはまた、ホップの最大数を調整することを可能にし、それにより、サービス毎の方法で発見レンジを調整する。
[0057]図8は、デバイス対デバイス通信システム800におけるデバイス対デバイス発見メッセージの中継のためのネットワークベース制御メカニズムを使用する例を例示する図である。D2D通信システム800は、いくつかのワイヤレスデバイス804、806、808、810、および基地局またはアクセスポイント802を含む。ワイヤレスデバイス804、806、808、810のうちのいくつかは、DL/UL WWANスペクトルを使用してデバイス対デバイス通信において互いに通信し得、それらのいくつかは基地局802と通信し得、いくつかはその両方を行いうる。たとえば、図8で図示されているように、ワイヤレスデバイス804、806がデバイス対デバイス通信状態にあり、ワイヤレスデバイス804がワイヤレスデバイス808および810とデバイス対デバイス通信状態にある。ワイヤレスデバイス804はまた、基地局802とも通信している。
[0058]一構成では、ワイヤレスデバイス804は、基地局802から、再ブロードキャストのための発見メッセージのフィルタリングおよび処理に関するネットワークベースポリシー820を受信する。ネットワークベースポリシー820は、ワイヤレスインターフェースを通じて受信されうる。ワイヤレスインターフェースは、基地局またはアクセスポイント802からのダウンリンクを指しうる。基地局802は、発見メッセージの中継のためのネットワークベースポリシー820を直接提供するセルラネットワークに付随しうる。ワイヤレスデバイス804もまた、基地局またはアクセスポイント802へのワイヤレスリンクを使用してネットワークベースポリシー820を検索するために、サーバ(図示せず)に接続しうる。サーバは、たとえば、LTEにおける近接サービス機能を指しうる。ワイヤレスデバイス804は、ネットワークベースポリシー820に関連するすべての情報をキャッシュする。
[0059]ワイヤレスデバイス806からのD2Dチャネル上での発見メッセージ822の受信の際、ワイヤレスデバイス804は、(826で)ネットワークベースポリシー820に基づいて、発見メッセージ822にフィルタリングを適用する。発見メッセージ822がフィルタリングにパスする場合、ワイヤレスデバイス804は、(826で)ネットワークベースポリシー820に基づいて、発見メッセージ822を処理する。処理された発見メッセージ824はその後、D2Dチャネル上でワイヤレスデバイス808および810に再ブロードキャストまたは中継される。
[0060]図9は、発見メッセージの中継または再ブロードキャストのためのネットワークベース制御メカニズムの例を例示する図900である。一構成では、ネットワークベース制御メカニズムのこの例は、図8を参照して上で説明されたD2D通信システム800において使用されうる。この例では、ワイヤレスデバイス902は、発見メッセージ920を受信する。ワイヤレスデバイス902は、ネットワークベースポリシー情報904に基づいて、発見メッセージ920をフィルタおよび処理する。ワイヤレスデバイス902は、処理された発見メッセージ930を近くのワイヤレスデバイスに再ブロードキャスト(中継)する。一構成では、ワイヤレスデバイス902およびそのピアの各々は、UE(たとえば、UE102、206、ワイヤレスデバイス804、または装置1402/1402’)でありうる。一構成では、デバイス902は、図8を参照して上で説明されたワイヤレスデバイス804でありうる。
[0061]一構成では、デバイス902は、(906で)ネットワークからワイヤレスインターフェースを介して、発見メッセージの中継(再ブロードキャスト)のためのフィルタリング条件およびメッセージ処理規制を定義するポリシー情報904を受信する。一構成では、ポリシー情報904は、図8を参照して上で説明されたネットワークベースポリシー820でありうる。デバイス902は、(908で)受信されたポリシー情報904を処理して、発見メッセージの中継(再ブロードキャスト)のためのフィルタ条件910およびメッセージ処理規制912を取得する。デバイス902は、フィルタ条件910、ならびにメッセージ処理規制912を適切なフォーマットに、たとえば表に、キャッシュする。
[0062]D2Dチャネル上での発見メッセージ920の(922における)受信の際、デバイス902は、キャッシュされているフィルタリング規則/条件910を(924で)適用することによって、発見メッセージ920が再ブロードキャストを行われるべき(due for)かどうかを決めるフィルタ機能を適用する。一構成では、発見メッセージ920は、図8を参照して上で説明された発見メッセージ822でありうる。発見メッセージ920がフィルタリングにパスするケースでは、デバイス902は、(926で)キャッシュされている対応するメッセージ処理規制912に基づいて、発見メッセージ920を処理し、このことは、発見メッセージ920のコンテンツを潜在的に変更する。デバイス902は、(928で)処理された発見メッセージ930をD2Dチャネル上で送信する。一構成では、発見メッセージ930は、図8を参照して上で説明された発見メッセージ824でありうる。
[0063]一構成では、ワイヤレスインターフェースは、基地局またはアクセスポイント(たとえば、図8を参照して上で説明された基地局またはアクセスポイント802)からのダウンリンクを指しうる。基地局は、発見メッセージの中継のためのポリシー情報904を直接提供するセルラネットワークに付随しうる。デバイス902もまた、基地局またはアクセスポイント(たとえば、802)へのワイヤレスリンクを使用してポリシー情報904を検索するために、サーバに接続しうる。サーバは、LTEにおける近接サービス機能を指しうる。
[0064]一構成では、デバイス902は、近接サービス、または近接サービスに使用されるエアインターフェースリソースをサポートするネットワークに関連付く、登録する、またはそのネットワークを認証するときに、ポリシー情報904を取得しうる。一構成では、デバイス902は、周期的に、たとえば、ある特定の時間期間の後、新しいセルに入ったとき、他の理由でネットワークに接続するとき、ポリシー情報904を検索しうる。
[0065]一構成では、D2Dチャネルは、ワイヤレスデバイス間の発見メッセージの交換を許可するワイヤレスプロトコルを指しうる。そのようなD2Dチャネルは、たとえば、LTE−D、ニアミーエリアネットワーク(NAN)、ソーシャルWiFi、iビーコン、802.11アドホックモードのような技術によって提供されうる。一構成では、D2Dチャネルは、他のワイヤレスサービスと、スペクトルのようなワイヤレスリソースを共有しうる。たとえば、LTE−DirectまたはWiFi−Directに基づくD2Dチャネルは、他のワイヤレスサービスとワイヤレスリソースを共有しうる。一構成では、D2D発見は、専用のワイヤレスリソースを使用しうる。
[0066]一構成では、924におけるメッセージフィルタリングは、信号強度、信号対干渉プラス雑音比(SINR)、または信号対雑音比(SNR)、雑音上昇(noise rise)、発見メッセージ920の受信中に発生する干渉のような、RF特性に基づきうる。一構成では、924におけるメッセージフィルタリングは、発見メッセージ920の受信前のある特定の時間フレーム内に復号されたメッセージの数のようなMAC関連特性を指しうる。一構成では、924におけるメッセージフィルタリングは、明示的再ブロードキャストリクエストフラグまたはマルチホップカウント値のような、発見メッセージ920に含まれる特定のコンテンツを指しうる。一構成では、924におけるメッセージフィルタリングは、発見メッセージ920に含まれるメッセージ認証コードに基づくメッセージ認証のアビリティを指しうる。
[0067]一構成では、キャッシュされているフィルタ条件910は、1つまたは複数のしきい値を含み得、それらの各々は、以下の最小値または最大値に関連しうる:
・発見メッセージ920の受信信号強度またはSINR、
・時間インターバル内に再ブロードキャストされるべき発見メッセージ、
・再ブロードキャストに使用される発見期間、
・再ブロードキャストに必要とされる電力の量、
・発見メッセージ920の受信中に観測される雑音上昇、
・発見メッセージ920の受信前のある時間期間内に発見および復号されたメッセージ
・ある特定の時間期間内に開始または再ブロードキャストされた発見メッセージ、
・発見メッセージ920に含まれるあるロケーションに対するレンジ、
・受信された発見メッセージ920中の制御フィールドに含まれる値(たとえば、ホップカウント)。
[0068]一構成では、キャッシュされているフィルタ条件910は、受信された発見メッセージのコンテンツ(たとえば、メッセージ中の制御プレーンフラグ、ホップカウント、グループアドレス、またはサービス識別子)に適用されるマッチングオペレーションのための基準コードを保持しうる。一構成では、キャッシュされているフィルタ条件910は、フィールドネーム指示子または基準コードに対するマスクを保持しうる。一構成では、キャッシュされているフィルタ条件910は、発見されたある特定のメッセージの認証、解読(decryption)、および認可についての要件を保持しうる。一構成では、キャッシュされているフィルタ条件910は、認証プロシージャのためのキー材料を保持しうる。
[0069]フィルタ条件のタイプに基づいて、デバイス902は、924でフィルタ機能を適用する前に発見メッセージ920を復号しなければならないかもしれないし、復号する必要がないかもしれない。たとえば、ある特定の発見メッセージが十分でない信号強度で受信される場合、これらの発見メッセージを再ブロードキャストから除外することが可能でありうる。
[0070]一構成では、926におけるメッセージ処理は、発見メッセージ920中の制御フィールドを変化させること、たとえば、再ブロードキャストフラグを設定すること、またはホップカウントをインクリメントすること、を含みうる。一構成では、926におけるメッセージ処理は、発見メッセージ920中のインテグリティ保護フィールドを追加または上書きすることを含みうる。一構成では、926におけるメッセージ処理は、発見メッセージ920を暗号化することを含みうる。
[0071]一構成では、キャッシュされているメッセージ処理規制912は、発見メッセージ920に入れられるべき制御フィールド値を含みうる。一構成では、キャッシュされているメッセージ処理規制912は、インテグリティ保護または暗号化についてのキー情報を含みうる。一構成では、キャッシュされているメッセージ処理規制912は、グループまたは宛先アドレスを含みうる。
[0072]一構成では、処理された発見メッセージ930の(928における)送信は、近接サービスに使用されるD2Dチャネル上で生じる。発見メッセージ930の送信のためのD2Dチャネルは、発見メッセージ920が受信されたのと同じ、または異なるD2Dチャネルでありうる。一構成では、発見メッセージ930は、複数のD2Dチャネル上での送信について同時にスケジューリングされうる。
[0073]図10は、ワイヤレス通信の方法のフローチャート1000である。特に、この図は、発見メッセージの中継または再ブロードキャストのためのネットワークベース制御メカニズムを利用する方法を例示している。方法は、UE(たとえば、UE102、206、デバイス804、902、または装置1402/1402’)によって実行されうる。1002で、UEは、発見メッセージのフィルタリングおよび処理に関する情報を含むポリシーを受信する。一構成では、受信されたポリシーは、図8を参照して上で説明されたネットワークベースポリシー820、または図9を参照して上で説明されたポリシー情報904でありうる。ポリシーは、ワイヤレスインターフェースを介して受信されうる。ワイヤレスインターフェースは、基地局またはアクセスポイント(たとえば、802)からのダウンリンクでありうる。一構成では、ポリシーは、ネットワークから、またはネットワークサーバから受信されうる。ネットワークサーバは、ProSeサーバでありうる。一構成では、1002で実行されるオペレーションは、図9の906を参照して上で説明されたオペレーションに対応しうる。
[0074]1004で、UEは、ポリシーに基づいて、フィルタリング規則のセットおよび処理規則のセットを決定する。一構成では、フィルタリング規則のセットは、図9を参照して上で説明されたフィルタ条件910であり得、処理規則のセットは、図9を参照して上で説明されたメッセージ処理規制912でありうる。一構成では、UEは、フィルタリング規則のセットおよび処理規則のセットを決定するために、ポリシーを解析および/または復号しうる。一構成では、1004で実行されるオペレーションは、図9の908を参照して上で説明されたオペレーションに対応しうる。
[0075]1006で、UEはオプションで、フィルタリング規則のセットおよび処理規則のセットを記憶しうる。一構成では、UEは、フィルタリング規則のセットおよび処理規則のセットを適切なフォーマットに、たとえば表に、キャッシュしうる。
[0076]1008で、UEは、デバイス対デバイス通信チャネル上で発見メッセージを受信する。一構成では、発見メッセージは、図8を参照して上で説明された発見メッセージ822、または図9を参照して上で説明された発見メッセージ920でありうる。一構成では、デバイス対デバイス通信チャネルは、ワイヤレス通信チャネルでありうる。一構成では、1008で実行されるオペレーションは、図9の922を参照して上で説明されたオペレーションに対応しうる。
[0077]1010で、UEは、発見メッセージにフィルタリング規則のセットを適用する。一構成では、フィルタリング規則のセットは、発見メッセージの受信から導かれる信号強度、または発見メッセージの受信から導かれるSINRを評価する1つまたは複数のフィルタリング規則を含みうる。一構成では、フィルタリング規則のセットは、発見メッセージが再ブロードキャストされる時間インターバル、再ブロードキャストに使用される発見期間、再ブロードキャストに必要とされる電力の量、メッセージ受信中に観測される雑音上昇、発見メッセージの受信の前のある時間期間内に発見および復号された複数の発見メッセージ、発見メッセージに含まれるあるロケーションに対するレンジ、発見メッセージ中の制御フィールドに含まれる値、発見メッセージのコンテンツに適用されるマッチングオペレーションのための基準コード、基準コードに対するマスク、フィールドネーム指示子、発見メッセージの認証、解読、および認可についての要件、または認証プロシージャのためのキー材料のうちの1つまたは複数を評価しうる。
[0078]一構成では、フィルタリング規則のセットは、発見メッセージが再ブロードキャストを行われるべきかどうかを決定する。そのような構成では、発見メッセージが再ブロードキャストを行われるべきとフィルタリング規則のセットが決定したときに、発見メッセージは、フィルタリング規則のセットにパスする。たとえば、フィルタリング規則のセットは最小信号強度を含みうる。UEは、発見メッセージの受信から導かれた信号強度を、最小信号強度と比較し、発見メッセージの受信から導かれた信号強度が最小信号強度以上であるときに、発見メッセージがフィルタリング規則のセットにパスすると決定しうる。一構成では、1010で実行されるオペレーションは、図9の924を参照して上で説明されたオペレーションに対応しうる。
[0079]1012で、UEは、発見メッセージが、1010で実行されたフィルタリングにパスしたかどうかを決定する。一構成では、発見メッセージがフィルタリング規則のセットによって課される条件を満たすとUEが決定するときに、発見メッセージはフィルタリングにパスする。発見メッセージがフィルタリングにパスした場合、方法は1014に進む。発見メッセージがフィルタリングにパスしなかった場合、方法は終了する。
[0080]1014で、UEは、発見メッセージに処理規則のセットを適用する。一構成では、処理規則のセットは、発見メッセージ中の制御フィールドを変化させること、発見メッセージ中のインテグリティ保護フィールドを追加または上書きすること、または発見メッセージを暗号化すること、のうちの1つまたは複数を含みうる。一構成では、1014で実行されるオペレーションは、図9の926を参照して上で説明されたオペレーションに対応しうる。
[0081]1016で、UEは、処理された発見メッセージをD2D通信チャネル上で再ブロードキャストする。一構成では、処理された発見メッセージは、図8を参照して上で説明された発見メッセージ824、または図9を参照して上で説明された発見メッセージ930でありうる。一構成では、プロセス発見メッセージを再ブロードキャストするためのD2D通信チャネルは、1008で発見メッセージを受信するためのと同じD2D通信チャネル、または異なるD2D通信チャネルでありうる。一構成では、1016で実行されるオペレーションは、図9の928を参照して上で説明されたオペレーションに対応しうる。
[0082]図11は、デバイス対デバイス通信システム1100におけるデバイス対デバイス発見メッセージの中継のためのネットワークベース制御メカニズムの例を例示する図である。D2D通信システム1100は、いくつかのワイヤレスデバイス1104、1106、1108、1110、および基地局またはアクセスポイント1102を含む。ワイヤレスデバイス1104、1106、1108、1110のうちのいくつかは、DL/UL WWANスペクトルを使用してデバイス対デバイス通信において互いに通信し得、それらのいくつかは基地局1102と通信し得、いくつかはその両方を行いうる。たとえば、図11で図示されているように、ワイヤレスデバイス1104、1106がデバイス対デバイス通信状態にあり、ワイヤレスデバイス1104は、ワイヤレスデバイス1108および1110とデバイス対デバイス通信状態にある。ワイヤレスデバイス1104はまた、基地局1102とも通信している。
[0083]一構成では、ワイヤレスデバイス1104は、発見メッセージ1122の受信の際、基地局1102を通じてネットワークに接触する。ワイヤレスデバイス1104は、受信された発見メッセージ1122からメッセージ情報1126を抽出し得、メッセージ情報1126を基地局1102に送信する。ネットワークは、基地局またはアクセスポイント1102を通じてワイヤレスデバイス1104に接続されているセルラネットワークまたはサーバでありうる。ネットワークは、メッセージ情報1126に基づいて、再ブロードキャスト命令1120を生成しうる。ワイヤレスデバイス1104は、基地局またはアクセスポイント1102から、発見メッセージ1122の再ブロードキャストに関する再ブロードキャスト命令1120を取得する。ワイヤレスデバイス1104は、(1128で)取得された再ブロードキャスト命令1120に基づいて、発見メッセージ1122を処理して、発見メッセージ1124を生成する。ワイヤレスデバイス1104は、再ブロードキャスト命令1120に基づいて、発見メッセージ1124をワイヤレスデバイス1108および1110に再ブロードキャストする。
[0084]図12は、発見メッセージの中継または再ブロードキャストのためのネットワークベース制御メカニズムの例を例示する図1200である。一構成では、ネットワークベース制御メカニズムのこの例は、図11を参照して上で説明されたD2D通信システム1100において使用されうる。この例では、ワイヤレスデバイス1202は、発見メッセージ1204を受信する。ワイヤレスデバイス1202は、発見メッセージ1204の受信の際にネットワークに接触し、発見メッセージ1204の再ブロードキャストに関する再ブロードキャスト命令1216を取得する。一構成では、ワイヤレスデバイス1202およびそのピアの各々は、UE(たとえば、UE102、206、ワイヤレスデバイス1104、または装置1402/1402’)でありうる。一構成では、デバイス1202は、図11を参照して上で説明されたワイヤレスデバイス1104でありうる。
[0085]一構成では、デバイス1202は、(1206で)D2Dチャネル上で発見メッセージ1204を受信および復号する。デバイス1202は、(1208で)発見メッセージ1204の再ブロードキャストに関する命令がネットワークから取得されなければならないかどうかを決めるフィルタ機能を適用しうる。一構成では、このフィルタ機能は、図8を参照して上で説明されたネットワークベースポリシー820、または図9を参照して上で説明されたポリシー情報904に基づきうる。一構成では、フィルタ規則は、デバイス1202上で構成またはハードコーディングされうる。一構成では、フィルタ条件は、図9を参照して上で説明されたフィルタ条件910でありうる。
[0086]フィルタ機能の結果が、ネットワークベース再ブロードキャスト命令が要求されるというものである場合に備えて、デバイス1202は、(1210で)発見メッセージ1204から、ネットワークに必要とされるメッセージ情報1214を抽出する。一構成では、メッセージ情報1214は、発見メッセージ1204の一部、たとえば、メッセージの出所(message origin)、宛先、ホップカウント、または再ブロードキャストリクエストフラグのような、ある特定の制御プレーンフィールドを含みうる。一構成では、メッセージ情報1214は、発見メッセージ1204のメッセージボディ全体を含みうる。一構成では、デバイス1202は、発見メッセージ1204の全体または一部をキャッシュしうる。
[0087]デバイス1202は、(1212で)、再ブロードキャスト命令をリクエストするために、抽出されたメッセージ情報1214をワイヤレスインターフェース上でネットワークに送る。ワイヤレスインターフェースは、基地局またはアクセスポイント(たとえば、1102)のアップリンクを指しうる。一構成では、基地局は、発見メッセージの中継に関する命令を直接提供するセルラネットワークに付随しうる。一構成では、デバイス1202は、サーバに接続し、基地局またはアクセスポイント(たとえば、1102)へのワイヤレスリンクを使用して、抽出されたメッセージ情報1214をサーバに送り出しうる。サーバは、たとえば、LTEにおける近接サービス機能を指しうる。
[0088]デバイス1202は、(1218で)、ワイヤレスエアインターフェースのダウンリンク上で、発見メッセージ1204の再ブロードキャストに関する再ブロードキャスト命令1216を受信する。このワイヤレスエアインターフェースは、再ブロードキャスト命令をリクエストするために使用されるものと同じでありうるか、または異なるものでありうる。一構成では、再ブロードキャスト命令1216は、再ブロードキャスト命令をリクエストするためのと同じリンク上で、同じ接続中または同じセッションにおいて、受信されうる。別の構成では、ネットワークおよびデバイス1202は、再ブロードキャスト命令をリクエストするため、および再ブロードキャスト命令で応答するために、異なるリンク、接続、またはセッションを開始しうる。
[0089]ネットワークによる再ブロードキャスト命令1216は、発見メッセージ1204のボディの変更、またはキャッシュされている発見メッセージ1204上の変化させられるべきある特定のフィールドに関する情報を含みうる。そのような変化は、ホップカウント、再ブロードキャストフラグ、または認証フィールドのうちの1つまたは複数を含みうる。再ブロードキャスト命令1216は、変化を直接提供しうるか、またはこれらの変化を計算するためにデバイス1202に情報を提供しうる。一構成では、再ブロードキャスト命令1216は、デバイス1202によって再ブロードキャストされるべき発見メッセージ全体を含みうる。
[0090]デバイス1202は、(1220で)再ブロードキャスト命令1216に基づいて変化を適用する。一構成では、デバイス1202は、(1220で)図9を参照して上で説明されたメッセージ処理規制912および926で実行されたオペレーションのような、さらなる処理ステップを適用しうる。1220におけるメッセージ処理後、デバイス1202は、(1222で)処理された発見メッセージ1224をワイヤレスD2Dチャネル上で送信する。
[0091]一構成では、D2Dチャネルは、ワイヤレスデバイス間の発見メッセージの交換を許可するワイヤレスプロトコルを指しうる。そのようなD2Dチャネルは、たとえば、LTE−D、ニアミーエリアネットワーク(NAN)、ソーシャルWiFi、iビーコン、802.11アドホックモードのような技術によって提供されうる。一構成では、D2Dチャネルは、他のワイヤレスサービスとスペクトルのようなワイヤレスリソースを共有しうる。たとえば、LTE−DirectまたはWiFi−Directに基づくD2Dチャネルは、他のワイヤレスサービスとワイヤレスリソースを共有しうる。一構成では、D2D発見は、専用のワイヤレスリソースを使用しうる。
[0092]一構成では、処理された発見メッセージ1224の(1222における)送信は、近接サービスに使用されるD2Dチャネル上で生じる。発見メッセージ1224の送信のためのD2Dチャネルは、発見メッセージ1204が受信されるのと同じ、または異なるD2Dチャネルでありうる。一構成では、発見メッセージ1224は、複数のD2Dチャネル上での送信について同時にスケジューリングされうる。
[0093]図13は、ワイヤレス通信の方法のフローチャート1300である。特に、この図は、発見メッセージの中継または再ブロードキャストのためのネットワークベース制御メカニズムを利用する方法を例示する。方法は、UE(たとえば、UE102、206、デバイス1104、1202、または装置1402/1402’)によって実行されうる。1302で、UEは、デバイス対デバイス通信チャネル上で発見メッセージを受信する。一構成では、発見メッセージは、図11を参照して上で説明された発見メッセージ1122、または図12を参照して上で説明された発見メッセージ1204でありうる。一構成では、デバイス対デバイス通信チャネルは、ワイヤレス通信チャネルでありうる。一構成では、1302で実行されるオペレーションは、図12の1206を参照して上で説明されたオペレーションに対応しうる。
[0094]1304で、UEは、発見メッセージの再ブロードキャストに関する命令がネットワークから取得されることになるかどうかを決定するために、発見メッセージにフィルタ機能を適用する。たとえば、フィルタ機能は最小信号強度を含みうる。UEは、発見メッセージの受信から導かれた信号強度を、最小信号強度と比較し、発見メッセージの受信から導かれた信号強度が最小信号強度以上であるときに、発見メッセージがフィルタ機能にパスすると決定しうる。一構成では、1304で実行されるオペレーションは、図12の1208を参照して上で説明されたオペレーションに対応しうる。
[0095]1306で、UEは、発見メッセージが、1304で実行されたフィルタリングにパスしたかどうかを決定する。一構成では、発見メッセージがフィルタ機能によって課される条件を満たすとUEが決定するときに、発見メッセージはフィルタリングにパスする。発見メッセージがフィルタリングにパスした場合、方法は1308に進む。発見メッセージがフィルタリングにパスしなかった場合、方法は終了する。
[0096]1308で、UEは、発見メッセージからメッセージ情報を抽出する。一構成では、抽出されたメッセージ情報は、発見メッセージの少なくとも一部を含む。一構成では、抽出されたメッセージ情報は、図11を参照して上で説明されたメッセージ情報1126、または図12を参照して上で説明されたメッセージ情報1214でありうる。一構成では、1308で実行されるオペレーションは、図12の1210を参照して上で説明されたオペレーションに対応しうる。
[0097]1310で、UEは、再ブロードキャスト命令をリクエストするために、抽出されたメッセージ情報をネットワークに送信する。一構成では、抽出されたメッセージ情報は、セルラネットワークまたはネットワークサーバに送信されうる。一構成では、1310で実行されるオペレーションは、図12の1212を参照して上で説明されたオペレーションに対応しうる。
[0098]1312で、UEは、ネットワークから、発見メッセージの再ブロードキャストに関する再ブロードキャスト命令を受信する。一構成では、再ブロードキャスト命令は、図11を参照して上で説明された再ブロードキャスト命令1120、または図12を参照して上で説明された再ブロードキャスト命令1216でありうる。一構成では、再ブロードキャスト命令は、発見メッセージの変更、または発見メッセージ上の変化させられるべきある特定のフィールドに関する情報を含みうる。一構成では、抽出されたメッセージ情報は、第1のワイヤレスインターフェースを介して送信され得、再ブロードキャスト命令は、第2のワイヤレスインターフェースを介して受信されうる。第2のワイヤレスインターフェースは、第1のワイヤレスインターフェースと同じワイヤレスインターフェース、または異なるワイヤレスインターフェースでありうる。一構成では、1312で実行されるオペレーションは、図12の1218を参照して上で説明されたオペレーションに対応しうる。
[0099]1314で、UEは、発見メッセージの再ブロードキャストに関する受信された命令に基づいて、発見メッセージを処理する。一構成では、1314で実行されるオペレーションは、図12の1220を参照して上で説明されたオペレーションに対応しうる。
[00100]1316で、UEは、処理された発見メッセージをD2D通信チャネル上で再ブロードキャストする。一構成では、処理された発見メッセージは、図11を参照して上で説明された発見メッセージ1124、または図12を参照して上で説明された発見メッセージ1224でありうる。一構成では、処理発見メッセージを再ブロードキャストするためのD2D通信チャネルは、1302における発見メッセージを受信するためのと同じD2D通信チャネル、または異なるD2D通信チャネルでありうる。一構成では、1316で実行されるオペレーションは、図12の1222を参照して上で説明されたオペレーションに対応しうる。
[00101]図14は、実例的な装置1402における異なる手段/コンポーネント間のデータフローを例示する概念上のデータフロー図1400である。装置1402は、UE(たとえば、804、902、1104、または1202)でありうる。装置1402は、基地局またはアクセスポイント1450から、メッセージ再ブロードキャストポリシーまたは再ブロードキャスト命令を受信しうる受信コンポーネント1404を含む。受信コンポーネント1404はまた、ピアUE1452から発見メッセージを受信しうる。一構成では、受信コンポーネント1404は、図9の906/922、図10の1002/1008、図12の1206/1218、または図13の1302/1312を参照して上で説明されたオペレーションを実行しうる。
[00102]装置1402は、ピアUE1454に発見メッセージを送信/再ブロードキャストする送信コンポーネント1410を含む。一構成では、送信コンポーネント1410は、基地局またはアクセスポイント1450にメッセージ情報を送信しうる。一構成では、送信コンポーネント1410は、図9の928、図10の1016、図12の1212/1222、または図13の1310/1316を参照して上で説明されたオペレーションを実行しうる。一構成では、受信コンポーネント1404および送信コンポーネント1410は、装置1402のための通信を実行するために互いに連携する。
[00103]装置1402はオプションで、受信コンポーネント1404から再ブロードキャストポリシー情報を受信するポリシー処理コンポーネント1408を含みうる。ポリシー処理コンポーネント1408は、再ブロードキャストポリシー情報に基づいて、フィルタリング条件のセットおよび処理規制のセットを決定しうる。一構成では、ポリシー処理コンポーネント1408は、図9の908または図10の1004を参照して上で説明されたオペレーションを実行しうる。
[00104]装置1402は、受信コンポーネント1404から発見メッセージを受信するフィルタリングコンポーネント1412を含みうる。フィルタリングコンポーネント1412は、ポリシー処理コンポーネント1408からフィルタ条件のセットを受信しうる。一構成では、フィルタリングコンポーネント1412は、フィルタ条件のセットを発見メッセージに適用しうる。別の構成では、フィルタリングコンポーネント1412は、発見メッセージの再ブロードキャストに関する命令がネットワークから取得されることになるかどうかを決定するために、発見メッセージにフィルタ機能を適用しうる。一構成では、フィルタリングコンポーネント1412は、図9の924、図10の1010、図12の1208、または図13の1304を参照して上で説明されたオペレーションを実行しうる。
[00105]装置1402は、フィルタリングされた発見メッセージをフィルタリングコンポーネント1412から受信しうるメッセージ処理コンポーネント1414を含みうる。一構成では、フィルタリングされた発見メッセージを受信する代わりに、メッセージ処理コンポーネント1414は、受信コンポーネント1404から再ブロードキャスト命令を受信しうる。メッセージ処理コンポーネント1414は、ポリシー処理コンポーネント1408から処理規制のセットを受信しうる。一構成では、メッセージ処理コンポーネント1414は、処理規制のセットをフィルタリングされた発見メッセージに適用しうる。別の構成では、メッセージ処理コンポーネント1414は、受信された再ブロードキャスト命令に基づいて、発見メッセージを処理しうる。メッセージ処理コンポーネント1414は、処理された発見メッセージを送信コンポーネント1410に提供しうる。一構成では、メッセージ処理コンポーネント1414は、図9の926、図10の1014、図12の1220、または図13の1314を参照して上で説明されたオペレーションを実行しうる。
[00106]装置1402はオプションで、フィルタリングコンポーネント1412からフィルタリングされた発見メッセージを受信しうるメッセージ情報抽出コンポーネント1406を含みうる。メッセージ情報抽出コンポーネント1406は、発見メッセージからメッセージ情報を抽出し、メッセージ情報を送信コンポーネント1410に提供しうる。一構成では、メッセージ情報抽出コンポーネント1406は、図10の1210または図13の1308を参照して上で説明されたオペレーションを実行しうる。
[00107]装置1402は、図10および図13の前述のフローチャートにおけるアルゴリズムのブロックの各々を実行する追加のコンポーネントを含みうる。このように、図10および図13の上述のフローチャートにおける各ブロックは、あるコンポーネントによって実行され得、装置は、それらのコンポーネントのうちの1つまたは複数を含みうる。コンポーネントは、述べられたプロセス/アルゴリズムを実行するように特に構成される1つまたは複数のハードウェアコンポーネントでありうるか、述べられたプロセス/アルゴリズムを実行するように構成されたプロセッサによって実装されるか、プロセッサによる実装のためにコンピュータ可読媒体内に記憶されるか、またはそれらの何らかの組合せでありうる。
[00108]図15は、処理システム1514を用いる装置1402’のためのハードウェア実装の例を例示する図1500である。処理システム1514は、バス1524によって概して表されているバスアーキテクチャを用いて実装されうる。バス1524は、処理システム1514の具体的なアプリケーションおよび設計制約全体に依存して、あらゆる数の相互接続するバスおよびブリッジを含みうる。バス1524は、プロセッサ1504、コンポーネント1404、1406、1408、1410、1412、1414およびコンピュータ可読媒体/メモリ1506によって表されている1つまたは複数のプロセッサおよび/またはハードウェアコンポーネントを含む様々な回路を互いにリンクさせる。バス1524はまた、タイミングソース、周辺機器、電圧レギュレータ、および電力管理回路のような様々な他の回路もリンクさせ得、これらは、当該技術分野では周知であるので、これ以上は説明されない。
[00109]処理システム1514は、トランシーバ1510に結合されうる。トランシーバ1510は、1つまたは複数のアンテナ1520に結合されている。トランシーバ1510は、伝送媒体を介して様々な他の装置と通信するための手段を提供する。トランシーバ1510は、1つまたは複数のアンテナ1520から信号を受信し、受信された信号から情報を抽出し、抽出された情報を、処理システム1514、特に受信コンポーネント1404に提供する。加えて、トランシーバ1510は、処理システム1514、特に送信コンポーネント1410から情報を受信し、受信された情報に基づいて、1つまたは複数のアンテナ1520に適用されるべき信号を生成する。処理システム1514は、コンピュータ可読媒体/メモリ1506に結合されたプロセッサ1504を含む。プロセッサ1504は、コンピュータ可読媒体/メモリ1506上に記憶されたソフトウェアの実行を含む、一般的な処理を担う。ソフトウェアは、プロセッサ1504によって実行されるとき、処理システム1514に、あらゆる特定の装置について上記で説明された様々な機能を実行させる。コンピュータ可読媒体/メモリ1506はまた、ソフトウェアを実行するときにプロセッサ1504によって操作されるデータを記憶するために使用されうる。処理システム1514はさらに、コンポーネント1404、1406、1408、1410、1412、および1414のうちの少なくとも1つを含む。コンポーネントは、プロセッサ1504において動作し、コンピュータ可読媒体/メモリ1506に内在する/記憶されたソフトウェアコンポーネントか、プロセッサ1504に結合された1つまたは複数のハードウェアコンポーネントか、またはそれらの何らかの組合せでありうる。処理システム1514は、UE650のコンポーネントであり得、メモリ660、ならびに/あるいはTXプロセッサ668、RXプロセッサ656、およびコントローラ/プロセッサ659のうちの少なくとも1つを含みうる。
[00110]一構成では、装置1402/1402’は、発見メッセージのフィルタリングおよび処理に関する情報を含むポリシーを受信するための手段を含みうる。一構成では、ポリシーを受信するための手段は、トランシーバ1510、1つまたは複数のアンテナ1520、受信コンポーネント1404、またはプロセッサ1504でありうる。一構成では、ポリシーを受信するための手段は、図9の906または図10の1002を参照して上で説明されたオペレーションを実行しうる。
[00111]一構成では、装置1402/1402’は、ポリシーに基づいて、フィルタリング規則のセットおよび処理規則のセットを決定するための手段を含みうる。一構成では、フィルタリング規則のセットおよび処理規則のセットを決定するための手段は、ポリシー処理コンポーネント1408またはプロセッサ1504でありうる。一構成では、フィルタリング規則のセットおよび処理規則のセットを決定するための手段は、図9の908または図10の1004を参照して上で説明されたオペレーションを実行しうる。
[00112]一構成では、装置1402/1402’は、デバイス対デバイス通信チャネル上で発見メッセージを受信するための手段を含みうる。一構成では、発見メッセージを受信するための手段は、トランシーバ1510、1つまたは複数のアンテナ1520、受信コンポーネント1404、またはプロセッサ1504でありうる。一構成では、発見メッセージを受信するための手段は、図9の922、図10の1008、図12の1206、または図13の1302を参照して上で説明されたオペレーションを実行しうる。
[00113]一構成では、装置1402/1402’は、発見メッセージにフィルタリング規則のセットを適用するための手段を含みうる。一構成では、フィルタリング規則のセットを適用するための手段は、フィルタリングコンポーネント1412またはプロセッサ1504でありうる。一構成では、フィルタリング規則のセットを適用するための手段は、図9の924または図10の1010を参照して上で説明されたオペレーションを実行しうる。
[00114]一構成では、装置1402/1402’は、発見メッセージに処理規則のセットを適用するための手段を含みうる。一構成では、処理規則のセットを適用するための手段は、発見メッセージ中の制御フィールドを変化させること、発見メッセージ中のインテグリティ保護フィールドを追加または上書きすること、または発見メッセージを暗号化すること、のうちの1つまたは複数を実行するように構成されうる。一構成では、処理規則のセットを適用するための手段は、メッセージ処理コンポーネント1414またはプロセッサ1504でありうる。一構成では、処理規則のセットを適用するための手段は、図9の926または図10の1014を参照して上で説明されたオペレーションを実行しうる。
[00115]一構成では、装置1402/1402’は、発見メッセージを再ブロードキャストするための手段を含みうる。一構成では、発見メッセージを再ブロードキャストするための手段は、トランシーバ1510、1つまたは複数のアンテナ1520、送信コンポーネント1410、またはプロセッサ1504でありうる。一構成では、発見メッセージを再ブロードキャストするための手段は、図9の928、図10の1016、図12の1222、または図13の1316を参照して上で説明されたオペレーションを実行しうる。
[00116]一構成では、装置1402/1402’は、フィルタリング規則のセットおよび処理規則のセットを記憶するための手段を含みうる。一構成では、フィルタリング規則のセットおよび処理規則のセットを記憶するための手段は、ポリシー処理コンポーネント1408またはプロセッサ1504でありうる。一構成では、フィルタリング規則のセットおよび処理規則のセットを記憶するための手段は、図9の908または図10の1006を参照して上で説明されたオペレーションを実行しうる。
[00117]一構成では、装置1402/1402’は、発見メッセージからメッセージ情報を抽出するための手段を含みうる。一構成では、発見メッセージからメッセージ情報を抽出するための手段は、メッセージ情報抽出コンポーネント1406またはプロセッサ1504でありうる。一構成では、発見メッセージからメッセージ情報を抽出するための手段は、図12の1210または図13の1308を参照して上で説明されたオペレーションを実行しうる。
[00118]一構成では、装置1402/1402’は、抽出されたメッセージ情報を送信するための手段を含みうる。一構成では、抽出されたメッセージ情報を送信するための手段は、トランシーバ1510、1つまたは複数のアンテナ1520、送信コンポーネント1410、またはプロセッサ1504でありうる。一構成では、抽出されたメッセージ情報を送信するための手段は、図12の1212または図13の1310を参照して上で説明されたオペレーションを実行しうる。
[00119]一構成では、装置1402/1402’は、発見メッセージの再ブロードキャストに関する命令を受信するための手段を含みうる。一構成では、発見メッセージの再ブロードキャストに関する命令を受信するための手段は、トランシーバ1510、1つまたは複数のアンテナ1520、受信コンポーネント1404、またはプロセッサ1504でありうる。一構成では、発見メッセージの再ブロードキャストに関する命令を受信するための手段は、図12の1218または図13の1312を参照して上で説明されたオペレーションを実行しうる。
[00120]一構成では、装置1402/1402’は、発見メッセージの再ブロードキャストに関する命令がネットワークから取得されることになるかどうかを決定するために、発見メッセージにフィルタ機能を適用するための手段を含みうる。一構成では、発見メッセージにフィルタ機能を適用するための手段は、フィルタリングコンポーネント1412またはプロセッサ1504でありうる。一構成では、発見メッセージにフィルタ機能を適用するための手段は、図12の1208または図13の1304を参照して上で説明されたオペレーションを実行しうる。
[00121]一構成では、装置1402/1402’は、発見メッセージの再ブロードキャストに関する命令に基づいて、発見メッセージを処理するための手段を含みうる。一構成では、命令に基づいて発見メッセージを処理するための手段は、メッセージ処理コンポーネント1414またはプロセッサ1504でありうる。一構成では、命令に基づいて発見メッセージを処理するための手段は、図12の1220または図13の1314を参照して上で説明されたオペレーションを実行しうる。
[00122]上述の手段は、上述の手段によって記載された機能を実行するように構成された装置1402および/または装置1402’の処理システム1514の上述のコンポーネントのうちの1つまたは複数でありうる。上で説明されたように、処理システム1514は、TXプロセッサ668、RXプロセッサ656、およびコントローラ/プロセッサ659を含みうる。このように一構成では、上述の手段は、上述の手段によって記載された機能を実行するように構成されたTXプロセッサ668、RXプロセッサ656、およびコントローラ/プロセッサ659でありうる。
[00123]開示されたプロセス/フローチャートにおけるブロックの具体的な順序または階層が実例的な手法の例示であることは、理解される。設計選好に基づいてプロセス/フローチャートにおけるブロックの具体的な順序または階層が並べ替えられうることは、理解される。さらに、いくつかのブロックが組み合わせ、または省略されうる。添付の方法の請求項は、サンプルの順序で様々なブロックの要素を提示しており、提示された具体的な順序または階層に限定されるようには意図されていない。
[00124]先の説明は、何れの当業者も本明細書で説明された様々な態様を実施することを可能とするように提供されている。これらの態様に対する様々な修正は当業者には容易に明らかになり、本明細書で定義されている一般的な原理は他の態様に適用されうる。したがって、請求項は、本明細書で図示されている態様に限定されるようには意図されていないが、請求項の記載と矛盾しない最大範囲を付与されることになり、ここにおいて、単数の要素への参照は、そのように特に述べられていない限り、「1つおよび1つのみ」を意味するのではなく、むしろ「1つまたは複数」を意味するように意図されている。「実例的」という言葉は、「例、事例、または例示としての役目をする」を意味するように本明細書では使用されている。「実例的」と本明細書で説明されている何れの態様も、必ずしも、他の態様よりも好まれる、または有利であると解釈されないことになる。別段に特に述べられていない限り、「いくつかの/何らかの(some)」という用語は、「1つまたは複数」を指す。「A、B、またはCのうちの少なくとも1つ」、「A、B、およびCのうちの少なくとも1つ」、ならびに「A、B、C、またはそれらの何れの組合せも」のような組合せは、A、B、および/またはCの何れの組合せも含み、複数のA、複数のB、または複数のCを含みうる。特に、「A、B、またはCのうちの少なくとも1つ」、「A、B、およびCのうちの少なくとも1つ」、ならびに「A、B、C、またはそれらの何れの組合せも」のような組合せは、Aのみ、Bのみ、Cのみ、AとB、AとC、BとC、またはAとBとCであり得、ここで、何れのそのような組合せも、A、B、またはCのうちの1つまたは複数のメンバを含みうる。当業者に知られている、または後に知られることになる本開示全体で説明されている様々な態様の要素に対するすべての構造的および機能的な均等物は、参照によって本明細書に明確に組み込まれ、請求項によって含まれるように意図されている。さらに、本明細書で開示されている何れも、このような開示が請求項に明示的に記載されているかどうかにかかわらず、公衆に献呈されるようには意図されていない。どのクレーム要素も、要素が「のための手段」というフレーズを使用して明確に記載されていない限り、ミーンズプラスファンクションとして解釈されることにはならない。
以下に本願の出願当初の特許請求の範囲に記載された発明を付記する。
[C1]
ワイヤレス通信の方法であって、
発見メッセージのフィルタリングおよび処理に関する情報を含むポリシーに基づいて、フィルタリング規則のセットおよび処理規則のセットを決定することと、
前記フィルタリング規則のセットを受信された発見メッセージに適用することと、
前記発見メッセージが前記フィルタリング規則のセットにパスしたことに応じて、前記処理規則のセットを前記発見メッセージに適用することと、
前記発見メッセージを再ブロードキャストすることと、
を備える、方法。
[C2]
前記ポリシーを受信することをさらに備え、前記ポリシーは、ワイヤレスインターフェースを介して受信され、前記ワイヤレスインターフェースは、基地局またはアクセスポイントからのダウンリンクチャネルである、C1に記載の方法。
[C3]
デバイス対デバイス通信チャネル上で前記発見メッセージを受信することをさらに備え、前記デバイス対デバイス通信チャネルは、ワイヤレス通信チャネルである、C1に記載の方法。
[C4]
前記ポリシーは、ネットワークから、またはネットワークサーバから受信される、C1に記載の方法。
[C5]
前記ネットワークサーバは、近接サービス(ProSe)サーバである、C4に記載の方法。
[C6]
前記フィルタリング規則のセットは、前記発見メッセージの受信から導かれる信号強度、または前記発見メッセージの受信から導かれる信号対干渉プラス雑音比(SINR)を評価する1つまたは複数のフィルタリング規則を備える、C1に記載の方法。
[C7]
前記フィルタリング規則のセットは、前記発見メッセージが再ブロードキャストされる時間インターバル、再ブロードキャストに使用される発見期間、再ブロードキャストに必要とされる電力の量、メッセージ受信中に観測される雑音上昇、前記発見メッセージの受信前のある時間期間内に発見および復号された複数の発見メッセージ、前記発見メッセージに含まれるあるロケーションに対するレンジ、前記発見メッセージ中の制御フィールドに含まれる値、前記発見メッセージのコンテンツに適用されるマッチングオペレーションのための基準コード、基準コードに対するマスク、フィールドネーム指示子、発見メッセージの認証、解読、および認可についての要件、または認証プロシージャのためのキー材料のうちの1つまたは複数を評価する、C1に記載の方法。
[C8]
前記フィルタリング規則のセットは、前記発見メッセージが再ブロードキャストを行われるべきかどうかを決定し、前記発見メッセージは、前記発見メッセージが再ブロードキャストを行われるべきと前記フィルタリング規則のセットが決定するときに、前記フィルタリング規則のセットにパスする、C1に記載の方法。
[C9]
前記処理規則のセットを適用することは、
前記発見メッセージ中の制御フィールドを変化させること、
前記発見メッセージ中のインテグリティ保護フィールドを追加または上書きすること、または、
前記発見メッセージを暗号化すること、
のうちの1つまたは複数を備える、C1に記載の方法。
[C10]
前記発見メッセージは、前記発見メッセージの受信のためのと同じデバイス対デバイス通信チャネル、または異なるデバイス対デバイス通信チャネル上で再ブロードキャストされる、C1に記載の方法。
[C11]
ワイヤレス通信の方法であって、
受信された発見メッセージからメッセージ情報を抽出することと、
前記抽出されたメッセージ情報を送信することと、
前記発見メッセージの再ブロードキャストに関する命令を受信することと、
前記受信された命令に基づいて、前記発見メッセージを再ブロードキャストすることと、
を備える、方法。
[C12]
デバイス対デバイス通信チャネル上で前記発見メッセージを受信することと、
前記発見メッセージの再ブロードキャストに関する命令がネットワークから取得されることになるかどうかを決定するために、前記発見メッセージにフィルタ機能を適用することと、ここにおいて、前記抽出することおよび前記送信することは、前記発見メッセージの再ブロードキャストに関する前記命令が前記ネットワークから取得されることになるという、前記フィルタ機能を適用した結果に応じる、
をさらに備える、C11に記載の方法。
[C13]
前記抽出されたメッセージ情報は、第1のワイヤレスインターフェースを介して送信され、前記命令は、第2のワイヤレスインターフェースを介して受信され、ここにおいて、前記第2のワイヤレスインターフェースは、前記第1のワイヤレスインターフェースと同じワイヤレスインターフェースであるか、または異なるワイヤレスインターフェースである、C11に記載の方法。
[C14]
前記抽出されたメッセージ情報は、前記発見メッセージの少なくとも一部を備える、C11に記載の方法。
[C15]
前記抽出されたメッセージ情報は、ネットワークに、またはネットワークサーバに送信される、C11に記載の方法。
[C16]
前記命令は、前記発見メッセージの変更、または前記発見メッセージ上の変化させられるべきある特定のフィールドに関する情報を備える、C11に記載の方法。
[C17]
前記発見メッセージの再ブロードキャストに関する前記命令に基づいて、前記発見メッセージを処理することをさらに備え、前記発見メッセージを再ブロードキャストすることは、前記処理された発見メッセージを再ブロードキャストすることを備える、C11に記載の方法。
[C18]
ワイヤレス通信のための装置であって、
メモリと、
前記メモリに結合され、かつ
発見メッセージのフィルタリングおよび処理に関する情報を含むポリシーに基づいて、フィルタリング規則のセットおよび処理規則のセットを決定することと、
前記フィルタリング規則のセットを前記発見メッセージに適用することと、
前記発見メッセージが前記フィルタリング規則のセットにパスしたことに応じて、前記処理規則のセットを前記発見メッセージに適用することと、
前記発見メッセージを再ブロードキャストすることと、
を行うように構成された少なくとも1つのプロセッサと、
を備える、装置。
[C19]
前記少なくとも1つのプロセッサは、前記ポリシーを受信するようにさらに構成され、前記ポリシーは、ワイヤレスインターフェースを介して受信され、前記ワイヤレスインターフェースは、基地局またはアクセスポイントからのダウンリンクチャネルである、C18に記載の装置。
[C20]
前記ポリシーは、ネットワークから、またはネットワークサーバから受信される、C18に記載の装置。
[C21]
前記フィルタリング規則のセットは、前記発見メッセージの受信から導かれる信号強度、または前記発見メッセージの受信から導かれる信号対干渉プラス雑音比(SINR)を評価する1つまたは複数のフィルタリング規則を備える、C18に記載の装置。
[C22]
前記フィルタリング規則のセットは、前記発見メッセージが再ブロードキャストされる時間インターバル、再ブロードキャストに使用される発見期間、再ブロードキャストに必要とされる電力の量、メッセージ受信中に観測される雑音上昇、前記発見メッセージの受信前のある時間期間内に発見および復号された複数の発見メッセージ、前記発見メッセージに含まれるあるロケーションに対するレンジ、前記発見メッセージ中の制御フィールドに含まれる値、前記発見メッセージのコンテンツに適用されるマッチングオペレーションのための基準コード、基準コードに対するマスク、フィールドネーム指示子、発見メッセージの認証、解読、および認可についての要件、または認証プロシージャのためのキー材料のうちの1つまたは複数を評価する、C18に記載の装置。
[C23]
前記フィルタリング規則のセットは、前記発見メッセージが再ブロードキャストを行われるべきかどうかを決定し、前記発見メッセージは、前記発見メッセージが再ブロードキャストを行われるべきと前記フィルタリング規則のセットが決定するときに、前記フィルタリング規則のセットにパスする、C18に記載の装置。
[C24]
前記処理規則のセットを適用するために、前記少なくとも1つのプロセッサは、
前記発見メッセージ中の制御フィールドを変化させること、
前記発見メッセージ中のインテグリティ保護フィールドを追加または上書きすること、または、
前記発見メッセージを暗号化すること、
のうちの1つまたは複数を実行するように構成される、C18に記載の装置。
[C25]
ワイヤレス通信のための装置であって、
メモリと、
前記メモリに結合され、かつ
受信された発見メッセージからメッセージ情報を抽出することと、
前記抽出されたメッセージ情報を送信することと、
前記発見メッセージの再ブロードキャストに関する命令を受信することと、
前記受信された命令に基づいて、前記発見メッセージを再ブロードキャストすることと、
を行うように構成された少なくとも1つのプロセッサと、
を備える、装置。
[C26]
前記少なくとも1つのプロセッサは、
デバイス対デバイス通信チャネル上で前記発見メッセージを受信することと、
前記発見メッセージの再ブロードキャストに関する命令がネットワークから取得されることになるかどうかを決定するために、前記発見メッセージにフィルタ機能を適用することと、ここにおいて、前記抽出することおよび前記送信することは、前記発見メッセージの再ブロードキャストに関する前記命令が前記ネットワークから取得されることになるという、前記フィルタ機能を適用した結果に応じる、
を行うようにさらに構成される、C25に記載の装置。
[C27]
前記抽出されたメッセージ情報は、前記発見メッセージの少なくとも一部を備える、C25に記載の装置。
[C28]
前記抽出されたメッセージ情報は、ネットワークに、またはネットワークサーバに送信される、C25に記載の装置。
[C29]
前記命令は、前記発見メッセージの変更、または前記発見メッセージ上の変化させられるべきある特定のフィールドに関する情報を備える、C25に記載の装置。
[C30]
前記少なくとも1つのプロセッサは、前記発見メッセージの再ブロードキャストに関する前記命令に基づいて、前記発見メッセージを処理するようにさらに構成され、前記発見メッセージを再ブロードキャストするために、前記少なくとも1つのプロセッサは、前記処理された発見メッセージを再ブロードキャストするように構成される、C25に記載の装置。