JP6716632B2 - パラジウム被覆異方性金ナノ粒子を含む被験物質を検出するための組成物及びその用途 - Google Patents
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すなわち、本発明は、以下に示す被験物質を検出するための組成物、被験物質を検出するための凍結乾燥物、被験物質を検出する方法、及び被験物質を検出するためのキットを提供するものである。
〔1〕パラジウム被覆異方性金ナノ粒子を含む、被験物質を検出するための組成物であって、
前記パラジウム被覆異方性金ナノ粒子のアスペクト比が、1.0より大きく、
前記組成物中の第四級アンモニウムカチオンの濃度が、0〜1mMであり、
前記第四級アンモニウムカチオンが、N+(R)4(各Rは、それぞれ独立して、炭素数1〜20の直鎖又は分枝鎖アルキル基から選択される)で表されることを特徴とする、組成物。
〔2〕前記パラジウム被覆異方性金ナノ粒子のパラジウム被覆前の最大吸収波長が、600nmより大きい、前記〔1〕に記載の組成物。
〔3〕前記パラジウム被覆異方性金ナノ粒子上のパラジウム被覆の厚さが、1〜30nmである、前記〔1〕又は〔2〕に記載の組成物。
〔4〕前記パラジウム被覆異方性金ナノ粒子を、550nmにおける消光度が1.0になるような懸濁液の形態にした場合に、CIE1976(L*,a*,b*)色空間における前記懸濁液のL*値が0〜60であり、a*値が−20〜+20であり、b*値が−20〜+20である、前記〔1〕〜〔3〕のいずれか一項に記載の組成物。
〔5〕前記パラジウム被覆異方性金ナノ粒子のパラジウム被覆前の形状が、多面体状、立方体状、双錘状、棒状、又は板状である、前記〔1〕〜〔4〕のいずれか一項に記載の組成物。
〔6〕前記第四級アンモニウムカチオンが、デシルトリメチルアンモニウムカチオン、ヘキサデシルトリメチルアンモニウムカチオン、及び、ヘプタデシルトリメチルアンモニウムカチオンから成る群から選択される、前記〔1〕〜〔5〕のいずれか一項に記載の組成物。
〔7〕前記パラジウム被覆異方性金ナノ粒子が、前記被験物質に対する特異的結合物質を担持している、前記〔1〕〜〔6〕のいずれか一項に記載の組成物。
〔8〕前記被験物質と前記特異的結合物質の組み合わせが、抗原とそれに結合する抗体、抗体とそれに結合する抗原、糖鎖又は複合糖質とそれに結合するレクチン、レクチンとそれに結合する糖鎖又は複合糖質、ホルモン又はサイトカインとそれに結合する受容体、受容体とそれに結合するホルモン又はサイトカイン、タンパク質とそれに結合する核酸アプタマー若しくはペプチドアプタマー、酵素とそれに結合する基質、基質とそれに結合する酵素、ビオチンとアビジン又はストレプトアビジン、アビジン又はストレプトアビジンとビオチン、IgGとプロテインA又はプロテインG、プロテインA又はプロテインGとIgG、T細胞免疫グロブリン・ムチンドメイン含有分子4(Tim4)とホスファチジルセリン(PS)、PSとTim4、及び、第1の核酸とそれに結合する第2の核酸から成る群から選択される、前記〔7〕に記載の組成物。
〔9〕被験物質を検出するための、前記〔1〕〜〔8〕のいずれか一項に記載の組成物の凍結乾燥物。
〔10〕前記〔7〕若しくは〔8〕に記載の組成物又はその凍結乾燥物を使用して、前記被験物質を検出する方法であって、
前記組成物、又は、前記凍結乾燥物の再懸濁液を、前記被験物質と混合して、前記被験物質と前記特異的結合物質を担持したパラジウム被覆異方性金ナノ粒子との複合体を形成する工程、及び、
前記複合体を検出する工程を含むことを特徴とする、方法。
〔11〕前記複合体の形成を、消光度測定、吸光度測定、粒度分布測定、粒子径測定、ラマン散乱光測定、色調変化の観察、凝集又は沈殿形成の観察、イムノクロマトグラフィー、電気泳動、及び、フローサイトメトリーから成る群から選択される手段によって検出する、前記〔10〕に記載の方法。
〔12〕前記〔1〕〜〔6〕のいずれか一項に記載の組成物中のパラジウム被覆異方性金ナノ粒子に、前記被験物質に対する特異的結合物質を担持させて、前記〔7〕又は〔8〕に記載の組成物を調製する工程、及び/又は、前記凍結乾燥物を再懸濁する工程をさらに含む、前記〔10〕又は〔11〕に記載の方法。
〔13〕前記〔1〕〜〔8〕のいずれか一項に記載の組成物又は前記〔9〕に記載の凍結乾燥物を含む、前記〔10〕〜〔12〕のいずれか一項に記載の方法に使用するためのキット。
本発明の被験物質を検出するための組成物は、アスペクト比が1.0より大きいパラジウム被覆異方性金ナノ粒子を含み、前記組成物中の第四級アンモニウムカチオンの濃度が0〜1mMであることを特徴としている。
PX=(X1−X0)/2
であり、最大長径に直交する方向の被覆の厚さPY[nm]は、
PY=(Y1−Y0)/2
であるので、粒子全体の被覆の厚さの平均値(平均膜厚)Pave[nm]は、
Pave=(PX・Y0+PY・X0)/(X0+Y0)
と計算することができる。また、高角散乱環状暗視野走査透過顕微鏡法(HAADF−STEM)を用いて異方性金ナノ粒子表面のパラジウムの厚みを測定し、その平均値を算出してもよい。具体的には、HAADF−STEM像から任意に選択した粒子の任意の部位10点においてパラジウムの厚みを測定し、粒子10個分の合計100点のデータについて、上下10%を除いた80点の平均値を、パラジウムの厚みの平均とすれば良い。また、EDS(エネルギー分散型X線分光器)と透過電子顕微鏡(TEM)を併用してパラジウム被覆異方性金ナノ粒子の元素マッピングを行い、これによって得られたEDS像より、パラジウムの厚さを測定してもよい。更に、粒子径既知の異方性金ナノ粒子を使用し、パラジウム被覆した場合は、パラジウム被覆前後の粒子径の増大分をパラジウムの厚さとして測定しても良い。
被験物質又は被験物質に結合する物質としての核酸は、例えば、DNA、RNA、オリゴヌクレオチド、ポリヌクレオチド、又は、それらの増幅物であってもよい。
パラジウム被覆異方性金ナノ粒子を含む被験物質を検出するための組成物は、以下の3工程によって作製する。
(1)異方性金ナノ粒子を含む懸濁液の作製
(2)パラジウムによる異方性金ナノ粒子の被覆
(3)パラジウム被覆異方性金ナノ粒子の表面処理
本実施例では、臭化ヘキサデシルトリメチルアンモニウム(臭化セチルトリメチルアンモニウム;CTAB)を使用した通常の合成方法により、最大吸収波長が894nmであり、長軸及び短軸の長さがそれぞれ45nm及び9nm(アスペクト比5.0)である棒状の異方性金ナノ粒子(金ナノロッド)を含む懸濁液Aを作製した。この懸濁液Aの最大吸収波長は、その20倍希釈懸濁液の光学特性を、紫外可視近赤外分光光度計MPC3100UV−3100PC(株式会社島津製作所製)を用いて、光路長:1cm及び測定波長:190−1300nmの条件下で測定することにより確認した(図1)。そして、前記懸濁液A中の異方性金ナノ粒子の大きさ及び形状は、超高分解能分析走査電子顕微鏡SU−70(株式会社日立製作所製)を用いて、透過走査電子顕微鏡(STEM)観察を行うことにより確認した(図2)。なお、特に記載がない場合、以下の懸濁液においても、それぞれ同様の方法で光学特性を測定し、STEM観察を行った。また、懸濁液Aの分散媒中のCTAB濃度は、約400mMと計算された。
上記(1)で作製した懸濁液A100gを30℃下で撹拌し、10mMのH2PdCl4水溶液及び100mMのアスコルビン酸水溶液を任意の割合で添加して、被覆の厚さの異なるパラジウム被覆金ナノロッドを含む懸濁液B、C、D、及びEを作製した。これらの懸濁液の20倍希釈懸濁液の光学特性を図3に示す。いずれのパラジウム被覆異方性金ナノ粒子も、広い波長領域で吸光特性を有しており、黒色を呈していた。そして、懸濁液Bの濃度を550nmにおける消光度が1.0となるように調製した場合に、そのCIE1976(L*,a*,b*)色空間は、紫外可視近赤外分光光度計MPC3100UV−3100PC(株式会社島津製作所製)により、L*=34.0、a*=−0.9、b*=+3.0、と測定された。
Pave=(PX×9+PY×45)/(45+9)
に従って計算した。その結果を以下の表1に示す。
上記(2)で作製した懸濁液Bを遠沈管に入れて遠心分離し、上清を除去した。そして、遠沈管底部のパラジウム被覆金ナノロッドにポリ(p−スチレンスルホン酸ナトリウム)(Na−PSS)水溶液を添加してパラジウム被覆金ナノロッドを再分散した。得られた懸濁液を再び遠心分離し、上清を除去した後、Na−PSS水溶液でパラジウム被覆金ナノロッドを再分散した。得られた懸濁液を再び遠心分離し、上清を除去した後、クエン酸のジメチルスルホキシド溶液でパラジウム被覆金ナノロッドを再分散した。得られた懸濁液を再び遠心分離し、上清を除去した後、クエン酸ナトリウム水溶液で再分散して、表面処理パラジウム被覆金ナノロッドを含む懸濁液Fを作製した。上記被覆工程及び表面処理工程で使用した溶媒の量及び遠心分離操作を考慮すると、懸濁液Fの分散媒中のCTAB濃度は、3.2×10-5mMと計算された。懸濁液C、D、及びEも同様に表面処理し、表面処理パラジウム被覆金ナノロッドを含む懸濁液G、H、及びIをそれぞれ作製した(分散媒中のCTAB濃度の計算値は、後掲の表3を参照)。これらの懸濁液の光学特性を図8に示す。また、金ナノロッドを含む懸濁液Aも同様の方法で表面処理し、表面処理金ナノロッドを含む懸濁液Jを作製した(分散媒中のCTAB濃度の計算値は、後掲の表3を参照)。
上記(1)と同様にして、最大吸収波長が1250nmであり、長軸及び短軸の長さがそれぞれ71nm及び9nm(アスペクト比は7.9)である異方性金ナノ粒子(金ナノロッド)を含む懸濁液Mを作製した(図9及び10)。そして、上記(2)と同様にして、懸濁液Mの金ナノロッドをパラジウムで被覆し、パラジウム被覆金ナノロッドを含む懸濁液Nを作製した。この懸濁液の20倍希釈懸濁液の光学特性を図11に示し、STEM観察結果を図12に示す。懸濁液Nに含まれるパラジウム被覆異方性金ナノロッドの長軸及び短軸の長さ及びパラジウム被覆の平均膜厚は、上と同様の方法によりそれぞれ以下のように測定された。
懸濁液N 長軸:88nm、短軸:23nm(アスペクト比3.8)
平均膜厚:7.2nm
続いて、上記(3)と同様にして懸濁液N中のパラジウム被覆金ナノロッドを表面処理して、表面処理パラジウム被覆金ナノロッドを含む懸濁液Oを作製した(分散媒中のCTAB濃度の計算値は、後掲の表3を参照)。この懸濁液Oの光学特性を図13に示す。
各種パラジウム被覆異方性金ナノ粒子を含む懸濁液の550nmにおける消光度(懸濁液Jについては、その最大吸収波長における消光度)が1.0又は2.5になるように濃度を調整し、CIE1976(L*,a*,b*)色空間を、紫外可視近赤外分光光度計MPC3100UV−3100PC(株式会社島津製作所)により測定した。また、パラジウム被覆も表面処理もされていない市販の金コロイド粒子(BBI社製、粒子径40nmの赤色球状ナノ粒子)を含む懸濁液(Co)、及び、特許文献1に記載の方法で作製した金ナノプレート(最大長さ45nm、厚さ23nmの青色板状ナノ粒子)を含む懸濁液(NP)(分散媒中のCTAB濃度の計算値は、後掲の表3を参照)についても、その最大吸収波長における消光度が1.0になるように濃度を調整して、上と同様にCIE1976(L*,a*,b*)色空間を測定した。測定結果を以下の表2に示す。
上記第1項で作製した各種懸濁液を用いて、以下の手順によりイムノクロマト試験を行った。
(1)イムノクロマト試験に使用する展開液の作製(各懸濁液中の金ナノ粒子への特異的結合物質の担持:検出試薬の標識)
ヒト絨毛性ゴナドトロピン(hCG)に対する抗体を5mMのリン酸緩衝液で希釈して50μg/mLの抗体溶液を調製し、0.1mLの当該抗体溶液と1mLの懸濁液F〜I又はOとを混合して、得られた混合液を室温下で60分間静置した。ここへ80μMのポリエチレングリコール溶液(5mMのリン酸緩衝液中)を0.05mL添加して、得られた懸濁液を室温下で30分間静置した。次いで、0.5mMのウシ血清アルブミン溶液(5mMのリン酸緩衝液中)を0.100mL添加し、得られた懸濁液を室温下で60分間静置した。この懸濁液を遠心分離して前記抗体と各種金ナノロッドとの複合体を沈殿させ、上澄み液を除去した。その後、前記複合体に20mMのトリス塩酸緩衝液(8μMのポリエチレングリコール、0.25mMのBSA、及び150mMのNaCLを含む)を0.40mL添加して再分散し、550nmの消光度(Extinction)が1.0になるように濃度を調整して、展開液F〜I及びOを作製した。対照群として、上記第1項(2)に記載のパラジウム被覆金ナノロッドを含む懸濁液B又は上記第1項(3)に記載の表面処理金ナノロッドを含む懸濁液Jを使用して、展開液B及びJをそれぞれ作製した。また、別の対照群として、パラジウム被覆も表面処理もされていない市販の金コロイド粒子(BBI社製、粒子径40nmの赤色球状ナノ粒子)を含む懸濁液又は特許文献1に記載の方法で作製した金ナノプレート(最大長さ45nm、厚さ23nmの青色板状ナノ粒子)を含む懸濁液を使用して、上と同様の方法により展開液K及びLをそれぞれ作製した。
図14に示す手順により、ヒト絨毛性ゴナドトロピン(hCG)を被験物質としたイムノクロマト試験を、抗hCG抗体(捕獲抗体)を直線状(図14の検出ライン)に固定化したイムノクロマト試験紙を用いて行った。捕獲抗体の固定には、0.5mg/mLの捕獲抗体溶液(5mMのリン酸緩衝生理食塩水中)を使用した。図14(a)で用いる第1展開液としては、各種の濃度でhCGを含む10mMのリン酸緩衝生理食塩水(0.25mMのBSAを含む)を使用した。第1展開液中のhCGの濃度は、2000mIU/mL、200mIU/mL、20mIU/mL、2mIU/mL、又は0mIU/mL(ブランク)だった。図14(c)で用いる第2展開液としては、上述の展開液B、F〜L、及びOを使用した。具体的な試験手順は次のとおりだった。
(i)イムノクロマト試験紙に、いずれかの第1展開液50μLを展開させた(図14(a))。第1展開液の展開により、hCGが試験紙の検出ライン上に固定化された捕獲抗体によって捕獲される(図14(b))。
(ii)第2展開液60μLを展開させた(図14(c))。第2展開液の展開により、試験紙の検出ライン上で捕獲されたhCGへ検出抗体(抗体を担持した金ナノ粒子)が結合する(図14(d))。
第2展開液展開後の検出ラインにおける金属ナノ粒子の着色を目視で確認することにより、hCGの有無を判定した。結果を次の表4に示す。
+:検出ラインにおける着色を確認できた。
+/−:検出ラインにおける僅かな着色を確認できた。
−:検出ラインにおける着色を確認できなかった。
第2展開液展開後のイムノクロマト試験紙をスキャニング(装置名:Cano Scan LiDE500F、製造元:キヤノン株式会社)し、検出ライン(捕獲抗体の固定化部分)の最低輝度と、検出ライン以外の部分(対照領域)の最低輝度とを画像解析ソフト(Image−J:アメリカ国立衛生研究所でWayne Rasbandが開発した画像処理ソフトウェア(http://imagej.nih.gov/ij/))を用いて数値化した。最低輝度は、検出ラインと対照領域における異なる5箇所の輝度をそれぞれ1回ずつ測定し、得られた数値の中央値を採用した。輝度差(検出ラインの最低輝度−対照領域の最低輝度)を計算し、結果を次の表5に示す。
第一展開液に濃度が2000mIU/mLのhCG溶液を展開して、第2展開液展開後のイムノクロマト試験紙をスキャニングし、検出ライン(捕獲抗体の固定化部分)のCIE1976(L*,a*,b*)色空間の値をAdobe Photoshopを用いて測定した。結果を次の表6に示す。
a*値:緑色からマゼンタの色度(負の値は緑色方向、正の値はマゼンタ方向)
b*値:青色から黄色の色度(負の値は青色方向、正の値は黄色方向)
(a*値及びb*値が0のときは無彩色となる。)
Claims (15)
- パラジウム被覆異方性金ナノ粒子を含む、被験物質を検出するための組成物であって、
前記パラジウム被覆異方性金ナノ粒子のアスペクト比が、1.0より大きく、
前記組成物中の第四級アンモニウムカチオンの濃度が、0〜1mMであり、
前記第四級アンモニウムカチオンが、N+(R)4(各Rは、それぞれ独立して、炭素数1〜20の直鎖又は分枝鎖アルキル基から選択される)で表され、
前記被験物質が、消光度測定、吸光度測定、粒度分布測定、粒子径測定、ラマン散乱光測定、凝集又は沈殿形成の観察、イムノクロマトグラフィー、電気泳動、及び、フローサイトメトリーから成る群から選択される手段によって検出されることを特徴とする、組成物。 - パラジウム被覆異方性金ナノ粒子を含み、それを黒色の呈色剤として使用して被験物質を検出するための組成物であって、
前記パラジウム被覆異方性金ナノ粒子のアスペクト比が、1.0より大きく、
前記組成物中の第四級アンモニウムカチオンの濃度が、0〜1mMであり、
前記第四級アンモニウムカチオンが、N+(R)4(各Rは、それぞれ独立して、炭素数1〜20の直鎖又は分枝鎖アルキル基から選択される)で表されることを特徴とする、組成物。 - パラジウム被覆異方性金ナノ粒子を含む、被験物質を検出するための組成物であって、
前記パラジウム被覆異方性金ナノ粒子のアスペクト比が、1.0より大きく、
前記組成物中の第四級アンモニウムカチオンの濃度が、0〜1mMであり、
前記第四級アンモニウムカチオンが、N+(R)4(各Rは、それぞれ独立して、炭素数1〜20の直鎖又は分枝鎖アルキル基から選択される)で表されることを特徴とする、組成物。 - 前記パラジウム被覆異方性金ナノ粒子のパラジウム被覆前の最大吸収波長が、600nmより大きい、請求項1〜3のいずれか一項に記載の組成物。
- 前記パラジウム被覆異方性金ナノ粒子上のパラジウム被覆の厚さが、1〜30nmである、請求項1〜4のいずれか一項に記載の組成物。
- 前記パラジウム被覆異方性金ナノ粒子を、550nmにおける消光度が1.0になるような懸濁液の形態にした場合に、CIE1976(L*,a*,b*)色空間における前記懸濁液のL*値が0〜60であり、a*値が−20〜+20であり、b*値が−20〜+20である、請求項1〜5のいずれか一項に記載の組成物。
- 前記パラジウム被覆異方性金ナノ粒子のパラジウム被覆前の形状が、多面体状、立方体状、双錘状、棒状、又は板状である、請求項1〜6のいずれか一項に記載の組成物。
- 前記第四級アンモニウムカチオンが、デシルトリメチルアンモニウムカチオン、ヘキサデシルトリメチルアンモニウムカチオン、及び、ヘプタデシルトリメチルアンモニウムカチオンから成る群から選択される、請求項1〜7のいずれか一項に記載の組成物。
- 前記パラジウム被覆異方性金ナノ粒子が、前記被験物質に対する特異的結合物質を担持している、請求項1〜8のいずれか一項に記載の組成物。
- 前記被験物質と前記特異的結合物質の組み合わせが、抗原とそれに結合する抗体、抗体とそれに結合する抗原、糖鎖又は複合糖質とそれに結合するレクチン、レクチンとそれに結合する糖鎖又は複合糖質、ホルモン又はサイトカインとそれに結合する受容体、受容体とそれに結合するホルモン又はサイトカイン、タンパク質とそれに結合する核酸アプタマー若しくはペプチドアプタマー、酵素とそれに結合する基質、基質とそれに結合する酵素、ビオチンとアビジン又はストレプトアビジン、アビジン又はストレプトアビジンとビオチン、IgGとプロテインA又はプロテインG、プロテインA又はプロテインGとIgG、T細胞免疫グロブリン・ムチンドメイン含有分子4(Tim4)とホスファチジルセリン(PS)、PSとTim4、及び、第1の核酸とそれに結合する第2の核酸から成る群から選択される、請求項9に記載の組成物。
- 被験物質を検出するための、請求項1〜10のいずれか一項に記載の組成物の凍結乾燥物。
- 請求項9若しくは10に記載の組成物又はその凍結乾燥物を使用して、前記被験物質を検出する方法であって、
前記組成物、又は、前記凍結乾燥物の再懸濁液を、前記被験物質と混合して、前記被験物質と前記特異的結合物質を担持したパラジウム被覆異方性金ナノ粒子との複合体を形成する工程、及び、
前記複合体を検出する工程を含むことを特徴とする、方法。 - 前記複合体の形成を、消光度測定、吸光度測定、粒度分布測定、粒子径測定、ラマン散乱光測定、凝集又は沈殿形成の観察、イムノクロマトグラフィー、電気泳動、及び、フローサイトメトリーから成る群から選択される手段によって検出する、請求項12に記載の方法。
- 請求項1〜8のいずれか一項に記載の組成物中のパラジウム被覆異方性金ナノ粒子に、前記被験物質に対する特異的結合物質を担持させて、請求項9又は10に記載の組成物を調製する工程、及び/又は、前記凍結乾燥物を再懸濁する工程をさらに含む、請求項12又は13に記載の方法。
- 請求項1〜10のいずれか一項に記載の組成物又は請求項11に記載の凍結乾燥物を含む、請求項12〜14のいずれか一項に記載の方法に使用するためのキット。
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