JP6711800B2 - 機器制御装置、機器制御方法及び機器制御システム - Google Patents
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Description
図1は、本実施形態に係る機器制御システムSの模式図である。機器制御システムSは、機器制御装置としての制御サーバ1と、様々な情報を取得する1つ又は複数のセンサ装置2と、制御サーバ1によって制御される1つ又は複数の機器3と、通信を仲介するゲートウェイ4と、を含む。機器制御システムSは、その他のサーバ、端末等の機器を含んでもよい。
図2は、本実施形態に係る制御サーバ1が検出するユーザの動作を示す模式図である。ユーザの動作は、特定動作及び調整動作を含む。特定動作(第1の動作)は制御対象の機器3を指定する動作であり、調整動作(第2の動作)は制御内容を指定する動作である。
図4は、本実施形態に係る制御サーバ1で用いられる制御データベースDを示す模式図である。制御データベースDは、ユーザの動作から制御対象の機器3及び制御内容を決定するための設定情報を記憶する。具体的には、制御データベースDは、機器番号D1、位置情報D2、調整動作D3及び全選択D4を関連付けて記憶する。
図5は、本実施形態に係る機器制御システムSのブロック図である。図5において、矢印は主なデータの流れを示しており、図5に示したもの以外のデータの流れがあってよい。図5において、各ブロックはハードウェア(装置)単位の構成ではなく、機能単位の構成を示している。そのため、図5に示すブロックは単一の装置内に実装されてよく、あるいは複数の装置内に別れて実装されてよい。ブロック間のデータの授受は、データバス、ネットワーク、可搬記憶媒体等、任意の手段を介して行われてよい。
図6は、本実施形態に係る機器制御方法のフローチャートを示す図である。図6のフローチャートは、例えばユーザが制御サーバ1に対して所定の開始操作を行うことによって開始される。
本実施形態に係る制御サーバ1は、ユーザの動作によって空中に描かれた図形Fを三次元的に延長した範囲内の機器3を選択して制御する。このような構成により、制御サーバ1はユーザの動作に基づいて複数の機器をまとめて制御可能であるため、ユーザの利便性を向上させることができる。さらに制御サーバ1は、ユーザが所定の場所で動作を行った場合には、建物内の選択可能な全ての機器3を選択する。これにより、例えば玄関においてユーザが外出する際又は帰宅する際に、建物内の機器3を全てオン又はオフにする等、容易に複数の機器3を制御することができる。
上述の機器制御方法では、制御サーバ1は常に動作の検出を行っているが、特定の開始音声を検出したことをトリガとして動作の検出を開始してもよい。この場合には、センサ装置2は、マイクロフォン等の音声センサを備える。まず制御サーバ1は、開始音声が検出される前には動作の検出を行わず、開始音声の検出を開始する。制御サーバ1は、センサ装置2の音声センサから取得した音声から、所定の開始音声を検出する。開始音声は、例えば「OK」、「Hi」等の制御サーバ1に記憶された音声である。また、開始音声は、ユーザが制御サーバ1に予め録音した音声でもよい。
第1の実施形態において制御サーバ1は建物の外部に配置され、ネットワークNを介してセンサ装置2及び機器3と通信する。そのため、ネットワークNの通信状況によっては動作の検出及び機器の制御の実行に時間が掛かるおそれがある。また、センサ装置2から制御サーバ1へ画像を常時送信すると通信負荷が大きい。それに対して、本実施形態では、建物の外部に配置された制御サーバ1−1に加えて、建物内に制御サーバ1−2を設ける。
一般的に、建物内の制御サーバ1−2はネットワークNを介さないため通信負荷が掛からないが、設置スペースや設置コストによって機器構成に制約がある。一方、建物外の制御サーバ1−1は高度な機器構成を備えることができるため高速に処理を行えるが、通信負荷が掛かる。そこで本実施形態に係る機器制御システムSは、建物内の制御サーバ1−2で簡易的な動作検出を行い、建物外の制御サーバ1−1で複雑な動作検出を行う。このような構成によって、動作検出の精度を維持しつつも動作検出の速度を向上できる。
本実施形態は、ユーザがいる場所やユーザが描いた図形Fの形状によって、制御対象として選択可能な機器3を変更する。これにより、細かい機器制御を実現できる。
図8は、本実施形態において特定動作が指定する範囲Rを示す模式図である。図8は、建物の内部を上方から見た状態を示す。図8には、ユーザの特定動作によって指定された範囲Rが破線で表されている。本実施形態では、特定動作が行われる場所(例えば建物の所定の点を基準とした所定の座標範囲)ごとに選択可能な機器3の範囲が設定され、制御サーバ1の記憶部13に予め記憶される。例えば、玄関では建物内の全ての機器3が選択可能であり、台所では同じ部屋内の機器3のみが選択可能に設定される。
図9(a)、図9(b)は、本実施形態に係る制御サーバ1が検出するユーザの動作を示す模式図である。図9(a)、図9(b)は、制御対象の機器3を指定する図形Fを描く特定動作を示している。図9(a)の図形Fは円形であり、図9(b)の図形Fは矩形である。本実施形態では、図形Fの形状ごとに選択可能な機器3の範囲が設定され、制御サーバ1の記憶部13に予め記憶される。例えば、円形の図形Fは建物内の全ての機器3が選択可能であり、矩形の図形Fは同じ部屋内の機器3のみが選択可能に設定される。
本実施形態に係る制御サーバ1は、第1の実施形態と同様の効果を奏するとともに、ユーザが動作を行った場所又は描いた図形Fの形状によって選択される機器3を変更する。例えば玄関では建物内の全ての機器3を選択可能にし、台所では同じ部屋内の機器3のみを選択可能にすることによって、意図しない機器3を制御することを抑制できる。また、ユーザは特定動作で描く図形Fの形状を使い分けることによって、ユーザの意思によって制御対象の選択を細かく変更することができる。
本実施形態は、ユーザの動作に加えて、時間、気温、明るさ等の環境情報及びユーザ情報を含む追加情報に基づいて、制御対象として選択可能な機器3を変更する。これにより、細かい機器制御を実現できる。
図10は、本実施形態に係る機器制御方法のフローチャートを示す図である。図10のフローチャートでは、図6のフローチャートにおいてステップS15、S16の後であってステップS17の前に、ステップS20が行われる。それ以外のステップは図6のフローチャートと同様であるため、以下では説明を省略する。
本実施形態に係る制御サーバ1は、第1の実施形態と同様の効果を奏するとともに、時間、気温、明るさ等の環境情報及びユーザ情報に基づいて、制御対象として選択可能な機器3を変更する。例えば昼間には照明を制御対象から外す、気温が高い又は低い場合には空調機器を制御対象から外す等の制御を行うことができる。また、例えばユーザが子供である場合に制御対象を限定する等の制御を行うことができる。このように、本実施形態に係る制御サーバ1はより細かく機器制御を行うことができる。
本実施形態は、特定動作によってまとめて選択可能か否かを機器3ごとに設定する。これにより、細かい機器制御を実現できる。
図11は、本実施形態に係る制御サーバ1で用いられる制御データベースDを示す模式図である。図11の制御データベースDは、図4の制御データベースDにおいて複数選択D5をさらに含む。それ以外の要素は図4の制御データベースDと同様であるため、以下では説明を省略する。
本実施形態に係る制御サーバ1は、第1の実施形態と同様の効果を奏するとともに、特定動作によってまとめて制御可能か否かを機器3ごと又は機器3の種類ごとに設定する。これにより、より細かく機器制御を行うことができる。さらに、制御サーバ1による制御後にユーザが機器3に対して逆の操作を行った場合に該機器3を複数選択不可に自動的に設定することによって、ユーザが複数選択から除外したい機器3を容易に設定することができる。さらに、機器3の種類ごとに複数選択の可否を設定可能にすることによって、例えば加熱機器のように安全に係る種類の機器3については複数選択不可に設定し、安全性を向上させることができる。
本実施形態は、まとめて制御する機器3のグループを設定し、動作によって指定された機器3が該グループに対して欠けている場合に、欠けている機器3を補完して制御する。これにより、動作によって機器3を正しく指定できなかった場合であっても、通常グループとして扱われる機器3をまとめて制御できる。
図12は、本実施形態に係る制御サーバ1で用いられるグループデータベースDDを示す模式図である。グループデータベースDDは、複数選択によってまとめて制御されるべき機器3をグループ化するグループ情報を記憶する。具体的には、グループデータベースDDは、グループ番号DD1及び機器番号DD2を関連付けて記憶する。
本実施形態に係る制御サーバ1は、第1の実施形態と同様の効果を奏するとともに、グループに属する機器3の一部が特定動作によって選択された場合であっても、該グループに属する全ての機器3を制御対象として選択する。これにより、例えば画像から動作の認識が正常に行われなかった場合や、制御したい機器3から動作がずれた場合であっても、制御対象の機器3のグループを補完して制御することができる。
1 制御サーバ
111 動作検出部
112 設定取得部
113 機器選択部
114 機器制御部
3 機器
Claims (14)
- ユーザを撮像することによって得られた画像から前記ユーザの動作を検出する検出部と、
前記検出部が検出した前記動作に基づいて、複数の機器を選択する選択部と、
前記選択部が選択した前記複数の機器の制御を行う機器制御部と、
複数のグループ所属機器が属するグループを示す設定情報を取得する取得部と、
を有し、
前記選択部は、前記選択部が選択した前記複数の機器と、前記設定情報が示すグループに属する複数のグループ所属機器との間で一致する機器の割合が閾値以上である場合に、当該グループを前記選択部が選択した複数の機器が属するグループとして選択し、
前記機器制御部は、前記選択部が選択した前記複数の機器が、前記選択部が選択した前記グループに属する一部のグループ所属機器を含まない場合に、当該複数の機器に加えて当該一部のグループ所属機器に対して前記制御を行う、機器制御装置。 - 前記選択部は、前記動作の軌跡が示す形状に対応する前記複数の機器を選択する、
請求項1に記載の機器制御装置。 - 前記選択部は、前記ユーザの位置を起点として前記形状を延長した範囲内に位置する前記複数の機器を選択する、
請求項2に記載の機器制御装置。 - 前記選択部は、前記動作が行われた位置に基づいて、前記複数の機器を選択する、
請求項1から3のいずれか一項に記載の機器制御装置。 - 前記選択部は、前記動作と、前記動作が行われた環境を示す環境情報とに基づいて、前記複数の機器を選択する、
請求項1から4のいずれか一項に記載の機器制御装置。 - 前記選択部は、前記動作と、前記動作が行われた時間、前記動作が行われた位置の気温及び前記動作が行われた位置の明るさの少なくとも1つを示す前記環境情報とに基づいて、前記複数の機器を選択する、
請求項5に記載の機器制御装置。 - 前記選択部は、前記動作と、前記動作を行ったユーザを示すユーザ情報とに基づいて、前記複数の機器を選択する、
請求項1から6のいずれか一項に記載の機器制御装置。 - それぞれの前記複数の機器が選択可能か否かの設定を示す設定情報を取得する取得部をさらに備え、
前記選択部は、前記動作に基づいて、前記設定情報が選択可能であることを示す前記複数の機器を選択する、
請求項1から7のいずれか一項に記載の機器制御装置。 - 前記機器制御部が前記複数の機器の前記制御を行った後、所定時間内に前記複数の機器に対して前記制御とは逆の操作が行われた場合に、前記機器制御部は前記機器が選択不可能であることを前記設定情報に設定する、
請求項8に記載の機器制御装置。 - それぞれの前記複数の機器の種類ごとに選択可能か否かの設定を示す設定情報を取得する取得部をさらに備え、
前記選択部は、前記動作に基づいて、前記設定情報が選択可能であることを示す前記複数の機器を選択する、
請求項1から7のいずれか一項に記載の機器制御装置。 - 前記機器制御部は、前記一部のグループ所属機器の前記制御を行う前に、前記一部のグループ所属機器を間欠的に作動させる、
請求項1に記載の機器制御装置。 - 前記検出部は、前記ユーザの第1の動作と、前記第1の動作の後に行われる前記ユーザの第2の動作とを前記動作として検出し、
前記選択部は、前記第1の動作に基づいて、前記複数の機器を選択し、
前記機器制御部は、前記選択部が選択した前記複数の機器に対して、前記第2の動作に対応する前記制御を行う、
請求項1から11のいずれか一項に記載の機器制御装置。 - ユーザを撮像することによって得られた画像から前記ユーザの動作を検出するステップと、
前記検出するステップで検出された前記動作に基づいて、複数の機器を選択するステップと、
複数のグループ所属機器が属するグループを示す設定情報を取得するステップと、
前記複数の機器を選択するステップで選択された前記複数の機器と、前記設定情報が示すグループに属する複数のグループ所属機器との間で一致する機器の割合が閾値以上である場合に、当該グループを前記複数の機器を選択するステップで選択された複数の機器が属するグループとして選択するステップと、
前記選択するステップで選択された前記複数の機器の制御を行うステップと、
を有し、
前記制御を行うステップでは、前記複数の機器を選択するステップで選択された前記複数の機器が、前記グループを選択するステップで選択された前記グループに属する一部のグループ所属機器を含まない場合に、当該複数の機器に加えて当該一部のグループ所属機器に対して前記制御を行う、機器制御方法。 - 複数の機器と、前記複数の機器を制御する機器制御装置とを備え、
前記機器制御装置は、
ユーザを撮像することによって得られた画像から前記ユーザの動作を検出する検出部と、
前記検出部が検出した前記動作に基づいて、前記複数の機器を選択する選択部と、
前記選択部が選択した前記複数の機器の制御を行う機器制御部と、
複数のグループ所属機器が属するグループを示す設定情報を取得する取得部と、
を有し、
前記選択部は、前記選択部が選択した前記複数の機器と、前記設定情報が示すグループに属する複数のグループ所属機器との間で一致する機器の割合が閾値以上である場合に、当該グループを前記選択部が選択した複数の機器が属するグループとして選択し、
前記機器制御部は、前記選択部が選択した前記複数の機器が、前記選択部が選択した前記グループに属する一部のグループ所属機器を含まない場合に、当該複数の機器に加えて当該一部のグループ所属機器に対して前記制御を行い、
前記複数の機器は、前記機器制御部による前記制御に従って作動する、機器制御システム。
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