JP6715680B2 - 鉄道車両用ブレーキ制御装置および鉄道車両用ブレーキ制御システム - Google Patents

鉄道車両用ブレーキ制御装置および鉄道車両用ブレーキ制御システム Download PDF

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Description

本発明は、鉄道車両用ブレーキ制御装置および鉄道車両用ブレーキ制御システムに関する。
電動機が搭載される動力車および電動機が搭載されない付随車を含む鉄道車両においては、電動機の動作によって生じるブレーキ力である電気ブレーキ力が優先して用いられる。電気ブレーキ力によって、所望の減速度を得るために必要なブレーキ力である必要ブレーキ力が得られるように、電力変換器は電動機を制御する。電力変換器に異常が生じ、十分な電気ブレーキ力が得られない場合、動力車に設けられる機械ブレーキが動作し、不足するブレーキ力を補う。この場合に、不足するブレーキ力を動力車の機械ブレーキのみで負担すると、動力車において滑走が生じることがある。
特許文献1に開示される電気車のブレーキ装置は、電気ブレーキ力発生装置が正常である場合には、鉄道車両全体の必要ブレーキ力を動力車のみで負担する。電気ブレーキ力発生装置の故障により十分な電気ブレーキ力が得られない場合には、不足するブレーキ力を動力車および付随車のそれぞれに設けられる機械ブレーキで負担する。これにより動力車の機械ブレーキの負担が軽減される。
特開昭60−098801号公報
動力車の台車ごとに設けられる電力変換器が個別に制御される鉄道車両において、一部の電力変換器に異常が生じた場合、十分な電気ブレーキ力が得られないことがある。この場合に、特許文献1に開示されるように、不足するブレーキ力を動力車および付随車のそれぞれに設けられる機械ブレーキで負担すると、異常が生じていない電力変換器が駆動する電動機が設けられる台車では、電気ブレーキ力に加えて機械ブレーキ力が生じる。そのため、異常が生じていない電力変換器が駆動する電動機が設けられる台車において滑走が発生するという課題がある。
本発明は上述の事情に鑑みてなされたものであり、鉄道車両の電力変換器に異常が生じた場合における滑走を抑制することが目的である。
上記目的を達成するため、本発明に係る鉄道車両用ブレーキ制御装置は、電動機が搭載される台車ごとに設けられ、電動機を駆動する複数の電力変換器、および電力変換器のそれぞれを個別に制御する電力変換器制御部を有する鉄道車両のブレーキ制御を行うブレーキ制御装置であって、指令取得部、応荷重検出器、必要ブレーキ力算出部、機械ブレーキ力算出部、および異常検出部を備える。指令取得部は、車両の減速度を含むブレーキ指令を取得する。応荷重検出器は、車両の荷重を検出する。必要ブレーキ力算出部は、減速度および車両の荷重から、減速度を得るために必要なブレーキ力である必要ブレーキ力を算出し、必要ブレーキ力を示す必要ブレーキ力指令値を出力する。機械ブレーキ力算出部は、必要ブレーキ力指令値に応じて電力変換器を制御する電力変換器制御部から、該電力変換器制御部によって制御される電力変換器が駆動する電動機の動作によって生じるブレーキ力である電気ブレーキ力を取得する。機械ブレーキ力算出部は、必要ブレーキ力と電気ブレーキ力との差分に応じて、機械ブレーキで負担するブレーキ力である機械ブレーキ力を車両ごとに算出し、機械ブレーキ力を示す機械ブレーキ力指令値を機械ブレーキに出力する。異常検出部は、電力変換器の異常を検出する。機械ブレーキ力算出部は、異常検出部で電力変換器の異常を検出した場合に、電力変換器の異常により減少する電気ブレーキ力に応じて、異常が検出された電力変換器が搭載される車両と異なる車両であり、且つ、電動機が搭載されない車両である付随車のみの機械ブレーキ力を増加させる。
本発明によれば、電力変換器の異常を検出した場合に、電力変換器の異常により減少する電気ブレーキ力に応じて、異常が検出された電力変換器が搭載される車両と異なる車両の機械ブレーキ力を増加させることで、滑走を抑制することが可能である。
本発明の実施の形態1に係るブレーキ制御システムの構成例を示すブロック図である。 実施の形態1に係るブレーキ制御システムの車両への搭載例を示す図である。 実施の形態1における各台車が負担するブレーキ力の例を示す図である。 実施の形態1における各台車が負担するブレーキ力の例を示す図である。 実施の形態1における各台車が負担するブレーキ力の例を示す図である。 実施の形態1における各台車が負担するブレーキ力の例を示す図である。 実施の形態1に係るブレーキ制御装置が行うブレーキ力調節の動作の一例を示すフローチャートである。 実施の形態1に係るブレーキ制御システムの車両への搭載例を示す図である。 本発明の実施の形態2における各台車が負担するブレーキ力の例を示す図である。 実施の形態2における各台車が負担するブレーキ力の例を示す図である。 実施の形態2における各台車が負担するブレーキ力の例を示す図である。 実施の形態2における各台車が負担するブレーキ力の例を示す図である。 実施の形態2に係るブレーキ制御装置が行うブレーキ力調節の動作の一例を示すフローチャートである。
以下、本発明の実施の形態について図面を参照して詳細に説明する。なお図中、同一または同等の部分には同一の符号を付す。
(実施の形態1)
図1は、本発明の実施の形態1に係るブレーキ制御システムの構成例を示すブロック図である。ブレーキ制御システム1は、主電動機が搭載される動力車(以下、M車という)および主電動機が搭載されない付随車(以下、T車という)を有する鉄道車両のブレーキ制御を行う。ブレーキ制御システム1は、ブレーキ制御装置10、複数の電力変換器22、および電力変換器22のそれぞれを個別に制御する電力変換器制御部21を備える。電力変換器22のそれぞれは、電動機23を駆動する。鉄道車両に搭載される複数の機械ブレーキ24は、ブレーキ制御装置10からの指令値に応じて動作する。電力変換器制御部21は、力行時には力行指令に応じて電力変換器22を制御し、ブレーキ時にはブレーキ制御装置10からの指令値に応じて電力変換器22を制御する。電動機23はM車の各台車に搭載され、電力変換器22は電動機23が搭載される台車ごとに設けられる。電力変換器22は、例えば、CI(Converter-Inverter)およびVVVF(Variable Voltage Variable Frequency:可変電圧可変周波数)インバータなどである。機械ブレーキ24は、各車両の台車ごとに設けられ、車両単位で制御される。
ブレーキ制御装置10は、所望の減速度を得るために必要なブレーキ力である必要ブレーキ力、および機械ブレーキ24の動作によって生じるブレーキ力である機械ブレーキ力のそれぞれを示す指令値を出力する。ブレーキ制御装置10は、減速度を含むブレーキ指令を取得する指令取得部11、車両の荷重を検出する応荷重検出器12、減速度および車両の荷重から必要ブレーキ力を算出する必要ブレーキ力算出部13、必要ブレーキ力と電動機23の動作によって生じるブレーキ力である電気ブレーキ力との差分に応じて機械ブレーキ力を算出する機械ブレーキ力算出部14、ならびに電力変換器22の異常を検出する異常検出部15を備える。
必要ブレーキ力算出部13、機械ブレーキ力算出部14および電力変換器制御部21はそれぞれ、CPU(Central Processing Unit)および内部メモリなどから構成されるプロセッサ、ならびにRAM(Random Access Memory)およびフラッシュメモリなどから構成されるメモリを備える。必要ブレーキ力算出部13、機械ブレーキ力算出部14および電力変換器制御部21はそれぞれ、メモリに記憶されている制御プログラムを実行し、各種演算やブレーキ制御の動作を行う。
指令取得部11は、減速度を含むブレーキ指令を取得し、必要ブレーキ力算出部13に送る。指令取得部11は、例えば、運転台に設けられたマスターコントローラ、ATC(Automatic Train Control:自動列車制御装置)、またはATO(Automatic Train Operation:自動列車運転装置)から減速度を含むブレーキ指令を取得する。応荷重検出器12は、編成列車を構成する車両または車両が備える台車に対する荷重を検出し、必要ブレーキ力算出部13に送る。応荷重検出器12は、車両の台車を支持する空気ばねから発せられる応荷重信号に基づいて、車両または台車の荷重を検出する。応荷重信号は、ばね上荷重に応じた圧力変化を示し、荷重は、車両自体の重量に加え、乗客や貨物の重量を含む。
必要ブレーキ力算出部13は、M車およびT車のそれぞれについて、ブレーキ指令に含まれる減速度を得るために必要なブレーキ力である必要ブレーキ力を算出する。必要ブレーキ力算出部13は、車両ごとに必要ブレーキ力を算出してもよいし、台車ごとに必要ブレーキ力を算出してもよい。必要ブレーキ力算出部13は、ブレーキ指令、および車両または台車の荷重に基づき、車両または台車ごとに必要ブレーキ力を算出する。荷重は質量と重力加速度の積であるから、応荷重検出器12において荷重の検出値が質量に一致するような単位で荷重が検出される場合には、減速度と荷重の検出値の積によって必要ブレーキ力を算出することができる。必要ブレーキ力算出部13は、必要ブレーキ力を示す必要ブレーキ力指令値を機械ブレーキ力算出部14および電力変換器制御部21に送る。
電力変換器制御部21は、必要ブレーキ力指令値に応じて、電力変換器22を制御する。電力変換器制御部21は、複数の電力変換器22のそれぞれを個別に制御する。すなわち、M車の台車ごとに設けられる電力変換器22は独立して動作する。電力変換器制御部21は、電力変換器22が電動機23に出力する電流を検出し、電動機23の動作によって生じる電気ブレーキ力を算出する。電力変換器制御部21は、算出した電気ブレーキ力を機械ブレーキ力算出部14に送る。
異常検出部15は、電力変換器22が出力する信号から電力変換器22の異常を検出する。異常検出部15は、例えば、電力変換器22が異常が生じた際に出力する制御信号に基づいて、電力変換器22の異常を検出する。異常検出部15は、電力変換器22の異常を検出すると、異常が生じた電力変換器22を特定する情報を機械ブレーキ力算出部14に送る。
機械ブレーキ力算出部14は、必要ブレーキ力と電気ブレーキ力との差分に応じて、車両ごとに機械ブレーキ力を算出し、機械ブレーキ力を示す機械ブレーキ力指令値を機械ブレーキ24に出力する。機械ブレーキ力算出部14は、例えば、鉄道車両全体において、必要ブレーキ力の合計から電気ブレーキ力の合計を減算して得られる差分ブレーキ力を、M車の機械ブレーキ24で優先的に負担するように、車両ごとの機械ブレーキ力を算出する。また例えば、機械ブレーキ力算出部14は、差分ブレーキ力を各車両に均等に分配し、車両ごとの機械ブレーキ力を算出してもよい。
機械ブレーキ力算出部14は、異常検出部15で異常を検出していない場合には、上述のように算出した機械ブレーキ力を示す機械ブレーキ力指令値を機械ブレーキ24に送る。機械ブレーキ力算出部14は、異常検出部15で異常を検出した場合には、電力変換器22の異常により減少する電気ブレーキ力に応じて、異常が検出された電力変換器22が搭載される車両と異なる車両の機械ブレーキ力を増加させ、車両ごとの機械ブレーキ力を調節する。機械ブレーキ力算出部14は、調節された機械ブレーキ力を示す機械ブレーキ力指令値を機械ブレーキ24に送る。
ブレーキ制御装置10からの機械ブレーキ力指令値は、機械ブレーキ24が有する電空変換弁に送られる。電空変換弁は、機械ブレーキ力指令値に基づき、供給空気溜めから供給される空気を圧縮してAC圧(ブレーキ指令圧)として中継弁に出力する。中継弁は、AC圧を必要に応じて調節し、ブレーキシリンダに空気を出力する。ブレーキシリンダに空気が供給されると、例えば制輪子が車輪踏面に押しつけられてブレーキがかかる。機械ブレーキ24は、中継弁の入力側の空気圧または中継弁の出力側の空気圧を検出し、検出した空気圧を示すフィードバック値を機械ブレーキ力算出部14に送る圧力センサをさらに備える。機械ブレーキ力算出部14は、フィードバック値に応じて機械ブレーキ力指令値を調節する。機械ブレーキ24は空制ブレーキに限られない。空気以外の流体、例えば油を用い、流体の圧力によって、制輪子を車輪踏面に押しつけるなどしてブレーキをかけるブレーキ装置を機械ブレーキ24として用いることができる。空気以外の流体を用いる場合には、電空変換弁の代わりに、機械ブレーキ力指令値を流体の圧力指令に変換する変換部を設け、圧力センサは流体の圧力を検出する。
図2は、実施の形態1に係るブレーキ制御システムの車両への搭載例を示す図である。図2の例では、鉄道車両はM車である1号車およびT車である2号車を有する。ブレーキ制御装置10、電力変換器制御部21、および電力変換器22a,22bは1号車に搭載される。1号車は2台の台車30a,30bを有し、2号車は2台の台車30c,30dを有する。電動機23aおよび機械ブレーキ24aは台車30aに搭載され、電動機23bおよび機械ブレーキ24bは台車30bに搭載される。機械ブレーキ24cは台車30cに搭載され、機械ブレーキ24dは台車30dに搭載される。図2においては、複雑化を避けるため、機械ブレーキ24a,24b,24c,24dから機械ブレーキ力算出部14へのフィードバックを示す線の記載を省略した。
図2の例では、必要ブレーキ力算出部13は、指令取得部11から取得したブレーキ指令および応荷重検出器12から取得した荷重に応じて、1号車および2号車のそれぞれの必要ブレーキ力を算出する。必要ブレーキ力算出部13は、必要ブレーキ力を示す必要ブレーキ力指令値を機械ブレーキ力算出部14および電力変換器制御部21に送る。応荷重検出器12は、1号車にのみ設けられているため、必要ブレーキ力算出部13は、応荷重検出器12から取得した荷重または例えば車載機器の重量に応じて該荷重を調節した値を2号車の荷重として用い、2号車の必要ブレーキ力を算出する。指令取得部11が取得したブレーキ指令に含まれる減速度がαであり、応荷重検出器12が検出した1号車の荷重がWである場合、必要ブレーキ力算出部13は、1号車および2号車の必要ブレーキ力をそれぞれ、α・Wと算出する。
電力変換器制御部21は、必要ブレーキ力指令値に応じて、電力変換器22a,22bが有するスイッチング素子のオンオフを切り替える。電力変換器制御部21は、PWM(Pulse Width Modulation)制御を行う。電力変換器制御部21は、電力変換器22aが駆動する電動機23aおよび電力変換器22bが駆動する電動機23bの動作によって生じる電気ブレーキ力の合計が鉄道車両全体の必要ブレーキ力の合計に到達するように電力変換器22a,22bを制御する。電力変換器制御部21は、例えば、図示しない電力変換器22a,22bが出力する電流を検出する電流計から取得した電流に基づいて電動機23a,23bの動作によって生じる電気ブレーキ力を算出する。電力変換器制御部21は、算出した電気ブレーキ力を機械ブレーキ力算出部14に送る。
異常検出部15は、電力変換器22a,22bの異常を検出する。異常検出部15は、例えば、一定の間隔で電力変換器22a,22bが出力する制御信号を検出する。電力変換器22aが出力する制御信号が異常を示す信号である場合に、異常検出部15は、電力変換器22aに異常が生じたと判断し、電力変換器22aの異常を機械ブレーキ力算出部14に通知する。
機械ブレーキ力算出部14は、必要ブレーキ力と電気ブレーキ力との差分に応じて、機械ブレーキ力を車両ごとに算出し、機械ブレーキ力を示す機械ブレーキ力指令値を機械ブレーキ24a,24b,24c,24dに送る。機械ブレーキ力算出部14は、車両ごとに機械ブレーキ力を算出するため、機械ブレーキ24a,24bに対する機械ブレーキ力指令値は同じである。同様に、機械ブレーキ24c,24dに対する機械ブレーキ力指令値は同じである。機械ブレーキ力算出部14は、異常検出部15で電力変換器22a,22bのいずれかの異常を検出した場合に、異常により減少する電気ブレーキ力に応じて、機械ブレーキ力を調節する。例えば、異常検出部15で電力変換器22aの異常を検出した場合に、機械ブレーキ力算出部14は、異常が検出された電力変換器22aが搭載される車両と異なる車両、すなわち、2号車に搭載される機械ブレーキ24c,24dの機械ブレーキ力を増加させ、増加された機械ブレーキ力を示す機械ブレーキ力指令値を機械ブレーキ24c,24dに送る。
機械ブレーキ力算出部14による機械ブレーキ力の算出処理について説明する。図3および図4は、実施の形態1における各台車が負担するブレーキ力の例を示す図である。図3および図4では、台車30a,30b,30c,30dが負担するブレーキ力を示す。複雑化を避けるため、1号車および2号車の必要ブレーキ力は共に2Fr(単位:kN)である場合を例にして説明する。斜線で示される部分が電気ブレーキ力であり、黒色で示される部分が機械ブレーキ力である。図3は、台車30a,30bにそれぞれ搭載される電動機23a,23bの動作によって生じる電気ブレーキ力Fe(単位:kN)が十分に大きい場合である。電気ブレーキ力Feの合計2Feが、鉄道車両全体の必要ブレーキ力4Frに達するため、機械ブレーキ力算出部14は、1号車および2号車それぞれの機械ブレーキ力を0と算出する。すなわち、台車30a,30bにおいて電気ブレーキ力が生じ、台車30a,30b,30c,30dのいずれにおいても、機械ブレーキ力は生じない。
図3の状態から、電力変換器22bに異常が生じた場合における、機械ブレーキ力算出部14による機械ブレーキ力の調節処理について説明する。電力変換器22bに異常が生じた場合、機械ブレーキ力算出部14は、電力変換器22bの異常により減少する電気ブレーキ力Feに応じて、2号車の機械ブレーキ24c,24dの機械ブレーキ力を増加させる。図4の例では、機械ブレーキ力算出部14は、鉄道車両全体の必要ブレーキ力4Frから電気ブレーキ力Feおよび機械ブレーキ力の合計を減算して得られる差分ブレーキ力を、台車30c,30dに搭載される機械ブレーキ24c,24dが負担するように、機械ブレーキ力を算出する。Fe=2Frであり、機械ブレーキ力は生じていないから、機械ブレーキ力算出部14は、2号車の機械ブレーキ力を2Frと算出し、機械ブレーキ力Frを示す機械ブレーキ力指令値を機械ブレーキ24c,24dのそれぞれに送る。電力変換器22bの異常により減少する電気ブレーキ力に応じて、T車である2号車の機械ブレーキ24c,24dの機械ブレーキ力を増加させるため、M車である1号車の機械ブレーキ24a,24bを作動させる必要がなく、異常が生じていない電力変換器22aが搭載されている台車30aにおける滑走の発生を抑制することが可能である。電力変換器22aに異常が生じた場合も、上述のように2号車の機械ブレーキ24c,24dの機械ブレーキ力を増加させることで、異常が生じていない電力変換器22bが搭載されている台車30bにおける滑走の発生を抑制することが可能である。
図5および図6は、実施の形態1における各台車が負担するブレーキ力の例を示す図である。図の見方は図3および図4と同様である。図5は、台車30a,30bにそれぞれ搭載される電動機23a,23bの動作によって生じる電気ブレーキ力Feが必要ブレーキ力Fr未満の場合である。機械ブレーキ力算出部14は、1号車の必要ブレーキ力2Frから電気ブレーキ力の合計2Feを減算して得られる差分ブレーキ力を、1号車の機械ブレーキ24a,24bが負担するように、機械ブレーキ力を算出する。機械ブレーキ力算出部14は、1号車の機械ブレーキ力を2Fr−2Feと算出し、機械ブレーキ力Fr−Feを示す機械ブレーキ力指令値を機械ブレーキ24a,24bのそれぞれに送る。機械ブレーキ力算出部14は、2号車の必要ブレーキ力2Frを2号車の機械ブレーキ24c,24dが負担するように機械ブレーキ力を算出する。機械ブレーキ力算出部14は、2号車の機械ブレーキ力を2Frと算出し、機械ブレーキ力Frを示す機械ブレーキ力指令値を機械ブレーキ24c,24dのそれぞれに送る。
図5の状態から、電力変換器22bに異常が生じた場合における、機械ブレーキ力算出部14による機械ブレーキ力の調節処理について説明する。電力変換器22bに異常が生じた場合、機械ブレーキ力算出部14は、電力変換器22bの異常により減少する電気ブレーキ力Feに応じて、2号車の機械ブレーキ24c,24dの機械ブレーキ力を増加させる。図6の例では、機械ブレーキ力算出部14は、鉄道車両全体の必要ブレーキ力4Frから電気ブレーキ力Feおよび機械ブレーキ力の合計を減算して得られる差分ブレーキ力を、台車30c,30dに搭載される機械ブレーキ24c,24dが負担するように、機械ブレーキ力を算出する。電気ブレーキ力Feおよび機械ブレーキ力の合計が4Fr−Feであるから、機械ブレーキ力算出部14は、2号車の機械ブレーキ力の増加量をFeと算出し、機械ブレーキ力Fr+Fe/2を示す機械ブレーキ力指令値を機械ブレーキ24c,24dのそれぞれに送る。電力変換器22bの異常により減少する電気ブレーキ力に応じて、T車である2号車の機械ブレーキ24c,24dの機械ブレーキ力を増加させるため、M車である1号車の機械ブレーキ力を増加させる必要がなく、異常が生じていない電力変換器22aが搭載されている台車30aにおける滑走の発生を抑制することが可能である。
図7は、実施の形態1に係るブレーキ制御装置が行うブレーキ力調節の動作の一例を示すフローチャートである。必要ブレーキ力算出部13は減速度および荷重から車両ごとの必要ブレーキ力を算出する(ステップS11)。機械ブレーキ力算出部14は、電力変換器制御部21から電動機23の動作により生じる電気ブレーキ力を取得する(ステップS12)。機械ブレーキ力算出部14は、必要ブレーキ力と電気ブレーキ力との差分から、機械ブレーキ力を算出する(ステップS13)。異常検出部15で電力変換器22の異常を検出しない場合には(ステップS14;N)、ステップS16に進む。異常検出部15で電力変換器22の異常を検出した場合には(ステップS14;Y)、機械ブレーキ力算出部14は、異常が生じた電力変換器22が搭載された車両と異なる車両の機械ブレーキ力を増加させる(ステップS15)。機械ブレーキ力算出部14は、ステップS13で算出した機械ブレーキ力またはステップS15で増加させた機械ブレーキ力を示す機械ブレーキ力指令値を機械ブレーキ24に送る(ステップS16)。
図8は、実施の形態1に係るブレーキ制御システムの車両への搭載例を示す図である。図8に示すブレーキ制御システム1は、図2に示すブレーキ制御システム1の構成と異なり、1号車に搭載される応荷重検出器121、2号車に搭載される応荷重検出器122、1号車に搭載される必要ブレーキ力算出部131、および2号車に搭載される必要ブレーキ力算出部132を備える。応荷重検出器121は、1号車の荷重を検出する。応荷重検出器122は2号車の荷重を検出する。必要ブレーキ力算出部131は、指令取得部11が取得したブレーキ指令および応荷重検出器121が検出した1号車の荷重から1号車の必要ブレーキ力を算出する。必要ブレーキ力算出部132は、指令取得部11が取得したブレーキ指令および応荷重検出器122が検出した2号車の荷重から2号車の必要ブレーキ力を算出する。機械ブレーキ力算出部14は、電気ブレーキ力と、必要ブレーキ力算出部131が算出した1号車の必要ブレーキ力および必要ブレーキ力算出部132が算出した2号車の必要ブレーキ力の合計との差分から、機械ブレーキ力を算出する。ブレーキ制御システム1は、機械ブレーキ力算出部14を、1号車および2号車のそれぞれに設けてもよい。
以上説明したとおり、本発明の実施の形態1に係るブレーキ制御システム1によれば、電力変換器22の異常を検出した場合に、電力変換器22の異常により減少する電気ブレーキ力に応じて、異常が検出された電力変換器22が搭載される車両と異なる車両の機械ブレーキ力を増加させることで、滑走を抑制することが可能である。
(実施の形態2)
本発明の実施の形態2に係るブレーキ制御システム1の構造は実施の形態1に係るブレーキ制御システム1の構造と同じである。実施の形態1と異なり、実施の形態2においては、機械ブレーキ力算出部14は、異常検出部15で電力変換器22の異常を検出した場合に、電力変換器22の異常により減少する電気ブレーキ力に応じて、異常が検出された電力変換器22が搭載される車両と異なる車両の機械ブレーキ力を、閾値以下の範囲で増加させる。機械ブレーキ力算出部14は、電力変換器22の異常により減少する電気ブレーキ力が閾値以下の範囲での機械ブレーキ力の増加量より大きい場合には、電力変換器22の異常により減少する電気ブレーキ力と機械ブレーキ力の増加量との差分に応じて、異常が検出された電力変換器22が搭載される車両の機械ブレーキ力を増加させる。閾値は、ブレーキ指令に含まれる減速度に応じて定められる値であり、ブレーキ力が閾値未満であれば、滑走が生じないと想定される値である。閾値は、シミュレーションまたは走行試験の結果に応じて決定することができる。
図9および図10は、本発明の実施の形態2における各台車が負担するブレーキ力の例を示す図である。図の見方は図3および図4と同様である。図9は、台車30a,30bにそれぞれ搭載される電動機23a,23bの動作によって生じる電気ブレーキ力Feが必要ブレーキ力Frより大きいが、電気ブレーキ力Feの合計2Feが鉄道車両全体の必要ブレーキ力4Frに満たない場合である。機械ブレーキ力算出部14は、鉄道車両全体の必要ブレーキ力4Frから電気ブレーキ力Feの合計2Feを減算して得られる差分ブレーキ力を、2号車の機械ブレーキ24c,24dが負担するように、2号車の機械ブレーキ力を算出する。機械ブレーキ力算出部14は、2号車の機械ブレーキ力を4Fr−2Feと算出し、機械ブレーキ力2Fr−Feを示す機械ブレーキ力指令値を機械ブレーキ24c,24dのそれぞれに送る。
図9の状態から、電力変換器22bに異常が生じた場合における、機械ブレーキ力算出部14による機械ブレーキ力の調節処理について説明する。電力変換器22bに異常が生じた場合、機械ブレーキ力算出部14は、電力変換器22bの異常により減少する電気ブレーキ力Feに応じて、2号車の機械ブレーキ24c,24dの機械ブレーキ力を閾値以下の範囲で増加させる。図10の例では、機械ブレーキ力算出部14は、鉄道車両全体の必要ブレーキ力4Frから電気ブレーキ力Feおよび機械ブレーキ力の合計を減算して得られる差分ブレーキ力を、台車30c,30dに搭載される機械ブレーキ24c,24dが閾値Fth以下の範囲で負担するように、機械ブレーキ力を算出する。電気ブレーキ力Feおよび機械ブレーキ力の合計が4Fr−Feであるから、機械ブレーキ力算出部14は、2号車の機械ブレーキ力の増加量をFeと算出し、機械ブレーキ力Fr−(Fe−Fr)+Fe/2=2Fr−Fe/2を示す機械ブレーキ力指令値を機械ブレーキ24c,24dのそれぞれに送る。図10の例では、増加した機械ブレーキ力は閾値Fthに達さないため、機械ブレーキ力算出部14は、増加した機械ブレーキ力を示す機械ブレーキ力指令値を機械ブレーキ24c,24dのそれぞれに送る。
図11および図12は、実施の形態2における各台車が負担するブレーキ力の例を示す図である。図の見方は図3および図4と同様である。図11は、図9と同様に、台車30a,30bにそれぞれ搭載される電動機23a,23bの動作によって生じる電気ブレーキ力Feが必要ブレーキ力Frより大きいが、電気ブレーキ力Feの合計2Feが鉄道車両全体の必要ブレーキ力4Frに満たない場合である。図9の例と同様に、機械ブレーキ力算出部14は、2号車の機械ブレーキ力を4Fr−2Feと算出し、機械ブレーキ力2Fr−Feを示す機械ブレーキ力指令値を機械ブレーキ24c,24dのそれぞれに送る。
図11の状態から、電力変換器22bに異常が生じた場合における、機械ブレーキ力算出部14による機械ブレーキ力の調節処理について説明する。電力変換器22bに異常が生じた場合、機械ブレーキ力算出部14は、電力変換器22bの異常により減少する電気ブレーキ力Feに応じて、2号車の機械ブレーキ24c,24dの機械ブレーキ力を閾値以下の範囲で増加させる。図12の例では、機械ブレーキ力算出部14は、鉄道車両全体の必要ブレーキ力4Frから電気ブレーキ力Feおよび機械ブレーキ力の合計を減算して得られる差分ブレーキ力を、台車30c,30dに搭載される機械ブレーキ24c,24dが閾値Fth以下の範囲で負担するように、機械ブレーキ力を算出する。電気ブレーキ力Feおよび機械ブレーキ力の合計が4Fr−Feであるから、機械ブレーキ力算出部14は、2号車の機械ブレーキ力の増加量をFeと算出する。
図12の例では、2号車の機械ブレーキ力の増加量Feに従って、機械ブレーキ24c,24dの機械ブレーキ力を増加させていくと、機械ブレーキ24c,24dの機械ブレーキ力が閾値Fthに到達するため、機械ブレーキ力算出部14は、機械ブレーキ24c,24dの機械ブレーキ力をFthと算出する。機械ブレーキ力算出部14は、Fthを示すブレーキ力指令値を機械ブレーキ24c,24dに送る。図12の例では、電力変換器22bの異常により減少した電気ブレーキ力が閾値以下の範囲での機械ブレーキ力の増加量より大きいため、電力変換器22bの異常により減少した電気ブレーキ力と機械ブレーキ力の増加量との差分に応じて、異常が検出された電力変換器22bが搭載される車両の機械ブレーキ力を増加させる。機械ブレーキ24c,24dの機械ブレーキ力がFthであるから、電気ブレーキ力Feおよび機械ブレーキ力の合計は、Fe+2Fthである。機械ブレーキ力算出部14は、1号車の機械ブレーキ力の増加量を4Fr−Fe−2Fthと算出し、機械ブレーキ力2Fr−(1/2)Fe−Fthを示す機械ブレーキ力指令値を機械ブレーキ24a,24bのそれぞれに送る。電力変換器22bの異常により減少する電気ブレーキ力に応じて、T車である2号車の機械ブレーキ24c,24dの機械ブレーキ力を閾値以下の範囲で増加させるため、T車の機械ブレーキ力が過大になることを抑制し、滑走を抑制することが可能である。
図13は、実施の形態2に係るブレーキ制御装置が行うブレーキ力調節の動作の一例を示すフローチャートである。ステップS11〜S13は、図7に示す実施の形態1に係るブレーキ制御装置が行う処理と同じである。異常検出部15で電力変換器22の異常を検出しない場合には(ステップS14;N)、ステップS20に進む。異常検出部15で電力変換器22の異常を検出した場合には(ステップS14;Y)、機械ブレーキ力算出部14は、異常が生じた電力変換器22が搭載された車両と異なる車両の機械ブレーキ力を閾値以下の範囲で増加させる(ステップS17)。該車両の機械ブレーキ力が閾値に到達した場合には(ステップS18;Y)、異常が生じた電力変換器22が搭載された車両の機械ブレーキ力を増加させる(ステップS19)。該車両の機械ブレーキ力が閾値に到達していない場合には(ステップS18;N)、ステップS20に進む。機械ブレーキ力算出部14は、ステップS13で算出した機械ブレーキ力またはステップS17,S19で増加させた機械ブレーキ力を示す機械ブレーキ力指令値を機械ブレーキ24に送る(ステップS20)。
以上説明したとおり、本発明の実施の形態2に係るブレーキシステムによれば、電力変換器22の異常を検出した場合に、電力変換器22の異常により減少する電気ブレーキ力に応じて、異常が検出された電力変換器22が搭載される車両と異なる車両の機械ブレーキ力を閾値以下の範囲で増加させることで、滑走を抑制することが可能である。
本発明の実施の形態は上述の実施の形態に限られない。鉄道車両は2台以上のM車を有してもよいし、2台以上のT車を有してもよい。複数のM車を有する鉄道車両において、電力変換器22に異常が生じた場合、機械ブレーキ力算出部14は、電力変換器22の異常により減少する電気ブレーキ力に応じて、異常が生じていない電力変換器22が搭載されているM車の機械ブレーキ力を増加させてもよい。ブレーキ制御装置10の各部の機能を、列車運転制御システムの機能として構成してもよい。
1 ブレーキ制御システム、10 ブレーキ制御装置、11 指令取得部、12,121,122 応荷重検出器、13,131,132 必要ブレーキ力算出部、14 機械ブレーキ力算出部、15 異常検出部、21 電力変換器制御部、22,22a,22b 電力変換器、23,23a,23b 電動機、24,24a,24b,24c,24d 機械ブレーキ、30a,30b,30c,30d 台車。

Claims (6)

  1. 電動機が搭載される台車ごとに設けられ、前記電動機を駆動する複数の電力変換器、および前記電力変換器のそれぞれを個別に制御する電力変換器制御部を有する鉄道車両のブレーキ制御を行うブレーキ制御装置であって、
    車両の減速度を含むブレーキ指令を取得する指令取得部と、
    前記車両の荷重を検出する応荷重検出器と、
    前記減速度および前記車両の荷重から、前記減速度を得るために必要なブレーキ力である必要ブレーキ力を算出し、前記必要ブレーキ力を示す必要ブレーキ力指令値を出力する必要ブレーキ力算出部と、
    前記必要ブレーキ力指令値に応じて前記電力変換器を制御する前記電力変換器制御部から、該電力変換器制御部によって制御される前記電力変換器が駆動する前記電動機の動作によって生じるブレーキ力である電気ブレーキ力を取得し、前記必要ブレーキ力と前記電気ブレーキ力との差分に応じて、機械ブレーキで負担するブレーキ力である機械ブレーキ力を前記車両ごとに算出し、前記機械ブレーキ力を示す機械ブレーキ力指令値を前記機械ブレーキに出力する機械ブレーキ力算出部と、
    前記電力変換器の異常を検出する異常検出部と、
    を備え、
    前記機械ブレーキ力算出部は、前記異常検出部で前記電力変換器の異常を検出した場合に、前記電力変換器の異常により減少する前記電気ブレーキ力に応じて、異常が検出された前記電力変換器が搭載される車両と異なる車両であり、且つ、前記電動機が搭載されない車両である付随車のみの前記機械ブレーキ力を増加させる、
    鉄道車両用ブレーキ制御装置。
  2. 前記機械ブレーキ力算出部は、前記異常検出部で前記電力変換器の異常を検出した場合に、前記必要ブレーキ力から前記電気ブレーキ力および前記機械ブレーキ力の合計を減算して得られる差分ブレーキ力を、前記付随車の前記機械ブレーキが負担するように、前記機械ブレーキ力を算出する請求項1に記載の鉄道車両用ブレーキ制御装置。
  3. 前記機械ブレーキ力算出部は、前記異常検出部で前記電力変換器の異常を検出した場合に、前記付随車の前記機械ブレーキ力を、閾値以下の範囲で増加させ、前記電力変換器の異常により減少する前記電気ブレーキ力が前記閾値以下の範囲での前記機械ブレーキ力の増加量より大きい場合には、前記電力変換器の異常により減少する前記電気ブレーキ力と前記機械ブレーキ力の増加量との差分に応じて、異常が検出された前記電力変換器が搭載される車両の前記機械ブレーキ力を増加させる請求項1または請求項2に記載の鉄道車両用ブレーキ制御装置。
  4. 電動機が搭載される台車ごとに設けられ、前記電動機を駆動する複数の電力変換器と、
    車両の減速度を含むブレーキ指令を取得する指令取得部と、
    前記車両の荷重を検出する応荷重検出器と、
    前記減速度および前記車両の荷重から、前記減速度を得るために必要なブレーキ力である必要ブレーキ力を算出し、前記必要ブレーキ力を示す必要ブレーキ力指令値を出力する必要ブレーキ力算出部と、
    前記必要ブレーキ力指令値に応じて前記電力変換器のそれぞれを個別に制御する電力変換器制御部と、
    前記電力変換器制御部から、該電力変換器制御部によって制御される前記電力変換器が駆動する前記電動機の動作によって生じるブレーキ力である電気ブレーキ力を取得し、前記必要ブレーキ力と前記電気ブレーキ力との差分に応じて、機械ブレーキで負担するブレーキ力である機械ブレーキ力を前記車両ごとに算出し、前記機械ブレーキ力を示す機械ブレーキ力指令値を前記機械ブレーキに出力する機械ブレーキ力算出部と、
    前記電力変換器の異常を検出する異常検出部と、
    を備え、
    前記機械ブレーキ力算出部は、前記異常検出部で前記電力変換器の異常を検出した場合に、前記電力変換器の異常により減少する前記電気ブレーキ力に応じて、異常が検出された前記電力変換器が搭載される車両と異なる車両であり、且つ、前記電動機が搭載されない車両である付随車のみの前記機械ブレーキ力を増加させる、
    鉄道車両用ブレーキ制御システム。
  5. 前記機械ブレーキ力算出部は、前記異常検出部で前記電力変換器の異常を検出した場合に、前記必要ブレーキ力から前記電気ブレーキ力および前記機械ブレーキ力の合計を減算して得られる差分ブレーキ力を、前記付随車の前記機械ブレーキが負担するように、前記機械ブレーキ力を算出する請求項4に記載の鉄道車両用ブレーキ制御システム。
  6. 前記機械ブレーキ力算出部は、前記異常検出部で前記電力変換器の異常を検出した場合に、前記付随車の前記機械ブレーキ力を、閾値以下の範囲で増加させ、前記電力変換器の異常により減少する前記電気ブレーキ力が前記閾値以下の範囲での前記機械ブレーキ力の増加量より大きい場合には、前記電力変換器の異常により減少する前記電気ブレーキ力と前記機械ブレーキ力の増加量との差分に応じて、異常が検出された前記電力変換器が搭載される車両の前記機械ブレーキ力を増加させる請求項4または請求項5に記載の鉄道車両用ブレーキ制御システム。
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