関連出願への相互参照
[0001]本願は、2015年5月1日に出願された「EMBMSビデオストリーミングにおけるFECの動的な設定(DYNAMIC SETTING OF FEC IN EMBMS VIDEO STREAMING)」と題する米国仮特許出願第62/156,002号、および2015年9月10日に出願された「EMBMSビデオストリーミングにおけるFECの動的な設定」と題する米国実用特許出願第14/850,313号の利益を主張し、これらは、その全体が参照により本明細書に明確に組み込まれる。
[0002]本開示の態様は、一般にワイヤレス通信システムに関し、さらに詳細には、拡張型マルチメディアブロードキャストマルチキャストサービス(eMBMS:enhanced multimedia broadcast-multicast service)ビデオストリーミングにおける前方誤り訂正(FEC:forward error correction)の動的な設定に関する。
[0003]ワイヤレス通信ネットワークは、音声、ビデオ、パケットデータ、メッセージング、ブロードキャストなどの様々な通信サービスを提供するために広く展開されている。これらのワイヤレスネットワークは、利用可能なネットワークリソースを共有することによって、複数のユーザをサポートすることが可能な多元接続ネットワークであり得る。このような多元接続ネットワークの例は、符号分割多元接続(CDMA)ネットワーク、時分割多元接続(TDMA)ネットワーク、周波数分割多元接続(FDMA)ネットワーク、直交FDMA(OFDMA)ネットワーク、および単一キャリアFDMA(SC−FDMA)ネットワークを含む。
[0004]ワイヤレス通信ネットワークは、モバイルエンティティとも呼ばれる、多数のユーザ機器(UE)のための通信をサポートすることができる多数の基地局を含み得る。UEは、ダウンリンクおよびアップリンクを介して、基地局と通信し得る。ダウンリンク(すなわち、順方向リンク)は、基地局からUEへの通信リンクを指し、アップリンク(すなわち、逆方向リンク)は、UEから基地局への通信リンクを指す。ここで使用される場合、「基地局」は、eノードB(eNB)、ノードB、ホームノードB、またはワイヤレス通信システムの同様のネットワークコンポーネントを意味する。
[0005]第3世代パートナーシッププロジェクト(3GPP(登録商標))ロングタームエボリューション(LTE(登録商標))は、モバイル通信のためのグローバルシステム(GSM(登録商標))およびユニバーサルモバイルテレコミュニケーションズシステム(UMTS)の発展形として、セルラ技術における大きな進歩を表す。LTE物理レイヤ(PHY)は、発展型ノードB(eNB)のような基地局と、UEのようなモバイルエンティティとの間で、データおよび制御情報の両方を伝達するための高効率な方法を提供する。先のアプリケーションでは、マルチメディアのための高帯域幅通信を容易にするための方法は、単一周波数ネットワーク(SFN)動作であった。SFNは、加入者UEと通信するために、例えば、eNBのような、無線送信機を利用する。ユニキャスト動作では、各eNBは、1つまたは複数の特定の加入者UEに向けられた情報を搬送する信号を送信するように制御される。ユニキャストシグナリングの特異性(specificity)は、例えば、音声通話、テキストメッセージング、またはビデオ通話などの個人対個人のサービス(person-to-person services)を可能にする。
[0006]最近のLTEバージョンは、ビデオストリーミングおよびファイルダウンロードブロードキャスト配信を提供するために、LTEエアインタフェースにおいて発展型マルチメディアブロードキャストマルチキャストサービス(eMBMS)をサポートする。例えば、ビデオストリーミングサービスは、UDP/IPパケットに関する(over)IETF RFC3926で定義されるFLUTE(File Delivery over Unidirectional Transport)に関するDASH(HTTPを使用した動的適応型ストリーミング)プロトコルによってトランスポートされることが予期される。ファイルダウンロードサービスは、UDP/IPプロトコルに関するFLUTEによってトランスポートされる。IPに関する両方の高位レイヤは、PHYと(MACおよびRLCレイヤを含む)L2におけるLTEブロードキャストチャネルによって処理される。しかしながら、このようなトランスポートは、通信業界において現在取り組まれていない複数の非効率性を含む。
[0007]本開示の一態様では、ワイヤレス通信の方法が、ネットワークエンティティによって、送信用のビデオオブジェクトの転送長(transfer length)を決定することと、ここで、このビデオオブジェクトは、ストリーミングビデオサービスを表す複数のビデオオブジェクトのうちの1つであり、ネットワークエンティティによって、転送長および割り振られた帯域幅に基づいて、前方誤り訂正(FEC)パーセンテージを決定することと、このビデオオブジェクトに関連付けられたFECパーセンテージを送信することとを含む。
[0008]本開示の追加の態様では、ワイヤレス通信の方法が、モバイルデバイスによって、第1の無線アクセス技術(RAT)においてマルチキャストブロードキャストサービスを受信するためにチューニングすることと、このマルチキャストブロードキャストサービスに関連付けられたFECパーセンテージを検索する(retrieving)ことと、ここで、FECパーセンテージは、マルチキャストブロードキャストサービスを定義する複数のビデオオブジェクトのうちの現在のビデオオブジェクトに適用可能であり、ここで、FECパーセンテージは、複数のビデオセグメントの間で動的に可変であり、モバイルデバイスにおいて、現在のビデオオブジェクトを受信することと、ここで、現在のビデオオブジェクトは、ソースビデオデータシンボルおよび複数のFECシンボルを含み、ここで、複数のFECシンボルの数は、FECパーセンテージに基づく、を含む。
[0009]本開示の追加の態様では、ワイヤレス通信のために構成された装置が、ネットワークエンティティによって、送信用のビデオオブジェクトの転送長を決定するための手段と、ここで、このビデオオブジェクトは、ストリーミングビデオサービスを表す複数のビデオオブジェクトのうちの1つであり、ネットワークエンティティによって、転送長および割り振られた帯域幅に基づいて、FECパーセンテージを決定するための手段と、このビデオオブジェクトに関連付けられたFECパーセンテージを送信するための手段とを含む。
[0010]本開示の追加の態様では、ワイヤレス通信のために構成された装置が、モバイルデバイスによって、第1のRATにおいてマルチキャストブロードキャストサービスを受信するためにチューニングするための手段と、このマルチキャストブロードキャストサービスに関連付けられたFECパーセンテージを検索するための手段と、ここで、FECパーセンテージは、マルチキャストブロードキャストサービスを定義する複数のビデオオブジェクトのうちの現在のビデオオブジェクトに適用可能であり、ここで、FECパーセンテージは、複数のビデオセグメントの間で動的に可変であり、モバイルデバイスにおいて、現在のビデオオブジェクトを受信するための手段と、ここで、現在のビデオオブジェクトは、ソースビデオデータシンボルおよび複数のFECシンボルを含み、ここで、複数のFECシンボルの数は、FECパーセンテージに基づく、を含む。
[0011]本開示の追加の態様では、非一時的なコンピュータ可読媒体が、その上に記録されたプログラムコードを有する。このプログラムコードは、ネットワークエンティティによって、送信用のビデオオブジェクトの転送長を決定するためのコードと、ここで、このビデオオブジェクトは、ストリーミングビデオサービスを表す複数のビデオオブジェクトのうちの1つであり、ネットワークエンティティによって、転送長および割り振られた帯域幅に基づいて、FECパーセンテージを決定するためのコードと、このビデオオブジェクトに関連付けられたFECパーセンテージを送信するためのコードとをさらに含む。
[0012]本開示の追加の態様では、非一時的なコンピュータ可読媒体が、その上に記録されたプログラムコードを有する。このプログラムコードは、モバイルデバイスによって、第1のRATにおいてマルチキャストブロードキャストサービスを受信するためにチューニングするためのコードと、このマルチキャストブロードキャストサービスに関連付けられたFECパーセンテージを取り出すためのコードと、ここで、FECパーセンテージは、マルチキャストブロードキャストサービスを定義する複数のビデオオブジェクトのうちの現在のビデオオブジェクトに適用可能であり、ここで、FECパーセンテージは、複数のビデオセグメントの間で動的に可変であり、モバイルデバイスにおいて、現在のビデオオブジェクトを受信するためのコードと、ここで、現在のビデオオブジェクトは、ソースビデオデータシンボルおよび複数のFECシンボルを含み、ここで、複数のFECシンボルの数は、FECパーセンテージに基づく、をさらに含む。
[0013]本開示の追加の態様では、ワイヤレス通信のために構成された装置が開示される。この装置は、少なくとも1つプロセッサと、このプロセッサに結合されたメモリとを含む。このプロセッサは、ネットワークエンティティによって、送信用のビデオオブジェクトの転送長を決定することと、ここで、このビデオオブジェクトは、ストリーミングビデオサービスを表す複数のビデオオブジェクトのうちの1つであり、ネットワークエンティティによって、転送長および割り振られた帯域幅に基づいて、FECパーセンテージを決定することと、このビデオオブジェクトに関連付けられたFECパーセンテージを送信することとを行うように構成される。
[0014]本開示の追加の態様では、ワイヤレス通信のために構成された装置が開示される。この装置は、少なくとも1つプロセッサと、このプロセッサに結合されたメモリとを含む。このプロセッサは、モバイルデバイスによって、第1のRATにおいてマルチキャストブロードキャストサービスを受信するためにチューニングすることと、このマルチキャストブロードキャストサービスに関連付けられたFECパーセンテージを検索することと、ここで、FECパーセンテージは、マルチキャストブロードキャストサービスを定義する複数のビデオオブジェクトのうちの現在のビデオオブジェクトに適用可能であり、ここで、FECパーセンテージは、複数のビデオセグメントの間で動的に可変であり、モバイルデバイスにおいて、現在のビデオオブジェクトを受信することと、ここで、現在のビデオオブジェクトは、ソースビデオデータシンボルおよび複数のFECシンボルを含み、ここで、複数のFECシンボルの数は、FECパーセンテージに基づく、を行うように構成される。
[0015]前述は、以下の詳細な説明がより良く理解され得るように、本願の特徴および技術的利点をどちらかといえば広く概説している。特許請求の範囲の主題を成す追加の特徴および利点が、以下で説明される。開示される概念および特定の態様が本願の同じ目的を実行するための他の構造を修正または設計するためのベースとして容易に利用され得ることが、当業者によって理解されるべきである。また、このような等価の構成が、添付された特許請求の範囲および本願の趣旨および範囲から逸脱しないことも、当業者によって理解されるべきである。さらなる目的および利点とともに、その構成および動作の方法の両方について、態様の特徴であると考えられる新規の特徴は、添付の図面に関連して考慮されるとき、以下の説明からより良く理解されるであろう。しかしながら、これら図面の各々は、例示および説明のみの目的で提供され、本特許請求の範囲の限定の定義として意図されるものではないことが、明確に理解されるべきである。
[0016]図1は、テレコミュニケーションシステムの例を概念的に例示するブロック図である。
[0017]図2は、テレコミュニケーションシステムにおけるダウンリンクフレーム構造の例を概念的に例示するブロック図である。
[0018]図3は、本開示の一態様に従って構成された基地局/eNBおよびUEの設計を概念的に例示するブロック図である。
[0019]図4は、ユニキャストおよびマルチキャスト信号に対するシンボル割当ての例を例示するシグナリングフレームの図である。
[0020]図5は、単一周波数ネットワーク上のMBMS(MBSFN:MBMS over a Single Frequency Network)サービスエリア内のMBSFNエリアを例示する図である。
[0021]図6は、MBSFNサービスを提供またはサポートするためのワイヤレス通信システムのコンポーネントを例示するブロック図である。
[0022]図7は、ネットワークエンティティおよびUEを含む通信ストリームを例示するブロック図である。
[0023]図8Aは、本開示の態様をインプリメントするために実行される実例的なブロックを例示するブロック図である。
[0023]図8Bは、本開示の態様をインプリメントするために実行される実例的なブロックを例示するブロック図である。
[0024]図9は、本開示の一態様に従って構成されたUEおよびネットワークエンティティを含む通信ストリームを例示するブロック図である。
発明の詳細な説明
[0025]添付された図面に関連して以下に示される詳細な説明は、様々な構成の説明として意図され、ここで説明される概念が実施され得る唯一の構成を表すようには意図されない。詳細な説明は、様々な概念の完全な理解を提供することを目的とした特定の詳細を含む。しかしながら、これらの概念がこれらの特定の詳細なしに実施され得ることは、当業者にとって明らかであろう。いくつかの事例では、周知の構造およびコンポーネントが、このような概念を曖昧にすることを避けるために、ブロック図形式で示される。
[0026]ここで説明される技法は、CDMA、TDMA、FDMA、OFDMA、SC−FDMAおよび他のネットワークなどの様々なワイヤレス通信ネットワークのために使用され得る。「ネットワーク」および「システム」という用語は、しばしば交換可能に用いられる。CDMAネットワークは、ユニバーサル地上無線アクセス(UTRA)、CDMA2000などの無線技術をインプリメントし得る。UTRAは、広帯域CDMA(WCDMA(登録商標))およびCDMAの他の変形を含む。CDMA2000は、IS−2000、IS−95およびIS−856規格をカバーする。TDMAネットワークは、モバイル通信のためのグローバルシステム(GSM)(登録商標)のような無線技術をインプリメントし得る。OFDMAネットワークは、発展型UTRA(E−UTRA)、ウルトラモバイルブロードバンド(UMB)、IEEE 802.11(Wi−Fi)、IEEE802.16(WiMAX)、IEEE802.20、Flash−OFDMAなどの無線技術をインプリメントし得る。UTRAおよびE−UTRAは、ユニバーサルモバイルテレコミュニケーションシステム(UMTS)の一部である。3GPPロングタームエボリューション(LTE)およびLTE−アドバンスト(LTE−A)は、E−UTRAを使用するUMTSの新しいリリースである。UTRA、E−UTRA、UMTS、LTE、LTE−AおよびGSMは、「第3世代パートナーシッププロジェクト」(3GPP)という名称の団体からの文書に記載されている。CDMA2000およびUMBは、「第3世代パートナーシッププロジェクト2」(3GPP2)という名称の団体からの文書に記載されている。ここで説明される技法は、上述されたワイヤレスネットワークおよび無線技術、ならびに他のワイヤレスネットワークおよび無線技術のために使用され得る。明瞭さのために、これら技法のある特定の態様は、LTEについて以下で説明され、LTE用語が、以下の説明の大部分で使用される。
[0027]図1は、ワイヤレス通信ネットワーク100を示し、これはLTEネットワークであり得る。ワイヤレスネットワーク100は、いくつかのeNB 110および他のネットワークエンティティを含み得る。eNBは、UEと通信する局であり得、基地局、ノードB、アクセスポイント、または他の用語で呼ばれることもある。各eNB 110a、110b、110cは、特定の地理的エリアに対して通信カバレッジを提供し得る。3GPPでは、「セル」という用語は、この用語が使用されるコンテキストに応じて、eNBのカバレッジエリアおよび/またはこのカバレッジエリアにサービス提供するeNBサブシステムを指すことができる。
[0028]eNBは、マクロセル、ピコセル、フェムトセル、および/または他のタイプのセルに対して通信カバレッジを提供し得る。マクロセルは、比較的大きい地理的エリア(例えば、半径数キロメートル)をカバーし得、サービスに加入しているUEによる無制限アクセスを可能にし得る。ピコセルは、比較的小さい地理的エリアをカバーし得、サービスに加入しているUEによる無制限アクセスを可能にし得る。フェムトセルは、比較的小さい地理的エリア(例えば、自宅)をカバーし得、フェムトセルとのアソシエーションを有するUE(例えば、限定加入者グループ(CSG)中のUE、自宅内のユーザのためのUEなど)による制限付きアクセスを可能にし得る。マクロセルのためのeNBは、マクロeNBと呼ばれ得る。ピコセルのためのeNBは、ピコeNBと呼ばれ得る。フェムトセルのためのeNBは、フェムトeNBまたはホームeNB(HNB)と呼ばれ得る。図1に示される例では、eNB 110a、110bおよび110cは、それぞれマクロセル102a、102bおよび102cのためのマクロeNBであり得る。eNB 110xは、UE 120xにサービス提供する、ピコセル102xのためのピコeNBであり得る。eNB 110yおよび110zは、それぞれフェムトセル102yおよび102zのためのフェムトeNBであり得る。eNBは、1つまたは複数の(例えば、3つの)セルをサポートし得る。
[0029]ワイヤレスネットワーク100はまた、リレー局110rを含み得る。リレー局は、アップストリーム局(例えば、eNBまたはUE)からデータおよび/または他の情報の送信を受信し、そのデータおよび/または他の情報の送信をダウンストリーム局(例えば、UEまたはeNB)に送る局である。リレー局はまた、他のUEに対する送信を中継するUEであり得る。図1に示される例では、リレー局110rは、eNB 110aとUE 120rの間の通信を容易にするために、eNB 110aおよびUE 120rと通信し得る。リレー局は、リレーeNB、リレーなどと呼ばれることもある。
[0030]ワイヤレスネットワーク100は、異なるタイプのeNB、例えば、マクロeNB、ピコeNB、フェムトeNB、リレーなど、を含む異種ネットワークであり得る。これらの異なるタイプのeNBは、ワイヤレスネットワーク100において、異なる送信電力レベル、異なるカバレッジエリア、および干渉に対する異なる影響を有し得る。例えば、マクロeNBは、高い送信電力レベル(例えば、20ワット)を有し得、一方、ピコeNB、フェムトeNBおよびリレーは、より低い送信電力レベル(例えば、1ワット)を有し得る。
[0031]ワイヤレスネットワーク100は、同期動作または非同期動作をサポートし得る。同期動作の場合、複数のeNBは、同様のフレームタイミングを有し得、異なるeNBからの送信は、ほぼ時間的に揃えられ得る。非同期動作の場合、複数のeNBは、異なるフレームタイミングを有し得、異なるeNBからの送信は、時間的に揃えられないことがある。ここで説明される技法は、同期動作および非同期動作の両方のために使用され得る。
[0032]ネットワークコントローラ130が、eNBのセットに結合し、これらのeNBに対して調整(coordination)および制御を提供し得る。ネットワークコントローラ130は、バックホールを介してeNB 110と通信し得る。これらeNB 110はまた、例えば、ワイヤレスまたはワイヤラインバックホールを介して直接的または間接的に、互いに通信し得る。
[0033]UE 120は、ワイヤレスネットワーク100全体にわたって分散され得、各UEは、固定またはモバイルであり得る。UEは、端末、移動局、加入者ユニット、局などと呼ばれることもある。UEは、セルラーフォン、携帯情報端末(PDA)、ワイヤレスモデム、ワイヤレス通信デバイス、ハンドヘルドデバイス、ラップトップコンピュータ、コードレスフォン、ワイヤレスローカルループ(WLL)局、スマートフォン、タブレット、または他のモバイルエンティティであり得る。UEは、マクロeNB、ピコeNB、フェムトeNB、リレー、または他のネットワークエンティティと通信することが可能であり得る。図1では、両矢印付きの実線は、UEと、ダウンリンクおよび/またはアップリンク上でUEにサービス提供するように指定されたeNBであるサービングeNBとの間の所望の送信を示す。両矢印付きの破線は、UEとeNBとの間の干渉する送信を示す。
[0034]LTEは、ダウンリンク上では直交周波数分割多重(OFDM)を利用し、アップリンク上では単一キャリア周波数分割多重(SC−FDM)を利用する。OFDMおよびSC−FDMは、システム帯域幅を、一般にトーン、ビンなどとも呼ばれる、複数(K個)の直交サブキャリアに区分する。各サブキャリアは、データで変調され得る。一般に、変調シンボルは、OFDMでは周波数領域で、およびSC−FDMでは時間領域で送られる。隣接するサブキャリア間の間隔は固定であり得、サブキャリアの総数(K)はシステム帯域幅に依存し得る。例えば、Kは、1.25、2.5、5、10または20メガヘルツ(MHz)のシステム帯域幅に対して、それぞれ128、256、512、1024または2048に等しくなり得る。システム帯域幅はまた、サブバンドに区分され得る。例えば、サブバンドは、1.08MHzをカバーし得、1.25、2.5、5、10または20MHzのシステム帯域幅に対して、それぞれ1つ、2つ、4つ、8つ、または16個のサブバンドがあり得る。
[0035]図2は、LTEにおいて使用されるダウンリンクフレーム構造を示す。ダウンリンクのための送信タイムラインは、無線フレームの単位(units)に区分され得る。各無線フレームは、所定の持続時間(例えば、10ミリ秒(ms))を有し得、0〜9のインデックスをもつ10個のサブフレームに区分され得る。各サブフレームは、2つのスロットを含み得る。したがって、各無線フレームは、0〜19のインデックスをもつ20個のスロットを含み得る。各スロットは、L個のシンボル期間、例えば、図2に示されるような、通常のサイクリックプレフィクス(CP)の場合には7個のシンボル期間、または拡張されたサイクリックプレフィクスの場合には6個のシンボル期間を含み得る。通常のCPおよび拡張されたCPは、ここでは異なるCPタイプとして参照され得る。各サブフレームにおける2L個のシンボル期間は、0〜2L−1のインデックスを割り当てられ得る。利用可能な時間周波数リソースは、複数のリソースブロックに区分され得る。各リソースブロックは、1つのスロットにおいてN個のサブキャリア(例えば、12個のサブキャリア)をカバーし得る。
[0036]LTEでは、eNBは、eNBにおけるセルごとに、プライマリ同期信号(PSS)およびセカンダリ同期信号(SSS)を送り得る。プライマリおよびセカンダリ同期信号は、図2に示されるように、通常のサイクリックプレフィクスを有する各無線フレームのサブフレーム0および5の各々における、それぞれシンボル期間6および5において送られ得る。同期信号は、セルの検出および獲得のためにUEによって使用され得る。eNBは、サブフレーム0のスロット1におけるシンボル期間0〜3において、物理ブロードキャストチャネル(PBCH)を送り得る。PBCHは、ある特定のシステム情報を搬送し得る。
[0037]eNBは、図2中で第1のシンボル期間全体において図示されているが、各サブフレームの第1のシンボル期間の一部分のみで物理制御フォーマットインジケータチャネル(PCFICH)を送り得る。PCFICHは、制御チャネルのために使用されるシンボル期間の数(M)を伝達し得、ここで、Mは、1、2または3に等しくなり得、サブフレームごとに変化し得る。Mはまた、例えば、10個未満のリソースブロックを有する、小さいシステム帯域幅では、4に等しくなり得る。図2に示される例では、M=3である。eNBは、各サブフレームの最初のM個(図2ではM=3)のシンボル期間において、物理HARQインジケータチャネル(PHICH)および物理ダウンリンク制御チャネル(PDCCH)を送り得る。PHICHは、ハイブリッド自動再送(HARQ)をサポートするための情報を搬送し得る。PDCCHは、UEに対するリソース割当てについての情報と、ダウンリンクチャネルに関する制御情報とを搬送し得る。図2中の第1のシンボル期間には示されていないが、PDCCHおよびPHICHもまた、第1のシンボル期間に含まれることが理解される。同様に、PHICHおよびPDCCHはまた、図2ではそのようには示されていないが、第2および第3のシンボル期間の両方に存在する。eNBは、各サブフレームの残りのシンボル期間において物理ダウンリンク共有チャネル(PDSCH)を送り得る。PDSCHは、ダウンリンク上でのデータ送信のためにスケジュールされたUEのためのデータを搬送し得る。LTEにおける様々な信号およびチャネルは、「Evolved Universal Terrestrial Radio Access (E-UTRA); Physical Channels and Modulation」と題する、3GPP TS 36.211で説明されており、これは公的に入手可能である。
[0038]eNBは、eNBによって使用されるシステム帯域幅の中心1.08MHzで、PSS、SSSおよびPBCHを送り得る。eNBは、PCFICHおよびPHICHを、これらのチャネルが送られる各シンボル期間において、システム帯域幅全体にわたって送り得る。eNBは、システム帯域幅のある特定の部分において、UEのグループにPDCCHを送り得る。eNBは、システム帯域幅の特定の部分において、特定のUEにPDSCHを送り得る。eNBは、全てのUEにブロードキャスト方式でPSS、SSS、PBCH、PCFICHおよびPHICHを送り得、特定のUEにユニキャスト方式でPDCCHを送り得、また特定のUEにユニキャスト方式でPDSCHを送り得る。
[0039]多数のリソースエレメントが、各シンボル期間において利用可能であり得る。各リソースエレメントは、1つのシンボル期間において1つのサブキャリアをカバーし得、1つの変調シンボルを送るために使用され得、それは、実数値または複素数値であり得る。各シンボル期間において基準信号のために使用されないリソースエレメントは、リソースエレメントグループ(REG)に構成(arranged)され得る。各REGは、1つのシンボル期間において4つのリソースエレメントを含み得る。PCFICHは、4つのREGを占有し得、それらは、シンボル期間0において、周波数にわたってほぼ均等に間隔を空けられ得る。PHICHは、3つのREGを占有し得、それらは、1つまたは複数の設定可能な(configurable)シンボル期間において、周波数にわたって拡散され得る。例えば、PHICHのための3つのREGは、全てシンボル期間0に属し得るか、またはシンボル期間0、1および2に拡散され得る。PDCCHは、9、18、32または64個のREGを占有し得、それらは、最初のM個のシンボル期間において、利用可能なREGから選択され得る。REGのある特定の組合せのみが、PDCCHに対して許可され得る。
[0040]UEは、PHICHとPCFICHのために使用される特定のREGを知り得る。UEは、PDCCHについてREGの異なる組合せを探索しうる。探索すべき組合せの数は、典型的に、PDCCHに対して許可された組合せの数未満である。eNBは、UEが探索するであろう任意の組合せにおいてUEにPDCCHを送り得る。
[0041]1つのUEが、複数のeNBのカバレッジ内にあり得る。これらeNBのうちの1つが、UEにサービス提供するために選択され得る。サービングeNBは、受信電力、経路損失、信号対雑音比(SNR)などの様々な基準に基づいて選択され得る。
[0042]図3は、基地局/eNB 110およびUE 120の設計のブロック図を示し、これらは、図1中の基地局/eNBのうちの1つおよびUEのうちの1つであり得る。制限付きアソシエーションシナリオの場合、基地局110は、図1中のマクロeNB 110cであり得、UE 120は、UE 120yであり得る。基地局110はまた、何らかの他のタイプの基地局であり得る。基地局110は、アンテナ334a〜334tを装備し得、UE 120は、アンテナ352a〜352rを装備し得る。
[0043]基地局110において、送信プロセッサ320は、データソース312からデータを受信し、コントローラ/プロセッサ340から制御情報を受信し得る。制御情報は、PBCH、PCFICH、PHICH、PDCCHなどのためのものであり得る。データは、PDSCHなどのためのものであり得る。プロセッサ320は、データと制御情報とを処理(例えば、符号化およびシンボルマッピング)して、それぞれデータシンボルと制御シンボルとを取得し得る。プロセッサ320はまた、例えば、PSS、SSS、およびセル固有基準信号のための、基準シンボルを生成し得る。送信(TX)多入力多出力(MIMO)プロセッサ330は、適用可能な場合、データシンボル、制御シンボル、および/または基準シンボルに対して空間処理(例えば、プリコーディング)を実行し得、出力シンボルストリームを変調器/復調器(MOD/DEMOD)332a〜332tに提供し得る。各変調器/復調器332は、(例えば、OFDMなどのために)それぞれの出力シンボルストリームを処理して、出力サンプルストリームを取得し得る。各変調器/復調器332は、出力サンプルストリームをさらに処理(例えば、アナログへの変換、増幅、フィルタリング、およびアップコンバート)して、ダウンリンク信号を取得し得る。変調器/復調器332a〜332tからのダウンリンク信号は、それぞれアンテナ334a〜334tを介して送信され得る。
[0044]UE 120において、アンテナ352a〜352rは、基地局110からダウンリンク信号を受信し得、受信された信号をそれぞれ復調器/変調器(DEMOD/MOD)354a〜354rに提供し得る。各復調器/変調器354は、それぞれの受信された信号を調整(例えば、フィルタリング、増幅、ダウンコンバート、およびデジタル化)して、入力サンプルを取得し得る。各復調器/変調器354は、(例えば、OFDMなどのために)入力サンプルをさらに処理して、受信されたシンボルを取得し得る。MIMO検出器356は、全ての復調器/変調器354a〜354rから受信されたシンボルを取得し、適用可能な場合は受信されたシンボルに対してMIMO検出を実行し、検出されたシンボルを提供し得る。受信プロセッサ358は、検出されたシンボルを処理(例えば、復調、デインターリーブ、および復号)し、UE 120のための復号されたデータをデータシンク360に提供し、復号された制御情報をコントローラ/プロセッサ380に提供し得る。
[0045]アップリンク上では、UE 120において、送信プロセッサ364は、データソース362から(例えば、PUSCHのための)データを受信し、処理し得、コントローラ/プロセッサ380から(例えば、PUCCHのための)制御情報を受信し、処理し得る。プロセッサ364はまた、基準信号のための基準シンボルを生成し得る。送信プロセッサ364からのシンボルは、適用可能な場合はTX MIMOプロセッサ366によってプリコーディングされ、(例えば、SC−FDMなどのために)復調器/変調器354a〜354rによってさらに処理され、基地局110に送信され得る。基地局110において、UE 120からのアップリンク信号は、アンテナ334によって受信され、変調器/復調器332によって処理され、適用可能な場合はMIMO検出器336によって検出され、受信プロセッサ338によってさらに処理されて、UE 120によって送られた、復号されたデータおよび制御情報が取得され得る。プロセッサ338は、復号されたデータをデータシンク339に提供し、復号された制御情報をコントローラ/プロセッサ340に提供し得る。
[0046]コントローラ/プロセッサ340および380は、それぞれ基地局110およびUE 120における動作を指示し得る。基地局110におけるプロセッサ340および/または他のプロセッサおよびモジュールは、ここで説明される技法のための様々なプロセスを実行するか、またはその実行を指示し得る。UE 120におけるプロセッサ380および/または他のプロセッサおよびモジュールはまた、図4および図5に例示される機能ブロック、および/またはここで説明される技法のための他のプロセスを実行するか、またはその実行を指示し得る。メモリ342および382は、それぞれ基地局110およびUE 120のためのデータおよびプログラムコードを記憶し得る。スケジューラ344は、ダウンリンクおよび/またはアップリンク上でのデータ送信のためにUEをスケジュールし得る。
[0047]1つの構成では、ワイヤレス通信のためのUE 120は、UEの接続モード中に、干渉する基地局からの干渉を検出するための手段と、干渉する基地局の譲歩されるリソース(yielded resource)を選択するための手段と、この譲歩されるリソース上の物理ダウンリンク制御チャネルの誤りレートを取得するための手段と、誤りレートが所定のレベルを超えることに応答して実行可能な、無線リンク障害を宣言するための手段とを含む。一態様では、前述の手段は、これらの前述の手段によって列挙(recite)された機能を実行するように構成された、(1つまたは複数の)プロセッサ、コントローラ/プロセッサ380、メモリ382、受信プロセッサ358、MIMO検出器356、復調器/変調器354a、およびアンテナ352aであり得る。別の態様では、前述の手段は、これらの前述の手段によって列挙された機能を実行するように構成されたモジュールまたは任意の装置であり得る。
[0048]単一周波数ネットワークにおけるeMBMSおよびユニキャストシグナリング:マルチメディアのための高帯域幅通信を容易にするための1つの技法が、単一周波数ネットワーク(SFN)動作であった。詳細には、マルチメディアブロードキャストマルチキャストサービス(MBMS)および(例えば、LTEコンテキストではマルチメディアブロードキャスト単一周波数ネットワーク(MBSFN)として最近知られるようになってきたものを含む)発展型MBMS(eMBMS)としても知られる、LTEのためのMBMSは、そのようなSFN動作を利用することができる。SFNは、加入者UEと通信するために、例えば、eNBのような、無線送信機を利用する。eNBのグループは、同期方式で情報を送信することができ、したがって、信号は互いに干渉するのではなく、互いに補強(reinforce)し合う。eMBMSのコンテキストでは、共有コンテンツは、LTEネットワークの複数のeNBから複数のUEに送信される。したがって、所与のeMBMSエリア内で、UEは、eMBMSサービスエリアまたはMBSFNエリアの一部として無線範囲内の任意の(1つまたは複数の)eNBからeMBMS信号を受信し得る。しかしながら、eMBMS信号を復号するために、各UEは、非eMBMSチャネルを介してサービングeNBからマルチキャスト制御チャネル(MCCH:Multicast Control Channel)情報を受信する。MCCH情報は時間ごとに変化し、変化の通知は、別の非eMBMSチャネルであるPDCCHを通じて提供される。したがって、特定のeMBMSエリア内のeMBMS信号を復号するために、各UEは、エリア内のeNBのうちの1つによってMCCHおよびPDCCH信号を供給される(served)。
[0049]本開示の主題の態様によると、eMBMSのための単一キャリア最適化に関する特徴を有するワイヤレスネットワーク(例えば、3GPPネットワーク)が提供される。eMBMSは、例えば、複数のUEなどの、複数のモバイルエンティティに、LTEネットワークからの共有コンテンツを送信するための効率的な方法を提供する。
[0050]LTE周波数分割複信(FDD:Frequency Division Duplex)のためのeMBMSの物理レイヤ(PHY)について、チャネル構造は、混合されたキャリア上でのeMBMS送信とユニキャスト送信との間の時分割多重(TDM:time division multiplexing)リソース区分を備え、それによって、柔軟かつ動的なスペクトル利用を可能にし得る。現在、マルチメディアブロードキャスト単一周波数ネットワーク(MBSFN)サブフレームとして知られる、サブフレームのサブセット(最大60%)が、eMBMS送信のために予約されることができる。したがって、現在のeMBMS設計は、eMBMSのために10個のサブフレームのうち最大で6個を許容する(allows)。
[0051]eMBMSのためのサブフレーム割当ての例が図4に示され、これは、単一キャリアのケースについての、MBSFNサブフレームに対するMBSFN基準信号の既存の割当てを示す。図4に図示されるコンポーネントは、図2に示されているものに対応し、図4は、各スロットおよびリソースブロック(RB)内の個々のサブキャリアを示す。3GPP LTEでは、RBは、0.5msのスロット持続時間にわたる12個のサブキャリアに及ぶとともに、各サブキャリアは、15kHzの帯域幅を有し、全体として1つRBにつき180kHzに及ぶ。サブフレームは、ユニキャストまたはeMBMSのために割り振られ得、例えば、0、1、2、3、4、5、6、7、8、および9とラベル付けされたサブフレームのシーケンスの中で、FDDでは、サブフレーム0、4、5、および9がeMBMSから除外され得る。また、時分割複信(TDD:time division duplex)では、サブフレーム0、1、5、および6がeMBMSから除外され得る。より具体的には、サブフレーム0、4、5、および9は、PSS/SSS/PBCH/ページング/システム情報ブロック(SIB:system information block)およびユニキャストサービスのために使用され得る。シーケンス中の残りのサブフレーム、例えば、サブフレーム1、2、3、6、7、および8は、eMBMSサブフレームとして構成され得る。
[0052]引き続き図4を参照すると、各eMBMSサブフレーム内では、最初の1つまたは2つのシンボルが、ユニキャスト基準シンボル(RS)および制御シグナリングのために使用され得る。最初の1つまたは2つのシンボルのCP長は、サブフレーム0のものに従い得る。これらCP長が異なる場合、最初の1つまたは2つのシンボルとeMBMSシンボルとの間に送信ギャップが生じ得る。MBSFN RSおよびユニキャストRSを提供するための既知の技法は、典型的に、(図4に示されるように)MBSFNサブフレームに対してMBSFN RSを割り振ることと、非MBSFNサブフレームに対してユニキャストRSを別個に割り振ることとを伴う。より具体的には、図4に示すように、MBSFNサブフレームの拡張されたCPは、MBSFN RSを含むがユニキャストRSを含まない。本技術は、限定としてではなく、例として提示された、図2および図4によって例示された特定のフレーム割当てスキームに限定されない。ここで使用される場合、マルチキャストセッションまたはマルチキャストブロードキャストは、任意の適切なフレーム割当てスキームを使用し得る。
[0053]eMBMSサービスエリア:図5は、それら自体が複数のセルまたは基地局510を含む、複数のMBSFNエリア504、506、508を包含するMBMSサービスエリア502を含むシステム500を例示する。ここで使用される場合、「MBMSサービスエリア」は、ある特定のMBMSサービスが利用可能であるワイヤレス送信セルのグループを指す。例えば、特定のスポーツ番組または他の番組(particular sports or other program)が、特定の時間にMBMSサービスエリア内で基地局によってブロードキャストされ得る。特定の番組がブロードキャストされるエリアは、MBMSサービスエリアを定義する。MBMSサービスエリアは、504、506および508に示されるように、1つまたは複数の「MBSFNエリア」から構成され得る。ここで使用される場合、MBSFNエリアは、MBSFNプロトコルを使用して同期方式で特定の番組を現在ブロードキャストしているセル(例えば、セル510)のグループを指す。「MBSFN同期エリア」は、セルのグループが現在そうしているか否かにかかわらず、それらがMBSFNプロトコルを使用して特定の番組をブロードキャストするために同期方式で動作することが可能であるような方法で構成および相互接続されたセルのグループを指す。各eNBは、所与の周波数レイヤ上で、ただ1つのMBSFN同期エリアに属することができる。MBMSサービスエリア502が1つまたは複数のMBSFN同期エリア(図示せず)を含み得ることは、注目に値する。逆に、MBSFN同期エリアは、1つまたは複数のMBSFNエリアまたはMBMSサービスエリアを含み得る。概して、MBSFNエリアは、単一のMBSFN同期エリアの全てまたはその一部分から構成され、単一のMBMSサービスエリア内に位置する。様々なMBSFNエリア間の重複がサポートされ、単一のeNBが、いくつかの異なるMBSFNエリアに属し得る。例えば、異なるMBSFNエリアでのメンバーシップをサポートするために、最大8個の独立したMCCHが、システム情報ブロック(SIB)13において構成され得る。MBSFNエリア予約セルまたは基地局(MBSFN Area Reserved Cell or Base Station)は、MBSFN送信に寄与しないMBSFNエリア内のセル/基地局であり、例えば、MBSFN同期エリアの境界に近いセル、またはそのロケーションのためにMBSFN送信のために必要とされないセルである。
[0054]eMBMSシステムコンポーネントおよび機能:図6は、MBSFNサービスを提供またはサポートするためのワイヤレス通信システム600の機能エンティティを例示する。サービス品質(QoS)に関して、システム600は、保証ビットレート(GBR:Guaranteed Bit Rate)タイプのMBMSベアラを使用し得、ここで、最大ビットレート(MBR)はGBRに等しい。これらのコンポーネントは、例として示され、説明されるものであり、ここで説明される発明概念を限定するものではなく、それは、マルチキャスト送信を配信および制御するための他のアーキテクチャおよび機能分散に適合され得る。
[0055]システム600は、MBMSゲートウェイ(MBMS GW)616を含み得る。MBMS GW 616は、M1インタフェースを介して、eノードB 604へのMBMSユーザプレーンデータのインターネットプロトコル(IP)マルチキャスト配信を制御し、多くの可能なeNBのうちの1つのeNB 604が示されている。加えて、MBMS GWは、M1インタフェースを介して、UTRAN 620へのMBMSユーザプレーンデータのIPマルチキャスト配信を制御する。M1インタフェースは、MBMSデータ(ユーザプレーン)に関連付けられ、データパケットの配信のためにIPを利用する。eNB 604は、E−UTRAN Uuインタフェースを介して、ユーザ機器(UE)/モバイルエンティティ602にMBMSコンテンツを提供し得る。UTRAN 620は、Uuインタフェースを介して、UEモバイルエンティティ622にMBMSコンテンツを提供し得る。MBMS GW 616は、モビリティ管理エンティティ(MME)608およびSmインタフェースを介して、MBMSセッション制御シグナリング、例えば、MBMSセッション開始およびセッション停止、をさらに実行し得る。MBMS GW 616は、さらに、SG−mb(ユーザプレーン)基準点を通じてMBMSベアラを使用してエンティティのためのインタフェースを提供し、SGi−mb(制御プレーン)基準点を通じてMBMSベアラを使用してエンティティのためのインタフェースを提供し得る。SG−mbインタフェースは、MBMSベアラサービス固有のシグナリングを搬送する。SGi−mbインタフェースは、MBMSデータ配信のためのユーザプレーンインタフェースである。MBMSデータ配信は、デフォルトモードであり得るIPユニキャスト送信によって、またはIPマルチキャスティングによって実行され得る。MBMS GW 616は、サービング汎用パケット無線サービスサポートノード(SGSN:Serving General Packet Radio Service Support Node)618およびSn/Iuインタフェースを介して、UTRAN上でMBMSのための制御プレーン機能を提供し得る。
[0056]システム600は、マルチキャスト協調エンティティ(MCE)606をさらに含み得る。MCE 606は、MBMSコンテンツのための承認制御機能を実行し、MBSFN動作を使用したマルチセルMBMS送信のためにMBSFNエリア内の全てのeNBによって使用される、時間および周波数無線リソースを割り振り得る。MCE 606は、例えば、変調およびコーディングスキームなどの、MBSFNエリアについての無線構成を決定し得る。MCE 606は、MBMSコンテンツのユーザプレーン送信をスケジュールおよび制御し、どのサービスがどのマルチキャストチャネル(MCH)で多重化されるべきかを決定することによって、eMBMSサービスの多重化を管理し得る。MCE 606は、M3インタフェースを通じてMME 608とのMBMSセッション制御シグナリングに参加し得、eNB 604との制御プレーンインタフェースM2を提供し得る。
[0057]システム600は、コンテンツプロバイダサーバ614と通信状態にあるブロードキャストマルチキャストサービスセンター(BM−SC)612をさらに含み得る。BM−SC 612は、コンテンツプロバイダ614のような1つまたは複数のソースからのマルチキャストコンテンツの取り込みを処理し、以下で説明されるように、他のより高いレベルの管理機能を提供し得る。これらの機能は、例えば、識別されたUEのためのMBMSサービスの認証および開始を含む、メンバーシップ機能を含み得る。BM−SC 612は、MBMSセッションおよび送信機能、ライブブロードキャストのスケジューリング、ならびにMBMSを含む配信および関連する配信機能をさらに実行し得る。BM−SC 612は、マルチキャストのために利用可能な広告コンテンツのような、サービス広告および説明をさらに提供し得る。別個のパケットデータプロトコル(PDP:Packet Data Protocol)コンテキストが、UEとBM−SCの間で制御メッセージを搬送するために使用され得る。BM−SCは、さらに、キー管理などのセキュリティ機能を提供し、データ量およびQoSなどのパラメータに従ってコンテンツプロバイダの課金を管理し、ブロードキャストモードではE−UTRANにおいて、およびUTRANにおいて、MBMSのためのコンテンツ同期を提供し、UTRANにおいてMBSFNデータのためのヘッダ圧縮を提供し得る。BM−SC 612は、QoSおよびMBMSサービスエリアなどのセッション属性を含めて、セッション開始、セッション更新、およびセッション停止をMBMS−GW 616に示し得る。
[0058]システム600は、MCE 606およびMBMS−GW 616と通信状態にあるマルチキャスト管理エンティティ(MME:Multicast Management Entity)608をさらに含み得る。MME 608は、E−UTRAN上でMBMSのための制御プレーン機能を提供し得る。加えて、MME 608は、MBMS−GW 616によって定義されるマルチキャスト関連情報を、eNB 604およびMCE 606に提供し得る。MME 608とMBMS−GW 616の間のSmインタフェースが、例えば、セッション開始およびセッション停止信号のような、MBMS制御シグナリングを搬送するために使用され得る。
[0059]システム600は、時としてP−GWと省略されるパケットデータネットワーク(PDN:Packet Data Network)ゲートウェイ(GW)610をさらに含み得る。P−GW 610は、シグナリングおよび/またはユーザデータのために、UE 602とBM−SC 612の間に発展型パケットシステム(EPS:Evolved Packet System)ベアラを提供し得る。したがって、P−GWは、UEに割り当てられたIPアドレスに関連するUEから発信されたユニフォームリソースロケータ(URL:Uniform Resource Locator)ベースの要求を受信し得る。BM−SC 612はまた、P−GW 610を介して1つまたは複数のコンテンツプロバイダにリンクされ得、それは、IPインタフェースを介してBM−SC 612と通信し得る。
[0060]データは、ファイルダウンロード配信方法またはストリーミング配信方法を使用して、eMBMSを介して配信され得る。ビデオデータのような、連続的なマルチメディアデータは、MBMSベアラ上で配信されるストリーミングデータを使用して配信され得る。ブロードキャストマルチキャストサービスにおけるストリーミングビデオデータは、より小さいビデオオブジェクトに分解され得(broken into)、各々が所与の持続時間を有する。各ビデオオブジェクトは、1つまたは複数のソースブロックにさらに分解され得、そこで、各ソースブロックは、ある特定の数の前方誤り訂正(FEC)データシンボルから構成され得る。
[0061]eMBMSシステムでは、eMBMSサービスが、対応するMBMSトラフィックチャネル(MTCH)上での送信期間にわたるダウンリンク送信のためにスケジュールされる。所与のストリーミングビデオ持続時間にわたって、ストリーミングビデオデータを送信するために、その間にこのサービスがMTCHを使用してストリーミングビデオデータをブロードキャストするであろう複数のMCHスケジューリング期間(MSP)がスケジュールされ得る。図7に例示されるように、その間にストリーミングビデオデータが、選択されたeMBMSサービスに関連付けられたMTCH上で送信される、7つのMSPがスケジュールされている。MTCHは、送信のために物理チャネル上で多重化され、これは、MTCHが、MSP中に割り振られたMBSFNサブフレームにおいて送信されることをもたらす。したがって、MTCHは、送信リソース上で連続的には送信されない。MSP内のMTCHの各バーストは、複数のデータシンボルの送信を含み得る。
[0062]ビデオオブジェクト(またはビデオセグメント)は、1秒または数秒続き得る。ビデオオブジェクトは、シンボル当たり60、80、100、150バイトなどの、それぞれが固定されたシンボル長である、様々な数のシンボルを含むように設定され得る。ビデオオブジェクト当たりのシンボルの総数は、ブロードキャストマルチキャストサービスに関連付けられたファイル配信テーブル(FDT:file delivery table)に含まれる追加情報を通じて決定され得る。例えば、FDTは、符号化シンボル長(encoding symbol length)、および転送長およびFEC冗長度レベル(FEC redundancy level)を含む。この情報を使用して、受信機モデムのアプリケーションプロセッサは、(1+FEC%)で乗算された転送長を、符号化シンボル長で除算することによって、ビデオオブジェクト当たりのシンボルの総数を決定し得る。この計算の結果は、ソースシンボルおよび冗長シンボル(redundancy symbols)を含む、ビデオオブジェクト当たりのデータシンボルの数に対応する。
[0063]図7は、ネットワークエンティティ71およびUE 72を含む通信ストリーム70を例示するブロック図である。UE 72のような、多くの現代のUEデバイスは、複数の無線アクセス技術(RAT)のためのサポートを含み、LTE、CDMA2000(1x)、およびGSMなどの、複数のRATへの認可されたアクセス(authorized access)を提供する複数の加入者識別モジュール(SIM)を含み得る。マルチRAT/マルチSIM UEは、ページングについて複数のRATをモニタするので、例えば、その間にUEが1xおよびGSMネットワーク上のページ(pages)についてモニタするためにLTEネットワークからチューンアウェイ(tune away)する、スケジュールされたチューンアウェイ期間が、UEのチューンアウェイ期間中にMSP内で送信されるMTCHにおけるストリーミングビデオデータが失われることを引き起こす場合があり得る。例えば、UE 72は、ストリーミングビデオコンテンツを受信するために、eMBMSビデオサービスにチューニングされる。これらビデオデータオブジェクトは、MSP i〜MSP i+6などの、スケジュールされたMSP内のMTCH上でネットワークエンティティ71によって送信される。しかしながら、UE 72はまた、追加の通信のために別のRAT(例えば、1x、GSM、および同様のもの)へのユーザ加入を含む。時折、UE 72は、他のRAT上のページにリッスンするために、eMBMSサービスを用いて(with)LTEからチューンアウェイするようにスケジュールされる。ページモニタリング機会701および702において、UE 72は、他のRAT上の任意のページをリッスンするために、eMBMSネットワークからチューンアウェイする。このチューンアウェイ時間中に、しかしながら、UE 72は、衝突するMTCHの間中に送信された任意のビデオデータを失い得る。
[0064]典型的に、eMBMSビデオストリーミングは、ビデオセッション中に、DASHセグメント700のようなビデオセグメント当たりの固定された前方誤り訂正(FEC)パーセンテージを使用し、それは、UEが、その間にUEがLTE、1xおよびGSMによって共有される制限されたRFチェーンを有するチューンアウェイ期間に起因する誤りまたは失われたデータから回復することを可能にし得る。例えば、各DASHセグメントは、1(1)秒のビデオデータを含み得る。したがって、DASHセグメント700にわたって、FECシンボルは、失われたビデオデータを回復するためにUE 72を支援し得る。
[0065]典型的なビデオストリーミングセッションでは、ビデオオブジェクトは、DASHプロトコルに従ってフォーマットされる。DASHセグメント700当たりの符号化されたデータタイプは異なり得、一方、FECパーセンテージは一定のままである。したがって、ピーク帯域幅をカバーするために、ネットワークエンティティ71は、MSP当たりのピークビデオ帯域幅をカバーするために、MBSFNサブフレームをオーバープロビジョン(over-provision)し得る。しかしながら、1つまたは複数のMSPにおいて、ビデオは、帯域幅の一部のみを使用し得る。例えば、図7を参照すると、DASHセグメント700内の6つのMSPのうち、最初の4つのMSPは、例えば、MSP当たり30個のMBSFNサブフレームを使用し得る十分なビデオデータを有する。しかしながら、最後の2つのMSPは、わずかなMBSFNサブフレームを使用するか、あるいは全くMBSFNサブフレームを使用しない(例えば、10〜0個のMBSFNサブフレーム)。FECパーセンテージがDASHセグメントにわたって一定のままであるため、割り振られた帯域幅を満たすのに最後の2つのMBSFNサブフレームにおいて送られる十分なデータがないので、ピークレベルを処理するために割り振られる帯域幅の未使用の部分は無駄になるであろう。
[0066]本開示の様々な態様は、DASHセグメントにおいて利用可能な未使用の帯域幅の量に基づいて、ネットワークがFECパーセンテージの設定を修正することを可能にする動的なFECに向けられる。この動的に可変なFEC設定は、未使用の帯域幅を利用できるようにすることにより、より良い誤り性能(error performance)をもたらし得る。すなわち、ネットワークが帯域幅Cを割り振った場合には、このネットワークは、帯域幅Cをできる限り(as much as of)使用するために、FECパーセンテージを割り振り得る。
[0067]図8Aは、本開示の一態様をインプリメントするために実行される実例的なブロックを例示するブロック図である。ブロック800において、マルチキャストブロードキャストサービスのためのデータを送信する、BM−SC 612(図6)のような、ネットワークエンティティは、送信用のビデオセグメントの転送長を決定し、ここで、このビデオセグメントは、ストリーミングビデオサービスを表す複数のビデオセグメントのうちの1つである。転送長は、送信のためにスケジュールされたソースデータバイトの数を含むが、冗長データバイトを含まない。ネットワークエンティティは、ストリーミングビデオサービスを表すビデオデータを有することになり、ネットワークエンティティプロセッサの制御下で、送信特性およびチャネル状態に基づいて、各ビデオセグメントの転送長を決定し得る。現在のFECパーセンテージを用いて(with)、その後、基地局は、ソースシンボルおよび冗長シンボルを含む、ストリーミングビデオセグメントの送信をスケジュールし、送信のために帯域幅を割り振り得る。したがって、基地局は、ストリーミングビデオサービスを構成する各ビデオセグメントの符号化を決定することが可能になるであろう。
[0068]ブロック801において、BM−SC 612(図6)のような、ネットワークエンティティは、転送長および割り振られた帯域幅に基づいて、FECパーセンテージを決定する。ネットワークエンティティは、決定された転送長および割り振られた帯域幅に基づいて、現在のビデオセグメント(例えば、現在のDASHセグメント)についてのFECパーセンテージを決定する。1つの実例的な態様では、ブロードキャストのためにネットワークによって割り振られたeMBMSサービスの利用可能な帯域幅Cで転送長Lのn秒のDASHセグメントを仮定すると、このDASHセグメントのためのFECパーセンテージの設定は、以下次第に(up to)なり得る:
[0069]例えば、C=1.3Mbps、L=800kbits、n=1秒である場合、式(1)に従って、FECパーセンテージは、(1300000*1)/800000−1=60%になるであろう。このスキームなしでは、ネットワークが一定のFECパーセンテージを供給する場合、それは、平均から1.3になり得るピークDASHセグメントサイズを処理するために一定のFECを設定することになる。このようなケースでは、ピークDASHセグメントサイズを処理するために一定のFECパーセンテージを設定するとき、25%のFECパーセンテージが、全てのDASHセグメントに対して設定されることになる。すなわち、(1300000*1)/(800000*1.3)−1=25%。動的なFECにより、サブフレームの帯域幅使用は、DASHセグメントにわたってより一貫した(more consistent)ものとなることができる。増大されたFECパーセンテージにより、帯域幅における増大は、FEC送信における増大からもたらされ得る。
[0070]BM−SC 612(図6)のような、ネットワークエンティティは、割り振られた帯域幅Cをすでに知っており、転送長Lをすでに決定しており、DASHセグメントタイミングnも知っている。したがって、ネットワークエンティティプロセッサの制御下で、動的なFECパーセンテージは、式(1)に従って計算されるであろう。
[0071]ブロック802において、ネットワークエンティティは、ビデオセグメントに関連付けられたFECパーセンテージを送信する。いったん動的なFECパーセンテージがブロック801において決定されると、ネットワークエンティティは、現在のビデオセグメントについての新しい動的なFECパーセンテージをシグナリングする。動作中、これら規格は、FECパーセンテージが、ファイル記述テーブル(FDT:file description table)において、各DASHセグメントについてシグナリングされることを可能にする。属性「FEC冗長度レベル(FEC-Redundancy-Level)」が、ファイルについてのFEC冗長度レベルを示すためにFDTに含まれる。したがって、ネットワークが所与のDASHセグメントにおいて生じる未使用の帯域幅の量を決定するとき、それは、新しいFECパーセンテージを動的に決定し、FDTにおいてそのような新しいFECパーセンテージをシグナリングすることができる。ネットワークエンティティは、例えば、メモリ342またはデータソース312のうちの1つまたは複数から送信プロセッサ320、送信MIMOプロセッサ330、変調器/復調器332a〜332t、およびアンテナ334を含むeNB 110のような、eNBを通じてストリーミングビデオセグメントを送信するであろう。
[0072]図8Bは、本開示の一態様をインプリメントするために実行される実例的なブロックを例示するブロック図である。ブロック803において、UEは、第1のRAT上で搬送されるマルチキャストブロードキャストサービスを受信するために、第1のRATに関する(on)周波数にチューニングする。UE 120および92などのUEは、RF処理チェーン(例えば、RF送信チェーン、RF受信チェーン)を共有することによって、複数のネットワークにわたって通信を行うことが可能なマルチRATおよびマルチSIMデバイスであり得る。UE 120または92などの、ストリーミングビデオサービスを受信すべきUEは、送信基地局からのMTCH送信によって搬送されるビデオデータセグメントを受信することを開始するために、適切なネットワークにチューニングするであろう。例えば、UE 120のコントローラ/プロセッサ380の制御下で、アンテナ352a〜352r、復調器/変調器354a〜354r、MIMO検出器356、および受信機プロセッサ358は、ストリーミングビデオサービスを搬送する第1のRATの周波数に関連付けられた指定された周波数において信号を受信させられる。
[0073]ブロック804において、UEは、マルチキャストブロードキャストサービスに関連付けられたFECパーセンテージを検索し、ここで、FECパーセンテージは、マルチキャストブロードキャストサービスを定義する複数のビデオセグメントのうちの現在のビデオセグメントに適用可能である。動作中、eMBMSビデオストリーミングサービスは、DASHセグメントのような、複数のビデオセグメントに分解されるビデオコンテンツを提供する。DASHセグメントは、DASHセグメントの時間にわたってスケジュールされたMSPにおいてMTCHで送信されるFLUTE/UDP/IPパケットにさらに分解される。各ビデオセグメントは、本開示の態様によるFECパーセンテージに関連付けられ得る。したがって、実例的な態様に関して説明されたように、各ビデオセグメントは、そのビデオセグメントのために決定された特定のFECパーセンテージを含み得る。ストリーミングビデオサービスを受信する、UE 120または92などのUEは、ビデオサービスに関連付けられたファイル記述テーブル(FDT)からこのFECパーセンテージを取得し得る。したがって、UE 120は、コントローラ/プロセッサ380の制御下で、アンテナ352a〜352r、復調器/変調器354a〜354r、MIMO検出器356、および受信機プロセッサ358を通じて、第1のRAT上で受信されるビデオストリーミングサービスのFDTから現在のビデオセグメントに関連付けられたFECパーセンテージを取り出し得る。
[0074]ブロック805において、UEは、現在のビデオセグメントを受信し、ここで、現在のビデオセグメントは、ソースビデオデータシンボルおよび複数のFECシンボルを含み、ここで、複数のFECシンボルの数は、FECパーセンテージに基づく。UE 120または92などのUEは、コントローラ/プロセッサ380の制御下で、アンテナ352a〜352r、復調器/変調器354a〜354r、MIMO検出器356、および受信機プロセッサ358を通じて、ビデオセグメントを受信することができる。現在のビデオセグメントに関連付けられたFECパーセンテージは、現在のセグメントのために利用可能なソースビデオデータが、割り振られたピーク帯域幅を満たさないときでさえも、割り振られた帯域幅が最大化されることを可能にする。未使用の帯域幅を満たすために送信される追加のデータは、より多くの数のFECシンボルを含む。
[0075]より高いFECパーセンテージは、誤り回復レートを増大させ得る。ビデオストリーミングサービスは、エンコーダにおいて(1+r)のピーク対平均帯域幅を有し得、ここで、rは、平均帯域幅に対してピーク帯域幅が必要とする帯域幅パーセンテージ(percentage bandwidth that the peak bandwidth requires over the average bandwidth)を表す。一定のFECパーセンテージを割り当てる現在のスキームでは、FECは、ストリーミングビデオの全ての送信についてのピーク帯域幅をカバーするために、xの大きさにされる(dimensioned to x)。したがって、所与のDASHセグメントにおいて使用される実際の帯域幅がピーク量未満であるとき、xを超えた未使用の帯域幅は無駄になる。しかしながら、本開示の様々な態様に従って増大される動的なFECでは、FECパーセンテージは、下記式に従って増大し得る:
[0076]これは、平均帯域幅の必要とされる帯域幅(1+s)を有する特定のビデオセグメントについてのものであり、ここで、sは、平均帯域幅に対して送信のために必要とされる帯域幅パーセンテージを表す(the percentage bandwidth needed for transmission over the average bandwidth)。したがって、本開示の態様による結果として生じる動的なFECパーセンテージは、必要とされる帯域幅(1+s)で除算された、割り振られた帯域幅(1+r)*(1+x)の関数である。下記の表1は、本開示の様々な態様の動的なFECスキームに従って決定されるFECパーセンテージと、一定のFECの現在のスキームに従って決定されるFECパーセンテージとの比較を例示する。表1のFECパーセンテージは、ピーク対平均帯域幅(1+r)が1.3であり、DASHセグメントが、平均帯域幅のみ、s=0を有することを仮定する。
[0077]図9は、本開示の一態様に従って構成されたUE 92およびネットワークエンティティ91を含む通信ストリーム90を例示するブロック図である。UE 92は、UE 120(図3)に関して例示されたコンポーネントおよび特徴を含み得る。本開示の動的なFEC態様から生じるより高いFECパーセンテージはまた、1xまたはGSMページのブロッキングを低減させ得、ここで、アービトレーションアルゴリズム(arbitration algorithm)が、RFを共有するマルチSIM製品において1xまたはGSMモバイル終端(MT:mobile terminated)呼障害(call failure)とビデオセグメント損失レートをバランス(balance)させるためにインプリメントされる。UE 92は、このようなアービトレーションアルゴリズムを含み、それは、メモリ382のような、メモリ中に記憶され得、ページモニタリング機会903のような、MTCHと衝突する追加のページモニタリング機会を許可する一方で、ページモニタリング機会902は、それがMTCHと衝突しないので無条件に許可され得る。このアルゴリズムは、コントローラ/プロセッサ380の制御下で、ページをモニタするために、1xまたはGSM周波数にアンテナ352a〜352r、復調器/変調器354a〜354r、MIMO検出器356、および受信機プロセッサ358をチューニングすることによって、追加のページモニタリング機会903に備える(provide for additional page monitoring occasion 903)。ネットワークエンティティ91は、DASHセグメント900について、図8Aで説明されたブロックに従って、動的なFECパーセンテージを決定および送信するであろう。
[0078]UE 92が、LTEのような、第1のRATのビデオストリーミングサービスのための周波数にアンテナ352a〜352r、復調器/変調器354a〜354r、MIMO検出器356、および受信機プロセッサ358をチューニングするので、UE 92は、DASHセグメント900に関連付けられたFDTから動的なFECパーセンテージを取得する。UE 92は、FDTからDASHセグメント900についての動的なFECパーセンテージを取り出し、DASHセグメント900のビデオオブジェクトとともに(with)送信されるべきFECシンボルの数が、所定の閾値を超えることを決定し得る。例えば、コントローラ/プロセッサ380の制御下で、FDTから取り出された動的なFECは、メモリ382に記憶された所定の閾値と比較され得る。したがって、UE 92が、MSP iのMTCHにおいてビデオデータを受信することと、ページモニタリング機会901との間の衝突を検出したとき、メモリ382(図3)のような、UE 92のメモリ内のアービトレーションアルゴリズムは、コントローラ/プロセッサ380(図3)のような、UE 92のプロセッサによって実行され、これは、DASHセグメント900内の、追加のページモニタリング機会903をスケジュールする。すなわち、より大きいFECパーセンテージが特定のDASHセグメントのために使用され、したがって、より多くの数のFECシンボルがDASHセグメント送信のために生成されることを引き起こす場合、このようなアービトレーションアルゴリズムは、eMBMSが、1x/GSMチューンアウェイ期間に起因するより多くのデータ損失を許容するために、DASHセグメントについてより高いFECパーセンテージのもとで動作する(operates under a higher FEC percentage)ので、eMBMSサービスとの衝突が存在するときに、より多くの1x/Gページモニタリング機会を可能にし得る。
[0079]所定の閾値を満たすのに十分に多い数のFECシンボルを提供するために、FECパーセンテージは、50%よりも大きくなり得る(例えば、55%、60%、70%など)。
[0080]DASHセグメント900の後の、次のDASHセグメントでは、UE 92は、次のビデオセグメントに関連付けられた動的なFECパーセンテージが、追加のFECシンボルを提供する(offer)かどうかを再び決定し得る。次のDASHセグメントがピーク帯域幅においてソースビデオデータを送信するときのような、そうでない場合、MSP i+6内のMTCHにおいてストリーミングデータを受信することと、ページモニタリング機会901との間の衝突は、より少ないFECシンボルが誤り訂正のために利用可能になることをUE 92が知っているので、次のDASHセグメント内で追加のページモニタリング機会903をトリガしないであろう。
[0081]当業者であれば、情報および信号は、様々な異なる技術および技法のうちの任意のものを用いて表され得ることを理解するであろう。例えば、上記の説明全体を通して参照され得るデータ、命令、コマンド、情報、信号、ビット、シンボル、およびチップは、電圧、電流、電磁波、磁場または磁性粒子、光場または光粒子、あるいはこれらの任意の組合せによって表され得る。
[0082]当業者であれば、ここでの開示に関連して説明された様々な例示的な論理ブロック、モジュール、回路、およびプロセスステップは、電子ハードウェア、コンピュータソフトウェア、または両方の組合せとしてインプリメントされ得ることをさらに理解するであろう。ハードウェアおよびソフトウェアのこの互換性を明確に例示するために、様々な例示的なコンポーネント、ブロック、モジュール、回路、およびステップが、概してそれらの機能の観点から上記に説明された。このような機能が、ハードウェアとしてインプリメントされるか、あるいはソフトウェアとしてインプリメントされるかは、特定のアプリケーションおよびシステム全体に課せられる設計制約に依存する。当業者は、特定のアプリケーションごとに多様な方法において、説明された機能をインプリメントし得るが、このようなインプリメンテーションの決定は、本開示の範囲から逸脱を引き起こしていると解釈されるべきでない。
[0083]ここでの開示に関連して説明された、様々な例示的な論理ブロック、モジュール、および回路は、汎用プロセッサ、デジタルシグナルプロセッサ(DSP)、特定用途向け集積回路(ASIC)、フィールドプログラマブルゲートアレイ(FPGA)または他のプログラマブル論理デバイス、個別ゲートまたはトランジスタロジック、個別ハードウェアコンポーネント、あるいはここで説明された機能を実行するように設計されたこれらの任意の組合せを用いてインプリメントまたは実行され得る。汎用プロセッサは、マイクロプロセッサであり得るが、代替として、このプロセッサは、任意の従来のプロセッサ、コントローラ、マイクロコントローラ、またはステートマシン(state machine)であり得る。プロセッサはまた、コンピューティングデバイスの組合せ、例えば、DSPとマイクロプロセッサの組合せ、複数のマイクロプロセッサ、DSPコアと連携した1つまたは複数のマイクロプロセッサ、あるいはその他任意のこのような構成としてインプリメントされ得る。
[0084]ここでの開示に関連して説明されたプロセスまたは方法のステップは、直接ハードウェアにおいて、プロセッサによって実行されるソフトウェアモジュールにおいて、またはこれら2つの組合せにおいて、具現化(embodied)され得る。ソフトウェアモジュールは、RAMメモリ、フラッシュメモリ、ROMメモリ、EPROMメモリ、EEPROM(登録商標)メモリ、レジスタ、ハードディスク、リムーバブルディスク、CD−ROM、または当該技術分野において周知であるその他任意の形態の記憶媒体内に存在し得る。例示的な記憶媒体は、プロセッサが記憶媒体から情報を読み取り、また記憶媒体に情報を書き込むことができるように、プロセッサに結合される。代替として、記憶媒体は、プロセッサと一体化され得る。プロセッサおよび記憶媒体は、ASIC内に存在し得る。ASICは、ユーザ端末内に存在し得る。代替として、プロセッサおよび記憶媒体は、ユーザ端末内に個別のコンポーネントとして存在し得る。
[0085]1つまたは複数の例示的な設計では、説明された機能は、ハードウェア、ソフトウェア、ファームウェア、またはこれらの任意の組合せでインプリメントされ得る。ソフトウェアでインプリメントされる場合、これら機能は、コンピュータ可読媒体上で、1つまたは複数の命令またはコードとして送信または記憶され得る。コンピュータ可読記憶媒体は、汎用または専用コンピュータによってアクセスされることができる任意の利用可能な媒体であり得る。限定ではなく例として、このようなコンピュータ可読記憶媒体は、RAM、ROM、EEPROM、CD−ROMまたは他の光ディスク記憶装置、磁気ディスク記憶装置またはその他の磁気記憶デバイス、あるいは、データ構造または命令の形式で所望のプログラムコード手段を記憶または搬送するために使用されることができ、かつ、汎用または専用コンピュータ、または汎用または専用プロセッサによってアクセスされることができるその他任意の媒体を備えることができる。また、非一時的な接続は、厳密にはコンピュータ可読媒体の定義内に含まれ得る。例えば、命令が、同軸ケーブル、光ファイバーケーブル、ツイストペア、またはデジタル加入者回線(DSL)を使用して、ウェブサイト、サーバ、または他の遠隔ソースから送信される場合には、この同軸ケーブル、光ファイバーケーブル、ツイストペア、またはDSLは、媒体の定義に含まれる。ここで使用される場合、ディスク(disk)およびディスク(disc)は、コンパクトディスク(CD)、レーザーディスク(登録商標)、光ディスク、デジタル多目的ディスク(DVD)、フロッピー(登録商標)ディスクおよびブルーレイ(登録商標)ディスクを含み、ここでディスク(disks)は、通常磁気的にデータを再生し、一方ディスク(discs)は、レーザーを用いて光学的にデータを再生する。上記の組合せもまた、コンピュータ可読媒体の範囲内に含まれるべきである。
[0086]本開示の先の説明は、いかなる当業者であっても、本開示の製造または使用を可能にするように提供される。本開示への様々な修正は、当業者には容易に明らかとなり、ここで定義した一般原理は、本開示の範囲または趣旨から逸脱することなく、他の変形形態に適用され得る。したがって、本開示は、ここで説明された例および設計に限定されるようには意図されず、ここで開示された原理および新規の特徴に合致する最も広い範囲を与えられることとなる。
以下に、本願の出願当初の特許請求の範囲に記載された発明を付記する。
[C1]
ワイヤレス通信の方法であって、
ネットワークエンティティによって、送信用のビデオセグメントの転送長を決定することと、ここにおいて、前記ビデオセグメントは、ストリーミングビデオサービスを表す複数のビデオセグメントのうちの1つであり、
前記ネットワークエンティティによって、前記転送長および割り振られた帯域幅に基づいて、前方誤り訂正(FEC)パーセンテージを決定することと、
前記ビデオセグメントに関連付けられた前記FECパーセンテージを送信することと を備える方法。
[C2]
前記FECパーセンテージに従って、複数のFECシンボルを生成することと、
前記ビデオセグメントを送信することと、ここにおいて、前記ビデオセグメントは、ソースビデオデータシンボルおよび前記複数のFECシンボルを含む、
をさらに含む、C1に記載の方法。
[C3]
前記FECパーセンテージを前記決定することは、
に基づいて、前記FECパーセンテージを決定することを含み、ここで、Cは、前記割り振られた帯域幅を表し、Lは、前記転送長を表し、nは、前記ビデオセグメントの持続時間を表す、C1に記載の方法。
[C4]
前記FECパーセンテージは、ファイル記述テーブルに含まれる、C1に記載の方法。
[C5]
前記ネットワークエンティティは、ブロードキャストマルチキャストサービスセンター(BM−SC)である、C1に記載の方法。
[C6]
ワイヤレス通信の方法であって、
モバイルデバイスによって、第1の無線アクセス技術(RAT)においてマルチキャストブロードキャストサービスを受信するためにチューニングすることと、
前記マルチキャストブロードキャストサービスに関連付けられた前方誤り訂正(FEC)パーセンテージを検索することと、ここにおいて、前記FECパーセンテージは、前記マルチキャストブロードキャストサービスを定義する複数のビデオセグメントのうちの現在のビデオセグメントに適用可能であり、ここにおいて、前記FECパーセンテージは、前記複数のビデオセグメントの間で動的に可変であり、
前記モバイルデバイスにおいて、前記現在のビデオセグメントを受信することと、ここにおいて、前記現在のビデオセグメントは、ソースビデオデータシンボルおよび複数のFECシンボルを含み、ここにおいて、前記複数のFECシンボルの数は、前記FECパーセンテージに基づく、
を備える方法。
[C7]
前記複数のFECシンボルの前記数が所定の閾値を超えることを検出することと、
前記検出することに応答して、第2のRATのためのページモニタリング機会の数を増大させることと
をさらに含む、C6に記載の方法。
[C8]
前記現在のビデオセグメントを受信することと、前記第2のRATのためのページモニタリング機会との間の衝突を検出すること、ここにおいて、前記複数のFECシンボルの前記数が前記所定の閾値を超えることを前記検出することおよび前記ページモニタリング機会の数を前記増大させることは、前記衝突に対する応答である、
をさらに含む、C7に記載の方法。
[C9]
前記モバイルデバイスによって、前記マルチキャストブロードキャストサービスのためのファイル記述テーブルを受信すること、ここにおいて、前記FECパーセンテージは、前記ファイル記述テーブルから検索される、
をさらに含む、C6に記載の方法。
[C10]
ワイヤレス通信のために構成された装置であって、
少なくとも1つのプロセッサと、
前記少なくとも1つのプロセッサに結合されたメモリと
を備え、ここにおいて、前記少なくとも1つのプロセッサは、
ネットワークエンティティによって、送信用のビデオセグメントの転送長を決定することと、ここにおいて、前記ビデオセグメントは、ストリーミングビデオサービスを表す複数のビデオセグメントのうちの1つであり、
前記ネットワークエンティティによって、前記転送長および割り振られた帯域幅に基づいて、前方誤り訂正(FEC)パーセンテージを決定することと、
前記ビデオセグメントに関連付けられた前記FECパーセンテージを送信することと を行うように構成される、装置。
[C11]
前記少なくとも1つのプロセッサは、
前記FECパーセンテージに従って、複数のFECシンボルを生成することと、
前記ビデオセグメントを送信することと、ここにおいて、前記ビデオセグメントは、ソースビデオデータシンボルおよび前記複数のFECシンボルを含む、
を行うようにさらに構成される、C10に記載の装置。
[C12]
前記FECパーセンテージを決定するように構成された前記少なくとも1つのプロセッサは、
に基づいて、前記FECパーセンテージを決定する構成を含み、ここで、Cは、前記割り振られた帯域幅を表し、Lは、前記転送長を表し、nは、前記ビデオセグメントの持続時間を表す、C10に記載の装置。
[C13]
前記FECパーセンテージは、ファイル記述テーブルに含まれる、C10に記載の装置。
[C14]
前記ネットワークエンティティは、ブロードキャストマルチキャストサービスセンター(BM−SC)である、C10に記載の装置。
[C15]
ワイヤレス通信のために構成された装置であって、
少なくとも1つのプロセッサと、
前記少なくとも1つのプロセッサに結合されたメモリと
を備え、ここにおいて、前記少なくとも1つのプロセッサは、
モバイルデバイスによって、第1の無線アクセス技術(RAT)においてマルチキャストブロードキャストサービスを受信するためにチューニングすることと、
前記マルチキャストブロードキャストサービスに関連付けられた前方誤り訂正(FEC)パーセンテージを検索することと、ここにおいて、前記FECパーセンテージは、前記マルチキャストブロードキャストサービスを定義する複数のビデオセグメントのうちの現在のビデオセグメントに適用可能であり、ここにおいて、前記FECパーセンテージは、前記複数のビデオセグメントの間で動的に可変であり、
前記モバイルデバイスにおいて、前記現在のビデオセグメントを受信することと、ここにおいて、前記現在のビデオセグメントは、ソースビデオデータシンボルおよび複数のFECシンボルを含み、ここにおいて、前記複数のFECシンボルの数は、前記FECパーセンテージに基づく、
を行うように構成される、装置。
[C16]
前記少なくとも1つのプロセッサは、
前記複数のFECシンボルの前記数が所定の閾値を超えることを検出することと、
前記数が前記所定の閾値を超えることに応答して、第2のRATのためのページモニタリング機会の数を増大させることと
を行うようにさらに構成される、C15に記載の装置。
[C17]
前記少なくとも1つのプロセッサは、前記現在のビデオセグメントを受信することと、前記第2のRATのためのページモニタリング機会との間の衝突を検出するようにさらに構成され、ここにおいて、前記複数のFECシンボルの前記数が前記所定の閾値を超えることを検出するための前記少なくとも1つのプロセッサの前記構成および前記ページモニタリング機会の数を増大させるための前記少なくとも1つのプロセッサの前記構成は、前記衝突に対する応答である、C16に記載の装置。
[C18]
前記少なくとも1つのプロセッサは、前記モバイルデバイスによって、前記マルチキャストブロードキャストサービスのためのファイル記述テーブルを受信するようにさらに構成され、ここにおいて、前記FECパーセンテージは、前記ファイル記述テーブルから検索される、C15に記載の装置。