JP6711784B2 - 建築図面作成システム及び建築図面作成方法 - Google Patents

建築図面作成システム及び建築図面作成方法 Download PDF

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本発明は、コンピュータを用いて建築図面を作成する建築図面作成システム及び建築図面作成方法に関する。
従来から、建築図面の作図業務を補うために種々のCADソフトが開発され販売されており、コンピュータを用いて建築図面を作成することは一般的となっている。下記特許文献1記載の図面作成方法では、モニタ上で作図した平面図の躯体部分に各種部品を配置する際、演算処理装置が、記憶装置に予め記憶されている複数の部品情報の中から、キーボードから入力された設計建築物の属性と、マウスから指定された上記躯体部分における部品配置位置とに基づいて、指定された位置に適した部品情報を抽出し、一覧表示することにより、平面図の躯体部分に配置する部品を効率よく選択できるようにしている。
特開平11−259547号公報
一方、建築に関しては過去十数年前より政府の公共事業の見直しによる発注減により、建築系学科の卒業者が減少して、現在建築技術者不足が続いており、特にその状況は中小企業が顕著である。また、建築業界の各企業は、他社と差別化するため、企業オリジナルの図面を作図する企業が増えてきている。したがって、企業からの作図を受託する建築設計事務所等の受託者は、委託企業の作図方法を習得しながら作図しなければならない。しかも、委託企業は常に新しい建物を開発し商品化して販売を行っているため、受託者は、常に新しい建物の情報を習得して作図を行わなければならない。また、上述したとおり建築技術者不足が続いており、それを補うために受託者は繁忙期のみ派遣社員を採用している。しかし、採用した派遣社員に受託した作図方法を習得してもらう期間の時間と経費が大きいのも現実である。最悪な場合は習得後、離職されてしまった場合は経費の回収もできない。
しかも、1つの建築物に対して作成しなければならない図面は、平面図のみならず、基礎伏図、土台伏図、床伏図等、複数種類存在し、作図に不慣れな者がそれらの作図を1つ1つ行うことは、多大な時間を要してしまう。上記特許文献1記載の図面作成方法は、平面図という1種類の図面にのみ部品を配置する際の方法であり、1つの建築物に対して複数種類の図面を作成する際の作業時間の短縮効果が期待できるものではない。
本発明は、上述した問題を解決するものであり、作図に不慣れな者であっても、1つの建築物に対して作成しなければならない複数種類の図面を容易に作図可能となり、作図作業時間の短縮及び人件費の削減が可能となる建築図面作成システム及び建築図面作成方法を提供することを目的とする。
本発明の建築図面作成システムは、1つの建築物に対して複数種類の建築図面を作成するための建築図面作成システムであって、
前記複数種類の建築図面のうちの異なる種類の建築図面の対応する位置にそれぞれ配置されるべき複数の図面要素が重ねられた図面部品を、複数格納した図面部品集と、
前記図面部品集に格納されている複数の前記図面部品と、前記複数種類の建築図面に分離可能な作成図面とを表示画面に表示する手段と、
前記表示画面に表示されている複数の前記図面部品から選択された前記図面部品を、前記表示画面に表示されている前記作成図面にコピーする手段と、
前記作成図面にコピーされた前記図面部品において重ねられている前記図面要素のそれぞれを、当該図面要素が配置されるべき種類の建築図面に配置した状態で、前記作成図面を前記複数種類の建築図面に分離して保存する手段と、
を備えることを特徴とする。
これによれば、1つの図面部品をコピーするだけで、その図面部品において重ねられている図面要素が、その図面要素が配置されるべき種類の建築図面に配置されるため、作図に不慣れな者であっても、1つの建築物について作成しなければならない複数種類の図面を容易に作図可能であり、作図作業時間の短縮及び人件費の削減が可能となる。
ここで、前記表示画面の左側部又は右側部の一方に、作図を指導するための複数の指導図を有した指導画面を表示し、他方に、作図用の図面を表示する手段を備え、
前記指導画面は、縦スクロール操作により全ての前記指導図が表示されるように構成されていることとしてもよい。
これによれば、縦スクロール操作により全ての指導図が表示されるため、上から順番に指導図を見ながら作図を行えば、作図に不慣れな者であっても容易に作図可能である。また、作図を中断した場合や、作業者が途中で交代した場合でも、どこまで作業が進んでいるかが指導図の進み具合で把握できるため、作業の再開や引継ぎが容易である。
また、ベースとなる図面(以下、「参考ベース図面」という。)に複数の設備部品の図面が重ねられた参考図面を、建築物の階数、部屋数等の所定の項目によって分類して、複数格納した参考図面集と、
前記参考図面集から選択された前記参考図面を、前記複数の設備部品の図面のうち指定された一部の設備部品の図面のみ前記参考ベース図面に重ねた状態で、前記表示画面に表示するとともに、作図のベースとなる図面(以下、「作図ベース図面」という。)を前記表示画面に表示する手段と、
前記表示画面に表示されている前記参考図面から選択された前記設備部品の図面を、前記表示画面に表示されている前記作図ベース図面にコピーする手段と、
前記作図ベース図面にコピーされた前記設備部品の図面を修正する手段と、
を備えることとしてもよい。
これによれば、参考図面集は建築物の階数、部屋数等の所定の項目によって参考図面が分類されているため、作図ベース図面に類似するプランの参考図面を参考図面集から容易に選択可能である。そして、その参考図面から設備部品の図面を作図ベース図面にコピーして修正すれば、作図ベース図面に設備部品が描かれた設備図が作成できるので、作図に不慣れな者であっても、設備図の作成が容易となる。
本発明の建築図面作成方法は、コンピュータを用いて1つの建築物に対して複数種類の建築図面を作成するための建築図面作成方法であって、
前記コンピュータ又は前記コンピュータと交信可能な他のコンピュータが、前記複数種類の建築図面のうちの異なる種類の建築図面の対応する位置にそれぞれ配置されるべき複数の図面要素が重ねられた図面部品を、複数格納した図面部品集を備え、
前記コンピュータが、前記複数種類の建築図面に分離可能な作成図面を前記表示画面に表示する作成図面表示ステップと、
前記コンピュータが、自身が前記図面部品集を備える場合には前記図面部品集から読み出すことにより、前記他のコンピュータが前記図面部品集を備える場合には前記他のコンピュータから前記図面部品集に格納されている複数の前記図面部品を受信することにより、複数の前記図面部品を表示画面に表示する図面部品表示ステップと、
前記コンピュータが、前記図面部品表示ステップで表示された複数の前記図面部品から選択された前記図面部品を、前記作成図面表示ステップで表示された前記作成図面にコピーする図面部品コピーステップと、
前記コンピュータが、前記作成図面にコピーされた前記図面部品において重ねられている前記図面要素のそれぞれを、当該図面要素が配置されるべき種類の建築図面に配置した状態で、前記作成図面を前記複数種類の建築図面に分離して保存する図面保存ステップと、
を備えることを特徴とする。
これによれば、1つの図面部品をコピーするだけで、その図面部品において重ねられている図面要素が、その図面要素が配置されるべき種類の建築図面に配置されるため、作図に不慣れな者であっても、1つの建築物について作成しなければならない複数種類の図面を容易に作図可能であり、作図作業時間の短縮及び人件費の削減が可能となる。
ここで、前記コンピュータが、前記表示画面の左側部又は右側部の一方に、作図を指導するための複数の指導図を有して縦スクロール操作により全ての前記指導図が表示されるように構成された指導画面を表示し、他方に、作図用の図面を表示する指導画面表示ステップを備えることとしてもよい。
これによれば、縦スクロール操作により全ての指導図が表示されるため、上から順番に指導図を見ながら作図を行えば、作図に不慣れな者であっても容易に作図可能である。また、作図を中断した場合や、作業者が途中で交代した場合でも、どこまで作業が進んでいるかが指導図の進み具合で把握できるため、作業の再開や引継ぎが容易である。
また、前記コンピュータ又は前記他のコンピュータが、ベースとなる図面(以下、「参考ベース図面」という。)に複数の設備部品の図面が重ねられた参考図面を、建築物の階数、部屋数等の所定の項目によって分類して、複数格納した参考図面集を備え、
前記コンピュータが、作図のベースとなる図面(以下、「作図ベース図面」という。)を表示画面に表示する作図ベース図面表示ステップと、
前記コンピュータが、自身が前記参考図面集を備える場合には前記参考図面集から読み出すことにより、前記他のコンピュータが前記参考図面集を備える場合には前記他のコンピュータから前記参考図面集に格納されている前記参考図面を受信することにより、前記参考図面を前記表示画面に表示する参考図面表示ステップと、
前記コンピュータが、前記参考図面表示ステップで表示された前記参考図面を、前記複数の設備部品の図面のうち指定された一部の設備部品の図面のみ前記参考ベース図面に重ねた状態として、前記表示画面に表示する設備部品表示ステップと、
前記コンピュータが、前記設備部品表示ステップで表示された前記参考図面から選択された前記設備部品の図面を、前記作図ベース図面表示ステップで表示された前記作図ベース図面にコピーする設備部品コピーステップと、
前記コンピュータが、前記作図ベース図面にコピーされた前記設備部品の図面を修正する設備部品修正ステップと、
を備えることとしてもよい。
これによれば、参考図面集は建築物の階数、部屋数等の所定の項目によって参考図面が分類されているため、作図ベース図面に類似するプランの参考図面を参考図面集から容易に選択可能である。そして、その参考図面から設備部品の図面を作図ベース図面にコピーして修正すれば、作図ベース図面に設備部品が描かれた設備図が作成できるので、作図に不慣れな者であっても、設備図の作成が容易となる。
本発明によれば、作図に不慣れな者であっても、1つの建築物に対して作成しなければならない複数種類の図面を容易に作図可能となり、作図作業時間の短縮及び人件費の削減が可能となる。
実施形態に係るシステム構成図である。 作成図面と図面部品の構成を説明するための図である。 図面部品を用いた作図の方法を説明するための図である。 図面部品と作成図面とを表示した画面の一例である。 (a)は外壁の図面部品の例、(b)は(a)の図面部品のうちの1つに含まれている図面要素を示す図である。 基礎あり内壁部品の例である。 基礎なし内壁部品の例である。 作成図面の例である。 図8の作成図面に図面部品の記号を入れた状態を示す図である。 図8の作成図面に壁の図面部品をコピーした状態を示す図である。 図10において平面図のみを表示させて建具等の図面部品をコピーした状態を示す図である。 図11において一部の壁の線を結んだ状態を示す図である。 図10において基礎伏図のみを表示させた状態を示す図である。 図13において基礎の線を結んだ状態を示す図である。 図14に基礎伏図用の図面部品をコピーした状態を示す図である。 指導画面と作図画面とを表示した例である。 指導画面の構成を説明するための図である。 参考図面の構成を説明するための図である。 作図ベース図面の例である。 参考図面の例である。 図20の参考図面において平面図と電灯コンセント図のみを表示させた状態を示す図である。 図20の参考図面において平面図と給排水図のみを表示させた状態を示す図である。 図19の作図ベース図面と図21の参考図面とを並べて表示した画面の例である。 図19の作図ベース図面に、図21の参考図面から電灯コンセント図をコピーした状態を示す図である。 図24の電灯コンセント図を修正した状態を示す図である。 図19の作図ベース図面に、図21の参考図面から電灯コンセント図のキッチン部分の設備部品をコピーした状態を示す図である。 図26の電灯コンセント図を修正した状態を示す図である。 図25において平面図を消去して電灯コンセント図のみとした状態を示す図である。 図28の電灯コンセント図を別の平面図に重ねた状態を示す図である。
以下、本発明の一実施形態を図面に基づいて説明する。
1.実施形態の構成
図1に示すように、実施形態の建築図面作成システムSは、1つの建築物に対して複数種類の建築図面を作成するためのものであり、サーバ1と、サーバ1に有線又は無線で接続されてサーバ1と交信可能な複数のクライアント装置2とを備えている。サーバ1及び各クライアント装置2は、それぞれ、コンピュータからなり、マウス、キーボード等から構成された入力部、CPU、RAM、ROM等から構成された演算処理部、半導体メモリ、ハードディスク装置等から構成された記憶部、通信回線を介して他のコンピュータと通信を行うための通信部、及び、液晶ディスプレイ等から構成された表示部を備えている。
サーバ1の記憶部には、図面部品集(図面部品データベース)と参考図面集(参考図面データベース)と指導画面7(図16参照)を表示するための指導画面データとが記憶されている。
図面部品集は、複数の図面部品が分類されて格納されたものであり、各図面部品は、1つの建築物に対して作成される複数種類の建築図面のうちの異なる種類の建築図面の対応する位置に配置されるべき複数の図面要素が重ねられたものである。ここで、「対応する位置」とは、同じ位置に限らず、近傍の範囲まで含めたときに同じ範囲にあればよい意であり、例えば、開口部とその開口部内に配置される部材は対応する位置にあり、開口部内に配置される部材とその開口部脇に配置される部材は対応する位置にあるものとする。「図面要素」とは、図面を構成する要素であり、図形から構成される。なお、「図形」には、1本の線等の単純なものも含むとともに、文字や数字を含むものとする。平面図を構成する図面要素(以下、「平面図の図面要素」ともいう。)とは、平面図に配置されるべき図面要素である。基礎伏図等の他の図面を構成する図面要素についても同様である。
本実施形態では建築物は住宅であり、1つの住宅について作成される複数種類の建築図面としては、例えば、図2(b)に示すように、平面図、基礎伏図、土台伏図、床伏図、及び、スタッド図がある。なお、平面図は意匠図であり、基礎伏図、土台伏図、床伏図、及び、スタッド図は構造図である。また、スタッドとは、枠組壁工法(2×4工法)の柱のことである。
そして、壁については、図2(c)、(d)に示すように、平面図の図面要素P11、基礎伏図の図面要素P12、土台伏図の図面要素P13、床伏図の図面要素P14、及び、スタッド図の図面要素P15を重ね合わせたものが、1つの図面部品P1とされている。例えば、図5(b)に示す図面部品P1は、外壁用の図面部品の1つ(図5(a)において記号Aが付されているもの)であり、平面図と基礎伏図と土台伏図と床伏図とスタッド図において対応する位置(例えば、同じ角部)に配置されるべき図面要素P11、P12、P13、P14、P15を重ね合わせることにより形成されている。
また、建具については、図2(e)、(f)に示すように、平面図の図面要素P21(具体的には、建具を表す図面要素)、及び、スタッド図の図面要素P22(具体的には、建具が配設される開口脇のスタッドを表す図面要素)を重ね合わせたものが、1つの図面部品P2とされているが、基礎伏図、土台伏図、床伏図の図面要素は、図面部品P2には含まれていない。
さらに、図示はしないが、床下収納については、平面図の図面要素(具体的には、床下収納庫を表す図面要素)、及び、床伏図の図面要素(具体的には、床下収納庫用の開口部を表す図面要素)を重ね合わせたものが、1つの図面部品とされているが、基礎伏図、土台伏図、スタッド図の図面要素は、床下収納の図面部品には含まれていない。
これら以外にも、図面部品集には、作成する図面を仕上げる際に必要な図面要素からなる図面部品が用意されている。なお、図面部品には、上述したように複数の図面要素が重ねられているものと、1つの図面要素(後述する複数のシートのうちの1つのシートに描かれた図面要素)のみからなるものとがあり、例えば、後述する平面図のキッチンセットの図面部品P3(図11参照)は後者である。
サーバ1及び各クライアント装置2には、それぞれ、シート機能を有する所定のCADソフトウェアがインストールされている。シート機能とは、異なるシートに描かれた図面を重ねて1つの図面として(換言すれば、1つの図面データとして)保存することが可能な機能のことであり、このシート機能によれば、異なるシートに描かれた図面を同時に画面表示したり、図面毎に画面表示したりすることが可能であり、また、シート毎に名称(シート名)を付加可能であって、ある図面に含まれている図形を他の図面にコピーすると、その図形が描かれているシートと同じシート名のシートが他の図面に存在すれば、その同じシート名のシートにその図形をコピーし、他の図面に同じシート名のシートが存在しなければ、そのシート名のシートを自動で作成して、そのシートにコピーする。
実施形態の各図面部品は、かかるシート機能を用いて、平面図用のシート(シート名「平面図」)に描かれた図面要素、基礎伏図用のシート(シート名「基礎伏図」)に描かれた図面要素、土台伏図用のシート(シート名「土台伏図」)に描かれた図面要素、床伏図用のシート(シート名「床伏図」)に描かれた図面要素、スタッド図用のシート(シート名「スタッド図」)に描かれた図面要素のうち、2以上の図面要素を重ねることにより形成されたもの、あるいは、1の図面要素のみで形成されたものである。
また、本実施形態では、かかるシート機能を用いて、図面部品に含まれている図面要素(すなわち、図面部品を構成する図面要素)を、その図面要素が配置されるべき種類の建築図面に配置している。詳説すると、図2(a)、(b)に示すように、実施形態の作成図面4は、平面図用のシート41、基礎伏図用のシート42、土台伏図用のシート43、床伏図用のシート44、スタッド図用のシート45を重ね合わせて形成されている。そして、作成図面4と各図面部品とで、例えば平面図用のシートであればシート名「平面図」というように、同一種類のシートには同一のシート名が付されている。
ここで、壁の図面部品P1は、上述したように、平面図の図面要素P11、基礎伏図の図面要素P12、土台伏図の図面要素P13、床伏図の図面要素P14、及び、スタッド図の図面要素P15を重ねたものである。この図面部品P1を、図3(a)に示すように作成図面にコピーすると、図面要素P11、P12、P13、P14、P15は、それぞれ、その図面要素が描かれているシートと同じシート名のシートにコピーされるので、作成図面4の平面図用のシート41に図面要素P11、基礎伏図用のシート42に図面要素P12、土台伏図用のシート43に図面要素P13、床伏図用のシート44に図面要素P14、スタッド図用のシート45に図面要素P15がコピー(配置)されることとなる。
また、建具の図面部品P2は、上述したように、平面図の図面要素P21、及び、スタッド図の図面要素P22を重ねたものであるので、図3(b)に示すように、図面部品P2を作成図面にコピーすると、平面図用のシート41に図面要素P21、スタッド図用のシート45に図面要素P22がコピーされるが、基礎伏図用のシート42、土台伏図用のシート43、床伏図用のシート44には図面要素はコピーされない。
図4は、図面部品集の一部を、クライアント装置2の表示部が備える表示画面3の左側部に表示したものであるが、ここに示すように、図面部品集は、外壁用、基礎あり内壁用、基礎なし内壁用、というように用途に応じて分類されて図面部品が格納されている。なお、図面部品毎に1つの図面データとするのではなく、この分類毎に1つの図面データとしてもよい。例えば、図5(a)に示すように、外壁用の図面部品として記号A〜Hが付された8個があるが、平面図用のシート、基礎伏図用のシート、土台伏図用のシート、床伏図用のシート、スタッド図用のシートにそれぞれ8個の図面要素を描き、それらのシートを重ねることにより、図5(a)に示す8個の図面部品を、同じ図面データに含まれるものとして一度に形成してもよい。なお、図面部品の分類方法は任意であり、図面部品を分類するか否かも任意である。
次に、図16、17に基づいて、指導画面7について説明する。図17に示すように、指導画面7は、作図を指導するための複数の指導図71が記載されるとともに、作図手順を示す指導文言72が記載されている。また、指導画面7の先頭部(最も上の部分)には、その指導画面7で指導される作業の作業概要73が記載されている。なお、指導図71は、標準図(標準的な記載がなされている図面)等の図面又は表からなるものとし、指導文言72は、主に文章からなり、指導図71に重ねて記載されているもの(図16参照)と、指導図71に重ならないように記載されているもの(図17参照)とがある。指導画面7は、作業概要73の下方に全ての指導図71及び指導文言72が縦に並べられることにより、作業概要73が表示された状態から縦スクロール操作により(すなわち、画面やページを切り替えるといった操作無しに)、全ての指導図71及び指導文言72が表示されるように構成されている。なお、作業者は、指導画面7の横幅を、指導図71及び指導文言72の横幅以上となるように調整(拡大・縮小)する。また、指導図71は、意匠図、構造図、設備図に分類でき、指導画面7には、意匠図の指導図71、構造図の指導図71、設備図の指導図71の順に上から並んでいるが、この順序は任意であるとともに、作図作業の内容によっては必ずしもこれら3種類の指導図71があるとは限らない。
指導画面7は、作図作業毎に複数設けられ、各指導画面7には、1つの建物に関し所定の作図作業(例えば、延焼ラインの作図作業)を完了するために加筆・修正が必要な全ての図面(表を含む。)について、どのように加筆・修正すればいいかの説明が、指導図71及び指導文言72によりなされている。通常、建物を建築する場合は、関係機関に建築確認申請許可を得るために、建築基準法や建築場所によって異なる都・府・県・市条例、規則等に準拠した図面、すなわち、建築確認申請に適合した図面が必要となる。したがって、標準図に加筆修正を行って、建築確認申請に適合した図面にしなければならない。例えば、図17は延焼ラインの作図作業の例であるが、延焼ラインの記入が必要な地域には延焼ラインを記入しなければいけない。しかし、延焼ラインは建物を建てる敷地の形状によって異なるため、標準図に予め記入しておくことができない。したがって、標準図に延焼ラインを記入することにより建築確認申請に適合した図面にすることが必要であり、指導図71にはその延焼ラインを記入するための方法の説明が書かれている。
次に、図18に基づいて、参考図面集について説明する。参考図面集は、住宅における電気設備、給排水設備等の設備部品の階毎の図面である設備図を作成するためのものであり、複数の参考図面10が建物の階数(平屋、2階、3階等)、部屋数(1K、1DK、1LDK、2DK、2LDK等)、用途(戸建て住宅、長屋建て住宅、共同住宅等)、排給水方向(北、南)、排水方法(分流、合流)、オール電化(有り、無し)等の所定の項目によって検索可能に分類されて格納されている。
各参考図面10は、図18(a)、(b)に示すように、上述したシート機能を用いて、ベースとなる図面である参考ベース図面に、同一縮尺の複数種類の設備部品の図面が重ねられて、1つの図面(1つの図面データ)とされたものである。本実施形態では、設備部品の図面として、建物の各階毎の、電灯及びコンセントが描かれた電灯コンセント図、スイッチボックスが描かれたスイッチボックス図、給排水設備が描かれた給排水図、換気設備が描かれた換気図があり、これらはそれぞれ異なるシートに描かれている。そして、これらの設備部品の図面を、同じ階の平面図である参考ベース図面に重ねたものが、1つの図面とされて、参考図面10とされている。また、各設備部品の図面は、複数のレイヤー(層)に分離可能であり、図18(c)に示すように、例えば電灯コンセント図であればトイレ、ユニットバス、キッチン…といったように、所定の部分(纏まり部分)毎に異なるレイヤーに設備部品が描かれており、レイヤーの表示・非表示を切り替えることにより、設備部品の一部のみを表示させることができ、また、レイヤー毎にコピーや削除を行うことにより、設備部品の一部のみをコピーしたり削除したりすることが可能である。
なお、各参考図面10は、建築物について過去に作成した平面プランや基本プランとして予め用意されている平面プランの図(例えば、平面図、平面詳細図、床伏せ図、各階の幹線平面図、各階の弱電平面図、各階の給排平面図、各階の給排水平面詳細図)を基に、設備部品以外の線(例えば、壁や建具を構成している線)を簡略化(単純化)することにより作成したものである。したがって、参考ベース図面は、意匠図の平面図よりも簡略化された平面図とされている。
2.実施形態の動作及び効果
建築図面作成システムSの動作及び効果について説明する。なお、以下の説明においては、説明を簡単にするために、1つのクライアント装置2を代表として取り上げて説明する。
2−1.図面部品集を用いた作図
作業者が、クライアント装置2においてCADソフトウェアを起動し、作成図面4を開く操作を行うと、クライアント装置2は表示画面3に作図用画面5(図4参照)を表示し、作図用画面5内に図枠のみからなる作成図面4を表示する。作業者は、この図枠のみからなる作成図面4に、依頼された平面プラン図を基に、部屋寸法及び通り符号等を描くことにより、図8に示すような作図のベースとなる作成図面4を作成する。なお、図8では部屋、廊下等の区分を明確にするためのハッチングを施している。図4は、表示画面3の右側部に表示された作図用画面5に、図8に示す作成図面4が表示された状態を図示したものである(作成図面表示ステップ)。なお、作成図面4は、上述したように、平面図用のシート41、基礎伏図用のシート42、土台伏図用のシート43、床伏図用のシート44、スタッド図用のシート45が重ねられている。
作業者が図面部品集を開く操作を行うと、クライアント装置2は、サーバ1から図面部品集に格納されている図面部品のうちの全部、又は、一部のみ指定されたときは一部の図面部品を受信し、図4に示すように表示画面3に表示された部品用画面6に、図面部品集に格納されている複数の図面部品を表示する(図面部品表示ステップ)。なお、図面部品を受信する(送信する)というときは、図面部品のデータを受信する(送信する)という意である。参考図面等についても同様である。図4の例では、部品用画面6に、壁用の図面部品P1、すなわち、図5(a)に示す外壁用、図6に示す基礎あり内壁用、図7に示す基礎なし内壁用の図面部品P1が表示されているが、部品用画面6において作業者が所定の操作を行うことにより、サーバ1から受信した全ての図面部品が表示される。各図面部品には記号(例えば、外壁用であればA〜H)が付されている。壁用の図面部品P1は、壁の交差部(角部、T字部を含む。)に配置される図面要素を重ねたものである。
作業者は、図9に示すように、作成図面4における壁の交差部に、その交差部に配置すべき壁用の図面部品の記号を記入する。なお、ここでは、表示画面3に表示された作成図面4に記入しているが、作成図面4を印刷した紙の図面に記入してもよい。壁用の図面部品の記号を記入した図面を、作成図面4への直接の記入か否かにかかわらず、壁位置指示図という。
作業者は、表示画面3に、作成図面4が表示された作図用画面5と、図面部品が表示された部品用画面6とが並んで表示された状態で、壁位置指示図に記入されている記号に従って、部品用画面6からその記号が付された壁用の図面部品を、例えばクリック操作により選択して、作成図面4のその記号が付された壁の交差部にコピーする操作(例えば、ドラッグ&ドロップ操作)を行う。すると、クライアント装置2は、選択された図面部品を作成図面4の壁の交差部に配置する(図面部品コピーステップ)。このとき、上述したように、図面部品に含まれる各図面要素は、その図面要素が描かれたシートと同じシート名を持つ作成図面4のシートに配置される。図10は、見易さのためにハッチングを消した状態の作成図面4に壁用の図面部品を配置したものであるが、例えば図面部品P1(図5(b)参照)であれば、上述したように、図面要素P11が平面図用のシート41に、図面要素P12が基礎伏図用のシート42に、図面要素P13が土台伏図用のシート43に、図面要素P14が床伏図用のシート44に、図面要素P15がスタッド図用のシート45に、配置される。
次に、作業者が所定の操作を行うと、クライアント装置2は作成図面4の平面図用のシート41のみを表示する。このシート41には、壁用の図面部品に含まれる平面図の図面要素のみが表示される。作業者は平面図に必要な他の図面部品を、部品用画面6に表示された図面部品から選択してシート41にコピーする操作を行う。この操作に従って、クライアント装置2は選択された図面部品を、シート41に配置する。例えば、図11では、建具の図面部品P2、キッチンセットの図面部品P3、ユニットバスの図面部品P4、トイレの図面部品P5が配置されている。なお、上述したように、建具の図面部品P2は、平面図の図面要素P21と、スタッド図の図面要素P22とが重なっているため、これらの図面要素P21、P22が作成図面4に配置されるが、図11では平面図用のシート41のみ表示させているため、図面要素P22は表示されない。
作業者は平面図用のシート41に必要な他の図面部品のコピーを終えると、壁を結ぶ(例えば、壁の交差部同士を結ぶ、壁から建具までを結ぶ等)ための結線操作を行う。この操作に従って、クライアント装置2は、図12に示すように壁を結び(具体的には、壁を示す線を延長し)、平面図を完成させる。なお、図12は、結線を途中まで行った状態の平面図を示している。
同様にして、作業者は、作成図面4のシートのうち作図しようとする図面のシートのみを表示させ、必要な図面部品をコピーし、結線操作を行う。なお、図面部品のコピーと結線操作との順序は問わない。例えば、図13は、作成図面4の基礎伏図用のシート42のみ表示した状態を図示したものであるが、このシート42では、図14に示すように結線操作を行った後、図15に示すように図面部品(ここでは、防湿コンクリートを示すハッチングの図面部品P6、及び、人通口の図面部品P7)を配置している。また、上述した平面図の場合も、壁を結んだ後に建具の図面部品を配置して建具部分の壁を消してもよい。
クライアント装置2は、以上のように作業者の操作に応じて、平面図用のシート41、基礎伏図用のシート42、土台伏図用のシート43、床伏図用のシート44、スタッド図用のシート45をそれぞれ別個に表示して、その表示されたシート上の図面に必要な図面部品を配置し結線を行って図面を完成させる。
作業者は、各図面が完成すると、例えば平面図であれば、作成図面4の平面図用のシート41のみを残して他のシートを削除した状態のものを、例えば「平面図」という名称を付けて保存する操作を行う。クライアント装置2は、これに応じて、平面図用のシート41のみを「平面図」という名称で保存する。同様にして、作業者の操作に応じ、クライアント装置2は、基礎伏図のシート42のみを「基礎伏図」、土台伏図のシート43のみを「土台伏図」、床伏図のシート44のみを「床伏図」、スタッド図のシート45のみを「スタッド図」という名称で保存する。これにより、作成図面4を基に5種類の図面が作成されたこととなる。すなわち、作成図面4が5種類の図面に分離されて保存されたこととなる(図面保存ステップ)。
なお、一旦作成した図面において、例えば、壁の交差部を修正する必要が出てきた場合には、上記5種類に図面が全て重なった状態の作成図面4と、図面部品集とを開いて並べて表示し、作成図面4において修正が必要な部分を消去し、新たに図面部品から壁用の図面部品P1を選択してコピーする。そして、上述したように、作成図面4に含まれる各図面を順に表示して、壁の線を結べばよい。なお、上記5種類の図面のうちの一部の図面のみ修正する必要がある場合には、修正が必要な図面(例えば、建具であれば平面図とスタッド図)のみが重なった状態の図面を開いて、修正部分の図面部品を入れ替えてもよい。勿論、修正する必要がある図面が1種類の場合には、その図面のみを開いて修正すればよい。
以上のように図面部品集を用いて作図を行うことにより、1つの図面部品をコピーするだけで、その図面部品に含まれている図面要素が、その図面要素が配置されるべき種類の図面に配置されるため、作図に不慣れな者であっても、1つの建築物について作成しなければならない複数種類の図面を容易に作図可能である。また、1度のコピー操作(配置操作)で複数個の図面要素を配置できるので、作図時間を短縮可能であり、作業効率が向上する。
また、図9の壁位置指示図のように、図面部品を置く位置を図面に記号で示したものを作成し、それを見ながら図面部品を配置することとすれば、作業者は、記号が同一の図面部品を、作成図面4においてその記号が付されている位置に配置すればよいため、建築の知識が不足している者であっても作図が容易である。
さらに、図面部品には、例えば図5、11に示すように、基準となり得る位置に丸印Mが付されるとともに、丸印Mの中心を通る縦横の中心線が付されている。なお、この丸印Mや中心線は、図の見易さのため、図示を適宜省略している。作業者は、図面部品を作成図面4に配置する際に、この丸印M及び中心線を基準とすること(具体的には、丸印Mの中心を壁の交差部の中心等に配置し、中心線を壁の中心線に合わせる等)により、図面部品を正しい位置に配置可能である。
さらに、同じ建築物についての複数種類の図面を重ねて表示することが可能であるため、重ねて表示してチェックを行うことにより、図面同士の齟齬が少なくなる。
2−2.指導画面7を用いた作図
作業者が、クライアント装置2においてCADソフトウェアを起動し、指導画面7を開く操作を行うと、サーバ1から指導画面7のデータがクライアント装置2に送信され、図16に示すように、クライアント装置2は表示画面3に指導画面7を表示する。クライアント装置2は、作業者の操作に応じて、指導画面7を表示画面3の左側部に配置する。
また、作業者は、クライアント装置2において作図用の図面(以下、「作業図面」ともいう。)を開く操作を行う。すると、クライアント装置2は表示画面3に作図用画面5を表示し、作図用画面5の中に、作業者が選択した作業図面を表示する。なお、作業図面は、ここでは、予め作成されてサーバ1に格納されている標準図を用いるものとするが、2−1.で述べたように作成した平面図等であってもよい。クライアント装置2は、作業者の操作に応じて、作図用画面5を表示画面3の右側部に配置する。すなわち、指導画面7と作図用画面5とが左右に並ぶこととなる(指導画面表示ステップ)。なお、表示画面3の右側部に指導画面7を、左側部に作図用画面5を表示することとしてもよい。
作業者は、指導画面7の指導図71及び指導文言72を上から順に参照しながら、それらに記載されている指示に従って作業図面に加筆・修正を行う。そして、加筆・修正が終わったら、指導画面7を上にスクロールして、参照し終わった指導図71及び指導文言72を指導画面7外に移動させ(すなわち、表示されないようにし)、指導画面7の下から現れた指導図71及び指導文言72を参照し、その指導図71に対応する新たな作業図面に、加筆・修正を行う。
なお、加筆・修正しなければならない作業図面は複数あるため、これに対応して指導図71も1つの指導画面7に複数存在するが、作業図面も対応する指導図71(すなわち、参照する指導図71)と同じ順に上から並べることとして、作成(加筆・修正)が終わった作業図面は、上に送って作図用画面5外に移動させれば、作業を中断した場合にも、作業の進み具合が分かって、中断後の再開や引継ぎが容易であり、一旦作成した作業図面を指導図71と照らし合わせてチェックする場合にも、チェックが容易である。
また、指導図71及び指導文言72は、作業者が拡大しなくても内容を把握できるような固定の大きさとされ、作業者は拡大・縮小できない。拡大・縮小に要する時間をなくし、作業効率を向上させるためである。
このように、作業者は、縦スクロール操作で上から順に指導図71及び指導文言72を見ながら、作業図面に加筆・修正を行うことにより、標準図である作業図面を建築確認申請に適合した図面やその他必要な図面とする。
以上のように、指導画面7には、専門的な知識が無くても作業できるように、1つの作図作業に関して、作成しなければならない図面(表を含む。)の見本が指導図71として表示され、作図手順が指導文言72として記載されているため、建築の知識が不足している者であっても作図が可能である。
また、指導図71が縦に並んでおり、下に向かってスクロールしながら読むという形態をとっているため、上から順に読んで作業を行うことにより、作業が容易で、作業漏れの虞が小さくなるとともに、作業を中断した場合や、作業者が途中で変更した場合でも、指導画面7がどこまでスクロールされているかにより、どこまで作業が進んでいるかが分かるため、継続や引継ぎが容易である。
さらに、指導図71、指導文言72及び作業概要73は、拡大しなくても読める(指導図71の場合には内容を理解できる)大きさとされているため、拡大・縮小の手間が不要で、作業効率が向上する。なお、本実施形態では、指導画面7自体の大きさは拡大・縮小可能であり、指導画面7を拡大・縮小しても、指導画面7に表示されている内容(すなわち、指導図71、指導文言72及び作業概要73)の大きさが変わらないように構成しているが、指導画面7自体の大きさを拡大・縮小不可能としてもよい。
これらのことから、指導画面7を参照しながら作図作業を行うこととすれば、作図時間の短縮や人件費の減額が可能である。
2−3.参考図面集を用いた作図
作業者が、クライアント装置2においてCADソフトウェアを起動し、作図図面8を開く操作を行うと、クライアント装置2は表示画面3に、図19に示すような作図図面8を表示する。図19に示す状態の作図図面8は、意匠図の平面図が、作図するときのベースになる作図ベース図面として、平面図用のシート(上述したシート機能によるシート)に描かれたものである(作図ベース図面表示ステップ)。この平面図は、2−1.で述べたように作成したものであってもよいし、他の方法で作成したものであってもよい。なお、本実施形態では、設備図とは作図ベース図面(本実施形態では、壁や建具が描かれた意匠図の平面図)に設備部品が描かれた図面をいい、設備部品の図面とは設備部品のみが描かれた(したがって、壁や建具の線がない)図面をいう。なお、作図ベース図面は、設備部品が描かれていない平面図(無設備平面図)であれば、意匠図の平面図以外のものであってもよい。
また、作業者が参考図面集を開く操作を行うと、クライアント装置2は、サーバ1から参考図面集に格納されている複数の参考図面10を受信し、表示画面3に表示する(参考図面表示ステップ)。作業者は、表示された参考図面10(なお、スクロール、ページを切り替える等の操作により表示されるものも含む。)から、作図図面8に類似するプランの参考図面10を、上述した項目(階数、部屋数等)に基づいて選択する。なお、作業者が階数、部屋数等の検索項目を入力すると、サーバ1が該当する参考図面10を検索し、クライアント装置2に送信して表示させるようにしてもよいし、クライアント装置2が、送信された参考図面10から該当する参考図面10を検索して、表示画面3に表示するようにしてもよい。
作図図面8に類似したプランとして検索された参考図面10を、図20に示す。図20に示す参考図面10は、重ねられている設備部品の図面が全て表示されている状態である。上述したように、参考図面10はシート機能を用いて作成され、各設備部品の図面は別々のシートに描かれているため、表示するシートを指定することにより、複数の設備部品の図面のうち指定された一部の設備部品の図面のみ参考ベース図面に重ねた状態として、表示画面3に表示可能である。例えば、図20に示す参考図面10において、平面図と電灯コンセント図のみを表示させると、図21に示す状態となり、平面図と給排水図のみを表示させると、図22に示す状態となる(設備部品表示ステップ)。
作業者は、類似するプランの参考図面10が見つかると、参考図面10と作図図面8とを並べて配置する操作を行い、クライアント装置2はこの操作に従って、図23に示すように参考図面10と作図図面8とを並べて配置する。なお、図23に示す参考図面10は、図21に示す平面図と電灯コンセント図のみが表示された状態である。
そして、作業者は例えば電灯コンセント図を作成する場合、参考図面10の電灯コンセント図の設備部品全体を作図図面8にコピーする(すなわち、電灯コンセント図のシートごとコピーする)操作を行う。この操作に従って、クライアント装置2は、図24に示すように、参考図面10の電灯コンセント図の設備部品全体を、平面図のみの状態の作図図面8にコピーする(設備部品コピーステップ)。なお、作図図面8及び参考図面10は上述したシート機能を用いて描かれているので、作図図面8が参考図面10の電灯コンセント図と同じシート名のシート(電灯コンセント図用のシートとなる。)を有していれば、そのシートにコピーされ、有していなければ、そのシート名のシートが作成されてそのシートにコピーされる。
作業者は、作図図面8において、平面図に重ねられた電灯コンセント図を、平面図に合わせて修正する操作を行う。例えば、図24に示すように壁から離れているコンセント9を、線(配線)を延ばすことにより、図25に示すように壁に着ける等である。すなわち、作業者は、作図図面8にコピーした設備部品の各部を、作図図面8の平面図に合わせて、移動したり変形したりする操作を行う。すると、クライアント装置2は、この操作に応じて設備部品の図面を修正する(設備部品修正ステップ)。これにより、設備図が完成される。図25は、完成後の電灯コンセント図と平面図とが重ねられた状態、すなわち、完成された設備図の1つを示す。
なお、作図図面8に近いプランの参考図面10がある場合には、上述したように設備部品の図面全体をコピーする(すなわち、設備部品を階ごとコピーする)と、作業効率がより向上するが、設備部品の一部のみをコピーすることも可能である。
特に、作図図面8に近いプランの参考図面10がない場合には、部屋数が同じタイプの参考図面10を選択し、その参考図面10の設備図に描かれている設備部品の一部のみをコピーすればよい。例えば、キッチン・トイレ・洗面脱衣室・ユニットバスは1つの階に1つである等、設備の数はおおよそ決まっているので、残りの部屋数が同じであれば参考図面10とし、例えば、図26に示すように、参考図面10からキッチン部分の設備部品11のみ作図図面8にコピーする。なお、キッチン部分の設備部品11は、キッチン用のレイヤー(図18(c)参照)に描かれているため、このレイヤーを選択してコピーすればよい。また、レイヤーを選択するのではなく、コピーしたい部分(範囲)をシート上で選択してコピーしてもよい。そして、図27に示すように、設備部品11の各部を移動、変形等して、キッチン部分の設備部品の図を完成させる。同様に、他の部分についてもそれぞれ設備部品をコピーして修正することにより、階全体の設備図を完成させればよい。
また、作図ベース図面とする平面図は、参考図面集を用いて作図する場合の作図開始時点で完成されたものでなくてもよい。平面図が未完成の状態であっても、仮の下絵として用いて設備部品を配置し、その後に、未完成の平面図を完成した平面図と入れ替えて、設備部品の位置や形状を調整して、最終的に設備図を完成させればよい。例えば、図27に示す平面図が未完成であったとすると、図28に示すように平面図を一旦削除して設備部品の図面(ここでは、電灯コンセント図)のみとし、図29に示すように、完成した平面図を設備部品の図に重ねて、設備部品の位置や形状を調整すればよい。なお、図27と図29の平面図は、窓12の有無が異なっている。また、このように仮の下絵として用いる平面図は、参考図面10の参考ベース図面となっている単純化された平面図をコピーして、壁線を2重にする等の修正を行った平面図(壁線平面図)を用いることとしてもよい。
以上のように、参考図面集は、建築物の階数、部屋数等の所定の項目によって参考図面10が分類されているため、作図図面8の平面図(作図ベース図面)に類似するプランの参考図面10を、参考図面集から容易に選択可能である。なお、類似の参考図面10を見つけ易くするためには、少なくとも階数及び部屋数(すなわち部屋タイプ)を、分類するための項目とすることが好ましい。そして、参考図面10に描かれた設備部品を作図ベース図面にコピーして修正すること、すなわち、参考図面10の設備部品の図からの変形で、設備図が作成できるので、設備図の作図に不慣れな者であっても、簡単な指示のみで作業が可能になり、設備図を容易に作成できる。
また、参考図面10は、複数種類の設備部品の図面を参考ベース図面(本実施形態では、単純化した平面図)に重ねて1つの図面データとしたものであるため、1つの図面データで複数種類の設備図を作図できるとともに、データ管理が容易である。
さらに、参考図面10から設備部品をコピーするので、設備図において設備部品の数が不足する等の誤りが生じ難く、参考図面10と照合することにより、設備図の誤りに気付き易い。
2−4.効果のまとめ
本実施形態によれば、作図に不慣れな者であっても、1つの建築物に対して作成しなければならない複数種類の図面を容易に作図可能となり、作図作業時間を短縮でき、人件費を削減できる。また、建築の知識がない者でも短期間の研修で作図が可能となり、建築知識を有する人材の不足に対応できる。
3.変形例
以下、変形例について述べる。
(1)作成図面4において重ねられているシートは上述したものに限らない。例えば、平面図、基礎伏図、土台伏図、1階床伏図、1階スタッド図、2階床伏図、2階スタッド図、天井伏図を重ねたものでもよい。
(2)作成図面4の各シートに描かれた図面における結線を、クライアント装置2が自動で行うようにしてもよい。例えば、作業者が2つの図面要素を選択して所定の操作を行うと、その選択された2つの図面要素の対応する部分(例えば、線の種類が同じで対向している部分)を線で結ぶ、作業者が所定の一括結線操作を行うと、その図面に配置されている全ての図面要素において対応する部分同士を線で結ぶ等である。
(3)図面部品を、建築物のどの部位について作成しておくかは任意である。但し、壁の交差部については作成しておくことは好ましい。建築物の全体形状を規定する壁線や基礎の線が、容易に作成可能となるからである。
(4)指導画面7中の指導文言72を、例えば作業者が選択操作することにより、あるいは、所定の順序に従って、クライアント装置2が音声で読み上げるように構成してもよい。
(5)建築図面作成システムSをサーバ1と複数のクライアント装置2からなるものとせず、1つのコンピュータからなるものとしてもよい。すなわち、図面部品集、参考図面集、指導画面のデータを備える1つのコンピュータにおいて、上述したように作図を行ってもよい。また、サーバ1(他のコンピュータに相当)を複数のコンピュータからなるものとしてもよい。その場合、図面部品集を備えるコンピュータと、参考図面集を備えるコンピュータと、指導画面のデータを有するコンピュータの異同は問わない。
1…サーバ
2…クライアント装置
3…表示画面
4…作成図面
7…指導画面
71…指導図
72…指導文言
10…参考図面
S…建築図面作成システム
P1,P2,P3,P4,P5,P6,P7…図面部品
P11,P12,P13,P14,P15,P21,P22…図面要素

Claims (6)

  1. 1つの建築物に対して複数種類の建築図面を作成するための建築図面作成システムであって、
    前記複数種類の建築図面のうちの異なる種類の建築図面の対応する位置にそれぞれ配置されるべき複数の図面要素が重ねられた図面部品を、複数格納した図面部品集と、
    前記図面部品集に格納されている複数の前記図面部品と、前記複数種類の建築図面に分離可能な作成図面とを表示画面に表示する手段と、
    前記表示画面に表示されている複数の前記図面部品から選択された前記図面部品を、前記表示画面に表示されている前記作成図面にコピーする手段と、
    前記作成図面にコピーされた前記図面部品において重ねられている前記図面要素のそれぞれを、当該図面要素が配置されるべき種類の建築図面に配置した状態で、前記作成図面を前記複数種類の建築図面に分離して保存する手段と、
    を備えることを特徴とする建築図面作成システム。
  2. 前記表示画面の左側部又は右側部の一方に、作図を指導するための複数の指導図を有した指導画面を表示し、他方に、作図用の図面を表示する手段を備え、
    前記指導画面は、縦スクロール操作により全ての前記指導図が表示されるように構成されていることを特徴とする請求項1記載の建築図面作成システム。
  3. ベースとなる図面(以下、「参考ベース図面」という。)に複数の設備部品の図面が重ねられた参考図面を、建築物の階数、部屋数等の所定の項目によって分類して、複数格納した参考図面集と、
    前記参考図面集から選択された前記参考図面を、前記複数の設備部品の図面のうち指定された一部の設備部品の図面のみ前記参考ベース図面に重ねた状態で、前記表示画面に表示するとともに、作図のベースとなる図面(以下、「作図ベース図面」という。)を前記表示画面に表示する手段と、
    前記表示画面に表示されている前記参考図面から選択された前記設備部品の図面を、前記表示画面に表示されている前記作図ベース図面にコピーする手段と、
    前記作図ベース図面にコピーされた前記設備部品の図面を修正する手段と、
    を備えることを特徴とする請求項1又は2記載の建築図面作成システム。
  4. コンピュータを用いて1つの建築物に対して複数種類の建築図面を作成するための建築図面作成方法であって、
    前記コンピュータ又は前記コンピュータと交信可能な他のコンピュータが、前記複数種類の建築図面のうちの異なる種類の建築図面の対応する位置にそれぞれ配置されるべき複数の図面要素が重ねられた図面部品を、複数格納した図面部品集を備え、
    前記コンピュータが、前記複数種類の建築図面に分離可能な作成図面を前記表示画面に表示する作成図面表示ステップと、
    前記コンピュータが、自身が前記図面部品集を備える場合には前記図面部品集から読み出すことにより、前記他のコンピュータが前記図面部品集を備える場合には前記他のコンピュータから前記図面部品集に格納されている複数の前記図面部品を受信することにより、複数の前記図面部品を表示画面に表示する図面部品表示ステップと、
    前記コンピュータが、前記図面部品表示ステップで表示された複数の前記図面部品から選択された前記図面部品を、前記作成図面表示ステップで表示された前記作成図面にコピーする図面部品コピーステップと、
    前記コンピュータが、前記作成図面にコピーされた前記図面部品において重ねられている前記図面要素のそれぞれを、当該図面要素が配置されるべき種類の建築図面に配置した状態で、前記作成図面を前記複数種類の建築図面に分離して保存する図面保存ステップと、
    を備えることを特徴とする建築図面作成方法。
  5. 前記コンピュータが、前記表示画面の左側部又は右側部の一方に、作図を指導するための複数の指導図を有して縦スクロール操作により全ての前記指導図が表示されるように構成された指導画面を表示し、他方に、作図用の図面を表示する指導画面表示ステップを備えることを特徴とする請求項4記載の建築図面作成方法。
  6. 前記コンピュータ又は前記他のコンピュータが、ベースとなる図面(以下、「参考ベース図面」という。)に複数の設備部品の図面が重ねられた参考図面を、建築物の階数、部屋数等の所定の項目によって分類して、複数格納した参考図面集を備え、
    前記コンピュータが、作図のベースとなる図面(以下、「作図ベース図面」という。)を表示画面に表示する作図ベース図面表示ステップと、
    前記コンピュータが、自身が前記参考図面集を備える場合には前記参考図面集から読み出すことにより、前記他のコンピュータが前記参考図面集を備える場合には前記他のコンピュータから前記参考図面集に格納されている前記参考図面を受信することにより、前記参考図面を前記表示画面に表示する参考図面表示ステップと、
    前記コンピュータが、前記参考図面表示ステップで表示された前記参考図面を、前記複数の設備部品の図面のうち指定された一部の設備部品の図面のみ前記参考ベース図面に重ねた状態として、前記表示画面に表示する設備部品表示ステップと、
    前記コンピュータが、前記設備部品表示ステップで表示された前記参考図面から選択された前記設備部品の図面を、前記作図ベース図面表示ステップで表示された前記作図ベース図面にコピーする設備部品コピーステップと、
    前記コンピュータが、前記作図ベース図面にコピーされた前記設備部品の図面を修正する設備部品修正ステップと、
    を備えることを特徴とする請求項4又は5記載の建築図面作成方法。
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